JP2010160053A - ガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法 - Google Patents

ガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メンテナンス等でカラムの切断を行った際に、カラムの切断前後の両分析において試料に含まれる成分の保持時間を維持するためのガスクロマトグラフ及びガスクトマトグラフ分析方法を提供する。
【解決手段】分析時にキャリアガス線速度を一定値に制御して分析するガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法において、キャリアガス線速度をカラムの切断前後の分析であっても各々のカラム長さに同じ係数Xを乗じた値に制御する。
【選択図】図2

Description

本発明はガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法に関し、特にカラムを切断した場合に、その前後の分析において試料中の各成分の保持時間が維持されるガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法に関する。
ガスクロマトグラフ分析方法をはじめとするクロマトグラフ分析方法において、試料に含まれる各成分の分離度を上げるためには、一理論段相当高さ(HETP;Height equivalent to a theoretical plate)を小さくすることが好ましい。移動相線速度は、HETPに大きく影響する変数であり、また、分析者にとって最も調整しやすい変数である。一方、ガスクロマトグラフ分析方法における移動相であるキャリアガスの線速度は、同一カラム及び同一キャリアガス種を用いた分析においてもガスの粘性係数に依存するため分析温度によって変化する。そこで、昇温分析の場合に、キャリアガス線速度を、分析途中で変化させず、HETPが最小値をとるような最適値に一定に保つように制御するガスクロマトグラフが報告されている(特許文献1)。
ガスクロマトグラフ分析方法における未知成分の同定は主として当該成分の保持時間により行う。しかしながら、成分の保持時間は該成分の物性に基づいて一義的に決まる値ではなく、カラムの種類、長さ、径、温度条件、キャリアガスの圧力などの各種分析条件よって左右される。また、ガスクロマトグラフのメンテナンスとして、不揮発性物質が付着しやすいカラム入口付近を0.5〜1m単位で切断し、引き続きその切断後のカラムを用いて分析を行うことが多い。カラムを切断した場合、その切断前後の分析においては各成分の保持時間が異なってしまうため、カラムの切断前後においても各成分の保持時間を維持させる方法が必要とされる。
そのような方法として、特許文献2では、特許文献1に記載の分析時にキャリアガス線速度を一定値に保つ方法を利用して、既知成分を含む標準試料を複数のキャリアガス線速度条件で分析し、当該既知成分の保持時間とキャリアガス線速度との関係式を求めておく。カラムを切断後、当該標準試料を再度分析し、既知成分の保持時間がカラムの切断前の保持時間と一致するようなキャリアガス線速度を先に求めた関係式により導出する。そして、カラム切断後の分析ではキャリアガス線速度を導出した値に制御することで、カラムの切断前後で試料に含まれる各成分の保持時間を維持する。
特許第2560593号公報 特開2005−345452号公報
特許文献2における保持時間の維持方法は、標準試料について3〜5回といった複数回分析する必要がある。一方、通常のガスクロマトグラフ分析では、一の試料の分析作業には1時間程度の時間を要する。よって、特許文献2における保持時間維持のために行われる追加の標準試料の分析作業は非常に手間と時間を要することとなる。
そこで、本発明は、分析時にキャリアガス線速度をHETPが小さい値を取るような最適範囲内の一定値に保ち高分離能を達成するガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法において、標準試料の分析を必要としない簡便な方法により、カラムの切断前後の両分析において各成分の保持時間を維持できるガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のガスクロマトグラフは、分析時にキャリアガス線速度を一定値に制御する制御部を有するガスクロマトグラフにおいて、前記制御部はキャリアガス線速度を、カラムの切断前後であっても各々のカラム長さに同じ係数を乗じた値に各々制御する。
また、本発明のガスクトマトグラフ分析方法は、分析時にキャリアガス線速度を一定値に制御して分析するガスクロマトグラフ分析方法において、キャリアガス線速度を、カラムの切断前後であっても各々のカラム長さに同じ係数を乗じた値に各々制御して分析する。カラムの切断前後における両分析時にキャリアガス線速度をこのように制御することにより、両分析における試料に含まれる各成分の移動速度を一致させ、結果、各成分の両分析における保持時間を維持することができる。
本発明によれば、標準試料の分析を必要とせず、ガスクロマトグラフに対して特定の分析条件を設定するといった簡便な方法でもって、カラムの切断前後において各成分の保持時間を維持できる。結果、装置のメンテナンスのためにカラムの切断を行った際も、その後の分析において、標準試料の再分析を行うことなく試料に含まれる各成分を容易に同定することができる。
本発明におけるガスクロマトグラフ質量分析装置の一実施例の構成概略図。 実験例1で得られた農薬13成分を含む試料のトータルイオンカレントクロマトグラムであって、上から設定1、設定2、設定3でのトータルイオンカレントクロマトグラム。
本発明にかかるガスクロマトグラフの一実施の形態を図1に示す。図1は検出器として質量分析計を備えるガスクロマトグラフ質量分析計である。以下に図1に基づいてガスクロマトグラフ質量分析装置の説明ならびにこれを用いた試料の分析方法の説明を行う。
分析対象となる試料は、試料注入部1より試料気化室2に導入される。試料気化室2において気化された試料は、キャリアガスによって入口端が試料気化室に接続されたカラム3に導入される。試料に含まれる各成分は移動速度の違いによってカラム3内で分離され、カラム3出口端から排出されてインターフェース4に導かれる。キャリアガスは、制御バルブ5により流量を所定の値に調整され、試料気化室2に導入される。試料気化室2にはスプリット流路6、及び、試料注入部の直下にパージ流路7が接続されている。パージ流路7は試料注入部を構成するセプタムから発生する分解ガスを排出するための流路である。パージ流路7には圧力センサ8が設けられ、圧力センサ8の値は、圧力センサ8と試料気化室2間の流路長が短く配管抵抗は無視できるため、試料気化室2内圧すなわちカラム入口圧とみなすことができる。スプリット流路6にはバルブ9が設けられ、スプリット分析の際に所定のスプリット比でキャリアガス流量がカラム3及びスプリット流路6に導入されるように制御される。カラム3はカラムオーブン10内に存在し、カラムオーブン10は、分析の間、所定の温度プログラムに従って温度制御される。インターフェース4に導かれた成分は質量分析計13にて検出される。質量分析計13における検出信号は、データ処理部14に転送されてクロマトグラムが形成され、各成分の保持時間が求まる。制御部15は、試料気化室2、カラムオーブン10、制御バルブ5、バルブ9、インターフェース4、質量分析計13などの制御を行う。
ここで、本発明におけるガスクロマトグラフとしては、図1に示したガスクロマトグラフ質量分析計に限られるものではなく、例えば、検出器として水素炎イオン化検出器、熱伝導度検出器、炎光光度検出器、電子捕獲型検出器などから選択した検出器を備えるガスクトマトグラフを用いることができる。
本発明におけるガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ分析方法におけるキャリアガス線速度は、高分離能を達成するために、分析時にHETPが低い値となるような最適範囲内の一定値に制御する。以下に、分析時にキャリアガス線速度を一定値に制御する方法について説明を行う。
カラム入口圧Pは、流体力学理論により式(1)で近似される。
P=(L/D)・μ・{4.05×10−3×(L/D)・μ・u+3.3}・u ・・・(1)
ここで、Lはカラム長さ、Dはカラム内径、uはキャリアガス線速度である。μはキャリアガスの粘性係数で、キャリアガス種によって異なり、また、温度の関数でもある。昇温分析の場合、キャリアガス線速度の最適範囲内の一定値u、各時間tにおけるキャリアガスの粘性係数μ(t)、カラム長さL、カラム内径Dを式(1)に入れることで、時間tにおいてキャリアガス線速度がuとなるようなカラム入口圧P(t)が求まる。制御部15は圧力センサ8の値が各時間tにおいて当該カラム入口圧P(t)となるようにバルブ9を制御する。
スプリット分析の場合には、分析の途中でスプリット比を一定に保つために、カラム長さL、内径D,キャリアガス線速度u、カラム入口圧P(t)からカラム流量を求め、求めたカラム流量とスプリット比からスプリット流量を求める。キャリアガス流量がこれらカラム流量及びスプリット流量の総和となるように制御バルブ5を制御する。スプリットレス分析の場合には、バルブ9は閉じ、圧力センサ8の値が、カラム入口圧P(t)となるように制御バルブ5を制御する。以上説明を行った昇温分析の場合にキャリアガス線速度を一定値に保つ方法は、特許公報1に詳細に記載されている。
恒温分析の際は、上述の方法において温度プログラムを分析時に温度一定であるとして制御してもよいし、単に、キャリアガス流量もしくはカラム入口圧を一定に制御することで、キャリアガス線速度を一定値に保つことができる。
キャリアガス線速度の最適範囲としては、カラム内径、カラム長さにもよるが、キャリアガスとしてNを用いた場合は10〜20cm/s、Hを用いた場合は20〜60cm/s、Heを用いた場合は15〜40cm/sであることが好ましい。本発明に係る、カラムの切断前後の両分析におけるキャリアガス線速度は、これらの最適範囲内の値であって、両分析における各成分の保持時間を維持できる値として、各々のカラムの長さに同じ係数Xを乗じた値を選択する。以下に詳細な説明を行う。
ある成分分子Aがカラム中に留まっている時間のうち移動相中にとどまる時間の分率は、成分分子が移動相中に見出される分率に等しいことから、式(2)で表される。
移動相中に留まる時間の分率=(移動相中の分子数)/(全分子数)
=C/(C+C) ・・・(2)
ここで、CM、はそれぞれ、移動相中の成分分子の濃度及び固定相中の成分分子の濃度である。V、Vはそれぞれ、移動相及び固定相の体積である。
式(2)により、移動相中にとどまっている時間の分率が与えられるから、これにキャリアガス線速度uを乗じることで、平均の成分分子Aの移動速度が得られる(式(3))。
移動速度=u[C/(C+C)] ・・・(3)
成分分子Aがカラム長さLを移動するに要する時間、すなわち保持時間Tは次式で表される。
保持時間T=(カラム長さ)/(移動速度)
=L/{u・[C/(C+C)]} ・・・(4)
次に、同カラムを切断し、カラム長さがLとなった場合に、キャリアガス線速度をuとすると、成分Aの保持時間Tは式(5)で表される。
保持時間T=L/{u・[C/(C+C)]} ・・・(5)
ここで、カラムの切断により、移動相体積V、固定相体積Vは減少するが、その減少量は全移動相体積、固定相体積に対して無視できるとし、カラムの切断前後で同じとした。
本発明においては、保持時間TとTを等しくさせることを目的とし、そのためのキャリアガス線速度uを求める。式(4)=式(5)より、式(6)が導かれる。
/u=L/u
=u・(L/L) ・・・(6)
式(6)にて、uをLにXを乗じた値とすると、式(6)は式(7)で表される。
=L・X・(L/L)=L・X ・・・(7)
以上より、カラム長さがLの時の分析時にキャリアガス線速度をLに係数Xを乗じた値に設定し、カラムを切断し、カラム長さがLとなった時の分析時のキャリアガス線速度をLに前記係数Xを乗じた値に設定することで、カラム切断前後の両分析における成分Aの保持時間が保持できることが導かれる。
カラムは一般的に10mから150mの長さものが知られている。また、キャリアガス線速度の最適範囲は、カラム内径、カラム長さ及びキャリアガス種にもよるが、上述の通り10cm/s〜60cm/sである。そこで、切断前後の各々のカラム長さに乗じる係数Xの値としては、正の値であって、切断前のカラム長さL及び切断後のカラム長さLにXを乗じた各々の値が分析条件に応じたキャリアガス線速度の最適範囲内の値となる係数Xを選択すればよく、少数でも構わない。
例えば、切断前のカラム長さLが40mで、入口端部を1mを切断し、切断後のカラム長さLが39mとなったとする。キャリアガス線速度の最適範囲を10〜60cm/sとする。この場合、カラム長さに乗じる係数Xの値としては、L=40及びL=39にXを乗じた各々の値(40×X,39×X)が、キャリアガス線速度の最適範囲内の数値となるように、0.25(=10÷39)から1.5(=60÷40)の間の値を選択することができる。
キャリアガス線速度の単位としてはcm/sのほかm/minを用いてもよく、カラム長さの単位としてはmの他cmを用いてもよい。これらの場合も、cmを単位とするカラム長さLおよびLに係数Xを乗じた各々の値が、m/minを単位とするキャリアガス線速度の最適範囲内の値となるように係数Xを選択すればよい。
分析者は、カラム長さがLにおける分析時に、分析条件として、操作部16よりカラム長さL、キャリアガス線速度u(もしくは、Lに乗じる係数Xの値)のほか分析諸条件(カラム内径、キャリアガス種、カラムオーブンの温度プログラム、試料気化室やインターフェースの温度など)を設定し、試料の分析を行う。全ての分析諸条件を分析者が入力しなくても、記憶部(図示しない)に分析条件を記憶させ、分析者がそこから分析条件を指定することで、制御部15に分析条件が転送されてもよい。カラム切断後の分析においては、分析者はカラム長さL及びキャリアガス線速度uを入力する。もしくは、カラム長さLのみ入力しキャリアガス線速度uは制御部16にて求めてもよい。もしくは、分析者は切断した長さを入力し、制御部16にて切断前のカラム長さより切断後のカラム長さL、及び、キャリアガス線速度uを求めてもよい。
以下に、試料の一例として農薬13成分を含む試料を用意し、分析時にキャリアガス線速度を一定値に制御が可能なガスクロマトグラフ質量分析装置(GCMS-QP2010、島津製作所製)を用いて、カラムの切断前後において分析を行い、本発明による各成分の保持時間の維持に対する効果の検証を行った。
I.実験例1
[設定1:カラム切断前の本発明による分析] 用意したカラムの長さを測定したところ28.8mであった。カラム長さ28.8(m)に係数Xを乗じた値がキャリアガス線速度の最適範囲内の値となるようX=1.5とし、キャリアガス線速度を28.8(m)に1.5を乗じた値である43.2cm/sとした。
ガスクロマトグラフ質量分析装置に設定した分析条件は次の通りである。
・カラム長さ:28.8m
・キャリアガス線速度(一定モード):43.2cm/s
・カラムオーブンの温度プログラム:80℃で1分保持、20℃/minで昇温、180℃以上では5℃/分で昇温、280℃で5分保持。
・試料気化室温度: 260℃
・GC/MSインターフェース温度:280℃
・イオン源温度:230℃
・スプリットレス分析
・キャリアガス種: ヘリウム
[設定2:カラム切断後の分析(比較例)] 次に、カラムを0.8m切断して、実際のカラム長さを28.0mとした。設定2では、本発明による保持時間維持の効果確認のための比較例として、装置に設定した分析条件をカラム切断前の設定1と同条件にて試料の分析を行った。
[設定3:カラム切断後の本発明による分析] 次に、装置に設定する分析条件のうちカラム長さを実際のカラム長さである28.0mに設定し、キャリアガス線速度を実際のカラム長さの1.5倍値である42.0cm/sに設定して試料の分析を行った。その他の分析条件は設定1と同じ条件とした。
図2に、実験例1の設定1〜3で得られたトータルイオンカレントクロマトグラム(TIC)を示す。また、表1に、設定1〜3における各成分の保持時間、ならびに、設定1と設定2での保持時間の差、設定1と設定3での保持時間の差を示す。
Figure 2010160053
図2で示されるように、設定2では設定1と比較して保持時間が全体的に短くなっているのに対して、設定3では設定1とほぼピーク位置が揃っていることが確認できた。さらに、表1で示されるように、設定1と設定3における各成分の保持時間の差はあるものの、設定2と比較してその差は非常に小さくなっており、本発明による保持時間維持の効果が確認できた。
II.実験例2
実験例1では、キャリアガス線速度をカラム長さの1.5倍値に設定して本発明の効果の検証を行ったが、実験例2では同じ長さのカラムを用い、キャリアガス線速度をカラム長さの2倍値としたときの本発明の効果の検証を行った。
[設定4:カラム切断前の本発明による分析] 実際のカラム長さは28.8mである。キャリアガス線速度をカラム長さの2倍値である57.6cm/sに設定した以外、設定1と同じ条件で分析を行った。
[設定5:カラム切断後の分析(比較例)] カラムを0.8m切断して、実際のカラム長さは28.0mである。設定5では、本発明による保持時間維持の効果確認のための比較例として、装置に設定した分析条件をカラム切断前の設定4と同条件に設定して分析を行った。
[設定6:カラム切断後の本発明による分析] 設定6では、装置に設定する分析条件のうち、カラム長さを実際のカラム長さである28.0mに、キャリアガス線速度を実際のカラム長さの2倍値である56.0cm/sに設定した以外、設定4と同じ分析条件で分析を行った。
表2に設定4〜6の測定で得られた各成分の保持時間、ならびに、設定4と設定5での各成分の保持時間の差、設定4と設定6での各成分の保持時間の差を示す。なお実験例2で得られたトータルイオンカレントクロマトグラムの図示は省略する。
Figure 2010160053
表2に示されるように、設定4と設定6における各成分の保持時間には差はあるものの、設定4と設定5における各成分の保持時間の差に比べて非常に小さいことが確認され、キャリアガス線速度をカラム長さの2倍値としても本発明による保持時間の維持の効果が検証できた。
実験例1及び実験例2より、本発明による各成分の保持時間維持の効果は、特に、カラム長さが20〜60mの場合の分析についてより適していることがわかり、また、キャリアガス線速度が最適範囲内の値となるようにカラム長さに乗じる係数Xを選択することにより高い分離度を維持したまま、カラムの切断前後における各成分の保持時間を維持することができることがわかった。
1・・・試料注入部
2・・・試料気化室
3・・・カラム
4・・・インターフェース
5・・・キャリアガス制御部
6・・・スプリット流路
7・・・パージ流路
8・・・圧力センサ
9・・・バルブ
10・・・カラムオーブン
13・・・質量分析計
14・・・データ処理部
15・・・制御部
16・・・操作部

Claims (2)

  1. 分析時にキャリアガス線速度を一定値に制御する制御部を有するガスクロマトグラフにおいて、前記制御部はキャリアガス線速度を、カラムの切断前後であっても各々のカラム長さに同じ係数を乗じた値に各々制御すること特徴とするガスクロマトグラフ。
  2. 分析時にキャリアガス線速度を一定値に制御して分析するガスクロマトグラフ分析方法において、キャリアガス線速度を、カラムの切断前後であっても各々のカラム長さに同じ係数を乗じた値に各々制御して分析するガスクロマトグラフ分析方法。
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JP2012185090A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Shimadzu Corp ガスクロマトグラフ装置及びガスクロマトグラフ分析方法
DE112011102346T5 (de) 2010-07-14 2013-04-18 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Augenliderfassungsvorrichtung und Programm

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