JP2010187039A - ネットワーク管理端末、ネットワーク制御システム及びネットワーク管理方法 - Google Patents

ネットワーク管理端末、ネットワーク制御システム及びネットワーク管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の経路の品質を維持しながら、品質に応じて経路を動的に切り替えることができるようにすること。
【解決手段】 第二ネットワーク制御装置160から受信した品質情報により、ネットワーク管理端末110の制御部が、特定の回線での通信品質が劣化したと判断した場合に、当該制御部は、優先度が高いサービスから順番に、現在のスループットがサービスの契約で定めるサービスに必要な帯域を満たし、かつ、現在のレスポンスタイムがサービスの契約で定める最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の回線に接続されている装置が通信に使用する回線を決定する技術に関する。
次世代ネットワーク(Next Generation Network、以下、NGNという)や多様な無線通信サービスの登場により、広域ネットワーク(Wide Area Network、以下、WANという)回線の選択肢が増えている。そして、特に企業では非常時に備えて複数種類のWAN回線と契約し通信可能としておくこと(以下、これをマルチホーム環境という)で、特定のWAN回線で障害が発生した時でも通信を維持し、可用性を高めている。
一方で、通信サービスを提供する事業者では、次々に生まれる新しいネットワークを、その都度、新サービスとしてユーザに新規に提供するのではなく、物理的なネットワークを隠蔽した形での包括的な通信サービスとしてユーザと契約し、新しく安価で高機能なネットワークを早期に既存ユーザに提供することで、運用コストを抑えることを実現しつつある。これにより、ユーザも次々に生まれる新しいネットワークサービスを意識することなく、高速、大容量で安定した最新のネットワークを早期に利用することが可能となる。
このような状況の中で、マルチホーム環境において複数のWAN回線を有効に利用して通信性能を向上させる技術が開発されている。例えば、特許文献1では、予め決められた主回線、副回線を固定的に使うのではなく、複数のWAN回線と接続するゲートウェイ及びサーバの間での通信を計測し、遅延時間やホップ数などの情報を元に最適な経路を決定し、クライアントからの通信アクセス要求があった場合に最適な経路で通信する技術が開示されている。
米国特許出願公開第2009/467763号明細書
特許文献1に記載の技術は、複数の回線を利用しているのは一つのクライアントからの一つの通信を想定している。しかしながら、例えば、企業拠点において、既に複数の回線をそれぞれ異なるサービスとの通信で使用している環境では、ある回線が劣化した場合に単に別の回線に通信を振り返ると、振り返られた別の回線を既に利用していた通信に影響が出るおそれがある。
また、特許文献1に記載の技術では、通信のクライアント側端末が各々判断して通信回線を切り替えている。しかしながら、例えば、マルチホーム環境にある複数の拠点からセンタ内のサーバに通信を行っている場合に、特定のWAN回線の全体の品質が劣化したときに、拠点側だけの判断で回線を別の回線切り替えてしまうと、複数の拠点で一斉に回線の切り替えが起こってしまい、切り替えられた別の回線にトラフィックが集中してしまい、有効であった当該別の回線も品質の劣化が発生してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、複数の経路の品質を維持しながら、品質に応じて経路を動的に切り替えることのできる技術を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明は、特定の回線での通信品質が劣化した場合に、サービスの優先度の高いものから順に、必要な通信品質が保たれた回線に割り当てて、通信を行うようにする。
例えば、本発明は、複数の回線を介して通信を行うネットワーク制御装置が使用する回線を決定するネットワーク管理端末であって、回線、当該回線のスループット、および、当該回線のレスポンスタイム、を特定する契約回線情報と、サービスで使用される使用回線、当該回線で使用する使用帯域、当該回線で必要とされる最低レスポンスタイム、当該回線で必要とされる最低確保帯域、および、当該サービスの優先度、を特定するサービス契約情報と、を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てること、を特徴とする。
以上のように、本発明によれば、複数の経路の品質を維持しながら、品質に応じて経路を動的に切り替えることができる。
ネットワーク制御システムの概略図。 ネットワーク管理端末の概略図。 契約回線情報テーブルの概略図。 サービス契約情報テーブルの概略図。 使用回線情報テーブルの概略図。 トラブルチケット情報テーブルの概略図。 コンピュータの概略図。 第二ネットワーク制御装置の概略図。 ルーティング情報テーブルの概略図。 ネットワーク管理端末での処理を示すフローチャート。 回線使用案テーブルの概略図。 ネットワーク管理端末の概略図。 サービス契約情報テーブルの概略図。 ネットワーク管理端末での処理を示すフローチャート。 ネットワーク管理端末の概略図。 契約回線情報テーブルの概略図。
図1は、本発明の第一の実施形態であるネットワーク制御システム100の概略図である。図示するように、ネットワーク制御システム100は、ネットワーク管理端末110と、第一ネットワーク制御装置130と、サービス提供サーバ140−1,・・・,140−n(nは2以上の自然数、また、各々のサービス提供サーバを特に区別しない場合には、サービス提供サーバ140という)と、第二ネットワーク制御装置160−1,・・・,160−i(iは2以上の自然数、また、各々を特に区別しない場合にはネットワーク制御装置160という)と、ユーザ端末170−1,・・・,170−j(jは2以上の自然数、また、各々を特に区別しない場合にはユーザ端末170という)と、を備える。
そして、ネットワーク管理端末110、第一ネットワーク制御装置130及びサービス提供サーバ140は、サービスセンタ1に配置されており、LAN(Local Area Network)150を介して相互に情報を送受信することができるようにされており、さらに、第一ネットワーク制御装置130を介して、WAN190−1,・・・,190−m(mは2以上の自然数、また、各々を特に区別しない場合にはWAN190という)に接続することができるようにされている。
また、第二ネットワーク制御装置160−1,・・・,160−i及びユーザ端末170は、各々の拠点2−1,・・・,2−i(各々の拠点を特に区別しない場合には、拠点2という)に配置されており、LAN180−1,・・・,180−i(各々のLANを特に区別しない場合にはLAN180という)を介して相互に情報を送受信することができるようにされている。
さらに、各々の拠点2に配置されているユーザ端末170は、第二ネットワーク制御装置160−1,・・・,160−iを介して、WAN190−1,・・・,190−m(mは2以上の自然数、また、各々を特に区別しない場合にはWAN190という)に接続することができるようにされている。
図2は、ネットワーク管理端末110の概略図である。図示するように、ネットワーク管理端末110は、記憶部111と、制御部117と、入力部122と、出力部123と、通信部124と、を備える。
記憶部111は、契約回線情報記憶領域112と、サービス契約情報記憶領域113と、使用回線情報記憶領域114と、トラブルチケット情報記憶領域115と、を備える。
契約回線情報記憶領域112には、各拠点2のユーザが使用することのできるWAN190と、当該WAN190の属性と、を特定する契約回線情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図3(契約回線情報テーブル112aの概略図)に示すような契約回線情報テーブル112aが記憶される。
契約回線情報テーブル112aは、ユーザ拠点ID欄112bと、回線ID欄112cと、回線タイプ欄112dと、帯域112eと、アドレス欄112fと、スループット欄112gと、レスポンスタイム欄112hと、最新計測日時欄112iと、更新日時欄112jと、を有する。
ユーザ拠点ID欄112bには、ユーザの拠点2を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、拠点2を特定する情報として、各々の拠点2を一意に識別する識別情報である拠点IDが格納される。
回線ID欄112cには、ユーザ拠点ID欄112bで特定される拠点2に配置されるユーザ端末170が接続可能な回線(WAN190)を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、回線(WAN190)を特定する情報として、各々の回線(WAN190)を一意に識別するための識別情報である回線IDが格納される。
回線タイプ欄112dには、回線ID欄112cで特定される回線の種別を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態にては、回線の種別を特定する情報として、回線の名称が格納される。
帯域112eには、回線ID欄112cで特定される回線に収容可能な帯域を特定する情報が格納される。
アドレス欄112fには、ユーザ拠点ID欄112bで特定される拠点2に割り振られた通信アドレスを特定する情報が格納される。
スループット欄112gには、ユーザ拠点ID欄112bで特定される拠点2に配置されている第二ネットワーク制御装置160及びサービスセンタ1に配置されている第一ネットワーク制御装置130の少なくとも何れか一方で計測されたスループット(実行帯域)を特定する情報が格納される。
レスポンスタイム欄112hには、ユーザ拠点ID欄112bで特定される拠点2に配置されている第二ネットワーク制御装置160及びサービスセンタ1に配置されている第一ネットワーク制御装置130の少なくとも何れか一方で計測されたレスポンスタイムを特定する情報が格納される。
最新計測日時欄112iには、ユーザ拠点ID欄112bで特定される拠点2に配置されている第二ネットワーク制御装置160及びサービスセンタ1に配置されている第一ネットワーク制御装置130の少なくとも何れか一方で計測されたスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が最後に計測された日時を特定する情報が格納される。
更新日時欄112jには、回線ID欄112cで特定される回線の品質情報に基づいて、契約回線情報テーブル112aを更新した年月日時刻を特定する情報が格納される。
図2に戻り、サービス契約情報記憶領域113には、各拠点2のユーザが契約しているサービスと、当該サービスにアクセスするための通信条件と、を特定するサービス契約情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図4(サービス契約情報テーブル113aの概略図)に示すようなサービス契約情報テーブル113aが記憶される。
サービス契約情報テーブル113aは、契約ID欄113bと、ユーザ拠点ID欄113cと、契約サービス欄113dと、サービスアクセス情報欄113eと、デフォルト回線ID欄113fと、使用帯域欄113gと、最低レスポンスタイム欄113hと、非常時最低確保帯域欄113iと、拠点内通信間優先度欄113jと、ソースアドレス変更可否フラグ欄113kと、を有する。
契約ID欄113bには、サービス提供サーバ140を介したサービスを提供する各々の契約を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、契約を特定する情報として、各々の契約を一意に識別するための識別情報である契約IDが格納される。
ユーザ拠点ID欄113cには、契約ID欄113bで特定される契約を結んだ拠点2を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、拠点2を特定する情報として、各々の拠点2を一意に識別する識別情報である拠点IDが格納される。
契約サービス欄113dには、契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスを特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、サービスを特定する情報としてサービス名が格納される。
サービスアクセス情報欄113eには、契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスの提供を受けるための通信アドレスを特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、通信アドレスを特定する情報として、サービス提供サーバ140のIPアドレスとポート番号、または、URL(Uniform Resource Locator)、が格納される。ここで、本実施形態においては、IPアドレスとポート番号が格納される。
デフォルト回線ID欄113fには、契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスの提供を受ける際に、通常使用する回線(WAN190)を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、回線(WAN190)を特定する情報として、各々の回線(WAN190)を一意に識別するための識別情報である回線IDが格納される。
使用帯域欄113gには、契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスを受ける際に、通常使用する上限帯域を特定する情報が格納される。
最低レスポンスタイム欄113hには、契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスの提供を受ける際に、サービスの品質を維持するために最低必要な通信品質を示す最低レスポンスタイムを特定する情報が格納される。
非常時最低確保帯域欄113iには、契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスの提供を受ける際に、通信障害や品質劣化時に最低でも維持する必要がある帯域を特定する情報が格納される。
拠点内通信間優先度欄113jには、各々の拠点2における契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスの優先度を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、優先度を特定する情報として自然数が格納されており、当該自然数の値が小さいものほど優先度が高いものとするが、このような態様に限定されるものではない。
ソースアドレス変更可否フラグ欄113kには、契約ID欄113bで特定される契約で提供するサービスを受ける際に、ソースアドレスの変更を伴う通信経路の切り替えを行って良いか否かを特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、「Yes」の文字列が格納されている場合には通信経路の切り替えが可能であり、「No」の文字列が格納されている場合には、通信経路の切り替えが不可であることを示すものとする。
例えば、ユーザが利用する拠点2内の第二ネットワーク制御装置160においてNAT(Network Address Translation)機能等によりソースアドレスの変換を伴う通信を実施している場合に、通信経路の切り替えによってソースアドレスの変更が生じる場合があり、その結果TCP(Transmission Control Protocol)のセッションが切れてしまいサービスの利用が継続できないといった問題が生じる。ソースアドレス変更可否フラグは、この問題を回避するために、ソースアドレスの変更を伴う通信経路の切り替えの可否を表すフラグにより通信経路の切り替えを制御することに用いる。
図2に戻り、使用回線情報記憶領域114には、各拠点2のユーザが契約しているサービスの提供を受ける際に使用する回線(WAN190)を特定する使用回線情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図5(使用回線情報テーブル114aの概略図)に示すような使用回線情報テーブル114aが記憶される。
使用回線情報テーブル114aは、契約ID欄114bと、現在使用回線欄114cと、使用帯域欄114dと、を有する。
契約ID欄114bには、サービス提供サーバ140を介したサービスを提供する各々の契約を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、契約を特定する情報として、各々の契約を一意に識別するための識別情報である契約IDが格納される。
現在使用回線欄114cには、契約ID欄114bで特定される契約で提供するサービスの提供を受ける際に、使用する回線(WAN190)を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、回線(WAN190)を特定する情報として、各々の回線(WAN190)を一意に識別するための識別情報である回線IDが格納される。
使用帯域欄114dには、契約ID欄114bで特定される契約で提供するサービスの提供を受ける際に、使用する上限帯域を特定する情報が格納される。
図2に戻り、トラブルチケット情報記憶領域115には、ネットワーク制御システム100において発生した障害(品質劣化を含む)を特定するトラブルチケット情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図6(トラブルチケット情報テーブル115aの概略図)に示すようなトラブルチケット情報テーブル115aが記憶される。
トラブルチケット情報テーブル115aは、チケットID欄115bと、発見日時欄115cと、復旧日時欄115dと、ステータス欄115eと、ユーザ拠点ID欄115fと、障害ID欄115gと、障害詳細欄115hと、を有する。
チケットID欄115bには、ネットワーク制御システム100において発生した各々の障害(品質劣化を含む)を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、障害を特定する情報として、各々の障害を一意に識別するための識別情報であるチケットIDが格納される。
発見日時欄115cには、チケットID欄115bで特定される障害が発見された年月日時間を特定する情報が格納される。
復旧日時欄115dには、チケットID欄115bで特定される障害が復旧された年月日時間を特定する情報が格納される。
ステータス欄115eには、チケットID欄115bで特定される障害への対応状況を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、障害への対応状況を特定する情報として、障害が発見されこれから対策を行うことを示す「発見」、発見された障害に対して対策(回線の割当)を行ったことを示す「実施済」、発見された障害に対して対策(回線の割当)を行うことができなかったことを示す「不可」、発見された障害が復旧し使用する回線をデフォルトの回線(サービス契約情報テーブル113aのデフォルト回線ID欄113fで特定される回線)に戻したことを示す「復旧」、の文字列が格納される。
ユーザ拠点ID欄115fには、チケットID欄115bで特定される障害が発見された拠点2を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、拠点2を特定する情報として、各々の拠点2を一意に識別するための識別情報である拠点IDが格納される。
障害ID欄115gには、チケットID欄115bで特定される障害の種別を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、障害の種別を特定する情報として、障害の種別に応じて一意に割り振られた障害IDが格納される。なお、図6に示す「101」の障害IDは「通信不能」を示し、「201」の障害IDは「レスポンスタイム低下」を示すものとする。
障害詳細欄115hには、チケットID欄115bで特定される障害の内容を特定する情報が格納される。
図2に戻り、制御部117は、全体制御部118と、品質監視部119と、制御判断部120と、を備える。
全体制御部118は、ネットワーク管理端末110での処理の全体を制御する。
品質監視部119は、後述する通信部124を介して、第二ネットワーク制御装置160及び第一ネットワーク制御装置160の少なくとも何れか一方より品質情報を受信し、ネットワーク制御システム100における通信を監視する。
例えば、本実施形態においては、品質監視部119は、第二ネットワーク制御装置160及び第一ネットワーク制御装置160の少なくとも何れか一方より受信した品質情報に基づいて、各回線(WAN190)のレスポンスタイム及び帯域を監視し、当該回線(WAN190)に品質劣化が生じているか否かを監視する。
また、品質監視部119は、第二ネットワーク制御装置160及び第一ネットワーク制御装置160の少なくとも何れか一方より受信した品質情報に含まれるレスポンスタイムと帯域を、契約回線情報テーブル112aにおいて、当該品質情報で特定される回線IDが回線ID欄112cに格納されているレコードのレスポンスタイム欄112h及びスループット欄112gの各々に格納する処理を行う。
制御判断部120は、品質監視部119で回線(WAN190)に品質劣化が生じていると判断された場合に、対策方法を決定し、通信部124を介して、第二ネットワーク制御装置160に対して制御指示を送信する処理を制御する。
入力部122は、情報の入力を受け付ける。
出力部123は、情報を出力する。
通信部124は、LAN150を介した情報の送受信を行う。
以上に記載したネットワーク管理端末110は、例えば、図7(コンピュータ900の概略図)に示すような、CPU(Central Processing Unit)901と、メモリ902と、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置903と、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有する記憶媒体904に対して情報を読み書きする読書装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置908と、を備えた一般的なコンピュータ900で実現できる。
例えば、記憶部111は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用することにより実現可能であり、制御部117は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、入力部122は、CPU901が入力装置906を利用することで実現可能であり、出力部123は、CPU901が出力装置907を利用することで実現可能であり、通信部124は、CPU901が通信装置908を利用することで実現可能である。
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
第一ネットワーク制御装置130は、WAN190と、LAN150と、の間のプロトコルの変換を行うゲートウェイ機能を備える中継装置である。
第一ネットワーク制御装置130は、後述する第二ネットワーク制御装置160の品質計測部167と同様に、WAN190を介して送受信する通信データの通信状況を監視し、予め定められた時に、通信データの通信状況を特定する品質情報を生成し、ネットワーク管理端末110に送信する処理を行う。
サービス提供サーバ140は、ネットワーク(LAN150、WAN190)を介して、ユーザ端末170に対して、予め定められたサービスを提供するサーバである。
図8は、第二ネットワーク制御装置160の概略図である。図示するように、第二ネットワーク制御装置160は、記憶部161と、制御部164と、通信部169−1,・・・,169−p(pは2以上の自然数で、各々を特に区別する必要のないときは通信部169という)と、を備える。
ここで、通信部169−1は、LAN180に接続されており,通信部169−2〜169−pは、WAN190に接続されているものとする。
記憶部161は、ルーティング情報記憶領域162を備える。
ルーティング情報記憶領域162には、通信データをルーティングする回線(WAN190)を特定する情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図9(ルーティング情報テーブル162aの概略図)に示すようなルーティング情報テーブル162aが記憶される。
ルーティング情報テーブル162aは、宛先アドレス欄162bと、宛先ポート番号欄162cと、回線ID欄162dと、ネットワークインタフェース欄162eと、優先度欄162fと、使用帯域欄162gと、を有する。
宛先アドレス欄162bには、通信データを送信する宛先の通信アドレスを特定する情報が格納される。
宛先ポート番号欄162cには、通信データを送信する宛先のポート番号を特定する情報が格納される。
回線ID欄162dには、宛先アドレス欄162b及び宛先ポート番号欄162cで特定される宛先に通信データを送信する際に使用する回線(WAN190)を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、回線(WAN190)を特定する情報として、各々の回線(WAN190)を一意に識別するための識別情報である回線IDが格納される。
ネットワークインタフェース欄162eには、宛先アドレス欄162b及び宛先ポート番号欄162cで特定される宛先に通信データを送信する際に使用するインタフェースを特定する情報が格納される。
優先度欄162fには、宛先アドレス欄162b及び宛先ポート番号欄162cで特定される宛先に送信する通信データの優先度を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、優先度を特定する情報として自然数が格納されており、当該自然数の値が小さいものほど優先度が高いものとするが、このような態様に限定されるものではない。なお、この優先度欄162fに格納される優先度は、サービス契約情報テーブル113aの拠点内通信間優先度欄113jに格納されている優先度に対応するものである。
使用帯域欄162gには、宛先アドレス欄162b及び宛先ポート番号欄162cで特定される宛先に通信データを送信する際に、使用する回線(WAN190)の帯域の最大値を特定する情報が格納される。なお、この使用帯域欄162gに格納される帯域は、サービス契約情報テーブル113aの使用帯域欄113gに格納されている帯域に対応するものである。
図8に戻り、制御部164は、全体制御部165と、ネットワーク制御部166と、品質計測部167と、を備える。
全体制御部165は、第二ネットワーク制御装置160での処理の全体を制御する。例えば、本実施形態においては、WAN190と、LAN150、180と、の間のプロトコルを変換する処理を行う。
ネットワーク制御部166は、ルーティング情報テーブル162aに基づいて、通信データを転送する処理を行う。
品質計測部167は、通信部169−2〜169−pを介して送受信する通信データの通信状況を監視し、予め定められた時に、通信データの通信状況を特定する品質情報を生成し、ネットワーク管理端末110に送信する処理を行う。
例えば、本実施形態においては、品質計測部167は、既に知られているPINGなどの方法により、通信部169−2〜169−pに接続されている全てのWAN190について定期的(例えば2秒毎)にサービスセンタ1に配置されている第一ネットワーク制御装置130との間でRTT(Round Trip Time)を計測し、予め定めた回数(例えば5回)実施した結果の平均値を回線IDと計測日時と共に一時的に記憶部161に蓄積する。
ここで、計測日時は、前記予め定めた回数行われる計測の1回目の時刻から最後に計測された時刻の間の任意の時刻、または、記憶部161に蓄積された時刻、とし、本実施形態では記憶部161に蓄積された時刻とする。
また、通信部169−2〜169−pに接続されているWAN190の回線IDは、事前に第二ネットワーク制御装置160の記憶部161に登録済みであるものとする。さらに、WAN190の障害等により、サービスセンタ1との間で通信が出来ず、RTTが計測できない場合は、RTTの数値の代わりに予め決められた文字列(例えば“UNREACHABLE”)を記憶部161に格納するものとする。
また、既に知られているFTP(File Transfer Protocol)等の方法により、通信部169−2〜169−pに接続されている全てのWAN190について定期的(例えば1時間毎)又は通信量が少ない時にサービスセンタ1に配置されている第一ネットワーク制御装置130又はネットワーク管理端末110より一定サイズのファイルをダウンロードし、そのダウンロードに要した時間を計測し、予め定めた回数(例えば2回)実施した結果の平均値を回線IDと計測日時と共に一時的に記憶部161に蓄積する。
ここで、計測日時は、予め定めた回数行われる計測の1回目の時刻から最後に計測された時刻の間の任意の時刻、または、記憶部161に蓄積された時刻、とし、本実施形態では記憶部161に蓄積された時刻とする。
さらに、WAN190の障害等により、サービスセンタ1との間で通信が出来ず、スループットが計測できない場合は、スループットの数値の代わりに予め決められた文字列(例えば“UNREACHABLE”)を記憶部161に格納するものとする。
そして、品質計測部167は、定期的(例えば1分毎)に計測したRTTをレスポンスタイムとして、ダウンロードに要した時間とファイルサイズより計算した値をスループットとして、品質情報を生成し、ネットワーク管理端末110に送信するものとする。
なお、品質情報には、拠点ID、レスポンスタイム情報及びスループット情報の少なくとも何れか一方、が含まれるものとする。ここで、レスポンスタイム情報には、回線ID、当該回線IDで特定される回線(WAN190)のレスポンスタイム及び計測日時が含まれ、スループット情報には、回線ID、当該回線IDで特定される回線(WAN190)のスループット及び計測日時が含まれる。ただし、1回に送られる品質情報の中には、回線IDで特定される各回線(WAN190)についてのレスポンスタイム情報、スループット情報は各々最大で一つとする。従って、特定のWAN190について、レスポンスタイム情報を同時に2つ送信することはできないものとする。
また、拠点IDは事前に第二ネットワーク制御装置160の記憶部161に登録済みであるものとする。
さらに、レスポンスタイムとスループットは計測間隔が異なる場合があり、それぞれ別々に送信しても良い。また、通信部169−2〜169−pに接続されているWAN190について、それぞれ計測した品質情報を、それぞれ別々に送信しても良い。
品質情報を送信する際に使用するWAN190は、専用のWAN190を予め用意しておき使用しても良いし、通信部169−2〜169−pに接続されているWAN190の中で、サービスセンタ1と通信可能な任意の回線を使用しても良い。例えば、本実施形態においては、通信部169−2〜169−pに接続されているWAN190の中で、最もレスポンスタイムの小さいWAN190を使用するものとする。また、通信部169−2〜169−pに接続されている全てのWAN190において、障害等によりサービスセンタ1との間で通信が出来ない場合は、PING等の既に知られている方法により、一つ以上のWAN190がサービスセンタ1と通信可能となった後に、通信可能となったWAN190を使用して品質情報を送信するものとする。
通信部169−1は、LAN180を介した情報の送受信を行う。
通信部169−2〜169−pは、WAN190を介した情報の送受信を行う。
以上に記載した第二ネットワーク制御装置160は、例えば、図7に示すようなコンピュータ900で実現できる。
例えば、記憶部161は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用することにより実現可能であり、制御部164は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、通信部169は、CPU901が通信装置908を利用することで実現可能である。
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
なお、通信装置908については、LAN180及びWAN190の数に応じた数を設けておく。
また、前記システム構成図(図1)における端末110、130、160、サーバ140の機能の各々は、1つの装置上に構築せずに、複数の装置に各処理部を分散させて実現してもよい。また、該機能の各々は、複数の企業が提供してもよい。
図10は、ネットワーク管理端末110での処理を示すフローチャートである。
まず、品質監視部119が、通信部124を介して、第二ネットワーク制御装置160又は第一ネットワーク制御装置130より品質情報を受信すると(S10でYes)、品質監視部119は、契約回線情報テーブル112aの中で、受信した品質情報に含まれる回線IDが回線ID欄112cに格納されているレコードを特定し、品質情報に含まれるレスポンスタイム、スループット及び計測日時を契約回線情報テーブル112aのレスポンスタイム欄112h、スループット欄112g、最新計測日時欄112iに各々格納し、さらに、これらの情報を格納した年月日時刻を更新日時として更新日時欄112jに格納する(S11)。なお、最新計測日時欄112iには、当該回線IDに関連した品質情報の中で、受信した品質情報に含まれる一番遅い日時の計測日時を格納するものとする。
次に、品質監視部119は、受信した品質情報に含まれる拠点IDで特定される拠点に対応する、契約回線情報テーブル112a、サービス契約情報テーブル113a及び使用状況情報テーブル114aの1つ以上のレコードに格納されている情報を抽出する(S12)。
例えば、制御判断部120は、契約回線情報テーブル112aにおいて、受信した品質情報に含まれる拠点IDがユーザ拠点ID欄112bに格納されている1つ以上のレコードを特定して、特定したレコードに格納されている情報を抽出する。
同様に、制御判断部120は、サービス契約情報テーブル113aにおいて、受信した品質情報に含まれる回線IDがユーザ拠点ID欄113cに格納されている1つ以上のレコードを特定して、特定したレコードに格納されている情報を抽出する。
さらに、制御判断部120は、使用状況情報テーブル114aにおいて、前記特定されたサービス契約情報テーブル113aのレコードに含まれる契約ID欄113bが、契約ID欄114bに格納されている1つ以上のレコードを特定して、特定したレコードに格納されている情報を抽出する。
次に、品質監視部119は、前記ステップS12において特定した、当該拠点において契約している全てのサービス契約に関する、契約回線情報テーブル112aのレコードのレスポンスタイム欄112h、スループット欄112gに格納されている値が、サービス契約情報テーブル113aに定める品質条件を満たすか否かを判断する(S13)。そして、品質監視部119は、レスポンスタイム及び帯域の少なくとも何れか一方が品質条件を満たさない場合には(ステップS13でNo)ステップS14に進み、品質情報に含まれるレスポンスタイム及び帯域が品質条件を満たす場合には(ステップS13でYes)ステップS22に進む。
例えば、レスポンスタイムに関する品質条件を満たすか否かの判断は以下のように実現することが可能である。
まず、品質監視部119は、前記ステップS12において特定された、当該拠点において契約しているサービス契約の各々について、現在使用している回線の回線IDを、使用状況情報テーブル114aの現在使用回線114cより特定する。
次に、品質監視部119は、契約回線情報テーブル112aより、特定した現在使用している回線の回線IDが回線ID欄112cに含まれるレコードを特定し、当該レコードのレスポンスタイム112hを特定する。
さらに、品質監視部119は、使用状況情報テーブル114aの契約ID欄114bと同じ値が、契約ID欄113bに格納されているレコードをサービス契約情報テーブル113aより特定し、当該レコードの最低レスポンスタイム欄113hを特定する。そして、特定した最低レスポンスタイム欄113hに格納されている最低レスポンスタイムよりも、現在使用している回線のレスポンスタイムが大きい場合には、品質条件を満たさないものと判断する。
また、帯域に関する品質条件を満たすか否かの判断は以下のように実現することが可能である。
まず、品質監視部119は、契約回線情報テーブル112aより、前記ステップS12において特定された、当該拠点において契約している回線のレコードの回線ID欄112c及びスループット欄112gより、各々の回線の回線ID及びスループットを特定する。
次に、品質監視部119は、使用状況情報テーブル114aより、現在使用回線欄114cが、前記特定した回線ID112cの値であるレコードを特定し、回線毎に使用帯域欄114dに格納されている帯域の合計値を計算する。
そして、品質監視部119は、契約回線情報テーブル112aより特定されたスループットが、使用状況情報テーブル114aより特定された帯域の合計値よりも小さい場合には、品質条件を満たさないものと判断する。 ステップS14では、品質監視部119は、トラブルチケット情報を新規に作成し、トラブルチケット情報テーブル115aに登録すると共に、制御判断部120に作成したトラブルチケット情報および前記ステップS12で取得したレコード情報を通知する。ここで、当該ユーザ拠点に関して、ステータス欄が「実施済」または「発見」または「不可」のトラブルチケット情報が既に存在する場合も、新たにトラブルチケット情報を作成するものとする。
ここで、品質監視部119は、品質情報を取得してから、トラブルチケット情報テーブル115aに登録するまでの間の任意の年月日時間を、発見日時欄115cに格納するとともに、復旧日時欄115dには「−」の記号を、ステータス欄115eには「発見」の文字列を、ユーザ拠点ID115f欄には品質情報より取得した拠点IDを、障害ID欄115gには「201」の記号を、障害詳細欄115hには品質条件を満足しなかった内容を格納する。例えば、違反の内容(例えば「レスポンス」)、サービス契約情報テーブル113aの違反している契約の該当レコードの契約ID欄113bの値、閾値(例えば前記サービス契約情報テーブル113aの該当レコードの最低レスポンスタイム欄113hの値)、計測値(例えば契約回線情報テーブル112aのレスポンスタイム112hの値)を、格納する。
次に、制御判断部120は、前記ステップS12で取得した当該拠点2に対応するサービス契約情報テーブル113aのレコードの中から、拠点内通信間優先度欄113jより拠点内通信間優先度を抽出し、抽出した優先度順に契約しているサービスにアクセスするために利用する通信回線の回線使用案を生成する(S15)。
例えば、制御判断部120は、まず、サービス契約情報テーブル113aから抽出された契約IDを、優先度の高いものから順に並べる。図4の例では、契約IDが「A−1−b」、「A−1−c」、「A−1−a」の順となる。
次に、制御判断部120は、優先度順に選択条件を満足する回線を割り当てていく。ここで、制御判断部120は、以下の(1)から(3)の回線割り当て条件を全て満たす場合に、選択条件を満足すると判断する。
(1)サービス契約情報テーブル113aの対象となっている契約IDに対応するレコードの最低レスポンスタイム欄113hに格納されている最低レスポンスタイムを特定し、契約回線情報テーブル112aの当該拠点2のユーザが契約している回線の中で、レスポンスタイム欄112hに格納されているレスポンスタイムが、特定した最低レスポンスタイム以下である。
(2)当該拠点2のユーザが契約している回線の中で、回線の空き帯域(契約回線情報テーブル112aのスループット欄112gに格納されているスループット(帯域)より、既に割り当てられた帯域を差し引いたもの)が、契約回線情報テーブル112aの対象となっている契約IDに対応するレコードの使用帯域欄113gに格納されている使用帯域又は非常時最低確保帯域欄113iに格納されている非常時最低確保帯域以上である。
(3)サービス契約情報テーブル113aの対象となっている契約IDに対応するレコードのソースアドレス変更可否フラグ欄113kの値が「Yes」である、または、対象となっている契約IDに対応するソースアドレス変更可否フラグ欄113kの値が「No」のときは、現在使用している回線からの変更がない。
例えば、図3及び図4に示す例では、制御判断部120は、まず優先順序が最も高い契約ID「A−1−b」の契約については、サービス契約情報テーブル113aにおける契約ID「A−1−b」に対応する拠点IDは「A−1」であり、契約回線情報テーブル112aにおける拠点ID「A−1」が契約している回線の回線IDは「A−1−1」及び「A−1−2」であると判断する。
そして、制御判断部120は、契約回線情報テーブル112aにおける回線ID「A−1−1」に対応するレスポンスタイムは「210」であり、契約回線情報テーブル112aにおける回線ID「A−1−2」のレスポンスタイムは「100」である場合には、回線ID「A−1−1」は、契約ID「A−1−b」の最低レスポンスタイム「200」を満たさない(選択条件を満たさない)と判断する。
一方、制御判断部120は、回線ID「A−1−2」の空き容量は、契約回線情報テーブル112aより、スループット「50M」であるため、契約ID「A−1−b」の使用帯域「30M」を満たし、契約ID「A−1−b」の契約については、回線ID「A−1−2」の帯域「30M」を割り当てる。
次に、制御判断部120は、優先順位が二番目に高い契約ID「A−1−c」の契約については、契約ID「A−1−c」の最低レスポンスタイム「500」を満たす回線は、例えば、契約回線情報テーブル112aより回線ID「A−1−1」及び「A−1−2」であると判断する。
そして、制御判断部120は、回線ID「A−1−1」の空き容量は、契約回線情報テーブル112aより、スループット「600M」であるため、契約ID「A−1−c」の使用帯域「30M」を満たし、契約ID「A−1−c」の契約に対して、回線ID「A−1−1」については帯域「30M」を割り当てる。
また、制御判断部120は、回線ID「A−1−2」の空き容量は、契約回線情報テーブル112aより、スループット「50M」から契約ID「A−1−b」の使用帯域「30M」を差し引いた「20M」であるため、契約ID「A−1−c」の契約に対して、回線ID「A−1−2」については、非常時最低確保帯域「10M」を割り当てる。
次に、制御判断部120は、優先順位が三番目に高い契約ID「A−1−a」の契約については、契約ID「A−1−a」の最低レスポンスタイム「200」を満たす回線は、例えば、契約回線情報テーブル112aより回線ID「A−1−2」であると判断する。
そして、制御判断部120は、回線ID「A−1−2」の空き容量は、契約回線情報テーブル112aより、スループット「50M」から契約ID「A−1−b」の使用帯域「30M」を差し引いた「20M」、または、スループット「50M」から契約ID「A−1−b」の使用帯域「30M」及び契約ID「A−1−c」の非常時最低確保帯域「10M」を差し引いた「10M」、であるため、何れの場合でも、契約ID「A−1−a」の契約に対して、回線ID「A−1−2」の非常時最低確保帯域「10M」を割り当てる。
最後に、制御判断部120は、それぞれの回線使用案について、後述する方法により品質条件達成度、平均品質条件達成度及び経路切替回数を計算し、対応する欄に格納する。
以上の処理により、制御判断部120は、図3及び図4に示す例では、図11(回線使用案テーブル120aの概略図)に示すような二つの回線使用案を作成することができる。
回線使用案テーブル120aは、対策ID欄120bと、契約ID欄120cと、現在使用回線欄120dと、変更後使用回線欄120eと、現在使用帯域欄120fと、変更後使用帯域欄120gと、品質条件達成度欄120hと、平均品質条件達成度欄120iと、経路切替回数欄120jと、を有する。
対策ID欄120bには、回線使用案を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、回線使用案を特定する情報として、各々の回線使用案を一意に識別するための識別情報である対策IDが格納される。
契約ID欄120cには、対策ID欄120bで特定される回線使用案を作成した拠点2が提供を受けている契約を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、契約を特定する情報として、各々の契約を一意に識別するための識別情報である契約IDが格納される。
現在使用回線欄120dには、契約ID欄120cで特定される契約により提供されるサービスで使用されている回線を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、回線を特定する情報として、各々の回線を一意に識別するための回線IDが格納される。
変更後使用回線欄120eには、対策ID欄120bで特定される回線使用案において、契約ID欄120cで特定される契約により提供されるサービスで使用される回線(案)を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、回線を特定する情報として、各々の回線を一意に識別するための回線IDが格納される。
現在使用帯域欄120fには、契約ID欄120cで特定される契約により提供されるサービスで使用されている回線で使用されている帯域を特定する情報が格納される。
変更後使用帯域欄120gには、対策ID欄120bで特定される回線使用案において、変更後使用回線欄120eで特定される回線に割り当てられた帯域を特定する情報が格納される。
品質条件達成度欄120hには、対策ID欄120bで特定される回線使用案における変更後使用回線欄120eで特定される回線での品質条件の達成度を特定する情報が格納される。
例えば、本実施形態では、変更後使用回線欄120eで特定される回線の最低レスポンスタイムを満足していれば10ポイントを加算、通常の使用帯域を満足していれば10ポイント加算、通常の使用帯域を満足せず非常時最低確保帯域を満足していれば5ポイント加算、という加算値で品質条件の達成度を算出する。
平均品質条件達成度欄120iには、対策ID欄120bで特定される回線使用案における品質条件達成度欄120hで特定される品質条件の達成度の平均値を特定する情報が格納される。
経路切替回数欄120jには、対策ID欄120bで特定される回線使用案において、現在使用回線欄120dで特定される現在使用回線から、変更後使用回線欄120eで特定される変更後使用回線に、回線が変更された数を特定する情報が格納される。
図10に戻り、ステップS16では、制御判断部120は、回線使用案が少なくとも一つ以上作成できたか否かを確認する。そして、制御判断部120は、回線使用案が作成できた場合には(ステップS16でYes)ステップS17に進み、回線使用案が作成できなかった場合には(ステップS16でNo)ステップS26に進む。
次に、制御判断部120は、1つ以上の回線使用案の中から、一つの回線使用案を選択する(S17)。ここで、回線使用案の選択は、最も平均品質条件達成度が高いものを選択し、平均品質条件達成度が同じ場合には、さらに経路切替回数が少ないものを選択する。但し、平均品質条件達成度及び経路切替回数が共に等しい場合は、任意の回線使用案を選択すればよい。また、回線使用案が1つの場合は、その案を選択する。
ステップS18では、制御判断部120は、選択された一つの回線使用案に基づいて、回線使用案を作成した拠点2に配置されている第二ネットワーク制御装置160に対して、回線使用案で特定される回線を通じて通信データを転送するように対策指示情報を送信する(S18)。
例えば、制御判断部120は、サービス契約情報テーブル113aにおいて、回線使用案で特定される契約IDが契約ID欄113bに格納されているレコードを特定し、特定したレコードのサービスアクセス情報欄に113eに格納されている情報と、当該契約IDに対応する回線使用案における変更後使用回線欄120eに格納されている回線IDと、当該契約IDに対応する回線使用案における変更後使用帯域欄120gに格納されている帯域と、を少なくとも特定した対策指示情報を生成して、第二ネットワーク制御装置160に送信する。
次にステップS18で送信した対策情報に基づき、第二ネットワーク制御装置160において対策が完了したかを判定する(S19)。そして、対策が完了していない場合には(ステップS19でNo)ステップS26に進み、対策が完了している場合には(ステップS19でYes)ステップ20に進む。前記判定は、例えば、第二ネットワーク制御装置160より対策結果(例えば経路変更完了)を受信することにより判定を行う。
次に、制御判断部120は、採用された回線使用案120aに基づき、使用回線情報テーブル114aおよびトラブルチケット情報テーブル115aを更新する(S20)。
例えば、制御判断部120は、採用された対策IDが対策ID欄120bに格納されている回線使用案120aのレコードを抽出する。次に、制御判断部120は、抽出したレコードの契約ID120cが、使用回線情報テーブル114の契約ID114bの値と同じであるレコードを特定し、当該レコードの現在使用回線欄114cおよび使用帯域114dに、前記回線使用案の変更後使用回線120eおよび変更後使用帯域120gの値をそれぞれ格納する。
さらに、制御判断部120は、ステップS14でトラブルチケット情報テーブル115aに新たに登録したレコードのステータス欄115eに「実施済」の文字列を格納することで、トラブルチケット情報テーブル115aを更新する。
一方、ステップS13において品質条件を満たすと判断された場合には(ステップS13でYes)、制御判断部120は、トラブルチケット情報テーブル115aにおいて対策が実施済み(ここでは「実施済」または「発見」または「不可」の文字列が格納されている)か否かを判断する(S22)。対策済みの場合には(ステップ22でYes)ステップS23に進み、対策済みの回線ではない場合には(ステップ22でNo)処理を終了する。
次に制御判断部120は、前記ステップS12でサービス契約情報テーブル113aより抽出した当該拠点2のサービス契約情報のデフォルト回線ID欄113fで特定されるデフォルトの回線において、使用帯域欄113gで特定される帯域を使用した場合に、品質条件を満たすか否かを判断する(S23)。そして、品質条件を満たす場合は、制御判断部120は、デフォルト回線ID欄113fで特定される回線及び使用帯域欄113gで特定される帯域を使用する回線使用案を作成して、ステップS18に進み、第二ネットワーク制御装置160に対して対策指示を実行する(ステップS23でYes)。以降の処理ステップS19およびS20は前記と同様であるが、ステップS20において、トラブルチケット情報テーブル115aを更新する際に、当該拠点の拠点IDが拠点ID欄115fに格納されているレコードの中で、さらにステータス欄115eが「実施済」または「発見」または「不可」のレコードを1つ以上抽出し、当該レコードのステータス欄115eに「復旧」の文字列を格納することで、トラブルチケット情報テーブル115aを更新する。
一方、ステップS23で品質条件を満たさない場合は(ステップS23でNo)ステップS24へ進む。
次に、ステップS24において、制御判断部120は、前記ステップS15と同様の方法により回線使用案を作成する(S24)。
次に、制御判断部120は、前記ステップS12において使用回線情報テーブル114aより抽出した当該拠点での使用回線情報に基づき、現在の使用回線での平均品質条件達成度を再度計算し、前記ステップS25において作成した回線使用案の平均品質条件達成度欄120iで特定される平均品質条件達成度と比較する(S25)。そして、現在の使用回線での平均品質条件達成度よりも高い平均品質条件達成度が平均品質条件達成度欄120iに格納されている回線使用案がある場合は(ステップS25でYes)、当該回線使用案に基づき、前記ステップS18〜S20と同様の処理により対策を実行する。ただし、ステップS20において、トラブルチケット情報テーブル115aのステータス欄115eの更新は行わない。
一方、現在の使用回線での平均品質条件達成度よりも高い平均品質条件達成度が平均品質条件達成度欄120iに格納されている回線使用案がない場合は(ステップS25でNo)、処理を終了する。
また、ステップS26では、制御判断部120は、出力部123に所定のエラー表示を行う等により、管理者に通知を行う(S26)。
そして、制御判断部120は、ステップS14でトラブルチケット情報テーブル115aに新たに登録したレコードのステータス欄115eに「不可」の文字列を格納することで、トラブルチケット情報テーブル115を更新する(S27)。
以上に示したように、マルチホーム環境にある拠点2で、複数のサービスへのアクセスが、複数のWAN190を使用して行われている場合においても、あるWAN190の品質が劣化した時に、サービスへの通信間の優先度と必要帯域を基準に経路及び帯域の少なくとも何れか一方を切り替えることで、品質をできるだけ維持することが可能となる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態は、第一の実施形態と比較してネットワーク管理装置が異なっているため、以下、ネットワーク管理装置に関連する事項について説明する。
ここで、本発明の第一の実施形態では、拠点2内での通信間の優先度を考慮しながら、品質劣化時の回線(WAN190)の切り替えを行った。しかし、例えば、あるWAN190−A(Aは、1≦A≦mなる自然数)に障害が発生した場合、複数の拠点2に影響が生じる。この場合、第一の実施形態では、各拠点2の通信をWAN190−A以外の別のWAN190−B(Bは、1≦B≦mなる自然数で、A≠B)に切り替えた場合、切り替えたあとのWAN190−Bとサービスセンタ1との間のアクセス網の通信容量を圧迫し、WAN190−Bを使用していた通信にまで品質の劣化が起きてしまうおそれがある。
そこで、本発明の第二の実施形態では、各拠点2間の優先度を考慮しながら、回線の切り替えを行う技術について説明する。
図12は、本発明の第二の実施形態におけるネットワーク管理端末210の概略図である。図示するように、ネットワーク管理端末210は、記憶部211と、制御部217と、入力部122と、出力部123と、通信部124と、を備え、第一の実施形態と比較して、記憶部211及び制御部217が異なっているため、以下、これらの異なっている点に関連する事項について説明する。
記憶部211は、契約回線情報記憶領域112と、サービス契約情報記憶領域213と、使用回線情報記憶領域114と、トラブルチケット情報記憶領域115と、を備え、第一の実施形態と比較して、サービス契約情報記憶領域213が異なっているため、以下、サービス契約情報記憶領域213に関連する事項について説明する。
サービス契約情報記憶領域213には、各拠点2のユーザが契約しているサービスと、当該サービスにアクセスするための通信条件を特定するサービス契約情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図13(サービス契約情報テーブル213aの概略図)に示すようなサービス契約情報テーブル213aが記憶される。
サービス契約情報テーブル213aは、契約ID欄213bと、ユーザ拠点ID欄213cと、契約サービス欄213dと、サービスアクセス情報欄213eと、デフォルト回線ID欄213fと、使用帯域欄213gと、最低レスポンスタイム欄213hと、非常時最低確保帯域欄213iと、拠点内通信間優先度欄213jと、ソースアドレス変更可否フラグ欄213kと、平均レスポンスタイム欄213lと、を有し、第一の実施形態と比較して、平均レスポンスタイム欄213lが追加されているため、以下、平均レスポンスタイム欄213lについて説明する。
平均レスポンスタイム欄213lには、特定の期間(例えば、一ヶ月)におけるレスポンスタイムの平均値(平均レスポンスタイム)を特定する情報が格納される。
例えば、品質に関する契約として「月間の平均遅延時間が100ms未満であること」といった契約が成されることがある。そこで、本実施形態では一例として、月間での平均レスポンス時間を記録し、最低レスポンスタイム欄213hに格納されている最低レスポンスタイムを契約上の平均レスポンス時間の閾値として扱う。
図12に戻り、制御部217は、全体制御部118と、品質監視部219と、制御判断部220と、を備え、第一の実施形態と比較して、品質監視部219及び制御判断部220での処理が異なっているため、以下、品質監視部219及び制御判断部220に関連する事項について説明する。
本実施形態における品質監視部219は、通信部124を介して、第二ネットワーク制御装置160より品質情報を受信し、ネットワーク制御システム100における通信を監視する。
例えば、本実施形態においては、品質監視部219は、第二ネットワーク制御装置160より受信した品質情報より、各回線(WAN190)のレスポンスタイム及びスループットを監視し、当該回線(WAN190)に品質劣化が生じているか否かを監視する。
また、品質監視部219は、第二ネットワーク制御装置160より受信した品質情報に含まれるレスポンスタイムとスループット、計測日時を、契約回線情報テーブル112aにおいて、当該品質情報で特定される回線IDが回線ID欄112cに格納されているレコードのレスポンスタイム欄112h及びスループット欄112g及び最新計測日時欄112iの各々に格納する処理を行う。
さらに、品質監視部219は、第二ネットワーク制御装置160より品質情報を受信すると、受信した品質情報に含まれるレスポンスタイムを用いて、サービス契約情報テーブル213aの平均レスポンスタイム欄213lに格納されるレスポンスタイムの平均値(平均レスポンスタイム)を更新する処理を行う。
本実施形態における制御判断部220は、品質監視部219で回線(WAN190)に品質劣化が生じていると判断された場合に、優先度の高い拠点の順に対策方法を決定し、通信部124を介して、当該範囲に含まれる第二ネットワーク制御装置160に対して制御指示を送信する処理を制御する。
図14は、ネットワーク管理端末210での処理を示すフローチャートである。
まず、本フローチャートの前提として、品質監視部219は、上述した第一の実施形態にて記載のステップS10およびステップS11と同じ処理により、第二ネットワーク制御装置160より品質情報を受信すると、受信した品質情報に含まれる品質情報に含まれるレスポンスタイム、スループット及び計測日時を契約回線情報テーブル112aのレスポンスタイム欄112h、スループット欄112g、最新計測日時欄112iに格納し、さらに更新日時欄112jに更新した時刻を格納する。また、受信した品質情報に含まれるレスポンスタイムを用いて、サービス契約情報テーブル213aの平均レスポンスタイム欄213lに格納されるレスポンスタイムの平均値(平均レスポンスタイム)を更新する処理を行うものとする。
次に、品質監視部219は、定期的(例えば1分毎)に契約回線情報テーブル112aの更新日時欄112jを確認し(S30)、前回の確認した日時から後に品質情報が更新されている場合は(S30でYes)ステップS31へ進む。更新されていない場合は、処理を終了する(S30でNo)。
次に、品質監視部219は、品質情報が更新されているレコードのユーザ拠点ID欄112bより拠点IDのリストを抽出する。さらに、トラブルチケット情報テーブル115aでステータス欄115eの値が「実施済」または「不可」または「発見」のレコードを特定し、当該レコードのユーザ拠点欄115fのリストを抽出する(S31)。
次に、品質監視部119は、前記ステップS31で作成した拠点IDのリストより各々の拠点2に対応する、契約回線情報テーブル112a、サービス契約情報テーブル213a及び使用状況情報テーブル114aの1つ以上のレコードに格納されている情報を抽出する(S32)。ここでの処理は対象の拠点IDが複数である点を除いて、上述した第一の実施形態のステップS12と同じである。
次に、制御判断部220は、ステップS31で特定された拠点IDを拠点2の優先度の高いものから順となるリストに並べ、優先度の高い拠点2順に下記に示すステップS34〜ステップS48の処理を実行する。
例えば、制御判断部220は、拠点2の優先度として、拠点2毎の契約品質条件の達成度のより低いものがより高い優先度となるようにする。
ここで、本実施形態では、制御判断部220は、拠点2毎の契約品質条件の達成度として、下記の(1)式で示される達成度αを拠点毎に算出する。
Figure 2010187039
ここで、nは拠点2の契約数、RTTtgは各契約の最低レスポンスタイム(サービス契約情報テーブル213aの最低レスポンスタイム欄213hより特定)、RTTavは平均レスポンスタイム(サービス契約情報テーブル213aの平均レスポンスタイム欄213lより特定)を表している。
例えば図13に示すサービス契約情報テーブル213aの例では、拠点2を優先度の高い順(達成度の低い順)に並べると、拠点IDがB−1(達成度α=100%)、C−1(達成度α=133%)、A−1(達成度α=200%)の順となる。
次に、品質管理部219は、当該拠点2の品質情報に含まれるレスポンスタイム(契約回線情報テーブル112aのレスポンスタイム欄112hより特定)及びスループット(契約回線情報テーブル112aのスループット欄112gより特定)がサービス契約情報テーブル213aに定める品質条件を満たすか否かを判断する(S34)。そして、品質監視部219は、品質情報に含まれるレスポンスタイム及びスループットの少なくとも何れか一方が品質条件を満たさない場合には(ステップS34でNo)ステップS35に進み、品質情報に含まれるレスポンスタイム及びスループットが品質条件を満たす場合には(ステップS35でYes)ステップS43に進む。ここでの処理は上述した第一の実施形態のステップS13と同じである。
ステップS35では、制御判断部220は、トラブルチケット情報を新規に作成し、トラブルチケット情報テーブル115aに登録すると共に、制御判断部120に作成したトラブルチケット情報および前記ステップS32で取得したレコードの情報を通知する。ここでの処理は前記第一の実施形態のステップS14と同じである。
次に、制御判断部220は、サービス契約情報テーブル213aの拠点内通信間優先度欄213jより抽出した優先度順に回線使用案を生成する(S36)。ここでの処理は、図10におけるステップS15の処理での(1)から(3)の回線割り当て条件に、さらに下記(4)の条件を追加した処理である。
(4)サービスセンタ内の第一ネットワーク制御装置130とWAN190との間の回線(以下、センタ側アクセス回線)の空き帯域(例えば、センタ側アクセス回線帯域から、当該WAN190を現在使用しているサービス契約に各々割り当てられている使用帯域の合計を指し差し引いたもの)が、契約回線情報テーブル112aの対象となっている契約IDに対応するレコードの使用帯域欄113gで特定される使用帯域又は非常時最低確保帯域欄113iで特定される非常時最低確保帯域以上である。ここで、センタ側アクセス回線帯域とは、サービスセンタを運営する事業者が、WAN190の回線サービスを提供する通信事業者との間で契約したWAN190の回線帯域である。
また、センタ側アクセス回線の空き帯域は前記方法により計算されても良いし、例えば各々のサービス契約毎に実際に通信されているデータ量を、従来から知られている方法(例えばルータ機器における通信パケット数のカウント)により第一ネットワーク制御装置130、第二ネットワーク制御装置160、または、専用の計測機器、により予め計測しておき、計測されたデータ量の合計を、センタ側アクセス回線帯域より差し引くことにより計算しても良い。 次に、制御判断部220は、回線使用案が少なくとも一つ以上作成できたか否かを確認する(S37)。そして、制御判断部220は、回線使用案が作成できた場合には(ステップS37でYes)ステップS38に進み、回線使用案が作成できなかった場合には(ステップS37でNo)ステップS47に進む。
次に、制御判断部220は、1つ以上の回線使用案の中から、一つの回線使用案を選択する(S38)。ここでの処理は前記第一の実施形態のステップS17と同じである。
次に、制御判断部220は、選択された一つの回線使用案に基づいて、回線使用案を作成した拠点2に配置されている第二ネットワーク制御装置160に対して、回線使用案で特定される回線を通じて通信データを転送するように対策指示情報を送信する(S39)。ここでの処理は前記第一の実施形態のステップS18と同じである。
次にステップS39で送信した対策情報に基づき、第二ネットワーク制御装置160において対策が完了したかを判定する(S40)。そして、対策が完了していない場合には(ステップS40でNo)ステップS47に進み、対策が完了している場合には(ステップS40でYes)ステップ41に進む。ここでの処理は前記第一の実施形態のステップS19と同じである。
次に、制御判断部220は、採用された回線使用案120aに基づき、使用回線情報テーブル114aおよびトラブルチケット情報テーブル115aを更新する(S41)。ここでの処理は前記第一の実施形態のステップS20と同じである。
ステップS42では、制御判断部220は、ステップS31でリストに並べられた全ての拠点2について対策(ここで対策とは、ステップS33〜ステップS41およびステップS43〜ステップS48の処理を指す)が完了したか否か判断し、完了していない場合には(ステップS42でNo)ステップS33に戻り処理を繰り返し、完了している場合には(ステップS42でYes)処理を終了する。 一方、ステップS34において品質条件を満たすと判断された場合には(ステップS34でYes)、制御判断部220は、トラブルチケット情報テーブル115aにおいて対策が実施済み(ここでは「実施済」または「発見」または「不可」の文字列が格納されている)か否かを判断する(S43)。対策済みの場合には(ステップ43でYes)ステップS44に進み、対策済みの回線ではない場合には(ステップ43でNo)ステップS42へ進む。
次に、制御判断部220は、前記ステップS32でサービス契約情報テーブル213aより抽出した当該拠点2に対応するサービス契約情報テーブル213aのデフォルト回線ID欄213fで特定される回線において、使用帯域欄213gで特定される帯域を使用した場合に、品質条件を満たすか否かを判断する(S44)。そして、品質条件を満たす場合は(ステップS44でYes)、制御判断部220は、デフォルト回線ID欄213fで特定される回線ID及び使用帯域欄213gで特定される帯域を使用する回線使用案を作成して、前記ステップS39と同様の手順により第二ネットワーク制御装置160に対して対策指示を実行する。以降の処理ステップS40〜ステップS42は前記と同様であるが、ステップS41において、トラブルチケット情報テーブル115aを更新する際に、当該拠点の拠点IDが拠点ID欄115fに格納されているレコードの中で、さらにステータス欄115eが「実施済」または「発見」または「不可」のレコードを1つ以上抽出し、当該レコードのステータス欄115eに「復旧」の文字列を格納することで、トラブルチケット情報テーブル115aを更新する。
一方、ステップS44で品質条件を満たさない場合は(ステップS44でNo)ステップS45へ進む。
次に、ステップS45において、制御判断部220は、前記ステップS36と同様の方法により回線使用案を作成する(S45)。
次に、制御判断部220は、現在の使用回線での平均品質条件達成度を再度計算し、前記ステップS45において作成した回線使用案の平均品質条件達成度と比較する(S46)。そして、現在の使用回線での平均品質条件達成度よりも高い平均品質条件達成度を持つ回線使用案がある場合は(ステップS46でYes)、当該回線使用案に基づき、前記ステップS39〜S42と同様の処理により対策を実行する。ただし、ステップS41において、トラブルチケット情報テーブル115aのステータス欄115eの更新は行わない。
一方、現在の使用回線での平均品質条件達成度よりも高い平均品質条件達成度を持つ回線使用案がない場合は(ステップS46でNo)ステップS42へ進む。
また、ステップS47では、制御判断部220は、出力部123に所定のエラー表示を行う等により、管理者に通知を行う。
そして、制御判断部220は、ステップS35でトラブルチケット情報テーブル115aに新たに登録したレコードのステータス欄115gに「不可」の文字列を格納することで、トラブルチケット情報テーブル115aを更新する(S48)。
以上のように、本発明の第二の実施形態によれば、広範囲に渡って影響が生じる障害が発生した場合でも、システム全体への影響を加味し、各拠点2の優先度を考慮しながら回線の切り替えを行うことで、正常な他の通信への影響を抑えながら、劣化した通信品質の改善を実現することが出来る。
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態は、第一の実施形態と比較してネットワーク管理装置が異なっているため、以下、ネットワーク管理装置に関連する事項について説明する。
例えば、第一の実施形態に記載した技術では、WiMAXなどの無線通信のように通信品質が頻繁に変動するネットワークがWAN190に含まれる場合には、通信品質が劣化と回復を繰り返す度に頻繁に回線の切り替えが起こってしまい、切り替えにかかる時間等により全体としてさらに通信品質が劣化してしまうおそれがある。
そこで、本発明の第三の実施形態では、通信品質のゆらぎの大きさに応じて品質劣化、品質の回復を判断するまでの時間を変えることで、通信品質が変動するネットワークを含むマルチホーム環境の場合でも適切に劣化した通信品質の改善を実現する。
図15は、本発明の第三の実施形態におけるネットワーク管理端末310の概略図である。図示するように、ネットワーク管理端末310は、記憶部311と、制御部317と、入力部122と、出力部123と、通信部124と、を備え、第一の実施形態と比較して、記憶部311及び制御部317が異なっているため、以下、これらの異なっている点に関連する事項について説明する。
記憶部311は、契約回線情報記憶領域312と、サービス契約情報記憶領域113と、使用回線情報記憶領域114と、トラブルチケット情報記憶領域115と、を備え、第一の実施形態と比較して、契約回線情報記憶領域312が異なっているため、以下、これらに関連する事項について説明する。
契約回線情報記憶領域312には、各拠点2のユーザが使用することのできるWAN190と、当該WAN190の属性を特定する契約回線情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図16(契約回線情報テーブル312aの概略図)に示すような契約回線情報テーブル312aが記憶される。
契約回線情報テーブル312aは、ユーザ拠点ID欄312bと、回線ID欄312cと、回線タイプ欄312dと、帯域312eと、アドレス欄312fと、スループット欄312gと、レスポンスタイム欄312hと、レスポンスタイム標準偏差欄312iと、を有し、第一の実施形態と比較して、レスポンスタイム標準偏差欄312iが追加されているため、いか、レスポンスタイム標準偏差欄312iについて説明する。
レスポンスタイム標準偏差欄312iには、ユーザ拠点ID欄312bで特定される拠点2に配置される第二ネットワーク制御装置160から予め定められた期間に受信した品質情報の、回線ID欄312cで特定される回線におけるレスポンスタイムの標準偏差の値が格納される。ここで、レスポンスタイムの標準偏差は、回線の品質(ここではレスポンスタイム)の変動の大きさを表している。
また、レスポンスタイム標準偏差欄312iに格納されるレスポンスタイムの標準偏差の値については、品質監視部319が品質情報を取得する度に算出して更新するのが望ましい。
図15に戻り、制御部317は、全体制御部118と、品質監視部319と、制御判断部120と、を備え、第一の実施形態と比較して、品質監視部319での処理が異なっているため、以下、品質監視部319に関連する事項について説明する。
本実施形態における品質監視部319は、通信部124を介して、第二ネットワーク制御装置160より品質情報を受信して、通信を監視する。
例えば、本実施形態においては、品質監視部319は、図10に示すフローチャートのステップS13の判断において、契約回線情報テーブル312aにおいて、ステップS12で取得した品質情報で特定される回線が回線ID欄312cに格納されているレコードのレスポンスタイム標準偏差欄312iの値を取得し、取得した標準偏差の値(の範囲)の大きさに比例した回数分の過去の品質情報の平均から品質を判断する。なお、ここで使用する品質情報については記憶部311に記憶されているものとする。
例えば、図16に示す一つの例では、ユーザ拠点A−1の回線IDがA−1−1の有線WAN回線サービスAではレスポンス標準偏差値が「5」と比較的通信品質が安定しているので、例えば過去1回の品質情報から品質条件の適否を即座に判断するが、ユーザ拠点A−1の回線IDがA−1−2の無線WAN回線サービスBではレスポンス標準偏差値が「15」と通信品質の変動が大きいので、過去3回の品質情報の平均から品質条件の適否を判断する。
以上のように、本発明の第三の実施形態によれば、通信品質のゆらぎの大きさに応じて品質条件の適否を判断するまでの時間を変えることで、品質が安定している回線では素早く、品質が不安定な回線では判断までの時間は遅くなるが確実に、品質条件の適否の判定を行い、通信品質が変動するネットワークを含むマルチホーム環境の場合でも適切に劣化した通信品質の改善を実現することが可能である。
以上に記載した第三の実施形態においては、品質監視部319は、レスポンスタイムの標準偏差の値を算出して、算出した標準偏差の値(の範囲)の大きさに比例した回数分の過去の品質情報の平均から品質を判断するようにしているが、このような態様に限定されるものではなく、例えば、帯域の標準偏差の値を算出して、算出した標準偏差の値(の範囲)の大きさに比例した回数分の過去の品質情報の平均から品質を判断するようにしてもよい。
以上に記載した実施形態においては、ネットワーク管理端末110、210、310は、LAN150に接続されているが、このような態様に限定されず、WAN190に接続されていてもよい。
100 ネットワーク制御システム
110、210、310 ネットワーク管理端末
111、211、311 記憶部
112、312 契約回線情報記憶領域
113、213 サービス契約情報記憶領域
114 使用回線情報記憶領域
115 トラブルチケット情報記憶領域
117、217、317 制御部
118 全体制御部
119、319 品質監視部
120、220 制御判断部
122 入力部
123 出力部
124 通信部
160 第二ネットワーク制御装置
161 記憶部
162 ルーティング情報記憶領域
164 制御部
165 全体制御部
166 ネットワーク制御部
167 品質計測部
169 通信部

Claims (17)

  1. 複数の回線を介して通信を行うネットワーク制御装置が使用する回線を決定するネットワーク管理端末であって、
    回線、当該回線のスループット、および、当該回線のレスポンスタイム、を特定する契約回線情報と、
    サービスで使用される使用回線、当該回線で使用する使用帯域、当該回線で必要とされる最低レスポンスタイム、当該回線で必要とされる最低確保帯域、および、当該サービスの優先度、を特定するサービス契約情報と、を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てること、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  2. 請求項1に記載のネットワーク管理端末であって、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムは、前記ネットワーク制御装置が計測して、前記ネットワーク管理端末に出力したものであること、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  3. 請求項1に記載のネットワーク管理端末であって、
    前記制御部は、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てる回線使用案を作成し、
    作成した回線使用案が複数ある場合には、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線の条件達成度が高い方の回線使用案を採用すること、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  4. 請求項3に記載のネットワーク管理端末であって、
    前記制御部は、
    前記条件達成度が同じ回線使用案がある場合には、回線を切り替える数が少ない方の回線使用案を採用すること、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  5. 請求項1に記載のネットワーク管理端末であって、
    前記制御部は、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムが、前記サービス契約情報の最低確保帯域及び最低レスポンスタイムを満たしていると判断した場合には、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムが、前記サービス契約情報の最低確保帯域及び最低レスポンスタイムを満たしていると判断された回線が前記サービス契約情報の使用回線となっているサービスで使用する回線を、前記満たしていると判断された回線に戻す処理を行うこと、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  6. 請求項1に記載のネットワーク管理端末であって、
    前記ネットワーク制御装置が複数ある場合には、
    前記記憶部には、
    前記ネットワーク制御装置が設置される拠点毎に、回線、当該回線のスループット、および、当該回線のレスポンスタイム、を特定する契約回線情報と、
    前記ネットワーク制御装置が設置される拠点毎に、サービスで使用される使用回線、当該回線で使用する使用帯域、当該回線で必要とされる最低レスポンスタイム、当該回線で必要とされる最低確保帯域、および、当該サービスの優先度、を特定するサービス契約情報と、が記憶され、
    前記制御部は、
    前記ネットワーク制御装置が設置される複数の拠点において、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記拠点の優先度のもの及び前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てること、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  7. 請求項6に記載のネットワーク管理端末であって、
    前記制御部は、
    前記ネットワーク制御装置が設置される複数の拠点において、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記複数の拠点の各々について、前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを、前記契約回線の前記契約回線情報のレスポンスタイムの特定の期間における平均値で除算した値に比例するレスポンスタイム達成度を算出し、当該レスポンスタイム達成度が低いものから順に前記優先度が高くなるにすること、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  8. 請求項1に記載のネットワーク管理端末であって、
    前記契約回線情報には、前記回線の品質の平均変動量を特定する情報がさらに含まれており、
    前記制御部は、
    前記平均変動量に対応して予め定められた回数連続して、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記回線を割り当てる処理を行うこと、
    を特徴とするネットワーク管理端末。
  9. 複数の回線を介して通信を行うネットワーク制御装置と、当該ネットワーク制御装置が使用する回線を決定するネットワーク管理端末と、を有するネットワーク制御システムであって、
    前記ネットワーク管理端末は、
    回線、当該回線のスループット、および、当該回線のレスポンスタイム、を特定する契約回線情報と、
    サービスで使用される使用回線、当該回線で使用する使用帯域、当該回線で必要とされる最低レスポンスタイム、当該回線で必要とされる最低確保帯域、および、当該サービスの優先度、を特定するサービス契約情報と、を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てること、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  10. 請求項9に記載のネットワーク制御システムであって、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムは、前記ネットワーク制御装置が計測して、前記ネットワーク管理端末に出力したものであること、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  11. 請求項9に記載のネットワーク制御システムであって、
    前記ネットワーク管理端末の前記制御部は、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てる回線使用案を作成し、
    作成した回線使用案が複数ある場合には、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線の条件達成度が高い方の回線使用案を採用すること、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  12. 請求項11に記載のネットワーク制御システムであって、
    前記ネットワーク管理端末の前記制御部は、
    前記条件達成度が同じ回線使用案がある場合には、回線を切り替える数が少ない方の回線使用案を採用すること、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  13. 請求項9に記載のネットワーク制御システムであって、
    前記ネットワーク管理端末の前記制御部は、
    前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムが、前記サービス契約情報の最低確保帯域及び最低レスポンスタイムを満たしていると判断した場合には、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムが、前記サービス契約情報の最低確保帯域及び最低レスポンスタイムを満たしていると判断された回線が前記サービス契約情報の使用回線となっているサービスで使用する回線を、前記満たしていると判断された回線に戻す処理を行うこと、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  14. 請求項9に記載のネットワーク制御システムであって、
    前記ネットワーク制御装置が複数ある場合には、
    前記ネットワーク管理端末の前記記憶部には、
    前記ネットワーク制御装置が設置される拠点毎に、回線、当該回線のスループット、および、当該回線のレスポンスタイム、を特定する契約回線情報と、
    前記ネットワーク制御装置が設置される拠点毎に、サービスで使用される使用回線、当該回線で使用する使用帯域、当該回線で必要とされる最低レスポンスタイム、当該回線で必要とされる最低確保帯域、および、当該サービスの優先度、を特定するサービス契約情報と、が記憶され、
    前記ネットワーク管理端末の前記制御部は、
    前記ネットワーク制御装置が設置される複数の拠点において、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記拠点の優先度のもの及び前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てること、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  15. 請求項14に記載のネットワーク制御システムであって、
    前記ネットワーク管理端末の前記制御部は、
    前記ネットワーク制御装置が設置される複数の拠点において、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記複数の拠点の各々について、前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを、前記契約回線の前記契約回線情報のレスポンスタイムの特定の期間における平均値で除算した値に比例するレスポンスタイム達成度を算出し、当該レスポンスタイム達成度が低いものから順に前記優先度が高くなるにすること、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  16. 請求項9に記載のネットワーク制御システムであって、
    前記契約回線情報には、前記回線の品質の平均変動量を特定する情報がさらに含まれており、
    前記ネットワーク管理端末の前記制御部は、
    前記平均変動量に対応して予め定められた回数連続して、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記回線を割り当てる処理を行うこと、
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  17. 回線、当該回線のスループット、および、当該回線のレスポンスタイム、を特定する契約回線情報と、
    サービスで使用される使用回線、当該回線で使用する使用帯域、当該回線で必要とされる最低レスポンスタイム、当該回線で必要とされる最低確保帯域、および、当該サービスの優先度、を特定するサービス契約情報と、を記憶する記憶部と、制御部と、を備えるネットワーク管理端末が、複数の回線を介して通信を行うネットワーク制御装置が使用する回線を決定するネットワーク管理方法であって、
    前記制御部が、前記契約回線情報のスループット及びレスポンスタイムの少なくとも何れか一方が、前記サービス契約情報の最低確保帯域又は最低レスポンスタイムを満たしていないと判断した場合には、前記サービス契約情報の優先度が高いサービスから順番に、前記契約回線情報のスループットが前記サービス契約情報の最低確保帯域及び使用帯域の何れか一方を満たし、かつ、前記契約回線情報のレスポンスタイムが前記サービス契約情報の最低レスポンスタイムを満たす回線を割り当てる過程を有すること、
    を特徴とするネットワーク管理方法。
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