JP2010166197A - セグメント符号化方法,セグメント符号化装置,セグメント符号化プログラムおよびその記録媒体,並びに,並列エンコードシステム,部分的再エンコードシステム - Google Patents

セグメント符号化方法,セグメント符号化装置,セグメント符号化プログラムおよびその記録媒体,並びに,並列エンコードシステム,部分的再エンコードシステム Download PDF

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Abstract

【課題】複数ストリームの結合時にバッファ破綻が起こらないセグメントエンコードを,画質変動を抑制しつつ簡易に実現できるようにする。
【解決手段】仮レート計算部12によって本来の目標レートよりも小さい仮目標レートを設定し,仮想バッファサイズ計算部13によって本来のバッファサイズよりも小さい仮想バッファサイズを設定する。符号量制御部15は,仮目標レートおよび仮想バッファサイズに従って符号量の制御を行い,バッファ推移計算部14では,発生符号量と,本来の目標レートおよびバッファサイズとからデコード用時刻情報を決定する。
【選択図】図5

Description

本発明は,シーケンスの一部分を切り出したセグメントを,in点とout点のバッファ位置が決まっている状態で符号化し,最終的に前後の符号化ストリームと結合して一本のストリームを生成する符号化技術に関するものである。
図8は,セグメントエンコードに対応していない従来の符号化装置の構成例を示す図であり,図9は,その符号化装置の処理フローチャートである。
図8および図9に従って,セグメントエンコードに対応していない従来の一般的な符号化処理方法について説明する。原画像のシーケンスを符号化するにあたって,まず,符号化装置200は,符号化対象の原画像を原画像保存部201に保存する(ステップS201)。また,目標レートT,初期バッファ位置Bstart,バッファサイズBSをもとに,符号量制御部202で,量子化幅の初期値を決定する(ステップS202)。その後,全フレームについて,ステップS204〜S207の処理を反復する(ステップS203)。
まず,符号量制御部202で求めた量子化幅をもとに,符号化部203にて,1フレームを符号化し,符号化情報を時刻情報付加部204へ送る(ステップS204)。符号化結果の発生符号量とその履歴,目標レートT,初期バッファ位置Bstart,バッファサイズBSから,デコード用時刻情報を符号量制御部202で算出して,時刻情報付加部204へ送信する(ステップS205)。一方,同じく発生符号量とその履歴,目標レートT,初期バッファ位置Bstart,バッファサイズBSから,次フレームの量子化幅を符号量制御部202で算出し,符号化部203に送る(ステップS206)。時刻情報付加部204では,符号化部203からの符号化情報に符号量制御部202からのデコード用時刻情報を付加してストリームを生成する(ステップS207)。以上の操作を全フレームに対して反復する(ステップS208)。
図10は,図8に示す符号化部203の構成例を示す。符号化部203は,符号化対象の原画像の画像信号と符号化時の量子化幅を入力する。まず,減算器211により原画像と予測画像の差分をとり,予測残差画像を生成する。直交変換部212は,予測残差画像に対してDCT変換などの直交変換を行い,直交変換係数を出力する。量子化部213は,指定された量子化幅により,直交変換係数を量子化する。可変長符号化部214は,量子化後の直交変換係数を可変長符号に変換し,符号化情報として出力する。
一方,逆量子化部215は,量子化後の直交変換係数を逆量子化する。逆直交変換部216は,逆量子化後の直交変換係数に逆直交変換を施し,予測残差復号画像を生成する。加算器217により,予測残差復号画像と予測画像とを加算することにより復号画像を生成し,復号画像保存メモリ218に格納する。予測画像生成部219は,復号画像保存メモリ218に格納された復号画像を参照画像として,動き探索などを用いて,次の予測残差画像を求めるための予測画像を生成する。
以上の符号化部203は一般的なものであるが,他の符号化方法を用いることもできる。
次に,本発明が対象としているセグメントエンコード(セグメント符号化)について説明する。図11に,セグメントエンコードが必要になる場合の例を示す。
セグメントエンコードは,シーケンスの一部を切り出して符号化する技術である。これは,例えば図11(A)に示すように,画像シーケンスを時間方向に複数パート(これをセグメントという)に分割し,複数台のセグメント符号化装置1001〜1003で並列にエンコードする場合や,図11(B)に示すように,編集作業で既に符号化したストリームの一部分だけを再エンコードする場合に用いられる。最終的にセグメントエンコードされたストリームは,前後のストリームと結合し,1本のストリームにする。
このようにセグメントエンコードされたストリームを,前後のストリームと結合するときの最大の問題は,バッファの不整合である。CBR(ビットレート一定)で符号化する場合,デコーダバッファが破綻しないようにバッファ推移を監視しながら発生符号量を制御する必要がある。セグメントエンコードの場合,個々のストリームについては,CBRモードを有する既存のエンコーダを用いることで,バッファ破綻させずに符号化可能であるが,前後のストリームのバッファ位置をチェックしないため,1本のストリームにつなげた場合,バッファ破綻が起こる可能性がある。
図12に,ストリームを結合した場合にバッファ破綻を起こす例,図13に,バッファ破綻が起こらない例を示す。
例えば,図12(A)に示すように,あるセグメントnの終端バッファ位置が,次セグメントn+1の開始バッファ位置よりも低い場合,これらを結合すると,図12(B)に示すように,セグメントn+1の中でバッファアンダーフローが発生し,バッファ破綻を起こす可能性がある。
逆に,図13(A)に示すように,あるセグメントnの終端バッファ位置が,次セグメントn+1の開始バッファ位置よりも高い場合,これらを結合する際に,その差を無効データ(filler)で埋めてしまうことで,図13(B)に示すように,バッファ破綻を起こすことなく,ストリームを結合することができる。
したがって,セグメントエンコードでは,開始時点でのバッファ位置に加え,セグメント終端時点でのバッファ位置も指定し,セグメントの符号化終了時点でのバッファ位置(終端バッファ位置)がその指定値以上になる必要がある。
このようなバッファ破綻の問題を解決する従来技術として,特許文献1に記載されている「ビットストリームのシームレス接続エンコード方法及びその装置」がある。ここでは,各フレームの符号化時に,現在のバッファ位置と推定バッファ位置との差を監視し,発生符号量が超えないように割当て符号量を逐次制御することが行われている。
図14は,従来のセグメント符号化装置の構成例を示す図であり,図15は,従来のセグメント符号化装置の処理フローチャートである。
セグメント符号化装置1000は,原画像のシーケンスの一部分を切り出したセグメントを符号化するにあたって,その符号化対象の原画像を原画像保存部1100に保存する(ステップS301)。また,目標レートT,初期バッファ位置Bstart,バッファサイズBSをもとに,終端処理付き符号量制御部1101で,量子化幅の初期を決定する(ステップS302)。その後,全フレームについて,ステップS304〜S307の処理を反復する(ステップS303)。
まず,終端処理付き符号量制御部1101で求めた量子化幅をもとに,符号化部1102にて,終端バッファ位置Bendを考慮しながら,1フレームを符号化する(ステップS304)。符号化結果の発生符号量とその履歴,目標レートT,初期バッファ位置Bstart,バッファサイズBSから,デコード用時刻情報を終端処理付き符号量制御部1101で算出して,時刻情報付加部1103へ送信する(ステップS305)。一方,同じく発生符号量とその履歴,目標レートT,初期バッファ位置Bstart,バッファサイズBSから,終端が終端バッファ位置Bend以上になるように考慮しつつ,次フレームの量子化幅を終端処理付き符号量制御部1101で算出し,符号化部1102に送る(ステップS306)。時刻情報付加部1103では,符号化部1102からの符号化情報に終端処理付き符号量制御部1101からのデコード用時刻情報を付加してストリームを生成する(ステップS307)。以上の操作を全フレームに対して反復する(ステップS308)。最後に,バッファ位置が終端バッファ位置Bendとなるように,終端調整部1104で無効データを挿入する終端バッファ位置調整処理を行う(ステップS309)。
特許第3963478号公報
シーケンスの一部分を切り出したセグメントを符号化し,最終的に前後の符号化ストリームと結合して,1本のストリームを生成する場合,従来のセグメントエンコード技術では,発生符号量が制限以内になるように厳しく監視する必要があるため,発生符号量の誤差は少なくなるものの,画質が変動しやすくなるという問題がある。
また,符号量の制御では,次のフレームの量子化幅を決定するときに,常に終端バッファ位置Bendを考慮して算出しなければならないため,特殊な符号量制御が必要であり,汎用性に欠けるとともに,画質調整などのコストが必要になるという問題があった。
本発明は,上記課題を解決するため,セグメントの符号化時に,以下のように処理する。
1.本来の設定レートと終端バッファ位置,セグメント長をもとに,仮目標レート(仮の目標符号量)を算出する。
2.本来のバッファサイズと終端バッファ位置から仮想バッファサイズを算出する。
3.以下の処理を全フレームについて反復する。
3−1.仮目標レートと仮想バッファサイズを使い,既存エンコーダのCBR(レート一定)モードを用いて符号化する。
3−2.発生符号量をもとに,本来の設定レートとバッファサイズから復号時刻を算出する。
以上により複数ストリーム結合時のバッファ破綻を,既存のエンコーダを大きく変えることなく回避することができる。その理由は,以下のとおりである。
複数の符号化ストリームを結合したときに,バッファ破綻が起こらない十分条件は,あるストリームの符号化終了時点でのバッファ位置が次のストリームの開始バッファ位置よりも高いことである。本発明では,既存の一般的なエンコーダのCBR(レート一定)モードを用い,目標レートより微妙に少ない設定レートで符号化する。このストリームについて,目標レートに関してバッファ推移を描くと,目標符号量より発生符号量が若干少ないため,バッファ位置が緩やかに右肩上がりになるようなグラフとなる。そこで,既存のエンコーダに対して,「若干少ない目標レート」の値を事前に求める仕組みを付加することで,エンコーダ内部を特に改造しなくとも,符号化終了時点でのバッファ位置を次のストリームの開始バッファ位置よりも高く持っていくエンコードシステムを構築することができる。
なお,復号時刻は,符号化制御部で求めるバッファ推移情報を利用して計算するのが一般的であるが,本発明では,符号化制御部に与えた目標レートが本来の目標レートよりも低いために時刻情報がずれてしまう。そこで,符号化制御部とは別に本来の目標レートで復号時刻情報を求める機構を設ける。
このように,本発明では,既存のエンコーダ内部に特に手を入れないため,システムの構築が容易で,かつ汎用性が高い。
また,本発明では,複数ストリーム結合時にセグメントのつなぎ目での画質変動をほとんど気にする必要がない。ストリーム終端のバッファ位置を高く上げることを考慮しながら符号化する場合,後半部分になるほど発生符号量の制約が厳しくなるが,本発明では,既存のエンコーダで一定レートで符号化するだけなので,セグメントのつなぎ目での画質変動対策などは特に考える必要がない。また,「若干少ない目標レート」については,例えば初期バッファ位置が設定レートの半分,セグメント長が60秒の場合,目標レートより0.5/60≒0.83%低い目標レートに設定すればよく,セグメント長が長いほど画質に与える影響は少なくなる。
本発明によれば,複数ストリーム結合時にバッファ破綻が起こらないように符号化することが可能である。また,セグメントエンコードに未対応の既存のエンコーダを,ほとんど手を加えることなく,セグメントエンコードに使用することできる。そのため,高い汎用性を確保でき,開発や調整のコストを大幅に削減することができる。さらに,セグメントのつなぎ目での画質変動をほとんど気にする必要がないという効果を有する。
本発明が適用される並列エンコードシステムの構成例を示す図である。 並列エンコードシステムの処理フローチャートである。 本発明の他の適用例である部分的再エンコードシステムの構成例を示す図である。 部分的再エンコードシステムの処理フローチャートである。 本発明の実施の形態に係るセグメント符号化装置の構成図である。 セグメント符号化装置の処理フローチャートである。 本実施の形態におけるバッファ推移の例を説明する図である。 セグメントエンコードに対応していない従来の符号化装置の構成例を示す図である。 その符号化装置の処理フローチャートである。 一般的な符号化部の構成例を示す図である。 セグメントエンコードが必要になる場合の例を示す図である。 ストリームを結合した場合にバッファ破綻を起こす例を示す図である。 ストリームを結合した場合にバッファ破綻が起こらない例を示す図である。 従来のセグメント符号化装置の構成例を示す図である。 従来のセグメント符号化装置の処理フローチャートである。
以下,図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。セグメント符号化装置の実施の形態についての詳細を説明するに先立ち,本発明の適用システムの例を説明する。
図1は,本発明が適用される並列エンコードシステムの構成例を示す図である。
図1に示す並列エンコードシステム100は,原画像の入力ストリームを自動的に複数のセグメントに分割して,各セグメントを並列に符号化するシステムである。そのため,並列エンコードシステム100は,原画像を保存する原画像保存部101,原画像のシーケンスをセグメントに分割するセグメント分割部102,それぞれのセグメントを並列に符号化する複数のセグメント符号化装置103,104,105,…,符号化したセグメントのストリームを結合するストリーム結合部106を備える。
並列エンコードシステム100には,初期バッファ位置Bstart,目標レートT,バッファサイズBSが入力される。先頭セグメントの初期バッファ位置は,システムに与えられた初期バッファ位置Bstartの値を用いる。また,最終セグメントに与える終端バッファ位置Bendは,例えば0としてもよい。
すなわち,先頭セグメントを符号化するセグメント符号化装置103には,システムに与えられた初期バッファ位置Bstartが初期バッファ位置として入力される。次のセグメント符号化装置104には,例えばセグメント分割部102が定めた初期バッファ位置Bstart2が入力され,さらに次のセグメント符号化装置105には,初期バッファ位置Bstart3が入力される。この初期バッファ位置Bstart2は,先頭のセグメント符号化装置103に,終端バッファ位置Bendとして入力され,また,初期バッファ位置Bstart3は,2番目のセグメント符号化装置104に,終端バッファ位置Bendとして入力される。3番目のセグメント符号化装置105には,次のセグメントの初期バッファ位置Bstart4が終端バッファ位置Bendとして入力される。
これらの初期バッファ位置Bstart2,Bstart3,Bstart4,…については,セグメント分割部102で映像の特徴量から求めてもよいし,全セグメントで同じ固定値を用いるようにしてもよい。
図2は,並列エンコードシステム100の処理フローチャートである。並列エンコードシステム100は,まず,符号化対象映像の原画像を原画像保存部101に保存する(ステップS101)。次に,セグメント分割部102は,原画像保存部101に保存された映像をn個のセグメントに分割する(ステップS102)。なお,セグメント符号化装置の個数をmとすると,n=mでもよいし,n>mであってもよい。n>mの場合には,m+1番目のセグメント以降は,先頭のセグメント符号化装置103から,同様に順番に符号化していくことになる。
次に,セグメント分割部102は,各セグメント映像の特徴量等から各セグメントの初期バッファ位置Bstart2,Bstart3,…を決定する(ステップS103)。なお,初期バッファ位置は全セグメントで予め決められた固定値であってもよい。
各セグメント符号化装置103,104,105,…は,詳しくは後述する本発明の実施の形態に係るセグメント符号化方法に従って,分割された各セグメントを符号化する(ステップS104)。最後に,ストリーム結合部106は,各セグメント符号化装置103,104,105,…が出力するセグメントの符号化ストリームを結合し,1つのストリームを生成する(ステップS105)。
図3は,本発明の他の適用例である部分的再エンコードシステムの構成例を示す図である。
図3に示す部分的再エンコードシステム110は,原画像をもとに符号化した符号化ストリームについて,指定された切り出し開始時刻から切り出し終了時刻までの区間だけを再符号化するシステムである。部分的再エンコードシステム110は,原画像を保存する原画像保存部111と,切り出し開始時刻と切り出し終了時刻のバッファ位置を,それぞれ初期バッファ位置Bstart,終端バッファ位置Bendとして符号化ストリームから求めるストリーム解析部112と,原画像保存部111にある原画像のうち,切り出し開始時刻から切り出し終了時刻までの区間の画像をセグメント映像として切り出すセグメント切り出し部113と,切り出されたセグメント映像を符号化するセグメント符号化装置114と,セグメント符号化装置114の符号化結果であるストリームを,切り出し開始時刻より前のストリームと切り出し終了時刻より後のストリームの間に挿入して,ストリームを結合するストリーム結合部115とを備える。
図4は,部分的再エンコードシステム110の処理フローチャートである。部分的再エンコードシステム110は,まず,符号化対象映像の原画像を原画像保存部111に保存する(ステップS111)。一方,ストリーム解析部112は,既に符号化されている符号化ストリームを解析し,符号化ストリームから切り出し開始時刻のバッファ位置および切り出し終了時刻のバッファ位置を,それぞれ初期バッファ位置Bstart,終端バッファ位置Bendとして導出する(ステップS112)。
セグメント切り出し部113は,原画像保存部111に保存された原画像のうち,指定された切り出し開始時刻から切り出し終了時刻までの原画像をセグメント映像として抽出する(ステップS113)。セグメント符号化装置114は,詳しくは後述する本発明の実施の形態に係るセグメント符号化方法に従って,抽出されたセグメント映像を符号化する(ステップS114)。最後に,ストリーム結合部115は,セグメント符号化装置114の符号化結果であるストリームと,切り出し前後のストリームとを結合して,1本の符号化ストリームを生成する(ステップS115)。
本発明は,以上説明したような並列エンコードシステム100や,部分的再エンコードシステム110におけるセグメント符号化装置に適用される。以下,その実施の形態について詳しく説明する。
図5は,本発明の実施の形態に係るセグメント符号化装置の構成図である。セグメント符号化装置1は,符号化対象の原画像を記憶する原画像保存部10と,符号化対象のセグメント長を検出するセグメント長検出部11と,仮目標レートを計算する仮レート計算部12と,仮想バッファサイズを計算する仮想バッファサイズ計算部13と,バッファ推移を計算し,デコード用時刻を算出するバッファ推移計算部14と,符号化時の符号量を制御する符号量制御部15と,原画像を符号化する符号化部16と,符号化情報にデコード用時刻情報を付加する時刻情報付加部17と,ストリームの終端を調整する終端調整部18とを備える。
上記構成において,特にセグメント長検出部11,仮レート計算部12,仮想バッファサイズ計算部13,バッファ推移計算部14の部分が本発明に特有な部分である。
符号量制御部15は,従来のセグメントエンコード未対応の符号量制御部と同じものでよい。ただし,デコード用時刻情報を出力する端子は必要ない。そのため,符号量制御部15では,デコード用時刻情報に関連する計算は必ずしもする必要はない。
仮レート計算部12は,目標レートT[bit/sec]と終端バッファ位置Bend[bits],セグメント長Ni[sec]から,仮目標レートTt[bit/sec]を計算する。ここで,仮目標レートTtを,例えば
Tt=T−Bend/Ni
とすることで,終了時のバッファ位置が,終端バッファ位置Bendよりも高くなることが保証される。安全を見越して,この値に安全係数を掛けたり,マージンを引いた,より小さい値を使用することもできる。
仮想バッファサイズ計算部13は,シーケンス結合時のバッファサイズBSと終端バッファ位置Bendから仮想バッファサイズBShを計算する。ここで,仮想バッファサイズBShを,例えば
BSh=BS−Bend
とすることで,シーケンス結合時のバッファサイズがBS以下になることが保証される。安全を見越して,この値に安全係数を掛けたり,マージンを引いた,より小さい値を使用することもできる。
バッファ推移計算部14は,セグメントエンコード未対応の「符号量制御部」と同じものでよい。ただし,量子化幅を出力する端子は必要ない。そのため,量子化幅の算出に関連する処理は必ずしもする必要はない。
図6は,図5に示すセグメント符号化装置1の処理フローチャートである。以下,セグメント符号化装置1が行う処理を,図6に従って説明する。まず,符号化対象の原画像を入力し,原画像保存部10に保存する(ステップS10)。セグメント長検出部11は,符号化対象のセグメント長Niを検出する(ステップS11)。
次に,あらかじめ定められた計算式により,仮レート計算部12において,仮目標レートTtを計算し(ステップS12),仮想バッファサイズ計算部13において,仮想バッファサイズBShを算出する(ステップS13)。符号量制御部15では,仮目標レートTt,初期バッファ位置Bstart,仮想バッファサイズBShをもとに,量子化幅の初期値を決定する(ステップS14)。
その後,全フレームについて,以下のステップS15〜S19の処理を反復する(ステップS15)。反復処理の内容は,以下のとおりである。まず,求めた量子化幅をもとに,符号化部16において1フレームを符号化する(ステップS16)。バッファ推移計算部14では,符号化における発生符号量とその履歴,目標レートT,初期バッファ位置Bstart,バッファサイズBSから,デコード用時刻情報を算出して,時刻情報付加部17へ送信する(ステップS17)。
一方,符号量制御部15では,,同じく発生符号量とその履歴,仮目標レートTt,初期バッファ位置Bstart,仮想バッファサイズBShから,次フレームの量子化幅を算出し,符号化部16に送る(ステップS18)。なお,この符号量制御部15において,仮目標レートTt,仮想バッファサイズBSh等を用いて量子化幅を算出する処理は,従来の符号量制御において,目標レートT,バッファサイズBS等を用いて量子化幅を算出する処理と同様であるので,ここでのこれ以上の詳しい説明は省略する。時刻情報付加部17では,符号化部16からの符号化情報に,バッファ推移計算部14からのデコード用時刻情報を付加してストリームを生成する(ステップS19)。
以上の操作を,全フレームに対して反復する(ステップS20)。最後に,終端調整部18において,終端バッファ位置がBendになるように,無効データを挿入する終端バッファ位置調整処理を行う(ステップS21)。
図7は,本実施の形態におけるバッファ推移の例を説明する図である。本来の符号化ストリームの符号化条件を,符号化セットAとする。すなわち,符号化セットAは,バッファサイズBS[bits],目標レートT[bits/sec],初期バッファ位置Bstart[bits],セグメント長Ni[sec]であったとする。
本実施の形態では,図7(A)に示すように,符号化セットAに対して,符号化セットBの設定でセグメントの符号化を行う。このように,セグメント符号化装置1が符号化セットBの設定でセグメントを符号化すると,バッファサイズBSから終端バッファ位置Bendを引いた大きさの仮想バッファサイズBShで符号化を行うため,同じく符号化セットBの設定でバッファ推移のグラフを描いた場合のグラフの存在範囲は,図7(B)に示すG1のようになる。
同様に,符号化セットBの設定で符号化し,符号化セットAの設定でバッファ推移のグラフを描くと,グラフの存在範囲は,図7(C)に示すG2のようになる。これから明らかなように,本実施の形態では,バッファ終端の位置が必ず終端バッファ位置Bendよりも上にくる。したがって,次のセグメントの初期バッファ位置を終端バッファ位置Bendよりも下に設定することで,バッファの破綻を生じさせることのないストリームの結合を実現できることになる。
以上のセグメント符号化の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
1 セグメント符号化装置
10 原画像保存部
11 セグメント長検出部
12 仮レート計算部
13 仮想バッファサイズ計算部
14 バッファ推移計算部
15 符号量制御部
16 符号化部
17 時刻情報付加部
18 終端調整部

Claims (8)

  1. 画像のシーケンスの一部分を切り出したセグメントの符号化ストリームを,そのセグメントの前後のストリームと結合したときにバッファ破綻が生じないように,前記セグメントを符号化するセグメント符号化方法であって,
    所定の目標レートと与えられた終端バッファ位置とセグメント長とから,前記目標レートよりも少ない仮目標レートを算出する過程と,
    所定のバッファサイズと前記終端バッファ位置とから,前記バッファサイズよりも小さい仮想バッファサイズを算出する過程と,
    前記仮目標レートと前記仮想バッファサイズとを用いて,前記セグメントの各フレームをCBRモードで符号化する過程と,
    符号化結果の発生符号量をもとに,前記目標レートと前記バッファサイズとからデコード用時刻情報を算出する過程と,
    前記符号化結果に前記デコード用時刻情報を付加して,前記セグメントの符号化ストリームを生成する過程とを有する
    ことを特徴とするセグメント符号化方法。
  2. 請求項1に記載のセグメント符号化方法において,
    前記仮目標レートを,前記所定の目標レートから前記終端バッファ位置をセグメント長で割った値を引いた値以下の値に設定する
    ことを特徴とするセグメント符号化方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセグメント符号化方法において,
    前記仮想バッファサイズを,前記所定のバッファサイズから前記終端バッファ位置を引いた値以下の値に設定する
    ことを特徴とするセグメント符号化方法。
  4. 画像のシーケンスの一部分を切り出したセグメントの符号化ストリームを,そのセグメントの前後のストリームと結合したときにバッファ破綻が生じないように,前記セグメントを符号化するセグメント符号化装置であって,
    所定の目標レートと与えられた終端バッファ位置とセグメント長とから,前記目標レートよりも少ない仮目標レートを算出する手段と,
    所定のバッファサイズと前記終端バッファ位置とから,前記バッファサイズよりも小さい仮想バッファサイズを算出する手段と,
    前記仮目標レートと前記仮想バッファサイズとを用いて,前記セグメントの各フレームをCBRモードで符号化する手段と,
    符号化結果の発生符号量をもとに,前記目標レートと前記バッファサイズとからデコード用時刻情報を算出する手段と,
    前記符号化結果に前記デコード用時刻情報を付加して,前記セグメントの符号化ストリームを生成する手段とを備える
    ことを特徴とするセグメント符号化装置。
  5. 請求項1,請求項2または請求項3に記載のセグメント符号化方法を,コンピュータに実行させるためのセグメント符号化プログラム。
  6. 請求項1,請求項2または請求項3に記載のセグメント符号化方法を,コンピュータに実行させるためのセグメント符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 画像のシーケンスを複数のセグメントに分割して各セグメントを並列に符号化する並列エンコードシステムであって,
    符号化対象の画像のシーケンスを複数のセグメントに分割するセグメント分割部と,
    前記セグメント分割部により分割された各セグメントをそれぞれ符号化する,請求項4記載の複数のセグメント符号化装置と,
    前記複数のセグメント符号化装置が符号化したセグメントのストリームを結合するストリーム結合部とを備える
    ことを特徴とする並列エンコードシステム。
  8. 符号化ストリームの一部分を再符号化する部分的再エンコードシステムであって,
    前記符号化ストリームの原画像のシーケンスから,再符号化する映像部分のセグメントを切り出すセグメント切り出し部と,
    前記符号化ストリームを解析し,再符号化の対象となった前記符号化ストリームの一部分の初期バッファ位置と終端バッファ位置とを求めるストリーム解析部と,
    前記ストリーム解析部が求めた初期バッファ位置と終端バッファ位置とをもとに,前記セグメント切り出し部により切り出されたセグメントを符号化する,請求項4記載のセグメント符号化装置と,
    前記セグメント符号化装置が再符号化したセグメントのストリームと,前記符号化ストリームにおける再符号化した部分を除いた部分のストリームとを結合するストリーム結合部とを備える
    ことを特徴とする部分的再エンコードシステム。
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