JP2010181306A - 信号処理方法、信号処理装置、およびコリオリ流量計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも1本、若しくは一対のフローチューブに作用するコリオリの力に比例した位相差及び/又は振動周波数を検出し、被計測流体の質量流量及び/又は密度を得るコリオリ流量計において,一対の振動検出センサの出力信号をA/D変換するA/D変換器と,デジタル信号を周波数変換する直交周波数変換器と,一対の振動検出センサから出力されるいずれかのデジタル信号に基づき周波数を計測する周波数計測器と,該デジタル周波数信号のθ(1−1/N)の周波数信号を生成する発信器とを備え,直交周波数変換器によって生成された信号を用いて位相差を得るようにする。
【選択図】図2
Description
そして、フローチューブを駆動するための駆動手段としては、コイルとマグネットの組み合わせで用いられることが一般的になっている。そのコイルとマグネットの取り付けに関しては、フローチューブの振動方向に対してオフセットしてない位置に取り付けることが、コイルとマグネットの位置関係のズレを最小にする上で好ましい。そこで、並列二本のフローチューブを備える湾曲管式のコリオリ流量計のような並列二本のフローチューブにあっては、コイルとマグネットとを挟み込む状態に取り付けられている。そのため、相対する二本のフローチューブの距離が少なくともコイルとマグネットとを挟み込む分だけ離れるような設計がなされている。
測定チューブ2,3の検出器4には、測定チューブ2,3を共振振動させる加振器6と、該加振器6によって振動したときに測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度を検出する左速度センサ7と、該加振器6によって振動したときに測定チューブ2,3の右側に生じる振動速度を検出する右速度センサ8と、振動速度検出時の測定チューブ2,3内を流れる被測定流体の温度を検出する温度センサ9とを備えている。これら加振器6と、左速度センサ7と、右速度センサ8と、温度センサ9は、それぞれ変換器5に接続されている。
したがって、右速度センサ8によって検出される速度信号は、測定チューブ2,3に流入する被測定流体の入口速度信号となる。また、左速度センサ7によって検出される速度信号は、測定チューブ2,3から流出する被測定流体の出口速度信号となる。
なお、振動速度を検出する左速度センサ7、右速度センサ8は、各々加速度センサであっても、もちろんよい。
このコリオリ流量計変換器5は、駆動制御部10と、位相計測部11と、温度計測部12とによって構成されている。
すなわち、コリオリ流量計変換器5は、入出力ポート15を有している。この入出力ポート15には、駆動制御部10を構成する駆動信号出力端子16が設けられている。駆動制御部10は、測定チューブ2,3に取り付けられた加振器6に、所定のモードの信号を駆動信号出力端子16から出力し、測定チューブ2,3が共振振動させている。
また、入出力ポート15には、加振器6によって振動したときに測定チューブ2,3の右側に生じる振動速度の検出信号を入力する右速度信号入力端子20が設けられており、この右速度信号入力端子20は、位相計測部11を構成している。
左速度信号入力端子19には、増幅器21の入力端子が接続されており、この増幅器21の出力端子には、A/D変換器22が接続されている。このA/D変換器22においては、左速度信号入力端子19から出力される振動信号を増幅器21で増幅したアナログ信号をデジタル値に変換している。
A/D変換器22には、演算器23が接続されている。
そして、A/D変換器25の出力されるデジタル信号は、演算器23に入力される。
この温度センサ9には、一般に抵抗型温度センサが用いられており、抵抗値を計測することによって温度を算出している。
温度信号入力端子26には、温度計測回路27が接続されており、この温度計測回路27によって温度センサ9から出力される抵抗値に基づいて測定チューブ2,3内の温度を算出している。この温度計測回路27において算出した測定チューブ2,3内の温度は、演算器23に入力されるようになっている。
したがって、コリオリ流量計1の右速度センサ8からの信号(入口速度信号)と左速度センサ7からの信号(出口速度信号)は、この2つの信号が重畳された形で出力される。この2つの信号が重畳された形で出力される信号は、流量信号だけでなく不要なノイズ成分を多く含んでおり、さらに計測流体の密度変化などによっても振動数が変化してしまう。
さらに、コリオリ流量計1は、非常に高精度な計測と高速な応答性を要求されることがしばしばある。この要求を満足するためには、非常に複雑な演算と高い処理能力をもった演算器を必要とし、コリオリ流量計1そのものが非常に高価なものになっている。
このようなことから、コリオリ流量計1には、常に計測周波数に合わせた最適なフィルタと高速な演算方法を併せ持った位相差計測方法の確立が必要とされている。
アナログフィルタを用いた方法は、比較的安価に構成できる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。しかし、この特許文献1、特許文献2においてフィルタの能力を上げることには限界があり、コリオリ流量計のフィルタとしては、十分ではないという問題点がある。
従来の流量を計算するための位相差計測方法において、ノイズを除去するためのフィルタ処理方法としてデジタルフィルタを用いた方法が開発されている。
デジタル信号処理を用いたコリオリ流量計のタイプとしては、従来、フーリエ変換を用いて位相を計測する方法(例えば、特許文献3参照)、ノッチフィルタ、バンドパスフィルタなどのフィルタテーブルを持つことによって、入力周波数に併せた最適なテーブルを選択し、位相を計測する方法(例えば、特許文献4、特許文献5参照)などがある。
フーリエ変換を用いた位相計測方法によるコリオリ流量計変換器は、図18に示す如きブロック構成を用いて行われる。
図18において、左速度センサ7によって検出される加振器6によって振動したときに測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度の検出信号(出口側速度信号)を入力する入出力ポート15に設けられている左速度信号入力端子19には、ローパスフィルタ30が接続されている。このローパスフィルタ30は、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに、測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度を検出する左速度センサ7から出力される左速度信号(出口側速度信号)を周波数フィルタを通して、低い周波数の左速度信号(出口側速度信号)のみを取り出す回路である。
また、このA/Dコンバータ31には、タイミング発生器33が接続されている。このタイミング発生器33は、入力周波数のM倍(Mは自然数)のサンプリングのタイミングを生成するものである。
また、このA/Dコンバータ35には、タイミング発生器33が接続されている。このタイミング発生器33は、入力周波数のM倍(Mは自然数)のサンプリングのタイミングを生成するものである。
この周波数計測器36には、タイミング発生器33が接続されている。この周波数計測器36において計測された周波数は、タイミング発生器33に出力され、タイミング発生器33において入力周波数のM倍(Mは自然数)のサンプリングのタイミングが生成され、A/Dコンバータ31,35に出力される。
この位相差計測器32と、タイミング発生器33と、周波数計測器36とによって位相計測演算器40が構成されている。
また、A/Dコンバータ31においてデジタル信号に変換された測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度の検出信号(出口側速度信号)と、A/Dコンバータ35においてデジタル信号に変換された測定チューブ2,3の右側に生じる振動速度の検出信号(入口側速度信号)は、位相差計測器32に入力される。そして、この位相差計測器32において、内蔵されるディスクリートフーリエ変換器でフーリエ変換され、その変換された信号の実数成分と虚数成分との比から位相差が演算される。
デジタルフィルタを用いた位相計測方法によるコリオリ流量計変換器は、図19,図20に示されるブロック構成図を用いて説明する。
デジタルフィルタには、ノッチフィルタやバンドパスフィルタなどの周波数選択手段があり、このノッチフィルタやバンドパスフィルタなどの周波数選択手段を用い入力信号のS/N比を向上させるものである。
図19には、デジタルフィルタとしてノッチフィルタを用いたコリオリ流量計変換器のブロック構成が示されている。
図19に図示の入出力ポート15、左速度信号入力端子19、右速度信号入力端子20、ローパスフィルタ30,34、A/Dコンバータ31,35は、図18に図示の入出力ポート15、左速度信号入力端子19、右速度信号入力端子20、ローパスフィルタ30,34、A/Dコンバータ31,35と同一の構成を有するものである。
このノッチフィルタ51には、位相計測器52が接続されており、この位相計測器52は、ノッチフィルタ51によってS/N比を向上させた後のデジタル信号に変換された左速度信号の位相を計測するものである。
また、ノッチフィルタ51には、周波数計測器53が接続されている。この周波数計測器53は、ノッチフィルタ51によってS/N比を向上させた後のデジタル信号に変換された左速度信号の周波数を計測するものである。
そして、この周波数計測器53において計測された周波数は、ノッチフィルタ51に入力される。
このノッチフィルタ54には、位相計測器52が接続されており、この位相計測器52は、ノッチフィルタ54によってS/N比を向上させた後のデジタル信号に変換された右速度信号の位相を計測するものである。
また、ノッチフィルタ54には、周波数計測器53において計測された周波数が、入力されるようになっている。
このノッチフィルタ51,54と、位相計測器52と、周波数計測器53と、クロック55とによって位相計測演算器50が構成されている。
図20に図示の入出力ポート15、左速度信号入力端子19、右速度信号入力端子20、ローパスフィルタ30,34、A/Dコンバータ31,35は、図19に図示の入出力ポート15、左速度信号入力端子19、右速度信号入力端子20、ローパスフィルタ30,34、A/Dコンバータ31,35と同一の構成を有するものである。
このバンドパスフィルタ61には、位相計測器62が接続されており、この位相計測器62は、バンドパスフィルタ61によってS/N比を向上させた後のデジタル信号に変換された左速度信号の位相を計測するものである。
そして、この周波数計測器63において計測された周波数は、バンドパスフィルタ61に入力される。
このバンドパスフィルタ64には、位相計測器62が接続されており、この位相計測器62は、バンドパスフィルタ64によってS/N比を向上させた後のデジタル信号に変換された左速度信号の位相を計測するものである。
図20において、クロック65は、同期を取るためのもので、クロック65からのクロック信号は、A/Dコンバータ31,35に入力され、A/Dコンバータ31とA/Dコンバータ35の同期を取っている。
このバンドパスフィルタ61,64と、位相計測器62と、周波数計測器63と、クロック65とによって位相計測演算器60が構成されている。
しかし、この特許文献3に示すようなフーリエ変換を使う方法にあっては、入力される振動速度の検出信号の入力周波数が、密度や温度などによって変化した場合、変換方法やサンプリングレートを変えなければならないために、演算周期や演算方法が変わり、測定値が変動し不安定になってしまう。
このために被測定流体の温度や、気泡などが流体に混ざり密度が急激に変化した場合、極端に計測精度が落ちてしまうという問題点を有している。
加えて、特許文献3に示すようなフーリエ変換を使う方法にあっては、フーリエ変換を行うため、非常に演算処理が多くなってしまうという問題点を有している。
しかし、特許文献4、特許文献5に示すようなデジタルフィルタを用いた位相計測方法も特許文献3に示すようなフーリエ変換を使う方法と同様に、入力周波数の変化に対して非常に多くのフィルタテーブルを持つこととなり、演算器のメモリの消費が大きくなってしまうという問題点を有している。
また、特許文献4、特許文献5に示すようなデジタルフィルタを用いた位相計測方法にあっては、入力周波数が急激に変化した場合に最適なフィルタを選択することが困難になってしまうという問題点を有している。
さらに、特許文献4、特許文献5に示すようなデジタルフィルタを用いた位相計測方法にあっては、周波数の選択能力を上げるために、非常に多くの演算をしなければならないという問題点を有している。
(1)入力周波数の変化に対して精度良く追従することができない。すなわち、被測定流体の密度が急速に変化する気泡混入時での計測などを実現することが非常に困難である。
(2)周波数の選択能力を向上させるためには、非常に多くの演算をしなければならない。このため高速な応答性を実現させることが困難であり、短時間でのバッチ処理などに不向きである。
(3)演算器メモリの消費が大きく、設計が複雑になってしまう。したがって、回路構成や設計が複雑になり、コスト的に非常にデメリットになる。
このため、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに、測定チューブ2,3の右側に生じる振動速度を検出する右速度センサ8,測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度を検出する左速度センサ7によって検出される振動速度信号の入力周波数が変動するたびに演算誤差を生じ易く、非常に計測精度が悪いものであるという問題点を有していた。
前記一対の振動検出センサのそれぞれから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する第1のステップと,
前記第1のステップにおいて変換された前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のそれぞれを周波数変換する第2のステップと,
前記第1のステップにおいて変換された前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のいずれかのデジタル信号に基づいて周波数を計測する第3のステップと,
前記第3のステップにおいて計測されるデジタル周波数信号の1/Nの周波数信号を生成する第4のステップとを備え,
前記第4のステップにおいて生成されたデジタル信号の1/Nの周波数信号を用いて前記一対の振動検出センサの検出信号の位相差を検出できるようにしたことを特徴としている。
前記一対の振動検出センサのそれぞれから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のそれぞれのデジタル信号を周波数変換する一対の直交周波数変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のいずれかのデジタル信号に基づいて周波数を計測する周波数計測器と,
前記周波数計測器から出力されるデジタル周波数信号のθ(1−1/N)の周波数信号を生成する発信器とを備え,
前記直交周波数変換器によって生成された信号を用いて位相差を得るようにしたことを特徴としている。
前記一対の振動検出センサのそれぞれから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のそれぞれのデジタル信号を周波数変換する一対の直交周波数変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のいずれかのデジタル信号に基づいて周波数を計測する周波数計測器と,
前記周波数計測器から出力されるデジタル周波数信号のθ(1−1/N)の周波数信号を生成する発信器とを備え,
前記直交周波数変換器によって生成された信号を用いて位相差を得る信号処理装置を設けたことを特徴としている。
しかし、ひとつの流量計変換器に於いて、コリオリ式流量計の位相計測を、数十Hz〜数KHzの周波数帯域で常に同様な処理を用いて位相計測を行うことは非常に困難で、数種のタイプに分けて設計する必要があった。
図1は本発明に係る信号処理方法、およびその装置の原理図、図2は駆動周波数が100Hzのコリオリ流量計と駆動周波数が1000Hzのコリオリ流量計の周波数波形を示す図、図3は駆動周波数が100Hzのコリオリ流量計の駆動周波数を分周したときの周波数波形を示す図、図4は駆動周波数が100Hzのコリオリ流量計の駆動周波数をシフトしたときの周波数波形を示す図、図5は図1に図示の信号処理装置の具体的構成図、図6は図5に図示のローパスフィルタから出力される測定チューブの左側に生じる振動速度の検出信号を示す図、図7は図5に図示のA/Dコンバータから出力される図6に図示の信号を任意の一定周期でサンプリングしてデジタル信号化した信号を示す図、図8は図5に図示の発信器から出力される発信周波数信号(θXn)を示す図、図9は図5に図示の直交変調器の内部において生成したA/Dコンバータからの出力信号(cosθ)の90度シフト信号を示す図、図10は図5に図示の直交変調器の内部において生成した発信器からの出力信号(cosθXn)の90度シフト信号を示す図、図11は図5に図示の直交変調器において直交周波数変換をした信号を示す図、図12は図5に図示の信号処理装置の具体的構成図のタイムチャートを示す図、図13は図5に図示の信号処理装置の具体的構成図のタイムチャートを示す図である。
図1において、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに、測定チューブ2,3に生じる振動速度は、振動速度センサ70によって検出され、この検出された振動速度は、振動速度信号演算器80において演算処理される。この振動速度センサ70は、図16における左速度センサ7と右速度センサ8に相当している。
直交変調器85は、振動速度センサ70によって検出される加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに測定チューブ2,3に生じる振動速度を直交変調するものである。この直交変調器85には、発信器90からの信号が入力されるようになっている。
そして、この直交変調器85において直交変調された信号は、直交変調器85の後段に設けられている位相計測器95に入力される。この位相計測器95は、振動速度センサ70からの速度信号をA/D変換しデジタル変換処理をした後、その位相差を求めるものである。
前述のように本発明では、センサから入力される位相/及び速度信号を周波数変換を用い1/N(Nは任意の数)の周波数に変換し、変換後の位相差を計測することにより、常に同じ帯域のフィルタを用いることで実現している。また測定流体の密度や温度などが変化することによる位相及び速度信号の周波数変化に対しても、計算精度や演算周期が影響をほとんど受けずに流量を計測することができる。
さらに駆動周波数が1000Hzのコリオリ流量計の位相及び速度信号を計測しようとした場合、サンプリングレートやフィルタテーブルを変えなければならないため、計算精度や演算周期が変化する。
使用するフィルタの帯域は、20Hz〜30Hz程度の帯域を使用することによって、密度や温度の変化により駆動周波数が変化しても80Hz〜120Hzの帯域外であれば常に同じフィルタテーブルを用いることができるため、常に安定した計算精度と演算周期で計測をすることができる。
また、駆動周波数が1000Hzのコリオリ流量計では、Nの値を40に設定することによって駆動周波数が100Hzのコリオリ流量計とまったく同様なフィルタの帯域を用いて流量計測を行うことができる。
たとえば、図3に図示のコリオリ流量計のように入力される信号を全て1/N分周する場合は、ノイズ成分も同様に1/Nされてしまうため、フィルタリングの帯域を狭めてもあまり効果が期待できない。
したがって、図4に図示のコリオリ流量計のように、周波数シフトによって位相及び速度信号の1/N変換した場合、ノイズ成分も同時に周波数シフトされるが、フィルタの帯域を1/Nにすることができるため、周波数シフト前にくらべ非常に効果的なフィルタリングを行うことができる。
図5において、レフトピックオフ(LPO)7(左速度センサ7に相当)には、ローパスフィルタ30が接続されている。すなわち、加振器6によって振動したときに測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度の検出信号(出口側速度信号)をレフトピックオフ7が検出すると、この振動速度の検出信号(出口側速度信号)は、ローパスフィルタ30に入力される。
このローパスフィルタ30は、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに、測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度を検出する左速度センサ7から出力される左速度信号(出口側速度信号)を周波数フィルタを通して、低い周波数の左速度信号(出口側速度信号)のみを取り出す回路である。
このローパスフィルタ34は、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに、測定チューブ2,3の右側に生じる振動速度を検出する右速度センサ8から出力される右速度信号(入口側速度信号)を周波数フィルタを通して、低い周波数の右速度信号(入口側速度信号)のみを取り出す回路である。
また、この信号処理装置100は、A/Dコンバータ35に接続されている。この信号処理装置100は、右速度信号(入口側速度信号)、左速度信号(出口側速度信号)の各々を1/Nに直交周波数変換し、周波数変換後に位相計測を行うことによって、入力周波数の帯域を1/Nにし、かつ安定的な位相計測が行えるようにするものである。
また、A/Dコンバータ31からの信号は、周波数計測器120にも接続されている。この周波数計測器120は、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに、測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度を検出する左速度センサ7から出力される左速度信号(出口側速度信号)をA/Dコンバータ31によってデジタル信号に変換された左速度信号(出口側速度信号)の周波数を計測するものである。
また、A/Dコンバータ35からの信号は、直交変調器130が接続されている。この直交変調器130は、右速度信号(入口側速度信号)を1/Nに直交周波数変換するものである。
この発信器140の出力信号は、直交変調器110と直交変調器130に入力される。
この周波数計測器120→発信器140→直交変調器110によって搬送周波数を求め、A/Dコンバータ31からの入力される左速度信号(出口側速度信号)の入力周波数と発信器140から出力される出力周波数を直交変調器110で変調する。その結果得られる、つまり加法定理に基づく両入力信号の周波数の和と差のいずれかを用いて周波数をシフトさせる。そして変調周波数が、入力される左速度信号(出口側速度信号)の入力周波数の1/Nになるように発信器140の出力周波数をコントロールする。
このように発信器140がコントロールされると、この発信器140から出力される出力周波数によって、直交変調器110同様、直交変調器130においても、周波数変換を行った後の周波数が、A/Dコンバータ35から入力される右速度信号(入口速度信号)の入力周波数の1/Nになるように制御される。
このように構成することにより、本実施の形態によれば、入力周波数(左速度信号,右速度信号)を低い周波数帯域(1/Nの周波数)に変換することによって、入力周波数(左速度信号,右速度信号)の帯域を1/Nにし、フィルタのテーブル数を大幅に減らし、さらに位相計測処理をより効果的に行うことができる。
この直交変調器110と、周波数計測器120と、直交変調器130と、発信器140と、位相差計測器150と、クロック160とによって信号処理装置100が構成されている。
コリオリ流量計1の加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときに、測定チューブ2,3に設けられる振動速度センサ70(レフトピックオフ7,ライトピックオフ8)からの出力信号(左速度信号,右速度信号)を図2に図示の如く、LPO、RPOの入力信号として得る。
このとき、LPO、RPOの入力信号を定義すると、(δφ:LPOとRPO間の位相差とする)
〔式1〕
ライトピックオフ : sin(θ) ………………(1)
〔式2〕
レフトピックオフ : sin(θ+δφ) ………………(2)
となる。
この信号処理装置100は、前述した如く、直交変調器110,130と、周波数計測器120と、発信器140と、位相差計測器150の4つのブロックによって構成されており、レフトピックオフ7からの出力信号LPOと、ライトピックオフ8からの出力信号RPOの位相差を演算した後、周波数計測器120から出力される周波数信号と、温度センサ9によって検出される温度のデータをもとに流量信号に変換する。
このローパスフィルタ30から出力された図6に示す如きsin信号(sinθ)は、A/Dコンバータ31において、任意の一定周期でサンプリングしてデジタル信号化が行われ、図7に示す如きサンプリング信号(sinθ)が得られ、A/Dコンバータ31から出力される。
この発信器140においては、周波数計測部120から出力される出力信号周波数の計測値の入力によって、この出力信号周波数の計測値に基づいて、所望の周波数で発信器140における発信周波数信号(θXn)を発信し、発信出力レートを入力信号のA/Dコンバータ31におけるサンプリング周期と同じレートで図8に示す如きcos信号(cosθXn)を出力する。
そして、この直交変調器110においては、A/Dコンバータ31からの入力信号(sinθ)の0度、90度の信号と、発信器140からの入力信号(cosθXn)の0度、90度の信号とを用いて、直交周波数変換をし、変調シフトして、A/Dコンバータ31からの入力信号(sinθ)の1/Nの信号(sinθcosθXn−cosθsinθXn)を図11に示す如く生成し、図5に図示の信号処理装置100の直交変調器110から出力する。
まず、図5に図示のローパスフィルタ30において、高調波ノイズを取り除きA/D変換時の折り返しノイズの影響を取り除くと、図6に示す如きsin信号(sinθ)が出力される。
この図6に示されるsin信号(sinθ)が出力されると、この図6に図示のsin信号(sinθ)がA/Dコンバータ31に入力される。そして、このA/Dコンバータ31においては、任意の一定周期でサンプリングしてデジタル信号化が行われ、図12(A)に示す如きサンプリング信号(Y1=sinθ)が得られ、A/Dコンバータ31から出力される。
この信号処理装置100の周波数計測部120においては、A/Dコンバータ31によってデジタル信号に変換された左速度信号(出口側速度信号)の周波数を計測するものである。
この図5に図示の信号処理装置100の直交変調器110においては、A/Dコンバータ31によってデジタル信号に変換された左速度信号(出口側速度信号)が入力されると、内部において、A/Dコンバータ31からの入力信号(sinθ)を90度シフトして、図12(B)に示す如き信号(cosθ)を生成する。
この周波数計測部120から出力される出力信号周波数の計測値は、発信器120に入力され、この出力信号周波数が入力される発信器120においては、この出力信号周波数に基づいて、
θXn=θ×(1−1/N)
の式を満たす発信周波数信号(θXn)を発信し、発信出力レートを入力信号のA/Dコンバータ31におけるサンプリング周期と同じレートで図12(C)に示す如きcos信号(Y3=cosθXn)を出力する。
このローパスフィルタ34からsin信号(sin(θ+δφ))が出力されると、このsin信号(sin(θ+δφ))は、A/Dコンバータ35に入力される。そして、このA/Dコンバータ35においては、任意の一定周期でサンプリングしてデジタル信号化が行われる。
そして、このA/Dコンバータ35から出力されるサンプリング信号(sin(θ+δφ))は、直交変調器130の内部において、90度シフトして、cos信号(cos(θ+δφ))を生成する。
この位相差計測器150においては、直交変調器110から出力されて位相差計測器150に入力される図13(E)に図示のsin信号(Y5=sin(θ/N))と、直交変調器130から出力されて位相差計測器150に入力される図13(F)に図示のsin信号(Y6sin(θ/N+δφ))とに基づいて、図13(G)に示す如き信号(Y7=δφ)を、その位相差δφとして出力する。
また、一対の振動速度信号(sinθ,sin(θ+δφ))は、どちらも同じ処理を行い位相計算されるため演算誤差がほとんど無く、正確な位相計算を行うことができる。
図14は図5に図示の信号処理装置の具体的構成図の動作フローチャートを示す図、図15は図5に図示の信号処理装置の周波数計測器のブロック図である。
図14において、ステップ200では、図1に図示の振動速度信号演算器80のパラメータを初期化する。このステップ200において振動速度信号演算器80のパラメータの初期化が行われると、ステップ210において、2つのセンサ(レフトピックオフ7,ライトピックオフ8)からの位相/及び速度信号をA/Dコンバータ31、A/Dコンバータ35によって任意のサンプリング周期でサンプリングし、このサンプリングしたデータからsin波形、cos波形を生成する。
このステップ220においてN値を決定すると、ステップ230において、計測した周波数を設定した目標分周値Nで除算し、直交周波数変調後の周波数を決定する。
このステップ230において直交周波数変調後の周波数を決定すると、ステップ240において、参照信号発信器140よりsinの参照信号波形、cosの参照信号波形を生成し、参照波形を用いて直交周波数変調器110,130において直交周波数変調を行う。この結果、周波数変調を行った信号は入力周波数の1/Nの値となる。
このステップ250においてsin信号、cos信号を位相差計測器150に送ると、ステップ260において、位相差計測器150は、直交周波数変調器110,130から出力される周波数変調された1/Nの周波数の位相/及び速度信号のsin信号、cos信号を用いて位相差を計算する。そして、この周波数変換された位相/及び速度信号を用いて位相計測を行う。
周波数の計測方法としては、本実施の形態においては、PLL(PLL; Phase-locked loop 位相同期回路)の原理を用いた方法を用いている。このPLLは、入力される交流信号と周波数が等しく、かつ位相が同期した信号を、フィードバック制御により別の発振器から出力する電子回路である。
このようにPLLは、もともと位相を同期するための回路で、入力信号に対して位相の同期した信号を作ることができるようになっている。
このPLLは、外部から入力された基準信号と、ループ内の発振器からの出力との位相差が一定になるよう、ループ内発振器にフィードバック制御をかけて発振させる発振回路で、演算器で構成することが比較的簡単で、さらに高速で演算することが可能である。
すなわち、A/Dコンバータ31には、掛け算器121が接続されている。このA/Dコンバータ31からは、加振器6によって測定チューブ2,3を交番駆動したときに一対の測定チューブ2,3の左側に生じるコリオリの力に比例した位相差及び/又は振動周波数を有する振動速度の検出信号(出口側速度信号)をレフトピックオフ7で検出し、ローパスフィルタ30に入力され、低い周波数の左速度信号(出口側速度信号)のみが取り出され、デジタル信号に変換された左速度信号(出口側速度信号)sinθが出力されている。
そして、この掛け算器121は、A/Dコンバータ31によってデジタル信号に変換された左速度信号(出口側速度信号)sinθと、周波数計測用発信器123から出力される出力信号cosδの位相を比較し、ローパスフィルタ122に出力するものである。
したがって、掛け算器121では左速度信号sinθと周波数計測用発信器出力cosδの積により、θとδの和及び差信号が生成されるが、ここでは、掛け算器121から出力される出力信号の中で差の成分のみを取り出している。
そして、この周波数計測用発信器123においては、掛け算器121に出力信号cosδを出力し、この掛け算器121において、A/Dコンバータ31においてデジタル値に変換された入力データ(sinθ)の位相と、出力信号cosδの位相とが比較され、その差信号と和信号としてローパスフィルタ122から出力され、このローパスフィルタ122によって濾波出力される差の成分のみの出力データV(周波数演算関数V)が0になるように帰還ループが形成される。
〔式3〕
となる。
〔式4〕
V=sin(θ−δ) ………………(4)
となる。
この式(4)における(θ−δ)の値が十分小さい値(V≒0)のときは、周波数演算関数Vは、
〔式5〕
V=θ−δ≒0 ………………(5)
と近似することができる。
このような方法によって、計測サンプリング周期をTaとしたとき求めた周波数変換前の位相θを、次の式(6)、式(7)、式(8)を用いて演算することによって周波数fを求めることができる。
ΔTは時間変化をあらわし演算周期(サンプリングレート)と等しくなる。
よって位相θは、
〔式7〕
θ=2・π・f・Ta …………………(7)
但)Ta:時間変化(サンプリング周期)(sec)
f:入力周波数(Hz)
θ:位相変化(rad)
〔式8〕
このような計算を周波数計測器120において行うことによって、高速な周波数計測を行うことができる。
図5において直交周波数変調器110,130は、それぞれ同じ構成となっており、各々入力された2つの信号の周波数差を求め出力し、さらにその信号に直交した信号を同時に生成し出力するものである。
すなわち、加振器6によって振動したときに測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度の検出信号(出口速度信号)をレフトピックオフ7が検出し、このレフトピックオフ7が検出した振動速度の検出信号(出口側速度信号)は、ローパスフィルタ30に入力される。
直交周波数変調器110においては、直交周波数変調器110に入力されるA/Dコンバータ31から出力される左速度センサ7で検出される左速度信号(出口側速度信号)と、周波数計測器120から出力される周波数計測値に基づいて、発信器140において発信出力される所定の周波数信号との周波数差を求めて、この周波数信号に直交した信号を同時に生成し出力する。
このローパスフィルタ34においては、右速度センサ7から出力される右速度信号(入口側速度信号)のうち、低い周波数の右速度信号(入口側速度信号)のみのアナログ信号を取り出し、A/Dコンバータ35によってデジタル信号に変換して直交周波数変調器130に入力される。
直交周波数変調器130においては、直交周波数変調器130に入力されるA/Dコンバータ35から出力される右速度センサ8で検出される右速度信号(入口側速度信号)と、周波数計測器120から出力される周波数計測値に基づいて、発信器140において発信出力される所定の周波数信号との周波数差を求めて、この周波数信号に直交した信号を同時に生成し出力する。
〔式9〕
振動速度センサ信号: sin(θ)
発信器の出力信号 : cos(θX) ……………………(9)
とおく。
〔式10〕
センサ信号 : sin(θ)
センサ信号90°シフト信号: cos(θ) …………………(10)
〔式11〕
発信器の出力信号 : sin(θX)
発信器90°シフト信号: cos(θX) …………………(11)
〔式12〕
〔式13〕
したがって、周波数変調器110,130においては、A/Dコンバータ31,35からの入力信号周波数と、発信器140からの出力信号周波数との周波数差のIQ信号を生成し、各々の直交変調出力より送出される。
発信器140は、周波数計測器120の計測結果θに基づいて発信器140の周波数を制御する。
すなわち、発信器140は、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときにレフトピックオフ7によって検出され周波数変調器110に入力される測定チューブ2,3の左側に生じる振動速度の検出信号(出口側速度信号)の周波数θに比して直交変調器110の出力周波数が1/Nになるように発信器140出力cosθxnを確定させる。
この周波数変調器110と周波数変調器130とが同じく構成されているため、周波数変調器110から出力される周波数同様、周波数変調器130から出力される周波数は、加振器6によって測定チューブ2,3を振動したときにライトピックオフ8によって検出され周波数変調器130に入力される測定チューブ2,3の右側に生じる振動速度の検出信号(入口側速度信号)の周波数θに比して直交変調器130の出力周波数が1/Nとなる。
〔式14〕
前述の如く発信器140出力cosθXの確定にてθXをコントロールすればよいことになる。
直交周波数変調器110,130の出力は、入力信号の1/Nになり、さらにレフトピックオフ7とライトピックオフ8のそれぞれの直交周波数変調器110,130の出力結果は、
〔式15〕
〔式16〕
と表される。
センサの駆動周波数を50Hz〜1600Hzとし、変換器のフィルタ周波数帯域を10Hz〜40Hzとしたとき、以下の表のように決定することができる。
なお、N値とフィルタ帯域の設定条件として、直交変調後の周波数が50Hz〜60Hz(商用周波数)帯域と重ならないようにすることも重要である。
50Hz〜200Hz 5 10Hz〜40Hz
100Hz〜400Hz 10 10Hz〜40Hz
200Hz〜800Hz 20 10Hz〜40Hz
400Hz〜1600Hz 40 10Hz〜40Hz
ただし、ここで述べたN値の取り扱いは具体例として挙げたものであり、実際のN値の取り扱いは、適応させるセンサや変換器で用いるフィルタの帯域などの設計条件によって異なることはいうまでもない。
本発明に係る位相計測システムの特徴は、直交周波数変調器(具体的には、直交周波数変調器110,130)に入力される振動速度の検出信号を検出する振動速度センサ(レフトピックオフ7,ライトピックオフ8)からの出力信号(左速度信号LPO,右速度信号RPO)の周波数とは無関係なサンプリング周期で振動速度センサ(レフトピックオフ7,ライトピックオフ8)からの出力信号(左速度信号LPO,右速度信号RPO)をサンプリングできるので、非常に構成が簡単で、フィルタのテーブルを大幅に減らすことができ、さらに誤差が少ない演算を可能とすることができる。
また、入力周波数による位相計測の帯域制限が殆ど無いため、さまざまな駆動周波数のセンサと結合することが可能であり、本システムにて多種に渉るタイプに適用させることができる利点を有する。更には入力周波数によって演算精度が影響されないため、常に高精度な位相計測が可能となる。
そして、フローチューブ2,3の左右に設けられるレフトピックオフ(LPO)7とライトピックオフ(RPO)8とによって構成される振動検出センサである一対の速度センサ若しくは加速度センサによって、少なくとも一本、若しくは一対のフローチューブからなる測定チューブ2,3に作用するコリオリの力に比例した位相差及び/又は振動周波数を検出することにより、被計測流体の質量流量及び/又は密度を得るコリオリ流量計が構成されている。
また、この周波数計測器120から出力されるデジタル周波数信号のθ(1−1/N)の周波数信号を生成発信して、出力する発信器140を設ける。
そして、直交変調器110から出力されてくるつまりは、A/Dコンバータ31から入力される左速度信号(出口側速度信号)の入力周波数の1/Nの出力周波数信号と、直交変調器130から出力されてくるつまりはA/Dコンバータ35から入力される右速度信号(入口側速度信号)の入力周波数の1/Nの出力周波数信号とを用いて位相差を得る信号処理装置100を設けてコリオリ流量計を構成する。
2,3…………………測定チューブ
4………………………検出器
5………………………変換器
6………………………加振器
7………………………左速度センサ
8………………………右速度センサ
9………………………温度センサ
10……………………駆動制御部
11……………………位相計測部
12……………………温度計測部
30,34……………ローパスフィルタ
31,35……………A/Dコンバータ
70……………………振動速度センサ
80……………………振動速度信号演算器
85……………………直交変調器
90……………………発信器
95……………………位相計測器
100…………………信号処理装置
110…………………直交変調器
120…………………周波数計測器
121…………………掛け算器
122…………………ローパスフィルタ
123…………………周波数計測用発信器
130…………………直交変調器
140…………………発信器
150…………………位相差計測器
160…………………クロック
Claims (6)
- 測定用の流管を構成する少なくとも一本、又は一対のフローチューブを駆動装置によって加振器を作動させ前記フローチューブを交番駆動し、該フローチューブを振動させて、前記フローチューブの左右に設けられる一対の振動検出センサである速度センサ若しくは加速度センサによって前記フローチューブに作用するコリオリの力に比例した位相差及び/又は振動周波数を検出することにより、被計測流体の質量流量及び/又は密度を得るコリオリ流量計において,
前記一対の振動検出センサのそれぞれから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する第1のステップと,
前記第1のステップにおいて変換された前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のそれぞれを周波数変換する第2のステップと,
前記第1のステップにおいて変換された前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のいずれかのデジタル信号に基づいて周波数を計測する第3のステップと,
前記第3のステップにおいて計測されるデジタル周波数信号の1/Nの周波数信号を生成する第4のステップとを備え,
前記第4のステップにおいて生成されたデジタル信号の1/Nの周波数信号を用いて前記一対の振動検出センサの検出信号の位相差を検出できるようにしたことを特徴とする信号処理方法。 - 前記周波数計測器から出力されるデジタル周波数信号θの1/Nの周波数信号を生成する過程において、θ/N=θ―θxとなるような周波数θxをもとめ周波数変換を行う請求項1に記載の信号処理方法。
- 前記周波数計測器から出力されるデジタル周波数信号θの1/Nの周波数信号が50Hz未満となるようにNを決定する請求項1に記載の信号処理方法。
- 測定用の流管を構成する少なくとも一本、又は一対のフローチューブを駆動装置によって加振器を作動させ前記フローチューブを交番駆動し、該フローチューブを振動させて、前記フローチューブの左右に設けられる一対の振動検出センサである速度センサ若しくは加速度センサによって前記フローチューブに作用するコリオリの力に比例した位相差及び/又は振動周波数を検出することにより、被計測流体の質量流量及び/又は密度を得るコリオリ流量計において,
前記一対の振動検出センサのそれぞれから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のそれぞれのデジタル信号を周波数変換する一対の直交周波数変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のいずれかのデジタル信号に基づいて周波数を計測する周波数計測器と,
前記周波数計測器から出力されるデジタル周波数信号のθ(1−1/N)の周波数信号を生成する発信器とを備え,
前記直交周波数変換器によって生成された信号を用いて位相差を得るようにしたことを特徴とする信号処理装置。 - 前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサである速度センサ若しくは加速度センサに対応する2つのデジタル信号のいずれかのデジタル信号に基づいて周波数を計測する周波数計測器において、PLL(Phase Locked Loop)を用いて周波数計測を行う請求項4に記載の信号処理装置。
- 測定用の流管を構成する少なくとも一本、又は一対のフローチューブを駆動装置によって加振器を作動させ前記フローチューブを交番駆動し該フローチューブを振動させて、振動検出センサによって前記フローチューブに作用するコリオリの力に比例した位相差及び/又は振動周波数を検出することにより、被計測流体の質量流量及び/又は密度を得るコリオリ流量計において,
前記一対の振動検出センサのそれぞれから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のそれぞれのデジタル信号を周波数変換する一対の直交周波数変換器と,
前記A/D変換器から出力される前記一対の振動検出センサに対応する2つのデジタル信号のいずれかのデジタル信号に基づいて周波数を計測する周波数計測器と,
前記周波数計測器から出力されるデジタル周波数信号のθ(1−1/N)の周波数信号を生成する発信器とを備え,
前記直交周波数変換器によって生成された信号を用いて位相差を得る信号処理装置を設けたことを特徴とするコリオリ流量計。
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