JP2010172745A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機において、不正行為の抑制に有効な制御基板の配置技術を提供する。
【解決手段】 本体枠103と、本体枠103に装着される遊技盤105と、本体枠側の電気接点と遊技盤側の電気接点とを接続する一対のコネクタ113a,113bとを備えた遊技機100において、払出制御基板を収容する払出制御基板ボックス115と、主制御基板を収容する主制御基板ボックス117を、本体枠あるいは遊技盤の裏面に外部から見えるように配置した。
【選択図】 図6

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の遊技機における制御基板の基板ボックスの合理的な配置技術に関する。
従来、パチンコ機には、遊技全体を制御する主制御基板、当該主制御基板からの信号に基づいて音声装置およびランプ装置を駆動制御する副制御基板、あるいは払出装置を駆動制御するのに用いられる払出制御基板等の各種の制御基板が設けられ、それらの各制御基板は、それぞれが透明な合成樹脂製の基板ボックスに収容された状態でパチンコ機の裏面に配置されている。このような制御基板の配置技術については、例えば特開2002−85770号公報(特許文献1)に開示されている。
ところで、上記のような各種制御基板のうち、遊技の構成上、重要な位置を占める主制御基板および球の払い出しを制御するための払出制御基板は、他の制御基板に比べて重要度が高いものであり、かかる制御基板については、不正な改造あるいは交換といった行為を点検作業によって早期に発見できるようにすることが好ましい。ところが、従来技術では、制御基板を収容する基板ボックスの配置に関し、特に上記した観点での考慮がなされておらず、かかる点で改良の余地がある。
特開2002−85770号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、遊技機において、不正行為を抑制する上で有効な基板ボックスの配置技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、特許請求の範囲の請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、本体枠と、本体枠に装着される遊技盤と、本体枠側の電気接点と遊技盤側の電気接点とを接続する一対のコネクタとを備えた遊技機が構成される。なお遊技機としては、典型的にはパチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明においては、払出制御基板を収容する払出制御基板ボックスと、主制御基板を収容する主制御基板ボックスを、本体枠あるいは遊技盤の裏面において外部から見えるように配置した。かかる構成としたことにより、点検作業時において、外部からの視認によって、あるいは照合装置によって、基板ボックス内の制御基板の不正のチェック等を容易に行うことが可能となり、その結果、不正な改造あるいは交換といった行為の抑制効果を得ることができる。
本発明によれば、遊技機において、不正行為の抑制に有効な基板ボックスの配置技術が提供されることとなった。
パチンコ機の全体を示す斜視図である。 本体枠を裏面側から見た斜視図である。 遊技盤を裏面側から見た斜視図である。 遊技盤の本体枠に対する取付構造を示す断面図であり、取り付け途中状態を示す。 遊技盤の本体枠に対する取付構造を示す断面図であり、取り付けられた状態を示す。 本体枠に遊技盤が取り付けられた状態のパチンコ機の裏面図である。 電源基板ボックスが取り外された状態の本体枠裏面の下縁領域を示す図である。 基板取付パネルに電源基板ボックスが装着された状態を示す図である。 電源基板ボックスの底面側を示す図である。 払出制御基板ボックスの表面(後面)を示す図である。 払出制御基板ボックスの底面(前面)を示す図である。 電源基板ボックスを示す斜視図である。 電源基板ボックスの分解斜視図である。 電源基板ボックスの斜視図である。 電源基板が取り付けられた基板ベースの平面図である。 ボックスカバーの斜視図である。 払出制御基板ボックスを後面(表面)側から見た斜視図である。 払出制御基板ボックスを前面(底面)側から見た斜視図である。 払出制御基板ボックスを積み重ねた状態の模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係るパチンコ機につき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はパチンコ機100の全体を示す斜視図である。パチンコ機100は、本発明における「遊技機」の一例である。図1に示すように、パチンコ機100は、概括的には、外枠101と、本体枠103と、遊技盤105と、ガラス枠107と、前板109からなる。本体枠103はパチンコ機100の前方から見て左側縁部がヒンジを介して外枠101に開閉自在に取り付けられる。遊技盤105は本体枠103に前方から嵌め込まれた状態で取り付けられる。
図2は本体枠103の裏面側を示す斜視図である。図示のように、パチンコ機裏面側から見て本体枠103の中央開口部111の左下隅の後面寄りにコネクタ113aが配置され、また本体枠103の裏面側における中央開口部111の下方領域には払出装置制御用の払出制御基板を収容する払出制御基板ボックス115が配置されている。なお払出制御基板ボックス115は、電源基板を収容する電源基板ボックス117の後面と球通路を構成する球通路構成部材119(図7参照)の後面間に跨って配置されている(なお、図2では電源基板ボックス117および球通路構成部119は、払出制御基板ボックス115によって隠されている)。このことについては後述する。
図3は遊技盤105を裏面側から見た斜視図である。図示のように、遊技盤105の裏面側における下縁領域には、遊技全体を制御する主制御基板を収容する主制御基板ボックス121と、主制御基板からの信号に基づいて表示装置(図示省略)、音声装置ないしランプ装置を駆動制御する副制御基板を収容する副制御基板ボックス123が、主制御基板ボックス121を後側にして前後に重ね合わせた状態で装着されている。遊技盤105の裏面側において、パチンコ機100の裏面から見て左下隅には、コネクタ113bが配置されている。そしてこの遊技盤105側のコネクタ113bは、遊技盤105を本体枠103に前方から取り付ける際、遊技盤105の取付動作に基づき本体枠103側のコネクタ113aと係合する構成とされる。なお上述した各種の基板ボックスは、基板ベースと、当該基板ベースに装着されるボックスカバーとから形成されるとともに、制御基板を収容する構成とされる。ボックスカバーについては、ボックス内部の制御基板の部品実装面を外から透視できるように、透明な合成樹脂によって形成されている。
図4および図5は本体枠103に対する遊技盤105の取付構造を示しており、この図4および図5の断面図を参照して、遊技盤105の本体枠103に対する取り付けについて説明する。図示のように、本体枠103における中央開口部111の奥側には、遊技盤105の外周形状に概ね対応する形状の遊技盤取付枠部103aが形成されるとともに、中央開口部111の左端下縁には重量支持部103bが設けられ、左側縁部には上下一対の係合部材103cが設けられている。遊技盤105は、図4に二点鎖線で示すように、パチンコ機前方から見て左端下縁を重量支持部103bに載せて重量を支持するとともに、本体枠103に対し左側縁部が奥側、右側縁部が手前側となるようにやや傾斜させた状態で、本体枠103における係合部材103cと遊技盤取付枠部103aの左側縁部との間に左側縁部を挿入する。このとき、係合部材103cが設定される側の左側縁部には、干渉回避用の切欠部103dを設けてあるため、遊技盤105の左側縁部を干渉させることなく挿入することができる。そして挿入後は、係合部材103c側(左側縁部)を支点にして遊技盤105を後面側に向って概ね水平状に回動する。これにより、図5に示す如く、遊技盤105を本体枠103の遊技盤取付枠部103aに嵌め込むことができる。なお遊技盤取付枠部103aに嵌め込まれた遊技盤105は、その後、当該遊技盤105の、例えば右側縁部の上下2箇所に設けたロック手段(図示省略)を介して本体枠103に止着される。かくして、遊技盤105は本体枠103に対しがたつきのない状態で確実に固定される。
上記のような遊技盤105の本体枠103に対する取り付け動作に基づき、遊技盤105側のコネクタ113bが本体枠103側のコネクタ113aに係合され、それに伴いコネクタ113a,113bに備えられた電気接点が相互に接続される。なお遊技盤側コネクタ113bと取付枠側コネクタ113aをパチンコ機裏面側から見て左下隅部に配置したときは、本体枠103の裏面側に配置される球タンク125、タンクレール127、および払出装置129などの多量の球が流れる球流路から離間した位置に配置することとなる。これによって両コネクタ113a,113bおよびそれに連なる電気配線に電気ノイズの影響が及ぶのが防止される。
ところで、本体枠103あるいは遊技盤105の後面に備えられる各種制御基板のうち、遊技の構成上、重要な位置を占める主制御基板および球の払い出しを制御するための払出制御基板は、他の制御基板に比べて重要度が高く、かかる制御基板については、外部からの視認性を高めて当該制御基板に不正な改造あるいは交換といった行為が及ぶのを抑制するのが好ましい。かかる観点から本実施の形態においては、主制御基板を収容する主制御基板ボックス121を、副制御基板ボックス123の後面に重ねて配置し、また払出制御基板を収容する払出制御基板ボックス115を電源基板ボックス117の後面に重ねて配置している。これにより主制御基板ボックス121および払出制御基板ボックス115を外部から視認可能な状態に設置するとともに、当該制御基板のデータを照合装置により照合するべく、照合端子差込用コネクタが露出される構成としている。なお主制御基板ボックス121内に収容される制御基板の部品実装面および払出制御基板ボックス115内に収容される制御基板の部品実装面は、透明な合成樹脂からなるボックスカバーを通して視認できる。上記の払出制御基板を収容する払出制御基板ボックス115が本発明における「第1の制御基板ボックス」に対応し、主制御基板を収容する主制御基板ボックス121が本発明における「第2の制御基板ボックス」に対応する。
図6は、本体枠103に遊技盤105が取り付けられた状態のパチンコ機の裏面図であり、制御基板ボックスの配置構成が示されている。図示のように、遊技盤105側に取り付けられた主制御基板ボックス121と、本体枠103側に取り付けられた払出制御基板ボックス115は、共に外部からの視認が可能とされている。そして両制御基板121,115は、上下方向に所定の間隙を置いて隣接され、この間隙に払出制御基板ボックス115内の払出制御基板と本体枠103側のコネクタ113aとを接続するための電気配線131が配置されている。すなわち、電気配線131はコネクタ113a内の電気端子にコネクタ接続されて外側へと引き出された後、主制御基板ボックス121の下縁部と払出制御基板ボックス115の上縁部間に設定された間隙を通って中央側へと水平状に延びるとともに、払出制御基板ボックス115の上縁部にケーブル接続用コネクタを介して接続される構成とされる。なお電気配線131は、電源供給用の電源線および情報入出力用の信号線からなる。
このように、コネクタ113aと払出制御基板ボックス115の払出制御基板とを接続する電気配線131につき、主制御基板ボックス121と払出制御基板ボックス115間の間隙を利用して配置することによって、それら主制御基板ボックス121および払出制御基板ボックス115に被らないようにし、外部からの視認性に影響しない構成としている。かかる構成を採用することによって、点検作業時において、主制御基板ボックス121内の主制御基板および払出制御基板ボックス115内の払出制御基板につき、外部からの視認による、あるいは照合装置による不正のチェック等を容易に行うことができる。
またコネクタ113aから延びる電気配線131を、主制御基板ボックス121と払出制御基板ボックス115間の間隙に通して払出制御基板ボックス115の上縁部へと導いて接続する構成としたことによって、電気配線131によるコネクタ113aと払出制御基板の接続距離の短縮化を図り、電気配線131の配置スペースを減少することが可能となる。
また本実施の形態においては、本体枠側のコネクタ113aの後側には、図2に示すように、合成樹脂製の蓋(カバー)114が取り付けられており、当該コネクタ113aにコネクタ接続された端子および電気配線131を覆う構成としている。このように本体枠側のコネクタ113aに蓋114に設けてコネクタ接続部を覆うことにより、当該コネクタ113aよりも上方に位置する、島設備の球供給装置やパチンコ機100の球タンク125等からの落下球が細い信号線を含むコネクタ接続部に衝突することを防止することができる。
次に電源基板ボックス117および払出制御基板ボックス115の取付構造につき、図7〜図11を参照して説明する。図7には電源基板ボックス117が取り外された状態の本体枠裏面の下縁領域が示されている。図示のように、本体枠103における裏面の下縁領域には、電源基板ボックス117の配置領域が設定され、この配置領域には、概ね平板状の金属製あるいは樹脂製の基板取付パネル141が固着されている。基板取付パネル141には、3個の係止爪143が切り起こし状に設定されている。一方、図9は電源基板ボックス117の前面側を示す図であり、当該電源基板ボックス117の前面、詳しくは基板ベースの外面(パネルに対する取付面)には、図示のように、係止爪143に対応する3個の係止片145が設けられている。係止爪143によって第1の係止部材が構成され、係止片145によって第2の係止部材が構成される。電源基板ボックス117は、図9に示す前面側を基板取付パネル141に重ねたのち、当該基板取付パネル141の面に沿って横方向にスライドする(滑らす)と、係止片145が係止爪143に潜り込むが如く差し込まれて係止する。かくして、電源基板ボックス117は基板取付パネル141に安定した状態に止着される。
図8は基板取付パネル141に電源基板ボックス117が装着された状態を示す図であり、電源基板ボックス117の装着状態では、パチンコ機の裏面側から見て電源基板ボックス117の右隣には、上皿のオーバーフロー球を下皿へと誘導するためのオーバーフロー誘導通路を構成する球通路構成部材119が設置されている。そして電源基板ボックス117と球通路構成部材119の後面を、それぞれ概ね平坦でかつ面一に設定し、これによって電源基板ボックス117よりも横幅の大きい払出制御基板ボックス115の配置スペースを確保している。すなわち、電源基板ボックス117と球通路構成部材119の後面空間を払出制御基板ボックス115の配置スペースとしている。
図8に示すように、電源基板ボックス117の一端(パチンコ機後面側から見て左側)には、差込部147が設定され、球通路構成部材119の一端(パチンコ機後面側から見て右側)には、係止部149が形成されている。一方、図10および図11は払出制御基板ボックス115を示す図であり、図示の如く払出制御基板ボックス115の一端には電源基板ボックス117の差込部147に挿入可能な係止爪151が設けられ、他端部には弾性係止片153が設けられている。そして払出制御基板ボックス115は、係止爪151を電源基板ボックス117の差込部147(図8参照)に差し込んだのち、差込部147を中心にして前方へ回動させて電源基板ボックス117と球通路構成部材119の後面に被さるように重ね合せ、その状態で、弾性係止片153が球通路構成部材119の係止部149に対し弾性係合することによって止着される。すなわち、払出制御基板ボックス115は、電源基板ボックス117と球通路構成部材119に跨って配置される構成とされ、この状態は、図2あるいは図6に示されている。かかる構成によれば、限られたスペースである本体枠103の裏面に、払出制御基板ボックス115、電源基板ボックス117、および球通路構成部材119を効率よく配置することが可能となる。上記の電源基板ボックス117が本発明における「第1の基板ボックス」に対応し、払出制御基板ボックス115が本発明における「第2の基板ボックス」に対応する。
ところで、電源基板のように、他の制御基板に比べて比較的発熱量の大きい回路基板の場合、アルミ製の放熱フィンを設けることで基板の放熱効果を高めることが考えられる。このことについては、後述する。そしてアルミ製の放熱フィンを回路基板上に設置したときは、他の回路基板に比べて重量が大となり、安定した支持構造を要求されることとなる。かかる事情に鑑み、本実施の形態では、比較的重量の大なる電源基板を収容する電源基板ボックス117については、上述した切り起こし状の係止爪143と係止片145を用いたスライドによる係止構造によって止着する構成を採用し、電源基板ボックスに比べて軽量の払出制御基板ボックス115については、差込部147と係止爪151による回動構造および弾性係止片153を用いた弾性係合による止着構造を採用したものである。
係止爪143と係止片145のスライドによる係合方式によれば、強度の確保が容易であり、電源基板ボックス117を安定した状態に保持できるとともに、その取り外しについても、例えばネジ等を用いた締結構造に比べて簡単に行うことができる。一方、差込部147と係止爪151による回動構造および弾性係止片153を用いた弾性係合による止着構造によれば、払出制御基板ボックス115を必要に応じて簡単に回動させることが可能なため、電源基板ボックス117を視認する上で都合がよい。かかる構成を採用することにより、比較的重量の重い電源基板ボックス117と軽い払出制御基板ボックス115に対して合理的な取付構造が提供されることとなった。
次に図12および図13を参照して電源基板ボックス117の放熱構造につき説明する。図12は電源基板ボックス117を示す斜視図、図13は電源基板ボックス117の分解斜視図である。なお図13に表す電源基板162は、放熱フィン165およびコネクタ端子以外の基板実装部品を省略して描いている。電源基板ボックス117は、基板ベース161と、当該基板ベース161に装着されるボックスカバー163とからなり、電源基板162を収容する。基板ベース161は縦向きに配置され、当該基板ベース161に取り付けられた電源基板162の部品実装面には、その上部領域にアルミ製の放熱フィン165が取り付けられている。この放熱フィン165は、基板ベース161の面方向に対し交差して概ね水平状(横向き)に配置されるベース165aと、当該ベース165aの上面に対して互いに前後方向に適宜間隙を置いて平行に配列された複数のフィン165bを有する。
一方、ボックスカバー163は、前面側(パチンコ機正面側)と上面側の壁を開放した形状とされ、基板ベース161の部品実装面側(パチンコ機後面側)に対し前端縁を突き当てた状態で当該基板ベース161と適宜手段によって接合され、これによって電源基板の部品実装面を覆い保護する。なおボックスカバー163と基板ベース161の接合構造については説明を省略する。
図12に示すように、ボックスカバー163と基板ベース161が接合された状態では、ボックスカバー163の上面開口部分163aを取り囲む壁面と放熱フィン165の側面との間に殆ど隙間が生じない状態で、放熱フィン165が上面開口部分163aに嵌り込む構成とされている。なお本実施の形態では、放熱フィン165の先端がボックスカバー163の上面から僅かに突き出る程度で設定しているが、その突き出し高さについては、適宜に設定される。
上記のように、本実施の形態では、放熱フィン165を電源基板162上に実装した状態で基板ベース161に取り付けるとともに、当該放熱フィン165をボックスカバー163の上面に露出する構成としたものであり、電源基板162に設けた放熱フィン165によってボックスカバー163の上壁を形成する構成としている。このため、放熱フィン165がボックスカバー163の外部に露出されて外気に直に接触する形態となり、ボックスカバー163内の熱が放熱フィン165を介して外へ積極的に放熱される。このため、例えばボックスカバー163自体に単に多数の放熱穴を設ける放熱方式に比し、電源基板ボックス117の放熱性能をアップすることができる。また放熱フィン165がボックスカバー163の上側開口部分163aに嵌り込む構成としたことにより、ボックスカバー163に外側から外力が加えられたとき、放熱フィン165が当該外力に対抗してボックスカバー163を保護することができる。
なお電源基板ボックス117は、前述したように、本体枠後面における中央開口部111の下方領域に配置される。この配置状態において、本実施の形態では、電源基板ボックス117の上方において遊技盤105側に配置される主制御基板ボックス121あるいは副制御基板ボックス123(主として副制御基板ボックス123)の下縁部との間に所定の間隙Sを設定している(図8参照)。このような隙間Sを設定することによって風の流路が確保され、効率のよい放熱作用が行われる。
図14〜図16は電源基板ボックス117の放熱構造に関する変更例を示している。図14は電源基板ボックス117の斜視図であり、図15は基板ベース161に電源基板162を組付けた状態を示す平面図、図16はボックスカバー163の斜視図である。なお図15に表す電源基板162は、放熱フィン165およびコネクタ端子以外の基板実装部品を省略して描いている。この変更例においては、図15に示すように、電源基板162の部品実装面の一方の側部(パチンコ機の後面側から見て右側)には、アルミ製の放熱フィン165が取り付けられている。この放熱フィン165は、基板ベース161の面方向に対し交差して概ね垂直状(縦向き)に配置されるベース165aと、当該ベース165aの側面に直交し、互いに適宜間隙を置いて平行に配列された複数のフィン165bを有する。
一方、ボックスカバー163は、図16に示すように、前面側(パチンコ機正面側)と一側面(パチンコ機の後面側から見て右側)の壁を開放した形状に形成されており、図14に示すように、電源基板162の部品実装面側(パチンコ機後面側)に対し前端縁を突き当てた状態で基板ベース161に適宜手段によって接合され、これによって電源基板162の部品実装面を覆い保護する。
ボックスカバー163と基板ベース161が接合された状態では、図14に示すように、放熱フィン165がボックスカバー163の横側開口部分163bから外側に突出され、フィン相互間に形成される間隙によって上下方向に延びる空気通路が構成される。これにより、フィン相互間の間隙には、積極的に下方から上方に向う空気流れが発生することとなり、その結果、フィン165bと空気との接触効率が高められ、より高い放熱性能を得ることができる。
ところで、各種の基板ボックスは、上述したように、本体枠103や遊技盤105の裏面に対して、あるいは他の基板ボックスに対して前後に重ね合わせた状態で取り付けられる場合がある。このため、基板ボックスの底面(重ね合わせ面)には、係止爪の如き取付部が設定される。ところが、取付部がボックス底面から突出する形態で設定されていると、例えば製造後の基板ボックスを一時的に保管あるいは運搬する場合において、ボックスカバー側を上側にして複数の基板ボックスを上下に積み重ねた場合、上記の取付部によって安定した状態を得ることができない。
そこで、本実施の形態では、上記の事情に鑑み、複数の基板ボックスを安定した状態で積み重ねることができる構造を備える。図17〜図19は、その一例としての払出制御基板ボックス171の構造を示す図であって、図17は払出制御基板ボックス171をパチンコ機裏面側から見た斜視図、図18は払出制御基板ボックス171をパチンコ機正面側から見た斜視図、図19は払出制御基板ボックス171を積み重ねた状態の模式図である。
払出制御基板ボックス171は、基板ベース173と、当該基板ベース173に装着されるボックスカバー175とから形成されるとともに、払出制御基板(図示省略)を収容する。図18に示すように、概ね長方形状に形成された基板ベース173の底面(払出制御基板の取付面と反対の面)には、各隅部と中央部とに合計5個の取付部177が設けられている。この取付部177は、それぞれが底面から突き出た形態で設けられており、前述した遊技盤105の後面あるいは本体枠103の後面に対して着脱自在に取り付けられる構成とされる。なお取付構造自体については、直接には関係ないため、説明を省略する。
一方、ボックスカバー175には、当該ボックスカバー175を上側にして複数の払出制御基板ボックス171を上下に積み重ねたとき、基板ベース173から突き出ている取付部177を収納することが可能な広さの空間を有する凹部179を設定している。本実施の形態では、基板ベース173の底面に設定された5個の取付部177のうち、隅部の4個の取付部177は、複数の払出制御基板ボックス171を積み重ねた状態のときにボックスカバー175との合わせ面から外れた位置に設けられており、このため、ボックスカバー175には、中央の取付部177に対応する1個の凹部179が形成されている。
上記のような構成としたことによって、図19に示すように、複数の払出制御基板ボックス171を上下に積み重ねたとき、上に載せられた払出制御基板ボックス171の中央の取付部177が下側の払出制御基板ボックス171の凹部179に収納され、他の取付部177はボックスカバー175との合わせ面の領域外に位置する。このため、上下の払出制御基板ボックス171は、互いに概ね面当たりの状態で重なり合うことになり、安定した状態で積み重ねることができる。また取付部177が凹部179に入り込むことによって、積み重ね位置の位置決めおよび位置ずれ防止効果をも得ることができる。
なお上述した実施の形態では、パチンコ機100について説明したが、本発明はパチンコ機100に限られるものではなく、例えばアレンジボール機、パチンコ球を使用してスロット遊技を行う遊技機等、その他の遊技機であっても適用することが可能である。
また本実施の形態では、電源基板ボックス117に放熱フィン165を設定する場合で説明したが放熱フィン165の設定適用対象は、電源基板ボックス117に限られない。また基板ボックスを前後に重ね合わせて配置する構造において、前側の基板ボックスについては、係止爪143と係止片145を用いたスライドによる係止構造とし、後側の基板ボックスについては、差込部147、係止爪151および弾性係止片153を用いた回動方式による止着構造を採用したが、かかる構成の適用対象は、電源基板ボックス117と、払出制御基板ボックス115に限らない。また基板ボックスにおいて、ボックスカバー175に、基板ベース173に設けた取付部177を収納可能な大きさの凹部179を設けることによって、積み重ねたときの安定性を維持する構成については、基板ボックスの種類を問わず適用可能である。
また上述した実施の形態において、回路基板を収容する基板ボックスにつき下記の如く構成することが可能である。
遊技機の裏面に回路基板を収容するための基板ボックスが装着されている遊技機であって、前記基板ボックスは、1つのベース部材と、前記ベース部材の一方の面に配置される第1のカバー部材と、前記ベース部材の他方の面に配置される第2のカバー部材とからなり、前記ベース部材と前記第1のカバー部材とで第1の回路基板を収容し、前記ベース部材と第2のカバー部材とで第2の回路基板を収容する構成としたことを特徴とする遊技機。」
上記のように構成したときは、当該基板ボックスは、1つのベース部材が、当該ベース部材を挟んで前後に配置される第1のカバー部材と第2のカバー部材とに共用される。このため、2つの基板ボックスを単純に前後に重ね合わせて配置する従来構成に比べて、実質的にベース部材を1つ分減少することが可能となり、その結果、基板ボックスがコンパクト化される。これによって基板ボックスを遊技機の裏面に装着したときの、前後方向の配置スペースを縮減することができる。
さらに、本発明の趣旨により、下記に述べる各種の態様を構成することが可能である。
(態様1)
「遊技盤を本体枠の前方から当該本体枠の開口部に装着する際に、当該装着動作に基づいて互いに係合することによって前記遊技盤側の電気接点と前記本体枠側の電気接点とを接続する一対のコネクタを備えた遊技機であって、
前記本体枠の裏面における開口部の下部周縁に、第1の制御基板を収容するとともに当該第1の制御基板を外部から視認可能な第1の制御基板ボックスを配置し、
前記遊技盤の裏面における下部領域に、第2の制御基板を収容するとともに当該第2の制御基板を外部から視認可能な第2の制御基板ボックスを配置し、
前記本体枠における前記開口部の下部周縁には前記本体枠側コネクタを配置し、前記本体枠側コネクタと前記第1の制御基板ボックスの端部に設けたコネクタ端子とを電気配線によって接続したことを特徴とする遊技機。」
態様1に記載の発明によれば、遊技盤を本体枠の前方から当該本体枠の開口部に装着する際に、当該装着動作に基づいて係合することによって遊技盤側の電気接点と本体枠側の電気接点とを接続する一対のコネクタを備えた遊技機が構成される。なお遊技機としては、典型的にはパチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。また「遊技盤を本体枠の前方から本体枠の開口部に装着する」態様としては、本体枠の一側縁下端部に設けた重量支持部に遊技盤を支持した状態で、当該遊技盤を概ね水平状に回動させて当該本体枠に前方から取付ける態様、本体枠の一側縁部に対し遊技盤の一側縁部を、凹部あるいは溝部とそれに嵌る凸部を介して係合した後、当該係合部を支点にして遊技盤を概ね水平状に回動させて当該本体枠に取付ける態様、本体枠の一側縁に設けた係合部材に遊技盤の一側縁部を係合させて本体枠に前方から取付ける態様等を好適に包含する。
本発明の遊技機においては、本体枠の裏面における開口部の下部周縁に、第1の制御基板を収容するとともに当該第1の制御基板を外部から視認可能な第1の制御基板ボックスを配置し、前記遊技盤の裏面における下部領域に、第2の制御基板を収容するとともに当該第2の制御基板を外部から視認可能な第2の制御基板ボックスを配置し、前記本体枠における前記開口部の下部周縁には前記本体枠側コネクタを配置し、前記本体枠側コネクタと前記第1の制御基板ボックスの端部に設けたコネクタ端子を電気配線によって接続した構成とされる。本発明における「外部から視認可能」とは、遊技盤を裏面側から見たときに、例えば、制御基板の不正防止のため、あるいは当該制御基板に関する各種データの確認のために照合端子の制御基板ボックス側端子への接続を容易に行いえるように、制御基板の全体を外部から視認できる態様をいう。また「第1および第2の制御基板ボックス」は、外部からの視認性を確保することが必要とされる制御基板、典型的にはゲーム構成を制御するための主制御基板を収容する主制御基板ボックスや球の払い出しを制御するための払出制御基板を収容する払出制御基板ボックスがこれに該当する。なお「電気配線」とは、電源供給用の電源線および情報入出力用の信号線のいずれをも包含する。
本発明においては、第1の制御基板ボックスを本体枠の裏面における開口部の下部周縁に配置し、第2の制御基板ボックスを遊技盤の下部領域に配置したことにより、それらは互いに近接した状態での配置となる。このため、制御基板に対する不正な改造あるいは交換といった不正を発見するための検査時において、それら両ボックスを一度に視認でき、視認性を向上させることができる。
またコネクタは本体枠の開口部の下部周縁に配置したことにより、第1の制御基板ボックスに対して近接する。このため、コネクタと第1の制御基板ボックスとの接続に用いられる電気配線を短くできる。電気配線は、コネクタと第1の制御基板ボックスとを接続する際、第1の制御基板ボックスおよび第2の制御基板ボックスに被らないように配置することによって制御基板ボックスに関する外部からの視認性を確保できる。その結果、点検作業時において、第1および第2の制御基板につき、外部からの視認による、あるいは照合装置による不正のチェック等を容易に行うことが可能となり、制御基板に関する不正行為を抑止できる。なお「被らないように配置」とは、電気配線が第1制御基板ボックスおよび第2制御基板ボックスのいずれにも掛からない状態をいう。すなわち、制御基板の不正な改造あるいは交換を防止するという観点から、電気配線が第1制御基板ボックスおよび第2制御基板ボックスに被さらず、それらボックスの内部が外部からすっきり見える状態を指す。
(態様2)
「態様1に記載の遊技機であって、
前記コネクタを遊技機裏面から見て左下に配置するとともに、前記第1の制御基板ボックスを、前記第2の制御基板ボックスの下縁部に対し所定の間隙を置いて配置し、前記コネクタから延びる前記電気配線を前記間隙に通して前記第1の制御基板ボックスの上縁部へと導くように配置したことを特徴とする遊技機。」
態様2に記載の発明によれば、態様1に記載の遊技機において、コネクタを遊技機裏面から見て左下に配置するとともに、第1の制御基板ボックスを、第2の制御基板ボックスの下縁部に対し所定の間隙を置いて配置し、コネクタから延びる電気配線を間隙に通して第1の制御基板ボックスの上縁部へと導くように配置する構成としている。
態様2に記載の発明によれば、第1の制御基板ボックスと第2の制御基板ボックス間に形成した間隙を利用して、コネクタと第1の制御基板ボックスとを電気配線によって、第1の制御基板ボックスの周囲を迂回することなく、接続することができる。これにより、第1および第2の制御基板ボックスの視認性がより向上する。
(態様3)
「態様2に記載の遊技機であって、
前記第1の制御基板ボックスの上縁部へと導かれた前記電気配線を当該上縁部に接続したことを特徴とする遊技機。」
態様3に記載の発明によれば、請求項2に記載の遊技機において、第1の制御基板ボックスの上縁部へと導かれた電気配線を当該上縁部に接続する構成としている。本発明によれば、電気配線を第1の制御基板ボックスの上縁部に接続する構成としたことにより、電気配線の短縮化および視認性を確保できる。
(態様4)
「遊技機裏面に基板ボックスを備えた遊技機であって、
前記基板ボックスは、基板ベースとボックスカバーとから形成されるとともに、回路基板を収容する構成とされ、前記基板ベースまたはボックスカバーのいずれか一方または双方の少なくとも1つの壁のほぼ全部、あるいは一部が、前記基板ベースに設けた放熱フィンによって構成されていることを特徴とする遊技機。」
態様4に記載の発明によれば、遊技機裏面に基板ボックスを備えた遊技機が構成される。遊技機としては、典型的にはパチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明の遊技機においては、基板ボックスは、基板ベースとボックスカバーとから形成されるとともに、回路基板を収容する構成とされ、基板ベースまたはボックスカバーのいずれか一方または双方の少なくとも1つの壁のほぼ全部、あるいは一部が、基板ベースに設けた放熱フィンによって構成されている。本発明における「基板ボックス」としては、遊技機に備えられる基板ボックスのうち、比較的発熱の大きい回路基板を収容する基板ボックス、例えば電源基板ボックスに適用することが好適である。本発明によれば、放熱フィンが基板ボックスから露出する形態となるため、外気との接触による放熱効果が高められることとなり、ボックスカバーの一部に放熱穴を設けることで回路基板の放熱を行う構造に比し、回路基板の放熱性能をアップすることができる。
本発明における放熱フィンは、基板ボックスから外側に突出した形態で設定することが好ましく、更には隣接する相互のフィン間の間隙を通って空気が下から上へと流通するように設定することが好適であり、このときは、フィンと空気の接触効率が高められ、放熱効果がより一層アップする。また基板ボックスから放熱フィンが露出する態様としては、基板ボックスの外表面に対し、フィン先端が面一となる態様、少し引っ込んでいる態様、突出している態様のいずれも好適に包含する。
(態様5)
「遊技機裏面に2つの基板ボックスが遊技機裏面から見て前後に重ね合わせた状態で装着されている遊技機であって、
前記基板ボックスのうち、一方の基板ボックスは、遊技機裏面に設けた第1の係止部材に係合可能な第2の係止部材を有し、遊技機裏面に沿う方向へのスライド動作によって前記第1の係止部材に第2の係止部材が係合して装着される構成とされ、他方の基板ボックスは、前記一方の基板ボックスに対し一端側が回動自在とされ、他端側が弾性係止片を介して係脱自在に止着される構成としたことを特徴とする遊技機。」
態様5に記載の発明によれば、遊技機裏面に2つの基板ボックスが遊技機裏面から見て前後に重ね合わせた状態で装着されている遊技機が構成される。遊技機としては、典型的にはパチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。なお本発明における「前後」とは、遊技機を裏側から見たときの奥行き方向をいう。本発明の遊技機では、基板ボックスのうち、一方の基板ボックスは、遊技機裏面に設けた第1の係止部材に係合可能な第2の係止部材を有し、遊技機裏面に沿う方向へのスライド動作によって第1の係止部材に第2の係止部材が係合して装着される構成とされ、他方の基板ボックスは、一方の基板ボックスに対し一端側が回動自在とされ、他端側が弾性係止片を介して係脱自在に止着されている構成とされる。遊技機に備えられる基板ボックスには、比較的重量の重い基板ボックスと軽い基板ボックスがある。比較的重量の重い基板ボックスとしては、例えば電源基板ボックスがある。本発明によれば、重い方の基板ボックスについては、遊技機裏面に設けた第1の係止部材と第2の係止部材によるスライド動作を利用して装着する構成を採用することによって、安定した状態に保持することができ、また軽い方の基板ボックスについては、重い方の基板ボックスに対して回動構造と弾性係止片による弾性係合を介して装着する構成を採用することによって、簡単に回動することができる。
(態様6)
「遊技機裏面に球通路構成部材が設けられている遊技機であって、
前記球通路構成部材の隣に第1の基板ボックスを装着し、前記球通路構成部材と前記第1の基板ボックスをほぼ面一に設定し、それら球通路構成部材と第1の基板ボックスに跨って第2の基板ボックスを装着したことを特徴とする遊技機。」
態様6に記載の発明によれば、遊技機裏面に球通路構成部材が設けられている遊技機が構成される。遊技機としては、典型的にはパチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明の遊技機では、球通路構成部材の隣に第1の基板ボックスを装着し、球通路構成部材と第1の基板ボックスをほぼ面一に設定し、それら球通路構成部材と第1の基板ボックスに跨って第2の基板ボックスを装着した構成とされる。かかる構成によれば、限られたスペースである、本体枠裏面の垂直面領域に基板ボックスあるいは球通路構成部材を効率よく配置することが可能となる。
(態様7)
「態様6に記載の遊技機であって、
前記第1の基板ボックスは、電源基板ボックスであり、前記第2の基板ボックスは、払出制御基板ボックスであることを特徴とする遊技機。」
一般に、払出制御基板は、電源基板に比べて基板面積が大きい。このため、払出制御基板と電源基板と球通路構成部材につき、上記のような配置を採用することで、限られたスペースを効率的に活用できる。
(態様8)
「遊技機裏面に基板ボックスを備えた遊技機であって、
前記基板ボックスは、基板ベースとボックスカバーとから形成されるとともに、回路基板を収容する構成とされ、前記基板ベースには遊技機裏面に装着するための外側に突出する装着部が設けられ、前記ボックスカバーには内側に凹む凹部が設けられ、当該凹部は前記基板ボックスと同種の基板ボックスの装着部を収納可能な広さを有することを特徴とする遊技機。」
態様8に記載の発明によれば、遊技機裏面に基板ボックスを備えた遊技機が構成される。遊技機としては、典型的にはパチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明の遊技機における基板ボックスは、基板ベースとボックスカバーとから形成されるとともに、回路基板を収容する構成とされ、基板ベースには遊技機裏面に装着するための外側に突出する装着部が設けられ、ボックスカバーには内側に凹む凹部が設けられ、当該凹部は前記基板ボックスと同種の基板ボックスの装着部を収納可能な広さを有する構成とされる。製造後の基板ボックスを一時的に保管あるいは運搬する場合において、ボックスカバーを上側にして複数の基板ボックスを上下に積み重ねることがある。このような場合、上側基板ボックスの基板ベースに設けられた装着部が、下側基板ボックスのボックスカバーに設けられた凹部に嵌まり込むように収納される。すなわち、態様7に記載の発明によれば、複数の基板ボックスを安定した状態で積み重ねることができるとともに、積み重ね位置の位置決めおよび位置ずれ防止効果を得ることができる。
100 パチンコ機(遊技機)
101 外枠
103 本体枠
103a 遊技盤取付枠部
103b 重量支持部
103c 係合部材
103d 切欠部
105 遊技盤
107 ガラス枠
109 前板
111 中央開口部
113a 本体枠側のコネクタ
113b 遊技盤側のコネクタ
115 払出制御基板ボックス(第1の制御基板ボックス)、(第2の基板ボックス)
117 電源基板ボックス(第1の基板ボックス)
119 球通路構成部材
121 主制御基板ボックス(第2の制御基板ボックス)
123 副制御基板ボックス
125 球タンク
127 タンクレール
129 払出装置
131 電気配線
141 基板取付パネル
143 係止爪
145 係止片
147 差込部
149 係止部
151 爪
153 弾性係止片
161 基板ベース
162 電源基板
163 ボックスカバー
163a 上側開口部分
163b 横側開口部分
165 放熱フィン
165a ベース
165b フィン
171 払出制御基板ボックス
173 基板ベース
175 ボックスカバー
177 取付部
179 凹部

Claims (1)

  1. 本体枠と、
    前記本体枠に装着される遊技盤と、
    前記本体枠側の電気接点と前記遊技盤側の電気接点とを接続する一対のコネクタとを備えた遊技機であって、
    払出制御基板を収容する払出制御基板ボックスと、主制御基板を収容する主制御基板ボックスを、前記本体枠あるいは遊技盤の裏面に外部から見えるように配置したことを特徴とする遊技機。
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