JP2010162300A - 関節運動する切除デバイスおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンドル部分13;このハンドル部分から遠位方向に延びるシャフト14(これは、所定長さ、近位部分および遠位先端部を含む内側伝導体16;およびこの内側伝導体をその長さに沿って少なくとも部分的に実質的に取り囲み、そして長手方向軸を画定する外側伝導体を含む);上記ハンドル部分から上記シャフトの長さの少なくとも一部分に沿って延びる少なくとも1つのケーブル20;を備え、上記ハンドル部分に対する少なくとも1つのケーブルの移動に応答して、上記外側伝導体の遠位先端部が、上記遠位先端部が上記長手方向軸と実質的に整列される第1の位置から、少なくとも上記遠位先端部が上記長手方向軸に対して角度をなして配置される第2の位置まで移動可能である、切除デバイス10。
【選択図】図1
Description
本出願は、Mani N.Prakashによる2008年1月31日に出願された「Articulating ablation device and method」と題する米国仮出願番号第61/025,206号に基づく優先権の利益を主張しており、この仮出願は本明細書中に参考として援用される。
(技術分野)
本開示は切除デバイスおよび方法に関する。より詳細には、本開示は、組織中に挿入可能であり、そして関節運動し得、しかも腹腔鏡手順および内視鏡手順のために有用であるアンテナに関する。
癌のような疾患の処置において、特定のタイプの癌細胞は、健常細胞には通常有害な温度よりわずかに低い高められた温度で変性することが見出されている。温熱療法治療として一般に公知であるこれらのタイプの処置は、代表的には、電磁放射線を利用して疾患細胞を41℃を超える温度まで加熱し、その一方、隣接する健常細胞を不可逆的な細胞破壊が起こらないより低い温度で維持する。組織を加熱するために電磁放射線を利用するその他の手順はまた、組織の切除および凝固を含む。このようなマイクロ波切除手順、例えば、月経過多に対して実施される手順などは、代表的には、標的にされた組織を切除および凝固するために行われ、それを変性させるかまたは殺傷する。電磁放射線治療を利用する多くの手順およびデバイスのタイプが当該技術分野で公知である。このようなマイクロ波治療は、代表的には、前立腺、心臓および肝臓のような組織および器官の処置で用いられている。
(項目A1)切除デバイスであって:
ハンドル部分;
該ハンドル部分から遠位方向に延びるシャフトであって:
所定長さ、近位部分および遠位先端部を含む内側伝導体;および
該内側伝導体をその長さに沿って少なくとも部分的に実質的に取り囲み、そして長手方向軸を画定する外側伝導体を含む、シャフト;
該ハンドル部分から該シャフトの長さの少なくとも一部分に沿って延びる少なくとも1つのケーブル;
を備え、ここで、該内側伝導体の少なくとも遠位先端部が、該外側伝導体の最遠位端を超えて遠位方向に位置決め可能であり;そして
該ハンドル部分に対する少なくとも1つのケーブルの移動に応答して、該外側伝導体の遠位先端部が、該遠位先端部が該長手方向軸と実質的に整列される第1の位置から、少なくとも該遠位先端部が該長手方向軸に対して角度をなして配置される第2の位置まで移動可能である、切除デバイス。
(項目A2)前記内側伝導体と前記外側伝導体との間に挿入される誘電体材料をさらに含む、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A3)前記ハンドル部分から、前記シャフトの長さの少なくとも一部分に沿って延びる少なくとも第2のケーブルをさらに含み、ここで、該シャフトに対する該第2のケーブルの移動に応答して、前記外側伝導体の遠位先端部が、前記第1の位置から前記第2の位置まで移動可能である、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A4)前記シャフトが、前記長手方向軸に沿って前記ハンドル部分に対して回転可能である、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A5)前記内側伝導体の遠位先端部が、曲線経路に沿って移動可能である、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A6)前記内側伝導体が、前記外側伝導体の最遠位端を超えて遠位方向に延び、処置されるべき組織の少なくとも一部分を少なくとも部分的に取り囲むような形態である、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A7)前記第1のケーブルおよび前記第2のケーブルが、互いに対して独立に移動可能である、項目A3に記載の切除デバイス。
(項目A8)前記内側伝導体の少なくとも一部分が、前記外側伝導体に対し前記長手方向軸に実質的に沿って進行可能である、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A9)前記シャフトの少なくとも一部分が、可撓性である、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A10)前記ハンドル部分上に配置された関節ノブをさらに含み、そしてここで、前記少なくとも1つのケーブルの近位部分が該関節ノブに作動可能に連結され、ここで、該関節ノブの移動が、該少なくとも1つのケーブルの対応する移動を引き起こす、項目A1に記載の切除デバイス。
(項目A11)前記ハンドル部分上に配置された関節ノブをさらに含み、そしてここで、前記第1のケーブルの近位部分が前記関節ノブに作動可能に連結され、そして前記第2のケーブルの近位部分が該関節ノブに作動可能に連結され、ここで、該関節ノブの移動が、該第1のケーブルおよび該第2のケーブルの少なくとも1つを移動させる、項目A3に記載の切除デバイス。
本発明はさらに、以下の項目を提供する:
(項目B1)切除デバイスであって:
ハンドル部分;
該ハンドル部分から遠位方向に延びるシャフトであって:
所定長さ、近位部分および遠位先端部を含む内側伝導体;および
該内側伝導体をその長さに沿って少なくとも部分的に実質的に取り囲み、そして長手方向軸を画定する外側伝導体を含む、シャフト;
該ハンドル部分から該シャフトの長さの少なくとも一部分に沿って延びる少なくとも1つのケーブル;
を備え、ここで、該内側伝導体の少なくとも遠位先端部が、該外側伝導体の最遠位端を超えて遠位方向に位置決め可能であり;そして
該ハンドル部分に対する少なくとも1つのケーブルの移動に応答して、該外側伝導体の遠位先端部が、該遠位先端部が該長手方向軸と実質的に整列される第1の位置から、少なくとも該遠位先端部が該長手方向軸に対して角度をなして配置される第2の位置まで移動可能である、切除デバイス。
(項目B2)前記内側伝導体と前記外側伝導体との間に挿入される誘電体材料をさらに含む、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B3)前記ハンドル部分から、前記シャフトの長さの少なくとも一部分に沿って延びる少なくとも第2のケーブルをさらに含み、ここで、該シャフトに対する該第2のケーブルの移動に応答して、前記外側伝導体の遠位先端部が、前記第1の位置から前記第2の位置まで移動可能である、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B4)前記シャフトが、前記長手方向軸に沿って前記ハンドル部分に対して回転可能である、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B5)前記内側伝導体の遠位先端部が、曲線経路に沿って移動可能である、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B6)前記内側伝導体が、前記外側伝導体の最遠位端を超えて遠位方向に延び、処置されるべき組織の少なくとも一部分を少なくとも部分的に取り囲むような形態である、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B7)前記第1のケーブルおよび前記第2のケーブルが、互いに対して独立に移動可能である、項目B3に記載の切除デバイス。
(項目B8)前記内側伝導体の少なくとも一部分が、前記外側伝導体に対し前記長手方向軸に実質的に沿って進行可能である、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B9)前記シャフトの少なくとも一部分が、可撓性である、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B10)前記ハンドル部分上に配置された関節ノブをさらに含み、そしてここで、前記少なくとも1つのケーブルの近位部分が該関節ノブに作動可能に連結され、ここで、該関節ノブの移動が、該少なくとも1つのケーブルの対応する移動を引き起こす、項目B1に記載の切除デバイス。
(項目B11)前記ハンドル部分上に配置された関節ノブをさらに含み、そしてここで、前記第1のケーブルの近位部分が前記関節ノブに作動可能に連結され、そして前記第2のケーブルの近位部分が該関節ノブに作動可能に連結され、ここで、該関節ノブの移動が、該第1のケーブルおよび該第2のケーブルの少なくとも1つを移動させる、項目B3に記載の切除デバイス。
(項目B12)組織を処置する方法であって:
長手方向軸を画定するアンテナ;および該アンテナの一部分に沿って延びる少なくとも1つのケーブル:を備える切除デバイスを提供する工程;
該アンテナを、該アンテナの遠位先端部が標的部位に隣接するように導入する工程;ならびに
該少なくとも1つのケーブルを、該アンテナの遠位先端部が、該遠位先端部が該長手方向軸と実質的に整列される第1の位置から、少なくとも、該遠位先端部が該長手方向軸に対して角度をなして配置される第2の位置まで移動するように移動する工程、
を包含する、方法。
(項目B13)前記アンテナが、同軸ケーブルである、項目B12に記載の方法。
(項目B14)前記アンテナを前記長手方向軸の周りで回転させる工程をさらに包含する、項目B12に記載の方法。
(項目B15)前記アンテナの少なくとも一部分が、可撓性材料から作製される、項目B12に記載の方法。
(項目B16)可撓性材料から作製された前記アンテナの一部分に隣接して作動可能に連結される第2のケーブルを提供する工程をさらに包含する、項目B15に記載の方法。
(項目B17)前記アンテナが内側伝導体および外側伝導体を含み、該内側伝導体が該外側伝導体に対して移動可能である、項目B12に記載の方法。
(項目B18)前記内側伝導体を、前記外側伝導体に対して、該内側伝導体の遠位先端部が該外側伝導体の遠位先端部を超えて遠位方向に延びるように移動させる工程をさらに包含する、項目B17に記載の方法。
(項目B19)前記内側伝導体の遠位先端部を、曲線経路に沿って移動させる工程をさらに包含する、項目B18に記載の方法。
(項目B20)エネルギーアプリケータであって:
ハンドル部分と;
該ハンドル部分から遠位方向に延び、そして長手方向軸を画定するシャフトと;
該ハンドル部分と電気機械的に協働するように配置され、そして該シャフトに対して並進可能である電極と;
該ハンドル部分と該電極との間に延びる少なくとも1つのケーブルとを備え、
ここで、該電極の少なくとも一部分が、該シャフトの最遠位端を超えて遠位方向に位置決め可能であり;そして
ここで、該ハンドル部分に対する該少なくとも1つのケーブルの移動に応答して、該電極の一部分が、該電極が該長手方向軸と実質的に整列される第1の位置から、少なくとも、該電極の少なくとも一部分が該長手方向軸に対して角度をなして配置される第2の位置まで移動可能である、エネルギーアプリケータ。
切除デバイスは、ハンドル部分、シャフトおよび少なくとも1つのケーブルを含む。このシャフトは、上記ハンドル部分から遠位方向に延び、そして内側伝導体およびこの内側伝導体の少なくとも一部分を実質的に取り囲む外側伝導体を含む。上記ケーブルは、上記ハンドル部分から上記シャフトの少なくとも一部分に沿って延びる。上記内側伝導体の遠位先端部は、上記外側伝導体の最遠位端を超えて遠位方向に位置決め可能である。上記少なくとも1つの上記ハンドル部分に対する移動に応答して、上記外側伝導体の遠位先端部は、この遠位先端部が上記長手方向軸と実質的に整列される第1の位置から、少なくとも上記遠位先端部が上記長手方向軸に対して角度をなして配置される第2の位置まで移動可能である。
本明細書に開示される切除デバイスの実施形態は、図面を参照して詳細に説明され、図面においては、同様の参照番号は、いくつかの図の各々で同一または対応する要素を指定する。本明細書で用いられるとき、用語「遠位」は、使用者からより遠い切除デバイスのその部分、またはその構成要素をいい、その一方、用語「近位」は、使用者により近い切除デバイスのその部分またはその構成要素をいう。
9 回転ノブ
10 切除デバイス
11 関節ノブ
12 アンテナ
13 ハンドル部分
14 シャフト
16 内側伝導体
Claims (11)
- 切除デバイスであって:
ハンドル部分;
該ハンドル部分から遠位方向に延びるシャフトであって:
所定長さ、近位部分および遠位先端部を含む内側伝導体;および
該内側伝導体をその長さに沿って少なくとも部分的に実質的に取り囲み、そして長手方向軸を画定する外側伝導体を含む、シャフト;
該ハンドル部分から該シャフトの長さの少なくとも一部分に沿って延びる少なくとも1つのケーブル;
を備え、ここで、該内側伝導体の少なくとも遠位先端部が、該外側伝導体の最遠位端を超えて遠位方向に位置決め可能であり;そして
該ハンドル部分に対する少なくとも1つのケーブルの移動に応答して、該外側伝導体の遠位先端部が、該遠位先端部が該長手方向軸と実質的に整列される第1の位置から、少なくとも該遠位先端部が該長手方向軸に対して角度をなして配置される第2の位置まで移動可能である、切除デバイス。 - 前記内側伝導体と前記外側伝導体との間に挿入される誘電体材料をさらに含む、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記ハンドル部分から、前記シャフトの長さの少なくとも一部分に沿って延びる少なくとも第2のケーブルをさらに含み、ここで、該シャフトに対する該第2のケーブルの移動に応答して、前記外側伝導体の遠位先端部が、前記第1の位置から前記第2の位置まで移動可能である、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記シャフトが、前記長手方向軸に沿って前記ハンドル部分に対して回転可能である、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記内側伝導体の遠位先端部が、曲線経路に沿って移動可能である、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記内側伝導体が、前記外側伝導体の最遠位端を超えて遠位方向に延び、処置されるべき組織の少なくとも一部分を少なくとも部分的に取り囲むような形態である、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記第1のケーブルおよび前記第2のケーブルが、互いに対して独立に移動可能である、請求項3に記載の切除デバイス。
- 前記内側伝導体の少なくとも一部分が、前記外側伝導体に対し前記長手方向軸に実質的に沿って進行可能である、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記シャフトの少なくとも一部分が、可撓性である、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記ハンドル部分上に配置された関節ノブをさらに含み、そしてここで、前記少なくとも1つのケーブルの近位部分が該関節ノブに作動可能に連結され、ここで、該関節ノブの移動が、該少なくとも1つのケーブルの対応する移動を引き起こす、請求項1に記載の切除デバイス。
- 前記ハンドル部分上に配置された関節ノブをさらに含み、そしてここで、前記第1のケーブルの近位部分が前記関節ノブに作動可能に連結され、そして前記第2のケーブルの近位部分が該関節ノブに作動可能に連結され、ここで、該関節ノブの移動が、該第1のケーブルおよび該第2のケーブルの少なくとも1つを移動させる、請求項3に記載の切除デバイス。
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- 2009-01-30 JP JP2009020696A patent/JP2010162300A/ja active Pending
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