JP2010185431A - Zスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】Zスクリューコンプレッサのエアエンドにおけるリーク損失を低減し、コンプレッサの効率向上を図るZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法を提供する。
【解決手段】スクリューロータ2の螺旋溝2Aと、ゲートロータブレード1の羽根1Aとの間の巾方向の隙間(クリアランス)の大きさδ1、δ2、δ3を空気の吸入側から吐出側に向けて次第に小さくし、リーク損失を低減してエアエンドの効率向上を図る。
【選択図】図1
【解決手段】スクリューロータ2の螺旋溝2Aと、ゲートロータブレード1の羽根1Aとの間の巾方向の隙間(クリアランス)の大きさδ1、δ2、δ3を空気の吸入側から吐出側に向けて次第に小さくし、リーク損失を低減してエアエンドの効率向上を図る。
【選択図】図1
Description
本発明は、互いに噛合するスクリューロータとゲートロータブレードとの巾方向のクリアランスを吸入側から吐出側に向かうに従って減少させて、作動時におけるリーク損失を低減してコンプレッサとしての効率向上を図るようにしたZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法に関する。
なお、本発明において「Zスクリュー」とは、1本のスクリューロータと軸直角に配置された2個のゲートロータとの噛合により圧縮室を構成するものである。
なお、本発明において「Zスクリュー」とは、1本のスクリューロータと軸直角に配置された2個のゲートロータとの噛合により圧縮室を構成するものである。
所謂Zスクリューコンプレッサとしてのエアエンドまわりの概要構造としては図2に示すものがある。なお、Zスクリューコンプレッサに関する公知技術としては図2に示すようなものはなく、「特許文献1」に示すものがあるが、このものの構造は図2に示すものとは相違する。
図2に示すように、Zスクリューコンプレッサのエアエンドとしては円筒状のスクリューロータ2とゲートロータブレード1等とからなる。スクリューロータ2は外周に螺旋溝2Aを形成するものからなり、ゲートロータブレード1は複数枚の羽根1Aを放射状に形成するものからなり、スクリューロータ2の左右に同一形状のものが螺旋溝2Aに羽根1Aを噛合した状態に配設される。
なお、正確にはゲートロータブレード1はブレードとゲートロータとからなるが、説明の都合上一体的構造のものとして以下説明を進める。
スクリューロータ2を図略の動力源により回転することによりゲートロータブレード1が回転し、その羽根1Aが螺旋溝2Aに沿って進み、空気圧縮室を形成する。即ち、吸入側では大きな体積の空気室が形成されているが、ゲートロータブレード1の回転により空気室の体積が次第に減少し、結果として所望圧力の圧縮空気が吐出側から吐出されることになる。
なお、正確にはゲートロータブレード1はブレードとゲートロータとからなるが、説明の都合上一体的構造のものとして以下説明を進める。
スクリューロータ2を図略の動力源により回転することによりゲートロータブレード1が回転し、その羽根1Aが螺旋溝2Aに沿って進み、空気圧縮室を形成する。即ち、吸入側では大きな体積の空気室が形成されているが、ゲートロータブレード1の回転により空気室の体積が次第に減少し、結果として所望圧力の圧縮空気が吐出側から吐出されることになる。
図3は、従来のZスクリューコンプレッサにおけるエアエンドのスクリューロータ2の螺旋溝2Aとゲートロータブレード1の羽根1Aとの関係を示すものである。
図示のように、すべての羽根1Aは巾寸法Wが一定のものからなり、羽根1Aと螺旋溝2Aの巾方向には微小な隙間3(大きさをδで示す)が形成されている。この隙間3はエアエンドの作動時におけるスクリューロータ2と、ゲートロータブレード1との接触を防止するためのものであり、極力小さい方がエアエンドの効率向上には望ましいが、ある程度の大きさはどうしても必要となる。この隙間3を小さくすると、スクリューロータ2やゲートロータブレード1の部品精度を向上させる必要があり、コスト高となると共に組み付けを正確に行う必要が生じて作業コストが大となり、場合によっては円滑に組み付けられない問題点が生ずる。なお、隙間3の大きさδが一定の場合に、圧縮工程において圧力上昇に従ってリーク損失が増大することになるが、このリーク損失を常に一定にすることがコンプレッサの効率向上のために必要となる。
図示のように、すべての羽根1Aは巾寸法Wが一定のものからなり、羽根1Aと螺旋溝2Aの巾方向には微小な隙間3(大きさをδで示す)が形成されている。この隙間3はエアエンドの作動時におけるスクリューロータ2と、ゲートロータブレード1との接触を防止するためのものであり、極力小さい方がエアエンドの効率向上には望ましいが、ある程度の大きさはどうしても必要となる。この隙間3を小さくすると、スクリューロータ2やゲートロータブレード1の部品精度を向上させる必要があり、コスト高となると共に組み付けを正確に行う必要が生じて作業コストが大となり、場合によっては円滑に組み付けられない問題点が生ずる。なお、隙間3の大きさδが一定の場合に、圧縮工程において圧力上昇に従ってリーク損失が増大することになるが、このリーク損失を常に一定にすることがコンプレッサの効率向上のために必要となる。
本発明は、以上の事情に鑑みて発明されたものであり、リーク損失を低減すると共にメカニカルロスの軽減や組立性の向上を図ることのできるZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法を提供することを目的とする。
本発明は、以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、螺旋溝を形成するスクリューロータと、該ロータの前記螺旋溝に噛合するゲートロータブレード等とからなり、相互の噛合により空気室の体積を変化せしめて圧縮空気を形成すべく形成されるZスクリューコンプレッサにおける前記スクリューロータとゲートロータブレードとの間からのリークを低減せしめる方法であって、該方法は前記ゲートロータブレードの羽根の巾寸法を一定とし、前記ゲートロータブレードの羽根と前記スクリューロータ螺旋溝との巾方向のクリアランスを空気の吸入側から吐出側に向かって減少させることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記クリアランスは、コンプレッサの作動時において少なくともゼロにならない寸法から形成されることを特徴とする。
本発明の請求項1のZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法によれば、リーク損失は空気圧縮力の小さな吸入側よりも空気圧縮力の大きい吐出側の方が大となるため、吸入側よりも吐出側のクリアランスを小さくし、全体としてのリーク損失を低減することができる。
また、本発明の請求項2のZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法によれば、前記クリアランスを小さくしても作動時においてゼロにならない寸法にすることにより、メカニカルロスを低減でき、ブレードの摩擦寿命の延長を図ることができる。
以下、本発明のZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1は、本発明におけるスクリューロータ2とゲートロータブレード1との関係を示すものである。図示ではスクリューロータ2の螺旋溝2Aは3箇所示されているが、勿論螺旋溝2Aは吸入側から吐出側に向かって連続して形成されている。
図1は、本発明におけるスクリューロータ2とゲートロータブレード1との関係を示すものである。図示ではスクリューロータ2の螺旋溝2Aは3箇所示されているが、勿論螺旋溝2Aは吸入側から吐出側に向かって連続して形成されている。
本実施形態では、ゲートロータブレード1の羽根1Aの巾寸法Wは一定のものからなる。今仮りに3箇所の螺旋溝2Aを螺旋溝2A−1,2A−2,2A−3とし、螺旋溝2A−1と羽根1Aとの間の片側の隙間3−1の大きさをδ1とし、螺旋溝2A−2と羽根1Aとの間の片側の隙間3−2の大きさをδ2とし、螺旋溝2A−3と羽根1Aとの間の片側の隙間3−3の大きさをδ3とすると、δ1>δ2>δ3の関係になる。前記のように螺旋溝2Aは連続に形成されているため、隙間の大きさδ1、δ2、δ3は吸入側から吐出側に向かって次第に減少するものからなる。
以上のように、螺旋溝2Aと羽根1Aとの隙間3(クリアランス)を次第に小さくすることにより空気洩れが従来より大幅に少なくなる。
なお、吐出側の最後の隙間3の大きさを仮りにδnとすれば、このδnの大きさはコンプレッサの作動時においてもゼロにならない寸法のものからなり、その値はエアエンドの大きさ、材質等を勘案し、例えば、実験的に定められる。
以上のように、隙間3を次第に変化させるためにはスクリューロータ2の螺旋溝2Aの加工を工夫することが必要であるが、エンドミル加工により4軸又は5軸制御によって加工が可能である。
本発明は以上の説明の内容からなるが、なお、本発明は以上の説明の内容に限定するものではなく、同一技術的範疇のものが適用されることは勿論である。
本発明は、Zスクリューコンプレッサに適用されるが、その形式については限定するものではなく、スクリューロータ及びこれに噛合するゲートロータブレードを有するエアエンドのすべてに適用可能であり、その利用範囲は極めて広い。
1 ゲートロータブレード
1A 羽根
2 スクリューロータ
2A 螺旋溝
3 隙間(クリアランス)
1A 羽根
2 スクリューロータ
2A 螺旋溝
3 隙間(クリアランス)
Claims (2)
- 螺旋溝を形成するスクリューロータと、該ロータの前記螺旋溝に噛合するゲートロータブレード等とからなり、相互の噛合により空気室の体積を変化せしめて圧縮空気を形成すべく形成されるZスクリューコンプレッサにおける前記スクリューロータとゲートロータブレードとの間からのリークを低減せしめる方法であって、該方法は前記ゲートロータブレードの羽根の巾寸法を一定とし、前記ゲートロータブレードの羽根と前記スクリューロータ螺旋溝との巾方向のクリアランスを空気の吸入側から吐出側に向かうに従って減少させることを特徴とするZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法。
- 前記クリアランスは、コンプレッサの作動時において少なくともゼロにならない寸法から形成されることを特徴とする請求項1に記載のZスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009031517A JP2010185431A (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | Zスクリューコンプレッサにおけるリーク損失低減方法 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008215245A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Daikin Ind Ltd | シングルスクリュー圧縮機 |
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2009
- 2009-02-13 JP JP2009031517A patent/JP2010185431A/ja active Pending
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