JP2010183782A - 管路挿線装置及びそれを用いた挿線方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】引き込み線6の先端に設けられる管路挿線装置として、少量の空気が封入された樹脂フィルム製の密閉長袋62を用いる。この密閉長袋62は変形自由であり、かつ、摩擦や引っかかりが少なく、引き込み線6を良好に牽引する。
【選択図】図1
Description
吸い込み式引き込み線挿通技術において、管路内に気流を形成したり、管路挿線装置前後に差圧を形成したりするために管路の引出口側から管路内の空気を吸引する空気吸引装置が用いられる。
管路内には、錆、水、既設ケーブルなどの種々の障害物がある。数百メートルに達する長い管路中を引き込み線を引きずるために、推進部材は大きなスラストを発生する必要がある。この大きなスラストに耐えるために、推進部材はこの大きなスラストに耐える引っ張り強度をもつ必要がある。推進部材は、上記障害物との摩擦により破損しない擦過強度とこれらの障害物に引っかからない円滑な表面をもつ必要がある。上記障害物による管路断面形状の変化や管路の曲がりや分岐にもかかわらず大きな差圧や流体抵抗を発生するために、推進部材は、管路断面の変化に応じて柔軟に変形し、空気漏れを極力減らす必要がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、管路挿線装置と管路内面や既設ケーブルとの間の摩擦抵抗や引っ掛かりなどの飛行妨害力を軽減しつつ、大きなスラストを発生可能な管路挿線装置を提供することをその目的としている。
(解決手段)
好適な態様において、前記密閉長袋は、樹脂製の軟質薄層素材により形成されて所定の最大容積をもち、前記密閉長袋は、大気圧にて前記最大容積の5〜70%、更に好適には10〜60%の体積を前記密閉長袋に与える量の空気又はガスを収容する。
この態様の重要な特徴は、密閉された密閉長袋の最大容積が密閉長袋内の空気量(大気圧下の体積)よりかなり大きくされる点にある。これにより、管路内を進行する密閉長袋に良好な管路閉塞性と、良好な変形性と、比較的小さい摩擦抵抗とを与えることができる。
直線状の管路内において、前方から吸引される場合、密閉長袋周辺の気流及び気圧により、密閉長袋内の封入空気は、密閉長袋の頭部に集まる。これは、密閉長袋の頭部前面に隣接する管路部位の気圧が上記吸い込みにより低下するものの、密閉長袋の中央部及び尾部に隣接する管路部位の気圧は略大気圧に保たれるためである。このため、密閉長袋の中央部及び尾部の封入空気は前方へ移動し、その結果として、密閉長袋の中央部及び尾部は萎んで紐状となり、密閉長袋の頭部は膨らむ。結局、密閉長袋は、大きな頭から後方へ紐状部が伸びる略オタマジャクシ状となる。膨らんだ密閉長袋の頭部は管路内面に密着して管路を塞ぎ、密閉長袋の頭部には吸い込み圧力が良好に作用して、この密閉長袋は、引き込み線に大きなスラストを与える。
更に、この密閉長袋は、管路の曲がりや口径変化に追従して柔軟に変形することができる。すなわち、管路の曲がりや口径変化により前方から見た頭部の断面積が小さくなる(端的に言えば細くなる)結果、密閉長袋の頭部容積が小さくなる場合には、頭部内の封入空気は、その後方の密閉長袋の中央部や尾部に移動し、その結果としてたとえ管路が急に曲がったり、細くなったりしても問題なく、頭部形状はそれに応じた形に変形することができる。その後、管路が元の形状に戻った場合には頭部の中央部や尾部の空気が再度頭部に移動して、頭部形状は元の大きな形状に回復する。管路内に既設ケーブルが存在する場合でも、同様に、頭部形状はそれに合わせて変形することができる。更に、この密閉長袋は、非常に軽量である上、安価に製造することができ、更に、引き込み線への接続や交換も容易であるという効果も奏する。
密閉長袋は、所望展開形状に切断された1枚の樹脂フィルムを折り、端部の内、長手方向一端部を除いて熱溶着して製造されることができる。その他、密閉長袋は、必要展開形状に切断された2枚の樹脂フィルムの端部の内、長手方向一端部を除いて熱溶着して製造されることができる。密閉長袋は、たとえばフランスパンを包む袋と同様の形状をもつことができる。
たとえば、この密閉長袋の素材として、繊維層が接着又は又は一体化された樹脂フィルムを採用することができる。この繊維層としては薄い布や網が考えられる。布としては、織布や不織布を採用することができる。このようにすれば、密閉長袋の引っ張り強度を増大することができる。その他、補強部と密閉長袋とを別体構成とし、二重に重ねて使用してもよい。
好適な態様において、前記補強部は、前記樹脂袋部の前端部から前記樹脂袋部の外表面に沿って延在して前記引き込み線と前記密閉長袋との連結部に達し、前記補強部の後端部は、前記引き込み線の先端部と力を伝達可能に連結される。これにより、密閉長袋に掛かる引き込み線引っ張りスラストを軽減することができるため、樹脂袋部を構成する樹脂フィルムが疲労して破損するのを抑止することができる。
好適な態様において、前記密閉長袋は、扁平状態における前記密閉長袋の幅の2〜20倍、更に好適には4〜10倍の長さを有する。これにより、密閉長袋と管路内面との間の隙間の空気抵抗を増大して空気漏れを減らすことができる。
好適な態様において、前記密閉長袋は、扁平状態で長方形の樹脂袋の先端部をその幅方向中央に寄り合わせて縛るか熱接合した後、前記樹脂袋を裏返して形成されている。これにより、密閉長袋の製造費用を減らしつつ、密閉長袋の前端部を略半球状に形成することができる。
好適な態様において、前記密閉長袋は、前記開口部を脱着可能に閉鎖する螺子付きのキャップとを有する。これにより、封入空気量の調節が容易となる。
好適な態様において、大気圧において前記密閉長袋の前記最大容積の所定比率の体積を前記密閉長袋に与える量の空気又はガスを前記密閉長袋に注入した後で前記密閉長袋を密閉した後、前記引き込み線に連結された前記密閉長袋を前記管路の一端から挿入するとともに前記管路の他端から前記管路内の空気を吸引し、前記所定比率は5〜70%、更に好適には10〜60%であり、前記管路は、空気又はガスが注された後の前記密閉長袋の外周面が密着可能な内径をもつ。
このようにすれば、既述した理由により比較的小動力の吸引装置により従来公知の管路挿線装置に比べて格段に優れた引き込み線牽引効果を奏することができる。
本発明の挿線装置の好適な実施形態を図面を参照して説明する。図1は、この実施例の挿線装置の模式断面図である。
1は、真空吸引装置であり、モータにより駆動される空気吸い込み装置により構成されている。2はゴム筒製又は樹脂筒製のエアホースである。真空吸引装置1としては、たとえば電気掃除機やブロワを採用することができる。この種の真空吸引装置1は、周知であるため、これ以上の説明は省略する。エアホース2は、真空吸引装置1の吸い込み側の開口を覆うように固定されている。これにより、真空吸引装置1はエアホース2を通じて空気を吸引する。
この密閉長袋62は密閉長袋により構成されている。この密閉長袋62の尾部64は、ケーブルを管路3内に敷設するための引き込み線6の先端部に結合されており、管路3内の空気により付勢されて引き込み線6を牽引する。密閉長袋すなわち密閉長袋62は、たとえば厚さ数〜数十μmのポリエチレンフィルムにより長筒状に形成されている。密閉長袋62は少量の空気が封入されて密閉されており、密閉長袋62の尾部64に設けられた空気注入用の開口は接着用のテープ63をきつく巻き付けるなどの方法で閉鎖されており、同時に引き込み線6の先端部に固定されている。
その他、折り曲げられた1枚の樹脂フィルムの周縁部を尾部64の開口を除いて熱溶着してこの頭部65が膨らんだ魚雷状の密閉長袋62を製造してもよい。
密閉長袋62を構成する樹脂フィルムとしては、引っ張り強度に優れたポリプロピレン樹脂フィルムなどが好適である。樹脂フィルムの厚さは、1〜100μmたとえば50μmとされるが、柔軟性が確保できれば厚さは変更可能である。密閉長袋62は、扁平状態における密閉長袋の幅の2〜20倍、更に好適には、4〜10倍の長さを有することが好適である。これにより、空気漏れを低減することができる。
この挿線方法によれば、既述した理由により比較的小動力の吸引装置により従来公知の各種の管路挿線装置に比べて格段に優れた引き込み線牽引効果を奏することができる。
密閉長袋62の封入空気量は、密閉長袋62の最大容積に対して少なくされる。このため、この密閉長袋62を管路3内に入れて吸引すると、密閉長袋62内の封入空気は、密閉長袋62の前後の気圧差により密閉長袋62の頭部に押し込まれる。その結果、密閉長袋62の頭部は膨らみ、密閉長袋62の中央部や尾部は萎む。このため、密閉長袋62は、この気圧差により引き込み線6を牽引して良好に移動する。
管路3の径や管路3内の既設ケーブル本数に合わせて、密閉長袋62に封入する空気量を調節することができる。これにより、口径が異なる複数種類に対する推進部材として一種類の密閉長袋62を用いることができる。ただし、密閉長袋62の最大径は、引き込み線6が挿線される各種管路3の内径よりも大きい必要がある。
また、密閉長袋62の頭部は、膨らませた状態にて略半球状に形成することが管路3の内面との接触面積を減ら観点から好適であるが、その代わりにして摩擦抵抗を低減することができる。
密閉長袋62の形状の変形例を図5を参照して説明する。
図5(A)は、密閉長袋62に用いる一端が開口された長封筒状の樹脂袋620を示す。扁平状態において、長方形に形成されている。この樹脂袋620の後端(図中、右端)のみが開口されている。この樹脂袋620に適切な空気を注入し、開口を紐で縛ったり、アルミリング621を嵌めてかしめたりすることにより、密閉長袋62が完成される(図5(B))。
ただし、図5(B)は、内部の空気は前方に移動した状態を示す。この開口閉鎖作業により、同時に引き込み線6の先端を密閉長袋62の後端部に結合してもよい。
その他の密閉長袋62の例を図5(D)を参照して説明する。図5(D)では、密閉長袋62の後端部に空気吹き込み用の小筒部623が設けられ、この小筒部623にキャップ624を螺着することにより、密閉長袋62内の空気漏れが防止される。これにより、封入空気量の調節を難解でも容易に行うことができる。
本発明の挿線装置の他の実施形態を図6を参照して説明する。図6は、この実施例の推進部材をなす密閉長袋62の模式側面図である。ただし、密閉長袋62は、断面図示する管路3内にて差圧を受けているものとする。
まず、補強部626は、樹脂袋部625の所定部位が障害物などとの接触しても、補強部626が応力を分散させるためこの所定部位により大きな応力が集中することがない。また、補強部626は密閉長袋62に掛かるスラストの一部又は全部を負担することができるため、密閉長袋62が疲労したり破れたりすることがない。更に、密閉長袋62を包むネット状又は籠状の補強部626は、多くの隙間をもつため、管路3の内面との間の摩擦抵抗が比較的小さいにもかかわらず、管路3の長手方向において管路3の内面と樹脂袋部625の外周面との間の隙間は、補強部626を構成するネットのスレッドにより何回も遮断されるため、空気漏れを減らすことができる。
本発明の挿線装置の他の実施形態を図8を参照して説明する。図8は、推進部材をなす密閉長袋62の模式径方向断面図である。ただし、密閉長袋62は、断面図示する管路3内にて差圧を受けているものとする。
管路3からエアホース2側に到達した密閉長袋62の認識を容易とするため、エアホース2を光透過性とし、密閉長袋62を着色することが好適である。その他、エアホースの所定部位又は管路3の出口に密閉長袋62のそれ以上の前進を規制するストッパ用のネットを設けることが好適である。また、相対回転自在な自在継ぎ手を介して密閉長袋62と引き込み線6とを連結してもよい。
その他、密閉長袋62及び/又は樹脂ネット66の後端部から後方にテープ状の連結テープ部を複数延設してもよい。各連結テープ部の両端は、たとえば手提げバッグのように密閉長袋62及び/又は樹脂ネット66の本体部に連結されていることが好ましい。このようにすれば、引き出し線6の先端を密閉長袋62又は樹脂ネット66に締結しやすくなる。
2 エアホース
3 管路(ケーブル敷設管)
6 引き込み線
7 マンホール
8 マンホール
62 密閉長袋
63 密閉長袋の開口を緊縛するためのテープ
64 密閉長袋の尾部
65 密閉長袋の頭部
66 樹脂ネット(補強部)
623 空気吹き込み用の小筒部
624 キャップ
625 密閉長袋の一部としての樹脂袋部
626 密閉長袋の他の一部としての補強部
6261 補強部としての樹脂テープ
たとえば、この密閉長袋の素材として、繊維層が接着又は一体化された樹脂フィルムを採用することができる。この繊維層としては薄い布や網が考えられる。布としては、織布や不織布を採用することができる。このようにすれば、密閉長袋の引っ張り強度を増大することができる。その他、補強部と密閉長袋とを別体構成とし、二重に重ねて使用してもよい。
好適な態様において、前記密閉長袋は、内部に空気を封入可能な樹脂フィルム製の樹脂袋部と、柔軟性を有するとともに少なくとも前記樹脂袋部よりも優れた長さ方向引っ張り強度をもつ補強部とを有し、前記補強部は、前記樹脂袋部の前端部から前記樹脂袋部の外表面に沿って延在して前記引き込み線と前記密閉長袋との連結部に達し、前記補強部の後端部は、前記引き込み線の先端部と力を伝達可能に連結される。これにより、密閉長袋に掛かる引き込み線引っ張りスラストを軽減することができるため、樹脂袋部を構成する樹脂フィルムが疲労して破損するのを抑止することができる。
つまり、密閉長袋には、通常は空気からなるガスは密閉状態にて部分的にしか注入されない。密閉長袋に封入されるガス(好適には空気)の量は重要である。空気量が大きすぎると密閉長袋は管路内の狭隘な部分を通り抜けることができず、また密閉長袋の頭部が管路内面に広く密着して摩擦抵抗が増大する。空気量が小さすぎると密閉長袋の頭部は管路内面にその全周にわたって良好に略密着することができないため、空気漏れの増大により引き込み線を牽引する能力が低下する。
本発明の重要な特徴は、密閉された密閉長袋の最大容積が密閉長袋内の空気量(大気圧下の体積)よりかなり大きくされる点にある。これにより、管路内を進行する密閉長袋に良好な管路閉塞性と、良好な変形性と、比較的小さい摩擦抵抗とを与えることができる。
この点について、以下、更に詳しく説明する。
直線状の管路内において、前方から吸引される場合、密閉長袋周辺の気流及び気圧により、密閉長袋内の封入空気は、密閉長袋の頭部に集まる。これは、密閉長袋の頭部前面に隣接する管路部位の気圧が上記吸い込みにより低下するものの、密閉長袋の中央部及び尾部に隣接する管路部位の気圧は略大気圧に保たれるためである。このため、密閉長袋の中央部及び尾部の封入空気は前方へ移動し、その結果として、密閉長袋の中央部及び尾部は萎んで紐状となり、密閉長袋の頭部は膨らむ。結局、密閉長袋は、大きな頭から後方へ紐状部が伸びる略オタマジャクシ状となる。膨らんだ密閉長袋の頭部は管路内面に密着して管路を塞ぎ、密閉長袋の頭部には吸い込み圧力が良好に作用して、この密閉長袋は、引き込み線に大きなスラストを与える。
次に、この略オタマジャクシ状の密閉長袋からなる管路挿線装置は、全体として長いにもかかわらず、引き込み線を引く際にはその頭部だけが膨らむので、管路内面との総接触面積は比較的小さく、摩擦抵抗の増大を抑止することができる。
更に、この密閉長袋は、管路の曲がりや口径変化に追従して柔軟に変形することができる。すなわち、管路の曲がりや口径変化により前方から見た頭部の断面積が小さくなる(端的に言えば細くなる)結果、密閉長袋の頭部容積が小さくなる場合には、頭部内の封入空気は、その後方の密閉長袋の中央部や尾部に移動し、その結果としてたとえ管路が急に曲がったり、細くなったりしても問題なく、頭部形状はそれに応じた形に変形することができる。その後、管路が元の形状に戻った場合には頭部の中央部や尾部の空気が再度頭部に移動して、頭部形状は元の大きな形状に回復する。管路内に既設ケーブルが存在する場合でも、同様に、頭部形状はそれに合わせて変形することができる。更に、この密閉長袋は、非常に軽量である上、安価に製造することができ、更に、引き込み線への接続や交換も容易であるという効果も奏する。
また更に、本発明の密閉長袋は、たとえば管路の所定部位にて既設ケーブルなどにより狭隘となった通路などを良好に通過することができる。すなわち、密閉長袋の頭部は、この狭隘部位に達すると内部の空気が後方へ移動することにより、この狭隘部位の形状に合わせて細くなってこの狭隘部位を通過する。その後、内部の空気は、この狭隘部を通過した密閉長袋の頭部に移動し、頭部は再び膨らむ。その後、密閉長袋の細くなった中央部や尾部が順次この狭隘部を通過する。管路の狭隘部を通過するための密閉長袋の上記変形動作は、従来の弾性ボール体型の差圧推進部材やパラシュート型の差圧推進部材やテープ状の差圧推進部材のそれに比べて圧倒的に優れている。
好適な態様において、前記密閉長袋は、樹脂製の軟質薄層素材により形成されて所定の最大容積をもつ。
好適な態様において、前記密閉長袋は、大気圧にて前記最大容積の10〜60%の体積を前記密閉長袋に与える量の空気又はガスを収容する。
Claims (22)
- ケーブルを管路内に敷設するための引き込み線と、前記引き込み線の先端部に固定されるとともに前記管路内の空気により付勢されて前記引き込み線を牽引する差圧推進部材とを有する管路挿線装置において、
前記差圧推進部材は、前記管路の内面に密着可能な外径と、前記外径よりも長い管路方向の軸長とを有して略魚雷形状に形成されて内部に空気又はガスが部分的に封入された軟質薄層素材製の密閉長袋を有することを特徴とする管路挿線装置。 - 前記引き込み線の先端部は、前記密閉長袋の後端部に連結されている請求項1記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、樹脂製の軟質薄層素材により形成されて所定の最大容積をもち、
前記密閉長袋は、大気圧にて前記最大容積の5〜70%の体積を前記密閉長袋に与える量の空気又はガスを収容する請求項1記載の管路挿線装置。 - 前記密閉長袋は、大気圧にて前記最大容積の10〜60%の体積を前記密閉長袋に与える量の空気又はガスを収容する請求項3記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、樹脂フィルムにより形成されている請求項3記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、内部に空気を封入可能な樹脂フィルム製の樹脂袋部と、柔軟性を有するとともに少なくとも前記樹脂袋部よりも優れた長さ方向引っ張り強度をもつ補強部とを有し、
前記補強部は、前記樹脂袋部の樹脂フィルムよりも厚肉で多く隙間を有して前記樹脂袋部の全周に密着する樹脂部材からなる請求項5記載の管路挿線装置。 - 前記補強部は、前記樹脂袋部の外表面に密着する請求項6記載の管路挿線装置。
- 前記補強部は、前記樹脂袋部の前端部から前記樹脂袋部の外表面に沿って延在して前記引き込み線と前記密閉長袋との連結部に達し、
前記補強部の後端部は、前記引き込み線の先端部と力を伝達可能に連結される請求項6記載の管路挿線装置。 - 前記補強部は、網状又は籠状に形成されて前記樹脂袋部を覆う請求項6記載の管路挿線装置。
- 前記補強部は、互いに周方向所定ピッチで前記樹脂袋部の外表面に接合される複数のスレッド状又はテープ状の樹脂部材により構成される請求項8記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、前記空気又はガスが封入されない扁平状態において略長方形の形状をもつ請求項2記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、扁平状態における前記密閉長袋の幅の2〜20倍の長さを有する請求項8記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、扁平状態における前記密閉長袋の幅の4〜10倍の長さをもつ請求項8記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、半球状の先端部を有する請求項2記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、扁平状態で長方形の樹脂袋の先端部をその幅方向中央に寄り合わせて縛るか熱接合した後、前記樹脂袋を裏返して形成されている請求項2記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、前記空気又はガスを注入するための開口部を後端部に有する請求項2記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、長手方向一端のみが開口された樹脂フィルムにより作製された袋からなる請求項16記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、前記開口部を脱着可能に閉鎖する螺子付きのキャップとを有する請求項2記載の管路挿線装置。
- 前記密閉長袋は、前記開口部を閉鎖した部位よりも更に後方にて前記引き込み線に連結される請求項2記載の管路挿線装置。
- 請求項1乃至19のいずれか記載の管路挿線装置を用いる挿線方法において、
大気圧において前記密閉長袋の前記最大容積の所定比率の体積を前記密閉長袋に与える量の空気又はガスを前記密閉長袋に注入した後で前記密閉長袋を密閉した後、前記引き込み線に連結された前記密閉長袋を前記管路の一端から挿入するとともに前記管路の他端から前記管路内の空気を吸引し、
前記所定比率は、5〜70%であり、
前記管路は、空気又はガスが注された後の前記密閉長袋の外周面が密着可能な内径をもつことを特徴とする挿線方法。 - 前記所定比率は、10〜60%である請求項20記載の挿線方法。
- 挿線すべき前記管路の内径に合わせて少なくとも前記密閉長袋の外周面が前記管路の内周面の全面に密着可能な量の前記空気又はガスを前記密閉長袋に注入する請求項20記載の挿線方法。
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