JP2010177916A - ノード装置、リングネットワーク及び予備パスの帯域制御方法 - Google Patents

ノード装置、リングネットワーク及び予備パスの帯域制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リングネットワークにおいて、予備パスの設定のために確保される帯域リソースの無駄を軽減し、帯域リソースの利用効率を向上する。
【解決手段】リングネットワークNTを経由する現用パスA、Bに生じる障害を復旧するために、リングネットワークNTを一周しかつ現用パスA、Bにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意されるリングネットワークNTのノード装置N1〜N6は、複数現用パスA、Bが使用する帯域のリンク(L1〜L6)毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、複数複数の現用パスA、Bの間で予備パスとして共用するために用意される共用パスPの許容帯域として記憶する許容帯域記憶手段25と、この許容帯域に従って、予備パス上を流れるトラフィックの帯域制御を行う帯域制御手段27、28と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のノード装置がリング状に接続されるリングネットワークにおけるラッピング制御に使用される予備パスの制御方法に関する。
図1の(A)は、複数のノード装置がリング状に接続されるリングネットワークにおける、従来の予備パスの設定方法の例の説明図である。リングネットワークNTは、複数のノード装置N1〜N6と、隣接するノード装置N1及びN2、N2及びN3、N3及びN4、N4及びN5、N5及びN6、並びにN6及びN1をそれぞれ接続するリンクL1〜L6を含んでいる。ノード装置N1〜N6は、リンクL1〜L6によってリング状に接続されている。
リングネットワークNTを通る現用パスAに生じる障害をラッピング制御により回復する場合には、リングネットワークNTは、現用パスAの使用帯域と同じ帯域を有し、現用パスAの信号伝送方向と逆向きにリングネットワークNTを一周する予備パスA’を用意する。現用パスAに生じた障害を回復する際には、障害箇所に隣接する一方のノード装置は、現用パスを流れる信号を予備パスへ折り返させる、すなわちループバックさせる。そして現用パスAとは逆方向に信号を伝送する予備パスA’を経由して、障害箇所に隣接する他方のノード装置まで信号を伝送されることにより、信号は障害箇所を回避することができる。障害箇所に隣接する他方のノード装置は、予備パスを流れる信号を現用パスへループバックさせ、所望の終点ノードまで現用パスを介して信号を伝送する。
図1の(B)は障害発生時におけるラッピング制御の説明図である。現用パスAが経由するリンクL6において障害が発生した場合を想定する。障害箇所に隣接する一方のノード装置L6では、現用パスAを流れる信号を予備パスA’へループバックさせる。予備パスA’は、現用パスAの信号伝送方向とは逆に、ノード装置N6、N5、N4、N3、N2及びN1の順で各ノードを経由して信号を伝送する。障害箇所に隣接する他方のノード装置L1では、予備パスA’を流れる信号を現用パスAへループバックさせる。その後、現用パスAは、ノード装置N1、N2、N3及びN4の順で経由し、終点ノードN4まで信号を伝送する。
従来のラッピング制御においてリングネットワークは、現用パス毎に、予備パスを用意している。図2は、複数の現用パスに対する従来の予備パスの設定方法の例の説明図である。今、リングネットワークNTには、それぞれ50Mbps、70Mbps及び100Mbpsの帯域を有する現用パスA、B及びCが設定されている。現用パスAは始点ノード装置N6から終点ノードN4までの間に設定されるパスであり、ノード装置N6、N1、N2、N3及びN4の順でこれらノード装置を経由する。現用パスBは始点ノード装置N3から終点ノードN5までの間に設定されるパスであり、ノード装置N3、N4及びN5の順でこれらノード装置を経由する。現用パスCは始点ノード装置N6から終点ノードN2までの間に設定されるパスであり、ノード装置N6、N1及びN2の順でこれらノード装置を経由する。リングネットワークNTは、現用パスA、B及びCについて、それぞれ一対一に対応する予備パスA’,B’及びC’を用意する。
なお、複数の通信ノードの内の第i番目の通信ノードで信号を挿入し第1のリングを経由して第j番目の通信ノードで信号を終端する第1の通信に関し、次のように障害回復を行う通信ネットワークが提案されている。第j番目の通信ノードが第1の通信の障害を検出すると第1の通信の通信路を第2のリングを経由して迂回するように第i番目の通信ノードへ要求メッセージを送出する。要求メッセージを受け取ると第i番目の通信ノードは、第1の通信の通信路を第1のリング経由から第2のリング経由に切り替えることにより第1の通信の障害回復を行う。また通信ネットワークは、複数の通信ノードの内の第m番目の通信ノードで信号を挿入し第3のリングを経由して第n番目の通信ノードで信号を終端する第2の通信に関し次のように障害回復を行う。第n番目の通信ノードが第2の通信の障害を検出すると第2の通信の通信路を第4のリングを経由して迂回するように第m番目の通信ノードへ要求メッセージを送出する。第m番目の通信ノードが要求メッセージを受け取ると第2の通信の通信路を前記第3のリング経由から第4のリング経由に切り替えることにより第2の通信の障害回復を行う。
また、データがノード間に予め設定されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスの始点ノードになることができる次のようなコネクション型ネットワークノードが提案されている。このコネクション型ネットワークノードは、使用帯域決定部と生成部とを含む。使用帯域決定部は、予備パスの設定時に、この設定対象予備パスによって保護される保護区間を含む現用パスに基づいて、この設定対象予備パスの使用帯域を決定する。決定された使用帯域に、設定対象予備パス上で転送するデータを送出するインタフェースの現在の予備パス用の使用帯域を加えた加算値が、このインタフェースについて予め設定した予備パス用の使用可能帯域を超えないとき、生成部は、設定対象予備パスを設定するシグナリングメッセージを生成する。
さらに、ITU−T勧告G.8110に記載されるT−MPLS(Transport MPLS)層ネットワークに適用される、共用保護リングにおける冗長保護機構及び自動保護切り替え(APS: Automatic Protection Switching)が提案されている。
特開平11−163911号公報 特開2007−49573号公報
"Draft ITU-T Rec. G.8132/Y.1382 (T-MPLS shared protection ring)", 2008年2月, 国際電気通信連合 電気通信標準化部門,[2008年10月21日検索], インターネット(URL: http://ties.itu.int/ftp/public/itu-t/ahtmpls/readandwrite/doc_exchange/survivability/T05-SG15-080211-TD-PLEN-0501!!MSW-E(2).doc)
図2を参照して説明した上記の予備パスの設定方法は、本来必要とされる帯域よりも多くの帯域を予備パスのために確保していたために、ネットワークの帯域リソースの利用効率を低下させていた。予備パスに対し、現用パスと同じ帯域リソースを確保するために本来必要とされる帯域の合計は、各リンクにおいて現用パスに使用される帯域のリンク毎の合計値の間の最大値であるところ、上記の予備パスの設定方法では、この最大値よりも大きな帯域が予備パスのために用意されていた。
例えば図2に示す例では、リングネットワークNTに現用パスA〜Cが設定されているとき、これらリンクL1〜L6それぞれにおいて、現用パスA〜Cにより使用される帯域の合計の最大値は、リンクL1及びL6における150Mbpsである。それにもかかわらずリングネットワークNTは、予備パスA’〜C’のために、合計で220Mbpsの帯域リソースを確保している。
上記問題点に鑑み、開示する装置、システム及び方法は、リングネットワークNTにおいて、予備パスの設定のために確保される帯域リソースの無駄を軽減し、帯域リソースの利用効率を向上することを目的とする。
ある実施例の態様によれば、複数のノード装置がリング状に接続されるリングネットワークを経由する現用パスに生じる障害を復旧するために、リングネットワークを一周しかつ現用パスにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意され、かつ障害箇所に隣接するノード装置が現用パスを流れる信号を予備パスにループバックさせる、リングネットワークにおける予備パスの帯域制御方法が与えられる。
この方法では、ノード装置間を接続する各リンク上で複数の現用パスが使用する帯域のリンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、これら複数の現用パスの間で予備パスとして共用するために用意される共用パスの許容帯域として各ノード装置の所定の記憶手段に記憶し、各ノード装置において、この許容帯域に従って予備パス上を流れるトラフィックの帯域制御を行う。
開示の装置、システム及び方法によれば、複数の現用リンクが現用リンク毎に独立して予備パスを確保することにより生じる帯域リソースの無駄な確保が回避されるため、帯域リソースの利用効率が向上する。
(A)は従来の予備パスの設定方法の例の説明図(その1)であり、(B)は障害発生時におけるラッピング制御の説明図である。 従来の予備パスの設定方法の例の説明図(その2)である。 開示のリングネットワークの構成例を示す図である。 共用パスの説明図である。 図3に示すノード装置の構成例を示す図である。 図5に示す転送テーブルのデータ構造の例を説明する図である。 図5に示すキューテーブルのデータ構造の例を説明する図である。 図5に示すパステーブルのデータ構造の例を説明する図である。 図5に示す帯域制御部の構成例を示す図である。 図5に示す共用パステーブルのデータ構造の例を説明する図である。 NMSから制御コマンドを受信した際の処理の例を示すフローチャート(その1)である。 NMSから制御コマンドを受信した際の処理の例を示すフローチャート(その2)である。 現用パス設定コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。 現用パス変更コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。 予備パス設定コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。 予備パス変更コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。 制御メッセージを受信した際の処理の例を示すフローチャート(その1)である。 制御メッセージを受信した際の処理の例を示すフローチャート(その2)である。 現用パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の第1例を示す図である。 現用パス変更メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。 予備パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。 予備パス変更メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。 予備パスのトラフィックの帯域制御方法の例を示すフローチャートである。 新たな現用パスの設定時における共用パスの許容帯域の変更方法の例の説明図である。 現用パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の第2例を示す図である。 現用パス設定メッセージを受信した際の処理の例を示すフローチャートである。
以下、添付する図面を参照して実施例を説明する。図3は、開示のリングネットワークの構成例を示す図である。リングネットワークNTは、複数のノード装置N1〜N6と、隣接するノード装置間を接続するリンクL1〜L6と、リングネットワークNTを経由するパス設定を行うネットワーク管理システム10(NMS: Network Management System)とを備える。リンクL1〜L6は、隣接するノード装置N1及びN2、N2及びN3、N3及びN4、N4及びN5、N5及びN6、並びにN6及びN1をそれぞれ接続することにより、ノード装置N1〜N6をリング状に接続することで、リングネットワークNTを形成する。
リングネットワークNTは、リングネットワークNTを通る現用パスに生じる障害をラッピング制御により回復するために、現用パスの使用帯域と同じ帯域を有し、現用パスの信号伝送方向と逆向きにリングネットワークNTを一周する予備パスを用意する。本実施例によるリングネットワークNTは、現用パス毎に独立して、対応する予備パス用の帯域リソースを確保するのではなく、複数の現用パスの間で予備パスとして共用される共用パスの帯域リソースを確保する。
図4は、共用パスの説明図である。今、リングネットワークNTには、それぞれ50Mbps及び70Mbpsの帯域を有する現用パスA及びBが設定されている。現用パスAは始点ノード装置N6から終点ノードN4までの間に設定されるパスであり、ノード装置N6、N1、N2、N3及びN4の順でこれらノード装置を経由する。現用パスBは始点ノード装置N5から終点ノードN2までの間に設定されるパスであり、ノード装置N5、N6、N1及びN2の順でこれらノード装置を経由する。リングネットワークNTは、現用パスA及びBにそれぞれ対応する、帯域50Mbps及び70Mbpsの帯域を有する予備パスA’及びB’が共用する帯域リソースとして、共用パスPの帯域リソースを確保する。
共用パスPについて確保される帯域リソースは、ノード装置N1〜N6間を接続する各リンクL1〜L6上で現用パスA及びBが使用する帯域のリンク毎の合計値の間の最大値である。以下の説明において、このリンク毎の合計値の間の最大値を「最大帯域合計値」と呼ぶことがある。図4に示す現用パスA及びBの例の場合、最大帯域合計値は、現用パスA及びBが重複する区間であるリンクL6及びL1で使用される120Mbpsとなる。このため、共用パスPについて120Mbpsの帯域リソースが確保される。この最大帯域合計値は、現用パスA及びBと同じ帯域の予備パスを実現するために要する最低限の帯域である。
図5は、図3に示すノード装置N1の構成例を示す図である。他のノード装置N2〜N6も同様の構成を有している。参照符号11はスイッチ部を示し、参照符号12は記憶部を示し、参照符号13及び14は帯域制御部を示し、参照符号15及び16は障害検出部を示す。
参照符号21は制御メッセージ受信部を示し、参照符号22は制御メッセージ送信部を示し、参照符号23はコマンド処理部を示し、参照符号24は制御メッセージ処理部を示す。参照符号40は共用パスメッセージ処理部を示し、参照符号41は現用パスメッセージ処理部を示し、参照符号42は予備パスメッセージ処理部を示す。
参照符号T1は転送テーブルを示し、参照符号T2はキューテーブルを示し、参照符号T3はパステーブルを示し、参照符号T4は共用パステーブルを示す。
ノード装置N1は、スイッチ部11と、記憶部12と、帯域制御部13及び14と、障害検出部15及び16と、制御メッセージ受信部21と、制御メッセージ送信部22と、コマンド処理部23と、制御メッセージ処理部24を備える。
スイッチ部11は、各隣接ノード装置へのリンクがそれぞれ接続されている複数のポートのいずれかから入力された主信号を、他のポートへ転送する処理を行う。図5においては、これら複数のポートのうち、隣接ノード装置N6に接続されるポート1と、隣接ノード装置N2に接続されるポート2のみが示されているが、ノード装置1はさらに他のポートを有していてよい。
スイッチ部11は、記憶部12に記憶される転送テーブルT1の内容に従って、受信した主信号をどのポートに転送すべきかを判断する。図6は、図5に示す転送テーブルT1のデータ構造の例を説明する図である。転送テーブルT1は、パスID欄と、入力ポート欄と、出力ポート欄と、代替ポート欄と、対応パスID欄を有し、ノード装置1を通るパス毎にレコードが用意される。
パスID欄には対象のパスの識別子が格納される。入力ポート欄には対象のパスを経由する主信号が入力されるポートの識別子が格納される。出力ポート欄には対象のパスを経由する主信号を出力するポートの識別子が格納される。
代替ポート欄には、対象のパスを経由する主信号の出力先に障害が検出されている間に、この主信号をループバックさせて出力する出力ポートが格納される。対象とするパスが現用パスであるとき、対応パスID欄にはこの現用パスに対して用意された予備パスの識別子が格納される。対象とするパスが予備パスであるとき、対応パスID欄には対象とするパスを予備パスとして使用する現用パスの識別子が格納される。
図6に示される転送テーブルT1のデータ内容は、図4を参照して説明した現用パスA及びB、予備パスA’及びB’、および共用パスPが設定されている場合におけるデータ内容に対応する。現用パスAは、隣接ノード装置6に接続されるポート1を入力ポートとし、隣接ノードN2に接続されるポート2を出力ポートとする。出力ポート2の出力先に障害が検出されている場合には、ノード装置1は、現用パスAの主信号をポート1にループバックさせることにより、ラッピング制御によりこの障害を回復する。このため、代替ポート欄には、ポート1が格納される。対応パスID欄には予備パスA’の識別子が格納される。
同様に予備パスA’は、ポート2を入力ポートとしポート1を出力ポートとする。出力ポート1の出力先に障害が検出されている場合には、ノード装置1は、予備パスA’の主信号をポート2にループバックさせるため、代替ポート欄にはポート2が格納される。対応パスID欄には現用パスAの識別子が格納される。
現用パスBは、ポート1を入力ポートとしポート2を出力ポートとする。出力ポート1の出力先に障害が検出されている場合には、ノード装置1は、現用パスBの主信号をポート1にループバックさせるため、代替ポート欄にはポート1が格納される。対応パスID欄には予備パスB’の識別子が格納される。予備パスB’は、ポート2を入力ポートとしポート1を出力ポートとする。出力ポート1の出力先に障害が検出されている場合には、ノード装置1は、予備パスB’の主信号をポート2にループバックさせるため、代替ポート欄にはポート2が格納される。対応パスID欄には現用パスBの識別子が格納される。
共用パスPは、予備パスA’及びB’の帯域リソースとして利用されるパスであるため、ポート2を入力ポートとしポート1を出力ポートとする。共用パスPについては、代替ポート欄及び対応パスID欄へのデータ入力は省略してよい。
図5のスイッチ部11は、入力された主信号のヘッダ情報に含まれるパスの識別子を参照する。スイッチ部11は、このパスの識別子について転送テーブルT1にて指定されている出力ポートを特定する。後述の障害検出部15及び16により特定された出力ポートにおける障害が検出されていない場合には、スイッチ部11は、この主信号を特定された出力ポートに転送する。特定された出力ポートにおける障害が検出された場合には、スイッチ部11は、転送テーブルT1にて指定されている代替ポートに主信号を転送する。
図5の帯域制御部13及び14は、記憶部12に記憶されるキューテーブルT2及びパステーブルT3の内容に従って、各パスを流れる主信号の帯域制御を行う。図7は、図5に示すキューテーブルT2のデータ構造の例を説明する図である。キューテーブルT2は、キュー欄と許容帯域欄を有し、帯域制御部13及び14において帯域制御に用いられるキュー毎にレコードが用意される。キュー欄には対象のキューの識別子が格納される。許容帯域欄には対象のキューから出力されるトラフィックに許される許容帯域が格納される。
図7に示されるキューテーブルT2のデータ内容は、図4を参照して説明したパスが設定されている場合に対応する。キュー1は共用パスPの帯域リソースを使用する予備パスのトラフィックの帯域制御のために使用され、許容帯域として120Mbpsが確保されている。キュー2は現用パスAのトラフィックの帯域制御のために使用され、許容帯域として50Mbpsが確保されている。キュー3は現用パスBのトラフィックの帯域制御のために使用され、許容帯域として70Mbpsが確保されている。
図8は、図5に示すパステーブルT3のデータ構造の例を説明する図である。パステーブルT3は、パスID欄と関連キュー欄を有し、現在設定されている現用パス及び予備パスのそれぞれについてレコードが用意される。パスID欄には対象のパスの識別子が格納される。関連キュー欄には対象のキューの帯域制御のために帯域制御部13及び14において使用されるキューの識別子が格納される。
図8に示されるパステーブルT3のデータ内容は、図4を参照して説明したパスが設定されている場合に対応する。現用パスA及びBの帯域制御のために使用されるキューはそれぞれキュー2及び3である。同じ共用パスPの帯域リソースを使用する予備パスA’及びB’の帯域制御のために使用されるキューはキュー1である。
図9は、図5に示す帯域制御部14の構成例を示す図である。帯域制御部13も同様の構成を有している。参照符号60は振り分け部を示し、参照符号61は複数のキューを示し、参照符号62はスケジューラ62を示す。帯域制御部14は、振り分け部60、複数のキュー61、スケジューラ62を備える。
振り分け部60は、スイッチ部11から入力した主信号のヘッダ情報に含まれるパスの識別子を参照し、複数のキュー61のうち、このパスの識別子についてパステーブルT3にて指定されているキューへ、この主信号を分配する。スケジューラ62は、複数のキュー61のそれぞれについて、キューテーブルT2に指定されている許容帯域に従って、各キューから取り出すトラフィックの量を制御する。
障害検出部15及び16は、それぞれ各ポート1及び2に接続されている回線に生じた障害を検出し、スイッチ部11へ通知する。例えば障害検出部15及び16は、各ポート1及び2から到来する信号が一定時間以上途絶えたとき、そのポートに接続されている回線に障害が発生したと判断する。
制御メッセージ受信部21は、ノード装置N1に隣接する隣接ノード装置から、所定の制御メッセージを受信する処理を行う。この制御メッセージの種類には、あるノード装置から他のノード装置に対して、現用パスの設定、変更及び削除をそれぞれ要求する現用パス設定メッセージ、現用パス変更メッセージ及び現用パス削除メッセージが含まれる。
また、この制御メッセージの種類には、あるノード装置から他のノード装置に対して、共用パスの設定、変更及び削除をそれぞれ要求する共用パス設定メッセージ、共用パス変更メッセージ及び共用パス削除メッセージが含まれる。さらに、この制御メッセージの種類には、あるノード装置から他のノード装置に対して予備パスの設定、変更及び削除をそれぞれ要求する予備パス設定メッセージ、予備パス変更メッセージ及び予備パス削除メッセージが含まれる。制御メッセージ送信部22は、制御メッセージを隣接ノード装置へ送信する処理を行う。
制御メッセージ処理部24は、制御メッセージ受信部21が上記に列挙した種類の制御メッセージを受信したときに、受信された制御メッセージに従って、記憶部12に記憶されている各テーブルT1〜T4の内容を更新することによりノード装置N1の設定を変更する。なお、制御メッセージの種類は上記に列挙した種類に限定されず、上記に列挙した種類以外の制御メッセージを受信したとき、制御メッセージ処理部24は、それぞれのメッセージの内容に応じてノード装置N1の設定を変更する。制御メッセージ処理部24は、共用パスメッセージ処理部40と、現用パスメッセージ処理部41と、予備パスメッセージ処理部42を含む。
共用パスメッセージ処理部40は、受信された制御メッセージが共用パス設定メッセージであるとき、共用パス設定メッセージにて指定された新たな共用パスの識別子についてのエントリを、記憶部12に記憶される共用パステーブルT4に作成する。図10は、図5に示す共用パステーブルT4のデータ構造の例を説明する図である。共用パステーブルT4は、パスID欄と、関連キュー欄を有し、ノード装置1に用意される共用パス毎にレコードが用意される。
パスID欄には対象の共用パスの識別子が格納される。関連キュー欄には、帯域制御部13又は14の複数のキュー61のうち、対象の共用パスの帯域リソースを使用する予備パスのトラフィックを制御するために使用されるキューの識別子が格納される。図10に示される共用パステーブルT4のデータ内容は、図4を参照して説明したパスが設定されている場合に対応する。図4に示す例では共用パスPが設定されており、共用パスPの帯域リソースを使用する予備パスのトラフィックを制御するために使用されるキューはキュー1である。
共用パス設定メッセージが受信されたとき、共用パスメッセージ処理部40は、新たな共用パスのために使用するキューを生成し、このキューについてのエントリをキューテーブルT2に作成する。作成されたエントリの許容帯域欄には、共用パス設定コマンドにおいて指定された帯域情報の値を格納する。また共用パスメッセージ処理部40は、新たな共用パスについてのエントリを共用パステーブルT4に作成して、キューテーブルT2にエントリを作成したキューの識別子を関連キュー欄に格納する。
共用パスメッセージ処理部40は、共用パス設定メッセージに含まれている経路情報に従って、新たな共用パスの帯域リソースを使用する予備パスのトラフィックを入出力する入力ポート及び出力ポートを特定する。共用パスメッセージ処理部40は、新たな共用パスについてのエントリを転送テーブルT1に作成し、その入力ポート欄及び出力ポート欄に、特定した入力ポート及び出力ポートの識別子を格納する。
受信された制御メッセージが共用パス変更メッセージであるとき、共用パスメッセージ処理部40は、共用パス変更メッセージにおいて指定された共用パスの識別子を参照し、対象の共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されたキューを特定する。共用パスメッセージ処理部40は、特定されたキューについてキューテーブルT2において指定される許容帯域の値を、共用パス変更メッセージにおいて指定された値に変更する。
受信された制御メッセージが共用パス削除メッセージであるとき、共用パスメッセージ処理部40は、共用パス削除メッセージにおいて指定された共用パスの識別子を参照し、対象の共用パスに関する共用パステーブルT4及び転送テーブルT1のエントリを削除する。また、対象の共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されたキューに関するキューテーブルT2のエントリを削除する。
また、制御メッセージには、その伝送経路上にあるノード装置と各ノード装置においてメッセージを送受するポートを指定する経路情報を含む。共用パスメッセージ処理部40は、受信した共用パス設定メッセージ、共用パス変更メッセージ又は共用パス削除メッセージの終点でないとき、制御メッセージ送信部22に、これらメッセージを次のノード装置へ転送させる。
現用パスメッセージ処理部41は、受信された制御メッセージが現用パス設定メッセージであるとき、新たな現用パスのために使用するキューを生成し、このキューについてのエントリをキューテーブルT2に作成する。作成されたエントリの許容帯域欄には、現用パス設定コマンドにおいて指定された帯域情報の値を格納する。
また現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定メッセージにおいて指定された新たな現用パスの識別子についてのエントリを、パステーブルT3に作成し、キューテーブルT2に新たにエントリを作成したキューの識別子を関連キュー欄に格納する。現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定メッセージに含まれている経路情報に従って、新たな現用パスのトラフィックを入出力する入力ポート及び出力ポートを特定する。現用パスメッセージ処理部41は、新たな現用パスについてのエントリを転送テーブルT1に作成し、その入力ポート欄及び出力ポート欄に、特定した入力ポート及び出力ポートの識別子を格納する。
受信された制御メッセージが現用パス変更メッセージであるとき、現用パスメッセージ処理部41は、現用パス変更メッセージにおいて指定された現用パスの識別子を参照し、対象の現用パスについてパステーブルT3にて指定されたキューを特定する。現用パスメッセージ処理部41は、特定されたキューについてキューテーブルT2において指定される許容帯域の値を、現用パス変更メッセージにおいて指定された値に変更する。
受信された制御メッセージが現用パス削除メッセージであるとき、現用パスメッセージ処理部41は、現用パス削除メッセージにおいて指定された現用パスの識別子を参照し、対象の現用パスに関するパステーブルT3及び転送テーブルT1のエントリを削除する。また、対象の現用パスについてパステーブルT3にて指定されたキューに関するキューテーブルT2のエントリを削除する。
また、現用パスメッセージ処理部41は、受信した現用パス設定メッセージ、現用パス変更メッセージ又は現用パス削除メッセージの終点でないとき、制御メッセージ送信部22に、これらメッセージを次のノード装置へ転送させる。
予備パスメッセージ処理部42は、受信された制御メッセージが予備パス設定メッセージであるとき、予備パス設定メッセージにおいて指定された新たな予備パスの識別子についてのエントリを、パステーブルT3に作成する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定メッセージにおいて指定された、この予備パスが帯域リソースを使用する共用パスの識別子を参照し、この共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されているキューを特定する。予備パスメッセージ処理部42は、パステーブルT3に作成した新たなエントリの関連キュー欄に、特定されたキューの識別子を格納する。
また予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定メッセージに含まれている経路情報に従って、新たな予備パスのトラフィックを入出力する入力ポート及び出力ポートを特定する。予備パスメッセージ処理部42は、新たな予備パスについてのエントリを転送テーブルT1に作成し、その入力ポート欄及び出力ポート欄に、特定した入力ポート及び出力ポートの識別子を格納する。
予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定メッセージにおいて指定された、新たな予備パスを予備パスとして使用する現用パスの識別子を、転送テーブルT1の新たな予備パスに関するエントリの対応パスID欄に格納する。また予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定メッセージにおいて指定された上記現用パスについて転送テーブルT1にて指定された出力ポートを特定し、新たな予備パスに関するエントリの代替ポート欄に格納する。
さらに予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定メッセージにおいて指定された上記現用パスに関する転送テーブルT1のエントリの代替ポート欄と対応パスID欄に、新たな予備パスの出力ポートと新たな予備パスの識別子とをそれぞれ格納する。
受信された制御メッセージが予備パス変更メッセージであるとき、予備パスメッセージ処理部42は、予備パス変更メッセージにおいて指定された共用パスについて、共用パステーブルT4において指定されたキューの識別子を特定する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス変更メッセージにおいて指定された予備パスに関するパステーブルT3のエントリの関連キュー欄の値を、特定されたキューの識別子へ変更する。
受信された制御メッセージが予備パス削除メッセージであるとき、予備パスメッセージ処理部42は、予備パス削除メッセージにおいて指定された予備パスの識別子を参照し、対象の予備パスに関するパステーブルT3及び転送テーブルT1のエントリを削除する。
また、予備パスメッセージ処理部42は、受信した予備パス設定メッセージ、予備パス変更メッセージ又は予備パス削除メッセージの終点でないとき、制御メッセージ送信部22に、これらメッセージを次のノード装置へ転送させる。
図5のコマンド処理部23は、NMS10から所定の制御コマンドを受信し、受信したコマンドを、その種類に応じて共用パスメッセージ処理部40、現用パスメッセージ処理部41及び予備パスメッセージ処理部42のいずれかに分配する。この制御コマンドの種類には、現用パスの設定、変更及び削除をそれぞれ要求する現用パス設定コマンド、現用パス変更コマンド及び現用パス削除コマンドが含まれる。
この制御コマンドの種類には、共用パスの設定、変更及び削除をそれぞれ要求する共用パス設定コマンド、共用パス変更コマンド及び共用パス削除コマンドが含まれる。さらに、この制御コマンドの種類には、あるノード装置から他のノード装置に対して予備パスの設定、変更及び削除をそれぞれ要求する予備パス設定コマンド、予備パス変更コマンド及び予備パス削除コマンドが含まれる。なお、制御コマンドの種類はこれら列挙された種類に限定されず、上記に列挙した種類以外の制御コマンドを受信したとき、コマンド処理部23は、それぞれのメッセージの内容に応じてノード装置N1の設定を変更する。
コマンド処理部23は、共用パス設定コマンド、共用パス変更コマンド及び共用パス削除コマンドが受信されたとき、これらのコマンドを共用パスメッセージ処理部40へ転送する。共用パスメッセージ処理部40は、共用パス設定コマンド、共用パス変更コマンド及び共用パス削除コマンドを受信した場合、それぞれ共用パス設定メッセージ、共用パス変更メッセージ及び共用パス削除メッセージを受信したときと同様の処理を行う。
設定、変更及び削除しようとするパスに関係する全てのノードに制御コマンドを伝送するために、制御コマンドには、対象とするパスの伝送経路上にあるノード装置と各ノード装置においてメッセージを送受するポートを指定する経路情報を含む。共用パスメッセージ処理部40は、共用パス設定コマンド、共用パス変更コマンド及び共用パス削除コマンドにおいて指定された制御内容と、それぞれ同様の内容の制御を要求する共用パス設定メッセージ、共用パス変更メッセージ及び共用パス削除メッセージを生成する。共用パスメッセージ処理部40は、これら制御コマンドに含まれていた経路情報によって指定された経路を経由する経路情報を、共用パス設定メッセージ、共用パス変更メッセージ及び共用パス削除メッセージに含める。共用パスメッセージ処理部40は、経路情報において次のノードに指定されたノード装置へ、これら制御メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示する。
コマンド処理部23は、現用パス設定コマンド、現用パス変更コマンド及び現用パス削除コマンドが受信されたとき、これらのコマンドを現用パスメッセージ処理部41へ転送する。現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定コマンド、現用パス変更コマンド及び現用パス削除コマンドを受信した場合、それぞれ現用パス設定メッセージ、現用パス変更メッセージ及び現用パス削除メッセージを受信したときと同様の処理を行う。
現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定コマンド、現用パス変更コマンド及び現用パス削除コマンドにおいて指定された制御内容と、それぞれ同様の内容の制御を要求する現用パス設定メッセージ、現用パス変更メッセージ及び現用パス削除メッセージを生成する。現用パスメッセージ処理部41は、これら制御コマンドに含まれていた経路情報によって指定された経路を経由する経路情報を、現用パス設定メッセージ、現用パス変更メッセージ及び現用パス削除メッセージに含める。現用パスメッセージ処理部41は、経路情報において次のノードに指定されたノード装置へ、これら制御メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示する。
コマンド処理部23は、予備パス設定コマンド、予備パス変更コマンド及び予備パス削除コマンドが受信されたとき、これらのコマンドを予備パスメッセージ処理部42へ転送する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンド、予備パス変更コマンド及び予備パス削除コマンドを受信した場合、それぞれ予備パス設定メッセージ、予備パス変更メッセージ及び予備パス削除メッセージを受信したときと同様の処理を行う。
予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンド、予備パス変更コマンド及び予備パス削除コマンドにおいて指定された制御内容と、それぞれ同様の内容の制御を要求する予備パス設定メッセージ、予備パス変更メッセージ及び予備パス削除メッセージを生成する。予備パスメッセージ処理部42は、これら制御コマンドに含まれていた経路情報によって指定された経路を経由する経路情報を、予備パス設定メッセージ、予備パス変更メッセージ及び予備パス削除メッセージに含める。予備パスメッセージ処理部42は、経路情報において次のノードに指定されたノード装置へ、これら制御メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示する。
以下、ノード装置N1の動作を説明する。図11及び図12は、ノード装置N1がNMS10から制御コマンドを受信した際の処理の例を示すフローチャートである。ステップS1においてコマンド処理部23は、NMS10から制御コマンドを受信する。ステップS2においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが現用パス設定コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが現用パス設定コマンドでないとき(ステップS2:N)、コマンド処理部23は処理をステップS4へ移行する。
受信したコマンドが現用パス設定コマンドであるとき(ステップS2:Y)、コマンド処理部23は、現用パス設定コマンドを現用パスメッセージ処理部41へ出力し、処理をステップS3へ移行する。図13は、現用パス設定コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。現用パス設定コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」と、「予備パスID」を格納するフィールドを含む。
種別コードは、この制御コマンドが、上記列挙した種類の制御コマンドを含む複数の種類の制御コマンドのうち、どの種類の制御コマンドであるかを示すコードである。パスIDは、新たに設定しようとする現用パスの識別子を指定する。経路情報は、新たな現用パスが経由する経路を指定する。例えば、経路情報は、経路が指定される対象のパスについて、このパスの伝送路上にある各ノード装置を、パスの通過順に並べたノード装置の識別子の列と、パスを流れる主信号がこれらノード装置のそれぞれにおいて送受信されるポートを指定する情報であってよい。帯域情報は、新たな現用パスについて要求する許容帯域を指定する。予備パスIDは、新たな現用パスが予備パスとして使用するパスの識別子を指定する。
ステップS3において現用パスメッセージ処理部41は、新たに設定する現用パスのために使用するキューを生成し、このキューについてのエントリをキューテーブルT2に作成する。作成されたエントリの許容帯域欄には、現用パス設定コマンドにおいて指定された帯域情報の値を格納する。現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定コマンドにおいて指定された現用パスの識別子についてのエントリを、パステーブルT3に作成し、キューテーブルT2に新たにエントリを作成したキューの識別子を関連キュー欄に格納する。
また、現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定コマンドに含まれている経路情報に従って、ノード装置N1において新たな現用パスのトラフィックを入出力する入力ポート及び出力ポートを特定する。現用パスメッセージ処理部41は、新たな現用パスについてのエントリを転送テーブルT1に作成し、その入力ポート欄及び出力ポート欄に、特定した入力ポート及び出力ポートの識別子を格納する。その後、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定コマンドに含まれているパスID、帯域情報及び予備パスIDを含んだ、現用パス設定メッセージを作成する。現用パスメッセージ処理部41は、現用パス設定コマンドに含まれる経路情報に基づいた、新たな現用パスが経由する経路の経路情報を、現用パス設定メッセージに含める。現用パスメッセージ処理部41は、経路情報において次のノード、すなわち下流のノードに指定された隣接ノード装置へ、現用パス設定メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS4においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが現用パス変更コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが現用パス変更コマンドでないとき(ステップS4:N)、コマンド処理部23は処理をステップS6へ移行する。
受信したコマンドが現用パス変更コマンドであるとき(ステップS4:Y)、コマンド処理部23は、現用パス変更コマンドを現用パスメッセージ処理部41へ出力し、処理をステップS5へ移行する。図14は、現用パス変更コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。現用パス変更コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」を格納するフィールドを含む。
パスIDは、変更対象の現用パスの識別子を指定する。経路情報は、変更対象の現用パスが経由する経路を指定する。帯域情報は、変更対象の現用パスについて要求する許容帯域を指定する。
ステップS5において現用パスメッセージ処理部41は、現用パス変更コマンドにおいて指定された現用パスの識別子を参照し、対象の現用パスについてパステーブルT3にて指定されたキューを特定する。現用パスメッセージ処理部41は、特定されたキューについてキューテーブルT2において指定される許容帯域の値を、現用パス変更コマンドの帯域情報によって指定された値に変更する。その後、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において現用パスメッセージ処理部41は、現用パス変更コマンドに含まれているパスID及び帯域情報を含んだ、現用パス変更メッセージを作成する。現用パスメッセージ処理部41は、現用パス変更コマンドに含まれる経路情報に基づいた、変更対象の現用パスが経由する経路の経路情報を、現用パス変更メッセージに含める。現用パスメッセージ処理部41は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、現用パス変更メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS6においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが現用パス削除コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが現用パス削除コマンドでないとき(ステップS6:N)、コマンド処理部23は処理をステップS8へ移行する。
受信したコマンドが現用パス削除コマンドであるとき(ステップS6:Y)、コマンド処理部23は、現用パス削除コマンドを現用パスメッセージ処理部41へ出力し、処理をステップS7へ移行する。現用パス削除コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、図14に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、削除対象の現用パスの識別子を指定する。経路情報は、削除対象の現用パスが経由する経路を指定する。
ステップS7において現用パスメッセージ処理部41は、現用パスメッセージ処理部41は、現用パス削除コマンドにおいて指定された削除対象の現用パスの識別子を参照し、削除対象の現用パスに関するパステーブルT3及び転送テーブルT1のエントリを削除する。また、削除対象の現用パスについてパステーブルT3にて指定されたキューに関するキューテーブルT2のエントリを削除する。その後、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において現用パスメッセージ処理部41は、現用パス削除コマンドに含まれているパスIDを含んだ、現用パス削除メッセージを作成する。現用パスメッセージ処理部41は、現用パス削除コマンドに含まれる経路情報に基づいた、削除対象の現用パスが経由する経路の経路情報を、現用パス削除メッセージに含める。現用パスメッセージ処理部41は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、現用パス削除メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS8においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが共用パス設定コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが共用パス設定コマンドでないとき(ステップS8:N)、コマンド処理部23は処理をステップS10へ移行する。
受信したコマンドが共用パス設定コマンドであるとき(ステップS8:Y)、コマンド処理部23は、共用パス設定コマンドを共用パスメッセージ処理部40へ出力し、処理をステップS9へ移行する。共用パス設定コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、図14に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、新たに設定しようとする共用パスの識別子を指定する。経路情報は、新たな共用パスが経由する経路を指定する。帯域情報は、新たな共用パスについて要求する許容帯域を指定する。
NMS10は、ノード装置N1へ送信する共用パス設定コマンドを作成する際に、リンクL1〜L6それぞれにおいて、既存の複数の現用パスが使用する帯域の各リンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、帯域情報として指定する。
ステップS9において共用パスメッセージ処理部40は、新たな共用パス帯域リソースを使用する予備パスの帯域制御のために使用するキューを生成し、このキューについてのエントリをキューテーブルT2に作成する。作成されたエントリの許容帯域欄には、共用パス設定コマンドにおいて指定された帯域情報の値を格納する。また共用パスメッセージ処理部40は、新たな共用パスについてのエントリを共用パステーブルT4に作成して、キューテーブルT2に新たにエントリを作成したキューの識別子を関連キュー欄に格納する。
共用パスメッセージ処理部40は、共用パス設定コマンドに含まれている経路情報に従って、ノード装置N1において新たな共用パスの帯域リソースを使用する予備パスのトラフィックを入出力する入力ポート及び出力ポートを特定する。共用パスメッセージ処理部40は、新たな共用パスについてのエントリを転送テーブルT1に作成し、その入力ポート欄及び出力ポート欄に、特定した入力ポート及び出力ポートの識別子を格納する。その後、共用パスメッセージ処理部40は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において共用パスメッセージ処理部40は、共用パス設定コマンドに含まれているパスID及び帯域情報を含んだ、共用パス設定メッセージを作成する。共用パスメッセージ処理部40は、共用パス設定コマンドに含まれる経路情報に基づいた、新たな共用パスが経由する経路の経路情報を、共用パス設定メッセージに含める。共用パスメッセージ処理部40は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、共用パス設定メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS10においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが共用パス変更コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが共用パス変更コマンドでないとき(ステップS10:N)、コマンド処理部23は処理をステップS12へ移行する。
受信したコマンドが共用パス変更コマンドであるとき(ステップS10:Y)、コマンド処理部23は、共用パス変更コマンドを共用パスメッセージ処理部40へ出力し、処理をステップS11へ移行する。共用パス変更コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、図14に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、変更対象の共用パスの識別子を指定する。経路情報は、変更対象の共用パスが経由する経路を指定する。帯域情報は、変更対象の共用パスについて要求する変更後の許容帯域を指定する。
NMS10は、ノード装置N1へ送信する共用パス変更コマンドを作成する際に、リンクL1〜L6それぞれにおいて、既存の複数の現用パスが使用する帯域の各リンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、帯域情報として指定する。
ステップS11において共用パスメッセージ処理部40は、共用パス変更コマンドにおいて指定された変更対象の共用パスの識別子を参照し、変更対象の共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されたキューを特定する。共用パスメッセージ処理部40は、特定されたキューについてキューテーブルT2において指定される許容帯域の値を、共用パス変更コマンドにおいて帯域情報として指定された値に変更する。その後、共用パスメッセージ処理部40は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において共用パスメッセージ処理部40は、共用パス変更コマンドに含まれているパスID及び帯域情報を含んだ、共用パス変更メッセージを作成する。共用パスメッセージ処理部40は、共用パス変更コマンドに含まれる経路情報に基づいた、変更対象の共用パスが経由する経路の経路情報を、共用パス変更メッセージに含める。共用パスメッセージ処理部40は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、共用パス変更メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS12においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが共用パス削除コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが共用パス削除コマンドでないとき(ステップS12:N)、コマンド処理部23は処理をステップS14へ移行する。
受信したコマンドが共用パス削除コマンドであるとき(ステップS12:Y)、コマンド処理部23は、共用パス削除コマンドを共用パスメッセージ処理部40へ出力し、処理をステップS13へ移行する。共用パス削除コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、図14に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、削除対象の共用パスの識別子を指定する。経路情報は、削除対象の共用パスが経由する経路を指定する。
ステップS13において共用パスメッセージ処理部40は、共用パスメッセージ処理部40は、共用パス削除コマンドにおいて指定された削除対象の共用パスの識別子を参照し、削除対象の共用パスに関する共用パステーブルT4及び転送テーブルT1のエントリを削除する。また、削除対象の共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されたキューに関するキューテーブルT2のエントリを削除する。その後、共用パスメッセージ処理部40は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において共用パスメッセージ処理部40は、共用パス削除コマンドに含まれているパスIDを含んだ、共用パス削除メッセージを作成する。共用パスメッセージ処理部40は、共用パス削除コマンドに含まれる経路情報に基づいた、削除対象の共用パスが経由する経路の経路情報を、共用パス削除メッセージに含める。共用パスメッセージ処理部40は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、共用パス削除メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS14においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが予備パス設定コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが予備パス設定コマンドでないとき(ステップS14:N)、コマンド処理部23は処理をステップS16へ移行する。
受信したコマンドが予備パス設定コマンドであるとき(ステップS14:Y)、コマンド処理部23は、予備パス設定コマンドを予備パスメッセージ処理部42へ出力し、処理をステップS15へ移行する。図15は、予備パス設定コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。予備パス設定コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」と、「現用パスID」と、「共用パスID」を格納するフィールドを含む。
パスIDは、新たに設定しようとする予備パスの識別子を指定する。経路情報は、新たな予備パスが経由する経路を指定する。現用パスIDは、新たな予備パスを、予備パスとして使用する現用パスの識別子を指定する。共用パスIDは、新たな予備パスが、帯域リソースを使用する共用パスの識別子を指定する。
NMS10は、同じ帯域リソースを使用する複数の予備パスをそれぞれ設定する予備パス設定コマンドを作成する際に、これらの予備パス設定コマンドの共用パスIDにおいて、同じ共用パスの識別子を指定する。
ステップS15において予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドにおいて指定された新たな予備パスの識別子についてのエントリを、パステーブルT3に作成する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドにおいて指定された、この予備パスが帯域リソースを使用する共用パスの識別子を参照し、この共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されているキューを特定する。予備パスメッセージ処理部42は、パステーブルT3に作成した新たなエントリの関連キュー欄に、特定されたキューの識別子を格納する。
また予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドに含まれている経路情報に従って、新たな予備パスのトラフィックを入出力する入力ポート及び出力ポートを特定する。予備パスメッセージ処理部42は、新たな予備パスについてのエントリを転送テーブルT1に作成し、その入力ポート欄及び出力ポート欄に、特定した入力ポート及び出力ポートの識別子を格納する。
予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドにおいて指定された、新たな予備パスを予備パスとして使用する現用パスの識別子を、転送テーブルT1の新たな予備パスに関するエントリの対応パスID欄に格納する。また予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドにおいて指定された上記現用パスについて転送テーブルT1にて指定された出力ポートを特定し、新たな予備パスに関するエントリの代替ポート欄に格納する。
さらに予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドにおいて指定された現用パスに関する転送テーブルT1のエントリの代替ポート欄と対応パスID欄に、新たな予備パスの出力ポートと新たな予備パスの識別子とをそれぞれ格納する。その後、予備パスメッセージ処理部42は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドに含まれているパスID、現用パスID及び共用パスIDを含んだ、予備パス設定メッセージを作成する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス設定コマンドに含まれる経路情報に基づいた、新たな予備パスが経由する経路の経路情報を、予備パス設定メッセージに含める。予備パスメッセージ処理部42は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、予備パス設定メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS16においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが予備パス変更コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが予備パス変更コマンドでないとき(ステップS16:N)、コマンド処理部23は処理をステップS18へ移行する。
受信したコマンドが予備パス変更コマンドであるとき(ステップS16:Y)、コマンド処理部23は、予備パス変更コマンドを予備パスメッセージ処理部42へ出力し、処理をステップS17へ移行する。図16は、予備パス変更コマンドに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。予備パス変更コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」と、「共用パスID」を格納するフィールドを含む。
パスIDは、変更対象の予備パスの識別子を指定する。経路情報は、変更対象の予備パスが経由する経路を指定する。共用パスIDは、変更対象の予備パスが、帯域リソースを使用する共用パスの識別子を指定する。NMS10は、ある予備パスに、他の予備パスと同じ帯域リソースを使用させる予備パス変更コマンドを作成する際に、予備パス設定コマンドの共用パスIDにおいて、上記他の予備パスにより帯域リソースが使用される共用パスの識別子を指定する。
ステップS17において予備パスメッセージ処理部42は、予備パス変更コマンドにおいて指定された共用パスについて、共用パステーブルT4において指定されたキューの識別子を特定する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス変更メッセージにおいて指定された予備パスに関するパステーブルT3のエントリの関連キュー欄の値を、特定されたキューの識別子へ変更する。その後、予備パスメッセージ処理部42は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において予備パスメッセージ処理部42は、予備パス変更コマンドに含まれているパスID及び共用パスIDを含んだ、予備パス変更メッセージを作成する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス変更コマンドに含まれる経路情報に基づいた、変更対象の予備パスが経由する経路の経路情報を、予備パス変更メッセージに含める。予備パスメッセージ処理部42は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、予備パス変更メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS18においてコマンド処理部23は、受信したコマンドが予備パス削除コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが予備パス削除コマンドでないとき(ステップS18:N)、コマンド処理部23は処理をステップS20へ移行する。
受信したコマンドが予備パス削除コマンドであるとき(ステップS18:Y)、コマンド処理部23は、予備パス削除コマンドを予備パスメッセージ処理部42へ出力し、処理をステップS19へ移行する。予備パス削除コマンドに含まれる指示情報のデータ構造は、図14に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、削除対象の予備パスの識別子を指定する。経路情報は、削除対象の予備パスが経由する経路を指定する。
ステップS17において予備パスメッセージ処理部42は、予備パス削除コマンドにおいて指定された予備パスの識別子を参照し、対象の予備パスに関するパステーブルT3及び転送テーブルT1のエントリを削除する。その後、予備パスメッセージ処理部42は処理をステップS21へ移行する。
ステップS21において予備パスメッセージ処理部42は、予備パス削除コマンドに含まれているパスIDを含んだ、予備パス削除メッセージを作成する。予備パスメッセージ処理部42は、予備パス削除コマンドに含まれる経路情報に基づいた、削除対象の予備パスが経由する経路の経路情報を、予備パス削除メッセージに含める。予備パスメッセージ処理部42は、経路情報において下流ノードに指定された隣接ノード装置へ、予備パス削除メッセージを転送するように制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS20に至る場合、ステップS1にて受信した制御コマンドは、現用、共用及び予備パスの設定、変更及び削除以外の制御を指示するコマンドである。コマンド処理部23は、このコマンドに対する処理を行い、その後に処理を終了する。
図17及び図18は、ノード装置N1が、隣接する他のノード装置から制御メッセージを受信した際の処理の例を示すフローチャートである。ステップS30において制御メッセージ受信部21は、NMS10から制御メッセージを受信する。ステップS31において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが現用パス設定メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが現用パス設定メッセージでないとき(ステップS31:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS33へ移行する。
受信したコマンドが現用パス設定メッセージであるとき(ステップS31:Y)、制御メッセージ受信部21は、現用パス設定メッセージを現用パスメッセージ処理部41へ出力し、処理をステップS32へ移行する。図19は、現用パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の第1例を示す図である。現用パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」と、「予備パスID」を格納するフィールドを含む。
種別コードは、この制御メッセージが、上記列挙した種類の制御メッセージを含む複数の種類の制御メッセージのうち、どの種類の制御メッセージであるかを示すコードである。パスIDは、新たに設定しようとする現用パスの識別子を指定する。経路情報は、新たな現用パスが設定される経路、すなわちこの現用パス設定メッセージが伝送されるべき経路を指定する。経路情報のデータ構造は、NMS10が送信する制御コマンドに含まれる経路情報のデータ構造と同様であってよい。帯域情報は、新たな現用パスについて要求する許容帯域を指定する。予備パスIDは、新たな現用パスが予備パスとして使用するパスの識別子を指定する。
ステップS32において現用パスメッセージ処理部41は、図11に示すステップS3と同様の処理によって、新たな現用パスの設定処理を行う。その後、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において現用パスメッセージ処理部41は、ノード装置N1が、現用パス設定メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、現用パスメッセージ処理部41は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において現用パスメッセージ処理部41は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ現用パス設定メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS33において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが現用パス変更メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが現用パス変更メッセージでないとき(ステップS33:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS35へ移行する。
受信したコマンドが現用パス変更メッセージであるとき(ステップS33:Y)、制御メッセージ受信部21は、現用パス変更メッセージを現用パスメッセージ処理部41へ出力し、処理をステップS34へ移行する。図20は、現用パス変更メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。現用パス変更メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」を格納するフィールドを含む。
パスIDは、変更対象の現用パスの識別子を指定する。経路情報は、変更対象の現用パスが経由する経路、すなわちこの現用パス変更メッセージが伝送されるべき経路を指定する。帯域情報は、変更対象の現用パスについて要求する許容帯域を指定する。
ステップS34において現用パスメッセージ処理部41は、図11に示すステップS5と同様の処理によって、変更対象の現用パスの変更処理を行う。その後、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において現用パスメッセージ処理部41は、ノード装置N1が、現用パス変更メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、現用パスメッセージ処理部41は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において現用パスメッセージ処理部41は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ現用パス変更メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS35において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが現用パス削除メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが現用パス削除メッセージでないとき(ステップS35:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS37へ移行する。
受信したコマンドが現用パス削除メッセージであるとき(ステップS35:Y)、制御メッセージ受信部21は、現用パス削除メッセージを現用パスメッセージ処理部41へ出力し、処理をステップS36へ移行する。現用パス削除メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、図20に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、削除対象の現用パスの識別子を指定する。経路情報は、削除対象の現用パスが経由する経路、すなわちこの現用パス削除メッセージが伝送されるべき経路を指定する。
ステップS36において現用パスメッセージ処理部41は、図11に示すステップS7と同様の処理によって、削除対象の現用パスの削除処理を行う。その後、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において現用パスメッセージ処理部41は、ノード装置N1が、現用パス削除メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、現用パスメッセージ処理部41は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において現用パスメッセージ処理部41は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ現用パス削除メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS37において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが共用パス設定メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが共用パス設定メッセージでないとき(ステップS37:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS39へ移行する。
受信したコマンドが共用パス設定メッセージであるとき(ステップS37:Y)、制御メッセージ受信部21は、共用パス設定メッセージを共用パスメッセージ処理部40へ出力し、処理をステップS38へ移行する。共用パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、図20に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、新たに設定しようとする共用パスの識別子を指定する。経路情報は、新たな共用パスが経由する経路、すなわちこの共用パス設定メッセージが伝送されるべき経路を指定する。帯域情報は、新たな共用パスについて要求する許容帯域を指定する。
ステップS38において共用パスメッセージ処理部40は、図11に示すステップS9と同様の処理によって、新たな共用パスの設定処理を行う。その後、共用パスメッセージ処理部40は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において共用パスメッセージ処理部40は、ノード装置N1が、共用パス設定メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、共用パスメッセージ処理部40は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において共用パスメッセージ処理部40は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ共用パス設定メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS39において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが共用パス変更メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが共用パス変更メッセージでないとき(ステップS39:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS41へ移行する。
受信したコマンドが共用パス変更メッセージであるとき(ステップS39:Y)、制御メッセージ受信部21は、共用パス変更メッセージを共用パスメッセージ処理部40へ出力し、処理をステップS40へ移行する。共用パス変更メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、図20に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、変更対象の共用パスの識別子を指定する。経路情報は、変更対象の共用パスが経由する経路、すなわちこの共用パス変更メッセージが伝送されるべき経路を指定する。帯域情報は、変更対象の共用パスについて新たに要求する変更後の許容帯域を指定する。
ステップS40において共用パスメッセージ処理部40は、図11に示すステップS11と同様の処理によって、変更対象の共用パスの変更処理を行う。その後、共用パスメッセージ処理部40は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において共用パスメッセージ処理部40は、ノード装置N1が、共用パス変更メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、共用パスメッセージ処理部40は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において共用パスメッセージ処理部40は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ共用パス変更メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS41において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが共用パス削除メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが共用パス削除メッセージでないとき(ステップS41:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS43へ移行する。
受信したコマンドが共用パス削除メッセージであるとき(ステップS41:Y)、制御メッセージ受信部21は、共用パス削除メッセージを共用パスメッセージ処理部40へ出力し、処理をステップS42へ移行する。共用パス削除メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、図20に示したデータ構造と同様であってよい。パスIDは、削除対象の共用パスの識別子を指定する。経路情報は、削除対象の共用パスが経由する経路、すなわちこの共用パス削除メッセージが伝送されるべき経路を指定する。
ステップS42において共用パスメッセージ処理部40は、図11に示すステップS13と同様の処理によって、削除対象の共用パスの削除処理を行う。その後、共用パスメッセージ処理部40は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において共用パスメッセージ処理部40は、ノード装置N1が、共用パス削除メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、共用パスメッセージ処理部40は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において共用パスメッセージ処理部40は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ共用パス削除メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS43において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが予備パス設定メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが予備パス設定メッセージでないとき(ステップS43:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS45へ移行する。
受信したコマンドが予備パス設定メッセージであるとき(ステップS43:Y)、制御メッセージ受信部21は、予備パス設定メッセージを予備パスメッセージ処理部42へ出力し、処理をステップS44へ移行する。図21は、予備パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。予備パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」と、「現用パスID」と、「共用パスID」を格納するフィールドを含む。
パスIDは、新たに設定しようとする予備パスの識別子を指定する。経路情報は、新たな予備パスが経由する経路、すなわちこの予備パス設定メッセージが伝送されるべき経路を指定する。現用パスIDは、新たな予備パスを、予備パスとして使用する現用パスの識別子を指定する。共用パスIDは、新たな予備パスが、帯域リソースを使用する共用パスの識別子を指定する。
ステップS44において予備パスメッセージ処理部42は、図12に示すステップS15と同様の処理によって、新たな予備パスの設定処理を行う。その後、予備パスメッセージ処理部42は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において予備パスメッセージ処理部42は、ノード装置N1が、予備パス設定メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、予備パスメッセージ処理部42は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において予備パスメッセージ処理部42は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ予備パス設定メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS45において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが予備パス変更メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが予備パス変更メッセージでないとき(ステップS45:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS47へ移行する。
受信したコマンドが予備パス変更メッセージであるとき(ステップS45:Y)、制御メッセージ受信部21は、予備パス変更メッセージを予備パスメッセージ処理部42へ出力し、処理をステップS46へ移行する。図22は、予備パス変更メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の例を示す図である。予備パス変更メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、「種別コード」と、「パスID」と、「経路情報」と、「帯域情報」と、「共用パスID」を格納するフィールドを含む。
パスIDは、変更対象の予備パスの識別子を指定する。経路情報は、変更対象の予備パスが経由する経路、すなわちこの予備パス変更メッセージが伝送されるべき経路を指定する。共用パスIDは、変更対象の予備パスが、帯域リソースを使用する共用パスの識別子を指定する。
ステップS46において予備パスメッセージ処理部42は、図12に示すステップS17と同様の処理によって、変更対象の予備パスの変更処理を行う。その後、予備パスメッセージ処理部42は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において予備パスメッセージ処理部42は、ノード装置N1が、予備パス変更メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、予備パスメッセージ処理部42は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において予備パスメッセージ処理部42は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ予備パス変更メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
ステップS47において制御メッセージ受信部21は、受信した制御メッセージが予備パス削除メッセージであるか否かを判定する。受信した制御メッセージが予備パス削除メッセージでないとき(ステップS47:N)、制御メッセージ受信部21は処理をステップS49へ移行する。
受信したコマンドが予備パス削除メッセージであるとき(ステップS47:Y)、制御メッセージ受信部21は、予備パス削除メッセージを予備パスメッセージ処理部42へ出力し、処理をステップS48へ移行する。予備パス削除メッセージに含まれる指示情報のデータ構造は、図20に示したデータ構造と同様であってよい。
パスIDは、削除対象の予備パスの識別子を指定する。経路情報は、削除対象の予備パスが経由する経路、すなわちこの予備パス削除メッセージが伝送されるべき経路を指定する。
ステップS46において予備パスメッセージ処理部42は、図12に示すステップS19と同様の処理によって、削除対象の予備パスの削除処理を行う。その後、予備パスメッセージ処理部42は処理をステップS50へ移行する。
ステップS50において予備パスメッセージ処理部42は、ノード装置N1が、予備パス削除メッセージの経路情報により指定される経路の終点か否かを判定する。ノード装置N1が終点であるとき(ステップS50:Y)、予備パスメッセージ処理部42は処理を終了する。ノード装置N1が終点でないとき(ステップS50:N)、ステップS51において予備パスメッセージ処理部42は、経路情報において下流のノードに指定された隣接ノード装置へ予備パス削除メッセージを転送するように、制御メッセージ送信部22に指示し、その後に処理を終了する。
図23は、予備パスのトラフィックの帯域制御方法の例を示すフローチャートである。ステップS60においてノード装置N1は、主信号を受信する。ステップS61においてスイッチ部11は、入力された主信号のヘッダ情報に含まれるパスの識別子を参照する。スイッチ部11は、このパスの識別子について転送テーブルT1に記憶されたエントリの出力ポート欄の内容に従って、受信した主信号を出力する出力ポートを特定する。
スイッチ部11は、障害検出部15及び16によって転送先の出力ポートに障害が検出されているか否かを判定する。障害が検出されていない場合には(ステップS61:N)、スイッチ部11は処理をステップS62に移行する。障害が検出されている場合には(ステップS61:Y)、スイッチ部11は処理をステップS63に移行する。
ステップS62においてスイッチ部11は、ステップS61で特定された出力ポートへ主信号を転送する。ステップS63においてスイッチ部11は、スイッチ部11は、主信号のヘッダ情報に含まれるパスの識別子について転送テーブルT1に記憶されたエントリの代替ポート欄にて指定されているポートへ、主信号を転送する。上記ステップS61〜S63によってスイッチ部11は、出力ポートに障害が発生した場合に、ラッピング制御による障害復旧を行う。
ステップS64において、スイッチ部11から主信号を受信した帯域制御部13又は14の振り分け部60は、スイッチ部11から入力した主信号のヘッダ情報に含まれるパスの識別子を参照し、複数のキュー61のうち、このパスの識別子についてパステーブルT3にて指定されているキューへ、この主信号を分配する。
予備パスについてパステーブルT3に指定されるキューは、この予備パスが帯域リソースを使用する共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されているキューである。したがって予備パスから到来した主信号は、予備パスが帯域リソースを使用する共用パスについて共用パステーブルT4にて指定されているキューへ分配される。
予備パス設定コマンド、予備パス変更コマンド、予備パス設定メッセージ又は予備パス変更メッセージによって、複数の予備パスが同じ共用パスの帯域リソースを使用するように指定されている場合、これらの予備パスから到来した主信号は同じキューに分配される。例えば、図8に示すパステーブルT3の例では、予備パスA’及びB’から到来する主信号は、いずれも、共用パスPについて指定されたキュー1に分配される。
ステップS65においてスケジューラ62は、複数のキュー61のそれぞれについて、キューテーブルT2に指定されている許容帯域に従って、各キューから取り出すトラフィックの量を制御する。
キューテーブルT2において予備パスが分配されるキューについて指定される許容帯域は、この予備パスが帯域リソースを使用する共用パスについて、共用パス設定コマンド、共用パス変更コマンド、共用パス設定メッセージ又は共用パス変更メッセージによって指定された上述の最大帯域合計値である。すなわち、この許容帯域は、ノード装置N1へ送信する共用パス設定コマンドを作成する際に、リンクL1〜L6それぞれにおいて、既存の複数の現用パスが使用する帯域の各リンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値である。
ステップS65及びS66により、予備パスのトラフィックは、この予備パスが帯域リソースを使用する共用パスについて指定された最大帯域合計値を超えないように制御される。複数の予備パスが同じ共用パスの帯域リソースを共用するように指定されている場合、これらの予備パスのトラフィック量の合計が、最大帯域合計値を超えないように制御される。ステップS66において帯域制御部13又は14は、スケジューラ62により取り出されたトラフィックを出力ポートから出力する。
本実施例によれば、複数の予備パス用の無線リソースが、これら複数の予備パス間で共用される共用パスの帯域リソースとして確保される。この帯域リソースの許容帯域として、リンクL1〜L6上で現用パスが使用する帯域のリンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値が使用される。このため、本実施例によれば、現用パスと同じ帯域の予備パスを実現するために最低限な帯域のみが予備パス用に確保されることになり、従来生じていた帯域リソースの無駄な確保が回避される。
なお、共用パスPの数は1つに限られず、リングネットワークNTは複数の共用パスを確保してよい。すなわち、共用パステーブルT4は複数の共用パスについてのエントリを有していてよく、これら複数の共用パスにそれぞれ対応する複数のキューを作成してよい。
帯域制御部13及び/又は14は、複数の共用パスを予備パスとしてそれぞれ使用する現用パス間の優先度に応じて、複数の共用パスの間に優先度を設けてもよい。帯域制御部13及び/又は14は、共用パスについて確保される許容帯域、すなわち共用パスの帯域リソースを使用する予備パスのトラフィック制御に使用されるキューから取り出すトラフィックの帯域を、優先度によって低減してもよい。
すなわち帯域制御部13及び/又は14は、共用パスについて確保される許容帯域を、共用パス毎に予め定められた所定の優先度に応じて、各共用パスについて定めた最大帯域合計値よりも低減してもよい。例えば、より高い優先度ほど小さくなるように、その優先度に応じて定まる係数を定めておく。帯域制御部13及び/又は14は、この係数を最大帯域合計値に乗じることにより、共用パスについて確保する許容帯域を決定してもよい。帯域制御部13及び/又は14は、複数の共用パスのうちのいずれかについては許容帯域を固定してもよい。
上記の実施例では、共用パスについて確保される許容帯域は、共用パス設定コマンド又は共用パス変更コマンドによりNMS10から与えられていた。以下に示す実施例において各ノードN1〜N6は、新たな現用パスが設定されたときに、これに応じて共用パスについて確保される許容帯域を変更する。
図24は、新たな現用パスの設定時における共用パスの許容帯域の変更方法の例の説明図である。今、リングネットワークNTには、それぞれ50Mbps及び100Mbpsの帯域を有する現用パスA及びBが設定されている。現用パスAは始点ノード装置N1から終点ノードN2までの間に設定されるパスであり、ノード装置N1及びN2の順でこれらノード装置を経由する。現用パスBは始点ノード装置N3から終点ノードN5までの間に設定されるパスであり、ノード装置N3、N4及びN5の順でこれらノード装置を経由する。最大帯域合計値は、現用パスBが通過する区間であるリンクL3及びL4で使用される100Mbpsとなる。このため、今、共用パスPについて100Mbpsの帯域リソースが確保される。
新たに、120Mbpsの帯域を有する現用パスCを設定する場合を考える。現用パスCは始点ノード装置N6から終点ノードN3までの間に設定されるパスであり、ノード装置N6、N1、N2及びN3の順でこれらノード装置を経由する。現用パスCを設定すると、最大帯域合計値は、現用パスA及びCが重複する区間であるリンクL1で使用される120Mbpsとなる。このため、共用パスPの帯域リソースを100Mbpsから120Mbpsに変更する必要がある。
本実施例では、現用パス設定メッセージMに含まれる指示情報に、さらに仮最大帯域情報を加える。図25は、現用パス設定メッセージに含まれる指示情報のデータ構造の第2例を示す図である。現用パスCを設定する現用パス設定メッセージMの始点のノード装置N6は、現用パス設定メッセージMを生成する。ノード装置N6は、仮最大帯域情報の値として、ノード装置N6に接続されかつ現用パスCが経由するリンクL6において、現在現用パスに使用されている帯域と新たな現用パスCが使用する帯域との合計値を指定する。本例では、仮最大帯域情報の値は70Mbpsとなる。
現用パスC上の次のノード装置N1において、ノード装置N6から現用パス設定メッセージMを受信する。ノード装置N1は、ノード装置N1に接続されかつ現用パスCが経由するリンクL1において、現在現用パスに使用されている帯域と新たな現用パスCが使用する帯域との合計値を算出する。この値は、50Mbps+70Mbps=120Mbpsとなる。ノード装置N1は、この合計値とノード装置N6から受信した現用パス設定メッセージMに含まれる仮最大帯域情報とを比較し、より大きい値を仮最大帯域情報として指定する。仮最大帯域情報の値は120Mbpsとなる。現用パスC上の次のノード装置N2においても同様の処理を行う。仮最大帯域情報の値は120Mbpsのままである。
現用パスCの終点のノード装置N3において、ノード装置N2から現用パス設定メッセージMを受信する。ノード装置N3は、受信した現用パス設定メッセージMに含まれる仮最大帯域情報120Mbpsと、共用パスPについてキューテーブルT2に現在指定されている許容帯域100Mpsとを比較する。
受信した現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報が、キューテーブルT2に現在指定されている許容帯域よりも大きい場合には、ノード装置N3は、共用パスPについてキューテーブルT2に指定される許容帯域の値を、仮最大帯域情報の値へ更新する。本実施例では、仮最大帯域情報の値120Mbpsが、現在指定されている許容帯域100Mbpsよりも大きいため、共用パスPについてキューテーブルT2に指定される許容帯域の値が、120Mbpsへ更新される。
このときノード装置N3は、共用パスPについて要求される許容帯域の値を、仮最大帯域情報の値へ変更するための共用パス変更メッセージを、ノード装置N3へ現用パス設定メッセージを送信したノード装置N2へ送信する。ノード装置N3は、この共用パス変更メッセージに含める経路情報において、ノード装置N3、N2、N1、N6、N5、N4及びN3の順序で、これらのノードを通過する経路を指定する。これによって共用パス変更メッセージは全てのノード装置N1〜N6へ伝送され、これらのノード装置において、共用パスPについてキューテーブルT2に指定される許容帯域の値が、120Mbpsへ更新される。
また、ノード装置N3は、現用パスCが使用する予備パスC’を新たに設定する予備パス設定メッセージを、ノード装置N3へ現用パス設定メッセージを送信したノード装置N2へ送信する。ノード装置N3は、この予備パス設定メッセージにおいて、予備パスCが帯域リソースを使用する共用パスとして共用パスPを指定する。ノード装置N3は、この予備パス設定メッセージに含める経路情報において、ノード装置N3、N2、N1、N6、N5、N4及びN3の順序で、これらのノードを通過する経路を指定する。これによって、現用パスCの信号伝送方向と逆方向に信号を伝送し、リングネットワークNTを一周する新たな予備パスC’が設定される。
図26は、図24に示す共用パスの許容帯域の変更方法において、ノード装置N1における、現用パス設定メッセージを受信した際の処理の例を示すフローチャートである。ステップS70においてノード装置N1は現用パス設定メッセージを受信する。説明の便宜のため、この現用パス設定メッセージにより設定される新たな設定パスは、図24に示すネットワークNTを、図の時計回り方向に信号を伝送するパスであると仮定する。
ステップS71において現用パスメッセージ処理部41は、受信した現用パス設定メッセージに含まれる経路情報に基づいて、ノード装置N1が現用パス設定メッセージの終点ノードであるか否かを判定する。ノード装置N1が終点ノードであるとき(ステップS71:Y)、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS76に移行する。ノード装置N1が終点ノードでないとき(ステップS71:N)、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS72に移行する。
ステップS72において現用パスメッセージ処理部41は、ノード装置N1に接続されかつノード装置N1があらたな現用パスの始点側ノードとなるリンクL1において、既存の現用パスに使用されている帯域と新たな現用パスが使用する帯域との合計値を算出する。ステップS73において現用パスメッセージ処理部41は、ステップS72で算出した合計値と、受信した現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報の値とを比較する。
ステップS72で算出した合計値が仮最大帯域情報の値よりも大きくない場合(ステップS73:N)、現用パスメッセージ処理部41は処理をステップS75に移行する。ステップS72で算出した合計値が仮最大帯域情報の値よりも大きい場合(ステップS73:Y)、ステップS74において現用パスメッセージ処理部41は、仮最大帯域情報の値を、ステップS72で算出した合計値へ更新する。その後、現用パスメッセージ処理部41は、処理をステップS75へ移行する。
ステップS75において現用パスメッセージ処理部41は、ステップS72で算出した合計値及び受信した仮最大帯域情報の値のうちいずれかより大きい方を、仮最大帯域情報に含む現用パス設定メッセージを、次のノード装置N2へ送信する。
ステップS76において現用パスメッセージ処理部41は、受信した現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報の値と、共用パスについてキューテーブルT2に現在指定されている許容帯域とを比較する。受信した現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報が現在指定されている許容帯域よりも大きくない場合(ステップS76:N)、ノード装置N1は処理をステップS80へ移行する。
受信した現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報が現在指定されている許容帯域よりも大きい場合(ステップS76:Y)、現用パスメッセージ処理部41は、処理をステップS77へ移行する。ステップS77において現用パスメッセージ処理部41は、共用パスについてキューテーブルT2に現在指定されている許容帯域の値を、受信した現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報の値へ更新する。
ステップS78において共用パスメッセージ処理部40は、共用パスについて確保される共用帯域の値を、受信した現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報の値へ変更する共用パス変更メッセージを生成する。共用パスメッセージ処理部40は、新たに設定する現用パスの方向と逆にリングネットワークを一周する経路情報を、この共用パス変更メッセージに含める。ステップS79において、制御メッセージ送信部22は、ステップS78で生成した共用パス変更メッセージを、現用パス設定メッセージの送信元の隣接ノード装置へ送信する。
ステップS80において予備パスメッセージ処理部42は、新たに設定する現用パスが使用する予備パスを新たに設定する予備パス設定メッセージを生成する。ノード装置N3は、この予備パス設定メッセージにおいて、予備パスが帯域リソースを使用する共用パスを指定する。予備パスメッセージ処理部42は、新たに設定する現用パスの方向と逆にリングネットワークを一周する経路情報を、この予備パス設定メッセージに含める。ステップS81において、制御メッセージ送信部22は、ステップS80で生成した共用パス変更メッセージを、現用パス設定メッセージの送信元の隣接ノード装置へ送信する。
本実施例により、新たな現用パスの設定に伴い帯域の使用状態に変更が生じたとき、NMS10などによる設定処理を行わずに、各ノード装置が自動的に共用パスの帯域を変更することが可能となる。
なお、上記実施例では、現用パスの設定時において共用パスの許容帯域を変更したが、現用パスの削除時においても、同様の処理により共用パスの許容帯域の低減を行ってもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のノード装置がリング状に接続されるリングネットワークを経由する現用パスに生じる障害を復旧するために、前記リングネットワークを一周しかつ前記現用パスにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意され、かつ障害箇所に隣接するノード装置が前記現用パスを流れる信号を前記予備パスにループバックさせる前記リングネットワークのノード装置において、
前記ノード装置間を接続する各リンク上で前記複数の現用パスが使用する帯域の前記リンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、前記複数の現用パスの間で予備パスとして共用するために用意される共用パスの許容帯域として記憶する許容帯域記憶手段と、
前記許容帯域に従って、前記予備パス上を流れるトラフィックの帯域制御を行う帯域制御手段と、
を備えるノード装置。
(付記2)
前記許容帯域記憶手段は、1つの前記リングネットワークに設けられた複数の前記共用パス毎に前記許容帯域を記憶し、
前記複数の前記共用パス毎に記憶される各前記許容帯域は、共用パス毎に予め定められた所定の優先度に応じて、各前記共用パスについて定まる前記最大帯域合計値よりも低減された帯域である付記1に記載のノード装置。
(付記3)
前記ノード装置に隣接する一方の隣接ノード装置から、前記ノード装置を経由する新たな現用パスの設定を要求する現用パス設定メッセージを受信する現用パス設定メッセージ受信手段と、
前記ノード装置に隣接する他方の隣接ノード装置へ、前記現用パス設定メッセージを送信する現用パス設定メッセージ送信手段と、
前記ノード装置と隣接ノード装置間を接続しかつ前記新たな現用パスが経由するリンクにおいて既存の現用パスに使用されている帯域と、前記新たな現用パスが使用する帯域との合計値を算出する帯域算出手段と、
受信された前記現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報に示される帯域よりも、前記帯域算出手段により算出された前記合計値が大きいとき、この合計値を、前記他方の隣接ノード装置へ送信される前記現用パス設定メッセージに前記仮最大帯域情報として含める現用パスメッセージ更新手段と、
をさらに備える付記1に記載のノード装置。
(付記4)
前記現用パス設定メッセージ受信手段により受信された前記現用パス設定メッセージに含まれる前記仮帯域合計情報に示される帯域が、前記帯域記憶手段に記憶される前記許容帯域よりも大きいとき、前記仮帯域合計情報を含む共用パス変更メッセージを生成する共用パス変更メッセージ生成手段と、
前記現用パス設定メッセージの送信元の隣接ノード装置へ、前記共用パス変更メッセージを送信する共用パス変更メッセージ送信手段と、
前記ノード装置に隣接する一方の隣接ノード装置から送信された前記共用パス変更メッセージを受信する共用パス変更メッセージ受信手段と、
前記帯域記憶手段に記憶される前記許容帯域を、前記共用パス変更メッセージ受信手段により受信した前記共用パス変更メッセージに含まれる前記仮帯域合計情報により示される値に変更する共用パスメッセージ処理手段と、をさらに備え、
前記一方の隣接ノード装置から送信された前記共用パス変更メッセージが受信されたとき、前記共用パス変更メッセージ送信手段は、前記ノード装置に隣接する他方の隣接ノード装置へ前記共用パス変更メッセージを送信する、付記3に記載のノード装置。
(付記5)
前記ノード装置が、前記現用パス設定メッセージ受信手段により受信された前記現用パス設定メッセージにより設定が要求される前記新たな現用パスの終点ノードであるとき、前記新たな現用パスと前記新たな現用パスの予備パスとして使用する共用パスとを指定する予備パス設定メッセージを生成する予備パス設定メッセージ生成手段と、
前記現用パス設定メッセージの送信元の隣接ノード装置へ、前記予備パス設定メッセージを送信する予備パス設定メッセージ送信手段と、
前記ノード装置に隣接する一方の隣接ノード装置から送信された前記予備パス設定メッセージを受信する予備パス設定メッセージ受信手段と、をさらに備え、
前記帯域制御手段は、前記予備パス設定メッセージ受信手段により受信された前記予備パス設定メッセージにて指定される共用パスの帯域制御に使用されるキューを、この予備パス設定メッセージにて指定される前記新たな現用パスの予備パスの帯域制御に使用し、
前記一方の隣接ノード装置から送信された前記予備パス設定メッセージが受信されたとき、前記予備パス設定メッセージ送信手段は、前記ノード装置に隣接する他方の隣接ノード装置へ前記予備パス設定メッセージを送信する、付記3に記載のノード装置。
(付記6)
付記1〜5に記載の複数の前記ノード装置と、これらノード装置の間をそれぞれ接続する複数の信号伝送媒体と、を備え、前記複数のノード装置をリング状に接続するリングネットワークであって、
前記リングネットワークを経由する現用パスに生じる障害を復旧するために、前記リングネットワークを一周しかつ前記現用パスにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意され、
障害箇所に隣接するノード装置が、前記現用パスを流れる信号を前記予備パスにループバックさせる前記リングネットワーク。
(付記7)
複数のノード装置がリング状に接続されるリングネットワークを経由する現用パスに生じる障害を復旧するために、前記リングネットワークを一周しかつ前記現用パスにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意され、かつ障害箇所に隣接するノード装置が前記現用パスを流れる信号を前記予備パスにループバックさせる前記リングネットワークにおける前記予備パスの帯域制御方法であって、
前記ノード装置間を接続する各リンク上で前記複数の現用パスが使用する帯域の前記リンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、前記複数の現用パスの間で予備パスとして共用するために用意される共用パスの許容帯域として各前記ノード装置の所定の記憶手段に記憶し、
各前記ノード装置において、前記許容帯域に従って、前記予備パス上を流れるトラフィックの帯域制御を行う、予備パスの帯域制御方法。
A、B、C 現用パス
A’、B’、C’ 予備パス
L1〜L6 リンク
N1〜N6 ノード装置
NMS ネットワーク管理システム
NT リングネットワーク
P 共用パス

Claims (7)

  1. 複数のノード装置がリング状に接続されるリングネットワークを経由する現用パスに生じる障害を復旧するために、前記リングネットワークを一周しかつ前記現用パスにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意され、かつ障害箇所に隣接するノード装置が前記現用パスを流れる信号を前記予備パスにループバックさせる前記リングネットワークのノード装置において、
    前記ノード装置間を接続する各リンク上で前記複数の現用パスが使用する帯域の前記リンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、前記複数の現用パスの間で予備パスとして共用するために用意される共用パスの許容帯域として記憶する許容帯域記憶手段と、
    前記許容帯域に従って、前記予備パス上を流れるトラフィックの帯域制御を行う帯域制御手段と、
    を備えるノード装置。
  2. 前記許容帯域記憶手段は、1つの前記リングネットワークに設けられた複数の前記共用パス毎に前記許容帯域を記憶し、
    前記複数の前記共用パス毎に記憶される各前記許容帯域は、共用パス毎に予め定められた所定の優先度に応じて、各前記共用パスについて定まる前記最大帯域合計値よりも低減された帯域である請求項1に記載のノード装置。
  3. 前記ノード装置に隣接する一方の隣接ノード装置から、前記ノード装置を経由する新たな現用パスの設定を要求する現用パス設定メッセージを受信する現用パス設定メッセージ受信手段と、
    前記ノード装置に隣接する他方の隣接ノード装置へ、前記現用パス設定メッセージを送信する現用パス設定メッセージ送信手段と、
    前記ノード装置と隣接ノード装置間を接続しかつ前記新たな現用パスが経由するリンクにおいて既存の現用パスに使用されている帯域と、前記新たな現用パスが使用する帯域との合計値を算出する帯域算出手段と、
    受信された前記現用パス設定メッセージに含まれる仮最大帯域情報に示される帯域よりも、前記帯域算出手段により算出された前記合計値が大きいとき、この合計値を、前記他方の隣接ノード装置へ送信される前記現用パス設定メッセージに前記仮最大帯域情報として含める現用パスメッセージ更新手段と、
    をさらに備える請求項1に記載のノード装置。
  4. 前記現用パス設定メッセージ受信手段により受信された前記現用パス設定メッセージに含まれる前記仮帯域合計情報に示される帯域が、前記帯域記憶手段に記憶される前記許容帯域よりも大きいとき、前記仮帯域合計情報を含む共用パス変更メッセージを生成する共用パス変更メッセージ生成手段と、
    前記現用パス設定メッセージの送信元の隣接ノード装置へ、前記共用パス変更メッセージを送信する共用パス変更メッセージ送信手段と、
    前記ノード装置に隣接する一方の隣接ノード装置から送信された前記共用パス変更メッセージを受信する共用パス変更メッセージ受信手段と、
    前記帯域記憶手段に記憶される前記許容帯域を、前記共用パス変更メッセージ受信手段により受信した前記共用パス変更メッセージに含まれる前記仮帯域合計情報により示される値に変更する共用パスメッセージ処理手段と、をさらに備え、
    前記一方の隣接ノード装置から送信された前記共用パス変更メッセージが受信されたとき、前記共用パス変更メッセージ送信手段は、前記ノード装置に隣接する他方の隣接ノード装置へ前記共用パス変更メッセージを送信する、請求項3に記載のノード装置。
  5. 前記ノード装置が、前記現用パス設定メッセージ受信手段により受信された前記現用パス設定メッセージにより設定が要求される前記新たな現用パスの終点ノードであるとき、前記新たな現用パスと前記新たな現用パスの予備パスとして使用する共用パスとを指定する予備パス設定メッセージを生成する予備パス設定メッセージ生成手段と、
    前記現用パス設定メッセージの送信元の隣接ノード装置へ、前記予備パス設定メッセージを送信する予備パス設定メッセージ送信手段と、
    前記ノード装置に隣接する一方の隣接ノード装置から送信された前記予備パス設定メッセージを受信する予備パス設定メッセージ受信手段と、をさらに備え、
    前記帯域制御手段は、前記予備パス設定メッセージ受信手段により受信された前記予備パス設定メッセージにて指定される共用パスの帯域制御に使用されるキューを、この予備パス設定メッセージにて指定される前記新たな現用パスの予備パスの帯域制御に使用し、
    前記一方の隣接ノード装置から送信された前記予備パス設定メッセージが受信されたとき、前記予備パス設定メッセージ送信手段は、前記ノード装置に隣接する他方の隣接ノード装置へ前記予備パス設定メッセージを送信する、請求項3に記載のノード装置。
  6. 請求項1〜5に記載の複数の前記ノード装置と、これらノード装置の間をそれぞれ接続する複数の信号伝送媒体と、を備え、前記複数のノード装置をリング状に接続するリングネットワークであって、
    前記リングネットワークを経由する現用パスに生じる障害を復旧するために、前記リングネットワークを一周しかつ前記現用パスにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意され、
    障害箇所に隣接するノード装置が、前記現用パスを流れる信号を前記予備パスにループバックさせる前記リングネットワーク。
  7. 複数のノード装置がリング状に接続されるリングネットワークを経由する現用パスに生じる障害を復旧するために、前記リングネットワークを一周しかつ前記現用パスにおける信号の伝送方向と逆方向に信号を伝送する予備パスが用意され、かつ障害箇所に隣接するノード装置が前記現用パスを流れる信号を前記予備パスにループバックさせる前記リングネットワークにおける前記予備パスの帯域制御方法であって、
    前記ノード装置間を接続する各リンク上で前記複数の現用パスが使用する帯域の前記リンク毎の合計値の間の最大値である最大帯域合計値を、前記複数の現用パスの間で予備パスとして共用するために用意される共用パスの許容帯域として各前記ノード装置の所定の記憶手段に記憶し、
    各前記ノード装置において、前記許容帯域に従って、前記予備パス上を流れるトラフィックの帯域制御を行う、予備パスの帯域制御方法。
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