JP2010171733A - 無線通信システム、無線端末、制御装置、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線端末、制御装置、及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】下り方向通信において無線端末が干渉信号を受信する場合であっても、通信品質を十分に改善する。
【解決手段】本発明に係る無線通信システム10Aは、複数の第1送信アンテナを介して、チャネルAが用いられる第1無線信号を無線端末UE1に送信する無線基地局BS1と、複数の第2送信アンテナを介して、チャネルAが用いられる第2無線信号を無線端末UE5に送信する無線基地局BS2とを制御する制御装置100Aを備える。無線端末UE1は、第2無線信号を受信した場合に、無線端末UE1への第2無線信号の到来方向D1に基づく干渉情報を無線基地局BS1に送信する。制御装置100Aは、無線基地局BS1が受信した干渉情報に基づいて、第2送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点を到来方向D1に向けるための制御情報を無線基地局BS2に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチアンテナ技術が用いられる無線通信システム、無線端末、制御装置、及び無線通信方法に関する。
近年、無線通信システムでは、有限な周波数帯域を効率的に利用するために、無線信号の送信側又は受信側の少なくとも一方が複数のアンテナを用いるマルチアンテナ技術が利用されている。マルチアンテナ技術の一つとして、複数の送信アンテナを介して同一の周波数を用いる信号系列を複数同時に送信するとともに、複数の受信アンテナを介して当該信号系列を受信し、各信号系列に分離する複数入力複数出力(MIMO)通信が知られている。
MIMO通信には、受信側が、送信側との間の伝搬路特性を推定し、推定した伝搬路特性に基づくフィードバック情報を送信側にフィードバックする方式(いわゆる、閉ループMIMO)がある。送信側は、受信側からのフィードバック情報に基づいて、各種の送信制御、例えば送信アンテナ毎の重み付けを行う。閉ループMIMOによれば、送信側が伝搬路特性の変化に適応した送信制御を行うことができるため、通信品質を改善することができる。
特表2008-536342号公報
ところで、近年では、周波数帯域をさらに効率的に利用するために、隣接するセル間で同一の通信チャネル(具体的には、同一の周波数)を使用する無線通信システムが実現されている。
このような無線通信システムにおける下り方向通信では、無線信号の受信側となる無線端末は、接続先の無線基地局からの所望信号だけでなく、周辺に位置する他の無線基地局からの干渉信号を受信する場合がある。
しかしながら、上述した閉ループMIMOにおいては、送信側と受信側との間で閉じたフィードバック制御を行っており、無線端末が干渉信号を受信する場合には、通信品質を十分に改善することができない問題があった。
そこで、本発明は、下り方向通信において無線端末が干渉信号を受信する場合であっても、通信品質を十分に改善することができる無線通信システム、無線端末、制御装置、及び無線通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、第1無線端末(無線端末UE1)と、複数の第1送信アンテナ(アンテナ301〜304)を介して、所定の通信チャネル(チャネルA)が用いられる第1無線信号を前記第1無線端末に送信する第1無線基地局(無線基地局BS1)と、複数の第2送信アンテナ(アンテナ401〜404)を介して、前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を第2無線端末(無線端末UE5)に送信する第2無線基地局(無線基地局BS2)とを有する無線通信システム(無線通信システム10A又は10B)であって、前記第1無線基地局と前記第2無線基地局とを制御する制御装置(制御装置100A又は100B)を備え、前記第1無線端末は、前記第2無線基地局から前記第2無線信号を受信した場合に、前記第1無線端末への前記第2無線信号の到来方向(到来方向D1)を推定し、前記推定した到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線基地局に送信し、前記制御装置は、前記第1無線基地局が受信した前記干渉情報に基づいて、前記第2送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点を前記第1無線端末の方向に向けるための制御情報を前記第2無線基地局に送信することを要旨とする。
このような無線通信システムによれば、第1無線端末が第2無線基地局から第2無線信号(すなわち、干渉信号)を受信する場合に、第2無線基地局において、第1無線端末の方向にヌル点を向けることができるため、第1無線端末が第2無線信号を受信することを回避でき、第1無線端末における通信品質を十分に改善することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記第2無線基地局は、前記制御装置から受信した前記制御情報と、前記第2無線端末からフィードバックされるフィードバック情報とに基づいて、前記第1無線端末の方向に前記ヌル点を向け、且つ、前記第2無線端末の方向に前記指向性ビームを向けて、前記第2無線信号を送信することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記制御装置は、前記第1無線基地局に含まれることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記制御装置は、前記第1無線基地局と前記第2無線基地局とは個別に設けられることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1〜第4の何れかの特徴に係り、前記第1無線端末は、前記第2無線信号に基づいて、前記第2無線基地局を識別する基地局識別情報を前記第1無線基地局に送信し、前記制御装置は、前記第1無線基地局が受信した前記基地局識別情報に基づいて、複数の無線基地局の中から前記第2無線基地局を特定し、前記特定した第2無線基地局に対し、前記制御情報を送信することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1〜第4の何れかの特徴に係り、前記制御装置は、前記干渉情報と前記第2無線基地局とを対応付けた対応情報を予め保持し、前記第1無線基地局が受信した前記干渉情報と、前記保持している対応情報とに基づいて、複数の無線基地局の中から前記第2無線基地局を特定し、前記特定した第2無線基地局に対し、前記制御情報を送信することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1〜第6の何れかの特徴に係り、前記干渉情報は、前記第1無線端末が推定した前記到来方向を示す情報、又は、前記第1無線端末の方向に前記ヌル点を向けさせる送信アンテナ重みを識別する情報であることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1〜第7の何れかの特徴に係り、前記制御情報は、前記第1無線端末が推定した前記到来方向を示す情報、又は、前記第1無線端末の方向に前記ヌル点を向けさせる送信アンテナ重みを識別する情報であることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、所定の通信チャネル(チャネルA)が用いられる第1無線信号を複数の送信アンテナ(アンテナ301〜304)を介して送信する第1無線基地局(無線基地局BS1)から、前記第1無線信号を受信する受信部(受信部211)を有する無線端末(無線端末UE1)であって、前記受信部が、前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を第2無線基地局(無線基地局BS2)から受信した場合に、前記無線端末への前記第2無線信号の到来方向(到来方向D1)を推定する到来方向推定部(到来方向推定部221)と、前記到来方向推定部によって推定された前記到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線基地局に送信する送信部(送信部212)とを備えることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、所定の通信チャネル(チャネルA)が用いられる第1無線信号を複数の第1送信アンテナ(アンテナ301〜304)を介して第1無線端末(無線端末UE1)に送信する第1無線基地局(無線基地局BS1)と、前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を複数の第2送信アンテナ(アンテナ401〜404)を介して第2無線端末に送信する第2無線基地局(無線基地局BS2)とを制御する制御装置(制御装置100A又は100B)であって、前記第1無線端末への前記第2無線信号の到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線基地局が前記第1無線端末から受信した場合に、前記干渉情報に基づいて、前記第2送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点を前記第1無線端末の方向に向けるための制御情報を前記第2無線基地局に送信する送信部(送信部112)を備えることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、所定の通信チャネル(チャネルA)が用いられる第1無線信号を複数の第1送信アンテナ(アンテナ301〜304)を介して第1無線基地局(無線基地局BS1)から第1無線端末(無線端末UE1)に送信するステップ(ステップS101又はS201)と、前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を複数の第2送信アンテナ(アンテナ401〜404)を介して第2無線基地局(無線基地局BS2)から第2無線端末(無線端末UE5)に送信するステップ(ステップS102又はS202)とを有する無線通信方法であって、前記第1無線端末が、前記第2無線基地局から前記第2無線信号を受信した場合に、前記第1無線端末への前記第2無線信号の到来方向を推定するステップ(ステップS109a又はS209a)と、前記推定するステップにおいて推定した前記到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線端末から前記第1無線基地局に送信するステップ(ステップS111a又はS211a)と、前記第1無線基地局と前記第2無線基地局とを制御する制御装置(制御装置100A又は100B)が、前記第1無線基地局が受信した前記干渉情報に基づいて、前記第2送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点を前記第1無線端末の方向に向けさせるための制御情報を前記第2無線基地局に送信するステップ(ステップS115又はS214)とを備えることを要旨とする。
本発明によれば、下り方向通信において無線端末が干渉信号を受信する場合であっても、通信品質を十分に改善することができる無線通信システム、無線端末、制御装置、及び無線通信方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの全体構成図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムにおいて用いられるチャネルを説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの概略動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る無線端末の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局(第1無線基地局)の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局(第2無線基地局)の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態において実行される送信指向性制御の詳細について説明するための図である。 本発明の第1実施形態において実行される送信指向性制御の詳細について説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの動作を示す動作シーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信システムの全体構成図である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局(第1無線基地局)の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信システムの動作を示す動作シーケンス図である。
次に、図面を参照して、本発明の第1実施形態及び第2実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
[第1実施形態]
第1実施形態では、(1)無線通信システム10Aの概要、(2)無線通信システム10Aの詳細構成、(3)無線基地局BS2における送信指向性制御、(4)無線通信システムの動作、(5)効果について説明する。
(1)無線通信システム10Aの概要
無線通信システム10Aの概要について、(1.1)無線通信システム10Aの概略構成、(1.2)無線通信システム10Aの概略動作の順に説明する。
(1.1)無線通信システム10Aの概略構成
図1は、第1実施形態に係る無線通信システム10Aの全体構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10Aは、無線端末UE1、無線端末UE2、無線端末UE3、無線端末UE4、無線端末UE5、無線基地局BS1(第1無線基地局)、無線基地局BS2(第2無線基地局)、及び制御装置100Aを有する。
図1では、説明の便宜上、無線基地局BS1及び無線基地局BS2のみを図示しているが、実際には、無線基地局BS1及び無線基地局BS2それぞれに隣接して他の無線基地局が設置されている。
無線通信システム10Aは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において標準化されているLTE(Long Term Evolution)規格に基づく構成を有している。第1実施形態では、主に下り方向(以下、ダウンリンク)通信について説明する。
無線基地局BS1は、セルC1内に位置する無線端末UE1〜UE4の接続先であり、無線端末UE1〜UE4とダウンリンク通信を実行する。無線端末UE1〜UE4のうち無線端末UE1〜UE3は、セルC1の端部に位置している。
無線基地局BS2は、セルC1に隣接するセルC2内に位置する無線端末UE5の接続先であり、無線端末UE5とダウンリンク通信を実行する。
制御装置100Aは、有線通信網であるバックボーンネットワーク上に設けられ、無線基地局BS1及び無線基地局BS2に有線接続される。制御装置100Aは、無線基地局BS1及び無線基地局BS2を制御する。
無線通信システム10Aには、マルチキャリア通信方式の一つである直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式が採用されている。OFDMA方式では、複数のサブキャリアを用いてサブチャネルと呼ばれる通信チャネル(以下、チャネル)が構成され、当該チャネルが無線基地局から無線端末に割り当てられる。また、無線通信システム10Aには、複信方式として周波数分割複信(FDD)方式が採用されている。
図1の例では、無線基地局BS1は、図2に示すチャネルAを無線端末UE1に、チャネルBを無線端末UE2に、チャネルCを無線端末UE3に、チャネルDを無線端末UE4にそれぞれ割り当てている。以下では、これらのチャネルを用いて無線基地局BS1が送信する無線信号を第1無線信号と称する。
無線基地局BS2は、図2に示すチャネルAを無線端末UE5に割り当て、チャネルB,C,Dを不図示の他の無線端末に割り当てている。以下では、これらのチャネルを用いて無線基地局BS2が送信する無線信号を第2無線信号と称する。
無線端末UE1は、チャネルAが用いられる第1無線信号を接続先の無線基地局BS1から所望信号として受信するとともに、チャネルAが用いられる第2無線信号を無線基地局BS2から干渉信号として受信している。チャネルAが用いられる第2無線信号は、無線基地局BS2からD1方向に向けて無線端末UE1に到来する。
なお、無線端末UE5は、チャネルAが用いられる第2無線信号を無線基地局BS2から所望信号として受信する。チャネルAが用いられる第2無線信号は、無線基地局BS2からD5方向に向けて無線端末UE1に到来する。
同様に、無線端末UE2は、チャネルBが用いられる第1無線信号を接続先の無線基地局BS1から所望信号として受信するとともに、チャネルBが用いられる第2無線信号を無線基地局BS2から干渉信号として受信している。チャネルBが用いられる第2無線信号は、無線基地局BS2からD2方向に向けて無線端末UE2に到来する。
無線端末UE3は、チャネルCが用いられる第1無線信号を接続先の無線基地局BS1から所望信号として受信するとともに、チャネルCが用いられる第2無線信号を無線基地局BS2から干渉信号として受信している。チャネルCが用いられる第2無線信号は、無線基地局BS2からD3方向に向けて無線端末UE3に到来する。
無線基地局BS1及び無線基地局BS2は、上述した閉ループMIMOに基づくダウンリンク通信を実行する。
具体的には、無線基地局BS1は、無線基地局BS1に設けられた複数のアンテナ(第1送信アンテナ)を介して、第1無線信号を無線端末UE1〜UE4に送信する。無線端末UE1〜UE4は、無線端末UE1〜UE4に設けられた複数のアンテナ(受信アンテナ)を介して第1無線信号をそれぞれ受信する。
無線基地局BS2は、無線基地局BS2に設けられた複数のアンテナ(第2送信アンテナ)を介して、第2無線信号を無線端末UE5に送信する。無線端末UE5は、無線端末UE5に設けられた複数のアンテナ(受信アンテナ)を介して第2無線信号を受信する。
第1実施形態では、ダウンリンク通信において、送信アンテナが4つであり、受信アンテナが2つであるMIMO(いわゆる、4×2MIMO)について説明する。
無線端末UE1〜UE4それぞれは、無線基地局BS1から受信した第1無線信号を分析し、無線基地局BS1におけるマルチアンテナ送信を適応的に制御するためのフィードバック情報を周期的に無線基地局BS1に送信する。無線端末UE5は、無線基地局BS2から受信した第2無線信号を分析し、無線基地局BS2におけるマルチアンテナ送信を適応的に制御するためのフィードバック情報を周期的に無線基地局BS2に送信する。
LTE規格において、フィードバック情報は、“RI(Rank Indicator)”、“PMI(Precoding Matrix Indicator)”、“CQI(Channel Quality Indicator)”を含む。RIは、信号系列であるストリーム(LTE規格ではレイヤと称される)の数を制御するための情報である。PMIは、送信アンテナ重み(LTE規格ではプリコーディングマトリクスと称される)を制御するための情報である。CQIは、送信電力および変調方式を制御するための情報である。また、RI、PMI及びCQIは、無線基地局BS1及びBS2におけるリソーススケジューリングにも用いられる。
無線端末UE1〜UE4それぞれは、レイヤ数を決定し、決定したレイヤ数に対応するRIをフィードバック情報として無線基地局BS1に送信する。無線端末UE1〜UE4それぞれは、レイヤ数に応じて、受信品質(例えばSNR)が最大となるプリコーディングマトリクスを算出し、算出結果に応じたPMIをフィードバック情報として無線基地局BS1に送信する。また、無線端末UE1〜UE4それぞれは、受信品質に対応するCQIを求め、当該CQIをフィードバック情報として無線基地局BS1に送信する。無線基地局BS1は、フィードバック情報に従って、レイヤ数、プリコーディングマトリクス、送信電力および変調方式などを制御する。
同様に、無線端末UE5は、無線基地局BS2から受信した無線信号を分析し、無線基地局BS2におけるマルチアンテナ送信を適応的に制御するためのフィードバック情報(RI,PMI,CQI)を周期的に無線基地局BS2に送信する。
(1.2)無線通信システム10Aの概略動作
次に、図3を用いて、無線通信システム10Aの概略動作について説明する。
無線端末UE1は、無線基地局BS2からの第2無線信号を干渉信号として受信した場合、無線端末UE1への第2無線信号の到来方向D1を推定し、到来方向D1に基づく干渉情報を無線基地局BS1に送信する。
また、無線端末UE2は、無線基地局BS2からの第2無線信号を干渉信号として受信した場合、無線端末UE2への第2無線信号の到来方向D2を推定し、到来方向D2に基づく干渉情報を無線基地局BS1に送信する。
無線端末UE3は、無線基地局BS2からの第2無線信号を干渉信号として受信した場合、無線端末UE3への第2無線信号の到来方向D3を推定し、到来方向D3に基づく干渉情報を無線基地局BS1に送信する。
例えば、無線端末UE1〜UE3は、上述したフィードバック情報と共に、干渉情報を無線基地局BS1に送信する。
無線基地局BS1は、無線端末UE1〜UE3から受信した干渉情報を制御装置100Aに中継する。制御装置100Aは、受信した干渉情報に基づいて、無線端末UE1〜UE3それぞれの方向(到来方向D1〜D3)に対して、無線基地局BS2に設けられた複数の送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点(不感点)を到来方向に向けるための制御情報を無線基地局BS2に送信する。
指向性ビームを形成しつつMIMO通信を行う通信形態は、一般的にビームフォーミングMIMOと称される。
無線基地局BS2は、制御装置100Aから受信した制御情報と、無線端末UE5からフィードバックされるフィードバック情報とに基づいて、無線端末UE1〜UE3それぞれの方向D1〜D3にヌル点を向け、且つ、無線端末UE5の方向D5に指向性ビームを向けて、第2無線信号を送信する。
なお、干渉情報は、例えば、干渉信号の到来方向を示す係数又は角度を示す情報である。到来方向の推定には、既存の到来方向推定技術が利用できる。ただし、到来方向の推定には、無線端末の状態に応じて変化する相対的な方向を推定するのではなく、絶対的な方向が得られる必要がある。相対的な方向を得る到来方向推定技術を用いる場合には、無線端末に設けられたGPS又は方位センサなどと併用することで、絶対的な方向を得ることができる。
干渉情報の情報量を低減するためには、到来方向を示す係数又は角度を示す情報をPMIに変換し、当該PMIを干渉情報として使用してもよい。この場合、無線端末UE1は、無線端末UE1の方向D1にヌル点を向けるプリコーディングマトリクスに対応するPMIを干渉情報として無線基地局BS1に送信する。
同様に、無線端末UE2は、無線端末UE2の方向D2にヌル点を向けるプリコーディングマトリクスに対応するPMIを干渉情報として無線基地局BS1に送信する。無線端末UE3は、無線端末UE3の方向D3にヌル点を向けるプリコーディングマトリクスに対応するPMIを干渉情報として無線基地局BS1に送信する。
到来方向を示す係数又は角度を示す情報が干渉情報として使用される場合、制御情報としては、到来方向を示す係数又は角度を示す情報をそのまま使用する、又は、当該情報をPMIに変換して使用することができる。PMIが干渉情報として使用される場合、制御情報としては、当該PMIをそのまま使用することができる。
干渉情報および制御情報としてPMIを用いることで、干渉情報および制御情報の情報量を低減でき、無線通信システム10Aにおける実装を容易にすることができる。
(2)無線通信システム10Aの詳細構成
次に、無線通信システム10Aの詳細構成について、(2.1)無線端末UE1の構成、(2.2)無線基地局BS1の構成、(2.3)制御装置100Aの構成、(2.4)無線基地局BS2の構成の順に説明する。なお、以下においては、本発明に関連する構成について主に説明する。
(2.1)無線端末UE1の構成
図4は、無線端末UE1の構成を示す機能ブロック図である。他の無線端末(無線端末UE2〜無線端末UE5)は無線端末UE1と同様に構成されるため、ここでは、各無線端末を代表して無線端末UE1について説明する。
図4に示すように、無線端末UE1は、アンテナ201及び202、無線通信部210、制御部220および記憶部230を有する。
無線通信部210は、アンテナ201及び202を介して無線信号を受信する受信部211と、アンテナ201及び202を介して無線信号を送信する送信部212とを有する。受信部211は、無線基地局BS1から受信した第1無線信号に含まれる既知信号であるパイロット信号に基づいてチャネル推定を実行し、チャネル推定の結果を用いてフィードバック情報を生成する。送信部212は、生成されたフィードバック情報を無線基地局BS1に送信する。
制御部220は、例えばCPUによって構成され、無線端末UE1が具備する各種機能を制御する。記憶部230は、例えばメモリによって構成され、無線端末UE1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
制御部220は、到来方向推定部221、及び干渉情報生成部222を有する。
到来方向推定部221は、受信部211が第2無線信号(干渉信号)を無線基地局BS2から受信した場合に、無線端末UE1への第2無線信号の到来方向D1を推定する。
干渉情報生成部222は、到来方向推定部221によって推定された到来方向D1に基づく干渉情報を生成する。上記のように干渉情報としてPMIが用いられる場合には、記憶部230が到来方向D1とPMIとの対応付けを予め保持しており、干渉情報生成部222は、当該対応付けからPMIを生成(取得)する。そして、送信部212は、干渉情報を無線基地局BS1に送信する。
(2.2)無線基地局BS1の構成
図5は、無線基地局BS1の構成を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、無線基地局BS1は、アンテナ301〜304、無線通信部310、制御部320、記憶部330、及び有線通信部340を有する。
無線通信部310は、アンテナ301〜304を介して無線端末UE1〜UE4から無線信号を受信する受信部311と、アンテナ301〜304を介して無線端末UE1〜UE4に無線信号を送信する送信部312とを有する。受信部311は、受信した無線信号に含まれるフィードバック情報を取得する。また、受信部311は、受信した無線信号に含まれる干渉情報を取得する。
送信部312は、当該フィードバック情報に基づいてマルチアンテナ送信を制御する。具体的には、送信部312は、送信信号をRIに従って複数のレイヤに分配し、各レイヤの送信信号をPMIに従って重み付け(以下、プリコーディング)し、プリコーディング後の送信信号に対してCQIに従った適応変調及び送信電力制御を行う。
制御部320は、例えばCPUによって構成され、無線基地局BS1が具備する各種機能を制御する。記憶部330は、例えばメモリによって構成され、無線基地局BS1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。有線通信部340は、有線通信網を介して制御装置100Aに接続される。有線通信部340は、干渉情報を制御装置100Aに送信する。
(2.3)制御装置100Aの構成
図6は、制御装置100Aの構成を示す機能ブロック図である。
図6に示すように、制御装置100Aは、有線通信部110、制御部120、及び記憶部130を有する。
有線通信部110は、有線通信網を介して無線基地局BS1及びBS2に接続される。
有線通信部110は、信号を受信する受信部111と、信号を送信する送信部112とを有する。受信部111は、干渉情報を無線基地局BS1から受信する。
制御部120は、例えばCPUによって構成され、制御装置100Aが具備する各種機能を制御する。記憶部130は、例えばメモリによって構成され、制御装置100Aにおける制御などに用いられる各種情報を記憶する。
制御部120は、干渉源特定部121、及び制御情報生成部122を有する。干渉源特定部121は、複数の無線基地局の中から、干渉源の無線基地局を特定する。干渉源の特定方法については後述する。制御情報生成部122は、受信部111が受信した干渉情報に基づいて制御情報を生成する。送信部112は、当該制御情報を無線基地局BS2に送信する。
(2.4)無線基地局BS2の構成
図7は、無線基地局BS2の構成を示す機能ブロック図である。
図7に示すように、無線基地局BS2は、アンテナ401〜404、無線通信部410、制御部420、記憶部430、及び有線通信部440を有する。
無線通信部410は、アンテナ401〜404を介して無線端末UE5から無線信号を受信する受信部411と、アンテナ401〜404を介して無線信号を無線端末UE5に送信する送信部412とを有する。
受信部411は、無線端末UE5から受信した無線信号に含まれるフィードバック情報を取得する。送信部412は、当該フィードバック情報に基づいてマルチアンテナ送信を制御する。具体的には、送信部412は、送信信号をRIに従って複数のレイヤに分配し、各レイヤの送信信号をPMIに従ってプリコーディングし、プリコーディング後の送信信号に対してCQIに従った適応変調及び送信電力制御を行う。
制御部420は、例えばCPUによって構成され、無線基地局BS2が具備する各種機能を制御する。記憶部430は、例えばメモリによって構成され、無線基地局BS2における制御などに用いられる各種情報を記憶する。有線通信部440は、有線通信網を介して制御装置100Aに接続される。有線通信部440は、制御装置100Aから制御情報を受信する。
制御部420は、情報取得部421、及び送信指向性制御部422を有する。情報取得部421は、他の無線基地局(無線基地局BS1)と通信中に第2無線信号を干渉信号として受信する無線端末UE1〜UE3の方向にヌル点を向けるための制御情報を取得する取得部を構成する。
送信指向性制御部422は、無線端末UE5からフィードバックされたフィードバック情報に基づいて、アンテナ401〜404が形成する指向性ビームを制御する制御部を構成する。具体的には、無線端末UE5からフィードバックされたPMIに対応するプリコーディングマトリクスを用いたプリコーディングによって、アンテナ401〜404が形成する指向性ビームを無線端末UE5の方向に向けることができる。さらに、送信指向性制御部422は、フィードバック情報と、情報取得部421が取得した制御情報とに基づいて、無線端末UE5の方向D5に指向性ビームを向け、且つ、無線端末UE1〜UE3の方向D1〜D3にヌル点を向ける。
(3)無線基地局BS2における送信指向性制御
次に、図8及び図9を用いて、送信指向性制御部422によって実行される送信指向性制御の詳細について説明する。ここでは、無線端末UE1の方向(D1方向)にヌル点を向ける場合を例に説明する。
送信指向性制御部422は、制御情報に基づいて、無線端末UE1の方向(D1方向)にヌル点を向けるプリコーディングマトリクスグループを選択する。プリコーディングマトリクスグループとは、図8に示すように、同一方向にヌル点を有する複数のプリコーディングマトリクスからなるグループであり、記憶部430に予め記憶されている。図8の例では、それぞれ異なる方向にヌル点を有するプリコーディングマトリクスグループ1〜8を図示している。
プリコーディングマトリクスグループは、図9に示すように、それぞれ異なる方向に指向性ビームを有する複数のプリコーディングマトリクスを含む。図9の例では、プリコーディングマトリクスグループ1に含まれるプリコーディングマトリクス1〜6それぞれは、指向性ビームを6方向に有している。プリコーディングマトリクス1〜6それぞれの指向性ビームのパターンは異なっている。
送信指向性制御部422は、無線端末UE1の方向D1にヌル点を有するプリコーディングマトリクスグループの中から、無線端末UE5からフィードバックされたフィードバック情報(具体的には、PMI)に基づいて、無線端末UE5の方向D5に指向性ビームを有するプリコーディングマトリクスを選択する。選択されたプリコーディングマトリクスは、送信部412におけるプリコーディングに適用される。
(4)無線通信システムの動作
図10は、無線通信システム10Aの動作を示す動作シーケンス図である。図10においては、LTE規格に従ったフィードバック情報(RI,PMI,CQI)のうち、PMIのみを図示して説明する。なお、図10に示す動作シーケンスは、所定の時間間隔(例えば、通信フレーム単位)で繰り返し実行される。
ステップS101,S103及びS105において、無線基地局BS1の送信部312は、チャネルAが用いられる第1無線信号を無線端末UE1に、チャネルBが用いられる第1無線信号を無線端末UE2に、チャネルCが用いられる第1無線信号を無線端末UE3にそれぞれ送信する。
ステップS102,S104及びS106において、無線基地局BS2の送信部412は、チャネルAが用いられる第2無線信号を無線端末UE5に、チャネルBが用いられる第2無線信号を無線端末UE6(不図示)に、チャネルCが用いられる第2無線信号を無線端末UE7(不図示)にそれぞれ送信する。その際、無線基地局BS1のセルフリンジに位置する無線端末UE1,UE2及びUE3は、無線基地局BS1が送信する第1無線信号を所望信号として受信するとともに、無線基地局BS2が送信する第2無線信号を干渉信号として受信する。
ステップS107a,S107b及びS107cにおいて、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの受信部211は、無線基地局BS1から受信した第1無線信号に含まれるパイロット信号に基づいて、無線伝搬路のチャネル応答を実行するチャネル推定を実行する。無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの受信部211は、無線基地局BS2から受信した第2無線信号に含まれるパイロット信号、又は、当該第2無線信号に含まれるセルIDに基づいて、無線基地局BS2を識別する基地局識別情報を取得する。
ステップS108a,S108b及びS108cにおいて、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの受信部211は、推定されたチャネル応答に基づいて、プリコーディングマトリクスを計算し、計算したプリコーディングマトリクスに対応するPMIを取得する。
ステップS109aにおいて、無線端末UE1の到来方向推定部221は、無線端末UE1への第2無線信号の到来方向D1を推定する。無線端末UE1の干渉情報生成部222は、到来方向D1に基づく干渉情報を生成する。
ステップS109bにおいて、無線端末UE2の到来方向推定部221は、無線端末UE2への第2無線信号の到来方向D2を推定する。無線端末UE2の干渉情報生成部222は、到来方向D2に基づく干渉情報を生成する。
ステップS109cにおいて、無線端末UE3の到来方向推定部221は、無線端末UE3への第2無線信号の到来方向D3を推定する。無線端末UE3の干渉情報生成部222は、到来方向D3に基づく干渉情報を生成する。
ステップS110a,S110b及びS110cにおいて、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの受信部211は、推定されたチャネル応答に基づいて、受信信号を等化(チャネル等化)し、等化した受信信号を復号する。復号された受信信号は、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの制御部220に入力される。
ステップS111a,S111b及びS111cにおいて、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの送信部212は、干渉情報、PMI及び基地局識別情報を無線基地局BS1に送信する。無線基地局BS1の受信部311は、干渉情報、PMI及び基地局識別情報を受信する。
ステップS112において、無線基地局BS1の送信部312は、無線端末UE1から受信したPMIに対応するプリコーディングマトリクスを選択する。送信部312は、チャネルAが用いられる第1無線信号を無線端末UE1に次回送信する際に、無線端末UE1から受信したPMIに対応するプリコーディングマトリクスを用いたプリコーディングを行う。
同様に、無線基地局BS1の送信部312は、チャネルBが用いられる第1無線信号を無線端末UE2に次回送信する際に、無線端末UE2から受信したPMIに対応するプリコーディングマトリクスを用いたプリコーディングを行う。送信部312は、チャネルCが用いられる第1無線信号を無線端末UE3に次回送信する際に、無線端末UE3から受信したPMIに対応するプリコーディングマトリクスを用いたプリコーディングを行う。
ステップS113において、無線基地局BS1の有線通信部340は、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれから受信した干渉情報及び基地局識別情報を制御装置100Aに送信する。制御装置100Aの受信部111は、干渉情報及び基地局識別情報を受信する。
ステップS114において、制御装置100Aの干渉源特定部121は、受信部111が受信した基地局識別情報に基づいて、複数の無線基地局の中から無線基地局BS2を干渉源として特定する。制御装置100Aの制御情報生成部122は、受信部111が受信した干渉情報に基づいて、干渉源特定部121によって特定された無線基地局BS2宛ての制御情報を生成する。具体的には、制御情報生成部122は、チャネルA(無線端末UE1)に対応する制御情報と、チャネルB(無線端末UE2)に対応する制御情報と、チャネルC(無線端末UE3)に対応する制御情報とを生成する。
ステップS113において、制御装置100Aの送信部112は、制御情報生成部122によって生成された制御情報を無線基地局BS2に送信する。無線基地局BS2の有線通信部440は、制御情報を受信する。
一方で、無線基地局BS2の受信部411は、無線基地局BS2を接続先とする無線端末UE5、無線端末UE6(不図示)、及び無線端末UE7(不図示)から、フィードバック情報としてのPMIを受信している。無線基地局BS2の情報取得部421は、制御情報を有線通信部440から取得し、PMIを受信部411から取得する。
ステップS116において、無線基地局BS2の送信指向性制御部422は、チャネルAが用いられる第2無線信号を送信部412が送信する場合に、無線端末UE5の方向D5に指向性ビームを向け、且つ、無線端末UE1のD1にヌル点を向けるように送信部412を制御する。具体的には、送信指向性制御部422は、無線端末UE1の方向D1方向にヌル点を向けるプリコーディングマトリクスグループの中から、無線端末UE5の方向D5に指向性ビームを向けるプリコーディングマトリクスを選択する。
同様に、送信指向性制御部422は、チャネルBが用いられる第2無線信号を送信部412が送信する場合に、無線端末UE6(不図示)の方向に指向性ビームを向け、且つ、無線端末UE2の方向(D2方向)にヌル点を向けるように送信部412を制御する。
また、送信指向性制御部422は、チャネルCが用いられる第2無線信号を送信部412が送信する場合に、無線端末UE7(不図示)の方向に指向性ビームを向け、且つ、無線端末UE3の方向(D3方向)にヌル点を向けるように送信部412を制御する。
(5)効果
第1実施形態に係る無線通信システム10Aによれば、無線端末UE1〜UE3が無線基地局BS2から第2無線信号を干渉信号として受信する場合に、無線基地局BS2において、無線端末UE1〜UE3の方向D1〜D3にヌル点を向ける。このため、無線端末UE1が第2無線信号(干渉信号)を受信することを回避でき、無線端末UE1における通信品質を十分に改善することができる。このように、干渉信号の発生を元から防ぐことで、セルスループットが増大するとともに各無線端末に高速なダウンリンク通信を提供できる。
第1実施形態では、無線基地局BS2の送信指向性制御部422は、制御装置100Aから受信した制御情報と、無線端末UE5からフィードバックされるフィードバック情報とに基づいて、無線端末UE1〜UE3の方向D1〜D3にヌル点を向け、且つ、無線端末UE5の方向D5に指向性ビームを向けて、第2無線信号を送信する。したがって、無線端末UE1における通信品質を十分に改善しつつ、無線端末UE5における通信品質も良好に保つことができる。
第1実施形態では、制御装置100Aの干渉源特定部121は、基地局識別情報に基づいて、複数の無線基地局の中から無線基地局BS2を特定し、特定した無線基地局BS2に制御情報を送信する。これにより、干渉源の候補となる無線基地局が複数存在する場合であっても干渉源を容易に特定でき、制御情報を適切な無線基地局に対して送信できる。
[第1実施形態の変更例1]
上述した第1実施形態では、制御装置100Aの干渉源特定部121は、基地局識別情報に基づいて、複数の無線基地局の中から干渉源の無線基地局BS2を特定していたが、次のような方法で干渉源を特定してもよい。
本変更例では、制御装置100Aの記憶部130は、干渉情報と各無線基地局とを対応付けた対応情報を予め保持している。制御装置100Aの干渉源特定部121は、受信部111が受信した干渉情報と、保持している対応情報とに基づいて、複数の無線基地局の中から干渉源の無線基地局BS2を特定する。
このような方法によれば、基地局識別情報を送受信する必要がないため、第1実施形態よりも、送受信される情報量を低減できる。
[第1実施形態の変更例2]
上述した第1実施形態では、干渉情報及び制御情報として、到来方向を示す係数又は角度を示す情報、又は、PMIが使用されていた。
しかしながら、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの位置を示す位置情報を干渉情報及び制御情報として使用してもよい。この場合、GPSを利用した位置検出などの既存の位置検出手法を用いることができる。位置情報を干渉情報及び制御情報として使用する場合、無線基地局BS2の送信指向性制御部422は、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの位置から、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの方向を特定すればよい。
[第1実施形態の変更例3]
上述した第1実施形態では、無線基地局BS2の情報取得部421は、制御情報として、到来方向を示す係数又は角度を示す情報、又は、PMIを取得していたが、他の方法で制御情報を取得してもよい。
具体的には、無線端末UE1,UE2及びUE3から上り無線信号を無線基地局BS2が受信する場合に、情報取得部421は、当該上り無線信号の到来方向を推定し、推定した到来方向を示す情報を制御情報として取得してもよい。この場合、無線基地局BS2の送信指向性制御部422は、当該上り無線信号の到来方向から、無線端末UE1,UE2及びUE3それぞれの方向を特定すればよい。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、制御装置100Aが、無線基地局BS1と無線基地局BS2とは個別に設けられていた。第2実施形態では、制御装置100Aが無線基地局BS1に含まれる形態について説明する。
なお、第2実施形態においては、(1)無線通信システム10Bの構成、(2)無線通信システムの動作、(3)効果について説明する。
(1)無線通信システム10Bの構成
図11は、第2実施形態に係る無線通信システム10Bの全体構成図である。
図11に示すように、無線通信システム10Bにおいて、無線基地局BS2’は、制御装置100Bの機能を有している。具体的には、図12に示すように、無線基地局BS2’の制御部320は、干渉源を特定する干渉源特定部321と、制御情報を生成する制御情報生成部322とを有する。干渉源特定部321及び制御情報生成部322それぞれの機能は、第1実施形態で説明した干渉源特定部121及び制御情報生成部122それぞれの機能と同様である。
(2)無線通信システムの動作
図13は、無線通信システム10Bの動作を示す動作シーケンス図である。図13において、ステップS213までの各処理は第1実施形態と同様であるため、ステップS213以降の処理について説明する。
ステップS213において、無線基地局BS1’の干渉源特定部321は、受信部311が受信した基地局識別情報に基づいて、複数の無線基地局の中から無線基地局BS2を干渉源として特定する。無線基地局BS1’の制御情報生成部322は、受信部311が受信した干渉情報に基づいて、干渉源特定部321によって特定された無線基地局BS2宛ての制御情報を生成する。
具体的には、制御情報生成部322は、チャネルA(無線端末UE1)に対応する制御情報と、チャネルB(無線端末UE2)に対応する制御情報と、チャネルC(無線端末UE3)に対応する制御情報とを生成する。
ステップS214において、無線基地局BS1’の有線通信部340は、制御情報生成部322によって生成された制御情報を無線基地局BS2に送信する。無線基地局BS2の有線通信部440は、制御情報を受信する。
ステップS215において、無線基地局BS2の送信指向性制御部422は、チャネルAが用いられる第2無線信号を送信部412が送信する場合に、無線端末UE5の方向D5に指向性ビームを向け、且つ、無線端末UE1の方向D1にヌル点を向けるように送信部412を制御する。
同様に、送信指向性制御部422は、チャネルBが用いられる第2無線信号を送信部412が送信する場合に、無線端末UE6(不図示)の方向に指向性ビームを向け、且つ、無線端末UE2の方向D2にヌル点を向けるように送信部412を制御する。
また、送信指向性制御部422は、チャネルCが用いられる第2無線信号を送信部412が送信する場合に、無線端末UE7(不図示)の方向に指向性ビームを向け、且つ、無線端末UE3の方向D3にヌル点を向けるように送信部412を制御する。
(3)効果
第2実施形態に係る無線通信システム10Bによれば、第1実施形態の効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、制御装置100Bを別途設ける必要がないため、制御装置100Bの設置コストを削減できる。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、第1実施形態の変更例1〜3それぞれは、第1実施形態に限らず、第2実施形態に対しても適用可能である。
上述した第1及び第2実施形態では、無線端末UE1〜UE3それぞれが、無線基地局BS2から第2無線信号を受信した場合に、当該第2無線信号を干渉信号とみなしていたが、所定の受信レベル未満の第2無線信号を許容してもよい。この場合、無線端末UE1〜UE3それぞれは、無線基地局BS2から第2無線信号を受信し、且つ、当該第2無線信号の受信レベルが所定の受信レベル以上である場合に、当該第2無線信号を干渉信号とみなすことになる。
第1及び第2実施形態では、複信方式としてFDD方式が採用されていたが、FDD方式に代えて時分割複信(TDD)方式が採用されてもよい。
第1及び第2実施形態では、ダウンリンク通信において、送信アンテナが4つであり、受信アンテナが2つである場合(4×2MIMO)について説明した。しかしながら、ダウンリンク通信において、受信アンテナが1つである場合、すなわち、複数入力一出力(MISO)のマルチアンテナ送信が実施される形態でもよい。
第1及び第2実施形態では、無線基地局BS1及びBS2それぞれが複数の無線端末と無線通信を実行していたが、無線基地局BS1及びBS2それぞれが1つの無線端末と無線通信を実行する形態でもよい。
第1及び第2実施形態では、LTE規格に基づく無線通信システム10A及び10Bについて説明したが、LTE規格に限らず、WiMAX規格(IEEE 802.16)に基づく無線通信システムや、3GPP2において標準化されているUMB(Ultra Mobile Broadband)規格など対しても本発明を適用可能である。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
10A,10B…無線通信システム、100A,100B…制御装置、110…有線通信部、111…受信部、112…送信部、120…制御部、121…干渉源特定部、122…制御情報生成部、130…記憶部、201,202…アンテナ、210…無線通信部、211…受信部、212…送信部、220…制御部、221…到来方向推定部、222…干渉情報生成部、230…記憶部、301〜304…アンテナ、310…無線通信部、311…受信部、312…送信部、320…制御部、321…干渉源特定部、322…制御情報生成部、330…記憶部、340…有線通信部、401〜404…アンテナ、410…無線通信部、411…受信部、412…送信部、420…制御部、421…情報取得部、422…送信指向性制御部、430…記憶部、440…有線通信部

Claims (11)

  1. 第1無線端末と、
    複数の第1送信アンテナを介して、所定の通信チャネルが用いられる第1無線信号を前記第1無線端末に送信する第1無線基地局と、
    複数の第2送信アンテナを介して、前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を第2無線端末に送信する第2無線基地局と
    を有する無線通信システムであって、
    前記第1無線基地局と前記第2無線基地局とを制御する制御装置を備え、
    前記第1無線端末は、前記第2無線基地局から前記第2無線信号を受信した場合に、前記第1無線端末への前記第2無線信号の到来方向を推定し、前記推定した到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線基地局に送信し、
    前記制御装置は、前記第1無線基地局が受信した前記干渉情報に基づいて、前記第2送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点を前記第1無線端末の方向に向けるための制御情報を前記第2無線基地局に送信する無線通信システム。
  2. 前記第2無線基地局は、前記制御装置から受信した前記制御情報と、前記第2無線端末からフィードバックされるフィードバック情報とに基づいて、前記第1無線端末の方向に前記ヌル点を向け、且つ、前記第2無線端末の方向に前記指向性ビームを向けて、前記第2無線信号を送信する請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記制御装置は、前記第1無線基地局に含まれる請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記制御装置は、前記第1無線基地局と前記第2無線基地局とは個別に設けられる請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  5. 前記第1無線端末は、前記第2無線信号に基づいて、前記第2無線基地局を識別する基地局識別情報を前記第1無線基地局に送信し、
    前記制御装置は、
    前記第1無線基地局が受信した前記基地局識別情報に基づいて、複数の無線基地局の中から前記第2無線基地局を特定し、
    前記特定した第2無線基地局に対し、前記制御情報を送信する請求項1〜4の何れか一項に記載の無線通信システム。
  6. 前記制御装置は、
    前記干渉情報と前記第2無線基地局とを対応付けた対応情報を予め保持し、
    前記第1無線基地局が受信した前記干渉情報と、前記保持している対応情報とに基づいて、複数の無線基地局の中から前記第2無線基地局を特定し、
    前記特定した第2無線基地局に対し、前記制御情報を送信する請求項1〜4の何れか一項に記載の無線通信システム。
  7. 前記干渉情報は、前記第1無線端末が推定した前記到来方向を示す情報、又は、前記第1無線端末の方向に前記ヌル点を向けさせる送信アンテナ重みを識別する情報である請求項1〜6の何れか一項に記載の無線通信システム。
  8. 前記制御情報は、前記第1無線端末が推定した前記到来方向を示す情報、又は、前記第1無線端末の方向に前記ヌル点を向けさせる送信アンテナ重みを識別する情報である請求項1〜7の何れか一項に記載の無線通信システム。
  9. 所定の通信チャネルが用いられる第1無線信号を複数の送信アンテナを介して送信する第1無線基地局から、前記第1無線信号を受信する受信部を有する無線端末であって、
    前記受信部が、前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を第2無線基地局から受信した場合に、前記無線端末への前記第2無線信号の到来方向を推定する到来方向推定部と、
    前記到来方向推定部によって推定された前記到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線基地局に送信する送信部と
    を備える無線端末。
  10. 所定の通信チャネルが用いられる第1無線信号を複数の第1送信アンテナを介して第1無線端末に送信する第1無線基地局と、前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を複数の第2送信アンテナを介して第2無線端末に送信する第2無線基地局とを制御する制御装置であって、
    前記第1無線端末への前記第2無線信号の到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線基地局が前記第1無線端末から受信した場合に、前記干渉情報に基づいて、前記第2送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点を前記第1無線端末の方向に向けるための制御情報を前記第2無線基地局に送信する送信部を備える制御装置。
  11. 所定の通信チャネルが用いられる第1無線信号を複数の第1送信アンテナを介して第1無線基地局から第1無線端末に送信するステップと、
    前記所定の通信チャネルが用いられる第2無線信号を複数の第2送信アンテナを介して第2無線基地局から第2無線端末に送信するステップと
    を有する無線通信方法であって、
    前記第1無線端末が、前記第2無線基地局から前記第2無線信号を受信した場合に、前記第1無線端末への前記第2無線信号の到来方向を推定するステップと、
    前記推定するステップにおいて推定した前記到来方向に基づく干渉情報を前記第1無線端末から前記第1無線基地局に送信するステップと、
    前記第1無線基地局と前記第2無線基地局とを制御する制御装置が、前記第1無線基地局が受信した前記干渉情報に基づいて、前記第2送信アンテナが形成する指向性ビームのヌル点を前記第1無線端末の方向に向けさせるための制御情報を前記第2無線基地局に送信するステップと
    を備える無線通信方法。
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