JP2010170037A - 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器 - Google Patents

電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】温度変化に起因する焼き付きの発生を防止することができる電気泳動表示装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、所定期間ごとに環境温度を検出する温度検出ステップST11と、予め設定した基準温度に対する前記環境温度の変動幅と、所定値以上の前記環境温度における保持時間との少なくとも一方に基づいて実行され、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌ステップST13と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器に関するものである。
電気泳動表示装置として、一対の基板間に設けられた空間に、帯電粒子と分散媒とからなる電気泳動素子を挟持した方式のものが知られている。この種の電気泳動表示装置では、電気泳動素子内の帯電粒子の移動速度が温度に依存する。そのため、低温環境において電気泳動素子に対する駆動電圧の延べ印加時間を延ばしたり(例えば特許文献1参照)、表示の保持性能を確保するために書き込みをある期間ごとに繰り返す動作を実行している(例えば特許文献2,3参照)。
特表2007−501436号公報 特開2007−187936号公報 特開2007−187938号公報
上記先行技術文献に記載の技術によれば、温度変化に伴う帯電粒子の移動速度変化を補償することができる。しかしながら、電気泳動表示装置を高温環境で使用した後、動作を停止した状態で高温環境に放置すると、その後常温に戻したときに帯電粒子が電気泳動素子内で固着してしまい、焼き付きが発生した状態となる。このような焼き付きが発生すると、常温で粒子攪拌(例えば全面白黒反転動作)を行っても残像を解消することができなくなる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、温度変化に起因する焼き付きの発生を防止することができる電気泳動表示装置の駆動方法、及び電気泳動表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、所定期間ごとに環境温度を検出する温度検出ステップと、予め設定した基準温度に対する前記環境温度の変動幅と、所定値以上の前記環境温度における保持時間との少なくとも一方に基づいて実行され、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌ステップと、を有することを特徴とする。
この駆動方法によれば、環境温度の変動幅、若しくは所定環境での保持時間を監視し、予め設定された条件を満たしたときに電気泳動粒子を攪拌する。これにより、焼き付きが発生しうる環境に電気泳動表示装置が置かれたときに、電気泳動粒子が装置内に固着するのを防止することができる。したがって、環境温度の変動に起因する焼き付きを防止することができ、長期間にわたり表示品質を維持することができる。
前記環境温度が前記基準温度に対して35℃以上上昇したときに、前記粒子攪拌ステップを実行することが好ましい。
本発明者らの検証によれば、定常的な使用環境に対して35℃以上高温の環境に置かれた場合に、焼き付きが発生する。そこで、環境温度の変動幅が35℃以上となったときに粒子攪拌ステップを実行するようにすることで、焼き付きの発生を未然に防止することができる。
焼き付き現象は、環境温度が基準温度に対して上昇するにつれて、徐々に発生する。よって、環境温度の変動幅が35℃未満から粒子攪拌することは、表示品質維持には良いことである。しかし、粒子攪拌頻度を高くすることは電力消費の点でディメリットとなり、電力と表示品質の最適化が必要となる。さらに、環境温度の変動幅が35℃未満では、焼き付きが起こるまでの時間が長くなり、表示書き換えによる粒子攪拌が焼き付き防止の効果を奏する場合もあることから、実際問題として焼き付きが起こりにくい。以上の観点から、35℃を基準値とすることが好ましい。
また、更なる低電力化と言う点で環境温度の変動幅が35℃を大幅に超えての粒子攪拌は有効である。但し、要求品質との兼ね合いを検討することが必要となる。
前記粒子攪拌ステップにおいて、前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記変動幅に応じて異ならせることが好ましい。
本発明者らの検証によれば、焼き付きの程度は、高温環境の温度に依存して変動する。そこで、環境温度の変動幅に応じて粒子攪拌ステップにおける電気泳動粒子の攪拌強度を異ならせることで、高温環境の温度の高低によらず焼き付きの発生を確実に防止することができる。
前記基準温度よりも高い前記環境温度における前記保持時間が10時間以上であるときに、前記粒子攪拌ステップを実行することが好ましい。
本発明者らの検証によれば、高温環境に70時間以上保持されたときに顕著な焼き付きが発生する。例えば、60℃の環境下では約20時間以上、85℃の環境下では約10時間以上保持されたときに、焼き付きが視認できるレベルである、初期反射率からの反射率約2%の低下が生じる。
そこで上記のうち、より短い時間である10時間を、粒子攪拌ステップ実行までの保持時間として設定することで、焼き付きの発生を未然に防止することができる。当然、この時間より短い時間で粒子攪拌することは表示品質維持にはさらに良いことであるが、粒子攪拌頻度を高くすることは電力消費の点でディメリットであり、電力と表示品質の最適化が求められる。10時間はこのような観点から設定したものである。また、10時間を大幅に超えてからの粒子攪拌は低電力になるが、焼き付きは出やすい状況になるため要求品質との兼ね合いで設定してもよい。
前記粒子攪拌ステップにおいて、前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記保持時間に応じて異ならせることが好ましい。
本発明者らの検証によれば、焼き付きの程度は、高温環境における保持時間に依存して変動する。そこで、環境温度における保持時間に応じて粒子攪拌ステップにおける電気泳動粒子の攪拌強度を異ならせることで、保持時間の長短によらず焼き付きの発生を確実に防止することができる。
前記基準温度が、所定期間における前記環境温度の平均値であることが好ましい。
このような駆動方法とすれば、電気泳動表示装置が定常的に使用される環境の温度を焼付防止動作の実行決定に反映させることができ、使用環境によらず適切に焼付防止動作を実行することができる。
本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、所定期間ごとに環境温度を検出する温度検出ステップと、前記環境温度が予め設定した基準温度以上であるときに実行され、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌ステップと、を有することを特徴とする。
この駆動方法によれば、環境温度を監視し、環境温度が予め設定された基準温度以上となったときに電気泳動粒子を攪拌する。これにより、焼き付きが発生しうる環境に電気泳動表示装置が置かれたときに、電気泳動粒子が装置内に固着するのを防止することができる。また、焼付防止動作の実行判定が簡素であるため、消費電力や製造コストの点で有利な駆動方法となる。
前記粒子攪拌ステップにおいて、前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、現在の前記環境温度に基づいて設定することが好ましい。
この駆動方法によれば、環境温度に応じて適切な強度で電気泳動粒子を攪拌することができ、焼き付きの発生を確実に防止することができる。
前記粒子攪拌ステップにおいて、前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記電気泳動素子に印加する電圧を異ならせることで調整することが好ましい。あるいは、前記粒子攪拌ステップにおいて、前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記電気泳動素子に供給する電位パルスのパルス幅とパルス数の少なくとも一方を異ならせることで調整することも好ましい。
すなわち、粒子攪拌ステップにおける電気泳動粒子の攪拌強度は、電気泳動素子に印加する電圧や印加時間によって調整することができる。
前記粒子攪拌ステップにおいて、前記電気泳動粒子の攪拌を、所定期間ごとに繰り返し実行することも好ましい。
このような駆動方法とすることで、比較的長い期間にわたって粒子攪拌ステップが実行されるため、温度検出の間隔を長くした場合にも焼き付きを防止することができる。
前記粒子攪拌ステップにおいて、前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記攪拌を実行する間隔を異ならせることで調整することも好ましい。このように粒子攪拌動作の間隔によって電気泳動粒子の攪拌強度を調整してもよい。
本発明の電気泳動表示装置は、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極と、環境温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部に接続され、前記第1及び第2電極間に印加される駆動電圧を制御する制御部と、を有する電気泳動表示装置であって、前記制御部は、所定期間ごとに前記温度検出部によって環境温度を検出する温度検出動作を実行し、予め設定した基準温度に対する前記環境温度の変動幅と、所定値以上の前記環境温度における保持時間の少なくとも一方に基づいて、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌動作を実行することを特徴とする。
この構成によれば、環境温度の変動幅、若しくは所定環境での保持時間を監視し、予め設定された条件を満たしたときに電気泳動粒子を攪拌する。これにより、焼き付きが発生しうる環境に電気泳動表示装置が置かれたときに、電気泳動粒子が装置内に固着するのを防止することができる。したがって、環境温度の変動に起因する焼き付きを防止することができ、長期間にわたり表示品質を維持することができる。
また本発明の電気泳動表示装置は、第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極と、環境温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部に接続され、前記第1及び第2電極間に印加される駆動電圧を制御する制御部と、を有する電気泳動表示装置であって、前記制御部は、所定期間ごとに前記温度検出部によって環境温度を検出する温度検出動作を実行し、前記環境温度が予め設定した基準温度以上であるときに、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌動作を実行することを特徴とする。
この構成によれば、環境温度を監視し、環境温度が予め設定された基準温度以上となったときに電気泳動粒子を攪拌する。これにより、焼き付きが発生しうる環境に電気泳動表示装置が置かれたときに、電気泳動粒子が装置内に固着するのを防止することができる。また、焼付防止動作の実行判定が簡素であるため、消費電力や製造コストの点で有利な構成となる。
本発明の電子機器は、先に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、高温環境に置かれたときに疑似的な焼き付きが発生するのを防止でき、長期間にわたり表示品質を維持できる表示手段を具備した電子機器を提供することができる。
実施の形態に係る電気泳動表示装置の概略構成図。 電気泳動表示装置の断面構造とともに電気的構成を示した図。 電気泳動素子の動作説明図。 電気泳動表示装置の機能ブロック図。 焼き付きに関する試験結果を示すグラフ。 焼き付きに関する試験結果を示すグラフ。 第1の駆動方法を示すフローチャート。 粒子攪拌ステップにおける各電極の電位状態を示す図。 第2の駆動方法を示すフローチャート。 第3の駆動方法を示すフローチャート。 第4の駆動方法を示すフローチャート。 電子機器の一例を示す図。 電子機器の一例を示す図。 電子機器の一例を示す図。
以下、図面を用いて本発明の電気泳動表示装置及びその駆動方法について説明する。
なお、本実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1は、本発明の実施の形態に係る電気泳動表示装置100の概略構成図である。図2(a)は、電気泳動表示装置100の断面構造とともに電気的構成を示した図である。
電気泳動表示装置100は、複数の画素(セグメント)40が配置された表示部5と、コントローラー(制御部)63と、コントローラー63と接続された画素電極駆動回路60とを備えている。画素電極駆動回路60は、それぞれの画素40と画素電極配線61を介して接続されている。また、表示部5には、各々の画素40に共通の共通電極37(図2参照)が設けられている。なお、図1では共通電極37を便宜的に配線として表示している。
電気泳動表示装置100は、コントローラー63から画素電極駆動回路60に画像データを転送し、かかる画像データに基づく電位を、個々の画素40に直接入力するセグメント駆動方式の電気泳動表示装置である。
図2(a)に示すように、電気泳動表示装置100の表示部5は、第1基板30と第2基板31との間に、電気泳動素子32を挟持した構成である。第1基板30の電気泳動素子32側に複数の画素電極(セグメント電極;第1電極)35が形成され、第2基板31の電気泳動素子32側には共通電極(第2電極)37が形成されている。電気泳動素子32は、電気泳動粒子を内部に封入した複数のマイクロカプセル20を平面的に配列した構成である。電気泳動表示装置100は、電気泳動素子32により形成された画像を共通電極37側に表示する。
第1基板30は、ガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示面とは反対側に配置されるため透明なものでなくてもよい。画素電極35は、Cu(銅)箔上にニッケルメッキと金メッキとをこの順番で積層したものや、Al(アルミニウム)、ITO(インジウム・スズ酸化物)などを用いて形成される。
一方、第2基板31はガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示側に配置されるため透明基板とされる。共通電極37は、MgAg(マグネシウム銀)、ITO、IZO(登録商標;インジウム・亜鉛酸化物)などを用いて形成される透明電極である。
各々の画素電極35には、画素電極配線61を介して画素電極駆動回路60が接続されている。画素電極駆動回路60には、各々の画素電極配線61に対応するスイッチング素子60sが設けられており、スイッチング素子60sの動作により画素電極35に対する電位の入力と電気的切断(ハイインピーダンス化)を行う。
一方、共通電極37には、共通電極配線62を介して共通電極駆動回路64が接続されている。共通電極駆動回路64には、共通電極配線62と接続されたスイッチング素子64sが設けられており、スイッチング素子64sの動作により共通電極37に対する電位の入力と電気的切断(ハイインピーダンス化)を行う。
なお、電気泳動素子32は、あらかじめ第2基板31側に形成され、接着剤層33までを含めた電気泳動シートとして取り扱われるのが一般的である。製造工程において、電気泳動シートは接着剤層33の表面に保護用の剥離シートが貼り付けられた状態で取り扱われる。そして、別途製造された第1基板30(画素電極35などが形成されている)に対して、剥離シートを剥がした当該電気泳動シートを貼り付けることによって、表示部5を形成する。このため、接着剤層33は画素電極35側のみに存在することになる。
図2(b)は、マイクロカプセル20の模式断面図である。マイクロカプセル20は、例えば30〜50μm程度の粒径を有しており、内部に分散媒21と、複数の白色粒子(電気泳動粒子)27と、複数の黒色粒子(電気泳動粒子)26とを封入した球状体である。マイクロカプセル20は、図2に示したように共通電極37と画素電極35との間に挟持され、1つの画素40内に1つ又は複数のマイクロカプセル20が配置される。
マイクロカプセル20の外殻部(壁膜)は、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチルなどのアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアガムなどの透光性を持つ高分子樹脂などを用いて形成される。
分散媒21は、白色粒子27と黒色粒子26とをマイクロカプセル20内に分散させる液体である。分散媒21としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、カルボン酸塩などを例示することができ、その他の油類であってもよい。これらの物質は単独又は混合物として用いることができ、さらに界面活性剤などを配合してもよい。
白色粒子27は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば負に帯電されて用いられる。黒色粒子26は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば正に帯電されて用いられる。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
また、黒色粒子26及び白色粒子27に代えて、例えば赤色、緑色、青色などの顔料を用いてもよい。かかる構成によれば、表示部5に赤色、緑色、青色などを表示することができる。
図3は、電気泳動素子の動作説明図である。図3(a)は、画素40を白表示する場合、図3(b)は、画素40を黒表示する場合をそれぞれ示している。
図3(a)に示す白表示の場合には、共通電極37が相対的に高電位、画素電極35が相対的に低電位に保持される。これにより、負に帯電した白色粒子27が共通電極37に引き寄せられる一方、正に帯電した黒色粒子26が画素電極35に引き寄せられる。その結果、表示面側となる共通電極37側からこの画素を見ると、白色(W)が認識される。
図3(b)に示す黒表示の場合、共通電極37が相対的に低電位、画素電極35が相対的に高電位に保持される。これにより、正に帯電した黒色粒子26が共通電極37に引き寄せられる一方、負に帯電した白色粒子27が画素電極35に引き寄せられる。その結果、共通電極37側からこの画素を見ると黒色(B)が認識される。
図4は、電気泳動表示装置100の機能ブロック図である。
電気泳動表示装置100は、図4に示すように、コントローラー63と、温度センサー65と、操作部66と、インターフェース67と、電源68と、駆動回路69と、を備えている。駆動回路69は、図1及び図2に示した画素電極駆動回路60と共通電極駆動回路64とを含み、表示部5と接続されている。
コントローラー63は、制御回路70と、メモリー71(記憶部)と、タイマー72と、表示書換回路73とを備えている。
制御回路70は電気泳動表示装置100におけるCPU(Central Processing Unit)であり、電気泳動表示装置100の各部の動作を総合的に制御する。制御回路70は、コントローラー63の内部でメモリー71、タイマー72及び表示書換回路73と接続されている。さらに制御回路70には、コントローラー63の外部に設けられた温度センサー65(温度検出部)、操作部66、インターフェース67、及び電源68が接続されている。
メモリー71は、揮発性メモリーであっても不揮発性メモリーであってもよい。揮発性メモリーとしては、例えばSRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)などを用いることができる。不揮発性メモリーとしては、例えばマスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリー、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などを用いることができる。
メモリー71には、電源オン、オフ時における表示画像パターンなどを定めた所定の画像データや、温度情報と動作モードとの対応関係を規定したLUT(Look up Table)、表示部5を駆動制御するプログラムなどが記憶されている。また、温度センサー65を用いて取得した温度情報や動作時間情報などを保持するワーキングメモリーとしても機能する。
タイマー72は、独立に、あるいは制御回路70の制御下で、所望の時間計測を実行する。タイマー72の構成は特に限定されず、コントローラー63に内蔵可能な形態のほか、温度センサー65と同様に独立の装置として搭載されていてもよい。
表示書換回路73は、インターフェース67を介して制御回路70に入力され、制御回路70から送信された画像データを表示部5の画素40に表示可能な画像データに変換する。表示書換回路73において変換された画像データには、各々の画素40に対応する表示色情報が含まれている。表示書換回路73で生成された画像データは、駆動回路69(画素電極駆動回路60、共通電極駆動回路64)に送信される。
温度センサー65は、温度に応じて抵抗値や容量値などの電気量が変化するセンサーであり、検出した温度を制御回路70に対して送信する。温度センサー65としては、例えばサーミスターや熱電対などを用いることができる。温度センサー65から制御回路70に入力される信号はアナログ検出信号であるから、このアナログ検出信号を符号化された温度情報としてのデータにAD変換するADコンバータを、コントローラー63又は制御回路70に内蔵していることが好ましい。
温度センサー65は、電気泳動表示装置100に1個又は複数個備えられ、図1及び図2に示した表示部5の温度を測定可能な位置に設けられる。
例えば、図2(a)に示した第1基板30の背面に温度センサー65を取り付けることができる。また、表示部5の平面積が大きい場合などには、表示部5の中央付近と周縁部の2ヶ所以上に温度センサー65を取り付けてもよい。複数の温度センサー65を取り付ける場合に制御回路70で取得する温度情報としては、複数の温度センサー65で測定された複数の温度の単純平均値又は加重平均値であってもよいし、複数の温度の最高値であってもよい。
操作部66は、ユーザーによる動作指示が入力される電気泳動表示装置100のユーザーインターフェースである。
インターフェース67は、電気泳動表示装置100と外部装置(図示略)との接続装置であり、外部装置から入力される画像データや命令を制御回路70に転送するとともに、制御回路70から出力される応答信号等を外部装置に転送する。
電源68は、電気泳動表示装置100に電力を供給する電池や、外部電源と接続された電源回路である。
駆動回路69は、表示書換回路73から入力された画像データに基づいて、各々の画素40に画像信号を入力する。これにより、各々の画素40の電気泳動素子32が駆動され、画像データに規定された画像が表示部5に表示される。
[駆動方法]
次に、上記構成を備えた電気泳動表示装置の駆動方法について説明する。
ここで、図5及び図6は、電気泳動表示装置100を高温放置したときの擬似的な焼き付きに関する試験結果を示すグラフである。試験は、電気泳動表示装置100を非動作状態(全面黒表示)で60℃又は85℃に所定時間保持し、その後常温(25℃)に戻して全面白表示動作を行ったときの反射率を測定して行った。図5は60℃保持、図6は85℃保持のものである。なお、図5及び図6の縦軸は、初期反射率(高温保持前の反射率)に対する反射率の減少率を示しており、例えば縦軸における2%は、初期反射率を1とした場合に反射率が0.98となっていることを示す。
各グラフに示す「1回目比率」は、高温保持後、黒表示されている表示部5を全面白表示させたときの反射率の比率である。「2回目比率」は、「1回目比率」における全面白表示の後、全面黒表示させ、その後に全面白表示させたときの反射率の比率である。「3回目比率」は、「2回目比率」における全面白表示の後、さらに全面黒表示させ、その後に全面白表示させたときの反射率の比率である。
図5及び図6に示すように、60℃保持、85℃保持のいずれの場合でも、すべての保持時間条件において「書き込み1回目」における反射率の低下が観測された。特に、保持時間が70時間程度を超えると、「書き込み2回目」以降も反射率が戻らなくなり、焼き付きが発生した状態となる。
また、60℃保持、85℃保持のいずれの場合でも、保持時間が長くなるほど反射率の低下が大きくなる傾向にあり、繰り返して書き込みを行ったときの反射率の回復程度も小さくなる傾向にある。
さらに、60℃保持の条件と85℃保持の条件とを比較すると、85℃保持の条件の方が、高温保持後の反射率の低下が顕著であり、また複数回の書き込みを行っても反射率の回復の程度が小さい。
以下に説明する第1から第4の駆動方法は、上記試験結果の検討に基づくものであり、焼き付きを防止できる駆動方法である。
<第1の駆動方法>
図7は、電気泳動表示装置の第1の駆動方法を示すフローチャートである。
図5及び図6に示した試験結果によれば、少なくとも60℃の高温環境に放置した後、常温(25℃)に戻したときに、1回目の画像書き込みでは所望の反射率を得ることができなくなる。そこで、第1の駆動方法では、電気泳動表示装置100の環境温度の変動幅に着目し、環境温度の変動幅が設定値以上となった場合に、焼付防止動作を実行するようにした。
図7に示すように、本実施形態の第1の駆動方法は、温度検出ステップST11と、変動幅判定ステップST12と、粒子攪拌ステップST13とを含む焼付防止ステップST10を有する。
まず、温度検出ステップST11では、制御回路70は、温度センサー65の出力から温度情報を取得し、現在の環境温度(表示部5の温度)として保持するとともに、メモリー71に設けられた環境温度用の記憶領域(図示略)に記憶させる。その後、変動幅判定ステップST12に移行する。
変動幅判定ステップST12に移行すると、まず、制御回路70はメモリー71に記憶されている基準温度と、変動幅の設定値とを読み出す。
メモリー71に保持されている基準温度は、例えば、20℃〜25℃程度の一般的な環境温度(常温)や想定される使用環境の温度である。基準温度をこのように設定する場合には、メモリー71にその基準温度を予め記憶させておけばよい。
基準温度は、一定期間に温度センサー65で検出された環境温度の平均値とすることもできる。この場合には、温度検出ステップST11において取得された複数の温度情報を、所定回数分あるいは所定の期間中、メモリー71に保持しておき、制御回路70においてこれらの温度情報から平均値を算出し、かかる平均値を基準温度として用いればよい。
一方、メモリー71に保持されている変動幅の設定値は、本実施形態の場合、35℃に設定されている。かかる設定値は、使用する電気泳動素子32(電気泳動シート)の特性に応じて変更することができる。例えば、温度変化による焼き付きが生じにくい電気泳動素子32の場合には、変動幅の設定値を35℃よりも大きくすることができる。逆に、焼き付きが生じやすい電気泳動素子32の場合には、変動幅の設定値を35℃よりも小さくすることが好ましい。
次に、制御回路70は、現在の環境温度と基準温度との温度差(変動幅)を算出する。その後、算出された変動幅と、メモリー71から読み出した変動幅の設定値とを比較する。そして、算出された変動幅が設定値以上である場合には、粒子攪拌ステップST13に移行する。一方、算出された変動幅が設定値未満である場合には、焼付防止ステップST10を終了する(エンド)。
上記の判定動作をより具体的に示すと、基準温度が25℃、変動幅の設定値が35℃である場合に、環境温度が60℃以上であれば、粒子攪拌ステップST13が実行され、環境温度が60℃未満であれば、焼付防止ステップST10は終了する。
粒子攪拌ステップST13に移行すると、制御回路70は、表示書換回路73を駆動して、電気泳動素子32の電気泳動粒子(黒色粒子26、白色粒子27)を攪拌させる動作を実行する。
ここで、図8は、粒子攪拌ステップST13における画素電極35及び共通電極37の電位状態を示す図である。図8には、画素電極35の電位Veと、共通電極37の電位Vcomの時間変化が示されている。
粒子攪拌ステップST13では、例えば図8(a)に示すように、表示部5のすべての画素電極35に対して、ハイレベル電位VH(例えば15V)とローレベル電位VL(例えば0V)との中間電位(VH+VL)/2(例えば7.5V)が入力される。一方、共通電極37には、ハイレベル電位VH(例えば15V)とローレベル電位VL(例えば0V)とを周期的に繰り返す矩形波状のパルスが入力される。
これにより、共通電極37がハイレベル電位VHである期間に、共通電極37が画素電極35に対して高電位となって電気泳動素子32が白表示される(図3(a)参照)。一方、共通電極37がローレベル電位VLである期間には、共通電極37が画素電極35に対して低電位となって電気泳動素子32が黒表示される(図3(b)参照)。すなわち、表示部5の全体が白表示と黒表示とを交互に繰り返すこととなり、電気泳動素子32の電気泳動粒子がマイクロカプセル20内で攪拌されることとなる。
そして、上記のように電気泳動粒子が攪拌されることで、マイクロカプセル20の壁膜に電気泳動粒子が固着してしまうのを防止でき、高温環境から常温に戻したときに焼き付きが発生するのを防止することができる。
粒子攪拌ステップST13における電気泳動粒子の攪拌方法は、図8(a)に示す形態に限られるものではなく、電気泳動素子32内の電気泳動粒子を攪拌できるものであれば任意の駆動形態を採用することができる。
例えば、図8(b)に示すように、共通電極37の電位Vcomを一定の中間電位とし、画素電極35にハイレベル電位VHとローレベル電位VLとを周期的に繰り返すパルスを入力してもよい。
あるいは、図8(c)に示すように、画素電極35にハイレベル電位VHとローレベル電位VLとを周期的に繰り返すパルスを入力し、共通電極37には画素電極35に入力されるパルスと逆位相のパルスを入力することとしてもよい。この場合には、電気泳動素子32に対してハイレベル電位VHとローレベル電位VLとの電位差に相当する電圧を印加することができるため、図8(a)及び図8(b)に示した場合よりも電気泳動粒子を攪拌する作用が大きくなる。
さらには、図8(d)に示すように、粒子攪拌ステップST13の期間中に、電気泳動素子32に電圧を印加することで電気泳動粒子を攪拌する攪拌ステップST131と、電気泳動素子32に電圧を印加しないウェイトステップST132とを、各々複数回実行することしてもよい。
このようにウェイトステップST132を設け、所定期間ごとに攪拌ステップST131を実行するようにすれば、比較的長い期間にわたって粒子攪拌ステップST13が実行されるため、温度検出の間隔を長くした場合にも焼き付きを防止することができる。
なお、以上に説明した焼付防止ステップST10は、電気泳動表示装置100のコントローラー63に内蔵されたタイマー72の計測結果に基づいて所定期間ごとに実行される。
例えば、タイマー72が制御回路70とは独立に動作するものである場合には、タイマー72が計測結果に基づいて割り込み信号を制御回路70に出力し、かかる割り込み信号の入力を受けた制御回路70が、焼付防止ステップST10を実行する。
一方、タイマー72が制御回路70により制御される場合には、制御回路70がタイマー72に計測開始信号(カウント開始信号)を出力し、タイマー72から返される計測終了信号(カウント終了信号)の入力を受けて焼付防止ステップST10を実行する。
また、焼付防止ステップST10は、原則的に、電気泳動表示装置100の他の動作(画像表示動作など)とは独立した動作として扱われる。すなわち、電気泳動表示装置100が、画像表示動作中であるか、画像保持動作中であるか、通常動作中であるか、スタンバイ中であるかを問わず実行される。
ただし、他の動作との関係は上記に制限されるものではなく、適宜調整することも可能である。例えば、電気泳動表示装置100が画像表示動作中である場合には、画像表示動作が終了するまで実行を遅延させてもよく、電気泳動表示装置100が画像保持動作中又はスタンバイ中である場合にのみ焼付防止ステップST10を実行することとしてもよい。
画像表示動作中や画像表示動作直後に焼付防止ステップST10を実行する場合には、粒子攪拌動作により表示画像が失われてしまうため、焼付防止ステップST10の終了後に画像表示動作を再実行する。
<第2の駆動方法>
図9は、本実施形態の第2の駆動方法を示すフローチャートである。
先に図5及び図6を参照して説明したように、電気泳動表示装置を高温環境に保持した場合に生じる焼き付きは、上記高温環境の温度条件によって程度が異なる。そこで、第2の駆動方法では、先の第1の駆動方法と同様の構成に加えて、粒子攪拌ステップST13における電気泳動粒子の攪拌の程度を環境温度に応じて異ならせることができるようにした。
図9に示すように、本実施形態の第2の駆動方法は、温度検出ステップST11と、変動幅判定ステップST12と、攪拌強度設定ステップST14と、粒子攪拌ステップST13とを含む焼付防止ステップST20を有する。
攪拌強度設定ステップST14では、粒子攪拌ステップST13において電気泳動粒子を攪拌する強度が設定される。
より詳しくは、制御回路70において、温度検出ステップST11で取得された温度情報(環境温度)を用いた演算処理、あるいはテーブル参照が実行され、かかる実行結果に基づいて粒子攪拌ステップST13での動作パラメータが設定される。
設定される動作パラメータは、粒子攪拌ステップST13において画素電極35(及び共通電極37)に入力されるパルスの電位(振幅)やパルス幅、電圧印加期間の長さ、ウェイト期間の長さなどである。
また、上記演算処理で用いられる演算式は、環境温度と上記動作パラメータの1つ又は複数とを関連づけた演算式である。また、テーブル参照で用いられるテーブルは、環境温度と上記動作パラメータの1つ又は複数とを関連づけたテーブルである。
例えば、粒子攪拌ステップST13において図8(a)〜(c)に示した駆動形態が採用される場合に、演算式又はテーブルとして、パルス振幅、パルス幅、及び電圧印加期間(粒子攪拌ステップST13の長さ)のいずれか又は複数と、環境温度とを関連づけた演算式又はテーブルを用いることができる。
図5及び図6に示した試験の例では、高温環境の温度が高いほど焼き付きの程度が大きくなっていた。したがって、上記演算式又はテーブルには、環境温度が高いほどパルス振幅、パルス幅、電圧印加期間が大きくなるようにこれらが関連づけられる。すなわち、環境温度が高いほど、電気泳動粒子を攪拌する強度が大きくなるように演算式又はテーブルが構成される。
そして、攪拌強度設定ステップST14では、温度検出ステップST11で取得した温度情報を用いた演算処理又はテーブル参照によって、パルス振幅、パルス幅、電圧印加期間のいずれか又は複数が粒子攪拌ステップST13の動作パラメータとして算出ないし取得され、設定される。
また例えば、粒子攪拌ステップST13において図8(d)に示した駆動形態が採用される場合には、演算式又はテーブルとして、電圧印加期間(攪拌ステップST131の長さ)及びウェイト期間(ウェイトステップST132の長さ)のいずれか又は複数と、環境温度とを関連づけた演算式又はテーブルを用いることができる。具体的には、上記演算式又はテーブルには、環境温度が高いほど電圧印加期間が長く、ウェイト期間が短くなるように、環境温度と動作パラメータとが関連づけられる。
そして、攪拌強度設定ステップST14では、温度検出ステップST11で取得した温度情報を用いた演算処理又はテーブル参照によって、電圧印加期間、ウェイト期間のいずれか又は複数が粒子攪拌ステップST13の動作パラメータとして算出ないし取得され、設定される。
上記動作パラメータが設定されたならば、粒子攪拌ステップST13が実行される。
粒子攪拌ステップST13では、攪拌強度設定ステップST14で設定された動作パラメータに基づいて図8の各図に示したパルスが電極に入力される。これにより、環境温度に応じて適切な粒子攪拌動作が実行される。
このように第2の駆動方法によれば、焼付防止ステップST20を実行することで、温度条件によらず確実に焼き付きを防止することができる。
なお、第2の駆動方法に係る焼付防止ステップST20についても、第1の駆動方法に係る焼付防止ステップST10と同様に、画像表示動作等と独立にあるいは連動して実行することができる。
<第3の駆動方法>
図10は、電気泳動表示装置の第3の駆動方法を示すフローチャートである。
図5及び図6に示した試験結果によれば、60℃保持、85℃保持のいずれの条件でも、高温環境での保持時間が長いほど焼き付きの程度が大きくなる。そこで、第2の駆動方法では、電気泳動表示装置100の高温環境での保持時間に着目し、保持時間が設定値以上となった場合に、焼付防止動作を実行するようにした。
図10に示す第3の駆動方法は、温度検出ステップST11と、環境温度判定ステップST15と、保持時間判定ステップST16と、粒子攪拌ステップST13とを含む焼付防止ステップST30を有する。
環境温度判定ステップST15では、まず、制御回路70によりメモリー71に記憶されている基準温度が読み出される。メモリー71に保持されている基準温度は、先の第1の駆動方法とは異なり、長時間保持された場合に焼き付きを生じる可能性のある環境温度とされる。したがって、基準温度は、例えば45〜85℃の範囲内の値に設定される。なお、後述するように、より確実に焼き付きを防止することが求められる場合には、環境温度を第1の実施形態と同様に20〜25℃の範囲内の値に設定してもよい。
次に、制御回路70は、現在の環境温度と読み出した基準温度とを比較する。そして、環境温度が基準温度以上である場合には、保持時間判定ステップST16に移行する。一方、環境温度が基準温度未満である場合には、焼付防止ステップST30を終了する(エンド)。
保持時間判定ステップST16では、基準温度以上の環境温度に保持された時間が、予め設定した基準時間以上であるか否かが判定される。具体的には、保持時間判定ステップST16では、基準温度以上に保持された時間(保持時間)の算出と、予め設定された基準時間の取得と、算出された保持時間と基準時間との比較と、比較結果に基づく動作決定とが実行される。
ここで、第3の駆動方法が適用される電気泳動表示装置100は、環境温度の履歴を保持する温度履歴保持手段を具備した構成とされる。温度履歴保持手段としては、例えば、温度検出ステップST11において過去に取得された複数の温度情報を、所定回数分あるいは所定の期間中、メモリー71に保持する構成が採用される。
保持時間判定ステップST16において、制御回路70は、まず、メモリー71に保持された温度履歴(温度情報)を順次読み出し、読み出した温度情報と基準温度とを比較し、基準温度以上の環境温度に保持された期間を算出する。
例えば、メモリー71にt時間ごとの環境温度の温度履歴が保持されている場合に、制御回路70は、直近の温度履歴から順に基準温度との比較を行い、基準温度を下回るまでの温度履歴の個数cをカウントする。この個数cと温度履歴の間隔t(時間)との積c・t(時間)により保持時間を取得することができる。
なお、保持時間を取得するための構成は、メモリー71に所定時間ごとの温度履歴を保持する構成に限定されるものではない。例えば、環境温度が基準温度以上である期間をソフトウェア上で積算する構成であってもよく、タイマー72を用いて保持時間を計測する構成であってもよい。
次に、制御回路70は、メモリー71に記憶されている基準時間を読み出す。この基準時間は、基準温度以上に保持されたときに焼き付きが発生しうる時間であり、基準温度とともに予め設定され、メモリー71に記憶されている。具体的には、図5及び図6に示した試験結果を参照して、次のように設定することができる。
図5及び図6において、反射率が初期値に対して2%減少すると、初期反射率を維持している領域との間で輝度差が視認され得るため、焼き付き現象として視認される。60℃の環境下では約20時間経過後、85℃の環境下では約10時間経過後に、それぞれ反射率劣化(低下)幅が2%になり、視認できる焼き付きが生じる。
そこで、これらの焼き付きが生じる条件に基づいて基準温度及び基準時間を設定することが好ましく、例えば基準温度を60℃、基準時間を20時間と設定することができ、又は基準温度を85℃、基準時間を10時間と設定することもできる。
また、85℃10時間、60℃20時間の双方の条件で確実に焼き付きを防止するために、基準温度を60℃、基準時間を10時間と設定することがさらに好ましい。
また、上記より、一般的な環境温度(常温)より高い温度環境下で10時間以上が経過すると視認できる焼き付きが生じる可能性があることから、基準温度を第1の実施形態と同様に20〜25℃の範囲内の値に設定し、基準時間を10時間としてもよい。このようにすれば、より確実に焼き付きを防止することができる。
なお、上記基準温度及び基準時間は、上記の例に限定されるものではなく、電気泳動素子32の特性や想定される使用環境の温度に応じて適宜変更することが好ましい。
また、上記説明では、保持時間を取得した後に基準温度をメモリー71から読み出しているが、保持時間を取得する動作と基準温度を読み出す動作の順番を入れ替えて実行してもよく、これらの動作を同時に実行してもよい。
次に、制御回路70は、上記各ステップで取得した保持時間と、メモリー71から読み出した基準時間とを比較する。そして、保持時間が基準時間以上である場合には、粒子攪拌ステップST13に移行する。一方、保持時間が基準時間未満である場合には、焼付防止ステップST30を終了する(エンド)。
粒子攪拌ステップST13が選択された場合には、先の第1の駆動方法と同様の粒子攪拌ステップST13が実行され、図8の各図に示したパルスが電極に入力される。これにより、電気泳動粒子の攪拌動作が実行され、焼き付きが発生するのを防止することができる。
以上詳細に説明した第3の駆動方法によれば、環境温度と保持時間とに基づいて焼付防止ステップST30を実行するので、環境温度のみに基づいて焼付防止動作を実行する駆動方法に比して、より確実に焼き付きの発生を防止することができる。また、保持時間を考慮することから、第1の駆動方法に比して焼付防止ステップST30の実行間隔が長くなり、電力消費を抑えることが可能である。
なお、第3の駆動方法においても、第2の駆動方法に係る攪拌強度設定ステップST14を備えることが好ましい。このような構成とすることで、環境温度に応じて適切な強度で粒子攪拌ステップST13を実行することができ、環境温度によらず確実に焼き付きを防止することができる駆動方法となる。
また、第3の駆動方法において、粒子攪拌ステップST13における電気泳動粒子の攪拌強度を設定可能とした場合に、攪拌強度を保持時間判定ステップST16で取得した保持時間に基づいて設定してもよい。つまり、保持時間の長短に応じて攪拌強度を異ならせる駆動方法としてもよい。
このような駆動方法とすることで、高温環境における保持時間に応じて適切な強度で粒子攪拌ステップST13を実行することができ、保持時間の長短によらず確実に焼き付きを防止することができる駆動方法となる。
また、以上の説明では、環境温度判定ステップST15において環境温度と基準温度とを単純に比較することとしたが、環境温度判定ステップST15に代えて、第1の駆動方法における変動幅判定ステップST12と同様の工程を設けてもよい。すなわち、予め設定した基準温度からの環境温度の変動幅に基づいて、以降の動作を決定する駆動方法としてもよい。例えば、環境温度が、予め設定した基準温度より35℃以上高い状態が基準時間(例えば10時間)以上である場合に粒子攪拌ステップST13を行うようにしてもよい。
さらに、上記のように第3の駆動方法において変動幅を判定基準に用いる場合には、後段の保持時間判定ステップST16で高温環境における保持時間を考慮した動作決定がなされるため、第1の駆動方法における変動幅の設定値とは異なる設定値を採用してもよい。変動幅の設定値は、使用する電気泳動素子32(電気泳動シート)の特性に応じて変更することが好ましいのはもちろんである。
また、第3の駆動方法に係る焼付防止ステップST30についても、第1の駆動方法に係る焼付防止ステップST10と同様に、画像表示動作等と独立にあるいは連動して実行することができる。
<第4の駆動方法>
図11は、電気泳動表示装置の第4の駆動方法を示すフローチャートである。
第1及び第2の駆動方法では、環境温度の変動幅に基づいて焼付防止動作の実行判定を行っていた。変動幅に基づいて判定することで、定常的に長時間使用される環境の温度によらず適切に焼付防止動作を実行することができる。一方、定常的な使用環境の温度が予め分かっている場合には、環境温度に基づいて焼付防止動作を実行する方が簡便である。そこで、第4の駆動方法では、電気泳動表示装置100の環境温度が設定値以上となった場合に、焼付防止動作を実行するようにした。
図11に示す第4の駆動方法は、温度検出ステップST11と、環境温度判定ステップST17と、粒子攪拌ステップST13とを含む焼付防止ステップST40を有する。
環境温度判定ステップST17では、まず、制御回路70によりメモリー71に記憶されている基準温度が読み出される。メモリー71に保持されている基準温度は、先の第1の駆動方法とは異なり、長時間保持された場合に焼き付きを生じる可能性のある環境温度とされる。例えば、図5及び図6に示した試験に用いた電気泳動素子32では、60℃以上の高温環境に長時間保持すると、焼き付きが発生することが分かっている。このような電気泳動素子32では、上記の基準温度は60℃に設定される。
基準温度は、電気泳動素子32の特性と定常的に使用される環境の温度とを勘案して、30℃〜85℃の範囲内の値に設定することが好ましい。換言すれば、定常的な環境温度に対する変動幅が30℃〜40℃程度となったときに焼付防止動作が実行されるように設定することが好ましい。なお、定常的な環境温度が不明である場合には、第1の駆動方法が採用される。
次に、制御回路70は、現在の環境温度と読み出した基準温度とを比較する。そして、環境温度が基準温度以上である場合には、粒子攪拌ステップST13に移行する。一方、環境温度が基準温度未満である場合には、焼付防止ステップST40を終了する(エンド)。
粒子攪拌ステップST13が選択された場合には、先の第1の駆動方法と同様の粒子攪拌ステップST13が実行され、図8の各図に示したパルスが電極に入力される。これにより、電気泳動粒子の攪拌動作が実行され、焼き付きが発生するのを防止することができる。
以上詳細に説明した第4の駆動方法によれば、予め設定した環境温度に基づいて焼付防止ステップST40を実行するので、制御回路70の動作を簡素化することができ、消費電力を抑え、安価に提供可能な電気泳動表示装置100を実現できる。
なお、第4の駆動方法においても、第2の駆動方法に係る攪拌強度設定ステップST14を備えることが好ましい。このような構成とすることで、環境温度に応じて適切な強度で粒子攪拌ステップST13を実行することができ、環境温度によらず確実に焼き付きを防止することができる駆動方法となる。
また、第4の駆動方法に係る焼付防止ステップST40についても、第1の駆動方法に係る焼付防止ステップST10と同様に、画像表示動作等と独立にあるいは連動して実行することができる。
(電子機器)
次に、上記実施形態の電気泳動表示装置100を、電子機器に適用した場合について説明する。
図12は、腕時計1000の正面図である。腕時計1000は、時計ケース1002と、時計ケース1002に連結された一対のバンド1003とを備えている。
時計ケース1002の正面には、上記各実施形態の電気泳動表示装置100、200からなる表示部1005と、秒針1021と、分針1022と、時針1023とが設けられている。時計ケース1002の側面には、操作子としての竜頭1010と操作ボタン1011とが設けられている。竜頭1010は、ケース内部に設けられる巻真(図示は省略)に連結されており、巻真と一体となって多段階(例えば2段階)で押し引き自在、かつ、回転自在に設けられている。表示部1005では、背景となる画像、日付や時間などの文字列、あるいは秒針、分針、時針などを表示することができる。
図13は電子ペーパー1100の構成を示す斜視図である。電子ペーパー1100は、上記実施形態の電気泳動表示装置100を表示領域1101に備えている。電子ペーパー1100は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1102を備えて構成されている。
図14は、電子ノート1200の構成を示す斜視図である。電子ノート1200は、上記の電子ペーパー1100が複数枚束ねられ、カバー1201に挟まれているものである。カバー1201は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力する図示は省略の表示データ入力手段を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
以上の腕時計1000、電子ペーパー1100、及び電子ノート1200によれば、本発明に係る電気泳動表示装置100が採用されているので、長期間にわたって表示品質を維持することができる信頼性に優れた表示部を備えた電子機器となる。
なお、上記の電子機器は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の技術範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、本発明に係る電気泳動表示装置は好適に用いることができる。
100 電気泳動表示装置、5 表示部、30 第1基板、31 第2基板、32 電気泳動素子、35 画素電極(第1電極)、37 共通電極(第2電極)、40 画素、63 コントローラー(制御部)、70 制御回路

Claims (15)

  1. 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    所定期間ごとに環境温度を検出する温度検出ステップと、
    予め設定した基準温度に対する前記環境温度の変動幅と、所定値以上の前記環境温度における保持時間との少なくとも一方に基づいて実行され、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌ステップと、
    を有することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  2. 前記環境温度が前記基準温度に対して35℃以上上昇したときに、前記粒子攪拌ステップを実行することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  3. 前記粒子攪拌ステップにおいて、
    前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記変動幅に応じて異ならせることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  4. 前記基準温度よりも高い前記環境温度における前記保持時間が10時間以上であるときに、前記粒子攪拌ステップを実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  5. 前記粒子攪拌ステップにおいて、
    前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記保持時間に応じて異ならせることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  6. 前記基準温度が、所定期間における前記環境温度の平均値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  7. 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極とを有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    所定期間ごとに環境温度を検出する温度検出ステップと、
    前記環境温度が60℃以上であるときに実行され、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌ステップと、
    を有することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  8. 前記粒子攪拌ステップにおいて、
    前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、現在の前記環境温度に基づいて設定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  9. 前記粒子攪拌ステップにおいて、
    前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記電気泳動素子に印加する電圧を異ならせることで調整することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  10. 前記粒子攪拌ステップにおいて、
    前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記電気泳動素子に供給する電位パルスのパルス幅とパルス数の少なくとも一方を異ならせることで調整することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  11. 前記粒子攪拌ステップにおいて、
    前記電気泳動粒子の攪拌を、所定期間ごとに繰り返し実行することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  12. 前記粒子攪拌ステップにおいて、
    前記電気泳動粒子の攪拌の程度を、前記攪拌を実行する間隔を異ならせることで調整することを特徴とする請求項11に記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  13. 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極と、環境温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部に接続され、前記第1及び第2電極間に印加される駆動電圧を制御する制御部と、を有する電気泳動表示装置であって、
    前記制御部は、
    所定期間ごとに前記温度検出部によって環境温度を検出する温度検出動作を実行し、
    予め設定した基準温度に対する前記環境温度の変動幅と、所定値以上の前記環境温度における保持時間の少なくとも一方に基づいて、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌動作を実行することを特徴とする電気泳動表示装置。
  14. 第1基板と第2基板との間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持してなり、前記第1基板の前記電気泳動素子側に形成された第1電極と、前記第2基板の前記電気泳動素子側に形成された第2電極と、環境温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部に接続され、前記第1及び第2電極間に印加される駆動電圧を制御する制御部と、を有する電気泳動表示装置であって、
    前記制御部は、
    所定期間ごとに前記温度検出部によって環境温度を検出する温度検出動作を実行し、
    前記環境温度が60℃以上であるときに、前記電気泳動素子に電圧を印加して前記電気泳動粒子を攪拌する粒子攪拌動作を実行することを特徴とする電気泳動表示装置。
  15. 請求項13又は14に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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