JP2010166461A - 撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スローシンクロ撮影による画像と同じ効果を持つ画像を、簡単な操作によって得られるようにする。
【解決手段】被写体の像を撮像する撮像素子12と、この撮像素子12に対する前記像の露光を制御するレリーズ手段14、16、18とを有してなる撮影装置において、レリーズ手段14、16、18を、1回のレリーズ動作内で互いに異なる露光時間で複数回の露光を行うように制御するとともに、撮像素子12を、前記複数回の露光時に各々別個に電荷蓄積するように制御する制御手段20と、撮像素子12が前記別個に電荷蓄積して得た画像データを、1画像に関する画像データとして合成する画像合成手段22と、合成された画像データを記録する記録手段23とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明はカメラ等の撮影装置、より詳しくは、ブレの無い部分とブレた部分とが共存するように被写体を撮影できるようにした撮影装置に関するものである。
従来、カメラ等の撮影装置において、例えば動いている人物等はブレの無い状態に、その一方周囲の背景はブレの有る状態にして、動いている被写体に躍動感を持たせて撮影する手法が知られている。例えば銀塩フイルムカメラにおいては、そのような撮影手法の一つとして、いわゆるスローシンクロ撮影といわれる手法が知られている。
このスローシンクロ撮影は、シャッタ速度(露光時間)は1/15秒程度のスローシャッタとする一方、その露光時間内において、動いている被写体をカメラで追いながら該被写体に、極めて短い時間だけ発光したフラッシュ光を照射するようにしたものである。そのように撮影することにより、フラッシュ光が照射された被写体は静止状態で、その一方フラッシュ光が十分届かなかった被写体範囲はブレた状態で撮影されるようになる。あるいは、静止している人物等の主被写体の周囲の背景が動いているような場合は、普通にカメラを静置した状態で上記の撮影を行えば、主被写体はブレることなく、背景部がブレた写真を撮影することできる。
また、鮮鋭な部分とそうではない部分とが共存する画像を撮影する技術の一つとして、例えば特許文献1に示されるように、まず撮影レンズを合焦位置に設定して被写体像をフイルムの1駒に露光し、次いで撮影レンズを非合焦位置に動かしてから被写体像をフイルムの同じ駒に露光することにより、ピントが有った部分とソフトフォーカス部分とが共存する画像を撮影するようにしたカメラも提案されている。
特開平5−173056号公報
上に説明したスローシンクロ撮影は、通常の撮影操作では得られない特殊な効果を持った写真を撮影できるものであるが、カメラの扱いに慣れていないようなユーザにとっては操作が難しく、簡単に実行できるものではない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、スローシンクロ撮影と同様の特殊効果を持った画像を簡単な操作で得ることができる撮影装置を提供することを目的とする。
本発明による第1の撮影装置は、
被写体の像を撮像する撮像素子と、
この撮像素子に対する前記像の露光を制御するレリーズ手段とを有してなる撮影装置において、
前記レリーズ手段を、1回のレリーズ動作内で互いに異なる露光時間(一般にはシャッタ速度)で複数回の露光を行うように制御するとともに、前記撮像素子を、前記複数回の露光時に各々別個に電荷蓄積するように制御する制御手段と、
前記撮像素子が前記別個に電荷蓄積して得た画像データを、1画像に関する画像データとして合成する画像合成手段と、
前記合成された画像データを記録する記録手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による第2の撮影装置は、
被写体の像を撮像する撮像素子と、
この撮像素子に対する前記像の露光を制御するレリーズ手段とを有してなる撮影装置において、
前記レリーズ手段を、1回のレリーズ動作内で互いに異なる露光時間で複数回の露光を行うように制御するとともに、前記撮像素子を、前記複数回の露光時間を含む期間通して電荷蓄積するように制御する制御手段と、
前記撮像素子が前記所定期間に電荷蓄積して得た画像データを、1画像に関する画像データとして記録する記録手段とを備えたことを特徴とするものである。
以上説明した本発明の撮影装置においては、前記複数回の露光時の各露光量を、独立して調整可能な露光量調整手段が設けられることが望ましい。そのような露光量調整手段としてより具体的には、絞り量を変える手段や、撮像素子の前の光路に配置されるNDフィルタを変える手段や、撮像素子において設定されるISO感度を変える手段を適用することができる。なお、上記NDフィルタを「変える」とは、光量低減の程度が異なるNDフィルタを選択適用することは勿論、NDフィルタを使用しないことも含むものとする。
また本発明の撮影装置は、互いに異なる露光時間で行われる前記複数回の露光の順序(タイミング)を変更可能に構成されることが望ましい。
さらに本発明の撮影装置は、前記互いに異なる露光時間のうち、比較的長い露光時間が設定されたときに撮影画像に生じるブレの程度を変更可能に構成されていることが望ましい。
さらに本発明の撮影装置は、撮影の条件を変えて複数回の撮影を次々に行うとともに、これら複数回の撮影によって得られる画像を表示手段に表示させ、それらの表示された複数の画像の中から、指定された画像のみを前記記録手段に記録させる機能を備えていることが望ましい。
本発明の撮影装置においては、1回のレリーズ動作内で互いに異なる露光時間で複数回の露光を行うように構成したので、動きの有る被写体を撮影した場合は、比較的短い露光時間で(一般には高速のシャッタ速度で)撮影されたブレの無い画像と、比較的長い露光時間で(一般には低速のシャッタ速度で)撮影されたブレの有る画像とが得られることになる。そこで、そのような両画像を合成してから記録したり(第1の撮影装置の場合)、あるいはそのような画像が共存する画像を1画像として記録すれば(第2の撮影装置の場合)、従来のスローシンクロ撮影によるのと同じような効果を持つ画像が得られるようになる。
また、特に本発明の撮影装置において、前記複数回の露光時の各露光量を、独立して調整可能な露光量調整手段が設けられた場合は、ブレの無い画像とブレの有る画像との間の濃度差を適宜変更して、それらの濃度差がユーザの好みに合った画像を得ることが可能になる。あるいはそれと対照的に、上記各露光量を調整することにより、ブレの無い画像とブレの有る画像との間の極端な濃度差を抑えることも可能になる。
また本発明の撮影装置が特に、互いに異なる露光時間で行われる前記複数回の露光の順序(タイミング)を変更可能に構成されている場合は、動いている被写体を撮影するようなときに、動いている被写体に対してブレ部分が発生する箇所を自在に変えることが可能になる。
さらに本発明の撮影装置が特に、前記互いに異なる露光時間のうち、比較的長い露光時間が設定されたときに撮影画像に生じるブレの程度を変更可能に構成されている場合は、撮影装置ユーザが好ましいと考える程度にブレが生じた画像を随意に得ることが可能になる。
そして本発明の撮影装置が、撮影の条件を変えて複数回の撮影を次々に行うとともに、これら複数回の撮影によって得られる画像を表示手段に表示させ、それらの表示された複数の画像の中から、指定された画像のみを前記記録手段に記録させる機能を備えている場合は、スローシンクロ撮影の効果を実際に確かめてから、好ましい効果を持つ画像だけを記録手段に記録させることが可能になる。
本発明の一実施形態による撮影装置を示す概略構成図 図1の撮影装置の一部を示す立面図 図1の撮影装置における画像形成処理の流れを示すフローチャート 図1の撮影装置におけるシャッタおよび絞りの動作タイミングを示す図 本発明における静止画撮影条件とブレ画撮影条件の組み合わせ例を示す図 本発明の撮影装置におけるシャッタおよび絞りの動作タイミングの別の例を示す図 本発明の撮影装置におけるシャッタおよび絞りの動作タイミングのさらに別の例を示す図 シンクロ撮影による画像のブレ効果を説明する図 本発明における静止画撮影条件とブレ画撮影条件の別の組み合わせ例を示す図 本発明における静止画撮影用シャッタ速度と、ブレ画撮影用シャッタ速度の例を示すグラフ 本発明の別の実施形態における画像形成処理の流れを示すフローチャート 本発明における静止画の露出条件とブレ画の露出条件の組み合わせ例を示す図 本発明の撮影装置における表示部の表示例を示す概略図 本発明の撮影装置における画像合成の一例を示す概略図 本発明のさらに別の実施形態における画像形成処理の流れを示すフローチャート 本発明のさらに別の実施形態における画像形成処理の流れを示すフローチャート 本発明における静止画、ブレ画の輝度変換の例を示す図 スローシンクロ撮影におけるブレ画のブレの程度を説明する図 本発明のさらに別の実施形態における画像形成処理の流れを示すフローチャート 画像のブレの程度を変える条件の例を示す図 画像のブレの程度を変える条件の別の例を示す図 本発明の撮影装置における表示部の表示例を示す概略図 本発明のさらに別の実施形態における画像形成処理の流れを示すフローチャート 本発明における合成前画像の取扱いを説明する図
10 デジタルカメラ
11 撮影レンズ
12 撮像素子
13 絞り
14 シャッタ
18 レリーズボタン
19 シンクロタイミング入力手段
20 制御手段
21 画像処理手段
22 画像合成手段
23 画像記録手段
31 表示部
32 操作キー
33 選択ボタン
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による撮影装置であるデジタルカメラ10の主要部の構成を示すものであり、また図2は、このデジタルカメラ10の背面部の立面形状を示すものである。図1に示されるようにこのデジタルカメラは、被写体像を結像する撮影レンズ11と、この撮影レンズ11により結像された被写体の像を撮像する例えばCCDからなる撮像素子12と、この撮像素子12と撮影レンズ11との間に介設された絞り13と、この絞り13と撮像素子12との間に介設されたシャッタ14とを有している。なお絞り13とシャッタ14はそれぞれモータ等からなる駆動部15、16を有し、それらの駆動部15、16の動作はドライバ17によって制御される。
またこのデジタルカメラ10は、上記シャッタ14およびその駆動部16等とともにレリーズ手段を構成するレリーズボタン18と、後に詳述するシンクロタイミング入力手段19とを有している。これらのレリーズボタン18およびシンクロタイミング入力手段19の動作は、例えばマイクロコンピュータ等からなる制御手段20によって制御される。
上記制御手段20には画像処理手段21が接続され、この画像処理手段21には画像合成手段22が接続されている。さらにこの画像合成手段22には、例えば半導体メモリやメモリカード等からなる画像記録手段23が接続されている。なお前記ドライバ17も制御手段20に接続され、その動作は該制御手段20によって制御される。
一方、図2に示されるようにデジタルカメラ10の本体30の背面部には、撮像素子12の出力信号に基づいてその撮影範囲を示し、また撮影された画像を再生表示し、さらに各種設定のための表示を行う液晶パネル等からなる表示部31、例えば上下左右方向の動きが可能で各種設定操作を行う操作キー32および、例えば撮影モードの選択等を行うための選択ボタン33等が設けられている。以上の表示部31、操作キー32および選択ボタン33も、図1に示した制御手段20に各々接続されている。
次に、このデジタルカメラ10の作用について、撮影時の制御手段20による処理の流れを示す図3を参照して説明する。制御手段20は、まず図1に示したレリーズボタン18が押されてレリーズONにされると(図3のステップS1。以下、同様)一連の処理を開始する。そして次にステップS2において、例えば図2の操作キー32や選択ボタン33の操作によって予め設定されている撮影モードがシンクロモードであるか否かを判別する。なおこのシンクロモードとは、従来のスローシンクロ撮影と同様、ブレの無い部分とブレた部分とが共存するように被写体を撮影するモードを意味する。そして以下では、このモードでの撮影を従来技術に倣って「スローシンクロ撮影」と称することもある。
撮影モードがシンクロモードではないと判別された場合、処理の流れは通常撮影モードで撮影を行うステップS3に移行する。この通常撮影モード下では、一般的なデジタルカメラにおけるのと同様にして撮影がなされる。すなわち、被写体像が撮影レンズ11によって撮像素子12の撮像面に結像され、その像が撮像素子12によって撮像される。そしてこの撮像素子12が出力したデジタル画像データは制御手段20を介して画像記録手段23に転送され、該画像記録手段23に記録される。この画像記録手段23に記録されたデジタル画像データは、図2に示す表示部31において撮影画像を表示したり、あるいは例えばパーソナルコンピュータを介してプリンタに転送されて撮影画像をプリントしたりするために利用される。
なおこの通常撮影モードでは、一般にAE(自動露出)機能を利用して撮影がなされる。すなわち、例えば撮像素子12が測光手段として兼用され、それが出力する被写体の明るさを示すデータに基づいて制御手段20がシャッタ速度および/または絞りを制御することにより、適正な露出量が与えられる。またこのモードでは、いわゆるAF(自動焦点合わせ)機能が付与されてもよい。すなわちその場合、撮影レンズ11は光軸方向に移動可能とされるとともにそれを駆動する手段が設けられ、この光軸方向位置は、図示外の測距手段からの被写体距離信号が入力される制御手段20により、該信号が示す被写体距離に基づいて制御される。
一方、上記ステップS2においてシンクロモードが設定されていると判定された場合、制御手段20はステップS4においてシンクロタイミング設定の読み込みを行い、次にステップS5おいて、撮像素子12から被写体の明るさに関する情報を入手した後、ステップS6において、その明るさ情報に基づいてブレ無し画像の適正露出量を演算するとともに、ステップS7において、同じくその情報に基づいてブレ有り画像の適正露出量を演算する。なお以下では、上記2つの適正露出量のうち前者を適正露出量1、後者を適正露出量2と称し、また上記ブレ無し画像とブレ有り画像を各々「静止画」、「ブレ画」という。これらの適正露出量を求める演算は、基本的に前記通常撮影モードで適用されるような一般のプログラム制御等によるAE技術を適用して行えばよい。
次に制御手段20はステップS8において、上述のようにして求めた適正露出量1に基づいて絞り13、シャッタ14および撮像素子12を制御して、この適正露出量1が得られる撮影条件で露光を行って静止画を撮影する。次いで制御手段20はステップS9において、適正露出量2に基づいて絞り13、シャッタ14および撮像素子12を制御して、この適正露出量2が得られる撮影条件で露光を行ってブレ画を撮影する。なお上記2回の撮影において撮像素子12から出力されたデジタル画像データは、図示外のバッファメモリに一時的に記憶される。
以上の2画像の撮影が終了すると制御手段20は、ステップS10において上記バッファメモリからデジタル画像データを読み出して、所定規格の信号に変換する等の撮像処理にかけ、次にステップS11においてそれら2組の画像データを画像合成手段22により合成して1枚の画像を示す合成画像データを得、次にステップS12においてその合成画像データを画像記録手段23に記録させる。一連の処理は、以上により終了する(ステップS13)。
上に述べた合成画像データは、被写体が動いていたり、あるいは動く被写体を追ってカメラが動かされていた場合は、静止画とブレ画とが共存している1画像を示すものとなる。以下、この点について詳しく説明する。
図4は、図3に示したステップS8、S9における静止画撮影、ブレ画撮影のタイミングを示すものである。ここでは図中の下段にシャッタ14の駆動タイミングを示し、それと併せて上段に絞り13の駆動タイミングを示してある。図示の通り、ステップS8では露光時間であるシャッタ速度を1/125秒、絞り値をF2.8として静止画が撮影され、ステップS9ではシャッタ速度を1/15秒、絞り値をF8としてブレ画が撮影される。なお本実施形態では、静止画が撮影されると撮像素子12を構成するCCSから蓄積電荷が掃き出されてデジタル画像データが生成され、その後撮像素子12が初期状態に戻されてからブレ画の撮影がなされると、再度蓄積電荷が掃き出されてデジタル画像データが生成される。
こうして撮像素子12からは、比較的速いシャッタ速度で撮影された静止画を示すデジタル画像データと、比較的遅いシャッタ速度で撮影されたブレ画を示すデジタル画像データとが互いに独立して制御手段20に送られる。そこで、それら2組のデジタル画像データを前述のように画像合成手段22において合成すれば、静止画とブレ画とが共存している1画像を担持するデジタル画像データが得られることになる。
なお本実施形態では、静止画の撮影後にブレ画を撮影するようにしているので、旧来の銀塩フイルムカメラにおけるスローシンクロ撮影に例えれば、フォーカルプレーンシャッタの先幕が全開した直後にフラッシュを発光させる先幕シンクロ撮影と同様の特殊効果を持つ画像が得られる。つまりこの場合、合成画像が動いている被写体を撮影したものであるとすると、その合成画像は、動いてブレの有る被写体の後端側(時間的には前側である)に静止画が写っているものとなる。
以上のような合成画像においては、静止画とブレ画は互いに同じ濃度となっていることが望ましく、そのためには、静止画撮影とブレ画撮影における露出量を互いに等しく設定することが必要である。そこで本実施形態では、被写体の明るさに応じてシャッタ速度および絞り値を図5に示すように設定している。なお、ここに図示するようなシャッタ速度および絞り値の組合せは、参照テーブルの形で図示外のメモリに記憶されている。そして制御手段20は静止画とブレ画の撮影に際して、被写体の明るさに対応するシャッタ速度および絞り値をそのテーブルから読み出し、読み出されたシャッタ速度および絞り値が設定されるように駆動部15、16の動作を制御する。
先に図4に示したシャッタ速度および絞り値の例は、この図5における被写体の明るさが11EVの場合のものである。すなわちこの例では、被写体の明るさが11EVのとき、静止画およびブレ画の露出量を互いに等しい10EVに設定するものであり、そこで、前者の撮影ではシャッタ速度を1/125秒(7TV)とする一方絞り値をF2.8(3AV)とし、後者の撮影ではシャッタ速度を1/15秒(4TV)とする一方絞り値をF8(6AV)としている。このようにすることにより、静止画とブレ画との間で濃度に差が出てしまうことを防止できる。
なお、静止画、ブレ画のシャッタ速度は上記の値に限られるものではなく、撮影レンズ11の焦点距離や、カメラから被写体までの距離、被写体の動く量や速度に応じて各々最適に定めればよい。一般には、静止画をブレ無く撮影する上ではそのときのシャッタ速度は1/125秒より速くすることが望ましく、またブレ画を撮影する上ではそのときのシャッタ速度は1/15秒より遅くすることが望ましい。
また本実施形態では、シャッタ速度が互いに異なる静止画撮影とブレ画撮影の露出量を等しく揃えるために、絞り量を変えるようにしているが、その他に、撮像素子12のISO感度設定を変えたり、あるいは撮像素子12に向かう光路にNDフィルタを挿抜したりすることによって、上記2画像撮影時の露出量を互いに等しく揃えることも可能である。
さらに本実施形態では、撮像素子12を構成するCCDから、静止画撮影時とブレ画撮影時にそれぞれ個別に蓄積電荷を掃き出すようにしているが、静止画撮影開始からブレ画撮影完了までに亘って1回だけ蓄積電荷を掃き出すようにしても構わない。そうする場合は、静止画とブレ画とが共存する1枚の画像分のデジタル画像データが得られるので、前述した画像合成手段22による画像合成の処理は不要になる。ただしその場合は、静止画撮影とブレ画撮影の露出量を等しく揃える上で撮像素子12のISO感度設定を変える手法は適用できなくなる。
次に図6および図7を参照して、本発明における静止画撮影とブレ画撮影のタイミング設定の別例について説明する。図6の例は、静止画撮影の前後にブレ画を撮影する場合を示している。このときも静止画撮影とブレ画撮影における各露出量は図4の例と同じにするものであり、そこで2回のブレ画撮影においてシャッタ速度を各々1/30秒、つまり合計で1/15秒としている。
このように撮影タイミングを設定した場合、合成画像が、動いている被写体を撮影したものであるとすると、その合成画像は、動いてブレの有る被写体の略中間位置に静止画が写っているものとなる。このような特殊効果を持つ画像は、旧来の銀塩フイルムカメラにおけるスローシンクロ撮影では得ることができないものである。
次に図7の例は、ブレ画を撮影した後に静止画を撮影する場合を示している。このときも静止画撮影とブレ画撮影における各露出量は図4の例と同じにされ、各画像撮影時のシャッタ速度および絞り値は図4におけるものと同一である。このように撮影タイミングを設定する場合は、旧来の銀塩フイルムカメラにおけるスローシンクロ撮影に例えれば、フォーカルプレーンシャッタの後幕が閉じ始める直前にフラッシュを発光させる後幕シンクロ撮影と同様の特殊効果を持つ画像が得られる。つまりこの場合、合成画像が、動いている被写体を撮影したものであるとすると、その合成画像は、動いてブレの有る被写体の先端側(時間的には後側である)に静止画が写っているものとなる。
またこの場合、ブレ画撮影終了から静止画撮影開始までの時間、つまり図7にAで示す時間を長めに設定すれば、ブレ画と静止画とが非連続になっている画像を得ることができる。そのような画像は、旧来の銀塩フイルムカメラにおけるスローシンクロ撮影では得ることができないものである。
なお、上に説明した静止画およびブレ画の撮影タイミングは、図1に示したシンクロタイミング入力手段19から入力されるタイミング情報に基づいて決定される。すなわち、このシンクロタイミング入力手段19には、図2に示した表示部31における案内表示に基づいて、操作キー32および選択ボタン33等によって所望の撮影タイミングが選択されると、その選択結果に基づいてシンクロタイミング入力手段19からタイミング情報が制御手段20に送られる。そして制御手段20はこのタイミング情報に基づいて、絞り13およびシャッタ14の各駆動部15、16を制御し、静止画およびブレ画の撮影タイミングが設定される。
以上、ブレ画撮影と静止画撮影のタイミング設定例として基本的なものを3例、そしてそれに加えて図7の例において特にAの時間を長く設定する例を説明したが、それら合計4通りの撮影タイミングは、1台のカメラにおいて選択的に設定可能としておくことが望ましい。そのようにする場合カメラ使用者は、どの撮影タイミングを設定するとどのような特殊効果の有る画像が撮影されるのかを、全て覚えておくことは難しくなる。そこでこの撮影タイミングを図2の操作キー32等によって設定する場合は、表示部31において、その設定タイミングではどのような特殊効果画像が撮影されるかを、予め用意した画像を用いてGUI(グラフィカルユーザインターフェース)等で表示することが好ましい。
図8はそのような表示画像例を示すものであり、図中太い実線の部分が静止画を、そして破線状の部分がズレ画を、また矢印は被写体の動きの方向を示している。図中の(1)、(2)、(3)がそれぞれ、図4、6、7に示した撮影タイミングを適用した場合の特殊効果を示すものであり、また(4)は図7の撮影タイミングで時間Aを長めに取った場合の特殊効果を示すものである。例えば(1)の表示によれば、動いてブレの有る被写体の後端側(時間的には前側である)に静止画が写っている特殊効果画像が得られことが分かる。このような表示をすることにより、カメラ使用者はシンクロモードでの撮影に慣れていなくても、どのような効果の画像が撮影されるかを、撮影に先立って簡単に把握できるようになる。
ところで静止画撮影の場合は、ある程度高速のシャッタ速度に設定しないと、撮影画像がブレてしまうこともある。被写体が明るい場合は、シャッタ速度を比較的高速に設定しても適正露出量を得やすいが、被写体が暗い場合は高速のシャッタ速度を設定すると、露出不足となりやすい。このような不具合に対しては、撮像素子12に設定されるISO感度を変えることによって対応することができる。図9は、そのようにISO感度も変える場合の、シャッタ速度および絞り値の設定例を示すものである。
この図9に示す例では、被写体の明るさが10EV以下の領域の静止画撮影において、シャッタ速度を全て1/60秒(6TV)として、つまり、それ以上遅いシャッタ速度は設定しないようにして静止画のブレを防止する一方、被写体の明るさが1EV低下する毎にISO感度を1SVずつ大きく設定することにより、露出不足とならないようにしている。このようにすれば、より広い被写体の明るさ範囲に対応して、ブレの無い静止画を撮影可能となる。
なお、図5に示したシャッタ速度と絞り値の例では、静止画撮影時のシャッタ速度を全て1/125秒としているが、厳密に考えれば、適切なシャッタ速度は被写体の移動速度や撮影レンズ11の焦点距離に応じて変わるものである。図10は、一例として撮影レンズ11の焦点距離に応じてシャッタ速度を変える場合の好ましいシャッタ速度例を示すものである。一般的に、ブレが抑止されるシャッタ速度(秒)は1/(撮影レンズの焦点距離〔mm〕)とされており、図10の例でもその考えに基づいて静止画撮影時のシャッタ速度を定めている。
なおブレ画撮影時のシャッタ速度も、静止画撮影時のシャッタ速度に対して所定の差で追従させることが望ましく、図10の例ではそのように追従させるブレ画撮影時のシャッタ速度も併せて示してある。この例は、ブレ画撮影時のシャッタ速度を、静止画撮影時のそれに対して3TV遅く設定するようにしたものである。
図11には、上記のように焦点距離に応じてシャッタ速度を変える場合に、制御手段20によって制御される処理の流れを示してある。なおこの図11においては、先に説明した図3中の処理と同じ処理については同じステップ番号を付してあり、それらについては特に必要が無い限り説明を省略する(以下、同様)。
この図11に示す一連の処理においては、ステップS2においてシンクロモードが設定されていると判定された場合、図3に示したものと同様のステップS4に行く前にステップS20において、例えばズームレンズである撮影レンズ11の焦点距離を読み取る処理がなされる。この焦点距離の読取りは、例えばモータにより駆動されて撮影レンズ11の焦点距離を変える駆動部材の位置をエンコーダによって検出する等の手法を用いてなされる。そして、読み取られた撮影レンズ11の焦点距離および、上に説明した図10の特性等に基づいて、以降のステップS6、S7においてシャッタ速度が定められる。
なお図11に例示した一連の処理において、静止画およびブレ画の撮影(電荷掃き出し)はステップS21の露光処理において一度になされる。つまりこのステップS21では、撮像素子12を構成するCCDからの電荷掃き出しが、静止画撮影からブレ画撮影までに亘って1回だけなされる。ただし、それに限らず、特に静止画撮影とブレ画撮影とで撮像素子12のISO感度設定を変える必要が有るような場合は、図3の例と同様に、それら両撮影におけるCCDからの電荷掃き出しを別個に行うようにしても構わない。
また本発明においては、シンクロモードで撮影される静止画およびブレ画の一方、あるいは双方の濃度を適宜変更可能としておくことが好ましい。図12は、静止画およびブレ画双方の濃度を変更可能とする場合の、露出条件の設定例を示すものである。この例においては、1通りの被写体明るさに対して、静止画およびブレ画双方の濃度を「濃い」、「標準」、「薄い」の3通りに変更可能としている。
このように画像の濃度を変更可能とする場合は、カメラの表示部31等を利用して、その変更操作が容易に行われ得るようにすることが望ましい。図13は、そのようにする場合の表示部31における表示例を示すものである。本例においては、シンクロモードが設定されたとき、まず表示部31において該モードに設定されたことを示す「シンクロモード」の表示がなされ、その確認操作がなされると、次に例えば「静止画の濃度を変更しますか?」といった表示がなされる。そして濃度変更の確認操作がなされると次に、この図13に示す通りの表示がなされ、操作キー32や選択ボタン33を用いて静止画の濃度設定を行うよう案内される。
この例では濃度が7通りに変更可能とされ、それらのうちの1つに静止画の濃度が設定されると、次に図13中の「静止画」と「ブレ画」の表示が入れ替えられ、今度はブレ画の濃度設定を行うよう案内される。そのとき静止画濃度を示す黒の三角形は、既に設定された静止画の濃度を示す位置に表示され、それによりカメラ使用者は、これから設定するブレ画濃度の静止画濃度に対する相対関係を把握できるようになる。
なおこの図13のような表示は、静止画濃度を変更可能とする一方、ブレ画濃度は変更不可能とする場合に適用することもできる。その場合は、ブレ画濃度を示す黒の三角形を、固定位置に表示すればよい。
また、以上のように静止画および/またはブレ画の濃度を変更可能とする場合は、静止画とブレ画が共存する画像がおおよそどのような濃度で撮影、記録されるのか、カメラ使用者が確認できるようにしておくことが望ましい。図14は、そのような確認をさせるために表示部31に表示される画像の一例を示すものである。本例では、例えば上述のようにして各々濃度が設定された静止画(図中の(1))およびブレ画(図中の(2))が合成された画像(図中の(3))を表示部31に表示させ、その表示を参考にしてカメラ使用者が合成画像の濃度を確認、あるいは変更可能としている。
図15は、この例において制御手段20によって制御される処理の流れを示すものであり、本例では、図11に示した処理には無いステップS30、S31およびS32が設定されている。ステップS30では、図12に示した設定濃度の読み込みがなされる。そしてステップS31では、図14の(3)に示したような合成画像が表示部31に表示され、次のステップS32では、表示部31の一部に「濃度を変更しますか?」の表示がなされて濃度変更を希望するか否かの判定がなされる。このとき、カメラ使用者が図2に示す選択ボタン33等を用いて濃度変更の希望が無い旨を入力した場合は、次のステップS12において既述と同様の画像記録がなされる。
一方、ステップS32において、濃度変更の希望がある旨と、その濃度変更希望が濃度増大側へのものか、あるいは濃度低下側へのものであるかが上記選択ボタン33等を用いて入力されると、処理の流れはステップS30に戻り、そこで再度濃度設定の読み込みがなされる。このとき、濃度変更希望が濃度増大側へのものである場合は、図12に示したような設定濃度が1段階だけ濃度増大側へ(同図の例では上側に)変更され、反対に濃度変更希望が濃度低下側へのものである場合は、図12に示したような設定濃度が1段階だけ濃度低下側へ(同図の例では下側に)変更される。
以後は上述と同様の操作が繰り返され、ステップS32において濃度変更の希望がある限り設定濃度が変更される。そして最終的に濃度変更の希望が無い、つまり合成画像の濃度が適切と判断されると、処理の流れは上述のステップS12に移って、その濃度が適切と判断された合成画像が画像記録手段23に記録される。
従来のスローシンクロ撮影では、フラッシュの発光量と絞りおよびシャッタ速度のバランスに基づいて画像濃度の調節を行っていたが、そのような調節はスローシンクロ撮影に不慣れなユーザにとっては非常に難しいものとなっていた。それに対して本実施形態によれば、簡単な操作で濃度変更および濃度の確認をすることが可能であるので、不慣れなユーザも希望通りの濃度の合成画像を簡単に得ることができる。
なおこの実施形態では、ステップS32において合成画像の濃度がこれで良いかどうかの確認がなされるようになっているが、このようなステップは設けないで、一旦濃度が設定されたら、その濃度で必ず合成画像を記録するようにしてもよい。
次に、合成画像における静止画とブレ画の濃度関係を、画像の輝度信号を変換することによって修正できるようにした実施形態について説明する。図16は、そのような修正を可能にする場合の処理の流れを示すものである。この実施形態においては、ステップS10において撮像処理をした後にステップS40において、静止画とブレ画の濃度関係を調整する処理がなされる。この処理は、例えば図17に示すように合成画像における静止画の濃度を「濃い」、「標準」、「薄い」の3通りのうちの一つに選択させるものである。このような選択は、既に述べたのと同様に表示部31に適宜の表示をし、そして操作キー32や選択ボタン33によって希望濃度を指定させることによってなされる。
上記3通りの濃度の設定は、具体的には図17に示すように、輝度信号を1倍、1.2倍、10.8倍にすることによってなされる。つまり例えば静止画の濃度が「濃い」に選択された場合は、静止画の輝度信号を1.8倍に変換する一方、ブレ画の濃度は0.8倍に変換することによってなされる。
そして本実施形態でも、図15に示した処理の場合と同様のステップS32が設けられている。このステップS32において、静止画濃度変更の希望がある旨と、その静止画濃度変更希望が濃度増大側へのものか、あるいは濃度低下側へのものであるかが入力されると、処理の流れはステップS30に戻り、そこで再度静止画濃度設定の読み込みがなされる。このとき、静止画濃度変更希望が濃度増大側へのものである場合は、図17に示したような設定濃度が1段階だけ濃度増大側へ(同図の例では上側に)変更され、反対に静止画濃度変更希望が濃度低下側へのものである場合は、図17に示したような設定濃度が1段階だけ濃度低下側へ(同図の例では下側に)変更される。
以上のようにして、最終的にステップS32において静止画濃度変更が不要と判定されると、処理の流はステップS12に移って画像記録がなされる。
本実施形態では、図12に示したような複雑な撮影条件のテーブルを持たなくても、画像合成時に輝度変換をするだけで、簡単に濃度変更が可能になる。
なおこの実施形態では、ステップS32において静止画の濃度がこれで良いかどうかの確認がなされるようになっているが、このようなステップは設けないで、一旦静止画の濃度が設定されたら、静止画濃度を必ずその濃度に設定して合成画像を記録するようにしてもよい。
次に、シンクロ撮影によって得られるブレの効果を確認、変更可能にした実施形態について説明する。まず図18に、ブレ効果の違いを概略的に説明する。この図では、カメラの表示部31(図2参照)に表示される合成画像について、(1)、(2)、(3)の順でブレが「効果小」、「標準」、「効果大」の様子を示している。
また図19は、この場合の制御手段20による処理の流れを示すものである。ここに図示されるように本実施形態では、シンクロモード時にまずステップS50において、ブレ量設定の読み込みがなされる。このブレ量の設定は、例えば図20に示すようにブレに関して「効果小」、「標準」、「効果大」が指定されている場合、静止画のシャッタ速度すなわちTV値から静止画のTV値を引いた値がそれぞれ2、3、4となるように各TV値を設定することによってなされる。このようなブレ効果とTV値との対応は例えばテーブルの形で記憶手段に記憶されており、指定されたブレ効果に応じてそのテーブルからTV値が読み出されて設定される。なおブレ効果の指定は、前述した図2の表示部31、操作キー32、選択ボタン33を用いて行うようにすればよい。
上述のようにしてブレ量設定の読み込みがなされた後は、既述の実施形態におけるのと基本的に同様の処理がなされ、ステップS31においてモニタ(表示部31)に合成画像が表示されると、次にステップS51において、表示部31の一部に「ブレ量を変更しますか?」の表示がなされてブレ量変更を希望するか否かの判定がなされる。このとき、カメラ使用者が図2に示す選択ボタン33等を用いてブレ量変更の希望が無い旨を入力した場合は、次のステップS12において既述と同様の画像記録がなされる。
一方、ステップS51において、ブレ量変更の希望がある旨と、そのブレ量変更希望がブレ量増大側へのものか、あるいはブレ量低下側へのものであるかが上記選択ボタン33等を用いて入力されると、処理の流れはステップS50に戻り、そこで再度ブレ量設定の読み込みがなされる。このとき、ブレ量変更希望がブレ量増大側へのものである場合は、図20に示した設定ブレ量が1段階だけ増大側へ(同図の例では下側に)変更され、反対にブレ量変更希望がブレ量低下側へのものである場合は、図20に示した設定ブレ量が1段階だけ低下側へ(同図の例では上側に)変更される。
以後は上述と同様の操作が繰り返され、ステップS51においてブレ量変更の希望がある限り設定ブレ量が変更される。そして最終的にブレ量変更の希望が無い、つまり合成画像のブレ量が適切と判断されると、処理の流れは上述のステップS12に移って、そのブレ量が適切と判断された合成画像が画像記録手段23に記録される。
なお本実施形態では、静止画撮影時のシャッタ速度とブレ画撮影時のシャッタ速度との差を変えることによってブレ量を調節するようにしているが、静止画撮影時のシャッタ速度とは関係無く、ブレ画撮影時のシャッタ速度のみを変えることによってブレ量を調節することも可能である。図21は、そのようにする場合の、ブレ量とシャッタ速度との関係を設定するテーブルの一例を示している。ここでは一例として、ブレ効果が「効果小」、「標準」、「効果大」とされる場合、ブレ画撮影時のシャッタ速度がそれぞれ1/30秒、1/15秒、1/8秒に設定される。このように、シャッタ速度をより速く設定することにより、ブレ効果をより少なくすることができる。
本実施形態においては、ブレ画のブレ効果を、実際に表示された画像によって確認することができるから、撮影者がイメージした通りのスローシンクロ撮影効果を提供することが可能になる。
なおこの実施形態では、図19のステップS51においてブレ量がこれで良いかどうかの確認がなされるようになっているが、このようなステップは設けないで、一旦ブレ量(ブレ効果の程度)が設定されたら、必ずそのブレ量を設定して合成画像を記録するようにしてもよい。
次に、ブレ効果が互いに異なる複数の合成画像を並べて同時に表示し、それらを比較した上で最も好ましいスローシンクロ撮影効果を持つ画像を選択、記録できるようにした実施形態について説明する。図22は、このようにする場合、表示部31に表示される内容の一例を示している。ここに示されるように、表示部31には互いに異なるスローシンクロ撮影効果を持つ3つの合成画像が表示されるとともに、「記録したい画像を選んで下さい」という表示がなされる。そこでカメラ使用者は、それらの合成画像の中から最も好ましいと感じるものを選んで、操作キー32や選択ボタン33の操作により選択画像を指定する。そして最終的には、その選択された画像が画像記録手段23に記録される。
図23は、この場合の処理の流れを示すものである。この処理においては、まずステップS5において制御手段20が被写体の明るさ情報を入手した後、ステップS60aにおいて静止画撮影条件が「標準」のものに設定され、次にステップS61aにおいてブレ画撮影条件が「標準」のものに設定される。なお上記「標準」の静止画撮影条件およびブレ画撮影条件とは、スローシンクロ撮影効果(ブレ量、濃度、シンクロタイミング等)が標準的に現れるようになる条件で、具体的にはシャッタ速度等の条件である。
次に、ステップS21、S10、S11において既述のものと同様の露光、撮像処理、合成処理がなされた後、ステップS12aにおいて、「標準」のスローシンクロ撮影効果を持つ合成画像が画像記録手段23に記録される。
その後ステップS60bにおいて静止画撮影条件が「効果小」となるものに設定され、ステップS61bにおいてブレ画撮影条件が「効果小」となるものに設定される。なお上記「効果小」となる静止画撮影条件およびブレ画撮影条件とは、スローシンクロ撮影効果が比較的小さい程度で現れるようになるシャッタ速度等の条件である。
次に、ステップS21、S10、S11において既述のものと同様の露光、撮像処理、合成処理がなされた後、ステップS12bにおいて、「効果小」のスローシンクロ撮影効果を持つ合成画像が画像記録手段23に記録される。
その後ステップS60cにおいて静止画撮影条件が「効果大」となるものに設定され、ステップS61cにおいてブレ画撮影条件が「効果大」となるものに設定される。なお上記「効果大」となる静止画撮影条件およびブレ画撮影条件とは、スローシンクロ撮影効果が比較的大きい程度で現れるようになるシャッタ速度等の条件である。
次に、ステップS21、S10、S11において既述のものと同様の露光、撮像処理、合成処理がなされた後、ステップS12cにおいて、「効果大」のスローシンクロ撮影効果を持つ合成画像が画像記録手段23に記録される。
次にステップS62において、図22に示したような画像が表示部31に一覧表示され、そしてそれらの中から好ましいものが操作キー32や選択ボタン33の操作により選択されると、次にステップS12において、その選択された合成画像が画像記録手段23に記録される。
本実施形態においては、相異なるスローシンクロ撮影効果を持つ複数の合成画像が表示部31に実際に表示され、カメラ使用者がそれらの中から好ましいものを選択できるようになっているから、スローシンクロ撮影に不慣れなユーザであっても、イメージに合ったブレ画を含む合成画像を簡単に得ることが可能になる。
また本実施形態では、相異なるスローシンクロ撮影効果を持つ複数の合成画像を実際に形成して、それを表示部31に表示させるようにしているので、この場合のシンクロモードを特に「ブランケット撮影モード」と称して、他のシンクロモードとは区別するようにしても構わない。
なお、以上説明したように合成画像を形成する場合は、これまで静止画、ブレ画として説明して来た合成前画像が存在することになるので、それらの合成前画像の扱いに関してはいろいろな対応が考えられる。そのような扱いとして、例えば合成前画像にコマNo.を与えること、合成前画像を表示すること、そして合成前画像を記録することについて考えると、図24に示すような組み合わせが考えられる。
主にカメラにさほど詳しくない一般ユーザを対象とする場合は、同図のパターン8とするのが最適である。この場合、希望の濃度、ブレ量、シンクロタイミングとなった合成画像のみが画像記録手段23に記録されることになる。この場合は、保存するデータ量も少なく抑えることができる。
その一方、ユーザが画像をパーソナルコンピュータ等を用いて後加工し、自分の好みに合った画像を作りたいという要望も存在する。そのような要望に応えるためには、同図のパターン3が最適である。その場合、合成前画像にコマNo.を付与しているので、通常の画像として取り扱うことができ、よって上述のような後加工も容易となる。
さらに、カメラのモニタ(表示部31)で合成前画像を確認したいという要望も考えられる。そのような要望に応えるためには、同図のパターン1が最適である。このパターンは、撮影結果を直ちに確認し、撮影現場で好みの画像を追求するようなユーザ向きであると言える。ただしこの場合、保存するデータ量は大きくなる。
また、特に合成前画像を記録することは不要であるが、その合成前画像をカメラのモニタで確認したいという要望も存在する。そのような要望に応えるためには、同図のパターン6も選択可能としておくのがよい。この場合、合成前画像を後加工することは不可能になるが、画像記録枚数は減るので、撮影枚数を多く確保したい場合に有利となる。
なお、以上説明したパターン1、3、6、8は、そのうちのいずれかを選択してカメラに固定設定してもよいし、あるいは、それらのパターンの中からユーザが適宜選択してカメラに設定できるようにしてもよい。

Claims (9)

  1. 被写体の像を撮像する撮像素子と、
    この撮像素子に対する前記像の露光を制御するレリーズ手段とを有してなる撮影装置において、
    前記レリーズ手段を、1回のレリーズ動作内で互いに異なる露光時間で複数回の露光を行うように制御するとともに、前記撮像素子を、前記複数回の露光時に各々別個に電荷蓄積するように制御する制御手段と、
    前記撮像素子が前記別個に電荷蓄積して得た画像データを、1画像に関する画像データとして合成する画像合成手段と、
    前記合成された画像データを記録する記録手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 被写体の像を撮像する撮像素子と、
    この撮像素子に対する前記像の露光を制御するレリーズ手段とを有してなる撮影装置において、
    前記レリーズ手段を、1回のレリーズ動作内で互いに異なる露光時間で複数回の露光を行うように制御するとともに、前記撮像素子を、前記複数回の露光時間を含む期間通して電荷蓄積するように制御する制御手段と、
    前記撮像素子が前記所定期間に電荷蓄積して得た画像データを、1画像に関する画像データとして記録する記録手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  3. 前記複数回の露光時の各露光量を、独立して調整可能な露光量調整手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。
  4. 前記露光量調整手段が、絞り量を変える手段であることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  5. 前記露光量調整手段が、撮像素子の前の光路に配置されるNDフィルタを変える手段であることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  6. 前記露光量調整手段が、前記撮像素子において設定されるISO感度を変える手段であることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  7. 互いに異なる露光時間で行われる前記複数回の露光の順序が変更可能とされていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の撮影装置。
  8. 前記互いに異なる露光時間のうち、比較的長い露光時間が設定されたときに撮影画像に生じるブレの程度を変更可能とされていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の撮影装置。
  9. 画像撮影の条件を変えて複数回の撮影を次々に行うとともに、
    これら複数回の撮影によって得られる画像を表示手段に表示させ、
    それらの表示された複数の画像の中から、指定された画像のみを前記記録手段に記録させる機能を備えたことを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の撮影装置。
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