JP2010192407A - カード用コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

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恵奨 山崎
Yoshinari Kuroda
嘉成 黒田
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Abstract

【課題】装着されるカードの外径寸法は同じであるが数の異なるコンタクト端子がインサート成形により設けられるハウジング同士を、形状および寸法の同じ成形金型により成形することができるカード用コネクタの提供。
【解決手段】フープ材20に切除部32A〜32O、未完成状態のコンタクト端子30G,30H、未完成状態の外部接続部31A,31Hのうちから設定された第1,第2切除部群が、ハウジング2に未完成状態のコンタクト端子30A〜30Hがインサート成形で固着され、露出部33A〜33Kで露出される。第1切除部群を切除すれば第1カードの電極に対応した第1コンタクト端子を形成でき、第2切除部群を切除すれば第1カードと外形寸法が同じで第1カードよりも多くの電極を有する第2カードの電極に対応した第2コンタクト端子を形成できる。
【選択図】図1−7

Description

本発明は、ハウジングにコンタクト端子がインサート成形により設けられたカード用コネクタおよびその製造方法に関する。
従来のカード用コネクタにおいて、絶縁性の樹脂材料からなるハウジングには、このハウジングにカードが装着されたときに、そのカードから露出した複数の電極のそれぞれに接触する複数のコンタクト端子が設けられている。
カード用コネクタの製造方法において、複数のコンタクト端子はハウジングに設けられる前、フープ材に設けられて互いに結合した未完成な状態となっている。その結合した状態の複数のコンタクト端子は、インサート成形によりハウジングに設けられる。そのインサート成形において、結合した状態の複数のコンタクト端子は成形金型(mold)により形成されたキャビティ内に配置され、そのキャビティン内には溶融樹脂が加圧注入される。そして、その溶融樹脂が凝固してハウジングを成すことによって、結合した状態の複数のコンタクト端子がハウジングに固着されることになる。このように、結合した状態の複数のコンタクト端子がハウジングに固着された状態で、フープ材に予め設定された複数の切除部が切除されるとともにフープ材から切り離されることによって、複数のコンタクト端子が完成する。
この種の従来のカード用コネクタについては特許文献1を参照されたい。
特開2006−324043
カード用コネクタの製造方法においては、結合した状態の複数のコンタクト端子を成形金型のキャビティ内に配置した状態で、そのキャビティ内に溶融樹脂を加圧注入して凝固させるインサート成形が行われる。このため、成形金型は、ハウジングに装着されるカードの外径寸法だけでなく、そのカードの電極に接触されることになるコンタクト端子の配列に対応した形状および寸法に設定されている。
ところで、カードの種類の中には、電極の数は異なるが外形寸法は同じものがある。例えばsimカードの種類には、電極が2行3列に配列された6ピンタイプと、電極が2行4列に配列された8ピンタイプとがあり、これら2種類のカードは互いに外形寸法は同じに設定されている。このように外形寸法が同じカードが装着されるハウジング同士であっても、電極数が異なるため、従来は、異なる成形金型を用いてハウジングを作り分けていた。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、装着されるカードの外径寸法は同じであるが数の異なるコンタクト端子がインサート成形により設けられるハウジング同士を、形状および寸法の同じ成形金型により成形することができるカード用コネクタおよびそれの製造方法を提供することにある。
本発明は前述の目的を達成するために次のように構成されている。
〔1〕 本発明のカード用コネクタは、複数の電極を有するカードが装着されるハウジングと、このハウジングに前記複数の電極に対応して設けられた複数のコンタクト端子とを備え、前記複数のコンタクト端子は前記ハウジングに設けられる前、結合した未完成状態でフープ材に設けられ、前記結合した複数のコンタクト端子はインサート成形により前記ハウジングに固着された後、前記フープ材において予め設定された複数個所が切除されたことによって互いに分離した完成状態となったカード用コネクタであって、前記フープ材には、切除される前記複数個所として第1,第2切除部群が設定され、前記第1切除部群は、その切除により、前記カードとしての第1カードの複数の電極に対応した複数の第1コンタクト端子が形成されるよう設定されたものであり、前記第2切除部群は、その切除により、前記第1カードと外形寸法が同じで前記第1カードよりも多くの電極を有する前記カードとしての第2カードの複数の電極に対応した複数の第2コンタクト端子が形成されるよう設定されたものであり、前記ハウジングには前記結合した複数のコンタクト端子が固着された状態において前記第1,第2切除部群をすべて露出させる複数の露出部が設けられ、前記第1コンタクト端子または前記第2コンタクト端子は、前記露出部から露出した前記第1,第2切除部群のうち一方が選択的に切除されて設けられたことを特徴とする。
この「〔1〕」に記載された本発明によれば、結合した未完成状態の複数のコンタクト端子をインサート成形によりハウジングに固着した状態において、複数の露出部により第1,第2切除部群をすべて露出させることから、結合した未完成状態の複数のコンタクト端子をインサート成形によりハウジングに固着した後に、露出部において治具を用い第1,第2切除部群を選択的に切除し、第1,第2コンタクト端子を選択的に形成することができる。これにより、装着されるカードの外径寸法は同じであるが数の異なるコンタクト端子がインサート成形により設けられるハウジング同士を、形状および寸法の同じ成形金型により成形することができる。
〔2〕 本発明のカード用コネクタは、「〔1〕」に記載の発明において、前記第1コンタクト端子が「n」個あり、前記第2コンタクト端子が「n+m」個あり、前記第1コンタクト端子のそれぞれに連続して前記ハウジング外に導出された「n」個の第1外部接続部の配列に、前記第2コンタクト端子のそれぞれに連続して前記ハウジング外に導出された「n+m」個の第2外部接続部のうち「n」個の配列が一致するよう設定されたことを特徴とする。
この「〔2〕」に記載された本発明に係るカード用コネクタは、第1外部接続部や第2外部接続部が回路基板等に半田付けされることによって電子機器に実装される。この実装の際、第1外部接続部の配列に対応する半田付け部の配列の設定をすべて、第2外部接続部の配列に対応する半田付け部の配列の設定に利用できる。これにより、カード用コネクタの実装コストの削減に貢献できる。
〔3〕 本発明のカード用コネクタは、「〔1〕」または「〔2〕」に記載の発明において、前記第1カードの挿入方向と前記第2カードの挿入方向は同じ方向に設定され、前記第1コンタクト端子が6つ、前記挿入方向に2行、前記挿入方向に対する直交方向に3列の配列で設けられ、前記第2コンタクト端子が8つ、前記挿入方向に2行、前記直交方向に4列の配列で設けられたことを特徴とする。
この「〔3〕」に記載された本発明は、6ピンタイプのsimカードと8simカードとに対応するカード用コネクタの製造の容易化に貢献できる。
〔4〕 本発明のカード用コネクタの製造方法は、カードの複数の電極に対応する複数のコンタクト端子を、結合した未完成状態でフープ材に設ける第1工程と、前記結合した複数のコンタクト端子をインサート成形によりカード用コネクタのハウジングに固着する第2工程と、前記フープ材において予め設定された複数個所を切除することによって、前記結合した複数のコンタクト端子を互いに分離させて完成させる第3工程とを含んだカード用コネクタの製造方法であって、前記フープ材には、前記第3工程において切除される前記複数個所として第1,第2切除部群が設定され、前記第1切除部群は、その切除により、前記カードとしての第1カードの複数の電極に対応した複数の第1コンタクト端子が形成されるよう設定されたものであり、前記第2切除部群は、その切除により、前記第1カードと外形寸法が同じで前記第1カードよりも多くの電極を有する前記カードとしての第2カードの複数の電極に対応した複数の第2コンタクト端子が形成されるよう設定されたものであり、前記第2工程において、前記ハウジングに前記第1,第2切除部群をすべて露出させる複数の露出部を設け、前記第3工程において、前記第1,第2切除部群のうち前記第1切除部群を切除することによって複数の前記第1コンタクト端子を形成するか、前記第1,第2切除部群のうち前記第2切除部群を切除することによって前記複数の第2コンタクト端子を形成するかを選択することを特徴とする。
この「〔4〕」に記載された本発明によれば、第2工程において、結合した未完成状態の複数のコンタクト端子をインサート成形によりハウジングに固着した状態にし、複数の露出部により第1,第2切除部群をすべて露出させることから、露出部において治具を用い第1,第2切除部群を選択的に切除し、第1,第2コンタクト端子を選択的に形成することができる。これにより、装着されるカードの外径寸法は同じであるが数の異なるコンタクト端子がインサート成形により設けられるハウジング同士を、形状および寸法の同じ成形金型により成形することができる。
〔5〕 本発明のカード用コネクタのハウジングは、複数の電極を有するカードが装着されるハウジングと、このハウジングに前記複数の電極に対応して設けられた複数のコンタクト端子とを備え、前記複数のコンタクト端子は前記ハウジングに設けられる前、結合した未完成状態でフープ材に設けられ、前記結合した複数のコンタクト端子はインサート成形により前記ハウジングに固着された後、前記フープ材において予め設定された複数個所が切除されたことによって互いに分離した完成状態となったカード用コネクタに採用されるハウジングであって、前記フープ材には切除される前記複数個所として第1,第2切除部群が設定され、前記第1切除部群は、その切除により、前記カードとしての第1カードの複数の電極に対応した複数の第1コンタクト端子が形成されるよう設定されたものであり、前記第2切除部群は、その切除により、前記第1カードと外形寸法が同じで前記第1カードよりも多くの電極を有する前記カードとしての第2カードの複数の電極に対応した複数の第2コンタクト端子が形成されるよう設定されたものであり、前記結合した複数のコンタクト端子が固着された状態において前記第1,第2切除部群をすべて露出させる複数の露出部が設けられたことを特徴とする。
この「〔5〕」に記載された本発明によれば、結合した未完成状態の複数のコンタクト端子をインサート成形によりハウジングに固着した状態において、複数の露出部により第1,第2切除部群をすべて露出させることから、結合した未完成状態の複数のコンタクト端子をインサート成形によりハウジングに固着した後に、露出部において治具を用い第1,第2切除部群を選択的に切除し、第1,第2コンタクト端子を選択的に形成することができる。これにより、装着されるカードの外径寸法は同じであるが数の異なるコンタクト端子がインサート成形により設けられるハウジング同士を、形状および寸法の同じ成形金型により成形することができる。
本発明によれば、前述したように、装着されるカードの外径寸法は同じだが、インサート成形により設けられるコンタクト端子数の異なるハウジング同士を、形状および寸法の同じ成形金型により成形することができる。これにより、カード用コネクタの製造コストの削減に貢献できる。
本発明の第1実施形態に係るカード用コネクタの外観の斜視図である。 第1実施形態に係るカード用コネクタのケースの斜視図であって、(a)は6ピンタイプの第1カードに対応した第1コンタクト端子が設けられた場合の斜視図であり、(b)は8ピンタイプの第2カードに対応した第2コンタクト端子が設けられた場合の斜視図である。 図1−1に示したカード用コネクタからカバー部材を取り除いた状態の上面図であって、(a)第1コンタクト端子が設けられた場合の上面図と、(b)第2コンタクト端子が設けられた場合の上面図とを並べて示す図である。 (a)第1カードの電極側の面と(b)第2カードの電極側の面とを並べて示す図である。 図1−3に示したカバー部材を取り除いたハウジングの上面図であって、(a)は第1コンタクト端子が設けられた場合の上面図であり、(b)は第2コンタクト端子が設けられた場合の上面図である。 第1実施形態において第1,第2コンタクト端子の選択的な形成を可能にするためにフープ材に設けられた切除部を示す図である。 図1−6に示したフープ材がハウジングにインサート成形により固着された状態を示す図である。 (a)第1切除部群の切除により形成された第1コンタクト端子および第1外部接続部の図と、(b)第2切除部群の切除により形成された第2コンタクト端子および第2外部接続部の図とを並べて示す図である。 本発明の第2実施形態に係るカード用コネクタのケースの斜視図であって、6ピンタイプの第1カードに対応した第1コンタクト端子が設けられた場合の斜視図であり、(b)は8ピンタイプの第2カードに対応した第2コンタクト端子が設けられた場合の斜視図である。 カード用コネクタのハウジングの上面図であって、(a)は第1コンタクト端子が設けられた場合の上面図であり、(b)は第2コンタクト端子が設けられた場合の上面図である。 図2−2に示したハウジングの下面図であって、(a)は第1コンタクト端子が設けられた場合の下面図であり、(b)は第2コンタクト端子が設けられた場合の下面図である。 第2実施形態において第1,第2コンタクト端子の選択的な形成を可能にするためにフープ材に設けられた切除部を示す上面図である。 図2−4に示したフープ材がハウジングにインサート成形により固着された状態の下面図である。 (a)第1切除部群の切除により形成された第1コンタクト端子および第1外部接続部の図と、(b)第2切除部群の切除により形成された第2コンタクト端子および第2外部接続部の図とを並べて示す図である。
本発明の第1,第2実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態について図1−1〜図1−8を用いて説明する。
図1−1に示すように、第1実施形態に係るカード用コネクタは、複数の電極をカードの一方の面に有するsimカードに対応したものであり、ケース1を有する。このケース1はハウジング2とカバー部材3とが結合して形成されている。図1−2に示すように、ケース1の一端側には挿入口1aが形成されている。図1−1と図1−2を比較して分かるように、挿入口1aにはトレイ4が挿入されている。
図1−2(a)に示すケース1は6ピンタイプのsimカードである第1カード50(図1−4(a)に示す)に対応したものである。この場合のケース1においては、挿入口1aの下方に、後述の第1コンタクト端子10A〜10Fのそれぞれと連続して設けられた第1外部接続部13A〜13Fが突出していている。これらの第1外部接続部13A〜13Fは、電気機器への実装時のために回路基板に半田付けされるものである。
図1−2(b)に示すケース1は8ピンタイプのsimカードである第2カード60(図1−4(b)に示す)に対応したものである。この場合のケース1においては、挿入口1aの下方に、後述の第2コンタクト端子14A〜14Hのそれぞれと連続して設けられた第2外部接続部16A〜16Hが突出していている。これらの第2外部接続部16A〜16Hも電子機器への実装のために回路基板に半田付けされるものである。
トレイ4には、図1−3に示すように、カバー部材3の上板部3aからハウジング2の底板部2aに向かう方向に凹んだ凹部4aが形成されている。この凹部4aは、図1−4に示す第1カード50または第2カード60を嵌め込み可能に形成されている。つまり、第1カード50または第2カード60をトレイ4に嵌め込んだ状態で、そのトレイ4をケース1に挿入口1aから挿入することによって、ハウジング2に第1カード50または第2カード60がトレイ4とともに装着されるようになっている。
第1カード50と第2カード60は同じ外形寸法に設定されている。第1カード50は、矩形で平坦な電極51A〜51Fが第1カード50の長手方向に2行、同短手方向に3列の配列で設けられた6ピンタイプのカードである。第1カード50のハウジング2に対する挿入方向は、第1カード50の長手方向と一致するよう設定されている。したがって、第1カード50に対応したカード用コネクタにおいて、ハウジング2には、6つの第1コンタクト端子10A〜10Fが第1カード50の挿入方向に2行、この挿入方向に対する直交方向に3列の配列で設けられている。第1コンタクト端子10A〜10Fのそれぞれは挿入口1a側の端部にハウジング2の底板部2aに埋設された埋設部11A〜11Fのそれぞれを有し、これらの埋設部11A〜11F側を固定端として第1カード50の挿入方向に延び、カバー部材3の上板部3aから離れる方向に撓むことが可能な片持ち梁状の板バネを成している。
第2カード60は、矩形で平坦な電極61A〜61Hが第2カード60の長手方向に2行、同短手方向に4列の配列で設けられた8ピンタイプのカードである。第2カード60のハウジング2に対する挿入方向も、第2カード60の長手方向と一致する。したがって、第2カード60に対応したカード用コネクタにおいて、ハウジング2には、8つの第2コンタクト端子14A〜14Hが第2カード60の挿入方向に2行、この挿入方向に対する直交方向に4列の配列で設けられている。第2コンタクト端子14A〜14Hのそれぞれは挿入口1a側端部に、ハウジング2の底板部2aに埋設された埋設部11A〜11Hのそれぞれを有し、これらの埋設部11A〜11H側を固定端として第2カード60の挿入方向に延び、カバー部材3の上板部3aから離れる方向に撓むことが可能な片持ち梁状の板バネを成している。
トレイ4の凹部4aの底部4a1には開口部4bが形成されている。この開口部4bを通じて、第1コンタクト端子10A〜10Fも第2コンタクト端子14A〜14Hも、底部4a1よりもカバー部材3の上板部3a側に突出して位置する。これにより、第1カード50に対応したカード用コネクタにおいては、第1カード50がトレイ4に嵌った状態でハウジング2に装着されると、第1コンタクト端子10A〜10Fのそれぞれが第1カード50の電極51A〜51Fのそれぞれに弾性的に押し付けられて導通することになる。これと同様に、第2カード60に対応したカード用コネクタにおいては、第2カード60がトレイ4に嵌った状態でハウジング2に装着されると、第2コンタクト端子14A〜14Hのそれぞれが第2カード60の電極61A〜61Hのそれぞれに弾性的に押し付けられて導通することになる。
図1−5に示すように、ハウジング2の底板部2aには、貫通孔からなる露出部33A〜33Kが設けられている。これらの露出部33A〜33Kを利用した第1実施形態に係るカード用コネクタの製造方法について次に説明する。
そのカード用コネクタの製造方法は、図1−6に示すフープ材20を作製する第1工程と、この第1工程の後に図1−7に示すようにフープ材20をハウジング2に固着させる第2工程と、この第2工程の後に図1−8に示す第1コンタクト端子10A〜10Fまたは第2コンタクト端子14A〜14Hを形成する第3工程とを含む。
第1工程においては、結合した未完成状態のコンタクト端子30A〜30Hおよび未完成状態の外部接続部31A〜31Hを、フープ材20に設ける。フープ材20には、切除される複数個所として第1,第2切除部群が設けられている。第1切除部群は、その切除により、第1カード50の電極51A〜51Fに対応した第1コンタクト端子10A〜10Fおよび第1外部接続部13A〜13Fが設けられるよう設定されたものである。具体的には黒塗りで示した切除部32A〜32Oのうちの切除部32B,32C,32E,32G,32I,32K,32M,32Oと、未完成状態のコンタクト端子30G,30Hと、未完成状態の外部接続部31A,31Hとが第1切除部群である。この第1切除部群を切除するとともに桟22〜24を切断した結果、図1−8(a)に示す第1コンタクト端子10A〜10Fと第1外部接続部13A〜13Fとが完成する。
第1コンタクト端子10Aは第1連結部12Aを介して第1外部接続部13A(元は未完成状態の外部接続部31B)と連続している。その第1連結部12Aは、第1コンタクト端子10Aの埋設部11Aから第1コンタクト端子10B側とは反対側(図1−8(a)における左側)に延び、次に抜取方向に屈曲して延び第1外部接続部13Aに結合した形状を成している。
第1コンタクト端子10Bは第1連結部12Bを介して第1外部接続部13B(元は未完成状態の外部接続部31G)と連続している。その第1連結部12Bは、第1コンタクト端子10Bの埋設部11Bから第1コンタクト端子10C側に延び、次に挿入方向に屈曲して第1コンタクト端子10Cよりも挿入方向の奥側に延び、次に第1コンタクト端子10B側とは反対側に第1コンタクト端子10Cよりも第1コンタクト端子10Bから離れて延び、次に抜取方向に屈曲して延び第1外部接続部13Bに結合した形状を成している。
第1コンタクト端子10Cは第1連結部12Cを介して第1外部接続部13C(元は未完成状態の外部接続部31F)と結合している。その第1連結部12Cは、第1コンタクト端子10Cの埋設部11Cから第1コンタクト端子10B側とは反対側に延び、次に抜取方向に屈曲して第1コンタクト端子10Fと第1連結部12Bとの間に延び第1外部接続部13Cに結合した形状を成している。
第1コンタクト端子10Dと第1外部接続部13D(元は未完成状態の外部接続部31C)は、第1コンタクト端子10Dの埋設部11Dから抜取方向に直線状に延びた第1連結部12Dを介して連続している。
第1コンタクト端子10Eと第1外部接続部13E(元は未完成状態の外部接続部31D)は、第1コンタクト端子10Eの埋設部11Eから抜取方向に直線状に延びた第1連結部12Eを介して連続している。
第1コンタクト端子10Fと第1外部接続部13F(元は未完成状態の外部接続部31E)は、第1コンタクト端子10Fの埋設部11Fから抜取方向に直線状に延びた第1連結部12Fを介して連続している。
第2切除部群は、その切除により、第2カード60の電極61A〜61Hに対応した第2コンタクト端子14A〜14Hが設けられるよう設定されたものである。具体的には、前出の切除部32A〜32Oのうちの切除部32A〜32D,32F,32H,32J,32L,32N,32Oが第2切除部群である。この第2切除部群を切除するとともに桟22〜24を切断した結果、図1−8(b)に示すように、第2コンタクト端子14A〜14Hと第2外部接続部16A〜16Hとが完成する。なお、第2切除部群における切除部32B,32C,32Oは第1切除部群と共通している。
第2コンタクト端子14Aは第2連結部15Aを介して第2外部接続部16A(元は未完成状態の外部接続部31A)と連続している。その第2連結部15Aは、第2コンタクト端子14Aの埋設部11Aから第2コンタクト端子14B側とは反対側(図1−8(b)における左側)に延び、次に抜取方向に屈曲して第2外部接続部16Aに結合した形状を成している。
第2コンタクト端子14Bは第2連結部15Bを介して第2外部接続部16B(元は未完成状態の外部接続部31H)と連続している。その第2連結部15Bは、第2コンタクト端子14Bの埋設部11Bから第2コンタクト端子14C側に延び、次に挿入方向に屈曲して第2コンタクト端子14Cよりも挿入方向の奥側に延び、次に第2コンタクト端子14B側とは反対側(図1−8(b)における右側)に第2コンタクト端子14Gよりも第2コンタクト端子14Bから離れて延び、次に抜取方向に屈曲し、次に第2コンタクト端子G側とは反対側(図1−8(b)における右側)に延び、次に抜取方向に屈曲して延び第2外部接続部16Bに結合した形状を成している。
第2コンタクト端子14Cは第2連結部15Cを介して第2外部接続部16C(元は未完成状態の外部接続部31E)と結合している。その第2連結部15Cは、第1コンタクト端子10Cの埋設部11Cから第1コンタクト端子10B側とは反対側(図1−8(b)における右側)に延び、次に抜取方向に屈曲して延び、次に第1コンタクト端子10F側(図1−8(b)における左側)に屈曲し、次に抜取方向に屈曲して第2外部接続部16Cに結合した形状を成している。
第2コンタクト端子14Dは第2連結部15Dを介して第2外部接続部16D(元は未完成状態の外部接続部31B)と結合している。その第2連結部15Dは、第2コンタクト端子14Dの埋設部11Dから第2コンタクト端子14E側とは反対側(図1−8(b)の左側)に延び、次に第2外部接続部16Aよりも第2コンタクト端子14D側で抜取方向に屈曲して延び第2外部接続部16Dに結合した形状を成している。
第2コンタクト端子14Eは第2連結部15Eを介して第2外部接続部16E(元は未完成状態の外部接続部31C)と連続している。その第2連結部15Eは、第2コンタクト端子14Eの埋設部11Eから第2コンタクト端子14D側(図1−8(b)における左側)に延び、次に、抜取方向に屈曲して延び第2外部接続部16Eに結合した形状を成している。第2コンタクト端子14Dと第2外部接続部16Eは抜取方向に延びた直線状に並んでいる。
第2コンタクト端子14Fは第2連結部15Fを介して第2外部接続部16F(元は未完成状態の外部接続部31D)と連続している。その第2連結部15Fは、第2コンタクト端子14Fの埋設部11Fから第2コンタクト端子14E側(図1−8(b)の左側)に延び、次に抜取方向に屈曲して第2外部接続部16Fに結合した形状を成している。第2コンタクト端子14Eと第2外部接続部16Fも抜取方向に延びた直線状に並んでいる。
第2コンタクト端子14Gは第2連結部15Gを介して第2外部接続部16G(元は未完成状態の外部接続部31G)と連続している。その第2連結部15Gは、第2コンタクト端子14Gの埋設部11Gから第2コンタクト端子14C側とは反対側(図1−8(b)における右側)に延び、次に抜取方向に屈曲し、次に第2コンタクト端子14C側とは反対側に屈曲し、次に抜取方向に屈曲して第2コンタクト端子14Hと第2連結部15Bの間に位置して延び第2外部接続部16Gに結合した形状を成している。
第2コンタクト端子14Hは第2連結部15Hを介して、第2外部接続部16C,16Gの間に位置する第2外部接続部16H(元は未完成状態の外部接続部31F)と連続している。その第2連結部15Hは第2コンタクト端子14Hの埋設部11Hから第2外部接続部16Fとは反対側(図2−6(b)の右側)に斜めに延び、次に抜取方向に屈曲して第2外部接続部16Hに結合した形状を成している。
第2工程は、結合した未完成状態のコンタクト端子30A〜30Hおよび未完成状態の外部接続部31A〜31Hをインサート成形によりハウジング2に固着する。結合した未完成状態のコンタクト端子30A〜30Hは、フープ材20に設けられた枠部21内に位置し、この枠部21に桟22〜24を介して結合している。枠部21には、ハウジング2の成形金型(mold)に対する位置決めに利用される位置決め孔21a〜21dが設けられている。また、第2工程において、ハウジング2には切除部32A〜32Oの上下両面を露出させる露出部33A〜33K(貫通孔)が設けられる。ハウジング2において、第2コンタクト端子14G,14Hをカバー部材3の上板部3a側に突出させるための開口部2b,2cはそれぞれ、未完成状態のコンタクト端子30G,30Hのそれぞれの上下両面を露出させる露出部として機能している。また、挿入方向の手前側におけるハウジング2の縁部を成し第2外部接続部16A〜16Hが位置する切欠き部2dは、未完成状態の外部接続部31A,31Hの上下両面を露出させる露出部として機能している。
第3工程は、前出の第1,第2切除部群のうち第1切除部群を切除することによって図1−5(a)に示すように第1コンタクト端子10A〜10Fを設けるか、第1,第2切除部群のうち第2切除部群を切除することによって同図(b)に示すように第2コンタクト端子14A〜14Hを設けるかを選択し、選択した切除部群を切除するとともに、桟22〜24を切断する。この切除部群の切除および桟22〜24の切断の際にも、治具に対するフープ材20の位置決めのため、前出の位置決め孔21a〜21dが利用される。
第1実施形態によれば次の効果を得られる。
第1実施形態によれば、第2工程において、結合した未完成状態の複数のコンタクト端子30A〜30Hおよび未完成状態の外部接続部31A〜31Hをインサート成形によりハウジング2に固着した状態にし、露出部33A〜33Kにより第1,第2切除部群をすべて露出させることから、露出部33A〜33Kのいずれかにおいて治具を用い第1,第2切除部群を選択的に切除し、第1コンタクト端子10A〜10Fおよび第2コンタクト端子14A〜14Hを選択的に形成することができる。これにより、装着されるカードの外径寸法は同じであるが数の異なるコンタクト端子がインサート成形により設けられるハウジング同士を、形状および寸法の同じ成形金型により成形することができ、したがってカード用コネクタの製造コストの削減に貢献できる。
第1実施形態によれば、6ピンタイプのsimカードと8simカードとに対応するカード用コネクタの製造の容易化に貢献できる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態について図2−1〜図2−6を用いて説明する。これら図2−1〜図2−6において、前出の図1−1〜図1−8に示したものと同等のものに対しては、それら図1−1〜図1−8に付した符号と同じ符号をしてある。
第2実施形態に係るカード用コネクタも第1実施形態と同様に、図2−1に示すケース1と、トレイ4(第2実施形態では図示省略)とを備え、電極51A〜51Fまたは電極61A〜61Hをカードの一方の面に有するsimカード(第1カード50または第2カード60)に対応したものである。
第2実施形態に係るカード用コネクタは、第1実施形態における露出部33A〜33Kと第1連結部12A〜12Fまたは第2連結部15A〜15Hとの替わりに、露出部73A〜73Mと第1連結部70A〜70F(図2−2(a),図2−6(a)に示す)または第2連結部71A〜71H(図2−2(b),図2−6(b)に示す)を備えている点で構成が異なる。
図2−2に示すように、ハウジング2の底板部2aには第1連結部70A〜70Fまたは第2連結部71A〜71Hがその上面を露出させた状態で固着されていて、埋設部11A〜11Hがハウジング2の底板部2aの下面で露出している。この構成は、ハウジング2の底板部2aを薄くして、ケース1の薄型化することを意図したものである。これら以外の第2実施形態に係るカード用コネクタの構成は第1実施形態に係るカード用コネクタと同様である。
次に、露出部73A〜73Mを利用した第2実施形態に係るカード用コネクタの製造方法について説明する。
そのカード用コネクタの製造方法は、図2−4に示すフープ材20を作製する第1工程と、この第1工程の後に図2−5に示すようにフープ材20をハウジング2に固着させる第2工程と、この第2工程の後に図2−6に示す第1コンタクト端子10A〜10Fまたは第2コンタクト端子14A〜14Hを形成する第3工程とを含む。
第1工程においては、結合した未完成状態のコンタクト端子30A〜30Hおよび未完成状態の外部接続部31A〜31Hを、フープ材20に設ける。フープ材20には、切除される複数個所として第1,第2切除部群が設けられている。第1切除部群が、その切除により、第1カード50の電極51A〜51Fに対応した第1コンタクト端子10A〜10Fおよび第1外部接続部13A〜13Fが設けられるよう設定されたものであることは、第1実施形態と同じである。具体的には黒塗りで示した切除部72A〜72Mのうちの切除部72A〜72D,72F〜72Lと、未完成状態のコンタクト端子30G,30Hと、未完成状態の外部接続部31A,31Hとが第1切除部群である。この第1切除部群を切除するとともに桟22〜24を切断した結果、図2−6(a)に示す第1コンタクト端子10A〜10Fと第1外部接続部13A〜13Fが完成する。
第1コンタクト端子10Aは第1連結部70Aを介して第1外部接続部13A(元は未完成状態の外部接続部31B)と連続している。その第1連結部70Aは、第1コンタクト端子10Aの埋設部11Aから第1コンタクト端子10B側とは反対側(図2−6(a)における左側)に延び、次に第1カード50の抜取方向に屈曲して延び第1外部接続部13Aに結合した形状を成している。
第1コンタクト端子10Bは第1連結部70Bを介して第1外部接続部13B(元は未完成状態の外部接続部31G)と連続している。その第1連結部12Bは、第1コンタクト端子10Bの埋設部11Bから第1コンタクト端子10C側(図2−6(a)における右側)に延び、次に挿入方向に屈曲して第1コンタクト端子10Cよりも挿入方向の奥側に延び、次に第1コンタクト端子10B側とは反対側に第1コンタクト端子10Cよりも第1コンタクト端子10Bから離れて延び、次に抜取方向に屈曲して延び、次に第1コンタクト端子10F側とは反対側(図2−6(a)における右側)に斜め屈曲して延び第1外部接続部13Bに結合した形状を成している。
第1コンタクト端子10Cは第1連結部70Cを介して第1外部接続部13C(元は未完成状態の外部接続部31F)と結合している。その第1連結部70Cは、第1コンタクト端子10Cの埋設部11Cから抜取方向に延び、次に第1コンタクト端子10B側とは反対側(図2−6(a)における右側)に延び、次に抜取方向に屈曲して第1コンタクト端子10Fと第1連結部12Bとの間に延び第1外部接続部13Cに結合した形状を成している。
第1コンタクト端子10Dと第1外部接続部13D(元は未完成状態の外部接続部31C)は、第1コンタクト端子10Dの埋設部11Dから抜取方向に直線状に延びた第1連結部12Dを介して連続している。
第1コンタクト端子10Eと第1外部接続部13E(元は未完成状態の外部接続部31D)は、第1コンタクト端子10Eの埋設部11Eから抜取方向に直線状に延びた第1連結部12Eを介して連続している。
第1コンタクト端子10Fと第1外部接続部13F(元は未完成状態の外部接続部31E)は、第1コンタクト端子10Fの埋設部11Fから抜取方向に直線状に延びた第1連結部12Fを介して連続している。
第2切除部群は、その切除により、第2カード60の電極61A〜61Hに対応した第2コンタクト端子14A〜14Hが設けられるよう設定されたものである。具体的には、前出の切除部72A〜72Mのすべてが第2切除部群である。この第2切除部群を切除するとともに桟22〜24を切断した結果、図2−6(b)に示すように、第2コンタクト端子14A〜14Hと第1外部接続部13A〜13Hとが完成する。なお、第2切除部群における切除部72A〜72D,72F〜72Lは第1切除部群と共通している。
第2コンタクト端子14A〜14Fのそれぞれは、第2外部接続部16A〜16Fのそれぞれに対して第1連結部70A〜70Fのそれぞれを介して連続している。ここで、第2外部接続部16A〜16Fと第1外部接続部13A〜13Fとを比較して分かるように、第1外部接続部13A〜13Fの配列に、第2外部接続部16A〜16Hの配列のうち第2コンタクト端子14A〜14Fの配列が一致するよう設定されている。つまり、第1外部接続部13Aの配置と第2外部接続部16Aの配置とが一致し、第1外部接続部13Dの配置と第2外部接続部16Dの配置とが一致し、第1外部接続部13Eの配置と第2外部接続部16Eの配置とが一致し、第1外部接続部13Fの配置と第2外部接続部16Fの配置とが一致し、第1外部接続部13Cの配置と第2外部接続部16Cの配置とが一致し、第1外部接続部13Bの配置と第2外部接続部16Bの配置とが一致するよう設定されている。
第2コンタクト端子14Gは第2連結部71Gを介して第2外部接続部16G(元は未完成状態の外部接続部31A)と連続している。その第2連結部71Gは、第2コンタクト端子14Gの埋設部11Gから第2コンタクト端子14C側とは反対側(図2−6(b)における左側)に延び、次に挿入方向に第2連結部71Bよりも奥側に延び、次に第2コンタクト端子14C側(図2−6(b)における左側)に第2コンタクト端子14C,14B,14Aおよび第2外部接続部16のすべてを超えて延び、次に抜取方向に屈曲して延び第2外部接続部16G(元は未完成状態の外部接続部31A)に結合した形状を成している。
第2コンタクト端子14Hは第2連結部71Hを介して第2外部接続部16H(元は未完成状態の外部接続部31H)と連続している。その第2連結部71Hは第2コンタクト端子14Hの埋設部11Hから第2コンタクト端子14F側とは反対側(図2−6(b)における右側)に斜めに延びて第2外部接続部16Hに結合した形状を成している。
第2工程は、結合した未完成状態のコンタクト端子30A〜30Hおよび未完成状態の外部接続部31A〜31Hをインサート成形によりハウジング2に固着する。結合した未完成状態のコンタクト端子30A〜30Hは、フープ材20に設けられた枠部21内に位置し、この枠部21に桟22〜24を介して結合されている。枠部21には、ハウジング2の成形金型(mold)に対する位置決めに利用される位置決め孔21a〜21dが設けられている。また、第2工程において、ハウジング2には切除部72A〜72Mの上下両面を露出させる露出部73A〜73M(貫通孔)が設けられる。ハウジング2において、第2コンタクト端子14G,14Hをカバー部材3の上板部3a側に突出させるための開口部2a,2bはそれぞれ、未完成状態のコンタクト端子30G,30Hのそれぞれの上下両面を露出させる露出部として機能している。また、挿入方向の手前側におけるハウジング2の縁部を成し第2外部接続部16A〜16Hが位置する切欠き部2dは、未完成状態の外部接続部31A,31Hの上下両面を露出させる露出部として機能している。
第3工程は、前出の第1,第2切除部群のうち第1切除部群を切除することによって図2−6(a)に示すように第1コンタクト端子10A〜10Fを設けるか、第1,第2切除部群のうち第2切除部群を切除することによって同図(b)に示すように第2コンタクト端子14A〜14Hを設けるかを選択し、選択した切除部群を切除するとともに、桟22〜24を切断する。
第2の実施形態によれば第1実施形態による場合と同様の効果を得られるだけでなく、次の効果も得られる。
第2実施形態においては、前述したように、第1コンタクト端子10A〜10Fのそれぞれに連続してハウジング2外に導出された第1外部接続部13A〜13Fの配列に、第2コンタクト端子14A〜14Hのうち第2コンタクト端子14A〜14Fのそれぞれに連続してハウジング2外に導出された第2外部接続部16A〜16Hのうち第2外部接続部16A〜16Fの配列が一致するよう設定されている。これにより、第1外部接続部13A〜13Fや第2外部接続部16A〜16Hを回路基板等に半田付けして電子機器に実装される際、第1外部接続部13A〜13Fの配列に対応する半田付け部の配列の設定をすべて、第2外部接続部16A〜16Fの配列に対応する半田付け部の配列の設定に利用できる。したがって、カード用コネクタの実装コストの削減に貢献できる。
1 ケース
1a 挿入口
2 ハウジング
2a 底板部
2b,2c 開口部
2d 切欠き部
3 カバー部材
3a 上板部
4 トレイ
4a 凹部
4a1 底部
4b 開口部
10A〜10F 第1コンタクト端子
11A〜11F 埋設部
12A〜12F 第1連結部
13A〜13F 第1外部接続部
14A〜14H 第2コンタクト端子
15A〜15H 第2連結部
16A〜16H 第2外部接続部
20 フープ材
21 枠部
21a〜21d 位置決め孔
22〜24 桟
30A〜30H 未完成状態のコンタクト端子
31A〜31H 未完成状態の外部接続部
32A〜32O 切除部
33A〜33K 露出部
50 第1カード
51A〜51F 電極
60 第2カード
61A〜61H 電極

70A〜70F 第1連結部
71A〜71H 第2連結部
72A〜72M 切除部
73A〜73M 露出部

Claims (5)

  1. 複数の電極を有するカードが装着されるハウジングと、このハウジングに前記複数の電極に対応して設けられた複数のコンタクト端子とを備え、前記複数のコンタクト端子は前記ハウジングに設けられる前、フープ材に、結合した未完成状態で設けられ、前記結合した複数のコンタクト端子はインサート成形により前記ハウジングに固着された後、前記フープ材において予め設定された複数個所が切除されたことによって互いに分離したものとなったカード用コネクタであって、
    前記フープ材には、切除される前記複数個所として第1,第2切除部群が設けられ、
    前記第1切除部群は、その切除により、前記カードとしての第1カードの複数の電極に対応した複数の第1コンタクト端子が設けられるよう設定されたものであり、
    前記第2切除部群は、その切除により、前記第1カードと外形寸法が同じで前記第1カードよりも多くの電極を有する前記カードとしての第2カードの複数の電極に対応した複数の第2コンタクト端子が設けられるよう設定されたものであり、
    前記ハウジングには前記結合した複数のコンタクト端子が固着された状態において前記第1,第2切除部群をすべて露出させる複数の露出部が設けられ、
    前記第1コンタクト端子または前記第2コンタクト端子は前記第1,第2切除部群のうちの一方が選択的に切除されて設けられた
    ことを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 請求項1に記載の発明において、
    前記第1コンタクト端子が「n」個あり、前記第2コンタクト端子が「n+m」個あり、前記第1コンタクト端子のそれぞれに連続して前記ハウジング外に導出された「n」個の第1外部接続部の配列に、前記第2コンタクト端子のそれぞれに連続して前記ハウジング外に導出された「n+m」個の第2外部接続部のうち「n」個の配列が一致するよう設定された
    ことを特徴とするカード用コネクタ。
  3. 請求項1または2に記載の発明において、
    前記第1カードの挿入方向と前記第2カードの挿入方向は同じ方向に設定され、
    前記第1コンタクト端子が6つ、前記挿入方向に2行、前記挿入方向に対する直交方向に3列に配列され、
    前記第2コンタクト端子が8つ、前記挿入方向に2行、前記直交方向に4列に配列された
    ことを特徴とするカード用コネクタ。
  4. カードの複数の電極に対応する複数のコンタクト端子をフープ材に、結合した未完成状態で設ける第1工程と、
    前記結合した複数のコンタクト端子をインサート成形によりカード用コネクタのハウジングに固着する第2工程と、
    前記フープ材において予め設定された複数個所を切除することによって、前記結合した複数のコンタクト端子を互いに分離させる第3工程と、を含んだカード用コネクタの製造方法であって、
    前記フープ材には、切除される前記複数個所として第1,第2切除部群が設けられ、
    前記第1切除部群は、その切除により、前記カードとしての第1カードの複数の電極に対応した複数の第1コンタクト端子が設けられるよう設定されたものであり、
    前記第2切除部群は、その切除により、前記第1カードと外形寸法が同じで前記第1カードよりも多くの電極を有する前記カードとしての第2カードの複数の電極に対応した複数の第2コンタクト端子が設けられるよう設定されたものであり、
    前記第2工程において、前記ハウジングに前記第1,第2切除部群をすべて露出させる複数の露出部を設け、
    前記第3工程において、前記第1,第2切除部群のうち前記第1切除部群を切除することによって複数の前記第1コンタクト端子を設けるか、前記第1,第2切除部群のうち前記第2切除部群を切除することによって前記複数の第2コンタクト端子を設けるかを選択する
    ことを特徴とするカード用コネクタの製造方法。
  5. 複数の電極を有するカードが装着されるハウジングと、このハウジングに前記複数の電極に対応して設けられた複数のコンタクト端子とを備え、前記複数のコンタクト端子は前記ハウジングに設けられる前、フープ材に、結合した未完成状態で設けられ、前記結合した複数のコンタクト端子はインサート成形により前記ハウジングに固着された後、前記フープ材において予め設定された複数個所が切除されたことによって互いに分離したものとなったカード用コネクタに採用されるハウジングであって、
    前記フープ材には切除される前記複数個所として第1,第2切除部群が設けられ、
    前記第1切除部群は、その切除により、前記カードとしての第1カードの複数の電極に対応した複数の第1コンタクト端子が設けられるよう設定されたものであり、
    前記第2切除部群は、その切除により、前記第1カードと外形寸法が同じで前記第1カードよりも多くの電極を有する前記カードとしての第2カードの複数の電極に対応した複数の第2コンタクト端子が設けられるよう設定されたものであり、
    前記結合した複数のコンタクト端子が固着された状態において前記第1,第2切除部群をすべて露出させる複数の露出部が設けられた
    ことを特徴とするカード用コネクタのハウジング。
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