JP2010169124A - 回転体のバランス調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の被組立部材が回転軸に組み付けられて構成された回転体の不釣合いを確実に解消し、回転時の振動発生を防止することが可能な回転体のバランス調整方法を提供する。
【解決手段】一の被組立部材を回転軸に組み立てる部材組立工程S1と、一の被組立部材の周方向に沿った軸方向の変位分布を計測する変位計測工程S2Aと、計測した一の被組立部材の変位分布に基づいて、該一の被組立部材の不釣合い量を算出し、一の被組立部材の回転軸に直交する異なる二面で重量の調整を行う第一の調整工程S3と、これらの工程を組をなす被組立部材のそれぞれで行った後に、回転軸及び被組立部材全体の不釣合い量を求めて、該組をなす被組立部材の重心位置をそれぞれ含む回転軸に直交する二面で重量の調整を行う第二の調整工程S4とを備え、以上の工程を各組で実施する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転機械等に使用され、回転軸と該回転軸に組み付けられる複数の被組立部材とで構成される回転体のバランス調整方法に関する。
従来から、回転体を高速回転させて所望の出力を発生させる回転機械においては、回転体に不釣合いが生じていると振動の発生などの原因となってしまうので、組付け時にバランス調整が行われている。具体的には、ターボファンエンジンにおいて、回転体を構成する回転軸であるインナーシャフトに組み付けられた被組付部材であるファンの前後にバランスウェイトを予め設置して、これらを切削することでバランス調整を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−342993号公報
しかしながら、特許文献1のバンス調整方法によれば、回転体において、回転軸に設けられた一つの被組立部材でバランスを調整しているのみであり、複数の被組立部材が組み付けられて構成されている場合には、結局、その他の被組立部材のそれぞれ、また、回転体としてのバランスを調整することはできなかった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、複数の被組立部材が回転軸に組み付けられて構成された回転体の不釣合いを確実に解消し、回転時の振動発生を防止することが可能な回転体のバランス調整方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、回転軸に、略円盤状の被組立部材を複数組み立てて回転体を構成する際の回転体のバランス調整方法であって、一の被組立部材を回転軸に組み立てる部材組立工程と、前記回転軸に組み立てられた前記一の被組立部材の周方向に沿った軸方向の変位分布を計測する変位計測工程と、計測した前記一の被組立部材の前記変位分布に基づいて、該一の被組立部材の不釣合い量を算出し、前記一の被組立部材の前記回転軸に直交する異なる二面で重量の調整を行う第一の調整工程と、前記部材組立工程、前記変位計測工程、及び、前記第一の調整工程を、複数の内の二つで組をなす被組立部材のそれぞれで行った後に、組み立てた回転軸及び被組立部材全体の不釣合い量を求めて、該組をなす被組立部材の重心位置をそれぞれ含む前記回転軸に直交する二面で重量の調整を行う第二の調整工程とを備え、前記部材組立工程、前記変位計測工程、前記第一の調整工程、及び、前記第二の調整工程を、複数の被組立部材を二つずつで組をなして、各組で実施することを特徴としている。
この方法によれば、部材組立工程で複数の内の一の被組立部材を回転軸に組み付けた後に、変位計測工程で当該一の被組立部材の周方向に沿った軸方向の変位分布を計測することで、回転軸に組み付けられた状態の一の被組立部材のバランス状態を把握することができる。このため、第一の調整工程では、当該変位分布に基づいて不釣合い量を算出することができ、また、この結果により二面で重量を調整することで組み付けた一の被組立部材のバランスを調整することができる。同様に、上記一の被組立部材と組をなす他の被組立部材についても、部材組立工程、変位計測工程及び第一の調整工程を実施することで、他の被組立部材についても回転軸に組み付けた状態でバランスを調整することができる。次に、第二の調整工程として、組み立てた回転軸及び被組立部材全体の不釣合い量を求めて、上記組をなす被組立部材に設定した二面で重量の調整を行うことで、組み立てた回転軸及び被組立部材全体のバランスを調整することができる。ここで、上記二面を各被組立部材の重心位置を含む回転軸に直交する面に設定していることで、各第一の調整工程で行った各被組立部材の釣合いが崩れてしまうことなく、全体のバランス調整を行うことができる。そして、上記の一連の工程を複数の被組立部材の各組で実施することにより、全ての被組立部材を組み付けた状態では、被組立部材のそれぞれとしてのバランス、また、回転体全体としてのバランスを調整することができる。
また、上記の回転体のバランス調整方法において、前記第一の調整工程では、前記不釣合い量として、偶不釣合い量を算出して重量の調整を行っていることがより好ましい。
この方法によれば、各被組立部材を組み付けた状態で、偶不釣合いを順次解消しつつ、全体のバランスを調整することができる。
また、上記の回転体のバランス調整方法において、前記第一の調整工程では、前記不釣合い量として、動不釣合い量を算出して重量の調整を行っていることがより好ましい。
この方法によれば、各被組立部材を組み付けた状態で、動不釣合い、すなわち偶不釣合い及び静不釣合いのそれぞれを順次解消しつつ、全体のバランスを調整することができる。
また、本発明は、回転軸に、略円盤状の被組立部材を複数組み立てて回転体を構成する際の回転体のバランス調整方法であって、一の被組立部材を回転軸に組み立てる部材組立工程と、前記回転軸に組み立てられた前記一の被組立部材の周方向に沿った軸方向の変位分布を計測する変位計測工程と、計測した前記一の被組立部材の前記変位分布に基づいて、該一の被組立部材の動不釣合い量を算出し、前記一の被組立部材の前記回転軸に直交する異なる二面で重量の調整を行う調整工程とを備え、前記部材組立工程、前記変位計測工程、及び、前記第一の調整工程を、各被組立部材で実施することを特徴としている。
この方法によれば、部材組立工程で複数の内の一の被組立部材を回転軸に組み付けた後に、変位計測工程で当該一の被組立部材の周方向に沿った軸方向の変位分布を計測することで、回転軸に組み付けられた状態の一の被組立部材のバランス状態を把握することができる。このため、第一の調整工程では、当該変位分布に基づいて動不釣合い量を算出することができ、また、この結果により二面で重量を調整することで組み付けた一の被組立部材の動釣合いについてバランスを調整することができる。同様に、各被組立部材についても、部材組立工程、変位計測工程及び第一の調整工程を実施することで、他の被組立部材についても回転軸に組み付けた状態で動釣合いついてバランスを調整することができる。そして、上記のとおり各被組立部材のそれぞれについて動釣合わせが実施されていることで、全ての被組立部材を組み付けた状態では、被組立部材のそれぞれとしてのバランス、また、回転体全体としてのバランスを調整することができる。
本発明の回転体のバランス調整方法では、複数の被組立部材が回転軸に組み付けられて構成された回転体の不釣合いを確実に解消し、回転時の振動発生を防止することができる。
本発明の実施形態のバランス調整方法で調整された回転体を備えた圧縮機を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の回転体のバランス調整方法を示すフロー図である。 本発明の第1の実施形態の回転体のバランス調整方法において、部材組立工程、並びに、一方の変位計測工程及び第一の調整工程を説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態の回転体のバランス調整方法において、他方の変位計測工程及び第一の調整工程を説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態の回転体のバランス調整方法において、第二の調整工程を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態の回転体のバランス調整方法を示すフロー図である。 本発明の第3の実施形態の回転体のバランス調整方法を示すフロー図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1から図5に基づいて説明する。図1は、本実施形態のバランス調整方法によって調整される回転体を有する回転機械の一例として、圧縮機を示している。図1に示すように、圧縮機1は、外郭をなす筐体2と、筐体2に対して軸回りに回転可能に支持された回転軸11及び回転軸11に組み立てられた被組立部材である複数のインペラ12で構成される回転体10と、回転軸11及びインペラ12の周囲に各インペラ12との間に連続した複数の作動室3を形成するように配置されたダイヤフラム4とを備える。筐体2には、流体が流入する吸込口5と流出する吐出口6とが設けられ、また、流体が回転軸11に沿って筐体2外部へ流出するのを防止するシール7が設けられている。インペラ12は、それぞれ、略円盤状の本体12aと、本体12aの吸込口5側の一面に放射状に立設された複数の羽12bと、羽12bの先端に形成されたシュラウド12cとで構成され、本体12aと羽12bとシュラウド12cとで形成される流路12dによって軸方向に沿って流入する気体を径方向外側へ排出可能となっている。また、吸込口5と最も吸込口5に近接したインペラ12E、12Fとの間には入口案内羽根8が設けられている。
このような圧縮機1では、外部から回転力が回転軸11に伝達され、インペラ12が回転する。流体は吸込口5から流入し、入口案内羽根8によってインペラ12への流入方向を整えられ、作動室3内で回転するインペラ12により圧縮され、吐出口6より流出される。流入する流体流量が変化すると、吐出口6の流体圧力を一定に保つように、回転軸11の回転数は変更される。ここで、回転軸11及びインペラ12で構成される回転体10は高速で回転し、不釣合いが生じているとその不釣合い量により振動が発生しまうことから、組み立てる際にバランス調整が行われている。以下に、本実施形態のバランス調整方法を説明する。
図2は、本実施形態のバランス調整方法のフロー図を示している。ここで、本実施形態では、複数のインペラ12(12A、12B、12C、12D、12E、12F)を、軸方向中心から順に左右一対として、すなわちインペラ12A、12Bを第一の組、インペラ12C、12Dを第二の組、インペラ12E、12Fを第三の組とするように二つずつで組をなすようにして、各組ごとに以下の工程を行っていく。まず、図2及び図3に示すように、まず部材組立工程S1として、軸方向中心位置に最も近い第一の組であるインペラ12A、12Bを回転軸11に対して組み付ける。
次に、変位計測工程S2Aとして、一方のインペラ12Aについて、面振れ計測を行う。すなわち、羽12bが設けられておらず、平面を形成する本体12aの他面12eにおいて、径方向外周側の所定の位置にダイヤルゲージDを配置させる。そして、回転軸11を軸回りに回転させることで、周方向に沿って軸方向の変位分布を計測する。
次に、第一の調整工程S3Aとして、一方のインペラ12Aについてバランス調整を行う。まず、インペラ12Aの不釣合い量として、偶不釣合い量を、計測した変位分布に基づいて算出する(ステップS3Aa)。なお、不釣合い量の算出に必要な情報として、インペラ12Aの形状、寸法、重量などは予め取得している。そして、重心位置G12aを挟んで軸方向両側に、回転軸11に直交するように予め設定された二面La1、La2の位置で、求めた偶不釣合いを解消するのに調整することが必要な重量Ma1、Ma2、及び、当該重量を調整する周方向の位置を算出する。そして、実際に、二面La1、La2のそれぞれ算出した周方向の位置で、重量Ma1、Ma2の調整、すなわち重りの設置、あるいは、インペラ12A自体の切削を行う(ステップS3Ab)。これにより、組み付けた一方のインペラ12Aの面振れによる偶不釣合いについて、バランスを調整することができる。
次に、同様の工程を第一の組の他方のインペラ12Bについても実施する。すなわち、まず、図2及び図4に示すように、変位計測工程S2Bとして、他方のインペラ12BについてダイヤルゲージDを用いて同様に変位分布を計測する。次に、第一の調整工程S3Bとして、当該変位分布から偶不釣合い量を算出し(ステップS3Ba)、これを解消するような重量Mb1、Mb2による調整を、重心位置G12bを挟んで軸方向両側に、回転軸11に直交するように予め設定した二面Lb1、Lb2のそれぞれで行う(ステップS3Bb)。これにより、組み付けた他方のインペラ12Bの面振れによる偶不釣合いについても、バランスを調整することができる。以上のように、組をなす両インペラ12A、12Bのそれぞれについて、変位計測工程及び第一の調整工程を実施したら、次に、第二の調整工程S4に移行する。
図2及び図5に示すように、第二の調整工程S4では、まず、回転軸11に一対のインペラ12A、12Bが組み付けられた状態で、これらを一体として回転させ、動不釣合い量の計測を行う(ステップS4a)。なお、動不釣合い量の計測は、公知のバランスマシンによって行われる。そして、各インペラ12A、12Bの各重心位置G12a、G12bを含んで回転軸11に直交するように予め設定された二面Lga、Lgaの位置で、求めた動不釣合いを解消するのに調整することが必要な重量Na、Nb、及び、当該重量を調整する周方向の位置を算出する。そして、実際に、二面Lga、Lgbのそれぞれ算出した周方向の位置で、重量Na、Nbの調整を行う(ステップS4b)ことで、組み立てた回転軸11及びインペラ12A、12B全体のバランスを調整することができる。ここで、上記二面Lga、Lgbを各インペラ12A、12Bの重心位置G12a、G12bを含む回転軸11に直交する面に設定していることで、各第一の調整工程S3A、S3Bで行った各インペラ12A、12Bの偶釣合いが崩れてしまうことなく、全体のバランス調整を行うことができる。
そして、第二の調整工程S4を終えて、全てのインペラ12が組み立てられている場合には、回転体10の組立及びバランス調整が終了する(ステップS5)。上記においては、まだ、第一の組である二つのインペラ12A、12Bのみが組み付けられただけであるので、次に、第二の組のインペラ12C、12Dについて、部材組立工程S1〜第二の調整工程S4までの一連の工程を同様に実施する。このようにして、全ての組のインペラ12において、部材組立工程S1〜第二の調整工程S4までの一連の工程を実施することで、全てのインペラ12がそれぞれとしてバランスが調整された状態で回転軸11に組み付けられるとともに、回転体10全体としてもバランスを調整することができ、回転体10の不釣合いを確実に解消し、圧縮機1として組み立てられて回転する時の振動発生を防止することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図6に基づいて説明する。なお、工程図については、基本的に第1の実施形態と同様であるので、図3、図4を参照して説明する。また、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材または工程と共通の部材または工程には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6及び図3に示すように、本実施形態においても、第一の実施形態同様に、まず、部材組立工程S1として、第一の組のインペラ12A、12Bを組み付ける。次に、変位計測工程S2Aとして、一方のインペラ12Aについて面振れ計測を行う。次に、第一の調整工程S10Aとして、一方のインペラ12Aについてバランス調整を行う。まず、インペラ12Aの不釣合い量として、動不釣合い量を、計測した変位分布に基づいて算出する(ステップS10Aa)。そして、重心位置G12aを挟んで軸方向両側に予め設定された二面La1、La2の位置で、求めた動不釣合いを解消するのに調整することが必要な重量Ma1、Ma2、及び、当該重量を調整する周方向の位置を算出する。そして、実際に、二面La1、La2のそれぞれ算出した周方向の位置で、重量Ma1、Ma2の調整、すなわち重りの設置、あるいは、インペラ12A自体の切削を行う(ステップS10Ab)。これにより、組み付けた一方のインペラ12Aの面振れによる動不釣合いについて、バランスを調整することができる。
次に、同様の工程を第一の組の他方のインペラ12Bについても実施する。すなわち、まず、図6及び図4に示すように、変位計測工程S2Bとして、他方のインペラ12BについてダイヤルゲージDを用いて同様に変位分布を計測する。次に、第一の調整工程S10Bとして、当該変位分布から動不釣合い量を算出し(ステップS10Ba)、これを解消するような重量Mb1、Mb2による調整を、重心位置G12bを挟んで軸方向両側に、予め設定した二面Lb1、Lb2のそれぞれで行う(ステップS10Bb)。これにより、組み付けた他方のインペラ12Bの面振れによる動不釣合いについても、バランスを調整することができる。ここで、本実施形態では、各インペラ12A、12Bについて動不釣合いを解消するようにバランス調整が行われているので、両インペラ12A、12Bの第一の調整工程が完了した時点で、全体としてのバランス調整も完了している。このため、第1の実施形態の第二の調整工程S4を実施せずとも、組み立てられた回転軸11と、インペラ12A、12B全体の動釣合いがとれた状態とすることができる。
以上のように、組をなす両インペラ12A、12Bのそれぞれについて、変位計測工程及び第一の調整工程を実施したら、ステップS5に以降し、全ての組のインペラ12について完了していない場合には、部材組立工程S1に移行して次の組のインペラ12について同様に部材組立工程S1から第一の調整工程S10Bまでを実施する。そして、全ての組のインペラ12について完了している場合には、回転体10の組立及びバランス調整が終了する。このようにして、全ての組のインペラ12において、部材組立工程S1〜第一の調整工程S10Bまでの一連の工程を実施することで、全てのインペラ12がそれぞれとしてバランスが調整された状態で回転軸11に組み付けられるとともに、回転体10全体としてもバランスを調整することができ、回転体10の不釣合いを確実に解消し、圧縮機1として組み立てられて回転する時の振動発生を防止することができる。また、本実施形態では、第一の調整工程S10A、S10Bにおいて、各インペラ12の動不釣合いを解消するように重量調整が行われることで、第二の調整工程を省略することができ、工数の削減を図ることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を図7に基づいて説明する。なお、工程図については、基本的に第1の実施形態と同様であるので、図3〜図5を参照して説明する。また、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材または工程と共通の部材または工程には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態は、基本的に第2の実施形態と同様の工程を実施するものであり、第2の実施形態と異なるのは、各組のインペラ12について部材組立工程S1から第一の調整工程S10Bまで実施した後に、第二の調整工程S11を実施する点である。図7及び図5に示すように、第二の調整工程S11では、第一の調整工程を完了した組をなすインペラ12に対して、第1の実施形態の第二の調整工程S4と同様の調整を実施する。すなわち、図5に示すようにインペラ12A、12Bを例とすれば、まず、回転軸11に一対のインペラ12A、12Bが組み付けられた状態で、これらを一体として回転させ、動不釣合い量の計測を行う(ステップS11a)。そして、各インペラ12A、12Bの予め設定された二面Lga、Lgaの位置で、求めた動不釣合いを解消するのに調整することが必要な重量Na、Ng、及び、当該重量を調整する周方向の位置を算出する。そして、実際に、二面Lga、Lgbのそれぞれ算出した周方向の位置で、重量Na、Ngによる調整を行う(ステップS11b)ことで、組み立てた回転軸11及びインペラ12A、12B全体のバランスを調整することができる。ここで、上記二面Lga、Lgbを各インペラ12A、12Bの重心位置G12a、G12bを含む回転軸11に直交する面に設定していることで、第1の実施形態同様に、各第一の調整工程S10A、S10Bで行った各インペラ12A、12Bの動釣合いが崩れてしまうことなく、全体のバランス調整を行うことができる。
そして、これら部材組立工程S1から第二の調整工程S11までの一連の工程を各組のインペラ12で実施することで、全てのインペラ12がそれぞれとしてバランスが調整された状態で回転軸11に組み付けられるとともに、回転体10全体としてもバランスを調整することができ、回転体10の不釣合いを確実に解消し、圧縮機1として組み立てられて回転する時の振動発生を防止することができる。また、本実施形態では、第2の実施形態で行われるバランス調整に、さらに第二の調整工程S11を実施するようにしたことで、回転体10全体の動不釣合いをより確実に解消させるようにバランスを調整することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記各実施形態においては、各組をなす二つのインペラ12の組立は、それぞれの変位計測工程S2A、S2B、及び、第一の調整工程S3A、S3Bに先立って、部材組立工程S1として同時に実施されるものとしたが、これに限るものではなく、各変位計測工程S2A、S2Bのそれぞれ直前に、対応する一方のインペラ12のみについて部材組立工程として回転軸11に組み立てるものとしても良い。また、第2の実施形態においては、第二の調整工程を実施しないことから、複数のインペラ12を組み分けせずに、一つずつ順次、部材組立工程から第一の調整工程を行っていくようにしても良い。また、上記各実施形態では、複数のインペラ12の組み分けを軸方向中央から左右一対となるようにしたが、これに限ることはない。しかしながら、上記のとおりとすることで、組立及びバランス調整を軸方向に略対称に実施することができ、より好ましい。
また、本実施形態では、圧縮機1の回転体10のバランス調整を一例として説明したが、これに限るものではなく、回転軸に対して複数の被組立部材を組み付けて構成される回転体に対しては同様に適用可能である。
10 回転体
11 回転軸
12、12A、12B、12C、12D、12E、12F インペラ(被組立部材)
S1 部材組立工程
S2A、S2B 変位計測工程
S3A、S3B、S10A、S10B 第一の調整工程
S4、S11 第二の調整工程

Claims (4)

  1. 回転軸に、略円盤状の被組立部材を複数組み立てて回転体を構成する際の回転体のバランス調整方法であって、
    一の被組立部材を回転軸に組み立てる部材組立工程と、
    前記回転軸に組み立てられた前記一の被組立部材の周方向に沿った軸方向の変位分布を計測する変位計測工程と、
    計測した前記一の被組立部材の前記変位分布に基づいて、該一の被組立部材の不釣合い量を算出し、前記一の被組立部材の前記回転軸に直交する異なる二面で重量の調整を行う第一の調整工程と、
    前記部材組立工程、前記変位計測工程、及び、前記第一の調整工程を、複数の内の二つで組をなす被組立部材のそれぞれで行った後に、組み立てた回転軸及び被組立部材全体の不釣合い量を求めて、該組をなす被組立部材の重心位置をそれぞれ含む前記回転軸に直交する二面で重量の調整を行う第二の調整工程とを備え、
    前記部材組立工程、前記変位計測工程、前記第一の調整工程、及び、前記第二の調整工程を、複数の被組立部材を二つずつで組をなして、各組で実施することを特徴とする回転体のバランス調整方法。
  2. 請求項1に記載の回転体のバランス調整方法であって、
    前記第一の調整工程では、前記不釣合い量として、偶不釣合い量を算出して重量の調整を行っていることを特徴とする回転体のバランス調整方法。
  3. 請求項1に記載の回転体のバランス調整方法であって、
    前記第一の調整工程では、前記不釣合い量として、動不釣合い量を算出して重量の調整を行っていることを特徴とする回転体のバランス調整方法。
  4. 回転軸に、略円盤状の被組立部材を複数組み立てて回転体を構成する際の回転体のバランス調整方法であって、
    一の被組立部材を回転軸に組み立てる部材組立工程と、
    前記回転軸に組み立てられた前記一の被組立部材の周方向に沿った軸方向の変位分布を計測する変位計測工程と、
    計測した前記一の被組立部材の前記変位分布に基づいて、該一の被組立部材の動不釣合い量を算出し、前記一の被組立部材の前記回転軸に直交する異なる二面で重量の調整を行う調整工程とを備え、
    前記部材組立工程、前記変位計測工程、及び、前記第一の調整工程を、各被組立部材で実施することを特徴とする回転体のバランス調整方法。
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