JP2010169921A - ベルト搬送装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の質を低下させることなく、記録媒体のベルトからの分離性を向上させたベルト搬送装置とそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】記録媒体を搬送するベルトと、前記ベルトの内側に当接する記録媒体分離ローラーと、前記ベルトを介して前記記録媒体分離ローラーと当接するために対向位置に配置される対向ローラーと、を備え、前記対向ローラーの前記ベルトを介した前記記録媒体分離ローラーへの当接により前記ベルトを変形させ、前記記録媒体分離ローラーの軸方向の一部が前記ベルトの変形を受容するベルト受容部を形成することを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】記録媒体を搬送するベルトと、前記ベルトの内側に当接する記録媒体分離ローラーと、前記ベルトを介して前記記録媒体分離ローラーと当接するために対向位置に配置される対向ローラーと、を備え、前記対向ローラーの前記ベルトを介した前記記録媒体分離ローラーへの当接により前記ベルトを変形させ、前記記録媒体分離ローラーの軸方向の一部が前記ベルトの変形を受容するベルト受容部を形成することを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に備えられる紙等の記録媒体を搬送するベルト搬送装置と画像形成装置に関し、特に、画像の質を低下させることなく記録媒体をベルト表面から分離し紙詰まりを防止するベルト搬送装置と画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置においては、一様に帯電した像担持体に画像情報を書き込み静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置により現像して可視像を形成し、その可視像を記録媒体に直接転写するか、または転写ベルトを介して記録媒体に転写し、可視像が転写された記録媒体を定着装置で定着することにより画像形成を行っている。
このような画像形成装置では、記録媒体のベルトへの巻き付きによる紙詰まりを防止するために、ベルトに記録媒体分離のための分離装置を配置することが提案されている。
特開平7−92820号公報には、転写ベルトにより記録媒体を分離搬送して画像を形成する画像形成装置において、転写ベルトの記録媒体分離部のバックアップローラーに、軸方向に大径の凸部と小径の凹部を形成した分離ローラーを配置し、分離ローラーの凹部に対応する位置に、転写ベルト表面と非接触で、凸部の外径よりも軸心に近く突出させた爪部を有する分離部材を配置したベルト搬送装置が開示されている。
また、特開平11−334924号公報には、駆動ローラーを含む複数の張架ローラーで張設されたベルトを駆動し、ベルトに保持された記録媒体を搬送する画像形成装置において、駆動ローラーを軸とともに回転する駆動部と、軸に従動する従動部とで構成し、従動部に駆動部より大径の凸部と駆動部より小径の凹部を形成し、駆動ローラー部から記録媒体が分離する際に記録媒体に駆動ローラーの軸心方向への波付けがなされ、記録媒体がベルトから分離する力を作用させ、記録媒体のベルトからの分離性能を向上させるベルト搬送装置が開示されている。
しかしながら、特開平7−92820号公報に開示されたベルト搬送装置は、ベルトと非接触に爪部を設置するために精確な爪部の位置調整が必要であり、高い部品精度を求められ、コストアップの要因となっている。また、記録媒体は爪部のある部分から分離され、爪部の無い部分では記録媒体の分離が遅れるので分離放電による画像ムラが爪部と爪部の無い部分で発生する。さらに、記録媒体を分離するときに記録媒体上の画像部を爪部が擦れることで画像を乱すことがあり、安定した記録媒体のベルトからの分離と、高画質の画像を得ること、とを両立させることが困難であるという問題を有する。
また、特開平11−334924号公報に開示されたベルト搬送装置は、駆動ローラーが、駆動部と凹凸部を有する従動部とで軸方向に明確に分離されており、凹凸部を有する従動部から記録媒体が分離され、駆動部からの記録媒体の分離が遅れるため、分離放電による画像ムラが凹凸部を有する従動部と駆動部で発生する。また、従動部の凸部が常時ベルトと接触しているため、ベルト表面に傷がつき画像品質の低下となる。
本発明は、上記従来技術の持つ課題を解決する、画像の質を低下させることなく、記録媒体のベルトからの分離性を向上させたベルト搬送装置とそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明のベルト搬送装置は、前記課題を解決するために、記録媒体を搬送するベルトと、前記ベルトの内側に当接する記録媒体分離ローラーと、前記ベルトを介して前記記録媒体分離ローラーと当接するために対向位置に配置される対向ローラーと、を備え、前記対向ローラーの前記ベルトを介した前記記録媒体分離ローラーへの当接により前記ベルトを変形させ、前記記録媒体分離ローラーの軸方向の一部が前記ベルトの変形を受容するベルト受容部を形成することを特徴とする。記録媒体分離時に、対向ローラーと記録媒体分離ローラーとの圧接により、ベルトと記録媒体に波状のうねりを発生させ、画像の質を低下させることなく記録媒体の腰によりベルトからの分離性を向上することができる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記記録媒体分離ローラーおよび前記対向ローラーを軸に回転自在に軸支することを特徴とする。ベルトをスムーズに走行することができる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記記録媒体分離ローラーに軸方向に所定間隔毎に大径部を形成し、前記対向ローラーに前記記録媒体分離ローラーに形成された大径部と軸方向の位置が異なるように大径部を形成することを特徴とする。対向ローラーのベルトを介した記録媒体分離ローラーへの圧接により、ベルトと記録媒体に波状のうねりを発生させ、画像の質を低下させることなく記録媒体のベルトからの分離性を向上することができる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記記録媒体分離ローラーに軸方向に所定間隔毎に大径部を形成し、前記対向ローラーを弾性部材で形成することを特徴とする。対向ローラーのベルトを介した記録媒体分離ローラーへの圧接により、ベルトと記録媒体に波状のうねりを発生させ、画像の質を低下させることなく記録媒体のベルトからの分離性を向上することができる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記記録媒体分離ローラーを弾性部材で形成し、前記対向ローラーに軸方向に所定間隔毎に大径部を形成することを特徴とする。対向ローラーのベルトを介した記録媒体分離ローラーへの圧接により、ベルトと記録媒体に波状のうねりを発生させ、画像の質を低下させることなく記録媒体のベルトからの分離性を向上することができる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記記録媒体分離ローラーを前記記録媒体の搬送方向の端部に位置し前記ベルトを巻き掛ける張架ローラーとすることを特徴とする。記録媒体分離ローラーをベルトの張架ローラーとして兼用できるので、ローラーの配置を少なくすることができる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記記録媒体分離ローラーを前記記録媒体の搬送方向の端部に位置し前記ベルトを巻き掛ける張架ローラーの位置より前記記録媒体搬送方向の上流側に配置することを特徴とする。記録媒体を次の工程に搬送する位置の近くで記録媒体のベルトからの分離を実施できる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記対向ローラーを前記記録媒体分離ローラーに離当接可能とし、前記対向ローラーに離当接駆動手段を配置することを特徴とする。記録媒体のベルトからの分離時のみ対向ローラーを記録媒体分離ローラーに当接することができる。
また、本発明のベルト搬送装置は、前記離当接駆動手段を前記ベルトにより搬送される前記記録媒体の先端部位置で前記ベルトを介して前記記録媒体分離ローラーに当接するように駆動することを特徴とする。記録媒体の搬送方向の先端がベルトから分離すれば記録媒体全体がベルトから分離する。
また、本発明の画像形成装置は、静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像をトナーにより現像して前記潜像担持体にトナー像を現像する現像装置と、前記潜像担持体のトナー像が転写される転写ベルトと、前記転写ベルトのトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体上のトナー像を定着する定着装置と、を備え、前記転写装置の記録媒体搬送手段として上記のいずれか1つに記載のベルト搬送装置を用いることを特徴とする。画像の質を低下させることなく転写部での記録媒体の紙詰まりを防止できる。
また、本発明の画像形成装置は、静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像をトナーにより現像して前記潜像担持体にトナー像を現像する現像装置と、前記潜像担持体のトナー像が転写される転写ベルトと、前記転写ベルトのトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体上のトナー像を定着する定着装置と、を備え、前記定着装置は加熱ローラーと加圧ベルトを備え、前記定着装置の記録媒体搬送手段として上記のいずれか1つに記載のベルト搬送装置を用いることを特徴とする。画像の質を低下させることなく定着部での記録媒体の紙詰まりを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態の一例を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、4つの画像形成ステーション15(Y、M、C、K)、中間転写ベルト70、二次転写ユニット80を有し、さらに、定着ユニット90、ユーザへの報知手段をなし液晶パネルからなる表示ユニット(図示せず)、及び、これらのユニット等を制御し画像形成装置としての動作を司る制御ユニット(図示せず)を有している。
画像形成ステーション15(Y、M、C、K)は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーで画像を形成する機能を有している。画像形成ステーション15(Y、M、C、K)の構成は同様であるので、以下、画像形成ステーション15Yについて説明する。
画像形成ステーション15Yは、図1に示すように、像担持体の一例としての感光体20Yの回転方向に沿って、帯電ユニット30Y、露光ユニット40Y、現像ユニット50Y、一次転写ユニットを有している。
感光体20Yは、円筒状の基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30Yは、感光体20Yを帯電するための装置である。露光ユニット40Yからは、レーザを照射することによって帯電された感光体20Y上に潜像を形成する。
露光ユニット40Yは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピューター、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピューターから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20Y上に照射する。
現像ユニット50Yは、感光体20Y上に形成された潜像を、イエロー(Y)のトナーを用いて現像するための装置である。現像ユニット50Yは、交換可能なトナーカートリッジからトナーが供給される現像室内に現像ローラー51Y、供給ローラー52Yが配置され、現像ローラー51Yには、規制ブレード53Yが当接し現像ローラー51Y上のトナーを薄層化する。
一次転写ユニットは、一次転写部B1で一次転写ローラー65Yにより一次転写バイアスが印加され、感光体20Yに形成されたイエロートナー像を中間転写ベルト70に転写する。各一次転写部B1、B2、B3、B4で4色のトナーが順次重ねて転写された場合には、中間転写ベルト70にフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト70は、ベルト駆動ローラー71a、従動ローラー71b、71d、71e、71fに張架されたエンドレスのベルトであり、感光体20(Y、M、C、K)と当接しながら回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写ベルト70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。
定着ユニット90は、加熱ローラー90aと加圧ベルト90bにより構成され、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を記録媒体に融着させて永久像とするための装置である。
次に、このように構成された画像形成装置10の動作について説明する。まず、不図示のホストコンピューターからの画像信号及び制御信号がインターフェイスを介して画像形成装置のメインコントローラーに入力されると、このメインコントローラーからの指令に基づくユニットコントローラーの制御により感光体20Y、現像ユニット50Yに備えられた現像ローラー51Y、及び、中間転写ベルト70等が回転する。感光体20Yは、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30Yにより順次帯電される。
感光体20Yの帯電された領域は、感光体20Yの回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40Yによって、イエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。
感光体20Y上に形成された潜像は、感光体20Yの回転に伴って現像位置に至り、現像ユニット50Yによって現像される。これにより、感光体20Y上にトナー像が形成される。
感光体20Y上に形成されたトナー像は、感光体20Yの回転に伴って一次転写部B1位置に至り、一次転写ユニットによって、中間転写ベルト70に転写される。この際、一次転写ユニットでは、一次転写ローラー65Yからトナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。この結果、各感光体20(Y、M、C、K)上に形成された4色のトナー像は、中間転写ベルト70に重なり合って転写され、中間転写ベルト70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト70は、モータ等のベルト駆動手段からの駆動力がベルト駆動ローラー71aを介して伝達されることによって駆動される。
中間転写ベルト70上に形成されたフルカラートナー像は、二次転写ユニット80によって紙等の記録媒体に転写される。二次転写ユニット80は、中間転写ベルト70を挟んでバックアップローラーとしてのベルト駆動ローラー71aと二次転写ローラー82が対峙している。二次転写ローラー82からトナーと逆極性の二次転写電圧が印加され、中間転写ベルト70に転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する。記録媒体は、給紙トレイから、給紙ローラー、ゲートローラー94、搬送ガイド94aを介して二次転写ユニット80へ搬送される。
二次転写ユニット80でフルカラートナー像が転写された記録媒体は、搬送ガイド94bを介して定着ユニット90に搬送される。定着ユニット90は、ハロゲンヒータ等の発熱体を内蔵して所定の定着温度に温度制御されるとともに回転駆動される加熱ローラー90aと、2つの張架ローラー90c、90dに張架された加圧ベルト90bから構成される。定着ユニット90で加熱加圧されてトナー像が記録媒体に融着される。定着ユニット90の通過後、記録媒体は搬送ガイド95aを介して排紙ローラー95により排紙される。
一方、感光体20(Y、M、C、K)は一次転写部B1、B2、B3、B4位置を経過した後に、除電ユニット(図示せず)によって除電され、次の潜像を形成するための帯電に備える。
二次転写後の中間転写ベルト70の従動ローラー71b側に中間転写ベルトクリーニング装置(図示せず)が設置され、二次転写後の中間転写ベルト70をクリーニングする。
図2は、本発明の記録媒体のベルトからの分離性を向上させる記録媒体分離ローラー100と対向ローラー110を二次転写ユニット80に適用した実施形態を示す図である。
二次転写ユニット80は、中間転写ベルト70を巻き掛ける張架ローラー71d、71fとの間にベルト駆動ローラー71aが位置し、ベルト駆動ローラー71aをバックアップローラーとして二次転写ローラー82が中間転写ベルト70を介して当接し、二次転写部を形成する。記録媒体は、ゲートローラー94、搬送ガイド94aを介して二次転写部に搬送され、二次転写ローラー82からトナーと逆極性の二次転写電圧が印加され、中間転写ベルト70に転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する。トナー像が転写された記録媒体は、除電装置96により除電される。中間転写ベルト70の移動方向は張架ローラー71dにより変更される。トナー像が転写された記録媒体は、張架ローラー71dにより移動方向が変更される中間転写ベルト70から分離され、搬送ガイド94bを介して次の工程である定着ユニット90に搬送される。
この二次転写ユニット80での記録媒体の搬送で、記録媒体の中間転写ベルト70からの分離がなされないと、記録媒体は張架ローラー71d側に巻き付き、紙詰まりが発生する。特に記録媒体が薄紙の場合は巻き付きによる紙詰まりが多く発生する。それを防止するために、記録媒体分離ローラー100を二次転写部と記録媒体の搬送路の端部に位置する張架ローラー71dの間に配置し、中間転写ベルト70を介して記録媒体分離ローラー100に当接する対向ローラー110を配置する。記録媒体分離ローラー100および対向ローラー110を配置することにより、二次転写後の記録媒体は、中間転写ベルト70から分離され、搬送ガイド94bを経て定着ユニット90に搬送される。
図3は、本発明の記録媒体のベルトからの分離性を向上させる記録媒体分離ローラー100と対向ローラー110を二次転写ユニット80に適用した他の実施形態を示す図である。この実施形態では、記録媒体の搬送路の端部に位置する張架ローラー71dの配置位置に、張架ローラーを兼ねる記録媒体分離ローラー100を配置し、中間転写ベルト70を介して記録媒体分離ローラー100に当接する対向ローラー110を配置する。記録媒体分離ローラー100が張架ローラーを兼ねるのでローラーの配置を少なくすることができ、二次転写後の記録媒体は、中間転写ベルト70から分離され、搬送ガイド94bを経て定着ユニット90に搬送される。
図4は、本発明の記録媒体のベルトからの分離性を向上させる記録媒体分離ローラー100と対向ローラー110を定着ユニット90に適用した実施形態を示す図である。
定着ユニット90は、ハロゲンヒータ等の発熱体を内蔵して所定の定着温度に温度制御されるとともに回転駆動される加熱ローラー90aと、2つの張架ローラー90c、90dに張架された加圧ベルト90bから構成される。張架ローラー90c、90d間の搬送路において、記録媒体の搬送路の搬送方向下流側の端部に位置する張架ローラー90c寄りの記録媒体の搬送方向の上流側に記録媒体分離ローラー100を配置し、加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に当接する対向ローラー110を配置する。記録媒体分離ローラー100および対向ローラー110を配置することにより、定着後の記録媒体は、加圧ベルト90bから分離され、搬送ガイド95aを経て排紙ローラー95に搬送され、排紙される。
図5は、本発明の記録媒体のベルトからの分離性を向上させる記録媒体分離ローラー100と対向ローラー110の第1実施形態を示す図である。
記録媒体分離ローラー100は、軸101に回転自在で軸支される円筒形の筒体102を備える。円筒形筒体102には軸方向に所定間隔毎に大径部103が形成される。大径部103が常時中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの内側に当接し、円筒形筒体102は中間転写ベルト70または加圧ベルト90bに従動して回転する。
中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接する対向ローラー110は、軸111に回転自在で軸支される円筒形の筒体112を備える。円筒形筒体112には軸方向に所定間隔毎に大径部113が形成される。対向ローラー110の大径部113の軸方向の位置と、記録媒体分離ローラー100の大径部103の軸方向の位置が異なるようにする。
対向ローラー110の軸111に連結部材114が連結される。連結部材114に離当接駆動手段115を配置する。離当接駆動手段115としてアクチュエータ等の往復動装置を用いる。離当接駆動手段115の往復動が連結部材114を介して対向ローラー110に伝達され、対向ローラー110は中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100を圧接する。
図5に示されるように、対向ローラー110が中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接すると、対向ローラー110の大径部113が中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを凹側に変形させる。中間転写ベルトまたは加圧ベルト90bの凹側の変形は、記録媒体分離ローラー100の大径部103間の小径部で受容される。
記録媒体200の分離時に対向ローラー110を圧接することにより、記録媒体200と中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを対向ローラー110と記録媒体分離ローラー100で挟み込み、記録媒体200、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの表面に波状のうねりを発生させる。記録媒体200の腰により中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの間に間隙を形成し、記録媒体200の中間転写ベルト70または加圧ベルト90bからの分離性を向上することができる。
離当接駆動手段115の駆動による対向ローラー110の中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介した記録媒体分離ローラー100への圧接のタイミングは、記録媒体200の先端部の位置とする。記録媒体の先端部が中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの表面から分離すれば、後続部は先端部に追随して分離する。記録媒体200の先端部の位置で対向ローラー110を中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接するタイミングを制御するために、例えば、ゲートローラー94からの給紙信号に基づいて離当接駆動手段115の駆動を制御する。
図6は、本発明の記録媒体のベルトからの分離性を向上させる記録媒体分離ローラー100と対向ローラー110の第2実施形態を示す図である。
記録媒体分離ローラー100は、軸101に回転自在で軸支される円筒形の筒体102を備える。円筒形筒体102には軸方向に所定間隔毎に大径部103が形成される。大径部103が常時中間転写ベルト70または加圧ベルト90bに当接し、円筒形筒体102は中間転写ベルト70または加圧ベルト90bに従動して回転する。
中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接する対向ローラー110は、軸111に回転自在で軸支される円筒形の筒体112を備える。円筒形筒体112は弾性部材で形成される。弾性部材の硬度をH1、記録媒体分離ローラー100の大径部103の硬度をH2、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの硬度をH3とした時、H2>H1>H3の関係を有するようにする。
対向ローラー110の軸111に連結部材114が連結される。連結部材114に離当接駆動手段115を配置する。離当接駆動手段115としてアクチュエータ等の往復動装置を用いる。離当接駆動手段115の往復動が連結部材114を介して対向ローラー110に伝達され、対向ローラー110は中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100を圧接する。
図6に示されるように、対向ローラー110が中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接すると、記録媒体分離ローラー100の大径部103の硬度H2は弾性部材の硬度H1より大きいので、弾性部材で形成された対向ローラー110は凹側に変形する。一方、弾性部材で形成される対向ローラー110の凹側に変形した間の部分は凹側に変形した反作用により凸側に変形する。弾性部材の硬度H1は、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの硬度H3より大きいので、弾性部材の凸側の変形部は、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bが凹側に変形する。中間転写ベルトまたは加圧ベルト90bの凹側の変形は、記録媒体分離ローラー100の大径部103間の小径部で受容される。
記録媒体200の分離時に対向ローラー110を圧接することにより、記録媒体200と中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを対向ローラー110と記録媒体分離ローラー100で挟み込み、記録媒体200、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの表面に波状のうねりを発生させる。記録媒体200の腰により中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの間に間隙を形成し、記録媒体200の中間転写ベルト70または加圧ベルト90bからの分離性を向上することができる。
離当接駆動手段115の駆動による対向ローラー110の中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介した記録媒体分離ローラー100への圧接のタイミングは、記録媒体200の先端部の位置とする。記録媒体の先端部が中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの表面から分離すれば、後続部は先端部に追随して分離する。記録媒体200の先端部の位置で対向ローラー110を中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接するタイミングを制御するために、例えば、ゲートローラー94からの給紙信号に基づいて離当接駆動手段115の駆動を制御する。
図7は、本発明の記録媒体のベルトからの分離性を向上させる記録媒体分離ローラー100と対向ローラー110の第3実施形態を示す図である。
記録媒体分離ローラー100は、軸101に回転自在で軸支される円筒形筒体102を備える。円筒形筒体102は弾性部材で形成される。記録媒体分離ローラー100の円筒形筒体102が常時中間転写ベルト70または加圧ベルト90bに当接し、円筒形筒体102は中間転写ベルト70または加圧ベルト90bに従動して回転する。円筒形筒体102が弾性部材で形成される場合、記録媒体分離ローラー100を張架ローラーとして用いることはできない。
中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接する対向ローラー110は、軸111に回転自在で軸支される円筒形の筒体112を備える。円筒形筒体112には軸方向に所定間隔毎に大径部113が形成される。円筒形筒体102の弾性部材の硬度をH1、円筒形筒体112の大径部113の硬度をH2、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの硬度をH3とした時、H2>H1>H3の関係を有するようにする。
対向ローラー110の軸111に連結部材114が連結される。連結部材114に離当接駆動手段115を配置する。離当接駆動手段115としてアクチュエータ等の往復動装置を用いる。離当接駆動手段115の往復動が連結部材114を介して対向ローラー110に伝達され、対向ローラー110は中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100を圧接する。
図7に示されるように、対向ローラー110が中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接すると、対向ローラー110の大径部113の硬度H2は弾性部材の硬度H1より大きいので、弾性部材で形成された記録媒体分離ローラー100は凹側に変形する。一方、弾性部材で形成される記録媒体分離ローラー100の凹側に変形した間の部分は凹側に変形した反作用により凸側に変形する。弾性部材の硬度H1は、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの硬度H3より大きいので、弾性部材の凸側の変形部は、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bが凸側に変形する。
記録媒体200の分離時に対向ローラー110を圧接することにより、記録媒体200と中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを対向ローラー110と記録媒体分離ローラー100で挟み込み、記録媒体200、中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの表面に波状のうねりを発生させる。記録媒体200の腰により中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの間に間隙を形成し、記録媒体200の中間転写ベルト70または加圧ベルト90bからの分離性を向上することができる。
離当接駆動手段115の駆動による対向ローラー110の中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介した記録媒体分離ローラー100への圧接のタイミングは、記録媒体200の先端部の位置とする。記録媒体の先端部が中間転写ベルト70または加圧ベルト90bの表面から分離すれば、後続部は先端部に追随して分離する。記録媒体200の先端部の位置で対向ローラー110を中間転写ベルト70または加圧ベルト90bを介して記録媒体分離ローラー100に圧接するタイミングを制御するために、例えば、ゲートローラー94からの給紙信号に基づいて離当接駆動手段115の駆動を制御する。
10:画像形成装置、15(Y、M、C、K):画像形成ステーション、20(Y、M、C、K):感光体、30(Y、M、C、K):帯電ユニット、40(Y、M、C、K):露光ユニット、50(Y、M、C、K):現像ユニット、65(Y、M、C、K):一次転写ローラー、70:中間転写ベルト、71a:ベルト駆動ローラー、71b、71d、71e,71f:張架ローラー,80:二次転写ユニット、82:二次転写ローラー、90:定着ユニット、90a:加熱ローラー、90b:加圧ベルト、90c、90d:張架ローラー、94:ゲートローラー、94a,94b:搬送ガイド、95:排紙ローラー、95a:搬送ガイド,96:除電装置,100:記録媒体分離ローラー、101:軸、102:円筒形筒体、103:大径部、110:対向ローラー、111:軸、112:円筒形筒体、113:大径部、114:連結部材、115:離当接駆動手段、200:記録媒体
Claims (11)
- 記録媒体を搬送するベルトと、
前記ベルトの内側に当接する記録媒体分離ローラーと、
前記ベルトを介して前記記録媒体分離ローラーと当接するために対向位置に配置される対向ローラーと、
を備え、
前記対向ローラーの前記ベルトを介した前記記録媒体分離ローラーへの当接により前記ベルトを変形させ、前記記録媒体分離ローラーの軸方向の一部が前記ベルトの変形を受容するベルト受容部を形成することを特徴とするベルト搬送装置。 - 前記記録媒体分離ローラーおよび前記対向ローラーを軸に回転自在に軸支することを特徴とする請求項1に記載のベルト搬送装置。
- 前記記録媒体分離ローラーに軸方向に所定間隔毎に大径部を形成し、前記対向ローラーに前記記録媒体分離ローラーに形成された大径部と軸方向の位置が異なるように大径部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載のベルト搬送装置。
- 前記記録媒体分離ローラーに軸方向に所定間隔毎に大径部を形成し、前記対向ローラーを弾性部材で形成することを特徴とする請求項1または2に記載のベルト搬送装置。
- 前記記録媒体分離ローラーを弾性部材で形成し、前記対向ローラーに軸方向に所定間隔毎に大径部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載のベルト搬送装置。
- 前記記録媒体分離ローラーを前記記録媒体の搬送方向の端部に位置し前記ベルトを巻き掛ける張架ローラーとすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
- 前記記録媒体分離ローラーを前記記録媒体の搬送方向の端部に位置し前記ベルトを巻き掛ける張架ローラーの位置より前記記録媒体搬送方向の上流側に配置することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
- 前記対向ローラーを前記記録媒体分離ローラーに離当接可能とし、前記対向ローラーに離当接駆動手段を配置することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
- 前記離当接駆動手段を前記ベルトにより搬送される前記記録媒体の先端部位置で前記ベルトを介して前記記録媒体分離ローラーに当接するように駆動することを特徴とする請求項8に記載のベルト搬送装置。
- 静電潜像が形成される潜像担持体と、
前記静電潜像をトナーにより現像して前記潜像担持体にトナー像を現像する現像装置と、
前記潜像担持体のトナー像が転写される転写ベルトと、
前記転写ベルトのトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
前記記録媒体上のトナー像を定着する定着装置と、
を備え、
前記転写装置の記録媒体搬送手段として請求項1ないし9のいずれか1項に記載のベルト搬送装置を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 静電潜像が形成される潜像担持体と、
前記静電潜像をトナーにより現像して前記潜像担持体にトナー像を現像する現像装置と、
前記潜像担持体のトナー像が転写される転写ベルトと、
前記転写ベルトのトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
前記記録媒体上のトナー像を定着する定着装置と、
を備え、
前記定着装置は加熱ローラーと加圧ベルトを備え、前記定着装置の記録媒体搬送手段として請求項1ないし9のいずれか1項に記載のベルト搬送装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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JP2012088556A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2012181352A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2009
- 2009-01-23 JP JP2009012732A patent/JP2010169921A/ja active Pending
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CN102455638A (zh) * | 2010-10-20 | 2012-05-16 | 佳能株式会社 | 图像形成装置 |
US8831491B2 (en) | 2010-10-20 | 2014-09-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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