JP2010164855A - ロッドインテグレータ、及びそれを備えた照明系及び投影装置 - Google Patents

ロッドインテグレータ、及びそれを備えた照明系及び投影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロッドインテグレータ本来の機能を損なうことなくスペックルパターンを低減するロッドインテグレータ及びそれを備えた投影装置を提供する。
【解決手段】ロッドインテグレータ10を光源側から順に回転ロッド11と固定ロッド12を並べて配置して構成する。これにより、回転ロッド11の回転により一定期間内にスペックルパターンが数多く重畳し平均化することでスペックルが低減される。又、固定ロッド12を介して射出されることで、映像表示素子の形状に合わせた形状で且つ均一な光強度分布の射出光を射出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロッドインテグレータの技術に関し、特に、レーザ光源を用いた投影装置に用いられるロッドインテグレータの技術に関する。
レーザ光源をプロジェクタ等の投影装置の光源として利用する場合、多くのメリットがある。例えば、レーザ光は集光性が高く高輝度且つ高解像度の画像が得られる、レーザ光は偏光であるため装置内の一部の偏光板を省略できる、レーザ光は単色性に優れているため色再現性が良い、レーザ光源は超高圧水銀ランプなどと比べ寿命が長い、などのメリットがある。その一方で、従来の光源にはないデメリットも存在する。その主要なものとしてスペックルが挙げられる。スペックルとは、凹凸のある面にレーザ光のようなコヒーレントな光を照射した際に、コントラストの高い不規則な明暗の班点模様(スペックルパターン)が生じる現象のことである。投影装置ではスペックルパターンは画質を著しく低下させる原因となるため、従来からスペックルパターンを低減する技術が数多く提案されている。例えば、さまざまなスペックルパターンを短期間に重畳させることで一定のスペックルパターンが視認されることを抑制する方法などがある。
図19は、特許文献1で開示された多角形ロッド(ロッドインテグレータ)を用いた光学ユニットの概略斜視図である。図19に例示されるように、出力光の光強度分布を均一にするための多角形ロッド304を回転することにより、人間の眼のちらつき判別限界内に独立したスペックルパターンを100以上重畳することでスペックルパターンを低減もしくは消滅させる技術が開示されている。
特許3975514号公報
ところで、本来多角形ロッド304は映像表示素子である空間光変調器306等を効率的且つ均一に照明するための光学素子であり、そのため、光強度分布が均一になる多角形ロッド304の射出面は空間光変調器306と共役な関係にある。しかし、スペックルパターンを低減させる目的で多角形ロッド304を回転させると、照明効率と照明の均一性が低下してしまう。
図20は回転する多角形ロッドの射出面における光強度分布を説明するための図である。図20(a)に例示されるように、多角形ロッド304が静止している場合は、矩形の射出面304a全体は均一な光強度分布を有している。通常、映像表示素子は矩形形状を有するため、射出面の形状が矩形であることは光の利用効率の観点から望ましい。
一方、図20(b)に例示されるように多角形ロッド304が回転する場合、回転により射出面は矩形の射出面304aより大きな円形領域304b(射出面304aの外接円)を形成することになる。円形領域304bから射出される光で矩形形状を有する映像表示素子を照明した場合、一部の光は映像表示素子の照明に寄与しないため、光の利用効率が低下することになる。
また、図20(c)に例示されるように、円形領域304bのうち矩形の射出面304aの内接円である円形領域304c内のみが均一な光強度分布を有する。矩形領域として均一な光強度分布が確保できる領域は更に小さな矩形領域304dのみとなる。つまり、静止していた際には均一に照明されていた矩形の射出面304aは回転することにより光強度分布の均一性が確保できず、304aに対して極めて小さな矩形領域304dでのみ均一性が確保される。
このように、図19に例示される多角形ロッド304のようなロッドインテグレータを回転させて利用した場合、スペックルパターンを低減させる効果が得られる一方で、ロッドインテグレータ本来の光の効率的且つ均一な照明機能が損なわれてしまう。
以上の実情を踏まえ、本発明では、ロッドインテグレータ本来の機能を損なうことなくスペックルパターンを低減するロッドインテグレータ及びそれを備えた照明系及び投影装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、光源側から順に、第1の入射面と、第1の入射面と同形状の第1の射出面とを含み、光軸周りに回転する第1のロッドインテグレータと、第2の入射面と、第2の入射面と同形状の第2の射出面とを含み、光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、を含み、第1のロッドインテグレータは、第1の入射面と第1の射出面の間で、その第1の入射面から入射した光を少なくとも1回は反射する照明系を提供する。
本発明の第2の態様は、光源側から順に、第1の入射面と、第1の射出面とを含み、光軸周りに回転する第1のロッドインテグレータと、第2の入射面と、第2の射出面とを含み、光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、を含み、第1のロッドインテグレータは、第1の入射面と第1の射出面の間で、その第1の入射面から入射した光を少なくとも1回は反射し、第1の入射面と第2の射出面が平行である照明系を提供する。
本発明の第3の態様は、光源側から順に、第1の入射面と、第1の射出面とを含み、光軸周りに回転する第1のロッドインテグレータと、第2の入射面と、第2の射出面とを含み、光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、を含み、第1のロッドインテグレータは、第1の入射面と第1の射出面の間で、その第1の入射面から入射した光を少なくとも1回は反射し、第1のロッドインテグレータの光軸方向の長さをLz1とし、第2のロッドインテグレータの光軸方向の長さをLz2するとき、以下の条件式を満たす照明系を提供する。
(1) Lz1≦Lz2
本発明の第4の態様は、第1乃至第3の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1のロッドインテグレータの光軸に垂直な断面における短手方向の幅をWsとし、第1のロッドインテグレータの光軸に垂直な断面における長手方向の幅をWlとするとき、以下の条件式を満たす照明系を提供する。
(2) 0.5≦Ws/Wl≦1
本発明の第5の態様は、第1乃至第4の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1のロッドインテグレータの光軸方向の長さをLz1とし、第1のロッドインテグレータの光軸に垂直な断面における短手方向の幅をWsとし、第1のロッドインテグレータ内におけるマージナル光線と光軸のなす角度をθ’するとき、以下の条件式を満たす照明系を提供する。
(3) Ws/Lz1≦tanθ’
本発明の第6の態様は、第1乃至第5の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1のロッドインテグレータの回転により形成される第1の射出面における円形の照明領域の直径をD1とし、第2のロッドインテグレータの第2の入射面における短手方向の幅をD2とするとき、以下の条件式を満たす照明系を提供する。
(4) D2/Dl≧1
本発明の第7の態様は、第1乃至第6の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1のロッドインテグレータ及び第2のロッドインテグレータの形状は、柱状である照明系を提供する。
本発明の第8の態様は、第1乃至第7の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1のロッドインテグレータ及び第2のロッドインテグレータの光軸に垂直な断面の形状は、多角形である照明系を提供する。
本発明の第9の態様は、第8の態様に記載の照明系において、第1のロッドインテグレータ及び第2のロッドインテグレータの光軸に垂直な断面の形状は、矩形である照明系を提供する。
本発明の第10の態様は、第1乃至第9の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1の入射面の断面中心は、光軸からずれている照明系を提供する。
本発明の第11の態様は、第1乃至第9の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1の入射面の断面中心は、光軸と一致し、第1の射出面の断面中心は、光軸からずれている照明系を提供する。
本発明の第12の態様は、第1乃至第11の態様のいずれか1つに記載の照明系において、さらに、第1のロッドインテグレータと第2のロッドインテグレータの間に、第1のレンズを含み、第1の入射面と第2の入射面は、第1のレンズを介して共役である照明系を提供する。
本発明の第13の態様は、第1乃至第12の態様のいずれか1つに記載の照明系において、さらに、第1のロッドインテグレータの光源側に、光軸周りに回転するイメージローテータと、イメージローテータから射出される光を第1の入射面に結像する第2のレンズを含む照明系を提供する。
本発明の第14の態様は、第13の態様に記載の照明系において、イメージローテータは、光軸上でその光軸に対して平行に配置され、光軸に対して傾いた光を射出する照明系を提供する。
本発明の第15の態様は、第13の態様に記載の照明系において、イメージローテータは、光軸上でその光軸に対して傾いて配置され、光軸に対して傾いた光を射出する照明系を提供する。
本発明の第16の態様は、第14または第15の態様に記載の照明系において、さらに、第2のレンズと第1のロッドインテグレータの間に、光学素子を含み、光学素子は、第1のロッドインテグレータに光軸と平行な光を入射させる照明系を提供する。
本発明の第17の態様は、第16の態様に記載の照明系において、光学素子は、アキシコンである照明系を提供する。
本発明の第18の態様は、第13の態様に記載の照明系において、イメージローテータは射出光の位置を光軸から偏心させ、第2のレンズは光軸から偏心した位置に配置され、イメージローテータと第2のレンズは一体となって光軸周りに回転し、光軸に対して平行な光を射出する照明系を提供する。
本発明の第19の態様は、第1乃至第18の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1のロッドインテグレータは、その第1のロッドインテグレータの側面を反射面とする中実のロッドである照明系を提供する。
本発明の第20の態様は、第1乃至第18の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第1のロッドインテグレータは、その第1のロッドインテグレータの内部に反射面を含む中空のロッドである照明系を提供する。
本発明の第21の態様は、第1乃至第18の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第2のロッドインテグレータは、その第2のロッドインテグレータの側面を反射面とする中実のロッドである照明系を提供する。
本発明の第22の態様は、第1乃至第18の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第2のロッドインテグレータは、その第2のロッドインテグレータの内部に反射面を含む中空のロッドである照明系を提供する。
本発明の第23の態様は、光軸周りに回転するイメージローテータと、第2の入射面と第2の射出面とを含み、光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、イメージローテータから射出される光を第2の入射面上に結像する第2のレンズと、を含み、イメージローテータは、光軸上でその光軸に対して平行に配置され、光軸に対して傾いた光を射出する照明系を提供する。
本発明の第24の態様は、光軸周りに回転するイメージローテータと、第2の入射面と第2の射出面とを含み、光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、イメージローテータから射出される光を第2の入射面上に結像する第2のレンズと、を含み、イメージローテータは、光軸上でその光軸に対して傾いて配置され、光軸に対して傾いた光を射出する照明系を提供する。
本発明の第25の態様は、第23または第24の態様に記載の照明系において、さらに、第2のレンズと第2のロッドインテグレータの間に、光学素子を含み、光学素子は、第2のロッドインテグレータに光軸と平行な光を入射させる照明系を提供する。
本発明の第26の態様は、第25の態様に記載の照明系において、光学素子は、アキシコンである照明系を提供する。
本発明の第27の態様は、光軸周りに回転するイメージローテータと、第2の入射面と第2の射出面とを含み、光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、イメージローテータから射出される光を第2の入射面上に結像する第2のレンズと、を含み、イメージローテータは、射出光の位置を光軸から偏心させ、第2のレンズは、光軸から偏心した位置に配置され、イメージローテータと第2のレンズは、一体となって光軸周りに回転し、光軸に対して平行な光を射出する照明系を提供する。
本発明の第28の態様は、第23乃至第27の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第2のロッドインテグレータは、その第2のロッドインテグレータの側面を反射面とする中実のロッドである照明系を提供する。
本発明の第29の態様は、第23乃至第27の態様のいずれか1つに記載の照明系において、第2のロッドインテグレータは、その第2のロッドインテグレータの内部に反射面を含む中空のロッドである照明系を提供する。
本発明の第30の態様は、第13乃至第29の態様のいずれか1項に記載の照明系において、イメージローテータは、プリズムと、第1の反射ミラーと、を含むことを特徴とする。
本発明の第31の態様は、第30の態様に記載の照明系において、プリズムは、第1の主面と、第2の主面とを、それぞれ光軸と交差する平面上に含み、イメージローテータは、第1の主面に入射した光の一部をその第1の主面で反射し、プリズムと第1の反射ミラーの間を通過させて射出し、第1の主面に入射した光の一部をその第1の主面で透過し、プリズム内部及び第2の主面を透過させて射出する照明系を提供する。
本発明の第32の態様は、第31の態様に記載の照明系において、プリズムは、第1の主面の表面に一部に第2の反射ミラーを含み、第2の主面の表面に一部に第3の反射ミラーを含む照明系を提供する。
本発明の第33の態様は、第31の態様に記載の照明系において、プリズムは、第1の主面は第1のハーフミラーとして構成され、第2の主面は第2のハーフミラーとして構成される照明系を提供する。
本発明の第34の態様は、レーザ光源と、第1乃至第33の態様のいずれか1つに記載の照明系と、を含む投影装置を提供する。
本発明の第35の態様は、第34の態様に記載の投影装置において、さらに、映像表示素子を含み、映像表示素子は、照明系により均一な光強度分布を有する光で照明される投影装置を提供する。
本発明によれば、ロッドインテグレータ本来の機能を損なうことなくスペックルパターンを低減するロッドインテグレータ及びそれを備えた照明系及び投影装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るロッドインテグレータの構成の一例を示す図である。 ロッドインテグレータ内で反射しない光と反射する光の光路長差について説明するための図である。 回転ロッドの回転と反射の関係を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るロッドインテグレータの回転ロッドに入射した光の光路と光源像について例示した概念図である。 本発明の一実施の形態に係る投影装置の構成について例示する図である。 本発明の一実施の形態に係るロッドインテグレータの構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るロッドインテグレータの回転ロッドに入射した光の光路と光源像について例示した概念図である。 本発明の一実施の形態に係るロッドインテグレータの構成の変形例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るロッドインテグレータの構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系の構成例と作用を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系の構成の変形例と作用を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系の構成の他の変形例を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系に用いられるイメージローテータの他の変形例を示した図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系の構成例と作用を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系の構成の変形例を示した図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系の構成の変形例を示した図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系に含まれるイメージローテータの構成例と作用を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る照明系に含まれるイメージローテータの構成の変形例を示した図である。 従来技術の多角形ロッド(ロッドインテグレータ)を用いた光学ユニットの概略斜視図である。 従来技術の回転する多角形ロッドの射出面における光強度分布を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るロッドインテグレータの構成の一例を示す図である。図1(a)に例示されるように、本実施形態のロッドインテグレータ10は、光源側から順に回転ロッド11(第1のロッドインテグレータ)と固定ロッド12(第2のロッドインテグレータ)を含んで構成された照明系である。回転ロッド11は不図示の機構により光軸1周りに回転するロッドインテグレータであり、固定ロッド12は光軸1上に固定されたロッドインテグレータである。
ここでは、製造上の容易さから、回転ロッド11は入射面10a(第1の入射面)と射出面10b(第1の射出面)の断面形状が同形状(例えば、矩形)であり、固定ロッド12も同様の理由から入射面10c(第2の入射面)と射出面10d(第2の射出面)の断面形状は同形状(例えば、矩形)である場合が例示されている。また、入射面10a、射出面10b、入射面10c及び射出面10dは光軸に対して垂直で且つ、それぞれ平行に構成されている。
また、回転ロッド11及び固定ロッド12は、光軸1に沿って空洞が設けられた中空ロッドであっても、空洞のない中実ロッドであってもよい。なお、中空ロッドの場合、内部に設けられた反射ミラーを反射面として利用する構成が一般的である。このため、中空ロッドでは不図示の回転機構がロッド側面に接触している構成であっても反射に影響を及ぼさないが、中実ロッドでは屈折率差に基づいてロッドの側面を全反射面として反射を生じされるため、回転機構はロッド側面との接触を避けて構成する必要がある。このため、回転機構に関する選択の自由度の観点からは、中空ロッドの方が好ましい。
図1(b)、図1(c)、図1(d)はそれぞれ図1(a)に示される断面AA’、断面BB’、断面CC’上における断面図であり、各断面における光束の通過領域が示されている。なお、本明細書では、図1で例示するように、光軸方向をZ方向、光軸に垂直な平面をXY平面として定義する。
光源から射出された光は入射面10a(矩形領域11a)から回転ロッド11に入射する。この際、図1(b)に例示されるように光は入射面10aの円形領域11bに均一ではない光強度分布を持って入射する。回転ロッド11は、例えば、毎秒εラジアンの速度で光軸周りに回転している。このため、回転ロッド11に入射した光は回転ロッド11内の反射面に時々刻々と異なる角度で入射することになり、反射による光の進行方向も変化する。つまり、回転ロッド11を通過した光は時々刻々と異なる状態を有し、異なるスペックルパターンを生じさせることになる。これにより、一定期間に多くのスペックルパターンが人間の眼で重畳される。その結果、スペックルパターンは平均化され、特定のスペックルパターンは認識されずスペックルが低減されることになる。
回転ロッド11にロッドインテグレータとして機能するための十分な長さがある場合には、図1(c)に例示される射出面10bの矩形領域11a内の光強度分布は均一になる。しかし、回転ロッド11は固定ロッド12に対して回転しているため、固定ロッド12へ入射する光は矩形領域11aからではなく回転ロッド11の外接円である円形領域11cから射出されることになる。このため、固定ロッド12へ入射する光の光強度分布は入射面10cにおいても均一ではない。
固定ロッド12は、図1(c)に例示されるように内接円が円形領域11cより大きな矩形形状を有している。つまり、固定ロッド12の短手方向(図1ではY方向)の幅D2は円形領域11cの直径D1より大きい。より詳細には後述する。さらに、固定ロッド12は回転ロッド11に近接して配置される。このような条件にしたがって固定ロッド12を構成することにより、回転ロッド11から射出された光をもれなく取り込むことができる。
固定ロッド12は、通常のロッドインテグレータとして機能し、固定ロッド12へ入射した光の光強度分布を射出面10d上で均一にする。これにより、射出面10dではその矩形領域12a全体から均一な光が射出されることになる。射出面10dは映像表示素子と共役となっているため、これにより、映像表示素子は均一に照明されることになる。なお、厳密にはロッドインテグレータとしての機能は、固定ロッド12と回転ロッド11を合わせて実現されれば良い。このため、ロッドインテグレータとして十分な長さは、少なくとも回転ロッド11の長さLz1と固定ロッド12の長さLz2を合わせて確保されればよい。
このように、回転ロッド11と固定ロッド12を光源から順に配置してなるロッドインテグレータ10では、スペックルを低減するとともに、映像表示素子の形状に合わせた形状(ここでは矩形)で且つ均一な光強度分布の射出光を射出することができる。つまり、本実施形態の構成により、ロッドインテグレータ本来の機能を損なうことなくスペックル低減に寄与するロッドインテグレータが実現できる。
図2は、ロッドインテグレータ内で反射しない光と反射する光の光路長差について説明するための図である。ところで光の一特性として、二つの光が干渉可能な最大光路長差を示すコヒーレンス長がある。一般的にロッドインテグレータでは、内部で反射を多数繰り返すことで射出光の光強度分布を均一にする効果が得られる。図2で例示されるように、ロッドインテグレータ内で反射しない光(図2(a)参照)と反射する光(図2(b)参照)では光路長差が生じる。この光路長差は反射回数が多いほど大きくなる。このため、この光路長差がコヒーレンス長以上になるようにロッドインテグレータを十分に長く構成することで光の干渉を防止し、それによってスペックルを低減することも可能である。しかし、レーザ光コヒーレンス長は長いため、十分な光路長差を得るためにはロッドインテグレータ自体を非常に長くする必要がある。その結果、光路長差によりスペックルを低減する為にはロッドインテグレータが大型化してしまうという課題がある。本実施形態のロッドインテグレータ10は、コヒーレント長以上の光路長差を設けて干渉自体を防止するのではなく、主にロッドインテグレータを回転することにより干渉により生じるスペックルパターンを一定期間内に数多く重畳し平均化することでスペックルを低減する。このため、ロッドインテグレータを不要に長くする必要はなく、スペックル低減に伴うロッドインテグレータの大型化という課題にも対応している。
なお、光軸に対して大きな角度を持つ光の成分はロッドインテグレータ10内で多くの反射を繰り返すことになるため、反射しない光の成分に対して光路長差を稼ぐことができる。つまり、ロッドインテグレータの長さがそれほど長くない場合であっても、このような十分な角度を持つ光の成分に対しては光路長差によるスペックル低減の効果が期待できる。このため、本実施形態のロッドインテグレータ10では、回転によるスペックル低減効果のみではなく、光路長差によるスペックル低減効果も併せ持つ。
以下、主に回転によるスペックル低減の観点から、より好ましいロッドインテグレータ10の形状等について説明する。
ところで、上述したように本実施形態のロッドインテグレータ10では、回転ロッド11が回転することにより、スペックルパターンが光軸周りに回転し、それによりスペックルパターンが重畳されて低減される。このため、回転ロッド11の回転速度が速いほどより多くのスペックルパターンが重畳され、スペックル低減効果が高くなる。以上を考慮すると、ロッドインテグレータ10の光軸方向の長さは以下の条件式(1)を満たすことが望ましい。
Lz1≦Lz2 ・・・(1)
ただし、Lz1は回転ロッド11(第1のロッドインテグレータ)の光軸方向の長さを示し、Lz2は固定ロッド12(第2のロッドインテグレータ)の光軸方向の長さを示す。
また、さらに好ましくは、以下の条件式(1−1)または(1−2)を満たす。
Lz1≦Lz2×2/3 ・・・(1−1)
Lz1≦Lz2×1/3 ・・・(1−2)
回転し易さの観点からは、回転ロッド11単体の長さは短い方が望ましい。その一方で、固定ロッド12単体の長さは長くても短くてもかまわない。ただし、上述したように回転ロッド11と固定ロッド12を合わせた長さは、ロッドインテグレータとして機能する長さを確保する必要があるため、回転ロッド11を固定ロッド12に対して短くした上で固定ロッド12により必要な長さを確保することが望ましい。なお、全体として必要最低限の長さに抑えることでロッドインテグレータ10の全長を短くし、装置を小型化することができる。
同じく回転ロッド11の回転し易さを考慮すると、回転ロッド11の断面形状は、以下の条件式(2)を満たすことが望ましい。
0.5≦Ws/Wl≦1 ・・・(2)
ただし、Wsは回転ロッド11(第1のロッドインテグレータ)の光軸1に垂直な断面における短手方向の幅を示し、Wlは回転ロッド11(第1のロッドインテグレータ)の光軸1に垂直な断面における長手方向の幅を示す。
また、さらに好ましくは、以下の条件式(2−1)または(2−2)を満たす。
0.6≦Ws/Wl≦1 ・・・(2−1)
0.8≦Ws/Wl≦1 ・・・(2−2)
このように、回転ロッド11の断面の短手方向と長手方向の幅をできる限り近づけることにより、正方形に近い断面形状となり回転ロッド11の高速回転が容易となる。回転ロッド11の断面形状が正方形に近づくことは、図1(c)における円形領域11cを小さくする効果もある。このため、円形領域11cを基準にして大きさが決定される固定ロッド12の小型化にも寄与する。
なお、ここでは、回転ロッド11の光軸1に垂直な断面の形状が矩形の場合を例に説明したが、台形や正六角形、正八角形などの多角形形状やその他の形状であっても良い。その場合、Ws及びWlはそれぞれ光軸1に垂直な断面での最小寸法と最大寸法となる。また、光軸1に対して断面をできる限り対称性な形状とすることも高速回転にとっては有利であり、望ましい形状である。また、断面形状については、固定ロッド12の入射面10cも回転ロッド11同様にその他の形状とすることができる。また、回転ロッド11、固定ロッド12のいずれも入射面と射出面で異なる断面形状を有していても良い。例えば、回転ロッド11の入射面10aを矩形に、射出面10bを円形に構成し、固定ロッド12の入射面10cを円形に、射出面10dを矩形に構成しても良い。さらに、回転ロッド11に円筒状のカバーを設けて、回転の際に生じる空気抵抗を低減する構成としても良い。その際、カバーに突起等を設けて固定ロッド12に風を送るように構成することで、カバーに冷却装置として機能を持たせてもよい。ロッドインテグレータ10は、光源に近く配置されることが多いため、光源から放射される放射熱の影響を受けやすくなり、高温になりやすい。ロッドインテグレータ10が高温になると光学特性や内部の反射ミラーの接着などに悪影響を及ぼす虞があるため、このような冷却機能を有する構成は効果的である。
以上のように、回転ロッド11の形状等を回転が容易な形状にすることにより高速な回転を実現し、それによってロッドインテグレータ10のスペックル低減効果を向上させることができる。
ところで、回転ロッド11自体の回転しやすさといった観点からは、回転ロッド11はできる限り短い方が望ましいことは上述のとおりである。その一方で、回転ロッド11の回転速度に対するスペックルパターンの回転効率の観点からは、回転ロッド11は一定の長さを有することが望ましく、より具体的には、以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。
Ws/Lz1≦tanθ’ ・・・(3)
ただし、θ’は、回転ロッド11内におけるマージナル光線と光軸1のなす角度を示す。
以下、条件式(3)について説明する。図3は、回転ロッドの回転と反射の関係を示す図である。毎秒εラジアンで回転する回転ロッド11内で1度も反射しない光を基準にすると、回転ロッド11内で1度だけ反射する光は、図3で例示されるように反射しない光のスペックルパターンに対して2εラジアンだけ回転したスペックルパターンを射出される。このように回転ロッド11内で光が反射することで、回転ロッド11の回転以上に回転したスペックルパターンが射出され、それによってスペックル低減効果を得ることができる。つまり、回転ロッド11内での反射はスペックルの効率的な低減に効果的である。
図4は、本実施形態に係るロッドインテグレータの回転ロッドに入射した光の光路と光源像について例示した概念図である。
回転ロッド11に入射する光束は一定の広がり角を有している。図4(a)及び図4(b)では、入射光の軸上マージナル光線が光軸1に対して角度θだけ傾いて入射する例が示されている。回転ロッド11が中実ロッドの場合、入射面10aで光束は屈折して入射するため、回転ロッド11内におけるマージナル光線の光軸1に対して成す角度θ’は入射前と異なる角度となる。一方、回転ロッド11が中空ロッドの場合、入射面10aで光束は屈折しないため、角度θ’は入射前と同じ角度となる(θ=θ’)。
図4(b)に例示されるように、マージナル光線がロッド内で1回だけ反射する角度で入射した光は、光軸を含む平面内において光軸上の1次光源像a1の他に、マージナル光線の角度θ’に応じた位置に2つの2次光源像a2、a3を形成する。図4(c)は、図4(b)に例示される光源像の位置を光軸方向から示した図である。なお、図4(c)では、簡単の為、1次光源像と2次光源像が3×3の場合を例示している。
角度θ’がWs/Lz1=tanθ’の関係を満たす場合、つまり、光が光軸方向に回転ロッド11の長さLz1だけ進む間に少なくとも回転ロッド11短手方向の幅Wsだけ光軸に垂直な方向に進む場合、各光源像a1、a2、a3は、それぞれ射出面10bの全体、上半分(光軸に対して2次光源像a2側)、下半分(光軸に対して2次光源像a3側)を照明する。つまり、2つの2次光源像により射出面10b全体が照明された状態になる。回転ロッド11が回転すると、回転ロッド11に対して各2次光源像は1次光源像(光軸)周りに回転することになる。この時、2次光源像は回転ロッド11の回転速度の2倍で回転し、多くのスペックルパターンの重畳に寄与するため、射出面10b全体が2次光源像により照明される上述の構成は好ましい。
また、角度θ’がWs/Lz1<tanθ’の関係にあるときは、さらに各2次光源像の照明範囲が広がる方向に作用するため、高速に回転する光量が増加することになり、更に好ましい。
また、これまで1回反射を例に説明したが、回転ロッド11内でN回反射する場合には、光軸を含む一平面内に2N個の2次光源像(と1つの1次光源像)が形成される。その場合、図4(c)における1次光源像a1と各2次光源像以外にさらに2次光源像が形成され、より多くのスペックルパターンを重畳することが可能となる。
以上のように、条件式(3)を満たすことで、スペックル低減効果の高い反射光が射出面10b全面から射出される構成が実現できる。
なお、条件式(3)から明らかなように、回転ロッド11内のマージナル光線の角度θ’を大きくすることにより、回転ロッド11の光軸方向の長さLzを短く維持することができるため、反射によるスペックル低減効果と高速回転によるスペックル低減効果を両立することができる。つまり、回転ロッド11に入射する光のマージナル光線の角度θを可能な限り大きくする構成は、スペックル低減に効果的である。
さらに、ロッドインテグレータ10全体の小型化とロッドインテグレータ10における光量の損失抑制という観点から、以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。
D2/Dl≧1 ・・・(4)
ただし、D1は、回転ロッド11の回転により形成される射出面10bにおける円形の照明領域の直径を示し、D2は、固定ロッド12の入射面10cにおける短手方向の幅を示す。なお、回転ロッド11が光軸周りに回転している場合、D1は射出面10bの外接円の直径となる。
また、さらに好ましくは、以下の条件式(4−1)または(4−2)を満たす。
10≧D2/Dl≧1.1 ・・・(4−1)
5≧D2/Dl≧1.3 ・・・(4−2)
このように、固定ロッド12の大きさに関係する幅D2は、光量の損失を抑制する観点からは、直径D1に対して大きい必要がある。しかし、幅D2は直径D1に対して必要以上に大きく取りすぎても得られる光量に変化はないため、上記の条件式に示されるように、固定ロッド12の小型化、ひいてはロッドインテグレータ10の小型化とのバランスを取ることが望ましい。
なお、固定ロッド12の幅D2をある程度大きく取る構成を採用する場合、光量の損失が伴わない限りにおいて、回転ロッド11を回転に加えて、または回転の代わりに、振動させても良い。この場合であっても、一定時間に多くのスペックルパターンが重畳されるため、高いスペックル低減効果が得られる。
この他、回転ロッド11及び固定ロッド12は、光軸(Z軸)方向にテーパ状のロッドとして形成されても良い。さらに、各ロッドはX方向とY方向で異なるテーパ角で構成されていても良い。回転ロッド11において、X方向とY方向で異なるテーパ角を有する場合、回転ロッド11から射出される光のスペックルパターンは大きく変化することになり、スペックル低減に効果的である。これは、回転ロッド11内におけるXZ平面での広がり角とYZ平面での広がり角が異なるためである。
次に、上述したロッドインテグレータを備えた投影装置について説明する。図5は、本実施形態の投影装置の構成について例示する図である。以下、図5を参照しながら、本実施形態の投影装置200の構成とその作用について説明する。
投影装置200は、レーザ光源9、ロッドインテグレータ10、コンデンサレンズ13、TIRプリズム14、ダイクロイックプリズム15、2つの映像表示素子(映像表示素子17、映像表示素子18)、映像表示素子を制御する不図示の制御回路、不図示の投影レンズを含んで構成されている。ここで、ロッドインテグレータ10は、図1で例示したように、光源側から順に回転ロッド11と固定ロッド12を含んで構成されるロッドインテグレータである。
まず、レーザ光源9から射出された照明光は、ロッドインテグレータ10に入射する。レーザ光源9から射出される照明光は、例えば、常時射出されるR光9aと、G光とB光が交互に射出されるG/B光9bとを含んでいる。ロッドインテグレータ10に入射した照明光は、上述した作用によりスペックルが低減されるとともに、光強度分布が均一化されて射出される。ロッドインテグレータ10から射出された照明光は、コンデンサレンズ13を介して、照明光の光路と投影光の光路を分離するためのTIRプリズム14へ入射する。
TIRプリズム14に入射した照明光は、TIRプリズム14内部に設けられた空気とプリズムの境界面に臨界角より大きい角度で入射し全反射する。全反射した照明光は、TIRプリズムから射出され、ダイクロイックプリズム15へ入射する。
ダイクロイックプリズム15へ入射した照明光は、ダイクロイックプリズム15内部の分離合成面16へ入射し、R光9aとG/B光9bに分離される。より厳密には、R光9aとG/B光9bは分離合成面16上に配置されたダイクロイック膜により波長の違いに基づいて分離される。
分離されたR光9aとG/B光9bは、それぞれ映像表示素子17、映像表示素子18に所定の角度で入射する。映像表示素子17へ入射したR光9aは、映像表示素子17の各画素部で変調され、画素毎に必要な光量だけ変調光として反射される。同様に、映像表示素子18へ入射したG/B光9bは、映像表示素子17の各画素部で変調され、画素毎に必要な光量だけ変調光として反射される。
映像表示素子17及び映像表示素子18で変調された変調光は、それぞれ再度ダイクロイックプリズム15へ入射し、分離合成面16のダイクロイック膜により合成されて射出される。ダイクロイック膜上で合成された変調光は、TIRプリズム14へ臨界角以下で入射して透過することで、不図示のスクリーンに投影される。
以上のようにして変調光が投影されることにより、本実施形態の投影装置では、スペックルによる画質の低下の少ない画像を表示することができる。
なお、投影装置200では、2板式の投影装置を例に説明したが、特にこれに限られない。単板式や3板式の投影装置であっても良い。また、ダイクロイックプリズム15の代わりに、偏光方向に基づいて光を分離する光学素子、例えば、偏光ビームスプリッターなどを用いてもよい。
さらに、TIRプリズム14を省略し、ダイクロイックプリズム15内で照明光路と投影光路を分離するように構成してもよい。本実施形態のロッドインテグレータ10を含んで構成される限り、さまざまな変更が可能である。
以上、本実施形態では、光源側から順に回転ロッド11(第1のロッドインテグレータ)と固定ロッド12(第2のロッドインテグレータ)を含んでロッドインテグレータ10を構成することで、ロッドインテグレータ本来の光の効率的且つ均一な照明機能が損なうことなくスペックルパターンを低減することができる。
また、回転ロッド11を回転し易い形状及び大きさとすることにより、高速な回転を実現し、それによってスペックル低減効果を向上させることができる。なお、この際、回転ロッド11は、回転ロッド11内での少なくとも1回は反射が生じるように構成する。
さらに、本実施形態によれば、このようなスペックル低減効果を、不要にロッドインテグレータを大型化することなく得ることができる。このため、投影装置などロッドインテグレータを含む装置全体の小型化や、装置内におけるロッドインテグレータの配置の自由度の向上にも寄与する。
<第2の実施形態>
図6は、本実施形態に係るロッドインテグレータ(照明系)の構成の一例を示す図である。なお、図6で例示される本実施形態のロッドインテグレータ20は、第1の実施形態のロッドインテグレータ10の一変形例である。このため、ロッドインテグレータ10と共通する構成要素には同符号を付し説明を省略する。
図6(a)に例示されるように、本実施形態のロッドインテグレータ20は、光源側から順に回転ロッド(第1のロッドインテグレータ)と固定ロッド(第2のロッドインテグレータ)を含んで構成される照明系である点は、ロッドインテグレータ10と同様である。
ロッドインテグレータ10との相違点は、回転ロッド11の代わりに、回転ロッド21が設けられている点である。回転ロッド11と回転ロッド21は光軸1周りに回転する点は同じであるが、回転ロッド11の断面中心は光軸1上にあるのに対して、回転ロッド21の断面中心2は光軸1からずれた位置にある点が異なっている。
図6(b)、図6(c)、図6(d)はそれぞれ図6(a)に示される断面AA’、断面BB’、断面CC’上における断面図であり、各断面における光束の通過領域が示されている。
光源から射出された光は入射面20a(矩形領域21a)から回転ロッド21に入射する。この際、図6(b)に例示されるように光は入射面20aの円形領域21bに均一ではない光強度分布を持って入射する。回転ロッド21は固定ロッド12に対して回転しているため、固定ロッド12へ入射する光は矩形領域21aからではなく回転ロッド21の回転することで形成される円形領域21cから射出されることになる。
固定ロッド12は、回転ロッド21から射出された光をもれなく取り込むためには、図6(c)に例示されるように円形領域21cより大きな矩形形状を有す必要がある。固定ロッド12の短手方向(図6ではY方向)の幅D2は円形領域21cの直径D1の好ましい関係は、第1の実施形態において上述した条件式(4)、条件式(4−1)、条件式(4−2)と同様である。
固定ロッド12は、通常のロッドインテグレータとして機能し、固定ロッド12へ入射した光の光強度分布を射出面20d上で均一にする。これにより、射出面20dではその矩形領域12a全体から均一な光が射出されることになる。
このように、光軸1からずれた位置に断面中心2を持つ回転ロッド21と、固定ロッド12を光源から順に配置してなるロッドインテグレータ20においても、第1の実施形態のロッドインテグレータ10と同様に、回転ロッド21の回転によってスペックルを低減するとともに、映像表示素子の形状に合わせた形状(ここでは矩形)で且つ均一な光強度分布の射出光を射出することができる。つまり、本実施形態の構成により、ロッドインテグレータ本来の機能を損なうことなくスペックル低減に寄与するロッドインテグレータが実現できる。
なお、ロッドインテグレータ20における円形領域21cの直径D1は、図6(c)に例示されるように、矩形領域21aの外接円より大きくなる。これは、回転ロッド21の断面中心2が光軸1からずれているためである。これに伴い、固定ロッド12の幅D2も大きくなりやすい。
その一方で、ロッドインテグレータ20では、回転ロッド21の断面中心2が光軸1からずれていることにより、光軸1を含む同一平面上の2次光源像が光軸に対して非対称に形成される。図7は、本実施形態に係るロッドインテグレータの回転ロッドに入射した光の光路と光源像について例示した概念図である。なお、図7(a)は、回転ロッド11の場合の光路と光源像を例示し、図7(b)は、回転ロッド21の場合の光路と光源像を例示している。図7(a)では、2次光源像a2、a3は光軸1に対して対称な位置に形成されているのに対して、図7(b)では、2次光源像a2、a3は光軸1に対して非対称な位置に形成されている。
2次光源像が光軸1に対して非対称に形成されている場合に、回転ロッド21が光軸1を回転軸として回転すると、2次光源像は光軸1周りに回転するとともに、光軸1に垂直な平面内で振動しているように見える。このように2次光源像の回転(2次光源像の位置の円周方向の変化)と振動(2次光源像の位置の半径方向の変化)が組み合わされた場合、回転のみの場合に比べて、2次光源像の位置が円周方向と半径方向の両方に変化することにより、2次光源像を形成する照明光の状態がさらに複雑に変化し、高いスペックル低減効果が得られる。
つまり、回転軸と断面中心2をずらした構成とすることにより、回転ロッド21を回転させるだけで回転しながら振動している状態とほぼ同様のスペックル低減効果を得ることができる。このため、本実施形態によれば、回転ロッド21の駆動機構の構造を複雑化することなく、第1の実施形態と比べてより高いスペックル低減効果を得ることができる。
なお、回転させるだけで回転と振動を組み合わせた場合とほぼ同様のスペックル低減効果が得られる構成は他にもある。図8は、本実施形態のロッドインテグレータの構成の変形例を示す図である。本変形例のロッドインテグレータ30の回転ロッド31は、入射面30aの断面中心を光軸1と一致させ、且つ、射出面30bの断面中心3を光軸1からずらして構成している。このような構成のロッドインテグレータ30において、光軸1周りに回転ロッド31を回転させることにより、ロッドインテグレータ20と同様のスペックル低減効果を得ることができる。
以上、本実施形態においても、ロッドインテグレータ本来の光の効率的且つ均一な照明機能が損なうことなく、回転ロッド21を回転させることによりスペックルパターンを低減することができる。
<第3の実施形態>
図9は、本実施形態に係るロッドインテグレータ(照明系)の構成を示す図である。なお、図9で例示される本実施形態のロッドインテグレータ40は、第1の実施形態のロッドインテグレータ10の変形例である。このため、ロッドインテグレータ10と共通する構成要素には同符号を付し説明を省略する。
図9に例示されるように、本実施形態のロッドインテグレータ40は、光源側から順に回転ロッド(第1のロッドインテグレータ)と固定ロッド(第2のロッドインテグレータ)を含んで構成される照明系である点は、ロッドインテグレータ10と同様である。
ロッドインテグレータ10との相違点は、回転ロッド11と固定ロッド12の間に、さらにレンズ41(第1のレンズ)を含む点である。なお、本明細書では、各ロッドインテグレータにレンズを含めた構成についてもロッドインテグレータと記載する。回転ロッド11の入射面40aと固定ロッド12の入射面40cは、レンズ41により共役となるように構成されている。通常、光源とロッドインテグレータの入射面は共役に構成されるので、ロッドインテグレータ40では、不図示の光源と入射面40aと入射面40cは共役となる。
このように、レンズ41を用いて入射面40aと入射面40cを共役にすることにより、固定ロッド12には既存のロッドインテグレータを用いることができる。また、回転ロッド11と固定ロッド12の間の距離もレンズ41の特性によって調整すること可能となるため、回転ロッド11の回転機構のスペースも確保しやすい。さらに、通常、レンズ41は正の屈折率を有し、回転ロッド11から射出される光を収束光として入射面40cに入射させることができるため、上述した条件式(4)、条件式(4−1)、条件式(4−2)による固定ロッド12の幅D2に関する制約を緩和することができる。このため、ロッドインテグレータ40の小型化に寄与しうる。
以上、本実施形態においても、ロッドインテグレータ本来の光の効率的且つ均一な照明機能が損なうことなく、回転ロッド11を回転させることによりスペックルパターンを低減することができる。
<第4の実施形態>
図10は、本実施形態に係る照明系の構成例と作用を説明する図である。なお、図10(a)で例示される本実施形態の照明系50は、レーザ光源(Rレーザ光源51、Gレーザ光源52、Bレーザ光源53)とロッドインテグレータ10(回転ロッド11、固定ロッド12)の間にイメージローテータ55及びレンズ56(第2のレンズ)を含んで構成される。イメージローテータ55は、不図示の駆動機構により光軸1周りに回転するように構成されている。なお、ロッドインテグレータ10は、上述した第1の実施形態のロッドインテグレータであるため、構成及び作用についての記載は省略する。
以下、図10(a)を参照しながら、本実施形態の照明系50の作用について説明する。まず、各色のレーザ光源から射出された照明光は、クロスダイクロイックプリズム54に入射する。クロスダイクロイックプリズム54に入射した照明光は、合成された平行光束として射出され、イメージローテータ55に入射する。
なお、ここでは図示しないが、クロスダイクロイックプリズム54とイメージローテータ55の間にさらにビームエキスパンダ等を配置して、光束径を大きくした上で照明光をイメージローテータ55へ入射させても良い。
イメージローテータ55は、像の姿勢を所望の角度に調整する光学素子であり、図10(a)では、軸上マージナル光線がイメージローテータ55への入射時の状態から反転して射出される様子が示されている。
さらに、本実施形態では、イメージローテータ55は光軸周りに回転しているため、射出される光が形成する像の姿勢もそれぞれ回転することになる。なお、例えば、イメージローテータ55が毎秒δラジアンの速度で光軸周りに回転している場合、像の姿勢は毎秒2δラジアンで回転することになる。
イメージローテータ55から射出された光は、レンズ56を介して、毎秒εラジアンの速度で光軸周りに回転している回転ロッド11の入射面10aに結像する。なお、レンズ56は、回転ロッド11の入射面10aとレーザ光源が共役となるように作用する。回転ロッド11へ入射後の光は、第1の実施形態と同様に作用し、スペックルを低減するとともに、映像表示素子の形状に合わせた形状で且つ均一な光強度分布の射出光が射出される。
図10(b)は、照明系50から射出される照明光により形成される光源像の位置を光軸方向から示した図である。なお、図10(b)では、簡単のため、回転ロッド11内で1回だけ反射する場合であって、3×3の1次光源像及び2次光源像のみを例示している。
図10(b)に例示されるように、照明系50から射出される照明光の光源像は、第1の実施形態と同様に、回転ロッド11の回転により2次光源像が光軸(1次光源像)周りに毎秒2εラジアンで回転する。それに加えて、第1の実施形態と異なり、イメージローテータ55の回転により各光源像(1次光源像、2次光源像)自体が各光源像周りに毎秒2δラジアンで回転(自転)する。
このように、本実施形態では、2次光源像の光軸周りの回転に加えて、1次光源像を含めたすべての光源像が自転するため、照明状態はさらに複雑に変化し、それにより一定時間内により多くのスペックルパターンを重畳させることができる。これにより、第1の実施形態と同様の効果に加え、さらに高いスペックル低減効果が得られる。
なお、図10では、回転ロッド11とイメージローテータ55が同じ方向に回転する場合を例示したが、異なる方向に回転してもよい。また、回転ロッド11とイメージローテータ55は、同じ速度で回転しても異なる速度で回転しても良い。
また、ここでは、ロッドインテグレータとして、第1の実施形態のロッドインテグレータ10を用いて構成して例を示したが、第2の実施形態のロッドインテグレータ20やロッドインテグレータ30、第3の実施形態のロッドインテグレータ40などを用いて構成しても良い。
また、さらに他の構成のロッドインテグレータを用いてもよい。図11は、本実施の形態である照明系の構成の変形例と作用を説明する図である。図11(a)に例示されるように、本変形例の照明系60は、照明系50の回転ロッド11を省略した構成となっている。なお、ここで、固定ロッド12は、固定ロッド12単体でロッドインテグレータとして機能する長さを有しているものとする。
このように、回転ロッド11を省略した場合、図11(b)に例示されるように、照明系60から射出される照明光の光源像は、イメージローテータ55の回転により各光源像(1次光源像、2次光源像)自体が各光源像周りに毎秒2δラジアンで回転(自転)する。
以上、本変形例においても、1次光源像を含めたすべての光源像が自転することにより照明状態が変化し、それにより一定時間内により多くのスペックルパターンを重畳させることができる。このため、スペックル低減効果が得られる。また、本変形例では回転ロッド11が省略されて構成されるため、照明系50に比べて部品点数が減少し、構成を簡素化することができる。これにより、スペックル低減効果と照明系に要するコストのバランスを取ることができる。
さらに、イメージローテータについても、他の構成としても良い。図12は、本実施の形態の照明系の構成の他の変形例を説明する図である。図12に例示されるように、本変形例の照明系70は、照明系60のイメージローテータ55の代わりにイメージローテータ71を用いて構成されている。
イメージローテータ71は、光軸1に対して傾斜した2面を有する三角形のプリズム72と、光軸1と平行に配置された反射ミラー73から構成されていて、イメージローテータ71全体が光軸1周りに毎秒δラジアン回転する。このイメージローテータ71では、入射した光がプリズム72の主面72a、反射ミラー73、プリズム72の主面72bで反射することにより、射出される光が形成する像の姿勢が反転する。
このような構成においても、イメージローテータ55と同様のスペックル低減効果を得ることができる。また、イメージローテータ71では、プリズム72と反射ミラー73の表面での反射を用いて入射光の方向を制御しているため、入射角に対する制限が比較的緩やかである。このため、照明系70では、入射光は平行光に限られず、図12で例示されるような収束光にも利用することができる。
図13は、本実施の形態の照明系に用いられるイメージローテータの他の変形例を示した図である。照明系に用いられるイメージローテータは、図13(a)のイメージローテータ74及び図13(b)のイメージローテータ75のような単一のプリズムにより形成されても良い。また、図13(c)のイメージローテータ76のように2つのプリズム(プリズム77、プリズム78)の間に隙間79を設けて組み合わせて形成されても良い。
以上、本実施形態の照明系においても、ロッドインテグレータ本来の光の効率的且つ均一な照明機能が損なうことなく、イメージローテータ、又はイメージローテータ及び回転ロッドを回転させることによりスペックルパターンを低減することができる。
<第5の実施形態>
図14は、本実施形態に係る照明系の構成例と作用を説明する図である。なお、本実施形態の照明系80では、すでに上述したロッドインテグレータを用いる。このため、他の実施形態と共通する構成要素には同符号を付し説明を省略する。
図14(a)で例示される本実施形態の照明系80は、光源側から順にイメージローテータ81、レンズ82、回転ロッド11、固定ロッド12を含んで構成される。なお、回転ロッド11は、光軸1周りに回転するように構成されている。
本実施形態の照明系80は、第4の実施形態の照明系50と異なり、イメージローテータ81は光軸1に対して傾いた(チルトした)傾斜軸4を持ち、光軸1周りに回転するように構成されている。
イメージローテータ81から射出された光は、レンズ82を介して、図14(b)に例示されるように回転ロッド11の入射面80a上の円形領域80bを照明する。なお、レンズ82は、入射面80aと光源が共役となるように作用する。イメージローテータ81は、入射する光に対して傾いた光を射出する。このため、円形領域80bはイメージローテータ81の回転によりそれ自体も回転(自転)するが、それに加えて円80cに沿って円を描くように移動することになる。これは光源を円状に移動させている状態と等価である。このような照明範囲の変化はイメージローテータ81が光軸1に対して傾いているため生じる。
これにより、本実施形態の照明系80では、すでに上述した回転ロッド11の回転による2次光源像の光軸1周りの回転とイメージローテータ81の回転による2次光源像の自転に加えて、さらに、イメージローテータ81が光軸1に対して傾いていることによる照明範囲の移動が同時に生じることになる。
これにより、一定時間内に多くのスペックルパターンが重畳させることができ、第4の実施形態の照明系50に比べてさらに高いスペックル低減効果が得られる。
なお、図14(c)に例示されるように、イメージローテータ81により照明される入射面80a上の円形領域80bの移動は、入射面80aの中心に円の中心がある円80dに沿って行われることが好ましい。これは回転ロッド11の断面積を小さくすることができるためであり、回転ロッド11の小型化に寄与する。
図15及び図16は、本実施形態に係る照明系の構成の変形例を示した図である。図15(a)に例示される照明系90は、照明系80から回転ロッド11を省略した構成となっている。なお、この場合の固定ロッド12は、単体でロッドインテグレータとして機能する長さを有する。
照明系90の場合、回転ロッド11の回転による2次光源像の光軸1周りの回転は生じないが、イメージローテータ81の回転による2次光源像の自転と照明範囲の移動は生じる。このため、照明系80に比べて部品点数が減少し、構成を簡素化することができる。これにより、スペックル低減効果と照明系に要するコストのバランスを取ることができる。
図15(b)に例示される照明系91は、イメージローテータを傾ける代わりに、イメージローテータの形状を変更することにより照明範囲を回転させる。つまり、イメージローテータ91は、入射する光に対して傾いた光を射出する。照明系91は、光軸1周りに回転するイメージローテータ92と、レンズ82と、回転ロッド11と、固定ロッド12とを含んで構成されている。
照明系91では、入射面92aから光軸1に対して平行にイメージローテータ92に入射した光は、射出面92bから光軸1に対して平行でない光として射出され、レンズ82を介して、回転ロッド11の光軸1からずれた位置を照明する。イメージローテータ92の射出面92bとレンズ82の間隔、及び、レンズ82と回転ロッド11の入射面の間隔がレンズ82の焦点距離となるようにするなど、レンズ82のパワーや配置位置を調節すれば、レンズ82から射出する主光線を光軸と平行にすることができる。
このように構成した場合であっても、照明範囲は移動することになるため、照明系80と同様のスペックル低減効果を得ることができる。なお、回転ロッド11を省略し、固定ロッド12のみでロッドインテグレータを構成しても良い。これにより、部品点数が減少し、構成を簡素化することができる。
図15(c)に例示される照明系93は、照明系91に対して、レンズ82と回転ロッド11の間に、さらにアキシコン94(光学素子)を追加したものである。イメージローテータ92により照明範囲を移動させるために回転ロッド11の入射面93aでの照明範囲の中心を光軸1からずらした結果、主光線は光軸1に対して傾いて回転ロッド11の入射面93aに入射する虞がある。アキシコン94は、これを補正するためのもので、主光線を回転ロッド11の入射面93aに対して垂直(光軸1に対して平行)に入射させるために用いられる。なお、レンズ82にアキシコン94と同様の作用を持たせて構成してもよい。
図16(a)及び図16(b)に例示される照明系95のように、射出光の位置を光軸からΔ偏心させるイメージローテータ96と光軸1に対してΔだけ偏心させたレンズ82で構成しても良い。図16(a)では、イメージローテータ96からの射出光は光軸1の下側にΔだけ偏心している。これに合わせて光軸1の下側にΔだけレンズ82も偏心させることにより、レンズ82に平行に入射する光は、主光線が回転ロッド11の入射面95aに対して垂直(光軸1に対して平行)な状態で、回転ロッド11の入射面95aの光軸1から下側にΔずれた位置に結像する。なお、イメージローテータ96とレンズ82は、一体となって光軸周りに回転する。図16(b)は、イメージローテータ96とレンズ82が光軸周りに180°回転した状態を示している。このように、イメージローテータ96からの射出光の偏心に合わせてレンズ82も偏心させた上で、一体として回転させることにより、照明範囲を移動させることができる。
図16(c)に例示される照明系97の構成のように、レンズとイメージローテータの順番を逆にして、イメージローテータのみを回転するようにしても良い。照明系97では、偏心していないレンズ82により平行光を収束状態にし、射出光の位置を光軸からずらすイメージローテータ96により、主光線が回転ロッド12の入射面97aに対して垂直(光軸1に対して平行)な状態で、回転ロッド11の入射面97aの光軸1から下側にずれた位置に結像する。その結果、イメージローテータ96を回転すると、光源像の位置が光軸まわりに回転し、照明範囲が移動する。なお、ここでは、三角形のプリズムと反射ミラーとからなるイメージローテータを例示したが、特にこれに限定されない。図16(a)及び図16(b)のような形状のイメージローテータの他、さまざまな形状のイメージローテータが利用可能である。
なお、図16(a)及び図16(b)の照明系でも図16(c)のように、回転ロッド11を省略し、固定ロッド12のみでロッドインテグレータを構成した照明系を用いても良い。これにより、部品点数が減少し、構成を簡素化することができる。
さらに、ロッドインテグレータについても、第1から第3の実施形態と同様に変形してもよい。
以上のように構成した場合であっても、照明範囲は移動することになるため、照明系80と同様のスペックル低減効果を得ることができる。
以上、本実施形態の照明系においても、ロッドインテグレータ本来の光の効率的且つ均一な照明機能が損なうことなく、イメージローテータ、又はイメージローテータ及び回転ロッドを回転させることによりスペックルパターンを低減することができる。
<第6の実施形態>
図17は、本実施形態に係る照明系に含まれるイメージローテータの構成例と作用を説明する図である。なお、本実施形態の照明系の構成は、イメージローテータを除き、すでに上述した構成と同様である。
図17(a)に例示されるように、本実施形態のイメージローテータ100は、プリズム98と反射ミラー99から構成されている。イメージローテータ100は、プリズム98と反射ミラー99の全体が、光軸1周りに回転するように構成されている。プリズム98は、主面98a(第1の主面)と主面98b(第2の主面)をそれぞれ光軸1と交差する平面上に含んでいる。
プリズム98の入射側の主面98aは、X方向(図17(a)の奥行き方向)に透過領域98cと反射領域98dの2つの異なる領域を含んで構成されている。図17(b)に例示されるように、透過領域98cはX軸の正方向側(図17(a)の紙面奥側)に、反射領域98dはX軸の負方向側(図17(a)の紙面手前側)に設けられている。
同様に、プリズム98の射出側の主面98bは、X方向(図17(a)の奥行き方向)に透過領域98eと反射領域98fの2つの異なる領域を含んで構成されている。図17(c)に例示されるように、透過領域98fはX軸の正方向側(図17(a)の紙面奥側)に、反射領域98eはX軸の負方向側(図17(a)の紙面手前側)に設けられている。
このように、主面98aに入射する一部の光は主面98aを反射し、一部の光は透過するように構成する。なお、反射領域98d及び反射領域98eは、例えば、反射ミラー99と同様に、反射ミラーによって構成されている。
このようにイメージローテータ100を構成することにより、イメージローテータ100ではプリズム98を反射する光と透過する光が生じることになる。
図17(d)、図17(e)及び図17(f)は、プリズム98を透過する光と反射する光の光路について説明するための図である。
図17(d)は、プリズム98を透過する光の光路を例示している。図17(d)に例示されるように、主面98aの透過領域98cからプリズム98内に入射した光は、プリズム98内で1回反射して主面98bの透過領域98fから射出される。これにより、プリズム98を透過した光は、プリズム98入射時に対して像が反転した状態で射出される。
一方、図17(e)は、プリズム98を反射する光の光路を例示している。図17(e)に例示されるように、主面98aの反射領域98dで反射された光は、主面98a、反射ミラー99、主面98bの反射領域98eでそれぞれ反射される。つまり、計3回反射されてから射出される。これにより、プリズム98を反射した光は、プリズム98を透過した光と同様に、プリズム98入射時に対して像が反転した状態で射出される。
図17(f)は、プリズム98を透過する光と反射する光の光路を示している。このように、プリズム98を透過する光と反射する光のそれぞれで像が反転するように構成した上で、イメージローテータ100を光軸周りに回転することにより、2次光源像の自転によるスペックル低減効果を得ることができる。また、さらに、照明系に光軸周りに回転する回転ロッドがある場合には、回転ロッドの回転による2次光源像の光軸1周りの回転によるスペックル低減効果も合わせて得られる。また、イメージローテータ100では、プリズム98を透過する光と反射する光には光路長差が生じる。このため、光路長差によるスペックル低減効果も加わることになり、さらに高いスペックル低減効果が得られる。
なお、イメージローテータ100では、主面98a及び主面98bの一部に反射ミラーを設けることで、プリズム98を反射する光と透過する光を生じさせたが、特にこれに限られない。例えば、主面98a及び主面98bをハーフミラーとして構成することによっても同様の効果を得ることができる。
図18は、本実施形態に係る照明系に含まれるイメージローテータの構成の変形例を示した図である。図18に例示されるように、プリズム102を反射した光がプリズム102と反射ミラー103の間で多重反射するイメージローテータ101を用いることもできる。この場合、プリズム102を反射した光とプリズム102を透過した光の光路長差は、イメージローテータ100の場合に比べて大きくなる。これにより、さらに高い光路長差によるスペックル低減効果を得ることができる。この他、反射した光の光路上に、光路長差を生じさせるための部材をさらに追加しても良い。
また、本実施形態においても、イメージローテータの回転軸を光軸に対して傾けることにより、照明範囲が円状を描いて回転するように構成してもよい。また、イメージローテータの形状により照明範囲が円状を描いて回転するように構成してもよい。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
1 光軸
2、3 断面中心
4 傾斜軸
9 レーザ光源
9a R光
9b G/B光
10、20、30、40 ロッドインテグレータ
11、21、31、57 回転ロッド
12、58 固定ロッド
10a、10c、20a、20c、30a、30c、40a、40c、80a、92a、93a、95a、97a 入射面
10b、10d、20b、20d、30b、30d、40b、40d、92b、304a 射出面
11a、12a、304d 矩形領域
11b、11c、80b、304b、304c 円形領域
13 コンデンサレンズ
14 TIRプリズム
15 ダイクロイックプリズム
16 分離合成面
17、18 映像表示素子
41、56、82 レンズ
50、60、70、80、90、91、93、95、97 照明系
80c、80d 円
51 Rレーザ光源
52 Gレーザ光源
53 Bレーザ光源
54 クロスダイクロイックプリズム
55、71、74、75、76、81、92、96、100、101 イメージローテータ
72、77、78、98、102 プリズム
72a、72b、98a、98b 主面
98c、98f 透過領域
98d、98e 反射領域
73、99、103 反射ミラー
79 隙間
94 アキシコン
200 投影装置
301 レーザ
302 コリメータレンズ
303 集光レンズ
304 多角形ロッド
305 コンデンサレンズ
306 空間光変調器

Claims (35)

  1. 光源側から順に、
    第1の入射面と、前記第1の入射面と同形状の第1の射出面とを含み、光軸周りに回転する第1のロッドインテグレータと、
    第2の入射面と、前記第2の入射面と同形状の第2の射出面とを含み、前記光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、を含み、
    前記第1のロッドインテグレータは、前記第1の入射面と前記第1の射出面の間で、当該第1の入射面から入射した光を少なくとも1回は反射することを特徴とする照明系。
  2. 光源側から順に、
    第1の入射面と、第1の射出面とを含み、光軸周りに回転する第1のロッドインテグレータと、
    第2の入射面と、第2の射出面とを含み、前記光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、を含み、
    前記第1のロッドインテグレータは、前記第1の入射面と前記第1の射出面の間で、当該第1の入射面から入射した光を少なくとも1回は反射し、
    前記第1の入射面と前記第2の射出面が平行であることを特徴とする照明系。
  3. 光源側から順に、
    第1の入射面と、第1の射出面とを含み、光軸周りに回転する第1のロッドインテグレータと、
    第2の入射面と、第2の射出面とを含み、前記光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、を含み、
    前記第1のロッドインテグレータは、前記第1の入射面と前記第1の射出面の間で、当該第1の入射面から入射した光を少なくとも1回は反射し、
    前記第1のロッドインテグレータの前記光軸方向の長さをLz1とし、前記第2のロッドインテグレータの前記光軸方向の長さをLz2するとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする照明系。
    (1) Lz1≦Lz2
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータの前記光軸に垂直な断面における短手方向の幅をWsとし、前記第1のロッドインテグレータの前記光軸に垂直な断面における長手方向の幅をWlとするとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする照明系。
    (2) 0.5≦Ws/Wl≦1
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータの前記光軸方向の長さをLz1とし、前記第1のロッドインテグレータの前記光軸に垂直な断面における短手方向の幅をWsとし、前記第1のロッドインテグレータ内におけるマージナル光線と前記光軸のなす角度をθ’するとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする照明系。
    (3) Ws/Lz1≦tanθ’
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータの回転により形成される前記第1の射出面における円形の照明領域の直径をD1とし、前記第2のロッドインテグレータの前記第2の入射面における短手方向の幅をD2とするとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする照明系。
    (4) D2/Dl≧1
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータ及び前記第2のロッドインテグレータの形状は、柱状であることを特徴とする照明系。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータ及び前記第2のロッドインテグレータの前記光軸に垂直な断面の形状は、多角形であることを特徴とする照明系。
  9. 請求項8に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータ及び前記第2のロッドインテグレータの前記光軸に垂直な断面の形状は、矩形であることを特徴とする照明系。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1の入射面の断面中心は、前記光軸からずれていることを特徴とする照明系。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1の入射面の断面中心は、前記光軸と一致し、
    前記第1の射出面の断面中心は、前記光軸からずれていることを特徴とする照明系。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の照明系において、
    さらに、前記第1のロッドインテグレータと前記第2のロッドインテグレータの間に、第1のレンズを含み、
    前記第1の入射面と前記第2の入射面は、前記第1のレンズを介して共役であることを特徴とする照明系。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の照明系において、
    さらに、前記第1のロッドインテグレータの前記光源側に、
    前記光軸周りに回転するイメージローテータと、
    前記イメージローテータから射出される光を前記第1の入射面に結像する第2のレンズを含むことを特徴とする照明系。
  14. 請求項13に記載の照明系において、
    前記イメージローテータは、
    前記光軸上で当該光軸に対して平行に配置され、
    前記光軸に対して傾いた光を射出することを特徴とする照明系。
  15. 請求項13に記載の照明系において、
    前記イメージローテータは、
    前記光軸上で当該光軸に対して傾いて配置され、
    前記光軸に対して傾いた光を射出することを特徴とする照明系。
  16. 請求項14または請求項15に記載の照明系において、
    さらに、前記第2のレンズと前記第1のロッドインテグレータの間に、光学素子を含み、
    前記光学素子は、前記第1のロッドインテグレータに前記光軸と平行な光を入射させることを特徴とする照明系。
  17. 請求項16に記載の照明系において、
    前記光学素子は、アキシコンであることを特徴とする照明系。
  18. 請求項13に記載の照明系において、
    前記イメージローテータは、射出光の位置を前記光軸から偏心させ、
    前記第2のレンズは、前記光軸から偏心した位置に配置され、
    前記イメージローテータと前記第2のレンズは一体となって前記光軸周りに回転し、
    前記光軸に対して平行な光を射出することを特徴とする照明系。
  19. 請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータは、当該第1のロッドインテグレータの側面を反射面とする中実のロッドであることを特徴とする照明系。
  20. 請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第1のロッドインテグレータは、当該第1のロッドインテグレータの内部に反射面を含む中空のロッドであることを特徴とする照明系。
  21. 請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第2のロッドインテグレータは、当該第2のロッドインテグレータの側面を反射面とする中実のロッドであることを特徴とする照明系。
  22. 請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第2のロッドインテグレータは、当該第2のロッドインテグレータの内部に反射面を含む中空のロッドであることを特徴とする照明系。
  23. 光軸周りに回転するイメージローテータと、
    第2の入射面と第2の射出面とを含み、前記光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、
    前記イメージローテータから射出される光を前記第2の入射面上に結像する第2のレンズと、を含み、
    前記イメージローテータは、
    前記光軸上で当該光軸に対して平行に配置され、
    前記光軸に対して傾いた光を射出することを特徴とする照明系。
  24. 光軸周りに回転するイメージローテータと、
    第2の入射面と第2の射出面とを含み、前記光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、
    前記イメージローテータから射出される光を前記第2の入射面上に結像する第2のレンズと、を含み、
    前記イメージローテータは、
    前記光軸上で当該光軸に対して傾いて配置され、
    前記光軸に対して傾いた光を射出することを特徴とする照明系。
  25. 請求項23または請求項24に記載の照明系において、
    さらに、前記第2のレンズと前記第2のロッドインテグレータの間に、光学素子を含み、
    前記光学素子は、前記第2のロッドインテグレータに前記光軸と平行な光を入射させることを特徴とする照明系。
  26. 請求項25に記載の照明系において、
    前記光学素子は、アキシコンであることを特徴とする照明系。
  27. 光軸周りに回転するイメージローテータと、
    第2の入射面と第2の射出面とを含み、前記光軸上に固定された第2のロッドインテグレータと、
    前記イメージローテータから射出される光を前記第2の入射面上に結像する第2のレンズと、を含み、
    前記イメージローテータは、射出光の位置を前記光軸から偏心させ、
    前記第2のレンズは、前記光軸から偏心した位置に配置され、
    前記イメージローテータと前記第2のレンズは、一体となって前記光軸周りに回転し、
    前記光軸に対して平行な光を射出することを特徴とする照明系。
  28. 請求項23乃至請求項27のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第2のロッドインテグレータは、当該第2のロッドインテグレータの側面を反射面とする中実のロッドであることを特徴とする照明系。
  29. 請求項23乃至請求項27のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記第2のロッドインテグレータは、当該第2のロッドインテグレータの内部に反射面を含む中空のロッドであることを特徴とする照明系。
  30. 請求項13乃至請求項29のいずれか1項に記載の照明系において、
    前記イメージローテータは、プリズムと、第1の反射ミラーと、を含むことを特徴とする。
  31. 請求項30に記載の照明系において、
    前記プリズムは、第1の主面と、第2の主面とを、それぞれ前記光軸と交差する平面上に含み、
    前記イメージローテータは、
    前記第1の主面に入射した光の一部を当該第1の主面で反射し、前記プリズムと前記第1の反射ミラーの間を通過させて射出し、
    前記第1の主面に入射した光の一部を当該第1の主面で透過し、前記プリズム内部及び前記第2の主面を透過させて射出することを特徴とする照明系。
  32. 請求項31に記載の照明系において、
    前記プリズムは、
    前記第1の主面の表面に一部に第2の反射ミラーを含み、
    前記第2の主面の表面に一部に第3の反射ミラーを含むことを特徴とする照明系。
  33. 請求項31に記載の照明系において、
    前記プリズムは、
    前記第1の主面は第1のハーフミラーとして構成され、
    前記第2の主面は第2のハーフミラーとして構成されることを特徴とする照明系。
  34. レーザ光源と、
    請求項1乃至請求項33のいずれか1項に記載の照明系と、を含むことを特徴とする投影装置。
  35. 請求項34に記載の投影装置において、
    さらに、映像表示素子を含み、
    前記映像表示素子は、前記照明系により均一な光強度分布を有する光で照明されることを特徴とする投影装置。
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