JP2010169785A - 2画面液晶表示装置 - Google Patents

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Toshinori Uehara
利範 上原
Masakatsu Higa
政勝 比嘉
Tomoaki Sekime
智明 関目
Kojiro Ikeda
幸次朗 池田
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Abstract

【課題】光学フィルムを使用せず、従来の横電界方式の2画面液晶表示装置よりも明るい
表示が可能なIPSモードないしFFSモード等の横電界方式の2画面液晶表示装置を提
供すること。
【解決手段】本発明の2画面液晶表示装置は、横電界方式の液晶表示パネルと、前記液晶
表示パネルの両面にそれぞれ配置された一対の偏光板と、前記液晶表示パネルの表示面側
の偏光板上に配置されたバリアパネルと、を備えた2画面液晶表示装置であって、前記一
対の偏光板の光吸収軸と電圧無印加時の液晶の配向方向との間のなす角度の小さい方の角
度は、一方が3°以上6°以下であり他方が90°、又は、一方が84°以上87°以下
であり他方が0°、となされている。
いる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、一つの画面に複数の画像を重ねて表示し、第1の観察領域に第1の画像を提
供し、第2の観察領域に第2の画像を提供することによって、異なった画像を複数の観察
者に対して提供することができる2画面液晶表示装置に関する。詳しくは、本発明は、光
学フィルムを使用せず、従来の横電界方式の2画面液晶表示装置よりも明るい表示が可能
なIPS(In-Plane Switching)モードないしFFS(Fringe Field Switching)モード
等の横電界方式の2画面液晶表示装置に関する。
液晶表示パネルはCRT(陰極線管)と比較して軽量、薄型、低消費電力という特徴が
あるため、表示用として多くの電子機器に使用されている。液晶表示パネルは、所定方向
に整列した液晶分子の向きを電界により変えて、液晶層の光の透過量を変化させて画像を
表示させるものである。液晶表示パネルの液晶層に電界を印加する方法として、縦電界方
式のものと横電界方式のものとがある。縦電界方式の液晶表示パネルは、液晶層を挟んで
配置される一対の電極により、概ね縦方向の電界を液晶分子に印加するものである。この
縦電界方式の液晶表示パネルとしては、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertica
l Alignment)モード、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード等のものが知
られている。
横電界方式の液晶表示パネルは、液晶層を挟んで配置される一対の基板のうちの一方の
内面側に一対の電極が互いに絶縁して設けられており、概ね横方向の電界を液晶分子に対
して印加するものである。この横電界方式の液晶表示パネルとしては、一対の電極が平面
視で重ならないIPSモードのものと、重なるFFSモードのものとが知られている。横
電界方式の液晶表示パネルは広い視野角を得ることができるという効果があるので、近年
、多く用いられるようになってきている。
この横電界方式の液晶表示装置は、ホモジニアス配向する液晶と、液晶層を挟んで両面
に画面正面に対して透過軸が上下左右に互いに直交するように配置した一対の偏光板を用
いている。このような構成の横電界方式の液晶表示装置では、上下左右の方向から画面を
斜めに見るときには、2枚の透過軸は直交して見える位置関係にあるので、十分なコント
ラストが得られるが、方位角45°の方向から画面を斜めに見る時には、一対の偏光板の
透過軸のなす角度が90°よりもずれる関係にあるので、透過光に複屈折が生じて光漏れ
が生じるためにコントラストが低下してしまう。
そこで、下記特許文献1に開示されたIPSモードの液晶表示装置では、一対の偏光板
の一方と液晶表示パネルの表面との間に直線偏光の偏光軸を回転させる光学補償フィルム
が配置され、一対の偏光板の一方が電圧無印加時の液晶の配向方向に対して平行な透過軸
を有すると共に他方が電圧無印加時の液晶の配向方向に対して垂直な透過軸を有するよう
に配置し、この光学補償フィルムが有するフィルム遅相軸と一対の偏光板の一方の透過軸
とが形成する小さい方の角度が、0°〜2°度又は88°〜90°となるようにしている
。下記特許文献1に開示された横電界方式の液晶表示装置においては、上記のような構成
を供えることにより、上下左右方向のみならず45°方向(方位角45°、135°、2
25°及び315°)のコントラストをも向上させることができ、非常に広視野角の液晶
表示装置が得られるとされている。
また、下記特許文献2には、偏光板の吸収軸と複数の位相差フィルムの各遅相軸とが直
交又は平行となり、複数の位相差フィルムの各遅相軸が平行となるように積層した光学フ
ィルムを用いて、広視野角特性となるようにしたIPSモードの液晶表示装置の発明が開
示されている。このIPSモードの液晶表示装置では、それぞれの位相差フィルムの屈折
率が最大となる方向と屈折率との間の関係が特定の条件を満たすようにして、広視野角特
性が得られるようにしている。
また、液晶表示装置として、一つの画面に複数の画像を重ねて表示し、第1の観察領域
に第1の画像を提供し、第2の観察領域に第2の画像を提供する2画面液晶表示装置が知
られている(下記特許文献3参照)。ここで、2画面表示装置の動作原理について図8及
び図9を用いて説明する。なお、図8は2画面液晶表示装置の模式断面図であり、図9は
図8の遮光板の平面図である。この2画面液晶表示装置50は、第1の画像を表示する第
1の画素列51aと第2の画像を表示する第2の画素列51bとが交互に配置されてなる
液晶表示パネル52を備えている。なお、この2画面液晶表示装置50は液晶表示パネル
52の両面にそれぞれ偏光板を供えているが、この偏光板については図示省略した。
また、第1及び第2の画素列51a,51bの各画素間にはブラックマトリクス53が
形成されている。そして、液晶表示パネル52の上方には、図示しない厚さGのガラス基
板等の透明基板を介して、遮光機能を有した金属もしくは樹脂等からなる遮光板54が配
置されている。この遮光板54は第1の画素列51a及び第2の画素列51bに対して平
行に交互に延びる遮光部55及び開口部56を備えている。
このような構成の2画面液晶表示装置50においては、遮光板54の表面から距離D0
だけ離間した液晶表示パネル52の真正面の位置Cから左方向に離れた第1の観察領域A
には、遮光板54の開口部56を通して第1の画素列51aから第1の画像が提供される
。このとき、第2の画素列51bの第2の画像は、遮光板54の遮光部55により遮られ
るため、第1の観察領域Aには提供されない。一方、液晶表示パネル52の真正面の位置
Cから右方向に離れた第2の観察領域Bには、遮光板54の開口部56を通して第2の画
素列51bから第2の画像が提供される。このとき、第1の画素列51aの第1の画像は
、遮光板54の遮光部55により遮られるため、第2の観察領域Bには提供されない。こ
うして、第1の観察領域Aに第1の画像を提供し、第2の観察領域Bに第2の画像を提供
する2画面表示が行われる。
特許第2982869号公報 特開2005−099476号公報 特開2005−258016号公報 国際公開01/37007号パンフレット
上記特許文献1及び2に開示された発明によれば、上下左右方向のみならず45°方向
のコントラストも向上させた非常に広視野角の液晶表示装置が得られるという優れた効果
を奏する。しかしながら、上記特許文献3に開示されている2画面液晶表示装置に対して
上記特許文献1及び2に開示されている発明を適用するとオーバースペックであると共に
、左右方向の輝度が低下してしまうという問題点が新たに生じる。
すなわち、2画面液晶表示装置は、表示面に対して左右方向から別の画像を視認できる
ようにすることを目的としているものであるので、上下方向からの視認性はほとんど問題
とされておらず、上記特許文献1に開示されている発明のような上下方向をも含む広視野
角特性は必要ないからである。また、2画面液晶表示装置に対して広視野角特性を付与す
ると、本質的に必要な左右方向の輝度が低下してしまう。しかも、上記特許文献1に開示
されている発明では、偏光板以外に位相差フィルムを採用しているため、この位相差フィ
ルムに起因するコストの増加やパネル厚みの増加、環境試験での劣化等が課題となる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、光学フィ
ルムを使用せず、安価に作製でき、厚み増加及び環境試験に於ける劣化が少なく、しかも
、従来の2画面液晶表示装置よりも明るい表示が可能な横電界方式の2画面液晶表示装置
を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の2画面液晶表示装置は、横電界方式の液晶表示パネ
ルと、前記液晶表示パネルの両面にそれぞれ配置された一対の偏光板と、前記液晶表示パ
ネルの表示面側の偏光板上に配置されたバリアパネルと、を備えた2画面液晶表示装置で
あって、前記一対の偏光板の光吸収軸と電圧無印加時の液晶の配向方向との間のなす角度
の小さい方の角度は、一方が3°以上6°以下であり他方が90°、又は、一方が84°
以上87°以下であり他方が0°、であることを特徴とする。
本発明の2画面液晶表示装置は、IPSモード及びFFSモードのいずれの横電界方式
の液晶表示パネルに対しても適用し得る。従来の横電界方式の液晶表示装置は、上下左右
方向からは良好なコントラストが得られるが、2画面液晶表示装置として使用するには上
下方向のコントラストは不要である。そこで、本発明では、横電界方式の液晶表示装置で
普通に使用されている一対の偏光板の光吸収軸と電圧無印加時の液晶の配向方向との間の
なす角度の小さい方の角度を、一方が3°以上6°以下であり他方が90°、又は、一方
が84°以上87°以下であり他方が0°、となるようにしている。
このような配置関係とすると、横電界方式の液晶表示装置における上下方向のコントラ
ストが大きく減少し、その代わりに45°方向(方位角45°、135°、225°及び
315°)のコントラストが大きくなり、左右方向及び45°方向からの視認性が良好と
なるので、2画面液晶表示装置として最適な視野角特性が得られる。なお、本発明の電圧
無印加時の液晶の配向方向は、液晶表示パネルが供えている配向膜のラビング処理方向と
同一であり、また、液晶表示パネルの一対の基板のそれぞれのラビング方向は、従来例の
横電界方式の液晶表示パネルの場合と同様に、互いに180°ずれている。
また、一対の偏光板の光吸収軸と電圧無印加時の液晶の配向方向との間のなす角度の小
さい方の角度が、他方が90°又は0°である場合、一方が3°未満又は87°を越える
と視野角特性が従来のFFSモードの液晶表示装置の特性に近づくので好ましくなく、一
方が84°未満かつ6°を超える範囲であると、偏光板を透過する光量が大幅に減少する
ため、好ましくない。
また、本発明の2画面液晶表示装置においては、前記電圧無印加時の液晶の配向方向は
前記液晶表示パネルの上下方向から傾斜していることが好ましい。
横電界方式の液晶表示パネルは、一対の偏光板はそれぞれの光吸収軸(又は光透過軸)
が約90°ずれて配置され、この偏光板の光吸収軸(又は光透過軸)に沿ってコントラス
トが強くなる。本発明の2画面液晶表示装置では、電圧無印加時の液晶の配向方向と偏光
板の一方の光吸収軸とが平行又は直角となるように配置されているから、電圧無印加時の
液晶の配向方向を液晶表示パネルの上下方向から傾斜させると、左右方向及び45°方向
からの視認性が良好となるので、2画面液晶表示装置として最適となる。
また、本発明の2画面液晶表示装置においては、前記偏光板を構成する保護膜のうち、
液晶層側の保護膜は位相差を生じさせないものであることを特徴とする。
偏光板は、通常、ヨウ素錯体ないし二色性染料を吸着させたポリビニルアルコール(P
VA)フィルムを一軸延伸することによって得られた偏光子の両面に保護膜が配置されて
いる。この保護膜としては、透明なトリアセチルセルロース(TAC)が多く使用されて
いるが、TACフィルムには僅かではあるが位相差及び配向軸がある(上記特許文献2参
照)ために、偏光板の透過軸を回転させてしまう。保護膜は偏光子の両面に形成されてい
るので、偏光子の両側に形成されるTACフィルムのそれぞれの配置方向によって、偏光
板の表裏のそれぞれに於ける透過軸の回転方向がばらついてしまう。
本発明の2画面液晶表示装置では、液晶層側の保護膜は位相差を生じさせないものとし
たため、偏光板の設計が容易となり、容易に所望の視野角特性を備えた2画面液晶表示装
置が得られる。なお、本発明で使用しており位相差を生じさせない保護膜としては上記特
許文献4に開示されているような熱可塑性樹脂を使用し得る。
また、本発明の2画面液晶表示装置においては、前記偏光板の他方は前記液晶表示パネ
ルの表示面側に形成されていることを特徴とする。
本発明の2画面液晶表示装置では、液晶表示パネルの表示面側に形成されている偏光板
の光吸収軸は、電圧無印加時の液晶の配向方向との間のなす角度の小さい方の角度が90
°又は0°、すなわち、直角又は平行となるようにされているから、液晶表示パネルの表
示面側に正確に偏光板を形成することができるようになる。そのため、本発明の2画面液
晶表示装置によれば、容易にバラツキなく所定の視野角特性を備えた2画面液晶表示装置
が得られる。
2画面液晶表示パネルのカラーフィルター基板を透視して表した概略平面図である。 FFSモードの液晶表示パネルのカラーフィルター基板を透視して表した3サブ画素分の平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 2画面液晶表示パネルの画素配置を示す概略図である。 図5Aは比較例の偏光板の光吸収軸と液晶配向方向の関係を示す図であり、図5Bは比較例の液晶表示パネルのコントラスト曲線を示すグラフである。 図6Aは実施形態の偏光板の光吸収軸と液晶配向方向の関係を示す図であり、図6Bは実施形態の液晶表示パネルのコントラスト曲線を示すグラフである。 図7Aは変形例1の偏光板の光吸収軸と液晶配向方向の関係を示す図であり、図7Bは変形例2の偏光板の光吸収軸と液晶配向方向の関係を示す図であり、図7Cは変形例3の偏光板の光吸収軸と液晶配向方向の関係を示す図である。 2画面液晶表示装置の模式断面図である。 図8の遮光板の平面図である。
以下、実施形態、比較例及び図面を参照して本発明を実施するための形態をFFSモー
ドの2画面液晶表示装置を例にとって説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明
をFFSモードの2画面液晶表示装置に限定することを意図するものではなく、本発明は
IPSモードの2画面液晶表示装置等、特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱すること
なく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書におけ
る説明のために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の
大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸
法に比例して表示されているものではない。
最初に実施形態及び比較例に共通するFFSモードの2画面液晶表示装置の構成につい
て図1〜図5を用いて説明する。なお、2画面液晶表示装置は、図8及び図9に示したよ
うに、液晶表示装置と、遮光板とが組み合わされた構成を備えているので、以下において
はFFSモードの液晶表示パネルを用いた液晶表示装置について詳細に説明する。
実施形態及び比較例に共通する2画面液晶表示装置で使用されているFFSモードの液
晶表示パネル10は、図1に示すように、横長の矩形状をしており、中央部に広い表示領
域DAを有している。表示領域DAの周縁部には、信号線引き回し配線、走査線引き回し
配線、コモン配線等がそれぞれ形成されている額縁領域PFとなっている。そして、この
FFSモードの液晶表示パネル10の左端部には、走査線引き回し配線、信号線引き回し
配線及びコモン配線等が接続されるドライバーICDrが載置されると共に、外部制御回
路に接続するための端子TPが形成されている。
また、液晶表示パネル10は、図3に示すように、液晶層LCとこの液晶層LCを狭持
するカラーフィルター基板CF及びアレイ基板ARとを備えている。アレイ基板ARは、
透明な絶縁性を有するガラスや石英、プラスチック等からなる横長の第1透明基板11を
基体としている。第1透明基板11上には、図2に示すように、液晶層LCに面する側に
、アルミニウムやモリブデン等の金属からなる走査線12が図2の行方向(横方向)に延
設されている。また、走査線12からはゲート電極Gが図2の上方に向かって延設されて
いる。
更に、走査線12とゲート電極Gを覆うようにして窒化ケイ素や酸化ケイ素等からなる
透明なゲート絶縁膜13が積層されている。そして、平面視でゲート電極Gと重なるゲー
ト絶縁膜13上には非晶質シリコンや多結晶シリコンなどからなる半導体層14が形成さ
れている。ゲート絶縁膜13上にはアルミニウムやモリブデン等の金属からなる複数の信
号線15が図2の列方向(縦方向)に配設されている。この信号線15からはソース電極
Sが延設され、このソース電極Sは半導体層14の表面と部分的に接触している。
更に、信号線15及びソース電極Sと同一の材料で同時に形成されたドレイン電極Dが
ゲート絶縁膜13上に設けられており、このドレイン電極Dはソース電極Sと近接配置さ
れて半導体層14と部分的に接触している。走査線12と信号線15とによって囲まれた
領域が1サブ画素領域に相当する。ゲート電極G、ゲート絶縁膜13、半導体層14、ソ
ース電極S、ドレイン電極Dによってスイッチング素子となるTFTが構成され、それぞ
れのサブ画素にこのTFTが形成されている。
更に、信号線15、TFT及びゲート絶縁膜13の露出部分を覆うようにして例えば窒
化ケイ素や酸化ケイ素等からなる透明なパッシベーション膜16が積層されている。そし
て、パッシベーション膜16を覆うようにして、例えばフォトレジスト等の透明樹脂材料
からなる層間膜(平坦化樹脂層)17が積層されている。そして、層間膜17を覆うよう
にしてITO(Indium Thin Oxide)ないしIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性
材料からなる下電極18が形成されている。層間膜17とパッシベーション膜16を貫通
してドレイン電極Dに達するコンタクトホール19が形成されており、このコンタクトホ
ール19を介して下電極18とドレイン電極Dとが電気的に接続される。そのため、この
液晶表示パネル10においては、下電極18は画素電極として作動する。
下電極18を覆うようにして、例えば窒化ケイ素や酸化ケイ素等からなる透明な電極間
絶縁膜20が積層されている。そして、電極間絶縁膜20を覆うようにしてITOないし
IZO等の透明導電性材料からなる上電極21が形成されている。図2に示すように、上
電極21には複数のスリット状開口(以降、単に「スリット」と称する。)22が形成さ
れている。この上電極21は表示領域DAの周辺部の額縁領域PFでコモン配線に電気的
に接続されている。そのため、この液晶表示パネル10においては、上電極21は共通電
極として作動する。
スリット22は例えば長円形状であり、その長手方向は走査線12の延在方向に対して
右上がりに約5度傾斜している。そして、上電極21を覆って例えばポリイミドからなる
配向膜23が積層されている。この配向膜23にはスリット22の延在方向と交差する方
向に液晶方向配向処理(ラビング処理)が施されている。この液晶表示パネル10では、
スリット22に対応する位置の下電極18と上電極21間の電界によって液晶層LCの液
晶分子の配向が変化する。
カラーフィルター基板CFは透明な絶縁性を有するガラスや石英、プラスチック等から
なる横長の第2透明基板24を基体としている。第2透明基板24には、不透明な樹脂材
料からなる遮光層25と、サブ画素毎に異なる色の光(例えば、R、G、B)を透過する
カラーフィルター層26が形成されている。図3に示すように、遮光層25はTFTと平
面視で重なるように形成されている。サブ画素の遮光層25が形成されていない領域には
カラーフィルター層26が形成されている。遮光層25とカラーフィルター層26を覆う
ようにして例えばフォトレジスト等の透明樹脂材料からなるオーバーコート層27が積層
されている。このオーバーコート層27は異なる色のカラーフィルター層26による段差
を平坦にし、また、遮光層25やカラーフィルター層26から流出する不純物が液晶層L
Cに入らないように遮断するために形成されているものである。オーバーコート層27を
覆うようにして例えばポリイミドからなる配向膜28が形成されている。この配向膜28
にはアレイ基板ARに形成された配向膜23と逆方向の液晶方向配向処理が施されている
このようにして形成されたアレイ基板AR及びカラーフィルター基板CFを互いに対向
させ、両基板の周囲にシール材(不図示)を塗布することにより両基板を貼り合せ、両基
板間に液晶を充填することにより、実施形態及び比較例に共通するFFSモードの液晶表
示パネル10が得られる。更に、液晶表示パネル10のアレイ基板AR側の背面に第1偏
光板PP1を貼付すると共に第1偏光板の背面にバックライト装置(図示省略)を配置し
、また、カラーフィルター基板CFの表示面側の表面に第2偏光板PP2を貼付すると共
に所定のパターンに形成された遮光板(図示省略、図8及び9参照)することにより、実
施形態及び比較例に共通するFFSモードの2画面液晶表示装置が得られる。
次に、FFSモードの液晶表示パネル10の各サブ画素の配置を説明する。この液晶表
示パネル10は、例えばカラーのWVGA規格のものであるなら、行方向(横方向)に8
00画素(dot)、列方向(縦方向)に480画素(dot)有している。1画素は例
えば光の3原色であるR(赤)・G(緑)・B(青)の3つのサブ画素からなっている。
液晶表示パネル10に入力される画像は合成画像であり、その画像は、図4に示すように
、例えば800画素×480画素の右視方向の画像と800画素×480画素の左視方向
の画像をサブ画素の市松模様(図9参照)に取捨選択して、1つの800画素×480画
素の画像を合成する。
このような液晶表示パネル10は、図8に示したように、サブ画素の市松模様の一方が
使用者から見て右方向(右ハンドル車の運転席方向)からのみ視認することができ、他方
が左方向(右ハンドル車の助手席方向)からのみ視認することができる。そのため、例え
ば、右方向からはナビゲーション画面を視認でき、左方向からはDVD画面を視認するこ
とができるようになる。
[比較例]
次に、比較例のFFSモードの液晶表示装置における第1偏光板PP1及び第2偏光板
PP2の光吸収軸方向と、アレイ基板AR側の配向膜23及びカラーフィルター基板CF
側の配向膜28との関係と、コントラスト曲線について図5を用いて説明する。従来のF
FSモードの液晶表示装置においては、配向膜23及び28のラビング方向は、例えば図
5Aに示されているように、表示画面に対して水平方向となっている。そして、アレイ基
板AR側の第1偏光板PP1の光吸収軸とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度
θ1=90°、カラーフィルター基板CF側の第2偏光板PP2の光吸収軸とラビング方
向との間のなす角の小さい方の角度θ2=0°、すなわち平行となされている。なお、電
圧無印加時の液晶の配向方向は、液晶表示パネルが供えている配向膜のラビング処理方向
と同一である。
このような従来のFFSモードの液晶表示装置のコントラスト曲線は図5Bに示したと
おりとなる。なお、図5Bのコントラスト曲線は、2画面液晶表示装置とするための遮光
板を取り除いて測定したものであり、ドット密度が濃い部分の方が薄い部分よりもコント
ラストが大きいことを意味している。この図5Bによれば、従来例のFFSモードの液晶
表示装置は、上下方向及び左右方向のコントラストが非常に良好、すなわち、上下左右方
向から視認し易くなっており、非常に広視野角であることが確認できる。
[実施形態]
上述のように、従来のFFSモードの液晶表示装置は広視野角であるが、2画面液晶表
示装置として用いる場合には、上下方向の視認性は要求されないため、オーバースペック
となる。この上下方向の視認性は、偏光板と配向膜のラビング方向との配置関係によって
FFSモードの液晶表示装置がバックライト光源から透過してきた光を上下方向及び左右
方向に分散することによって得られているものである。そのため、この上下方向に分散す
る光を左右方向に分散させることができれば、従来のFFSモードの液晶表示装置をその
まま2画面液晶表示装置として用いた場合よりも明るい2画面液晶表示装置が得られるこ
とになる。
このような観点で作製された実施形態の液晶表示装置における第1偏光板PP1及び第
2偏光板PP2の光吸収軸方向と、アレイ基板AR側の配向膜23及びカラーフィルター
基板CF側の配向膜28との関係と、コントラスト曲線について図6を用いて説明する。
この実施形態の液晶表示装置においては、配向膜23及び28のラビング方向は、図6A
に示されているように、上記の比較例の場合と同様に表示画面に対して左側へ約45°傾
いて互いに180°ずれた方向となっている。そして、アレイ基板AR側の第1偏光板P
P1の光吸収軸とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度θ1は84°≦θ1≦8
7°、カラーフィルター基板CF側の第2偏光板PP2の光吸収軸とラビング方向との間
のなす角の小さい方の角度θ2=0°、すなわち平行となされている。
このような実施形態のFFSモードの液晶表示装置のコントラスト曲線は図6Bに示し
たとおりとなる。なお、図6Bのコントラスト曲線は、図5Bの場合と同様に、2画面液
晶表示装置とするための遮光板を取り除いて測定したものであり、ドット密度が濃い部分
の方が薄い部分よりもコントラストが大きいことを意味している。この図6Bによれば、
実施形態のFFSモードの液晶表示装置のコントラストが良好な領域は、横方向の双曲線
状となっており、左右及び45°方向からの視認性が非常に良好となっている。従って、
実施形態の液晶表示装置によれば、2画面液晶表示装置に用いるのに最適な視野角特性が
得られており、従来のFFSモードの液晶表示装置をそのまま2画面液晶表示装置として
用いた場合よりも良好な結果が得られることが分かる。
[変形例1〜3]
上記実施形態のFFSモードの液晶表示装置においては、アレイ基板AR側の第1偏光
板PP1の光吸収軸とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度θ1を84°≦θ1
≦87°、カラーフィルター基板CF側の第2偏光板PP2の光吸収軸とラビング方向と
の間のなす角の小さい方の角度θ2=0°、すなわち平行とした例を示した。しかしなが
ら、本発明の2画面液晶表示装置は上記実施形態以外の場合に対しても適用できる。この
ような本発明の変形例1〜3を図7を用いて説明する。
変形例1のFFSモードの液晶表示装置では、図7Aに示したように、アレイ基板AR
側の第1偏光板PP1の光吸収軸とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度θ1=
90°、すなわち直角とし、カラーフィルター基板CF側の第2偏光板PP2の光吸収軸
とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度3°≦θ2≦6°とした例である。変形
例1のFFSモードの液晶表示装置の場合も、実施形態のFFSモードの液晶表示装置と
ほぼ同様のコントラスト曲線が得られ、2画面液晶表示装置に用いるのに最適な視野角特
性が得られる。
また、変形例2のFFSモードの液晶表示装置では、図7Bに示したように、アレイ基
板AR側の第1偏光板PP1の光吸収軸とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度
3°≦θ1≦6°とし、カラーフィルター基板CF側の第2偏光板PP2の光吸収軸とラ
ビング方向との間のなす角の小さい方の角度θ2=90°、すなわち直角とした例である
。変形例2のFFSモードの液晶表示装置の場合も、実施形態のFFSモードの液晶表示
装置とほぼ同様のコントラスト曲線が得られ、2画面液晶表示装置に用いるのに最適な視
野角特性が得られる。
更に、変形例3のFFSモードの液晶表示装置では、図7Cに示したように、アレイ基
板AR側の第1偏光板PP1の光吸収軸とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度
θ1=0°、すなわち平行とし、カラーフィルター基板CF側の第2偏光板PP2の光吸
収軸とラビング方向との間のなす角の小さい方の角度θ2を84°≦θ2≦87°とした
例である。変形例3のFFSモードの液晶表示装置の場合も、実施形態のFFSモードの
液晶表示装置とほぼ同様のコントラスト曲線が得られ、2画面液晶表示装置に用いるのに
最適な視野角特性が得られる。
上記実施形態及び変形例1〜3の結果を纏めると、一対の偏光板の光吸収軸と電圧無印
加時の液晶の配向方向との間のなす角度の小さい方の角度を、一方が3°以上6°以下で
あり他方が90°、又は、一方が84°以上87°以下であり他方が0°、となるように
すれば、2画面液晶表示装置として最適な視野角特性が得られることになる。ただし、人
の視感覚を考慮すると、液晶の配向方向とカラーフィルター基板CF側の第2偏光板PP
2の光吸収軸とが平行又は直角となっている方が自然に感じられるので、実施形態又は変
形例2の方がより好ましい。
このような配置関係とすると、FFSモードの液晶表示装置における上下方向のコント
ラストが大きく減少し、その代わりに45°方向(方位角45°、135°、225°及
び315°)のコントラストが大きくなり、左右方向及び45°方向からの視認性が良好
となるので、2画面液晶表示装置として最適な視野角特性となる。この場合、一対の偏光
板の光吸収軸と電圧無印加時の液晶の配向方向との間のなす角度の小さい方の角度が、他
方が90°又は0°である場合、一方が3°未満又は87°を越えると視野角特性が従来
のFFSモードの液晶表示装置の特性に近づくので好ましくなく、一方が84°未満で6
°を超える範囲であると、偏光板を透過する光量が大幅に減少するため、好ましくない。
10…(2画面)液晶表示パネル 11…第1透明基板 12…走査線 13…ゲート
絶縁膜 14…半導体層 15…信号線 16…パッシベーション膜 17…層間膜(平
坦化樹脂層) 18…下電極 19…コンタクトホール 20…電極間絶縁膜 21…上
電極 22…スリット 23…配向膜 24…第2透明基板 25…遮光層 26…カラ
ーフィルター層 27…オーバーコート層 28…配向膜 PP1…第1偏光板 PP2
…第2偏光板 LC…液晶層 AR…アレイ基板 CF…カラーフィルター基板

Claims (4)

  1. 横電界方式の液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの両面にそれぞれ配置された一対
    の偏光板と、前記液晶表示パネルの表示面側の偏光板上に配置されたバリアパネルと、を
    備えた2画面液晶表示装置であって、
    前記一対の偏光板の光吸収軸と電圧無印加時の液晶の配向方向との間のなす角度の小さ
    い方の角度は、
    一方が3°以上6°以下であり他方が90°、
    又は、
    一方が84°以上87°以下であり他方が0°、
    であることを特徴とする2画面液晶表示装置。
  2. 前記電圧無印加時の液晶の配向方向は前記液晶表示パネルの上下方向から傾斜している
    ことを特徴とする請求項1に記載の2画面液晶表示装置。
  3. 前記偏光板を構成する保護膜のうち、液晶層側の保護膜は位相差を生じさせないもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の2画面液晶表示装置。
  4. 前記偏光板の他方は前記液晶表示パネルの表示面側に形成されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の2画面液晶表示装置。
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