JP2010172582A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機の射幸性を向上させずに、遊技状態が高確率遊技状態へ移行することへの期待感を向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる遊技機を提供する
【解決手段】低確率遊技状態または高確率遊技状態が決定された場合に決定されるスペシャルモードと、高確率遊技状態が決定された場合に決定される確変報知モードとの複数の演出モードを備える。そして、RTCによって計時されている時刻に基づいて確変報知モードを決定するための決定確率を決定し、高確率遊技状態が決定された場合には、決定された決定確率に基づいてスペシャルモードまたは確変報知モードを決定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数種類の遊技状態が設けられた遊技機に関する。
従来の遊技機では、遊技盤上に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、図柄表示装置において図柄の変動が開始され、特別の図柄(大当たり図柄)で停止されると、特別遊技(大当たり)の制御を行うように構成されている。こうした特別遊技では、遊技盤上に設けられた大入賞口が開放され、遊技球の入賞を容易にして、当該大入賞口に入賞した遊技球に対応する賞球が遊技者に払い出されるようになっている。
また、遊技の興趣を向上させるために、特別遊技に移行するための当選確率を異ならせた遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)や、所定の通過領域(始動口)への遊技球の進入しやすさを異ならせた遊技状態(時短遊技状態、非時短遊技状態)など複数の遊技状態が設けられている。
例えば、大当たり図柄の種類が奇数図柄であれば、大当たりの終了後に高確率遊技状態となる一方、大当たり図柄の種類が偶数図柄であれば、大当たりの終了後に時短遊技状態となる遊技機が知られている(特許文献1参照)。特に、高確率遊技状態となれば大当たりを容易に発生させることができるから、遊技者は、単に大当たりが発生することを期待するのみならず、高確率遊技状態に移行することにも期待して遊技を行っている。
特開2004−33636号公報
しかしながら、従来の遊技機では、特別遊技の終了後に高確率遊技状態に移行する確率は一定であった。このため、遊技状態が高確率遊技状態へ移行することへの期待感も減退していき、遊技の興趣をより一層向上させることが困難であるという問題があった。
ここで、単純に高確率遊技状態に移行する確率(確変突入率)を変動させることも考えられるが、高確率遊技状態に移行する確率が高い状態になったとき(例えば確変突入率が10%から90%に変動したとき)には、急激に大当たりが連続するので大量の遊技球が払い出され、遊技機の射幸性を向上し過ぎてしまう恐れがある。
本発明の目的は、遊技機の射幸性を向上させずに、遊技状態が高確率遊技状態へ移行することへの期待感を向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる遊技機を提供することである。
請求項1に記載の発明は、所定の確率に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技の制御を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技の制御を行うと判定されたことを条件に、前記特別遊技の制御を行う特別遊技制御手段と、前記特別遊技判定手段に第1の確率に基づいて前記特別遊技の制御を行うと判定させる低確率遊技状態と、前記特別遊技判定手段に前記第1の確率よりも高い第2の確率に基づいて前記特別遊技の制御を行うと判定させる高確率遊技状態との少なくともいずれかの遊技状態を予め定められた確率で決定する遊技状態決定手段と、前記遊技状態決定手段によって決定された遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記遊技状態決定手段によって前記低確率遊技状態が決定された場合には第1の演出状態を決定し、前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合には第1の演出状態または第2の演出状態を決定する演出状態決定手段と、前記演出状態決定手段によって決定された演出状態を報知する報知手段と、時刻の計時を行なう計時手段と、前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合に、前記第2の演出状態を決定するための決定確率が定められた決定確率情報を複数記憶する決定確率情報記憶手段と、前記計時手段によって計時されている時刻に基づいて、前記決定確率情報記憶手段に記憶された複数の前記決定確率情報から1つの前記決定確率情報を決定する決定確率情報決定手段とを備え、前記演出状態決定手段は、前記決定確率情報決定手段によって決定された前記決定確率情報に基づいて、前記第1の演出状態または前記第2の演出状態を決定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、低確率遊技状態または高確率遊技状態が決定された場合に決定される第1の演出状態(スペシャルモード)と、高確率遊技状態が決定された場合に決定される第2の演出状態(確変報知モード)との複数の演出状態を備える。そして、計時手段(RTC)によって計時されている時刻に基づいて第2の演出状態を決定するための決定確率を決定し、高確率遊技状態が決定された場合には、決定された決定確率に基づいて第1の演出状態または第2の演出状態を決定する。
これにより、第1の演出状態が報知されたとしても高確率遊技状態に移行したことが認識できず、第2の演出状態が報知されることで、初めて高確率遊技状態に移行したことを認識でき、遊技者は大きな喜びと興奮を覚えることになる。
そして、遊技機で高確率遊技状態が決定される確変突入率は一定でありながら、時刻によって第2の演出状態が報知される確率が変動することになるから、遊技機の射幸性を向上させずに、遊技者が体感する確変突入率が変動し、遊技状態が高確率遊技状態へ移行することへの期待感を向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
例えば、遊技店の開店から1時間は、第2の演出状態が高い確率で決定されると、遊技店の開店から1時間は遊技機の確変突入率が向上しているようにみえるので、遊技店の開店当初から遊技機の稼働の向上を図ることができる。また、遊技店の閉店まで残り1時間は、第2の演出状態が高い確率で決定されると、遊技店の閉店間際でも遊技機の稼働の向上を図ることができるとともに、閉店後に高確率遊技状態となっている遊技機を把握しやすくなり、高確率遊技状態となっている遊技機の遊技状態をクリア(RAMクリア)する作業も容易になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、所定の操作を検知する操作検知手段と、前記演出状態決定手段は、前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合に前記操作検知手段によって所定の操作が検知されたときには、前記決定確率情報決定手段によって決定された前記決定確率情報に基づいて前記第1の演出状態または前記第2の演出状態のいずれかの前記演出状態を決定し、前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合に前記操作検知手段によって所定の操作が検知されなかったときには、前記第1の演出状態を決定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、高確率遊技状態が決定された場合に、遊技者によって所定の操作が行われたときには第1の演出状態(スペシャルモード)または第2の演出状態(確変報知モード)のいずれかの演出状態が決定されるが、所定の操作が行われなかったときには、第2の演出状態を決定することなく第1の演出状態を決定する。
これにより、遊技者が所定の操作を行わなければ第2の演出状態が報知されることがないので、遊技者は所定の操作を行わなければ高確率遊技状態に移行しないように体感することとなる。このため、遊技者に所定の操作を促し、遊技への参加意識をより向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
本発明によれば、遊技機で高確率遊技状態が決定される確変突入率は一定でありながら、時刻によって第2の演出状態が報知される確率が変動することになるから、遊技機の射幸性を向上させずに、遊技者が体感する確変突入率が変動し、遊技状態が高確率遊技状態へ移行することへの期待感を向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
遊技機の正面図である。 遊技機の裏面側の斜視図である 遊技機のブロック図である。 大当たり判定テーブルと当たり判定テーブルの一例を示す図である。 図柄決定テーブルの一例を示す図である。 変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。 遊技状態変更フラグ決定テーブル、大当たり終了時設定データテーブル及び特別電動役物作動態様決定テーブルの一例を示す図である。 長当たり用開放態様決定テーブルと発展当たり用開放態様決定テーブルとの一の例を示す図である。 短当たり用開放態様決定テーブルと小当たり用開放態様決定テーブルとの一の例を示す図である。 第1時刻及び第2時刻用の演出モード決定テーブルの一の例を示す図である。 第3時刻及び演出ボタン未操作時の演出モード決定テーブルの一の例を示す図である。 ノーマルモード及びチャンスモード設定時の演出パターン決定テーブルの一の例を示す図である。 スペシャルモード及び確変報知モード設定時の演出パターン決定テーブルの一の例を示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 主制御基板における大当り判定処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄停止処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における小当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技終了処理を示す図である。 主制御基板における普図普電制御処理を示す図である。 主制御基板における普通図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における普通電動役物制御処理を示す図である。 演出制御基板におけるメイン処理を示す図である。 演出制御基板におけるコマンド解析処理を示す図である。 演出制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 演出制御基板におけるタイマ更新処理を示す図である。 演出制御基板における演出入力制御処理を示す図である。 演出制御基板における演出ボタン操作時の演出モード決定処理を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の遊技機の一例を示す正面図であり、図2は遊技機の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、遊技球が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2を設けており、遊技盤2の遊技領域6の外周部分には、ガラス枠110が備えられている。このガラス枠110には操作ハンドル3が回動可能に設けられている。
遊技者が操作ハンドル3に触れると、操作ハンドル3内にあるタッチセンサ3bが、操作ハンドル3に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板106にタッチ信号を送信する。発射制御基板106は、タッチセンサ3bからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド4aの通電を許可する。そして、操作ハンドル3の回転角度を変化させると、操作ハンドル3に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム3aのつまみが回転する。この発射ボリューム3aの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド4aに印加される。そして、発射用ソレノイド4aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド4aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル3の回動角度に応じた強さで、遊技領域6に向けて遊技球を発射する。
上記のようにして発射された遊技球は、レール5a、5b間を上昇して遊技盤2の上部位置に達した後、遊技領域6内を落下する。このとき、遊技領域6に設けられた不図示の複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
また、上記遊技領域6には、複数の一般入賞口7が設けられている。これら各一般入賞口7には、一般入賞口検出スイッチ7aが設けられており、この一般入賞口検出スイッチ7aが遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
さらに、上記遊技領域6であって、上記一般入賞口7の上方には、普通図柄ゲート8が遊技球を通過可能に設けられている。普通図柄ゲート8には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ8aが設けられており、このゲート検出スイッチ8aが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。
また、上記遊技領域6の下部位置には、上記一般入賞口7と同様に、遊技球が入球可能な第1始動口9が設けられている。また、第1始動口9の真下には、第2始動口10が設けられている。第2始動口10は、一対の可動片10bを有しており、これら一対の可動片10bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片10bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。なお、第2始動口10が上記第1の態様に制御されているときには、当該第2始動口10の真上に位置する第1始動口9が障害物となって、遊技球の受入れを不可能または困難としている。一方で、第2始動口10が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の可動片10bが受け皿として機能し、第2始動口10への遊技球の入球が容易となる。つまり、第2始動口10は、第1の態様にあるときには遊技球の入球機会がほとんどなく、第2の態様にあるときには遊技球の入球機会が増すこととなる。
なお、上記第1始動口9および第2始動口10には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ9aおよび第2始動口検出スイッチ10aがそれぞれ設けられており、これら検出スイッチが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、検出スイッチ9a、10aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
そして、図1に示すように、上記第2始動口10のさらに下方には、大入賞口11が設けられている。この大入賞口11は、通常は大入賞口開閉扉11bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、大入賞口開閉扉11bが開放されるとともに、この大入賞口開閉扉11bが遊技球を大入賞口11内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞口11に入球可能となる。大入賞口11には大入賞口検出スイッチ11aが設けられており、この大入賞口検出スイッチ11aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば9個の遊技球)が払い出される。
上記大入賞口11のさらに下方、すなわち、遊技領域6の最下部には、一般入賞口7、第1始動口9、第2始動口10、および大入賞口11のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するための排出口12が設けられている。
また、上記遊技盤2には、さまざまな演出を行う演出装置が設けられている。
具体的には、上記遊技領域6の略中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなる液晶表示装置13が設けられており、この液晶表示装置13の右側面には、演出役物装置14、15が設けられている。さらに、遊技盤2の上部位置および下部位置の双方には、演出用照明装置16が設けられており、上記操作ハンドル3の左側には、演出ボタン17が設けられている。
上記液晶表示装置13は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する演出図柄が変動表示される。演出図柄というのは、例えば3つの数字をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この演出図柄の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクター等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。さらに、遊技状態を報知するために、遊技状態に対応した背景画像を表示する。
本実施形態では、液晶表示装置13が報知手段を構成するが、音声出力装置18、演出用照明装置16、演出役物装置14、15を報知手段として構成してもよい。
上記演出役物装置14、15は、その動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。本実施形態においては、演出役物装置14を人の顔の形をした可動装置で構成しており、また、その瞼を演出役物装置15としている。演出役物装置14は、例えば、左右方向に移動したり、遊技機1の正面側に突出したりする。また、演出役物装置15は、瞼の開き具合が可変に制御されるようにしている。これら演出役物装置14、15の動作態様や、両演出役物装置14、15の動作の組み合わせによって、遊技者にさまざまな期待感を与えるようにしている。
また、演出用照明装置16は、それぞれ複数のライト16aを備えており、各ライト16aの光の照射方向や発光色を変更しながら、さまざまな演出を行うようにしている。
また、上記操作ハンドル3の左側には、遊技者が押圧操作可能な演出ボタン17が設けられている。この演出ボタン17は、例えば、上記液晶表示装置13に当該演出ボタン17を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン17には、演出ボタン検出スイッチ17aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ17aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。本実施形態においては、演出ボタン17が押圧されたことによって遊技者の所定の操作を検出する演出ボタン検出スイッチ17aが操作検知手段を構成するが、演出ボタン17を介さずに直接的に遊技者の動作を光センサ等で検出してもよい。
さらに、図1には示していないが、遊技機1にはスピーカからなる音声出力装置18(図3参照)が設けられており、上記の各演出装置に加えて、音声による演出も行うようにしている。
そして、遊技領域6の下方には、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、普通図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示器22、第2特別図柄保留表示器23、普通図柄保留表示器24が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置19は、第1始動口9に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものである。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置19に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
より詳細には、第1始動口9に遊技球が入球すると、大当たりの抽選が行われることとなるが、この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、所定時間を経過したところで遊技者に報知される。そして、所定時間が経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。なお、第2特別図柄表示装置20は、第2始動口10に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置19における特別図柄の表示態様と同一である。
また、普通図柄表示装置21は、普通図柄ゲート8を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置21が点灯し、その後、上記第2始動口10が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、普通図柄ゲート8を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで、普通図柄表示装置21を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球して、即座に特別図柄の変動表示を行えない場合には、一定の条件のもとで特別図柄の変動表示の権利が留保される。より詳細には、第1始動口9に遊技球が入球して留保される特別図柄の変動表示の権利は第1保留として留保され、第2始動口10に遊技球が入球して留保される特別図柄の変動表示の権利は第2保留として留保される。
これら両保留は、それぞれ上限留保個数を4個に設定し、その留保個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器22と第2特別図柄保留表示器23とに表示される。なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点滅する。また、第2特別図柄保留表示器23においても、上記と同様に第2保留の留保個数が表示される。
そして、普通図柄の上限留保個数も4個に設定されており、その留保個数が、上記第1特別図柄保留表示器22および第2特別図柄保留表示器23と同様の態様によって、普通図柄保留表示器24において表示される。
ガラス枠110は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板(図示せず)を支持している。ガラス板は、ガラス枠110に対して着脱可能に固定されている。
またガラス枠110は、左右方向の一端側(たとえば遊技機に正対して左側)においてヒンジ機構部111を介して外枠100に連結されており、ヒンジ機構部111を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機に正対して右側)を外枠100から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠110は、ガラス板111とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部111を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠100の内側部分を開放することができる。ガラス枠110の他端側には、ガラス枠110の他端側を外枠100に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠110には、ガラス枠110が外枠100から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ33(図3参照)も設けられている。
遊技機1の裏面には、主制御基板101、演出制御基板102、払出制御基板103、電源基板107、遊技情報出力端子板108などが設けられている。また、電源基板107に遊技機に電力を給電するための電源プラグ50や、図示しない電源スイッチが設けられている。
(制御手段の内部構成)
次に、図3の遊技機のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板101は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板101は、メインCPU101a、メインROM101b、メインRAM101cを備えている。メインCPU101aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM101cは、メインCPU101aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板101の入力側には、一般入賞口検出スイッチ7a、ゲート検出スイッチ8a、第1始動口検出スイッチ9a、第2始動口検出スイッチ10a、大入賞口検出スイッチ11aが接続されており、遊技球の検出信号が主制御基板101に入力するようにしている。
また、主制御基板101の出力側には、第2始動口10の一対の可動片10bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド10cと、大入賞口開閉扉11bを開閉動作させる大入賞口開閉ソレノイド11cとが接続されるとともに、図柄表示装置を構成する第1特別図柄表示装置19と第2特別図柄表示装置20と普通図柄表示装置21と、保留表示器を構成する第1特別図柄保留表示器22と第2特別図柄保留表示器23と普通図柄保留表示器24とが接続されており、出力ポートを介して各種信号が出力される。
また、主制御基板101は、遊技店のホールコンピュータ等において遊技機の管理をするために必要となる外部情報信号を遊技情報出力端子板108に出力する。
主制御基板101のメインROM101bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、特別図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際に参照される大当り判定テーブル(図4(a)、図4(b)参照)、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブル(図4(c)参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図5参照)、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル(図6参照)特別図柄に基づいて遊技状態変更フラグを決定する決定テーブル(図7(a)参照)、遊技状態変更フラグと遊技状態バッファにあるデータとに基づいて遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブル(図7(b)参照)、大入賞口開閉扉11bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図7(c)参照)、長当たり用開放態様決定テーブル(図8(a)参照)、短当たり用開放態様決定テーブル(図8(b)参照)、小当たり用の開放態様決定テーブル(図9(a)参照)、小当たり用の開放態様決定テーブル(図9(b)参照)等がメインROM101bに記憶されている。これら各種テーブルの具体例は図4〜図9において、後述する。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板101のメインRAM101cは、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM101cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、特別図柄保留数(U)記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、遊技状態変更フラグ記憶領域、各種のタイマカウンタが設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板108は、主制御基板101において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板108は、主制御基板101と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板107は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板101に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU101aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU101aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板102は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板102は、サブCPU102a、サブROM102b、サブRAM102cを備えており、主制御基板101に対して、当該主制御基板101から演出制御基板102への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU102aは、主制御基板101から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ17a、タイマからの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板104または画像制御基板105に送信する。サブRAM102cは、サブCPU102aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板102のサブROM102bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板から受信した演出図柄指定コマンドに基づいて演出モードを決定するための演出モード決定テーブル(図10、図11参照)、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドと演出モードとに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル(図12、図13参照)、演出図柄を決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM102bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板102のサブRAM102cは、複数の記憶領域を有している。
サブRAM102cには、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、操作有効時間カウンタ等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
また、本実施形態では、演出制御基板102には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)102dが搭載されている。サブCPU102aは、RTC102dから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時にもとづいて各種処理を実行する。RTC102dは、通常、遊技機に電源が供給されているときには遊技機からの電源によって動作し、遊技機の電源が切られているときには、電源基板107に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。従って、RTC102dは、遊技機の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC102dは、演出制御基板上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
本実施形態では、RTC(リアルタイムクロック)102dが計時手段を構成する。また、RTC102dを設けずに、バックアップRAMとしての機能を有するサブRAM102cに設けたカウンタを、所定時間ごと(例えば2ms毎)にカウントアップすることによって時間を計時してもよい。この場合には、本実施形態では、バックアップRAMとしての機能を有するサブRAM102cが計時手段を構成する。
払出制御基板103は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板103は、払出CPU103a、払出ROM103b、払出RAM103cを備えており、主制御基板101に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU103aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ32、扉開放スイッチ33、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM103bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板101に送信する。また、払出制御基板103の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ31が接続されている。払出CPU103aは、主制御基板101から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM103bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ31を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM103cは、払出CPU103aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板103に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板106に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板106は、払出制御基板103から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ3bからのタッチ信号および発射ボリューム3aからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド4aを通電制御し、遊技球を発射させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板106に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
ランプ制御基板104は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置16を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出役物14、15を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板104は、演出制御基板102に接続されており、演出制御基板102から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板105は、上記液晶表示装置13の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、VRAMと、音声CPU、音声ROM、音声RAMとを備えている。この画像制御基板105は、上記演出制御基板102に双方向通信可能に接続されており、その出力側に上記液晶表示装置13および音声出力装置18を接続している。
上記画像ROMには、液晶表示装置13に表示される演出図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、所定の画像データを画像ROMからVRAMに読み出して、液晶表示装置13における表示制御をする。なお、画像CPUは、液晶表示装置13に対して、背景画像表示処理、演出図柄表示処理、キャラクター画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、演出図柄画像、キャラクター画像は、液晶表示装置13の表示画面上において重畳表示される。
すなわち、演出図柄画像やキャラクター画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAMに記憶させる。
また、上記音声ROMには、音声出力装置18から出力される音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置18における音声出力制御をする。
次に、図4〜図13を参照して、メインROM101bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図4(a)、図4(b)は、特別図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際に参照される大当り判定テーブルを示す図である。図4(a)は、第1特別図柄表示装置19において参照される大当り判定テーブルであり、図4(b)は、第2特別図柄表示装置20において参照される大当り判定テーブルである。図4(a)と図4(b)とでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
具体的には、大当り判定テーブルは、低確率時乱数判定テーブルと高確率時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、低確率時乱数判定テーブルまたは高確率時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」かを判定するものである。
例えば、図4(a)に示す第1特別図柄表示装置19における低確率時乱数判定テーブルによれば、「7」、「317」の2個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、この高確率時乱数判定テーブルによれば「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」、「277」、「317」、「337」、「367」、「397」、「427」、「457」、「487」、「517」、「547」、「577」の10個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。また、低確率時乱数判定テーブルを用いても高確率時乱数判定テーブルを用いても、特別図柄判定用乱数値が「50」、「100」、「150」、「200」の4個の特別図柄判定用乱数値であった場合に「小当たり」と判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲が0〜598であるから、低確率時に大当たりと判定される確率は1/299.5であり、高確率時に大当たりと判定される確率は10倍アップして1/29.9である。また、小当たりと判定される確率は、低確率と高確率時ともに1/149.75となる。
図4(c)は、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブルを示す図である。
具体的には、当たり判定テーブルは、非時短遊技状態時乱数判定テーブルと時短遊技状態時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、非時短遊技状態時乱数判定テーブルまたは時短遊技状態時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された当たり判定用乱数値に基づいて、「当たり」か「ハズレ」かを判定するものである。
例えば、図4(c)に示す非時短遊技状態時乱数判定テーブルによれば、「0」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。一方、この時短遊技状態時乱数判定テーブルによれば「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、当たり判定用乱数値の乱数範囲が0〜10であるから、低確率時に大当たりと判定される確率は1/11であり、高確率時に大当たりと判定される確率は10倍アップして10/11である。
図5は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図5(a)は、大当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図5(b)は、小当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図5(c)は、ハズレ時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルである。また、より詳細には図柄決定テーブルも特別図柄表示装置ごとに構成され、第1特別図柄表示装置19用の図柄決定テーブルと第2特別図柄表示装置20用の図柄決定テーブルとから構成されている。
図柄決定テーブルによって、抽出された大当たり図柄用乱数値または小当たり図柄用乱数値等に基づき、特別図柄の種類(停止図柄データ)が決定される。
また、決定した特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、演出制御基板102に特別図柄の情報を送信する制御コマンドとして、演出図柄指定コマンドを生成する。ここで、制御コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。
さらに、後述するように、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たりの態様や大当たり終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグが決定される。
詳しくは後述するが、図7(c)に示すように特別図柄の種類(停止図柄データ)に対応して大当たり態様が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり態様を示すものともいえる。
そうすると、本実施形態における図5(a)に示す図柄決定テーブルの特徴としては、第2始動口10に遊技球が入球した場合に作動される第2特別図柄表示装置20においては、「短当たり」が決定されないということがいえる。
これは、非時短遊技状態においては、第2始動口10にほとんど遊技球が入球しないのに、第2始動口10に遊技球が入球した場合に短当たりが決定されてしまうと、せっかく時短遊技状態を設けても、遊技者の遊技に対する意欲を減退させてしまうおそれがあるからである。このような遊技に対する意欲の減退を防止させるため、図5(a)に示す第2特別図柄表示装置20の図柄決定テーブルでは、短当たりに対応する特別図柄の種類(停止図柄データ)が決定されないようにしている。
図6は、後述するように特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図である。
具体的には、変動パターン決定テーブルによって、大当たりの判定結果、停止する特別図柄、時短遊技状態の有無、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値及び変動パターン用乱数値に基づき、変動パターンが決定される。そして、決定した変動パターンに基づいて、特別図柄の変動時間が決定されるとともに、演出制御基板102に特別図柄の情報を送信する変動パターン指定コマンドが生成される。従って、「変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果及び特別図柄の変動時間を定めるものといえる。なお、リーチ判定用乱数値及び変動パターン用乱数値は、乱数範囲が100個(0〜99)に設定されている。
また、この図6に示す変動パターン決定テーブルの特徴として、大当たりの判定結果がハズレの場合に遊技状態が時短遊技状態であるときには、特別図柄の変動時間が短くなるように設定されている。例えば、大当たりの判定結果がハズレの場合に保留球数が2のときには、時短遊技状態であればリーチ判定用乱数値に基づいて99%の確率で変動時間が3000msの変動パターン12(短縮変動)が決定されるが、非時短遊技状態であれば変動時間が3000msを超える変動パターンが決定される。このように、時短遊技状態になると変動時間が短くなるように設定されている。
図7(a)は、大当たり終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグを決定するための遊技状態変更フラグ決定テーブルであり、特別図柄に基づいて遊技状態変更フラグが決定される。なお、図5(a)に示す遊技状態変更フラグ決定テーブルは、特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たり遊技処理(図23参照)の前に遊技状態変更フラグを決定する際に参照される。
図7(b)は、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブルである。図7(b)に示す大当たり終了時設定データテーブルによって、遊技状態バッファに記憶された当選時の遊技状態と遊技状態変更フラグとに基づき、高確率遊技フラグの設定、高確率遊技状態の残り変動回数(X)の設定、時短遊技フラグの設定、時短遊技状態の残り変動回数(J)の設定が行われる。
図7(b)のテーブルの特徴としては、第1特別図柄表示装置19において第1特定用特別図柄3(停止図柄データ03、短当たりに対応)が決定された場合には、遊技状態バッファに記憶された当選時の遊技状態に基づいて時短遊技フラグの設定や時短回数を異ならせている。
具体的には、第1特定用特別図柄3(停止図柄データ03)の場合、遊技状態変更フラグとして02Hが決定される。そして、遊技状態バッファに高確率遊技フラグと時短遊技フラグとの両方がセットされていない遊技状態を示すデータ(00H:低確率遊技状態、非時短遊技状態)または、高確率遊技フラグはセットされているが時短遊技フラグはセットされていない遊技状態を示すデータ(01H:高確率遊技状態、非時短遊技状態)が記憶されていれば、大当たり終了後には高確率遊技フラグをセットするとともに、確率遊技状態の残り変動回数(X)を10000回にセットし、時短遊技フラグもセットして、時短遊技状態の残り変動回数(J)も10000回にセットする。一方、遊技状態バッファに高確率遊技フラグがセットされていないが時短遊技フラグがセットされている遊技状態を示すデータ(02H:低確率遊技状態、時短遊技状態)または、高確率遊技フラグと時短遊技フラグとの両方がセットされている遊技状態を示すデータ(03H:高確率遊技状態、時短遊技状態)が記憶されていれば、大当たり終了後には高確率遊技フラグをセットするとともに、確率遊技状態の残り変動回数(X)を10000回にセットするものの、時短遊技フラグのセットは行わず、時短遊技状態の残り変動回数(J)も0回にセットする。
これにより、時短遊技状態の残り変動回数(J)を変化させ、大当たり当選時の遊技状態が何であるかの楽しみを遊技者に付与することができる。
図7(c)は、大入賞口開閉扉11bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブルである。図7(c)のテーブルによって、特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たり遊技で行われる作動回数や、大入賞口の開放態様テーブルが決定される。
図8及び図9は、図7(c)で決定された大入賞口の開放態様テーブルの詳細を示す開放態様決定テーブルであり、図8(a)は長当たり用開放態様決定テーブル、図8(b)は発展当たり用開放態様決定テーブル、図9(a)は短当たり用開放態様決定テーブル、図9(b)は小当たり用開放態様決定テーブルである。
具体的には、ラウンド遊技回数(R)、開放回数(K)、開放時間、閉鎖時間がそれぞれ対応付けられて記憶されている。
ここで、図9(a)の短当たり用開放態様決定テーブルと図9(b)の小当たり用開放態様決定テーブルとは、ラウンド遊技回数(R)と開放回数(K)とでデータの差異こそあるものの、実際の大入賞口開閉扉11bの開閉動作の回数は同一(15回)であり、開放時間(0.052秒)及び閉鎖時間(0.052秒)も同一であるから、遊技者は外見から小当たりであるのか短当たりであるのか区別することはできない。これにより、遊技者に小当たりであるのか短当たりであるのかということを推測させる楽しみを付与させることができる。ただし、まったく同じ開放時間や閉鎖時間を設定することに限られず、遊技者が小当たりであるのか短当たりであるのかを判別不能な差異であれば構わない。
また、「短当たり」または「小当たり」の開放時間(0.052秒)は、上述したように遊技球が1個発射される時間(約0.6秒)よりも短いため、大入賞口開閉扉11bが開放したとしても大入賞口11に入賞することが困難であり、「短当たり」または「小当たり」の開放態様は「不利な開放態様」といえる。一方、「長当たり」の開放時間(29.5秒)は、遊技球が1個発射される時間(約0.6秒)よりも長いため、「有利な開放態様」といえる。
さらに、図8(b)に示す発展当たり用開放態様決定テーブルは、図9(a)及び図9(b)に示す短当たり用開放態様決定テーブルと小当たり用開放態様決定テーブルと比較してみると、11回目の開放回数(K)が行われるまでは、開放時間(0.052秒)及び閉鎖時間(0.052秒)は同一であるから、遊技者は外見から発展当たりであるのか小当たりであるのか短当たりであるのか区別することはできない。ただし、12回目の開放回数からは、発展当たりは小当たりと短当たりとを区別することができる。また、発展当たり用開放態様決定テーブルも、途中の開放回数までは、遊技者が小当たりであるのか短当たりであるのかを判別不能であれば、短当たり用開放態様決定テーブルと小当たり用開放態様決定テーブルとの開放時間や閉鎖時間とに差異を設けても構わない。
図10及び図11は、演出モードを決定するための演出モード決定テーブルであり、図10(a)に示すテーブルは第1時刻のときに参照される演出モード決定テーブルであり、図10(b)に示すテーブルは第2時刻のときに参照される演出モード決定テーブルであり、図11(a)に示すテーブルは第3時刻のときに参照される演出モード決定テーブルであり、図11(b)に示すテーブルは演出ボタンが操作されなかったときに参照される演出モード決定テーブルである。
サブCPU102aは、RTC102dから現在の時刻を示す時刻信号を入力しており、所定条件の下(例えば大当たりの最終ラウンドの操作有効時間内)に演出ボタン検出スイッチ17aの信号を入力すると、時刻信号にもとづいて、図10(a)に示す第1時刻用の演出モード決定テーブル、図10(b)に示す第2時刻用の演出モード決定テーブル、図11(a)に示す第3時刻用の演出モード決定テーブルのいずれの演出モード決定テーブルを決定する。一方、所定条件の下に演出ボタン検出スイッチ17aの信号を入力しなかった場合には、図11(b)に示す演出ボタン未操作時の演出モード決定テーブルが決定される。そして、決定された演出モード決定テーブルによって、主制御基板101から受信した演出図柄指定コマンド、サブRAM102cにある遊技状態記憶領域にセットされている遊技状態(すなわち当選時の遊技状態)及びモード選択用乱数値に基づいて、演出モードが決定される。なお、モード選択用乱数値は「0」〜「99」の100個の乱数値が用いられる。
また、「演出モード」とは、主として特別遊技を契機として移行され、演出手段(液晶表示装置13、音声出力装置18、演出用照明装置16、演出用役物装置14、15)の演出態様(演出パターン)を決定するために参照される演出状態をいう。
ここで、「演出モード」は、「ノーマルモード」、「チャンスモード」、「スペシャルモード」、「確変報知モード」の4つのモードが用意されている。「ノーマルモード」とは、演出制御基板102が電源投入時の初期設定のときに設定される演出モードであるとともに、「チャンスモード」、「スペシャルモード」、「確変報知モード」の終了時にも設定される演出モードである。「チャンスモード」とは、時短遊技状態に移行しない場合の「短当たり」または「小当たり」の終了後に設定される演出モードである。「スペシャルモード」とは、「長当たり」の終了後に低確率遊技状態に移行する場合と「長当たり」または「発展当たり」の終了後に高確率遊技状態に移行する場合との両方で設定されうる演出モードである。「確変報知モード」とは、「長当たり」または「発展当たり」の終了後に高確率遊技状態に移行する場合にしか設定されない演出モードである。
本実施形態では、「スペシャルモード」が、第1の演出状態を構成し、「確変報知モード」が、第2の演出状態を構成する。
図10及び図11に示す演出モード決定テーブルの特徴としては、時短遊技状態に移行しない場合の「短当たり」または「小当たり」が決定された場合には、同一の「チャンスモード」が設定される。ここで「短当たり」であった場合には高確率遊技状態に制御されていることから、遊技者は「チャンスモード」中に高確率遊技状態に制御されていることを期待しながら遊技を行うことができる。同様に、「長当たり」の終了後に低確率遊技状態に移行する場合には「スペシャルモード」が設定されるものの、「長当たり」または「発展当たり」の終了後に高確率遊技状態に移行する場合にも同一の「スペシャルモード」が設定されるから、遊技者は「スペシャルモード」中に高確率遊技状態に制御されていることを期待しながら遊技を行うことができる。また、「確変報知モード」は、「長当たり」または「発展当たり」の終了後に高確率遊技状態に移行する場合にしか設定されないから、遊技者が「確変報知モード」を把握すると、初めて高確率遊技状態に移行したことを認識でき、遊技者に大きな喜びと興奮を与えることができる。
さらに、図10(a)に示す第1時刻用の演出モード決定テーブル、図10(b)に示す第2時刻用の演出モード決定テーブル、図11(a)に示す第3時刻用の演出モード決定テーブルを比較すると、大当たり終了後に遊技状態が高確率遊技状態に移行される場合に、「確変報知モード」が決定される確率が異なっている。例えば、受信した演出図柄指定コマンドが「E0H01H」の場合において、図10(a)に示す第1時刻用の演出モード決定テーブルが決定されると、モード選択用乱数値によって75%の確率で「確変報知モード」が決定されるが、図10(b)に示す第2時刻用の演出モード決定テーブルが決定されるとモード選択用乱数値によって50%の確率で「確変報知モード」が決定され、図11(a)に示す第3時刻用の演出モード決定テーブルが決定されるとモード選択用乱数値を参照せずに100%の確率で「確変報知モード」が決定される。このように、時刻によって決定される演出モード決定テーブルが相違することから、時刻によって「確変報知モード」が決定される確率を異ならせることができる。これにより、遊技者が体感する確変突入率が変動し、遊技状態が高確率遊技状態へ移行することへの期待感を向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
ここで、「第1時刻」とは、例えば遊技店の開店直後から1時間の時刻(10時〜11時)をいい、「第2時刻」とは、例えば遊技店の開店直後と閉店間際を除く通常の営業時間(11時〜22時)をいい、「第3時刻」とは、遊技店の閉店まで残り1時間の時刻(22時〜23時)をいう。この場合には、遊技店の開店から1時間(第1時刻)は「確変報知モード」が高い確率で決定されるので、遊技店の開店から1時間は確変突入率が向上しているように体感でき、遊技店の開店当初から遊技機の稼働の向上を図ることができる。また、遊技店の閉店まで残り1時間(第3時刻)は「確変報知モード」が非常に高い確率で決定されるので、遊技店の閉店間際でも遊技機の稼働の向上を図ることができるとともに、閉店後に高確率遊技状態となっている遊技機を把握しやすくなり、高確率遊技状態となっている遊技機の遊技状態をクリア(RAMクリア)する作業も容易になる。
なお、本実施形態では、第1時刻、第2時刻、第3時刻の初期値は上述の通りであるが、営業地域や遊技店によって営業時間が変化したり、遊技店の経営方針等もあるため、営業時間外(24時以降)に、第1時刻、第2時刻、第3時刻を適宜自由な時間に設定できるように構成してある。詳しくは後述する。
また、図11(b)に示す演出ボタン未操作時の演出モード決定テーブルでは、「確変報知モード」が決定されないように記憶されている。従って、遊技者が演出ボタン17の操作を行わなければ高確率遊技状態が報知されることがないので、遊技者は演出ボタン17の操作を行わなければ高確率遊技状態に移行しないように体感することとなる。このため、遊技者に演出ボタン17の操作を促し、遊技への参加意識をより向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
本実施形態では、図10及び図11に示す演出モード決定テーブルを記憶しているサブROM102bが決定確率情報記憶手段を構成する。
図12及び図13は、液晶表示装置13等においての演出態様を決定するための演出パターン決定テーブルを示す図であり、図12(a)は、演出モードがノーマルモード設定時の演出パターン決定テーブルであり、図12(b)は、演出モードがチャンスモード設定時の演出パターン決定テーブルであり、図13(a)は、演出モードがスペシャルモード設定時の演出パターン決定テーブルであり、図13(b)は、演出モードが確変報知モード設定時の演出パターン決定テーブルである。
サブCPU102aは、サブRAM102cにある演出モード記憶領域にセットされている演出モードに基づいて、図12及び図13に示す演出パターン決定テーブルのいずれかを決定する。そして、決定した演出パターン決定テーブルを参照し、主制御基板101から受信した変動パターン指定コマンド及び演出用乱数値に基づいて、演出パターンを決定する。なお、「演出パターン」とは、演出手段(液晶表示装置13、音声出力装置18、演出用照明装置16、演出用役物装置14、15)で行われる具体的な演出態様をいい、演出パターンによって液晶表示装置13に表示される背景、キャラクタが決定される。
ここで、図12及び図13に示す演出パターン決定テーブルでは、同じ変動パターン指定コマンドであっても、演出モードによって異なる演出パターンが決定されるように構成されている。従って、遊技者は演出パターンの相違から演出モードを把握でき、遊技者に演出モードから遊技状態を推測する楽しみを付与することができる。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、「低確率遊技状態」「高確率遊技状態」「時短遊技状態」「非時短遊技状態」のいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。ただし、遊技の進行中において、遊技状態が「低確率遊技状態」または「高確率遊技状態」である場合には、必ず「時短遊技状態」または「非時短遊技状態」となっている。つまり、「低確率遊技状態」であって、かつ「時短遊技状態」である場合と、「低確率遊技状態」であって、かつ「非時短遊技状態」である場合とが存在することとなる。なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たりの当選確率が1/299.5に設定された遊技状態をいう。ここでいう大当たりの当選とは、後述する「長当たり遊技」、「発展当たり」または「短当たり遊技」を実行する権利を獲得することである。
これに対して「高確率遊技状態」というのは、上記大当たりの当選確率が1/29.9に設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、「長当たり遊技」、「発展当たり」または「短当たり遊技」を実行する権利の獲得が容易となる。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート8を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選に要する時間が29秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口10の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、普通図柄ゲート8を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われるが、その抽選結果は、当該抽選が開始されてから29秒後に確定する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、その後、第2始動口10が約0.2秒間、第2の態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、上記普通図柄の抽選に要する時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口10の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が1/11に設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が10/11に設定さる。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート8を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口10が第2の態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
(当たりの種類の説明)
本実施形態においては、「長当たり」、「発展当たり」、「短当たり」の3種類の大当たりと、1種類の「小当たり」とが設けられている。
本実施形態において「長当たり遊技」というのは、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、長当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「長当たり遊技」においては、大入賞口11が開放されるラウンド遊技を計15回行う。各ラウンド遊技における大入賞口11の総開放時間は最大29.5秒に設定されており、この間に大入賞口11に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「長当たり遊技」は、大入賞口11に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能な遊技である。
本実施形態において「発展当たり遊技」というのは、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、発展当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「発展当たり遊技」においては、大入賞口11が開放されるラウンド遊技を計15回行う。初回のラウンド遊技において、大入賞口11の開放時間が短い開閉動作を複数回実行した後、大入賞口11の開放時間が長い開閉動作を行う。初回のラウンド遊技を除いた各ラウンド遊技における大入賞口11の総開放時間は最大29.5秒に設定されており、この間に大入賞口11に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「発展当たり遊技」は、当初は大入賞口11の開放時間が短い開閉動作を繰り返した後、大入賞口11の開放時間が長い開閉動作を繰り返している間には、大入賞口11に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能な遊技である。
本実施形態において「短当たり遊技」というのは、第1始動口9もしくは第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、短当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「短当たり遊技」においては、大入賞口11が開放されるラウンド遊技を計15回行う。ただし、各ラウンド遊技においては大入賞口11が1回のみ開放し、その開放時間が0.052秒に設定されている。この間に大入賞口11に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となるが、上記のとおり大入賞口11の開放時間が極めて短いため、遊技球が入球することはほとんどなく、また、遊技球が入球したとしても、1回のラウンド遊技で1個〜2個程度しか遊技球が入球することはない。なお、この「短当たり遊技」においても、大入賞口11に遊技球が入球した場合には、所定の賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
本実施形態において「小当たり遊技」というのは、第1始動口9もしくは第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、小当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「小当たり遊技」においても、上記「短当たり遊技」と同様、大入賞口11が15回開放される。このときの大入賞口11の開放時間、開閉タイミング、開閉態様は、上記「短当たり遊技」と同じか、または、遊技者が「小当たり遊技」と「短当たり遊技」との判別を不能もしくは困難な程度に近似している。ただし、大入賞口11に遊技球が入球した場合には、上記と同様に所定の賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
なお、本実施形態においては、上記「長当たり遊技」、「発展当たり遊技」、「短当たり遊技」とを「大当たり遊技」と称し、この「大当たり遊技」と上記「小当たり遊技」とを総称して「特別遊技」という。
そして、主制御基板101においては、メインRAM101cの遊技状態記憶領域にフラグを記憶することによって、現在の遊技状態が上記のいずれの遊技状態であるのかを把握するようにしている。
また、遊技状態がある遊技状態から他の遊技状態に変更するのは、上記大当たりの抽選の結果、大当たりに当選し、大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態においては、複数種類の「大当たり」が設けられており、大当たりに当選して決定された特別図柄の種類(大当たり図柄の種類)に応じて、「大当たり」の種類が決定される。そして、大当たり終了後に大当たり図柄の種類に応じて、以後の遊技状態が変更する。
なお、「小当たり」に当選した場合には、「小当たり遊技状態」の終了後に、「高確率遊技状態」や「時短遊技状態」等の遊技状態が変更することはない。例えば、「高確率遊技状態」において「小当たり」に当選した場合には、「小当たり遊技状態」の終了後も「高確率遊技状態」が継続する。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図14を用いて、主制御基板101のメイン処理を説明する。
電源基板107により電源が供給されると、メインCPU101aにシステムリセットが発生し、メインCPU101aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU101aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、電源投入に応じて、メインROMから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAMに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU101aは、変動パターン用乱数値、リーチ判定用乱数値の更新を行う演出乱数更新処理を行う。
ステップS30において、メインCPU101aは、特別図柄判定用初期値乱数、大当たり図柄用初期値乱数、小当たり図柄用初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図15を用いて、主制御基板101のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板101に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU101aは、メインCPU101aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU101aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタを−1減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU101aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、当たり判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数カウンタを+1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
ステップS130において、メインCPU101aは、特別図柄判定用初期値乱数カウンタ、大当たり図柄用初期値乱数カウンタ、小当たり図柄用初期値乱数カウンタを+1加算して乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU101aは、入力制御処理を行う。
この処理において、メインCPU101aは、スイッチに入力があったか否か判定する入力処理を行う。
具体的には、メインCPU101aは、一般入賞口検出スイッチ7aからの検出信号を受信した場合、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタを更新する。
また、メインCPU101aは、大入賞口検出スイッチ11aからの検出信号を受信した場合、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタ、大入賞口11に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球カウンタ(C)記憶領域のカウンタを更新する。
さらに、メインCPU101aは、第1始動口検出スイッチ9aまたは第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を受信した場合、賞球のために用いる賞球カウンタを更新するとともに、特別図柄保留数(U)記憶領域に「1」を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値を抽出して、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域に抽出した乱数値を記憶する。より具体的には、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を受信した場合には、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に、空いている記憶部に抽出した乱数値を記憶する。第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を受信した場合には、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に、空いている記憶部に抽出した乱数値を記憶する。ただし、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を受信した場合に、既に第1特別図柄記憶領域の第4記憶部にデータが記憶されている場合には、特別図柄保留数(U)記憶領域に「1」を加算することや、第1特別図柄記憶領域にある記憶部に乱数値を記憶することは行われない。これは、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を受信した場合も同様である。
さらに、メインCPU101aは、ゲート検出スイッチ8aが信号を検出した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算し、当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶する。ただじ、普通図柄保留数(G)記憶領域に「4」が記憶されている場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算したり、当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶したりすることは行わない。
ステップS300において、メインCPU101aは、特別図柄、特別電動役物の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図16〜図23を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU101aは、普通図柄、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図24〜図26を用いて後述する。
ステップS500において、メインCPU101aは、払出制御処理を行う。
この処理において、メインCPU101aは、大入賞口11、第1始動口9、第2始動口10、一般入賞口7に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板103に送信する。
ステップS600において、メインCPU101aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU101aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。また、特別図柄表示装置19、20及び普通図柄表示装置21の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM101cの送信バッファにセットされているコマンドを送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS800において、メインCPU101aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU101aのレジスタに復帰させる。
図16を用いて、主制御基板101の特図特電制御処理を説明する。
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば小当り遊技処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば大当り遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。詳しくは、図17〜図23を用いて後述する。
図17を用いて、主制御基板101の特別図柄記憶判定処理を説明する。
ステップS310−1において、メインCPU101aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判断する。ここで、特別図柄の変動表示中であれば(特別図柄時間カウンタ≠0)、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ(特別図柄時間カウンタ=0)、ステップ310−2に処理を移す。
ステップS310−2において、メインCPU101aは、特別図柄の変動中ではない場合には、特別図柄保留数(U)が1以上であるかを判断する。特別図柄保留数(U)が1以上でない場合には、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の保留数(U)が「1」以上であると判断した場合にはステップS310−3に処理を移す。
ステップS310−3において、メインCPU101aは、特別図柄保留数(U)記憶領域に記憶されている値(U)から「1」を減算した新たな保留数(U)を記憶する。
ステップS310−4において、メインCPU101aは、特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。例えば、第1記憶部に記憶されているデータは、第0記憶部(判定記憶領域)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれるとともに、既に第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値が消去される。
なお、第1特別図柄記憶領域の第1記憶部にも第2特別図柄記憶領域の第1記憶部にもデータが記憶されている場合には、所定の優先順序に従って、シフトさせる特別図柄記憶領域を決定する。ここでいう「所定の優先順序」とは、第2特別図柄記憶領域を優先させてシフトさせることや、特別図柄記憶領域の記憶部に記憶された順序が挙げられる。
ステップS311において、メインCPU101aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図18を用いて、後述する。
ステップS312においては、メインCPU101aは、変動パターン選択処理を行う。
変動パターン選択処理は、リーチ判定用乱数値及び変動パターン用乱数値を取得し、図6に示す変動パターン決定テーブルを参照して、大当たりの判定結果、特別図柄の種類、時短遊技状態の有無、特別図柄保留数(U)、取得したリーチ判定用乱数値及び変動パターン用乱数値に基づいて、変動パターンを決定する。
ステップS313において、メインCPU101aは、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS314において、メインCPU101aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS315において、メインCPU101aは、特別図柄表示装置19または20において特別図柄の変動表示を開始する。つまり、処理領域に書き込まれた情報が、第1保留に係る場合には特別図柄表示装置19を点滅させ、第2保留に係る場合には特別図柄表示装置20を点滅させる。
ステップS316において、メインCPU101aは、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
ステップS317において、メインCPU101aは、特図特電処理データ=1をセットし、図19に示す特別図柄変動処理に処理を移して、特別図柄記憶判定処理を終了する。
図18を用いて、大当り判定処理を説明する。
ステップS311−1において、メインCPU101aは、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、現在の遊技状態が高確率遊技状態である場合である。
ステップS311−2において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態であると判断した場合には、「高確率時乱数判定テーブル」を選択する。
ステップS311−3において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態ではない(低確率遊技状態)と判断した場合には、「低確率時乱数判定テーブル」を選択する。
ステップS311−4において、メインCPU101aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれた特別図柄判定用乱数値を、上記ステップS311−2またはステップS311−3で選択された「高確率時乱数判定テーブル」または「低確率時乱数判定テーブル」に基づいて判定する。
より具体的には、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、図4(a)の第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図4(b)の第2特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」かが判定される。
ステップS311−5において、メインCPU101aは、上記ステップS311−4における大当たり判定の結果、大当たりと判定されたか否かを判定する。大当りと判定された場合には、ステップS311−6に処理を移し、大当りと判定されなかった場合には、ステップS311−11に処理を移す。
ステップS311−6において、メインCPU101aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、ステップS311−7において特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定する。
具体的には、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、図5(a)の第1特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルを参照し、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、第2特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルを参照して、大当たり図柄用乱数値に基づいて、停止する特別図柄の種類を決定する。
なお、決定された特別図柄は、後述するように図20の特別図柄停止処理において「大当たり」か「小当たり」を決定するのに用いられるとともに、図21の大当たり遊技処理や図22の小当たり遊技処理において大入賞口の作動態様を決定するのにも用いられ、図23の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグを決定するのにも用いられる。従って、本実施形態では、特別図柄の種類を決定するステップS311−6の処理を行うメインCPU101aが遊技状態決定手段を構成する。
ステップS311−7において、メインCPU101aは、決定された停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
ステップS311−8において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、大当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、送信バッファにセットする。
ステップS311−9において、メインCPU101aは、停止図柄データと現在の遊技状態とに基づいて、大当たり終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグを決定する。
具体的には、図7(a)に示す遊技状態変更フラグの決定テーブルを参照して、停止図柄データに基づいて、遊技状態変更フラグを決定する。
ステップS311−10において、メインCPU101aは、ステップS311−9において決定された遊技状態変更フラグを遊技状態変更フラグ記憶領域にセットする。
ステップS311−11において、メインCPU101aは、遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にセットされた情報から大当たり当選時の遊技状態を判断し、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファにセットする。具体的には、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていなければ00Hをセットし、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされていれば01Hをセットし、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていなければ02Hをセットし、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされていれば03Hをセットする。
このように遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)とは別に、遊技状態バッファに大当たり当選時の遊技状態をセットすることとしたのは、大当たり遊技中には遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にある高確率遊技フラグや時短遊技フラグがリセットされてしまうため、大当たり終了後に大当たりの当選時の遊技状態に基づいて、新たに大当たり終了時の遊技状態を決定する場合には、遊技状態記憶領域を参照することができないからである。このように、遊技状態記憶領域とは別に、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技情報を記憶するための遊技状態バッファを設けることにより、大当たり終了後に遊技状態バッファにある遊技情報を参照することで、大当たり当選時の遊技状態に基づいて新たに大当たり終了後の遊技状態(時短遊技状態や時短回数など)を設定できる。
ステップS311−12において、メインCPU101aは、上記テップS311−5において大当りと判定されなかった場合には、小当たりと判定されたか否かの判定を行う。小当りと判定された場合には、ステップS311−13に処理を移し、小当りと判定されなかった場合には、ステップS311−16に処理を移す。
ステップS311−13において、メインCPU101aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれた小当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類を決定する。
具体的には、図5(b)の図柄決定テーブルを参照して、小当たり図柄用乱数値に基づいて、特別図柄の種類を決定する。なお、本実施形態においては、「小当たり」の種類として「小当たりA」と「小当たりB」とが設けられている。ただし、いずれの「小当たり」に当選しても、その後に実行される小当たり遊技の内容は全く同一であり、「小当たりA」と「小当たりB」とでは、特別図柄表示装置19、20に停止表示される特別図柄のみが異なる。
ステップS311−14において、メインCPU101aは、決定された小当たり用の特別図柄の種類を示す停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
ステップS311−15において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、小当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、送信バッファにセットする。
ステップS311−16において、メインCPU101aは、図5(c)の図柄決定テーブルを参照してハズレ用の特別図柄を決定し、決定したハズレ用の停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
ステップS311−17において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、ハズレ用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成し、送信バッファにセットして、大当たり判定処理を終了する。
本実施形態では、図18に示す大当たり判定処理を行うメインCPU101aが特別遊技判定手段を構成する。
図19を用いて、特別図柄変動処理を説明する。
ステップS320−1において、メインCPU101aは、ステップS316においてセットされた変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判断する。その結果、変動時間を経過していないと判断した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS320−2において、メインCPU101aは、セットされた時間を経過したと判断した場合には、当該特別図柄変動処理以前のルーチン処理(大当たり判定処理)において、上記ステップS311−7、S311−14、S311−16でセットされた特別図柄を特別図柄表示装置19、20に停止表示する。これにより、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
ステップS320−3において、メインCPU101aは、図柄確定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS320−4において、メインCPU101aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(1秒=1500カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に−1減算処理されていく。
ステップS320−5において、メインCPU101aは、特図特電処理データに2をセットし、図20に示す特別図柄停止処理に処理を移して、特別図柄変動処理を終了する。
図20を用いて、特別図柄停止処理を説明する。
ステップS330−1において、メインCPU101aは、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判断する。その結果、図柄停止時間を経過していないと判断した場合には、特別図柄停止処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS330−2において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合である。時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合には、ステップS330−3に処理を移し、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがOFFされている場合には、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−3において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に記憶されている(J)から「1」を減算した演算値を、新たな残り変動回数(J)として記憶する。
ステップS330−4において、メインCPU101aは、残り変動回数(J)=0か否かを判定する。残り変動回数(J)=0であれば、ステップS330−5に処理を移し、残り変動回数(J)=0でなければ、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−5において、メインCPU101aは、残り変動回数(J)=0の場合には、時短遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする。なお、上記残り変動回数(J)が「0」になるということは、時短遊技状態における特別図柄の変動表示が所定回数行われ、時短遊技状態が終了することを意味する。
ステップS330−6において、メインCPU101aは、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、現在の遊技状態が高確率遊技状態である場合である。高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合には、ステップS330−7に処理を移し、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがOFFされている場合には、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−7において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態である場合には、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に記憶されている(X)から「1」を減算した演算値を、新たな残り変動回数(X)として記憶する。
ステップS330−8において、メインCPU101aは、残り変動回数(X)=0であるか否かを判定する。残り変動回数(X)=0であると判定された場合には、ステップS330−9に処理を移し、残り変動回数(X)=0でないと判定された場合には、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−9において、メインCPU101aは、残り変動回数(X)=0の場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする。なお、上記残り変動回数(X)が「0」になるということは、高確率遊技状態における特別図柄の変動表示が所定回数行われ、高確率遊技状態が終了することを意味する。
ステップS330−10において、メインCPU101aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS330−11において、メインCPU101aは、大当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが大当たり図柄(停止図柄データ=01〜08?)のものであるか否かを判定する。ここで、大当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−15に処理を移し、大当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−12に処理を移す。
ステップS330−12において、メインCPU101aは、小当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが小当たり図柄(停止図柄データ=09、10?)であるか否かを判定する。ここで、小当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−13に処理を移し、小当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−14に処理を移す。
ステップS330−13において、メインCPU101aは、特図特電処理データに4をセットし、図22に示す小当たり遊技処理に処理を移す。
ステップS330−14において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図17に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
ステップS330−15において、メインCPU101aは、特図特電処理データに3をセットし、図21に示す大当たり遊技処理に処理を移す。
ステップS330−16において、メインCPU101aは、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域にあるデータをクリアする。本処理を終了したら、特別図柄停止処理を終了する。
図21を用いて、大当たり遊技処理を説明する。
ステップS340−1において、メインCPU101aは、オープニングコマンドが既に送信されているか否かを判断する。オープニングコマンドが送信されていないと判断した場合には、ステップS340−2に処理を移し、オープニングコマンドが送信されたと判断した場合には、ステップS340−5に処理を移す。
ステップS340−2において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判断し、大当たりの種別に応じた開放態様決定テーブルを決定する。
具体的には、図7(c)に示すように、停止図柄データに応じて、長当たり用開放態様決定テーブル(図8(a))、発展当たり用開放態様決定テーブル(図8(b))、短当たり用開放態様決定テーブル(図9(a))のいずれかを決定する。
ステップS340−3において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「発展当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判断し、大当たりの種別に応じたオープニングコマンドを送信バッファにセットする。
ステップS340−4において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「発展当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判断し、大当たりの種別に応じたオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
ステップS340−5において、メインCPU101aは、既にオープニングコマンドが送信されていると判断した場合には、現在オープニング中であるか否かを判断する。現在オープニング中であると判断した場合には、ステップS340−6に処理を移し、現在オープニング中でないと判断した場合には、S340−12に処理を移す。
ステップS340−6において、メインCPU101aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判断する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判断し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判断する。また、後述するように、ステップ340−12において大入賞口閉鎖中と判断され、ステップS340−20において設定された閉鎖時間が経過したか否かも判断される。なお、閉鎖時間も、オープニング時間と同様に特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判断される。
その結果、設定時間を経過していない場合には、当該長当たり遊技処理を終了し、次のサブルーチンを実行し、設定時間を経過している場合にはステップS340−7に処理を移す。
ステップS340−7において、メインCPU101aは、設定時間を経過していると判断した場合には、大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。
ステップS340−8において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。なお、現在オープニング中であり、かつ、設定されたオープニング時間を経過したと判断した場合には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には何も記憶されていない。つまり、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」を記憶することとなる。このとき、ラウンド遊技回数(R)に応じて、演出制御基板102にラウンド回数の情報を送信するため、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを送信バッファにセットする。例えば、ラウンド遊技回数(R)が「2」であれば、大入賞口開放2ラウンド指定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS340−9において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に、記憶されている現在の開放回数(K)に「1」を加算して記憶する。
ステップS340−10において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電を開始して大入賞口開閉扉11bを開放する。
ステップS340−11において、メインCPU101aは、上記ステップ340−2において決定された開放態様決定テーブル(図8、図9参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−12において、メインCPU101aは、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判断する。大入賞口の閉鎖中と判断された場合には、上記ステップS340−6において、閉鎖時間を経過したか否かを判断する。また、大入賞口の閉鎖中でないと判断された場合には、ステップS340−13に処理を移す。
ステップS340−13において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判断する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判断した場合には、ステップS340−24に処理を移し、エンディング時間を経過したか否かが判断され、現在エンディング中でないと判断した場合には、ステップS340−14に処理が移される。
ステップS340−14において、メインCPU101aは、設定された開放時間を経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0となったか否か)を判断する。設定された開放時間を経過した場合には、ステップS340−16に処理を移し、設定された開放時間を経過していない場合には、ステップS340−15に処理を移す。
ステップS340−15において、メインCPU101aは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が所定個数(例えば9個)に達したか否かを判定する。
ここで、設定された開放時間が経過しておらず、また、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達していない場合には、そのまま長大当たり遊技処理を終了するが、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達している場合には、ステップS340−16に処理を移し、大入賞口を閉鎖させる。
ステップS340−16において、メインCPU101aは、設定された開放時間を経過した場合、または設定された開放時間内であっても大入賞口11に所定個数(例えば9個)の遊技球が入球した場合には、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電を停止する。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS340−17において、メインCPU101aは、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であるか否かを判定する。ここで、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であれば、ステップS340−18に処理を移し、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数でなければ、ステップS340−20に処理を移す。
具体的には、図8(a)及び図9(a)に示すように「長当たり」と「短当たり」のときは、1ラウンドあたりの最大開放回数は1回となっているものの、図8(b)に示すように「発展当たり」のときは、1回目の1ラウンドあたりの最大開放回数は12回となっている。従って、「発展当たり」のときは1回目のラウンドにおいて12回の開放回数が終了すると、ステップS330−18に処理が移される。
ステップS340−18において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域をクリアする。
ステップS340−19において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が最大であるか否かを判断する。ラウンド遊技回数(R)が最大である場合には、ステップS340−21に処理を移し、ラウンド遊技回数(R)が最大でない場合には、ステップS340−20に処理を移す。
ステップS340−20において、メインCPU101aは、上記ステップ340−2において決定された開放態様決定テーブル(図8、図9参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−21において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)をリセットする。
ステップS340−22において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「発展当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判断し、大当たりの種別に応じたエンディングコマンドを演出制御基板102に送信するために送信バッファにセットする。
ステップS340−23において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「発展当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判断し、大当たりの種別に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−24において、メインCPU101aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判断し、設定時間を経過したと判断した場合には、ステップS340−25において、メインCPU101aは、特図特電処理データに5をセットし、図23に示す大当たり遊技終了処理に処理を移す。一方、ステップS340−24において、設定時間を経過していないと判断した場合には、そのまま当該長大当たり遊技処理を終了する。
図22を用いて、小当たり遊技処理を説明する。
ステップS350−1において、メインCPU101aは、オープニングコマンドが既に送信されているか否かを判断する。オープニングコマンドが送信されていないと判断した場合には、ステップS350−2に処理を移し、オープニングコマンドが送信されたと判断した場合には、ステップS350−5に処理を移す。
ステップS350−2において、メインCPU101aは、小当たり用開放態様決定テーブル(図9(b))を決定する。
ステップS350−3において、メインCPU101aは、小当たり用オープニングコマンドを送信バッファにセットする。
ステップS350−4において、メインCPU101aは、オープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−5において、メインCPU101aは、既にオープニングコマンドが送信されていると判断した場合には、現在オープニング中であるか否かを判断する。現在オープニング中であると判断した場合には、ステップS350−6に処理を移し、現在オープニング中でないと判断した場合には、S350−10に処理を移す。
ステップS350−6において、メインCPU101aは、現在オープニング中であると判断した場合には、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判断する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判断し、オープニングタイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判断する。また、後述するように、ステップ350−10において大入賞口11の閉鎖中と判断され、ステップS350−16において設定された閉鎖時間が経過したか否かも判断される。なお、閉鎖時間も、オープニング時間と同様に特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判断される。
その結果、設定時間を経過していない場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、次のサブルーチンを実行し、設定時間を経過している場合にはステップS350−7に処理を移す。
ステップS350−7において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に、記憶されている現在の作動回数(K)に「1」を加算して記憶する
ステップS350−8において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電を開始して大入賞口開閉扉11bを開放する。
ステップS350−9において、メインCPU101aは、上記ステップ350−2において決定された小当たり用開放態様決定テーブル(図9(b))を参照して、開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−10において、メインCPU101aは、大入賞口11が閉鎖中であるか否かを判断する。閉鎖中と判断された場合には、上記ステップS350−6において、閉鎖時間を経過したか否かを判断する。また、大入賞口の閉鎖中でないと判断された場合には、ステップS350−11に処理を移す。
ステップS350−11において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判断する。現在エンディング中であると判断した場合には、ステップS350−21において、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判断され、現在エンディング中でないと判断した場合には、ステップS350−12に処理が移される。
ステップS350−12において、メインCPU101aは、開放時間を経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0となったか否か)を判断する。設定された開放時間を経過した場合には、ステップS350−14に処理を移し、設定された開放時間を経過していない場合には、ステップS350−13に処理を移す。
ステップS350−13において、メインCPU101aは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が所定個数(例えば9個)に達したか否かを判定する。
ここで、設定された開放時間が経過しておらず、また、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達していない場合には、そのまま小当たり遊技処理を終了するが、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達している場合には、ステップS350−14に処理を移し、大入賞口を閉鎖させる。
ステップS350−14において、メインCPU101aは、設定された開放時間を経過した場合、または設定された開放時間内であっても大入賞口11に所定個数(例えば9個)の遊技球が入球した場合には、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電を停止する。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS350−15において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電を停止したら、開放回数(K)記憶領域に記憶されている現在の作動回数(K)が最大であるか否かを判断する。ここで、開放回数(K)が最大開放回数であれば、ステップS350−17に処理を移し、開放回数(K)が最大開放回数でなければ、ステップS350−16に処理を移す。具体的には、図9(c)に示すように「小当たり」のときは、最大開放回数は15回となっている。
ステップS350−16において、メインCPU101aは、上記ステップ350−2において決定された小当たり用開放態様決定テーブル(図9(c))を参照して、開放回数(K)に基づいて、閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−17において、メインCPU101aは、開放回数(K)が最大に達したと判断した場合には、開放回数(K)記憶領域に記憶された開放回数(K)をリセットする。
ステップS350−18において、メインCPU101aは、大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。
ステップS350−19において、メインCPU101aは、小当たり遊技終了の情報を演出制御基板102に送信するためにエンディングコマンドを送信バッファにセットする。
ステップS350−20において、メインCPU101aは、メインRAM101cの特別遊技タイマカウンタに、エンディング時間に対応するカウンタを特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−21において、メインCPU101aは、エンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定し場合には、ステップS350−22において特図特電処理データに0をセットし、図17に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。一方、ステップS350−21において、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、そのまま小当たり遊技処理を終了する。
本実施形態では、小当たり遊技処理を行うように構成したが、小当たり遊技処理がなくてもよい。また、本実施形態では、図21に示す大当たり遊技処理及び図22に示す小当たり遊技処理を行うメインCPU101aが特別遊技制御手段を構成する。なお、図22に示す小当たり遊技処理を行わない場合には、図21に示す大当たり遊技処理を行うメインCPU101aが特別遊技制御手段として構成する。
図23を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。
ステップS360−1において、メインCPU101aは、上記ステップS311−10において遊技状態変更フラグ記憶領域にセットされた遊技状態変更フラグ及び遊技状態バッファにある遊技情報をロードする。
ステップS360−2において、図7(b)に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした遊技状態変更フラグ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、大当り終了時に高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、遊技状態変更フラグが02Hであれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットする。
ステップS360−3において、図7(b)に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした遊技状態変更フラグ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、遊技状態変更フラグが02Hであれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に10000回をセットする。
ステップS360−4において、図7(b)に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした遊技状態変更フラグ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、遊技状態変更フラグが02Hの場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が00Hまたは01Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしないが、遊技状態バッファにある遊技情報が02Hまたは03Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットする。
ステップS360−5において、図7(b)に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした遊技状態変更フラグ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、遊技状態変更フラグが02Hの場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が02Hのときには時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に0回をセットし、遊技状態バッファにある遊技情報が02Hでなければ時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に10000回をセットする。
ステップS360−6において、メインCPU101aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS360−7において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図17に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
本実施形態では、高確率フラグをセットするステップS360−2、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に回数をセットするステップS360−3、時短遊技フラグをセットするステップS360−4、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に回数をセットするステップS360−5、高確率遊技フラグ記憶領域と高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域と時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域とにあるデータをクリアするステップS330−16の処理を行うメインCPU101aが、遊技状態制御手段を構成する。
図24を用いて、普図普電制御処理を説明する。
まず、ステップS401において普図普電処理データの値をロードし、ステップS401においてロードした普図普電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データタ=1であれば普通電動役物制御処理(ステップS420)に処理を移す。詳しくは、図25、図26を用いて後述する。
図25を用いて、普通図柄変動処理を説明する。
ステップS410−1において、メインCPU101aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中であればステップS410−13に処理を移し、普通図柄の変動表示中でなければステップS410−2に処理を移す。
ステップS410−2において、メインCPU101aは、普通図柄の変動表示中でない場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶された普通図柄の保留数(G)が1以上であるかを判断する。保留数(G)が「0」の場合には普通図柄の変動表示は行われないため、普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−3において、メインCPU101aは、ステップS410−2において、普通図柄の保留数(G)が「1」以上であると判断した場合には、特別図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値(G)から「1」を減算した新たな保留数(G)を記憶する。
ステップS410−4において、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、1つ前の記憶部に記憶されているデータは、所定の処理領域に書き込まれるとともに、普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
ステップS410−5において、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶された当たり乱数値の判定を行う。なお、複数の当たり乱数が記憶されている場合には、当該当たり乱数が記憶された順に読み出されるようにしている。
具体的には、図4(c)に示す当たり判定テーブルを参照し、抽出した当たり判定用乱数値を上記のテーブルに照らし合わせて当たりか否かの判定を行う。例えば、上記テーブルによれば、非時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」の1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、その他の乱数はハズレと判定される。
ステップS410−6において、メインCPU101aは、上記ステップS205における当たり乱数の判定の結果を参照して、当たりと判定された場合には、ステップS410−7において当たり図柄がセットされ、ハズレと判定された場合にはステップS410−8においてハズレ図柄がセットされる。
ここでいう当たり図柄とは、上記普通図柄表示装置21において最終的にLEDが点灯する図柄のことであり、ハズレ図柄とは最終的にLEDが点灯せずに消灯する図柄のことである。また、当たり図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを点灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることであり、ハズレ図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを消灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることである。
ステップS410−9において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、遊技状態が時短遊技状態にあるときであり、上記フラグがONされていない場合というのは、遊技状態が非時短遊技状態にあるときである。
そして、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていると判断した場合には、ステップS410−10において普通図柄時間カウンタに3秒に対応するカウンタをセットし、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていないと判断した場合には、ステップS410−11において普通図柄時間カウンタに29秒に対応するカウンタをセットする。このステップS410−10またはステップS410−11の処理によって、普通図柄の変動表示の時間が決定されることとなる。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
ステップS410−12において、メインCPU101aは、普通図柄表示装置21において普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄の変動表示というのは、普通図柄表示装置21においてLEDを所定の間隔で点滅させ、あたかも現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与えるものである。この普通図柄の変動表示は、上記ステップS410−10またはステップS410−11において設定された時間だけ継続して行われることとなる。本処理を終了すると、普通図柄変動処理が終了する。
ステップS410−13において、メインCPU101aは、上記ステップS410−1において普通図柄の変動表示中であると判断した場合、設定された変動時間を経過したか否かを判断する。すなわち、普通図柄時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普通図柄時間カウンタが0となっているか判定する。その結果、設定された変動時間を経過していないと判断した場合には、そのまま変動表示を継続して行う必要があるため、普通図柄変動処理を終了して次のサブルーチンを実行する。
ステップS410−14において、メインCPU101aは、設定された変動時間を経過したと判断した場合には、普通図柄表示装置21における普通図柄の変動を停止する。このとき、普通図柄表示装置21には、それ以前のルーチン処理によって設定された普通図柄(当たり図柄またはハズレ図柄)が停止表示する。これにより、普通図柄の抽選の結果が遊技者に報知されることとなる。
ステップS410−15において、メインCPU101aは、設定されていた普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定し、設定されていた普通図柄が当たり図柄であった場合には、ステップS410−16において普図普電処理データ=1をセットし、普通電動役物制御処理に処理を移し、設定されていた普通図柄がハズレ図柄であった場合には、そのまま普通図柄変動処理を終了する。
図26を用いて、普通電動役物制御処理を説明する。
ステップS420−1において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされているか否かを判断する。
ステップS420−2において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていると判定した場合、すなわち、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、普電開放時間カウンタに3.5秒に対応するカウンタをセットする。
ステップS420−3において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていないと判定した場合には、普電開放時間カウンタに0.2秒に対応するカウンタをセットする。
ステップS420−4において、メインCPU101aは、始動口開閉ソレノイド10cに通電を開始する。これにより、第2始動口10が開放して第2の態様に制御されることとなる。
ステップS420−5において、メインCPU101aは、設定された普電開放時間を経過したか否かを判断する。すなわち、普電開放時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普電開放時間カウンタ=0となったか否かを判定する。
ステップS420−6において、メインCPU101aは、設定された普電開放時間を経過したと判定されている場合には、始動口開閉ソレノイド10cの通電を停止する。これにより、第2始動口10は第1の態様に復帰し、再び遊技球の入球が不可能または困難となり、実行されていた補助遊技が終了することとなる。
ステップS420−7において、メインCPU101aは、普図普電処理データ=0をセットして図25の普通図柄変動処理に処理を移し、普通電動役物制御処理は終了する。
次に、演出制御基板102におけるサブCPU102aにより実行される処理について説明する。
(演出制御基板102のメイン処理)
図27を用いて、演出制御基板102のメイン処理を説明する。
ステップS1300において、サブCPU102aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、電源投入に応じて、サブROM102bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM102cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1400に処理を移す。
ステップS1400において、サブCPU102aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、サブRAM102cに記憶される乱数(モード選択用乱数値、演出用乱数値)を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1500に処理を移す。
ステップS1500において、サブCPU102aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、主制御基板101から受信し、サブRAM102cの受信バッファに格納されるコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図28を用いて後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1600に処理を移す。
ステップS1600において、サブCPU102aは、表示・音制御処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、後述するように、コマンド解析処理において決定された演出パターンに基づいて、演出制御基板105に演出表示装置13の表示制御や、音声出力装置18の出力制御を行わせるためのデータを決定し、サブRAM102cにある送信バッファに格納する。この処理が終了した場合には、ステップS1700に処理を移す。
ステップS1700において、サブCPU102aは、ランプ・演出役物制御処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、コマンド解析処理において決定された演出パターンに基づいて、ランプ制御基板104に演出用照明装置16の点灯制御を行わせるためのデータを決定し、サブRAM102cにある送信バッファに格納する。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1400からステップS1700までの処理を繰り返し行う。
図28を用いて、演出制御基板102のコマンド解析処理を説明する。
まず、演出制御基板102は、主制御基板102から送信された制御コマンドを受信すると、図示しない演出制御基板102のコマンド受信割込処理が発生し、受信した制御コマンドを受信バッファに格納する。その後、以下に示すように受信バッファに格納されたコマンドはコマンド解析処理にて解析される。
まず、ステップS1501において、サブCPU102aは、受信バッファに制御コマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに制御コマンドがなければコマンド解析処理を終了し、受信バッファに制御コマンドがあればステップS1502に処理を移す。
ステップS1502において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1503に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければステップS1504に処理を移す。
ステップS1503において、サブCPU102aは、上記ステップ1400において更新されている演出用乱数値から1つの乱数値を抽出し、抽出した演出用乱数値、演出モード記憶領域にセットされている演出モード及び変動パターン指定コマンドの内容に基づいて、複数の演出パターンの中から1つの演出パターンを決定する。
具体的には、演出モード記憶領域に記憶されている演出モードに基づいて、図12及び図13に示す複数の演出パターン決定テーブルの中から1つの演出パターン決定テーブルを決定し、決定した演出パターン決定テーブルを参照して、1つの演出パターンを決定し、決定した演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする。例えば、チャンスモードが設定されている場合に変動パターン指定コマンドとして「E6H01H」を受信したときには、図12(b)に示す演出パターン決定テーブルを参照し、抽出した演出用乱数値が「0〜49」であれば演出パターン21を決定し、抽出した演出用乱数値が「50〜99」であれば演出パターン22を決定する。
その後、かかる演出パターンに基づいて、演出表示装置13、演出用照明装置16、音声出力装置18が制御されることになる。
ステップS1504において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1505に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければステップS1507に処理を移す。
ステップS1505において、サブCPU102aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、演出表示装置13に表示させる演出図柄を決定する。例えば、「短当たり」、「小当たり」、「発展当たり」に対応する演出図柄指定コマンドである場合には、「チャンス−チャンス−チャンス」の文字が揃った演出図柄の組み合わせが決定される。また、「長当たり」に対応する演出図柄指定コマンドである場合には、「777」等の3桁の数字が揃った演出図柄の組み合わせが決定される。
ステップS1506において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが遊技状態指定コマンドであれば、ステップS1507に処理を移し、遊技状態指定コマンドでなければステップS1508に処理を移す。
ステップS1507において、サブCPU102aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を遊技状態記憶領域にセットする。
ステップS1508において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが、大入賞口開放15ラウンド指定コマンド(最終ラウンド指定コマンド)であるか否かを判定する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが大入賞口開放15ラウンド指定コマンドであれば、ステップS1509に処理を移し、大入賞口開放15ラウンド指定コマンドでなければステップS1512に処理を移す。
ステップS1509において、サブCPU102aは、演出ボタン17の操作前の演出パターンを決定し、決定した演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする処理を行う。例えば、液晶表示装置13に「演出ボタンを押してね!」というようなメッセージが表示されるような演出パターンを決定する。
ステップS1510において、サブCPU102aは、演出ボタン17の有効時間を決定するために操作有効時間決定処理を行う。具体的には、演出ボタンの有効時間として5000msに対応するカウンタを操作有効時間カウンタにセットする。なお、操作有効時間カウンタにセットされたカウンタは、後述する図30に示すステップS1821の各種タイマカウンタの更新処理において、2ms毎に−1ずつ減算処理されていく。
ステップ1511においては、サブCPU102aは、遊技者のボタン操作を確認するために、ボタン操作有効フラグをオンにセットする。
ステップ1512においては、サブCPU102aは、受信バッファに格納されている制御コマンドが、その他のコマンドであるか否かを確認し、各々対応する処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
(演出制御基板102のタイマ割込処理)
図29を用いて、演出制御基板102のタイマ割込処理を説明する。
図示はしないが、演出制御基板102に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS1810において、サブCPU102aは、サブCPU102aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1820において、サブCPU102aは、演出制御基板102で用いられる各種タイマカウンタの更新処理や、操作有効時間経過後の演出モード決定処理、演出パターン決定処理を行う。詳しくは、図30を用いて後述する。
ステップS1830において、サブCPU102aは、演出ボタン検出スイッチ17aの信号のチェックを行い、演出ボタン17に関する演出入力制御処理を行う。詳しくは、図31を用いて後述する。
ステップS1840において、サブCPU102aは、サブRAM102bの送信バッファにセットされている各種データを画像制御基板105やランプ制御基板104へ送信する。
ステップS1850において、サブCPU102aは、ステップS1810で退避した情報をサブCPU102aのレジスタに復帰させる。
図30を用いて、演出制御基板102のタイマ更新処理を説明する。
まず、ステップS1821において、サブCPU102aは、演出制御基板102で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。具体的には、操作有効時間カウンタから2ms毎に−1減算する処理を行う。
ステップS1822において、サブCPU102aは、上記ステップS1821において減算された操作有効時間カウンタが0になったか否かを判定する。すなわち、操作有効時間が経過したか否かを判定する。操作有効時間カウンタが0であればステップS1823に処理を移し、操作有効時間カウンタが0でなければタイマ更新処理を終了する。
ステップS1823において、サブCPU102aは、ボタン操作有効フラグがオンになっているか否かの判定をする。ボタン操作有効フラグがオンになっていればステップS1824に処理を移し、ボタン操作有効フラグがオンになっていなければタイマ更新処理を終了する。後述するように、ボタン操作有効フラグは演出ボタン検出スイッチ17aからの信号を入力するとオフになることから(S1835−7参照)、操作有効時間の経過後にボタン操作有効フラグがオンになっていると、演出ボタン17の操作が行われずに操作有効時間が経過したことを意味する。そして、演出ボタン17の操作が行われずに操作有効時間が経過した場合には、後述するステップS1824〜ステップS1827の処理が行われることとなる。
ステップS1824において、サブCPU102aは、演出モード決定テーブルの決定処理を行う。具体的には、演出ボタン17が操作されなかった場合の演出モード決定テーブルとして、図11(b)に示す演出ボタン未操作時の演出モード決定テーブルを決定する。
ステップS1825において、サブCPU102aは、上記ステップS1824において決定された演出モード決定テーブル、すなわち図11(b)に示す演出ボタン未操作時の演出モード決定テーブルを参照し、演出図柄指定コマンドに基づいて、複数の演出モードの中から1つの演出モードを決定し、決定した演出モードを演出モード記憶領域にセットする。
ここで、図11(b)に示す演出ボタン未操作時の演出モード決定テーブルによると、大当たりに対応する演出図柄指定コマンドであれば全て「スペシャルモード」が決定され、「確変報知モード」が決定されることはない。このため、遊技者は演出ボタン17の操作を行わなければ高確率遊技状態に移行しないように体感することとなる。
ステップS1826において、サブCPU102aは、決定された演出モードを参照し、 操作有効時間内に演出ボタン17が操作されなかったことに対応する演出パターンを決定する。そして、決定した演出パターンに対応する演出パターンデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。例えば、液晶表示装置13に「次は演出ボタンを押してね!スペシャルモード突入!」というようなメッセージが表示されるような演出パターンを決定し、かかる演出パターンデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。これにより、最終ラウンドの操作有効時間の経過後に、液晶表示装置13に演出モードの内容が表示される。
ステップS1827において、サブCPU102aは、演出モードが決定されたので、ボタン操作有効フラグをオフにする。これにより、上記ステップS1824〜ステップS1827の演出ボタン17が操作されなかったときの演出モードの決定処理は、操作有効時間が経過して1度だけ実行されることとなる。本ステップを終了すると、タイマ更新処理を終了する。
図31を用いて、演出制御基板102の演出入力制御処理を説明する。
まず、ステップS1831において、サブCPU102aは、演出ボタン検出スイッチ17aから検出信号を入力したか否かを判定する。演出ボタン検出スイッチ17aから検出信号を入力していればステップS1832に処理を移し、演出ボタン検出スイッチ17aから検出信号を入力していなければ演出入力制御処理を終了する。
ステップS1832において、サブCPU102aは、RTC102dから現在の時刻を示す時刻信号を入力し、営業時間外(24時〜6時)であるか否かを判定する。営業時間外であればステップS1833に処理を移し、営業時間外でなければステップS1834に処理を移す。
ステップS1833において、サブCPU102aは、演出モード決定テーブルの第1時刻、第2時刻、第3時刻を設定するために、演出モード決定テーブル設定処理を行う。
具体的には、遊技機の初期値として、第1時刻として10時〜11時が設定され、第2時刻として11時〜22時が設定され、第3時刻として22時〜23時が設定されているが、遊技店の営業時間や経営方針等に合わせるため、遊技店側で第1時刻、第2時刻、第3時刻を自由に設定することができるようにしている。例えば、営業時間外に最初に演出ボタン検出スイッチ17aから検出信号を入力すると、第1時刻の設定時間を変更するための10秒が設定され、10秒以内に、再度演出ボタン検出スイッチ17aから検出信号を入力する毎に第1時刻の設定時間が変更されていく(例えば、「10時〜11時」→「10時30分〜11時30分」→「11時〜12時」→・・・・→「9時30分〜10時30分」→「10時〜11時」と変更していく)。そして、第1時刻の設定時間を変更するための10秒が経過すると、第1時刻の設定時間が決定されるとともに、第2時刻の設定時間を変更するための10秒が設定される。第2時刻の設定時間を変更するための10秒以内に、再度演出ボタン検出スイッチ17aから検出信号を入力する毎に第2時刻の設定時間が変更されていく。以降は同様に、第2時刻の設定時間を変更するための10秒が終了すると、第2時刻の設定時間が決定されるとともに、第3時刻の設定時間を変更するための10秒が設定され、第3時刻の設定時間を変更するための10秒が終了すると、第3時刻の設定時間が決定される。
これにより、営業時間外に演出ボタン検出スイッチ17aから検出信号を入力した場合には、遊技店側で図10及び図11に示す演出モード決定テーブルの第1時刻、第2時刻、第3時刻を適宜自由に設定することができる。なお、本ステップを省略して、遊技店側が演出モード決定テーブルの第1時刻、第2時刻、第3時刻を自由に設定することができないようにしてもよい。
ステップS1834において、サブCPU102aは、操作有効時間が0であるか否かを判定する。操作有効時間が0であれば演出入力制御処理を終了し、操作有効時間が0でなければステップS1835に処理を移す。すなわち、操作有効時間が0であるときに、演出ボタン17の操作を行っても無効になる。
ステップS1835において、サブCPU102aは、演出ボタン操作時の演出モード決定処理を行う。すなわち、操作有効時間が0でないときに演出ボタン17の操作があると、演出ボタン操作時の演出モードの決定を行う。詳しくは図32を用いて後述する。
図32を用いて、演出制御基板102の演出ボタン操作時の演出モード決定処理を説明する。
まず、ステップS1835−1において、サブCPU102aは、RTC102dから現在の時刻を示す時刻信号を入力する現在時刻検出処理を行う。
ステップS1835−2において、サブCPU102aは、演出モードを決定するためのモード選択用乱数値を抽出する。
ステップS1835−3において、サブCPU102aは、上記ステップS1835−1において入力した時刻信号に基づいて、図10(a)に示す第1時刻用の演出モード決定テーブル、図10(b)に示す第2時刻用の演出モード決定テーブル、図11(a)に示す第3時刻用の演出モード決定テーブルの中から1つの演出モード決定テーブルを決定する。
なお、上記ステップS1833で説明した通り、遊技機の初期値としては第1時刻として10時〜11時が設定され、第2時刻として11時〜22時が設定され、第3時刻として22時〜23時が設定されているが、遊技店側で第1時刻、第2時刻、第3時刻が適宜変更可能になっている。例えば、遊技店側で第1時刻、第2時刻、第3時刻を変更しなかった場合において、現在時刻が10時30分であるときには、図10(a)に示す第1時刻用の演出モード決定テーブルが決定される。本実施形態においては、時刻信号に基づいて演出モード決定テーブルを決定するサブCPU102aが決定確率情報決定手段を構成する。
ステップS1835−4において、サブCPU102aは、上記ステップS1835−3で決定された演出モード決定テーブルを参照し、受信した演出図柄指定コマンドと上記ステップS1835−2で抽出されたモード選択用乱数値とに基づいて、演出モードを決定し、決定した演出モードを演出モード記憶領域にセットする演出モード決定処理を行う。例えば、図10(a)に示す第1時刻用の演出モード決定テーブルが決定された場合において受信した演出図柄指定コマンドが「E0H01H」であるときには、モード選択用乱数値が「0〜74」であれば「確変報知モード」を決定し、モード選択用乱数値が「75〜99」であれば「スペシャルモード」を決定する。
ステップS1835−5において、サブCPU102aは、ボタン操作を行ったことを示すため、演出ボタン17の操作後の演出パターンを決定し、決定した演出パターンに対応する演出パターンデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。このとき、ボタン操作後の演出パターンは、上記ステップS1835−4において決定された演出モードに基づいて決定される。例えば、「確変報知モード」が決定されている場合には、液晶表示装置13に「やったね!確変突入!」というようなメッセージが表示されるような演出パターンを決定し、「スペシャルモード」が決定されている場合には、液晶表示装置13に「まだまだチャンスはあるぞ!スペシャルモード突入!」というようなメッセージが表示されるような演出パターンを決定し、かかる演出パターンデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。これにより、最終ラウンドの演出ボタン17の操作後に、液晶表示装置13に演出モードの内容が報知される。
ステップS1835−6において、サブCPU102aは、操作有効時間=0をセットして、操作有効時間をクリアする。
ステップS1835−7において、サブCPU102aは、ボタン操作を行ったことを示すため、ボタン操作有効フラグをオフにする。これにより、操作有効時間が0となっても上記S1823の処理により、上記S1824〜S1827の処理が行われることはない。ステップS1835−7の処理を終了すると、演出ボタン操作時の演出モード決定処理を終了する。
本実施形態では、演出ボタンが操作されなかった場合の演出モードを決定するためのステップS1825の処理、演出ボタンが操作された場合の演出モードを決定するための図32の演出モード決定処理を行うサブCPU102aが演出状態決定手段を構成する。
次に、画像制御基板105とランプ制御基板104について簡単に概略を説明する。
画像制御基板105において、液晶表示装置13を制御する際には、受信した演出用のコマンドに基づいて、音声CPUが音声ROMから音声出力装置制御プログラムを読み出して、音声出力装置18における音声を出力制御する。また、演出制御基板102から画像制御基板105に演出用のコマンドが送信されると、画像CPUが画像ROMからプログラムを読み出して、受信した演出用のコマンドに基づいて液晶表示装置13における画像表示を制御する。
ランプ制御基板104においては、受信した演出用のコマンドに基づいて演出役物装置作動プログラムを読み出して、演出役物装置14、15を作動制御するとともに、受信した演出用のコマンドに基づいて演出用照明装置制御プログラムを読み出して、演出用照明装置16を制御する。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、低確率遊技状態または高確率遊技状態が決定された場合に決定される「スペシャルモード」と、高確率遊技状態が決定された場合に決定される「確変報知モード」との複数の演出モードを備える。そして、RTCによって計時されている現在時刻に基づいて「確変報知モード」を決定するための決定確率を決定し、高確率遊技状態が決定された場合には、決定された決定確率に基づいて「スペシャルモード」または「確変報知モード」を決定する。
これにより、遊技機で高確率遊技状態が決定される確変突入率は一定でありながら、時刻によって「確変報知モード」が報知される確率が変動することになるから、遊技機の射幸性を向上させずに、遊技者が体感する確変突入率が変動し、遊技状態が高確率遊技状態へ移行することへの期待感を向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
また、本実施形態によれば、高確率遊技状態が決定された場合に、遊技者によって演出ボタン17の操作が行われたときには「スペシャルモード」または「確変報知モード」のいずれかの演出モードが決定されるが、演出ボタン17の操作が行われなかったときには、「確変報知モード」を決定することなく「スペシャルモード」を決定する。
これにより、遊技者が演出ボタン17の操作を行わなければ「確変報知モード」が報知されることがないので、遊技者は演出ボタン17の操作を行わなければ高確率遊技状態に移行しないように体感することとなる。このため、遊技者に演出ボタン17の操作を促し、遊技への参加意識をより向上させて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
17 演出ボタン
17a 演出ボタン検出スイッチ
101 主制御基板
101a メインCPU
101b メインROM
101c メインRAM
102 演出制御基板
102a サブCPU
102b サブROM
102c サブRAM

Claims (2)

  1. 所定の確率に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技の制御を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技の制御を行うと判定されたことを条件に、前記特別遊技の制御を行う特別遊技制御手段と、
    前記特別遊技判定手段に第1の確率に基づいて前記特別遊技の制御を行うと判定させる低確率遊技状態と、前記特別遊技判定手段に前記第1の確率よりも高い第2の確率に基づいて前記特別遊技の制御を行うと判定させる高確率遊技状態との少なくともいずれかの遊技状態を予め定められた確率で決定する遊技状態決定手段と、
    前記遊技状態決定手段によって決定された遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
    前記遊技状態決定手段によって前記低確率遊技状態が決定された場合には第1の演出状態を決定し、前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合には第1の演出状態または第2の演出状態を決定する演出状態決定手段と、
    前記演出状態決定手段によって決定された演出状態を報知する報知手段と、
    時刻の計時を行なう計時手段と、
    前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合に、前記第2の演出状態を決定するための決定確率が定められた決定確率情報を複数記憶する決定確率情報記憶手段と、
    前記計時手段によって計時されている時刻に基づいて、前記決定確率情報記憶手段に記憶された複数の前記決定確率情報から1つの前記決定確率情報を決定する決定確率情報決定手段とを備え、
    前記演出状態決定手段は、前記決定確率情報決定手段によって決定された前記決定確率情報に基づいて、前記第1の演出状態または前記第2の演出状態を決定することを特徴とする遊技機。
  2. 所定の操作を検知する操作検知手段と、
    前記演出状態決定手段は、前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合に前記操作検知手段によって所定の操作が検知されたときには、前記決定確率情報決定手段によって決定された前記決定確率情報に基づいて前記第1の演出状態または前記第2の演出状態のいずれかの前記演出状態を決定し、前記遊技状態決定手段によって前記高確率遊技状態が決定された場合に前記操作検知手段によって所定の操作が検知されなかったときには、前記第1の演出状態を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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