JP6097532B2 - 回転体のバランス調整方法 - Google Patents
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Description
本発明の回転体のバランス調整方法は、回転軸に、略円盤状の被組立部材としてのインペラを組み立てて回転体を構成する際の回転体のバランス調整方法であって、前記インペラを前記回転軸に組み立てる部材組立工程と、前記回転軸に組み立てられた前記インペラの周方向に沿った軸方向の変位分布を計測する第一変位計測工程と、前記第一変位計測工程により計測した前記インペラの前記軸方向の変位分布に基づいて、前記インペラの前記回転軸に対する傾き量を算出する傾き量算出工程と、次式(1)で求められる距離L1によって定められる前記インペラの前記回転軸に直交する一面で、前記傾き量に基づいて算出された重量の調整を行う調整工程とを有することを特徴とする。
LG:前記傾きの基点から被組立部材の重心までの距離(mm)
IP:極慣性モーメント(kg−mm2)
ID:直径慣性モーメント(kg−mm2)
m:被組立部材の質量(kg)
本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態のバランス調整方法によって調整される回転体を有する回転機械の一例として、圧縮機を示している。図1に示すように、圧縮機1は、外郭をなす筐体2と、筐体2に対して軸回りに回転可能に支持された回転軸11及び回転軸11に組み立てられた被組立部材である複数のインペラ12で構成される回転体10と、回転軸11及びインペラ12の周囲に各インペラ12との間に連続した複数の作動室3を形成するように配置されたダイヤフラム4とを備える。
を組み付ける前に、単体調整工程S1として、回転軸11、及びインペラ12A、12Bのバランス調整を行う。即ち、回転軸11、及びインペラ12A、12Bのそれぞれを単体でバランス調整を行う。バランス調整は、例えば、調整対象をバランサーに取り付けて測定を行い、適切な箇所にウェイト(重り、修正重量)を取り付けたり、切削したりすることで行う。
まず、インペラ12Aの偏重量(アンバランス)を修正するために、修正ウェイト量を付加する位置、即ち修正面の位置L1(mm)、及び修正ウェイト量u1(kg−mm)を算出する(ステップS5Aa)。
まず、修正面の位置L1は以下の数式(1)によって算出される。
u1=m・LG・θ ・・・(2)
即ち、数式(1)によって算出される、修正面の位置L1において、修正ウェイト量u1に基づいてインペラ12Aのアンバランスが修正される。
まず、インペラの傾きによるアンバランスをインペラの入口側及び出口側の二面で修正する方法について説明する。
図4に示すように、インペラの回転軸方向慣性主軸C2が、回転軸11の中心軸受C1に対してθ(rad)傾いて取り付けられた場合、回転軸11に対するインペラ慣性主軸C2の傾き及び重心のずれにより、モーメントアンバランスMθ、及び偏心アンバランスUθの二つのアンバランスが生じる。
モーメントアンバランスMθは、以下の数式(3)で表される。
Mθ=(IP−ID)・θ ・・・(3)
上述したように、IPは、インペラ12Aの極慣性モーメントであり、IDは、インペラ12Aの直径慣性モーメントである。
Uθ=m・εθ
=m・LG・θ ・・・(4)
上述したように、mはインペラ質量、LGは傾きの基点Bからインペラ12Aの重心までの距離である。また、εθ=LG・θであり、インペラ傾きによる偏心量である。
次に、一面修正重量の算出方法について説明する。
ここで、数式(6)に着目し、θの係数に関して、以下の式が成り立つようにL1を設定する。
数式(7)を変形することにより、このときの入口側修正面の位置L1(mm)が、次の数式(8)によって得られる。
以上により数式(1)及び数式(2)の導出方法が説明された。
次に、算出された周方向の位置で、ウェイト量u1の調整、すなわち重りの設置、あるいは、インペラ12A自体の切削を行う(ステップS5Ab)。これにより、組み付けた一方のインペラ12Aの傾き量θによるアンバランスについて、バランスを調整することができる。
第二実施形態を図6及び図7に基づいて説明する。また、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材または工程と共通の部材又は工程には同一の符号と付して、その説明を省略する。
次いで、傾き量・偏心量算出工程S4において、傾き量θ及び偏心量を算出し、第一調整工程S5においては、この傾き量θ及び偏心量に基づいた調整を行う。
第三実施形態を図8に基づいて説明する。本実施形態は、第一実施形態のバランス調整方法又は第二実施形態のバランス調整方法において、インペラ12にウェイト取付穴15を設けることを特徴としている。
ウェイと取付穴15に取り付けられるウェイト16は、円筒形をなし、その外周面には、ウェイト取付穴に対応する雄ネジが形成されている。また、ウェイト16は、複数種用意されており、第一調整工程S5にて算出された修正面の位置、及び修正ウェイト量u1に応じてウェイト取付穴15に取り付けられるようになっている。
ウェイト16を取り付ける際には、第一調整工程S1にて決定された位置に応じて、ウェイト16を取り付けることができる。
また、バランス修正の再現性を向上させることができる。即ち、削り加工では、アンバランス修正量の制度に問題があったが、精度を向上させることができる。
11 回転軸
12、12A、12B、12C、12D、12E、12F インペラ(被組立部材)
S1 単体調整工程
S2 部材組立工程
S3A,S3B 第一変位計測工程・第二変位計測工程
S4A,S4B 傾き量算出工程・偏心量算出工程
S5A,S5B 第一調整工程
S6 第二調整工程
θ 傾き量
Claims (3)
- 回転軸に、略円盤状の被組立部材としてのインペラを組み立てて回転体を構成する際の回転体のバランス調整方法であって、
前記インペラを前記回転軸に組み立てる部材組立工程と、
前記回転軸に組み立てられた前記インペラの周方向に沿った軸方向の変位分布を計測する第一変位計測工程と、
前記第一変位計測工程により計測した前記インペラの前記軸方向の変位分布に基づいて、前記インペラの前記回転軸に対する傾き量を算出する傾き量算出工程と、
次式(1)で求められる距離L1によって定められる前記インペラの前記回転軸に直交する一面で、前記傾き量に基づいて算出された重量の調整を行う調整工程とを有することを特徴とする回転体のバランス調整方法。
LG:前記傾きの基点から被組立部材の重心までの距離(mm)
IP:極慣性モーメント(kg−mm2)
ID:直径慣性モーメント(kg−mm2)
m:被組立部材の質量(kg) - 前記回転軸に組み立てられた前記インペラの周方向に沿った径方向の変位分布を計測する第二変位計測工程と、
前記第二変位計測工程により計測した前記インペラの径方向の変位分布に基づいて、前記インペラの前記回転軸に対する偏心量を算出する偏心量算出工程とを有し、
前記調整工程において、前記偏心量に基づいた調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の回転体のバランス調整方法。 - 前記部材組立工程の前に、前記回転軸及び前記インペラの重量の調整を行う単体調整工程を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転体のバランス調整方法。
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JP2012255373A JP6097532B2 (ja) | 2012-11-21 | 2012-11-21 | 回転体のバランス調整方法 |
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JP2012255373A JP6097532B2 (ja) | 2012-11-21 | 2012-11-21 | 回転体のバランス調整方法 |
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JP2014101837A JP2014101837A (ja) | 2014-06-05 |
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JP2012255373A Active JP6097532B2 (ja) | 2012-11-21 | 2012-11-21 | 回転体のバランス調整方法 |
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2012
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