JP2000121286A - 積層型熱交換器の製造方法 - Google Patents

積層型熱交換器の製造方法

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良明 岸
Kaoru Tada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温流体や腐食性流体にも適用可能な積層型
熱交換器として、排気ガスが流入する厳しい腐食環境の
EGRクーラとして使用できるようにする。 【解決手段】 プレート21上に液体状バインダー32
及び粉末のNi-Cr-P 合金ろう材33を塗布し、このプレ
ート21にフィン22(23)を取付けて加熱すること
によりプレート21にフィン22(23)をろう付け接
合して高温特性や耐食性に優れた積層型熱交換器とし、
従来Cuろうを使用した熱交換器では適用できなかった高
温流体や腐食性流体にも適用可能な積層型熱交換器とし
て、排気ガスが流入する厳しい腐食環境のEGRクーラ
として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプレートと
フィンを積層し互いにろう付けすることで製造される積
層型熱交換器の製造方法に関し、内燃機関から排出され
る排気ガスの一部を吸気通路に還流させる排気ガス還流
装置のクーラ(EGRクーラ)に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】多段の平板型の積層型熱交換器は、例え
ばステンレス鋼製の薄板状のプレートとフィンとを多数
積層し、複数の構成部品を互いにろう付けすることで一
体構造物として製造される。ろう付けに使用されるろう
材としては、各分野で使用実績が豊富な銅ろう(Cuろ
う)が使用されている。積層型熱交換器は様々な機器の
熱交換器として使用されているが、近年、車両に備えら
れている排気ガス還流装置のクーラ(EGRクーラ)に
積層型熱交換器を適用することが検討されてきている。
【0003】排気ガス還流装置は、車両の排気ガス中の
窒素酸化物を低減するために、内燃機関から排出される
排気ガスの一部を吸気通路に還流させる装置である。E
GRクーラは、吸気通路に還流させる排気ガスを内燃機
関の冷却水と熱交換して冷却するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の平板型の積層型
熱交換器は、Cuろうを使用して複数の構成部品を互いに
ろう付けしているので、高温流体には適していない。即
ち、Cuろうの使用最高温度は連続条件で約200 ℃である
ため、高温の排気ガスが流入するEGRクーラへの適用
は問題があった。また、Cuろうは耐食性も高くないの
で、窒素酸化物(No x ) や硫酸成分が含まれる排気ガス
が流入する厳しい腐食環境のEGRクーラへの適用には
問題があった。
【0005】Cuろうに代えて、一般に高温特性や耐食性
に優れると言われるニッケルろう(Niろう)を使用して
平板型の積層型熱交換器を製造することが考えられる。
Cuろうは一般に0.1mm 程度の厚さの箔として使用される
が、Niろうは材質的に硬くもろいために加工が困難であ
り、粉末状で使用される。このため、Niろうをろう付け
部に均一に供給しろう切れを起こさないようにするため
には、Cuろうとは全く異なる施工技術が必要となる。従
来、積層型熱交換器のプレートへの粉末状ろう材のろう
付け方法として、ろう材と液状バインダーを予めペース
ト状に混合したものをスクリーン印刷によりプレート上
に付着させたり、ろう材と液状バインダーを混合したシ
ートを形成して接合部に挟持したり、ペースト状ろう材
を接合部にはけ塗り等により塗布する方法が知られてい
る。
【0006】しかし、スクリーン印刷法はプレート表面
が複雑で大きな凹凸を有する場合には適していない。ま
た、シート成形法は処理工数が多く、材料のロスが多い
という問題があり、はけ塗り法は均一なろう材の塗布や
多量処理には適していない。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、排気ガスが流入する厳しい腐食環境のEGRクーラ
であっても適用することができる積層型熱交換器の製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の積層型熱交換器の製造方法は、プレート上に
液体状バインダー及びNi-Cr-P 合金ろう材を塗布し、こ
のプレートにフィンを取付けて加熱することによりプレ
ートにフィンをろう付け接合したものである。液体状バ
インダー及びNi-Cr-P 合金ろう材の塗布は、プレートに
液体状バインダーを塗布した後にNi-Cr-P 合金ろう材を
液体状バインダー上に塗布したり、液体状バインダー及
びNi-Cr-P 合金ろう材を同時にプレートに塗布する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、排気ガス還流装置にお
けるEGRクーラといった特殊な腐食環境となる熱交換
器として、薄板状のプレートとフィンとを多数積層して
なる積層型熱交換器を適用するためになされたもので、
多数種類のろう材の中から特殊な腐食環境での耐久性及
び耐食性に優れかつ施工性にも優れたたろう材を見いだ
し、更にこのろう材の優れた流動性を利用してろう付け
部に均一に供給されるようにした積層型熱交換器の製造
方法である。
【0010】まず、図1に基づいて排気ガス還流装置を
説明する。図1には排気ガス還流装置の概略構成を示し
てある。
【0011】図に示すように、上流側にエアクリーナ1
が装着された吸気管2はターボ装置3のコンプレッサ側
に接続され、更に、インタークーラ4を介してエンジン
5の吸気マニホールド6に接続されている。エンジン5
の排気マニホールド7には排気管8の上流端部が接続さ
れ、排気管8はターボ装置3のタービン側に接続される
と共に、下流側には触媒9及び図示しないマフラが接続
されている。
【0012】排気管8のターボ装置3との接続部の上流
部から分岐して排気ガス還流管10が設けられ、排気ガ
ス還流管10の下流端部は吸気管2に接続されている。
排気ガス還流管10には積層型熱交換器としてのEGR
クーラ11が装着され、EGRバルブ12の開閉により
排気の一部が排気ガス還流管10からEGRクーラ11
を通って吸気管2に導入される。EGRクーラ11には
冷却配管13を介してエンジン5の冷却水が循環し、導
入された排気が冷却される。排気ガスの一部がEGRク
ーラ11で冷却されて吸気と共にエンジン5に供給され
ることで、燃焼温度が低下して窒素酸化物を低減でき
る。
【0013】図2乃至図4に基づいてEGRクーラ11
を説明する。図2にはEGRクーラ11の側断面、図3
には図2中のIII-III 線矢視、図4には図3中のIV-IV
線矢視方向の要部状況を示してある。
【0014】図2、図3に示すように、EGRクーラ1
1は、多数のステンレス製のプレート21と水側のフィ
ン22及びガス側のフィン23とが交互に積層され、水
通路24とガス通路25とが積層方向に隣接して多数設
けられている。水通路24同士は入り側の冷却配管13a
及び出側の冷却配管13b でつながり、ガス通路25同士
は入り側の排気ガス還流管10a及び出側の排気ガス還流
管10b でつながっている。水側のフィン22は水通路2
4を直線状に形成し、ガス側のフィン23はガス通路2
5を波状に形成している(図3参照)。尚、水通路のフ
ィンの代わりにプレートにエンボスを形成した構造とす
ることも可能である。
【0015】EGRクーラ11としては、水と排気ガス
が混合しない構成が必要であり、プレート21と水側の
フィン22及びガス側のフィン23とはろう付けするこ
とにより互いに接合される。ろう材の特性としては、ろ
う付け性に優れ、かつ排気ガスや水に対する耐蝕性に優
れたものが要求され、このような要求を満たすNiろう材
としてNi-Cr-P 合金及びNi-Cr-B-Si合金が挙げられる。
しかし、Ni-Cr-B-Si合金においては、合金中に含まれる
B元素は原子半径が小さいために高温になるとプレート
側が拡散しやすくなる。EGRクーラ11のプレート2
1は0.3mm 程度の薄い板であるため、このようなB原子
の拡散によってプレート21に貫通穴が生じる可能性が
ある。また、ろう材とプレート21の相互拡散によって
接合部付近の耐蝕性が低下する可能性もある。一方、Ni
-Cr-P 合金はプレート21との相互拡散が少なく、Ni-C
r-B-Si合金に比べて流動性にも優れているため、ろう付
け時のろう切れが生じにくい。このように、Ni-Cr-P 合
金はEGRクーラ11の製造に用いるろう材として適し
ており、特にCrが10%〜30%、P が8 %〜13%、残部が
実質的にNiの成分範囲のろう材は排気ガスへの耐蝕性に
も優れ、EGRクーラ用のろう材として最適であるとい
える。ここで、本発明に係るNi-Cr-P 合金組成の限定理
由について説明する。
【0016】Crは、Ni中に固溶してNi-Cr 固溶体とな
り、合金の耐酸化性、耐熱性及び耐食性を向上させる。
ただし、Crが10.0%未満では、耐酸化性、耐熱性及び耐
食性を向上させる効果が少なく、Crが30.0%を越える
と、ステンレス鋼とのぬれ性が低下する。
【0017】P は、Ni-Cr 固溶体との共晶反応により合
金の融点を下げ、ろう付け性を向上させる。ただし、P
が8.0 %未満では、亜共晶傾向が強くなり、液相線温度
が上昇して固相線との幅が広がるため、ろう付け性が低
下する。P が13.0%を越えると、過共晶傾向が強くな
り、液相線温度が上昇すると同時に合金が脆くなる。
【0018】本発明においては、Ni-Cr-P 合金ろう材3
1を用いてプレート21と水側のフィン22及びガス側
のフィン23とがろう付けされてEGRクーラ11が構
成されているので、ろう付け性が良く耐酸化性、耐熱性
及び耐食性に優れ、かつ優れた流動性によってろう切れ
のない接合部が得られる。このため、窒素酸化物(No x )
や硫酸成分が含まれる排気ガスが流入する厳しい腐食
環境のEGRクーラ11に適用できる(図4参照)。
【0019】図4に示すように、Ni-Cr-P 合金ろう材3
1はプレート21とフィン22,23との接合部及びプ
レート21の全面に配されて表面が覆われた状態になっ
ている。耐蝕性に優れたNi-Cr-P 合金ろう材31でプレ
ート21の表面が覆われることにより、プレート21と
しては、安価で比較的耐食性に劣る炭素鋼製のものを用
いてもEGRクーラ11として十分に適用可能となる。
【0020】次に、Ni-Cr-P 合金ろう材を用いたEGR
クーラ11の製造方法を図5に基づいて具体的に説明す
る。図5(a) 乃至図5(d) にはEGRクーラ11の製造
方法の工程説明を示してある。
【0021】図5(a) に示すように、プレート21の表
面の全面に液体状バインダー32を塗布し、図5(b) に
示すように、液体状バインダー32の上に粉末のNi-Cr-
P 合金ろう材33をスプレー等によって塗布する。液体
状バインダーとしては、エチレングリコール水溶液、フ
ルフラール水溶液、グリセリン水溶液等が挙げられる。
Ni-Cr-P 合金ろう材33の量を確保するため、粉末のNi
-Cr-P 合金ろう材33の上に、更に液体状バインダー3
2及び粉末のNi-Cr-P 合金ろう材33を重ねて塗布する
ようにしてもよい。また、液体状バインダー32と粉末
のNi-Cr-P 合金ろう材33を同時にプレート21の表面
の全面にスプレー等によって塗布するようにしてもよ
い。
【0022】尚、液体状バインダー32及び粉末のNi-C
r-P 合金ろう材33を塗布する部位は、プレート21の
表面の全面でなく、フィン22,23がろう付けされる
部位にのみであってもよい。また、フィン22,23の
表面に液体状バインダー32及び粉末のNi-Cr-P 合金ろ
う材33を供給するようにしてもよい。
【0023】液体状バインダー32及び粉末のNi-Cr-P
合金ろう材33をプレート21の表面に塗布した後、図
5(c) に示すように、フィン22(23)を所定の位置
に配置する。液体状バインダー32及び粉末のNi-Cr-P
合金ろう材33を塗布した別のプレート21をフィン2
2(23)の上に配置し、液体状バインダー32及び粉
末のNi-Cr-P 合金ろう材33を塗布したプレート21と
フィン22(23)とを積層する。
【0024】プレート21とフィン22(23)とを積
層して所定の形状とした後、1050℃から1150℃程度の温
度に加熱してプレート21とフィン22(23)とをろ
う付け接合してEGRクーラ11とする。加熱時の雰囲
気は、真空あるいは1torr程度の負活性ガスを含む真空
とする。
【0025】加熱時は、約400 ℃程度で液体状バインダ
ー32が分解して粉末のNi-Cr-P 合金ろう材33が残
り、約900 ℃以上で粉末のNi-Cr-P 合金ろう材33が溶
けて液体となって流れる。溶けたろう材(Ni-Cr-P 合金
ろう材31)は接合部及びプレート21の表面全体に流
れ、プレート21とフィン22(23)とがNi-Cr-P 合
金ろう材31で接合されると共に、プレート21の表面
が厚さ約10μm 〜約50μm のNi-Cr-P 合金ろう材31で
覆われる(図4参照)。
【0026】上述した方法で製造したEGRクーラ11
では、流動性に優れるNi-Cr-P 合金ろう材33(31)
を使用しているため、接合部やプレート21の表面全体
にNi-Cr-P 合金ろう材31が均一に流れ、ろう切れを起
こすことがなくプレート21の表面全体がNi-Cr-P 合金
ろう材31で覆われる。このため、耐食性に優れた接合
部が得られると共に安価な材質(普通鋼板)のプレート
21であってもEGRクーラ11として適用することが
できる。また、高温(1000℃以上)でろう付けすること
により高い接合強度を得ることが可能となる。
【0027】高温特性や耐食性に優れかつ流動性に優れ
るNi-Cr-P 合金ろう材を用いてプレート21とフィン2
2(23)をろう付けすることで、高温特性や耐食性に
優れたEGRクーラ11とすることができる。また、Ni
-Cr-P 合金ろう材によってろう付けを行うことで、優れ
た流動性によって接合部がろう付けされると同時に、排
気ガスと接するプレート21の表面がNi-Cr-P 合金ろう
材31で覆われるので、耐食性に劣る普通鋼板等を適用
することができ、コストを低減することが可能となる。
従って、従来Cuろうを使用した熱交換器では適用できな
かった高温流体や腐食性流体にも適用可能な積層型熱交
換器とすることができる。
【0028】EGRクーラ11では、運転中は高温の排
気ガスが流通し、運転中あるいは運転を停止した後に温
度変化によって水滴が付着する。排気ガスには窒素酸化
物やNox 成分、あるいはS(イオウ)成分が含まれ、水
滴にはこれらの成分が含まれている。窒素酸化物、Nox
あるいはS成分を含む水滴が付着すると腐食が進行しや
すくなる。
【0029】EGRクーラ11による運転状況に近い状
況を作るため、窒素酸化物やNox 成分あるいはS成分を
含む雰囲気の温度環境を変化させて水滴を作り、これを
繰り返して1000時間の耐久試験を行った。この結果、Cu
ろうはNi-Cr-P 合金ろう材(Cr13.0%,P10.0%, 残りN
i)に比べおよそ5倍の腐食減量となった。
【0030】従って、Ni-Cr-P 合金ろう材を使用する
と、従来のCuろうを使用した場合に比べて飛躍的に耐食
性に優れることが判る。このため、Ni-Cr-P 合金ろう材
を用いてプレート21とフィン22(23)をろう付け
して積層型熱交換器とすることで、この積層型熱交換器
を排気ガスが流入する厳しい腐食環境のEGRクーラ1
1として適用することが可能となる。
【0031】
【発明の効果】本発明の積層型熱交換器の製造方法は、
プレート上に液体状バインダー及びNi-Cr-P 合金ろう材
を塗布し、このプレートにフィンを取付けて加熱するこ
とによりプレートにフィンをろう付け接合したので、高
温特性や耐食性に優れた積層型熱交換器とすることがで
きる。また、Ni-Cr-P 合金ろう材によってろう付けを行
うことで、優れた流動性によって接合部がろう付けされ
ると同時に、プレートの表面がNi-Cr-P 合金ろう材で覆
われるので、プレートとして耐食性に劣る普通鋼板等を
適用することができ、コストを低減することが可能とな
る。
【0032】この結果、従来Cuろうを使用した熱交換器
では適用できなかった高温流体や腐食性流体にも適用可
能な積層型熱交換器とすることができ、排気ガスが流入
する厳しい腐食環境のEGRクーラとして使用すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】排気ガス還流装置の概略構成図。
【図2】EGRクーラの側断面図。
【図3】図2中のIII-III 線矢視図。
【図4】図3中のIV-IV 線矢視方向の要部断面図。
【図5】EGRクーラの製造方法の工程説明図。
【符号の説明】
5 エンジン 10 排気ガス還流管 11 EGRクーラ 13 冷却配管 21 プレート 22,23 フィン 24 水通路 25 ガス通路 31 Ni-Cr-P 合金ろう材(粉末) 32 液体状バインダー 33 Ni-Cr-P 合金ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 薫 東京都立川市羽衣町3丁目2番4号 株式 会社ハードフェースウエルドカンパニー内 Fターム(参考) 3G062 AA10 ED08 GA10 3L103 AA12 AA50 BB17 CC02 CC27 DD15 DD53 DD95 DD97

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプレートとフィンを積層し互いに
    ろう付けすることで製造される積層型熱交換器の製造方
    法において、前記プレート上に液体状バインダー及びNi
    -Cr-P 合金ろう材を塗布し、液体状バインダー及びNi-C
    r-P 合金ろう材を塗布した前記プレートに前記フィンを
    取付け、加熱することにより前記プレートに前記フィン
    をろう付け接合したことを特徴とする積層型熱交換器の
    製造方法。
JP10289019A 1998-10-12 1998-10-12 積層型熱交換器の製造方法 Pending JP2000121286A (ja)

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