JP2010155368A - ラバーグリップ構造 - Google Patents

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幸信 伊藤
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Abstract

【課題】筆記具に使用されるグリップ部を軸方向に収縮することにより径方向に膨出する膨出部を形成しうる技術において、複数の膨出部を安定して形成しうると共に上記膨出部の膨出量を安定して変化させうる硬さ調整可能なラバーグリップ構造を提供すること。
【解決手段】軸方向に収縮して径方向に膨出する複数の膨出部を形成しうる筒状に形成されたグリップ部が装着された筆記具のラバーグリップ構造であって、上記グリップ部の内周面には、短筒状に形成された保持リング部が周方向に沿って固定されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて複数配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明はラバーグリップ構造に係り、特に、筆記具の把持部として構成されるグリップにおいて、グリップの硬さ調整を可能とするラバーグリップ構造に関する。
従来、筆記具のグリップを軸方向に沿って伸縮させることにより、筆記具のグリップの硬度を変化させたり、グリップの径の太さ寸法を調整できる様々な筆記具のグリップが提案されている。
例えば、筆記具に装着可能なグリップにおいて、弾性素材を用いて径方向に膨出する複数の膨出部を有する蛇腹形状に構成され、筆記具に装着したグリップを軸方向に伸縮させて、グリップに形成された複数の膨出部の膨出量を調整しうる技術が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載されている技術においては、装着したグリップを保持して固定する手段を有しておらず、筆記時に、グリップに形成された複数の膨出部を安定して握持できない可能性を有している。
また、特許文献1に記載されているグリップは、単に、蛇腹状に形成されているのみであることから、伸縮させる場合に、複数の膨出部の形状がその都度夫々異なる形状に形成される可能性があり、グリップに形成される複数の膨出部が均等に形成されていない場合には、安定して筆記具を把持できない可能性がある。
また、グリップを外側へ膨出変形させうる3つの張り部材がグリップの内側に軸方向に沿うように配置される構成により、上記3つの部材の端部をカム機構を用いて筆記具の先端側へ押圧して上記3つの張り部材を外側へ撓ませて、グリップを径方向へ膨張させることによりグリップの径の太さ寸法を調整しうる技術が提案されている(特許文献2)。
特許文献2に記載されている技術においては、上記グリップの膨出形状を上記カム機構により安定して形成することができる。
しかしながら、特許文献2に記載されている技術は、グリップを径の太さを調整する技術であって、上記3つの張り部材によりグリップの硬度を変化させるものではないことから、グリップの硬さ調整しうる技術ではない。
また、特許文献1に記載されている技術に、特許文献2に記載されているカム機構により膨出部を形成する技術を適用した場合には、カム機構によりグリップを伸縮させて、グリップの蛇腹形状を安定して変形形成させる技術としては成立するが、複数の均等な膨出部を安定して形成できない可能性を有しているという問題点は残存しており、グリップの膨出部が安定して形成されていない場合には、安定して筆記具を把持できない可能性がある。
実開平5−16383号 特開2000−313193号
そこで本発明の課題は、筆記具に使用されるグリップ部を軸方向に収縮することにより径方向に膨出する膨出部を形成しうる技術において、複数の膨出部を安定して形成しうると共に上記膨出部の膨出量を安定して変化させうる硬さ調整可能なラバーグリップ構造を提供することにある。
請求項1記載の発明は、軸方向に収縮して径方向に膨出する複数の膨出部を形成しうる筒状に形成されたグリップ部が装着された筆記具のラバーグリップ構造であって、上記グリップ部の内周面には、短筒状に形成された保持リング部が周方向に沿って固定されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて複数配置されていることを特徴とする。
従って、上記グリップ部の内周面には、短筒状に形成された保持リング部が周方向に沿って固定されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて複数配置されていることから、上記保持リング部により上記複数の膨出部を安定して形成できると共に上記膨出部の膨出量を安定して変化させることができる。
請求項2記載の発明は、上記グリップ部の内周面には、所定の幅寸法を有する凹面部と平面部とが周方向全域に亘って形成されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて交互に複数形成され、上記保持リング部は、上記平面部に固定されていることを特徴とする。
従って、上記グリップ部の内周面には、所定の幅寸法を有する凹面部と平面部とが周方向全域に亘って形成されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて交互に複数形成され、上記保持リング部は、上記平面部に固定されていることから、より上記複数の膨出部を安定して形成できると共に上記膨出部の膨出量を安定して変化させることができる。
請求項3記載の発明は、軸方向に沿ってスライドしうるスライド部材と、上記スライド部材を係止して回転することにより上記スライド部材を軸方向にスライドさせる回転ホルダー部とを有することを特徴とする。
従って、軸方向に沿ってスライドしうるスライド部材と、上記スライド部材を係止して回転することにより上記スライド部材を軸方向にスライドさせる回転ホルダー部とを有することから、簡易な手段により容易にグリップ部を伸縮させることができる。
請求項4記載の発明は、上記スライド部材及び上記回転ホルダー部は筒状に形成され、上記スライド部材には上記回転ホルダー部に係止しうる係止部が形成され、上記回転ホルダー部には周面上に沿って軸方向に沿って傾斜して配置され上記係止部を係止しうる傾斜部が軸方向全域に亘って形成され、上記傾斜部には、上記係止部を保持しうる保持部が所定間隔を置いて複数形成されていることを特徴とする。
従って、上記スライド部材には上記回転ホルダー部に係止しうる係止部が形成され、上記回転ホルダー部には周面上に沿って軸方向に沿って傾斜して配置され上記係止部を係止しうる傾斜部が軸方向全域に亘って形成され、上記傾斜部には、上記係止部を保持しうる保持部が所定間隔を置いて複数形成されていることことから、上記スライド部材を所定の位置において保持しうると共に上記スライド部材を段階的に先端部側へ移動させることができる。
請求項5記載の発明は、上記スライド部材は、付勢部材により後端部方向へ付勢されうることを特徴とする。
従って、上記スライド部材は付勢部材の付勢力により後端部方向へ付勢されうることから、上記付勢部材の付勢力により上記係止部が上記傾斜部の上記各保持部の間に位置することなく所定の上記保持部に確実に保持されるので、形成された上記複数の膨出部を安定して保持することができる。
また、上記スライド部材を後端部方向へ移動させる場合、付勢力によって上記スライド部材をスムーズに移動させることができる。
請求項1記載の発明にあっては、上記グリップ部の内周面には、短筒状に形成された保持リング部が周方向に沿って固定されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて複数配置されていることから、上記保持リング部により上記複数の膨出部を安定して形成できると共に上記膨出部の膨出量を安定して変化させることができる硬さ調整可能なラバーグリップ構造を提供することができる。
その結果、使用者の好みに応じた硬さのグリップ部を有する筆記具を提供することができる。
また、長時間連続して筆記する場合、指の疲労度に応じてグリップ部の硬さを適宜調整することができ、長時間連続して筆記しても疲れにくい筆記具を提供することができる。
請求項2記載の発明にあっては、上記グリップ部の内周面には、所定の幅寸法を有する凹面部と平面部とが周方向全域に亘って形成されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて交互に複数形成され、上記保持リング部は、上記平面部に固定されていることから、より上記複数の膨出部を安定して形成できると共に上記膨出部の膨出量を安定して変化させることができる硬さ調整可能なラバーグリップ構造を提供することができる。
請求項3記載の発明にあっては、軸方向に沿ってスライドしうるスライド部材と、上記スライド部材を係止して回転することにより上記スライド部材を軸方向にスライドさせる回転ホルダー部とを有することから、簡易な手段により容易にグリップ部を伸縮させることができる硬さ調整可能なラバーグリップ構造を提供することができる。
請求項4記載の発明にあっては、上記スライド部材には上記回転ホルダー部に係止しうる係止部が形成され、上記回転ホルダー部には周面上に沿って軸方向に沿って傾斜して配置され上記係止部を係止しうる傾斜部が軸方向全域に亘って形成され、上記傾斜部には、上記係止部を保持しうる保持部が所定間隔を置いて複数形成されていることから、上記スライド部材を所定の位置において保持しうると共に上記スライド部材を段階的に先端部側へ移動させることにより、上記グリップ部の膨出部の膨出量を段階的に変化させることができると共に上記膨出部の形状を安定して保持することができる硬さ調整可能なラバーグリップ構造を提供することができる。
請求項5記載の発明にあっては、上記スライド部材は付勢部材の付勢力により後端部方向へ付勢されうることから、上記付勢部材の付勢力により上記係止部が上記傾斜部の途中で保持停止することなく所定の上記保持部に保持されるので、形成された上記複数の膨出部を安定して保持することができる硬さ調整可能なラバーグリップ構造を提供することができる。
また、上記スライド部材を後端部方向へ移動させる場合、上記スライド部材をスムーズに移動させることができるラバーグリップ構造を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1(b)に示すように、本発明に係るラバーグリップ構造10は、軸方向に収縮して径方向に膨出する複数の膨出部11を形成しうる筒状に形成されたグリップ部12が装着された筆記具13のラバーグリップ構造10であって、上記グリップ部12の内周面には、図2に示すように、短筒状に形成された保持リング部14が周方向に沿って固定されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて複数配置されている。
また、上記グリップ部12の内周面には、所定の幅寸法を有する凹面部15と平面部16とが周方向全域に亘って形成されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて交互に複数形成され、上記保持リング部14は、上記平面部16に固定されている。
また、図2及び図4に示すように、軸方向に沿ってスライドしうるスライド部材17と、上記スライド部材17を係止して回転することにより上記スライド部材17を軸方向にスライドさせる回転ホルダー部18とを有している。
また、図4に示すように、上記スライド部材17及び上記回転ホルダー部18は筒状に形成され、上記スライド部材17には上記回転ホルダー部18に係止しうる係止部19が形成され、上記回転ホルダー部18には周面上に沿って軸方向に沿って傾斜して配置され上記係止部19を係止しうる傾斜部20が軸方向全域に亘って形成され、上記傾斜部20には、上記係止部19を保持しうる保持部21が所定間隔をおいて複数形成されている。
また、図2に示すように、上記スライド部材17は、付勢部材22により後端部方向へ付勢されうるように構成されている。
以下に、本発明に係るラバーグリップ構造10の実施例について、詳細を説明する。
図1に示すように、本実施例に係るラバーグリップ構造10は、筆記具13としてのシャープペンシルに適用したものである。
図2に示すように、本実施例に係るシャープペンシル13は、円筒状に形成された軸筒部23と、上記軸筒部23の先端部に螺合された先端部24aとホルダー部24bにより構成された筆先部24と、上記軸筒部23の軸方向に沿って内装された細筒状の芯挿入管部25と、上記軸筒部23の後端部に配置されたノック尾栓部26と、上記ノック尾栓部26を押圧することにより上記筆先部24から芯を繰り出しうる芯繰り出し機構部28と、上記軸筒部23の後端部に固定されると共に外表面において軸方向に沿って配置されたクリップ部27と、上記軸筒部23の軸方向略中央部から先端部に亘って上記軸筒部23の外表面に沿って配置された軸方向に収縮しうるグリップ部12を有するラバーグリップ構造10とにより構成されている。
また、図2及び図4に示すように、上記軸筒部23は、軸方向略中央部から先端部に亘って形成された小径筒状の小筒部29と、上記小筒部29より大きい径寸法により形成されると共に軸方向略中央部から後端部に亘って形成された大筒部30とにより形成され、上記小筒部29と上記大筒部30との間の軸方向略中央部には、上記小筒部29より大きいと共に上記大筒部30より小さい径寸法により形成された短筒状の取り付け段差部31が形成されている。
また、上記小筒部29の外表面上には、上記取り付け段差部31の端面から軸方向に沿って所定の長さ寸法により形成された細幅状の突状係止部33が形成されている。また、上記突状係止部33は上記小筒部29の径方向に沿って2本形成されている。
また、図2に示すように、上記ノック尾栓部26は、円筒状に形成された消しゴムホルダー部34と、上記消しゴムホルダー部34の後端部に取り付けられた円柱状の消しゴム35と、上記消しゴム35を上記消しゴムホルダー部34に取り付けて後端部を閉止しうる一方の端部が閉止された円筒状の消しゴム蓋部36とにより構成されている。
また、上記消しゴムホルダー部34は、先端部の内周径寸法が上記芯挿入管部25の外周端面に係合しうる径寸法に形成されると共に、後端部の外周径寸法が上記軸筒部23の後端部と略同一径寸法に形成されている。
また、図4に示すように、上記小筒部29の先端部には、芯繰り出し機構部28が内装され、図2に示すように、シャープペンシル13として構成された場合に、上記芯挿入管部25の後端部に装着されたノック尾栓部26を押圧する毎に上記芯繰り出し機構部28により、上記筆先部24の先端部から芯が繰り出されるように構成されている。ここで、本実施例に係るシャープペンシル13における芯繰り出し機構部28については、一般的な芯繰り出し機構と同様であることから説明については省略する。
また、本実施例に係るラバーグリップ構造10は、図1(b)及び図3に示すように、軸方向に収縮して径方向に膨出する3本の膨出部11を形成しうる弾性を有するゴム材質により形成された筒状のグリップ部12が、図2に示すように、上記軸筒部23の小筒部29の外周面に沿って配置されている。
また、図2に示すように、上記グリップ部12の先端部は、上記筆記具13の筆先部24に一方の端部が当接するように配置された短筒状の受け部材37の他方の端部に当接するように配置され、上記グリップ部12が後端部側から押圧された場合であっても、上記グリップ部12の先端部は先端部方向へ移動しないように構成されている。
また、上記グリップ部12の内周面には、図2に示すように、所定の幅寸法を有して周方向全域に亘って外周面方向に凹む軸断面略三角形状の凹面部15が形成され、軸方向に沿って同一の所定間隔寸法をおいて3本の上記凹面部15a,15b,15cが形成されている。
また、図2に示すように、上記グリップ部12の内周面には、軸方向に沿って上記凹面部15a,15b,15cと交互に3つ形成され、所定の長さ寸法を以って周方向全域に亘って形成されると共に上記小筒部29の外周面に沿うように配置された平面部16が形成されている。
また、上記平面部16として、上記凹面部15a,15b,15cの間に形成されると共に上記凹面部15a,15b,15cの間隔寸法と同一の長さ寸法により形成された2つの平面部16a,16bと、上記後端部側に形成されている上記凹面部15cの端部から軸方向後端部にかけて形成される平面部16cとの3つが形成されている。
また、上記平面部16の長さ方向略中央部には、周方向全域に亘って凹溝部38が形成されている。
また、上記グリップ部12の内周面には、短筒状に形成されると共に外周面の幅方向中央部に周方向全域に亘って突状部39が形成され、上記凹溝部38と係合しうる保持リング部14が上記平面部16に沿って固定され、軸方向に沿って3個配置されている。
また、上記3個の保持リング部14は略同一の長さ寸法に形成され、上記凹溝部38が上記突状部39に係合されることにより上記平面部16上に固定され、上記3つの凹面部15の間に形成された2つの平面部16a,16bに固定される第一の保持リング部14a,14bと、上記グリップ部12の後端部側の平面部16cに固定されると共に上記グリップ部12の後端部側から押圧力を作用させうる第二の保持リング部14cとを有している。
また、上記第一の保持リング部14a,14bは上記小筒部29の周囲に近接して配置されうる内径寸法に形成され、上記第二の保持リング部14cは上記小筒部29の外径寸法と略同一の内径寸法に形成されている。
また、図2及び図4に示すように、本実施例に係るラバーグリップ構造10は、軸方向に沿ってスライドしうるスライド部材17と、上記スライド部材17を係止して回転することにより上記スライド部材17を軸方向にスライドさせる回転ホルダー部18とを有している。
また、図4に示すように、上記スライド部材17は、所定の長さ寸法を有すると共に上記小筒部29の外径寸法と略同一の内径寸法により筒状に形成され、後端外周面部には上記グリップ部12の後端部を係止しうるように周方向全域に亘って外方へ張り出した肉厚短筒部40が形成され、上記肉厚短筒部40上には上記回転ホルダー部18に係止しうる外方に突出する係止部19が径方向に沿って2つ形成されている。
また、上記係止部19は、図2に示すように、曲線部側が上記スライド部材17の後端部側に形成された図4に示すような突形状に形成されている。
また、図4に示すように、上記スライド部材17の内面部には、上記小筒部29の上記突状係止部33と係止しうる切り欠き溝部41が軸方向に沿って上記スライド部材17の後端部から先端部の手前まで形成され、上記切り欠き溝部41は互いに対向するように上記スライド部材17の径方向に沿って2つ形成されている。
そして、上記スライド部材17に上記小筒部29を挿通させることにより、上記小筒部29の上記突状係止部33が上記切り欠き溝部41に係止されて、上記スライド部材17は軸方向に沿ってスライドしうるように構成されている。
また、図4に示すように、上記回転ホルダー部18は円筒状に形成され、後端部に上記取り付け段差部31が挿入されることによって、上記軸筒部23に対して回転可能に取り付けられている。
また、図4及び図5に示すように、上記回転ホルダー部18の内周面には軸方向に対して傾斜する上記係止部19を係止しうる薄厚状の傾斜部20が周方向に沿って軸方向略全域に亘って形成され、上記傾斜部20には、上記係止部19を保持しうる4つの保持部21a,21b,21c,21dが所定間隔を置いて形成されている。
また、図5に示すように、上記傾斜部20は、上記傾斜部20の一方の端部43と隣接する傾斜部20の他方の端部44とが軸方向に沿って形成される直線部45を介して接続されることにより2つ形成され、上記2つの係止部19を係止しうるように上記回転ホルダー部18の中心軸に対して点対称に形成されている。
また、上記斜面部20の端部に連設されるように上記係止部19の移動を規制する壁部46が軸方向略全域に亘って形成されている。
また、図2に示すように、付勢部材としてのコイルスプリング22が上記小筒部29の外周面に近接して配置され、上記コイルスプリング22の先端部が上記筆先部24の後端部に当接すると共に後端部が後端部側に配置される保持リング部材16cに当接しうる長さ寸法に形成されて配置されている。
また、上記コイルスプリング22の後端部は後端部側に配置される保持リング部材16cを介してスライド部材17及びグリップ部12を後端部方向へ付勢するように構成されている。
以下、本実施例の作用について説明する。
本実施例に係るラバーグリップ構造10を備えたシャープペンシル13を使用する場合には、図1又は図3(a)〜(c)に示すように、グリップ部12に径方向に膨出する3本の膨出部11の膨出量を変化させて形成することにより、グリップ部12の硬さを調整した後に、好みの硬さのグリップ部12を把持して筆記する。
グリップ部12に3本の膨出部11を形成させる場合には、まず、図2に示す回転ホルダー部18を筆記具13の後端部側から見て反時計回り方向に回動させる。
この場合、回転ホルダー部18の内周面に形成された傾斜部20に係止された係止部19が傾斜部20に沿うように移動すると共に上記スライド部材17の切り欠き溝部41が小筒部29の突状係止部33に係止されていることから、上記スライド部材17は軸方向に沿って先端部方向へ移動する。
その結果、上記スライド部材17の先端面部は後端部側に配置されている保持リング部14cの後端面部に当接していると共に上記スライド部材17の肉厚短筒部40の端面部が上記グリップ部12の後端面部に当接し、かつ、上記グリップ部12の先端部は受け部材37に当接していることから、上記スライド部材17は上記グリップ部12に固定された上記保持リング14cを介して上記グリップ部12を筆記具13の先端部方向に収縮させると共に上記グリップ部12の後端部が上記スライド部材17の肉厚短筒部40に押圧されることにより上記グリップ部12を筆記具13の先端部方向に収縮させる。
この場合、図4及び図5に示すように、上記斜面部20には、階段状に上記係止部19を保持しうる保持部21が4つ形成されていることから、図5に示すように、第一段階の移動として、上記係止部19が保持部21aの位置から保持部21bの位置へ移動し、具体的にシャープペンシル13に適用した場合には、図2に示すような上記係止部19が上記保持部21aに保持されている状態から、図3(a)に示すような上記係止部19が上記保持部21bに保持固定される状態へ移行して、上記係止部19は上記保持部21bに保持固定される。
その結果、図3(a)に示すように、上記保持部21aから保持部21bへ移動した軸方向への移動寸法の距離分、上記グリップ部12は軸方向へ押圧されて収縮する。
この場合、上記グリップ部12は弾性を有するゴム材料により形成され、上記グリップ部12の内周面には、所定の幅寸法を有して周方向全域に亘って形成された軸断面略三角形状の凹面部15が軸方向に等間隔に3つ形成されていると共に、上記凹面部15に隣接するように小筒部29の外周面に沿うように近接して形成された平面部16には略同一の長さ寸法の短筒状に形成された保持リング部14が固定されていることから、上記グリップ部12が後端部側からの押圧力により軸方向に収縮した場合に、細幅状に形成されると共に径方向に膨出する同一形状の3本の膨出部11を周方向全域に亘って形成することができる。
従って、上記回転ホルダー部18の回動操作により、容易に上記グリップ部12を収縮させることができ、上記グリップ部12の内周面には上記凹面部15と上記平面部16に固定された3つの上記保持リング部14を有する構成であることから、グリップ部12を軸方向に収縮させることにより上記3本の膨出部11を安定した状態で容易に形成することができる。
また、上記係止部19は上記保持部21bに保持されていることから、上記のように形成された上記3本の膨出部11の形状を保持できるので、上記クリップ部12の所定の硬度を安定して保持することができる。
その後、3本の上記膨出部11が形成されたグリップ部12が装着されたシャープペンシル13を把持して筆記する。
この場合、上記膨出部11は径方向に膨出すると共に弾性を有するゴム材料により形成されていることから、図3(a)に示すように、各膨出部11においては、小筒部29の外側面部との間に肉厚部47を形成することができるため、使用者がグリップ部12を握持した場合の握持力を吸収させることができる。
その後、より握持力を吸収させたい場合には、更に、上記回転ホルダー部18を筆記具13の後端部側から見て反時計回り方向に回動させる。
この場合、図5に示すような上記係止部19を保持部21bの位置から保持部21cの位置、保持部21cの位置から保持部21dの位置へと順次移動させて上記グリップ部12の後端部をスライド部材17により押圧することにより、段階的に上記グリップ部12に形成される膨出部11の膨出量を増大させて上記グリップ部12における握持力の吸収のレベルを大きくすることができる。
具体的には、上記回転ホルダー部18の回動操作により、図3(a)に示すような上記係止部19が上記保持部21bに保持されている状態から、図3(b)に示すような上記係止部19が上記保持部21cに保持される状態、図3(c)に示すような上記係止部19が上記保持部21dに保持される状態へ順次移行させることにより、上記係止部19は夫々の位置において上記保持部21b,21c,21dに保持させることができる。
この場合、上記係止部19の軸方向への移動寸法の距離分、上記グリップ部12は軸方向に押圧されて収縮する。
その結果、上記と同様に、上記グリップ部12の後端部が押圧された移動距離寸法分収縮して径方向に更に膨出させることができることから、膨出量を増大させた3本の膨出部11を安定して形成することができ、上記係止部19は上記保持部21b,21c又は21dに保持されていることから、上記のように形成された上記3本の膨出部11の形状を保持できるので、上記クリップ部12の上昇した握持力の吸収のレベルを安定して維持することができる。
このように順次膨出部11の膨出量を増大させた場合、上記グリップ部12は弾性を有するゴム材料により形成されていることから、膨出部11の径方向への膨出量が大きい程、より上記グリップ部12における握持力の吸収のレベルを大きくすることができる。
本実施例の場合、図3(b)に示すような上記係止部19が保持部21cに係止されている場合には、図3(a)に示すような上記係止部19が保持部21bに係止されている場合に比して上記膨出部11の径方向への膨出量が大きいことから上記グリップ部12における握持力の吸収のレベルは大きく、図3(c)に示すような上記係止部19が保持部21dに係止されている場合には、図3(b)に示すような上記係止部19が保持部21cに係止されている場合に比して上記膨出部11の径方向への膨出量が大きいことから上記グリップ部12における握持力の吸収のレベルは大きい。
一方、上記回転ホルダー部18を筆記具13の後端部側から見て時計回り方向に回動させて上記スライド部材17を後端部方向へ移動させることにより、収縮した上記グリップ部12を伸長させ復帰させることができる。
例えば、図3(c)に示すような上記係止部19が上記保持部21dに係止されて上記膨出部11が形成されている場合において、上記回転ホルダー部18を筆記具13の後端部側から見て時計回り方向に回動させることにより、図3(c)に示すような上記係止部19が上記保持部21dに係止されている状態から、図3(b)に示すような上記係止部19が上記保持部21cに係止される状態、図3(a)に示すような上記保持部21bに係止される状態、図2に示すような上記保持部21aに係止される状態へと順次移行させることにより、スライド部材17を後端部側に移動させて上記グリップ部12を伸長させることができる。
この場合、上記回転ホルダー部18による上記スライド部材17の移動により、上記グリップ部12は伸長することから、上記膨出部11の膨出量は上記スライド部材17の移動量に応じて縮小される。
このように、上記回転ホルダー部18を任意の回転方向に回動させることにより、上記スライド部材17を任意の軸方向へスライドさせて上記グリップ部12を軸方向へ収縮又は伸長させることができるので、適宜、上記膨出部11の膨出量を変化させて、上記グリップ部12の硬さを好みのレベルに調整することができる。
その結果、使用者の好みに応じた硬さのグリップ部12を有する筆記具13を提供することができる。
また、長時間連続して筆記する場合、指の疲労度に応じてグリップ部12の硬さを適宜調整することができ、長時間連続して筆記しても疲れにくい筆記具13を提供することができる。
また、上記スライド部材17を軸方向に沿って移動させる場合、コイルスプリング22は後端部側に配置される保持リング部材16cを介してスライド部材17及びグリップ部12を後端部方向へ付勢するように構成されていることから、上記回転ホルダー部18の回動操作により上記係止部19が上記傾斜部20の各保持部21の間に配置された場合であっても、上記係止部19は上記傾斜部20の上記各保持部21の間に位置することなく、上記コイルスプリング22の付勢力により上記スライド部材17が後端部方向へ移動して所定の上記保持部21a,21b,21c,21dに確実に保持されるので、上記スライド部材17の軸方向への移動が停止され、形成された上記3つの膨出部を安定して保持することができる。
また、上記スライド部材17を後端部方向へ移動させて上記グリップ部17を平坦な状態は復帰させる場合、上記グリップ部17の復帰力が弱い場合であっても、上記コイルスプリング22の付勢力により上記スライド部材17を後端部側へスムーズに移動させて上記グリップ部17をスムーズに復帰させることができる。
また、図5に示すように、上記斜面部20の端部に連設されるように上記係止部19の移動を規制する壁部46が軸方向に沿って略全域に亘って形成されていることから、上記スライド部材17の移動は規制され、上記膨出部11の膨出量は、図1(a)及び図2に示すような膨出部11が形成されていない状態から、図1(b)及び図3(c)に示すような上記係止部19が保持部21dに保持されることにより形成される本実施例における最大の膨出量である膨出部11の膨出量の範囲内に規制される。
また、本実施例においては、本実施例に係るラバーグリップ構造をシャープペンシルに適用した場合を例に説明したが、限定されるものではない。
本発明は、ラバーグリップ構造に係り、特に、筆記具の把持部として構成されるグリップにおいて、グリップを伸縮させることによりグリップの硬さ調整を可能とするラバーグリップ構造に広く適用できる。
本発明に係るラバーグリップ構造の一実施の形態を示す斜視図であり、(a)は膨出部を形成していない状態を示す図、(b)は膨出部を形成している状態を示す図である。 本発明に係るラバーグリップ構造の一実施の形態を示す断面図である。 本発明に係るラバーグリップ構造の一実施の形態を示す断面図であり、(a)から(c)に至るに従って膨出部の膨出量が大きく形成された状態を段階的に示す図である。 本発明に係るラバーグリップ構造の一実施の形態を示す斜視図であり、分解した状態を示す図である。 本発明に係るラバーグリップ構造に係る回転ホルダー部の内周面の展開図を示す図である。
符号の説明
10 ラバーグリップ構造
11 膨出部
12 グリップ部
13 筆記具
14 保持リング部
14a 第一の保持リング部
14b 第一の保持リング部
14c 第二の保持リング部
15 凹面部
16 平面部
16a 平面部
16b 平面部
16c 平面部
17 スライド部材
18 回転ホルダー部
19 係止部
20 傾斜部
21 保持部
21a 保持部
21b 保持部
21c 保持部
21d 保持部
22 付勢部材
23 軸筒部
24 筆先部
24a 先端部
24b ホルダー部
25 芯挿入管部
26 ノック尾栓部
27 クリップ部
28 芯繰り出し機構部
29 小筒部
30 大筒部
31 取り付け段差部
33 突状係止部
34 消しゴムホルダー部
35 消しゴム
36 消しゴム蓋部
37 受け部材
38 凹溝部
39 突状部
40 肉厚短筒部
41 切り欠き溝部
43 傾斜部の一方の端部
44 傾斜部の他方の端部
45 直線部
46 壁部
47 肉厚部

Claims (5)

  1. 軸方向に収縮して径方向に膨出する複数の膨出部を形成しうる筒状に形成されたグリップ部が装着された筆記具のラバーグリップ構造であって、
    上記グリップ部の内周面には、短筒状に形成された保持リング部が周方向に沿って固定されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて複数配置されていることを特徴とするラバーグリップ構造。
  2. 上記グリップ部の内周面には、所定の幅寸法を有する凹面部と平面部とが周方向全域に亘って形成されると共に軸方向に沿って所定間隔寸法をおいて交互に複数形成され、
    上記保持リング部は、上記平面部に固定されていることを特徴とする請求項1記載のラバーグリップ構造。
  3. 軸方向に沿ってスライドしうるスライド部材と、上記スライド部材を係止して回転することにより上記スライド部材を軸方向にスライドさせる回転ホルダー部とを有することを特徴とする請求項1記載のラバーグリップ構造。
  4. 上記スライド部材及び上記回転ホルダー部は筒状に形成され、
    上記スライド部材には上記回転ホルダー部に係止しうる係止部が形成され、
    上記回転ホルダー部には周面上に沿って軸方向に沿って傾斜して配置され上記係止部を係止しうる傾斜部が軸方向全域に亘って形成され、
    上記傾斜部には、上記係止部を保持しうる保持部が所定間隔を置いて複数形成されていることを特徴とする請求項3記載のラバーグリップ構造。
  5. 上記スライド部材は、付勢部材により後端部方向へ付勢されうることを特徴とする請求項4記載のラバーグリップ構造。
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