JP2010190383A - 油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法 - Google Patents
油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010190383A JP2010190383A JP2009037701A JP2009037701A JP2010190383A JP 2010190383 A JP2010190383 A JP 2010190383A JP 2009037701 A JP2009037701 A JP 2009037701A JP 2009037701 A JP2009037701 A JP 2009037701A JP 2010190383 A JP2010190383 A JP 2010190383A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- hydraulic
- hydraulic cylinder
- drain
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Actuator (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
【課題】従来の油圧シリンダでは、高圧のシールが採用されているため滑動抵抗が大きくなり、振動試験装置に採用した場合、高速で高精度に制御することができないという問題がある。
【解決手段】そのために、本発明の油圧シリンダのシール装置は、ピストンロッドが挿入されたヘッドカバーの内周部のピストン側に設けられ、ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、ジャーナル軸受とシールとの間のヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、ドレンラインに設けられたドレン回収弁とを備えた。これにより、アキュムレータに作動油を蓄圧する間は、ドレンラインに設けられたドレン回収弁を閉じることにより、損失油量を大幅に低減できるため、アキュムレータの容量を小さくすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】そのために、本発明の油圧シリンダのシール装置は、ピストンロッドが挿入されたヘッドカバーの内周部のピストン側に設けられ、ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、ジャーナル軸受とシールとの間のヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、ドレンラインに設けられたドレン回収弁とを備えた。これにより、アキュムレータに作動油を蓄圧する間は、ドレンラインに設けられたドレン回収弁を閉じることにより、損失油量を大幅に低減できるため、アキュムレータの容量を小さくすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、特に高圧、高速で使用される油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法に関する。
従来の油圧シリンダのシール構造としては、図6に示すように、作動油の漏れ防止を長期に渡って維持することで油圧シリンダの作動特性に影響を与えず、メンテナンスコストの低減化を図るべく、シリンダチューブと、作動油の供給制御により前記シリンダチューブ内を移動するピストンと、このピストンの移動方向の一端に固定され、ピストンの移動を直線運動として外部に伝達するピストンロッド100とを備えた油圧シリンダにおいて、シリンダチューブの一端に固定されてピストンロッド100を挿通しているロッドカバー101の内周部に、ピストンロッド100の外周に密接する環状の第1のシール部材103及び第1のOリング104を配置するとともに、ピストンロッド100に接触していないシール部材の裏面側からシール部材103に対して常に所定圧のシール圧を作用させる油圧手段を設けた油圧シリンダのシール構造が提案されている。
図6に示すものにおいては、外気側に第2の環状溝105が形成されているとともに、第1の環状溝102及び第2の環状溝105との間に、第3の環状溝107が形成されている。
第2の環状溝105には、環状の第2のシール部材106が嵌入されており、ピストンロッド100に弾性変形しながら接触している。
第3の環状溝107には、ピストンロッド100に密接する環状の第3のシール部材108と、弾性復元力が発生することで第3のシール部材108をピストンロッド100側に押圧する第3のOリング109が嵌入されている。
また、第1の環状溝102と第3の環状溝107との間の周面で一端が開口し、他端の開口部にリーク検出手段が接続しているリーク検出油路110が形成されている。
そして、ロッドカバー101には、第1の環状溝102で開口しているシール圧供給路111が形成されている。
また、油圧源112で発生した作動油の一部は減圧弁113で所定圧に減圧され、シール圧としてシール圧供給路111を通過して第1の環状溝102に供給される。
このシール油圧が第1の環状溝102に供給されると、第1のシール部材103には、シール油圧によって背圧(ピストンロッド12に面していない側の圧力)が作用し、ピストンロッド100側に押圧され続ける(例えば、特許文献1。)。
第2の環状溝105には、環状の第2のシール部材106が嵌入されており、ピストンロッド100に弾性変形しながら接触している。
第3の環状溝107には、ピストンロッド100に密接する環状の第3のシール部材108と、弾性復元力が発生することで第3のシール部材108をピストンロッド100側に押圧する第3のOリング109が嵌入されている。
また、第1の環状溝102と第3の環状溝107との間の周面で一端が開口し、他端の開口部にリーク検出手段が接続しているリーク検出油路110が形成されている。
そして、ロッドカバー101には、第1の環状溝102で開口しているシール圧供給路111が形成されている。
また、油圧源112で発生した作動油の一部は減圧弁113で所定圧に減圧され、シール圧としてシール圧供給路111を通過して第1の環状溝102に供給される。
このシール油圧が第1の環状溝102に供給されると、第1のシール部材103には、シール油圧によって背圧(ピストンロッド12に面していない側の圧力)が作用し、ピストンロッド100側に押圧され続ける(例えば、特許文献1。)。
また、ピストンロッドに取付けられたピストンをシリンダ内に移動自在に設け、このピストンに形成した環状溝内に互いに隣接配置されたパッキン及びバックアップリングを収容し、上記パッキンをピストンロッドの周面に摺接して上記シリンダとピストンロッドと間の摺動隙間をシールする油圧シリンダのシール構造において、上記パッキンは内周側コーナーにヒール部を有する環状の基部と、この基部の内周側から立上がり内周面でピストンロッドに摺接して前記隙間をシールするメインリップとを備え、上記バックアップリングには上記基部の内周側コーナーのヒール部に近接又は隣接すると共に、圧力作用時における上記ヒール部の内周方向への変形を規制する変形規制部材を設けた油圧シリンダのシール構造が提案されている(例えば、特許文献2。)。
また、油圧装置ではないが、グランドパッキンの交換を行うことが困難な排水バルブにおいて、グランドパッキンの止水機能が低下しても、弁軸に沿った漏水を防止すべく、弁軸保持部に係合する掛止孔を有し、該掛止孔の軸線を通る面で2分割されている支持部材と、パッキンフランジの上面側で弁軸に装着されるシール材に隣接してシール材を包囲する円筒状部及びこの円筒状部の上部に固定され、弁軸に遊嵌する弁軸貫通孔を有している板状部を有し、弁軸貫通孔の軸線を通る面で2分割されている押圧部材と、支持部材半体同士及び押圧部材半体同士を結合するための結合部材と、押圧部材を弁軸保持部に装着された支持部材へ向けて押動し、これにより弁軸に装着され円筒状部内にあるシール材を圧縮しパッキンフランジ及び弁軸に対して押圧する圧締部材とを設けた排水バルブの止水装置が提案されている(例えば、特許文献3。)。
この特許文献3に記載のものも、シール材を押圧してシール性を確保しようとするものである。
この特許文献3に記載のものも、シール材を押圧してシール性を確保しようとするものである。
一方、地震再現機、車両等の衝突試験機等の振動試験装置に使用される油圧システムにおいては、加振用の駆動用の油圧シリンダを、高圧、高速且つ高精度に制御する必要がある。
これに対し、特許文献1〜3に記載のものでは、高圧のシールが採用されおり、ピストンロッドの稼働時においては、シール部材が所定の圧力で押圧されているため、滑動抵抗が大きくなり、振動試験装置に採用した場合、高速で高精度に制御することができないという問題がある。
これに対し、特許文献1〜3に記載のものでは、高圧のシールが採用されおり、ピストンロッドの稼働時においては、シール部材が所定の圧力で押圧されているため、滑動抵抗が大きくなり、振動試験装置に採用した場合、高速で高精度に制御することができないという問題がある。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、高圧、高速且つ高精度に制御することのできる油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法を提供することを目的とする。
本発明は前述の課題を解決するために次の各手段を提供する。
第1の手段の油圧シリンダのシール装置は、
筒状のシリンダチューブ及び両端のヘッドカバーを有するシリンダ本体と前記シリンダ本体内を移動するピストン及びピストンロッドとを備えた油圧シリンダのシール装置において、
前記ピストンロッドが挿入された前記ヘッドカバーの内周部の前記ピストン側に設けられ、前記ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、
前記ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、
前記ジャーナル軸受と前記シールとの間の前記ヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、
前記油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、
前記ドレンラインに設けられたドレン回収弁と
を備えたことを特徴とする。
筒状のシリンダチューブ及び両端のヘッドカバーを有するシリンダ本体と前記シリンダ本体内を移動するピストン及びピストンロッドとを備えた油圧シリンダのシール装置において、
前記ピストンロッドが挿入された前記ヘッドカバーの内周部の前記ピストン側に設けられ、前記ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、
前記ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、
前記ジャーナル軸受と前記シールとの間の前記ヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、
前記油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、
前記ドレンラインに設けられたドレン回収弁と
を備えたことを特徴とする。
第2の手段の油圧シリンダ装置は、
筒状のシリンダチューブ及び両端のヘッドカバーを有するシリンダ本体と前記シリンダ本体内を移動するピストン及びピストンロッドとを備えた油圧シリンダ装置において、
前記ピストンロッドが挿入された前記ヘッドカバーの内周部の前記ピストン側に設けられ、前記ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、
前記ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、
前記ジャーナル軸受と前記シールとの間の前記ヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、
前記油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、
前記ドレンラインに設けられたドレン回収弁と、
前記シリンダチューブ内の一方側シリンダ室に接続された作動油供給ラインと、
前記作動油供給ラインに接続されたアキュムレータと、
前記アキュムレータより上流側の前記作動油供給ラインに設けられた逆止弁と、
前記逆止弁より上流側の前記作動油供給ラインに設けられた蓄圧用油圧ポンプと、
前記シリンダチューブ内の他方側シリンダ室に接続された作動油戻りラインと、
前記作動油戻りラインに設けられたピストン駆動用制御弁とを
備えたことを特徴とする油圧シリンダ装置。
筒状のシリンダチューブ及び両端のヘッドカバーを有するシリンダ本体と前記シリンダ本体内を移動するピストン及びピストンロッドとを備えた油圧シリンダ装置において、
前記ピストンロッドが挿入された前記ヘッドカバーの内周部の前記ピストン側に設けられ、前記ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、
前記ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、
前記ジャーナル軸受と前記シールとの間の前記ヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、
前記油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、
前記ドレンラインに設けられたドレン回収弁と、
前記シリンダチューブ内の一方側シリンダ室に接続された作動油供給ラインと、
前記作動油供給ラインに接続されたアキュムレータと、
前記アキュムレータより上流側の前記作動油供給ラインに設けられた逆止弁と、
前記逆止弁より上流側の前記作動油供給ラインに設けられた蓄圧用油圧ポンプと、
前記シリンダチューブ内の他方側シリンダ室に接続された作動油戻りラインと、
前記作動油戻りラインに設けられたピストン駆動用制御弁とを
備えたことを特徴とする油圧シリンダ装置。
第3の手段の油圧シリンダ装置は、第2の手段において、前記ジャーナル軸受は、静圧型の軸受であることを特徴とする。
第4の手段の油圧シリンダ装置は、第2の手段において、
前記シリンダチューブ内の他方側シリンダ室に接続されたピストン戻し油供給ラインと、
前記ピストン戻し油供給ラインに設けられたピストン戻し用制御弁と、
前記ピストン戻し用制御弁より上流側の前記ピストン戻し油供給ラインに設けられたピストン戻し用油圧ポンプと
を備えたことを特徴とする。
前記シリンダチューブ内の他方側シリンダ室に接続されたピストン戻し油供給ラインと、
前記ピストン戻し油供給ラインに設けられたピストン戻し用制御弁と、
前記ピストン戻し用制御弁より上流側の前記ピストン戻し油供給ラインに設けられたピストン戻し用油圧ポンプと
を備えたことを特徴とする。
第5の手段の油圧シリンダ装置は、第2の手段において、
前記ドレン回収弁を開いた後に、前記ピストン駆動用制御弁を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
前記ドレン回収弁を開いた後に、前記ピストン駆動用制御弁を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
第6の手段の油圧シリンダ装置の運転方法は、
第5の手段の油圧シリンダ装置を用い、
前記制御装置により、前記ドレン回収弁を開いた後に、前記ピストン駆動用制御弁を制御することを特徴とする。
第5の手段の油圧シリンダ装置を用い、
前記制御装置により、前記ドレン回収弁を開いた後に、前記ピストン駆動用制御弁を制御することを特徴とする。
第7の手段の油圧シリンダ装置の運転方法は、
第5の手段の油圧シリンダ装置を用い、
前記ドレン回収弁及び前記ピストン駆動用制御弁を閉じた状態で、蓄圧用油圧ポンプを駆動して前記アキュムレータを蓄圧し、
その後、前記制御装置により、前記ドレン回収弁を開いて、予め記憶された作動波形に基づき前記ピストン駆動用制御弁を制御する
ことを特徴とする。
第5の手段の油圧シリンダ装置を用い、
前記ドレン回収弁及び前記ピストン駆動用制御弁を閉じた状態で、蓄圧用油圧ポンプを駆動して前記アキュムレータを蓄圧し、
その後、前記制御装置により、前記ドレン回収弁を開いて、予め記憶された作動波形に基づき前記ピストン駆動用制御弁を制御する
ことを特徴とする。
特許請求の範囲に記載の各請求項に係る発明は、上記の各手段を採用しており、油圧シリンダを駆動する前において、アキュムレータに作動油を蓄圧する間は、ドレンラインに設けられたドレン回収弁を閉じることにより、損失油量を大幅に低減できるため、アキュムレータの蓄圧用油圧ポンプの容量を小さくすることができる。
そして、油圧シリンダの稼働時においては、ドレンラインに設けられたドレン回収弁を開くことにより、シールには高圧が掛からず、摺動抵抗を小さくすることができる。
なお、油圧シリンダの駆動時には、ドレン回収弁を開くためドレンラインから作動油が流出するが、油圧シリンダの駆動時間(ドレン回収弁が開いている時間)は短いため、作動油の損失油量はそれ程多くならない。
そして、油圧シリンダの稼働時においては、ドレンラインに設けられたドレン回収弁を開くことにより、シールには高圧が掛からず、摺動抵抗を小さくすることができる。
なお、油圧シリンダの駆動時には、ドレン回収弁を開くためドレンラインから作動油が流出するが、油圧シリンダの駆動時間(ドレン回収弁が開いている時間)は短いため、作動油の損失油量はそれ程多くならない。
<<本発明の第1実施の形態>>
以下、本発明の第1実施の形態に係る油圧シリンダ装置の構成を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施の形態に係る油圧シリンダ装置は、油圧シリンダ1、周辺の蓄圧用油圧ポンプ10、ピストン戻し用油圧ポンプ20、アキュムレータ14、及び各種の弁類、配管類、制御装置等により構成されている。
以下、本発明の第1実施の形態に係る油圧シリンダ装置の構成を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施の形態に係る油圧シリンダ装置は、油圧シリンダ1、周辺の蓄圧用油圧ポンプ10、ピストン戻し用油圧ポンプ20、アキュムレータ14、及び各種の弁類、配管類、制御装置等により構成されている。
<油圧シリンダの構造>
先ず、図1を参照して、油圧シリンダ1の構造につき説明する。
図1に示すように、両ロッド型の油圧シリンダ1は、筒状のシリンダチューブ2a及び両端のヘッドカバー2bにより構成されたシリンダ本体2と、シリンダ本体2の内部を軸方向に往復運動(往復移動)するピストン3aと、ピストン3aの両端のピストンロッド3とにより構成されている。
シリンダ本体2の両端の各ヘッドカバー2bには、ピストンロッド3が貫通する軸孔が形成されている。
先ず、図1を参照して、油圧シリンダ1の構造につき説明する。
図1に示すように、両ロッド型の油圧シリンダ1は、筒状のシリンダチューブ2a及び両端のヘッドカバー2bにより構成されたシリンダ本体2と、シリンダ本体2の内部を軸方向に往復運動(往復移動)するピストン3aと、ピストン3aの両端のピストンロッド3とにより構成されている。
シリンダ本体2の両端の各ヘッドカバー2bには、ピストンロッド3が貫通する軸孔が形成されている。
各ヘッドカバー2bの軸孔の内周部のピストン3a側には、各々ジャーナル軸受6が設けられている。
この各ジャーナル軸受6は、ピストンロッド3を移動可能に支持するとともに、非接触シールとしても機能する。
また、各ヘッドカバー2bの軸孔の内周部の外側には、各々、ダストシール、ワイヤシール或いはスクレーパー等と共にシール4が設けられている。
この各ジャーナル軸受6は、ピストンロッド3を移動可能に支持するとともに、非接触シールとしても機能する。
また、各ヘッドカバー2bの軸孔の内周部の外側には、各々、ダストシール、ワイヤシール或いはスクレーパー等と共にシール4が設けられている。
各ヘッドカバー2bの軸孔の内周面のジャーナル軸受6とシール4との間には、各々、環状の油回収用環状溝5が形成されている。
なお、図1ではこの油回収用環状溝5を誇張して図示しているが、実際には、油回収用環状溝5の溝の深さは数mm程度で十分である。
また、油回収用環状溝5の溝の内径は、ジャーナル軸受6の内面の内径より大きく形成されている。
なお、図1ではこの油回収用環状溝5を誇張して図示しているが、実際には、油回収用環状溝5の溝の深さは数mm程度で十分である。
また、油回収用環状溝5の溝の内径は、ジャーナル軸受6の内面の内径より大きく形成されている。
なお、シール4は、少なくとも油回収用環状溝5内に加わる最大圧力(例えば、10〜15MPa)に耐え得るものを使用するが、安全性を考慮して他方側シリンダ室Sp内に加わる最大圧力(例えば、30MPa)に耐え得るものを使用しても良い。
また、シール4としては、一般的な、特許文献1に記載されているようなUパッキン、特許文献2に記載されているような軸中心側にリップを有するシール等を採用することができる。
また、シール4としては、一般的な、特許文献1に記載されているようなUパッキン、特許文献2に記載されているような軸中心側にリップを有するシール等を採用することができる。
本発明の第1実施の形態に係る油圧シリンダ1は、例えば、地震再現機、車両等の衝突試験機等の振動試験装置に使用され得るものであり、高圧で、高速、高精度に短時間でピストンロッド3を制御する必要がある。
ピストンロッド3を高速且つ高精度に制御するためには、シールは低い摺動抵抗であることが要求される。
そこで、ピストンロッド3のシールとしては、特許文献1〜3に記載されているように移動時において加圧することによりシール性を確保する(必然的に、摺動抵抗も大きくなる)ようにするのではなく、上記のごとく、非接触シールとしても機能するジャーナル軸受6と、ピストンロッド3の移動時には低圧の状態で使用するシール4とを組み合わせて構成されている。
ピストンロッド3を高速且つ高精度に制御するためには、シールは低い摺動抵抗であることが要求される。
そこで、ピストンロッド3のシールとしては、特許文献1〜3に記載されているように移動時において加圧することによりシール性を確保する(必然的に、摺動抵抗も大きくなる)ようにするのではなく、上記のごとく、非接触シールとしても機能するジャーナル軸受6と、ピストンロッド3の移動時には低圧の状態で使用するシール4とを組み合わせて構成されている。
非接触シールとしても機能するジャーナル軸受6とシール4とを採用した場合、ジャーナル軸受6とピストンロッド3との隙間から漏れる作動油の量(損失油量)が多く、後述する駆動油圧源であるアキュムレータ14の蓄圧用油圧ポンプ10を、損失油量分、大型化する必要がある。
ジャーナル軸受6とピストンロッド3との隙間を小さくすれば損失油量を低減できるが、ピストンロッド3の変形や傾きを許容するために隙間を小さくすることには限界がある。
ジャーナル軸受6とピストンロッド3との隙間を小さくすれば損失油量を低減できるが、ピストンロッド3の変形や傾きを許容するために隙間を小さくすることには限界がある。
一方、地震再現機、車両等の衝突試験機等の振動試験装置等においては、試験前のアキュムレータ14を昇圧する準備時間が長く(数十分)、振動試験時間は短い(数秒〜数十秒)。
そこで、長い準備時間の間の損失油量を低減すれば、時間の短い振動試験時に多少の損失油量が発生しても、アキュムレータ14の蓄圧用油圧ポンプ10を大幅に大型化する必要がないことを見出した。
そこで、長い準備時間の間の損失油量を低減すれば、時間の短い振動試験時に多少の損失油量が発生しても、アキュムレータ14の蓄圧用油圧ポンプ10を大幅に大型化する必要がないことを見出した。
そこで、各軸孔の内周面のジャーナル軸受6とシール4との間に油回収用環状溝5を形成し、蓄圧時においては、シール4によりシール性を確保し、油圧シリンダ1の駆動時においては、作動油を非接触シールとして機能するジャーナル軸受6とピストンロッド3の外周面との隙間を通すことによりその圧力を減圧し、減圧され漏れ出した作動油を油回収用環状溝5から回収するようにしている。
このように、油圧シリンダ1の駆動時においては、シール4には高圧力が掛からず、シール4から漏れる作動油の量は、作動時間が短いため少ない。
このように、油圧シリンダ1の駆動時においては、シール4には高圧力が掛からず、シール4から漏れる作動油の量は、作動時間が短いため少ない。
<弁類、配管類>
シリンダ本体2内の一方側(作動側)シリンダ室Saには、作動油を供給するための作動油供給ライン13が接続されている。
なお、作動油供給ライン13は、シリンダ本体2内に明けられた作動油供給通路と作動油供給通路に接続された作動油供給配管とにより構成されている。
作動油供給ライン13の途中には、複数本のアキュムレータ14が接続されている。
作動油供給ライン13の途中には、アキュムレータ14内、或いは作動油供給ライン13内の油圧を検出する圧力計(圧力発信器)23が取り付けられている。
シリンダ本体2内の一方側(作動側)シリンダ室Saには、作動油を供給するための作動油供給ライン13が接続されている。
なお、作動油供給ライン13は、シリンダ本体2内に明けられた作動油供給通路と作動油供給通路に接続された作動油供給配管とにより構成されている。
作動油供給ライン13の途中には、複数本のアキュムレータ14が接続されている。
作動油供給ライン13の途中には、アキュムレータ14内、或いは作動油供給ライン13内の油圧を検出する圧力計(圧力発信器)23が取り付けられている。
アキュムレータ14の接続点、及び圧力計23の取り付け位置より上流側の作動油供給ライン13には、逆止弁12が設けられている。
逆止弁12より上流側の作動油供給ライン13には、蓄圧用油圧ポンプ10が設けられている。
そして、蓄圧用油圧ポンプ10により、戻りタンク11内の作動油を、作動油供給ライン13及び逆止弁12を介してアキュムレータ14に送油し、蓄圧するようになっている。
逆止弁12より上流側の作動油供給ライン13には、蓄圧用油圧ポンプ10が設けられている。
そして、蓄圧用油圧ポンプ10により、戻りタンク11内の作動油を、作動油供給ライン13及び逆止弁12を介してアキュムレータ14に送油し、蓄圧するようになっている。
シリンダ本体2内の他方側シリンダ室Spには、作動油を戻りタンク11に排出する作動油戻りライン18が接続されている。
なお、作動油戻りライン18は、シリンダ本体2内に明けられた作動油戻り通路と作動油戻り通路に接続された作動油戻り配管とにより構成されている。
作動油戻りライン18の途中には、ピストン駆動用制御弁19が設けられている。
なお、作動油戻りライン18は、シリンダ本体2内に明けられた作動油戻り通路と作動油戻り通路に接続された作動油戻り配管とにより構成されている。
作動油戻りライン18の途中には、ピストン駆動用制御弁19が設けられている。
各油回収用環状溝5には、ドレンライン15が接続されている。
なお、ドレンライン15は、シリンダ本体2内に明けられたドレン通路とドレン通路に接続されたドレン配管とにより構成されている。
ドレンライン15の途中には、リリーフ弁16及びドレン回収弁17が設けられている。
なお、ドレンライン15は、シリンダ本体2内に明けられたドレン通路とドレン通路に接続されたドレン配管とにより構成されている。
ドレンライン15の途中には、リリーフ弁16及びドレン回収弁17が設けられている。
更に、シリンダ本体2内の他方側シリンダ室Spには、ピストンロッド3を作動開始前の状態に戻すために、ピストン戻し油供給ライン21が接続されている。
なお、ピストン戻し油供給ライン21は、シリンダ本体2内に明けられたピストン戻し油供給通路とピストン戻し油供給通路に接続されたピストン戻し油供給配管とにより構成されている。
なお、ピストン戻し油供給ライン21は、シリンダ本体2内に明けられたピストン戻し油供給通路とピストン戻し油供給通路に接続されたピストン戻し油供給配管とにより構成されている。
ピストン戻し油供給ライン21には、ピストン戻し用制御弁22が設けられている。
ピストン戻し用制御弁22より上流側のピストン戻し油供給ライン21には、ピストン戻し用油圧ポンプ20が設けられている。
そして、ピストン戻し用油圧ポンプ20を駆動して、作動油を戻りタンク11から他方側シリンダ室Spに供給することにより、ピストン3a及びピストンロッド3を、図1に図示のY方向に移動させるようになっている。
ピストン戻し用制御弁22より上流側のピストン戻し油供給ライン21には、ピストン戻し用油圧ポンプ20が設けられている。
そして、ピストン戻し用油圧ポンプ20を駆動して、作動油を戻りタンク11から他方側シリンダ室Spに供給することにより、ピストン3a及びピストンロッド3を、図1に図示のY方向に移動させるようになっている。
なお、蓄圧用油圧ポンプ10によるアキュムレータ14への蓄圧終了時、ピストン3a及びピストンロッド3の移動時(試験時)、及びピストン戻し用油圧ポンプ20の駆動時(復旧時)の作動油の各圧力(一例)は、次のようになっている。
(a)蓄圧終了時
・蓄圧用油圧ポンプ10の吐出圧力:30MPa
・アキュムレータ14内圧力 :30MPa(蓄圧前のガス圧力は21MPa)
・一方側シリンダ室Sa内圧力 :30MPa
・他方側シリンダ室Sp内圧力 :30MPa
・油回収用環状溝5内圧力 :10〜15MPa
・リリーフ弁16の設定圧力 :10〜15MPa
(b)試験時
・油回収用環状溝5内圧力最大値 :1〜1.5MPa
(c)復旧時
・ピストン戻し用油圧ポンプ20の吐出圧力:30MPa
・油回収用環状溝5内圧力 :1〜1.5MPa
(a)蓄圧終了時
・蓄圧用油圧ポンプ10の吐出圧力:30MPa
・アキュムレータ14内圧力 :30MPa(蓄圧前のガス圧力は21MPa)
・一方側シリンダ室Sa内圧力 :30MPa
・他方側シリンダ室Sp内圧力 :30MPa
・油回収用環状溝5内圧力 :10〜15MPa
・リリーフ弁16の設定圧力 :10〜15MPa
(b)試験時
・油回収用環状溝5内圧力最大値 :1〜1.5MPa
(c)復旧時
・ピストン戻し用油圧ポンプ20の吐出圧力:30MPa
・油回収用環状溝5内圧力 :1〜1.5MPa
<制御装置>
本発明の第1実施の形態に係る油圧シリンダ装置は、図2に示す制御装置24を備えている。
制御装置24には、蓄圧用油圧ポンプ10を駆動する電動機の電動機起動盤27、ドレン回収弁17、ピストン駆動用制御弁19、ピストン戻し用油圧ポンプ20を駆動する電動機の電動機起動盤28、ピストン戻し用制御弁22等が接続されている。
制御装置24には、コントローラ25、記憶器26、上記の各機器、弁類を制御する図示略のスイッチ(或いは押しボタン)、表示灯が備えられている。
また、記憶器26には、ピストンロッド3の作動波形が予め記憶されている。
本発明の第1実施の形態に係る油圧シリンダ装置は、図2に示す制御装置24を備えている。
制御装置24には、蓄圧用油圧ポンプ10を駆動する電動機の電動機起動盤27、ドレン回収弁17、ピストン駆動用制御弁19、ピストン戻し用油圧ポンプ20を駆動する電動機の電動機起動盤28、ピストン戻し用制御弁22等が接続されている。
制御装置24には、コントローラ25、記憶器26、上記の各機器、弁類を制御する図示略のスイッチ(或いは押しボタン)、表示灯が備えられている。
また、記憶器26には、ピストンロッド3の作動波形が予め記憶されている。
<作用>
次に、図3に基づき、油圧シリンダ装置の操作、作用につき説明する。
先ず、試験開始(ステップS0)後、ドレン回収弁17及びピストン駆動用制御弁19を閉じる(ステップS1)。
なお、ピストンロッド3が初期位置(図1における右端)に位置していない場合には、ピストン戻し用制御弁22を開き、ピストン戻し用油圧ポンプ20を起動させる。
そして、ピストン戻し用油圧ポンプ20により、ピストン戻し油供給ライン21を介して、戻りタンク11から他方側シリンダ室Spに作動油を供給して、ピストンロッド3を一方側(図1のY方向)に移動させる。
ピストンロッド3が試験開始位置(初期位置)に移動し終えると、ピストン戻し用油圧ポンプ20を停止し、ピストン戻し用制御弁22を閉じる。
次に、図3に基づき、油圧シリンダ装置の操作、作用につき説明する。
先ず、試験開始(ステップS0)後、ドレン回収弁17及びピストン駆動用制御弁19を閉じる(ステップS1)。
なお、ピストンロッド3が初期位置(図1における右端)に位置していない場合には、ピストン戻し用制御弁22を開き、ピストン戻し用油圧ポンプ20を起動させる。
そして、ピストン戻し用油圧ポンプ20により、ピストン戻し油供給ライン21を介して、戻りタンク11から他方側シリンダ室Spに作動油を供給して、ピストンロッド3を一方側(図1のY方向)に移動させる。
ピストンロッド3が試験開始位置(初期位置)に移動し終えると、ピストン戻し用油圧ポンプ20を停止し、ピストン戻し用制御弁22を閉じる。
次に、全ての弁(ドレン回収弁17、ピストン駆動用制御弁19及びピストン戻し用制御弁22)が閉じた状態で、蓄圧用油圧ポンプ10を駆動し、作動油供給ライン13を介して、戻りタンク11からアキュムレータ14に作動油を供給し蓄圧する(ステップS2)。
そして、圧力計23にて検出された検出圧力を参照して、アキュムレータ14内の圧力(≒逆止弁12より下流側の作動油供給ライン13内の圧力≒一方側シリンダ室Sa内の圧力)が所定の高圧力に達したか否かを判断する(ステップS3)。
所定の高圧力に達していなければ(No)であれば、所定の圧力になるまで、蓄圧用油圧ポンプ10を駆動し続ける。
そして、圧力計23にて検出された検出圧力を参照して、アキュムレータ14内の圧力(≒逆止弁12より下流側の作動油供給ライン13内の圧力≒一方側シリンダ室Sa内の圧力)が所定の高圧力に達したか否かを判断する(ステップS3)。
所定の高圧力に達していなければ(No)であれば、所定の圧力になるまで、蓄圧用油圧ポンプ10を駆動し続ける。
アキュムレータ14内の圧力が所定の高圧力に達すれば(Yes)、試験を開始する。
そして、ドレン回収弁17を開き(ステップS4)、記憶器26に予め記憶された作動波形に基づき、コントローラ25によりピストン駆動用制御弁19を開閉制御することにより、地震の再現、車両等の衝突試験等を行う(ステップS5)。
そして、試験を終了する(ステップS6)。
その後、ピストンロッド3を、上記の操作により試験開始位置(初期位置)に戻す。
そして、ドレン回収弁17を開き(ステップS4)、記憶器26に予め記憶された作動波形に基づき、コントローラ25によりピストン駆動用制御弁19を開閉制御することにより、地震の再現、車両等の衝突試験等を行う(ステップS5)。
そして、試験を終了する(ステップS6)。
その後、ピストンロッド3を、上記の操作により試験開始位置(初期位置)に戻す。
なお、上記のステップS1〜S5の作動は、制御装置24のコントローラ25にこれらの手順(シーケンス)を組み込むことにより、図示略のスタート釦を押すのみで自動的に行うことができる。
また、ステップS1〜S5の全ての操作を、作業員が手動で行うようにしても良い。
また、ステップS1〜S5の全ての操作を、作業員が手動で行うようにしても良い。
また、ステップS1〜S3の操作については、作業者が確認しながら行い、ドレン回収弁17の開(ステップS4)及び予め記憶された作動波形に基づくピストン駆動用制御弁19の開閉(ステップS5)についてのみ、制御装置24により自動的に行うようにしても良い。
即ち、ピストン駆動用制御弁19を開閉して試験を行うに当たり、ドレン回収弁17の開操作を忘れると、シール4は高圧の状態にあるため、ピストンロッド3をシール4が締付けており、摺動抵抗が大きく制御性能が悪化することになる。
ドレン回収弁17の開操作の後のピストン駆動用制御弁19の自動開閉操作が遅くなると、ドレンライン15からの作動油の漏れ量が多くなり、アキュムレータ14の圧力が低下してしまう。
従って、少なくとも、ドレン回収弁17の開(ステップS4)及びピストン駆動用制御弁19の開閉(ステップS5)は、制御装置24により自動的に連続的に行うようにすべきである。
ドレン回収弁17の開操作の後のピストン駆動用制御弁19の自動開閉操作が遅くなると、ドレンライン15からの作動油の漏れ量が多くなり、アキュムレータ14の圧力が低下してしまう。
従って、少なくとも、ドレン回収弁17の開(ステップS4)及びピストン駆動用制御弁19の開閉(ステップS5)は、制御装置24により自動的に連続的に行うようにすべきである。
<<本発明の第2実施の形態>>
次に、本発明の第2実施の形態に係る油圧シリンダ装置の構成を図4に基づいて説明する。
本発明の第2実施の形態のものは、図1に図示の本発明の第1実施の形態と同様に、油圧シリンダ1、シール4、油回収用環状溝5、周辺の各蓄圧用油圧ポンプ10、ピストン戻し用油圧ポンプ20、アキュムレータ14、及び各種の弁類、配管類、制御装置等を備えている。
次に、本発明の第2実施の形態に係る油圧シリンダ装置の構成を図4に基づいて説明する。
本発明の第2実施の形態のものは、図1に図示の本発明の第1実施の形態と同様に、油圧シリンダ1、シール4、油回収用環状溝5、周辺の各蓄圧用油圧ポンプ10、ピストン戻し用油圧ポンプ20、アキュムレータ14、及び各種の弁類、配管類、制御装置等を備えている。
本発明の第1実施の形態と異なる点は、内面が軸方向に平坦なジャーナル軸受6に換えて、内面に複数のシール用環状溝30が形成されたラビリンス(シール)兼用のジャーナル軸受6aを採用したことにある。
なお、内面の複数のシール用環状溝30の断面形状は、図4に図示の凹型に限定されるものではなく、半円状、半楕円状、のこぎり型等とすることができる。
このように、内面に複数のシール用環状溝30を有するラビリンス兼用のジャーナル軸受6aを採用することにより、ピストンロッド3の移動時において、油回収用環状溝5における作動油の漏れ量を低下させることができる。
なお、内面の複数のシール用環状溝30の断面形状は、図4に図示の凹型に限定されるものではなく、半円状、半楕円状、のこぎり型等とすることができる。
このように、内面に複数のシール用環状溝30を有するラビリンス兼用のジャーナル軸受6aを採用することにより、ピストンロッド3の移動時において、油回収用環状溝5における作動油の漏れ量を低下させることができる。
<<本発明の第3実施の形態>>
次に、本発明の第3実施の形態に係る油圧シリンダ装置の構成を図5に基づいて説明する。
本発明の第3実施の形態のものは、図1に図示の本発明の第1実施の形態と同様に、油圧シリンダ1、シール4、油回収用環状溝5、周辺の各蓄圧用油圧ポンプ10、ピストン戻し用油圧ポンプ20、アキュムレータ14、及び各種の弁類、配管類、制御装置等を備えている。
次に、本発明の第3実施の形態に係る油圧シリンダ装置の構成を図5に基づいて説明する。
本発明の第3実施の形態のものは、図1に図示の本発明の第1実施の形態と同様に、油圧シリンダ1、シール4、油回収用環状溝5、周辺の各蓄圧用油圧ポンプ10、ピストン戻し用油圧ポンプ20、アキュムレータ14、及び各種の弁類、配管類、制御装置等を備えている。
本発明の第1実施の形態と異なる点は、内面が軸方向に平坦なジャーナル軸受6に換えて、静圧軸受型のジャーナル軸受6bを採用したことにある。
即ち、図5に示すように、複数のポケット(静圧油吐出溝)31が、ジャーナル軸受6bの油回収用環状溝5側の内面に円周方向に等間隔に形成されている。
なお、ポケット31の数は、ピストンロッド3の直径等に依存するが、少なくとも4個以上とする。
即ち、図5に示すように、複数のポケット(静圧油吐出溝)31が、ジャーナル軸受6bの油回収用環状溝5側の内面に円周方向に等間隔に形成されている。
なお、ポケット31の数は、ピストンロッド3の直径等に依存するが、少なくとも4個以上とする。
各ポケット31には、静圧を発生させるために、静圧用絞り(オリフィス)33を有する静圧潤滑油供給ライン32が、各々接続されている。
この複数の静圧潤滑油供給ライン32の上流側は、合流して図示略の潤滑油供給ポンプ等に接続されている。
このように静圧軸受型のジャーナル軸受6bを採用することにより、ピストンロッド3とジャーナル軸受6bの内面との非接触性を高めることができる。
この複数の静圧潤滑油供給ライン32の上流側は、合流して図示略の潤滑油供給ポンプ等に接続されている。
このように静圧軸受型のジャーナル軸受6bを採用することにより、ピストンロッド3とジャーナル軸受6bの内面との非接触性を高めることができる。
なお、図5に点線で図示のように、各ポケット31よりピストン側のジャーナル軸受6bの内面に、本発明の第2実施の形態のものと同様に複数のシール用環状溝30を有するラビリンスを採用しても良い。
或いは、複数個のポケット31、静圧用絞り(オリフィス)33及び静圧潤滑油供給ライン32をピストン軸方向に複数列設けるようにしても良い。
或いは、複数個のポケット31、静圧用絞り(オリフィス)33及び静圧潤滑油供給ライン32をピストン軸方向に複数列設けるようにしても良い。
<<その他の変形例>>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
例えば、ジャーナル軸受6、6a、6bとしては、上記のもの以外に、軸方向の断面形状が、傾斜面パッド状のもの、レーレーステップ状のもの、テーパードランド状のもの、或いは一定流量形式静圧式のもの等を採用することが可能である。
また、油圧シリンダ1は、両ロッド型のものに限定されるものではなく、片ロッド型のものでも良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
例えば、ジャーナル軸受6、6a、6bとしては、上記のもの以外に、軸方向の断面形状が、傾斜面パッド状のもの、レーレーステップ状のもの、テーパードランド状のもの、或いは一定流量形式静圧式のもの等を採用することが可能である。
また、油圧シリンダ1は、両ロッド型のものに限定されるものではなく、片ロッド型のものでも良い。
1 油圧シリンダ
2 シリンダ本体
2a シリンダチューブ
2b ヘッドカバー
3 ピストンロッド
3a ピストン
4 シール
5 油回収用環状溝
6、6a、6b ジャーナル軸受
10 蓄圧用油圧ポンプ
11 戻りタンク
12 逆止弁
13 作動油供給ライン
14 アキュムレータ
15 ドレンライン(配管及び弁内通路)
16 リリーフ弁
17 ドレン回収弁
18 作動油戻りライン(配管及び弁内通路)
19 ピストン駆動用制御弁
20 ピストン戻し用油圧ポンプ
21 ピストン戻し油供給ライン
22 ピストン戻し用制御弁
23 圧力計
24 制御装置
25 コントローラ
26 記憶器
27、28 電動機起動盤
30 シール用環状溝
31 ポケット(静圧油吐出溝)
32 静圧潤滑油供給ライン(配管及び弁内通路)
33 静圧用絞り
Sa 一方側シリンダ室(作動側)
Sp 他方側シリンダ室
2 シリンダ本体
2a シリンダチューブ
2b ヘッドカバー
3 ピストンロッド
3a ピストン
4 シール
5 油回収用環状溝
6、6a、6b ジャーナル軸受
10 蓄圧用油圧ポンプ
11 戻りタンク
12 逆止弁
13 作動油供給ライン
14 アキュムレータ
15 ドレンライン(配管及び弁内通路)
16 リリーフ弁
17 ドレン回収弁
18 作動油戻りライン(配管及び弁内通路)
19 ピストン駆動用制御弁
20 ピストン戻し用油圧ポンプ
21 ピストン戻し油供給ライン
22 ピストン戻し用制御弁
23 圧力計
24 制御装置
25 コントローラ
26 記憶器
27、28 電動機起動盤
30 シール用環状溝
31 ポケット(静圧油吐出溝)
32 静圧潤滑油供給ライン(配管及び弁内通路)
33 静圧用絞り
Sa 一方側シリンダ室(作動側)
Sp 他方側シリンダ室
Claims (7)
- 筒状のシリンダチューブ及び両端のヘッドカバーを有するシリンダ本体と前記シリンダ本体内を移動するピストン及びピストンロッドとを備えた油圧シリンダのシール装置において、
前記ピストンロッドが挿入された前記ヘッドカバーの内周部の前記ピストン側に設けられ、前記ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、
前記ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、
前記ジャーナル軸受と前記シールとの間の前記ヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、
前記油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、
前記ドレンラインに設けられたドレン回収弁と
を備えたことを特徴とする油圧シリンダのシール装置。 - 筒状のシリンダチューブ及び両端のヘッドカバーを有するシリンダ本体と前記シリンダ本体内を移動するピストン及びピストンロッドとを備えた油圧シリンダ装置において、
前記ピストンロッドが挿入された前記ヘッドカバーの内周部の前記ピストン側に設けられ、前記ピストンロッドを移動可能に支持するジャーナル軸受と、
前記ジャーナル軸受の外側に設けられたシールと、
前記ジャーナル軸受と前記シールとの間の前記ヘッドカバーの内周部に形成された油回収用環状溝と、
前記油回収用環状溝に接続されたドレンラインと、
前記ドレンラインに設けられたドレン回収弁と、
前記シリンダチューブ内の一方側シリンダ室に接続された作動油供給ラインと、
前記作動油供給ラインに接続されたアキュムレータと、
前記アキュムレータより上流側の前記作動油供給ラインに設けられた逆止弁と、
前記逆止弁より上流側の前記作動油供給ラインに設けられた蓄圧用油圧ポンプと、
前記シリンダチューブ内の他方側シリンダ室に接続された作動油戻りラインと、
前記作動油戻りラインに設けられたピストン駆動用制御弁とを
備えたことを特徴とする油圧シリンダ装置。 - 前記ジャーナル軸受は、静圧型の軸受であることを特徴とする請求項2に記載の油圧シリンダ装置。
- 前記シリンダチューブ内の他方側シリンダ室に接続されたピストン戻し油供給ラインと、
前記ピストン戻し油供給ラインに設けられたピストン戻し用制御弁と、
前記ピストン戻し用制御弁より上流側の前記ピストン戻し油供給ラインに設けられたピストン戻し用油圧ポンプと
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の油圧シリンダ装置。 - 前記ドレン回収弁を開いた後に、前記ピストン駆動用制御弁を制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項2に記載の油圧シリンダ装置。
- 請求項5に記載の油圧シリンダ装置を用い、
前記制御装置により、前記ドレン回収弁を開いた後に、前記ピストン駆動用制御弁を制御することを特徴とする油圧シリンダ装置の運転方法。 - 請求項5に記載の油圧シリンダ装置を用い、
前記ドレン回収弁及び前記ピストン駆動用制御弁を閉じた状態で、蓄圧用油圧ポンプを駆動して前記アキュムレータを蓄圧し、
その後、前記制御装置により、前記ドレン回収弁を開いて、予め記憶された作動波形に基づき前記ピストン駆動用制御弁を制御する
ことを特徴とする油圧シリンダ装置の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009037701A JP2010190383A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009037701A JP2010190383A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010190383A true JP2010190383A (ja) | 2010-09-02 |
Family
ID=42816634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009037701A Withdrawn JP2010190383A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010190383A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105090158A (zh) * | 2015-08-28 | 2015-11-25 | 郑州富岛机械设备有限公司 | 一种高速往复油缸 |
EP3109470A1 (en) * | 2015-06-26 | 2016-12-28 | Danfoss A/S | Hydraulic machine arrangement |
EP3109468A1 (en) * | 2015-06-26 | 2016-12-28 | Danfoss A/S | Hydraulic machine |
CN107461376A (zh) * | 2017-07-21 | 2017-12-12 | 本钢板材股份有限公司 | 用于提高密封性能的液压缸 |
CN108180128A (zh) * | 2018-01-18 | 2018-06-19 | 华侨大学 | 主动配流的单柱塞泵 |
CN108361242A (zh) * | 2018-01-29 | 2018-08-03 | 中国第汽车股份有限公司 | 液压缸密封性检测装置 |
CN108843473A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-11-20 | 郑州航空工业管理学院 | 多单向阀联用自适应提前互启节能往复供油装置 |
CN109281889A (zh) * | 2018-11-09 | 2019-01-29 | 湖南师范大学 | 一种用于液压缸活塞的组合密封装置及液压缸 |
CN109296584A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-02-01 | 大连君方科技有限公司 | 一种自动控制压力的液压缸及方法 |
US10352322B2 (en) | 2015-06-26 | 2019-07-16 | Danfoss A/S | Vane cell machine with centric bore in ring insert in side wall |
CN110030225A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-07-19 | 徐州工程学院 | 一种具有间隙动密封活塞的液压缸 |
CN112254895A (zh) * | 2020-09-08 | 2021-01-22 | 合肥通用机械研究院有限公司 | 一种直行程阀杆用填料密封系统性能试验装置及试验方法 |
JP7513843B2 (ja) | 2020-10-21 | 2024-07-09 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 液圧式の駆動装置を動作させるための方法 |
-
2009
- 2009-02-20 JP JP2009037701A patent/JP2010190383A/ja not_active Withdrawn
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10288051B2 (en) | 2015-06-26 | 2019-05-14 | Danfoss A/S | Hydraulic machine arrangement |
EP3109470A1 (en) * | 2015-06-26 | 2016-12-28 | Danfoss A/S | Hydraulic machine arrangement |
EP3109468A1 (en) * | 2015-06-26 | 2016-12-28 | Danfoss A/S | Hydraulic machine |
CN106286288A (zh) * | 2015-06-26 | 2017-01-04 | 丹佛斯有限公司 | 液压机械装置 |
US10711780B2 (en) | 2015-06-26 | 2020-07-14 | Danfoss A/S | Hydraulic machine |
US10352322B2 (en) | 2015-06-26 | 2019-07-16 | Danfoss A/S | Vane cell machine with centric bore in ring insert in side wall |
CN105090158A (zh) * | 2015-08-28 | 2015-11-25 | 郑州富岛机械设备有限公司 | 一种高速往复油缸 |
CN107461376A (zh) * | 2017-07-21 | 2017-12-12 | 本钢板材股份有限公司 | 用于提高密封性能的液压缸 |
CN108180128A (zh) * | 2018-01-18 | 2018-06-19 | 华侨大学 | 主动配流的单柱塞泵 |
CN108180128B (zh) * | 2018-01-18 | 2019-07-09 | 华侨大学 | 主动配流的单柱塞泵 |
CN108361242A (zh) * | 2018-01-29 | 2018-08-03 | 中国第汽车股份有限公司 | 液压缸密封性检测装置 |
CN108843473A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-11-20 | 郑州航空工业管理学院 | 多单向阀联用自适应提前互启节能往复供油装置 |
CN109281889A (zh) * | 2018-11-09 | 2019-01-29 | 湖南师范大学 | 一种用于液压缸活塞的组合密封装置及液压缸 |
CN109296584A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-02-01 | 大连君方科技有限公司 | 一种自动控制压力的液压缸及方法 |
CN109296584B (zh) * | 2018-11-12 | 2024-02-27 | 大连君方科技有限公司 | 一种自动控制压力的液压缸及方法 |
CN110030225A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-07-19 | 徐州工程学院 | 一种具有间隙动密封活塞的液压缸 |
CN110030225B (zh) * | 2019-03-14 | 2024-03-19 | 徐州工程学院 | 一种具有间隙动密封活塞的液压缸 |
CN112254895A (zh) * | 2020-09-08 | 2021-01-22 | 合肥通用机械研究院有限公司 | 一种直行程阀杆用填料密封系统性能试验装置及试验方法 |
CN112254895B (zh) * | 2020-09-08 | 2023-12-05 | 合肥通用机械研究院有限公司 | 一种直行程阀杆用填料密封系统性能试验装置及试验方法 |
JP7513843B2 (ja) | 2020-10-21 | 2024-07-09 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 液圧式の駆動装置を動作させるための方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010190383A (ja) | 油圧シリンダのシール装置、油圧シリンダ装置及び運転方法 | |
KR102180853B1 (ko) | 레이디얼 샤프트 시일 | |
JP5538430B2 (ja) | 往復圧縮機の往復移動するピストンロッドをシールするためのシール装置 | |
JP5157914B2 (ja) | 密封装置及び密封装置の製造方法 | |
CN102575779B (zh) | 切断阀 | |
EP2683968B1 (en) | Seal assemblies for reciprocating and rotary applications | |
US10458549B2 (en) | Seal assembly for sealing a space between a housing and a component against entry of a liquid medium | |
EP2591211B1 (en) | Fluid sealing device for rotating machines | |
JP4648514B2 (ja) | リップ型シール | |
JP2018503038A (ja) | 流体機械の軸封装置及び流体機械の軸の封止方法 | |
KR20140045519A (ko) | 피스톤 펌프 | |
JP6518064B2 (ja) | 摺動シール構造 | |
JP4636281B2 (ja) | 密封装置 | |
KR101797659B1 (ko) | 자동 윤활유 공급장치, 그 제어방법 및 자동 윤활유 공급장치를 구비하는 유압 브레이커 | |
KR101694641B1 (ko) | 실링조립체 및 이를 구비한 터빈밸브 유압액추에이터 실린더어셈블리 | |
JP5727648B1 (ja) | 発電所用油圧アクチュエータアセンブリー | |
KR20190112659A (ko) | 연료 분사 시스템용 고압 연료 펌프 | |
JP5689744B2 (ja) | 軸封構造および回転流体機械 | |
JPS6245402B2 (ja) | ||
CN107143495B (zh) | 一种高压力转子泵的机械密封结构 | |
JP5127682B2 (ja) | 減速機の出力軸の下部軸受部構造 | |
CA2943248C (en) | Seal assembly for sealing a space between a housing and a component against entry of a liquid medium | |
US8844935B2 (en) | Seal arrangement | |
CN110864113B (zh) | 一种用于往复式动设备的弹性密封元件及其密封方法 | |
KR102705841B1 (ko) | 압력 강하부를 구비하는 유체 기계의 샤프트 씰링 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120501 |