JP2010172379A - 円筒形風船構造の笠 - Google Patents

Abstract

【課題】出来る限り使用部材を少なく軽量にし携帯に便利にするとともに、少しぐらいの風雨に耐えうる剛性を有する構造とする。また、製作し易くするために溶着部分は全て直線とすること。さらに、装着に紐やベルト等を利用せず着脱を容易にすること。
【解決手段】製作し易く、かつ軽くするために、笠の覆いの部分は円錐形の薄膜とし、骨組みは逆止弁をつけた４本の細長い円筒形風船を井形に組み円錐形の笠の底面に固定した。そして、容易に着脱できるよう４本の円筒形風船で組んだ井形の中央のサイズは頭より少し小さくし、井形中央に頭を入れるだけで固定され使用できるようにした。
【選択図】図２

Description

本発明は、１枚の円錐形の薄膜と４本の逆止弁付きの円筒形風船で構成し、この円筒形風船に空気を入れて使用する折りたたみ可能な笠に関するものである。

従来の笠は、茅等で製作され、あご紐を使って頭に固定するため、折り畳みができず携帯に不便であり、あご紐の使用が煩わしくもあった。

また、笠に類似した、既に発明及び考案されている空気を入れて使用するビニール製等の薄膜構造の傘も、構造が複雑なため製作が困難であり、構造的に実用的でないものが多い。

これらの改善策として、円錐形の薄膜の底面円周に、井形に組んだ４本の円筒形風船を固定し骨組みとする簡単な構造とし、装着時は頭の大きさより少し小さい井形の中央に頭を入れ固定することにより、あご紐が不要となった。
特開２００５−０７４０３９

解決しようとする課題は、従来のものが嵩張り携帯に不便であること、また一般的に提案されている空気膜構造のものはリング状の風船を使用しているため製作が難しく、構造的に風の影響を受け易いことである。

本発明は、できるだけ軽くするために、また製作を容易にするために、円錐形の薄膜と４本の円筒形風船の力学的釣り合いで、円錐形の薄膜を笠状に立体的にくみ上げることを目的とし、４本の円筒形風船で笠の底面を形作るとともに、立体性を持たせるため４本の円筒形風船の片側端部を上に持ち上げた。

この立体的に組んだ井形の８個の端部に、円錐形の薄膜を固定することにより、円筒形風船の圧縮力とうす膜の引っ張り力が釣り合い笠を形作る。

４本の円筒形風船は、それぞれの管の１端を円錐笠の底面円周に固定し、他端を円錐笠の底面より少し上部の円周に固定する。この場合、各円筒形風船の一端は他の風船管の下に、他端は別の風船管の上に置き、それぞれを反り合わせることによりお互いの摩擦力により井形の剛性を増す。

図１は、本発明の断面図であり、１は円筒形風船部分、２は雨除け部分、３は空気注入口である。

図２は、本発明の平面図であり、１は円筒形風船部分、２は雨除け部分、３は空気注入口である。

骨組みである円筒形風船の空気を抜けば非常にコンパクトに折りたため、空気を入れれば笠になる携帯に便利な笠である。 なお、円筒形風船は、ここでは４本としたが、５本でも６本でも良い。
また、少し笠の円錐を大きくし、井形の中央に柄となる円錐台形風船を取り付けることにより傘としても使用できる。

断面図である。 平面図である。

１ 風船部分
２ 雨除け部分
３ 空気注入口

Claims (1)

1. 骨組みを細い円筒形の風船で組み、雨除けまたは日除け部分を円錐形の薄膜で構成する笠において、４本の井形に組む円筒形風船の各々の一方の端部を円錐形の底面円周部分に、他の端部を少し上部の円周部分に固定することにより、各円筒形風船に空気を注入すると円錐形の底面が拡張し笠を形成する。そして、井形の中央に頭を入れることにより紐が無くとも使用できることを特徴とする携帯用の笠である。