JP2010200114A - 無線端末装置およびサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】特定ユーザの無線端末装置の遠隔操作を行う。
【解決手段】サーバ2は、オペレータから遠隔操作を行う無線端末装置1の選択を受け付け、無線端末装置1に起動させたいアプリケーションに関する情報を含む操作要求をサーバ3に送信する。サーバ3は、サーバ2から操作要求を受信すると、操作要求に含まれる情報に基づいて、無線端末装置1の起動すべきアプリケーション情報を含むアプリケーション起動要求を生成する。サーバ3は、生成したアプリケーション起動要求を無線端末装置1に送信する。無線端末装置1は、アプリケーションを記憶している。無線端末装置1は、自分宛に送信されたアプリケーション起動要求を受信すると、アプリケーション起動要求に含まれている起動情報に基づいて実行すべきアプリケーションを起動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信を行う無線端末装置、無線端末装置を遠隔操作するサーバ、および無線端末装置を遠隔操作する操作サーバの要求に応じて無線端末装置にアプリケーション起動要求を行うサーバに関する。
現在、携帯電話機は高機能化し、デジタルカメラ(以下、カメラ)、USB(Universal Serial Bus)、microSD(SD:Secure Digital card)など、様々な機能を備えたものがある。
一方、携帯電話機は、高機能化したにも関わらず、使用場面においては、機能の一部を使用させたくない場合もある。例えば、企業では、情報流出を防ぐため、社員の使用するビジネス用携帯電話機のUSBやmicroSDの機能を使用できないように設定したい場合もある。
なお、従来、携帯電話機のソフトウェア更新を行うADL(Air DownLoad)がある。
また、ユーザが煩雑な作業を行うことなく通信回線を介してソフトウェアを入手し、自動的にインストールすることを可能とするリモートインストールシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−190472号公報
しかし、ADLは、特定機種の全携帯電話機に対してソフトウェア更新を行うものであり、特許文献1は、端末装置のインストールを自動的に行うものであり、特定ユーザの無線端末装置を遠隔で操作することができないという問題点があった。
例えば、企業は、社員の使用する無線端末装置のカメラなどの機能をオン・オフするには、無線端末装置を回収してその機能をオン・オフする必要があった。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、特定ユーザの無線端末装置の遠隔操作を行うことができる無線端末装置およびサーバを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、無線通信を行う無線端末装置が提供される。この無線端末装置は、アプリケーションを記憶したアプリケーション記憶部と、当該無線端末装置宛に送信されたアプリケーション起動要求を受信する起動要求受信部と、前記アプリケーション起動要求に含まれている起動情報に基づいて実行すべき前記アプリケーションを起動するアプリケーション起動部と、を有する。
また、上記課題を解決するために、無線端末装置を遠隔操作するサーバが提供される。このサーバは、オペレータから遠隔操作を行う前記無線端末装置の選択を受け付ける受け付け部と、前記無線端末装置に起動させたいアプリケーションに関する情報を含む操作要求を通知サーバに送信する要求送信部と、を有する。
また、上記課題を解決するために、無線端末装置を遠隔操作する操作サーバの要求に応じて前記無線端末装置にアプリケーション起動要求を行うサーバが提供される。このサーバは、前記操作サーバから無線端末装置の操作要求を受信する要求受信部と、前記操作要求に含まれる情報に基づいて、前記無線端末装置の起動すべきアプリケーション情報を含むアプリケーション起動要求を生成する起動要求生成部と、前記操作要求に含まれる前記無線端末装置の宛先情報に基づいて前記アプリケーション起動要求を前記無線端末装置に送信する起動要求送信部と、を有する。
開示の無線端末装置およびサーバでは、特定ユーザの無線端末装置の遠隔操作を行うことができる。
無線端末装置とサーバを示した図である。 第1の実施の形態に係る遠隔操作システムの構成例を示した図である。 無線端末装置のブロック図である。 操作サーバのブロック図である。 ユーザデータ記憶部のデータ構成例を示した図である。 プッシュサーバのブロック図である。 SMSのNPFコンテンツを示した図である。 無線端末装置の機能のオン・オフ例を説明する図である。 操作サーバ、プッシュサーバ、および無線端末装置のシーケンス図である。 第2の実施の形態に係る無線端末装置のブロック図である。 第3の実施の形態に係るユーザデータ記憶部のデータ構成例を示した図である。
図1は、無線端末装置とサーバを示した図である。図1に示すように、無線端末装置1は、アプリケーション記憶部1a、起動要求受信部1b、およびアプリケーション起動部1cを有している。サーバ2は、受け付け部2aおよび要求送信部2bを有している。サーバ3は、要求受信部3a、起動要求生成部3b、および起動要求送信部3cを有している。
サーバ2の受け付け部2aは、オペレータから遠隔操作を行う無線端末装置1の選択を受け付ける。
要求送信部2bは、オペレータによって選択された無線端末装置1に起動させたいアプリケーションに関する情報を含む操作要求をサーバ3に送信する。
サーバ3の要求受信部3aは、サーバ2から無線端末装置1の操作要求を受信する。
起動要求生成部3bは、要求受信部3aによって受信された操作要求に含まれる情報に基づいて、無線端末装置1の起動すべきアプリケーション情報を含むアプリケーション起動要求を生成する。
起動要求送信部3cは、要求受信部3aによって受信された操作要求に含まれる無線端末装置1の宛先情報に基づいて、起動要求生成部3bにより生成されたアプリケーション起動要求を無線端末装置1に送信する。
無線端末装置1のアプリケーション記憶部1aは、アプリケーションを記憶している。例えば、アプリケーション記憶部1aには、サーバ2にアクセスして、自身の具備しているカメラやUSBの機能をオン・オフするためのデータを受信し、そのデータに基づいてカメラやUSBの機能をオン・オフするアプリケーションが記憶される。
起動要求受信部1bは、サーバ3から無線端末装置1宛に送信されたアプリケーション起動要求を受信する。
アプリケーション起動部1cは、アプリケーション起動要求に含まれている起動情報に基づいて、実行すべきアプリケーションを起動する。例えば、受信された起動情報に基づいて、前述したカメラやUSBの機能をオン・オフするためのアプリケーションを起動する。
このように、サーバ2は、遠隔操作したい無線端末装置1の選択を受け付ける。サーバ2は、選択された無線端末装置1に起動させたいアプリケーションに関する情報を含む操作要求をサーバ3に送信する。サーバ3は、操作要求に基づいて、アプリケーション起動要求を生成し、操作要求に含まれる無線端末装置1の宛先情報に基づいて無線端末装置1に送信する。無線端末装置1は、自分宛に送信されたアプリケーション起動要求を受信し、アプリケーション起動要求に基づいて、実行すべきアプリケーションを起動する。これにより、特定ユーザの無線端末装置の遠隔操作を行うことができる。
次に、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る遠隔操作システムの構成例を示した図である。図2に示すように遠隔操作システムは、無線端末装置11、操作サーバ12、プッシュサーバ13、ネットワーク14、および無線基地局15を有している。
無線端末装置11は、例えば、カメラ、USB、microSDなどの機能を備えた携帯電話機である。無線端末装置11は、操作サーバ12から、プッシュサーバ13、ネットワーク14、および無線基地局15を介して、機能設定要求を受信すると、無線基地局15およびネットワーク14を介して操作サーバ12にアクセスし、機能設定データを送信するよう要求する。機能設定データには、無線端末装置11の具備するカメラなどの機能をオン・オフ(使用可、使用不可)する情報が含まれており、無線端末装置11は、受信した機能設定データに基づいて、具備するカメラなどの機能をオン・オフする。
操作サーバ12は、無線端末装置11のカメラなどの機能をオン・オフする機能設定データを管理している。操作サーバ12は、無線端末装置11の電話番号ごとに(無線端末装置11は複数存在する)機能設定データを管理している。
操作サーバ12は、例えば、企業によって管理される。企業は、操作サーバ12を用いて、ビジネス用として社員に提供した無線端末装置11の機能設定をオン・オフすることができる。操作サーバ12は、企業のオペレータから、特定ユーザの無線端末装置11の機能設定変更要求を受け付けると、プッシュサーバ13に対し、その特定ユーザに対してプッシュメールを送信するようプッシュ通知要求を送信する。
プッシュサーバ13は、例えば、SMS(Short Message Service)のプッシュメールサーバである。プッシュサーバ13は、操作サーバ12から、特定ユーザの無線端末装置11に対するプッシュ通知要求を受信すると、その特定ユーザの無線端末装置11に対し、機能設定要求を示すSMSのプッシュメールを送信する。
無線端末装置11は、プッシュサーバ13から、機能設定要求のプッシュメールを受信すると、機能設定要求に対応したアプリケーションを起動し、上述したように操作サーバ12に対して機能設定データを送信するように要求する。無線端末装置11は、操作サーバ12から受信した機能設定データに基づいて、カメラなどの機能をオン・オフする。
ネットワーク14には、操作サーバ12、プッシュサーバ13、および無線基地局15が接続されている。プッシュサーバ13、ネットワーク14、および無線基地局15は、例えば、FOMA(Freedom Of Mobile multimedia Access、登録商標)網を構成している。
無線基地局15は、無線端末装置11と無線通信を行う。無線端末装置11は、無線基地局15を介して、他の無線端末装置、操作サーバ12、プッシュサーバ13などとデータ通信することができる。
図2において、操作サーバ12を管理する企業は、例えば、外部への情報漏洩を防止するために、開発部の社員の所持する無線端末装置11のUSBとmicrSDの機能をオフさせたいとする。
この場合、企業のオペレータは、操作サーバ12にて、開発部の社員の無線端末装置11を選択し、USBとmicrSDの機能をオフする機能設定データを作成する。また、企業のオペレータは、指定した社員(開発部の社員)の無線端末装置11の電話番号を含むプッシュ通知要求をプッシュサーバ13に送信するよう操作サーバ12を操作する。
プッシュサーバ13は、操作サーバ12からプッシュ通知要求を受信すると、プッシュ通知要求に含まれる電話番号に基づいて、機能設定要求のプッシュメールを無線端末装置11に送信する。これにより、開発部の社員の所持する無線端末装置11に、機能設定要求のプッシュメールが送信される。
無線端末装置11は、機能設定要求のプッシュメールを受信すると、機能設定要求に対応したアプリケーションを起動する。無線端末装置11は、アプリケーションの実行により、無線基地局15およびネットワーク14を介して、操作サーバ12にアクセスし、機能設定データを送信するように要求する。
操作サーバ12は、無線端末装置11から、機能設定データの送信要求を受信すると、USBとmicrSDの機能をオフする機能設定データを無線端末装置11に送信する。
無線端末装置11は、操作サーバ12から機能設定データを受信すると、受信した機能設定データに基づいて、USBとmicrSDの機能をオフする。これにより、開発部の社員の無線端末装置11は、USBとmicrSDを使用することができなくなり、USBとmicrSDを用いた情報流出を防止することができる。
このように、操作サーバ12は、プッシュメールを介して、特定ユーザの無線端末装置11に対し、機能設定要求を行う。無線端末装置11は、機能設定要求のプッシュメールを受信すると、機能設定要求に対応するアプリケーションを起動し、操作サーバ12から、機能設定データを受信する。そして、無線端末装置11は、受信した機能設定データに基づいて、自己の機能の設定を行う。これにより、特定ユーザの無線端末装置11の機能を遠隔で自動設定することができる。
図3は、無線端末装置のブロック図である。図3に示すように無線端末装置11は、メール受信部21、APL(APpLication)起動部22、APL実行部23、CNFG(CoNFiGuration)マネージャ部24、およびAPL記憶部25を有している。
メール受信部21は、プッシュサーバ13からSMSのプッシュメールを受信する。メール受信部21は、プッシュサーバ13から、後述するNPF(Native Platform Implementation)フォーマットのコンテンツ(以下、NPFコンテンツ)を有するSMSのプッシュメールを受信すると、そのプッシュメールをAPL起動部22に出力する。
NPFコンテンツを有するSMSのプッシュメールには、アプリケーションID(以下、APL−ID)という識別子が含まれている。APL起動部22は、受信されたプッシュメールのAPL−IDによって、どのような種別のプッシュメールを受信したか認識することができる。
例えば、APL起動部22は、受信されたプッシュメールのAPL−IDの値が0x00001000の場合、受信されたプッシュメールが機能設定要求のプッシュメールであることを認識することができる。
APL起動部22は、APL−IDごとに対応したパス情報を保持している。パス情報は、APL記憶部25に記憶されているアプリケーション(実行ファイル)の格納場所を示している。
例えば、APL起動部22は、APL−ID:0x00001000(機能設定要求)のプッシュメールを受信した場合、APL−ID:0x00001000に対応するパス情報を取得する。例えば、‘Path=\\windows\機能設定要求ファイルDL.exe’というパス情報を取得する。APL起動部22は、取得したパス情報に基づき、機能設定要求を行うアプリケーション(機能設定要求ファイルDL.exe)をAPL記憶部25から起動する。もちろん、APL記憶部25は、別のAPL−IDのプッシュメールを受信すれば、そのAPL−IDに対応したパス情報を取得し、所定のアプリケーションをAPL記憶部25から起動することになる。
APL実行部23は、APL起動部22によって起動されたアプリケーションを実行する。例えば、APL実行部23は、機能設定要求を行うアプリケーション(前述のAPL−ID:0x00001000に対応するアプリケーション)が起動された場合、操作サーバ12に対して、機能設定データを送信するように要求する。そして、操作サーバ12から送信される機能設定データを受信する。データの要求と受信は、例えば、mopera(Mobile OPEration Radio Assistant、登録商標)などのインターネット接続サービスを利用して受信する。
APL実行部23は、操作サーバ12からデータを受信した場合、受信したデータをCNFGマネージャ部24に出力する。例えば、APL実行部23は、操作サーバ12から、カメラやUSBの機能をオン・オフする情報が書き込まれたXML(eXtensible Markup Language)ファイルの機能設定データを受信した場合、受信したXMLファイルを展開してCNFGマネージャ部24に出力する。
CNFGマネージャ部24は、操作サーバ12から受信されたデータに基づいて、無線端末装置11の機能設定を行う。例えば、CNFGマネージャ部24は、操作サーバ12から機能設定データが受信された場合、カメラやUSBなどを管理しているCSP(Configuration Service Provider)に対し、その機能をオン・オフするように指示する。
APL記憶部25には、1以上のアプリケーションが記憶されている。例えば、上述した機能設定要求を行うアプリケーションや、機能設定が正しく行われたか否か確認し、その確認結果を操作サーバ12に通知するアプリケーションなどが記憶されている。
図4は、操作サーバのブロック図である。図4に示すように操作サーバ12は、受け付け部31、通知要求送信部32、通信部33、およびユーザデータ記憶部34を有している。まず、ユーザデータ記憶部34のデータ構成例について説明する。
図5は、ユーザデータ記憶部のデータ構成例を示した図である。図に示すようにユーザデータ記憶部34は、携帯番号、設定項目、および部署の欄を有している。設定項目は、さらに、カメラ、USB、microSD、Bluetooth(登録商標)、IrDA、USIM、Felica(登録商標)、…の欄を有している。
携帯番号の欄には、操作サーバ12を管理する企業の社員の、無線端末装置11の電話番号が記憶されている。
設定項目の欄には、無線端末装置11の機能が記憶されている。設定項目のONは、無線端末装置11のカメラやUSBなどの機能がオンであることを示し、OFFは、無線端末装置11のカメラやUSBの機能がオフであることを示している。
部署の欄には、操作サーバ12を管理する企業の社員の属する部署が記憶されている。
図4の説明に戻る。受け付け部31は、操作サーバ12を管理する企業のオペレータの操作により、社員情報を受け付け、ユーザデータ記憶部34の各欄に記憶する。
また、受け付け部31は、操作サーバ12を管理する企業のオペレータの操作により、社員の設定項目の変更を受け付け、ユーザデータ記憶部34の設定項目の欄に記憶する。例えば、受け付け部31は、ある部署の社員のカメラ機能をオフするようにオペレータから操作を受け付けた場合、ユーザデータ記憶部34に記憶されているその部署の社員の設定項目を変更する。
また、受け付け部31は、操作サーバ12を管理する企業のオペレータから、どのような遠隔操作を行うか受け付ける。例えば、受け付け部31は、無線端末装置11の機能設定を変更する遠隔操作を行うか、無線端末装置11の機能設定を確認する遠隔操作を行うかなどを受け付ける。
また、受け付け部31は、オペレータから、どの部署の社員に対して遠隔操作を行うか受け付ける。
通知要求送信部32は、受け付け部31がオペレータから遠隔操作の種類と、その遠隔操作を適用する社員の情報とを受け付けた場合、ユーザデータ記憶部34から指定された社員の無線端末装置11の電話番号を取得する。通知要求送信部32は、取得した社員の電話番号と遠隔操作の種類とを含むプッシュ通知要求をプッシュサーバ13に送信する。
通信部33は、無線端末装置11からデータ送信要求を受信すると、要求のあったデータを無線端末装置11に送信する。
なお、通信部33は、機能設定データの送信要求があった場合、オペレータから指示のあった社員のデータをユーザデータ記憶部34から取得し、無線端末装置11に送信する。例えば、受け付け部31は、開発部と営業部の社員にプッシュ要求通知を送信するようにオペレータから受け付けていたとする。この場合、通信部33は、無線端末装置11から機能設定データの送信要求を受信すると、ユーザデータ記憶部34から、開発部と営業部の社員の設定項目を取得し、XMLファイルの機能設定データを無線端末装置11に送信する。
図6は、プッシュサーバのブロック図である。図6に示すようにプッシュサーバ13は、通知要求受信部41、メール生成部42、およびメール送信部43を有している。
通知要求受信部41は、操作サーバ12からプッシュ通知要求を受信する。通知要求受信部41は、プッシュ通知要求を受信すると、その旨をメール生成部42に通知する。
メール生成部42は、通知要求受信部41がプッシュ通知要求を受信すると、受信したプッシュ通知要求の内容に基づき、SMSのプッシュメールを生成する。
プッシュ通知要求には、上述したように、遠隔操作の種類が含まれている。メール生成部42は、プッシュメールを生成する際、プッシュ通知要求に含まれている遠隔操作の種類に対応した識別子をAPL−IDに設定する。例えば、プッシュ通知要求に機能設定変更を行う遠隔操作の種類が含まれている場合、メール生成部42は、APL−IDに0x00001000の場合を設定する。
メール送信部43は、メール生成部42によって生成されたプッシュメールを無線端末装置11に送信する。プッシュ通知要求には、上述したように、社員の電話番号が含まれている。メール送信部43は、プッシュ通知要求に含まれている社員の電話番号を宛先として、生成されたプッシュメールを無線端末装置11に送信する。
図7は、SMSのNPFコンテンツを示した図である。SMSのプッシュメールには、SMSヘッダ、WDP(Wireless Datagram Protocol)ヘッダ、WSP(Wireless Session Protocol)ヘッダ、およびNPFコンテンツが含まれている。NPFコンテンツは、図7に示すように、Version、Application-ID(上述したAPL−ID)、Parameter-Length、およびParameterを有している。
Versionは、コンテンツ番号0000で固定である。Application-IDには、無線端末装置11が起動するアプリケーションの種類を示す識別子が設定される。Parameter-Lengthには、Parameterのデータ長が設定される。Parameterには、無線端末装置11がデータ取得するサーバのURL(Uniform Resource Locator)が設定される。
例えば、図6で説明したプッシュサーバ13のメール生成部42は、操作サーバ12から機能設定変更を行う遠隔操作のプッシュ要求通知を受信したとする。この場合、メール生成部42は、図7の下線51に示すように、0x00001000をAPL−IDに設定する。また、メール生成部42は、無線端末装置11が機能設定データを取得するサーバのURLとして、Parameterに操作サーバ12のURLを設定する。
これにより、図7のNPFコンテンツを有するプッシュメールを受信した無線端末装置11は、機能設定要求を行うアプリケーションを起動し、実行することができる。また、無線端末装置11のAPL実行部23は、Parameterに設定されているURLに基づいて操作サーバ12にアクセスし、カメラなどの機能をオン・オフするための機能設定データをダウンロードすることができる。
図8は、無線端末装置の機能のオン・オフ例を説明する図である。図8のI/O(Input/Output)の欄には、無線端末装置11に搭載可能な入出力装置の例が示してある。無線端末装置11には、例えば、図8に示すように、カメラ、USB、microSDスロットなどが搭載される。
機能制限の欄には、I/Oの制限する機能が示してある。例えば、microSDスロットの機能をオフすることにより、データの格納を不可する。
理由の欄には、I/Oを機能制限する理由が示してある。例えば、microSDスロットの機能を制限するのは、電話帳等の顧客情報の外部流出を防止するためである。
図9は、操作サーバ、プッシュサーバ、および無線端末装置のシーケンス図である。図9では、無線端末装置11の機能設定変更を行う場合のシーケンスについて説明する。
ステップS1において、操作サーバ12は、企業のオペレータから、無線端末装置11の機能設定変更の要求を受け付け、プッシュサーバ13にプッシュ通知要求を送信する。プッシュ通知要求には、無線端末装置11の機能設定を変更する社員の電話番号と、機能設定変更を行う旨の遠隔操作の種類とが含まれる。
ステップS2において、プッシュサーバ13は、SMSのプッシュメールを生成する。プッシュサーバ13は、プッシュ通知要求に含まれている機能設定変更を行う旨の遠隔操作の種類に応じて、プッシュメールのAPL−IDに0x00001000を設定する。プッシュサーバ13は、プッシュ通知要求に含まれている電話番号を宛先として、生成したプッシュメールを無線端末装置11に送信する。
ステップS3において、無線端末装置11は、プッシュサーバ13からプッシュメールを受信する。無線端末装置11は、受信したプッシュメールに含まれるAPL−ID:0x00001000に基づいて、カメラなどの機能設定変更を行うアプリケーションを起動する。無線端末装置11は、起動したアプリケーションに基づいて、操作サーバ12に対し、機能設定データの要求を行う。
ステップS4において、操作サーバ12は、無線端末装置11から機能設定データの要求を受信すると、ステップS1でオペレータが指定した、機能設定を変更する社員の無線端末装置11の機能設定データを無線端末装置11に送信する。
ステップS5において、無線端末装置11は、操作サーバ12から受信した機能設定データに基づいてCSPを制御し、カメラやUSBの機能をオン・オフする。
このように、操作サーバ12は、オペレータの要求に応じて、プッシュ通知要求をプッシュサーバ13に行う。プッシュサーバ13は、操作サーバ12からのプッシュ通知要求に応じて、SMSのプッシュメールを無線端末装置11に送信する。無線端末装置11は、SMSのプッシュメールを受信すると、受信したプッシュメールに基づき、所定のアプリケーションを起動し、操作サーバ12に対して機能設定データの送信要求を行う。そして、無線端末装置11は、操作サーバ12から機能設定データを受信する。これにより、特定ユーザの無線端末装置11の機能を遠隔で自動設定変更することができる。
また、企業は、操作サーバ12において、特定ユーザの無線端末装置を遠隔操作できるので、特定ユーザの無線端末装置11を回収してカメラやUSBの機能をオン・オフ設定しなくて済む。
また、無線端末装置11は、プッシュメールで起動すべきアプリケーションの情報を受信し、そのアプリケーションを起動する。そして、無線端末装置11は、操作サーバ12とデータ通信を行い、所定の機能を設定変更する。これにより、セキュリティを向上させることができる。例えば、プッシュメールで直接、機能設定データを送信するようにすると、悪意のある者が直接、無線端末装置11に機能設定データを送信し、無線端末装置11の機能を勝手に変更する恐れがある。
また、無線端末装置11の機能設定の変更回数を1回に制限することにより、セキュリティを強固なものとすることができる。例えば、カメラやUSBなどの機能を1回オフすると、その後オンできないようにする。具体的には、無線端末装置11のAPL起動部22は、1度起動したアプリケーションは、その後、そのアプリケーションを起動するAPL−IDを含むプッシュメールを受信しても起動しないようにする。
なお、上記では、操作サーバ12からプッシュサーバ13にプッシュ通知要求を送信し、プッシュサーバ13がプッシュメールを生成するとしたが、操作サーバ12が社員宛のプッシュメールを生成し、プッシュサーバ13を介してプッシュメールを無線端末装置11に送信するようにしてもよい。この場合、操作サーバ12がプッシュメールにAPL−IDやParameterを設定する。そして、操作サーバ12は、指定された社員の携帯番号を宛先にして、生成したプッシュメールを無線端末装置11に送信する。
次に、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第2の実施の形態では、受信したプッシュメールのAPL−IDに対応するパスが無線端末装置11に存在しない場合について説明する。すなわち、無線端末装置11に起動要求のあったアプリケーションが記憶されていない場合について説明する。
図10は、第2の実施の形態に係る無線端末装置のブロック図である。図10に示すように、無線端末装置11は、APL要求部61を有している。図10において図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
APL起動部22は、受信されたAPL−IDに対応したパス情報を保持していない場合、その旨をAPL要求部61に通知する。
APL要求部61は、APL起動部22から、パス情報を保持していない旨の通知を受けると、アプリケーションを記憶したサーバにアクセスする。APL要求部61は、例えば、予め記憶されているURLに基づいて、アプリケーションを記憶したサーバにアクセスする。
なお、アプリケーションを記憶したサーバは、操作サーバ12であってもよい。この場合、APL要求部61は、NPFコンテンツのParameterのURLに基づいて、操作サーバ12にアクセスできる。
APL要求部61は、アプリケーションを記憶したサーバにアクセスする際、受信されたプッシュメールに含まれていたAPL−IDをサーバに送信する。サーバは、APL−IDによって、APL要求部61が要求しているアプリケーションの種類を認識する。
例えば、操作サーバ12を操作するオペレータは、無線端末装置11の機能が設定通りオン・オフされたかの確認を行うため、プッシュサーバ13にプッシュ通知要求を送信したとする。
プッシュサーバ13は、受信したプッシュ通知要求に応じて、SMSのプッシュメールを無線端末装置11に送信する。プッシュメールには、無線端末装置11の機能が設定通りオン・オフされたかの確認を行うためのAPL−ID:0x00002000が設定されているとする。
無線端末装置11は、プッシュサーバ13からプッシュメールを受信する。無線端末装置11のAPL起動部22は、プッシュメールに含まれるAPL−ID:0x00002000に対応するパス情報を検索するが、そのパスは、存在しないとする。すなわち、APL記憶部25には、無線端末装置11の機能設定確認を行うアプリケーションが記憶されていないとする。
この場合、APL起動部22は、パスが存在しない旨をAPL要求部61に通知する。APL要求部61は、APL起動部22からの通知を受けて、予め記憶しているURLに基づき、機能設定確認を行うアプリケーションを記憶したサーバにアクセスする。APL要求部61は、アクセスしたサーバから機能設定確認を行うアプリケーションを受信し、APL記憶部25に記憶する。また、APL要求部61は、記憶したアプリケーションのパス情報を生成し、受信したプッシュメールに含まれていたAPL−IDと関連付けて保持しておく。
これにより、次回、APL起動部22は、ある特定のID番号のプッシュメールを受信した場合には、パス情報に基づいて、機能設定確認を行うアプリケーションを起動することが可能となる。
このように、無線端末装置11は、自分で記憶していないアプリケーションの起動要求があった場合、サーバにアクセスしてそのアプリケーションを受信する。これにより、無線端末装置11は、起動するアプリケーションを記憶していなくても、そのアプリケーションを実行することができる。
次に、第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、1つの企業が操作サーバ12を管理し、自社の社員の無線端末装置11の機能等を管理するとした。第3の実施の形態では、ある企業が、複数の企業からの依頼を受け、複数の企業の、社員の所持する無線端末装置11の機能等を管理するようにする。例えば、無線端末装置11を販売する企業が、複数の企業の、社員の無線端末装置11の機能等を管理するようにする。
図11は、第3の実施の形態に係るユーザデータ記憶部のデータ構成例を示した図である。図11に示すユーザデータ記憶部71は、図4示したユーザデータ記憶部34に対応する。また、図11のユーザデータ記憶部71は、図5に示したユーザデータ記憶部34に対し、企業の欄を有している。
図4に示した受け付け部31は、オペレータから、どの企業の社員に対して機能設定変更の遠隔操作を行うかを受け付ける。これにより、操作サーバ12は、特定の企業の特定社員に対して、機能設定の変更を行うことが可能となる。なお、プッシュサーバ13および無線端末装置11のブロックは、図3および図6と同様である。
このように、操作サーバ12は、特定の企業および特定の社員に対し、無線端末装置11の機能を設定変更することが可能となる。
なお、図3に示したAPL実行部23は、操作サーバ12から受信するデータの認証処理を行うようにしてもよい。
例えば、無線端末装置11は、図3に示したブロック図において、さらに証明書記憶部を有しているとする。証明書記憶部には、無線端末装置11を所有する社員の企業の証明書(例えば、企業の識別子など)が予め記憶されている。
操作サーバ12は、無線端末装置11からの要求に応じて、ある企業の社員に向けて機能設定データを無線端末装置11に送信するとする。このとき、操作サーバ12は、企業の署名(例えば、企業の識別子)を含めた機能設定データを無線端末装置11に送信する。
APL実行部23は、機能設定データを受信すると、証明書記憶部に記憶されている証明書と、機能設定データに含まれる署名とを比較する。証明書と署名が一致すれば、APL実行部23は、受信した機能設定データに基づいて、カメラやUSBなどの機能をオン・オフする。APL実行部23は、証明書と署名が一致しなければ、受信した機能設定データを破棄して、アプリケーションの実行を終了する。
このように、操作サーバ12は、機能設定データに証明書を含めて送信することにより、操作サーバ12が誤って別の企業の機能設定データを無線端末装置11に送信しても、無線端末装置11は、証明書と署名が一致しなければ、受信した機能設定データを破棄し、アプリケーションの実行を終了することができる。
(付記1) 無線通信を行う無線端末装置において、
アプリケーションを記憶したアプリケーション記憶部と、
当該無線端末装置宛に送信されたアプリケーション起動要求を受信する起動要求受信部と、
前記アプリケーション起動要求に含まれている起動情報に基づいて実行すべき前記アプリケーションを起動するアプリケーション起動部と、
を有することを特徴とする無線端末装置。
(付記2) 前記アプリケーションの実行によりサーバから受信したデータに基づいて、当該無線端末装置の入出力装置を制御する入出力装置制御部をさらに有することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
(付記3) 前記アプリケーション起動部は、入出力装置の制御を行う前記アプリケーションを1回のみ起動することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
(付記4) 前記アプリケーション起動要求は、プッシュメールで送信されることを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
(付記5) 起動要求のあった前記アプリケーションが前記アプリケーション記憶部に記憶されていない場合、前記アプリケーションを記憶したアプリケーションサーバに要求するアプリケーション要求部をさらに有することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
(付記6) 認証情報を記憶した認証情報記憶部をさらに有し、
前記アプリケーションを実行するアプリケーション実行部は、サーバから受信したデータに含まれる前記認証情報と前記認証情報記憶部に記憶されている前記認証情報とを比較することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
(付記7) 無線端末装置を遠隔操作するサーバにおいて、
オペレータから遠隔操作を行う前記無線端末装置の選択を受け付ける受け付け部と、
前記無線端末装置に起動させたいアプリケーションに関する情報を含む操作要求を通知サーバに送信する要求送信部と、
を有することを特徴とするサーバ。
(付記8) 無線端末装置を遠隔操作する操作サーバの要求に応じて前記無線端末装置にアプリケーション起動要求を行うサーバにおいて、
前記操作サーバから無線端末装置の操作要求を受信する要求受信部と、
前記操作要求に含まれる情報に基づいて、前記無線端末装置の起動すべきアプリケーション情報を含むアプリケーション起動要求を生成する起動要求生成部と、
前記操作要求に含まれる前記無線端末装置の宛先情報に基づいて前記アプリケーション起動要求を前記無線端末装置に送信する起動要求送信部と、
を有することを特徴とするサーバ。
1 無線端末装置
1a アプリケーション記憶部
1b 起動要求受信部
1c アプリケーション起動部
2,3 サーバ
2a 受け付け部
2b 要求送信部
3a 要求受信部
3b 起動要求生成部
3c 起動要求送信部

Claims (6)

  1. 無線通信を行う無線端末装置において、
    アプリケーションを記憶したアプリケーション記憶部と、
    当該無線端末装置宛に送信されたアプリケーション起動要求を受信する起動要求受信部と、
    前記アプリケーション起動要求に含まれている起動情報に基づいて実行すべき前記アプリケーションを起動するアプリケーション起動部と、
    を有することを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記アプリケーションの実行によりサーバから受信したデータに基づいて、当該無線端末装置の入出力装置を制御する入出力装置制御部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  3. 前記アプリケーション起動要求は、プッシュメールで送信されることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  4. 起動要求のあった前記アプリケーションが前記アプリケーション記憶部に記憶されていない場合、前記アプリケーションを記憶したアプリケーションサーバに要求するアプリケーション要求部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  5. 無線端末装置を遠隔操作するサーバにおいて、
    オペレータから遠隔操作を行う前記無線端末装置の選択を受け付ける受け付け部と、
    前記無線端末装置に起動させたいアプリケーションに関する情報を含む操作要求を通知サーバに送信する要求送信部と、
    を有することを特徴とするサーバ。
  6. 無線端末装置を遠隔操作する操作サーバの要求に応じて前記無線端末装置にアプリケーション起動要求を行うサーバにおいて、
    前記操作サーバから無線端末装置の操作要求を受信する要求受信部と、
    前記操作要求に含まれる情報に基づいて、前記無線端末装置の起動すべきアプリケーション情報を含むアプリケーション起動要求を生成する起動要求生成部と、
    前記操作要求に含まれる前記無線端末装置の宛先情報に基づいて前記アプリケーション起動要求を前記無線端末装置に送信する起動要求送信部と、
    を有することを特徴とするサーバ。
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