JP2010165737A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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健一郎 肱岡
Akira Tanabe
昭 田辺
Yoshihiro Hayashi
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Abstract

【課題】コンタクト抵抗を低くし、かつ半導体装置が大型化することを抑制する。
【解決手段】能動素子は、第1電極210(ゲート電極)及び第2電極220(拡散層領域)を有している。ゲート電極210の表面には第1金属化合物層212(シリサイド層)が形成されており、拡散層領域220の表面には第2金属化合物層222(シリサイド層)が形成されている。ゲート電極210には第1コンタクト310が接続しており、拡散層領域220には第2コンタクト320が接続している。第1コンタクト310は、基板200に平行な方向の断面形状が長方形又は楕円であり、かつ下端が第1金属化合物層212に入り込んでいるが、突き抜けていない。第2コンタクト320は、基板200に平行な方向の断面形状が円である。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンタクトを有する半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
近年の半導体装置の性能向上により、半導体装置のギガヘルツを超える周波数で動作する半導体装置が実用化されている。特に近年は、従来は難しいとされていた、シリコン基板により構成された無線通信用途の半導体装置が実用化されている。
半導体装置は、主に能動素子と配線により形成されている。これらのうち能動素子の性能向上は、主にゲート長の微細化と短チャネル効果の抑制により達成されている。一方、能動素子の寸法が微細化すると、これに伴って配線寸法が縮小される。配線の寸法が縮小すると、配線抵抗の上昇や、配線間の寄生容量が増加する。これらの問題に対しては、抵抗率の低い銅配線の導入や、シリコン酸化膜と比較して比誘電率の低い配線層間膜材料を導入することが行なわれている。また、近年の微細化された半導体装置の製造方法によれば、金属配線の厚さを薄くすることにより、配線間の寄生容量を低減し、配線遅延(RC遅延)を低減している。しかし、近年は、金属配線の厚さの薄膜化により、金属配線の層抵抗が大きくなってしまうという問題が顕在化してきている。
一方で、近年の半導体装置によれば、アナログ信号を扱う回路とロジック信号を扱う回路とを、1つの半導体基板上に集積する構成をとることがある。かかる半導体装置を設計する場合、設計者は、論理回路(ロジック回路)向けに最適化された半導体装置の製造方法により決められたデザインルール(設計基準)に従って、回路設計を行う。しかしながら、アナログ回路を設計する場合は、回路を構成する金属配線の損失が小さいことが重要であるにもかかわらず、ロジック回路向けに最適化された半導体装置の製造方法に従っていたため、RC遅延の低減を目的として金属配線の膜厚を薄く形成する必要があった。このため、アナログ回路に用いるには配線抵抗が高くなっていた。
以上のような背景により、近年の微細化された半導体装置の製造方法により無線回路のようなアナログ回路を設計する場合、金属配線の配線抵抗の上昇により、ギガヘルツ帯で動作する半導体装置の高周波特性が劣化してしまう可能性があった。すなわち、金属配線の寄生抵抗により、高周波領域で動作する能動素子の性能指標である最大発振周波数が低下してしまう。更には、配線間の寄生容量により、能動素子の遮断周波数が低下してしまう。ここで、一般的には、遮断周波数は、能動素子の電流利得が零になる周波数として表され、最大発振周波数は、電力利得が零になる周波数として定義される、能動素子の性能指標である。遮断周波数(f)、及び最大発振周波数(fmax)はそれぞれ(1)式と(2)式により表される。
Figure 2010165737
Figure 2010165737
ここで、gmは能動素子のトランスコンダクタンス、Cは能動素子のゲート-ソース間容量、gDSはドレインコンダクタンス、Rはゲート抵抗、Rはソース抵抗、CGDは能動素子のゲート-ドレイン間容量である。この式によれば、能動素子のゲート-ソース間寄生容量により遮断周波数は低下し、能動素子のゲート抵抗、及びソース抵抗の増加により、能動素子の最大発振周波数が低下してしまうことが分かる。
一方、半導体基板に形成された能動素子と、半導体素子と外部接続用の金属配線とを、一般に"コンタクト"や"プラグ"と呼称される接続部により接続する必要がある。この接続部は、一般に円筒状に形成されるが、その寸法は、能動素子の寸法縮小に合わせて縮小されている。例えば接続部は、直径70ナノメートル以下、高さは200ナノメートル程度のアスペクト比を有するまでに微細化されている。かかる寸法により形成された接続部は、ひとつの接続部あたり数十オームという高い抵抗値を有することがある。また、複数形成された接続部の抵抗値のバラツキも大きくなってしまう。したがって、金属配線抵抗の上昇と同様に、接続部の寄生抵抗も、能動素子の高周波特性の劣化要因となっている。
ここで、上述したような金属配線抵抗、及びゲート電極と金属配線との接続部の抵抗の高抵抗化により、半導体基板に形成された能動素子の高周波特性が低下してしまう理由を、以下に説明する。
例えば、現在広く用いられている従来の技術によれば、ギガヘルツ帯以上の無線周波数領域において、広帯域、高利得、低雑音、等の良好な高周波特性を得るための半導体装置の能動素子のレイアウトとしては、一般に「マルチフィンガー構造」と呼ばれる構造をとることが多い。図25を参照すると、半導体基板(図示しない)表面に、素子分離膜101が形成され、素子分離膜101内には拡散層領域102が形成されている。拡散層領域102は、コンタクト103を介してソース或いはドレイン配線104に接続される。一方、複数のゲートフィンガー105は、通常用いられるMIS(Metal−Insulator−Metal)型能動素子と同様に、拡散層領域102をまたぐ形に形成されている。ゲートフィンガー105は、素子分離膜101上まで延伸しており、能動素子のチャネルと平行の位置関係に延在する外部接続用のゲート電極106を形成している。この外部接続用のゲート電極106は、複数のコンタクト107により、金属配線108に接続されている。すなわち、図25に示すように、1本で形成されるべきゲートを、複数のゲートフィンガー105に分割し、複数の能動素子を並列接続した形に、能動素子を形成する。かかる構造により、ゲート抵抗を低減し、かつ、ゲート-ソース間、及びゲート-ドレイン間の寄生容量を低減することが可能となり、能動素子の高周波特性を向上させることができる。無線回路に必要な増幅器を構成するために、該構造により能動素子の利得を向上させるためには、ゲート幅Wを増加すればよい。マルチフィンガー構造においてゲート幅Wを広げるためには、ゲートフィンガー105の数を多くすればよい。
しかしながら、かかる構造によれば、無線回路に必要な高い利得を得るためにフィンガー数を多くして能動素子を並列に形成した場合、図25に示すように、能動素子の拡散層領域102の外に形成された、能動素子のチャネルと平行の位置関係にあるゲート電極106と、ゲート電極106とコンタクト107を介して並列接続された金属配線108の長さが長くなり、結果として能動素子のゲートにつく寄生抵抗が大きくなってしまい、能動素子の最大発振周波数が低下してしまう可能性がある。特に、近年の微細化された半導体装置の製造方法によれば、金属配線108およびコンタクト107の抵抗が大きいため、能動素子の最大発振周波数が低下してしまう。
そこで、例えば特許文献1には、上下に隣接した複数の配線同士を並列に接続し、配線抵抗を低減する技術が開示されている。特許文献1によれば、上下層間に形成された金属配線を互いに並列接続することにより、金属配線の配線抵抗を低減することができる、とされている。更には、互いに並列接続される金属配線を接続するビアを、長方形形状乃至は楕円形状として形成し、更には、長方形形状乃至は楕円形状を有するビアを、互いに並列接続される金属配線と同等の幅に形成することにより、金属配線の実効的な抵抗を、更に低減することができる、とされている。
また特許文献2には、携帯電話の充電器等に用いるドライバトランジスタの寄生バイポーラ動作を抑制するために、ドライバトランジスタのソース拡散層と、バックゲート拡散層とを、同一基板表面に隣接させて形成し、各々を溝状の接続部により接続する技術が開示されている。この技術によれば、寄生バイポーラ動作を抑制し、ドライバトランジスタのブレークダウン電圧を向上させることができる、とされている。
また特許文献3には、コンタクトをバラスト抵抗として用いたESD(Electrostatic Discharge)保護素子が開示されている。この技術によれば、ESD保護素子を形成するトランジスタの拡散層上のコンタクトを、バラスト抵抗として利用することにより、ESD保護素子面積の低減を図り、かつESDイベント発生時における、互いに並列接続された各々のESD保護素子の動作の均一化を図っている。
特開2003−45961号公報 特開2007−273784号公報 特開2005−183661号公報 特開2000−315782号公報 特開2001−244334号公報 特開2002−057230号公報 特開2004−172583号公報 特開2004−296665号公報 特開2005−129596号公報 特開2006−165291号公報 特開2006−235281号公報 特開2006−287216号公報 特開平10−214893号公報
特許文献3に記載の技術によれば、拡散層と配線とを接続するコンタクトをバラスト抵抗素子として用いるESD保護素子が開示されているが、ESD保護ダイオードに接続するコンタクト抵抗増加とばらつき増加のため、ESDイベント発生時に、各コンタクトの許容値を超える大きな電流が流れた場合にESD耐性が劣化してしまう可能性があった。このように、コンタクト抵抗を低くすることは重要である。
一方、特許文献1及び特許文献2に記載の技術によれば、溝形状を有するコンタクトを用いていたが、これによってもコンタクト抵抗を十分に低くすることはできなかった。また溝形状を有するコンタクトを用いると、半導体装置が大型化する可能性があった。
本発明によれば、基板に形成され、第1電極及び第2電極を有する能動素子と、
前記第1電極の表面に形成された第1金属化合物層と、
前記第2電極の表面に形成された第2金属化合物層と、
前記第1電極に接続する第1コンタクトと、
前記第2電極に接続する第2コンタクトと、
を備え、
前記第1コンタクトは、前記基板に平行な方向の断面形状が長方形又は楕円であり、かつ下端が前記第1金属化合物層に入り込んでおり、
前記第2コンタクトは、前記基板に平行な方向の断面形状が円である半導体装置が提供される。
本発明によれば、第1コンタクトは、基板に平行な方向の断面形状が長方形又は楕円であり、かつ下端が第1金属化合物層に入り込んでいる。このため、第1コンタクトと第1金属化合物層の接触面積が増加し、第1コンタクトと第1金属化合物層のコンタクト抵抗が低くなる。従って、第1電極におけるコンタクト抵抗を低くすることができる。また第2コンタクトは断面形状が円であるため、全てのコンタクトを長方形又は楕円にする場合と比較して、半導体装置が大型化することを抑制できる。
本発明によれば、半導体基板に、第1電極及び第2電極を有する能動素子を形成する工程と、
前記第1電極上に第1金属化合物層を形成し、かつ前記第2電極上に第2金属化合物層を形成する工程と、
前記能動素子上、前記第1金属化合物層上、及び前記第2金属化合物層上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜に、長方形形状乃至は楕円形状を有していて下端が前記第1金属化合物層に入り込んでいる第1開口部と、円形状を有していて前記第2金属化合物層上に位置する第2開口部とを形成する工程と、
前記第1開口部に第1コンタクトを埋め込み、かつ前記第2開口部に第2コンタクトを埋め込む工程と、
を備える半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、コンタクト抵抗を低くすることができ、かつ半導体装置が大型化することを抑制できる。
第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る半導体装置の平面図である。 図1及び図2のA−A´断面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る半導体装置の断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図である。 図5のA−A´断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置を示す平面図である。 第2の実施の形態の変形例に係る半導体装置を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例に係る半導体装置を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例に係る半導体装置を示す断面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図20のA−A´断面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置の変形例を示す平面図である。 第4の実施形態に係る半導体装置の平面図である。 第4の実施形態に係る半導体装置の変形例を示す平面図である。 マルチフィンガー構造を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。この半導体装置は、基板200(例えばシリコン基板などの半導体基板)に形成された能動素子を備える。能動素子は、第1電極210(ゲート電極)及び第2電極220(拡散層領域)を有している。ゲート電極210の表面には第1金属化合物層212(シリサイド層)が形成されており、拡散層領域220の表面には第2金属化合物層222(シリサイド層)が形成されている。ゲート電極210には第1コンタクト310が接続しており、拡散層領域220には第2コンタクト320が接続している。第1コンタクト310は、基板200に平行な方向の断面形状が長方形又は楕円であり、かつ下端が第1金属化合物層212に入り込んでいるが、突き抜けていない。第2コンタクト320は、基板200に平行な方向の断面形状が円である。またゲート電極210(素子分離膜202上の部分も含む)の面積は、例えば拡散層領域220の面積より大きい。
詳細には、この半導体装置は「マルチフィンガー構造」と呼称される構造を有する、高周波用途の能動素子であり、ゲート電極210並びに拡散層領域220(ソース/ドレイン拡散層領域)を有するトランジスタ型の素子である。能動素子を構成するゲート電極210のうち、基板200(たとえばシリコン基板などの半導体基板)の表面に形成される素子分離膜202の直上に位置する部分と、ゲート電極210の更に直上に位置する第1の第1配線410とは第1コンタクト310により接続されている。第1コンタクト310の上面は、長方形形状又は楕円形状を有している。通常用いられる半導体装置の製造方法によれば、コンタクトは略円筒形状を有しており、半導体基板に対して垂直方向からコンタクトを見ると、円形となっている。これに対して第1コンタクト310は、基板200に対して垂直方向から見た場合に、略長方形形状を有している。
なお、通常用いられる微細パターンの形成方法を用いて長方形形状のパターンを形成する場合、図2に示すように、長方形形状の角が丸められたパターン形状を有する形状に形成されることが多い。このように第1コンタクト310は、長方形形状か、或いは図2に図示されるような略楕円形状を有していても良い。
更には、図1及び図2に示した破線A−A'を切断面とした断面図を示した図3を参照すると、素子分離膜202上のゲート電極210は、多結晶シリコンか、或いは、一般にメタルゲートと呼称される、ニッケル、プラチナ、コバルト、ジルコニウム、タングステン、チタン、ハフニウム、タンタル、アルミ、ルテニウム、パラジウム、などの金属、及びそれらの化合物、或いはそれらの積層構造により構成されている。ゲート電極210の表面には、ゲート電極210と、第1コンタクト310との間の界面抵抗を低減するために、第1金属化合物層212が形成されている。第1コンタクト310の下端は、素子分離膜202上のゲート電極210表面の第1金属化合物層212に入り込んでいる。
第1金属化合物層212は、例えばゲート電極210が多結晶シリコンにより形成されている場合、シリサイドと呼称される、シリコンと、コバルト、ニッケル、或いはプラチナなどとの金属化合物により形成されている。第1金属化合物層212が形成されることにより、第1コンタクト310とゲート電極210のオーミックな接合が形成される。なおゲート電極210が、メタルゲートと呼称されるように、例えば、ニッケル、プラチナ、コバルト、ジルコニウム、タングステン、チタン、ハフニウム、タンタル、アルミ、ルテニウム、パラジウム、などの金属材料により形成される場合においても、第1金属化合物層212は、シリサイドにより形成することができる。このように、ゲート電極210を構成する材料により、本実施形態の範囲が制限されるものではない。
円筒状である第2コンタクト320の相互間隔は、例えば、設計基準により規定される最小間隔としても良い。複数の第1コンタクト310の相互間隔は、十分離間させ、更には、第2コンタクト320との間隔を離間させることが好ましい。例えば、複数の第1コンタクト310は、長手方向が同一の向きに向いており、かつ長手方向に沿った同一直線上に配置されている。そして、複数の第1コンタクト310の相互間隔は、第1コンタクト310の短辺又は短軸の4倍以上であるのが好ましい。長方形又は楕円形のコンタクトが互いに並行に配置される場合、レジストパターニングを行う際の光の位相干渉により、互いに並行配置されたコンタクト間に望ましくないパターニングが形成されてしまうことがある。このため、第1コンタクト310と第2コンタクト320が隣接する場合は、両者の間隔を、第1コンタクト310の短辺又は短軸の2倍以上の距離に離間させることが好ましい。これにより、通常用いられる半導体装置の微細加工方法を用いた場合に、第1コンタクト310の周囲に、干渉光による好ましくない余剰パターンを発生させることなく、好ましい第1コンタクト310の開口パターンを形成することができる。
なお、第2コンタクト320と第1コンタクト310の距離は、半導体装置の設計基準により規定される、拡散層領域220とゲート電極210の距離、或いはソース・ドレイン上の第2配線420と、ゲート電極210上の第1配線410との間隔とすることにより、十分離間させることができる。
またこの半導体装置は、上記したようにマルチフィンガー構造を有しており、複数の能動素子、素子分離膜202、絶縁膜300、及び第1配線410を備える。素子分離膜202は、複数の能動素子を他から分離する。絶縁膜300は、ストッパ膜204を介して素子分離膜202上及び複数の能動素子上に形成されており、第1コンタクト310及び第2コンタクト320が埋め込まれている。第1配線410は、絶縁膜300に埋め込まれており、第1コンタクト310に接続している。複数の能動素子それぞれのゲート電極210は、素子分離膜202上に延伸しており、かつ素子分離膜202上において互いに接続している。そして第1コンタクト310は、ゲート電極210のうち素子分離膜202上に位置する部分に接続している。また第1配線410は、能動素子のチャネル方向と平行に延伸している。
絶縁膜300には、第2配線420が埋め込まれている。第2配線420は、能動素子の第2コンタクト320に接続している。本図に示す例において、第1コンタクト310、第2コンタクト320、第1配線410、及び第2配線420はシングルダマシン法により形成されている。すなわち第1配線410と第1コンタクト310の間にはバリア膜412が形成されており、第2配線420と第2コンタクト320の間にはバリア膜422が形成されている。なお絶縁膜300は複数の絶縁膜の積層構造により形成される場合があるが、図3においては複数の絶縁膜の図示を省略している。
絶縁膜300上には、第2絶縁膜500が形成されている。第2絶縁膜500には、ビア520及び第3配線510が埋め込まれている。ビア520は、第2配線420と第3配線510を接続している。ビア520及び第3配線510は、デュアルダマシン法により形成されている。なお第2絶縁膜500は一つ又は複数の絶縁膜により形成されている。
また、少なくとも一つの能動素子(本図に示す例では一つのマルチフィンガー構造を構成する全ての能動素子)において、第1電極としてのゲート電極210には一つ又は複数の第1コンタクト310のみが接続しており、第2電極としての拡散層領域220には一つ又は複数の第2コンタクト320のみが接続している。
また、第2コンタクト320の下端は、基板200に垂直な方向において第1コンタクト310の下端より基板200に近く、かつ拡散層領域220上の第2金属化合物層222の上面と略同一の高さに位置している。ここで第2コンタクト320には、バリア膜も含まれる。
図4は、図1及び図2に示した破線A−A'を切断面とした断面図の変形例を示している。本図に示す例は、第1コンタクト310、第2コンタクト320、第1配線410、及び第2配線420がデュアルダマシン法により形成されている点を除いて、図3に示した例と同様の構成である。この場合において、第1コンタクト310は第1配線410と一体的に形成されており、第2コンタクト320は第2配線420と一体的に形成されている。
次に、図1〜図3に示した半導体装置の製造方法を、図面を用いて詳細に説明する。まず、基板200に、ゲート電極(第1電極)210及び拡散層領域(第2電極)220を有する能動素子を形成する。次いで、ゲート電極210上に第1金属化合物層212を形成し、かつ拡散層領域220上に第2金属化合物層222を形成する。次いで、能動素子上、第1金属化合物層212上、及び第2金属化合物層222上に絶縁膜300を形成する。次いで、絶縁膜300に、第1開口部311及び第2開口部321を形成する。第1開口部311は、長方形形状乃至は楕円形状を有していて下端が第1金属化合物層212に入り込んでいる。第2開口部321は、円形状を有していて第2金属化合物層222上に位置する。次いで、第1開口部311に第1コンタクト310を埋め込み、かつ第2開口部321に第2コンタクト320を埋め込む。以下、詳細に説明する。
まず図5の平面図及び図6のA−A´断面図に示すように、基板200上に、素子分離膜202、ゲート電極210、及び拡散層領域220を形成する。次いで、ゲート電極210上に第1金属化合物層212を形成し、かつ拡散層領域220上に第2金属化合物層222を形成する。次いで、素子分離膜202上、第1金属化合物層212上、及び第2金属化合物層222上に、ストッパ膜204を形成する。ストッパ膜204は、例えば窒化シリコン膜などの絶縁膜である。
次いで図7に示すように、ストッパ膜204上に、絶縁膜302及び絶縁膜301をこの順に堆積する。絶縁膜302及び絶縁膜301は、通常用いられる半導体装置の製造方法で使用される方法、例えば塗布法や化学気相成長(Chemical Vapor Deposition, CVD)法により、堆積される。なお、好ましくない寄生容量を低減するために、絶縁膜302は、比誘電率が4.2以下の低誘電率膜であることが、より好ましい。ただし、絶縁膜302及び絶縁膜301は、第1コンタクト310および第2コンタクト320の埋め込みの際にかかる熱ストレスに対して、十分な耐性を持っていることが必要である。絶縁膜301は、絶縁膜302をパターニングする際にマスクとするべく堆積したり、或いは、第1コンタクト310および第2コンタクト320を形成する金属膜を、化学機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing, CMP法)により除去する際に犠牲層として機能させるために堆積させることが多いものであって、絶縁膜302と比較して比誘電率が高く、機械強度が強い膜が選択されることが多い。従って、絶縁膜301は、第1コンタクト310および第2コンタクト320を形成する金属膜を、化学機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing, CMP法)により除去する際に、同時に除去することが好ましい。
次いで図8に示すように、絶縁膜301の上に、レジストパターン50を形成する。レジストパターン50は、第1コンタクト310が形成される領域には長方形形状乃至は楕円形状の開口パターン52を有しており、第2コンタクト320が形成される領域には円形状の開口パターン54を有している。なお、レジストパターン50には、後のエッチング工程の際に、絶縁膜302の肩落ちを抑制するために用いられるような、フォトレジスト、絶縁膜、反射防止膜、有機膜等の積層構造を用いても良い。
次いで図9に示すように、反応性イオンエッチング等の方法を用いて、レジストパターン50をマスクとして、絶縁膜301,302に第1開口部311及び第2開口部321を形成する。反応性イオンエッチングを行うことにより、レジストパターン50のうち開口パターン52の下には長方形形状乃至は楕円形状の第1開口部311が形成され、開口パターン54の下には円筒状の第2開口部321が形成される。円形状である第2開口部321と比較して開口面積の大きい第1開口部311には反応性ガスが入り込みやすい。従って、絶縁膜302がエッチングされる速度は、第2開口部321よりも第1開口部311の方が速くなることが多い。本実施形態における半導体装置の形成方法はこの特性を利用している。すなわち、よりエッチング速度の速い第1開口部311は、第2開口部321をストッパ膜204までエッチングするために必要な時間と同時間で、より深くエッチングされる。この結果、第1開口部311の下端は、ストッパ膜204に入り込む。なお、エッチングに用いるガス系や圧力等の条件によっては、エッチングによる生成物が側壁に付着し、絶縁膜302のエッチング速度が遅くなってしまうか、或いは、極端な場合には、エッチング生成物により開口部が閉塞してしまうなどの問題がおこることがある。このような場合は、反応ガス系の組成や圧力等を調整することにより、反応物により前記長方形形状乃至は楕円形状の開口部が閉塞しないようなエッチング条件にてエッチングを行う必要がある。その後、レジストパターン50を除去する。
次いで図10に示すように、能動素子を構成するゲート電極210上の第1金属化合物層212及び拡散層領域220上の第2金属化合物層222にコンタクトを形成するために、第1開口部311の底部及び第2開口部321の底部に位置するストッパ膜204をエッチバックし、第1金属化合物層212及び第2金属化合物層222を露出させる。次いで、より確実にコンタクトを形成するために、例えば、RFスパッタリングなどの方法により、余剰なストッパ膜204、エッチング生成物、及び第1金属化合物層212の表面を、物理的にエッチングする。スパッタリングによるエッチングは、材料に関わらずほぼ同じ速度で進行するため、第1金属化合物層212は、第2金属化合物層222よりも深く侵食される。
次に、図11に示すように、第1開口部311及び第2開口部321に対して、コンタクトを形成するためのバリア膜と、コンタクトを形成する金属膜を順次埋め込む。これにより、第1コンタクト310及び第2コンタクト320が形成される。このとき、第1コンタクト310及び第2コンタクト320は、埋め込んだ金属膜をCMP法により平坦化されることで形成されるが、本図においてはCMP工程を省略している。バリア膜及びコンタクト材料の埋め込みには、スパッタリングやCVD法、或いはめっき法を用いることができる。なお、CMP工程により、絶縁膜301は除去される。
次に、絶縁膜302上、第1コンタクト310上及び第2コンタクト320上に、第1配線410及び第2配線420を形成する。まず図12に示すように、第1コンタクト310上及び第2コンタクト320上に、エッチングストッパ膜となる絶縁膜304、配線層間膜となる絶縁膜306、絶縁膜306を加工するときのハードマスクとなる絶縁膜308を、順次堆積する。後述する配線溝のエッチング工程に際して、エッチングストッパ膜が必要ない場合は、絶縁膜304は特に必要なく、絶縁膜302上、第1コンタクト310上及び第2コンタクト320上に、絶縁膜306を堆積すればよい。
次いで、配線溝パターンを形成するべく、レジストパターン60を形成する。なお、図示しないが、レジストパターン60には、後のエッチング工程の際に、絶縁膜306及び絶縁膜308の肩落ちを抑制するために用いられるような、レジスト、絶縁膜、反射防止膜、有機膜等の積層構造を用いるパターニング方法を用いても良い。
次いで図13に示すように、図12に示したレジストパターン60(図示せず)をマスクとして、反応性イオンエッチング等の方法により、絶縁膜308,306,304をエッチングし、第1配線410を埋め込むための第1配線溝411、及び第2配線420を埋め込むための第2配線溝421を形成する。その後、レジストパターン60を除去する。
次いで図14に示すように、第1配線溝411及び第2配線溝421に対して、バリア膜及び配線材料を順次配線溝内に堆積し、その後余剰な金属膜をCMP法により除去することにより、第1配線410及び第2配線420を形成する。CMP工程により、エッチング時のハードマスク及びCMP時の犠牲層として用いる絶縁膜308を除去することが、より好ましい。
その後、第2絶縁膜500、ビア520、及び第3配線510を形成する。このようにして、図1〜図3に示した半導体装置が形成される。
また、図4に示したように、デュアルダマシン法を用いて、第1コンタクト310、第2コンタクト320、第1配線410、及び第2配線420を形成する方法としては、例えば、あらかじめコンタクトと配線の開口部を形成した後にコンタクト及び配線の材料を埋め込み、第1コンタクト310、第2コンタクト320、第1配線410、及び第2配線420を一括形成してもよい。デュアルダマシン法によれば、コンタクトと金属配線を一括に形成することにより、コンタクトと配線の間の接触抵抗を大幅に低減することが可能となる。デュアルダマシン法によりコンタクト及び配線を形成する場合でも、図9までは、コンタクトと配線を別個に形成する場合の製造方法と同様の方法により行えばよい。
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、第1コンタクト310とゲート電極210との接触面積が大きくなり、ゲート電極210と第1コンタクト310との間の接触抵抗が低下する。これにより、能動素子のゲート電極210の寄生抵抗を低減することができる。また、拡散層領域220に接続する第2コンタクト320は円形のままであるため、拡散層領域220を大きくする必要がない。
また、複数の第1コンタクト310及び複数のゲート電極210を、互いに並列に配置して接続された配線とした場合に、第1コンタクト310の下端を、ゲート電極210の表面の第1金属化合物層212に入り込ませることにより、第1コンタクト310とゲート電極210の接触面積を増やすことができ、長手方向の配線抵抗を低減することが可能となる。これらの効果により、能動素子のゲート電極210に付く寄生抵抗を低減することができ、従って、能動素子の高周波特性を向上させることが可能となる。
また、第1コンタクト310、第2コンタクト320、第1配線410、及び第2配線420をデュアルダマシン構造とすると、第1コンタクト310と第1配線410の接触抵抗及び第2コンタクト320と第2配線420の接触抵抗を低減することが可能となり、本実施形態におけるコンタクト抵抗の低減効果を、より高めることが可能となる。
半導体素子の性能向上に伴い、今後その動作周波数は高くなることが予想される。また、無線通信や高速ロジック回路に用いられる高周波帯における用途は、より拡大していくと考えられる。本実施形態によれば、かかる高周波で動作させる必要が生ずる半導体装置において、半導体装置を構成する能動素子のゲート電極210に付く寄生抵抗を低減することにより、能動素子の最大発振周波数を向上させ、能動素子を用いて構成された雑音を低減することが可能となり、高性能な半導体素子を実現することができる。更には、エレクトロマイグレーションによる金属配線性能の劣化を防ぐことができる。これらにより、高性能、高信頼性を実現する半導体装置を供することができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。図15及び図16は、本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装置を示す平面図であり、図17は半導体装置のA−A´断面図である。この半導体装置は素子分離膜上のゲート電極上に形成された長方形形状または楕円形状を有する第1コンタクト310が、素子分離膜202上のゲート電極210が延伸する方向、すなわち、第1コンタクト310の長手方向に複数に分割されている点を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置と同様の構成である。
この半導体装置によれば、第1コンタクト310が長手方向に複数に分割しているため、開口面積が小さくなる。これにより、第1コンタクト310の第1開口部311を形成するときのエッチング速度が遅くなり、第1コンタクト310がゲート電極210に突き抜けることを抑制し、能動素子の性能劣化を抑制することが可能となる。この結果、第1開口部311を形成するときのエッチングプロセスにおいて、加工を容易にし、寸法制御を容易にすることが可能となる。
また、第1コンタクト310を複数に分割して形成することにより、製造工程における露光工程において、第1コンタクト310と、第2コンタクト320の隣接部において、干渉光による好ましくない余剰パターンが発生する確率を、第1の実施形態よりも、更に低くすることができる。
更には、図18に示すように、第1コンタクト310と第1配線410とを、デュアルダマシン法により形成しても良い。かかる構造により、複数に分割された第1コンタクト310と、第1コンタクト310の上部に接続される第1配線410との接触抵抗を低減することにより、能動素子のゲート寄生抵抗を、更に低減することができる。
更には、図19に示すように、第1コンタクト310と第1配線410とを、デュアルダマシン法により形成する際に、複数に分割された第1コンタクト310の相互間隔を近づけてもよい。このようにすると、デュアルダマシン形状を加工する際に、複数に分割された第1コンタクト310の相互間に位置する絶縁膜の上面は、他の部分の底面と比較して基板200の近くに位置するようにエッチングされる。この構造にすると、複数に分割された第1コンタクト310の上部の一部分を、互いに接続された構造とすることができる。かかる構造により、第1コンタクト310と第1配線410との接触抵抗を低減することができる。またゲート電極210の長手方向のコンタクト断面積を増加させることにより、能動素子のゲート電極210に付く寄生抵抗を低減することが可能となる。
次に、第3の実施形態について、図面を用いて説明する。図20は、第3の実施形態に係る半導体装置の平面図であり、図21は、図20のA−A´断面図である。図22は、図20の変形例を示す平面図である。この半導体装置は、FinFETと呼称される、立体構造を有するトランジスタ構造を有している。基板200上にはFinFETが複数形成されている。FinFETを構成する複数のフィン形状に形成されたフィン型半導体層600は、各々互いに平行に配置されている。複数のフィン型半導体層600は、複数のフィン型半導体層600にまたがって形成されたゲート電極210上で、互いに接続されている。
ゲート電極210は、一部がフィン型半導体層600の側面に形成されている。またソースとなる拡散層領域602及びドレインとなる拡散層領域604は、フィン型半導体層600に形成されている。拡散層領域602は円形の第2コンタクト(図示せず)を介して配線620に接続しており、拡散層領域604は円形の第2コンタクト(図示せず)を介して配線630に接続している。
この半導体装置において、ゲート電極210と、ゲート電極210の上部に位置する配線610とを接続する第1コンタクト310が、長方形形状乃至は楕円形状を有している。そして第1コンタクト310の下端は、ゲート電極210表面の金属化合物層(図示せず)に入り込んでいる。
第3の実施形態によれば、基板200上に形成された立体構造の能動素子において、能動素子に接続されるゲート電極210と第1コンタクト310のコンタクト抵抗を低減することができる。
FinFET能動素子は、基板に埋め込み酸化膜を形成し埋め込み酸化膜上に薄いシリコン膜を形成した、いわゆるSOI(Silicon−on−Insulator)構造上に形成されることが多い。本実施形態において基板200は、SOI基板であってもよいし、埋め込み酸化膜を持たない、いわゆるバルク基板であっても良い。
なお、第3の実施の形態は、FinFET構造による能動素子に対して、上記した第1又は第2の実施形態を適用した構造と考えられるべきである。従って、第3の実施形態において、第1コンタクト310及び配線610がデュアルダマシン構造であてもよい。また、第1コンタクト310が複数に分割されていても良い。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態にかかる半導体装置について、図面を用いて説明する。図23は、第4の実施形態に係る半導体装置の平面図である。この半導体装置は、図23に示すように、コンタクト抵抗をバラスト抵抗710(第1電極かつ放電用拡散層)とするESD保護素子を有している。ESD保護素子を構成する配線と拡散層とを接続するコンタクトのうち、ESDイベント発生時に大電流が流れるバラスト抵抗710に接続される第1コンタクト720が、長方形形状乃至は楕円形状を有している。第1コンタクト720の下端は、ESD型保護素子を構成する拡散層領域表面に形成された金属化合物層(図示せず)に入り込んでおり、かつ金属化合物層を突き抜けずに形成されている。
バラスト抵抗710の両端には、トランジスタ型の能動素子が形成されている。バラスト抵抗710と能動素子は、素子分離膜702により分離されている。この能動素子は、ゲート810、ソースとなる拡散層領域820、及びドレインとなる拡散層領域830を有している。拡散層領域820(第2電極)は円形の第2コンタクト730を介して配線920に接続しており、拡散層領域830(第2電極)は円形の第2コンタクト740を介して配線920に接続している。配線920は、両端が第2コンタクト740を介して2つの能動素子の拡散層領域830を接続している。そして配線920は、2つの第2コンタクト740の間に位置する部分で、第1コンタクト720を介してバラスト抵抗710に接続している。
更には、互いに隣接したコンタクトの形状を同一にし、コンタクト形状の加工プロセスを容易にするために、図24に示すように、ESD型保護素子を形成する全ての第1コンタクト720及び第2コンタクト730,740を、長方形形状乃至は楕円形状としてもよい。
本実施形態によれば、長方形形状乃至は楕円形状を有する第1コンタクト720をESD型保護素子とすることにより、ESD型保護素子の許容電流を増加させ、ESD型保護素子のESD耐性を高めることができる、第1コンタクト720は、円筒状のコンタクトよりも抵抗値のバラツキを小さくすることができるため、ESDイベントの発生時に、複数のESD型保護素子を均一動作させることが可能となる。更には、第1コンタクト720を長方形又は楕円形状にすることにより、ESD型保護素子の放熱性を高め、これにより、ESD型保護素子を均一に動作させることが可能となる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
50 レジストパターン
52 開口パターン
54 開口パターン
60 レジストパターン
102 拡散層領域
103 コンタクト
104 ドレイン配線
105 ゲートフィンガー
106 ゲート電極
107 コンタクト
108 金属配線
200 基板
202 素子分離膜
204 ストッパ膜
210 ゲート電極
212 第1金属化合物層
220 拡散層領域
222 第2金属化合物層
300 絶縁膜
301 絶縁膜
302 絶縁膜
304 絶縁膜
306 絶縁膜
308 絶縁膜
310 第1コンタクト
311 第1開口部
320 第2コンタクト
321 第2開口部
410 第1配線
411 第1配線溝
412 バリア膜
420 第2配線
421 第2配線溝
422 バリア膜
500 第2絶縁膜
510 第3配線
520 ビア
600 フィン型半導体層
602 拡散層領域
604 拡散層領域
610 配線
620 配線
630 配線
702 素子分離膜
710 バラスト抵抗
720 第1コンタクト
730 第2コンタクト
740 第2コンタクト
810 ゲート
820 拡散層領域
830 拡散層領域
920 配線

Claims (15)

  1. 基板に形成され、第1電極及び第2電極を有する能動素子と、
    前記第1電極の表面に形成された第1金属化合物層と、
    前記第2電極の表面に形成された第2金属化合物層と、
    前記第1電極に接続する第1コンタクトと、
    前記第2電極に接続する第2コンタクトと、
    を備え、
    前記第1コンタクトは、前記基板に平行な方向の断面形状が長方形又は楕円であり、かつ下端が前記第1金属化合物層に入り込んでおり、
    前記第2コンタクトは、前記基板に平行な方向の断面形状が円である半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記基板には複数の前記能動素子が形成されており、
    少なくとも一つの前記能動素子において、前記第1電極には一つ又は複数の前記第1コンタクトのみが接続しており、前記第2電極には一つ又は複数の前記第2コンタクトのみが接続している半導体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
    前記第2電極は、前記基板に形成された拡散層領域であり、
    前記第2コンタクトの下端は、前記基板に垂直な方向において、前記第1コンタクトの下端より前記基板に近く、かつ前記第2金属化合物層の上面と略同一の高さに位置している半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置において、
    複数の前記第1コンタクトを有している半導体装置。
  5. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記複数の第1コンタクトは、長手方向が同一の向きに向いており、かつ前記長手方向に沿った同一直線上に配置されており、
    前記複数の第1コンタクトの相互間隔は、前記第1コンタクトの短辺又は短軸の4倍以上である半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置において、
    前記第1コンタクトと前記第2コンタクトの間隔は、前記第1コンタクトの短辺又は短軸の2倍以上である半導体装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置において、
    前記能動素子は、ゲート電極並びにソース/ドレイン拡散層領域を有するトランジスタ型の素子であり、
    前記ゲート電極は前記第1電極である半導体装置。
  8. 請求項7に記載の半導体装置において、
    前記第2電極は、前記ソース/ドレイン拡散層領域である半導体装置。
  9. 請求項7又は8に記載の半導体装置において、
    複数の前記能動素子と、
    前記複数の能動素子を他から分離する素子分離膜と、
    前記素子分離膜上及び前記複数の能動素子上に形成されており、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトが埋め込まれている絶縁膜と、
    前記絶縁膜に埋め込まれており、前記第1コンタクトに接続する第1配線と、
    を備え、
    前記複数の能動素子それぞれの前記ゲート電極は、前記素子分離膜上に延伸しており、かつ前記素子分離膜上において互いに接続しており、
    前記第1コンタクトは、前記ゲート電極のうち前記素子分離膜上に位置する部分に接続しており、
    前記第1配線は、前記能動素子のチャネル方向と平行に延伸している半導体装置。
  10. 請求項9に記載の半導体装置において、
    前記絶縁膜に埋め込まれており、前記能動素子の前記第2コンタクトに接続する第2配線を有しており、
    前記第1コンタクトは、前記第1配線と一体的に形成されており、
    前記第2コンタクトは、前記第2配線と一体的に形成されている半導体装置。
  11. 請求項7〜10のいずれか一つに記載の半導体装置において、
    前記基板上にフィン形状に形成されたフィン型半導体層を有しており、
    前記ゲート電極は、前記フィン型半導体層の側面に形成されており、
    前記ソース/ドレイン拡散層領域は前記フィン型半導体層に形成されている半導体装置。
  12. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置において、
    前記基板及び前記能動素子上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜に埋め込まれており、前記第1コンタクトに接続する第1配線と、
    前記絶縁膜に埋め込まれており、前記第2コンタクトに接続する第2配線と、
    を有しており、
    前記第1コンタクトは、前記第1配線と一体的に形成されており、
    前記第2コンタクトは、前記第2配線と一体的に形成されている半導体装置。
  13. 請求項10または12に記載の半導体装置において、
    前記第1配線に接続する複数の前記第1コンタクトを有しており、
    前記第1配線は、前記複数の第1コンタクトの相互間に位置する部分の底面が、他の部分の底面と比較して前記基板の近くに位置する半導体装置。
  14. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置において、
    前記能動素子は、前記基板に形成された放電用拡散層を有する静電破壊保護素子であり、
    前記第1電極は、前記放電用拡散層である半導体装置。
  15. 基板に、第1電極及び第2電極を有する能動素子を形成する工程と、
    前記第1電極上に第1金属化合物層を形成し、かつ前記第2電極上に第2金属化合物層を形成する工程と、
    前記能動素子上、前記第1金属化合物層上、及び前記第2金属化合物層上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に、長方形形状乃至は楕円形状を有していて下端が前記第1金属化合物層に入り込んでいる第1開口部と、円形状を有していて前記第2金属化合物層上に位置する第2開口部とを形成する工程と、
    前記第1開口部に第1コンタクトを埋め込み、かつ前記第2開口部に第2コンタクトを埋め込む工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
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