JP2010165255A - 複製ボリュームの動的生成システム、および動的ペア設定方法 - Google Patents

複製ボリュームの動的生成システム、および動的ペア設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クライアントサイトの複製ボリューム(RV)の数がメインサイトのマスタボリューム(MV)の数より少ない環境においても、マスタボリューム(MV)と複製ボリューム(RV)とのペア関係を自動設定し、クライアントサイトからメインサイトにレプリケーションを用いてファイルアクセスができる、複製ボリュームの動的生成システムを提供する。
【解決手段】メインサイト100では、クライアントサイト300からのファイルアクセスが行われた際に、メインサイト100のマスタボリューム(MV)130とクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330とのペア関係を、MV・RVペア管理表145を参照して、動的ペア設定手段142により自動的に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、メインサイトのマスタボリュームにおける更新データを、ネットワーク回線を介したクライアントサイトまたはサブサイトの複製ボリューム(RV)に反映させる、レプリケーションと呼ばれる技術に関するものである。
データベース管理システムが持つ負荷分散機能の一つとして、レプリケーションの技術が存在する。レプリケーションとは、データベースに格納されているデータと同じ内容の複製データをネットワーク上に複数配置し、通信回線やコンピュータにかかる負荷を軽減する仕組みのことである。マスターのデータ(マスタボリューム)を保持するデータベースは、複製データ(複製ボリューム)を保持するデータベースと、ネットワークを通じてデータを交換し、常に内容が一致するように動作する。そして、一ヶ所でデータが更新されると、マスターのデータとすべての複製データに自動的に更新内容が伝播する技術である。
ここで、レプリケーションでは、マスタボリューム(MV)の全更新が複製ボリューム(RV)へ反映されない限り、複製ボリューム(RV)の一貫性は確保されない。このため、レプリケーション途中では、複製ボリューム(RV)のファイルを正しく参照することは出来ない。
複製ボリューム(RV)でファイルを参照するためには、レプリケーションの完了を待つか、メインサイトとクライアントサイトでファイルの一貫性を保つ分散ファイルシステムの方法を利用するかであるが、どちらの方法にも問題があった。
レプリケーションの完了を待つ方法の問題点は、マスタボリューム(MV)で大量のデータが更新された場合、複製ボリューム(RV)のファイルアクセスが可能になるまで多くの待ち時間が必要となることである。
分散ファイルシステムを利用する方法の問題点は、両ホストコンピュータ上で動作する分散ファイルシステムがファイルの更新状態の確認や更新データの転送を行う必要があり、ホストコンピュータ(以下、単に「ホスト」と記載することがある)の負荷を増加させてしまうことである。
なお、関連する技術のSANディザスタリカバリシステムがある(特許文献1を参照)。しかしながら、この特許文献1のSANディザスタリカバリシステムは、正系ディスクへ更新IO要求が発行されると、ペア状態テーブルを参照し、その情報を基に副系ディスクを特定し、正系/副系の両方に更新IO処理を行い同期化処理を実行するものであり、上述したレプリケーション時における待ち時間等の問題を解決しようとするものではない。
特開2006−344090号公報
ところで、上述した問題点の解決法として、以下の方法がある。
クライアントサイトにおいて、ホストから複製ボリューム(RV)のファイルへのアクセス要求により、クライアントサイトのストレージはメインサイトのストレージに複製ボリューム(RV)の該当する領域が最新であるかを問い合わせ、最新でなければ、メインサイトのストレージはマスタボリューム(MV)の該当する領域をロックしてメインサイトからの更新を排他し、該当する領域の更新データをクライアントサイトに転送し、クライアントサイトのストレージにおいて、複製ボリューム(RV)に該当する領域の更新データを反映させることで、クライアントサイトにおいて要求が上がった時点で最新のファイルにアクセスできる。
しかし、上記解決法だけでは以下のような課題が残る。
レプリケートされたファイルをクライアントサイト(またはサブサイト)からアクセスする場合、同時にアクセスするボリューム数が少ない場合でも、一般にどのボリュームがいつ必要か分からないため、全てのマスタボリューム(MV)に対応する複製ボリューム(RV)を準備することが理想であるが、現実には、それだけ多数の複製ボリューム(RV)を設備することはできない。
仮に、対象となるマスタボリューム(MV)が、いつ必要になるかが分かったとしても、随時手動でマスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)のペアを設定・解除する必要がある。例えば、日中と夜間でアクセスするボリュームが変わる業務形態では、日中は夜間の複製ボリューム(RV)が不要であり、夜間は日中の複製ボリューム(RV)が不要であるにもかかわらず、日中と夜間両方の複製ボリューム(RV)を用意するか、もしくは、手動でマスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)のペアを変更しなければならなかった。
このように、クライアントサイトの複製ボリューム(RV)の数がメインサイトのマスタボリューム(MV)の数より少ない環境においては、マスタボリューム(MV)と複製ボリューム(RV)との間にペア関係を切り替えて必要なデータをレプリケートをする必要があるが、このペア関係を手動で設定・解除することは非常に煩わしい作業となる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、メインサイトのマスタボリューム(MV)とクライアントサイトの複製ボリューム(RV)との間でペア関係を設定してレプリケートを行うシステムにおいて、クライアントサイトの複製ボリューム(RV)の数がメインサイトのマスタボリューム(MV)の数より少ない環境においても、マスタボリューム(MV)と複製ボリューム(RV)とのペア関係を手動で設定することなく自動で設定し、クライアントサイトからメインサイトのマスタボリューム(MV)に対しレプリケーションを用いてファイルアクセスが行える、複製ボリュームの動的生成システム、および動的ペア設定方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のマスタボリューム(MV)を記憶部に有するメインサイトと、前記マスタボリュームの内容をレプリケートする複製ボリューム(RV)を記憶部に有するクライアントサイトとがネットワークで接続されて構成されると共に、前記マスタボリューム(MV)と前記複製ボリューム(RV)とでペア関係が設定される複製ボリュームの動的生成システムであって、前記マスタボリューム(MV)と前記クライアントサイトの複製ボリューム(RV)とのペア関係を、クライアントサイトからメインサイトへのファイルアクセスが行われる際に、動的に設定する動的ペア設定手段を、備えることを特徴とする複製ボリュームの動的生成システムである。
また本発明は、複数のマスタボリューム(MV)を記憶部に有するメインサイトと、前記マスタボリュームの内容をレプリケートする複製ボリューム(RV)を記憶部に有するクライアントサイトとがネットワークで接続されて構成されると共に、前記マスタボリューム(MV)と前記複製ボリューム(RV)とでペア関係が設定される複製ボリュームの動的生成システムにおける動的ペア設定方法であって、前記メインサイトにより、前記マスタボリューム(MV)と前記複製ボリューム(RV)とのペア関係を、クライアントサイトからメインサイトへのファイルアクセスが行われる際に、動的に設定する動的ペア設定手順が、行われることを特徴とする動的ペア設定方法である。
本発明の複製ボリュームの動的生成システム、および動的ペア設定方法においては、メインサイトは、クライアントサイトおよびサブサイトからのファイルアクセスが行なわれる際に、マスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)のペア関係を、自動かつ動的に設定する。例えば、マスタボリューム(MV)と複製ボリューム(RV)とにペア関係がない場合は、ペア関係を生成して登録する。
これにより、クライアントサイトおよびサブサイトの複製ボリューム(RV)の数がメインサイトのマスタボリューム(MV)の数より少ない状況においても、マスタボリューム(MV)と複製ボリューム(RV)のペア関係を手動で設定することなく自動で設定することができる。このため、クライアントサイトおよびサブサイトのホストからメインサイトのマスタボリューム(MV)に対しレプリケーションを用いて効率的にファイルアクセスが行える。
本発明の実施の形態に係る複製ボリュームの動的生成システムの構成を示す図である。 MV・RVペア管理表と反映差分管理表の構成例を示す図である。 クライアントサイトからメインサイトのマスタボリューム(MV)をアクセスする方法(1/4)を示す図である。 クライアントサイトからメインサイトのマスタボリューム(MV)をアクセスする方法(2/4)を示す図である。 クライアントサイトからメインサイトのマスタボリューム(MV)をアクセスする方法(3/4)を示す図である。 クライアントサイトからメインサイトのマスタボリューム(MV)をアクセスする方法(4/4)を示す図である。 MV・RVのペアが存在せず、未使用のRVが存在する場合の例を示す図である。 MV・RVのペアが存在せず、未使用のRVが存在しない場合の例を示す図である。 クライアントサイトに新たなRVを追加した場合の例を示す図である。 メインサイトに新たなMVを追加した場合の例を示す図である。 アクセス頻度による先読みの例を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(1/8)を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(2/8)を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(3/8)を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(4/8)を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(5/8)を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(6/8)を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(7/8)を示す図である。 メインサイトへの通信不能の場合の例(8/8)を示す図である。
[本発明の複製ボリュームの動的生成システムの概要]
従来の複製ボリュームを使用するシステムでは、以下のような問題がある。
第1の問題点は、前述のように、クライアントサイトの複製ボリューム(RV)の数がメインサイトのマスタボリューム(MV)の数より少ない環境においては、マスタボリューム(MV)と複製ボリューム(RV)のペア関係を切り替えて必要なデータをレプリケートする必要がある。したがって、このペア関係の設定・解除作業は非常に煩わしい作業となっており、この問題の解決が望まれていた。
また、第2の問題点として、レプリケーションには、クライアントサイトの要求があってから最新のデータをメインサイトに要求する方法と、要求に関係なくすべてのデータをクライアントサイトに転送しておく方法とがある。前者はアクセスがあるごとにメインサイトから最新のデータとの差分を要求しなければならないため、データへのアクセスの間隔が長いと最新データとの差分が大きくなり、転送データが増えてしまう問題がある。一方、後者はサブサイトにおいてアクセス頻度の低いデータを含めてすべてのデータ転送を行わなければならないという問題があった。
また、第3の問題点として、メインサイトにアクセスするクライアントサイトにおいて、メインサイトとクライアントサイト間のネットワーク回線が不通になったことにより、マスタボリューム(MV)へのアクセスが不可能になった場合、サブサイトの複製ボリューム(RV)にアクセスを切り替えても、マスタボリューム(MV)の全更新がサブサイトの複製ボリューム(RV)へ反映されない限り、ファイルの不整合のため、アクセスできない問題があった。
本発明の複製ボリュームの動的生成システムは上記問題点を解決するように構成されており、本発明の複製ボリュームの動的生成システムにおける第1の目的は、複製ボリューム(RV)の数がマスタボリューム(MV)の数より少ない環境においても、マスタボリューム(MV)と複製ボリューム(RV)のペア関係を自動設定することで、レプリケーションを利用して、クライアントサイト(またはサブサイト)からメインサイトのマスタボリューム(MV)のファイルに効率的にアクセスできるようにすることである。
また、本発明の複製ボリュームの動的生成システムにおける第2の目的は、複製ボリュームの動的生成システムにおいて、メインサイトではクライアントサイトまたはサブサイトからのアクセスについて、ストレージが一定の領域(例えばセクタ)ごとにアクセス頻度の情報を持ち、ネットワーク回線の利用頻度が低いときに、そのアクセス頻度の情報をもとに事前にメインサイトからクライアントサイトおよびサブサイトへレプリケーションを行えようにすることである。
さらに、本発明の複製ボリュームの動的生成システムにおける第3の目的は、複製ボリュームの動的生成システムにおいて、メインサイトとメインサイトにアクセスしているクライアントサイトの間のネットワーク回線が不通になった場合、別のネットワーク回線で接続されているサブサイトのストレージを中継としてレプリケーションを行うことで、クライアントサイトからメインサイトへのファイルアクセスを継続できるようにすることである。
上記目的を達成するように、図1に示す複製ボリュームの動的生成システム1が構成されている。以下、本発明の複製ボリュームの動的生成システムの構成と動作について説明する。
(複製ボリュームの動的生成システムの構成の説明)
本発明の複製ボリュームの動的生成システムの構成について図1、図2を参照して説明する。なお、ここでは、複製ボリュームの動的生成システムの構成の概要について説明し、詳細な動作については、図3以降で説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複製ボリュームの動的生成システムの構成を示す図である。この複製ボリュームの動的生成システム1は、メインサイト100と、サブサイト200と、複数のクライアントサイト300とで構成される。
また、メインサイト100は、ホストコンピュータ110と、ストレージ(記憶部)120とを有しており、ストレージ120には、複数のマスタボリューム(MV1,MV2,MV3)と、コントローラ140を有している。
サブサイト200は、ホストコンピュータ210と、ストレージ(記憶部)220とを有しており、ストレージ220には、複数の複製ボリューム(RV1,RV2,RV3)230と、コントローラ240を有している。
クライアントサイト300は、ホストコンピュータ310と、ストレージ(記憶部)320とを有しており、このストレージ320は、複製ボリューム(RV)330と、コントローラ340を有している。
なお、図1では、クライアントサイト300が3つの場合を例示しているが、より多数のクライアントサイト300が配置される場合がある。また、メインサイト100内のマスタボリューム(MV)130としてマスタボリュームMV1、マスタボリュームMV2、マスタボリュームMV3の3つを例示しているが、これに限定されず、任意の個数のマスタボリューム(MV)を有する構成とすることとができる。
また、サブサイト200内の複製ボリューム(RV)230として複製ボリュームRV1、複製ボリュームRV2、複製ボリュームRV3の3つを例示しているが、これに限定されず、任意の個数の複製ボリューム(RV)230を有する構成とすることとができる。また、各クライアントサイト300においては、複製ボリューム(RV)を1つのみ有する構成を示しているが、これに限定されず、任意の個数のマスタボリューム(MV)130を有する構成とすることとができる。
以下、図1に示す複製ボリュームの動的生成システム1を構成する各部の構成について説明する。なお、各部の機能と詳細な処理動作の内容については、図3以降において説明するので、ここでは、その構成の概要について説明する。
(クライアントサイトの構成の説明)
図1に示すクライアントサイト300において、コントローラ340内の領域最新化手段313は、アプリケーション(AP)314からの指示によるファイルオープンの過程で、複製ボリューム(RV)330内のファイル制御領域とファイルデータ領域が配置されている領域情報をストレージ320に送信し、対応する複製ボリューム(RV)330の領域の最新化を領域ロック・転送手段341に指示する。
ファイルシステム312は、ホスト310上のアプリケーション(AP)314が複製ボリューム(RV)330上のファイルを参照・更新するためのインタフェースである。
複製ボリューム(RV)330は、レプリケート先のボリュームであり、クライアントサイト300のホスト310で使用するボリュームでメインサイト100のマスタボリューム(MV)130で更新されたデータがレプリケーションによって書き込まれる。
コントローラ340内の領域ロック・転送手段341は、領域最新化手段313から受信した領域情報をメインサイト100へ送信する。
また、この領域ロック・転送手段341は、メインサイト100からの受信データを複製ボリューム(RVn)330に反映すると、メインサイト100に対し反映完了の通知とともにMV・RVペア管理表145において複製ボリューム(RV)330へのアクセス時刻の更新と、反映差分管理表146において反映領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新を要求する。また、領域ロック・転送手段341は、マスタボリューム(MV)130に対する参照ロックを解放する手段と、ネットワーク回線障害を検知する通信障害検知手段を有する。
サイト切替手段343、メインサイト100へのネットワーク回線の通信障害を検知した領域ロック・転送手段341から中継の指示を受け、サブサイト200のサイト切替管理手段247に中継要求を出し、要求受理かどうかの通知を受け取る。また、通信復旧時の通知を受け、サイト切替管理手段247に中継処理終了を要求する。
(メインサイトの構成の説明)
メインサイト100内のマスタボリューム(MV)130は、レプリケート元のボリュームであり、メインサイト100のホストで使用するボリュームである。マスタボリューム(MV)が更新された時は、反映差分管理表146にボリューム内の更新箇所が記録される。なお、複製ボリューム(RV)は、レプリケート先のボリュームであり、クライアントサイト300およびサブサイト200のホストで使用するボリュームで、マスタボリューム(MV)で更新されたデータがレプリケーションによって書き込まれる。
MV・RVペア管理表145は、マスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RVn)間でレプリケーションを行っている関係にあるものをペアとして登録する管理表である。クライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330およびサブサイト200の複製ボリューム(RV)230にアクセスされた最新時刻と反映差分管理表146へのリンクを持っている。
反映差分管理表146は、クライアントサイト300およびサブサイト200からアクセスされた領域のデータについて、一定の領域(たとえばセクタ)ごとにマスタボリューム(MV)のデータが複製ボリューム(RV)230,330に反映されているかと、該当する領域のアクセス頻度とを管理する管理表である。
また、マスタボリューム(MV)130内のファイル制御領域131は、ファイルの制御情報が格納されている領域で、ファイルの領域情報を持つ。ファイルデータ領域132は、ファイルのデータが格納されている領域である。
また、コントローラ140内の領域ロック・転送手段141は、マスタボリューム(MV)130の指定領域の参照ロックを行ったあと、動的ペア設定手段142に該当領域の差分の有無の返却を指示し、差分があった場合、差分をクライアントサイト300およびサブサイト200へ転送する。反映済みならば、その旨をクライアントサイト300およびサブサイト200へ通知する。
メインサイト100の動的ペア設定手段142は、領域ロック・転送手段141から指定されたマスタボリューム(MV)130がMV・RVペア管理表145に存在するかを確認し、存在した場合、反映差分管理表146から指定領域の更新をクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段141に結果を返す。
また、動的ペア設定手段142は、MV・RVペア管理表145にマスタボリューム(MV)に対応する複製ボリューム(RV)が存在しない場合、未使用の複製ボリューム(RV)を検索する。未使用の複製ボリューム(RV)が存在した場合、その複製ボリューム(RV)をマスタボリューム(MV)のペアとしてMV・RVペア管理表145に登録する。
また、動的ペア設定手段142は、クライアントサイト300およびサブサイト200からの複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映領域の反映済みフラグ上げアクセス回数の更新要求について、MV・RVペア管理表145と反映差分管理表146を更新する。
また、先読み手段143は、先読領域割出手段(先読み領域割り出し手段)144を用いて、反映差分管理表146からマスタボリューム(MV)130の領域が未反映の領域でアクセス頻度が高い領域を検索し、MV・RVペア管理表145から該当する領域の複製ボリューム(RV)330を割り出し、領域ロック・転送手段141に該当領域の差分データを複製ボリューム(RV)330に転送することを指示する。
(サブサイトの構成の説明)
サブサイト200は、メインサイト100とクライアントサイト300とを接続するネットワークが通信不能になった場合に、メインサイト100とクライアントサイト300との間を中継するために設けられるものである。このため、サブサイト200にはメインサイト100と同様な構成部分を有している。
サブサイト200のコントローラ240内の領域ロック・転送手段241は、レプリケーとの際に、メインサイト100から受け取ったデータを複製ボリューム(RV)230に書き込み、メインサイト100からの受信データを複製ボリューム(RV)230に反映させた後に、メインサイト100に反映完了の通知とともにMV・RVペア管理表145において複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映差分管理表146において反映領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新を要求する。
また、領域ロック・転送手段241は、クライアントサイト300からアクセスがあった場合に、複製ボリューム(RV)230のデータをクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映させる。
動的ペア設定手段242は、領域ロック・転送手段241から指定された複製ボリューム(RV)330がMV・RVペア管理表245に存在するかを確認し、存在した場合、反映差分管理表246から指定領域の更新をクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段241に結果を返す。
サイト切替管理手段247は、クライアントサイト300のサイト切替手段343から中継要求を受け、要求ボリュームについて、すでにレプリケーションが行われているボリュームがある場合、メインサイト100にMV・RVペア管理表145と反映差分管理表146から、要求を受けたクライアントサイト300についての情報を要求する。そして、サブサイト200内のMV・RVペア管理表245と反映差分管理表246にコピーし、クライアントサイト300のサイト切替手段343に要求受理を通知する。一方、すでにレプリケーションが行われているボリュームがない場合、新たにボリュームを割り当て、そのボリュームをメインサイト100に複製ボリューム(RV)としてMV・RVペア管理表145に追加し、サブサイト200ではマスタボリューム(MV)としてMV・RVペア管理表245に追加し、クライアントサイト300のサイト切替手段343に要求受理を通知する。
MV・RVペア管理表245は、マスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)間でレプリケーションを行っている関係にあるものをペアとして登録する管理表である。また、複製ボリューム(RV)230にアクセスされた最新時刻と反映差分管理表246へのリンクを持っている。
複製ボリューム(RV)230のファイル制御領域231は、ファイルの制御情報が格納されている領域で、ファイルの領域情報を持つ。ファイルデータ領域232は、ファイルのデータが格納されている領域である。
なお、図2は、前述したMV・RVペア管理表と反映差分管理表の構成例を示す図である。図2に示すMV・RVペア管理表は、メインサイトのマスタボリューム(MV)と、クライアントサイト(または)サブサイトの複製ボリューム(RV)の間にペア関係があるどうかを管理するためのものである。
図2に示すMV・RVペア管理表において、マスタボリューム(MV1)と複製ボリューム(RV1)とがペア状態にあり、マスタボリューム(MV2)はペア化されておらず、また、複製ボリューム(RV2)がペア化されていないことが示されている。また、ペア状態にあるマスタボリューム(MV1)と複製ボリューム(RV1)において、複製ボリューム(RV1)からのアクセス時刻t1が記録され、また、マスタボリューム(MV1)から複製ボリューム(RV1)への反映差分管理表へのリンク情報が記録されている。
また、反映差分管理表は、他サイトからのファイルアクセス時に、反映差分管理表を用いてマスタボリューム(MV)内の該当領域が複製ボリューム(RV)に反映されているかどうかを判断するためのものである。この反映差分管理表には、領域(セクタ)ごとに、マスタボリューム(MV)の更新が反映済みか否かの情報、およびアクセス回数の情報が記録されている。
第1の実施例の動作を図3乃至図11を用いて説明する。
図3乃至図6は、クライアントサイト300でアプリケーション(AP)314からファイルを入力オープンしたとき、メインサイト100/クライアントサイト300のストレージ120,320間の連携動作を説明するための図である。以下、図3乃至図6を参照してその処理の流れについて説明する。
図3を参照して、クライアントサイト300のホスト310上のアプリケーション(AP)314からメインサイト100内に存在するファイルのオープンをファイルシステム312に要求する(ステップS101)。
ファイルシステム312内の領域最新化手段313は、ストレージ320のコントローラ340内の領域ロック・転送手段341に対して、複製ボリューム(RV)330内のファイル制御領域331が配置されている領域の最新化を指示する(ステップS102)。
ストレージ320の領域ロック・転送手段341は、メインサイト100に対してファイル制御領域331が配置されている領域の参照ロック取得および最新データの転送を要求する(ステップS103)。
メインサイト100のコントローラ140内の領域ロック・転送手段141は、クライアントサイト300からの要求情報から、マスタボリューム(MV)130内のファイル制御領域131が配置されている領域に参照ロックをする(ステップS104)。
メインサイト100のコントローラ140内の動的ペア設定手段142は、要求情報から、該当するボリュームの複製ボリューム(RV)330と対応する反映差分管理表146へのリンクをMV・RVペア管理表145から取得する(ステップS105)。
続いて、図4を参照して、メインサイト100の動的ペア設定手段142は、取得したリンクをもとに反映差分管理表146を参照し、ファイル制御領域131の更新が複製ボリューム(RV)330に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段141に通知する(ステップS106)。
メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、動的ペア設定手段142から通知された情報をもとに、ファイル制御領域131の更新が、クライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映されていないならば、差分をマスタボリューム(MV)130のファイルデータ領域132から取得し、クライアントサイト300に転送する、もしくは、ファイル制御領域131の更新が複製ボリューム(RV)330に反映されているならば、その旨をクライアントサイト300に通知する(ステップS107)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、受け取ったデータを複製ボリューム(RV)330に書き込む(ステップS108)。
続いて、領域ロック・転送手段341は、メインサイト100の動的ペア設定手段142に、MV・RVペア管理表145における複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映差分管理表146における該当する領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新とを要求し、メインサイト100の動的ペア設定手段142は、その要求に従いMV・RVペア管理表145と反映差分管理表146を更新する(ステップS109)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、ホスト310の領域最新化手段313に対してファイル制御領域331の最新化完了を通知する(ステップS110)。領域最新化手段313は、最新化されたファイル制御領域331からファイルデータ領域332が配置されている領域情報を取得する(ステップS111)。
続いて、図5を参照して、領域最新化手段313は、ストレージ320の領域ロック・転送手段341に対してファイルデータ領域332が配置されている領域の最新化を指示する(ステップS112)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、メインサイト100に対してファイルデータ領域332が配置されている領域の参照ロック取得、ファイル制御領域の参照ロック解放、最新データの転送を要求する(ステップS113)。
メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、要求情報からファイルデータ領域132が配置されている領域に参照ロックをし、ファイル制御領域131の参照ロックを解放する(ステップS114)。
動的ペア設定手段142は、要求情報から該当するボリュームの複製ボリューム(RV)330と対応する反映差分管理表146へのリンクをMV・RVペア管理表145から取得する(ステップS115)。
動的ペア設定手段142は、取得したリンクをもとに反映差分管理表146を参照し、ファイルデータ領域の更新が複製ボリューム(RV)330に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段141に通知する(ステップS116)。
続いて、図6を参照して、メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、動的ペア設定手段142から通知された情報をもとに、ファイルデータ領域132の更新が複製ボリューム(RV)330に反映されていないならば、差分をマスタボリューム(MV)130から取得し、クライアントサイト300に転送する、もしくは、ファイルデータ領域132の更新が複製ボリューム(RV)330に反映されているならば、その旨をクライアントサイト300に通知する(ステップS117)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、受け取ったデータを複製ボリューム(RV)330に書き込む(ステップS118)。
続いて、領域ロック・転送手段341は、メインサイト100の動的ペア設定手段142に対して、MV・RVペア管理表145における複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映差分管理表146における該当する領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新とを要求し、メインサイト100の動的ペア設定手段142は、その要求に従いMV・RVペア管理表145と反映差分管理表146を更新する(ステップS119)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、メインサイト100に対してファイルデータ領域132の参照ロック開放を要求する(ステップS120)。メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、ファイルデータ領域132の参照ロックを解放する(ステップS121)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、ホストの領域最新化手段313に対して、ファイルデータ領域332の最新化完了を通知する(ステップS122)。領域最新化手段313は、アプリケーション(AP)314に対してファイルシステム312を通じ、ファイルのオープンが完了したことを通知する(ステップS123)。
このように、図4乃至図6に示した手順により、メインサイト100内のマスタボリューム(MV)130の内容と、クライアントサイト300内の複製ボリューム(RV)330の内容とが一致していることが確認され、その後に、アプリケーション(AP)314に対して、複製ボリューム(RV)330内のファイルがオープンされる。
なお、図7は、マスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)のペアが存在せず、未使用の複製ボリューム(RV)が存在する場合についての説明である。図7では、上記図3におけるステップS101〜ステップS105、図4、図5および図6におけるステップS107〜ステップS123においては同様の処理を行い、図4におけるステップS106が以下の処理に変更になる。
図7を参照して、動的ペア設定手段142は、MV・RVペア管理表145を参照したときに、マスタボリューム(MV)130に対応する複製ボリューム(RV)がない場合、MV・RVペア管理表145から未使用の複製ボリューム(RV)を探し、マスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)ペアを生成し、MV・RVペア管理表145に登録する。そして、その複製ボリューム(RV)と対応する反映差分管理表146へのリンクをMV・RVペア管理表145から取得する(ステップS106a)。
続いて、動的ペア設定手段142は、取得したリンクをもとに反映差分管理表146を割り出し、マスタボリューム(MV)のデータを複製ボリューム(RV)に反映していない状態に初期化する。そして、その反映差分管理表146を参照し、ファイル制御領域の更新が複製ボリューム(RV)に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段341に通知する(ステップS106b)。
また、図8は、マスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)のペアが存在せず、未使用の複製ボリューム(RV)が存在しない場合についての説明である。図8では、前述の図3におけるステップS101〜ステップS105、図4、図5および図6におけるステップS107〜ステップS123においては同様の処理を行い、図4におけるステップS106が以下の処理に変更になる。
図8を参照して、動的ペア設定手段142は、MV・RVペア管理表145を参照したときに、マスタボリューム(MV)に対応した複製ボリューム(RV)がなく、未使用の複製ボリューム(RV)もない場合、クライアントサイト300からアクセスの可能性が低いマスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)ペアをMV・RVペア管理表145から削除し、要求されたマスタボリューム(MV)と開放された複製ボリューム(RV)とでマスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)ペアを生成し、MV・RVペア管理表145に登録する。そして、その複製ボリューム(RV)と対応する反映差分管理表146へのリンクをMV・RVペア管理表145から取得する(ステップS106a)。
続いて、動的ペア設定手段142は、取得したリンクをもとに反映差分管理表146を割り出し、マスタボリューム(MV)のデータを複製ボリューム(RV)に反映していない状態に初期化する。そして、その反映差分管理表146を参照し、ファイル制御領域の更新が複製ボリューム(RV)に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段341に通知する(ステップS106b)。
また、図9は、クライアントサイト300に新たな複製ボリューム(RV)を追加した場合について説明するための図である。なお、図9に示すクライアントサイト300内のコントローラ340内には、動的ペア設定手段345が追加されている。
図9を参照して、まず、クライアントサイト300のストレージ320に、新たな複製ボリューム(RV2)330aを追加する(ステップS201)。
次に、クライアントサイト300の動的ペア設定手段345は、新たに追加された複製ボリューム(RV2)300aをメインサイト100に通知する(ステップS202)。
メインサイト100の動的ペア設定手段142は、通知された複製ボリューム(RV2)300aをMV・RVペア管理表145に登録する(ステップS203)。
図10は、メインサイト100に新たなマスタボリューム(MV)を追加した場合についての説明である。
図10を参照して、まず、メインサイト100のストレージ120に、新たなマスタボリューム(MV2)130aを追加する(ステップS301)。
次に、メインサイト100の動的ペア設定手段142は、新たに追加されたマスタボリューム(MV2)130aをMV・RVペア管理表145に登録する(ステップS302)。
以上説明したように、本発明の複製ボリュームの動的生成システムにおいては、クライアントサイト300からメインサイトのマスタボリューム(MV)130にファイルアクセスが行われる場合に、メインサイト100の領域ロック・転送手段141およびクライアントサイト300の領域ロック・転送手段341により、マスタボリューム(MV)130に対する参照ロックとクライアントサイト300に対する最新データの転送が行われる。
この場合に、メインサイト100の動的ペア設定手段142は、マスタボリューム(MV)130と複製ボリューム(RV)330とのペア関係を動的に設定する。例えば、マスタボリューム(MV)130に対応する複製ボリューム(RV)がない場合、MV・RVペア管理表145から未使用の複製ボリューム(RV)を探し、マスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)ペアを生成し、MV・RVペア管理表145に登録する。また、未使用の複製ボリューム(RV)がない場合は、クライアントサイト300からアクセスの可能性が低いマスタボリューム(MV)・複製ボリューム(RV)ペアをMV・RVペア管理表145から削除し、要求されたマスタボリューム(MV)と開放された複製ボリューム(RV)とでペア関係を生成し、MV・RVペア管理表145に登録する。
これにより、マスタボリューム(MV)130と複製ボリューム(RV)330とにペア関係がない場合においても、このペア関係を動的に設定し、クライアントサイト300に最新のデータを送信することができる。
以上、第1の実施例について説明したが、複製ボリュームの動的生成システム1は、マスタボリューム(MV)130とクライアントサイトの複製ボリューム(RV)130とのペア関係を、クライアントサイトからメインサイトへのファイルアクセスが行われる際に、動的に設定する動的ペア設定手段142を、有して構成される。
これにより、マスタボリューム(MV)130とクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330とにペア関係がない場合においても、このペア関係を動的に設定し、クライアントサイト300に最新のデータを送信することができる。
また、複製ボリュームの動的生成システム1は、さらに、サブサイト200を備え、マスタボリューム(MV)130とサブサイト200の複製ボリューム(RV)230とのペア関係を、サブサイト200からメインサイト100へのファイルアクセスが行われる際に、動的に設定する動的ペア設定手段142を有して構成される。
これにより、マスタボリューム(MV)130とサブサイト200の複製ボリューム(RV)230とにペア関係がない場合においても、このペア関係を動的に設定し、サブサイト200に最新のデータを送信することができる。
次に、本発明の第2の実施例として、事前にメインサイトからクライアントサイトおよびサブサイトへレプリケーションを行う例について説明する。
前述のように、レプリケーションには、クライアントサイトの要求があってから最新のデータをメインサイトに要求する方法と、要求に関係なくすべてのデータをクライアントサイトに転送しておく方法とがある。前者はアクセスがあるごとにメインサイトから最新のデータとの差分を要求しなければならないため、データへのアクセスの間隔が長いと最新データとの差分が大きくなり、転送データが増えてしまう問題があり、一方、後者はサブサイトにおいてアクセス頻度の低いデータを含めてすべてのデータ転送を行わなければならないという問題があった。
本発明の第2の実施例では、メインサイトではクライアントサイトまたはサブサイトからのアクセスについて、ストレージが一定の領域(例えばセクタ)ごとにアクセス頻度の情報を持ち、ネットワーク回線の利用頻度が低いときに、そのアクセス頻度の情報をもとに事前にメインサイトからクライアントサイトおよびサブサイトへレプリケーションを行えようにしている。
以下、本発明の第2の実施例について、その処理動作について説明する。
図11は、アクセス頻度による先読みについての説明するための図である。以下、図11を参照して、その処理の流れについて説明する。
メインサイト100の先読み手段143は、先読領域割出手段144を用いて、反映差分管理表146を参照し、マスタボリューム(MV)130の更新が反映されていない領域で、アクセス回数が多い領域を割り出す(ステップS401)。
メインサイト100の先読み手段143は、MV・RVペア管理表145を参照し、割り出した領域の複製ボリューム(RV)を取得し、領域ロック・転送手段141に該当する領域の転送を指示する(ステップS402)。
メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、マスタボリューム(MV)130から該当する領域データを取得する(ステップS403)。
メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、クライアントサイト300に取得した領域データを転送する(ステップS404)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、メインサイト100から受信したデータを複製ボリューム(RV)330に書き込む(ステップS405)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、メインサイト100に該当する領域のデータを複製ボリューム(RV)330に反映したことを通知する(ステップS406)。
メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、動的ペア設定手段142に該当領域について複製ボリューム(RV)330の反映が完了したことを通知し、動的ペア設定手段142は、反映差分管理表146内の該当する領域について差分反映済みとして更新する(ステップS407)。
これにより、ネットワーク回線の利用頻度が低いときに、アクセス頻度の情報をもとに事前にメインサイトからクライアントサイトおよびサブサイトへレプリケーションを行えようになる。
以上、第2の実施例について説明したが、この第2の実施例においては、メインサイト100は、ペア関係を記述するMV・RVペア管理表145と、MV・RVペア管理表145に記述されたペア関係に関連付けされると共に、マスタボリューム(MV)130へのファイルアクセスでアクセスされた領域のアクセス頻度を記憶する反映差分管理表146と、反映差分管理表146から各マスタボリューム(MV)130のアクセス頻度が高い領域を割り出す先読領域割出手段144と、先読領域割出手段144を用いて読み出されたアクセス頻度の情報に基づいて、アクセス頻度の高いデータを予めペア関係を有するクライアントサイト300、およびサブサイト200に送信する先読み手段143と、を備え、先読み手段143は、アクセス頻度が高いと判定されたマスタボリューム(MV)130中の領域について、当該領域の送信すべきデータをネットワーク回線の空いているときに、クライアントサイト300、およびサブサイト200に送信する。
これにより、ネットワーク回線の利用頻度が低いときに、アクセス頻度の情報をもとに事前にメインサイトからクライアントサイトおよびサブサイトへレプリケーションを行えようになる。
次に、本発明の第3の実施例として、メインサイトとメインサイトにアクセスしているクライアントサイトの間のネットワーク回線が不通になった場合の例について説明する。
前述のように、メインサイトにアクセスするクライアントサイトにおいて、メインサイトとクライアントサイト間のネットワーク回線が不通になったことにより、マスタボリューム(MV)へのアクセスが不可能になった場合、サブサイトの複製ボリューム(RV)にアクセスを切り替えても、マスタボリューム(MV)の全更新が複製ボリューム(RV)へ反映されない限り、ファイルの不整合のため、アクセスできない問題があった。
このため、第3に実施例では、メインサイト100と、メインサイトにアクセスしているクライアントサイト300との間のネットワーク回線が不通になった場合に、サブサイト200のストレージを中継として、そのままメインサイト100へのファイルアクセスを継続して行う場合の例である。
以下、第3の実施例における処理動作について説明する。
図12乃至図19は、第3の実施例における処理動作について説明するための図であり、以下図12乃至図19を参照して、その処理の流れについて説明する。
図12を参照して、クライアントサイト300のホスト上のアプリケーション(AP)314から、メインサイト100内に存在するファイルのオープンをファイルシステム312に要求する(ステップS501)。
ファイルシステム312の領域最新化手段313は、ストレージ320の領域ロック・転送手段341に対してファイル制御領域が配置されている領域の最新化を指示する(ステップS502)。
ストレージ320内の領域ロック・転送手段341は、メインサイト100に対してファイル制御領域が配置されている領域の最新化を要求するが、通信障害検知手段342から通信不能であることを認識し、サイト切替手段343に他サイトへの中継の要求を指示する(ステップS503)。
サイト切替手段343は、サブサイト200に対し、メインサイト100への中継を要求する(ステップS504)。
サブサイト200のサイト切替管理手段247は、メインサイト100に対して、要求を受けたクライアントサイト300の情報(MV・RVペア管理表145からペアとなっているマスタボリューム(MV)とそのマスタボリューム(MV)の反映差分管理表146)から情報を取得する(ステップS505)。
サイト切替管理手段247は、取得したクライアントサイト300の情報について、次の処理を行う。
クライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330とペアになっているマスタボリューム(MV)130について、サブサイト200において同じマスタボリューム(MV)130とペアになっている複製ボリューム(RV)230を割り出し、その割り出したサブサイト200の複製ボリューム(RV)230をマスタボリューム(MV)として、クライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330とペアを生成し、MV・RVペア管理表245に登録する。続いて、取得した反映差分表をそのMV・RVペア管理表245に登録する(ステップS506)。
サブサイト200のサイト切替管理手段247は、クライアントサイト300に対して、中継の要求を受け付けたことを通知する(ステップS507)。
続いて、図13を参照して、クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、サブサイト200に対して、メインサイト100のファイル制御領域が配置されている領域の最新化を要求する(ステップS508)。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、クライアントサイト300から受信した情報からメインサイト100への要求と認識し、サイト切替管理手段247に要求を転送するサイト情報の返却を指示する(ステップS509)。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、サイト切替管理手段247から得た転送するサイト情報をもとに、メインサイト100に対して、ファイル制御領域の参照ロック取得と最新データの転送を要求する(ステップS510)。
図13のステップS511〜図14のステップS518までの一連の動作は、前述の図3のステップS104〜図4のステップS109までの動作と、クライアントサイト300をサブサイト200に置き換える以外は、同様である。
すなわち、メインサイト100のコントローラ140内の領域ロック・転送手段141は、要求情報から、マスタボリューム(MV)130内のファイル制御領域が配置されている領域に参照ロックをする(ステップS511)。
メインサイト100のコントローラ140内の動的ペア設定手段142は、要求情報から、該当するボリュームの複製ボリューム(RV)と対応する反映差分管理表146へのリンクをMV・RVペア管理表145から取得する(ステップS512)。
メインサイト100の動的ペア設定手段142は、取得したリンクをもとに反映差分管理表146を参照し、ファイル制御領域131の更新が複製ボリューム(RV)330に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段141に通知する(ステップS513)。
続いて、図14を参照して、メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、動的ペア設定手段142から通知された情報をもとに(ステップS514)、ファイル制御領域131の更新が、サブサイト200の複製ボリューム(RV)230に反映されていないならば、差分をマスタボリューム(MV)130のファイルデータ領域132から取得し(ステップS515)、サブサイト200に転送する(ステップS516)、もしくは、ファイル制御領域131の更新が複製ボリューム(RV)230に反映されているならば、その旨をサブサイト200に通知する。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、受け取ったデータを複製ボリューム(RV)230に書き込む(ステップS517)。
続いて、領域ロック・転送手段241は、メインサイト100の動的ペア設定手段142に、MV・RVペア管理表145における複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映差分管理表146における該当する領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新とを要求し、メインサイト100の動的ペア設定手段142は、その要求に従いMV・RVペア管理表145と反映差分管理表146を更新する(ステップS518)。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、クライアントサイト300に応答するため、サイト切替管理手段247に対して、要求の応答を転送するサイトとそのサイトの複製ボリューム(RV)の情報の返却(送付)を指示する(ステップS519)。
続いて説明する図14のステップS520〜図16のステップS530までの一連の動作は、前述の図3のステップS105〜図5のステップS113までの動作と、メインサイト100をサブサイト200に置き換える以外は、同様である。
すなわち、図14において、動的ペア設定手段242は、中継の複製ボリューム(RV)230をマスタボリューム(MV)とし、新たに登録された複製ボリューム(RV)とのペアを生成し、MV・RVペア管理表245に登録する(ステップS520)。また、動的ペア設定手段242は、反映差分管理表246を、MV・RVペア管理表245に登録する(ステップS521)。
続いて、図15を参照して、動的ペア設定手段242は、反映差分管理表246を参照し、ファイル制御領域231の更新が、クライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段241に通知する(ステップS522)。
領域ロック・転送手段241は、動的ペア設定手段242から通知された情報をもとに、ファイル制御領域231の更新が、クライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映されていないならば、差分を複製ボリューム(RV)230のファイル制御領域231から取得し(ステップS523)、クライアントサイト300に転送する(ステップS524)、もしくは、ファイル制御領域231の更新が複製ボリューム(RV)230に反映されているならば、その旨をクライアントサイト300に通知する。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、受け取ったデータを複製ボリューム(RV)330に書き込む(ステップS525)。
続いて、クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、サブサイト200の動的ペア設定手段242に、MV・RVペア管理表245における複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映差分管理表246における該当する領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新とを要求し、サブサイト200の動的ペア設定手段242は、その要求に従いMV・RVペア管理表245と反映差分管理表246を更新する(ステップS526)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、ホスト310の領域最新化手段313に対してファイル制御領域331の最新化完了を通知する(ステップS527)。
続いて、図16を参照して、領域最新化手段313は、最新化されたファイル制御領域331からファイルデータ領域332が配置されている領域情報を取得する(ステップS528)。
領域最新化手段313は、ストレージ320の領域ロック・転送手段341に対してファイルデータ領域が配置されている領域の最新化を指示する(ステップS529)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、サブサイト200に対してファイルデータ領域が配置されている領域の参照ロック取得、ファイル制御領域の参照ロック解放、最新データの転送を要求する(ステップS530)。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、クライアントサイト300から受信した情報からメインサイト100への要求と認識し、サイト切替管理手段247に要求を転送するサイトの情報の返却を指示する(ステップS531)。
なお、以下に説明する図16のステップS532〜図17のステップS540までの一連の処理動作は、前述の図5のステップS113〜図6のステップS119までの動作と、クライアントサイト300をサブサイト200に置き換える以外は、同様である。
すなわち、図16において、サブサイト200の領域ロック・転送手段341は、メインサイト100に対してファイルデータ領域が配置されている領域の参照ロック取得、ファイル制御領域の参照ロック解放、最新データの転送を要求する(ステップS532)。
メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、要求情報からファイルデータ領域132が配置されている領域に参照ロックをし、ファイル制御領域131の参照ロックを解放する(ステップS533)。
動的ペア設定手段142は、要求情報から該当するボリュームの複製ボリューム(RV)と対応する反映差分管理表146へのリンクをMV・RVペア管理表145から取得する(ステップS534)。
動的ペア設定手段142は、該当する領域の差分の有無を参照する(ステップS535)。すなわち、動的ペア設定手段142は、取得したリンクをもとに反映差分管理表146を参照する。
続いて、図17を参照して、動的ペア設定手段142は、ファイル制御領域131の更新がサブサイト200の複製ボリューム(RV)230に反映されているかを確認し、領域ロック・転送手段141に通知する(ステップS536)。
領域ロック・転送手段141は、動的ペア設定手段142から通知された情報をもとに、ファイルデータ領域132の更新がサブサイト200の複製ボリューム(RV)230に反映されていないならば、差分をマスタボリューム(MV)から取得し(ステップS537)、サブサイト200に転送する(ステップS538)。もしくは、ファイルデータ領域132の更新が複製ボリューム(RV)に反映されているならば、その旨をサブサイト200に通知する。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、受け取ったデータを複製ボリューム(RV)220に書き込む(ステップS539)。
続いて、領域ロック・転送手段241は、メインサイト100の動的ペア設定手段142に対して、MV・RVペア管理表145における複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映差分管理表146における該当する領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新とを要求し、メインサイト100の動的ペア設定手段142は、その要求に従いMV・RVペア管理表145と反映差分管理表146を更新する(ステップS541)。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、クライアントサイト300に応答するため、サイト切替管理手段247に対して、要求の応答を転送するサイトとそのサイトの複製ボリューム(RV)の情報の返却を指示する(ステップS541)。
なお、以下の説明において、図17のステップS542〜図18のステップS548までの一連の動作は、前述の図5のステップS115〜図6のステップS119までの動作と、メインサイト100をサブサイト200に置き換える以外は、同様である。
すなわち、図17において、動的ペア設定手段242は、要求情報から該当するボリュームの複製ボリューム(RV)230と対応する反映差分管理表246へのリンクをMV・RVペア管理表245から取得する(ステップS542)。
動的ペア設定手段242は、該当する領域の差分の有無を参照する(ステップS543)。すなわち、取得したリンクをもとに反映差分管理表246を参照し、ファイル制御領域の更新がクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映されているかを確認する。
続いて、図18を参照して、動的ペア設定手段242は、該当する領域の差分の有無を参照し、該当する領域の差分の有無を領域ロック・転送手段241に通知する(ステップS544)。
領域ロック・転送手段241は、動的ペア設定手段242から通知された情報をもとに、ファイルデータ領域232の更新がクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330に反映されていないならば、差分をサブサイト200内の複製ボリューム(RV)230から取得し(ステップS545)、クライアントサイト300に転送する(ステップS546)。または、ファイルデータ領域132の更新が複製ボリューム(RV)330に反映されているならば、その旨をクライアントサイト300に通知する。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、受け取ったデータを複製ボリューム(RV)330に書き込む(ステップS547)。
続いて、クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、サブサイト200の動的ペア設定手段242に対して、MV・RVペア管理表245における複製ボリューム(RV)アクセス時刻の更新と、反映差分管理表246における該当する領域の反映済みフラグを上げることとアクセス回数の更新とを要求し(ステップS548)、サブサイト200の動的ペア設定手段242は、その要求に従いMV・RVペア管理表245と反映差分管理表246を更新する。
続いて、図19を参照して、クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、サブサイト200に対して、メインサイト100のファイルデータ領域が配置されている領域の参照ロック解放を要求する(ステップS549)。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、クライアントサイト300から受信した情報からメインサイト100への要求と認識し、サイト切替管理手段247に要求を転送するサイト情報の返却を指示する(ステップS550)。
サブサイト200の領域ロック・転送手段241は、サイト切替管理手段247から得た転送するサイト情報をもとに、メインサイト100に対して、ファイルデータ領域の参照ロック解除を要求する(ステップS551)。
メインサイト100の領域ロック・転送手段141は、ファイルデータ領域132の参照ロックを解放する(ステップS552)。
クライアントサイト300の領域ロック・転送手段341は、ホストの領域最新化手段313に対して、ファイルデータ領域332の最新化完了を通知する(ステップS553)。
領域最新化手段313は、アプリケーション(AP)314に対してファイルシステム312を通じ、ファイルのオープンが完了したことを通知する(ステップS554)。
これにより、メインサイトとメインサイトにアクセスしているクライアントサイトの間のネットワーク回線が不通になった場合、別のネットワーク回線で接続されているサブサイトのストレージを中継としてレプリケーションを行うことで、メインサイトのファイルのアクセスを継続することできる。
以上説明したように、この第3の実施例においては、複製ボリュームの動的生成システム1は、メインサイト100と通信ネットワークを介して接続されると共に、メインサイト100のマスタボリューム(MV)130の内容をレプリケートする複製ボリューム(RV)230を記憶部に有するサブサイト200を備える。
そして、クライアントサイト300は、メインサイト100との間のネットワーク回線が不通になったことを検知する通信障害検知手段342と、通信障害検知手段342によりネットワーク回線が不通になったことを検知した場合に、サブサイト200にアクセス先を切り替えるサイト切替手段343と、を有する。
また、サブサイト200は、クライアントサイト300のサイト切替手段343からの切り替え要求を受けて、メインサイト100とクライアントサイト100とを中継するための情報を取得するサイト切替管理手段247と、メインサイト100のマスタボリューム(MV)130とクライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330との間のレプリケーションを中継する領域ロック・転送手段と、を有する。
そして、サブサイト200は、クライアントサイト300とメインサイト100との通信ネットワーク回線が不通になった通知を受けて、メインサイト100のマスタボリューム(MV)130と、クライアントサイト300の複製ボリューム(RV)330との間のレプリケーションを中継する。
これにより、メインサイトとメインサイトにアクセスしているクライアントサイトの間のネットワーク回線が不通になった場合、別のネットワーク回線で接続されているサブサイトのストレージを中継として、そのままメインサイトのファイルのアクセスを継続することできる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、図1乃至図19で説明した本発明のすべての方法において、同一のファイルシステム312を各OS上に移植することで、OSのプラットフォームに依存しないでメインサイト100のストレージ内のファイルにアクセスが可能であるように構成することができる。
また、上述のメインサイト100、クライアントサイト300、およびサブサイト200は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、メインサイト100、クライアントサイト300、およびサブサイト200における、各処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の複製ボリュームの動的生成システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1・・・複製ボリュームの動的生成システム、100・・・メインサイト、110・・・ホストコンピュータ(ホスト)、120・・・ストレージ、131・・・ファイル制御領域、132・・・ファイルデータ領域、140・・・コントローラ、141・・・領域ロック・転送手段、142・・・動的ペア設定手段、143・・・先読み手段、144・・・先読領域割出手段、145・・・MV・RVペア管理表、146・・・反映差分管理表、200・・・サブサイト、210・・・ホストコンピュータ(ホスト)、220・・・ストレージ、231・・・ファイル制御領域、232・・・ファイルデータ領域、240・・・コントローラ、241・・・領域ロック・転送手段、242・・・動的ペア設定手段、245・・・MV・RVペア管理表、246・・・反映差分管理表、247・・・サイト切替管理手段、300・・・クライアントサイト、310・・・ホストコンピュータ(ホスト)、312・・・ファイルシステム、313・・・領域最新化手段、320・・・ストレージ、330・・・複製ボリューム(RV)、331・・・ファイル制御領域、332・・・ファイルデータ領域、340・・・コントローラ、341・・・領域ロック・転送手段、342・・・通信障害検知手段、343・・・サイト切替手段、345・・・動的ペア設定手段

Claims (5)

  1. 複数のマスタボリューム(MV)を記憶部に有するメインサイトと、前記マスタボリュームの内容をレプリケートする複製ボリューム(RV)を記憶部に有するクライアントサイトとがネットワークで接続されて構成されると共に、前記マスタボリューム(MV)と前記複製ボリューム(RV)とでペア関係が設定される複製ボリュームの動的生成システムであって、
    前記マスタボリューム(MV)と前記クライアントサイトの複製ボリューム(RV)とのペア関係を、クライアントサイトからメインサイトへのファイルアクセスが行われる際に、動的に設定する動的ペア設定手段を、
    備えることを特徴とする複製ボリュームの動的生成システム。
  2. 前記複製ボリュームの動的生成システムは、
    さらに、前記メインサイトと前記通信ネットワークを介して接続されると共に、前記メインサイトのマスタボリューム(MV)の内容をレプリケートする複製ボリューム(RV)を記憶部に有するサブサイトを備え、
    前記マスタボリューム(MV)と前記サブサイトの複製ボリューム(RV)とのペア関係を、サブサイトからメインサイトへのファイルアクセスが行われる際に、動的に設定する動的ペア設定手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載の複製ボリュームの動的生成システム。
  3. 前記メインサイトは、
    前記ペア関係を記述するMV・RVペア管理表と、
    前記MV・RVペア管理表に記述されたペア関係に関連付けされると共に、前記マスタボリューム(MV)へのファイルアクセスでアクセスされた領域のアクセス頻度を記憶する反映差分管理表と、
    前記反映差分管理表から各マスタボリューム(MV)のアクセス頻度が高い領域を割り出す先読領域割出手段と、
    前記先読領域割出手段を用いて読み出されたアクセス頻度の情報に基づいて、アクセス頻度の高いデータを予め前記ペア関係を有するクライアントサイト、およびサブサイトに送信する先読み手段と、
    を備え、
    前記先読み手段は、アクセス頻度が高いと判定されたマスタボリューム(MV)中の領域について、当該領域の送信すべきデータをネットワーク回線の空いているときに、前記クライアントサイト、およびサブサイトに送信すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の複製ボリュームの動的生成システム。
  4. 前記複製ボリュームの動的生成システムは、
    前記メインサイトと前記通信ネットワークを介して接続されると共に、前記メインサイトのマスタボリューム(MV)の内容をレプリケートする複製ボリューム(RV)を記憶部に有するサブサイトを備え、
    前記クライアントサイトは、
    メインサイトとの間のネットワーク回線が不通になったことを検知する通信障害検知手段と、
    前記通信障害検知手段により前記ネットワーク回線が不通になったことを検知した場合に、前記サブサイトにアクセス先を切り替えるサイト切替手段と、
    を備え、
    前記サブサイトは、
    前記クライアントサイトのサイト切替手段からの切り替え要求を受けて、前記メインサイトとクライアントサイトとを中継するための情報を取得するサイト切替管理と、
    前記メインサイトのマスタボリューム(MV)と前記クライアントサイトの複製ボリューム(RV)との間のレプリケーションを中継する領域ロック・転送手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の複製ボリュームの動的生成システム。
  5. 複数のマスタボリューム(MV)を記憶部に有するメインサイトと、前記マスタボリュームの内容をレプリケートする複製ボリューム(RV)を記憶部に有するクライアントサイトとがネットワークで接続されて構成されると共に、前記マスタボリューム(MV)と前記複製ボリューム(RV)とでペア関係が設定される複製ボリュームの動的生成システムにおける動的ペア設定方法であって、
    前記メインサイトにより、
    前記マスタボリューム(MV)と前記複製ボリューム(RV)とのペア関係を、クライアントサイトからメインサイトへのファイルアクセスが行われる際に、動的に設定する動的ペア設定手順が、
    行われることを特徴とする動的ペア設定方法。
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