JP2010177797A - 帯域制御装置および通信制御半導体 - Google Patents

帯域制御装置および通信制御半導体 Download PDF

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Abstract

【課題】同一回線を複数の利用者で共有するネットワーク構成において、通信利用量またはセッション接続時間に基づいて利用可能帯域を算出し、ネットワーク利用の公平性の確保およびネットワーク全体のP2P通信の抑制を図る帯域制御装置を提供すること。
【解決手段】帯域計算部112は、統計管理メモリ108に記録されているユーザ毎の通信量またはセッション接続時間と、帯域設定メモリ113に記録されている最低帯域情報および最大帯域情報から、利用可能帯域を算出する。帯域計算部112は、通信量が少ないまたはセッション接続時間が短いユーザに大きな利用可能帯域を割当てる。送信制御部109は、パケットバッファ110に格納されたパケット情報を、送信予定時刻メモリ111に格納された利用可能帯域から計算される送信予定時刻に基づいて送信スケジューリングを行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯域制御装置および通信制御半導体に係り、特に、IPネットワークなどの通信分野において、あらかじめ設定された最低帯域や最大帯域と、通信量またはセッション接続時間の情報に基づいて利用可能帯域を計算して帯域制御可能な帯域制御装置および通信制御半導体に関する。
インターネット網や企業内LANなどで使用されるイーサネット技術(イーサネットは登録商標)のアクセス制御はCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)方式によって制御されるため、パケットを多く送受信するユーザによって帯域が占有されやすい特性を持つ。つまり、同一回線上に過大なネットワーク負荷を及ぼす利用者(以降、ヘビーユーザ)が存在すると、通信量が少ない利用者(以降、ライトユーザ)の通信帯域が十分に確保されないことがある。そのため、インターネットへの常時アクセスを提供するISP(Internet Services Provider)などでは利用者間で利用可能な帯域が不公平にならないような帯域制御機能を備えるパケット中継装置を用いることがある。
そのような帯域制御機能を提供する技術として、例えば、特許文献1ではリーキーバケット水位が最低帯域を超えた状態にあるバッファに対して送信権を与えることによって、各利用者に対して最低帯域と最大帯域による帯域制御方法について記載されている。
また、特許文献2ではパケット送信する入力側ノードとパケット受信する出力側ノードの間で制御パケットの送信時刻とデータ蓄積量が記録されている制御パケットにそれぞれ含まれる情報に基づいて、前記出力側に送信すべきデータパケットの送信許容レートを決定する帯域制御技術が記載されている。
また、各ISPの回線帯域を圧迫している理由の一つに、P2P(Peer to Peer)アプリケーションがある。従来のサーバクライアント型の通信は、情報資源を集中管理するサーバと、サーバが管理する情報資源を利用するクライアントから成り、サーバに対して負荷が集中する場合があった。それに対してP2P型の通信は、各端末がサーバおよびクライアントの両方の役割を担う。P2Pネットワークでは、情報資源にアクセスする場合、隣接のクライアントを経由して情報資源が伝搬され、中継ノードのクライアントにも情報資源が保存されることによって情報資源の拡散を図る。そして、拡散された情報を利用してクライアントがサーバとしての役割を担えるようになるため、局所的に負荷が集中することを防止できるのが特徴である。P2Pは非常に優れた通信技術だが、P2Pネットワーク上で例えば著作権違反物が流通し、結果として、ネットワーク全体のトラフィックが増大している要因に繋がる場合がある。このような背景からトラフィック増大の要因となっているP2Pアプリケーション通信を規制しようという動きがISPで起こりつつある。
そのような帯域制御機能を提供する技術として、例えば、特許文献3では、ハニーポッドのようなダミーノードを設置してP2Pアプリケーションに該当するトラフィックを誘導して、トラフィックのアプリケーション層まで解析して帯域制御する技術が記載されている。
また、特許文献4では、P2Pアプリケーションの特徴点を統計的に捕らえ、特にP2PアプリケーションのSYN/ACK処理の特徴点に着目して統計的手法によって当該トラフィックがP2Pアプリケーションであるか否か判定する帯域制御が記載されている。
特開2003−198611号公報 特開2003−318967号公報 特開2005−202589号公報 特開2008−48131号公報
特許文献1のような帯域制御技術により、ネットワーク輻輳時に利用者間の通信帯域の偏りを是正することは可能になるが、ネットワークに過大負荷を与えているヘビーユーザとライトユーザを区別することなく帯域制御が行なわれるため、長期的なスパンで見ると、ヘビーユーザがISPの回線帯域を占有しやすい構図は是正できない。トラフィック増大が課題となっているISPにとって、ヘビーユーザが回線帯域を占有する構図を是正することができる帯域制御技術が必要となっている。
また、特許文献2には、帯域計算の際にバッファに蓄積されたパケット量から許容送信レートを計算して、パケット送信する入力側ノードに対して送信抑制する制御を行うものであるが、バッファに蓄積されたパケット量からはヘビーユーザか否かを特定は困難である。また、通信機器間で制御パケットがやりとりされるためにネットワークに負荷を及ぼし、入力側ノードに制御パケットの情報に基づいて帯域抑制機能を設ける必要があるなど機器構成に柔軟性が掛けてしまう課題がある。
なお、運用による解決手法として、通信量がある一定の閾値を超えたら超過分へ従量制を導入することまたはヘビーユーザを特定して利用停止を図るなどの対策を講じようとすることも考えられるが、通信量の上限があれば上限値に達しない範囲で最大限に利用しようとするヘビーユーザが存在するだけであって課題の抜本的な解決には繋がらない。また、通信量の上限を設けることはネットワークの自由な利用を妨げるもので通信サービスの魅力を損なう場合がある。
また、P2Pアプリケーションの帯域抑制の為、特許文献3のようにユーザトラフィックを引き込んで解析するトラフィック解析型手法は、複数のパケットを組み立ててトラフィックのアプリケーション層まで検査して監視しなければならず、解析処理が非常に複雑であるために性能上のボトルネックとなりやすい。また、ネットワークの性能劣化に繋がるほかに、トラフィック解析が完了するまでの処理待ちによる遅延が生じる可能性が高く、TCP(Transmission Control Protocol)通信の実効速度の低下や電話などの双方向のリアルタイム通信における会話のしやすさに影響を及ぼす場合がある。また、このようなトラフィック解析専用の装置を全国に設置にするには、莫大なコスト増が避けられず、各ISPの収益を圧迫する要因となる場合がある。
また、特許文献4のような統計的解析手法によるP2P通信の特定手法は、帯域制御対象とならないアプリケーション通信の特徴点を真似て作られると、帯域制限対象か否かの判別が難しく通信手順などを変更すれば簡単に回避可能となってしまう可能性が高い。
本発明は、以上の点に鑑み、通信量が多いヘビーユーザが帯域を占有しやすいという傾向を是正し、且つ、回線に余裕があるときは各ユーザの最大帯域まで帯域を使用可能な帯域制御装置および通信制御半導体を提供することを目的とする。
また、本発明は、ヘビーユーザに対して利用可能帯域を小さくし、ライトユーザに対して利用可能帯域を大きく割当てるなど、通信状況に基づいてきめ細かい帯域制御をすることを目的のひとつとする。また、本発明は、ヘビーユーザとライトユーザ間での通信量の差を是正し、常時接続サービスを提供するISPにとって最適な帯域制御方式を提供することを目的のひとつとする。
さらに、本発明は、各利用者の通信量と最低帯域/最大帯域から利用可能帯域を算出する帯域制御機能を持った帯域制御装置等を提供することを目的のひとつとする。また、本発明は、各利用者のセッション接続時間から利用可能帯域を算出する帯域制御機能を持った帯域制御装置等を提供することを目的のひとつとする。
本帯域制御装置および通信制御半導体は、受信した可変長パケットを予め指定された最低帯域や最大帯域による帯域制御機能を具備する帯域制御装置において、各ユーザの出力帯域を制御するものであって、受信したパケットをユーザ毎に分類する検索エンジンと、受信したパケットを送信スケジューリング中に蓄積するためのパケットバッファと、ユーザ毎の平均通信量や送信統計やセッション接続時間を管理する廃棄制御部と、各ユーザにおいて予め設定された最低帯域や最大帯域から利用可能な帯域を計算する帯域計算部と、前記の利用可能帯域によるユーザ間のスケジューリングと最大帯域による送信制御を行なって、送信ユーザのパケット情報をパケットバッファから読み出す送信制御部を具備し、前記帯域制御計算部が廃棄制御部で管理するユーザ毎の平均通信量に基づいて余剰帯域の分配比率を決定して、その余剰帯域の分配比率から利用可能帯域を計算することによって、通信量の多いユーザに対して帯域抑制を行なう。
上述の帯域制御装置および通信制御半導体において、前記帯域計算部が廃棄制御部で管理するユーザ毎のセッション接続時間に基づいて余剰帯域の分配比率を決定してその余剰帯域の分配比率から利用可能帯域を計算することによって、長時間連続的に通信を実施しているユーザに対して帯域抑制を行なう。
本発明の第1の解決手段によると、
受信されたパケットをユーザ毎に格納するパケットバッファと、
ユーザ毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御部と、
ユーザに帯域を割り当てる帯域計算部であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
前記パケットバッファに格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
を備える帯域制御装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
受信されたパケットをユーザ毎に格納するパケットバッファと、
ユーザ毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御部と、
ユーザに帯域を割り当てる帯域計算部であって、セッション接続時間が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
前記パケットバッファに格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
を備える帯域制御装置が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するパケットバッファと、
トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御部と、
トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算部であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
前記パケットバッファに格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
を備える帯域制御装置が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するパケットバッファと、
トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御部と、
トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算部であって、セッション接続時間が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
前記パケットバッファに格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
を備える帯域制御装置が提供される。
本発明の第5の解決手段によると、
受信されたパケットをユーザ毎に格納するためのバッファ制御機能と、
ユーザ毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御機能と、
ユーザに帯域を割り当てる帯域計算機能であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
前記バッファ制御機能で格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
を備える通信制御半導体が提供される。
本発明の第6の解決手段によると、
受信されたパケットをユーザ毎に格納するためのバッファ制御機能と、
ユーザ毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御機能と、
ユーザに帯域を割り当てる帯域計算機能であって、セッション接続時間が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
前記バッファ制御機能で格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
を備える通信制御半導体が提供される。
本発明の第7の解決手段によると、
受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するためのバッファ制御機能と、
トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御機能と、
トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算機能であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
前記バッファ制御機能で格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
を備える通信制御半導体が提供される。
本発明の第8の解決手段によると、
受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するためのバッファ制御機能と、
トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御機能と、
トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算機能であって、セッション接続時間が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
前記バッファ制御機能で格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
を備える通信制御半導体が提供される。
本発明によると、通信量が多いヘビーユーザが帯域を占有しやすいという傾向を是正し、且つ、回線に余裕があるときは各ユーザの最大帯域まで帯域を使用可能な帯域制御装置および通信制御半導体を提供することができる。
本発明によると、ヘビーユーザに対して利用可能帯域を小さくし、ライトユーザに対して利用可能帯域を大きく割当てるなど、通信状況に基づいてきめ細かい帯域制御が可能となる。これによってヘビーユーザとライトユーザ間での通信量の差を是正し、常時接続サービスを提供するISPにとって最適な帯域制御方式を提供することが可能となる。
本発明の一形態によると、各利用者の通信量と最低帯域/最大帯域から利用可能帯域を算出する帯域制御機能を持った帯域制御装置等を提供できる。本発明の他の形態によると、各利用者のセッション接続時間から利用可能帯域を算出する帯域制御機能を持った帯域制御装置等を提供できる。
帯域制御装置のブロック図である。 ユーザ収容ネットワークの構成図である。 帯域制御装置の帯域制御動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る帯域制御装置における利用可能帯域の計算に利用されるフローチャートである。 第1の実施の形態に係る帯域制御装置における利用可能帯域の計算例を示す図である。 第2の実施の形態に係る帯域制御装置における利用可能帯域の計算に利用されるフローチャートである。 第2の実施の形態に係る帯域制御装置における利用可能帯域の計算例を示す図である。 従来技術におけるヘビーユーザとライトユーザの帯域割当の状況を示す図である。 第1および第2の実施の形態におけるヘビーユーザとライトユーザの帯域割当の状況を示す図である。 統計管理メモリ108に格納される情報を示す図である。 帯域設定メモリ113に格納される情報を示す図である。 送信予定時刻メモリ111の説明図である。 グループ情報の説明図である。 従来技術におけるヘビーユーザとライトユーザの帯域割当の平均状況を示す説明図である。 第1および第2の実施の形態におけるヘビーユーザとライトユーザの帯域割当の平均状況を示す説明図である。
1.第1の実施の形態
(装置構成)
図2は、ユーザ収容ネットワークの構成図である。
図2は、FTTH(Fiber To The Home)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等のユーザ収容ネットワークの概念イメージであり、帯域制御装置の適用領域となるネットワークの物理構成を示す。
図2のユーザ収容ネットワークでは、帯域制御装置204が、例えば、コアルータ205と加入者収容スイッチ203の間に配置される。なお、帯域制御機能をコアルータ205または加入者収容スイッチ203の中に内蔵しても良い。
帯域制御装置204は、例えば、上位回線側のコアルータ205と下位回線側の加入者収容スイッチ203の間に設置され、端末201、202と、インターネット206との通信が帯域制御装置204を経由するネットワーク構成となっている。なお、帯域制御装置204は、入力されたトラフィックを一旦バッファメモリに格納して、各利用者に設定された最低帯域、最大帯域によって帯域制御を行うパケット中継装置である。
図1に、帯域制御装置のブロック図を示す。
帯域制御装置101は、例えば、転送エンジン102と、検索エンジン103と、インタフェース104と、帯域制御エンジン105を備える。図1における帯域制御エンジン105は、各回線に対して独立して複数設置されているが、帯域制御装置101に対して一つだけ配置する集中エンジン型に配置を行っても良いし、転送エンジン102と検索エンジン103とインタフェース104と帯域制御エンジン105を統一して含む1つの半導体で構成しても良く、これらに限定するものではない。また、検索エンジン103と、後述する廃棄制御部、帯域計算部、送信制御部との処理をソフトウェアを用いる事によって実現してもよい。なお、インタフェース104および帯域制御エンジン105は、図示の例に限らず適宜の数備えてもよい。
転送エンジン102は、例えば、受信パケット種別の判定を行ない、パケットの宛先検索に必要な情報を抽出して検索エンジン103に転送する機能を備える。検索エンジン103に提供する情報は、例えば、パケット種別の判定結果(例えば、Etherv2かIEEE802.3、IPv4かIPv6等)と、パケット内のヘッダ情報(例えば、レイヤ2〜レイヤ4)である。転送エンジン102は、検索エンジン103にて検索が完了するまでの間、パケット情報を保存し、検索エンジン103の応答によって得られた宛先に該当する帯域制御エンジン105にパケット情報を転送する。なお、後述する検索エンジン103より得られるユーザID情報も、転送エンジン102によって帯域制御エンジン105に転送される。
検索エンジン103は、転送エンジン102から得た上述の情報に基づいて経路検索処理と、帯域制御エンジン105の制御で用いるユーザID情報を決定するためのフロー検索処理を行なう。経路検索処理では、検索エンジン103は、例えば、レイヤ2転送では宛先MACアドレス、レイヤ3転送では宛先IPアドレスを用い、検索エンジン103の中にある転送テーブル(フォワーディングテーブルもしくはルーティングテーブルと呼ばれる)との比較一致処理によって宛先を検索する。検索エンジン103は、一致した宛先回線の情報を転送エンジン102に転送する。また、フロー検索処理では、検索エンジン103は、例えば、ユーザID情報毎にパケットのレイヤ2〜レイヤ4までの検索キーとなる情報をあらかじめ設定しておき、経路検索処理と同様にフロー検索テーブルとの比較一致処理によって当該パケット情報のユーザID情報を得て、ユーザID情報を転送エンジン102に転送する。なお、これらの比較一致処理を短時間で完了させるため、転送テーブルとフロー検索テーブルに例えば、CAM(Contant Addressable Memory)と呼ばれる一致比較処理に特化したメモリ素子を用いても良い。
帯域制御エンジン105は、検索エンジン103によって付与されたユーザID情報に基づいて、ユーザ個別に予め設定された最低帯域および最大帯域によって帯域制御を行なう。インタフェース104は、例えば、コアルータ205等の外部の機器と通信するためのインタフェースである。
なお、本実施の形態では、一例として、2段階の階層を持つ帯域制御装置を例として記載する。具体的には、例えば、第1階層ではユーザを束ねたグループで最大帯域による帯域制御を行ない、第2階層ではユーザ個別に最低帯域と最大帯域にて帯域制御を行なう。なお、本実施の形態に係る帯域制御装置の特長は、帯域制御の階層数に縛られることはない。つまり、1階層または3階層以上の帯域制御機能を備えても良く、これらに制限するものではない。
以下に、帯域制御エンジン105について詳しく説明する。
帯域制御エンジン105は、例えば、廃棄制御部106と、キュー管理メモリ107と、統計管理メモリ108と、送信制御部109と、パケットバッファ110と、送信予定時刻メモリ111と、帯域計算部112と、帯域設定メモリ113とを備える。なお、帯域制御エンジン105を半導体チップで構成する場合、パケットバッファ110は半導体内部又は外部のいずれに備えてもよく、パケットバッファにパケットを格納し、読み出すバッファ制御機能を有してもよい。
図10に、統計管理メモリ108に格納される情報を示す。
統計管理メモリ108は、例えば、ユーザ毎に送信パケット数、送信バイト数、平均通信量、廃棄パケット数、廃棄バイト数およびセッション接続時間を記憶する。これらの各情報は、例えば、ユーザID情報に対応して記憶されてもよいし、ユーザID情報に基づき特定されるアドレス領域に記憶されてもよい。送信パケット数および送信バイト数は、送信されるパケット情報の累積量を示し、例えば、帯域制御装置101を起動したときからの累積量、適宜のタイミングでリセットされた後の累積量などを示す。平均通信量は、単位時間当たりの送信したパケット情報の累積量を示す。廃棄パケット数および廃棄バイト数は、廃棄したパケット情報の累積量を示し、例えば、帯域制御装置101を起動したときからの累積量、適宜のタイミングでリセットされた後の累積量などを示す。セッション接続時間は、例えば、各ユーザが連続的に通信を行なっている経過時間を示す。なお、第1の実施の形態の統計管理メモリ108は、セッション接続時間を省略してもよい。
図11に、帯域設定メモリ113に格納される情報を示す。
帯域設定メモリ113は、例えば、ユーザ毎に最低帯域情報、最大帯域情報および余剰帯域の分配比率を記憶する。これらの各情報は、例えば、ユーザID情報に対応して記憶されてもよいし、ユーザID情報に基づき特定されるアドレス領域に記憶されてもよい。最低帯域情報は、ユーザに予め割当てられた最低帯域の値を示す。最大帯域情報は、ユーザが使用可能な予め定められた最大帯域の値を示す。余剰帯域の分配比率は、ユーザが属するグループの余剰帯域を当該ユーザに割当てる割合を示す。
図12に、送信予定時刻メモリ111の説明図を示す。
送信予定時刻メモリ111には、例えば、ユーザを束ねたグループ毎に、グループの最大帯域による送信予定時刻と、グループのパケット有無の情報と、グループに属するひとつまたは複数のユーザのユーザID情報と、ユーザ毎の利用可能帯域による送信予定時刻と、ユーザ毎の最大帯域による送信予定時刻と、ユーザ毎のパケット有無の情報が格納される。なお、送信予定時刻メモリ111の構成は図示の例に限らず、適宜の構成にしてもよい。
なお、送信予定時刻は、割当てられる帯域に応じて求められる送信予定時刻に基づいて、パケット情報を送信する送信ユーザの探索および送信判定が行われる。
図13に、グループ情報の説明図を示す。
グループ情報は、例えば、グループ毎に、グループの最大帯域情報およびグループに属するユーザのユーザID情報を含み、適宜のメモリに記憶される。グループの最大帯域情報は、グループが使用可能な予め定められた最大帯域の値を示す。なお、ユーザID情報は、ひとつのグループに対してひとつまたは複数記憶される。また、グループ情報は図示の例に限らず、適宜の構成で記憶することができる。
(帯域制御の動作)
図3は、帯域制御装置の帯域制御動作を示すフローチャートである。
帯域制御エンジン105の各部の動作を図3を参照しながら説明する。
廃棄制御部106は、転送エンジン102からパケット情報とユーザID情報を受信する(ステップ301)。次に、廃棄制御部106にて、パケットバッファ110にパケット情報が書き込めるか否かの廃棄判定を実施する(ステップ302)。帯域制御装置101は、一旦、パケットバッファ110にパケット情報を記録してから送信スケジューリングを実施するので、パケットバッファ110に書き込み可能なデータ領域が余っているか否かを判別する必要がある。帯域制御装置101は、特定ユーザによるパケットバッファ110の領域の占有を防止するために、ユーザ毎に最大キュー長とパケット滞留数をキュー管理メモリ107にて管理する。また、複数ユーザを束ねたグループでキュー管理する場合にも同様な手順によって、キュー長とパケット滞留数を管理して廃棄判定および後述する統計情報の採取を行う必要がある。
ステップ302にて「廃棄(パケットバッファ110に空きのデータ領域がなくパケット情報を書き込むことができない)」と判定された場合、廃棄制御部106にて、受信したパケット情報のパケット数およびバイト数をユーザ個別に統計管理メモリ108の廃棄統計情報(例:廃棄パケット数、廃棄バイト数)に保存する(ステップ303)。また、廃棄制御部106は、受信したパケット情報を廃棄して処理を完了する。なお、ステップ303の廃棄統計の処理については、省略してもよい。
一方、ステップ302にて「送信(パケットバッファ110にパケット情報を書き込むことができる)」と判定された場合、廃棄制御部106にて、受信したパケット情報のパケット数およびバイト数をユーザ個別に統計管理メモリ108の送信統計情報(例:送信パケット数、送信バイト数)に保存する(ステップ304)。上記処理完了の後、廃棄制御部106は、パケット情報とユーザID情報を送信制御部109に転送する。なお、第1の実施の形態では上記処理にて採取した送信バイト数の情報を参照して、後に各ユーザの通信帯域を判断する処理(利用可能帯域の計算処理)が行なわれる。
パケット情報とユーザID情報を受信した送信制御部109は、送信ユーザを決定するまでパケット情報を格納しておくパケットバッファ110に、パケット情報の書き込み命令を行なう(ステップ305)。なお、送信制御部109は、パケットバッファ110からパケット情報を読み出す際にどの領域にデータを書き込んだかを把握するために、パケット情報を書き込んだアドレス情報を別に管理する。
送信制御部109は、パケット受信ユーザの送信予定時刻の更新(受信時)処理を行なう(ステップ306)。例えば、送信制御部109は、パケット受信時に、ユーザID情報に基づき送信予定時刻メモリ111に格納されている該パケット情報が属するユーザの利用可能帯域による送信予定時刻と、ユーザの最大帯域による送信予定時刻と、ユーザのパケット有無の情報と、該パケット情報が属するグループの最大帯域による送信予定時刻とを参照する。送信制御部109は、参照された、ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻と、ユーザの最大帯域による送信予定時刻と、グループの最大帯域による送信予定時刻がそれぞれ、現時刻より過去を示し、且つ、ユーザのパケット有無の情報が「無」(パケット情報なし)を示す場合に、該当するユーザの利用可能帯域による送信予定時刻、ユーザの最大帯域による送信予定時刻およびグループの最大帯域による送信予定時刻を現時刻に更新する。例えば、あるユーザからのパケットが所定時間以上受信されないと、送信予定時刻が現時刻より過去になり、ステップ306の処理により送信予定時刻が現時刻に更新される。送信制御部109は、それ以外の条件では各送信予定時刻は更新しない。また、送信制御部109は、該パケット情報が属するグループのパケット有無の情報とユーザのパケット有無の情報は、元々が「無」であれば、「有」(パケット情報あり)に変更する。
送信制御部109は、複数ユーザ中から送信ユーザを決定するスケジューリング処理(送信ユーザの探索)を行なう(ステップ307)。送信ユーザを決定するために、送信制御部109によって、送信予定時刻メモリ111に格納されているユーザ毎の利用可能帯域による送信予定時刻とユーザ毎のパケット有無の情報が用いられる。送信制御部109は、送信ユーザとして、送信予定時刻メモリ111を参照しユーザのパケット有無の情報が「有」のユーザの中で、ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻が最も古い時刻を指し示すユーザを選び、対応するユーザID情報を取得する。なお、利用可能帯域については帯域計算部112から提供され、その算出方法については後述にて明らかにする。上記手順によって利用可能帯域による送信スケジューリングが行なわれ、送信ユーザが選出される。
送信制御部109にて、ステップ307にて選ばれた送信ユーザのパケット情報が送信可能か否かの送信判定処理を実施する(ステップ308)。送信判定処理では、送信制御部109は、送信予定時刻メモリ111に記録されている当該ユーザ(送信ユーザ)の最大帯域による送信予定時刻および当該ユーザが属するグループの最大帯域による送信予定時刻を参照する。送信制御部109は、どちらか一方でも送信予定時刻が現時刻に達していない場合には送信不可と判定し、どちらも送信予定時刻が現時刻を経過している場合には送信可と判定する。どちらか一方でも送信予定時刻が現時刻に達していない場合は、現時刻でパケット情報を送信すると最大帯域を超過することに相当する。一方、どちらも送信予定時刻が現時刻を経過している場合は、パケット情報を送信しても最大帯域を超過しない。また、ユーザの最大帯域による送信予定時刻を用いて送信判定をすることにより、例えば、ヘビーユーザは利用可能帯域を超過してもユーザの最大帯域を超過しない範囲で帯域を使用でき、回線が空いている場合に有効に帯域を使用することができる。
なお、送信判定の手段は他にも考えられる。例えば、各ユーザの最大帯域による送信予定時刻を使用せず、利用可能帯域によって計算される各ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻を用いることも可能である。その場合、利用可能帯域で出力帯域が抑制されるので、回線に空きがあっても、ユーザの帯域抑制を行いたい場合には有効な手段である。また、ユーザ毎に送信判定を最大帯域もしくは利用可能帯域のどちらで行なうかによって、より柔軟な帯域制御機能を提供することができる。
ステップ308にて送信不可と判断された場合、送信制御部109は、ステップ307の送信ユーザを決定するスケジューリング処理に戻り、処理を継続する。送信ユーザの探索をやり直す理由は、既に選出されている送信ユーザが送信可能な状態になるまでの間に、パケット受信によって当該受信ユーザの各送信予定時刻が更新されて、送信ユーザに相応しい別ユーザが現れる可能性があるので、送信制御部109は、定期的に送信ユーザを確認(探索)する。
一方、ステップ308にて送信可と判断された場合、送信制御部109は、送信ユーザのパケット情報をパケットバッファ110から読み出す(ステップ309)。パケット情報が書き込みされた位置の情報は、ステップ305の処理時点でユーザ毎に把握され、送信制御部109は、その情報に基づいて送信ユーザのパケット情報を読み出す。
送信制御部109は、読み出したパケット情報をインタフェース104に転送し、外部の接続機器に対してパケット情報を送信する(ステップ310)。
送信制御部109は、送信予定時刻の更新(送信時)処理を行う(ステップ311)。 例えば、パケット情報の送信後、送信制御部109は、送信ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻と、送信ユーザの最大帯域による送信予定時刻と、送信ユーザのパケット有無の情報と、送信ユーザが属するグループの最大帯域による送信予定時刻と、グループのパケット有無の情報を以下のように更新する。
まず、各パケット有無の情報の更新について説明する。
送信ユーザのパケット有無の情報は、送信ユーザのパケット滞留数が1個だった場合には、パケット情報の送信によってパケットバッファ110に滞留しているパケット情報が無くなってしまうため、送信制御部109は、送信予定時刻メモリ111の送信ユーザのユーザID情報に対応するユーザのパケット有無の情報を「無」に更新し、それ以外の条件では更新を行なわない。また、グループのパケット有無の情報については、一例として、送信制御部109は、グループに属する全てのユーザのパケット有無の情報が「無」になった場合に、グループのパケット有無の情報を「無」に更新してもよいし、グループ毎にパケット滞留数を管理してもよい。
次に、各送信予定時刻の更新について説明する。
送信予定時刻の更新に必要となる情報は、それぞれの送信予定時刻に対する帯域情報と送信パケット長の情報である。なお、帯域情報については、帯域計算部112から送信制御部109に伝えられる。パケット情報送信時の送信予定時刻の更新処理は、パケット送信前の送信予定時刻に、送信パケット長とそれぞれの帯域情報の帰除結果の和を取って更新される。各送信予定時刻は、例えば、次式により表される。
(送信予定時刻)=(パケット送信前の送信予定時刻)+(送信パケット長)/(各種帯域)
上記式における「各種帯域」とは帯域計算部112から伝えられる帯域情報であり、ユーザ毎の利用可能帯域および最大帯域、グループ毎の最大帯域がそれに該当する。なお、ユーザ毎およびグループ毎の最大帯域の値はあらかじめ設定される値である。一方、利用可能帯域は帯域計算部112にて計算される。利用可能帯域の計算処理については後述する。なお、送信予定時刻を計算する上で、イーサネットパケット上のオーバヘッド部分であるプリアンブルとSFD(Start Frame Delimeter)とIFG(Inter Frame Gap)を帯域計算に含めるかどうかは仕様によって選択できるようにしておくと良い。
各送信予定時刻の更新について、各ブロックの具体的な動作について以下に説明する。
送信制御部109は、送信ユーザのユーザID情報を帯域計算部112に通知する。帯域計算部112は、ユーザID情報に基づいて、帯域設定メモリ113より対応するユーザの最大帯域情報とユーザの最低帯域情報を取得する。また、帯域計算部112は、ユーザID情報に基づいて、グループ情報より対応するグループの最大帯域情報を取得する。さらに、帯域計算部112は、取得されたそれぞれの帯域情報に基づいてユーザの利用可能帯域を計算する(利用可能帯域の計算処理)。帯域計算部112は、取得したユーザの最大帯域情報およびグループの最大帯域情報と、計算した利用可能帯域を送信制御部109に通知する。
送信制御部109は、通知された利用可能帯域と、送信予定時刻メモリ111に記憶されているパケット送信前のユーザの利用可能帯域による送信予定時刻と、ステップ310において送信したパケット情報のパケット長に基づいて、上述の式によりユーザの利用可能帯域による送信予定時刻を計算する。送信制御部109は、計算したユーザの利用可能帯域による送信予定時刻を、ユーザID情報に対応して送信予定時刻メモリ111に記憶する。また、送信制御部109は、通知されたユーザの最大帯域情報と、送信予定時刻メモリ111に記憶されているパケット送信前のユーザの最大帯域による送信予定時刻と、ステップ310において送信したパケット情報のパケット長に基づいて、上述の式によりユーザの最大帯域による送信予定時刻を計算する。送信制御部109は、計算したユーザの最大帯域による送信予定時刻を、ユーザID情報に対応して送信予定時刻メモリ111に記憶する。さらに、送信制御部109は、通知されたグループの最大帯域情報と、送信予定時刻メモリ111に記憶されているパケット送信前のグループの最大帯域による送信予定時刻と、ステップ310において送信したパケット情報のパケット長に基づいて、上述の式によりグループの最大帯域による送信予定時刻を計算する。送信制御部109は、計算したグループの最大帯域による送信予定時刻を、ユーザID情報に対応して送信予定時刻メモリ111に記憶する。
また、ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻は、ユーザ間の送信順番を決めるために使用されるため、ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻が現在(現時刻)に達していなくてもパケット情報の送信が行なわれるケースがある。利用可能帯域によるパケット送信前の送信予定時刻が「現在」に達していない場合、送信制御部109は、上記計算式のパケット送信前の送信予定時刻を現時刻に置き換えて計算を行ない、本フローチャートに示された処理を完了する。
図3に示される一連の処理を行なう事によって、帯域制御装置101は、入力されたトラフィック(パケット情報)の廃棄判定を実施して、廃棄と判定されなかったパケット情報をバッファメモリ(例えば、パケットバッファ110)に格納して、各利用者に設定された最低帯域および最大帯域から利用可能帯域が計算され、利用可能帯域に基づいた送信スケジューリングを行なう帯域制御機能を実現することが可能となる。
(利用可能帯域の計算)
次に、帯域計算部112による利用可能帯域の計算処理について説明する。第1の実施の形態では、ユーザ毎の通信量に基づいて計算される利用可能帯域による帯域制御機能を提供する。
図4に、第1の実施の形態における利用可能帯域の計算処理のフローチャートを示す。
帯域計算部112は、利用可能帯域を計算するために分配可能な余剰帯域がどれだけあるかを計算する(ステップ401)。あらかじめユーザ毎に設定された最低帯域および最大帯域の値が帯域設定メモリ113に格納されている。また、グループの最大帯域の値があらかじめ適宜のメモリに格納されている。帯域計算部112は、それらの値から全ユーザに対して分配可能な余剰帯域を計算する。なお、この分配可能な余剰帯域は、例えば、複数ユーザが属するグループの最大帯域から各ユーザの最低帯域の和を減算した値である。
動作の一例を説明すると、例えば、帯域計算部112は、送信制御部109から通知された送信ユーザのユーザID情報に基づいてグループ情報を参照し、対応するグループの最大帯域情報と、同一グループに属するユーザのユーザID情報を取得する。帯域計算部112は、取得した各ユーザID情報に対応する最低帯域情報を、それぞれ帯域設定メモリ113より取得する。帯域計算部112は、取得したグループの最大帯域情報から各最低帯域情報の和を減算し、分配可能な余剰帯域を求める。
なお、余剰帯域を求める計算式において、ユーザの最低帯域の和には、通信を行なっていないユーザの最低帯域は除外する。これによって通信をおこなっていないユーザの最低帯域が余剰帯域として他ユーザに分配が可能となり、帯域有効活用を図ることができる。
次に、ユーザ毎の通信量を把握するために、帯域計算部112は、統計管理メモリ108に格納されている送信バイト数の情報を参照し、平均通信量を計算する(ステップ402)。なお、送信バイト数は、例えば帯域制御装置101を起動したときからの累積通信量であるので、単純に送信バイト数が多いユーザをヘビーユーザであると決めることは出来ない。時間当たりの通信量を見なければ、加入暦が長い利用者ほど不利になってしまう。そこで、時間当たりの通信量として平均通信量を定義する。帯域計算部112は、各ユーザの通信量を計測する時間単位を統一して、予め定められた同一単位内の通信量を平均通信量として統計管理メモリ108に格納する。
本実施の形態において各ユーザの平均通信量を求める計算例では、過去1時間の通信量を利用して平均通信量を算出する例を記載しているが、時間的により広い範囲(たとえば、週や月単位など)のデータを使用して平均通信量を算出してもよい。
また、例えば、各ユーザの加入時の時刻をあらかじめ適宜のメモリに記憶しておき、帯域計算部112は、送信ユーザの送信バイト数を加入時間(現時刻−加入時の時刻)で割り、平均通信量を計算してもよい。
次に、帯域計算部112は、送信ユーザの平均通信量と平均通信量の上限値を比較して、平均通信量の上限値を超過した送信ユーザに対してより厳しいペナルティを課すための判定処理を行なう(ステップ403)。平均通信量の上限値は、あらかじめ設定によって与えられる数値である。送信ユーザの平均通信量が平均通信量の上限値を超過した場合(ステップ403のyes)、帯域計算部112は、例えば、送信ユーザに対して通信遮断やヘビーユーザである送信ユーザに対してより厳しい帯域制御を適用するなどのペナルティを課す処理を実施する(ステップ404)。なお、利用料金を多く払っているユーザであるか否かやフロー種別等に応じて、平均通信量の上限値を異なる値に設定を行なったり、判定対象外としてもよい。平均通信量の上限値を設ける必要がない場合、ステップ403、ステップ404の処理は省略できる。
一方、送信ユーザの平均通信量が平均通信量の上限値を超過していない場合(ステップ403のno)、帯域計算部112は、余剰帯域の分配比率について計算を行なう(ステップ405)。余剰帯域の分配比率は、ステップ402にて算出した「各ユーザの平均通信量」を用いて、通信量が相対的に多いユーザに対して余剰帯域の分配比率を小さくし、通信量が相対的に少ないユーザに対して余剰帯域の分配比率を大きくするような制御を行なう。なお、本実施の形態においては、説明簡略化の為に、例えば余剰帯域の分配比率を「各ユーザの平均通信量」の逆数から算出しているが、余剰帯域の分配比率の計算は各ISPの運用ポリシーに沿った関数に変更しても構わない。例えば、平均通信量が増加するに従い帯域が減少する予め定められた関数を用いてもよい。また、各ユーザの余剰帯域の分配比率を求める処理と一緒に、帯域計算部112は、各ユーザの余剰帯域の分配比率の合計値も計算する。なお、各ユーザの余剰帯域の分配比率の合計値を計算する際、通信を行なっていないユーザの余剰帯域の分配比率は除外する。帯域計算部112は、計算した各ユーザの余剰帯域の分配比率を、ユーザID情報に対応して帯域設定メモリ113に記憶する。
次に、帯域計算部112は、各ユーザに割当られる余剰帯域について計算する(ステップ406)。各ユーザに割当られる余剰帯域の算出は、例えば、ステップ401にて算出した「分配可能な余剰帯域」と、ステップ405にて算出した「各ユーザの余剰帯域の分配比率」を「各ユーザの余剰帯域の分配比率の合計値」で割った数値との積を取って算出する。
次に、帯域計算部112は、各ユーザの利用可能帯域について計算する(ステップ407)。利用可能帯域は、例えば、ステップ406によって算出されたユーザに割当られる余剰帯域とユーザに設定された最低帯域の和、もしくはユーザに設定された最大帯域によって算出される。なお、図4のステップ407においてmin{;}は、{}内の;で区切られた値のうちの最低値を返す処理を意味する。つまり、ユーザに割当られる余剰帯域と最低帯域の和が、ユーザの最大帯域を超過している場合、利用可能帯域がユーザの最大帯域となる様に計算が行なわれる。より具体的には、例えば、帯域計算部112は、送信ユーザのユーザID情報に基づいて、対応する最低帯域情報および最大帯域情報を帯域設定メモリ113より取得する。帯域計算部112は、ステップ406で計算した送信ユーザに割当られた余剰帯域と取得した最低帯域情報の和と、取得した最大帯域情報とを比較し、小さい方の値を利用可能帯域として送信制御部109に通知する。
図5に、本発明の第1の実施の形態について具体的な帯域計算例を示す。
図5に示す例では平均通信量の上限値を設けず、上述のステップ403、ステップ404の処理は省略している。また、ユーザA〜Cまでのユーザを収容し、平均通信量は過去1時間の通信量に基づいて計算するものとして、第1の実施の形態に係る帯域計算フロー(図4)に従って各ユーザの利用可能帯域を算出している。図5によって示すとおり、平均通信量が少ないユーザAに対しては大きな利用可能帯域が割当てられ、平均通信量が多いユーザCに対しては少ない利用可能帯域しか割当てられない。これにより、通信量が多いヘビーユーザが帯域を占有しやすいという傾向を是正することができる。また、ユーザの最大帯域による送信予定時刻に基づいて送信判定をすることにより、利用可能帯域を越えても回線に余裕があるときは各ユーザの最大帯域まで使用可能であるので回線帯域を最大限に有効活用でき、自由なネットワーク利用が妨げられることも無い。
図8は、従来技術におけるヘビーユーザとライトユーザの帯域割当の状況を示す図である。
従来技術では、図8のようにヘビーユーザとライトユーザに対する利用可能帯域の計算について、ヘビーユーザとライトユーザの区別は無く、利用可能帯域の計算は公平に行なわれていた。例えば、ヘビーユーザのみが通信をしている期間(例えば、図8の(1)、(3)の期間)においては、ヘビーユーザにのみ帯域が割当てられ、回線が輻輳している期間(例えば、図8の(2)の期間)においては、利用可能帯域の計算が公平に行なわれるため、ヘビーユーザとライトユーザそれぞれに同等の利用可能帯域が割当てられる。このため、輻輳している期間において利用者間の通信帯域の偏りはないが、ライトユーザであっても、当該期間では割当てられた帯域を超過して廃棄されるパケット数が多くなる。そのため、より長い期間(例えば、図8の(1)〜(3)の期間)の平均をみた場合では、例えば図14に示すように、ヘビーユーザがライトユーザの通信をさまたげる。
図9は、本実施の形態におけるヘビーユーザとライトユーザの帯域割当の状況を示す図である。
本実施の形態に係る帯域制御機能を用いることにより、図9のように回線が輻輳しているときには、ヘビーユーザに対してライトユーザの利用可能帯域を大きくすることができる。例えば、ヘビーユーザのみが通信をしている期間(例えば、図9の(1)、(3)の期間)においては、上述のスケジューリング処理においてパケット情報が有るユーザ(この場合ヘビーユーザ)に帯域が割当てられる。一方、回線が輻輳している期間(例えば、図9の(2)の期間)においては、上述のスケジューリング処理において、通信量の少ないライトユーザにより多くの帯域が割当てられる。このため、輻輳している期間において、廃棄されるライトユーザのパケット数は少なく(または無く)なる。そのため、より長い期間(例えば、図9の(1)〜(3)の期間)の平均をみた場合では、例えば図15に示すように、ライトユーザの通信が確保される。
このように、比較的長い時間でのヘビーユーザとライトユーザの公平性を保ちつつ、且つ、ライトユーザのパケット情報がなく帯域に余裕がある場合には、ヘビーユーザが帯域を使用することができ、帯域の効率的利用を図ることができる。なお、図3に示すステップ308において各ユーザの最大帯域による送信予定時刻を送信判定処理に使用せず、ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻を送信判定処理に用いれば、回線に余裕があっても利用可能帯域以上の送信を許さないといった帯域制御が可能である。
2.第2の実施の形態
第2の実施の形態として、ユーザ毎のセッション接続時間に基づいて計算される利用可能帯域による帯域制御機能を提供する。なお、帯域制御装置101の構成、各メモリの構成および帯域制御の動作については、第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態における利用可能帯域の計算処理(図4)が、以下に示す処理にかわる。
セッション接続時間とは、各利用者が連続的に通信を行なっている経過時間のことを指している。P2P通信は隣接するクライアントを次々と経由して通信が行なわれ、特にネットワークに悪影響を及ぼすクライアント(以下、スーパーノード)の特徴として、回線速度が速く多数のクライアントと隣接すること、また、需要の高い情報資源を保持して他クライアントから次々と情報資源のダウンロード要求を受け、連続的に長時間通信が途切れずに行なわれる傾向を持っている。セッション接続時間によって確実にP2P通信であるか否かを判断できない場合もあるが、ネットワークに悪影響を及ぼすスーパーノードの通信帯域を抑制することができれば、結果的にネットワーク全体のP2P通信量を効果的に抑えられることに繋がる。また、サーバクライアント型の通信でもバッチ処理のように情報資源に連続的にアクセスする場合、同様に、ネットワークに対して過度な負荷を与えるので帯域を抑える対象として特定できる。なお、WEB閲覧等の通信は人手によって情報資源にアクセスし、WEBページを閲覧している時間では通信が発生しないので長時間に及んで連続的に通信が発生する可能性は低い。したがって、ネットワークに負荷を及ぼす通信のみに効果的に帯域制御を掛けることができる。
図6に、第2の実施の形態に係る帯域制御装置における利用可能帯域の計算処理のフローチャートを示す。
まず、帯域計算部112は、利用可能帯域を計算するために分配可能な余剰帯域がどれだけあるかを計算する(ステップ401)。この処理内容は第1の実施の形態と共通処理であるので説明を割愛する。
次に、ユーザ毎のセッション接続時間を把握するために、帯域計算部112は、統計管理メモリ108に格納されているセッション接続時間の情報を参照する(ステップ601)。なお、セッション接続時間の算出方法としては、例えば、廃棄制御部106にて、統計管理メモリ108に記録された送信統計情報を定期的にポーリングして、送信パケット数等の情報が上昇しているか否かを監視し、送信パケット数が上昇し続けていた場合には統計管理メモリ108のセッション接続時間を上昇させ、送信パケット数が動いていない場合には統計管理メモリ108のセッション接続時間をクリアする。より具体的には、例えば、廃棄制御部106は、統計管理メモリ108の送信パケット数(または、送信バイト数)を参照した際に、参照した送信パケット数を適宜のメモリに記憶しておき、次に統計管理メモリ108の送信パケット数を参照する際に、参照した送信パケット数と、記憶した送信パケット数とを比較することで送信パケット数が上昇しているか否かを判断することができる。なお、セッション接続時間はユーザ個別に統計管理メモリ108にて保存される。また、セッション接続時間の監視間隔はパラメータによって自由に設定可能であり、実ネットワークの利用状況に合わせてチューニングが可能である状態にしておく事ができる。
次に、帯域計算部112は、送信ユーザのセッション接続時間とセッション接続時間の上限値を比較して、セッション接続時間の上限値を超過した送信ユーザに対してより厳しいペナルティを課す判定処理を行なう(ステップ602)。なお、セッション接続時間の上限値は、例えばあらかじめ適宜のメモリに設定される。送信ユーザのセッション接続時間がセッション接続時間の上限値を超過した場合(ステップ602のyes)、帯域計算部112は、例えば、送信ユーザに対して通信遮断やヘビーユーザである送信ユーザに対してより厳しい帯域制御を適用するなどのペナルティを課す処理を実施する(ステップ404)。なお、利用料金を多く払っているユーザであるか否かやフロー種別等に応じて、セッション接続時間の上限値を異なる値に設定を行なったり、判定対象外としてもよい。セッション接続時間による上限値を設ける必要がない場合、ステップ602、ステップ404の処理は省略できる。
一方、送信ユーザのセッション接続時間がセッション接続時間の上限値を超過していない場合(ステップ602のno)、帯域計算部112は、余剰帯域の分配比率について計算を行なう(ステップ603)。余剰帯域の分配比率は、ステップ601にて参照した「各ユーザのセッション接続時間」を用いる。本実施の形態では、セッション接続時間が相対的に長いユーザに対して余剰帯域の分配比率を小さくし、セッション接続時間が相対的に短いユーザに対して余剰帯域の分配比率を大きくする。なお、本実施の形態においては、説明簡略化の為に例えば「各ユーザのセッション接続時間」の逆数を余剰帯域の分配比率として記載しているが、余剰帯域の分配比率の計算は各ISPの運用ポリシーに沿った関数に変更しても構わない。例えば、セッション接続時間が増加するに従い帯域が減少する予め定められた関数を用いてもよい。また、各ユーザの余剰帯域の分配比率を求める処理と一緒に、帯域計算部112は、各ユーザの余剰帯域の分配比率の合計値も計算する。なお、各ユーザの余剰帯域の分配比率の合計値を計算する際、通信を行なっていないユーザの余剰帯域の分配比率は除外する。帯域計算部112は、計算した各ユーザの余剰帯域の分配比率を、ユーザID情報に対応して帯域設定メモリ113に記憶する。
次に、帯域計算部112は、各ユーザに割当てる余剰帯域について計算して(ステップ406)、各ユーザの利用可能帯域を算出する(ステップ407)。この処理内容は第1の実施の形態と共通処理であるので説明を割愛する。
図7に、第2の実施の形態について具体的な帯域計算例を示す。
図7に示す例ではセッション接続時間の上限値を設けず、上述のステップ602、ステップ404の処理は省略している。また、ユーザA〜Cまでのユーザを収容し、第2の実施の形態に係る帯域計算フロー(図6)に従って各ユーザの利用可能帯域を算出している。図7によって示すとおり、セッション接続時間が短いユーザAおよびユーザBに対しては大きな利用可能帯域が割当てられ、セッション接続時間が長いユーザCに対しては少ない利用可能帯域しか割当てられない。これにより、セッション接続時間が長いユーザのトラフィックが帯域を占有しやすいという傾向を是正することができる。また、ユーザの最大帯域による送信予定時刻に基づいて送信判定をすることにより、利用可能帯域を越えても回線に余裕があるときは各ユーザの最大帯域まで使用可能であるので回線帯域を最大限に有効活用でき、自由なネットワーク利用が妨げられることも無い。
本実施の形態によるヘビーユーザとライトユーザの帯域割当の状況については、第1の実施の形態と同様である(例えば、図8〜9、図14〜15参照)。例えば、従来技術では、図8のようにヘビーユーザとライトユーザに対する利用可能帯域の計算について、ヘビーユーザとライトユーザの区別は無く、利用可能帯域の計算は公平に行なわれていたものが、本実施の形態に係る帯域制御機能を用いることにより、図9のように回線が輻輳しているときには、ヘビーユーザに対してライトユーザの利用可能帯域を大きくすることができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、図3に示すステップ308において各ユーザの最大帯域による送信予定時刻を送信判定処理に使用せず、ユーザの利用可能帯域による送信予定時刻を送信判定処理に用いれば、回線に余裕があっても利用可能帯域以上の送信を許さないといった帯域制御が可能である。
3.第1および第2の実施の形態の変形
上述の第1および第2の実施の形態では、例えばユーザ=利用者である前提として説明をしているが、ユーザをトラフィック種別またはユーザをフローに置き換えて考えても良い。トラフィック種別の分類としては、例えば、高品質音声、ハイビジョン放送、標準画質放送、WEB閲覧、P2P通信等に分類してそれぞれにトラフィック特性やISP運用方針に従って適した帯域制御機能を提供するなどが考えられる。例えば、ISP自らが提供するサービス(例えば、高品質音声、ハイビジョン放送など)については、通信量またはセッション接続時間による帯域制御の対象から除外して、WEB閲覧に対しては緩い規制を掛け、P2P通信に対しては厳しい規制を掛けるなど、トラフィック種別に応じた帯域制御を掛けるなどの利用もできる。なお、受信パケットのトラフィック種別及びフローは、例えば検索エンジン103で、パケットのヘッダ情報等に基づき識別することができる。
また、第1および第2の実施の形態に係る帯域制御機能の利用形態として、例えば、図2のようなFTTHのユーザ収容ネットワークを利用して説明を行なったが、無線LANのアクセスポイントまたはパケット負荷分散装置であるロードバランサーなど、パケット中継機能を有する通信装置または第1および第2の実施の形態に係る帯域制御機能を実施する部品(通信制御半導体など)に対しても適用が可能な技術である。
また、第1および第2の実施の形態に係る帯域制御の機能としてパケットを中心に説明を行なってきたが、例えば、ATM(Asynchronous Trans fer Mode)に対するセッション毎の帯域制御としても使用可能である。ATMは通信単位が固定長のセルなので、送信予定時刻を計算する際に可変長のパケットに対して適用していたものを固定長のセルで計算することで適用可能となる。第1および第2の実施の形態に係る帯域制御機能は、パケットだけではなく、ATMなど他の通信プロトコルにも適用が可能であり、これらに制限するものではない。
本発明は、例えば、帯域制御機能を備えるパケット中継装置、半導体チップ等に適用することができる。
101、204 帯域制御装置
102 転送エンジン
103 検索エンジン
104 インタフェース
105 帯域制御エンジン
106 廃棄制御部
107 キュー管理メモリ
108 統計管理メモリ
109 送信制御部
110 パケットバッファ
111 送信予定時刻メモリ
112 帯域計算部
113 帯域設定メモリ
201、202 ユーザ端末
203 加入者収容スイッチ
205 コアルータ
206 インターネット

Claims (21)

  1. 受信されたパケットをユーザ毎に格納するパケットバッファと、
    ユーザ毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御部と、
    ユーザに帯域を割り当てる帯域計算部であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
    前記パケットバッファに格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
    を備える帯域制御装置。
  2. 受信されたパケットをユーザ毎に格納するパケットバッファと、
    ユーザ毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御部と、
    ユーザに帯域を割り当てる帯域計算部であって、セッション接続時間が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
    前記パケットバッファに格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
    を備える帯域制御装置。
  3. 前記送信制御部は、
    前記パケットバッファにパケットが格納されているユーザの中から、割り当てられた帯域に応じて送信ユーザを選択する請求項1又は2に記載の帯域制御装置。
  4. 前記送信制御部は、選択された送信ユーザについて、割り当てられた帯域を超えても、予め該ユーザに対して割り当てられた最大帯域を超えなければ、パケットを前記パケットバッファから読み出して出力する請求項1又は2に記載の帯域制御装置。
  5. 前記送信制御部は、
    ユーザに割り当てられた帯域と、送信したパケットのパケット長とに基づき、パケットを送信する送信予定時刻をユーザ毎に求め、
    前記パケットバッファにパケットが格納されているユーザの中から、求められた送信予定時刻が最も早いユーザを送信ユーザとして選択する請求項1又は2に記載の帯域制御装置。
  6. 前記送信制御部は、パケットの送信後に、パケットを送信する前の送信予定時刻と、送信パケット長を割り当てられた帯域で除算した結果との和により新たな送信予定時刻を求める請求項5に記載の帯域制御装置。
  7. 前記帯域制御部は、平均通信量の逆数を求めて該逆数に応じた帯域をユーザに割り当て、又は、平均通信量が増加するに従い帯域が減少する予め定められた関数を用いて、平均通信量に対応する帯域をユーザに割り当てる請求項1に記載の帯域制御装置。
  8. 前記廃棄制御部は、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照し、パケットの通信量が増加していればセッション接続時間を増加して更新し、パケットの通信量が増加していなければセッション接続時間をリセットする請求項2に記載の帯域制御装置。
  9. 前記帯域制御部は、セッション接続時間の逆数を求めて該逆数に応じた帯域をユーザに割り当て、又は、セッション接続時間が増加するに従い帯域が減少する予め定められた関数を用いて、セッション接続時間に対応する帯域をユーザに割り当てる請求項2に記載の帯域制御装置。
  10. パケットを受信及び送信するためのインタフェースと、
    受信されたパケットのヘッダ情報に基づき宛先を求める経路探索処理と、パケットのヘッダ情報に基づきユーザ識別情報を求めるフロー検索処理を実行する検索エンジンと、
    前記検索エンジンで求められた宛先に応じた前記廃棄制御部に、パケットと前記検索エンジンで求められたユーザ識別情報とを転送する転送エンジンと
    をさらに備えた請求項1又は2に記載の帯域制御装置。
  11. ユーザ毎の最低帯域と、ひとつ又は複数のユーザが属するグループの最大帯域とが予め定められ、
    前記帯域計算部は、
    グループの最大帯域から、該グループに属する各ユーザの最低帯域を引いて分配可能な余剰帯域を求め、
    求められた分配可能な余剰帯域を、各ユーザの平均通信量又はセッション接続時間に応じてユーザに分配して割り当て、
    割り当てられた余剰帯域とユーザの最低帯域との和を、ユーザに割り当てる前記帯域とする請求項1又は2に記載の帯域制御装置。
  12. 前記送信制御部が、パケットの送信量が、割り当てられた帯域を超えないように送信抑制することによって、回線帯域が余剰時においてもヘビーユーザに対して帯域制御が可能となることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯域制御装置。
  13. 前記帯域計算部が、前記廃棄制御部で管理するユーザ毎の平均通信量又はセッション接続時間に上限値を設けて、閾値超過分は予め定められたルールに基づいて利用可能帯域を計算することを特徴とする請求項1又は2に記載の帯域制御装置。
  14. 受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するパケットバッファと、
    トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御部と、
    トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算部であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
    前記パケットバッファに格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
    を備える帯域制御装置。
  15. 受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するパケットバッファと、
    トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御部と、
    トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算部であって、セッション接続時間が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算部と、
    前記パケットバッファに格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを前記パケットバッファから読み出して送信する送信制御部と
    を備える帯域制御装置。
  16. 受信されたパケットをユーザ毎に格納するためのバッファ制御機能と、
    ユーザ毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御機能と、
    ユーザに帯域を割り当てる帯域計算機能であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
    前記バッファ制御機能で格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
    を備える通信制御半導体。
  17. 受信されたパケットをユーザ毎に格納するためのバッファ制御機能と、
    ユーザ毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御機能と、
    ユーザに帯域を割り当てる帯域計算機能であって、セッション接続時間が相対的に大きいユーザは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいユーザは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
    前記バッファ制御機能で格納されたユーザ毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信する送信ユーザを選択し、該送信ユーザのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
    を備える通信制御半導体。
  18. 受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するためのバッファ制御機能と、
    トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理する廃棄制御機能と、
    トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算機能であって、予め定められた単位時間当たりの平均通信量が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、該平均通信量が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
    前記バッファ制御機能で格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
    を備える通信制御半導体。
  19. 受信されたパケットをトラフィック種別又はフロー毎に格納するためのバッファ制御機能と、
    トラフィック種別又はフロー毎にパケットの通信量を管理し、予め定められた時間毎にパケットの通信量を参照してセッション接続時間を求める廃棄制御機能と、
    トラフィック種別又はフローに対して帯域を割り当てる帯域計算機能であって、セッション接続時間が相対的に大きいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を小さくし、かつ、セッション接続時間が相対的に小さいトラフィック種別又はフローは割り当てる帯域を大きくする帯域計算機能と、
    前記バッファ制御機能で格納されたトラフィック種別又はフロー毎のパケットの有無と割り当てられた帯域とに応じて、パケットを送信するトラフィック種別又はフローを選択し、トラフィック種別又はフローのパケットを読み出して送信する送信制御機能と
    を備える通信制御半導体。
  20. 前記バッファ制御機能は、半導体内部に備えられたパケットバッファにパケットを格納する、又は、外部のパケットバッファにパケットを格納する請求項16乃至19のいずれかに記載の通信制御半導体。
  21. 受信されたパケットのヘッダ情報に基づき宛先を求める経路探索処理と、パケットのヘッダ情報に基づきユーザ識別情報を求めるフロー検索処理を実行する検索機能と、
    前記検索エンジンで求められた宛先に応じた前記廃棄制御機能に、パケットと前記検索エンジンで求められたユーザ識別情報とを転送する転送機能と
    をさらに備えた請求項16乃至19のいずれかに記載の通信制御半導体。
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