JP2010166788A - 単相交流発電機及びその製造方法 - Google Patents

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忠勝 小薮
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隆明 臼田
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Abstract

【課題】製造コストの増加を抑制して、多極化を高い線積率で図ることができ、かつフリクションの低減を図ることができる単相交流発電機及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】単相交流発電機1は、右巻きポール32Aと左巻きポール32Bとを交互に複数配列したステータ3を有している。各ポール32A、32Bは、コイル5A、5Bを巻回した分割コア部42を中心コア部41に対して配設してなる。コイル5A、5Bは、分割コア部42における周方向Cの側面に略平行に並ぶ状態で複数層に巻回してある。分割コア部42同士の間に形成されたスロット45内には、右巻きポール32Aを構成するコイル5Aと、左巻きポール32Bを構成するコイル5Bとが略平行に隣接して配置されている。複数のポール32A、32Bは、1本のコイル5A、5Bを連続して巻回してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、単相交流の発電を行うよう構成した交流発電機及びその製造方法に関する。
例えば、二輪自動車等に用いる交流発電機は、N極及びS極の永久磁石を周方向に交互に複数配列して構成したアウターロータと、アウターロータの内周側に配置し、巻線を巻回したポールを周方向に複数配列して構成したステータとを有している。そして、例えば、エンジン等による回転駆動力を受けてロータが回転する際には、複数のポールに対して、N極の永久磁石による磁界とS極の永久磁石による磁界とが繰り返し交互に対向配置されることによって、複数のポールに巻回した巻線に交流電圧の発電を行っている。
上記交流発電機においては、ステータにおける各ポールとアウターロータにおける各磁極との間に生じるコギングトルク等のフリクション(回転損失等)を低減させるために、磁極数(ポール数)を12極程度に増やすことなどが行われている。しかし、多極化を行うと、所望の出力性能を得るために、線積率(ポール同士の間のスロット内におけるコイルの占有率)を増加させる必要が生じ、コイルが巻回できなくなる問題が生じる。
そこで、各ポールを中心コア部に対して分割し、各ポールごとにコイルの巻回を行った後、中心コア部に組み付けることが考えられる。
なお、例えば、特許文献1の分割コアユニットにおいては、1本の巻線を、ステータコアを歯極単位で分割して形成した各分割コアに対して連続して巻回することが開示されている。
特開2002−58181号公報
しかしながら、各ポールごとにコイルの巻回を行った後、中心コア部に組み付ける場合には、各ポールにおけるコイル同士を結線するために、それぞれターミナル(金具)等が必要になる。そのため、特に、線積率の向上を図って、多極の交流発電機に同様の手法を採用しようとすると、部品点数が多大になり、製造コストが増大してしまう。
また、特許文献1の技術は、3相交流モータに用いるステータについての技術であり、単相交流発電機において、線積率の向上を図って例えば16極以上の多極化を図ろうとする場合には、採用することができない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、製造コストの増加を抑制して、多極化を高い線積率で図ることができ、かつフリクション(摩擦損失等)の低減を図ることができる単相交流発電機及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、N極の磁界形成部とS極の磁界形成部とを周方向に交互に複数配列してなるアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置し、中心コア部の回りにコイルの巻回を行った磁界交番用ポールを周方向に複数配列してなるステータとを有し、
上記各磁界交番用ポールに対して、上記N極の磁界形成部と上記S極の磁界形成部とが交互に対向配置されることによって、単相の交流発電を行うよう構成した単相交流発電機において、
上記複数の磁界交番用ポールは、上記中心コア部に対して複数に分割した分割コア部の基端部に形成した嵌合部を、上記中心コア部の外周側に形成した被嵌合部に嵌合してなると共に、上記分割コア部に対して鎖交する状態で上記コイルを右巻き方向に巻回した右巻きポールと、上記分割コア部に対して鎖交する状態で上記コイルを左巻き方向に巻回した左巻きポールとを周方向に交互に複数配設してなり、
隣接する上記分割コア部において互いに対向する周方向の一対の側面は、略平行に形成してあり、
上記コイルは、上記分割コア部における周方向の側面に略平行に並ぶ状態で巻回してあり、
上記分割コア部同士の間に形成されたスロット内には、上記右巻きポールを構成するコイルと、上記左巻きポールを構成するコイルとが略平行に隣接して配置されており、
2つ以上の上記磁界交番用ポールは、1本のコイルを連続して巻回してなることを特徴とする単相交流発電機にある(請求項1)。
本発明の単相交流発電機は、製造コストの増加を抑制して、例えば16極以上の多極化を高い線積率で図ることができ、かつフリクション(摩擦損失等)の低減を図ることができるものである。
具体的には、本発明の単相交流発電機においては、線積率の向上を図るために、複数の磁界交番用ポールを分割コア部から構成し、2つ以上の分割コア部に対して1本のコイルを連続して巻回している。これにより、ポール数(アウターロータの磁極数)が多く、磁界交番用ポール(分割コア部)同士の間隔が狭いステータを備えた単相交流発電機を形成する場合においても、各分割コア部単体に対してコイルの巻回を行うことができる。そのため、各分割コア部に対してコイルの巻回を容易に行うことができ、ステータの生産性を向上させることができる。また、2つ以上の分割コア部に対して1本のコイルを連続して巻回することにより、コイル同士の接続箇所を減少させることができ、ステータの製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明の単相交流発電機においては、隣接する分割コア部(右巻きポールと左巻きポール)において互いに対向する周方向の一対の側面を略平行に形成しており、各分割コア部に対して、その周方向の側面に略平行に並ぶ状態で巻回してコイルを形成している。そして、中心コア部に対して複数の分割コア部(磁界交番用ポール)を嵌合して、ステータを形成した状態においては、分割コア部同士の間に形成されたスロット内には、右巻きポールを構成するコイルと、左巻きポールを構成するコイルとが略平行に隣接して配置されている。これにより、スロット内において、右巻きポールを構成するコイルと、左巻きポールを構成するコイルとの間に、ほとんど隙間が形成されないようにすることができ、ステータにおける線積率(スロット内におけるコイルの占有率)を効果的に向上させることができる。そのため、単相交流発電機におけるフリクション(回転損失等)を低減させることができる。
それ故、本発明の単相交流発電機によれば、製造コストの増加を抑制して、例えば16極以上の多極化を高い線積率で図ることができ、かつフリクション(摩擦損失等)の低減を図ることができる。
第2の発明は、N極の磁界形成部とS極の磁界形成部とを周方向に交互に複数配列してなるアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置し、中心コア部の回りにコイルの巻回を行った磁界交番用ポールを周方向に複数配列してなるステータとを有し、
上記各磁界交番用ポールに対して、上記N極の磁界形成部と上記S極の磁界形成部とが交互に対向配置されることによって、単相の交流発電を行うよう構成した単相交流発電機の製造方法において、
上記ステータを構成するステータコアを、上記中心コア部と、上記磁界交番用ポールの数と同じ数の分割コア部とに分割形成しておき、
2つ以上の上記分割コア部に対し、該各分割コア部に対して鎖交すると共に該各分割コア部における周方向の側面に略平行に並ぶ状態で1本の上記コイルを連続して巻回して、複数のコイル巻回体を形成するコイル巻回工程と、
上記中心コア部の外周側に形成した被嵌合部に、上記複数のコイル巻回体における各分割コア部の基端部に形成した嵌合部を嵌合して、上記コイルを右巻き方向に巻回した右巻きポールと上記コイルを左巻き方向に巻回した左巻きポールとを周方向に交互に複数配設し、上記分割コア部同士の間に形成されたスロット内に、上記右巻きポールを構成するコイルと、上記左巻きポールを構成するコイルとを略平行に隣接して配置するポール配設工程とを含むことを特徴とする単相交流発電機の製造方法にある(請求項6)。
本発明の単相交流発電機の製造方法は、上記優れた作用効果を奏する単相交流発電機の製造に適した方法である。
本発明の製造方法においては、まず、ステータを構成するステータコアを、中心コア部と、磁界交番用ポールの数と同じ数の分割コア部とに分割形成しておく。そして、コイル巻回工程として、2つ以上の分割コア部に対し、各分割コア部に対して鎖交すると共に各分割コア部における周方向の側面に略平行に並ぶ状態で1本のコイルを連続して巻回して、複数のコイル巻回体を形成する。このとき、コイル巻回体は、2つ以上の右巻きポールと、2つ以上の左巻きポールとに対して、それぞれ1本のコイルを連続して巻回して形成することができ、右巻きポールと左巻きポールとに対して、1回又は複数回連続して1本のコイルを連続して巻回して形成することもできる。
上記コイル巻回体を予め形成することにより、ポール数(アウターロータの磁極数)が多く、磁界交番用ポール(分割コア部)同士の間隔が狭いステータを備えた単相交流発電機を形成する場合においても、各分割コア部単体に対してコイルの巻回を行うことができる。そのため、各分割コア部に対してコイルの巻回を容易に行うことができ、ステータの生産性を向上させることができる。また、2つ以上の分割コア部に対して1本のコイルを連続して巻回することにより、コイル同士の接続箇所を減少させることができ、ステータの製造コストの低減を図ることができる。
なお、コイル巻回体を形成するときには、分割コア部同士の間に、適切な間隔を形成しておくことにより、ステータを形成したときに各磁界交番用ポール同士の間に形成する適切な長さの渡り線を確保することができる。
次いで、ポール配設工程として、中心コア部における被嵌合部に、複数のコイル巻回体における各分割コア部の嵌合部を嵌合する。また、コイルを右巻き方向に巻回した右巻きポールとコイルを左巻き方向に巻回した左巻きポールとを周方向に交互に複数配設する。そして、各分割コア部においては、周方向の側面に略平行に並ぶ状態でコイルが巻回されていることにより、分割コア部同士の間に形成されたスロット内には、右巻きポールを構成するコイルと、左巻きポールを構成するコイルとを略平行に隣接して配置される。これにより、スロット内において、右巻きポールを構成するコイルと、左巻きポールを構成するコイルとの間に、ほとんど隙間が形成されないようにすることができ、ステータにおける線積率(スロット内におけるコイルの占有率)を効果的に向上させることができる。そのため、フリクション(回転損失等)を低減させることができる単相交流発電機を製造することができる。
それ故、本発明の単相交流発電機の製造方法によれば、製造コストの増加を抑制して、多極化を高い線積率で図ることができ、かつフリクション(摩擦損失等)の低減を図ることができる単相交流発電機を効率よく製造することができる。
実施例における、単相交流発電機のステータを、軸方向から見た状態で示す図で、右巻きコイルについて軸方向一方側の端面に配置した渡り線の配置状態を示す断面説明図。 実施例における、単相交流発電機のステータを、軸方向から見た状態で示す図で、左巻きコイルについて軸方向他方側の端面に配置した渡り線の配置状態を示す断面説明図。 実施例における、軸方向から見た状態の単相交流発電機の一部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、磁界交番用ポールを周方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、中心コア部に設けた各ターミナルにおける結線状態を、径方向から見た状態で模式的に示す断面説明図。 実施例における、単相交流発電機をエンジンに組み付けた状態を示す断面説明図。 実施例における、単相交流発電機による交流発電電圧をレギュレータ制御する高速レギュレータ回路を示す概略的な回路図。 実施例における、コイル巻回工程において右巻きコイルを形成する状態を示す断面説明図。 実施例における、右巻きコイル巻回体を配置用治具から取り外して、複数の右巻きポールを円周状に並べた状態を示す断面説明図。 実施例における、左巻きコイル巻回体を配置用治具から取り外して、複数の左巻きポールを円周状に並べた状態を示す断面説明図。 実施例における、中心コア部を示す断面説明図。 実施例における、中心コア部に対して右巻きコイル巻回体を配設した状態を示す断面説明図。 実施例における、他のコイル巻回体を示す説明図。 実施例における、他のコイル巻回体を示す説明図。
上述した単相交流発電機及びその製造方法における好ましい実施の形態につき説明する。
第1、第2の発明において、上記中心コア部における被嵌合部と、上記分割コア部における嵌合部との嵌合は、圧入によって嵌合するだけでなく、溶接、接着等を行って嵌合することもできる。
第1の発明において、上記すべての右巻きポールは、上記1本のコイルとしての右巻きコイルを連続して巻回してなり、上記すべての左巻きポールは、上記1本のコイルとしての左巻きコイルを連続して巻回してなることが好ましい(請求項2)。また、第2の発明において、上記コイル巻回工程においては、上記右巻きポールの数と同じ数の上記分割コア部に、上記1本のコイルとしての右巻きコイルを連続して巻回して、右巻きコイル巻回体を形成し、かつ上記左巻きポールの数と同じ数の上記分割コア部に、上記1本のコイルとしての左巻きコイルを連続して巻回して、左巻きコイル巻回体を形成し、上記ポール配設工程においては、上記中心コア部における上記被嵌合部に、上記右巻コイル巻回体における各分割コア部の上記嵌合部を嵌合して、上記すべての右巻きポールを形成し、かつ上記中心コア部における上記被嵌合部に、上記左巻コイル巻回体における各分割コア部の上記嵌合部を嵌合して、上記すべての左巻きポールを形成することが好ましい(請求項7)。
これらの場合には、ステータにおけるコイルの接続箇所を、右巻きコイルと左巻きコイルとの接続箇所のみとすることができ、ステータの製造コストを格段に低減させることができる。
第1の発明において、上記右巻きコイルにおいて上記複数の右巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線は、上記ステータの軸方向一方側の端面に配置してあり、上記左巻きコイルにおいて上記複数の左巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線は、上記ステータの軸方向他方側の端面に配置してあり、上記右巻きコイルの一方の巻線端部と、上記左巻きコイルの一方の巻線端部とは、上記中心コア部の内部を軸方向に貫通して設けたターミナルによって結線してあることが好ましい(請求項3)。第2の発明において、上記ポール配設工程においては、上記右巻きコイルにおいて上記複数の右巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線を、上記ステータの軸方向一方側の端面に配置し、上記左巻きコイルにおいて上記複数の左巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線を、上記ステータの軸方向他方側の端面に配置し、上記ポール配設工程の後には、上記右巻きコイルの一方の巻線端部と、上記左巻きコイルの一方の巻線端部とを、上記中心コア部の内部を軸方向に貫通して設けたターミナルによって結線する結線工程を行うことが好ましい(請求項8)。
これらの場合には、複数の右巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線と、複数の左巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線とを、無駄な弛みのない適切な長さに容易に形成することができる。
また、第1、第2の発明において、上記磁界交番用ポールの数は、16個、18個、20個、22個又は24個のいずれかであることが好ましい(請求項4、9)。
これらの場合には、コイルの巻回が容易で、多極化、高線積率化及び低フリクション化を図ることができる。
また、上記磁界形成部の極数は、上記磁界交番用ポールの数と同じ数である16極、18極、20極、22極又は24極のいずれかとすることが好ましい。
また、第1の発明において、上記コイルにおける出力側の巻線端部は、バッテリー充電回路及びランプ点灯回路に接続してあり、上記バッテリー充電回路は、上記単相交流発電機における上記コイルとバッテリーとの間に接続したバッテリー充電用スイッチング素子と、該バッテリー充電用スイッチング素子がオンしたときにバッテリー電圧の制御をする充電制御回路とを有しており、上記ランプ点灯回路は、上記単相交流発電機における上記コイルとランプとの間に接続したランプ点灯用スイッチング素子と、該ランプ点灯用スイッチング素子がオンしたときにランプ点灯の制御をする点灯制御回路とを有しており、上記バッテリー充電用スイッチング素子と、上記ランプ点灯用スイッチング素子とは、電界効果トランジスタ(FET)又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)から構成することが好ましい(請求項5)。
この場合には、多極化した単相交流発電機によって発電した単相交流電圧に対して、高速でバッテリー充電用スイッチング素子及びランプ点灯用スイッチング素子を動作させることができ、バッテリー充電及びランプ点灯の切換動作を安定して行うことができる。
なお、単相交流発電機によって発電した単相交流電圧は、プラス側の電圧をバッテリー充電に用い、マイナス側の電圧をランプ点灯に用いることができる。
以下に、本発明の単相交流発電機及びその製造方法にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の単相交流発電機1は、図1、図3に示すごとく、N極の磁界形成部22NとS極の磁界形成部22Sとを周方向Cに交互に複数配列してなるアウターロータ2と、アウターロータ2の内周側に配置し、中心コア部41の回りにコイル5の巻回を行った磁界交番用ポール32を周方向Cに複数配列してなるステータ3とを有している。単相交流発電機1は、各磁界交番用ポール32に対して、N極の磁界形成部22NとS極の磁界形成部22Sとが交互に対向配置されることによって、単相の交流発電を行うよう構成してある。
図1〜図3に示すごとく、複数の磁界交番用ポール32は、中心コア部41に対して複数に分割した分割コア部42の基端部に形成した嵌合部421を、中心コア部41の外周側に形成した被嵌合部411に嵌合してなると共に、分割コア部42に対して鎖交する状態でコイル5を右巻き方向T1に巻回した右巻きポール32Aと、分割コア部42に対して鎖交する状態でコイル5を左巻き方向T2に巻回した左巻きポール32Bとを周方向Cに交互に複数配設してなる。隣接する分割コア部42において互いに対向する周方向Cの一対の側面423は、略平行に形成してある。コイル5は、分割コア部42における周方向Cの側面423に略平行に並ぶ状態で複数層に巻回してある。分割コア部42同士の間に形成されたスロット45内には、右巻きポール32Aを構成するコイル5Aと、左巻きポール32Bを構成するコイル5Bとが略平行に隣接して配置されている。そして、2つ以上の磁界交番用ポール32は、1本のコイル5を連続して巻回してなる。
以下に、本例の単相交流発電機1及びその製造方法につき、図1〜図14を参照して詳説する。
図6に示すごとく、本例の単相交流発電機1は、車両(本例では二輪車)のエンジンのクランクシャフト11の回転を受けて発電を行うものであり、発電を行った電力によりバッテリーの充電、ランプ類の点灯等を行うために用いる。また、本例の交流発電機1によって発電した電力は、エンジンにおけるシリンダーへ加圧した燃料を供給するための電動式の燃料ポンプを駆動するために用いることもできる。本例のロータ2は、エンジンのクランクシャフト11に連結されている。また、ステータ3は、エンジン等に取り付けるハウジング10に固定されている。
図3に示すごとく、本例のアウターロータ2において、N極の磁界形成部22NはN極の永久磁石であり、S極の磁界形成部22SはS極の永久磁石である。中心コア部41及び複数の分割コア部42は、軟磁性の鉄材料等を用いて形成してある。また、N極の磁界形成部22N及びS極の磁界形成部22Sは、円筒状ヨーク21の内周側に配設してある。
各分割コア部42の回り(径方向Rに直交する方向の回り、周方向Cの一対の側面423及び軸方向Lの一対の端面)には、絶縁性の樹脂からなるボビン422が設けてある。また、このボビン422は、中心コア部41の外周側に対向する位置にも形成してある。なお、図4は、磁界交番用ポール32を周方向Cから見た状態の断面で示す。
また、コイル5は、絶縁被膜を形成した銅線等の導体からなる。
各分割コア部42は、中心コア部41の外周側に配置される部分が扇型形状を有している。そして、中心コア部41に配設した分割コア部42同士の間には、周方向Cの一対の側面423が略平行なスロット45が形成される。また、中心コア部41の被嵌合部411は、径方向Rの外方に向かうに連れて幅が縮小する溝形状を有しており、分割コア部42の嵌合部421は、上記溝形状に沿った突起形状を有している。
本例のすべての右巻きポール32Aは、1本のコイル5としての右巻きコイル5Aを連続して巻回してなり、本例のすべての左巻きポール32Bは、1本のコイル5としての左巻きコイル5Bを連続して巻回してなる。
また、図1に示すごとく、右巻きコイル5Aにおいて複数の右巻きポール32A同士の間に掛け渡す渡り線51は、ステータ3の軸方向一方側の端面301に配置してあり、図2に示すごとく、左巻きコイル5Bにおいて複数の左巻きポール32B同士の間に掛け渡す渡り線51は、ステータ3の軸方向他方側の端面302に配置してある。ここで、図1においては、右巻きコイル5Aにおいて、ステータ3の軸方向一方側の端面301に配置した渡り線51を2点鎖線で示し、図2においては、左巻きコイル5Bにおいて、ステータ3の軸方向他方側の端面302に配置した渡り線51を2点鎖線で示す。
本例のステータ3は、20個の磁界交番用ポール32を有しており、アウターロータ2は、20極の磁界形成部22N又は22S(10個のN極と10個のS極)を有している。
図1、図2、図5に示すごとく、右巻きコイル5Aの一方の巻線端部511Aと、左巻きコイル5Bの一方の巻線端部511Bとは、中心コア部41の内部を軸方向Lに貫通して設けた結線用ターミナル43Aによって結線してある。この結線用ターミナル43Aは、中心コア部41との間の絶縁を行う絶縁材432と、絶縁材432の中心部に設けた金属導体431とから構成されている。
また、図5に示すごとく、右巻きコイル5Aの他方の巻線端部512Aは、中心コア部41の軸方向一方側の端面301において、出力側の端部として、出力用ターミナル43Bを介して後述する高速レギュレータ回路7に接続してある。出力用ターミナル43Bは、中心コア部41との間の絶縁を行う絶縁材432と、絶縁材432の中心部に設けた金属導体431とから構成されている。
また、左巻きコイル5Bの他方の巻線端部512Bは、中心コア部41の内部を軸方向Lに貫通して設けたグラウンド用ターミナル43Cによって、中心コア部41の軸方向他方側の端面302から軸方向一方側の端面301へ引き出され、グラウンド電位に接続してある。グラウンド用ターミナル43Cは、ステータコア31(中心コア部41及び複数の分割コア部42)をグラウンド電位にするよう、中心コア部41に導体を直接設けることによって形成されている。
なお、本例のステータ3においては、中心コア部41の形状を変更することにより、被嵌合部411の形状を容易に変更することができる。また、分割コア部42の形状を変更することにより、ステータ3の外径寸法を容易に変更することができる。
図7に示すごとく、本例の単相交流発電機1は、バッテリー73の充電とランプ74の点灯との切換を高速に行う高速レギュレータ回路7によって制御する。
具体的には、同図に示すごとく、右巻きコイル5Aにおける出力側(他方)の巻線端部512Aは、バッテリー充電回路71及びランプ点灯回路72に接続してある。
バッテリー充電回路71は、単相交流発電機1におけるコイル5とバッテリー73との間に接続したバッテリー充電用スイッチング素子711と、バッテリー充電用スイッチング素子711がオンしたときにバッテリー73の電圧のレギュレータ制御をする充電制御回路712とを有している。また、ランプ点灯回路72は、単相交流発電機1におけるコイル5とランプ74との間に接続したランプ点灯用スイッチング素子721と、ランプ点灯用スイッチング素子721がオンしたときにランプ74の点灯のレギュレータ制御をする点灯制御回路722とを有している。なお、ランプ74としては、ライト、スピードメータ等のランプ類がある。また、バッテリー73には、種々の補機、計器類等の負荷75が接続される。
本例の単相交流発電機1によって発電した単相交流電圧は、単相の正弦波電圧のうち、プラス側の電圧をバッテリー充電に用い、マイナス側の電圧をランプ点灯に用いる。
そして、本例においては、バッテリー充電用スイッチング素子711と、ランプ点灯用スイッチング素子721とは、MOSFET等の電界効果トランジスタ又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)から構成している。これにより、多極化した単相交流発電機1によって発電した単相交流電圧に対して、高速でバッテリー充電用スイッチング素子711及びランプ点灯用スイッチング素子721を動作させることができ、バッテリー充電及びランプ点灯の切換動作を安定して行うことができる。
次に、本例の単相交流発電機1を製造する方法について詳説する。
単相交流発電機1のステータ3を製造するに当たっては、まず、ステータ3を構成するステータコア31を、中心コア部41と、磁界交番用ポール32の数と同じ数の分割コア部42とに分割形成しておく(図8、図11参照)。また、各分割コア部42においては、軟磁性のコア材料部分(複数に積層した電磁鋼板等)に、絶縁性の樹脂からなるボビン422を形成しておく。
次いで、図8に示すごとく、コイル巻回工程として、右巻きポール32Aの数と同じ数の分割コア部42に、1本のコイル5としての右巻きコイル5Aを連続して巻回して、右巻きコイル巻回体6Aを形成する。このとき、右巻きコイル5Aは、分割コア部42に対して鎖交すると共に分割コア部42における周方向Cの側面423に略平行に並ぶ状態で複数層に巻回する。本例では、配置用治具8に対して、10個の分割コア部42を、渡り線51を形成するための所定の間隔を空けて配置し(本例では直線状に並べて配置し)、1本の右巻きコイル5Aを連続して各分割コア部42に右巻き方向T1に巻回して、1つの右巻きコイル巻回体6Aを形成する。図9には、右巻きコイル巻回体6Aを配置用治具8から取り外して、中心コア部41に配置するための円周状に複数の右巻きポール32Aを並べた状態を示す。
また、コイル巻回工程として、左巻きポール32Bの数と同じ数の分割コア部42に、1本のコイル5としての左巻きコイル5Bを連続して巻回して、左巻きコイル巻回体6Bを形成する。このとき、左巻きコイル5Bは、右巻きコイル5Aの場合と同様に、分割コア部42に対して鎖交すると共に分割コア部42における周方向Cの側面423に略平行に並ぶ状態で複数層に巻回する。図10には、左巻きコイル巻回体6Bを配置用治具8から取り外して、中心コア部41に配置するための円周状に複数の左巻きポール32Bを並べた状態を示す。
このように、各コイル巻回体6A、6Bを予め形成することにより、ポール数(アウターロータ2の磁極数)が多く、磁界交番用ポール32(分割コア部42)同士の間隔が狭いステータ3を備えた単相交流発電機1を形成する場合においても、各分割コア部42の単体に対してコイル5A、5Bの巻回を行うことができる。そのため、各分割コア部42に対してコイル5A、5Bの巻回を容易に行うことができ、ステータ3の生産性を向上させることができる。また、右巻きコイル5Aを形成する分割コア部42のすべて、及び左巻きコイル5Bを形成する分割コア部42のすべてに対して、それぞれ1本のコイル5A、5Bを連続して巻回することにより、右巻きコイル5Aと左巻きコイル5Bとの接続箇所を結線用ターミナル43Aの1箇所にすることができ、ステータ3の製造コストの低減を図ることができる。
次いで、ポール配設工程として、中心コア部41における被嵌合部411に、複数のコイル巻回体6A、6Bにおける各分割コア部42の嵌合部421を嵌合する。本例においては、中心コア部41の軸方向Lの端面から各分割コア部42の嵌合部421を被嵌合部411へ圧入する。
また、本例においては、図12に示すごとく、中心コア部41の軸方向一方側の端面301から、右巻きコイル巻回体6Aにおける各分割コア部42の嵌合部421を、中心コア部41の各被嵌合部411に対して1つおきに同時に圧入する。そして、すべての右巻きポール32Aが形成され、右巻きポール32A同士の間に掛け渡された各渡り線51は、複数の分割コア部42の軸方向一方側の端面301に配置される(図5参照)。また、中心コア部41の軸方向他方側の端面302から、左巻きコイル巻回体6Bにおける各分割コア部42の嵌合部421を、中心コア部41において、1つおきに残された各被嵌合部411に対して同時に圧入する。そして、すべての左巻きポール32Bが形成され、左巻きポール32B同士の間に掛け渡された各渡り線51は、複数の分割コア部42の軸方向他方側の端面302に配置される(図5参照)。
こうして、図1、図2に示すごとく、コイル5を右巻き方向T1に巻回した右巻きポール32Aとコイル5を左巻き方向T2に巻回した左巻きポール32Bとが周方向Cに交互に複数配設される。そして、図3に示すごとく、各分割コア部42においては、周方向Cの側面423に略平行に並ぶ状態で複数層にコイル5が巻回されていることにより、分割コア部42同士の間に形成されたスロット45内には、右巻きポール32Aを構成する右巻きコイル5Aと、左巻きポール32Bを構成する左巻きコイル5Bとが略平行に隣接して配置される。これにより、スロット45内において、右巻きコイル5Aと左巻きコイル5Bとの間にほとんど隙間が形成されないようにすることができ、ステータ3における線積率(スロット45内におけるコイル5の占有率)を効果的に向上させることができる。そのため、フリクション(回転損失等)を効果的に低減させることができる単相交流発電機1を製造することができる。
その後、結線工程として、中心コア部41の軸方向一方側の端面301において、右巻きコイル5Aの一方の巻線端部511Aと、左巻きコイル5Bの一方の巻線端部511Bとを、中心コア部41の内部を軸方向Lに貫通して設けた結線用ターミナル43Aによって結線する(図1、図2、図5参照)。また、中心コア部41の軸方向他方側の端面302において、右巻きコイル5Aの他方の巻線端部512Aを出力用ターミナル43Bに接続する。また、中心コア部41の軸方向他方側の端面302において、左巻きコイル5Bの他方の巻線端部512Bをグラウンド用ターミナル43Cに接続する。
このように、右巻きポール32A同士の間に掛け渡す渡り線51をステータ3の軸方向一方側の端面301に配置し、左巻きポール32B同士の間に掛け渡す渡り線51をステータ3の軸方向他方側の端面302に配置することにより、右巻きポール32A同士の間に掛け渡す各渡り線51と、左巻きポール32B同士の間に掛け渡す各渡り線51とを、無駄な弛みのない適切な長さに容易に形成することができる。
それ故、本例の単相交流発電機1によれば、製造コストの増加を抑制して、多極化を高い線積率で図ることができ、かつフリクション(摩擦損失等)の低減を図ることができる。また、本例の製造方法によれば、かかる作用効果を有する単相交流発電機1を効率よく製造することができる。
図13、図14は、他のコイル巻回体6C、6D、6Eを形成する状態を模式的に示す図である。
例えば、図13に示すごとく、コイル巻回工程においては、2つ以上の右巻きポール32Aに1本のコイル5を連続して巻回して形成したコイル巻回体6Cと、2つ以上の左巻きポール32Bに1本のコイル5を連続して巻回して形成したコイル巻回体6Dとに形成することができる。そして、複数に形成したコイル巻回体6C、6Dを中心コア部41に配設した後、各コイル巻回体6C、6Dにおけるコイル5の巻線端部同士を接続することができる。
また、例えば、図14に示すごとく、コイル巻回工程においては、右巻きポール32Aと左巻きポール32Bとに1回又は複数回連続して1本のコイル5を連続して巻回して、複数のコイル巻回体6Eを形成することもできる。この場合にも、複数に形成したコイル巻回体6Eを中心コア部41に配設した後、各コイル巻回体6Eにおけるコイル5の巻線端部同士を接続することができる。
1 単相交流発電機
2 アウターロータ
22N N極の磁界形成部
22S S極の磁界形成部
3 ステータ
31 ステータコア
32 磁界交番用ポール
32A 右巻きポール
32B 左巻きポール
41 中心コア部
411 被嵌合部
42 分割コア部
421 嵌合部
43A 結線用ターミナル
43B 出力用ターミナル
43C グラウンド用ターミナル
45 スロット
5 コイル
5A 右巻きコイル
5B 左巻きコイル
51 渡り線
6A 右巻きコイル巻回体
6B 左巻きコイル巻回体
7 高速レギュレータ回路
71 バッテリー充電回路
711 バッテリー充電用スイッチング素子
712 充電制御回路
72 ランプ点灯回路
721 ランプ点灯用スイッチング素子
722 点灯制御回路
73 バッテリー
74 ランプ
T1 右巻き方向
T2 左巻き方向
L 軸方向
C 周方向

Claims (9)

  1. N極の磁界形成部とS極の磁界形成部とを周方向に交互に複数配列してなるアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置し、中心コア部の回りにコイルの巻回を行った磁界交番用ポールを周方向に複数配列してなるステータとを有し、
    上記各磁界交番用ポールに対して、上記N極の磁界形成部と上記S極の磁界形成部とが交互に対向配置されることによって、単相の交流発電を行うよう構成した単相交流発電機において、
    上記複数の磁界交番用ポールは、上記中心コア部に対して複数に分割した分割コア部の基端部に形成した嵌合部を、上記中心コア部の外周側に形成した被嵌合部に嵌合してなると共に、上記分割コア部に対して鎖交する状態で上記コイルを右巻き方向に巻回した右巻きポールと、上記分割コア部に対して鎖交する状態で上記コイルを左巻き方向に巻回した左巻きポールとを周方向に交互に複数配設してなり、
    隣接する上記分割コア部において互いに対向する周方向の一対の側面は、略平行に形成してあり、
    上記コイルは、上記分割コア部における周方向の側面に略平行に並ぶ状態で巻回してあり、
    上記分割コア部同士の間に形成されたスロット内には、上記右巻きポールを構成するコイルと、上記左巻きポールを構成するコイルとが略平行に隣接して配置されており、
    2つ以上の上記磁界交番用ポールは、1本のコイルを連続して巻回してなることを特徴とする単相交流発電機。
  2. 請求項1において、上記すべての右巻きポールは、上記1本のコイルとしての右巻きコイルを連続して巻回してなり、上記すべての左巻きポールは、上記1本のコイルとしての左巻きコイルを連続して巻回してなることを特徴とする単相交流発電機。
  3. 請求項2において、上記右巻きコイルにおいて上記複数の右巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線は、上記ステータの軸方向一方側の端面に配置してあり、上記左巻きコイルにおいて上記複数の左巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線は、上記ステータの軸方向他方側の端面に配置してあり、
    上記右巻きコイルの一方の巻線端部と、上記左巻きコイルの一方の巻線端部とは、上記中心コア部の内部を軸方向に貫通して設けたターミナルによって結線してあることを特徴とする単相交流発電機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記磁界交番用ポールの数は、16個、18個、20個、22個又は24個のいずれかであることを特徴とする単相交流発電機。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記コイルにおける出力側の巻線端部は、バッテリー充電回路及びランプ点灯回路に接続してあり、
    上記バッテリー充電回路は、上記単相交流発電機における上記コイルとバッテリーとの間に接続したバッテリー充電用スイッチング素子と、該バッテリー充電用スイッチング素子がオンしたときにバッテリー電圧の制御をする充電制御回路とを有しており、
    上記ランプ点灯回路は、上記単相交流発電機における上記コイルとランプとの間に接続したランプ点灯用スイッチング素子と、該ランプ点灯用スイッチング素子がオンしたときにランプ点灯の制御をする点灯制御回路とを有しており、
    上記バッテリー充電用スイッチング素子と、上記ランプ点灯用スイッチング素子とを、電界効果トランジスタ(FET)又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)から構成したことを特徴とする単相交流発電機。
  6. N極の磁界形成部とS極の磁界形成部とを周方向に交互に複数配列してなるアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置し、中心コア部の回りにコイルの巻回を行った磁界交番用ポールを周方向に複数配列してなるステータとを有し、
    上記各磁界交番用ポールに対して、上記N極の磁界形成部と上記S極の磁界形成部とが交互に対向配置されることによって、単相の交流発電を行うよう構成した単相交流発電機の製造方法において、
    上記ステータを構成するステータコアを、上記中心コア部と、上記磁界交番用ポールの数と同じ数の分割コア部とに分割形成しておき、
    2つ以上の上記分割コア部に対し、該各分割コア部に対して鎖交すると共に該各分割コア部における周方向の側面に略平行に並ぶ状態で1本の上記コイルを連続して巻回して、複数のコイル巻回体を形成するコイル巻回工程と、
    上記中心コア部の外周側に形成した被嵌合部に、上記複数のコイル巻回体における各分割コア部の基端部に形成した嵌合部を嵌合して、上記コイルを右巻き方向に巻回した右巻きポールと上記コイルを左巻き方向に巻回した左巻きポールとを周方向に交互に複数配設し、上記分割コア部同士の間に形成されたスロット内に、上記右巻きポールを構成するコイルと、上記左巻きポールを構成するコイルとを略平行に隣接して配置するポール配設工程とを含むことを特徴とする単相交流発電機の製造方法。
  7. 請求項6において、上記コイル巻回工程においては、上記右巻きポールの数と同じ数の上記分割コア部に、上記1本のコイルとしての右巻きコイルを連続して巻回して、右巻きコイル巻回体を形成し、かつ上記左巻きポールの数と同じ数の上記分割コア部に、上記1本のコイルとしての左巻きコイルを連続して巻回して、左巻きコイル巻回体を形成し、
    上記ポール配設工程においては、上記中心コア部における上記被嵌合部に、上記右巻コイル巻回体における各分割コア部の上記嵌合部を嵌合して、上記すべての右巻きポールを形成し、かつ上記中心コア部における上記被嵌合部に、上記左巻コイル巻回体における各分割コア部の上記嵌合部を嵌合して、上記すべての左巻きポールを形成することを特徴とする単相交流発電機の製造方法。
  8. 請求項7において、上記ポール配設工程においては、上記右巻きコイルにおいて上記複数の右巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線を、上記ステータの軸方向一方側の端面に配置し、上記左巻きコイルにおいて上記複数の左巻きポール同士の間に掛け渡す渡り線を、上記ステータの軸方向他方側の端面に配置し、
    上記ポール配設工程の後には、上記右巻きコイルの一方の巻線端部と、上記左巻きコイルの一方の巻線端部とを、上記中心コア部の内部を軸方向に貫通して設けたターミナルによって結線する結線工程を行うことを特徴とする単相交流発電機の製造方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項において、上記磁界交番用ポールの数は、16個、18個、20個、22個又は24個のいずれかであることを特徴とする単相交流発電機の製造方法。
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