JP2010167983A - 車載用多重通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノードのフェールセーフ監視の開始及び終了が切り替るタイミングを一致させる

【解決手段】複数のノード15、16a〜16cを互いに接続する多重通信線13により
、各種デ−タの送受信を行い、各種デ−タを利用して複数のノードの制御を状態変化タイ
ミングで同期させる。第1のノード15は、バッテリ電圧降下が発生するか否かを判断す
る条件判断部21と、電圧降下発生の可能性がある場合と無い場合とで種類が異なるフェ
ールセーフ監視信号を他のノード16a〜16cに対して送信するフェールセーフ制御部
22とを備える。フェールセーフ監視信号を受信する他のノード16a〜16cは、フェ
ールセーフ監視信号の種類が変化した後、最初の状態変化タイミングにおいて、変化した
フェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる監視
状態制御部25a〜25cを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フェールセーフ機能を有する車載用多重通信装置に関する。
近年、自動車の高機能化に伴って増大したワイヤーハーネスの削減等を目的として、L
ANによりネットワーク制御する多重通信装置の開発が盛んに進められている。
複数の制御装置を互いに接続する多重通信線により、各制御装置が検出/生成する各種
デ−タの送受信を行い、該各種デ−タを利用して複数の機器を制御する車載用多重通信装
置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、ネットワーク上の一つの制御装置がバッテリ電圧を監視・判別を行い
、電圧降下発生の可能性がある場合にはフェールセーフ監視停止信号を送信する。残りの
制御装置は受信したフェールセーフ監視信号の値によって、自身のフェールセーフ監視状
態を切り替える。
特許第3077489号
フェールセーフ監視信号を受信した各制御装置は、各々のタイミングでフェールセーフ
監視状態を切り替えるため、フェールセーフ監視信号がノイズにより潰された場合、フェ
ールセーフ監視状態の切り替えタイミングにズレが生じ、制御装置で記憶されるフェール
セーフ監視情報に食い違いが発生してしまう可能性がある。
各制御装置はフェールセーフ監視信号を1回受信するとフェールセーフ監視状態を切り
替えるため、各制御装置のCPU負荷が高い状態でフェールセーフ監視信号を受信できな
かった場合、フェールセーフ監視状態の切り替えタイミングにズレが生じ、制御装置で記
憶されるフェールセーフ監視情報に食い違いが発生してしまう可能性がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多重通信
線に接続されたノードのフェールセーフ監視の開始及び終了が切り替るタイミングを一致
させ、ノードで記憶されるフェールセーフ監視情報に食い違いが発生することを抑制する
車載用多重通信装置を提供することである。
本発明の第1の特徴は、複数のノードを互いに接続する多重通信線により、各ノードが
検出/生成する各種デ−タの送受信を行い、該各種デ−タを利用して複数のノードの制御
を所定の状態変化タイミングで同期させて行う車載用多重通信装置であって、第1のノー
ドが、所定のバッテリ電圧降下が発生するか否かの条件を検出して判断する条件判断部と
、条件判断部が電圧降下発生の可能性があると判断した場合と電圧降下発生の可能性が無
くバッテリ電圧が安定していると判断した場合とで種類が異なるフェールセーフ監視信号
を他のノードに対して送信するフェールセーフ制御手段とを備え、フェールセーフ制御手
段が送信するフェールセーフ監視信号を受信する他のノードが、自己のフェールセーフ監
視状態を制御する第1の監視状態制御手段をそれぞれ備え、第1の監視状態制御手段が、
フェールセーフ制御手段が他のノードに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を
変化させた後、最初の状態変化タイミングにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の
種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させることである。
フェールセーフ監視信号を受信する他のノードの第1の監視状態制御手段が、フェール
セーフ制御手段が他のノードに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させ
た後、最初の状態変化タイミングにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応
じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる。この構成により、多重通信線に接続さ
れた他のノードのフェールセーフ監視の開始及び終了が切り替るタイミングを一致させる
ことができる。よって、各ノードで記憶されるエラー診断情報にズレがでることを抑制す
ることができる。
本発明の第1の特徴において、第1のノードは、自己のフェールセーフ監視状態を制御
する第2の監視状態制御手段を更に備え、第2の監視状態制御手段は、フェールセーフ制
御手段が他のノードに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最
初の状態変化タイミングにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己
のフェールセーフ監視状態を変化させてもよい。これにより、他のノードのフェールセー
フ監視の開始及び終了が切り替るタイミングと第1のノードのフェールセーフ監視の開始
及び終了が切り替るタイミングとを一致させることができる。よって、第1のノードと他
のノードの間で記憶されるエラー診断情報にズレがでることを抑制することができる。
本発明の第2の特徴は、複数のノードを互いに接続する多重通信線により、各ノードが
検出/生成する各種デ−タの送受信を行い、該各種デ−タを利用して複数の機器の制御を
所定の状態変化タイミングに同期させて行う車載用多重通信装置であって、第1のノード
が、多重通信線とは異なる他の通信線により、フェールセーフ監視信号を受信する通信回
路と、通信回路が受信したフェールセーフ監視信号を他のノードに対して転送するフェー
ルセーフ制御手段とを備え、フェールセーフ制御手段が転送するフェールセーフ監視信号
を受信する他のノードが、自己のフェールセーフ監視状態を制御する第1の監視状態制御
手段をそれぞれ備え、第1の監視状態制御手段が、フェールセーフ制御手段が他のノード
に対して転送するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の状態変化タイミ
ングにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監
視状態を変化させることである。
フェールセーフ監視信号を受信する他のノードの第1の監視状態制御手段は、フェール
セーフ制御手段が他のノードに対して転送するフェールセーフ監視信号の種類を変化させ
た後、最初の状態変化タイミングにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応
じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる。この構成により、多重通信線に接続さ
れた他のノードのフェールセーフ監視の開始及び終了が切り替るタイミングを一致させる
ことができる。よって、各ノードで記憶されるエラー診断情報にズレがでることを抑制す
ることができる。
本発明の第2の特徴において、第1のノードは、自己のフェールセーフ監視状態を制御
する第2の監視状態制御手段を更に備え、第2の監視状態制御手段は、フェールセーフ制
御手段が他のノードに対して転送するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最
初の状態変化タイミングにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己
のフェールセーフ監視状態を変化させてもよい。これにより、他のノードのフェールセー
フ監視の開始及び終了が切り替るタイミングと第1のノードのフェールセーフ監視の開始
及び終了が切り替るタイミングとを一致させることができる。よって、第1のノードと他
のノードの間で記憶されるエラー診断情報にズレがでることを抑制することができる。
本発明の第1及び第2の特徴において、監視状態変化タイミングは、想定される最大ノ
イズ長と通信サイクル長とを考慮して、監視状態変化タイミング間にフェールセーフ監視
信号を1回以上受信できるように設定することが望ましい。これにより、各ノードはフェ
ールセーフ監視状態を変化させるタイミングまでに、必ず1回以上のフェールセーフ監視
信号を受信することが可能となる。
以上説明したように、本発明の車載用多重通信装置によれば、多重通信線に接続された
ノードのフェールセーフ監視の開始及び終了が切り替るタイミングを一致させ、ノードで
記憶されるフェールセーフ監視情報に食い違いが発生することを抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる車載用多重通信装置の全体構成を示すブロック図である。 条件判断部21による判断結果が電圧降下発生の可能性がありフェールセーフ監視が不可能である状態(これを「フェールセーフ監視不可状態」と呼ぶ)から電圧降下発生の可能性が無くバッテリ電圧が安定している状態(これを「フェールセーフ監視可能状態」と呼ぶ)へ変化した時のフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2のノードのフェールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示すタイミングチャートである。 条件判断部21による判断結果がフェールセーフ監視可能状態からフェールセーフ監視不可状態へ変化した時のフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2のノードのフェールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係わる車載用多重通信装置の全体構成を示すブロック図である。 第2のネットワーク12上におけるフェールセーフ監視信号の種類が「フェールセーフ監視停止信号」から「フェールセーフ監視開始信号」へ変化した時の第1のネットワーク11上におけるフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2のノードのフェールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示すタイミングチャートである。 第2のネットワーク12上におけるフェールセーフ監視信号の種類が「フェールセーフ監視開始信号」から「フェールセーフ監視停止信号」へ変化した時の第1のネットワーク11上におけるフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2のノードのフェールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示すタイミングチャートである。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一部分に
は同一符号を付している。
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係わる車載用多重通信装置の全体構成を
説明する。本発明の第1の実施の形態に係わる車載用多重通信装置では、通信サイクル長
16msで動作しているフレックスレイネットワーク(第1のネットワーク)11上の一
つのノード(第1のノード15)が自身で車両に搭載されたバッテリの電圧を監視し、フ
ェールセーフ監視信号を多重通信線13上に送信してフェールセーフ監視を開始する。
第1のネットワーク11内において、複数のノードが多重通信線13に接続されており
、そのうち一つのノードがバッテリ電圧を監視している。ここでは、複数のノードとして
、第1のノード15及び3つの第2のノード16a、16b、16cが接続され、第1の
ノード15がバッテリ電圧を監視する場合を例に取り説明する。
第1のノード15は、所定のバッテリ電圧降下が発生するか否かの条件を検出して判断
する条件判断部21と、条件判断部21が電圧降下発生の可能性があると判断した場合と
電圧降下発生の可能性が無くバッテリ電圧が安定していると判断した場合とで種類が異な
るフェールセーフ監視信号を多重通信線13を介して他のノード(第2のノード16a〜
16c)に対して送信するフェールセーフ制御部(フェールセーフ制御手段)22と、自
己のフェールセーフ監視状態を制御する監視状態制御部(第2の監視状態制御手段)23
を備える。
条件判断部21は、バッテリ電圧降下が発生するか否かの条件を検出して判別し、フェ
ールセーフ制御部22は、電圧降下発生の可能性がある場合にはフェールセーフ監視停止
信号を、電圧降下発生の可能性が無くバッテリー電圧が安定している場合にはフェールセ
ーフ監視開始信号をそれぞれ第2のノード16a〜16cに対して送信する。なお、「フ
ェールセーフ監視開始信号」及び「フェールセーフ監視停止信号」は、上記した「種類が
異なるフェールセーフ監視信号」の一例である。フェールセーフ制御部22は、条件判断
部21による判断結果に応じて送信するフェールセーフ監視信号を、「フェールセーフ監
視開始信号」と「フェールセーフ監視停止信号」の間で切替えて送信する。
監視状態制御部23は、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a〜16cに対
して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた場合、変化したフェールセーフ
監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる。
フェールセーフ制御部22が送信するフェールセーフ監視信号を受信する第2のノード
16a〜16cは、自己のフェールセーフ監視状態を制御する監視状態制御部(第1の監
視状態制御手段)25a〜25cをそれぞれ備える。監視状態制御部25a〜25cは、
フェールセーフ制御部22が第2のノード16a〜16cに対して送信するフェールセー
フ監視信号の種類を変化させた場合、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自
己のフェールセーフ監視状態を変化させる。
図2及び図3を参照して、第1及び第2のノード(15、16a〜16c)の動作例を
説明する。図2は、条件判断部21による判断結果が電圧降下発生の可能性がありフェー
ルセーフ監視が不可能である状態(これを「フェールセーフ監視不可状態」と呼ぶ)から
電圧降下発生の可能性が無くバッテリ電圧が安定している状態(これを「フェールセーフ
監視可能状態」と呼ぶ)へ変化した時のフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2
のノード(15、16a〜16c)のフェールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示
すタイミングチャートである。
フレックスレイネットワーク(第1のネットワーク)11は通信サイクル長16msで
動作しており、第1及び第2のノード(15、16a〜16c)の制御は、通信サイクル
長の4サイクル毎に予め設定された状態変化タイミングT〜T、・・・において同期
させて行われる。
例えば、図2に示すように、状態変化タイミングTと状態変化タイミングTの間で
、条件判断部21による判断結果がフェールセーフ監視不可状態からフェールセーフ監視
可能状態へ変化した場合、フェールセーフ制御部22は、第1のネットワーク11上に送
信されるフェールセーフ監視信号の種類を、前記した変化の後、最初の状態変化タイミン
グTにおいて、フェールセーフ監視停止信号(偽)からフェールセーフ監視停止信号(
真)へ変化させる。
その後、監視状態制御部25a〜25cは、フェールセーフ制御部22が第2のノード
16a〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の
状態変化タイミングTにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己
のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体的には、最初の状態変化タイミングT
おいて、それまで停止していた自己のフェールセーフ監視を開始する。
また同時に、監視状態制御部23は、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a
〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた場合、変化したフ
ェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体
的には、最初の状態変化タイミングTにおいて、それまで停止していた自己のフェール
セーフ監視を開始する。
図3は、条件判断部21による判断結果がフェールセーフ監視可能状態からフェールセ
ーフ監視不可状態へ変化した時のフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2のノー
ドのフェールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示すタイミングチャートである。
例えば、図3に示すように、状態変化タイミングTと状態変化タイミングTの間で
、条件判断部21による判断結果がフェールセーフ監視可能状態からフェールセーフ監視
不可状態へ変化した場合、フェールセーフ制御部22は、第1のネットワーク11上に送
信されるフェールセーフ監視信号の種類を、前記した変化の後、最初の状態変化タイミン
グTにおいて、フェールセーフ監視停止信号(真)からフェールセーフ監視停止信号(
偽)へ変化させる。
その後、監視状態制御部25a〜25cは、フェールセーフ制御部22が第2のノード
16a〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の
状態変化タイミングTにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己
のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体的には、最初の状態変化タイミングT
おいて、それまで実施していた自己のフェールセーフ監視を停止する。
また同時に、監視状態制御部23は、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a
〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた場合、変化したフ
ェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体
的には、最初の状態変化タイミングTにおいて、それまで実施していた自己のフェール
セーフ監視を停止する。
以上説明したように本発明の第1の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
フェールセーフ監視信号を受信する第2のノード16a〜16cの監視状態制御部25
a〜25cは、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a〜16cに対して送信す
るフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後(T)、最初の状態変化タイミングT
において、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視
状態を変化させる。この構成により、多重通信線13に接続された第2のノード16a〜
16cのフェールセーフ監視の開始及び終了が切り替るタイミングを一致させることがで
きる。よって、各第2のノード16a〜16cで記憶されるエラー診断情報にズレがでる
ことを抑制することができる。
監視状態制御部23は、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a〜16cに対
して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後(T)、最初の状態変化タ
イミングTにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェール
セーフ監視状態を変化させる。これにより、第2のノード16a〜16cのフェールセー
フ監視の開始及び終了が切り替るタイミング(T)と第1のノード15のフェールセー
フ監視の開始及び終了が切り替るタイミング(T)とを一致させることができる。よっ
て、第1のノード15と第2のノード16a〜16cの間で記憶されるエラー診断情報に
ズレがでることを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係わる車載用多重通信装置の全体構成を
説明する。本発明の第2の実施の形態に係わる車載用多重通信装置は、通信サイクル長1
6msで動作しているフレックスレイネットワーク(第1のネットワーク)11上の一つ
のノード(第1のノード15)が、他のネットワーク(第2のネットワーク)12からフ
ェールセーフ監視信号を取得し、多重通信線13上にフェールセーフ監視信号を再送信し
て、第2のノード16a〜16cのフェールセーフ監視を制御する。
第2のネットワーク12では、複数のノード(第3のノード)17a〜17dが通信線
14に接続されており、そのうち一つの第3のノード17aがフェールセーフ監視信号を
第1のノード15へ送信する。第1のノード15は、多重通信線13とは異なる他の通信
線14によりフェールセーフ監視信号を受信する通信回路24と、通信回路24が受信し
たフェールセーフ監視信号を第2のノードに対して転送するフェールセーフ制御部22と
、自己のフェールセーフ監視状態を制御する監視状態制御部23とを備える。
なお、第2のノード16a〜16cを含む第1のネットワーク11の構成は、図1と同
じであり、説明を省略する。
フェールセーフ制御部22は、通信回路24が受信したフェールセーフ監視停止信号或
いはフェールセーフ監視開始信号をそれぞれ第2のノード16a〜16cに対して送信す
る。フェールセーフ制御部22は、通信回路24が受信したフェールセーフ監視信号の種
類に応じて転送するフェールセーフ監視信号の種類を「フェールセーフ監視開始信号」と
「フェールセーフ監視停止信号」の間で切替えて送信する。
図5及び図6を参照して、第1及び第2のノード(15、16a〜16c)の動作例を
説明する。図5は、第2のネットワーク12上におけるフェールセーフ監視信号の種類が
「フェールセーフ監視停止信号」から「フェールセーフ監視開始信号」へ変化した時の第
1のネットワーク11上におけるフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2のノー
ドのフェールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示すタイミングチャートである。
フレックスレイネットワーク(第1のネットワーク)11は通信サイクル長16msで
動作しており、第1及び第2のノード(15、16a〜16c)の制御は、通信サイクル
長の4サイクル毎に予め設定された状態変化タイミングT〜T、・・・において同期
させて行われる。
例えば、図5に示すように、状態変化タイミングTと状態変化タイミングTの間で
、第2のネットワーク12上におけるフェールセーフ監視信号の種類がフェールセーフ監
視停止信号(偽)からフェールセーフ監視開始信号(真)へ変化した場合、第3のノード
17aが第1のノード15へ送信するフェールセーフ監視信号の種類も、同時に変化する
。フェールセーフ制御部22は、第1のネットワーク11上に送信されるフェールセーフ
監視信号の種類を、前記した変化の後、最初の状態変化タイミングTにおいて、フェー
ルセーフ監視停止信号(偽)からフェールセーフ監視停止信号(真)へ変化させる。
その後、監視状態制御部25a〜25cは、フェールセーフ制御部22が第2のノード
16a〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の
状態変化タイミングTにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己
のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体的には、最初の状態変化タイミングT
おいて、それまで停止していた自己のフェールセーフ監視を開始する。
また同時に、監視状態制御部23は、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a
〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた場合、変化したフ
ェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体
的には、最初の状態変化タイミングTにおいて、それまで停止していた自己のフェール
セーフ監視を開始する。
図6は、第2のネットワーク12上におけるフェールセーフ監視信号の種類が「フェー
ルセーフ監視開始信号」から「フェールセーフ監視停止信号」へ変化した時の第1のネッ
トワーク11上におけるフェールセーフ監視信号の変化及び第1及び第2のノードのフェ
ールセーフ監視状態の変化の各タイミングを示すタイミングチャートである。
例えば、図6に示すように、状態変化タイミングTと状態変化タイミングTの間で
、第2のネットワーク12上におけるフェールセーフ監視信号の種類がフェールセーフ監
視開始信号(真)からフェールセーフ監視停止信号(偽)へ変化した場合、第3のノード
17aが第1のノード15へ送信するフェールセーフ監視信号の種類も、同時に変化する
。フェールセーフ制御部22は、第1のネットワーク11上に送信されるフェールセーフ
監視信号の種類を、前記した変化の後、最初の状態変化タイミングTにおいて、フェー
ルセーフ監視停止信号(真)からフェールセーフ監視停止信号(偽)へ変化させる。
その後、監視状態制御部25a〜25cは、フェールセーフ制御部22が第2のノード
16a〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の
状態変化タイミングTにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己
のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体的には、最初の状態変化タイミングT
おいて、それまで実施していた自己のフェールセーフ監視を停止する。
また同時に、監視状態制御部23は、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a
〜16cに対して送信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた場合、変化したフ
ェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化させる。具体
的には、最初の状態変化タイミングTにおいて、それまで実施していた自己のフェール
セーフ監視を停止する。
以上説明したように本発明の第2の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
フェールセーフ監視信号を受信する第2のノード16a〜16cの監視状態制御部25
a〜25cは、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a〜16cに対して転送す
るフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後(T)、最初の状態変化タイミングT
において、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視
状態を変化させる。この構成により、多重通信線13に接続された第2のノード16a〜
16cのフェールセーフ監視の開始及び終了が切り替るタイミングを一致させることがで
きる。よって、各第2のノード16a〜16cで記憶されるエラー診断情報にズレがでる
ことを抑制することができる。
監視状態制御部23は、フェールセーフ制御部22が第2のノード16a〜16cに対
して転送するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後(T)、最初の状態変化タ
イミングTにおいて、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェール
セーフ監視状態を変化させる。これにより、第2のノード16a〜16cのフェールセー
フ監視の開始及び終了が切り替るタイミング(T)と第1のノード15のフェールセー
フ監視の開始及び終了が切り替るタイミング(T)とを一致させることができる。よっ
て、第1のノード15と第2のノード16a〜16cの間で記憶されるエラー診断情報に
ズレがでることを抑制することができる。
上記のように、本発明は、2つの実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす
論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業
者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、監視状態変化タイミングは、通信サイクル4回毎に1回の割合で設定したが、
これに限定されるものでない。監視状態変化タイミングは、想定される最大ノイズ長P
と通信サイクル長Pとを考慮して、状態変化タイミングT〜T、・・・間にフェー
ルセーフ監視信号を1回以上受信できるように設定すれば、その他の割合であっても構わ
ない。これにより、各ノードはフェールセーフ監視状態を変化させるタイミングまでに、
必ず1回以上のフェールセーフ監視信号を受信することが可能となる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するというこ
とを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る
発明特定事項によってのみ限定されるものである。
11 第1のネットワーク
12 第2のネットワーク
13 多重通信線
14 通信線
15 第1のノード
16a〜16c 第2のノード
17a〜17d 第3のノード
21 条件判断部
22 フェールセーフ制御部
23、25a〜25c 監視状態制御部
24 通信回路
最大ノイズ長
通信サイクル長
〜T 状態変化タイミング

Claims (5)

  1. 複数のノードを互いに接続する多重通信線により、各ノードが検出/生成する各種デ−
    タの送受信を行い、該各種デ−タを利用して複数のノードの制御を所定の状態変化タイミ
    ングで同期させて行う車載用多重通信装置であって、
    第1のノードは、
    所定のバッテリ電圧降下が発生するか否かの条件を検出して判断する条件判断部と、
    前記条件判断部が電圧降下発生の可能性があると判断した場合と電圧降下発生の可能性
    が無くバッテリ電圧が安定していると判断した場合とで種類が異なるフェールセーフ監視
    信号を他のノードに対して送信するフェールセーフ制御手段とを備え、
    前記フェールセーフ制御手段が送信するフェールセーフ監視信号を受信する他のノード
    は、自己のフェールセーフ監視状態を制御する第1の監視状態制御手段をそれぞれ備え、
    前記第1の監視状態制御手段は、前記フェールセーフ制御手段が他のノードに対して送信
    するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の状態変化タイミングにおいて
    、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化
    させることを特徴とする車載用多重通信装置。
  2. 前記第1のノードは、自己のフェールセーフ監視状態を制御する第2の監視状態制御手
    段を更に備え、
    前記第2の監視状態制御手段は、前記フェールセーフ制御手段が他のノードに対して送
    信するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の状態変化タイミングにおい
    て、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変
    化させることを特徴とする請求項1に記載の車載用多重通信装置。
  3. 複数のノードを互いに接続する多重通信線により、各ノードが検出/生成する各種デ−
    タの送受信を行い、該各種デ−タを利用して複数の機器の制御を所定の状態変化タイミン
    グに同期させて行う車載用多重通信装置であって、
    第1のノードは、
    多重通信線とは異なる他の通信線により、フェールセーフ監視信号を受信する通信回路
    と、
    前記通信回路が受信したフェールセーフ監視信号を他のノードに対して転送するフェー
    ルセーフ制御手段とを備え、
    前記フェールセーフ制御手段が転送するフェールセーフ監視信号を受信する他のノード
    は、自己のフェールセーフ監視状態を制御する第1の監視状態制御手段をそれぞれ備え、
    前記第1の監視状態制御手段は、前記フェールセーフ制御手段が他のノードに対して転送
    するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の状態変化タイミングにおいて
    、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変化
    させることを特徴とする車載用多重通信装置。
  4. 前記第1のノードは、自己のフェールセーフ監視状態を制御する第2の監視状態制御手
    段を更に備え、
    前記第2の監視状態制御手段は、前記フェールセーフ制御手段が他のノードに対して転
    送するフェールセーフ監視信号の種類を変化させた後、最初の状態変化タイミングにおい
    て、変化したフェールセーフ監視信号の種類に応じて自己のフェールセーフ監視状態を変
    化させることを特徴とする請求項3に記載の車載用多重通信装置。
  5. 監視状態変化タイミングは、想定される最大ノイズ長と通信サイクル長とを考慮して、
    監視状態変化タイミング間にフェールセーフ監視信号を1回以上受信できるように設定す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車載用多重通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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