JP2010199794A - パケット通信システム及びパケット通信装置 - Google Patents

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聖 古川
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Abstract

【課題】ユーザ・網インタフェースとして従来のISDNプロトコルを適用しながら、通信事業者網でIPによる装置間通信を可能とする。
【解決手段】ISDNパケットをIPパケットに変換して通信するパケット通信システムは、少なくとも1つのISDN加入者線(1-n)を通じて受信したBチャネル又はDチャネルデータを、それらデータに含まれる情報とともに各々IPパケット化してIP網へ出力し、IP網から受信したIPパケットからBチャネル及びDチャネルデータを抽出して、Bチャネル及びDチャネルデータに含まれる情報に基づいてISDN加入者線に送信する少なくとも1つのIP変換装置(200)と、Bチャネル又はDチャネルデータの各々を含むIPパケットをIP網で転送する少なくとも1つのパケット転送装置(300)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム及び通信装置に関し、特に、サービス統合ディジタル網(ISDN:Integrated Services Digital Network)パケット通信サービスの通信データをIP化する装置と、同通信データをIPで中継する装置とから構成され、通信事業者網内の装置間通信をIPで行うことで、ISDNパケット通信サービスをIP網上で実現するパケット通信システム及びパケット通信装置に関する。具体的には、ISDNユーザ・網インタフェースのレイヤ1〜3を終端し、X.25レイヤ3の信号をIPパケット化し、IP網上でルーチングする技法に関する。
近年、通信事業者網ではIPネットワークの採用・拡大、IPをベースとしたサービスへの移行が進んでいる。一方、これまでのISDNパケット通信サービスは、通信システムを非IP技術により構築するのが一般的であった。この結果、通信事業者網にIP技術と非IP技術の通信システムが混在し、両者でシステムを共用化できないため、設備・運用コストが二重に発生するという問題が生じている。そこで、ISDNパケット通信システムをIP技術で再構築することが考えられるが、ユーザが導入済みの非IP技術による設備を早急に置き換えることは困難であるため、ユーザの設備はそのままに、通信事業者の設備をIP技術で構築する方式が必要である。
なお、ISDNにおけるパケット通信を実現する上で、ユーザ・網インタフェース上にパケット交換用の通信路を設定し、パケット通信プロトコルX.25の手順によりユーザ情報の転送を行う方式が知られている。この方式におけるパケット端末のサポート方法・インタフェース仕様はITU−T勧告X.31で規定されており、その中でも、特にISDN内にパケット交換機能を配備する形態をケースBと呼ぶ。このケースBの形態では、実際に商用サービスが提供されている(例えば、非特許文献1を参照)。
X.31ケースBは、通信事業者の設備として、交換機、パケット処理装置及びパケット交換機能を規定している。前述のコスト削減には、これら全てをIP技術により構築するのが最も望ましいが、X.31を始めとする関連の規定では、交換機及びパケット処理装置インタフェースにおけるIPの適用方式が考慮されていないという問題がある。
また、日本国内では、交換機とパケット処理装置を異なる通信事業者に設置することが行われている。こうした利用形態の観点から、交換機とパケット処理装置とを一体の装置として実現することを前提とするのは困難である。
従って、本発明の目的は、上述の諸課題を解決し、ユーザ・網インタフェースとしてISDNの基本インタフェース又は一次群速度インタフェースと、その上位プロトコル群とを従来どおり適用しながら、通信事業者網でIPによる装置間通信を可能とする装置及びシステムを提供することにある。
上述した課題を解決すべく、本発明による、ISDNパケットをIPパケットに変換して通信するパケット通信システムは、
少なくとも1つのISDN加入者線と接続し、当該ISDN加入者線を通じて受信したBチャネルデータ又はDチャネルデータを、当該Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報を保持してIPパケット化してIP網へ出力し、又は、前記IP網から受信したIPパケットからBチャネルデータ又はDチャネルデータを抽出して、前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報に基づいて前記ISDN加入者線に送信する少なくとも1つのIP変換装置と、
前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々を含むIPパケットを前記IP網で転送する少なくとも1つのパケット転送装置と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の一実施態様によるパケット通信システムは、
前記IP変換装置と前記パケット転送装置とが、それぞれ異なる通信事業者網及び/又はそれぞれユーザ網と通信事業者網とに設置される、
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施態様による、パケット通信システムにおけるIP変換装置は、
少なくとも1つのISDN加入者線と接続し、当該ISDN加入者線を通じて受信したBチャネルデータ又はDチャネルデータを、当該Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報を保持してIPパケット化してIP網へ出力し、又は、前記IP網から受信したIPパケットからBチャネルデータ又はDチャネルデータを抽出して、前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報に基づいて前記ISDN加入者線に送信する、
ことを特徴とする。
さらに、本発明の別の実施態様によるIP変換装置は、
前記少なくとも1つのISDN加入者線に接続されたフロント処理部と、
前記フロント処理部との間で前記Bチャネルデータの送受信を行い、LAPBを終端するベアラスイッチ部と、
前記フロント処理部との間で前記Dチャネルデータの送受信を行い、前記Dチャネルデータに含まれる情報に応じて呼制御を行い、LAPDを終端する呼制御部と、
前記IP網に接続され、前記フロント処理部、前記ベアラスイッチ部及び前記呼制御部と前記パケット転送装置との間の、それぞれ、前記Dチャネルデータ、Bチャネルデータ及びリソース情報の送受信を介するIPインタフェース部と、
を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の別の実施態様によるIP変換装置は、
前記ISDN加入者線を通じて受信したDチャネルデータをIPパケット化して前記IP網へ出力する際に、
前記フロント処理部は、
前記Dチャネルデータに含まれるSAPIを識別し、SAPI=0のDチャネルデータを前記呼制御部に送信し、
前記呼制御部は、
前記フロント処理部から送信されたDチャネルデータのQ.931信号を識別し、当該Q.931信号がパケット交換を示すものである場合に当該信号を受理する、
ことを特徴とする。
さらに、本発明の別の実施態様によるIP変換装置は、
前記ベアラスイッチ部は、
予め記録した、パケット通信に使用するBチャネル番号と前記ISDN加入者線に関連する情報との対に基づいて、前記フロント処理部から受信するBチャネルデータのうち受理するデータを選択する、
ことを特徴とする。
本発明の一実施態様による、パケット通信システムにおけるパケット転送装置は、
前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々を含むIPパケットを前記IP網で転送する、
ことを特徴とする。
さらに、本発明の別の実施態様によるパケット転送装置は、
前記IP網に接続された第1のIPインタフェース部及び第2のIPインタフェース部と、
LAPB及び/又はLAPDを終端し、前記第1のIPインタフェース部を通じて前記IP変換装置との間でBチャネルデータ又はDチャネルデータを含むIPパケットの送受信を行うとともに、前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータを含むIPパケットから抽出したX.25レイヤ3信号を、前記第2のIPインタフェース部を通じてパケット転送装置との間で送受信するパケット制御部と、
前記IP変換装置との間で前記第1のIPインタフェース部を通じてリソース情報を送受信する発着信制御部と、
を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の別の実施態様によるIP変換装置は、
前記発着信制御部は、加入者情報としてユーザのリソース状況を管理し、前記IP変換装置から受信するリソース情報に基づきリソースの確保・解放を処理する、
ことを特徴とする。
また、上述の実施態様ではIP変換装置とパケット転送装置とを別個の装置として実現したが、本発明はこれに限らず、IP変換装置とパケット転送装置とを一体化したパケット通信装置として構成することができる。
例えば、本発明の一実施態様によるパケット通信装置は、
前記IP変換装置と前記パケット転送装置とを一体化して構成したことを特徴とする。
さらに、本発明の別の実施態様によるパケット通信装置は、
当該パケット通信装置が、通信事業者網又はユーザ網に設置されることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザ・網インタフェースとしてISDNの基本インタフェース又は一次群速度インタフェースと、その上位プロトコル群とを従来どおり適用しながら、通信事業者網でIPによる装置間通信を実現することが可能となる。
本発明の一実施例によるパケット通信システムの全体構成を示す図である。 IP変換装置200の概略ブロック図である。 パケット転送装置300の概略ブロック図である。 本発明の一実施例によるテーブルの一例である。
図1に、本発明の一実施例によるパケット通信システムの全体構成を示す。図1に示すように、パケット通信システム100は、複数のIP変換装置200−1〜200−4、パケット転送装置300−1〜300−4,及び複数のTE(Terminal Equipment:ユーザ端末)と加入者線とを含む。IP変換装置200は、交換機に相当し、パケット処理装置に相当するパケット転送装置300とユーザとの間でパケット通信を中継する(詳細は後述する)。IP変換装置200は、ユーザ側において、ISDN基本・一次群速度インタフェースの加入者線1〜nを物理的に収容する。個々の加入者線は、従来のユーザ・網インタフェースと同様に1つまたは複数のTEの接続に対応する。また、IP変換装置200は、通信事業者網側において、IPインタフェースを通じてパケット転送装置300と接続する。パケット転送装置300は、IP変換装置200及び他のパケット転送装置300からパケット通信を受信し、その通信先に応じて他のパケット転送装置300及びIP変換装置200へとパケット通信を中継する。パケット転送装置300は、IP変換装置200及び他のパケット転送装置300とは、いずれもIPインタフェースで接続する。
図1に破線で示すように、例えば加入者線2に接続されるTEが送信するパケット通信データは、加入者線2を通じてIP変換装置200−1に到達する。次いで、IP変換装置200−1からパケット転送装置300−2に転送され、パケット転送装置300−3間で転送される。その後、パケット転送装置300−3からIP変換装置200−4に転送され、IP変換装置200−4から通信先のTEに加入者線を通じて送信される。なお、図1では簡単のため、IP変換装置200が単一のパケット転送装置300と接続された場合を示しているが、実際には複数のパケット転送装置300と接続されていてもよい。また、パケット転送装置300は、1つまたは複数のIP変換装置200と接続されていてもよい。
次に、IP変換装置及びパケット転送装置について説明する。図2,3は、それぞれ、IP変換装置200及びパケット転送装置300の概略ブロック図である。図2に示すように、IP変換装置200は、フロント処理部210、ベアラスイッチ部220、呼制御部230及びIPインタフェースA 240を備える。また、図3に示すように、パケット転送装置300は、IPインタフェースB 310、パケット制御部320、発着信制御部330及びIPインタフェースC 340を備える。
これ以降では、ユーザから網に送信する場合及び網からユーザに送信する場合の、IP変換装置200及びパケット転送装置300の動作について説明する。
まず、ユーザから網方向の送信時における、IP変換装置200の動作について説明する。フロント処理部210は、TEとの間の基本・一次群速度インタフェースのレイヤ1を終端し、情報を受信した加入者線番号(1〜n)と、チャネル(Bチャネル番号又はDチャネル)とを識別する。続いて、図示しない記憶部に予め保持する、図4(a)に示すテーブルTB1のような加入者線番号と契約者回線番号の対応に基づき、加入者線番号から契約者回線番号を識別する。フロント処理部210は、TEから受信したBチャネルのデータを、契約者回線番号と加入者線チャネル(Bチャネル番号)とともに、ベアラスイッチ部220に送信する。また、フロント処理部210は、TEから受信するDチャネルのデータに対してLAPDコア処理(フレーム抽出・誤り検出)を行い、抽出したLAPDフレームについて、アドレス部のSAPI(Service Access Point Identifier;サービスアクセスポイント識別子)及びTEI(Terminal Endpoint Identifier;端末終端点識別子)を識別する。なお、SAPIはサービスの種別を、TEIは各TEを識別するものである。
ここで、SAPI=16のLAPDフレームは、契約者回線番号、加入者線チャネル(LAPDフレームのアドレス部から識別したSAPI及びTEI)とともに、IPインタフェースA 240を通じてパケット転送装置300のパケット制御部320に送信される。また、SAPI=0のLAPDフレームは、契約者回線番号、加入者線チャネル(アドレス部から識別したSAPI及びTEI)とともに、呼制御部230に送信される。
次に、呼制御部230の動作について説明する。呼制御部230は、フロント処理部210からSAPI=0のLAPDフレームを受信し、LAPDプロトコル(レイヤ2)の終端を行う。このとき特に、呼制御部230は、LAPDフレームのIフレームからQ.931信号を抽出し、メッセージの種別を識別する。呼制御部230は、抽出したQ.931信号がSETUP信号でない場合は、共有部の呼番号を識別し、受理済みのSETUP信号の呼番号と一致する場合は、その呼処理を継続するための当該信号を受理する。また、呼制御部230は、抽出したQ.931信号がSETUP信号の場合は、個別部の伝達能力を識別し、パケットモードである場合は、当該信号を受理し、呼確立を開始する。上記の処理によれば、個別部の伝達能力がパケットモードでないSETUP信号及びその後続のSETUP以外の信号は受理しない。これにより、回線交換とパケット交換の呼制御信号が区別され、独立に処理される。
呼制御部230は、Q.931信号による呼確立にあたって、リソース確保の通知を、契約者回線番号及びリソース情報(呼で使用するBチャネル番号)とともに、IPインタフェースA 240を通じてパケット転送装置300の発着信制御部330に送信する。続いて、呼制御部230は、後述するパケット転送装置300の発着信制御部330から受理の通知を受信した場合は、スイッチ設定の通知を、契約者回線番号、呼で使用するBチャネル番号とともに、ベアラスイッチ部220に通知する。また、呼制御部230は、Q.931信号による呼解放にあたって、スイッチ解放の通知を、契約者回線番号、呼で使用中のBチャネル番号とともに、ベアラスイッチ部220に通知する。また、呼制御部230は、リソース解放の通知を、契約者回線番号、リソース情報(呼で使用中のBチャネル番号)とともに、IPインタフェースA 240を通じてパケット転送装置300の発着信制御部330に送信する。
次に、ベアラスイッチ部220の動作について説明する。ベアラスイッチ部220は、呼制御部230からスイッチ設定の通知を受信すると、同時に受信する契約者回線番号とBチャネル番号とを対としてテーブルに記録する。図4(b)に、ベアラスイッチ部に記録されるテーブルTB2の一例を示す。また、ベアラスイッチ部220は、呼制御部230からスイッチ解放の通知を受信すると、同時に受信する契約者回線番号とBチャネル番号とを対として、記録から削除する。また、ベアラスイッチ部220は、フロント処理部210からデータを受信すると、同時に受信する契約者回線番号と加入者線チャネル(Bチャネル番号)の対が、ベアラスイッチ部220に既に記録されているか否かを判定し、記録されている場合にそのデータを受理する。
なお、呼制御部230からスイッチ設定の通知を受信するのは、呼制御部230でQ.931信号による呼確立を行う場合である。前述のとおり、呼制御部230ではパケット交換の呼制御信号を独立に処理するので、スイッチ設定の通知で受信する契約者回線番号とBチャネル番号との対は、パケット通信で使用するBチャネルを必ず識別することになる。従って、上記の処理によれば、フロント処理部210から受信するデータのうち、パケット通信以外で使用するデータは受理されない。これにより、回線交換とパケット交換のBチャネルのデータを区別し、独立に処理する。
また、ある契約者回線番号で、パケット通信に使用するBチャネル番号を事前に決め、当該契約者回線番号と当該Bチャネル番号を対として、ベアラスイッチ部220に予め記録してもよい。この場合、当該契約者回線番号と当該Bチャネルの対に関して、Q.931信号による呼確立・呼解放を省略でき、IP変換装置200のベアラスイッチ部220は、フロント処理部210から受信するデータを、同時に受信する契約者回線番号と加入者線チャネル(Bチャネル番号)の対がベアラスイッチ部220に既に記録されているので、パケット通信で使用するデータとして受理する。また、ベアラスイッチ部220は、フロント処理部210から受理したBチャネルのデータに対して、LAPBコア処理(フレーム抽出・誤り検出)を行い、抽出したLAPBフレームを、契約者回線番号、加入者線チャネル(Bチャネル番号)とともに、IPインタフェースA 240を通じてパケット転送装置300のパケット制御部320に送信する。
次に、図3を参照して、ユーザから網方向の送信時における、パケット転送装置300の動作を説明する。まず、パケット制御部320について説明する。パケット制御部320は、IP変換装置200から受信するLAPB/Dフレームに対して、同時に受信する加入者線チャネルに基づいてLAPBかLAPDかの識別を行う。そして、パケット制御部320は、受信したフレームがLAPB又はLAPDフレームかに応じて、それぞれLAPB又はLAPDのプロトコル終端を行う。パケット制御部320は、LAPDのSABMEフレームによるリンク設定にあたっては、リソース確保の通知を、契約者回線番号、リソース情報(加入者線チャネルのSAPI及びTEI)とともに、発着信制御部330に送信する。パケット制御部320は、後述するように発着信制御部330から受理の結果を受信した場合は、リンク設定を継続する。また、LAPDのDISCフレームによるリンク切断にあたっては、パケット制御部320は、リソース解放の通知を、契約者回線番号、リソース情報(加入者線チャネルのSAPI・TEI)とともに、発着信制御部330に送信する。また、パケット制御部320は、受信したLAPB/DのIフレームから、X.25レイヤ3信号を抽出し、抽出したX.25レイヤ3信号を、IPインタフェースC 340を通じていずれかのパケット転送装置300のパケット制御部320に送信する。
次に、発着信制御部330の動作について説明する。発着信制御部330は、ユーザの加入者情報として、各契約者回線番号でパケット通信に使用可能なリソースを予めテーブルとして保持しておく。図4(c)に、使用可能なリソースのテーブルTB3の一例を示す。パケット通信に使用可能なリソースとは、例えば、Bチャネルに関して同時に通信可能なチャネル数、通信可能なチャネル番号、Dチャネルに関して同時に通信可能なTEI数、通信可能なTEI等である。
発着信制御部330は、IP変換装置200の呼制御部230又はパケット転送装置300のパケット制御部320からリソース確保の通知を受信すると、まず、同時に受信する契約者回線番号から、対象ユーザのリソースをテーブルTB4に基づいて識別する。次に、発着信制御部330は、同時に受信するリソース情報(呼で使用するBチャネル番号又は加入者線チャネルのSAPI及びTEI)が、当該リソースと照らし合わせて確保可能であるか判定する。確保可能な場合、発着信制御部330は、リソース情報に含まれるリソースを使用するものとして、対象ユーザのリソースに反映する。そして、発着信制御部330は、受理の通知を、契約者回線番号、リソース情報とともに、リソース確保の通知の送信元がIP変換装置200の呼制御部230の場合はIPインタフェースB 240を通じてIP変換装置200の呼制御部230に送信する。また、発着信制御部330は、リソース確保の通知の送信元がパケット制御部320の場合は、受理の通知を、契約者回線番号及びリソース情報とともにパケット制御部320に送信する。
なお、発着信制御部330は、リソースが確保不可能な場合、受理不可能の通知を、契約者回線番号、リソース情報とともに、リソース確保の通知の送信元がIP変換装置200の呼制御部230の場合はIPインタフェースB 310を通じてIP変換装置200の呼制御部230に、リソース確保の通知の送信元がパケット制御部320の場合はパケット制御部320に、それぞれ送信する。
また、発着信制御部330は、IP変換装置200の呼制御部230又はパケット制御部320からリソース解放の通知を受信すると、まず、同時に受信する契約者回線番号から、対象ユーザのリソースをテーブルTB4に基づいて識別する。次に、発着信制御部330は、同時に受信するリソース情報に含まれるリソースの使用を終了するものとして、対象ユーザのリソースに反映する。
次に、網からユーザ方向の送信時における、IP変換装置200及びパケット転送装置300の動作を説明する。網からユーザ方向の送信時において、レイヤ終端又はプロトコル終端の形態およびデータ構造は、上述したユーザから網方向の送信時を踏襲する。すなわち、TEとのあいだで、パケット通信に使用する加入者線チャネル(Bチャネル番号ないしSAPI・TEI)を呼制御信号により決定し、X.25レイヤ3信号をLAPB/DのIフレームとして授受する。このとき、契約者回線番号毎のリソース確保・解放をパケット転送装置300の発着信制御部330で、また、スイッチ設定の記録・削除をIP変換装置200のベアラスイッチ部220で、それぞれIP変換装置200の呼制御部230からの通知に基づき行う。
なお、ある契約者回線番号で、パケット通信に使用する加入者線チャネル(Bチャネル番号またはSAPI・TEI)を事前に決め、ユーザの加入者情報としてパケット転送装置300の発着信制御部330で予め保持してもよい。この場合、パケット通信に使用する加入者線チャネル(Bチャネル番号ないしSAPI・TEI)を、呼制御信号ではなく当該加入者情報により決定し、X.25レイヤ3信号をLAPB/DのIフレームとして授受する。なお加入者線チャネルとしてBチャネルを使用する場合は、IP変換装置200のベアラスイッチ部220の説明で述べたように、当該契約者回線番号と当該Bチャネル番号を対として、ベアラスイッチ部220で予め記録しておく。
次に、IP変換装置200とパケット転送装置300との間のIP送信動作について説明する。IP変換装置200からパケット転送装置300に、又はパケット転送装置300からIP変換装置200にIPでデータを送信する場合、送信先の装置は、データとともに送信する契約者回線番号と加入者線チャネルから決定される。例えば、IP変換装置200のIPインタフェースA 240及びパケット転送装置300のIPインタフェースB 310において、契約者回線番号と加入者線チャネルの対に対して、送信先とする装置のIPアドレスを関連付けてテーブルで予め保持すればよい。このようにして、送信時の契約者回線番号と加入者線チャネルから、送信先の装置のIPアドレスを識別することができる。
なお、契約者回線番号と加入者線チャネルの対は、必ずしも両方を値として保持する必要はなく、加入者線チャネル、または両方を省略してもよい。なお、両方を省略する場合、契約者回線番号、加入者線チャネルによらず、常に固定のIPアドレスを送信先として識別する。これにより、IP変換装置200とパケット転送装置300は、台数としてn:m(ここで、n,mはn≧1,m≧1の整数)の関係をとることができる。ただし、契約者回線番号と加入者線チャネルの任意の対について、IP変換装置Xでパケット転送装置Yを識別するとき、パケット転送装置Yでは必ずIP変換装置Xを識別する必要がある。
次に、パケット転送装置300間のIP送信動作について説明する。パケット転送装置300間でIPによりデータを送信する場合、送信先のパケット転送装置300は、X.25レイヤ3信号の着アドレス情報から決定される。例えば、パケット転送装置300のIPインタフェースC 340にトランスレータを設ける、通信事業者網でDNS(Domain Name System)を構築し、IPインタフェースC 340にDNSアクセス機能を設けてENUM(Telephone Number Mapping)を適用する等の方式により、着アドレス情報から送信先のパケット転送装置300のIPアドレスを識別することができる。
なお、着アドレス情報によって、あるパケット転送装置300で識別した送信先のIPアドレスが自パケット転送装置である場合がある。この場合、パケット転送装置300のIPインタフェースC 340でデータを内部的に折り返せばよい。
次に、IP変換装置200及びパケット転送装置300の設置形態について説明する。上述の方式によれば、IP変換装置200とパケット転送装置300を別体の装置として、それぞれ異なる通信事業者に設置することが可能である。しかし本技術の設置形態は、これに限定されない。例として、IP変換装置200とパケット転送装置300を、一体の装置として実現してもよい。一体の装置とした場合、当該装置は通信事業者に設置しても、ユーザ側に設置してもよい。例として、IP変換装置200とパケット転送装置300とを別体の装置として実現する場合、両者を同一の通信事業者に設置しても、ユーザ側に設置してもよい。あるいはIP変換装置200をユーザ側に設置し、パケット転送装置300を通信事業者に設置してもよい。
本発明によれば、ISDNパケット通信サービスにおいて、ユーザ、及びユーザ・網インタフェースに既存の設備や方式を適用したまま、通信事業者の設備をIP技術により構築することができる。従って、時間をかけることなく、早期に、ISDNパケット通信サービスとIP技術による他のサービスで通信システムを共用化し、設備・運用コストを削減することが可能となる。
上述したように、本発明は、既存のISDNユーザ・網インタフェースの加入者線を収容するIP変換装置と、X.25レイヤ3信号を中継するパケット転送装置で、ISDNパケット通信の各レイヤ・プロトコルを分担して終端するシステムにおいて、装置間をIPにより接続することを特徴とする。本技術によれば、X.25レイヤ3信号をIPで転送し、IP変換装置とパケット転送装置との連係動作に必要な情報をIPで相互に通信するための各方式が規定されるため、ISDNパケット通信サービスの提供に必要な通信事業者の通信システムをIP網上で実現することが可能となる。これに対し、本発明と異なり、X.31ケースBでは、上記IP変換装置に相当する交換機、パケット転送装置に相当するパケット処理装置について、両者間インタフェースにおけるIPの適用方式は規定されていないことに留意されたい。
さらに、本発明によれば、IP変換装置とパケット転送装置とがIPで相互に通信可能であれば、それらを異なる通信事業者に設置しても連係動作が可能である。従って、両者を一体の装置として実現する必要がない、という利点も有する。
100 パケット通信システム
200−1〜200−4 IP変換装置
300−1〜300−4 パケット転送装置
1〜n ISDN加入者線
200 IP変換装置
210 フロント処理部
220 ベアラスイッチ部
230 呼制御部
240 IPインタフェースA
300 パケット転送装置
310 IPインタフェースB
320 パケット制御部
330 発着信制御部
340 IPインタフェースC
TB1〜TB3 テーブル
TE ユーザ端末

Claims (10)

  1. ISDNパケットをIPパケットに変換して通信するパケット通信システムであって、
    少なくとも1つのISDN加入者線と接続し、当該ISDN加入者線を通じて受信したBチャネルデータ又はDチャネルデータを、当該Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報を保持してIPパケット化してIP網へ出力し、又は、前記IP網から受信したIPパケットからBチャネルデータ又はDチャネルデータを抽出して、前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報に基づいて前記ISDN加入者線に送信する少なくとも1つのIP変換装置と、
    前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々を含むIPパケットを前記IP網で転送する少なくとも1つのパケット転送装置と、
    を備えることを特徴とするパケット通信システム。
  2. 前記IP変換装置と前記パケット転送装置とが、それぞれ異なる通信事業者網及び/又はそれぞれユーザ網と通信事業者網とに設置される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のパケット通信システム。
  3. 請求項1に記載のパケット通信システムにおけるIP変換装置であって、
    少なくとも1つのISDN加入者線と接続し、当該ISDN加入者線を通じて受信したBチャネルデータ又はDチャネルデータを、当該Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報を保持してIPパケット化してIP網へ出力し、又は、前記IP網から受信したIPパケットからBチャネルデータ又はDチャネルデータを抽出して、前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々に含まれる情報に基づいて前記ISDN加入者線に送信する、
    ことを特徴とするIP変換装置。
  4. 請求項3に記載のIP変換装置において、
    前記少なくとも1つのISDN加入者線に接続されたフロント処理部と、
    前記フロント処理部との間で前記Bチャネルデータの送受信を行い、LAPBを終端するベアラスイッチ部と、
    前記フロント処理部との間で前記Dチャネルデータの送受信を行い、前記Dチャネルデータに含まれる情報に応じて呼制御を行い、LAPDを終端する呼制御部と、
    前記IP網に接続され、前記フロント処理部、前記ベアラスイッチ部及び前記呼制御部と前記パケット転送装置との間の、それぞれ、前記Dチャネルデータ、Bチャネルデータ及びリソース情報の送受信を介するIPインタフェース部と、
    を備えることを特徴とするIP変換装置。
  5. 請求項4に記載のIP変換装置において、
    前記ISDN加入者線を通じて受信したDチャネルデータをIPパケット化して前記IP網へ出力する際に、
    前記フロント処理部は、
    前記Dチャネルデータに含まれるSAPIを識別し、SAPI=0のDチャネルデータを前記呼制御部に送信し、
    前記呼制御部は、
    前記フロント処理部から送信されたDチャネルデータのQ.931信号を識別し、当該Q.931信号がパケット交換を示すものである場合に当該信号を受理する、
    ことを特徴とするIP変換装置。
  6. 請求項4に記載のIP変換装置において、
    前記ベアラスイッチ部は、
    予め記録した、パケット通信に使用するBチャネル番号と前記ISDN加入者線に関連する情報との対に基づいて、前記フロント処理部から受信するBチャネルデータのうち受理するデータを選択する、
    ことを特徴とするIP変換装置。
  7. 請求項1に記載のパケット通信システムにおけるパケット転送装置であって、
    前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータの各々を含むIPパケットを前記IP網で転送する、
    ことを特徴とするパケット転送装置。
  8. 請求項7に記載のパケット転送装置において、
    前記IP網に接続された第1のIPインタフェース部及び第2のIPインタフェース部と、
    LAPB及び/又はLAPDを終端し、前記第1のIPインタフェース部を通じて前記IP変換装置との間でBチャネルデータ又はDチャネルデータを含むIPパケットの送受信を行うとともに、前記Bチャネルデータ又はDチャネルデータを含むIPパケットから抽出したX.25レイヤ3信号を、前記第2のIPインタフェース部を通じてパケット転送装置との間で送受信するパケット制御部と、
    前記IP変換装置との間で前記第1のIPインタフェース部を通じてリソース情報を送受信する発着信制御部と、
    を備えることを特徴とするパケット転送装置。
  9. 請求項3に記載のIP変換装置と請求項7に記載のパケット転送装置とを一体化して構成したパケット通信装置。
  10. 請求項9に記載のパケット通信装置において、
    通信事業者網又はユーザ網に設置される、
    ことを特徴とするパケット通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010263377A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Isdnパケット通信をip綱上で実現するip通信システム及びip通信方法

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