JP3147636U - ヘアアイロン、及びスタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】本体の重量を抑えると共にコードレスで使用可能なヘアアイロン、及びスタンドを提供する。
【解決手段】ヘアアイロン1は、電源コード5に接続されたスタンド6に立て掛けることにより、アイロン側受電部から電力供給を受けた加熱部が発熱を開始し、一定時間経過後に制御部により加熱部が設定温度に保たれる。そして、使用時にヘアアイロン1がスタンド6から抜き取られると、加熱部の余熱によりコードレスでヘアセットが可能な状態になる。なお、ヘアアイロン1では、電源コード5に直接接続されることにより、加熱部が設定温度に保たれた状態を維持することもできる。
【選択図】図8

Description

本考案は、ヘアスタイルのセットなどに用いられるヘアアイロン、及びスタンドに関する。
従来より、二つのアームの一端がヒンジによって開く方向に付勢して結合されたV字型アームによって本体が成型され、そのV字型アームの先端側において二つのアームが互いに対向する面(内側面)にセラミックプレートからなる加熱面が設けられたヘアアイロンが知られている。
このヘアアイロンでは、電源に差し込まれたコード(電源コード)から通電されることによって、セラミックプレートが適温(80℃〜200℃程度)に加熱され、二つのアームによってその加熱面で使用者の髪を挟みながら滑らせることによりストレートヘアが容易にセットされる。
また、このヘアアイロンの一例として、V字型アームにおける加熱面に対して反対側の面(外側面)においてアームの軸に沿って一定間隔に複数の凹凸が成型されたものがあり、この場合、その凹凸部分に使用者の髪を巻きながら加熱部を滑らすことによりカールヘアが容易にセットされる。
ところで、従来のこれらヘアアイロンでは、使用時に電源コードが使用者の腕に触れたりしてヘアスタイルのセット(ヘアセット)の妨げになることが懸念されていた。このため、ヘアアイロンの本体に充電式電池(充電池)を設け、この充電池がヘアアイロンに格納された状態で充電を行うことが可能なACアダプタに一定時間接続しておくことにより、使用前に容易に充電され、使用時にはコードレスでヘアセットを行うことが可能なコードレスヘアアイロンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−110058号公報
しかし、従来のコードレスヘアアイロンでは、本体に充電池が内蔵されている分だけ重量が増すため、ヘアセット中の使用者を疲れさせたり、ヘアセットに係る所望の動作がしずらかったりする場合があり、使用者にとって必ずしも使い勝手がよいものではないという問題があった。
本考案は、上記問題点を解決するために、本体の重量を抑えると共にコードレスで使用可能なヘアアイロン、及びスタンドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第一の考案である請求項1に記載のヘアアイロンは、二つのアームの一端がヒンジによって開く方向に付勢して結合されたV字型アームと、そのV字型アームの先端側において二つのアームが互いに対向する面に設けられ、通電時に加熱する加熱部と、外部電源から給電された電力を加熱部に供給するアイロン側受電部とを備える。
ここで、本考案のヘアアイロンは、アイロン側受電部が、外部電源に接続される電源コードのうちそのアイロン側受電部に給電するためのコード側給電部に対して着脱自在に形成された着脱機構を有することを要旨とする。
このように構成されたヘアアイロンでは、使用前に電源コードがアイロン側受電部に接続されると加熱部が発熱するため、使用時に電源コードがアイロン側受電部から抜き取られると、加熱部の余熱によりコードレスでヘアセットが可能な状態になる。
したがって、本考案のヘアアイロンによれば、本体に充電池を内蔵する必要がなく、本体の重量を抑えると共にコードレスで使用することができる。
また、本考案のヘアアイロンは、請求項2に記載のように、検出手段が、加熱部の加熱温度を検出し、設定手段が、外部操作に基づいて使用温度を設定する。そして、温度調整手段が、検出手段により検出した加熱温度が、設定手段により設定された使用温度となるように調整することが望ましい。この場合、使用者の所望する温度でヘアセットを行うことが可能となり、使用者の髪質や髪量に対応することができる。
なお、加熱部は、請求項3に記載のように、セラミックプレートからなることが望ましい。この場合、加熱部が均一に熱せられるため、ヘアセット時における熱ムラを防止し、ひいては使用者の髪へのダメージを防止することができる。
また、V字型アームには、請求項4に記載のように、加熱部の設置面に対する反対側面(外側面)においてアームの軸に沿って一定間隔に凸条(複数の凹凸)が形成されていることが望ましい。この場合、ストレートヘアのセットに加えて、凹凸部分に使用者の髪を巻きながら加熱部を滑らすことによりカールヘアのセットも容易に行うことが可能となる。
次に、第二の考案であるスタンドは、第一の考案であるヘアアイロンを支持するものであって、アイロン側受電部の着脱機構と同じ形状を有して外部電源から電源コードを介して給電されるスタンド側受電部と、コード側給電部と同じ形状を有してスタンド側受電部を介して給電された電力をアイロン側受電部に供給するスタンド側給電部とを備えることを要旨とする。
このように構成されたスタンドでは、使用者によって、まずスタンド側受電部が電源コードに接続され、その接続された状態でスタンド側給電部にヘアアイロンが挿入されることによって、ヘアアイロンを縦方向(アームの軸方向)に支持すると共に、ヘアアイロン1のアイロン側受電部15に給電を開始する。
したがって、本考案のスタンドによれば、ヘアアイロンの使用前に立て掛けることができ、ヘアアイロンの使用時には、第一の考案の効果と同様の効果を得ることができる。
<ヘアアイロンの構成>
図1は、本考案を適用したヘアアイロンの外観を表すと共にこのヘアアイロンの構成を示す側面図、図2は、このヘアアイロンの温度調整に係る構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ヘアアイロン1は、樹脂素材からなるV字型アーム10と、通電時に加熱する加熱部20と、外部電源から給電された電力を加熱部20に供給するアイロン側受電部15と、加熱部20の加熱温度を調整する制御部25(図2参照)とを備えている。
このうち、V字型アーム10は、二つのアーム10a,10bの一端が結合されることでV字型に形成され、その結合部分には、バネなどの弾性部材により二つのアーム10a,10bが開く方向に付勢するヒンジ(不図示)が設けられている。また、V字型アーム10は、後述する加熱部20の設置面に対する反対側面(外側面)においてアーム10a,10bの軸に沿って一定間隔に複数の凹凸がそれぞれ形成されている。
加熱部20は、アイロン側受電部15に電気的に接続された二枚のセラミックプレート20a,20bからなり、V字型アーム10の先端側において二つのアーム10a,10bが互いに対抗する面(内側面)に配設され、アイロン側受電部15からの電力供給によって発熱するように構成されている。なお、セラミックプレート20a,20bは、自己温度制御に優れた特性をもったセラミックヒータ(いわゆるPTCヒータ)であり、過度の温度上昇を防ぎ、一定温度を保つと共に、必要以上の電力消費を制御する特性がある。また、セラミックプレート20a,20bには、マイナスイオン放射特性が高いトルマリン鉱石が含有されていてもよい。
また、ヘアアイロン1は、当該ヘアアイロン1本体の電源をON/OFFするメインスイッチ2と、ダイヤル操作によって使用者の所望する温度(使用温度)を入力するダイヤルスイッチ3と、セラミックプレート20a,20bの表面温度を検出する温度センサ4(図2参照)とを備え、これらスイッチ2,3及びセンサ4が制御部25に接続されている。
制御部25は、いわゆるサーモスタットとして機能するものであり、図2に示すように、アイロン側受電部15から加熱部20への通電をON/OFFする調整スイッチ25aと、メインスイッチ2が電源ONにされた状態で、ダイヤルスイッチ3及び温度センサ4からの入力に基づいて、アイロン側受電部15から加熱部20への通電をON/OFFに切り替える論理回路25bとからなる。例えば、論理回路25bは、ダイヤルスイッチ3からの入力に基づいて、使用温度を含む温度許容範囲を算出し、その温度許容範囲の上限値(上限温度)に、温度センサ4による検出結果(即ち、セラミックプレート20a,20bの表面温度)が達したら調整スイッチ25aをOFFにして、温度許容範囲の下限値(下限温度)に表面温度が達したら調整スイッチ25aをONにすることで表面温度を使用温度付近に一定に保つように構成されている。
なお、ヘアアイロン1は、メインスイッチ2がONされるとLEDからなるパイロットランプ2aが点滅し、セラミックプレート20a,20bの表面温度が設定温度(使用温度)に到達すると点灯し、温度許容範囲の下限値を下回ると再度点滅するように構成されている。但し、このパイロットランプは、後述するスタンド6との接続が解除されている状態では消灯する。
<ヘアアイロンと電源コードとの接続>
ここで、図3は、本発明のヘアアイロンに接続可能な電源コードの外観を表す概略図である。
図3に示すように、電源コード5は、外部電源(コンセント)に差し込まれるプラグ部31と、ヘアアイロン1のアイロン側受電部15に接続可能なコード側給電部32と、これらプラグ部31とコード側給電部32とを電気的に接続する電線部33とからなる。
このうち、コード側給電部32は、後述するアイロン側受電部15の挿入部21に連結されるコネクタ部34と、その挿入部21にコネクタ部34を連結する際の持ち手部分となり側面の左右二箇所に配置されたツマミ35aを有するソケット部35とを備えている。
なお、コネクタ部34は、ツマミ35aに連結されたフック34aが設けられ、使用者によりツマミ35aが押下されると、フック34aがコネクタ部34の内部に収容され、ツマミ35aの押下が解除されると、フック34aがコネクタ部34から突出するように構成されている。
図1に戻り、ヘアアイロン1のアイロン側受電部15は、電源コード5のコネクタ部34が挿入されて電気的に接続される挿入部21を備え、この挿入部21には、電源コード5のフック34aが係る連結孔22が設けられている。
即ち、図4に示すように、使用者がヘアアイロン1と電源コード5とを接続する際に、電源コード5のツマミ35aを押下しながら、コネクタ部34を挿入部21に挿入し、次にツマミ35aの押下を解除することにより、フック34aが連結孔22に掛かることで、アイロン側受電部15とコード側給電部32との電気的接続が保持されるように構成されている。また、使用者がヘアアイロン1を電源コード5から取り外す際には、電源コード5のツマミ35aを押下すると、連結孔22に対するフック34aの引っ掛かりが解除されて、アイロン側受電部15とコード側給電部32とが離間される。
なお、アイロン側受電部15とコード側給電部32との電気的接続は、図5に示すように、ヘアアイロン1の挿入部21の内部に設けられた電極21aが、電源コード5のコネクタ部34の内部に設けられた導体孔34bに嵌入されることにより実現される。
<ヘアアイロンとスタンドとの接続>
次に、図6(a)は、本発明のヘアアイロンを支持すると共に給電可能なスタンドの外観及び構成を示す前面斜視図であり、図6(b)は、その背面斜視図である。
図6(a),(b)に示すように、スタンド6は、略立方体の上面角部に丸みを帯びた筐体41と、筐体41の前面部に設けられた電源スイッチ42と、筐体41の背面部に設けられてコード側給電部32と着脱自在に形成されたスタンド側受電部43と、筐体41の上面部に設けられてアイロン側受電部15と着脱自在に形成されたスタンド側給電部44とからなる。但し、電源スイッチ42はON時にランプが点灯するように構成されている。
また、スタンド6は、スタンド側受電部43とスタンド側給電部44とが電源スイッチ42を介して電気的に接続されており、電源スイッチ42の押下によりその接続状態がON/OFFされるように構成されている。なお、スタンド側受電部43は、アイロン側受電部15と同じ構成(図7参照)であり、スタンド側給電部44は、コード側給電部32と同じ構成であるため、これらの詳細については説明を省略する。
このように構成されたスタンド6では、図8に示すように、使用者によって、まずスタンド側受電部43が電源コード5に接続され、その接続された状態でスタンド側給電部44にヘアアイロン1が挿入されることによって、ヘアアイロン1を縦方向(アームの軸方向)に支持し、次に電源スイッチ42がONされることによりヘアアイロン1のアイロン側受電部15に給電を開始する。
なお、上記実施形態において、温度センサ4が検出手段、ダイヤルスイッチ3が設定手段、制御部25が温度調整手段に相当する。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のヘアアイロン1では、電源コード5に接続されたスタンド6に立て掛けることにより、アイロン側受電部15から電力供給を受けた加熱部20が発熱を開始し、一定時間経過後に制御部25により加熱部20が設定温度に保たれる。そして、使用時にヘアアイロン1がスタンド6から抜き取られると、加熱部の余熱によりコードレスでヘアセットが可能な状態になる。
したがって、本実施形態のヘアアイロンによれば、本体に充電池を内蔵する必要がなく、本体の重量を抑えると共にコードレスで使用することができる。
また、ヘアアイロン1では、電源コード5に直接接続されることにより、加熱部20が設定温度に保たれた状態を維持することができ、従って、長時間の使用にも対応することができる。また、旅行などの外出時には、スタンドを持ち運ぶことなく使用可能であるため、携帯性に優れている。
なお、ヘアアイロン1は、二枚のセラミックプレート20a,20bを髪に挟みながら滑らすことでヘアセットされるように構成されているため、摩擦で髪を傷めることなく、安全性に優れている。
さらに、スタンド6は、ヘアアイロン1を縦に支持するように構成されているため、ヘアアイロンの設置スペースを抑制することができる。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
本考案を適用したヘアアイロン1の外観及び構成を示す側面図。 ヘアアイロン1の温度調整に係る横成を示すブロック図。 ヘアアイロン1に接続可能な電源コード5の外観を表す概略図。 ヘアアイロン1と電源コード5との接続を説明するための斜視図。 アイロン側受電部15とコード側給電部32との電気的接続を説明するための断面図。 ヘアアイロン1を支持すると共に給電可能なスタンド6の外観及び構成を示す斜視図。 スタンド側受電部43の構成を示す断面図。 ヘアアイロン1とスタンド6との接続を説明するための斜視図。
符号の説明
1…ヘアアイロン、2…メインスイッチ、3…ダイヤルスイッチ、4…温度センサ、5…電源コード、6…スタンド、10…V字型アーム、15…アイロン側受電部、20…加熱部、21…挿入部、22…連結孔、25…制御部、31…プラグ部、32…コード側給電部、33…電線部、34…コネクタ部、35…ソケット部、41…筐体、42…電源スイッチ、43…スタンド側受電部、44…スタンド側給電部。

Claims (5)

  1. 二つのアームの一端がヒンジによって開く方向に付勢して結合されたV字型アームと、
    前記V字型アームの先端側において二つのアームが互いに対向する面に設けられ、通電時に加熱する加熱部と、
    外部電源から給電された電力を前記加熱部に供給するアイロン側受電部と、
    を備えるヘアアイロンであって、
    前記アイロン側受電部は、外部電源に接続される電源コードのうち該アイロン側受電部に給電するためのコード側給電部に対して着脱自在に形成された着脱機構を有することを特徴とするヘアアイロン。
  2. 前記加熱部の加熱温度を検出する検出手段と、
    外部操作に基づいて使用温度を設定する設定手段と、
    前記検出手段により検出した加熱温度が、前記設定手段により設定された使用温度となるように調整する温度調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のヘアアイロン。
  3. 前記加熱部は、セラミックプレートからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヘアアイロン。
  4. 前記V字型アームには、前記加熱部の設置面に対する反対側面において前記アームの軸に沿って一定間隔に凸条が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のヘアアイロン。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のヘアアイロンを支持するスタンドであっ
    て、
    前記着脱機構と同じ形状を有し、前記外部電源から前記電源コードを介して給電されるスタンド側受電部と、
    前記コード側給電部と同じ形状を有し、前記スタンド側受電部を介して給電された電力を前記アイロン側受電部に供給するスタンド側給電部と、
    を備えることを特徴とするスタンド。
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