JP2010180172A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記成分(1)〜(3)を含有する毛髪化粧料を提供することにより、上記の課題を解決し得ることを見出した。
(1)下記式(I)にて表されるヒドロキシエーテルアミン化合物を、化粧料の0.01〜10質量%
【化1】
[式中、R1は炭素原子数6〜24の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、R2は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のヒドロキシアルキレン基又はヒドロキシアルキレニル基であり、R3及びR4は同一又は異なって、水素原子若しくは炭素原子数1〜6の直鎖アルキル基である。]
(2)ワセリンを、化粧料の0.01〜20質量%
(3)水
【選択図】 なし
Description
(1)下記式(I)にて表されるヒドロキシエーテルアミン化合物を、化粧料の0.01〜10質量%
(2)ワセリンを、化粧料の0.01〜20質量%
(3)水
(4)下記式(III)にて表される第四級アミン化合物
(5)アミノ変性シリコーン
(6)高重合オルガノポリシロキサン
(7)ヒドロキシアルキル尿素
炭素原子数6〜24の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であるR1は、例えば、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ミリストレイル基、パルミトレイル基、オレイル基、リノイル基、リノレイル基、リシノレイル基、イソステアリル基等が挙げられる。また、炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価基である、ヒドロキシアルキレン基又はヒドロキシアルキレニル基R2としては、例えば、ヒドロキシエチレン基、ヒドロキシトリメチレン基、ヒドロキシテトラメチレン基、ヒドロキシペンタメチレン基、ヒドロキシヘキサメチレン基等が挙げられる。R3及びR4は、上述のように、同一又は異なって水素原子又は炭素原子数1〜6の直鎖アルキル基である。
本発明の毛髪化粧料に配合可能なワセリンは、石油原油の真空蒸留残液を溶剤にて脱ロウした際に得られる軟膏状の物質を精製して得られる、主成分が炭素原子数24〜34の炭化水素である非晶質の炭化水素油である。ワセリンは、通常化粧料において用いられる精製タイプの市販品を用いることが可能である。
水は、イオン交換水、精製水、水道水、自然水等を用いることが可能であり、本発明の毛髪化粧料の剤形と形態に応じて自由に配合することができる。具体的には、上記の必須成分の配合量(質量%)と、毛髪化粧料の剤形と形態を考慮した他の成分の配合量(質量%)の残分として配合することが典型的である。
上述したように、本発明の毛髪化粧料には、下記(4)〜(7)の成分を、これらの4種のカテゴリーの中から、あるいは、同一のカテゴリーの中から、1種又は2種以上を組み合わせて配合することにより、いっそうの洗髪後の毛髪の仕上がりのなめらかさや、しっとり感を向上させることができる。
炭素原子数20〜35の、エステル基、アミド基又はエーテル基で分断されていてもよい、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であるR5は、直鎖のアルキル基であることが好適であり、例えば、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基等が挙げられる。R6、R7及びR8は、上述のように、同一又は異なって水素原子又は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である。また、Xは、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲンイオン、又は、メトサルフェート、エトサルフェート、メトフォスフェート、エトフォスフェート等の有機アニオンが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料に配合可能なアミノ変性シリコーンは、化粧料等の外用組成物において用いることが可能である限り、特に制限されないが、下記式(IV)の構造を有するアミノ変性シリコーンが好ましい。
本発明の毛髪化粧料におけるアミノ変性シリコーンの配合量は、成分(4)〜(7)から選択された単独配合の場合は、化粧料の0.01〜30質量%であり、好適には0.03〜15質量%である。当該配合量が0.01質量%未満であると、当該成分の配合による、本発明の効果のさらなる向上が見込まれず、30質量%を超えると、大量配合に見合った本発明の効果の向上が実質的に認められなくなる。
本発明の毛髪化粧料に配合可能な高重合オルガノポリシロキサンは、水性媒体中に分散したシリコーンエマルションの形態をとっており、
[R9R10SiO]y (V)
[式(V)中、R9はメチル基あるいはアリール基、R10はメチル基あるいは水酸基である。yは、当該オルガノポリシロキサンが25℃で500万mPa・s以上の粘度を示す範囲のシロキサン重合度を表す正の整数である。]
で表される。
本発明の毛髪化粧料に配合可能なヒドロキシアルキル尿素は、尿素が有する水素原子の少なくとも一つが炭素原子数2〜4のヒドロキシアルキル基で置換された尿素誘導体である。具体的には、N−(2−ヒドロキシエチル)尿素、N−(3−ヒドロキシプロピル)尿素、N−(2−ヒドロキシプロピル)尿素、N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)尿素、N−(4−ヒドロキシブチル)尿素、N−(3−ヒドロキシブチル)尿素、N−(2−ヒドロキシブチル)尿素、N−(2,3−ジヒドロキシブチル)尿素等のモノ(ヒドロキシアルキル)尿素;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)尿素、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)尿素、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)尿素、N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロピル)尿素などのビス(ヒドロキシアルキル)尿素等を例示することができる。本発明において用いる好適なヒドロキシアルキル尿素は、モノ(ヒドロキシアルキル)尿素であり、特に好適には、N−(2−ヒドロキシエチル)尿素である。
その他、本発明の毛髪化粧料には、必要に応じて、上記以外の成分を、本発明の効果を実質上損なわない質的、量的な範囲内で配合することができる。例えば、本発明の毛髪化粧料が、ヘアコンディショナー又はヘアリンスである場合には、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤が一般的な配合成分として例示される。また、本発明の毛髪化粧料がシャンプーである場合には、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アシルメチルタウリン酸、N−アシルグルタミン酸塩等のアニオン性界面活性剤;アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;脂肪酸アルカノールアミン等の非イオン性界面活性剤等が特徴的な一般的配合成分として挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、選択する剤形と形態に応じた方法に従って製造することが可能であり、典型的には、上記の必須配合成分と必要な選択的成分を、水等の溶剤に溶解させることにより製造され、その製品形態としては、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアシャンプー、リンスインシャンプー等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料に関し用いた評価手法を以下に示す。
6名の男性パネルに、通常のシャンプー(リンス効果のないもの)にて洗髪をしてもらい、十分にシャンプーを洗い落として濡れた毛髪に対して、手の平で1回試験品を取ってもらいこれを均一に毛髪に塗り込んだ後、十分に濯ぎを行って、タオルドライ後にドライヤーによって乾燥させた際の毛髪の状態についての評価を、上記の「なめらかさ」、「しなやかさ」及び「しっとり感」の各項目において行い、下記の基準で評価を行った。
○(良い):6名中5名が「なめらかである」、「しなやかである」又は「しっとりしている」という評価を行った。
○△(少し良い):6名中4名が「なめらかである」、「しなやかである」又は「しっとりしている」という評価を行った。
△(普通):6名中3名が「なめらかである」、「しなやかである」又は「しっとりしている」という評価を行った。
△×(やや良くない):6名中2名が「なめらかである」、「しなやかである」又は「しっとりしている」という評価を行った。
×(良くない):「なめらかである」、「しなやかである」又は「しっとりしている」という評価を行ったパネルが、6名中1名のみ又は0名であった。
毛髪の曲げ応力は、毛髪の硬さやはり・こし感の指標となるパラメーターである。本試験では、市販の人毛束を用いて測定を行った。具体的には、人毛束に対して、上記の実使用試験と同様に洗髪後、リンスを行い濯いだ後、ドライヤー乾燥を行い、これをカトーテック社製KES−SH毛髪曲げ試験機を用いて、これらの人毛束における曲げ応力の評価を行った。曲げ応力が小さい方が、毛髪が柔軟であることを示している。
(1)基本処方における比較試験
下記表1に示す処方において、各配合成分を80℃にて攪拌溶解し、これを冷却することにより、リンス製剤を得、これらに対して上記の「なめらかさ」と「しなやかさ」に関する実使用試験と、曲げ応力の測定を行った。これらの試験の結果も併せて表1に示す。なお、表中の「---」は、配合量0質量%であることを表している(表2においても同様である)。
下記表2に示す処方は、上記の基本処方に加えて、選択的成分である、ベヘントリモニウムクロリド(実施例2)、アミノプロピルジメチコン(上記の式(IV)におけるm+nの平均値は4000〜6000、n/mの平均値は0.005)(実施例3)、ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン(粘度1000万mPa・s)のエマルション(シリコーン分60%)平均粒径0.3μm)(実施例4)、ヒドロキシエチル尿素(N−(2−ヒドロキシエチル)尿素(HYDROVANCE(B)(日本エヌエスシー株式会社製))(実施例5)をそれぞれ添加した場合の処方と、上記の「なめらかさ」、「しなやかさ」及び「しっとり感」に関する実使用試験の結果を示している。各リンス製剤の製造方法は、上記表1の各例に準じている。
配合成分 配合量(質量%)
ステアロキシヒドロキシプロピルアミン 3.0
ワセリン 1.2
ステアリルアルコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
グルタミン酸 0.7
ミネラルオイル 2.0
フェノキシエタノール 0.8
香料 適量
精製水 残余
配合成分 配合量(質量%)
ステアロキシヒドロキシプロピルアミン 0.3
ワセリン 0.5
ベヘントリモニウムクロリド 1.4
セタノール 0.8
ステアリルアルコール 4.0
アミノプロピルジメチコン 3.0
(上記表2と同様)
グリセリン 5.0
プロピレングリコール 10.0
香料 適量
精製水 残余
配合成分 配合量(質量%)
ステアロキシヒドロキシプロピルアミン 2.5
ワセリン 4.0
ヒドロキシエチル尿素 2.0
(上記表2と同様)
ジメチコン 5.0
(上記表2と同様)
ベヘニルアルコール 4.5
ジプロピレングリコール 8.0
ソルビトール 10.0
フェノキシエタノール 0.7
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 0.3
香料 適量
精製水 残余
Claims (5)
- ヒドロキシエーテルアミン化合物(I)は、下記式(II)にて表されるN−(2−ヒドロキシ−3−ステアロキシプロピル)−N、N−ジメチルアミンである、請求項1に記載の毛髪化粧料。
CH3(CH2)16CH2−O−CH2CH(OH)CH2−N(CH3)2 (II) - 前記毛髪化粧料は、さらに下記(4)〜(7)からなる群から選ばれる1種又は2種以上の成分を含有する、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
(4)下記式(III)にて表される第四級アミン化合物を、化粧料の0.01〜10質量%
(5)アミノ変性シリコーン
(6)高重合オルガノポリシロキサン
(7)ヒドロキシアルキル尿素 - 第四級アミン化合物(III)は、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライドである、請求項3に記載の毛髪化粧料。
- ヒドロキシアルキル尿素は、N−(2−ヒドロキシエチル)尿素である、請求項3又は4に記載の毛髪化粧料。
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