JP2010182128A - 在庫引当システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
メーカが管理する在庫について、販社による無制限な引当を抑止し、その在庫の負担者たるメーカでその在庫の引当をコントロール可能にする。
【解決手段】
本発明では、在庫の引当てについて、小売業者等の商品の販売に関する販売情報に基づいて、引当に対する制限を示す制限情報を算出し、これに基づいて引当てを含む在庫管理を行うものである。
より具体的には、複数の販売店からの要求される商品についての在庫引き当てを管理する在庫引当システムにおいて、予め前記複数の販売店それぞれについて、当該販売店の販売に関する販売情報、および、前記商品の各々についての在庫情報を記憶し、前記販売店の販売店装置から、商品についての引当要求を受信し、受信された前記引当要求の発信元である前記販売店の販売情報に用いて、前記引当要求で要求される商品についての引当有効日時を算出し、これに基づいて引当をコントロールする。
【選択図】 図2
メーカが管理する在庫について、販社による無制限な引当を抑止し、その在庫の負担者たるメーカでその在庫の引当をコントロール可能にする。
【解決手段】
本発明では、在庫の引当てについて、小売業者等の商品の販売に関する販売情報に基づいて、引当に対する制限を示す制限情報を算出し、これに基づいて引当てを含む在庫管理を行うものである。
より具体的には、複数の販売店からの要求される商品についての在庫引き当てを管理する在庫引当システムにおいて、予め前記複数の販売店それぞれについて、当該販売店の販売に関する販売情報、および、前記商品の各々についての在庫情報を記憶し、前記販売店の販売店装置から、商品についての引当要求を受信し、受信された前記引当要求の発信元である前記販売店の販売情報に用いて、前記引当要求で要求される商品についての引当有効日時を算出し、これに基づいて引当をコントロールする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数の販売店や販社で販売される家電品などの商品の在庫管理に関するもので、その中でも特に、各販売店等からの要求に応じて、統合的に関している在庫についての引当てを管理するための技術に関する。
従来、小売業者(販売店)が、メーカに対して必要とする商品の引当てを、メーカで管理している在庫に対して行うことがなされていた。例えば、特許文献1には、小売業者が商品在庫を持たずにカタログショッピングなどを行う場合に、構築されている卸売り業者毎に在庫検索・商品発注システムにおける問題を解決するための手法が記載されている。特許文献1では、在庫検索・商品発注システムを複数の小売業者で共用し(ASP)、システム構築・運用の手間を省いている。特に、各小売業者はそれぞれ引当限度数の範囲で引当可能とするような技術が提案されている。
しかしながら、特許文献1を含む従来技術においては、卸売り業者やメーカにおいて、在庫を管理することになり、さらに在庫に対する負担も卸売り業者やメーカで負担することになっていた。このため、小売業者では、在庫の確保(引当)を行っても、それらが売れなくとも自身に費用負担などのマイナス要因は掛からず、不要な在庫を増加させてしまう恐れがあった。逆に、メーカや卸売り業者は、自身でコントロールできない在庫についての負担だけを担ってしまう、との恐れがあった。
これらは、引当てを行うものが無制限に引当が可能であって、その在庫の負担者がその在庫の引当をコントロールできない、との問題によるものである。この点を解消することが本願の課題となる。
本発明によれば、小売業者などの共通在庫に対する引当てを制限することが可能になり、不要な在庫の増大を防止することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。まず、図1に本実施形態の適用先である、商品の流通形態を示す。商品は、工場1aで製造され、各流通の中間拠点2a〜2cに配送される。そして、この中間拠点2a〜cに存在する商品=在庫、については各販社(や販売店)3a〜fで引当がなされ、それぞれ配送される。ここで、中間拠点2a〜cでの在庫について、情報として引当がなされても中々販社が物理的に引き取らないことがある。また、引当をキャンセルしてしまうこともある。このようなことが生じた場合、工場1a側でそれらの在庫のコスト負担をせざるを得なくなる。この問題を本実施形態では解消することを目的とする。このために、引当としての有効期限である引当有効日時を算出し、これに基づいて在庫の管理、すなわち、引き当てられているかの管理を行う。
このためのシステム構成図を、図2に示す。本システムは、生産工場1aの工場コンピュータ10、中間拠点2a〜cの拠点コンピュータ20、販社3a〜fの販社コンピュータが30および統括本部で用いられるデータ集約用コンピュータ40、アロケーション計算用コンピュータ60、アロケーションパラメータ用コンピュータ70がネットワークなどで接続され構成される。そして、統括本部では、データベースサーバ1(60)やデータベースサーバ2(80)により、各種データを保持している。なお、統括本部の各コンピュータは一体、それぞれのコンピュータのサブコンビネーションとして構成されても構わない。また、データベース1と2も1つものとして構成してもよい。
次に、図3を用いて、アロケーションパラメータの算出手順について説明する。アロケーションパラメータとは、引当有効日時などの在庫管理のためのデータを算出するためのパラメータであって、商品の属性(シェアなど)から算出するものである。これを、データベースサーバ1に格納しておき、引当有効日時の算出の際に用いる。なお、引当有効日時などの算出については、図4を用いて後述する。
では、図3について説明する。まず、ステップs10にて、アロケーションパラメータ用コンピュータ70は、データベースサーバ2から各種DBを読み込む。具体的には、アロケーションパラメータを算出すべき商品もしくは販社の少なくとも一方の指定を受け付ける。これは、管理者などからの入力に従ってもよいし、周期的に起動されるようにしてもよい。特に、周期的に行う場合、各商品のアロケーションパラメータをまとめて算出するように構成してもよい。この場合、タイマー機能で起動される。
そして、指定された、すなわち、算出が必要な商品の各データの要求をデータベースサーバ2に送信する。これは、製品名称などの商品を識別する情報と販社を識別する情報を含む検索要求をデータベースサーバ2に送信することになる。そして、データベースサーバ2では、この要求に対応する各データを検索する。すなわち、各DB(801〜806)の対応する「評価値」を検索する。より具体的には、販社Aのアロケーションパラメータを算出する場合、各DBの「販社A」に対応付けられているデータ、つまり、過去実績DB801からは「過去実績評価値」=4、シェア・競争力DB802からは「シェア・競争力評価値」=3、売上規模DB803からは「売上規模評価値」=3、販売政策DB804からは「販売政策評価値」=4、粗利DB805からは「粗利評価値」=4、製品ライフサイクルDB806からは「ライフサイクル評価値」=3がそれぞれ検索される。
なお、これらの各評価値は、統括本部の管理者などがそれまでの経験などで入力しておくことで、データベースサーバ2に格納されている。また、関連するデータを各DBに格納し、それから算出するようにしてもよい(予め定められた規則に従って)。この場合、図15に示す「評価項目算出テーブル」に従って、各データ(例えば、販売規模について、販社A=5.5億円)に対応する評価値(この例の場合、「3」)を算出し格納する。また、各種データは、工場コンピュータ10、拠点コンピュータ20および販社コンピュータ30からネットワークを介してデータ集約用コンピュータ40が収集して、格納されるようにしてもよい。
そして、データベースサーバ2からアロケーションパラメー用コンピュータに、検索された各評価値がいずれの項目かを識別される形で送信される。これで、ステップs10の各DBの読込みを終わり、ステップs20に進む。なお、ここでは、販社のみが指定された場合を例に説明したが、商品も指定されている場合には以下のように検索処理を実現する。それは、各DBで商品毎のデータ(レコード)もあるものについては、指定された販社と商品の両方を含むもの、商品はなく販社ごとのデータ(レコード)しかないものはその販社のレコードの評価値を検索結果とする。このため、本実施形態では、以下の態様その1つにも含まれる。それは、まず「販社」で各DBを検索し、その検索結果に対して「商品」(商品が指定されている場合)で検索をかける。この後の検索の結果、「商品」に対応するものが検索されなかった場合、「販社」で検索された結果を最終的な検索結果として出力する。
ステップs20において、アロケーションパラメータ用コンピュータ70は、送信された各評価値を用いて販社別(および/または商品別)のパラメータを算出する。上述のように検索された各評価値について、図15に示す「評価項目算出テーブル」の重み付けを掛け合わせる。そして、その結果を合算する。
つまり、「過去実績評価値」4X3 +「シェア・競争力評価値」3X4+「売上規模評価値」 3X4+「販売政策評価値」4X3+「粗利評価値」4X5+「ライフサイクル評価値」3X1=71を算出する。なお、本例では、各評価値が満点(5点)のとき、重み付け計算後の合算値は100となる。このため、満点評価100に対して販社Aの評価値71であり、図14に示すアロケーションパラメータ表に従いアロケーションパラメータ値を取得する。つまり、パラメータ値=1が特定できる。この結果、本例(販社Aの)例では、パラメータ値が1となるので図15のアロケーションパラメータ表に従って、数量、納期ともに要求内容で在庫を確保することになる。つまり、このことを示す情報を、登録しておく。なお、図14、15に示す表は、アロケーションパラメータ用コンピュータ70に格納されているものとする。なお、重み付けなど図15の「評価項目算出テーブル」の各データは、管理者などが経験を元に各データを特定し、その内容がデータベースサーバ1のアロケーションパラメータDB503に格納される。なお、この場合、販社を特定せず、各データを取り込む構成としてもよい。
つまり、「過去実績評価値」4X3 +「シェア・競争力評価値」3X4+「売上規模評価値」 3X4+「販売政策評価値」4X3+「粗利評価値」4X5+「ライフサイクル評価値」3X1=71を算出する。なお、本例では、各評価値が満点(5点)のとき、重み付け計算後の合算値は100となる。このため、満点評価100に対して販社Aの評価値71であり、図14に示すアロケーションパラメータ表に従いアロケーションパラメータ値を取得する。つまり、パラメータ値=1が特定できる。この結果、本例(販社Aの)例では、パラメータ値が1となるので図15のアロケーションパラメータ表に従って、数量、納期ともに要求内容で在庫を確保することになる。つまり、このことを示す情報を、登録しておく。なお、図14、15に示す表は、アロケーションパラメータ用コンピュータ70に格納されているものとする。なお、重み付けなど図15の「評価項目算出テーブル」の各データは、管理者などが経験を元に各データを特定し、その内容がデータベースサーバ1のアロケーションパラメータDB503に格納される。なお、この場合、販社を特定せず、各データを取り込む構成としてもよい。
次に、図4を用いて、実際の管理の流れを説明する。まず、s1において、アロケーション計算用コンピュータ60は、所定タイミングなど予め定められた起動条件を満たした場合、データベースサーバ1(50)の各DBのデータを読み込む。すなわち、処理が要求されている条件として販社の引当有効日時を算出したい場合、販社を識別する情報を含む検索要求を、アロケーション計算用コンピュータ40からデータベースサーバ1に送信する。この結果、在庫DB501、販社確保要求DB502およびアロケーションパラメータDB503から、対応するレコード(ここでは、販社Aを例に以下説明する)が検索され、アロケーション計算用コンピュータ60に返される。
次に、ステップs2において、アロケーション計算用コンピュータ70は、確保要求DB502に格納された(販社コンピュータ30から送信され)販社要求の確保期限が、当日を超過しているか判断する。これは、当該コンピュータ内の時計(タイマー)機能との突合せで判断する。この結果、超過している場合にはs2−1に進み、超過していない場合にはs3に進む。
次に、s2−1、s2−3、つまり、s2において「超過している」と判断された場合のアロケーション計算用コンピュータ60の処理について説明する。s2−1において、在庫DB501について、販社確保要求DB期限経過の確保済在庫を引当可能在庫に戻し入れ処理を行う。つまり、販社Aでのプラズマ1の確保要求が確保要求DB502から「30」と判断されるので、在庫DB501の「プラズマ1」の確保済数30をそれぞれ0とする(判断された確保要求「30」を減算する)。そして、未確保数70に30を加え、100とする。
次に、ステップs2−2において、予め登録された販社、工場、中間拠点(のコンピュータ)のメールアドレスに対して、変更があった旨を示すメールを送信する。この場合、在庫DBの更新内容を通知してもよいし、在庫DBにアクセスするための情報(url)を送信するようにしてもよい。
そして、s3において、確保期限まで一定期間前(例えば3日前)を切っていないかを判断する。この結果、該当する場合には、当該データの販社等のコンピュータにその旨を示すアラームメールを送信する(s4)。そうでない場合には、s5に進む。
なお、s2、s3の判断に関しては、s1で販社を特定しない場合、読み込んだ各データについて、その条件を満たすかを判断し、各データについてそれぞれの処理を実行する。
s5、s6において、データ集約用コンピュータ40が、工場コンピュータ10や拠点コンピュータ20から送信される情報に従って、在庫DB501の総在庫数(および未確保数)を更新する。つまり、工場コンピュータ10から在庫から製品の出荷実績や出荷計画を受信し、拠点コンピュータ20から在庫数を受信し、この結果に応じて在庫DB501の総在庫数(および未確保数)を更新する。この場合、工場コンピュータ10からの出荷数を現状の総在庫数に加え、これを仮登録とし、拠点コンピュータ20から情報で本登録としてもよい。
また、s7において、販データ集約用コンピュータ40が、社コンピュータ30からの確保要求データに従って確保要求DB更新する。すなわち、販社コンピュータから送信された確保要求数を、在庫DB501の「確保要求数」に加えてそれを更新する。
このように在庫DB501が更新されたことをトリガに(もしくは一定周期ごとに更新を行う場合、その周期に従って)、s9において、アロケーション計算用コンピュータ60は、アロケーションパラメータDBに格納されたパラメータ値を用いて、販社/商社別に数量・確保期限を自動設定し、在庫DB、確保要求DBを更新する。すなわち、販社ごとに定められた図14に示す「計算方法」に従ってその確保期間を計算し、確保要求DBの「確保計算結果」の確保期限に格納する。
そして、s9において、アロケーション計算用コンピュータ60は、予めメールアドレスが登録されている各工場コンピュータ10、拠点コンピュータ20および販社コンピュータ30にデータベースが更新されたことを示すメールを送信する。以上で、本実施形態の説明を終わる。このように、データベースサーバ2に格納されるような複数の側面を有する販社(商品)の属性を考慮したパラメータを設定することで、より精度の高い「確保期限」=在庫有効日時を計算することが可能になり、ひいてはより効率的な在庫管理が可能になる。
10…工場コンピュータ、20…拠点コンピュータ、30…販社コンピュータ、40…データ集約用コンピュータ、50…データベースサーバ1、60…アロケーション計算用コンピュータ、70…アロケーションパラメータ用コンピュータ、80…データベースサーバ80
Claims (3)
- 複数の販売店からの要求される商品についての在庫引き当てを管理する在庫引当システムにおいて、
予め前記複数の販売店それぞれについて、当該販売店の販売に関する販売情報、および、前記商品の各々についての在庫情報を記憶する記憶装置と、
前記販売店の販売店装置から、商品についての引当要求を受信する受信手段と、
受信された前記引当要求の発信元である前記販売店の販売情報に用いて、前記引当要求で要求される商品についての引当有効日時を算出する算出手段と、
算出された前記引当有効日時および当該商品が引き当てられていること示す情報を、前記在庫情報に対応付けて記憶して記憶する記憶制御手段と、
前記引当有効日時に示す日時の検知に応じて、前記引き当てられていることを示す情報を削除する情報削除手段とを有することを特徴とする在庫引当システム。 - 請求項1に記載の在庫引当システムにおいて、
前記販売情報には、少なくとも前記商品の粗利、シェア、価格のいずれか1つが含まれることを特徴とする在庫引当システム。 - 請求項2に記載の在庫引当システムにおいて、
前記算出手段は、前記販売情報を構成する各評価項目毎に定められた重み付けの数値を合算し、合算された結果に応じた前記引当有効日時を算出することを特徴とする在庫引当システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009025507A JP2010182128A (ja) | 2009-02-06 | 2009-02-06 | 在庫引当システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019108195A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 株式会社オービック | 在庫確保解除装置、在庫確保解除方法および在庫確保解除プログラム |
JP2020004291A (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-09 | 株式会社オービック | 在庫振分装置、在庫振分方法、及び在庫振分プログラム |
-
2009
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JP7100449B2 (ja) | 2017-12-18 | 2022-07-13 | 株式会社オービック | 在庫確保解除装置、在庫確保解除方法および在庫確保解除プログラム |
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JP7064397B2 (ja) | 2018-06-29 | 2022-05-10 | 株式会社オービック | 在庫振分装置、在庫振分方法、及び在庫振分プログラム |
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