JP2010166221A - 検査装置、画像表示装置の検査方法、検査プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像表示装置の良否を適切に検査することができる検査装置、画像表示装置の検査方法、検査プログラム及び記録媒体を提供すること。
【解決手段】右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置9を検査する検査装置1であって、右目用画素及び左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御部(動作制御部)31と、右目用画像及び左目用画像のいずれか一方の画像を認識可能な位置における当該一方の画像の色調を取得する色調取得部32と、を備える。これによれば、右目用画像及び左目用画像の実際の見え方に応じた当該各画像の分離能を評価することができる。
【選択図】図1
【解決手段】右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置9を検査する検査装置1であって、右目用画素及び左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御部(動作制御部)31と、右目用画像及び左目用画像のいずれか一方の画像を認識可能な位置における当該一方の画像の色調を取得する色調取得部32と、を備える。これによれば、右目用画像及び左目用画像の実際の見え方に応じた当該各画像の分離能を評価することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、視差により立体視可能な画像表示装置を検査する検査装置、当該画像表示装置の検査方法、検査プログラム及び記録媒体に関する。
従来、右目用画素及び左目用画素を備え、これらにより、右目用画像及び左目用画像を形成して、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の画像表示装置は、照明装置、表示パネル、グリッドアレイ及びバリアー部材を備えている。このうち、表示パネルは、照明装置から入射した光を変調して、観察者の右目に入射させる右目用画像と、左目に入射させる左目用画像とを生成する。グリッドアレイは、横方向(幅方向)に沿って等間隔で配置されるストライプ状のマスクを有し、これらマスク間の隙間であるスリットにより、右目用画像及び左目用画像が分離される。そして、バリアー部材は、隣接する表示画素間の隙間部分に対向して形成された遮光体を備え、スリット越しに、左目用画像が右目により観察され、右目用画像が左目により観察されることを防いでいる。
このような画像表示装置により、左目用画像及び右目用画像を、それぞれ左目及び右目で観察することができ、視差により立体画像を観察することができる。
この特許文献1に記載の画像表示装置は、照明装置、表示パネル、グリッドアレイ及びバリアー部材を備えている。このうち、表示パネルは、照明装置から入射した光を変調して、観察者の右目に入射させる右目用画像と、左目に入射させる左目用画像とを生成する。グリッドアレイは、横方向(幅方向)に沿って等間隔で配置されるストライプ状のマスクを有し、これらマスク間の隙間であるスリットにより、右目用画像及び左目用画像が分離される。そして、バリアー部材は、隣接する表示画素間の隙間部分に対向して形成された遮光体を備え、スリット越しに、左目用画像が右目により観察され、右目用画像が左目により観察されることを防いでいる。
このような画像表示装置により、左目用画像及び右目用画像を、それぞれ左目及び右目で観察することができ、視差により立体画像を観察することができる。
ところで、上記のような画像表示装置の製造時には、グリッドアレイ及びバリアー部材等により構成される視差バリアーを、表示パネルに接着剤等により固定する。ここで、表示パネルに対する視差バリアーの位置ずれが生じると、右目用画像及び左目用画像の分離が適切に行われない可能性がある。このため、出荷段階で、画像表示装置を検査する必要がある。
このような検査方法として、表示パネル及び視差バリアーに記号等のマーカーをそれぞれ付し、これらマーカーのずれ量に基づいて、表示パネルに視差バリアーが適切に取り付けられているか否か、ひいては、画像表示装置の良否を判定する方法が知られている。
このような検査方法として、表示パネル及び視差バリアーに記号等のマーカーをそれぞれ付し、これらマーカーのずれ量に基づいて、表示パネルに視差バリアーが適切に取り付けられているか否か、ひいては、画像表示装置の良否を判定する方法が知られている。
しかしながら、前述の検査方法では、マーカーのずれ量によって表示パネルと視差バリアーとのずれ量を評価しているため、当該ずれ量と実際の見え方とが連関せず、右目用画像と左目用画像との分離能を適切に評価することができないという問題がある。このため、実際の画像の見え方に対応した検査方法が要望されてきた。
本発明の目的は、画像表示装置の良否を適切に検査することができる検査装置、画像表示装置の検査方法、検査プログラム及び記録媒体を提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明の検査装置は、右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査する検査装置であって、前記右目用画素及び前記左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御部と、前記右目用画像及び前記左目用画像のいずれか一方の画像を観察可能な位置における当該一方の画像の色調を取得する色調取得部と、を備えることを特徴とする。
なお、いずれか一方の画像を観察可能な位置としては、例えば、立体視可能な画像を観察する際の観察者の右目又は左目の位置を挙げることができる。また、画像の色調としては、輝度、色度、色温度及び色座標を例示することができる。
ここで、右目用画像及び左目用画像の分離が適切に行われていない場合としては、右目用画像のみが観察される右目に左目用画像の一部が入射する場合、及び、左目用画像のみが観察される左目に右目用画像の一部が入射する場合の少なくともいずれかの場合がある。これらの場合、一方の画像の色調に、他方の画像の色調が混ざり込むこととなるため、当該色調の変化量を指標として、右目用画像及び左目用画像の分離能を評価することができる。
このため、本発明よれば、色調取得部が、例えば、表示された画像を立体画像として観察する際の左目の位置での左目用画像(右目用画像とは異なる色を有する左目用画像)の色調を取得することで、前述のように、左目用画像と右目用画像との分離能を適切に評価することができる。従って、実際の画像の見え方に応じた左目用画像及び右目用画像の分離能を評価することができるので、画像表示装置の良否を適切に検査することができる。
ここで、右目用画像及び左目用画像の分離が適切に行われていない場合としては、右目用画像のみが観察される右目に左目用画像の一部が入射する場合、及び、左目用画像のみが観察される左目に右目用画像の一部が入射する場合の少なくともいずれかの場合がある。これらの場合、一方の画像の色調に、他方の画像の色調が混ざり込むこととなるため、当該色調の変化量を指標として、右目用画像及び左目用画像の分離能を評価することができる。
このため、本発明よれば、色調取得部が、例えば、表示された画像を立体画像として観察する際の左目の位置での左目用画像(右目用画像とは異なる色を有する左目用画像)の色調を取得することで、前述のように、左目用画像と右目用画像との分離能を適切に評価することができる。従って、実際の画像の見え方に応じた左目用画像及び右目用画像の分離能を評価することができるので、画像表示装置の良否を適切に検査することができる。
本発明では、前記表示制御部は、白画像及び黒画像のうち、一方を前記右目用画像として前記右目用画素により表示させ、他方を前記左目用画像として前記左目用画素により表示させ、前記色調取得部は、前記色調として、前記黒画像の輝度を取得することが好ましい。
ここで、右目用画像及び左目用画像の分離が適切に行われていると、これら各画像のうち、黒画像である一方の画像を観察可能な位置では、当該黒画像は真の黒画像となるため、色調取得部が取得する黒画像の輝度は略0となる。これに対し、当該分離が適切に行われていないと、黒画像である一方の画像を観察可能な位置では、当該黒画像に白画像である他方の画像が混ざり込むこととなるので、色調取得部が取得する黒画像の輝度は、真の黒画像の場合より増加する。
このため、本発明によれば、表示制御部が、右目用画素及び左目用画素により白画像及び黒画像を表示させ、色調取得部が、黒画像である一方の画像の輝度を取得することにより、当該輝度を指標として、右目用画像及び左目用画像の分離能を精度よく評価することができる。従って、画像表示装置の良否を一層適切に検査することができる。
また、色調取得部が黒画像の輝度を取得するので、検査装置に、画像の色度、色温度及び色座標を検出する比較的高価な計測装置を採用することなく、当該画像の輝度を検出する比較的安価な輝度測定装置(輝度計)を採用することができる。従って、検査装置を安価に構成することができる。また、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイス及びCCD(Charge Coupled Device)等の汎用な検出手段を用いた場合、色度、色温度及び色座標を検出する場合に比べ、輝度を検出する方が検出精度は高いため、画像表示装置の良否を一層適切に検査することができるほか、検査装置を一層安価に構成することができる。
また、色調取得部が黒画像の輝度を取得するので、検査装置に、画像の色度、色温度及び色座標を検出する比較的高価な計測装置を採用することなく、当該画像の輝度を検出する比較的安価な輝度測定装置(輝度計)を採用することができる。従って、検査装置を安価に構成することができる。また、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイス及びCCD(Charge Coupled Device)等の汎用な検出手段を用いた場合、色度、色温度及び色座標を検出する場合に比べ、輝度を検出する方が検出精度は高いため、画像表示装置の良否を一層適切に検査することができるほか、検査装置を一層安価に構成することができる。
本発明では、前記色調取得部により取得された前記色調と、所定の閾値との比較結果に基づいて、前記画像表示装置の良否を判定する良否判定部を備えることが好ましい。
本発明によれば、取得された色調と所定の閾値との比較結果に基づいて、良否判定部が、画像表示装置の良否を判定するので、当該画像表示装置の良否判定を簡易に行うことができる。また、この良否判定部による判定結果を、例えば、表示手段によって表示するなどして報知することにより、画像表示装置の良否を把握しやすくなるので、当該画像表示装置の出荷段階での検査工程を一層簡略化することができる。
本発明によれば、取得された色調と所定の閾値との比較結果に基づいて、良否判定部が、画像表示装置の良否を判定するので、当該画像表示装置の良否判定を簡易に行うことができる。また、この良否判定部による判定結果を、例えば、表示手段によって表示するなどして報知することにより、画像表示装置の良否を把握しやすくなるので、当該画像表示装置の出荷段階での検査工程を一層簡略化することができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法は、右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査する画像表示装置の検査方法であって、前記右目用画素及び前記左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御工程と、前記右目用画像及び前記左目用画像のいずれか一方の画像を観察可能な位置における当該一方の画像の色調を取得する色調取得工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前述の検査装置と同様の効果を奏することができる。
すなわち、表示制御工程により、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像が右目用画素及び左目用画素により表示され、色調取得工程により、当該各画像のうちのいずれか一方の画像を観察可能な位置における当該一方の画像の色調が取得されるので、当該色調の変化量を指標として、画像表示装置の右目用画像及び左目用画像の分離能を評価することができる。従って、当該画像表示装置の良否を適切に検査することができる。
すなわち、表示制御工程により、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像が右目用画素及び左目用画素により表示され、色調取得工程により、当該各画像のうちのいずれか一方の画像を観察可能な位置における当該一方の画像の色調が取得されるので、当該色調の変化量を指標として、画像表示装置の右目用画像及び左目用画像の分離能を評価することができる。従って、当該画像表示装置の良否を適切に検査することができる。
本発明では、前記表示制御工程は、白画像及び黒画像のうち、一方を前記右目用画像として前記右目用画素により表示させ、他方を前記左目用画像として前記左目用画素により表示させ、前記色調取得工程は、前記色調として、前記黒画像の輝度を取得することが好ましい。
本発明によれば、右目用画像及び左目用画像として、白画像及び黒画像をそれぞれ表示させる前述の検査装置と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、右目用画像及び左目用画像として、白画像及び黒画像をそれぞれ表示させる前述の検査装置と同様の効果を奏することができる。
本発明では、前記色調取得工程にて取得された前記色調と、所定の閾値との比較結果に基づいて、前記画像表示装置の良否を判定する良否判定工程を有することが好ましい。
本発明によれば、良否判定手段を備える前述の検査装置と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、良否判定手段を備える前述の検査装置と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の検査プログラムは、右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査する検査装置により実行される検査プログラムであって、前記検査装置に、前記右目用画素及び前記左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御ステップと、前記右目用画像及び前記左目用画像のいずれか一方の画像を観察可能な位置で、前記一方の画像の色調を取得する色調取得ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、前述の画像表示装置の検査方法と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、前述の画像表示装置の検査方法と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の記録媒体は、前述の検査プログラムをコンピュータ読取可能に記録したことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体にコンピュータ読取可能に記録された検査プログラムを検査装置が読み取って実行することで、前述の検査装置と同様の効果を奏することが可能となる。また、記録媒体として、DAT(Digital Audio Tape)等の磁気テープ、FD(Flexible Disc)等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)及びDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク装置、並びに、半導体メモリー等を用いることができ、これらを利用して、検査プログラムを検査装置にてインストール及び実行することができるほか、当該検査プログラムの配布を容易に行うことができる。
本発明によれば、記録媒体にコンピュータ読取可能に記録された検査プログラムを検査装置が読み取って実行することで、前述の検査装置と同様の効果を奏することが可能となる。また、記録媒体として、DAT(Digital Audio Tape)等の磁気テープ、FD(Flexible Disc)等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)及びDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク装置、並びに、半導体メモリー等を用いることができ、これらを利用して、検査プログラムを検査装置にてインストール及び実行することができるほか、当該検査プログラムの配布を容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔検査装置の全体構成〕
図1は、本実施形態に係る検査装置1の構成を示すブロック図である。
検査装置1は、右目用画素及び左目用画素を備え、当該右目用画素により形成される右目用画像と、左目用画素により形成される左目用画像により構成される立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査するものであり、主に当該右目用画像及び左目用画像の分離能を評価して、当該画像表示装置の良否を判定するものである。
この検査装置1は、図1に示すように、画像表示装置9により表示される右目用画像及び左目用画像のうち、一方の画像の色調を検出する色調検出手段2と、当該検査装置1及び画像表示装置9の動作を制御するほか、当該画像表示装置9の良否を判定する制御手段3と、制御手段3による良否判定結果を報知する報知手段4と、記憶手段5とを備えている。
〔検査装置の全体構成〕
図1は、本実施形態に係る検査装置1の構成を示すブロック図である。
検査装置1は、右目用画素及び左目用画素を備え、当該右目用画素により形成される右目用画像と、左目用画素により形成される左目用画像により構成される立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査するものであり、主に当該右目用画像及び左目用画像の分離能を評価して、当該画像表示装置の良否を判定するものである。
この検査装置1は、図1に示すように、画像表示装置9により表示される右目用画像及び左目用画像のうち、一方の画像の色調を検出する色調検出手段2と、当該検査装置1及び画像表示装置9の動作を制御するほか、当該画像表示装置9の良否を判定する制御手段3と、制御手段3による良否判定結果を報知する報知手段4と、記憶手段5とを備えている。
〔記憶手段の構成〕
記憶手段5は、ROM(Random Access Memory)、RAM(Read Only Memory)及びハードディスク装置を備えて構成されている。この記憶手段5は、検査装置1の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶しているほか、制御手段3の作業領域を提供する。このようなプログラムとして、記憶手段5は、後述する検査プログラムを記憶している。また、このようなデータとして、記憶手段5は、後述する色調検出手段2により検出された色調(本実施形態では輝度)を記憶するほか、当該検査プログラムの実行時に参照される閾値を記憶している。
記憶手段5は、ROM(Random Access Memory)、RAM(Read Only Memory)及びハードディスク装置を備えて構成されている。この記憶手段5は、検査装置1の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶しているほか、制御手段3の作業領域を提供する。このようなプログラムとして、記憶手段5は、後述する検査プログラムを記憶している。また、このようなデータとして、記憶手段5は、後述する色調検出手段2により検出された色調(本実施形態では輝度)を記憶するほか、当該検査プログラムの実行時に参照される閾値を記憶している。
〔画像表示装置の構成〕
ここで、検査装置1により検査される画像表示装置9の構成について説明する。
図2は、画像表示装置9の構成を示す横断面図である。
画像表示装置9は、例えば、遊技機に用いられる画像表示装置である。この画像表示装置9は、観察者の左目に入射され、当該左目により観察される画像(左目用画像)と、右目に入射され、当該右目により観察される画像(右目用画像)とを形成し、これらを含み、かつ、視差により立体視可能な画像(立体画像)を表示する。
このような画像表示装置9は、図2に示すように、バックライト91、液晶パネル92及び視差バリアー93を備えている。
ここで、検査装置1により検査される画像表示装置9の構成について説明する。
図2は、画像表示装置9の構成を示す横断面図である。
画像表示装置9は、例えば、遊技機に用いられる画像表示装置である。この画像表示装置9は、観察者の左目に入射され、当該左目により観察される画像(左目用画像)と、右目に入射され、当該右目により観察される画像(右目用画像)とを形成し、これらを含み、かつ、視差により立体視可能な画像(立体画像)を表示する。
このような画像表示装置9は、図2に示すように、バックライト91、液晶パネル92及び視差バリアー93を備えている。
バックライト91は、略W字状に曲折された冷陰極管と、この冷陰極管の背面側に設けられるリフレクターとから構成され、冷陰極管に電圧印加して生じた放電光を、リフレクターで反射して液晶パネル92側に射出する。なお、バックライト91は、このような構成に限らず、L字状又はU字状のエッジタイプの冷陰極管と導光板との組み合わせや、冷陰極管及びリフレクターに代えて、複数のLED(Light Emitting Diode)等の固体光源が複数配設された構成を有していてもよい。
図3は、液晶パネル92の構成を示す模式図である。
液晶パネル92は、固定画素型の画像形成デバイスであり、図3に示すように、右目用画像を形成する右目用画素92Rと、左目用画像を形成する左目用画素92Lとを備え、これら右目用画素92R及び左目用画素92Lが幅方向に沿って交互に平面状に配置された矩形状の画像形成領域を有している。これら各画素92R,92Lは、それぞれR(赤)、G(緑)及びB(青)のカラーフィルターが光束射出側に配設された3つのサブピクセルにより構成されている。そして、各サブピクセルは、詳しい図示を略したが、一対の透明基板間に密閉封入された液晶に電圧を印加するTFT(Thin Filmed Transistor)をスイッチング素子として備え、当該TFTのスイッチングにより、各画素に画像信号として印加される電圧が変化して液晶の配向状態が変化されることで、入射光束が当該画像信号に応じて変調される。
液晶パネル92は、固定画素型の画像形成デバイスであり、図3に示すように、右目用画像を形成する右目用画素92Rと、左目用画像を形成する左目用画素92Lとを備え、これら右目用画素92R及び左目用画素92Lが幅方向に沿って交互に平面状に配置された矩形状の画像形成領域を有している。これら各画素92R,92Lは、それぞれR(赤)、G(緑)及びB(青)のカラーフィルターが光束射出側に配設された3つのサブピクセルにより構成されている。そして、各サブピクセルは、詳しい図示を略したが、一対の透明基板間に密閉封入された液晶に電圧を印加するTFT(Thin Filmed Transistor)をスイッチング素子として備え、当該TFTのスイッチングにより、各画素に画像信号として印加される電圧が変化して液晶の配向状態が変化されることで、入射光束が当該画像信号に応じて変調される。
図2に戻り、視差バリアー93は、画像表示装置9において、左目用画像と右目用画像とを分離する機能を有し、観察者の両目に、当該両画像を個別に入射させる。この視差バリアー93は、液晶パネル92の光束射出側に配置される透光性の基板931と、当該基板931の光束射出側に配置される複数のマスク932とを備えている。このような視差バリアー93は、正面側(光束射出側)から見ると、複数のマスク932がストライプ状に配置された構成を有している。各マスク932は、互いに隣接する画素92L,92Rの境界部分に跨って配置されており、当該各マスク932間にはスリット933が形成されている。これらスリット933を介して、各画素92L,92Rを透過した光が、画像表示装置9外に射出される。
基板931には、互いに隣接する画素92L、92Rの間の隙間に、当該隙間に沿って延びる複数のV字溝が形成され、各溝に遮光材料が充填されることで、視差バリアー93には楔状の遮光体934が形成されている。
これら遮光体934は、左目用画素92Lから射出された光が左側に進行して観察者の右目に入射するのを規制し、当該光を液晶パネル92の面の法線方向に対して右側に傾斜した方向に進行させる。このため、画素92Lから射出された左目用画像の光は、観察者の左目ELに入射する。
また、遮光体934は、右目用画素92Rから射出された光が右側に進行して観察者の左目に入射するのを規制し、当該光を液晶パネル92の面の法線方向に対して左側に傾斜した方向に進行させる。このため、画素92Rから射出された右目用画像の光は、観察者の右目ERに入射する。
これら遮光体934は、左目用画素92Lから射出された光が左側に進行して観察者の右目に入射するのを規制し、当該光を液晶パネル92の面の法線方向に対して右側に傾斜した方向に進行させる。このため、画素92Lから射出された左目用画像の光は、観察者の左目ELに入射する。
また、遮光体934は、右目用画素92Rから射出された光が右側に進行して観察者の左目に入射するのを規制し、当該光を液晶パネル92の面の法線方向に対して左側に傾斜した方向に進行させる。このため、画素92Rから射出された右目用画像の光は、観察者の右目ERに入射する。
このような視差バリアー93は、画像表示装置9の製造段階で、液晶パネル92の光束射出側に取り付けられる。この視差バリアー93の液晶パネル92に対する取付精度は、画像表示装置9における左目用画像及び右目用画像の分離能に寄与し、当該取付精度が高くない場合には、左目用画像と右目用画像との分離が適切に行われない。そして、この場合には、左目用画像の一部が右目に入射して、当該一部が右目用画像に混ざり込む。また、逆に、右目用画像の一部が左目に入射して、当該一部が左目用画像に混ざり込む。このような場合、立体画像が劣化するため、当該画像表示装置9の良否を、検査装置1が検査する。
〔色調検出手段の構成〕
図4は、色調検出手段2の配置位置を示す図である。
図1に戻り、検査装置1の色調検出手段2は、後述する制御手段3による制御下で、画像表示装置9により表示される右目用画像及び左目用画像のいずれか一方の画像の色調を検出するものである。この色調検出手段2は、本実施形態では、左目用画像の輝度を取得するCCD(Charge Coupled Device)により構成されており、図4に示すように、画像表示装置9に対向する位置で、かつ、左目用画像を観察可能な位置に配置されている。具体的に、検査装置1は、画像表示装置9による右目用画像及び左目用画像の分離が適切に行われている場合に、当該左目用画像の輝度を検出可能な位置、すなわち、左目の位置に配置される。なお、色調検出手段2は、CCDに代えて、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスを採用してもよい。
図4は、色調検出手段2の配置位置を示す図である。
図1に戻り、検査装置1の色調検出手段2は、後述する制御手段3による制御下で、画像表示装置9により表示される右目用画像及び左目用画像のいずれか一方の画像の色調を検出するものである。この色調検出手段2は、本実施形態では、左目用画像の輝度を取得するCCD(Charge Coupled Device)により構成されており、図4に示すように、画像表示装置9に対向する位置で、かつ、左目用画像を観察可能な位置に配置されている。具体的に、検査装置1は、画像表示装置9による右目用画像及び左目用画像の分離が適切に行われている場合に、当該左目用画像の輝度を検出可能な位置、すなわち、左目の位置に配置される。なお、色調検出手段2は、CCDに代えて、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスを採用してもよい。
〔制御手段の構成〕
図1に戻り、制御手段3は、色調検出手段2を含む検査装置1全体の動作を制御するほか、画像表示装置9に画像信号を出力して、当該画像表示装置9に右目用画像及び左目用画像を表示させる。この制御手段3は、CPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成され、前述の記憶手段5に記憶された各種プログラムに沿って動作する。このような制御手段3は、当該記憶手段5に記憶された検査プログラムの実行時に動作する動作制御部31、色調取得部32、良否判定部33及び結果出力部34を備えている。
図1に戻り、制御手段3は、色調検出手段2を含む検査装置1全体の動作を制御するほか、画像表示装置9に画像信号を出力して、当該画像表示装置9に右目用画像及び左目用画像を表示させる。この制御手段3は、CPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成され、前述の記憶手段5に記憶された各種プログラムに沿って動作する。このような制御手段3は、当該記憶手段5に記憶された検査プログラムの実行時に動作する動作制御部31、色調取得部32、良否判定部33及び結果出力部34を備えている。
図5は、動作制御部31により出力された画像信号に応じて右目用画素92R及び左目用画素92Lにより形成される右目用画像及び左目用画像を示す図である。
動作制御部31は、色調検出手段2の動作を制御するほか、画像表示装置9に右目用画像及び左目用画像の画像信号を出力して、当該画像表示装置9の動作を制御する。具体的に、本実施形態では、動作制御部31は、右目用画像として白画像を、左目用画像として黒画像を表示させる画像信号を、画像表示装置9に出力する。これにより、図5に示すように、画像表示装置9は、右目用画素92R(図3参照)により白画像を表示し、左目用画素92L(図3参照)により黒画像を表示する。すなわち、動作制御部31は、本発明の表示制御部に相当する。
動作制御部31は、色調検出手段2の動作を制御するほか、画像表示装置9に右目用画像及び左目用画像の画像信号を出力して、当該画像表示装置9の動作を制御する。具体的に、本実施形態では、動作制御部31は、右目用画像として白画像を、左目用画像として黒画像を表示させる画像信号を、画像表示装置9に出力する。これにより、図5に示すように、画像表示装置9は、右目用画素92R(図3参照)により白画像を表示し、左目用画素92L(図3参照)により黒画像を表示する。すなわち、動作制御部31は、本発明の表示制御部に相当する。
図1に戻り、色調取得部32は、色調検出手段2により右目用画像及び左目用画像の一方の画像から検出された色調を、当該色調検出手段2から取得する。具体的に、本実施形態では、色調取得部32は、右目用画像及び左目用画像として白画像及び黒画像をそれぞれ表示した画像表示装置9における当該黒画像の輝度を、色調検出手段2から取得する。そして、当該色調取得部32は、取得された輝度を記憶手段5に記憶させる。
良否判定部33は、色調取得部32により取得された輝度と、記憶手段5に予め記憶された閾値とを比較し、これらの比較結果に基づいて、画像表示装置9の良否を判定する。
なお、記憶手段5は、色調検出手段2により取得される真の黒画像(白画像が混ざり込んでいない場合の黒画像)の輝度を0%とし、同じく色調検出手段2により取得される真の白画像(黒画像が混ざり込んでいない場合の白画像)の輝度を100%とした場合の10%の輝度を閾値として記憶している。
なお、記憶手段5は、色調検出手段2により取得される真の黒画像(白画像が混ざり込んでいない場合の黒画像)の輝度を0%とし、同じく色調検出手段2により取得される真の白画像(黒画像が混ざり込んでいない場合の白画像)の輝度を100%とした場合の10%の輝度を閾値として記憶している。
具体的に、良否判定部33は、まず、取得された輝度が、当該閾値を越えているか否かを判定する。そして、良否判定部33は、取得された輝度が閾値を越えていると判定した場合には、左目用画像である黒画像に、右目用画像である白画像が混ざり込んでおり、検査対象の画像表示装置による左目用画像と右目用画像との分離が適切に行われていないと判定して、当該画像表示装置を不良品と判定する。一方、良否判定部33は、取得された輝度が閾値を越えていないと判定した場合には、検査対象の画像表示装置による左目用画像と右目用画像との分離が適切に行われていると判定して、当該画像表示装置を良品と判定する。なお、上記閾値は、右目用画像及び左目用画像の見え方、並びに、画像表示装置の歩留まり等を考慮して、適宜設定してよい。
結果出力部34は、良否判定部33による良否判定結果を、報知手段4に出力する。
結果出力部34は、良否判定部33による良否判定結果を、報知手段4に出力する。
〔報知手段の構成〕
報知手段4は、結果出力部34により出力された良否判定結果を、使用者に報知する。この報知手段4は、本実施形態では、液晶パネル等の表示手段により構成され、当該良否判定結果を示すメッセージ等を表示する。なお、報知手段4は、表示手段に限らず、音声により良否判定結果を報知する音声出力手段や、印刷手段で構成してもよい。
報知手段4は、結果出力部34により出力された良否判定結果を、使用者に報知する。この報知手段4は、本実施形態では、液晶パネル等の表示手段により構成され、当該良否判定結果を示すメッセージ等を表示する。なお、報知手段4は、表示手段に限らず、音声により良否判定結果を報知する音声出力手段や、印刷手段で構成してもよい。
〔検査処理〕
図6は、検査装置1により実行される検査処理の工程を示すフローチャートである。
検査装置1は、前述のように、記憶手段5に記憶された検査プログラムに沿って、以下に示す検査処理を実行し、検査対象である画像表示装置9の良否を判定する。
この検査処理では、図6に示すように、まず、動作制御部31が、画像表示装置9に前述の画像信号を出力して、右目用画像として白画像を、左目用画像として黒画像を、それぞれ右目用画素92R及び左目用画素92Lにより表示させる(ステップS1(表示制御工程、表示制御ステップ))。
この後、動作制御部31が、色調検出手段2を動作させ、色調取得部32が、当該色調検出手段2により検出された黒画像の輝度を取得する(ステップS2(色調取得工程、色調取得ステップ))。なお、この際の色調検出手段2の位置は、前述のように、画像表示装置9により表示される画像(右目用画像及び左目用画像)を立体画像として観察する際の左目の位置である。
図6は、検査装置1により実行される検査処理の工程を示すフローチャートである。
検査装置1は、前述のように、記憶手段5に記憶された検査プログラムに沿って、以下に示す検査処理を実行し、検査対象である画像表示装置9の良否を判定する。
この検査処理では、図6に示すように、まず、動作制御部31が、画像表示装置9に前述の画像信号を出力して、右目用画像として白画像を、左目用画像として黒画像を、それぞれ右目用画素92R及び左目用画素92Lにより表示させる(ステップS1(表示制御工程、表示制御ステップ))。
この後、動作制御部31が、色調検出手段2を動作させ、色調取得部32が、当該色調検出手段2により検出された黒画像の輝度を取得する(ステップS2(色調取得工程、色調取得ステップ))。なお、この際の色調検出手段2の位置は、前述のように、画像表示装置9により表示される画像(右目用画像及び左目用画像)を立体画像として観察する際の左目の位置である。
次に、良否判定部33が、ステップS2にて取得された輝度と、前述の閾値とを比較して、画像表示装置9の良否を判定する(ステップS3(良否判定工程、良否判定ステップ))。
そして、結果出力部34が、ステップS3での判定結果を、報知手段4に出力する(ステップS4(報知工程、報知ステップ)。これにより、検査対象の画像表示装置9の良否が、検査装置1の使用者に確認される。
以上により、検査装置1による検査処理が終了する。
なお、ステップS4の終了後、色調検出手段2を右目の位置に移動させた上で、再度、前述の検査処理を行い、画像表示装置9の更なる良否判定を行ってもよい。この場合、ステップS2にて、右目用画像として黒画像を、左目用画像として白画像をそれぞれ表示させれば、前述のステップS3,S4と同様の処理により、画像表示装置9における右目用画像及び左目用画像の分離能を適切に評価することができる。
そして、結果出力部34が、ステップS3での判定結果を、報知手段4に出力する(ステップS4(報知工程、報知ステップ)。これにより、検査対象の画像表示装置9の良否が、検査装置1の使用者に確認される。
以上により、検査装置1による検査処理が終了する。
なお、ステップS4の終了後、色調検出手段2を右目の位置に移動させた上で、再度、前述の検査処理を行い、画像表示装置9の更なる良否判定を行ってもよい。この場合、ステップS2にて、右目用画像として黒画像を、左目用画像として白画像をそれぞれ表示させれば、前述のステップS3,S4と同様の処理により、画像表示装置9における右目用画像及び左目用画像の分離能を適切に評価することができる。
以上説明した本実施形態に係る検査装置1によれば、以下の効果がある。
動作制御部31が、右目用画像及び左目用画像としての白画像及び黒画像を、画像表示装置9の右目用画素92R及び左目用画素92Lによりそれぞれ表示させ、色調取得部32が、画像表示装置9により表示される画像を立体画像として観察する際の観察者の左目の位置に配置された色調検出手段2により検出された黒画像の輝度を取得する。これによれば、当該輝度の高低により、実際の見え方に応じた右目用画像及び左目用画像の分離能を評価することができる。従って、画像表示装置の良否を適切に検査することができる。
動作制御部31が、右目用画像及び左目用画像としての白画像及び黒画像を、画像表示装置9の右目用画素92R及び左目用画素92Lによりそれぞれ表示させ、色調取得部32が、画像表示装置9により表示される画像を立体画像として観察する際の観察者の左目の位置に配置された色調検出手段2により検出された黒画像の輝度を取得する。これによれば、当該輝度の高低により、実際の見え方に応じた右目用画像及び左目用画像の分離能を評価することができる。従って、画像表示装置の良否を適切に検査することができる。
また、色調検出手段2が、左目用画像である黒画像の輝度を検出し、色調取得部32が当該輝度を取得することにより、左目用画像及び右目用画像がそれぞれ近似した色を有する場合に比べ、当該左目用画像及び右目用画像の分離能を精度よく評価することができる。従って、画像表示装置9の良否を一層適切に検査することができる。
更に、色調検出手段2としてCCDを用いて輝度を検出しているので、色度、色温度及び色座標を検出する比較的高価な計測装置を用いる場合に比べ、検査装置1を安価に構成することができる。加えて、当該CCDは、色度、色温度及び色座標の検出精度より、輝度の検出精度の方が高いので、画像表示装置9の良否をより一層適切に検査することができる。
更に、色調検出手段2としてCCDを用いて輝度を検出しているので、色度、色温度及び色座標を検出する比較的高価な計測装置を用いる場合に比べ、検査装置1を安価に構成することができる。加えて、当該CCDは、色度、色温度及び色座標の検出精度より、輝度の検出精度の方が高いので、画像表示装置9の良否をより一層適切に検査することができる。
また、良否判定部33が、取得された輝度と閾値との比較結果に基づいて、画像表示装置9の良否を判定するので、当該画像表示装置9の良否判定を簡易に行うことができる。また、報知手段4が、良否判定結果を報知するので、当該画像表示装置9の良否を把握しやすくすることができ、画像表示装置9の検査工程を簡略化することができる。
〔実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、色調検出手段2は、画像表示装置9により表示される画像を立体画像として観察する際の観察者の左目の位置に配置され、表示される左目用画像の輝度を検出するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、色調検出手段2が配置される位置は、右目の位置でもよい。また、前述のように、左目の位置での左目用画像の色調の検出、及び、右目の位置での右目用画像の色調の検出をそれぞれ行い、これらの色調に基づいて、画像表示装置の良否を判定するようにしてもよい。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、色調検出手段2は、画像表示装置9により表示される画像を立体画像として観察する際の観察者の左目の位置に配置され、表示される左目用画像の輝度を検出するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、色調検出手段2が配置される位置は、右目の位置でもよい。また、前述のように、左目の位置での左目用画像の色調の検出、及び、右目の位置での右目用画像の色調の検出をそれぞれ行い、これらの色調に基づいて、画像表示装置の良否を判定するようにしてもよい。
前述の実施形態では、色調検出手段2は画像の色調として輝度を検出し、色調取得部32は当該輝度を取得するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、色調検出手段及び色調取得部は、色度、色温度及び色座標等の画像の色情報を検出及び取得するように構成してもよい。この場合、良否判定部33が、当該色情報を評価すればよく、例えば、当該良否判定部33が、当該色情報と、記憶手段5に記憶された色情報に応じた閾値とを比較して、画像表示装置の良否を判定するように構成すればよい。
前述の実施形態では、右目用画像として白画像を右目用画素92Rに表示させ、また、左目用画像として黒画像を左目用画素92Lに表示させたが、本発明はこれに限らない。例えば、前述のように、右目用画像として黒画像を形成させ、左目用画像として白画像を形成させてもよい。すなわち、右目用画像及び左目用画像の色が、それぞれ異なっていれば、例えば赤色及び青色など、当該各画像の色は問わない。この場合、互いの画像の色が補色関係にあれば、一方の画像に他方の画像が混ざり込んだか否か、すなわち、各画像の分離が適切に行われているか否かを評価しやすくすることができる。また、色調検出手段が検出する輝度は、黒画像の輝度に限らず、白画像の輝度でもよく、他の色の画像の輝度でもよい。
前述の実施形態では、画像表示装置9は、基板931、マスク932、スリット933及び遮光体934を有する視差バリアー93を備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、左目用画像と右目用画像とを分離可能な構成であれば、他の構成を有する画像表示装置でもよい。例えば、液晶パネル92の光束入射側又は光束射出側に、複数の微小なレンチキュラーレンズを配設し、当該各レンズにより、右目用画像及び左目用画像をそれぞれ右目及び左目に入射させる構成を備えた画像表示装置も、本発明に係る検査装置の検査対象となり得る。
前述の実施形態では、検査装置1の検査対象として、液晶パネル92を備える画像表示装置9を挙げたが、本発明はこれに限らない。すなわち、バックライト91及び液晶パネル92に代えて、有機EL(Electro-Luminescence)やプラズマ等の自己発光素子を有するパネルを備えた構成でもよく、また、CRT(Cathode Ray Tube)を採用することも可能である。
前述の実施形態では、立体視可能な画像を表示する画像表示装置として、2視点を有する画像表示装置9を挙げたが、本発明はこれに限らず、2視点以上の画像表示装置を検査する検査装置に、本発明を適用することも可能である。この場合、それぞれ異なる色の右目用画像及び左目用画像を表示させ、それぞれの視点で、一方の画像の色調を取得するように構成すればよい。
前述の実施形態では、画像表示装置9は、幅方向に沿って、右目用画素92R及び左目用画素92Lが交互に配設される液晶パネル92を備えるとしたが、本発明はこれに限らず、右目用画素及び左目用画素の配列パターンは、適宜選択可能である。すなわち、右目用画像と左目用画像とが、それぞれ個別に右目及び左目で観察可能に構成された画像表示装置であれば、その構成は問わない。
前述の実施形態では、検査プログラムは、ROM、RAM及びハードディスク装置により構成される記憶手段5に記憶されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該検査プログラムは、他の形式の記録媒体に記録されていてもよい。例えば、ディスク型記録媒体や半導体メモリー等に記録された検査プログラムを、検査装置が前述の検査処理の実行時に読み込むように構成してもよい。
本発明は、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置の検査装置に好適に利用することができる。
1…検査装置、9…画像表示装置、31…動作制御部(表示制御部)、32…色調取得部、33…良否判定部、S1…ステップ(表示制御工程、表示制御ステップ)、S2…ステップ(色調取得工程、色調取得ステップ)、S3…ステップ(良否判定工程)。
Claims (8)
- 右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査する検査装置であって、
前記右目用画素及び前記左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御部と、
前記右目用画像及び前記左目用画像のいずれか一方の画像を観察可能な位置における当該一方の画像の色調を取得する色調取得部と、
を備えることを特徴とする検査装置。 - 請求項1に記載の検査装置において、
前記表示制御部は、白画像及び黒画像のうち、一方を前記右目用画像として前記右目用画素により表示させ、他方を前記左目用画像として前記左目用画素により表示させ、
前記色調取得部は、前記色調として、前記黒画像の輝度を取得することを特徴とする検査装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の検査装置において、
前記色調取得部により取得された前記色調と、所定の閾値との比較結果に基づいて、前記画像表示装置の良否を判定する良否判定部を備えることを特徴とする検査装置。 - 右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査する画像表示装置の検査方法であって、
前記右目用画素及び前記左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御工程と、
前記右目用画像及び前記左目用画像のいずれか一方の画像を観察可能な位置における当該一方の画像の色調を取得する色調取得工程と、
を有することを特徴とする画像表示装置の検査方法。 - 請求項4に記載の画像表示装置の検査方法において、
前記表示制御工程は、白画像及び黒画像のうち、一方を前記右目用画像として前記右目用画素により表示させ、他方を前記左目用画像として前記左目用画素により表示させ、
前記色調取得工程は、前記色調として、前記黒画像の輝度を取得することを特徴とする画像表示装置の検査方法。 - 請求項4又は請求項5に記載の画像表示装置の検査方法において、
前記色調取得工程にて取得された前記色調と、所定の閾値との比較結果に基づいて、前記画像表示装置の良否を判定する良否判定工程を有することを特徴とする画像表示装置の検査方法。 - 右目用画素及び左目用画素を備え、視差により立体視可能な画像を表示する画像表示装置を検査する検査装置により実行される検査プログラムであって、
前記検査装置に、
前記右目用画素及び前記左目用画素に、互いに異なる色の右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示させる表示制御ステップと、
前記右目用画像及び前記左目用画像のいずれか一方の画像を観察可能な位置で、前記一方の画像の色調を取得する色調取得ステップと、
を実行させることを特徴とする検査プログラム。 - 請求項7に記載の検査プログラムをコンピュータ読取可能に記録したことを特徴とする記録媒体。
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---|---|---|---|
JP2009005749A JP2010166221A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | 検査装置、画像表示装置の検査方法、検査プログラム及び記録媒体 |
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