JP2010178248A - 電子スチルカメラ及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 赤目軽減のためのプリ発光によって被写体の表情が強張ることなく自然な笑顔写真を取得することができる電子スチルカメラ及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 スルー画像及び本画像を取得する撮像部と、前記スルー画像から顔を検出する顔検出部と、前記顔検出部により検出された顔の表情を識別する表情識別部と、本画像取得時における本発光、及び前記本発光に先立つ赤目軽減用のプリ発光を行う発光部と、前記表情識別部により前記顔の表情が笑顔であることが識別されたときに、前記発光部による前記プリ発光を禁止する発光制御部と、前記本画像に生じた赤目を補正する赤目補正部とを備える電子スチルカメラ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像を取得する電子スチルカメラ及び画像処理プログラムに関する。
従来から、顔認識の結果に基づいて指定された被写体の情報に基づいて、各種の処理を行う電子カメラが知られている。例えば、特許文献1の電子カメラは、被写体の顔の表情が所定の状態(例えば、目つぶりしていない状態又は笑顔の状態)である場合には、撮影を許可する。一方、上記の条件を満たさない場合には、撮影を許可しない。
ところで、赤目軽減のためのプリ発光を行った後に、撮影時に本発光を行う電子カメラが一般的に知られている。しかし、上述したカメラでは、赤目軽減のためのプリ発光を行ってしまうと、そのプリ発光によって被写体の表情が強張り、自然な笑顔写真が取得できない可能性がある。
そこで、本発明は、赤目軽減のためのプリ発光によって被写体の表情が強張ることなく自然な笑顔写真を取得することができる電子スチルカメラ及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の電子スチルカメラは、スルー画像及び本画像を取得する撮像部と、前記スルー画像から顔を検出する顔検出部と、前記顔検出部により検出された顔の表情を識別する表情識別部と、本画像取得時における本発光、及び前記本発光に先立つ赤目軽減用のプリ発光を行う発光部と、前記表情識別部により前記顔の表情が笑顔であることが識別されたときに、前記発光部による前記プリ発光を禁止する発光制御部と、前記本画像に生じた赤目を補正する赤目補正部とを備える。
なお、前記撮像部は、前記表情識別部により前記顔の表情が笑顔であることが識別されたときに、前記本画像を取得しても良い。
また、被写体輝度を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記被写体輝度が所定の輝度よりも低輝度である場合に、スルー画像取得時の感度を上げる撮像制御部とをさらに備えても良い。
また、被写体輝度を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記被写体輝度が所定の輝度よりも低輝度である場合に、前記スルー画像に暗部補正処理を行う暗部補正処理部とをさらに備えても良い。
また、前記スルー画像にノイズリダクション処理を行うノイズリダクション処理部をさらに備えても良い。
また、前記赤目補正部は、前記撮像部により前記本画像が取得されたときに、前記本画像に生じた赤目を補正しても良い。
また、前記撮像部により取得された前記本画像を表示する表示部をさらに備え、前記赤目補正部は、前記表示部により前記本画像が表示されたときに、前記本画像に生じた赤目を補正しても良い。
また、前記発光制御部により前記プリ発光が禁止された場合に、前記プリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された前記本画像を記録する記録部と、前記本画像を前記表示部に表示する際に、前記記録部に記録された前記本画像から、前記情報が付帯された前記本画像を抽出する抽出部とをさらに備えても良い。
また、前記表示部は、前記本画像とは異なり、且つプリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された画像を表示することが可能であり、前記赤目補正部は、前記表示部に前記プリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された画像が表示されたときに、該画像に生じた赤目を補正しても良い。
また、前記抽出部により抽出された前記本画像又は前記本画像とは異なる画像の少なくとも一方の画像が前記表示部に一覧表示されたときに、該一覧表示から赤目補正の対象となる画像を選択する選択部とをさらに備え、前記赤目補正部は、前記選択部により選択された前記本画像に生じた赤目を補正しても良い。
本発明の画像処理プログラムは、撮影により得られた画像を受け付ける入力工程と、前記入力ステップにより受け付けた画像から、赤目軽減用のプリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された画像を抽出する抽出工程と、抽出された前記画像を表示部に一覧表示する表示工程と、前記表示部に一覧表示された前記画像から赤目補正の対象となる画像を選択する選択工程と、選択された前記画像に生じた赤目を補正する赤目補正工程とをコンピュータにて実行させることが可能である。
本発明の電子スチルカメラ及び画像処理プログラムによれば、赤目軽減のためのプリ発光によって被写体の表情が強張ることなく自然な笑顔写真を取得することができる。
本発明の第1実施形態における電子スチルカメラ1の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の電子スチルカメラ1における笑顔モード時の制御部8の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の電子スチルカメラ1における再生時の制御部8の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の電子スチルカメラ1における再生時の表示部13の例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態における電子スチルカメラ1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子スチルカメラ1は、撮像レンズ2、撮像素子3、アナログ処理部4、A/D変換部5、バッファメモリ6、画像処理部7、制御部8、表示部13、操作部14、記録I/F部17、記録媒体18、閃光発光部19、バス20を備える。
撮像レンズ2は、撮像素子3の撮像面に被写体像を結像する。なお、撮像レンズ2は、ズームレンズやフォーカスレンズなどの複数のレンズからなる撮像光学系であっても良い。撮像素子3は、撮像レンズ2を通過した被写体光を光電変換し、R、G、Bの各色に対応するアナログ画像信号を出力する。電子スチルカメラ1は、笑顔モードを含む複数の撮影モードを有している。笑顔モードは、後述する表情識別部10により笑顔を識別した場合に、自動的に撮影を行うモードである。撮影モードにおいて、レリーズ釦15が操作されない撮影待機状態では、撮像素子3は、所定間隔毎に間引き読み出しを行い、スルー画像の元になる画像信号を出力する。その後、撮像素子3は、レリーズ釦15が全押しされると、撮影待機状態が解除されて、本画像の元になる画像信号を出力する。
アナログ処理部4は、撮像素子3の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このアナログ処理部4は、CDS回路やゲイン回路を内部に有している。アナログ処理部4のCDS回路は、相関二重サンプリングによって撮像素子3の出力のノイズ成分を低減する。アナログ処理部4のゲイン回路は、制御部8の指示に基づいて入力信号のゲインを増幅する。例えば、制御部8の指示として、被写体輝度が低い場合や、後述する顔検出部9によりスルー画像データから顔が検出されない場合などが挙げられる。上記のゲイン回路では、ISO感度に相当する撮像感度の調整を行うことができる。
A/D変換部5は、アナログ処理部4から出力されたアナログ画像信号をA/D変換し、デジタル画像信号に変換する。このデジタル画像信号は、1コマにまとめられ、画像データとしてバッファメモリ6に記録される。バッファメモリ6は、画像処理部7による画像処理の前工程や後工程で画像データを一時的に記録する。
画像処理部7は、バッファメモリ6に記憶された画像データに対して画像処理を施す。この画像処理としては、周知のホワイトバランス調整、色補間、階調変換処理、輪郭強調処理などが挙げられる。また、画像処理部7は、記録媒体18に画像データを記録する前にJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式などで圧縮する処理や、圧縮された上記のデータを伸長復元する処理をも実行する。
また、画像処理部7は、被写体輝度が低い場合や、後述する顔検出部9によりスルー画像データから顔が検出されない場合に、暗部補正やノイズリダクション処理を行う。ここでの暗部補正は、輝度成分の階調を補正する(公知の部分階調補正を含む)もので、例えば、周辺領域の輝度分布によって補正するRetinex理論に基づく処理や、輝度ヒストグラムの分布を均等にするヒストグラムイコライゼーション処理を行う。また、ノイズリダクション処理は、平均化フィルタ、すなわちローパスフィルタ、ガウアシアンフィルタ、メディアンフィルタ等のデジタルフィルタ処理により行う。
制御部8は、所定のシーケンスプログラムにしたがって、電子スチルカメラ1の各部を統括的に制御するとともに、AE処理やAF処理などを行う。また、制御部8は、顔検出部9、表情識別部10、赤目検出部11、輝度算出部12などの機能を有している。顔検出部9は、スルー画像データ、本画像データ、記録媒体18に記録された画像データから特徴点を抽出して顔、顔の大きさ等を検出する。例えば、顔検出部9は、特開2001−16573号公報などに記載された特徴点抽出処理によって顔を抽出する。上記の特徴点としては、例えば、眉、目、鼻、唇の各端点、顔の輪郭点、頭頂点や顎の下端点などが挙げられる。
表情識別部10は、顔検出部9により検出された顔の表情を識別する。例えば、表情識別部10は、特開平8−249453号公報、特開平10−255043号公報に示されるように、表情カテゴリとして、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみ、笑顔、驚きの合計6種類の基本表情を考え、無表情から各基本表情への時系列画像の処理を行い、表情を識別する。
赤目検出部11は、本画像データに赤目現象が発生しているか否かを判定する。周知のように、赤目現象は、暗い中で大きく開いた瞳孔から光が入り、眼球内部の毛細血管が無数に走る脈絡膜層に光が反射して黒目が赤く撮影されてしまう現象である。画像処理部7は、赤目検出部11により赤目現象が発生していると判定された場合に、赤目補正を行う。例えば、赤目検出部11は、顔検出部9により本画像データから検出された顔の目が相当する位置において、赤色の丸い領域があるか否かを判定する。そして、画像処理部7は、赤色の丸い領域がある場合には、その領域の色情報を、黒色を示す色情報に変更する。輝度算出部12は、スルー画像データに基づいて、被写体輝度を算出する。
表示部13は、制御部8の制御により各種の画像を表示する。表示部13に表示される各種の画像は、スルー画像、本画像、記録媒体18に記録された画像、メニュー画像などを含む。操作部14は、レリーズ釦15、十字キー16などを有する。レリーズ釦15は、撮影する際にユーザにより操作される。十字キー16は、上記のメニュー画像等で操作される。なお、レリーズ釦15及び十字キー16の状態は制御部8により検知され、検知された釦の状態に基づいたシーケンスが実行される。記録I/F部17は、記録媒体18を接続するためのコネクタを備えている。この記録I/F部17と記録媒体18とが接続されることにより、記録媒体18に対してデータの書き込み/読み出しを実行する。
閃光発光部19は、制御部8の制御により、赤目軽減のためのプリ発光時、及び本発光時において、被写体に閃光を照射する。バス20は、バッファメモリ6、画像処理部7、制御部8、表示部13、記録I/F部17、閃光発光部19を相互に接続することにより、データや信号の出入力を実行する。なお、A/D変換部5の出力はバス20を介して画像処理部7に接続される。
図2は、第1実施形態の電子スチルカメラ1における笑顔モード時の制御部8の動作を示すフローチャートである。なお、以下、便宜上、1人の人物を撮影するシーンを前提として説明する。
ステップS101で、制御部8は、笑顔モードを開始する。例えば、制御部8は、撮像素子3を制御して、スルー画像データの取得を開始する。また、輝度算出部12は、スルー画像データに基づいて、被写体輝度を算出する。そして、制御部8は、被写体輝度が予め設定された値以下の場合には、閃光発光部19を発光させてフラッシュ撮影すると決定する。以下、閃光発光部19を発光させる場合について説明する。
ステップS102で、顔検出部9は、スルー画像データから顔を検出する。
ステップS103で、制御部8は、ステップS102で顔が検出されたか否かを判定する。顔が検出されない場合(ステップS103の判定がNOとなる場合)には、ステップS104に進む。一方、顔が検出された場合(ステップS103の判定がYESとなる場合)には、後述するステップS108に進む。
ステップS104で、制御部8は、アナログ処理部4のゲインが上限値以上か否かを判定する。ゲインが高くなりすぎると、明部が飽和し、その部分の画像情報が消滅する為である。ゲインが上限値より低い場合(ステップS104の判定がNOとなる場合)には、ステップS105に進む。一方、ゲインが上限値以上の場合(ステップS104の判定がYESとなる場合)には、ステップS102に戻る。
ステップS105で、制御部8は、アナログ処理部4を制御して、撮像素子3からの出力信号を増幅させることにより、スルー画像データのゲインアップを行う。これにより、高感度撮影となるため、スルー画像が明るくなり、笑顔識別の精度を向上させることができる。なお、制御部8は、段階的にゲインアップを行う。
ステップS106で、制御部8は、画像処理部7を制御して、スルー画像データに暗部補正を行う。これにより、スルー画像の暗い部分が明るくなるため、笑顔識別の精度を向上させることができる。
ステップS107で、制御部8は、画像処理部7を制御して、スルー画像データにノイズリダクション処理を行う。これにより、ゲインアップ及び暗部補正により発生したノイズを減らすことができる。その後、ステップS102に戻り、顔検出部9は、再びスルー画像データから顔を検出する。これにより、スルー画像データから顔が検出されるまで、ステップS102からステップS107までの処理が繰り返される。
ステップS108で、制御部8は、アナログ処理部4を制御して、ゲインを固定する。
ステップS109で、表情識別部10は、ステップS102で検出された顔が笑顔か否かを判定する。笑顔である場合(ステップS109の判定がYESとなる場合)には、ステップS110に進む。一方、笑顔でない場合(ステップS109の判定がNOとなる場合)には、ステップS102に戻り、スルー画像データからの顔の検出を継続する。
ステップS110で、制御部8は、閃光発光部19を制御して、本発光を行う。また、制御部8は、撮像素子3を制御して、本画像データを取得する。
ステップS111で、顔検出部9は、ステップS110で取得した本画像データから顔を検出する。そして、赤目検出部11は、本画像データから検出された顔に赤目現象が発生しているか否かを判定する。例えば、赤目検出部11は、本画像データから検出された顔の目が相当する位置において、赤色の丸い領域があるか否かを判定する。赤色の丸い領域がある場合(ステップS111の判定がYESとなる場合)には、ステップS112に進む。一方、赤色の丸い領域がない場合(ステップS111の判定がNOとなる場合)には、ステップS113に進む。
ステップS112で、制御部8は、画像処理部7を制御して、本画像データに赤目補正を行う。例えば、画像処理部7は、ステップS111で検出された赤色の丸い領域の色情報を、黒色を示す色情報に変更する。このとき、制御部8は、ステップS110で取得した本画像とともに、「赤目補正を行っています。」等のメッセージを表示部13に表示することが好ましい。
ステップS113で、制御部8は、ステップS110で取得された本画像データ又はステップS112で赤目補正された本画像データを記録媒体18に記録し、一連の処理を終了する。なお、制御部8は、赤目軽減のためのプリ発光が禁止されたことを示す情報を、タグ情報の一つとして、本画像データに付帯した状態で記録することが好ましい。
なお、第1実施形態では、笑顔モード時に、赤目軽減のためのプリ発光を禁止する例を示したが、これに限らない。例えば、笑顔識別とは無関係に、レリーズ釦15の全押しにより本画像データを取得する場合にも、赤目軽減のためのプリ発光を禁止する。そして、レリーズ釦15の全押しにより取得された本画像データに対して、ステップS111以降の処理を行っても良い。
また、第1実施形態では、ゲインアップと暗部補正とノイズリダクション処理とを行う例を示したが、これに限らない。例えば、ゲインアップとノイズリダクション処理との組み合わせ、又は暗部補正とノイズリダクション処理との組み合わせでも良い。
また、第1実施形態では、ステップS105でスルー画像データのゲインアップを行うことにより、笑顔識別の精度を向上させたが、これに限らない。例えば、スルー画像を明るくする露出補正を行うことにより、笑顔識別の精度を向上させても良い。
また、第1実施形態では、ステップS110で取得した本画像データに赤目現象が発生している場合には、自動的に赤目補正を行う例を示したが、これに限らない。例えば、ステップS112の前に、ユーザから十字キー16を介して、赤目補正を行うか否かの選択を受け付けても良い。
また、第1実施形態では、ゲインアップ及び暗部補正後に、ステップS107でノイズリダクション処理を行う例を示したが、これに限らない。例えば、ステップS105のゲインアップ後に、ノイズリダクション処理を行っても良い。
また、一般的に被写体が子供である場合には、赤目現象が起きやすいと言われている。また、子供は、赤目軽減のためのプリ発光に驚いてしまう可能性が高い。そのため、例えば、制御部8は、ステップS103で顔が検出された場合には、特開2007−280291号公報に記載された推論処理を用いて、被写体の年齢を推定する。そして、制御部8は、被写体の年齢が閾値以下である場合には、子供と推定し、優先的に赤目軽減のためのプリ発光を禁止しても良い。
また、ステップS104におけるアナログ処理部4のゲインの上限値は、ステップS101におけるアナログ処理部4のゲインの4倍としても良い。
従来の電子スチルカメラでは、笑顔モードにおいて、赤目軽減のためのプリ発光を行ってしまうと、そのプリ発光によって、被写体の表情が強張る可能性がある。そのため、せっかく笑顔を自動撮影しようというのに、プリ発光によって、笑顔が撮影できなくては機能が有効に活かされない。かといって、赤目軽減のためのプリ発光を禁止してしまっては、赤目写真が撮影されてしまう可能性が高く、かりに笑顔写真が撮影されたとしても、赤目ではポートレート写真としては台無しである。また、フラッシュを必要とするような暗い環境では、スルー画像で顔面が暗く撮影されやすく、笑顔識別の精度が低下することがある。さらに、被写体が笑顔となるシャッターチャンスの際に、赤目軽減のためのプリ発光を行うと、レリーズタイムラグが起こってしまう。
そこで、第1実施形態の電子スチルカメラ1は、笑顔モード時にたとえ被写体輝度が低い場合であっても、赤目軽減のためのプリ発光を禁止する。また、第1実施形態の電子スチルカメラ1は、スルー画像データのゲインアップや暗部補正を行うことにより、笑顔識別の精度を向上させる。ただし、ゲインアップや暗部補正によって画質が粗くなるので、ノイズリダクション処理を実行する。
したがって、第1実施形態の電子スチルカメラ1によれば、被写体の表情が強張ることなく、自然な笑顔写真を取得することができる。一方、この笑顔写真に発生した赤目現象は、赤目補正されるので、ポートレート写真としての不自然さを解消することができる。さらに、第1実施形態の電子スチルカメラ1によれば、赤目軽減のためのプリ発光を禁止することにより、レリーズタイムラグを防止するため、シャッターチャンスを逃すおそれをなくすことができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、本画像データを取得した後に、赤目補正を行う例を示した。第2実施形態では、本画像データを取得した後に赤目補正を行わずに、再生時に赤目補正を行う例を示す。ここで、以下の実施形態における電子スチルカメラ1の構成は、図1に示す第1実施形態の電子スチルカメラ1と共通するので重複説明は省略する。
図3は、第2実施形態の電子スチルカメラ1における再生時の制御部8の動作を示すフローチャートである。なお、便宜上、1人の人物を撮影した画像を前提として説明する。
ステップS201で、制御部8は、再生モードを開始する。
ステップS202で、制御部8は、赤目現象が発生した画像データに赤目補正を行うレタッチモードを開始する。以下、このレタッチモードを「赤目レタッチモード」として説明する。
ステップS203で、制御部8は、記録媒体18に記録された画像データに付帯されるタグ情報として、赤目軽減のためのプリ発光が禁止されたことを示す情報があるか否かを判定する。そして、制御部8は、赤目軽減のためのプリ発光が禁止されたことを示す情報がある場合には、その情報が付帯された画像データを読み出す。そして、制御部8は、図4(1)に示すように、読み出した画像データに対応するサムネイル画像の一覧を表示部13のサムネイル画像表示領域31に表示する。また、制御部8は、「画像を選択して下さい。」等のメッセージを表示部13に表示する。
ステップS204で、制御部8は、ユーザから十字キー16を介して、ステップS203で表示したサムネイル画像の一覧からいずれかの画像の選択を受け付ける。例えば、図4(1)の画像32が選択されたとする。
ステップS205で、制御部8は、図2のステップS112と同様の処理を行い、画像32の元になる画像データに赤目補正を行う。このとき、制御部8は、図4(2)に示すように、画像32とともに、「赤目補正を行っています。」等のメッセージを表示部13に表示することが好ましい。
ステップS206で、制御部8は、赤目補正後の画像データを用いた画像33を表示部13に表示する(図4(3)参照)。
ステップS207で、制御部8は、ユーザから十字キー16を介して、赤目補正後の画像データを記録するか否かの選択を受け付ける。記録する場合(ステップS207の判定がYESとなる場合)には、ステップS208に進む。一方、記録しない場合(ステップS207の判定がNOとなる場合)には、一連の処理を終了する。
ステップS208で、制御部8は、赤目補正後の画像データを記録媒体18に記録し、一連の処理を終了する。
なお、第2実施形態では、電子スチルカメラ1で取得した画像データに対して赤目補正を行う例を示したが、これに限らない。例えば、記録媒体18には、電子スチルカメラ1で取得した画像データの他に、他の電子スチルカメラで取得した画像データが記録されている場合がある。そのため、制御部8は、他の電子スチルカメラで取得した画像データが記録媒体18に記録されている場合にも同様に、その画像データに付帯されたタグ情報を参照し、赤目軽減のためのプリ発光が禁止されたことを示す情報があるか否かを判定する。そして、制御部8は、赤目軽減のためのプリ発光が禁止されたことを示す情報がある場合には、その情報が付帯された画像データを読み出し、ステップS203で一覧表示しても良い。また、制御部8は、タグ情報に関係なく、記録媒体18に赤目現象が発生している画像データが記録されている場合には、その画像データを読み出し、ステップS203で一覧表示しても良い。
また、第2実施形態では、1つの画像データに対して赤目補正を行う例を示したが、複数の画像データにも適用できる。例えば、ステップS204で制御部8は、複数の画像の選択を受け付ける。そして、ステップS205で制御部8は、画像処理部7を制御して、複数の画像データに対して赤目補正を行っても良い。この場合、一括して赤目補正を行うことができる。又は、制御部8は、ステップS208で赤目補正後の画像データを記録した後に、ステップS203に戻り、既に赤目補正された画像を除いた画像を一覧表示する。そして、ステップS203からステップS208までの処理を繰り返しても良い。この場合、1枚ずつ赤目補正を行うことができる。
以上説明したように、第2実施形態の電子スチルカメラ1は、赤目軽減のためのプレ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された画像データに対して赤目補正を行う。したがって、第2実施形態の電子スチルカメラ1によれば、第1実施形態と同様に、自然な笑顔写真を取得することができる。
また、第2実施形態の電子スチルカメラ1は、再生モードを開始すると、赤目レタッチモードを開始する。そのため、ユーザがメニュー画像から赤目レタッチモードを探す手間を省くことができる。したがって、第2実施形態の電子スチルカメラ1によれば、効率よく、自然な笑顔写真を取得することができる。
(実施形態の補足)
(1)第1実施形態及び第2実施形態では、電子スチルカメラの例を示したが、これに限らない。例えば、コンピュータに搭載されるプログラムに、第1実施形態及び第2実施形態における赤目補正を行う手順に示す機能を備えることも可能である。この場合、予め画像処理プログラムを記録媒体に格納しておき、コンピュータに接続した後に、この画像処理プログラムを実行させるか、又はインストールさせることが可能である。
(2)第1実施形態では、1人の人物を撮影するシーンを説明したが、複数の人物が含まれるシーンを撮影する場合であっても、それぞれの人物に対して赤目補正を行うことができる。また、第2実施形態についても同様に、複数の人物を撮影した画像であっても、それぞれの人物に対して赤目補正を行うことができる。
(3)第1実施形態及び第2実施形態では、赤目検出部11により赤目現象が生じているか否かを判定し、画像処理部7により赤目補正を行っているが、これに限らない。例えば、画像処理部7により、赤目現象が生じているか否かを判定しても良い。また、本画像又は記録媒体18に記録された画像を表示部13に表示し、ユーザから十字キー16を介して、赤目現象が生じている目の位置の指定を受け付けても良い。
1…電子スチルカメラ、3…撮像素子、4…アナログ処理部、7…画像処理部、8…制御部、13…表示部、14…操作部、18…記録媒体、19…閃光発光部
特開2007−282119号公報

Claims (11)

  1. スルー画像及び本画像を取得する撮像部と、
    前記スルー画像から顔を検出する顔検出部と、
    前記顔検出部により検出された顔の表情を識別する表情識別部と、
    本画像取得時における本発光、及び前記本発光に先立つ赤目軽減用のプリ発光を行う発光部と、
    前記表情識別部により前記顔の表情が笑顔であることが識別されたときに、前記発光部による前記プリ発光を禁止する発光制御部と、
    前記本画像に生じた赤目を補正する赤目補正部と
    を備えることを特徴とする電子スチルカメラ。
  2. 請求項1に記載の電子スチルカメラにおいて、
    前記撮像部は、前記表情識別部により前記顔の表情が笑顔であることが識別されたときに、前記本画像を取得する
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子スチルカメラにおいて、
    被写体輝度を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された前記被写体輝度が所定の輝度よりも低輝度である場合に、スルー画像取得時の感度を上げる撮像制御部とをさらに備える
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の電子スチルカメラにおいて、
    被写体輝度を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された前記被写体輝度が所定の輝度よりも低輝度である場合に、前記スルー画像に暗部補正処理を行う暗部補正処理部とをさらに備える
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の電子スチルカメラにおいて、
    前記スルー画像にノイズリダクション処理を行うノイズリダクション処理部をさらに備える
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の電子スチルカメラにおいて、
    前記赤目補正部は、前記撮像部により前記本画像が取得されたときに、前記本画像に生じた赤目を補正する
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の電子スチルカメラにおいて、
    前記撮像部により取得された前記本画像を表示する表示部をさらに備え、
    前記赤目補正部は、前記表示部により前記本画像が表示されたときに、前記本画像に生じた赤目を補正する
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  8. 請求項7に記載の電子スチルカメラにおいて、
    前記発光制御部により前記プリ発光が禁止された場合に、前記プリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された前記本画像を記録する記録部と、
    前記本画像を前記表示部に表示する際に、前記記録部に記録された前記本画像から、前記情報が付帯された前記本画像を抽出する抽出部とをさらに備える
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の電子スチルカメラにおいて、
    前記表示部は、前記本画像とは異なり、且つプリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された画像を表示することが可能であり、
    前記赤目補正部は、前記表示部に前記プリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された画像が表示されたときに、該画像に生じた赤目を補正する
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  10. 請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の電子スチルカメラにおいて、
    前記抽出部により抽出された前記本画像又は前記本画像とは異なる画像の少なくとも一方の画像が前記表示部に一覧表示されたときに、該一覧表示から赤目補正の対象となる画像を選択する選択部とをさらに備え、
    前記赤目補正部は、前記選択部により選択された前記本画像に生じた赤目を補正する
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  11. 撮影により得られた画像を受け付ける入力工程と、
    前記入力工程により受け付けた画像から、赤目軽減用のプリ発光が禁止されたことを示す情報が付帯された画像を抽出する抽出工程と、
    抽出された前記画像を表示部に一覧表示する表示工程と、
    前記表示部に一覧表示された前記画像から赤目補正の対象となる画像を選択する選択工程と、
    選択された前記画像に生じた赤目を補正する赤目補正工程と
    をコンピュータにて実行させることが可能な画像処理プログラム。
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