JP2010165071A - 定電圧電源 - Google Patents

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JP2010165071A JP2009005141A JP2009005141A JP2010165071A JP 2010165071 A JP2010165071 A JP 2010165071A JP 2009005141 A JP2009005141 A JP 2009005141A JP 2009005141 A JP2009005141 A JP 2009005141A JP 2010165071 A JP2010165071 A JP 2010165071A
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Abstract

【課題】駆動能力の高いブーストトランジスタを有する定電圧電源を提供する。
【解決手段】第1電極が電圧入力端子11に接続され、第2電極が電圧出力端子12に接続された絶縁ゲート電界効果トランジスタM1と、電圧入力端子11と基準電圧端子13との間に接続され、負の温度依存性を有する電圧を生成して絶縁ゲート電界効果トランジスタM1のバックゲートに印加し、絶縁ゲート電界効果トランジスタM1のしきい値を変化させるしきい値可変手段14と、電圧出力端子12と基準電位端子13との間に接続された抵抗R1、R2の直列回路を有し、電圧出力端子12の出力電圧Voutを分圧する分圧回路15と、一方の入力端子が分圧回路15の分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧発生回路16に接続され、出力端子が絶縁ゲート電界効果トランジスタM1のゲートに接続された差動増幅器17と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、定電圧電源に関する。
定電圧電源は、電源と負荷との間に出力電圧調整用のブーストトランジスタを直列に接続し、ブーストトランジスタの導通を制御することにより、一定の出力電圧を負荷に供給している。
CMOSトランジスタで構成される定電圧電源は、低入出力間電圧差(ロードロップアウトプット特性)で大電流を出力するためにブーストトランジスタとして、駆動能力の大きいMOSトランジスタが要求されている。
駆動能力の大きいMOSトランジスタは、MOSトランジスタのサイズを大きくすることにより得られるが、チップサイズの増大を招くという問題がある。
駆動能力の大きいMOSトランジスタは、MOSトランジスタのしきい値を低くすることにより得られるが、しきい値を低くするとリーク電流が増加し、オフ時の電力損失の増大を招くという問題がある。
また、MOSトランジスタのしきい値は負の温度依存性を有しているので、使用温度が低い環境においては、MOSトランジスタのしきい値の増大が、駆動能力を減ずる方向に作用する問題がある。
一方、温度が変動した場合に、それぞれの温度についてオフ時のリーク電流を最小にする半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された半導体装置は、MOSトランジスタをゲート電圧によって不活性状態とする制御電圧を生成する電圧制御回路を有している。
電圧制御回路は、デバイス温度に応じてMOSトランジスタが不活性状態である場合に流れるリーク電流が略最小値となるように制御電圧として、MOSトランジスタのゲート端子に供給される第1の制御電圧と、MOSトランジスタのバックゲート端子に供給される第2の制御電圧とのうち少なくとも一方を生成する。
第1の制御電圧と第2の制御電圧とは、温度に応じて電圧値が互いに逆方向に変動するように制御され、第2の制御電圧は温度の上昇に応じて降圧され、第1の電圧は温度の上昇に応じて昇圧されている。
然しながら、特許文献1に開示された方法は、温度が上昇した場合のMOSトランジスタのリーク電流を最小にするのが主眼で有り、温度が低下したときのMOSトランジスタの駆動能力に関しては、何ら開示も示唆もしていない。
特開2007−164960号公報
本発明は、駆動能力の高いブーストトランジスタを有する定電圧電源を提供する。
本発明の一態様の定電圧電源は、第1電極が電圧入力端子に接続され、第2電極が電圧出力端子に接続された絶縁ゲート電界効果トランジスタと、前記電圧入力端子と基準電圧端子との間に接続され、負の温度依存性を有する電圧を生成して前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのバックゲートに印加し、前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのしきい値を変化させるしきい値可変手段と、前記電圧出力端子と基準電圧端子との間に接続された抵抗の直列回路を有し、前記電圧出力端子の出力電圧を分圧する分圧回路と、一方の入力端子が前記分圧回路の分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧発生回路に接続され、出力端子が前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに接続された差動増幅器と、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、駆動能力の高いブーストトランジスタを有する定電圧電源が得られる。
本発明の実施例1に係る定電圧電源を示す回路図。 本発明の実施例に係る定電圧電源に用いられるMOSトランジタスの温度とリーク電流の関係を説明するための図。 本発明の実施例に係る定電圧電源の効果を比較例と対比して説明するための図で、図3(a)はバックゲート電圧の温度依存性を説明するための図、図3(b)はしきい値の温度依存性を説明するための図、図3(c)は駆動能力の温度依存性を説明するための図、図3(d)はリーク電流の温度依存性を説明するための図。 本発明の実施例1に係る定電圧電源に用いられる負の温度依存性を有する定電流源を示す回路図。 本発明の実施例1に係る別の定電圧電源を示す回路図。 本発明の実施例2に係る定電圧電源を示す回路図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1に係る定電圧電源について図1乃至図3を用いて説明する。図1は定電圧電源の構成を示す回路図、図2はMOSトランジスタの温度とリーク電流の関係を説明するための図、図3は定電圧電源の効果を比較例と対比して説明するための図で、図3(a)はバックゲート電圧の温度依存性を説明するための図、図3(b)はしきい値の温度依存性を説明するための図、図3(c)は駆動能力の温度依存性を説明するための図、図3(d)はリーク電流の温度依存性を説明するための図である。
図1に示すように、本実施例の定電圧電源10は、ブーストトランジスタとしてソース(第1電極)が電圧入力端子11に接続され、ドレイン(第2電極)が電圧出力端子12に接続されたPチャネルMOSトランジスタM1(以後、単にMOSトランジスタM1という)と、電圧入力端子11と接地端子(基準電圧端子)13との間に接続され、負の温度依存性を有する電圧を生成してMOSトランジスタM1のバックゲートに印加し、MOSトランジスタM1のしきい値を変化させるしきい値可変手段14と、電圧出力端子12と接地端子13との間に接続された抵抗R1、R2の直列回路を有し、電圧出力端子12の出力電圧Voutを分圧する分圧回路15と、非反転入力端子(一方の入力端子)が分圧回路15の分圧点に接続され、反転入力端子(他方の入力端子)が基準電圧発生回路16に接続され、出力端子がMOSトランジスタM1のゲートに接続された差動増幅器17と、を具備している。
更に、定電圧電源10は、ソースが電圧入力端子11に接続され、ドレインがMOSトランジスタM1のゲートに接続されたPチャネルMOSトランジスタM2(以後、単にMOSトランジスタM2という)と、外部から入力される外部制御信号Vcexに応じた内部制御信号Vcinを基準電圧発生回路16、差動増幅器17、およびMOSトランジスタM2のゲートに出力する制御回路18を具備している。
電圧入力端子11には、例えば電圧Vinが6Vの電源(図示せず)が接続されている。電圧出力端子12には、負荷(図示せず)、例えば動作電圧が1.5Vの集積回路が接続されている。
MOSトランジスタM1は、大きな電流、例えば200mA程度を出力するパワートランジスタである。MOSトランジスタM2は、スイッチング用の小信号トランジスタである。
基準電圧発生回路16は基準電圧Vrefとして、例えば出力電圧が1.25Vのバンドギャップ電圧Vbgを出力するバンドギャップ電圧源である。
周知のように、MOSトランジスタM1と、分圧回路15と、差動増幅器17とによりフィードバックループが形成され、出力電圧Voutを分圧した帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefに等しくなるようにMOSトランジスタM1のゲート電圧が制御されるので、所定の出力電圧Voutが得られる。
ここで、抵抗R1と抵抗R2の比を、R1:R2=1:5とすることにより、出力電圧Vout=1.5Vが得られる。
抵抗R1および抵抗R2を低くするほど分圧回路15の消費電流が増えるので、消費電流を抑えるために、抵抗R1および抵抗R2を高く、例えばR1=1MΩ、R2=5MΩ程度とすることが好ましい。
制御回路18は外部制御信号Vcexにより定電圧電源10をオン、またはオフするために設けられている。制御回路18は、定電圧電源10をオフするときに“L”レベルの内部制御信号Vcinを出力し、基準電圧発生回路16、差動増幅器17に内蔵されているNチャネルMOSトランジスタを用いたスイッチをオフにし、MOSトランジスタM2をオンにする。
これにより、基準電圧発生回路16、差動増幅器17の動作電流がオフされ、MOSトランジスタM1のゲート電圧が電源の電圧Vinレベルに引き上げられてMOSトランジスタM1がオフされる。
しきい値可変手段14は、抵抗R3と定電流源19との直列回路を具備し、抵抗R3と定電流源19との接続ノードN1にMOSトランジスタM1のバックゲートが接続されている。
抵抗R3および定電流源19の少なくとも一方が、負の温度依存性を有している。ここでは、抵抗R3が負の温度依存性を有し、定電流源19の温度依存性は無視できるレベルであるとする。
負の温度依存性を有する抵抗は、例えば.不純物をドープしたポリシリコン抵抗である。ポリシリコン抵抗の温度依存性は不純物のドープ量により変化するので、ドープ量により温度依存性を調整し、サイズにより抵抗値を調整することができる。
しきい値可変手段14は、抵抗R3に電流Icが流れると、抵抗R3の両端に生じる電圧降下Ic×R3(T)を負の温度依存性を有する電圧として生成する。
MOSトランジスタM1のバックゲートに、バックゲート電圧Vb=Ic×R3(T)を印加することにより、MOSトランジスタM1のしきい値電圧を温度に応じて可変することが可能である。
MOSトランジスタM1はPチャネルなので、電源の電圧Vinを基準としてソースとバックゲート間の電位差がバックゲート電圧Vbになる。
図2は定電圧電源10に用いられるMOSトランジタスの温度とリーク電流の関係を説明するための図である。図2に示すように、MOSトランジスタがオフ時のリーク電流ILは、温度に対して指数関数的に増加する。
図3は定電圧電源10の効果を比較例と対比して説明するための図で、図3(a)はバックゲート電圧の温度依存性を説明するための図、図3(b)はしきい値の温度依存性を説明するための図、図3(c)は駆動能力の温度依存性を説明するための図、図3(d)はリーク電流の温度依存性を説明するための図である。ここで比較例とは、しきい値可変手段14を有しない定電圧電源10のことである。
図3において、実線が本実施例のMOSトランジスタM1の温度依存性を示し、破線が比較例のMOSトランジスタM1の温度依存性を示している。なお、グラフは増減の方向のみを明示するために直線で表示されている。
図3(a)に示すように、比較例では、バックゲートがソースに接続されているので、いずれの温度においてもバックゲート電圧は0である。
一方、本実施例では、抵抗R3の両端の電圧降下(Ic×R3)により、いずれの温度においてもバッゲートがソースに対して負にバイアスされる。抵抗R3が負の温度依存性を有しているので、バックゲート電圧Vbの絶対値(以後、単にバックゲート電圧Vbという)は低温LT側で大きく、高温HT側で小さくなる。
図3(b)に示すように、比較例では、MOSトランジスタ自身が図2(a)に示すように負の温度依存性を有しているので、しきい値Vthの絶対値(以後、単にしきい値Vthという)は低温LT側で大きく、高温HT側で小さくなる。
一方、本実施例では、バックゲート電圧によりしきい値Vthが低減する効果が加算されるので、いずれの温度においても、しきい値Vthが減少する。しきい値Vthの減少量は、バックゲート電圧Vbの大きい低温LT側で大きく、バックゲート電圧Vbの小さい高温HT側で小さくなる。その結果、しきい値Vthの温度依存性は比較例より緩やかになる。
図3(c)に示すように、比較例では、駆動能力Gmは低温LT側で大きく、高温HT側で小さくなる傾向が見られた。これは、低温側でMOSトランジスタのキャリアの移動度が大きくなることにより駆動能力が増加する効果が、しきい値Vthが高くなることにより駆動能力が減少する効果より大きいためと考えられる。
一方、本実施例では、バックゲート電圧によりしきい値Vthが低減するので、いずれの温度においても駆動能力Gmは増加する。駆動能力Gmの増加量は、しきい値Vthの減少量の大きい低温LT側で大きく、しきい値Vthの減少量の小さい高温HT側で小さくなる。その結果、駆動能力Gmの温度依存性は比較例より急になる。
図3(d)に示すように、比較例では、MOSトランジスタM1のオフ時のリーク電流ILは、図2(b)に示すように温度に依存して指数関数的に増加する。
一方、本実施例では、バックゲート電圧Vbによりしきい値Vthが低減するので、いずれの温度においてもリーク電流ILは増加する。リーク電流ILの増加量は、しきい値Vthの減少量の大きい低温LT側で大きく、しきい値Vthの減少量の小さい高温HT側で小さくなる。その結果、リーク電流ILの温度依存性は比較例より緩やかになる。
然し、リーク電流ILが増加しても、基準値ILmaxを超えない範囲内なので、定電圧電源10の動作へ大きな影響を及ぼさない。
MOSトランジスタM1のしきい値Vthを可変するため必要なバックゲート電圧Vbは、例えば高々0.3V程度である。定電圧電源10の動作温度範囲を、例えば−40℃から+80℃とすると、バックゲート電圧Vbには、−0.3V/120℃(−2.5mV/℃)の温度依存性があればよい。
以上説明したように、本実施例の定電圧電源10は、電圧入力端子11と接地端子13との間に接続され、負の温度依存性を有する電圧を生成してMOSトランジスタM1のバックゲートに印加し、MOSトランジスタM1のしきい値を変化させるしきい値可変手段14を具備している。
その結果、使用温度が低い環境において、MOSトランジスタM1のしきい値の増大を抑制し、駆動能力の低下を抑制することができる。従って、駆動能力の高いブーストトランジスタを有する定電圧電源が得られる。
これにより、低温での駆動能力確保のために、MOSトランジスタのサイズを予め大きくしておく必要が無いので、無駄なチップサイズの増大を防止することができる。
MOSトランジスタのしきい値の増大を抑制することによるリーク電流ILの増加は、基準値ILmax内に収まるので、オフ時の電力損失の増大は許容範囲内に抑えられる。
ここでは、抵抗R3がポリシリコン抵抗である場合について説明したが、負の温度依存性を有するその他の抵抗素子、例えば順方向にバイアスされたPN接合ダイオードまたはダイオード接続されたMOSトランジスタとすることも可能である。
シリコンPN接合ダイオードの順方向電圧Vfは、0.7V程度、温度特性は−2mV/℃程度である。そのため、目的のバックゲート電圧Vbが得られるように、PN接合ダイオードに分圧抵抗を並列接続する必要がある。但し、分圧抵抗は電流を消費しないように高抵抗のものを用いることが望ましい。
抵抗R3が負の温度依存性を有し、定電流源19の温度依存性は無視できるレベルである場合について説明したが、定電流源19が負の温度依存性を有し、抵抗R3の温度依存性が無視できるレベルであってもよく、抵抗R3および定電流源19がともに負の温度依存性を有していても構わない。
要は、トータルで、バックゲート電圧Vb=Ic×R3が目的の負の温度依存性を有していればよい。
図4は負の温度依存性を有する定電流源を示す回路図である。負の温度依存性を有する定電流源とは、温度が降下(上昇)する場合にはその変化に従って電流が増加(減少)する回路である。
図4に示すように、負の温度依存性を有する定電流源30は、電圧入力端子11と基準電圧端子13との間に、互いに並列接続された第1電流経路P1と、第2電流経路P2と、第3電流経路P3とを有している。
第1電流経路P1は、第1ノードN11において温度依存性が無視できる第1定電流源31と、第1抵抗R1aとが直列接続されている。
第2電流経路P2は、第2ノードN12においてPチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタPT1(以後、単にMOSトランジスタPT1という)と、第1抵抗R11の温度依存性より大きい温度依存性を有する第2抵抗R12とが直列接続されている。
第3電流経路P3は、MOSトランジスタPT1とカレントミラー接続され、第2電流経路P2に流れる電流I2に応じた電流I3を外部に出力するPチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタPT2(以後、単にMOSトランジスタPT2という)とを備えている。第1ノードN11の電圧V−と第2ノードN12の電圧V+とを比較し、その比較信号をMOSトランジスタPT1、PT2のゲートに印加して、第2および第3電流路P2、P3の電流を制御する制御回路32を具備している。
制御回路32は、反転入力端子が第1ノードN11に接続され、非反転入力端子が第2ノードN12に接続され、出力端子がMOSトランジスタPT1、PT2のゲートに接続された差動増幅器33である。
第3電流経路P3を流れる電流I3は、カレントミラー接続されたNチャネルMOSトランジスタNT1、NT2を有するバッファ回路34を介してしきい値可変手段14の抵抗R3に供給される。
第1電流経路P1には、第1定電流源31から供給される電流I1が流れる。
第2電流経路P2には、第1ノードN12の電圧V−と第2ノードN12の電圧V+とが等しくなるように、電流I2=I1(R11/R12)が流れる。
第3電流経路P3には、MOSトランジスタPT1、PT2は同一のサイズのトランジスタであり、それらのゲートはいずれもオペアンプOP2の出力端子に共通接続されてカレントミラー回路が形成されているので、電流I2に等しい電流I3が流れる。従って、R11=R12に設定した場合、I1=I2=I3となる。
ここで、第2抵抗R12の温度依存性(dR12/dT)を、第1抵抗R11の温度依存性(dR11/dT)より大きく設定する。dR12/dT>dR11/dTであれば、その符号は問わない。
温度が降下するほど、第2抵抗R12の減少量ΔR12が第1抵抗R11の減少量ΔR11より大きくなるので、電流I2がその変化(ΔR11/ΔR12<1)に従って増加(減少)し、負の温度依存性を有する定電流源30が得られる。
また、第1抵抗R11を、ダイオード、例えばPN接合ダイオードまたはダイオード接続されたMOSトランジスタに置き換えることができる。
PN接合ダイオードの順方向電圧Vfが第1ノードN12の電圧V−なので、順方向電圧Vfと第2抵抗R12との比の温度依存性(d(Vf1/R12)/dT)が負になるように設定する。具体的には、順方向電圧Vfは負の温度依存性(〜−2mV/℃)を有しているので、正の温度依存性を有する第2抵抗R12を採用する。
ダイオードが、ダイオード接続されたMOSトランジスタの場合は、d(Vgs/R12)/dTが負になるように設定する。
第1抵抗R11をダイオードに置き換えると、ダイオードの占有面積を第1抵抗R11の占有面積より小さくできるので、半導体チップサイズが小さくなる利点がある。
ブーストトランジスタとしてPチャネルMOSトランジスタM1を用いた場合について説明したが、NチャネルMOSトランジスタを用いることもできる。
図5はブーストトランジスタとしてNチャネルMOSトランジスタを用いた定電圧電源を示す回路図である。
図5に示すように、定電圧電源40は、ドレイン(第1電極)が電圧入力端子11に接続され、ソース(第2電極)が電圧出力端子12に接続されたNチャネルMOSトランジスタM3(以後、単にMOSトランジスタM3という)と、電圧入力端子11と接地端子13との間に接続され、負の温度依存性を有する電圧を生成してMOSトランジスタM3のバッゲート電極に印加し、MOSトランジスタM3のしきい値を変化させるしきい値可変手段41とを具備している。
しきい値可変手段41は、抵抗R3と定電流源19の直列回路を具備し、抵抗R3の一端が接地端子13に接続され、定電流源19の一端が電圧入力端子11に接続されている。これより、バックゲート電圧は、Vb=Ic×R3(T)−Voutで表わされる。
分圧回路15の分圧比(R2/(R1+R2))および基準電圧Vrefが固定、即ち出力電圧Voutが一定の条件において、MOSトランジスタM3のしきい値は負の温度依存性を有するバックゲート電圧Vbに応じて可変される。
本発明の実施例2に係る定電圧電源について、図6を用いて説明する。図6は本実施例の定電圧電源を示す回路図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、制御信号に応じて、定電流源の電流を遮断するスイッチを具備することにある。
即ち、図6に示すように、本実施例の定電圧電源50は、しきい値可変手段14の定電流源19の電流Icを遮断するスイッチとして、ドレインが定電流源19に接続され、ソースが接地端子13に接続され、ゲートが制御回路18に接続されたNチャネルMOSトランジスタM5(以後、単にMOSトランジスタM5という)を具備している。
制御回路18は、定電圧電源50をオフするときに、MOSトランジスタM5をオフにするので、MOSトランジスタM1のバックゲート電圧Vbがゼロになる。
これにより、図1に示す定電圧電源10では、常時MOSトランジスタM1にバックゲート電圧Vbが印加されているので、図3(d)に示すようにオフ時のリーク電流ILが増加するが、本実施例の定電圧電源50では、オフ時のリーク電流ILはMOSトランジスタM1の本来のリーク電流になるので、ムダに電力が消費されるのを防止することができる。
以上説明したように、本実施例の定電圧電源50は、制御信号Vcexに応じて、定電流源19の電流Icを遮断するスイッチとして、ドレインが定電流源19に接続され、ソースが接地端子13に接続され、ゲートが制御回路18に接続されたMOSトランジスタM5を具備している。
これにより、オフ時に、MOSトランジスタM1のバックゲート電圧Vbがゼロになるので、リーク電流ILの増加によるムダな消費電力を削減することができる。
10、40、50 定電圧電源
11 電圧入力端子
12 電圧出力端子
13 接地端子
14、41 しきい値可変手段
15 分圧回路
16 基準電圧発生回路
17、33 差動増幅器
18 制御回路
19、30 定電流源
31 第1定電流源
32 制御回路
34 バッファ回路
Vb バックゲート電圧
R1、R2、R3 抵抗
R11、R12 第1、第2抵抗
N11、N12 第1、第2ノード
P1、P2、P3 第1〜第3電流経路
M1、M2、PT1、PT2 PチャネルMOSトランジスタ
M3、M5、NT1、NT2 NチャネルMOSトランジスタ

Claims (5)

  1. 第1電極が電圧入力端子に接続され、第2電極が電圧出力端子に接続された絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
    前記電圧入力端子と基準電圧端子との間に接続され、負の温度依存性を有する電圧を生成して前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのバックゲートに印加し、前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのしきい値を変化させるしきい値可変手段と、
    前記電圧出力端子と基準電圧端子との間に接続された抵抗の直列回路を有し、前記電圧出力端子の出力電圧を分圧する分圧回路と、
    一方の入力端子が前記分圧回路の分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧発生回路に接続され、出力端子が前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに接続された差動増幅器と、
    を具備することを特徴とする定電圧電源。
  2. 前記しきい値可変手段が、抵抗と定電流源との直列回路を具備し、前記バックゲートが前記抵抗と前記定電流源との接続ノードに接続され、前記抵抗および前記定電流源の少なくとも一方の温度依存性が負であることを特徴とする請求項1に記載の定電圧電源。
  3. 負の温度依存性を有する前記抵抗が、ポリシリコン抵抗、PN接合ダイオードまたはダイオード接続された絶縁ゲート電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項2に記載の定電圧電源。
  4. 負の温度依存性を有する前記定電流源が、前記電圧入力端子と前記基準電圧端子との間に、第1電流経路と、第2電流経路と、第3電流経路とを有し、
    前記第1電流経路は、第1ノードにおいて第1定電流源と、第1抵抗またはダイオードとが直列接続され、
    前記第2電流経路は、第2ノードにおいて第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、前記第1抵抗の温度依存性より大きい温度依存性を有するまたは前記ダイオードの順方向電圧の温度依存性と反対の温度依存性を有する第2抵抗とが直列接続され、
    前記第3電流経路は、前記第1絶縁ゲート電界効果トランジスタとカレントミラー接続され、前記第2電流経路に流れる電流に応じた電流を外部に出力する第2絶縁ゲート電界効果トランジスタとを備えており、
    前記第1ノードの電圧と前記第2ノードの電圧とを比較し、その比較信号を前記第1および第2絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに印加して、前記第2および前記第3電流経路の電流を制御する制御回路とを、
    具備することを特徴とする請求項2に記載の定電圧電源。
  5. 制御信号に応じて、前記定電流源の電流を遮断するスイッチを具備することを特徴とする請求項1に記載の定電圧電源。
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