JP2010194304A - 保冷容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料ごとに分別する作業を容易に行える保冷容器を提供すること。保冷効果の調整、結露の水滴等による濡れ、冷凍庫への収容数量等の対策を施してあること。断熱効果を向上すること。
【解決手段】筒状の外周壁12及び外周壁の下端を塞ぐ底蓋21が備わるコップ状の合成樹脂製の外容器5と、コップ状のガラス製の内容器4とから容器本体2を構成し、容器本体内に蓄冷剤6を収容可能な断面U字状の断熱空間7を備え、内容器の上部と外容器の上部を着脱可能に連結してある保冷容器において、外容器5は内容器4の外周側及び底部下側を覆うコップ状の内壁5aを外周壁12の上部内側に連続して備え、内壁と外周壁と底蓋とで断面U字状の断熱空間を形成してあることを特徴とする保冷容器。外容器の内壁と内容器との間に沿う断面U字状の内側空間を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばビールに代表される飲料を入れて保冷するコップ状の保冷容器に関する。
コップ状の保冷容器としては、コップ状のガラス製の内容器とその外側を覆う合成樹脂製の外容器との間に断面U字状の断熱空間を形成し、断熱空間に蓄冷剤を収容し、内容器の上部と外容器の上部とを凹凸によって嵌め合わせるものが知られている(特許文献1)。
断熱空間は内容器と外容器との間に形成されているので、断熱空間に収容された蓄冷剤は外容器と内容器の双方に付着している。この保冷容器を材料ごとに分別回収するには、内容器と外容器の双方を洗って、蓄冷剤の汚れを落とさなければならない。従って、例えば蓄冷剤の付着している部品が内容器のみ又は外容器のみであれば、分別回収をし易くなる。
また、断熱空間は外容器と内容器との凹凸による連結箇所(重なり合う箇所)に通じている。そして、断熱空間に収容されている蓄冷剤が凹凸による嵌合箇所から外部に漏れ出ないようにするために、凹凸による嵌合状態は強固となっている。従って、外容器と内容器を分けようと試みたときに、人によっては嵌合状態がきつ過ぎると感じることもある。このような場合には、分別作業を諦めることも想定される。
さらに、保冷容器はビール等の飲料を保冷するものであるが、上述した例のものは、保冷効果を調整できないものである。同じ温度の飲料であっても、ちょうど良い又は冷たすぎる等、人によって感じ方は様々である。従って、保冷効果を調整できる対策が施してあれば、より望ましい。
また、保冷容器にはビール等の飲料を入れて使用するが、蓄冷剤を使用する関係上、容器本体の表面が結露し易く、結露による水滴が流れ落ちてテーブルを濡らすこともある。そのほかに、飲む際に傾けた保冷容器から飲料が容器本体の表面に漏れて、この漏れた飲料が同様にテーブルを濡らすこともある。従って、水滴等によるテーブルの濡れを防ぐ対策が施してあれば、より望ましい。
また通常、保冷容器は冷凍庫で冷やしてから使用されるが、容器本体と持ち手が一体になっており、この持ち手がある分だけ、冷凍庫内に収容できる保冷容器の数量が減る。従って、冷凍庫内に収容できる保冷容器の数量を増やす対策が施してあれば、より望ましい。
飲料によっては、何度が最も適した温度(飲み頃の温度)なのか、研究が重ねられているものもある。特にビールの適温においては、0℃付近において、研究が重ねられている。そして、ビールを予め適温の付近に冷やしておき、保冷容器に注いだままの温度付近で、できるだけ長い時間、保持しておきたいという要望もある。この場合、保冷容器には、ビールの温度を積極的に下げる冷却効果ではなく、温度を維持する断熱効果が求められている。従って、従来は、ガラス製の内容器と合成樹脂製の外容器による二重壁構造であったが、それよりも断熱効果に優れているものが望まれる。
特開2005−143630号公報(図3)
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その解決課題は材料ごとに分別する作業を容易に行うことができる保冷容器を提供することである。また、望ましくは、保冷効果の調整、結露の水滴等による濡れ、冷凍庫への収容数量等の対策を施してあることである。また、別の解決課題としては、従来よりも断熱効果に優れている保冷容器を提供することである。
本発明は、筒状の外周壁及び外周壁の下端を塞ぐ底蓋がそれぞれ備わっているコップ状の合成樹脂製の外容器と、外容器の内側に収容するコップ状のガラス製の内容器とから容器本体を構成し、容器本体内の断面U字状の断熱空間に蓄冷剤を収容し、内容器の上部と外容器の上部を着脱可能に連結してある保冷容器を前提とする。
そして、請求項1の発明は、外容器は内容器の外周側及び底部下側を覆うコップ状の内壁を外周壁の上部内側に連続して備え、内壁と外周壁と底蓋とで断面U字状の断熱空間を形成してあることを特徴とする。
また、保冷容器は、容器本体のみで構成してあっても良いが、持ち易くし、しかも、結露の水滴等によるテーブルの濡れを防ぎやすくするには、請求項2の発明のようにすることが望ましい。即ち、容器本体を支える容器保持体を備え、容器保持体は、持ち手と、持ち手の下部に連続する容器受け皿を有し、容器受け皿を外容器の底に下から着脱可能に嵌め込み、持ち手の上部を外容器に着脱可能に係止するものである。
容器本体は底に容器受け皿を付けてあるので、容器本体の底部の断熱効果が向上し、容器本体の底部が結露し難くなる。
容器受け皿の内周面と外容器の外周面との間は密着していても良いが、水滴等によるテーブルの濡れを防ぎ易くするには、請求項3の発明のようにすることが望ましい。即ち、容器受け皿の内周面と外容器の外周面との間に空隙を備えることである。
外容器の内壁と内容器との間には空間が無い形態であっても良いが、保冷効果の調整、より詳しく言えば、蓄冷剤の熱を内容器に伝えやすく又は伝え難くするには、請求項4の発明のようにすることが望ましい。即ち、外容器の内壁と内容器との間に沿う断面U字状の内側空間を備え、冷媒液を注ぐための注ぎ口を外容器の上部に突設し、注ぎ口の内部空間と断面U字状の内側空間とを連通する連絡路を内容器と外容器の間に形成し、持ち手の上部を注ぎ口に着脱可能に係止してあるものである。
また、本発明は、請求項5の発明のように、断熱空間に蓄冷剤を収容しない場合もある。即ち、筒状の外周壁及び外周壁の下端を塞ぐ底蓋がそれぞれ備わっているコップ状の合成樹脂製の外容器と、外容器の内側に収容するコップ状のガラス製の内容器とから容器本体を構成し、容器本体内に断面U字状の断熱空間を備え、内容器の上部と外容器の上部を着脱可能に連結してある保冷容器を前提とする場合である。
この場合も、外容器は内容器の外周側及び底部下側を覆うコップ状の内壁を外周壁の上部内側に連続して備え、内壁と外周壁と底蓋とで断面U字状の断熱空間を形成してあることを特徴とする。
請求項1の発明は、内容器の外周側及び底部下側を覆うコップ状の内壁を外周壁の上部内側に連続して備えることにより、蓄冷剤を収容する断熱空間を外容器のみで形成してあるので、内容器には蓄冷剤が付着しない構造である。それ故、蓄冷剤を外容器のみから洗い落とせばよく、分別回収しやすくなる。また、蓄冷剤は、外容器の断熱空間に収容されているので、内容器と外容器との連結箇所から外部に漏れ出ることは無い。従って、内容器と外容器との連結状態は、従来よりも弱くしても良く、そうすれば内容器と外容器を従来よりも弱い力で分解することができ、分別回収しやすくなる。その上、内容器と、内壁と、外周壁及び底蓋とで、三重壁構造となっており、保冷容器の保冷効果も向上する。
請求項2の発明は、持ち手と容器受け皿が一体化した容器保持体を用い、容器受け皿を外容器の底に、持ち手を外容器又は内容器の上部にそれぞれ着脱可能としてあるので、容器保持体を取り外せば、容器本体のみを冷凍庫へ収容でき、収容数量を増やすことができる。また、容器保持体を容器本体に取り付ければ、容器受け皿によって断熱効果が向上し、容器本体の底部が結露し難くなる。
請求項3の発明は、容器受け皿の内周面と外容器の外周面との間に空隙を備えるので、結露による水滴等を空隙に溜めることができる。
請求項4の発明は、外容器の内壁と内容器との間に沿う断面U字状の内側空間を備える上に、外容器の上部に注ぎ口を突設し、注ぎ口の内部空間と断面U字状の内側空間とを連通する連絡路を内容器と外容器の間に形成してあるので、持ち手の上部を注ぎ口から外して、冷媒液をカップ状の注ぎ口に流し込めば、冷媒液を内側空間に流し込むことができる。従って、内側空間をそのまま又は冷媒液を入れて使用することができる。内側空間をそのまま使用する場合は、冷媒液が収容されている場合に比べれば、蓄冷剤の熱は内容器に伝わり難くなる。このように、簡単に保冷効果を調整することができる。
請求項5の発明は、内容器と、内壁と、外周壁及び底蓋とで、三重壁構造となっており、しかも、内壁と外周壁と底蓋とで断面U字状の断熱空間を形成してあるので、保冷容器の断熱効果(保冷効果)が向上する。なお、外容器の内壁と内容器との間に沿う断面U字状の内側空間を備える構造であれば、より断熱効果が向上する。
(イ)(ロ)図は、保冷容器を示す平面図、要部縦断面図である。 (イ)(ロ)図は、容器本体、容器保持体を示す正面図である。 (イ)(ロ)図は、保冷容器の分解図、組立図を示す斜視図である。
1保冷容器、2容器本体、3容器保持体、4内容器、4a口部、4c凸部、
5外容器、5a内壁、5b外壁、5c凸部、6蓄冷剤、7断熱空間、
8内側空間、8a連絡路、11外容器本体、12外周壁、13注ぎ口、
21底蓋、22蓋板、22aキャップ孔、23起立片、24底上げ片、25上げ底空間、31キャップ、32キャップ本体、33フランジ部、
41持ち手、42上片、42a係止溝、43中片、44下片、45連結片、46補強片、
51容器受け皿、52底板、53側板、54リブ、54a縦リブ部、54b横リブ部、
55空隙、56吸水部材、W冷媒液
保冷容器1は図1から図3に示すようにジョッキ形態で、透明な容器本体2と、容器本体2の上部と底部に着脱可能に係止する透明な容器保持体3とから構成される。以下、容器本体2、容器保持体3の順に詳述する。
容器本体2は、コップ状の内容器4と、内容器4の外周側及び底部下側を覆う外容器5と、外容器5に内蔵される蓄冷剤6を備えている。そして、容器本体2は、ガラス製の内容器4と、二重壁構造の合成樹脂製の外容器5とで三重壁構造をなしている。また、容器本体2は、内容器4と外容器5を双方の上部で着脱可能に連結し、内容器4と外容器5の間に断面U字状の内側空間8を備え、外容器5には単独の断面U字状の断熱空間7を有する。以下、内容器4、外容器5及び蓄冷剤6について順に詳述し、その所々で内容器4と外容器5の連結構造、断熱空間7及び内側空間8の構造について触れる。
内容器4はガラス製で、かつコップ状(有底円筒形)であって、下方に向かうにつれてその内径及び外形が狭くなっている。内容器4はその上端部を口部4aとし、口部4aをそれよりも下側よりも段差状に外側に張り出して厚肉形状にしてある。口部4aの下側近傍は、内容器4と外容器5の連結箇所である。
外容器5は硬質な合成樹脂製であって、いずれもコップ状の内壁5aと外壁5bとを上部で連続し、内壁5aと外壁5bとで内容器4の外側を二重に覆うと共に、内壁5aと外壁5bとの間に沿って断面U字状の断熱空間7を有し、断熱空間7に蓄冷剤6を収容する構造である。外壁5bは、円筒状の外周壁12、外周壁12の底を塞ぐ底蓋21、底蓋21のキャップ孔22aを塞ぐキャップ31とから構成されている。また、外容器5は、外周壁12及びコップ状の内壁5aを備える外容器本体11と、底蓋21と、キャップ31とを組立部品として備えている。
外容器本体11は、上述したコップ状の内壁5aと、その外周側を覆う円筒形の外周壁12を備え、外周壁12の上部の内周方向に亘って内壁5aの上端を連続してある。この連続箇所は、外周壁12の上部であるが、外周壁12の上端部(即ち内容器4と外容器5の連結箇所)よりも下側である。
内容器4と外容器5の連結構造は、着脱可能なものであれば特に限定されず、具体的には、捩じ込み式及び嵌合式等が挙げられる。図の例では捩じ込み式が採用されている。つまり、内容器4の上部外周面と外容器5(外周壁12)の上端部内周面であってそれらの円周方向に間隔をおいて凸部4c、5cが別々に形成されている。外容器5の隣り合う凸部5cと凸部5cの間に内容器4の凸部4cがくるように位置合わせをしてから、外容器の内側5に内容器4を嵌め込み、外容器5に対して内容器4を回すことによって、外容器5の凸部5cの下に内容器4の凸部4cが捩じ込まれ、内容器4と外容器5との連結が確保される。つまり、各凸部4c、5cがネジの役割を果たす。
また、外周壁12の下端部は内壁5aの底部よりも下方に延長しており、この延長部分には底蓋21が取り付けられる。
底蓋21は、円盤状の蓋板22と、蓋板22の外周部の全周に亘って起立するリング状の起立片23と、蓋板22の外周部の全周に亘って垂下するリング状の底上げ片24とから構成される。起立片23の上部は上述した外周壁12の下端部への取り付け箇所である。ここでは、起立片23の外周面に外周壁12の下端部の内周面を合わせるようにして、起立片23の上部と外周壁12の下端部を嵌め合わせ、断熱空間7を形成してある。なお、嵌め合わせ箇所を全周に亘って超音波溶着して、外容器本体11と底蓋21とを非常に軽い力では外れないように一体化する。また、底蓋21は、底上げ片24によって、蓋板22の下側に上げ底空間25を形成する。蓋板22は、キャップ31を嵌め込むキャップ孔22aを備えている。
キャップ31は、蓋板22よりも軟らかな合成樹脂製品であって、その弾力性によってキャップ孔22aに嵌め込まれる。キャップ31は、キャップ孔22aに嵌り込むキャップ本体32と、キャップ本体32の外周部に亘って外向きに突出するフランジ部33とから構成される。フランジ部33を全周に亘って蓋板22の底面に超音波溶着する。
内側空間8は、内容器4と外容器5の内壁5aとの間に形成されるもので、内容器4と外容器5の連結箇所よりも下側において、内容器4の外周側及び底部下側を断面U字状に覆う空間である。内側空間8は、断熱空間7に比べて薄く、図では隙間となっている。
一方、断熱空間7は、外容器5の内壁5aと外壁5bとの間に形成されるもので、内壁5aの外周側及び底部下側を断面U字状に覆う空間である。従って、内壁5aを境界壁としてその内外に内側空間8と断熱空間7とが形成される。
蓄冷剤6は半透明で、例えば塩分含有量が全体の重量比で15%程度の配合割合のものを用い、その塩分含有量により、−20℃〜−5℃の範囲で凍結又は解凍する性質を有するものを用いる。また、塩分となる材料として、塩化カリウムを用い、全体の重量比で10〜20%の配合割合とすることにより、ほぼ確実に蓄冷剤6全体が凍結するものと推測される。また、C.M.C(カルボキシメチルセルロース)は、白色〜類白色の粉末であり、その性状は温水だけでなく冷水にも溶解し、溶解時には増粘性を呈するものである。このC.M.Cを蓄冷剤6の成分として全体の重量比で1.0〜2.0%で配合することにより、蓄冷剤6が粘結性を呈する。
容器保持体3は、コ字状の持ち手41と、底の浅い器状の容器受け皿51とから構成され、持ち手41の下部に容器受け皿51を連続してある。容器受け皿51を外容器5の底に、持ち手41の上部を容器本体2(外容器5)の上部にそれぞれ着脱可能に係止してある。
持ち手41は合成樹脂製品で、上片42と中片43と下片44をコ字状に連続し、下片44の先端部から連結片45を垂下した形態で、連結片45の下端部を容器受け皿51の全周の一部に連続してある。平面視して連結片45は、下片44の先端部の位置を基点にして、時計及び反時計周り方向に延在する、幅広の横断面円弧状に形成してあり、容器受け皿51に対して幅広い角度範囲で連続している。連結片45の外周側には補強片46が突設し、補強片46が下片44の幅中間部から垂下する形となっている。
持ち手41と容器本体2の上部との着脱可能な係止構造は、凹凸による嵌合である。そして、容器本体2の外周壁12の上端部であって全周の一部に凸となる注ぎ口13を外側に突設し、持ち手41の上片42の上端部であってその下面に凹となる係止溝42aを形成してある。注ぎ口13の縁部と係止溝42aとが嵌り合うと、平面視したときに、注ぎ口13が上片42の先端部により隠蔽され、体裁が良い。
注ぎ口13は、上向きに開口するカップ状というか下くちばし状であって、ここから冷媒液W、例えば水を内側空間8に流し込む。従って、注ぎ口13の内部空間と内側空間8とを連通する連絡路8aを、内容器4と外容器5の内壁5aとの間に形成してある。
容器受け皿51は、円盤状の底板52と、リング状の側板53とを備え、底板52の外周に亘って側板53を起立してある。また、容器受け皿51は、その内面の全周に亘って間隔をおいてリブ54を突設してある。
リブ54は、容器受け皿51(側板53)の内周面と外容器5の外周面との間、及び容器受け皿51の底板52と外容器5の蓋板22との間に水滴等が通過する空隙55を作るものである。リブ54は、L字状であって、側板53の内周面から突設する縦リブ部54aと、底板52の上面から突設する横リブ部54bとから構成してある。縦リブ部54aは、上下方向に延長し、その内面が外容器5の底上げ片24の外周面に接することによって、底上げ片24と側板53との間に、空隙55の縦部を作る。一方、横リブ部54bは、底板52の縁部において中央に向かって延長し、その上面が底上げ片24の底面に接することによって、底上げ片24と底板52との間に空隙55の横部を作ると共に、前述した上げ底空間25の高さを広くする。従って、水滴等は、容器本体2の表面から空隙55(縦部及び横部)を経て上げ底空間25に溜まる。
上げ底空間25は、その下部に盤状の吸水部材56を収容している。従って、上げ底空間25の底に溜まった水滴等は吸水部材56に吸収される。また、保冷容器1を傾けた際に水滴が容器受け皿51から外部に漏れ出るのを吸水部材56はできる限り防いでいる。吸水部材56は、柔軟なもの、例えば俗に言うスポンジ(連続気泡フォーム)が用いられる。
容器受け皿51と外容器5の底との着脱可能な係止構造は、外容器5の底に容器受け皿51を下方から嵌め合わせるもので、容器受け皿51のリブ54と底蓋21の外周面とが軽く密着した嵌合状態となる。なお、持ち手41の上部を注ぎ口13に嵌め合わせた後に、外容器5の底に容器受け皿51を嵌め合わせることによって、容器本体2に容器保持体3を取り付ける。
上述した保冷容器1は、次のようにして使用する。まず、容器保持体3を外し、容器本体2を冷凍庫に収容しておく。収容する際には、容器本体2を上下逆さにする。これにより、内側空間8に冷媒液Wが残らなくなり、凍結による冷媒液Wの膨張で内容器4又は外容器5が破損することを防止できる。そして、容器本体2を十分に冷却し、蓄冷剤6を固化させる。その後、冷凍庫から容器本体2を取り出し、必要であれば注ぎ口13から冷媒液Wを注ぎ、内側空間8に冷媒液Wを収容する。最後に、容器保持体3を取り付け、飲料を入れる。内側空間8に冷媒液Wを収容すると、内側空間8が熱伝達層として機能し、蓄冷剤6の熱を内容器4に効率よく伝え、内容器4の中に注いだ飲料を冷却する。なお、冷媒液Wを入れずに、内側空間8を断熱層として使用しても良く、この場合、蓄冷剤6の熱を内容器4に伝え難くする。ちなみに、冷却した保冷容器1の内容器4にビールを入れた後の変化について述べておく。内側空間8に空気が収容されている時、数分後(1〜3分)にビールが2℃まで下がる。内側空間8に水を入れている時、蓄冷剤6の熱によって水が氷に変わり、数分後(1〜3分)に−2℃まで下がる。(冷たいビールを好む人に適する。)
本発明は上記実施形態に限定されない。例えばリブ54は、底蓋21に設けても良い。また、冷媒液Wは水に限らず、人体に害のないものであれば良い。さらに、蓄冷剤6を断熱空間7に収容せずに、断熱空間7を単なる空気層として使用しても良い。また、内側空間8に冷媒液Wを入れることのできない構造、つまり注ぎ口13が無い構造であっても良い。断熱空間7と内側空間8を単なる空気層として使用する場合、容器本体2が無色透明であれば、ビール自体の色が容器本体2越しに見える。なお、保冷容器1が冷えすぎないようにするには、冷凍庫ではなく、冷蔵庫に収容しておけば良い。

Claims (5)

  1. 筒状の外周壁(12)及び外周壁(12)の下端を塞ぐ底蓋(21)がそれぞれ備わっているコップ状の合成樹脂製の外容器(5)と、外容器(5)の内側に収容するコップ状のガラス製の内容器(4)とから容器本体(2)を構成し、容器本体(2)内の断面U字状の断熱空間(7)に蓄冷剤(6)を収容し、内容器(4)の上部と外容器(5)の上部を着脱可能に連結してある保冷容器(1)において、
    外容器(5)は内容器(4)の外周側及び底部下側を覆うコップ状の内壁(5a)を外周壁(12)の上部内側に連続して備え、内壁(5a)と外周壁(12)と底蓋(21)とで断面U字状の断熱空間(7)を形成してあることを特徴とする保冷容器。
  2. 容器本体(2)を支える容器保持体(3)を備え、
    容器保持体(3)は、持ち手(41)と、持ち手(41)の下部に連続する容器受け皿(51)を有し、容器受け皿(51)を外容器(5)の底に下から着脱可能に嵌め込み、持ち手(41)の上部を外容器(5)に着脱可能に係止するものであることを特徴とする請求項1記載の保冷容器。
  3. 容器受け皿(51)の内周面と外容器(5)の外周面との間に空隙(55)を備えることを特徴とする請求項2記載の保冷容器。
  4. 外容器(5)の内壁(5a)と内容器(4)との間に沿う断面U字状の内側空間(8)を備え、
    冷媒液(W)を注ぐための注ぎ口(13)を外容器(5)の上部に突設し、注ぎ口(13)の内部空間と断面U字状の内側空間(8)とを連通する連絡路(8a)を内容器(4)と外容器(5)の間に形成し、持ち手(41)の上部を注ぎ口(13)に着脱可能に係止してあることを特徴とする請求項2又は3記載の保冷容器。
  5. 筒状の外周壁(12)及び外周壁(12)の下端を塞ぐ底蓋(21)がそれぞれ備わっているコップ状の合成樹脂製の外容器(5)と、外容器(5)の内側に収容するコップ状のガラス製の内容器(4)とから容器本体(2)を構成し、容器本体(2)内に断面U字状の断熱空間(7)を備え、内容器(4)の上部と外容器(5)の上部を着脱可能に連結してある保冷容器(1)において、
    外容器(5)は内容器(4)の外周側及び底部下側を覆うコップ状の内壁(5a)を外周壁(12)の上部内側に連続して備え、内壁(5a)と外周壁(12)と底蓋(21)とで断面U字状の断熱空間(7)を形成してあることを特徴とする保冷容器。
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