JP2010196616A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気中のNOxを効率よく浄化する。
【解決手段】エンジン1内での燃焼による排気が内部を流れる排気通路3と、排気通路3に介装され排気中の窒素酸化物を吸着する窒素酸化物吸着手段20と、窒素酸化物吸着手段20より上流側の排気通路3中に水素を供給する水素供給手段23と、を備え、排気中に窒素酸化物と酸素が存在する状態のまま、水素供給手段23により間欠的に水素を供給することで、窒素酸化物吸着手段20に吸着した窒素酸化物を還元する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気中に含まれる窒素酸化物の浄化装置に関する。
ディーゼルエンジンやリーンバーン運転を行うガソリンエンジンの排気中に含まれる窒素酸化物を浄化する装置として、いわゆるNOx吸着触媒が知られている。これは、触媒に窒素酸化物(NOx)吸着剤を担持したもので、リーン雰囲気の排気中の一酸化窒素(NO)を触媒上で二酸化窒素(NO2)に酸化してから吸着するものである。そして、所定の時期に排気をリッチ雰囲気にして酸素濃度を低下させ、吸着しておいたNOxを脱離させて、リッチ雰囲気の排気中に存在する炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)といった還元ガスで脱離したNOxを還元するものである。
しかし、このようなNOx吸着触媒を用いる場合には、リッチ雰囲気にするために燃料噴射量を増加させる必要があり、燃費が悪化してしまう。また、HC、COの一部が未浄化のまま大気中に放出されてしまうおそれもある。
これに対して、特許文献1には、メタノール、LPG、天然ガス等の炭化水素燃料から、改質触媒で水素を生成し、この水素を排気通路中に設けたNOx選択還元触媒に供給して、排気中のNOを直接還元する装置が開示されている。
特開平5−106430号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置で用いるNOx選択還元触媒は、一般的に約40%程度の還元性能しか得られない。したがって、この装置では高いNOx還元性能が要求される排気ガス規制をクリアすることは困難である。また、特許文献1によれば、当該装置では150℃程度といった低温でNOxの還元が可能であるとされているが、発明者らによれば、150℃程度の低温ではNOxはN2まで完全に還元されず、N2Oの状態になっている、との知見が得られている。
よって、特許文献1に開示された装置では、十分なNOx還元効果は期待できない。
そこで、本発明では燃費の悪化やHC、COの放出量増加といった問題を回避しつつ、効率よくNOxを還元することを目的とする。
本発明のエンジンの排気浄化装置は、エンジン内での燃焼による排気が内部を流れる排気通路と、排気通路に介装され排気中の窒素酸化物を吸着する窒素酸化物吸着手段と、窒素酸化物吸着手段より上流側の排気通路中に水素を供給する水素供給手段と、を備える。そして、排気中に窒素酸化物と酸素が存在する状態のまま、すなわち空燃比がストイキよりもリーンな状態のまま、水素供給手段により間欠的に水素を供給する。
本発明によれば、連続的に水素を供給する場合よりも、効率よくNOxを還元することができる。また、リーン雰囲気のままなので、燃費の悪化等の問題も生じない。
第1実施形態のシステム構成図である。 第1実施形態の水素供給制御のフローチャートである。 NOx排出量マップである。 排気ガス濃度条件表である。 (a)はNOx吸着量、(b)は水素供給量についてのタイムチャートである。 評価試験の結果を示す図である。 第2実施形態の水素供給制御のフローチャートである。 NOx吸着速度マップである。 第3実施形態のシステム構成図である。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態のシステム構成図である。1は水素を燃料とする筒内直接噴射式エンジン(以下、単に「エンジン」という)、2は吸気通路、3は排気通路、30はエンジンコントロールユニットである。
排気通路3には、NOxを吸着し、還元する機能を有するNOx吸着触媒20を介装する。NOx吸着触媒20の入口部には実空燃比を検出する空燃比センサ32を設ける。この空燃比センサ32は、例えば酸素イオン伝導性固体電解質を用いて排気中の酸素濃度を検出するものであり、検出した酸素濃度に基づいて空燃比を算出することができる。また、同じく入口部に、ガス温度センサ33を設け、NOx吸着触媒20に流入する排気ガスの温度を検出する。
そして、NOx吸着触媒20の入口部及び出口部には、それぞれ入口側NOxセンサ34a、出口側NOxセンサ34bを設けてNOx濃度を検出し、これらのセンサ出力差から、NOx吸着触媒20にトラップされたNOx量を推定する。
また、排気還流装置として、吸気通路2の吸気コレクタ2bと排気通路3の間に、排気の一部を還流するためのEGR通路4を設け、ここにステッピングモータにて開度を連続的に制御可能なEGR弁5を介装する。
吸気通路2は、上流側にエアクリーナ2aを備え、その出口側に吸入空気量を検出するエアフローメータ7を設ける。そして、エアフローメータ7の下流側には、エンジン1の筒内に流入する吸入空気量を調節するためのスロットル弁6を設ける。このスロットル弁6は、例えばステッピングモータ等のアクチュエータによって開閉駆動される。
エンジン1の燃料供給系は、燃料である水素を蓄える燃料タンク60と、燃料タンク60からエンジン1に備わっている燃料噴射装置へ燃料を供給するための燃料供給通路16を備えている。この燃料噴射装置は、公知の燃料噴射装置であって、主にサプライポンプ11と、燃料ギャラリ13と、気筒毎に設けられた燃料噴射弁14と、から構成される。サプライポンプ11により加圧された燃料が、燃料供給通路12を介して燃料ギャラリ13にいったん蓄えられた後、高圧燃料が各気筒の燃料噴射弁14に分配される。
また、エンジン1には、冷却水温を検出する水温センサ31を設ける。水温センサ31を設ける位置は、冷却水温を検出できる位置であればよい。
エンジンコントロールユニット30には、エアフローメータ7、水温センサ31、空燃比センサ32、ガス温度センサ33、及びNOxセンサ34a、34bの検出信号の他、クランク角度検出用クランク角センサ、気筒判別用クランク角センサ、燃料ギャラリ内の燃料圧力を検出する圧力センサ、燃料温度を検出する温度センサ、エンジン負荷に相当するアクセルペダル踏み込み量を検出するアクセル開度センサ等の各種センサの検出信号が読み込まれる。そして、これらの信号に基づいて、燃料噴射量、噴射時期等を決定する。
燃料噴射弁14は、エンジンコントロールユニット30からのON−OFF信号によって開閉される電子式の噴射弁であって、ON信号によって燃料を燃焼室内に噴射し、OFF信号によって噴射を停止する。そして、燃料噴射弁14へ印加されるON−OFF信号のパルス幅によって燃料噴射量が制御される。また、燃料噴射弁14から燃料を噴射する時期は、エンジンコントロールユニット30に入力したクランク角度検出用クランク角センサの信号、気筒判別用クランク角センサの信号に基づいて適宜決定される。
また、排気通路3のNOx吸着触媒20の上流側には、排気用燃料噴射弁23を設ける。排気用燃料噴射弁23に燃料を供給する燃料供給系として、燃料タンク60から燃料を供給するための燃料供給通路21と、サプライポンプ22を備える。
ここでは、NOx吸着触媒20にトラップされたNOxを還元するときに、排気通路3の燃料噴射弁23から燃料を噴射して、水素をNOx吸着触媒20へ供給する。
次に、水素をNOx吸着触媒20に供給するための制御について説明する。
図2は、エンジンコントロールユニット30が実行する、水素供給制御のフローチャートである。
ステップS101では、エンジン1に備えられるクランク角センサ及びエアフローメータ7の出力から、エンジン回転速度及び吸入空気量を読み込む。
ステップS102では、予め作成してエンジンコントロールユニット30に記憶しておいたNOx排出量マップを、ステップS101で読み込んだエンジン回転速度及び吸入空気量で検索することで、エンジン1から排出されているNOx量を演算する。NOx排出量マップの一例を図3に示す。縦軸は吸入空気量、横軸はエンジン回転速度である。吸入空気量が多いほど、またエンジン回転速度が高いほど、NOx排出量が多くなっている。
ステップS103では、ガス温度センサ33の出力から、NOx吸着触媒20の温度を演算する。なお、NOx吸着触媒20に温度センサを配置して、触媒温度を直接検出してもよい。
ステップS104では、NOx吸着触媒20の入口に配置した入口側NOxセンサ34aの出力を読み込む。これに合わせてステップS105では、出口側NOxセンサ34bの出力を読み込む。そして、ステップS106で、これらの出力値の差を演算して、NOx吸着触媒20に吸着しているNOx吸着量を演算する。
ステップS107では、NOx吸着量が予め設定した閾値以上になったか否かを判定する。判定の結果、閾値以上であればステップS108に進む。一方、閾値より少なければ、そのまま処理を終了して、再びステップS101から実行する。この場合、次回演算時のステップS106では、前回の演算結果に対して今回の演算結果を積算する。なお、閾値は、例えばNOx吸着触媒20が実際に吸着可能な上限の値、つまり理論上のNOx吸着可能上限値の80%程度の値を設定する。
ステップS108では、水素噴射フラグをONにする。そして、ステップS109では、NOx吸着量に対して当量以上かつ排気中の酸素量に対しては当量以下となるような水素噴射量、つまり、NOxを還元するのには十分な量であって、NOx吸着触媒20に流入する排気全体としては水素がリーンな雰囲気となるような水素噴射量を設定し、ステップS110で噴射する。
ステップS111では、NOx吸着触媒20の出口に配置した出口側NOxセンサ34bの出力を読み込み、その出力値が予め設定しエンジンコントロールユニット30に記憶しておいた下限値を下回ったら処理を終了する。出力値が下限値より大きい場合は、ステップS109に戻る。
上記のような構成及び制御によるNOx還元性能について、評価試験の結果を用いて説明する。
エンジン1として、排気量1.05Lの水素予混合単気筒エンジンを用い、燃料に対する空気の比(λ)が約2.0で、NOx濃度を約100ppmとなる条件で運転した。
そして、NOx吸着触媒20の出口側のNOx濃度が、入口側のNOx濃度に対して約10分の1になったときに水素噴射を行うように、図2のステップS107で用いる閾値を設定した。
図4は、噴射した水素を含む排気ガス濃度条件をまとめた表である。表の左側はNOxを吸着している間の状態、右側は水素を噴射している状態について示している。表に示すように、NOx、酸素については、いずれの場合も同じである。水素濃度については、水素を噴射することで10ppmから1800ppmに増大しているが、いずれにしてもリーンのままである。ただし、これは全体として見た場合であって、水素噴射直後には、局所的には水素濃度がリッチな領域が生成される。この水素リッチな領域は、水素がほとんど拡散せずに、そのままNOx吸着触媒20に流入するとの知見が、発明者らによって得られた。
図5は、評価試験方法について示した図である。(a)はNOx吸着量、(b)は水素供給量についてのタイムチャートである。図に示すように、運転開始とともにNOx吸着量が徐々に増加して、NOx吸着触媒20の出口側のNOx吸着量が入口側の約10分の1になるt1から、時間tpの間、水素をQ(L/min)で供給した。これを時間t毎に繰り返し行った。そして、NOx吸着触媒20でのNOx転化率を、化学発光法NOx分析計を用いて触媒前後のNOx濃度を測定して求めた。また、NOx吸着触媒20の温度は、約150℃、約220℃、約350℃の3つのパターンを設定した。
図6は、上記実験の評価試験の結果を示している。なお、比較のため、水素供給方法のみが異なり、燃料に対する空気の比(λ)やNOx濃度等の他の条件は本実施形態と同じ場合の結果も示す。比較例では、機関運転中に水素を連続的に噴射した。なお、本実施形態と比較例で、試験中に噴射した水素の量は同じである。
図6に示すように、水素を連続的に供給する場合のNOx転化率が20〜40%程度であるのに対して、本実施形態のように間欠的に供給する場合のNOx転化率は70〜95%であった。また、いずれのH2供給方法でも、NOx吸着触媒20の温度が約200℃以下になると、転化率は急激に低下している。したがって、NOx吸着触媒20の温度としては、約200℃以上が望ましい。
ここで、上記のような差が生じる理由について考察する。
水素を連続的に供給する場合には、排気中にNOx、O2、そして還元剤としてのH2が共存している。そして、燃料に対する空気の比(λ)がリーンの条件では、排気中でNOx濃度に対してO2濃度が高い。このため、還元剤のH2は排気中のO2と反応しやすく、結果として、触媒上でNOxが還元される確率が低下していると思われる。
これに対して、H2を間欠的に供給する場合には、H2を供給するときに触媒表面の活性点近傍には多くのNOxが存在している。そして、間欠的なH2噴射により局所的に水素リッチな排気が形成され、この水素リッチな排気がそのままNOx吸着触媒20に流入する。このため、排気中のO2の影響を受け難くなり、NOxの転化率が高まると思われる。
以上により本実施形態では、次のような効果が得られる。
(1)排気中に窒素酸化物と酸素が存在する状態のまま、つまりリーン状態のまま、間欠的に水素を供給してNOx吸着触媒20に吸着した窒素酸化物を還元するので、燃費の悪化等を招くことなく、高効率でNOxを還元することができる。なお、ここでの「吸着」は、単に触媒上に存在しているような物理的な吸着と、化学的な反応により触媒上に存在しているような化学的な吸着のいずれをも含む概念である。
(2)NOx吸着触媒20に窒素酸化物が吸着している状態で、間欠的に水素を供給するので、窒素酸化物がNOx吸着触媒20表面の活性点にある状態で水素が供給されることになる。これにより、排気中の酸素濃度が高い状態でも、排気中の酸素が水素によって酸化されるよりも効率よく水素によって窒素酸化物を還元することができる。このように窒素酸化物を活性点の近くに存在させる環境を形成するためには、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属を、窒素酸化物を還元する活性点付近に配置するとよい。これによれば、アルカリ又はアルカリ土類金属が窒素酸化物と反応して硝酸塩を生成するので、より効率よく水素によって窒素酸化物を還元することができる。
(3)NOx吸着触媒20のNOx吸着可能量上限値に達したときに、間欠的に水素を供給するので、NOx吸着触媒20の活性点の周辺に多くの窒素酸化物を存在させた状態で、この窒素酸化物と水素を反応させることができる。これにより、供給した水素を効率的に窒素酸化物の還元に利用することができる。なお、このときのNOx吸着触媒20の温度は概ね200℃以上であることが望ましい。これ以下の温度では、NOx吸着触媒20の活性が不十分となり、還元効率が低下してしまうからである。
(4)間欠的な複数回の供給で、少なくともNOx吸着触媒20に吸着している窒素酸化物の還元に必要な当量以上の水素を供給するので、上記(3)のような状態で、確実に窒素酸化物を還元することができる。
(5)供給する水素量は、排気中の酸素量に対しては当量未満であるので、必要以上の水素を供給することを回避できる。これは、上記(3)のような状態にすることで、酸素の酸化によって消費されしまう水素量が低減するので、供給する水素量を低減できるためである。
なお、本実施形態では、窒素酸化物吸着手段としてNOx吸着触媒20を用いたが、いわゆる尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)もNOxを吸着する機能を有しているので、同様に用いることができる。
第2実施形態について説明する。
本実施形態は、基本的な構成は図1と同様であるが、入口側NOxセンサ34a及び出口側NOxセンサ34bを備えない点が異なる。このため、水素供給のための制御が異なる。
図7は、本実施形態でエンジンコントロールユニット30が実行する水素噴射用制御のフローチャートである。
図7のステップS201〜S203は、図2のステップS101〜S103と同じなので、説明を省略する。
ステップS204では、NOx吸着量を算出する。具体的には、まずステップS202で演算したエンジンアウトNOx量と、ステップS203で求めたNOx吸着触媒20の温度から、予めエンジンコントロールユニット30に記憶しておいたNOx吸着速度マップを用いてNOx吸着速度を算出する。そして、このNOx吸着速度に基づいてNOx吸着量を算出する。NOx吸着速度マップは、例えば図8のようなものを用いる。
NOx吸着量を求めた後のステップS205〜S208は、図2のステップS107〜S110と同じなので、説明を省略する。
なお、図2ではステップS111で出口側NOxセンサ34bの出力値が予め設定した下限値より小さくなったか否かの判定を行っているが、本実施形態では、出口側NOxセンサ34bを備えないので、本ステップに相当するステップはない。つまり、ステップS207で設定した水素噴射量を噴射することで、NOx吸着触媒20の出口側のNOx量は十分に低減しているものとして扱う。
このように、NOx吸着触媒20の入口側と出口側のNOxセンサ34a、34bを設けずにNOx吸着量を推定し、水素噴射量を設定するので、第1実施形態と同様の効果に加え、さらに、センサ設置のためのコスト増加を回避することができる。
第3実施形態について説明する。
図9は、本実施形態を適用するシステムの構成図である。基本的には図1と同様の構成であるが、エンジン1が炭化水素(例えばガソリン)を燃料とする筒内直接噴射式エンジンであることと、これに伴って改質器24を備える点が異なる。
改質器24は、燃料から水素を生成する装置であり、サプライポンプ22と燃料噴射弁23の間に配置されている。改質器24で改質された燃料成分は、ガス成分と液体成分に分離され、ガス成分は燃料噴射弁23へ供給され、液体成分は燃料リターン通路25を介して燃料タンク60へ返される。
本実施形態では、NOx吸着触媒20に吸着したNOxを還元するときに、改質器24によって水素を含んだ改質ガスを燃料噴射弁23から排気通路3へ噴射する。この改質ガスの噴射制御については、第1実施形態または第2実施形態と同様なので説明を省略する。
以上により本実施形態では、第1実施形態、第2実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 筒内直接噴射式エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
4 EGR通路
5 EGR弁
6 スロットル弁
7 エアフローメータ
11 サプライポンプ
12 燃料供給通路
13 ギャラリ
14 燃料噴射弁
16 燃料供給通路
20 NOx吸着触媒
22 サプライポンプ
23 排気用燃料噴射弁
30 コントロールユニット
32 空燃比センサ
33 ガス温度センサ
34a 入口側NOxセンサ
34b 出口側NOxセンサ
60 燃料タンク

Claims (7)

  1. エンジン内での燃焼による排気が内部を流れる排気通路と、
    前記排気通路に介装され排気中の窒素酸化物を吸着する窒素酸化物吸着手段と、
    前記窒素酸化物吸着手段より上流側の前記排気通路中に水素を供給する水素供給手段と、
    を備え、
    排気中に窒素酸化物と酸素が存在する状態のまま、前記水素供給手段により間欠的に水素を供給することを特徴とするエンジンの排気ガス浄化装置。
  2. 前記水素供給手段は、前記窒素酸化物吸着手段に窒素酸化物が吸着している状態で、間欠的に水素を供給することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気ガス浄化装置。
  3. 前記水素供給手段は、前記窒素酸化物吸着手段の窒素酸化物吸着量が吸着可能上限値に達したときに、間欠的に水素を供給することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排気ガス浄化装置。
  4. 前記水素供給手段は、間欠的な複数回の供給で、少なくとも前記窒素酸化物吸着手段に吸着している窒素酸化物の還元に要する当量以上の水素を供給することを特徴とする請求項2または3に記載のエンジンの排気浄化装置。
  5. 前記水素供給手段が供給する水素量は、排気中の酸素量に対しては当量未満であることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの排気浄化装置。
  6. 前記水素供給手段は、水素を貯蔵する貯蔵手段と、水素を前記排気通路中に噴射する噴射手段と、水素を前記貯蔵手段から前記噴射手段まで輸送する輸送手段と、で構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  7. 前記水素供給手段は、エンジンに供給する炭化水素燃料から水素を生成する水素生成手段と、前記水素を含む還元ガス成分を前記排気通路中に噴射する噴射手段と、前記還元ガス成分を前記水素生成手段から前記噴射手段へ輸送する輸送手段と、で構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
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