以下、本発明の安否確認装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態の安否確認システムにおいて、監視端末がサーバに安否確認の要求をした場合に、サーバは、当該監視端末によって要求された被監視端末を呼び出す前に、当該監視端末を利用する監視者の認証を行う。この認証が成功した監視者のみが、被監視端末を呼び出し、呼び出しに対する応答がない場合に、被監視端末から送信された画像を監視端末へ送信する。これにより、被監視者は、不要な呼び出しに煩わされることがなくなる。例えば、被監視者は高齢者であり、監視者は遠隔地の息子である。
図1は、本実施の形態の安否確認システムの構成を示す図である。
図1に示す安否確認システム100は、被監視端末110と、複数の監視端末120A、120Ba及び120Bbと、サーバ130とを含む。なお、複数の監視端末120A、120Ba及び120Bbを特に区別しない場合は、監視端末120と記し、監視端末120Ba及び監視端末120Bbを区別しない場合は、監視端末120Bと記す。
被監視端末110と、監視端末120と、サーバ130とは、インターネット等のネットワーク140を介して接続される。なお、同図においては、被監視端末110が1台、監視端末120が3台、サーバ130が1台であるが、ネットワーク140に接続される被監視端末110、監視端末120及びサーバ130のそれぞれの台数は、これに限らず、任意でよい。
被監視端末110は、例えば高齢者などの被監視者宅に設置され、当該被監視者が操作する情報処理端末である。例えば、被監視端末110は、テレビ電話である。
監視端末120は、例えば被監視端末110を使用する高齢者の離れて暮らす息子によって操作される情報処理端末である。例えば、監視端末120Aは、テレビ電話通信可能なコンピュータである。また例えば、監視端末120Bは携帯電話機である。この監視端末120Bは、テレビ電話通信の機能を備えても、備えなくてもよい。
サーバ130は、被監視端末110及び監視端末120の間の通信を制御する。具体的には、各監視端末120からの要求に応じて、当該監視端末120を使用する監視者の認証を行い、認証が成功した場合、被監視端末110が取得した情報を当該監視端末120へ送信する。例えば、被監視端末110が取得した情報とは、被監視端末110が備えるカメラにより撮影された画像である。なお、カメラにより撮影された画像は、静止画でも動画でもよい。
次に、被監視端末110の構成について説明する。
被監視端末110は、セットトップボックス(STB)111と、モニタ112と、カメラ113と、スピーカ114と、ハンディフォン115とを備える。
STB111は、サーバ130からの呼び出し要求に応じて、モニタ112に呼び出し中を示す画像を表示させ、また、スピーカ114に呼び出し中を示す着信音を出力させる。そして、当該呼び出しに対する被監視者の応答がなかった場合、カメラ113で撮影された画像をサーバ130へ送信する。
モニタ112は、STB111の要求に応じて、呼び出し中であることを示す画像、例えば「安否確認の呼び出し中です。応答ボタンを押して下さい。」を表示する。例えば、モニタ112は、一般家庭で用いられているテレビ受信機である。また、テレビ電話通信時には、通信相手のテレビ電話端末(以下、相手端末と記す)から送信された画像を表示する。
カメラ113は、例えばモニタ112の近傍に設置され、周囲の様子を撮影する。
スピーカ114は、STB111の要求に応じて、着信音を出力する。
ハンディフォン115は、安否確認の呼び出しに対する被監視者の応答を受け付ける機能を有し、また、テレビ電話通信時の被監視者の音声の取得及び通信相手の音声の出力を行う受話器の機能と、被監視者の操作を受け付ける機能とを有する。
図2は、ハンディフォン115の構成を示す図である。図2に示すように、ハンディフォン115は、操作部116と、出音部117と、音声取得部118と、応答ボタン119とを備える。ハンディフォン115は、操作部116と、出音部117と、音声取得部118と、応答ボタン119とが一体となった受話器である。なお、応答ボタン119は受付部として機能する。
操作部116は、複数のボタンを含み、被監視者の操作が入力される。出音部117は、テレビ電話通信時に相手端末から送信された音声を出力する。音声取得部118は、テレビ電話通信時に相手端末へ送信する音声を取得する。応答ボタン119は、安否確認の呼び出しに対する被監視者の操作が入力される。
また、STB111とモニタ112とは、例えば、ビデオ端子(RCA端子)を介して接続される。なお、STB111とモニタ112とは、コンポーネント端子、S端子、D端子、又はHDMI端子等を介して接続されてもよい。STB111と、カメラ113、スピーカ114及びハンディフォン115とは、USBケーブル等で接続される。
続いて、監視端末120の構成について説明する。
監視端末120Aは、パーソナルコンピュータ(PC)121と、カメラ122と、受話部123とを備える。
PC121は、監視者の操作によって安否確認動作の要求と、監視者のID及びパスワードとをサーバ130に送信する。また、サーバ130から送信された被監視者の応答を示す電子メールを受信する。また、PC121は、テレビ電話機能を有し、サーバ130の制御に従って、ネットワーク140を介して被監視端末110及び他の監視端末120とテレビ電話通信を行う。
カメラ122は、例えば、PC121に接続されテレビ電話通信時の監視端末120Aを使用するユーザの様子を撮影するウェブカメラ等である。
受話部123は、マイク付きヘッドフォンであり、テレビ電話通信時の監視端末120Aを使用するユーザの音声の取得及び通信相手の音声の出力を行う。
また、監視端末120Ba及び120Bbは、監視端末120Aの各処理部の機能を備えた携帯型の情報処理端末であり、例えば、モニタ及び操作ボタンを備える携帯電話機である。なお、図1においては、監視端末120のうち、監視端末120Ba及び120Bbの2台が携帯電話機であるが、携帯電話機の台数はこれに限らず任意でよい。
次に、本実施の形態の安否確認システム100の処理の流れについて概要を説明する。
図3は、被監視者が応答した場合の安否確認システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、監視者の操作に従って、監視端末120からサーバ130へ安否確認動作の要求が送信される(S11)。安否確認動作の要求(S11)に続いて、監視端末120は、当該監視端末120を使用している監視者によって入力されたID及びパスワードをサーバ130へ送信する(S12)。サーバ130は、安否確認動作の要求を受信した場合、当該監視者の認証を行う。認証が成功した場合(S13)、サーバ130は、監視端末120から安否確認の要求があった被監視端末110に対して、呼び出し信号を送信する(S14)。被監視端末110は、サーバ130からの呼び出し信号を受信し、被監視者の呼び出しを開始する(S15)。被監視者により応答ボタン119が押された、すなわち応答があった場合(S16)、被監視端末110は、サーバ130に応答ありを示す信号を送信する(S17)。サーバ130は、被監視端末110から応答ありを示す信号を受信して、応答があったことを示す電子メールを作成する(S18)。次に、サーバ130は、作成した応答があったことを示す電子メールを監視端末120へ送信する(S19)。最後に、監視端末120は、サーバ130から受信した電子メールを表示する(S20)。
図4は、被監視者が応答しなかった場合の安否確認システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。同図に示すS21〜S25は、図3に示したS11〜S15と同様の処理である。以下、図3と異なる処理について説明を行う。
被監視端末110は、被監視者により応答ボタン119が押されなかった、すなわち応答がなかった場合(S26)、サーバ130に、カメラ113で撮影された画像と、応答なしを示す信号とを送信する(S27)。サーバ130は、受信した画像を添付ファイルとする電子メールを作成し(S28)、画像を添付した電子メールを監視端末120へ送信する(S29)。最後に、監視端末120は、サーバ130から受信した画像が添付された電子メールを表示する(S30)。
このように、本実施の形態の安否確認システム100は、被監視端末110を呼び出す前に、サーバ130において監視者の認証を行う。これにより、被監視端末110を呼び出すことができるのは、認証が成功した監視者だけとなり、被監視者は不要な呼び出しに煩わされることがない。また、被監視者の応答がない場合、例えば被監視者に不測の事態が生じた場合には、サーバ130を介して被監視端末110から送信された画像により、監視者は被監視者の様子を知ることができる。また、被監視者の応答があった場合には、被監視端末110から画像は送信されないので、被監視者は不必要に生活空間を曝け出されることがなくなり、プライバシーを向上できる。
次に、被監視端末110、サーバ130及び監視端末120の詳細な構成について説明する。
図5は、被監視端末110の構成の一部を示すブロック図である。同図には、STB111と、モニタ112と、カメラ113と、スピーカ114と、応答ボタン119とが図示され、応答ボタン119以外の、ハンディフォン115に含まれる各処理部は図示されていない。
STB111は、サーバ130からの呼び出し要求に応じて、モニタ112に呼び出し中を示す画像を表示させ、また、スピーカ114に呼び出し中を示す着信音を出力させる。そして、当該呼び出しに対する被監視者の応答がなかった場合、カメラ113で撮影された画像をサーバ130へ送信する。具体的には、STB111は、送受信部201と、呼び出し部202と、応答判定部203と、画像取得部204とを備える。
なお、STB111は、CPU等のプロセッサと、RAM、ハードディスク又は不揮発性メモリ等の記憶部とを備える。図5に示す各処理部(送受信部201、呼び出し部202、応答判定部203及び画像取得部204)の機能は、当該プロセッサが当該記憶部に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。また、図5に示す各処理部による保持及び記憶機能は、当該記憶部を用いて実現される。なお、図5に示す各処理部の機能のうち一部又は全てを、STB111が備える専用の回路により実現してもよい。
送受信部201は、ネットワーク140を介して、サーバ130との間で、画像、呼び出し信号、応答を示す信号等の送信及び受信を行う。
呼び出し部202は、ネットワーク140及び送受信部201を介して、サーバ130から送信された呼び出し信号に従って、被監視者の呼び出しを開始する。具体的には、呼び出し部202は、モニタ112に呼び出し中であることを示す画像を表示させる。また、スピーカ114には、呼び出し中であることを示す呼び出し音を出力させる。また、呼び出し部202は、呼び出しを開始時に、呼び出し開始を示す信号を応答判定部203へ出力する。
応答判定部203は、呼び出し部202が被監視者の呼び出しを開始してから予め定められた時間に、被監視者の応答があるか否かを判定する。具体的には、応答判定部203は、タイマ205を備え、呼び出し部202から呼び出し開始を示す信号を受信した場合、タイマ205の動作を開始する。タイマ205は、応答ボタン119が押されたときにカウントを停止する。応答判定部203は、タイマ205によってカウントされた時間が予め定められた時間(例えば、30秒)以下である場合に、応答あり、と判定する。次に、応答判定部203は、応答ありを示す信号を送受信部201へ出力する。
一方、応答判定部203は、タイマ205によってカウントされている時間が予め定められた時間より長くなった場合に、応答なし、と判定する。次に、応答判定部203は、応答なしを示す信号を送受信部201及び画像取得部204へ出力する。
画像取得部204は、応答判定部203による判定結果に基づいて、カメラ113で撮影された画像を取得する。具体的には、画像取得部204は、応答判定部203により応答なしと判定された場合、カメラ113で撮影された画像を取得する。次に、画像取得部204は、取得した画像を送受信部201へ出力する。
一方、画像取得部204は、応答判定部203により応答ありと判定された場合、カメラ113で撮影された画像は取得しない。
応答判定部203から出力された、応答あり、を示す信号、画像取得部204から出力された画像および応答なしを示す信号は、送受信部201及びネットワーク140を介してサーバ130に送信される。
次に、サーバ130の詳細な構成を説明する。
図6は、サーバ130の構成を示すブロック図である。
サーバ130は、送受信部211と、メールアドレス記憶部212と、認証部213と、被監視端末呼び出し部214と、取得部215と、電子メール作成部216とを備える。
送受信部211は、ネットワーク140を介して、被監視端末110及び監視端末120との間で、画像、呼び出し信号及び電子メールなどの送信及び受信を行う。
メールアドレス記憶部212は、監視端末120を使用する監視者と、パスワードと、メールアドレスとを対応付けて格納している記憶領域である。
図7は、メールアドレス記憶部212に格納されているメールアドレステーブルの一例を示す図である。
同図に示すメールアドレステーブル217は、「ID」、「パスワード」及び「メールアドレス」を含む。「ID」は、監視者を特定するIDである。「パスワード」は、対応する監視者のパスワードであり、このID及びパスワードによって、サーバ130は監視者の認証を行う。「メールアドレス」は、対応する監視者のメールアドレスである。
このメールアドレステーブル217への各データの登録は、監視者が申請したデータを被監視者が承認することによって行われる。この場合監視者は、例えば携帯電話機の操作ボタンからデータを入力することで、各データの申請を行う。また、被監視者は申請されたデータを、例えば操作部116の操作により承認する。なお、メールアドレステーブル217への登録は、被監視者以外の予め定められた人によって承認されることで登録されてもよい。これにより、被監視者が機器の操作の苦手な高齢者の場合でも、長男により、孫、長女及び管理人などを、新たな監視者としてメールアドレステーブル217へ登録することができる。
図6の説明に戻る。
認証部213は、監視端末120から送信されたID及びパスワードがメールアドレステーブル217に格納されているIDと、当該IDに対応するパスワードとに一致するか否かを判定する。一致した場合、すなわち認証に成功した場合、認証部213は、被監視端末呼び出し部214に、認証の成功を示す信号を出力する。一方、アクセスしてきた監視端末120から送信されたID及びパスワードが一致しなかった場合、すなわち認証に失敗した場合、認証部213は当該監視端末120からのアクセスを拒否する。
例えば認証部213は、サーバ130にアクセスしてきた監視端末120を利用する監視者のIDが「taro」の場合、パスワードが「a1b2c3d4」と一致するか否かを判定し、一致する場合、認証に成功したことを示す信号を被監視端末呼び出し部214へ出力する。
被監視端末呼び出し部214は、認証部213から認証の成功を示す信号を受信した場合、送受信部211及びネットワーク140を介して、被監視端末110へ呼び出し信号を送信する。なお、同一のサーバ130に接続されている被監視端末110が複数の場合、監視者と、対応する被監視端末110との情報が、メールアドレス記憶部212に格納されているメールアドレステーブル217に格納されてもよい。被監視端末呼び出し部214は、メールアドレステーブル217を参照することにより、当該監視端末120を利用している監視者に対応する被監視端末110へ呼び出し信号を送信する。例えば、被監視端末110の情報は、IPアドレス及びMACアドレスである。
取得部215及び電子メール作成部216は、呼び出し後の被監視端末110から送信された情報に従って処理を行う処理部である。
取得部215は、被監視端末110から送信された応答あり/なしを示す信号と、画像とを取得する。具体的には、取得部215は、被監視端末110により被監視者の応答があったと判定された場合は、応答ありを示す信号を取得し、一方、被監視端末110により被監視者の応答がないと判定された場合は、画像及び応答なしを示す信号を取得する。
電子メール作成部216は、取得部215が取得した情報に基づいて電子メールを作成する。具体的には、電子メール作成部216は、取得部215が応答ありを示す信号を取得した場合、応答があったことを示す電子メールを作成する。一方、取得部215が応答なしを示す信号を取得した場合、取得部215が取得した画像を添付ファイルとし、応答がなかったことを示す電子メールを作成する。
また、電子メール作成部216は、メールアドレステーブル217に格納されている認証されたIDに対応するメールアドレスをメールの宛先とする。次に、電子メール作成部216は、作成した電子メールを送受信部211へ出力する。
例えば、電子メール作成部216は、認証に成功した監視者のIDが「taro」の場合、メールの宛先を「taro.sato@○○○.co.jp」とする電子メールを作成する。さらに、電子メール作成部216は、取得部215が取得した情報が応答ありを示す信号の場合、電子メールの本文を「応答がありました。」とする。一方、取得部215が取得した情報が応答なしを示す信号の場合、電子メールの本文を「応答がありませんでしたので、画像を添付します。」とし、取得部215が取得した画像を添付する。
最後に、送受信部211は、電子メール作成部216により作成された電子メールを、ネットワーク140を介して監視端末120へ送信する。
なお、サーバ130は、CPU等のプロセッサと、RAM、ハードディスク又は不揮発性メモリ等の記憶部とを備える。図6に示す各処理部(送受信部211、メールアドレス記憶部212、認証部213、被監視端末呼び出し部214、取得部215及び電子メール作成部216)の機能は、当該プロセッサが当該記憶部に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。また、図6に示す各処理部による保持及び記憶機能は、当該記憶部を用いて実現される。なお、図6に示す各処理部の機能のうち一部又は全てを、サーバ130が備える専用の回路により実現してもよい。
次に、監視端末120の詳細な構成について説明する。ここでは、監視端末120のうち、特に、監視端末120Bについて説明する。
図8は、監視端末120Bの構成を示すブロック図である。
監視端末120Bは、送受信部301と、マイク302と、操作ボタン304と、スピーカ305と、モニタ306と、通信制御部307とを備える。
送受信部301は、ネットワーク140を介して、サーバ130との間で、安否確認の要求信号等の送信及び電子メールの受信等を行う。
通信制御部307は、操作ボタン304により受け付けられた監視者の操作に基づき、安否確認動作の要求を示す信号と、ID及びパスワードとを送受信部301へ出力する。また、ネットワーク140を介して、送受信部301がサーバ130から受信した電子メールをモニタ306に表示する。
また、監視端末120B及びPC121それぞれは、CPU等のプロセッサと、RAM、ハードディスク又は不揮発性メモリ等の記憶部とを備える。図8に示す送受信部301及び通信制御部307の機能は、当該プロセッサが当該記憶部に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。また、図8に示す各処理部による保持及び記憶機能は、当該記憶部を用いて実現される。なお、図8に示す各処理部の機能のうち一部又は全てを、監視端末120Bが備える専用の回路により実現してもよい。また同様に、図8に示す各処理部の機能のうち一部又は全てを、PC121が備える専用の回路により実現してもよい。
次に、本実施の形態の安否確認システム100が備える被監視端末110及び監視端末120の処理の流れを詳細に説明する。
図9は、被監視端末110の処理の流れを示すフローチャートである。同図では、図3及び図4で説明したS15、S16、S25及びS26での処理を、より詳細に説明している。
送受信部201は、ネットワーク140を介して、サーバ130から送信された呼び出し信号を受信する(S31)。次に、呼び出し部202は、被監視者の呼び出しを開始する(S32)。すなわち、呼び出し部202は、モニタ112に呼び出し中であることを示す画像を表示させ、スピーカ114に呼び出し音を出力させる。また、呼び出し部202は、呼び出しを開始したことを示す信号を、応答判定部203に出力する。応答判定部203は、呼び出し開始を示す信号を受信したとき、タイマ205の動作を開始する。また、応答判定部203は、応答ボタン119が押されたか否かを判定する(S33)。応答判定部203は、応答ボタン119が押されたと判定した場合(S33でYes)、応答があったことを示す信号を、送受信部201及びネットワーク140を介してサーバ130へ送信する(S34)。
一方、応答判定部203は、応答ボタン119が押されなかったと判定した場合(S33でNo)、呼び出し開始からの経過時間が、所定時間(例えば、30秒)以上であるが否かを判定する(S35)。呼び出し開始からの経過時間とは、すなわちタイマ205が計測している時間である。応答判定部203は、呼び出し開始から所定時間が経過していないと判定した場合(S35でNo)、引き続き、応答ボタン119が押されたか否かを判定する(S33)。
一方、応答判定部203は、呼び出し開始から所定時間が経過したと判定した場合(S35でYes)、画像取得部204及び送受信部201へ応答なしを示す信号を出力する。画像取得部204は、応答判定部203から応答なしを示す信号を受信した場合、カメラ113で撮影された画像を取得し(S36)、取得した画像を送受信部201へ出力する。
最後に、画像取得部204は、送受信部201及びネットワーク140を介して、応答なしを示す信号と、カメラ113で撮影された画像とをサーバ130に送信する(S37)。
図10は、サーバ130の処理の流れを示すフローチャートである。同図では、図3及び図4で説明したS13、S18、S23及びS28での処理を、より詳細に説明している。
認証部213は、ネットワーク140を介して、監視端末120から送信されたID及びパスワードにより当該監視端末120を使用している監視者を認証する(S41)。認証に成功した場合(S41でYes)、サーバ130は、被監視端末110を呼び出す(S42)、すなわち、被監視端末110へ呼び出し信号を送信する。一方、認証に成功しなかった場合(S41でNo)、サーバ130は処理を終了する。
以上が、被監視端末110を呼び出すまでの処理の流れである。すなわち、図3及び図4に示したS13及びS23での処理に相当する。次に、被監視端末110から送信された情報を受信してからの処理の流れを説明する。
送受信部211は、ネットワーク140を介して、被監視端末110から送信された情報を受信し(S43)、受信した情報を取得部215へ出力する。取得部215は、被監視端末110から送信された情報を取得する。電子メール作成部216は、取得部215が取得した情報が応答ありを示す信号であるか否かを判定する(S44)。電子メール作成部216は、被監視者の応答があったと判定した場合(S44でYes)、応答があったことを示す電子メールを作成する(S45)。最後に、送受信部201は、電子メール作成部216により作成された電子メールを監視端末120へ送信する(S47)。
一方、電子メール作成部216は、応答ありを示す信号を受信しなかった場合(S44でNo)、すなわち応答なしを示す信号を受信した場合、応答なしを示す情報を含み、さらに受信した画像を添付ファイルとした電子メールを作成する(S46)。最後に、送受信部201は、電子メール作成部216により作成された電子メールを監視端末120へ送信する(S47)。
このように、被監視者の様子はサーバ130から電子メールで送信されるので、監視者は簡単に被監視者の様子を知ることができる。
図11は、サーバ130での認証時に監視端末120に表示される画面例を示す図である。
監視端末120の認証画面221上に、ID入力欄222と、パスワード入力欄223と、O.K.ボタン224と、キャンセルボタン225とが表示される。
監視者は、操作ボタン304を操作することで、ID入力欄222に自分のIDを、パスワード入力欄223に自分のパスワードを入力する。O.K.ボタン224が操作者により選択された場合、監視端末120は、ID入力欄222に入力されたIDと、パスワード入力欄223に入力されたパスワードとをサーバ130に送信する。また、キャンセルボタン225が選択された場合、監視端末120は、認証画面221を終了し、サーバ130にID及びパスワードを送信しない。
次に、サーバ130から受信した電子メールの閲覧時に監視端末120に表示される画面について説明する。
図12は、被監視者の応答があった場合に監視端末120に表示される電子メールの画面例を示す図である。
監視端末120のメール画面m11上に、送信元m12と、件名m13と、本文m14とが表示される。
送信元m12には、サーバ130の名称、例えば「安否確認サーバ」が表示される。件名m13には、被監視者の応答があったことを示す、例えば「応答あり通知」が表示される。本文m14には、被監視者の応答があったことを示す、例えば「応答がありました。」が表示される。
図13は、被監視者の応答がなかった場合に監視端末120に表示される受信した電子メールの画面例を示す図である。
被監視者の応答がなかった場合には、図12の被監視者の応答があった場合と比較して、さらに添付画像m23が表示される。
送信元m12は、図12と同様に、例えば「安否確認サーバ」が表示される。件名m21には、被監視者の応答がなかったことを示す、例えば「応答なし通知」が表示される。本文m22には、被監視者の応答がなかったことを示す、例えば「応答がありませんでしたので、画像を添付します。」が表示される。添付画像m23には、被監視端末110のカメラ113で撮影された画像が添付される。例えば、同図では添付画像m23により、人が倒れていることが確認できる。
このように、被監視者の応答があった場合、監視端末120が受信する電子メールには、被監視端末110のカメラ113で撮影された画像は含まれない。一方、被監視者の応答がなかった場合には、電子メールにカメラ113で撮影された画像が添付される。したがって、被監視者にとっては、不必要に自分の生活空間を曝け出されることがなく、プライバシーを保つことができる。また、監視者にとっては、応答がない場合に画像を確認することにより、被監視者の具合が悪くなっているのか、または外出中なのか、を判断することができ安心できる。
次に、被監視端末110のモニタ112に表示される画面について説明する。
図14は、テレビ電話通信時の被監視端末110のモニタ112の表示例を示す図である。
同図に示すように、テレビ電話通信時に呼び出し部202は、相手画像401と、電話帳402と、音量403と、自画像404と、操作ボタン405とを含む画像をモニタ112に表示する。
相手画像401には、相手端末から送信された画像が表示される。
電話帳402には、予め登録された複数の通信相手が表示される。被監視者は、通信相手に対応する項目を選択することで、テレビ電話通信を開始できる。例えば、図14に示す例では、電話帳402に「長男」、「長女」及び「管理人」が登録されている。
また、電話帳402に示される複数の通信相手の項目は、それぞれ、オンライン状態402aを含む。オンライン状態402aには、相手端末が、テレビ電話通信を開始できる状態であるオンライン中であるか否かが示される。例えば、図14に示す例では、「長女」のテレビ電話端末がオンライン中であり、「長男」及び「管理人」のテレビ電話端末がオフライン中である。
音量403は、テレビ電話通信時の通話音量を示す。
自画像404には、カメラ113で撮影された画像が表示される。つまり、自画像404には、テレビ電話通信時に、相手端末へ送信する画像が表示される。また、安否確認の呼び出しに、被監視者が応答しなかった場合、自画像404の画像がサーバ130へ送信される。
操作ボタン405には、ハンディフォン115の操作部116のボタンの配置と同一のボタンの配置が表示される。操作ボタン405は、発信ボタン405aと、選択ボタン405bと、終了ボタン405cとを含む。また、操作ボタン405は、発信ボタン405a、選択ボタン405b、及び終了ボタン405cのそれぞれに対応付けられた、当該ボタンのそれぞれを押すことで生じる操作の内容を含む。
なお、相手画像401には、被監視端末110がサーバ130から呼び出し信号を受信し、被監視者を呼び出している時(以下、安否確認の呼び出し時)、安否確認の呼び出しを行っていることを示す画像、例えば「安否確認の呼び出し中です。応答ボタンを押して下さい。」が表示される。
図15は、安否確認の呼び出し時の相手画像401の表示例を示す図である。
同図に示すように、安否確認の呼び出し時には、相手画像401に、安否確認の呼び出しを行っていることを示す画像が表示される。なお、安否確認の呼び出し時において、呼び出し部202により表示される画像は、相手画像401に安否確認の呼び出しを行っていることを示す画像が表示される以外は、図14と同様である。
安否確認の呼び出し時に、被監視端末110は、モニタ112に表示された相手画像401に図15に示す画像を表示すると共に、スピーカ114から安否確認の呼び出し中であることを示す音を出力する。安否確認の呼び出しに気づいた被監視者が応答ボタン119を操作することで、被監視端末110は応答があったと判定し、サーバ130へ応答ありを示す信号を送信する。一方、安否確認の呼び出しに対して、被監視者が応答ボタン119を選択しなかった場合には、被監視端末110は応答がなかったと判定し、応答なしを示す信号と、カメラ113で撮影された画像、すなわち自画像404の画像とをサーバ130に送信する。
このように相手画像401に安否確認の呼び出しを行っていることを示す画像を表示することで、被監視者は、当該呼び出しがテレビ電話通信の呼び出しであるか、安否確認の呼び出しであるかを容易に区別できる。
以下、被監視端末110における通常のテレビ電話通信動作を説明する。
被監視者は、選択ボタン405bに対応する操作部116のボタンを上下に操作することで、電話帳402から通信相手を選択する。被監視者は、通信相手を選択した状態で、発信ボタン405aに対応する操作部116のボタンを押すことで、相手端末への呼び出しが開始される。
また、監視端末120からの着信があった場合、相手画像401に着信があったことを示すメッセージ及び画像のうち少なくとも一方が表示される。その後、被監視者が発信ボタン405aに対応する操作部116のボタンを押すことで、テレビ電話通信が開始される。
また、テレビ電話通信中に被監視者が終了ボタン405cに対応する操作部116のボタンを押すことで、テレビ電話通信が終了する。
また、被監視者は、予め定められた操作部116のボタンを押すことにより、着信履歴を表示できる。
以上より、本実施の形態の安否確認システム100において、監視端末120がサーバ130に安否確認の要求をした場合に、サーバ130が被監視端末110を呼び出す前に、当該監視端末120を利用する監視者の認証を行う。これにより、被監視端末110を利用する被監視者は、不要な呼び出しに煩わされることがなくなり、またプライバシーを向上できる。
なお、上記の説明においては、安否確認システム100は、被監視端末110とサーバ130とを含んでいたが、本実施の形態の被監視端末110及びサーバ130が備える各処理部を1つの装置が備えてもよい。
図16は、被監視端末110及びサーバ130が備える各処理部の機能を含む安否確認装置150の構成を示すブロック図である。
安否確認装置150は、図5で示したモニタ112、カメラ113、スピーカ114、呼び出し部202、応答判定部203及び画像取得部204と、図6で示したメールアドレス記憶部212、認証部213及び電子メール作成部216と、さらに送受信部151とを備える。ここで、同じ符号を付す処理部については同一の機能を有し、説明を省略する。
送受信部151は、ネットワーク140を介して、監視端末120とデータの送受信を行う。具体的には、送受信部151は、監視端末120から送信された安否確認動作の要求信号と、ID及びパスワードのデータ等とを認証部213へ送信する。また、電子メール作成部216によって作成された電子メールを、認証に成功した監視者のメールアドレスへ送信する。
この構成によれば、安否確認システム100は、監視端末120と安否確認装置150との間で直接通信ができるので、サーバを備える必要がなく、構成を簡素化できる。
なお、メールアドレス記憶部212に格納されているメールアドレステーブル217には、当該安否確認装置150を使用する被監視者を監視する監視者の情報のみが格納されている。例えば、当該安否確認装置150を使用する被監視者を監視する監視者のIDが「taro」及び「jiro」の場合、図7に示したメールアドレステーブル217のうち、「taro」及び「jiro」に対応するパスワード及びメールアドレスが格納されている。
(実施の形態2)
本実施の形態の安否確認システムにおいて、監視端末からの安否確認の要求に対して被監視者の応答がなかった場合、サーバは、被監視端末から送信された画像の保存領域を示すURLを含む電子メールを監視端末へ送信する。当該監視端末を利用する監視者は、受信した電子メールに含まれるURLへアクセスすることで、被監視端末から送信された画像を閲覧する。なお、本実施の形態の安否確認システムにおいて、監視端末及び被監視端末の構成は、実施の形態1で説明した監視端末120及び被監視端末110と同様である。
図17は、本実施の形態の安否確認システムの処理の流れを示すシーケンス図である。同図に示すS51〜S57は、図4に示したS21〜S27と同様の処理である。以下、図4と異なる処理について説明を行う。
本実施の形態のサーバ230は、被監視端末110から受信した画像をサーバ230内に格納する(S58)。次に、サーバ230は、当該画像を格納した領域を示すURLを本文に含む電子メールを作成し(S59)、監視端末120へ送信する(S60)。
サーバ230から電子メールを受信した監視端末120は、当該電子メールを表示する(S61)。監視者の操作に従って、当該電子メールに含まれるURLへのリンクが選択されると、監視端末120はサーバ230へ当該URLへのアクセス要求を送信する(S62)。URLへのアクセス要求の送信(S62)に続いて、監視端末120は、当該監視端末120を使用している監視者によって入力されたID及びパスワードをサーバ230へ送信する(S63)。
サーバ230は、アクセス要求を受信した場合、当該監視者の認証を行う。認証が成功した場合(S64)、サーバ230は、監視端末120からアクセス要求のあったURLで示される画像を監視端末120へ送信する(S65)。最後に、監視端末120は、サーバ230から受信した画像を表示する(S66)。
図18は、本実施の形態のサーバ230の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のサーバ230は、図6に示した実施の形態1のサーバ130のブロック図と比較して、さらに画像記憶部501と、画像格納部502とを備えている点が異なる。ここで、同じ符号を付す処理部については同一の機能を有し、説明を省略する。
以下、実施の形態1と比較して異なる点を中心に述べる。
画像記憶部501は、画像データを保持する記憶領域である。
画像格納部502は、取得部215が取得した情報に基づいて画像を格納し、当該画像を格納した領域を示すデータ、すなわちURLを電子メール作成部503へ出力する。具体的には、画像格納部502は、取得部215が応答なしを示す信号を取得した場合、取得部215が取得した画像を画像記憶部501に格納し、当該画像を格納した領域を示すURLを電子メール作成部503へ出力する。一方、取得部215が応答ありを示す信号を取得した場合は処理を行わない。
電子メール作成部503は、取得部215が取得した情報に基づいて電子メールを作成する。この電子メール作成部503は、図6で示した電子メール作成部216と比較して、取得部215が応答なしを示す信号を取得した場合の処理が異なる。以下、異なる点を中心に述べる。具体的には、電子メール作成部503は、取得部215が応答なしを示す信号を取得した場合、画像格納部502から出力されたURLを本文に含む電子メールを作成する。電子メール作成部503により作成される電子メールの本文以外は、電子メール作成部216により作成される電子メールと同様である。
また、認証部504は、実施の形態1の認証部213の機能に加えて、さらに、監視端末120からURLへのアクセス要求を受信した場合に、監視端末120から送信されたID及びパスワードが、メールアドレステーブル217に格納されているIDと、当該IDに対応するパスワードとに一致するか否かを判定する。一致した場合、すなわち認証に成功した場合、認証部504は、画像記憶部501へのアクセスを許可し、送受信部211は、監視端末120へ画像記憶部501に格納された画像を送信する。一方、アクセスしてきた監視端末120から送信されたID及びパスワードが一致しなかった場合、すなわち認証に失敗した場合、認証部504は当該監視端末120からのアクセスを拒否する。
なお、送受信部211は、監視端末120へ画像を送信する場合に、画像記憶部501に格納された画像からコピーされた画像を送信する。つまり、サーバ230から監視端末
120へ画像が送信された後も、画像記憶部501に送信された画像と同一の画像が保存されている。
図19は、本実施の形態の安否確認システムにおいて、被監視者の応答がなかった場合の電子メール表示時に、監視端末120に表示される画面例を示す図である。図13で示したメール画面m11と比較して、添付画像m23が削除され、代わりにURLへのリンクm32が新たに表示されている。また、本文m31に表示される文章が、図13で示した本文m31と異なる。
本文m31には、応答がなかったこと、及び、画像がサーバ230に保存されていることを示す、例えば「応答がありませんでしたので、下記URLにアクセスして下さい。」という文章が表示される。
URLへのリンクm32には、被監視端末110で撮影された画像が保存されている記憶領域を示すURLが表示される。監視者は、URLへのリンクm32を選択することで、当該画像を閲覧することができる。例えば、URLへのリンクm32には「http://www.anpikakunin.com/kato/index.html」が表示されている。
以上より、本実施の形態の安否確認システムにおいて、監視端末120が受信する電子メールの容量が小さくなるので、当該監視端末120のメモリ容量が少なくても、監視者は被監視者の様子を知ることができる。
なお、被監視端末110によって撮影された画像の格納場所は、サーバ230でなく、別のWebサーバにあってもよい。
また、実施の形態1で説明したように、電子メールに当該画像が添付されていてもよい。
また、URLへのリンクm32に表示される文字列は、URLでなくてもよい。例えば、URLへのリンクm32には「加藤おじいちゃんの様子」という文字列が表示され、当該URLへのリンクm32を選択することで、被監視端末110で撮影された画像が保存されている記憶領域である「http://www.anpikakunin.com/kato/index.html」へアクセスしてもよい。
また、上記説明では応答がない場合に画像が保存されている記憶領域を示すURLを本文に含む電子メールが送信されるとしたが、画像を保存する記憶領域は予め定められていてもよい。この場合、監視者は、所定のURLへアクセス要求をして当該画像を閲覧する。
これにより、監視者が監視端末120において、サーバ230から送信された画像を削除した場合でも、サーバ230にアクセス要求を出すことで、何度でも同じ画像を見ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態の安否確認システムにおいて、被監視端末は複数のカメラを備える。被監視者は、複数のカメラで撮影された複数の画像から、サーバへ送信する画像を予め設定できる。これにより、被監視者のプライバシーをより向上できる。
まず、本実施の形態の安否確認システムの構成を説明する。
図20は、本実施の形態の安否確認システムの構成を示す図である。
同図に示す安否確認システム300は、実施の形態1の安否確認システム100と比較して、被監視端末310が複数のカメラ113A〜113Dを備えている点と、STB311での処理とが異なる。ここで、同じ符号を付す処理部については同一の機能を有し、説明を省略する。なお、同図においては、被監視端末310は4台のカメラを備えているが、カメラの数は2台以上の任意でよい。
カメラ113Aは、カメラ113と同様に、例えばモニタ112の近傍に設置される。カメラ113B〜113Dは、補助用のカメラであり、それぞれ監視者の自宅の各部屋等に設置され、各部屋の様子を撮影する。例えば、カメラ113B〜113Dは、それぞれ、寝室、脱衣所及びトイレ等に設置される。
次に、被監視端末310の詳細な構成について説明する。
図21は、被監視端末310の構成の一部を示すブロック図である。同図には、STB311と、モニタ112と、カメラ113A〜113Dと、スピーカ114と、操作部116と、応答ボタン119とが図示されている。なお、操作部116及び応答ボタン119以外の、ハンディフォン115に含まれる各処理部は図示されていない。
被監視端末310は、被監視端末110と比較して、カメラ113A〜113Dを複数台備える。また、STB311は、STB111と比較して、さらに監視制御部313を備える。以下、被監視端末110と異なる点を中心に述べる。
画像取得部312は、カメラ113A〜113Dで撮影された複数の画像を取得し、取得した複数の画像を監視制御部313に出力する。
監視制御部313は、操作部116を被監視者が操作することで、被監視者の指示を受け付け、受け付けた指示に基づき、取得された複数の画像を送受信部211へ出力する。具体的には、監視制御部313は、画像禁止部314と、監視禁止部315とを備える。なお、画像禁止部314は第2禁止部として機能し、監視禁止部315は第1禁止部として機能する。
画像禁止部314は、被監視者の操作に応じて、画像取得部312により取得された複数の画像のうち1以上の画像に対して、サーバ130への送信を禁止する。
具体的には、画像禁止部314は、4つのカメラ113A〜113Dにより撮影された4つの画像のそれぞれに対応する4つの画像状態316を保持する。画像状態316は、対応する画像のサーバ130への送信を禁止する禁止状態、又は送信を許可する許可状態が設定される。
画像状態316は、被監視者の操作に応じて、設定される。画像禁止部314は、画像状態316が禁止状態の画像を、サーバ130へ送信することを禁止する。また、画像禁止部314は、画像状態316が許可状態の画像を、サーバ130へ送信することを許可する。
監視禁止部315は、監視状態317と、禁止時間318とを保持する。
監視状態317には、サーバ130へ全ての画像の送信を禁止する禁止状態、又は送信を許可する許可状態が設定される。監視状態317及び禁止時間318は、被監視者の操作に応じて設定される。
監視禁止部315は、監視状態317が許可状態の場合、サーバ130への画像の送信を許可する。また、監視禁止部315は、監視状態317が禁止状態の場合、サーバ130への画像の送信を、禁止時間318に設定された時間、禁止する。また、監視禁止部315は、禁止時間318に設定された時間が経過したのち、監視状態317を禁止状態から許可状態に変更する。
すなわち、監視制御部313は、監視状態317が許可状態、かつ画像状態316が許可状態である画像を、送受信部211へ出力する。また、監視状態317が禁止状態の場合には、出力しない。また、監視状態317が許可状態の場合、画像状態316が禁止状態である画像は、出力しない。
次に、本実施の形態の被監視端末310の動作の説明をする。
図22は、被監視端末310の処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すS81〜S85は、図9に示したS31〜S35と同様であるので、ここではS86〜S90について説明する。
応答判定部203により呼び出し開始から所定時間が経過したと判定された場合(S85でYes)、画像取得部312はカメラ113A〜113Dで撮影された複数の画像を取得する(S86)。
次に、監視禁止部315は、監視状態317が禁止状態であるか否かを判定する(S87)。監視状態317が禁止状態でない場合(S87でNo)、画像禁止部314は、カメラ113A〜113Dで撮影された画像のうち、対応する画像状態316が許可状態の画像を選択する(S88)。例えば、カメラ113A〜113Cで撮影された画像に対応する画像状態316が許可状態であり、カメラ113Dで撮影された画像に対応する画像状態316が禁止状態である場合、画像禁止部314は、カメラ113A〜113Cで撮影された3つの画像を選択し、選択した画像を送受信部211へ出力する。
送受信部211は、監視制御部313から出力された画像と、応答なしを示す信号をサーバ130へ送信する(S89)。
一方、監視状態317が禁止状態である場合(S87でYes)、監視禁止部315は、監視が禁止されている旨を示すメッセージを表示させる信号を送受信部211へ出力する。送受信部211は、ネットワーク140を介して、監視が禁止されている旨をサーバ130に送信する(S90)。
このように、被監視者の操作により監視状態317を切り替えることで全ての画像の送信が禁止されることにより、被監視者のプライバシーを一層向上できる。
また、被監視者の操作により、送信する画像を、複数のカメラで撮影された複数の画像のなかから選択できる。これにより、被監視者は、他者に見られたくない画像の送信を禁止できるので、被監視者のプライバシーをより一層向上できる。
また、画像の送信が禁止されている時に、当該画像の送信を禁止している旨を、被監視端末に表示する。これにより、被監視者が応答できないことによる、監視者の杞憂を低減できる。
次に、被監視端末310に表示される画面について説明する。
図23は、テレビ電話通信時の被監視端末310のモニタ112の表示例を示す図である。同図は、図14に示した表示例と比較して、自画像404に表示される画像が複数あり、自画像に表示される複数の画像それぞれに対応するカメラの撮影状態を示す情報が表示されている。また、操作ボタン405はさらに、監視OFFボタン405dと、解除ボタン405eと、カメラ切替ボタン405fとを含む。
以下、図14と異なる点について述べる。
自画像404は、複数のカメラ113A〜113Dで撮影された4つの画像が表示されるカメラ画像404a〜404dを含む。また、各カメラ画像404a〜404dは、それぞれ表示情報404eを含む。
各表示情報404eは、カメラ画像404a〜404dに対応するカメラ113A〜113Dが撮影状態であるか否かを示す。表示情報404eが「カメラ入」の場合、当該画像に対応するカメラ113A〜113Dが撮影状態であることを示し、表示情報404eが「カメラ切」の場合、当該画像に対応するカメラ113A〜113Dが撮影状態でないことを示す。
監視OFFボタン405d、解除ボタン405e及びカメラ切替ボタン405fは、それぞれハンディフォン115の操作部116のボタンに対応付けられ、被監視者が当該ボタンのそれぞれを押すことで生じる操作の内容を含む。
次に、被監視端末310における画像の送信の禁止について説明する。
図24は、画像の送信を禁止する際の相手画像401の表示例を示す図である。
被監視者が監視OFFボタン405dに対応する操作部116のボタンを押すことで、相手画像401に図24に示す画面が表示される。当該画面が表示されている状態で、被監視者が、発信ボタン405aに対応する操作部116のボタンを押すことで、現在の時刻から指定された禁止時間318の間、サーバ130へ画像が送信されることが禁止される。例えば、図24に示す例では、現在の時刻から15分間、画像の送信が禁止される。なお、相手画像401に表示される画面以外は、図23に示した画面と同様である。
また、図24に示す画面が表示されている状態で、被監視者が監視OFFボタン405dに対応する操作部116のボタンを押すごとに、画像の送信を禁止する禁止時間が変更され、変更後の時間が画面に表示される。例えば、被監視者が監視OFFボタン405dに対応する操作部116のボタンを押すごとに、画像の送信を禁止する禁止時間が、15分、30分、45分、60分、90分、120分、無制限に順次変更される。
具体的には、被監視者による上記操作により、監視禁止部315は、保持する監視状態317を禁止状態に変更する。また、監視禁止部315は、禁止時間318を保持したうえ、禁止時間318が経過したのち、保持する監視状態317を許可状態に変更する。つまり、監視禁止部315は、被監視者により画像の送信の禁止設定が行われた時刻から、被監視者により設定された禁止時間318の間、画像の送信を禁止する。
図25は、画像の送信が禁止されているときの相手画像401の表示例を示す図である。
画像の送信が禁止されている間、相手画像401に図25に示す画面が表示される。画像の送信が禁止されている間に、被監視者が解除ボタン405eに対応する操作部116のボタンを押すことで、画像の送信の禁止が解除される。具体的には、被監視者による画像の送信の禁止の操作に応じて、監視禁止部315は、監視状態317を許可状態に変更する。
また、被監視者は、開始時刻を指定して画像の送信を禁止できる。
図26は、開始時刻を指定して画像の送信を禁止しているときの被監視端末310のモニタ112の表示例を示す図である。
被監視者が、予め定められた操作部116のボタンを押すことにより、同図に示す画像が表示される。
被監視者は、画面410において、拒否開始時刻411及び拒否終了時刻412を設定することで、任意の時刻から任意の時刻まで画像の送信を禁止できる。
また、被監視者は、拒否する理由413を複数の予め定められた理由から選択する。被監視者により選択された理由は、画像の送信を禁止している時に、監視端末120から呼び出しがあった場合に、監視端末120に表示される。具体的には、監視制御部313は、監視状態317が禁止状態である場合に、操作部116により受け付けられた被監視者の操作に基づいて拒否する理由413を送受信部211へ出力する。なお、拒否する理由413は、被監視者により任意の文字列が入力されてもよい。
監視禁止部315は、被監視者の操作により設定された拒否開始時刻411、拒否終了時刻412及び拒否する理由413を取得し、取得した拒否開始時刻411、拒否終了時刻412及び拒否する理由413を保持する。これにより、当該設定が解除されるまで、監視禁止部315は、毎日同じ時刻に画像の送信を禁止する。また、監視禁止部315は、拒否開始時刻411、拒否終了時刻412及び拒否する理由413を一組とする複数の設定を保持する。
監視禁止部315は、現在の時刻が拒否開始時刻411になると、監視状態317を禁止状態に変更する。また、監視禁止部315は、現在の時刻が拒否終了時刻412になると監視状態317を許可状態に変更する。これにより、監視禁止部315は、拒否開始時刻411から拒否終了時刻412までの間、画像の送信を禁止する。
このように、被監視者の生活習慣に合わせて、画像の送信を禁止する時刻を設定することで、外出毎に毎回、画像の送信を禁止する設定を行う必要がなく、被監視者の利便性を向上できる。
なお、被監視者は拒否する理由413を選択しなくてもよい。この場合、監視制御部313は、拒否する理由413が選択されていないことを示す信号を送受信部211及びネットワーク140を介してサーバ130へ送信する。
また、上述した現在の時刻から禁止時間318の間、画像の送信を禁止する場合においても、拒否する理由413が被監視者により設定され、拒否する理由413が監視禁止部315に保持されてもよい。
次に、被監視端末310におけるカメラ表示禁止設定動作について説明する。
図27は、カメラ操作禁止時の、相手画像401の表示例を示す図である。
通話をしていない状態で、被監視者がカメラ切替ボタン405fに操作部116のボタンを押すことで、相手画像401に図27に示す画面が表示される。次に、被監視者が、発信ボタン405aに対応する操作部116のボタンを押すことで、カメラ113B〜113Dの表示/非表示が切替えられる。ここで、表示/非表示とは、サーバ130にカメラ113B〜113Dで撮影された画像を送信する/送信しないを意味する。例えば、図27に示す画面が表示されている間に、被監視者が、発信ボタン405aに対応する操作部116のボタンを押すことで、第2のカメラ(113B)の表示/非表示が切替えられる。
また、図27に示す画面が表示されている間に、被監視者が、さらに、カメラ切替ボタン405fに対応する操作部116のボタンを押すことで、表示/非表示を切替えるカメラ113B〜113Dが順次変更される。
具体的には、被監視者による上記操作に応じて、画像禁止部314は、カメラ113B〜113Dで撮影された画像に対応する画像状態316を許可状態または禁止状態とする。
これにより、被監視端末110は、被監視者の操作により設定された画像状態316に基づき、複数のカメラ113で撮影された画像のなかから、送信が禁止されていない画像のみを、監視端末120へ送信する。
次に、被監視者により、画像の送信が禁止されている場合に、サーバ130から監視端末120へ送信された電子メールの画面について説明する。
図28は、被監視者により監視が禁止されている場合に、監視端末120が受信した電子メールの画面の表示例を示す図である。
監視端末120のメール画面m11上に、送信元m12と、件名m41と、本文m42とが表示される。
送信元m12には、図12と同様に、例えば「安否確認サーバ」が表示される。件名m41には、被監視者により監視が禁止されていることを示す、例えば「監視禁止」が表示される。
図29は、被監視者により、拒否する理由413が選択または入力されている場合に、監視端末120が受信した電子メール画面の表示例を示す図である。同図は、図28と比較してさらに、拒否する理由m43が表示される。
拒否する理由m43には、被監視者により選択または入力された拒否する理由413が表示される。
これにより、電子メールを閲覧した監視者は、被監視者が外出中であるために監視が禁止されていることがわかり、安心できる。
以上のように、本実施の形態の安否確認システム300において、被監視者は、被監視者の操作により監視状態317を切り替えることで全ての画像の送信が禁止されることにより、プライバシーを一層向上できる。
また、被監視者の操作により、送信する画像を、複数のカメラで撮影された複数の画像のなかから選択できる。これにより、被監視者は、他者に見られたくない画像の送信を禁止できるので、被監視者のプライバシーをより一層向上できる。
また、画像の送信が禁止されている時に、当該画像の送信を禁止している旨を、被監視端末に表示する。これにより、被監視者が応答できないことによる、監視者の杞憂を低減できる。
以上、本発明の実施の形態の安否確認システム100および300について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、実施の形態1の被監視端末110は、被監視者の呼び出しを開始してから予め定められた時間内に被監視者により応答ボタン119が押されなかった場合、呼び出しを停止してから予め定められた時間経過後(例えば、10分後)に再度被監視者を呼び出してもよい。
具体的には、応答判定部203は、タイマで設定された時間内に応答ボタン119が押されなかったと判定した場合、応答なしを示す信号を画像取得部204及び呼び出し部202へ出力する。呼び出し部202は、応答なしを示す信号を受信してから時間を計測し、計測した時間が予め定められた時間(例えば、10分)になったとき、モニタ112に呼び出し画面を、スピーカ114に呼び出し音を出力させる。
これにより、サーバ130を介して、被監視端末110から応答なしを示す電子メールを受信した監視端末120を利用する監視者が、再度安否の確認要求をすることなしで、自動的に被監視者の呼び出しができる。したがって、被監視者の応答がなかった場合に、監視者が何度も呼び出す必要がなくなり、監視者の利便性が向上する。
なお、このように被監視者が応答しなかった場合、具体的には、応答判定部203により、タイマで設定された時間内に応答ボタン119が押されなかったと判定された場合、被監視端末110が処理をせずに、サーバ130が再度呼び出しをしてもよい。具体的には、取得部215は、応答なしを示す信号を取得した場合、被監視端末呼び出し部214に再呼び出し信号を出力する。被監視端末呼び出し部214は、取得部215から再呼び出し信号が出力された場合、予め定められた時間経過後に、送受信部211およびネットワーク140を介して、再度被監視端末110を呼び出す。
なお、呼び出し部202は、予め定められたリトライ回数(例えば、3回)を保持しており、応答判定部203から応答なしを示す信号を受信した場合、リトライ回数だけモニタ112に呼び出し画面を、スピーカ114に呼び出し音を出力させてもよい。例えば、リトライ回数が3回の場合、呼び出し部202は、サーバ130から送信された呼び出し信号に従って、被監視者を呼び出す最初の呼び出しと併せて、最大4回被監視者を呼び出す。なお、呼び出し部202は、応答判定部203から応答なしを示す信号を受信しなかった場合には、被監視者の呼び出しは行わない。
また、サーバ130は、認証部213による認証が成功した場合に、被監視端末110の呼び出し部202に被監視者を呼び出させる指示をし、当該指示に対する呼び出し部202からの応答がない場合、予め定められた時間(例えば、7分)経過後に再度呼び出し部202に前記被監視者を呼び出させる指示をする指示部を備えてもよい。なお、被監視端末呼び出し部214は、指示部として機能する。
具体的には、被監視端末呼び出し部214は、認証部213から認証の成功を示す信号を受信した場合、送受信部211及びネットワーク140を介して、被監視端末110へ呼び出し信号を送信する。その次に、被監視端末呼び出し部214は、予め定められた時間(例えば、10秒)内に、呼び出し部202から呼び出し信号に対する応答があるか否かを判定し、受信しなかった場合には、前回の呼び出し信号の送信から予め定められた時間経過後に、再度、被監視端末110へ呼び出し信号を送信する。例えば、被監視端末110は、サーバ130から呼び出し信号を受信した場合、ACKを返信する。被監視端末呼び出し部214は、被監視端末110へ呼び出し信号を送信してから10秒以内に当該被監視端末110からACKを受信しなかった場合、前回の呼び出し信号の送信から7分後に再度呼び出し信号を送信する。
これにより、被監視端末110から呼び出し信号に対する応答(ACK)がない場合、例えば、被監視端末110の電源がダウンしていた場合又は被監視端末110が故障している場合に、サーバ130は、被監視端末110が復旧するまで予め定められた時間である7分毎に、被監視端末110に被監視者を呼び出させる指示を出し続ける。その結果、被監視端末110が復旧するとすぐに、監視者は被監視者の様子を知ることができる。
なお、リトライ回数と、前回の呼び出し信号の送信から再度呼び出し信号を送信するまでの時間間隔とはそれぞれ、監視者が監視端末120を操作することにより変更可能である。
また、被監視端末110は、予め定められた時刻(例えば、午前10:00)に被監視者を呼び出してもよい。
具体的には、呼び出し部202は、予め定められた時刻になったとき、ネットワーク140および送受信部201を介してサーバ130から呼び出しがなくても、モニタ112に呼び出し画面を、およびスピーカ114に呼び出し音を出力させる。
これにより、例えば毎日午前10:00に呼び出す、といった設定をすることで、監視者は毎日安否確認の要求をする必要がなくなり、監視者の利便性が向上する。
また、サーバ130が、予め定められた時刻に被監視端末110を呼び出してもよい。具体的には、被監視端末呼び出し部214は、監視端末120からの安否確認要求の有無に関わらず、予め定められた時刻には送受信部211およびネットワーク140を介して、被監視端末110を呼び出す。
また、サーバ130は、監視者の認証をID及びパスワードで行うとしたが、指紋認証や虹彩認証により監視者の認証を行ってもよい。
また、メールアドレステーブル217に格納されている監視者に対応付けられたメールアドレスは、監視者が利用している監視端末120と無関係でもよい。これにより、例えば1人の監視者に対応するメールアドレスとして家族全員のメールアドレスが格納されている場合、家族全員が被監視者の様子を知ることができる。
また、実施の形態2において、サーバ230は画像記憶部501を含む構成としたが、ネットワーク140に接続された別のサーバであるWebサーバが、画像記憶部501を含む構成であってもよい。
また、上記説明では、監視端末120の構成は、PC121を含む構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、監視端末120の構成は、被監視端末110と同様にSTB等を含む構成であってもよい。
また、上記説明では、PC121はテレビ電話機能を有する、としたが、テレビ電話機能を有していないPCでもよい。
また、上記説明では図4に示したように、被監視者が応答しなかった場合、被監視端末110は、カメラ113で撮影された画像と、応答なしを示す信号とを送信するとしたが、応答なしを示す信号は送信せず、カメラ113で撮影された画像のみをサーバ130に送信してもよい。この場合、サーバ130は、取得部215が取得した画像又は応答ありを示す信号に基づいて、電子メールを作成する。具体的には、電子メール作成部216は、取得部215が画像を取得した場合、電子メールの本文を「応答がありませんでしたので、画像を添付します。」とし、取得部215が取得した画像を添付した電子メールを作成する。一方、取得部215が応答ありを示す信号を取得した場合、電子メールの本文を「応答がありました。」とする。なお、実施の形態2及び3についても同様に、被監視者が応答しなかった場合、被監視端末110及び310は画像のみをサーバ230及び130に送信してもよい。
また、上記説明では、被監視端末110及び被監視端末310はスピーカ114を備えるとしたが、モニタ112に内蔵されたスピーカから呼び出し音を出力してもよい。
また、図26に示す拒否開始時刻411、拒否終了時刻412及び拒否する理由413の設定は、他の操作に比べ、比較的複雑であるので、監視端末120からの操作により行ってもよい。この場合、監視端末120からのアクセスに対して、上述した認証部213による認証が行われ、認証OKの場合に、図26に示す画面が監視端末120に表示され、監視端末120で設定が行われる。
また、上記説明では、複数のカメラ113A〜113Dを備える安否確認システム300において、複数のカメラ113A〜113Dで撮影された画像のサーバ130への送信を、時刻を指定して禁止又は時間を指定して禁止したが、カメラは1台であってもよい。
また、上記説明では、複数のカメラ113A〜113Dを備える安否確認システム300において、拒否の理由を含む電子メールを監視端末120へ送信したが、カメラは1台であってもよい。
また、上記説明では、被監視端末110は、カメラ113で撮影された画像をサーバ130へ送信するとしたが、カメラ113はマイク付きカメラであって、撮影及び収音の少なくとも一方を行ってもよい。この場合、画像取得部204は、応答判定部203により応答なしと判定された場合、カメラ113で撮影された画像及び収音された音声の少なくとも一方を取得し、取得した画像及び音声の少なくとも一方を送受信部201へ出力する。次に、送受信部201は、画像取得部204により取得された画像及び音声の少なくとも一方を、ネットワーク140を介してサーバ130へ送信する。
これにより、監視者は、被監視端末110から送信された画像及び音声の少なくとも一方により、被監視者の様子を知ることができる。
また、実施の形態3において、被監視端末310は2台以上の任意の台数のカメラを備えるとしたが、1台でもよい。
また、実施の形態3において、被監視端末310は、画像取得部312でカメラ113A〜113Dにより撮影された画像を取得した後で、監視制御部313でサーバ130へ送信する画像を選択していたが、監視制御部313で送信する画像を決定した後で、画像取得部312は、送信すると決定された画像のみを取得してもよい。具体的には、画像取得部312は、監視状態317が許可状態の場合に、画像禁止部314が保持する画像状態316が許可状態の画像のみを取得する。この場合、被監視端末310の処理を示すフローチャートは、図22と比較してS86の処理がS88の直後に行われる点が異なる。
これにより、画像取得部312の取得するデータ量が減るため、被監視端末310の処理が軽減される。
また、本発明は、安否確認システム100及び300と、安否確認システム100及び300とに含まれる各端末(被監視端末110及び310と、サーバ130と、監視端末120と、安否確認装置150)として実現できるだけでなく、安否確認システム100および各端末に含まれる特徴的な処理部の機能を行う安否確認システムの制御方法、又は安否確認装置の制御方法として実現できる。さらに、そのような安否確認システムの制御方法、又は安否確認装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムとして実現できる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。