JP2010196972A - 暖房器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】発熱体により温められる部分と人とが接触する暖房器具において、低温やけどを防止する機能を提供する。
【解決手段】足温器の底部に、発熱体と、発熱体の上から加えられる圧力を測定する圧力センサと、発熱体の発熱体温度T2を測定する温度センサと、発熱制御手段とを設ける。発熱制御手段は、圧力センサの出力に基づいて、発熱体により温められる部分と人とが接触する圧力と接触時間とを測定し(S5〜S6)、測定した圧力と接触時間とに基づいて、低温やけどをしないような発熱体の設定温度T1を決定する(S7)。さらに、発熱体温度T2を測定し(S8)、発熱体温度T2が、低温やけどをしない設定温度T1に等しくなるように、発熱体温度T2を調整する(S11〜S13)。
【選択図】図8
【解決手段】足温器の底部に、発熱体と、発熱体の上から加えられる圧力を測定する圧力センサと、発熱体の発熱体温度T2を測定する温度センサと、発熱制御手段とを設ける。発熱制御手段は、圧力センサの出力に基づいて、発熱体により温められる部分と人とが接触する圧力と接触時間とを測定し(S5〜S6)、測定した圧力と接触時間とに基づいて、低温やけどをしないような発熱体の設定温度T1を決定する(S7)。さらに、発熱体温度T2を測定し(S8)、発熱体温度T2が、低温やけどをしない設定温度T1に等しくなるように、発熱体温度T2を調整する(S11〜S13)。
【選択図】図8
Description
本発明は、暖房器具に関し、より詳細には、圧力検出手段と発熱制御手段を有する暖房器具に関するものである。
従来、スイッチ操作を自動化し、使い勝手を高める暖房器具が知られている。例えば特許文献1に記載の足温器では、上覆シートと、当該上覆シートの下面に配置される金属板と、当該金属板の下面に配置される断熱板体と、当該断熱板体の上面に埋設される伝熱体と、前記断熱板体の下面に設けた下覆シートとが設けられている。さらに、当該足温器の底面に凹所が設けられ、凹所に、押圧されることにより前記伝熱体へ通電するスイッチが設けられている。前記構成により足温器に乗り降りするだけで、発熱体のオンオフを制御するスイッチが自動的に開閉される。
また、例えば特許文献2に記載のホットカーペットでは、人が乗ったことを感知する押圧センサスイッチ部材と、当該押圧センサスイッチ部材上に配置された電熱シートと、前記押圧センサスイッチ部材がオンオフされた場合に前記伝熱シートへの通電を制御するコントローラと、電熱シートに給電するためのACコードとが備えられている。前記構成により、ホットカーペット上の任意の位置区間単位で前記伝熱シートが分割制御され、人が座った区画のみが温められる。
しかしながら、特許文献1に記載の足温器および特許文献2に記載のホットカーペットでは、温度を自動で調整できない為、発熱体により温められる部分に長時間接触した場合や、発熱体により温められる部分と接触する圧力が高まった場合に、接触箇所の温度を下げることができない。このため、低温やけどをする可能性があるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、発熱体により温められる部分と人とが接触する暖房器具において、低温やけどを防止する機能を提供することを目的とする。
上記目標を達成するために、請求項1に係る発明の暖房器具は、人体に接することで人体を暖める暖房器具であって、電気を熱に変換する発熱体と、当該発熱体に人体から加わる圧力を検出する圧力検出手段と、当該圧力検出手段の検出した圧力が所定の圧力よりも高かった場合に、前記発熱体の温度を下げる発熱制御手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明の暖房器具は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記発熱体と前記圧力検出手段とを備えたセグメントが複数設けられ、前記発熱制御手段は、各セグメントに設けられた前記圧力検出手段の検出結果に基づいて、当該セグメントに設けられた前記発熱体の温度を個別に制御することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の暖房器具は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記発熱体に人体から圧力が加えられている時間を測定する計時手段を備え、前記発熱制御手段は前記計時手段の測定時間と前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記発熱体の温度を制御することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の暖房器具は、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記発熱体と前記圧力検出手段とを備えたセグメントが複数設けられ、前記計時手段は、前記各セグメント毎に、当該セグメントに設けられた前記発熱体に人体から圧力が加えられている時間である個別押圧時間を測定し、前記発熱制御手段は、各セグメントに設けられた前記圧力検出手段の検出結果と、前記計時手段が計測した当該セグメントの個別押圧時間に基づいて、当該セグメントに設けられた前記発熱体の温度を個別に制御することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の暖房器具は、請求項1乃至4のいずれかに記載の前記暖房器具が足温器であることを特徴とする。
請求項1に係る発明の暖房器具によれば、発熱体により温められる部分と人とが高い圧力で接触した場合に、発熱体の温度を下げるので、低温やけどを防止することができる。
請求項2に係る発明の暖房器具によれば、発熱体と圧力検出手段とを備えたセグメントが複数設けられており、各発熱体により温められる部分と人とが接触する圧力を個別に測定し、個別に温度を制御することができる。このため、各発熱体により温められる部分と人とが接触している部分のうち、高い圧力で接触した部分のみの発熱体の温度を下げることができるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、低温やけどをする可能性のない部分の温かさを保つことができる。
請求項3に係る発明の暖房器具によれば、発熱体に加えられる圧力と、圧力が加えられている時間とを測定して、低温やけどをする可能性があれば温度を下げるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、さらに安全性を高めることができる。
請求項4の係る発明の暖房器具によれば、各セグメントに設けられた発熱体に加えられる圧力と、圧力が加えられている時間とを個別に測定して、発熱体により温められる部分と人とが接触している部分のうち、低温やけどをする可能性のある部分のみの温度を下げるので、請求項3に記載の発明の効果に加え、低温やけどをする可能性のない部分の温かさを保つことができる。
請求項5に係る発明の暖房器具によれば、足温器において、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果を得ることができる。
以下本発明の第一の実施の形態と第二の実施の形態とを図面を参照して説明する。第一の実施の形態と第二の実施の形態の足温器は、格子状に配置したセグメントに備えられた発熱体により、人の足裏の各部分を分割して個別に温めることができる。その際、人の足裏と足温器とが接触する圧力と接触する時間とに基づいて、各発熱体の温度を調整する。この構成により、温かさを保ったまま、低温やけどを防止することができる。
まず、図1〜図5を参照して、第一の実施の形態の足温器1の物理的構成について説明する。第一の実施の形態の足温器1は、人が使用する際に床に設置して使用され、歩行することを目的としていない。
図1に示すように、本発明の足温器1は、靴状の形状をしており、人が履いた場合に、人の足2の足裏を温めることができる。
次に、図2および図3を参照して、足温器1の内部構造を説明する。図2において、紙面の左右方向を足温器1の上下方向、紙面の上方向を足温器1の後方向、紙面の下方向を足温器1の前方向という。
図2に示すように、足温器1は、人が履いた場合に人の足裏を支える靴底部3と、靴底部3の上側に乗った人の足を覆う形状のアッパー部4と、外部からの電源を供給する電源供給部5とから構成されている。
靴底部3の下部には、靴底を形成するとともに、電気回路用基板7を支える下側基板保護部材6が設けられている。下側基板保護部材6の下部は、平面視で靴底の形状をした靴裏形成部61で形成されている。また、靴裏形成部61の外周に沿って上方向に側壁部62が設けられている。側壁部62の後方部分には、外部から電源を供給する電源配線15を通すための円筒状の電源配線用穴63が備えられている。また、側壁部62の後方部分かつ、電源配線用穴63より上側には、電源スイッチ16を配置するための、電源スイッチ用穴64が設けられている。靴裏形成部61と側壁部62によって、形成される空間には、ネジ穴66を備えた円筒状の支柱65が、四角形の四隅を形成するように4箇所設けられている。このように、下側基板保護部材6は、靴裏形成部61と、側壁部62と、電源配線用穴63と、電源スイッチ用穴64と、支柱65と、ネジ穴66とで構成されている。下側基板保護部材6は、人の体重を支えることのできる強度を備えた固体であり、例えば合成樹脂で形成されている。
下側基板保護部材6に備えられた支柱65の上側には、電気回路用基板7が設けられている。電気回路用基板7は、平面視で四角形の形状をしている。電気回路用基板7には、下側基板保護部材6に備えられた支柱65のネジ穴66と同じ位置関係で、4箇所の基板穴71が設けられている。電気回路用基板7は、支柱65に備えられたネジ穴66と基板穴71との位置を合わせた状態で、支柱65の上側に設置されている。そして、基板穴71の上側から、基板固定ネジ8が支柱65に備えられたネジ穴66に挿入されている。この構造により、電気回路用基板7は基板固定ネジ8の頭部と支柱65とに挟まれて固定される。
電気回路用基板7の下面には、複数の電気回路部品9が実装されている。また、電気回路用基板7の後部の下面には、電源をオンオフするための電源スイッチ16が実装されている。電源スイッチ16には、家庭の壁面に備えられている照明オンオフスイッチのような形状の電源切替部161が備えられている。人が電源切替部161を切り替えることで、電源スイッチ16をオンオフすることができる。電源スイッチ16は、電源スイッチ用穴64を通って、側壁部62の後部に電源切替部161を備えた状態で設けられる。この構造により、足温器1の電源をオンオフすることができる。電気回路用基板7を支える支柱65の高さは、電気回路部品9と電源スイッチ16との下方向の高さよりも高く形成されている。この構造により、電気回路部品9と電源スイッチ16とが、靴裏形成部61に接触することを防止している。
電気回路用基板7の上面には、セグメント12に備えられたセグメント用凸型コネクタ128と電気回路用基板7とを接続するためのセグメント用凹型コネクタ10が実装されている。セグメント用凹型コネクタ10は、後述する12箇所の各セグメント12の位置の近傍に12箇所備えられている。
下側基板保護部材6の側壁部62と電気回路用基板7との上側には、板状の上側基板保護部材11が設けられている。上側基板保護部材11は、平面視で、靴裏形成部61と同じ形状に形成されている。上側基板保護部材11は、側壁部62の上面に支えられた状態で側壁部62と接着剤により接続される。この構造により、上側からの圧力が加わった場合に、圧力によって電気回路用基板7が破壊されることを防いでいる。また、上側基板保護部材11には、セグメント用凹型コネクタ10と接触しないように、セグメント用凹型コネクタ10と同じ位置に、セグメント用凹型コネクタ10より大きな直方体状の逃げ穴111が12箇所設けられている。上側基板保護部材11は、人の体重を支えることのできる強度を備えた固体であり、例えば合成樹脂で形成されている。
12箇所の逃げ穴111の近傍かつ上側基板保護部材11の上側に、セグメント12が12箇所設けられている。セグメント12は、図3に示すように、後述するインナーシート13に対して、平面視で格子状に配置されている。セグメント12は、図4に示すように直方体状であり、平面視で長方形の形状をしている。セグメント12は、図5に示すように、セグメント土台部121と、温度センサ用基板124と、温度センサ125と、圧力センサ126と、発熱体127と、セグメント用凸型コネクタ128と、セグメント用配線129とから構成されている。また、上側基板保護部材11の上面とセグメント12の下面とは、接着剤で接続されている。セグメント12の物理的構造の詳細は後述する。
図2に示すように、セグメント12に備えられたセグメント用凸型コネクタ128は、逃げ穴111を通って、セグメント用凹型コネクタ10に接続されている。この構成により、発熱体127を発熱させる電力を供給することができるとともに、圧力センサ126が圧力を測定して出力する信号と、温度センサ125が温度を測定して出力する信号とを電気回路用基板7に伝達することができる。
セグメント12の上側には、人の足裏と接するインナーシート13が設けられている。インナーシート13は、セグメント12の上部の発熱体127と上側基板保護部材11とが人の足に直接接触しないような大きさであり、平面視で靴底状の形状に形成されている。インナーシート13は、下側に配置されたセグメント12に備えられた発熱体127が発熱した熱を、人の足裏に伝達することができる熱伝導性を備えるとともに、人の足裏から加えられる圧力を下側のセグメント12に伝えることができる柔軟性を備えた素材であり、例えば合成樹脂が使用されている。上述のセグメント12とインナーシート13との構成により、人の足裏の各部分を個別に温めることと、人の足裏の各部分から加えられた圧力を個別に測定することと、各セグメント12に備えられた発熱体127の温度を個別に測定することができる。
インナーシート13の上側には、乗った人の足を覆う形状のアッパー部4が設けられている。アッパー部4の下部は、上側基板保護部材11の上面の外周と接着剤により接続されている。アッパー部4は、例えば布から形成されている。
靴底部3の後側には、電気回路用基板7に電源を供給する電源供給部5が設けられている。電源供給部5には、家庭用のAC電源等に接続されるコンセントプラグ14が備えられている。コンセントプラグ14と電気回路用基板7とは、電源配線15で接続される。その際、電源配線15は、下側基板保護部材6に設けられた電源配線用穴63を通っている。この構造により、電源は,電源配線15を通って電気回路用基板7に供給される。
次に図4及び図5を参照して、セグメント12の物理的構成の詳細について説明する。図5において、紙面の上下方向をセグメント12の上下方向といい、紙面の左右方向をセグメント12の左右方向という。
図4及び図5に示すように、セグメント12の下部には、セグメント土台部121が設けられている。セグメント土台部121は、平面視で四角形の直方体状である。また、セグメント土台部121の上部、かつ、平面視で中央より左側にセグメント凹所122が設けられている。さらに、セグメント凹所122の左面から、セグメント土台部121の左面に円筒状のセグメント配線用穴123が設けられている。セグメント土台部121は人の体重を支えることのできる強度を備えた固体であり、例えば合成樹脂で形成されている。
セグメント凹所122の下面の上側には、温度センサ125を実装するための温度センサ用基板124が設けられている。温度センサ用基板124には、温度センサ125を実装するための半田付け部と、温度センサ125への配線を接続するための半田付け部とが備えられている。温度センサ用基板124とセグメント土台部121とは接着材で接続されている。
温度センサ用基板124の上側には、発熱体127の温度を測定するための温度センサ125が実装されている。このとき、温度センサ125の上面は、セグメント凹所122の上面より下の位置になるように設計されている。温度センサ125には、例えばチップ形状のサーミスタが使用される。
セグメント土台部121の中央部の上側には、圧力センサ126が設けられている。圧力センサ126は、セグメント土台部121に支えられており、上側から加えられた圧力を測定する。圧力センサ126は、薄型のシート状の形状であり、平面視で円形状に形成されている。圧力センサ126には、例えば感圧インクを使用した薄型圧力センサが使用されている。
圧力センサ126の上側には、電気を熱に変換する発熱体127が備えられている。発熱体127は、シート状であり、平面視でセグメント土台部121と同じ大きさの長方形に形成されている。発熱体127には、例えば金属箔に電気を流して発熱させる薄いシート状の面状発熱体が使用されている。
セグメント土台部121の外部には、図2で示したセグメント用凹型コネクタ10と接続するためのセグメント用凸型コネクタ128が備えられている。セグメント用凸型コネクタ128には、セグメント用配線129が接続されている。セグメント用配線129は、セグメント配線用穴123を通って、温度センサ用基板124、圧力センサ126、発熱体127のそれぞれと接続されている。
上述のセグメント12の構成の通り、圧力センサ126は、平面視でセグメント12の中央付近かつ、側面視で発熱体127とセグメント土台部121とに挟まれた場所に配置されている。この構成により、圧力センサ126は、発熱体127の上側からの圧力により、発熱体127が下に押されたときの圧力を測定することができる。また、温度センサ125は、発熱体127の下側のセグメント土台部121に設けられたセグメント凹所122に配置されている。この構成により、温度センサ125は発熱体127の温度を測定することができる。つまり、このセグメント12を使用することで、発熱体127を使用して温めることと、発熱体127の上側から加わる圧力を測定することと、発熱体127の温度を測定することとができる。
次に、図6を参照して、第一の実施の形態の足温器1の電気的構成について説明する。図6に示すように、発熱制御手段20には、足温器1の制御を司るコントローラとしてのCPU201と、CPU201が駆動するための制御プログラムやパラメータ等を記憶する不揮発性記憶素子であるROM203と、各種データを一時的に保存する揮発性記憶素子であるRAM204と、データの受け渡しの仲介を行う入出力インターフェース205とが備えられている。また、それらはバス207により相互に接続されている。さらに、CPU201の内部には、12個のセグメント12に圧力が加えられている時間を個別に測定するタイマ202が備えられている。入出力インターフェース205には、CPU201からの命令に基づいて発熱体127の温度をコントロールする温度コントロール部206が接続されている。発熱制御手段20は、CPU201と、タイマ202と、ROM203と、RAM204と、入出力インターフェース205と、温度コントロール部206とから構成されている。また、発熱制御手段20を構成している電気回路は、図2に示した電気回路部品9に含まれている。この発熱制御手段20は、12個のセグメント12に備えられた、温度センサ125と圧力センサ126との出力値に基づいて、発熱体127の温度を個別にコントロールする。
家庭用のAC電源21と電源回路22とは、図2に示した電源供給部5で接続されている。電源回路22を構成している回路は、図2に示した電気回路部品9に含まれている。電源回路22は、発熱制御手段20と温度コントロール部206とに接続されている。また、電源回路22には、電源スイッチ16が接続されている。電源回路22は、電源スイッチ16がONされた場合に、AC電源21から供給された電力から、発熱制御手段20を動作させる電源と、温度コントロール部206から発熱体127に供給される電源とを生成して供給する。
発熱制御手段20には、セグメント12が12個接続されている(12個のうち2個のみ図示)。各セグメント12には、人の足裏を温める発熱体127と、発熱体127の温度を測定する温度センサ125と、セグメント12の上側から加えられる圧力を測定する圧力センサ126とが備えられている。温度センサ125は、入出力インターフェース205と接続されており、発熱体127の温度を測定した結果をCPU201に伝えることができる。また、圧力センサ126は、入出力インターフェース205に接続されており、圧力を測定した結果をCPU201に伝えることができる。発熱体127は、温度コントロール部206と接続されており、温度コントロール部206により温度をコントロールされる。
次に、図7の第一データテーブル81と、図8のフローチャートとを参照して、第一の実施の形態の足温器1の動作を説明する。
まず、図7の第一データテーブル81について説明する。図7は、人の足裏からセグメント12に加えられる圧力値Pと、人の足裏からセグメント12に圧力が加えられ始めてからの経過時間である接触時間tとに基づいて、発熱体127の設定温度T1を決定するための第一データテーブル81である。この第一データテーブル81は、図6に示すROM203に記憶されている。例えば、圧力値Pが30g重/cm2、接触時間tが3分である場合には、発熱体127の設定温度T1は、42℃に設定される。また、圧力値Pが50g重/cm2、接触時間tが16分だった場合には、発熱体127の設定温度T1は、34℃に設定される。
図7で示すように、圧力値Pが高いほど、また、接触時間tが長いほど、設定温度T1は低くなっている。これは、圧力値Pが高いほど、また、接触時間tが長いほど、低温やけどをする可能性が高まるため、低温やけどをしないように温度を下げているためである。しかし、温度を下げすぎると、人が温かさを感じることができなくなる。このため、低温やけどをしない程度で、かつ、人が温かさを感じることができる温度を設定している。したがって、図7の第一データテーブル81を用いることにより、適度な温かさを保ったまま、低温やけどを防止することができる。なお、図7の各数値は一例である。
次に、例を示しながら、図8のフローチャートを参照して、第一の実施の形態の足温器1の動作を説明する。人が足温器1を履いた場合、足裏の形状や、体重のかけ方等により、足温器1の靴底部3に配置された12個の各セグメント12に加えられる圧力は変化する。例えば、足の踵部分に配置されたセグメント12には、体重がかかりやすいため高い圧力が加えられ、足裏の土踏まずの部分に配置されたセグメント12には、体重がかかりにくいため低い圧力が加えられる。また、人が途中で踵を少し浮かせた場合には、踵部分に配置されたセグメント12に加えられる圧力は、高い圧力から低い圧力に変化する。
例えば、足温器1の電源スイッチ16をOFFにしている状態から、人が電源スイッチ16をONした後、足温器1を履いて使用し、その後、一旦足温器1を脱いで、再び足温器1を履いて使用し、その後、電源スイッチ16をOFFにした場合について考える。このとき、踵部分のセグメント12について、人が足温器1を履いて使用開始した当初の圧力値Pは50g重/cm2であり、使用開始してから7分後に人が体を動かして10g重/cm2に変化し、使用開始してから14分後に足温器1の電源をONしたまま足温器1を脱ぐことで0g重/cm2に変化して、脱いでから1時間後に再び履いて30g重/cm2になり、再び履いてから4分後に足温器1を履いたまま電源スイッチ16をOFFしたとする。
電源回路22は、電源スイッチ16がOFFされている場合には、発熱制御手段20及び、温度コントロール部206に電源を供給しないように構成されている。そして、電源スイッチ16がONされると、電源回路22は、AC電源21から供給された電力を利用し、発熱制御手段20を動作させる電力を生成する。そして、発熱制御手段20に電力を供給して、発熱制御手段20を起動させる。また、電源回路22は、AC電源21から供給された電力を利用し、温度コントロール部206が発熱体127を発熱させるための電力を生成して、温度コントロール部206に供給する。なお、この時点ではまだ、温度コントロール部206は、発熱体127を発熱させていない。
CPU201は、起動した後、ROM203に記憶された図8に示すフローチャートのプログラムを読み出し、処理を開始する。
図8に示すように、CPU201により実行される処理では、まず、電源スイッチ16がONされているか否かが判断される(S1)。仮に、電源スイッチ16がOFFされている場合には(S1:NO)、続いて、終了処理を実施して(S15)、処理を終了する。終了処理S15については、後述する。
電源スイッチ16がONされていれば(S1:YES)、続いて、12個の各セグメント12に備えられた圧力センサ126により出力される信号に基づいて、人の足裏から各セグメント12に加えられている圧力値Pを測定する(S2)。測定された個々の圧力値Pは、RAM204に記憶される(S2)。
次に、測定された圧力値Pに基づいて、人が履いているか否かが判断される(S3)。
12個のセグメント12の内、8個以上のセグメント12に圧力が加わっていれば人が履いていると判断される。また、圧力が加わっているセグメント12が7個以下のときは、人が履いていないと判断される。最初はまだ履いていないので(S3:NO)、続いてS1に戻り、処理を繰り返す。つまり、人が履くまでは、圧力を測定している状態で待機している。
12個のセグメント12の内、8個以上のセグメント12に圧力が加わっていれば人が履いていると判断される。また、圧力が加わっているセグメント12が7個以下のときは、人が履いていないと判断される。最初はまだ履いていないので(S3:NO)、続いてS1に戻り、処理を繰り返す。つまり、人が履くまでは、圧力を測定している状態で待機している。
人が履くと、S2で測定された圧力値Pに基づいて、人が履いていると判断される(S3:YES)。次に、人の足裏から各セグメント12に圧力が加えられ始めてからの経過時間である接触時間tを個別に測定するためのタイマ202をリセットし、接触時間tを0秒にする(S4)。タイマ202は、リセットされた後、接触時間tの計時動作を開始する。
次に、人の足裏から各セグメント12に加えられている圧力値Pが個別に測定される(S5)。測定された個々の圧力値Pは、RAM204に記憶される(S5)。例示した踵部分のセグメント12の圧力値Pについては、人が履いた当初は50g重/cm2なので、この値がデータ化されてRAM204に記憶される(S5)。
次に、タイマ202により、各セグメント12に圧力が加えられ始めてからの経過時間である接触時間tが個別に測定される(S6)。測定された接触時間tは、RAM204に記憶される(S6)。例示した踵部分のセグメント12については、人が足温器1を履いた当初の接触時間tは数秒であり、その値がデータ化されてRAM204に記憶される(S6)。
次に、RAM204に記憶された個々の圧力値Pと個々の接触時間tとの結果から、各セグメント12に備えられた発熱体127の設定温度T1が個別に決定される(S7)。この設定温度T1を決定するために、ROM203に記憶された図7の第一データテーブル81が用いられる。決定された設定温度T1は、RAM204に記憶される(S7)。踵部分のセグメント12については、使用当初の圧力値Pは50g重/cm2、接触時間tが数秒なので、設定温度T1は40℃に設定される(S7)。そして、その値がデータ化されてRAM204に記憶される(S7)。
次に、発熱体127の下側に備えられた温度センサ125の出力に基づいて、各発熱体127の発熱体温度T2が個別に測定される(S8)。測定された個々の発熱体温度T2はRAM204に記憶される(S8)。踵部分のセグメント12については、使用当初はまだ温度が上がっていないので、発熱体温度T2は25℃と測定されたとする(S8)。そして、その値がデータ化されてRAM204に記憶される(S8)。
次に、電源スイッチ16がONされているか否かが判断される(S9)。電源スイッチ16がONされたままの場合には(S9:YES)、続いて、RAM204に記憶された個々の圧力値Pから人が履いているか否かが判断される(S10)。12個のセグメント12の内、8個以上のセグメント12に圧力が加わっていれば人が履いていると判断される。
人が履いていると判断された場合には(S10:YES)、続いて、RAM204に記憶された各発熱体127の設定温度T1と現在の各発熱体127の発熱体温度T2とが等しいか否かが判断される(S11)。踵部分のセグメント12については、設定温度T1は40℃、発熱体温度T2は25℃なので、等しくないと判断される(S11:NO)。
設定温度T1と発熱体温度T2とが等しくない発熱体127がある場合には(S11:NO)、続いて、等しくない発熱体127の温度を設定温度T1に近づける制御が発熱制御手段20により行われる(S12)。発熱体温度T2を設定温度T1に近づけるために、CPU201は、発熱体127に送電する電力量を決定し、温度コントロール部206を制御する。温度コントロール部206はCPU201に制御されて、発熱体127に電力を供給する。このとき、発熱体温度T2を上げる場合には、温度コントロール部206により、発熱体温度T2を上げるように発熱体127に電力が供給される。また、発熱体温度T2を下げる場合には、温度コントロール部206により、発熱体127への電力供給を止めることで温度を下げる。
次に、S5に戻り、処理を繰り返す。踵部分のセグメント12については、設定温度T1は40℃、発熱体温度T2は25℃となっている。このため、温度コントロール部206はCPU201に制御されて、発熱体127が40℃に近づくように電力を供給する(S12)。そして、S5〜S12の処理を繰り返して、発熱体127が40℃になる。
上述のS5〜S12の制御を繰り返すと、個々の発熱体127の設定温度T1と個々の発熱体温度T2とは等しくなる。設定温度T1と発熱体温度T2とが等しくなった場合には(S11:YES)、発熱体127の発熱体温度T2を一定に保つ制御が行われる(S13)。この制御は、CPU201で温度コントロール部206を制御し、発熱体温度T2が一定になるように電力供給を制御することにより行われる。発熱体温度T2を一定にするために、発熱体127に電力を供給する場合と発熱体127への電力を止める場合とを繰り返して温度調整する。次に、S5に戻り処理を繰り返す。踵部分のセグメント12については、設定温度T1と発熱体温度T2が同じ40℃になったあとに(S11:YES)、発熱体温度T2を一定に保つように制御が行われる(S13)。そして、S5〜S13の処理を繰り返す。
さらに時間が経過し、踵部分のセグメント12の圧力値Pが50g重/cm2のままで(S5)、測定されている接触時間tが5分を経過すると(S6)、設定温度T1が38℃に設定される(S7)。また、この時の踵部分の発熱体温度T2は40℃となっている(S8)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S9:YES)、人が履いたままであり(S10:YES)、設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S11:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を、設定温度T1の38℃に下げる制御が行われる(S12)。この制御は、CPU201が温度コントロール部206を制御して、発熱体127への電力供給を止めることで行われる。S5〜S12の処理を繰り返すと、発熱体温度T2が設定温度T1と同じ38℃になり(S11:YES)、発熱体温度T2が一定に保たれる(S13)。そして、S5〜S13の処理を繰り返す。
そして、使用開始してから7分後に人が体を動かして、踵部分のセグメント12の圧力値Pが10重/cm2に変化した場合(S5)、この時の接触時間tが7分であるので(S6)、設定温度T1は42℃に設定される(S7)。また、このときの踵部分の発熱体温度T2は38℃となっている(S8)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S9:YES)、人が履いたままであり(S10:YES)、設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S11:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を、設定温度T1の42℃に上げる制御が行われる(S12)。そして、S5〜S12の処理を繰り返すと、踵部分の発熱体温度T2が設定温度T1と同じ42℃になり(S11:YES)、発熱体温度T2が一定に保たれる(S13)。そして、S5〜S13の処理を繰り返す。
次にさらに時間が経過して、踵部分のセグメント12の圧力値Pが10g重/cm2のままで(S5)、接触時間tが10分を経過すると(S6)、設定温度T1は40℃に設定される(S7)。また、このときの踵部分の発熱体温度T2は42℃となっている(S8)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S9:YES)、人が履いたままであり(S10:YES)、設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S11:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を設定温度T1と同じ40℃に下げる制御が行われる(S12)。そして、S5〜S12の処理を繰り返すと、踵部分の発熱体温度T2が、設定温度T1と同じ40℃になり(S11:YES)、発熱体温度T2が一定に保たれる(S13)。そして、S5〜S13の処理を繰り返す。
次に、接触時間tが14分のときに人が足温器1を脱ぐと、12個のセグメント12の圧力値Pから、人が履いていないと判断される(S10:NO)。なお、12個のセグメント12のうち、圧力が加わっているセグメント12が7個以下のときに、人が履いていないと判断される。人が履いていないと判断された場合には(S10:NO)、各セグメント12の発熱体127への電力供給が止められる(S14)。この制御は、CPU201で温度コントロール部206を制御し、各発熱体127への電力の供給を止めることで行われる。これにより、発熱体温度T2は徐々に下がっていく。次に、S1に戻る。
このときは、電源スイッチ16はONのままで(S1:YES)、各セグメント12の圧力値Pを測定した結果(S2)、人が履いていないと判断されているので(S3:NO)、足温器1は、圧力値Pを測定している状態で待機している。
そして、人が足温器1を脱いでから1時間後に、再び足温器1を履いたとする。このときは、電源スイッチ16はONのままで(S1:YES)、圧力値Pを測定した結果(S2)、人が履いていると判断される(S3:YES)。次に、タイマ202がリセットされ、各セグメント12の接触時間tが0秒にセットされる(S4)。
再び履いた後は、踵部分のセグメント12の圧力値Pが30g重/cm2であり(S5)、測定された接触時間tが数秒なので(S6)、設定温度T1が42℃に設定される(S7)。また、1時間人が履いていなかったので、発熱体温度T2は下がっており、温度測定の結果、25℃になっているとする(S8)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S9:YES)、人が履いたままであり、(S10:YES)、発熱体温度T2と設定温度T1とは等しくない(S11:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を設定温度T1と同じ42℃に上げる制御が行われる(S12)。S5〜S12の処理を繰り返すと、踵部分の発熱体温度T2が設定温度T1と同じ42℃になり(S11:YES)、発熱体温度T2が一定に保たれる(S13)。そして、S5〜S13の処理を繰り返す。
次に、人が再び足温器1を履いてから4分が経過した後に、足温器1を履いたまま電源スイッチ16がOFFされると(S9:NO)、続いて終了処理(S15)が行われ、図8に示すフォローチャートの処理が終了する。S15の終了処理では、各部品は正常に終了処理され、発熱制御手段20と温度コントロール部206への電力供給が停止される。そして、足温器1の使用が終了される。
以上、例示したような制御が、足温器1に対して行われる。なお、特に踵部分のセグメント12に着目して例示したが、踵部分のセグメント12以外の各セグメント12に対しても同様の制御が個別に行われる。つまり、足裏の各部分に配置された各セグメント12に対して、圧力値Pと接触時間tとにより、設定温度T1を決定している。そして、各セグメント12の発熱体温度T2をコントロールしている。このようにして、各セグメント12の発熱体温度T2を制御することで、温かさをたもったまま、低温やけどを防止することができる。
本実施の形態において、足温器1が、本発明の「暖房器具」及び「足温器」に相当し、発熱体127が「発熱体」に相当する。また、圧力センサ126が「圧力検出手段」に相当し、発熱制御手段20が「発熱制御手段」に相当する。また、タイマ202が「計時手段」に相当し、接触時間tが「測定時間」及び「個別押圧時間」に相当する。また、セグメント12が「セグメント」に相当する。
なお、前述の第一の実施形態に示される構成は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、前述の実施の形態では、セグメント12が、平面視長方形に形成されていたが、使用目的に合わせて、任意の形状に形成しても良い。また、セグメント12は、格子状に12個配置されていたが、任意の個数で、任意の位置に配置してもよい。また、セグメント12は、人の足裏の下側に配置されていたが、配置は任意であり、配置位置を足の甲の上側などに変更してもよい。
また、セグメント12に温度センサ125を備えていたが、温度センサ125を削除してもよい。この場合、発熱体127の温度の制御は、電力供給量と発熱体127の発熱温度との関係を予めROM203に記憶させておき、設定したい温度に合わせて、発熱体127に供給する電力を調整すればよい。
次に、図9〜図10を参照して、第二の実施の形態の第二足温器31の物理的構成について説明する。第二の実施の形態の第二足温器31は、足を温めながら歩行することを目的としている。
図9に示すように、本発明の第二足温器31は、靴状の形状をしており、人が履いた場合に、人の足の足裏を温めることができる。図9において、紙面の上下方向を第二足温器31の左右方向、紙面の上方向を第二足温器31の後方向、紙面の下方向を第二足温器31の前方向という。
図9に示すように、第二足温器31は、人が履いた場合に人の足裏を支える第二靴底部32と、第二靴底部32の上側に乗った人の足を覆う形状の第二アッパー部33と、電池46を備えた電池ホルダー部34とから構成されている。また、第二足温器31の電池46を充電する場合には、ACアダプタ35が、第二足温器31に接続される。
第二靴底部32の下部には、靴底を形成する靴底樹脂部36が設けられている。靴底樹脂部36は平面視で靴底の形状をしている。靴底樹脂部36の中央より後ろの上部には、直方体の形状をした靴底凹所361が設けられている。また、靴底凹所361の後面から靴底樹脂部36の後面にかけて、ジャック40を配置するためのジャック用樹脂部穴362が設けられている。また、ジャック用樹脂部穴362の上側、かつ、靴底凹所361の後面から靴底樹脂部36の後面にかけて、電源スイッチ16を配置するための電源スイッチ用樹脂部穴363が設けられている。さらに、電源スイッチ用樹脂部穴363の上側、かつ、靴底凹所361の後面から靴底樹脂部36の後面にかけて、電池用配線444を通すための円筒状の電池配線用樹脂部穴364が備えられている。
このように、靴底樹脂部36は、靴底凹所361と、ジャック用樹脂部穴362と、電源スイッチ用樹脂部穴363と、電池配線用樹脂部穴364とを備えている。靴底樹脂部36は体重を支えることができる強度と、人が歩きやすいように人が歩いた場合に曲がる可撓性とを備えた素材であり、例えば合成樹脂で形成されている。
靴底凹所361の下面の上側には、第二下側基板保護部材37が設けられている。第二下側基板保護部材37の下部は、平面視で靴底凹所361と同じ四角形の形状の保護部材土台部371で形成されている。
また、保護部材土台部371の外周に沿って上方向に、第二側壁部372が設けられている。第二側壁部372の後方部かつ、靴底樹脂部36に備えられたジャック用樹脂部穴362と同じ高さの位置には、ジャック40を配置するためのジャック用側壁部穴373が設けられている。また、第二側壁部372の後方部分かつ、靴底樹脂部36に備えられた電源スイッチ用樹脂部穴363と同じ高さの位置には、電源スイッチ16を配置するための、電源スイッチ用側壁部穴374が設けられている。さらに、第二側壁部372の後方部分かつ、靴底樹脂部36に備えられた電池配線用樹脂部穴364と同じ高さの位置には、電池用配線444を通すための、電池配線用側壁部穴375が設けられている。
保護部材土台部371と第二側壁部372とによって形成される空間には、第二ネジ穴377を備えた円筒状の第二支柱376が、四角形の四隅を形成するように4箇所設けられている。
このように、第二下側基板保護部材37は、保護部材土台部371と、第二側壁部372と、ジャック用側壁部穴373と、電源スイッチ用側壁部穴374と、電池配線用側壁部穴375と、第二支柱376と、第二ネジ穴377とで構成されている。第二下側基板保護部材37は、人の体重を支えることができる強度を備えた固体であり、例えば合成樹脂で形成されている。
第二下側基板保護部材37に備えられた第二支柱376の上側には、第二電気回路用基板38が設けられる。第二電気回路用基板38は、平面視で四角形の形状をしている。第二電気回路用基板38には、第二下側基板保護部材37に備えられた第二支柱376の第二ネジ穴377と同じ位置関係で、4箇所の第二基板穴381が設けられている。第二電気回路用基板38は、第二支柱376に備えられた第二ネジ穴377と、第二基板穴381との位置を合わせた状態で、第二支柱376の上側に設置されている。そして、第二基板穴381の上側から、基板固定ネジ8が第二支柱376に備えられた第二ネジ穴377に挿入されている。この構造により、第二電気回路用基板38は基板固定ネジ8の頭部と第二支柱376とに挟まれて固定される。
第二電気回路用基板38の下面には、複数の第二電気回路部品39が実装されている。また、第二電気回路用基板38の後部の下面には、ACアダプタ35と接続して電池46を充電する電力を供給するための、ジャック40が実装されている。ジャック40には、ACアダプタ35に備えられた電源供給プラグ354を挿入するための、ジャック挿入口401が備えられている。ジャック40は、ジャック用側壁部穴373とジャック用樹脂部穴362とを通って、靴底樹脂部36の後面にジャック挿入口401を備えた状態で設けられる。この構造により、ジャック40と電源供給プラグ354とを接続することで、電池46を充電するための電力を供給することができる。
第二電気回路用基板38の後部の上面には、電源をオンオフするための電源スイッチ16が実装されている。電源スイッチ16には、家庭の壁面に備えられている照明オンオフスイッチのような形状の電源切替部161が備えられている。人が電源切替部161を切り替えることで、電源スイッチ16をオンオフすることができる。電源スイッチ16は、電源スイッチ用側壁部穴374と電源スイッチ用樹脂部穴363とを通って、靴底樹脂部36の後部に電源切替部161を備えた状態で設置されている。この構造により、第二足温器31の電源をオンオフすることができる。
第二電気回路用基板38の後部の上面、かつ、電源スイッチ16と接触しない位置には、電池用凹型コネクタ41が実装されている。電池用凹型コネクタ41は、電池用凸型コネクタ445と接続される。この構造により、電池46から第二電気回路用基板38に、電力を供給することができる。電池46と電池用凸型コネクタ445については、後述する。
第二電気回路用基板38の上面、かつ、電源スイッチ16と電池用凹型コネクタ41とに接触しない位置には、セグメント用凹型コネクタ10が12個実装されている。セグメント用凹型コネクタ10は、セグメント12に備えられたセグメント用凸型コネクタ128と接続される。セグメント用凹型コネクタ10は、第二電気回路用基板38の上面に、平面視で格子状に備えられている。
第二下側基板保護部材37に備えられた第二側壁部372の上側には、第二上側基板保護部材42が設けられている。第二側壁部372は、第二上側基板保護部材42が、セグメント用凹型コネクタ10と電池用凹型コネクタ41と電源スイッチ16とに接触しないような高さに形成されている。また、第二上側基板保護部材42の上面と、靴底樹脂部36の上面とは、同じ高さになるように設計されている。第二上側基板保護部材42の後部の上面と下面とにかけて、セグメント12のセグメント用配線129を通すための、円筒状の上側配線用穴421が設けられている。また、上側配線用穴421は、図10に示すように、12個のセグメント12と接触しない位置に設けられている。第二上側基板保護部材42は、人の体重を支えることができる強度を備えた固体であり、例えば合成樹脂で形成されている。
第二上側基板保護部材42の上面と靴底樹脂部36の上面とによって形成される平面上には、セグメント12が12箇所設けられている。セグメント12は、図10に示すように、インナーシート13に対して、平面視で格子状に配置されている。また、人が歩行して靴底樹脂部36が曲げられた場合に、各セグメント12が隣接する各セグメント12に接触しないように、各セグメント12は間隔をあけて配置されている。セグメント12は、第二上側基板保護部材42の上面と靴底樹脂部36の上面とによって形成される平面上に、接着材により接続されている。
セグメント12に備えられたセグメント用凸型コネクタ128は、第二電気回路用基板38に実装されたセグメント用凹型コネクタ10と接続されている。また、セグメント12に備えられたセグメント用配線129は、第二上側基板保護部材42に設けられた上側配線用穴421を通っている。セグメント用配線129の長さは、各セグメント12と各セグメント用凹型コネクタ10とを接続できる長さに設定されている。各セグメント用配線129は、図10に示すように、上側配線用穴421を通って、各セグメント12の間に設けられた空間を通っている。このため、人の足裏により上から圧力を加えられた場合でも、セグメント用配線129に圧力が加わることはない。この構造により、セグメント12に備えられた温度センサ125と圧力センサ126と発熱体127とが、第二電気回路用基板38に接続される。
セグメント12の上側には、人の足裏と接するインナーシート13が設けられている。インナーシート13は、セグメント12の上部の発熱体127と、第二上側基板保護部材42と、靴底樹脂部36とが、人の足裏に直接接触しないような大きさであり、平面視で靴底状に形成されている。インナーシート13は、下側に配置されているセグメント12に備えられた発熱体127が発熱した熱を、人の足裏に伝達することができる熱伝導性と、人の足裏から加えられる圧力を下側のセグメント12に伝えることができる柔軟性とを備えた素材であり、例えば合成樹脂が使用されている。上述のセグメント12とインナーシート13の構成により、人の足裏の各部分を個別に温めることと、人の足裏の各部分から加えられた圧力を個別に測定することと、各セグメント12に備えられた発熱体127の温度を個別に測定することができる。
第二靴底部32は、上述したような構成となっている。靴底樹脂部36は可撓性のある素材である。また、靴底凹所361に設けられた、第二上側基板保護部材42や第二下側基板保護部材37等の構成部品は、人の踵の下に配置されている。人の踵の下は撓まないため、踵の下に配置された構成部品は破壊されない。さらに、各セグメント12は、人が歩行して靴底樹脂部36が曲げられた場合でも、各セグメント12が隣接するセグメント12に接触しないように間隔をあけて配置されている。以上のような構成により、第二足温器31を履いたまま歩いても、構成部品が破壊されることはない。このため、足裏を温めながら、歩行することができる。
インナーシート13の上側には、乗った人の足を覆う形状の第二アッパー部33が設けられている。第二アッパー部33の下部は、靴底樹脂部36の上面の外周と接着材により接続されている。第二アッパー部33は、例えば布から形成される。
靴底樹脂部36の後面と第二アッパー部33の後面とで形成される後部湾曲面43には、電池ホルダー部34が備えられている。電池ホルダー部34の外装は、電池ホルダー外装44により形成されている。電池ホルダー外装44は、例えば合成樹脂で形成されている。図10で示すように、電池ホルダー外装44の前面は、平面視で後部湾曲面43に沿うように湾曲しており、後部湾曲面43と接着剤で接続されている。また、電池ホルダー外装44は、側面視で長方形、後面視で長方形の形状をしている。また、電池ホルダー外装44の内部には、電池46を備えるための直方体状のホルダー内部空間441が設けられている。また、ホルダー内部空間441の前面の下部から、電池ホルダー外装44の前面の下部にかけて、円筒状の電池配線用ホルダー穴442が設けられている。電池ホルダー外装44は、電池配線用ホルダー穴442と電池配線用樹脂部穴364とを合わせた状態で、後部湾曲面43に接着材により取り付けられている。この構造により、電池配線用ホルダー穴442と電池配線用樹脂部穴364と電池配線用側壁部穴375とが接続され、一つの電池配線用穴45が形成される。
ホルダー内部空間441の下面には、電池46と接続するための、2本の電池接続ピン443が設けられ、電池ホルダー外装44に固定されている。電池接続ピン443は導電性を備えた金属で構成されている。
ホルダー内部空間441に備えられた電池接続ピン443の上側には、電池46が備えられている。電池46は、平面視でホルダー内部空間441に沿うような長方形であり、直方体の形状をしている。また、電池46の下面には、電池を充放電するための、2箇所の電池端子47が備えられている。2箇所の電池端子47は、一方が電池のプラス端子、他方が電池のマイナス端子となっている。各電池端子47は、各電池接続ピン443と接触により接続されている。電池46には、例えば充放電が可能なリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池が使用される。
電池接続ピン443には、電池用配線444の一端が接続されている。また、電池用配線444の、電池接続ピン443と反対側の一端には、電池用凸型コネクタ445が接続されている。電池用凸型コネクタ445は、第二電気回路用基板38の上面に備えられた電池用凹型コネクタ41に接続されている。また、電池用配線444は、電池配線用穴45を通っている。この構成により、電池46から第二電気回路用基板38に電力を供給することができる。また、電池46を充電することもできる。
第二足温器31は上述の構成で設計されている。第二足温器31は、電池46から供給される電力を使用して動作することができる。また、第二足温器31を構成している部品は、歩行しても破壊されないように配置されている。この構成により、第二足温器31を使用する場合に、家庭のAC電源に接続する必要がなく、足裏を温めながら自由に歩行することができる。
電池46を充電する場合には、ACアダプタ35が使用される。ACアダプタ35には、家庭用のAC電源から供給された電源を、直流電源に変換する回路を備えた直流変換ユニット351が備えられている。直流変換ユニット351は、直方体の形状をしている。直流変換ユニット351には、家庭用のAC電源と接続するためのアダプタプラグ352が備えられている。また、直流変換ユニット351は、アダプタ配線353を介して、電源供給プラグ354と接続されている。電池46を充電する場合には、電源供給プラグ354が、ジャック40に接続される。この構成より、第二足温器31に、電池46を充電するための電力を供給することができる。
次に、図11を参照して、第二の実施の形態の第二足温器31の電気的構成について説明する。図11において、図6で示した第一の実施の形態の足温器1と同じ構成のブロックは同じ番号で表している。図11において、発熱制御手段20の構成と、12個のセグメント12(12個のうち2個のみ図示)の構成は、図6に示した。第一の実施の形態のブロック図と同じ構成となっている。
第二足温器31には、電池46が備えられている。電池46は、第二電源回路51に接続されている。第二電源回路51は、発熱制御手段20と温度コントロール部206とに接続されている。また、第二電源回路51には、電源スイッチ16とジャック40とが接続されている。第二電源回路51は、電源スイッチ16がONされた場合に、電池46から供給された電力から、発熱制御手段20を動作させる電源と、温度コントロール部206から発熱体127に供給される電源とを生成して供給する。発熱制御手段20と温度コントロール部206とは、図6で示した第一の実施の形態と同様に、12個のセグメント12の圧力センサ126と温度センサ125との出力に基づいて、発熱体127の温度をコントロールする。また、電池46は、入出力インターフェース205に接続されている。この構造により、CPU201は、電池46の電圧を測定することができる。また、第二電源回路51及び発熱制御手段20を構成する電気回路は、図9に示す第二電気回路部品39に含まれている。
次に、電池46を充電する場合について説明する。電池46を充電する場合には、家庭用のAC電源21とACアダプタ35とが接続される。さらに、ACアダプタ35はジャック40に接続される。ジャック40は、第二電源回路51に接続されている。ACアダプタ35は、AC電源21から供給された電力から、直流電源を生成し、ジャック40に接続された第二電源回路51に電力を供給する。第二電源回路51は、ACアダプタ35から供給された電力から、電池46を充電するための電力を生成し、電池46に供給する。この構成により、電池46を充電することができる。
次に図7の第一データテーブル81と、図12の第二データテーブル82と、図13のフローチャートとを参照して、第二の実施の形態の第二足温器31の動作を説明する。
図7の第一データテーブル81は、第一の実施の形態と同様である。図7は、人が歩行していない場合に用いられる。図7の第一データテーブル81は、図11に示すROM203に記憶されている。なお、図7に示す第一データテーブル81の数値は一例である。
図12は、セグメント12に圧力が加えられ始めてからの経過時間である接触時間tに基づいて、発熱体127の設定温度T1を求めるための第二データテーブル82である。図12の第二データテーブル82は、第二足温器31を使用しながら、歩行した場合に用いられる。人が歩行した場合は、人の足裏からセグメント12に加えられえる圧力値Pは変化しており、一定ではない。このため、仮に、歩行中に図7の第一データテーブル81を用いて設定温度T1を決定すると、設定温度T1が短時間に何度も変更される。しかし、発熱体127の温度はすぐに変化しないため、発熱体127の温度の変動幅が小さくなる可能性がある。このため、場合によっては、発熱体温度T2が高い温度のままになってしまい、低温やけどをする可能性がある。
図12の第二データテーブル82では、圧力値Pは0g重/cm2以上のときに、接触時間tに基づいて、設定温度T1を決定する。つまり、圧力値Pの値は、設定温度T1の決定には直接関係がない。したがって、接触時間tに基づいて設定温度T1が決定される。図12の第二データテーブル82の設定温度T1は、図7の第一データテーブル81において、圧力値Pが、最も高い40g重/cm2以上の場合の設定温度T1と同じである。つまり、図12の第二データテーブル82の設定温度T1は低い温度に設定されている。これにより、歩行中に高い圧力がセグメント12に加えられた場合でも、低温やけどをすることを防ぐことができる。図12の第二データテーブル82は、図11に示すROM203に記憶されている。なお、図12に示す第二データテーブル82の数値は一例である。
次に、例を示しながら、図13のフローチャートを参照して、第二の実施の形態の第二足温器31の動作を説明する。人が歩行する場合は、セグメント12に加えられる圧力は変化する。例えば、人の足が地面に接触している間は、体重がかかるため、セグメント12には高い圧力が加えられる。また、人の足が浮いている間は、体重がかかりにくいため、セグメント12には低い圧力が加えられる。
例えば、第二足温器31の電源スイッチ16をOFFにしている状態から、人が電源スイッチ16をONにした後、椅子に座ったまま第二足温器31を履いて、しばらくしてから歩き始めて、その後立ち止まってすぐに第二足温器31を脱いで、1時間後に、第二足温器31を座ったまま履いて、しばらくして電源スイッチ16をOFFした場合について考える。
このとき、踵部分のセグメント12の圧力値Pについて、当初、人が座ったまま第二足温器31を履いて30g重/cm2になり、使用開始してから7分後に歩き始めて、歩行中は10g重/cm2〜60g重/cm2の間で変化し、使用開始してから14分後に立ち止まってすぐに第二足温器31を脱ぐことで0g重/cm2に変化して、第二足温器31を脱いでから1時間後に、座ったまま再び第二足温器31を履いて15g重/cm2になり、再び履いてから4分後に、第二足温器31を履いたまま電源がOFFにされたとする。また、このとき、電池46は十分充電されており、使用を終えるまで、第二足温器31を動作させることができる電圧を保っているとする。また、電池46の当初の電圧値V1が4Vであるとする。さらに、第二足温器31を動作させるために必要な電池46の電圧値V2は2.5Vであるとする。
第二電源回路51は、電源スイッチ16がOFFにされている場合には、発熱制御手段20及び、温度コントロール部206に電源を供給しないように構成されている。そして、電源スイッチ16がONされると、第二電源回路51は電池46から供給された電力を利用し、発熱制御手段20を動作させる電力を生成する。そして、発熱制御手段20に電力を供給して、発熱制御手段20を起動させる。また、第二電源回路51は、電池46から供給された電力を利用し、温度コントロール部206が発熱体127を発熱させるための電力を生成して、温度コントロール部206に供給する。なお、この時点ではまだ、温度コントロール部206は、発熱体127を発熱させていない。
CPU201は、起動した後、ROM203に記憶された図13に示すフローチャートのプログラムを読み出し、処理を開始する。
図13に示すように、CPU201により実行される処理では、まず、電池46の電圧値V1を測定する(S31)。測定された電圧値V1は、RAM204に記憶される(S31)。例示で設定した、電池46の当初の電圧値V1は4Vなので、この値がデータ化されてRAM204に記憶される(S31)。
次に、測定された電池46の電圧値V1が、第二足温器31を動作させることができる電圧値か否かが判断される(S32)。電圧値V1が、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上であれば、第二足温器31を動作させることができると判断される。第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2は、ROM203に記憶されている。仮に、電圧値V1が、電圧値V2より小さければ(S32:NO)、続いて、終了処理を実施して(S51)、処理を終了する。終了処理S51については、後述する。例示で設定した、電池46の当初の電圧値V1は4Vである。また、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2は2.5Vである。したがって、V1がV2以上となっており、電池46の電圧は問題ないと判断される(S32:YES)。
電池46の電圧値V1が、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上であれば(S32:YES)、続いて、電源スイッチ16がONされているか否かが判断される(S33)。仮に、電源スイッチ16がOFFされている場合には(S33:NO)続いて終了処理を実施して(S51)、処理を終了する。終了処理S51については、後述する。
電源スイッチ16がONされていれば(S33:YES)、続いて、12個の各セグメント12に備えられた圧力センサ126により出力される信号に基づいて、人の足裏から各セグメント12に加えられている圧力値Pを測定する(S34)。測定された個々の圧力値Pは、RAM204に記憶される(S34)。
次に、測定された圧力値Pに基づいて、人が履いているか否かが判断される(S35)。
12個のセグメント12の内、8個以上のセグメント12に圧力が加わっていれば人が履いていると判断される。また、圧力が加わっているセグメント12が7個以下のときは、人が履いていないと判断される。最初はまだ履いていないので(S35:NO)、続いてS31に戻り、処理を繰り返す。つまり、人が履くまでは、圧力を測定している状態で待機している。
12個のセグメント12の内、8個以上のセグメント12に圧力が加わっていれば人が履いていると判断される。また、圧力が加わっているセグメント12が7個以下のときは、人が履いていないと判断される。最初はまだ履いていないので(S35:NO)、続いてS31に戻り、処理を繰り返す。つまり、人が履くまでは、圧力を測定している状態で待機している。
人が履くと、S34で測定された圧力値Pに基づいて、人が履いていると判断される(S35:YES)。次に、人の足裏から各セグメント12に圧力が加えられ始めてからの経過時間である接触時間tを個別に測定するためのタイマ202をリセットし、接触時間tを0秒にする(S36)。タイマ202は、リセットされた後、接触時間tの計時動作を開始する。
次に、人の足裏から各セグメント12に加えられている圧力値Pが個別に測定される(S37)。測定された個々の圧力値Pは、RAM204に記憶される(S37)。例示した踵部分のセグメント12については、人が座ったまま履いた当初は30g重/cm2なので、この値がデータ化されてRAM204に記憶される(S37)。
次に、タイマ202により、各セグメント12に圧力が加えられ始めてからの経過時間である接触時間tが個別に測定される(S38)。測定された接触時間tは、RAM204に記憶される(S38)。人が第二足温器31を履いた当初は、接触時間tは数秒であり、その値がデータ化されてRAM204に記憶される(S38)。
次に、RAM204に記憶された個々の圧力値Pの過去10秒間のデータから、人が歩行しているか否かが判断される(S39)。圧力値Pについて、過去10秒以内に、10g重/cm2以上の変化が3回以上発生していたら、人が歩行している判断される。例示した踵部分のセグメント12については、人が履いていない状態の0g重/cm2から、人が履いた後の30g重/cm2に変化した後は、30g重/cm2で一定である。このため、1回しか10g重/cm2が発生していないので、歩行していないと判断される(S39:NO)。
次に、RAM204に記憶された個々の圧力値Pと、個々の接触時間tとの結果から、各セグメント12に備えられた発熱体127の設定温度T1が個別に決定される(S40)。この設定温度T1を決定するために、ROM203に記憶された、図7に示す第一データテーブル81が用いられる(S40)。決定された設定温度T1は、RAM204に記憶される(S40)。踵部分のセグメント12については、最初に測定された圧力値Pは30g重/cm2、接触時間tが数秒なので、設定温度T1は42℃に設定される(S40)。そして、その値がデータ化されてRAM204に記憶される(S40)。
次に、発熱体127の下側に備えられた温度センサ125の出力に基づいて、各発熱体127の発熱体温度T2が個別に測定される(S42)。測定された個々の発熱体温度T2は、RAM204に記憶される(S42)。踵部分のセグメント12については、使用当初はまだ温度が上がっていないので、25℃と測定されたとする(S42)。そして、その値がデータ化されてRAM204に記憶される(S42)。
次に、電池46の電圧値V1を測定する(S43)。測定された電圧値V1は、RAM204に記憶される(S43)。電池46の当初の電圧値V1は4Vなので、この値がデータ化されてRAM204に記憶される(S43)。
次に、測定された電池46の電圧値V1が、第二足温器31を動作させることができる電圧値か否かが判断される(S44)。電圧値V1が、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上であれば、第二足温器31を動作させることができると判断される。第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2は、ROM203に記憶されている。仮に、電圧値V1が、電圧値V2より小さければ(S44:NO)、続いて、終了処理を実施して(S51)、処理を終了する。終了処理S51については、後述する。例示で設定した、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2は2.5Vである。また、当初の電池46の電圧値V1は4Vである。したがって、V1がV2以上となっており、電池46の電圧値V1は問題ないと判断される(S44:YES)。
電池46の電圧値V1が問題ないと判断された場合には(S44:YES)、続いて、電源スイッチ16がONされているか否かが判断される(S45)。電源スイッチ16がONされている場合には(S45:YES)、続いて、RAM204に記憶された個々の圧力値Pから人が履いているか否かが判断される(S46)。12個のセグメント12の内、8個以上のセグメント12に圧力が加わっていれば、人が履いていると判断される。
人が履いていると判断された場合には(S46:YES)、続いて、RAM204に記憶された各発熱体127の設定温度T1と現在の各発熱体127の発熱体温度T2とが等しいか否かが判断される(S47)。踵部分のセグメント12については、設定温度T1は42℃、発熱体温度T2は25℃なので、等しくないと判断される(S47:NO)。
設定温度T1と発熱体温度T2とが等しくない発熱体127がある場合には(S47:NO)、続いて、等しくない発熱体127の温度を設定温度T1に近づける制御が発熱制御手段20により行われる(S48)。発熱体温度T2を設定温度T1に近づけるために、CPU201は、発熱体127に送電する電力量を決定し、温度コントロール部206を制御する。温度コントロール部206はCPU201に制御されて、発熱体127に電力を供給する。このとき、発熱体温度T2を上げる場合には、温度コントロール部206により、発熱体温度T2を上げるように発熱体127に電力が供給される。また、発熱体温度T2を下げる場合には、温度コントロール部206により、発熱体127への電力供給を止めることで温度を下げる。
次に、S37に戻り、処理を繰り返す。踵部分のセグメント12については、設定温度T1は42℃、発熱体温度T2は25℃となっている。このため、温度コントロール部206はCPU201に制御されて、発熱体127が42℃に近づくように電力を供給する。(S48)。そして、S37〜S40とS42〜S48の処理を繰り返して、発熱体127が42℃になる。
上述のS37〜S40とS42〜S48の処理を繰り返すと、個々の発熱体127の設定温度T1と個々の発熱体温度T2とは等しくなる。設定温度T1と発熱体温度T2とが等しくなった場合には(S47:YES)、発熱体127の発熱体温度T2を一定に保つ制御が行われる(S49)。この制御は、CPU201で温度コントロール部206を制御し、発熱体温度T2が一定になるように、発熱体127への電力供給を制御することにより行われる。発熱体温度T2を一定にするために、発熱体127に電力を供給する場合と発熱体127への電力を止める場合とを繰り返して温度調整する。踵部分のセグメント12については、設定温度T1と発熱体温度T2が同じ42℃になったあとに(S47:YES)、発熱体温度T2を一定に保つように制御が行われる(S49)。そして、S37〜S40とS42〜S49の処理を繰り返す。
さらに時間が経過し、踵部分のセグメント12の圧力値Pが30g重/cm2のままで(S37)、測定されている接触時間tが5分を経過し(S38)、人が歩行していないと判断されると(S39:NO)、設定温度T1が40℃に設定される(S40)。そして、この時の踵部分の発熱体温度T2は42℃となっている(S42)。また、電池46の電圧値V1は、第二足温器31の動作により、電圧が下がって3.9Vになっていたとする(S43)。電圧値V1は、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上である(S44:YES)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S45:YES)、人が履いたままであり(S46:YES)、設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S47:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を、設定温度T1の40℃に下げる制御が行われる(S48)。この制御は、CPU201が温度コントロール部206を制御して、発熱体127への電力供給を止めることで行われる。S37〜S40とS42〜S48の処理を繰り返すと、発熱体温度T2が設定温度T1と同じ40℃になり(S47:YES)、発熱体温度T2が一定に保たれる(S49)。そして、S37〜S40とS42〜S49の処理を繰り返す。
次に、第二足温器31の使用を始めてから7分後に人が歩き始めて、踵部分のセグメント12の圧力値Pが10g重/cm2〜60g重/cm2の間で変化した場合、歩き始めて最初の圧力値Pの測定で55g重/cm2だったとする(S37)。接触時間tは7分である(S38)。圧力値Pについて、過去10秒以内に、10g重/cm2以上の変化が3回以上発生していたら、人が歩行している判断される(S39)。座っていたときの圧力値Pは30重/cm2で、歩き始めて1回目の測定での圧力値Pは55g重/cm2なので、10g重/cm2以上の変化が1回発生したことになる。このとき、人は歩いているが、10g重/cm2以上の変化が3回以上発生しているとはいえない。したがって、歩行していないと判断される(S39:NO)。
そして、圧力値Pは55g重/cm2、接触時間tは7分なので、設定温度T1は38℃に設定される(S40)。そしてこのときの踵部分の発熱体温度T2は40℃となっている(S42)。また、電池46の電圧値V1は、3.9Vであったとする(S43)。電圧値V1は、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上である(S44:YES)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S45:YES)、人が履いたままであり(S46:YES)、設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S47:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を、設定温度T1の38℃に下げる制御が開始される(S48)。
次に、人が歩き始めてから1秒経過したときに、歩き始めて2回目の圧力値Pの測定がされたとする(S37)。そして、歩き始めて2回目の圧力値Pの測定で15g重/cm2だったとする(S37)。接触時間tは7分1秒である(S38)。圧力値Pについて、過去10秒以内に、10g重/cm2以上の変化が3回以上発生していたら、人が歩行している判断される(S39)。座っていたときの圧力値Pは30重/cm2、歩き始めて1回目の測定では55g重/cm2、2回目の測定では15g重/cm2なので、10g重/cm2以上の変化が2回発生したことになる。このとき、人は歩いているが、10g重/cm2以上の変化が3回以上発生しているとはいえない。したがって、歩行していないと判断される(S39:NO)。
そして、圧力値Pは15g重/cm2、接触時間tが7分1秒なので、設定温度T1は42℃に設定される(S40)。歩き始めて1回目の発熱体温度T2の制御では、踵部分の発熱体温度T2を38℃に下げる制御が開始されているが、それから1秒しか経過していない。このため、発熱体温度T2が下がっておらず、歩き始めて2回目の測定では、踵部分の発熱体温度T2は40℃となっている(S42)。また、電池46の電圧値V1は3.9Vであったとする(S43)。電圧値V1は、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上である(S44:YES)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S45:YES)、人が履いたままであり(S46:YES)設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S47:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を、設定温度T1の42℃に上げる制御が開始される(S48)。
次に、人が歩き始めてから2秒が経過したときに、歩き始めて3回目の圧力値Pの測定がされたとする(S37)。そして、歩き始めて3回目の圧力値Pの測定で25g重/cm2だったとする(S37)。接触時間tは7分2秒である(S38)。圧力値Pについて、過去10秒以内に、10g重/cm2以上の変化が3回以上発生していたら、人が歩行している判断される(S39)。座っていたときの圧力値Pは30重/cm2、歩き始めて1回目の測定では55g重/cm2、2回目の測定では15g重/cm2、3回目の測定では25g重/cm2なので、10g重/cm2以上の変化が3回発生したことになる。したがって、歩行していると判断される(S39:YES)。
次に、S41の処理を行う。S41の処理では、RAM204に記憶された、12個の各セグメント12の個々の圧力値Pと個々の接触時間tとの結果から、各セグメント12に備えられた発熱体127の設定温度T1が個別に決定される(S41)。この設定温度T1を決定するために、ROM203に記憶された図12に示す第二データテーブル82が用いられる。決定された設定温度T1はRAM204に記憶される(S41)。
踵部分のセグメント12については、歩行を始めてから3回目の測定では、圧力値Pが25g重/cm2、接触時間tが7分2秒なので、設定温度T1は38℃に設定される(S41)。歩き始めて2回目の発熱体温度T2の制御では、踵部分の発熱体温度T2を42℃に上げる制御が開始されているが、それから1秒しか経過していない。このため、発熱体温度T2が上がっておらず、歩き始めて3回目の測定では、踵部分の発熱体温度T2は40℃となっている(S42)。また、電池46の電圧値V1は3.9Vであったとする(S43)。電圧値V1は、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上である(S44:YES)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S45:YES)、人が履いたままであり(S46:YES)、設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S47:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を、設定温度T1の38℃に下げる制御が開始される(S48)。次にS37に戻り、処理を繰り返す。
歩行中に、上述のS37〜S39とS41〜S48の処理を繰り返すと、個々の発熱体127の設定温度T1と個々の発熱体温度T2とは等しくなる(S47:YES)。そして、発熱体温度T2を一定に保つ制御が行われる(S49)。踵部分のセグメント12については、設定温度T1と発熱体温度T2が同じ38℃になり(S47:YES)、発熱体温度T2を一定に保つように制御が行われる(S49)。そして、S37〜S39とS41〜S49の処理を繰り返す。
さらに歩行したまま時間が経過し、踵部分のセグメント12の圧力値Pが10g重/cm2〜60g重/cm2で変動し(S37)、測定されている接触時間tが10分を経過し(S38)、人が歩行している判断されると(S39:YES)、設定温度T1が36℃に設定される(S41)。そして、この時の踵部分の発熱体温度T2は38℃となっている(S42)。また、電池46の電圧値V1は、第二足温器31の動作により、電圧が落ちて3.8Vになっていたとする(S43)。電圧値V1は、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上である(S44:YES)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S45:YES)、人が履いたままであり(S46:YES)、設定温度T1と発熱体温度T2とは等しくない(S47:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を、設定温度T1の36℃に下げる制御が行われる(S48)。この制御は、CPU201が温度コントロール部206を制御して、発熱体127への電力供給を止めることで行われる。S37〜S39とS41〜S48の処理を繰り返すと、発熱体温度T2が設定温度T1と同じ36℃になり(S47:YES)、発熱体温度T2が一定に保たれる(S49)。そして、S37〜S39とS41〜S49の処理を繰り返す。
さらに時間が経過し、14分後に立ち止まってすぐに第二足温器31を脱いだとする。各セグメント12の圧力値Pは、0g重/cm2に変化する。このため、各セグメント12の圧力値Pに基づいて、人が履いていないと判断される(S46:NO)。なお、12個のセグメント12のうち、圧力が加わっているセグメント12が7個以下のとき、人が履いていないと判断される。人が履いていないと判断された場合には(S46:NO)、各セグメント12の発熱体127への電力供給が止められる(S50)。この制御は、CPU201で温度コントロール部206を制御し、各発熱体127への電力の供給を止めることで行われる。これにより、発熱体温度T2は徐々に下がっていく。次に、S31に戻る。
このときは、電池46の電圧値V1を測定した結果(S31)、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上である(S32:YES)。さらに、電源スイッチ16はONのままで(S33:YES)、各セグメント12の圧力値Pを測定した結果(S34)、人が履いていないと判断されているので(S35:NO)、第二足温器31は、S31〜S35の処理を繰り返す。つまり、圧力値Pを測定している状態で待機している。
そして、人が第二足温器31を脱いでから1時間後に、再び第二足温器31を座ったまま履いたとする。このとき、電池46の電圧値V1は、電圧が下がって、3.4Vになっていたとする(S31)。第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上であり(S32:YES)、電源スイッチ16はONのままで(S33:YES)、圧力値Pを測定した結果(S34)、人が履いていると判断される(S35:YES)。次に、タイマ202がリセットされ、各セグメント12の接触時間tが0秒にセットされる(S36)。
再び履いた後は、踵部分のセグメント12の圧力値Pが15g重/cm2であり(S37)、測定された接触時間tが数秒であり(S38)、歩行していないと判断されるので(S39:NO)、設定温度T1が44℃に設定される(S40)。また、1時間人が履いていなかったので、発熱体温度T2は下がっており、温度測定の結果、25℃になっているとする(S42)。また、電池46の電圧値V1が3.4Vと測定され(S43)、第二足温器31を動作させるために必要な電圧値V2以上であると判断される(S44:YES)。さらに、電源スイッチ16はONのままであり(S45:YES)、人が履いたままであり、(S46:YES)、発熱体温度T2と設定温度T1とは等しくない(S47:NO)。このため、踵部分の発熱体温度T2を設定温度T1と同じ44℃に上げる制御が行われる(S48)。S37〜S40とS42〜S48の処理を繰り返すと、踵部分の発熱体温度T2が設定温度T1と同じ44℃になり(S47:YES)、発熱体温度T2が一定に保たれる(S49)。そして、S37〜S40とS42〜S49の処理を繰り返す。
次に、人が再び第二足温器31を履いてから4分が経過した後に、第二足温器31を履いたまま電源スイッチ16がOFFされると(S45:NO)、続いて終了処理(S51)が行われ、図13に示すフローチャートの処理が終了する。終了処理S51では、各部品は正常に終了処理され、発熱制御手段20と温度コントロール部206への電力供給が停止される。そして、第二足温器31の使用が終了される。
以上、例示したような制御が、第二足温器31に対して行われる。なお、特に踵部分のセグメント12に着目して例示したが、踵部分のセグメント12以外の各セグメント12に対しても同様の制御が個別に行われる。つまり、足裏の各部分に配置された各セグメント12に対して、圧力値Pと、接触時間tと、人が歩行しているか否かの判断とで、設定温度T1を決定している。そして、各セグメント12の発熱体温度T2をコントロールしている。このようにして、各セグメント12の発熱体温度T2を制御することで、温かさを保ったまま、低温やけどを防止することができる。また、人は第二足温器31を履いたまま歩くことができる。
本実施の形態において、第二足温器31が、本発明の「暖房器具」及び「足温器」に相当し、発熱体127が「発熱体」に相当する。また、圧力センサ126が「圧力検出手段」に相当し、発熱制御手段20が「発熱制御手段」に相当する。また、タイマ202が「計時手段」に相当し、接触時間tが「測定時間」及び「個別押圧時間」に相当する。また、セグメント12が「セグメント」に相当する。
なお、前述の第二の実施形態に示される構成は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、前述の実施の形態では、セグメント12が、平面視長方形に形成されていたが、使用目的に合わせて、任意の形状に形成しても良い。また、セグメント12は、格子状に12個配置されていたが、任意の個数で、任意の位置に配置してもよい。また、セグメント12は、人の足裏の下側に配置されていたが、配置は任意であり、配置位置を足の甲の上側などに変更してもよい。
また、セグメント12に温度センサ125を備えていたが、温度センサ125を削除してもよい。この場合、発熱体127の発熱体温度T2の制御は、電力供給量と発熱体127の発熱温度との関係を予めROM203に記憶させておき、設定したい発熱体温度T2に基づいて、発熱体127に供給する電力を調整することで、設定したい発熱体温度T2に合わせることができる。
また、第一の実施の形態と第二の実施の形態は、足温器について例示したが、本発明はこれらの例に限られず、任意の形状に形成したセグメント12を、ホットカーペットや電気布団等の暖房器具に用いて、任意の区画ごとに温度を設定することもできる。これにより発熱している部分と人とが接触している部分のうち、低温やけどをする可能性のある部分のみの温度を下げることができる。
1 足温器
12 セグメント
20 発熱制御手段
31 第二足温器
81 第一データテーブル
82 第二データテーブル
125 温度センサ
126 圧力センサ
127 発熱体
201 CPU
202 タイマ
206 温度コントロール部
P 圧力値
t 接触時間
T1 設定温度
T2 発熱体温度
12 セグメント
20 発熱制御手段
31 第二足温器
81 第一データテーブル
82 第二データテーブル
125 温度センサ
126 圧力センサ
127 発熱体
201 CPU
202 タイマ
206 温度コントロール部
P 圧力値
t 接触時間
T1 設定温度
T2 発熱体温度
Claims (5)
- 人体に接することで人体を暖める暖房器具であって、
電気を熱に変換する発熱体と、
当該発熱体に人体から加わる圧力を検出する圧力検出手段と、
当該圧力検出手段の検出した圧力が所定の圧力よりも高かった場合に、前記発熱体の温度を下げる発熱制御手段と
を備えたことを特徴とする暖房器具。 - 前記発熱体と前記圧力検出手段とを備えたセグメントが複数設けられ、
前記発熱制御手段は、前記各セグメントに設けられた前記圧力検出手段の検出結果に基づいて、前記セグメントに設けられた前記発熱体の温度を個別に制御することを特徴とする請求項1に記載の暖房器具。 - 前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記発熱体に人体から圧力が加えられている時間を測定する計時手段を備え、
前記発熱制御手段は前記計時手段の測定時間と前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記発熱体の温度を制御することを特徴とする請求項1に記載の暖房器具。 - 前記発熱体と前記圧力検出手段とを備えたセグメントが複数設けられ、
前記計時手段は、前記各セグメント毎に、当該セグメントに設けられた前記発熱体に人体から圧力が加えられている時間である個別押圧時間を測定し、
前記発熱制御手段は、前記各セグメントに設けられた前記圧力検出手段の検出結果と、前記計時手段が計測した当該セグメントの個別押圧時間に基づいて、当該セグメントに設けられた前記発熱体の温度を個別に制御することを特徴とする請求項3に記載の暖房器具。 - 前記暖房器具が足温器であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の暖房器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009042022A JP2010196972A (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 暖房器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009042022A JP2010196972A (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 暖房器具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010196972A true JP2010196972A (ja) | 2010-09-09 |
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ID=42821875
Family Applications (1)
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-
2009
- 2009-02-25 JP JP2009042022A patent/JP2010196972A/ja active Pending
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