JP2010179310A - シート状ろう材の製造方法ならびにその方法により製造されたシート状ろう材とその使用方法およびそれを用いた熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)粉末状のろう材とバインダーおよび溶媒を混合して得られた原料スラリーを、離型シート上に供給してシート状にし、乾燥させた後、離型シートから剥がす。
(2)この方法により製造されるシート状ろう材。ろう付けの作業性を著しく向上させ、また、厚さが均一なので、ろう付け部の品質を向上させることができる。(3)このシート状ろう材を熱交換器、特に一次伝面型の熱交換器の組み立てに用いるシート状ろう材の使用方法。(4)前記シート状ろう材を用いて組み立てられた熱交換器。
【選択図】なし
Description
(a)粉末状のろう材とバインダーおよび溶媒を混合して、原料スラリーとする
(b)原料スラリーを離型シート上に供給する
(c)離型シート上の原料スラリーをシート状にする
(d)シート状のろう材を離型シートとともに乾燥する
(e)シート状ろう材を離型シートから剥がす。
ろう材としては、母材の種類や用途等に応じて種々のろう材を対象とすることが可能である。ステンレス鋼(SUS321,SUS347等)、Ni基耐熱合金(インコネル625、ハステロイX等)などのろう付けに用いられる各種のニッケルろうBNiを用いることもできる。
離型シートは、原料スラリーがシート化された後、ろう材シートから剥がされるので、離型性が良好であることが必要である。しかし、離型性がよすぎると原料スラリーがシートになじまず、シート化がうまくいかない。離型シートとしては、例えば、ポリエステル繊維、その中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)のシートにSiコーティングしたものが、適度の離型性を有しており、好適である。
離型シート上に供給された原料スラリーを、ドクターブレード装置(ドクターブレード式のシート成形機)などを用いて所定の厚さに調整し、シート状にする。これらの装置には、装置に固定されている台もしくはその台上に載置された離型シートからの距離(ギャップ)を調節できるブレード(刃)が取り付けられており、ブレードを離型シートに沿って移動させることにより原料スラリーをシート化することができる。
乾燥が早すぎると、シート化したろう材にひび割れが生じたりするので、室温もしくは100℃以下で徐々に乾燥させる。用いるバインダー、溶媒の種類、配合比などにより異なるが、通常は、15分〜6時間とするのが望ましい。
離型シートとしてはシート状ろう材との離型性が良好なものを用いているので、シート状ろう材の剥離は容易である。通常は、乾燥後のシート状ろう材の端部をカッターナイフ等で剥がすと、容易にシート状ろう材全体を剥がすことができる。
〔原料スラリーの調製〕
市販の粉末状の前記ニッケルろうを準備し、粉の塊(ダマ)を除去した後、ビーカー内に入れ、バインダーおよび溶媒を加えて混合し、スラリー状にした。バインダーとしては、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社製“エスレックBL−S”)を使用し、溶媒としては、イソプロピルアルコール(IPA)を使用した。バインダーおよび溶媒の配合比は、質量比で、ろう材1に対して、バインダー0.2、溶媒1.6とした。
シート化には、スクリーン印刷機を使用した。この装置は、台を備え、その上に台とのギャップを調節できるブレードが取り付けられており、ギャップを一定に保持したまま、ブレード装着部分が移動できるように構成されている。
図2は、一次伝面型熱交換器の製造方法を加工工程に沿って説明する図であり、(a)は一次伝熱面プレートにスペーサーバーを接合する工程を、(b)は単位セルを構成する工程を、(c)は単位セルを多段に積層する工程を、(d)は伝熱コアを組み立てる工程を示している。図2では、中間押し潰し加工(一次伝熱面プレートの中間部に押し潰された部位が構成される加工)を施したコルゲートフィンで構成される一次伝熱面プレート4を用いた。
4:一次伝熱面プレート、 5:単位セル、 6:伝熱コア部、
7:ハウジング
Claims (6)
- ろう付けに用いるろう材の製造方法であって、
下記(a)〜(e)の工程を含むことを特徴とするシート状ろう材の製造方法。
(a)粉末状のろう材とバインダーおよび溶媒を混合して、原料スラリーとする
(b)原料スラリーを離型シート上に供給する
(c)離型シート上の原料スラリーをシート状にする
(d)シート状のろう材を離型シートとともに乾燥する
(e)シート状ろう材を離型シートから剥がす。 - 前記粉末状のろう材がニッケルろうであることを特徴とする請求項1に記載のシート状ろう材の製造方法。
- 請求項1または2に記載の方法により製造されたことを特徴とするシート状ろう材。
- 請求項1または2に記載の方法により製造されたシート状ろう材を、熱交換器における組み立てに用いることを特徴とするシート状ろう材の使用方法。
- 一次伝面型の熱交換器における一次伝熱面の形成に用いることを特徴とする請求項4に記載のシート状ろう材の使用方法。
- 請求項1または2に記載の方法により製造されたシート状ろう材を用いて、コア部の形成、または、コア部の形成および当該コア部とヘッダーの接合が行われたことを特徴とする熱交換器。
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- 2009-02-03 JP JP2009022094A patent/JP2010179310A/ja active Pending
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