JP2010154236A - パッチアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 主にRFIDリーダライタ用の空中線として使用されるパッチアンテナの小型化を実現すること。
【解決手段】 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段を備え、前記接続補助手段は、歯車型導体であり、前記歯車型導体の各歯が板バネで構成され、前記各歯の反発力により前記歯車型導体と前記パッチ導体とが電気的に接続されることを特徴とする。
【選択図】 図11

Description

この発明は、放射導体がパッチ導体であるパッチアンテナに関するものである。特に、電波方式(950MHz帯,2.45GHz帯など)によるRFID(Radio Frequency Identification)システムにおいて、RFIDタグと通信を行うRFIDリーダライタ装置の空中線部に好適なパッチアンテナに関するものである。
従来のRFIDシステムには、居室、工場及びイベント会場などの立ち入り制限エリアにおける生体入退室(入退場)管理や工場及び作業現場での物品(物流)管理などに使用されており、管理を行うべきエリアのゲートにRFIDリーダライタ用アンテナを設け、管理する対象にRFIDタグを装着させる又は貼り付けるなどして管理を行うものがある(例えば、特許文献1)。また、RFIDリーダライタ用アンテナの素子には、特許文献1の図3に示されるような、放射導体が円形のパッチ導体を2本のマイクロストリップ線路により2点給電で励振するもののほかに、2点給電方式であるが放射素子が方形のパッチ導体で、給電線路が同軸線路であるもの(例えば、特許文献2)、放射素子が円形のパッチ導体で、給電線路がマイクロストリップ線路で1点給電方式であるもの(例えば、特許文献3)、同じく、1点給電方式であるが、放射素子が円形のパッチ導体で、給電線路が同軸線路であるもの(例えば、特許文献4及び5)などのパッチアンテナがある。なお、特許文献1,3〜5に示されるように、RFIDリーダライタ用アンテナとRFIDタグとの通信には、RFIDタグの貼り付け位置によりRFIDタグのアンテナ素子の角度が一定でないことが多いので、RFIDリーダライタ用アンテナとRFIDタグとの通信確率を向上させるために円偏波の電波が用いられることが多い。
また、従来のRFIDシステムには、FA(Factory Automation)工場等での搬送ラインにおいて、生産工程の履歴管理(例えば、ベルトコンベヤなどの搬送系に乗り、各工程を逐次に流れて組立てられていく製品の製造工程管理)を行うもの、つまり、移動する物品に付けられたRFIDタグのタグ情報を更新し、追記し、又はそのタグ情報を得るものがある(例えば、特許文献1,6,7)。
特開2006−113869号公報(段落0017〜0026、図1〜4)
特開2006−279202号公報(段落0010〜0012、図1及び2)
特開2006−180043号公報(段落0024、図4)
特開2001−237638号公報(段落0038、図4(a)及び図4(b))
特開2001−52123号公報(段落0011,0012、図1及び2)
特開2006−155511号公報(段落0071、図2)
特開2006−172101号公報(段落0016〜0020、図1〜5)
現在、RFIDシステムによる製品トレーサビリティ(追跡可能性)の実現が要求されている。この製品トレーサビリティを実現するために、製造工程の全てのライン又は、それに近い数のラインにおける生産工程の履歴管理を確実に行うことが必要となる。したがって、ライン工程間隔が狭い工程においても、RFIDリーダライタ用アンテナを設置することになるが、RFIDリーダライタ用アンテナを密に並べたり、加工機や加工を行う作業者を配置するスペースを確保したりするためには、RFIDリーダライタ用アンテナの性能の劣化を極力さけつつ、その寸法(以下、特に注釈が無い限り、寸法とは、RFIDリーダライタ用アンテナの電波放射面の面積を指す)を小さくしなければならない。しかし、特許文献1,6に示されている情報読出(管理)システムでは、各工程間の間隔やRFIDリーダライタ用アンテナの種類や寸法に関しては考慮されておらず、例えば、特許文献7に示されるループ状のアンテナを特許文献1,6に示されるRFIDリーダライタ用アンテナの素子に採用すると、ライン工程間隔が狭い工程において、加工機や加工を行う作業者を配置するスペースを確保して製造工程管理を行うことが困難となるという課題がある。
一方、特許文献1〜5に記載されたRFIDリーダライタ用アンテナは、誘電体基板の表面に放射導体(円形や方形のパッチ導体)、裏面に接地導体を配したパッチアンテナである。このパッチアンテナの寸法を小さくするためには、誘電率の高い誘電体基板を用いれば、パッチアンテナの共振器寸法を小さくすることができる。つまり、放射導体の面積自体を減少できることからパッチアンテナの寸法を小さくすることができる。さらに、同軸線路の外部導体をパッチアンテナの接地導体に、中心導体を放射導体に電気的に接続する同軸給電方式を採用すれば、マイクロストリップ給電方式に比して、より寸法の小型化を図ることができる。なお、RFIDリーダライタ用アンテナとして使用されるパッチアンテナでは、誘電体基板に基材を使用せずに空気層を用いたものも多い(誘電率1の誘電体層を放射導体と接地導体とで挟み込んだものと等価のパッチアンテナ)。
ここで、パッチアンテナは共振型の素子アンテナであるため、単純に誘電体基板の誘電率を高くすると共振器としてのQ値が高くなり、放射効率(アンテナからの放射電力とアンテナに供給される電力の比)が低下してしまう。そこで、小型且つ放射効率の良いパッチアンテナを構成するためには誘電体基板を厚くすれば良い。
しかし、誘電体基板の肉厚化を行った場合には、環境温度の変動による誘電体基板の熱膨張での厚み変動量が増加してしまい、放射導体と同軸給電部の中心導体との接続部にかかる応力も増加し、半田付けを行っている場合などにクラックを生じるなど接続部分の信頼性の低下やその信頼性の低下により、パッチアンテナの性能が劣化や故障する可能性があるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、パッチアンテナの基板に高誘電率材料を選択し、且つ、誘電体基板の厚みを厚くすることにより生じるアンテナの信頼性の劣化を抑え、アンテナの小型化を実現することでライン工程間隔が狭い場合においてもアンテナを密に設置でき、アンテナによる加工機や加工を行う作業者を配置するスペースの減少を抑える可能性を高めた新規なパッチアンテナを提供することを目的とする。
請求項1の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段を備え、前記接続補助手段は、歯車型導体であり、前記歯車型導体の各歯が板バネで構成され、前記各歯の反発力により前記歯車型導体と前記パッチ導体とが電気的に接続されることを特徴とするものである。
請求項2の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段を備え、前記接続補助手段は、十字型導体又は星型導体であり、前記十字型導体又は前記星型導体の各接続部が板バネで構成され、前記各接続部の反発力により前記十字型導体又は前記星型導体と前記パッチ導体とが電気的に接続されることを特徴とするものである。
請求項3の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、歯車型導体であり、前記パッチ導体と電気的に接続される前記歯車型導体の各歯の先端に屈曲部を有することを特徴とするものである。
請求項4の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、十字型導体又は星型導体であり、前記パッチ導体と電気的に接続される前記十字型導体又は前記星型導体の各接続部の先端に屈曲部を有することを特徴とするものである。
請求項5の発明に係るパッチアンテナは、前記屈曲部が、L字状又はT字状である請求項3又は4に記載のものである。
請求項6の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、各隅部が前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた多角形型導体であることを特徴とするものである。
請求項7の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、各隅部が前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた多角形型導体であり、前記多角形型導体に切り欠き部を有することを特徴とするものである。
請求項8の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた円板型導体であり、前記円板型導体の円周に切り欠き部を有することを特徴とするものである。
請求項9の発明に係るパッチアンテナは、表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部に電気的に接続された円板型導体と、この円板型導体の内部に一端が電気的に接続され、前記円板型導体の円周を越えて、他端が前記パッチ導体と電気的に接続された複数の金属細線とを備えたことを特徴とするものである。
請求項10の発明に係るパッチアンテナは、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部にネジ山が形成されている請求項1〜10のいずれかに記載のものである。
以上のように、請求項1〜10に係る発明によれば、パッチ導体側の中心導体の端部と電気的に接続された複数の金属細線又は接続補助手段を設けたことにより、複数の金属細線又は接続補助手段が同軸線路の中心導体とパッチ導体の給電部との電気的な接続部分である接続手段にかかる誘電体基板の熱膨張による厚みの変動を原因とする応力の緩衝体となり同軸線路の中心導体とパッチ導体の給電部との電気的な接続の信頼性を向上させ、誘電体基板の厚みを厚くすることによるアンテナ性能の劣化が抑えられたパッチアンテナを得ることができる。
また、パッチ導体側の中心導体の端部と電気的な接続が容易になる効果に加えて、誘電体基板の熱膨張による厚みの変動を原因とする応力が複数の金属細線又は接続補助手段に均等に係り緩衝体としての機能がより確実になる。したがって、同軸線路の中心導体とパッチ導体の給電部との電気的な接続の信頼性が向上した誘電体基板の厚みを厚くすることによるアンテナ性能の劣化が抑えられたパッチアンテナを得ることができる。
実施の形態1
以下、RFIDリーダライタ用アンテナとは、パッチアンテナを指す。この発明の実施の形態1について図1〜3を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの構成図、図1(a)は、RFIDリーダライタ用アンテナの鳥瞰図(上部誘電体基板の一部が透視図となっている)、図1(b)は、図1(a)上部に記された矢印方向から見たRFIDリーダライタ用アンテナに付された点線部分の断面図、図2は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの誘電体基板表面図、図2(a)は、RFIDリーダライタ用アンテナのパッチ導体図、図2(b)は、RFIDリーダライタ用アンテナの無給電素子(縮退分離素子付き)のパッチ導体図、図2(c)は、RFIDリーダライタ用アンテナの無給電素子(縮退分離素子なし)のパッチ導体図、図3は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの構成図(レドーム付き)であり、図1〜3において、1はRFIDリーダライタ用アンテナの筐体、2は筐体1に設置された厚みH1の誘電体基板(実施の形態1では、4層の誘電体で構成された多層基板を例示的に挙げて説明を行っていく。)、3は誘電体基板2の表面に形成された円形のパッチ導体、3a,3bはパッチ導体3に設けられた切り欠き状の縮退分離素子、4は誘電体基板2の裏面に配置された接地導体、1aは筐体1と接地導体4を接続する筐体固定ネジ(実施の形態1では、4ヶ所に筐体固定ネジ1aを使用している。ただし、図1(b)及び図3は、断面図であるので筐体固定ネジ1aは2ヶ所だけ見えている)、5はパッチ導体3の給電部に電力を給電する同軸線路、6は誘電体基板の裏面に同軸線路5を配置し、同軸線路5の外部導体の機能も兼ねる同軸コネクタ、6aは同軸コネクタ6を誘電体基板2の裏面に固定して同軸コネクタ6と接地導体4とを電気的に接続する同軸固定ネジ(一般的には、図1のように同軸コネクタのフランジ部分の四隅を固定する)、7はパッチ導体3の給電部と接地導体4との間に形成された誘電体基板2を貫通した貫通孔、8は貫通孔7内に挿入された同軸線路5の中心導体(貫通孔内部)、9は中心導体8と電気的に接続されている同軸コネクタ6の内部の中心導体(同軸コネクタ内部)、10は中心導体9の周囲を覆い、図1(b)及び図3に示される同軸コネクタ6の点線部分のように外部導体である同軸コネクタ6及び接地導体4と中心導体9とを電気的に絶縁する誘電体層である。このようにして、誘電体基板2にパッチアンテナが形成される。
11は中心導体8のパッチ導体3側の端部(中心導体8の頭頂部)に設けられ、中心導体8の径が縮小した段差状の突起部、12は中心導体8,9と給電部である貫通孔7のパッチ導体3側の周縁部とを電気的に接続するための接続補助手段であり、突起部11と嵌合可能な孔を中心に有する銅箔などの導電性の薄膜で形成された歯車型導体、13は誘電体基板2の表面から距離H2離れた位置に設けられた上部誘電体基板、14は上部誘電体基板13の表面あるいは裏面に形成されたRFIDリーダライタ用アンテナの無給電素子である円形の上部パッチ導体、14a,14bは上部パッチ導体14に設けられた切り欠き状の縮退分離素子、15は上部誘電体基板13の表面あるいは裏面に形成されたRFIDリーダライタ用アンテナの無給電素子である円形の上部パッチ導体(縮退分離素子なし)であり、本願発明では、上部パッチ導体14,15が上部誘電体基板13の裏面に形成されたものを用いて説明を行っている。16は誘電体基板2と上部誘電体基板13との四隅に設置されて両基板2,14の距離H2に保持するスペーサとして機能し、上部誘電体基板13を支持する円筒状の支持部材、16aは4ヶ所の支持部材16の円筒内に挿入され、誘電体基板2と上部誘電体基板13とを筐体1に固定する基板固定ネジ、17は誘電体基板2と上部誘電体基板13とを覆い、筐体1に固定されるレドームである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。また、以降、RFIDリーダライタ,RFIDリーダライタ用アンテナ,RFIDタグをそれぞれリーダライタ,リーダライタ用アンテナ,タグと略す場合がある。なお、本願発明に係る図面において、歯車型導体12或いは他の接続補助手段にパッチ導体部3の給電部や突起部11との電気的な接続を行う導電性接着剤や歯車型導体12自体(図1(a),図3)が図示されていない図あるが、これは、歯車型導体12の形状やリーダライタ用アンテナの全体構成を明瞭にするためである。導電性接着剤などの電気的接続や歯車型導体12(或いは他の接続補助手段)の構成や説明に関しては、リーダライタ用アンテナの全体構成の説明のあとに行う。
図1(a)に示すリーダライタ用アンテナの上部誘電体基板13の一部が透視図になっている(上部誘電体基板13の裏面に形成された上部パッチ導体の詳細は、図2(a)と図2(b)とを参照)。以下、リーダライタ用アンテナの動作について説明する。同軸ケーブルによりリーダライタ装置の入出力端子とリーダライタ用アンテナの同軸コネクタ6とが接続され、リーダライタ装置からRF送信信号用の通信信号電力がパッチ導体3上にある給電部(貫通孔7の周縁部)に中心導体8,9を介して給電されることにより、パッチ導体3,上部パッチ導体14が励振され、円偏波の電波が送信波(RF送信信号)として送信され、その読み取り可能な範囲内にあるタグが送信波を受信し、その送信波に含まれるコマンド信号に則った返信波を返信する。続いて、返信波がリーダライタ用アンテナに受信され、受信された返信波が同軸ケーブルを介してリーダライタ装置に送られることにより、RFIDシステムが構築されている。なお、RFIDシステムの生産工程の履歴管理システムへの適用は後述する。
ここで、誘電体基板2から距離H2だけ離れた上部誘電体基板13の裏面に形成された上部パッチ導体14は、リーダライタ用アンテナの無給電素子として動作し、誘電体基板2のパッチ導体3から放射される電波によって励振され、パッチ導体3および上部パッチ導体14の各々からの放射波により円偏波の電波が送信される。給電パッチ(パッチ導体3)の上に無給電素子のパッチを配したパッチアンテナは反射整合の広帯域化や放射効率向上の効果がある。ここで、無給電素子を有するパッチアンテナにおいては、給電パッチ(パッチ導体3)と無給電パッチ(上部パッチ導体14)が各々独立の共振器として動作し、所望の周波数範囲において反射整合を図れるように、それぞれの直径と誘電体基板2の厚みH1および距離H2が定められる。なお、円偏波の合成原理や縮退分離素子の詳細に関しては、発明の開示で挙げた特許文献に記載されたものや公知技術と同等であるので省略する。
図1(b)に示す断面図から、上述のパッチ導体3の給電部と同軸線路5との接続関係が分かり、誘電体基板2と上部誘電体基板13との位置関係も分かる。また、リーダライタ用アンテナの要求性能に応じて、図2(b)に示すような上部パッチ導体14に縮退分離素子14a,14bを有するパッチアンテナ(無給電素子)ではなく、図2(c)に示すような縮退分離素子が設けられていない上部パッチ導体15を有するパッチアンテナ(無給電素子)を採用してもよい。さらに、リーダライタ用アンテナの要求性能によっては無給電素子(上部誘電体基板13)自体を必要としない場合もあり、その場合は、無給電素子を設けない構成で設計できるので、図1(b)のリーダライタ用アンテナと比較すると、上部誘電体基板13と支持部材16とが廃されたアンテナ構造となり、リーダライタ用アンテナの基板厚方向の厚みが、より薄くでき、図3に示すレドーム17の厚みも薄くできるのでリーダライタ用アンテナの小型に加えて軽量化が図れる。
図4は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの給電部における接続補助手段の構成図、図4(a)は、歯車型導体の電気的な接続過程図、図4(b)は、給電部への歯車型導体の電気的な接続後の誘電体基板外観図であり、図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。ここでは、誘電体基板が厚くなることによる熱膨張による基板厚の変動幅が増大しても、給電部と同軸線路との接続に与える影響が緩和できる構造について説明する。図4(a)では、歯車型導体12と突起部11との電気的な接続を嵌合と半田などの導電性接着剤とで行っている。嵌合のみでも構わないが、電気的な接続の確実性からは導電性接着剤を使用した方がよりよい。実施の形態1では導電性接着剤に半田を用いた。まず、中心導体8を貫通孔7に挿入し、当該中心導体8の頭頂部に形成された突起部11に歯車型導体12の孔を嵌合させ、その嵌合部分の周囲に半田付けを行う(半田付け1)。この際、中心導体8の頭頂部と歯車型導体12との接触部分にも半田が回りこむように半田付けすると信頼性が高まる。次に、パッチ導体3と歯車型導体12の孔から放射状に延びた各歯とを半田付けする(半田付け2)。半田付け1及び2に関しては、順序が逆転してもよいし同時に行ってもよい。また、歯車型導体12の孔と突起部11とが嵌合又は半田付けできるのであれば、突起部11を中心導体8の頭頂部をテーパ状にしたテーパ部で代用してもよい。なお、図2及び図4に示される誘電体基板2や上部誘電体基板13の四隅に形成された孔は、基板固定ネジ16aを通すためのものである。
このようにして、同軸線路5の中心導体8とパッチ導体3とを歯車型導体12(歯車型導体12の各歯)により電気的に接続することにより、誘電体基板2の熱膨張による同軸線路の中心導体とパッチ導体3の給電部と半田付け部にかかる応力(負荷)を歯車型導体12(歯車型導体12の各歯)で吸収(緩衝)して、半田付け部に半田クラックが生じることを抑制することができる。中心導体8の頭頂部に突起部11やテーパ部を設けずに、中心導体8の頭頂部に歯車型導体12が電気的に接続され、固定されいればよい。なお、複数の接続補助手段は、実施の形態1で説明した歯車型導体12(歯車型導体12の各歯)に限るものではなく、パッチ導体3側の貫通孔7の周縁部へ放射状に延びた導体であれば、十字型、星型、多角形型導体でもよい。なお、歯車型導体12におけるパッチ導体3と電気的に接続する箇所を「歯車型導体12の各歯」としていたが、十字型、星型、多角形型導体では、歯車型導体12の「歯」に対応する部分を接続部と称す。さらに、多角形型導体の場合は、隅部(頂点部)とも称す場合もある。
また、中心導体8の頭頂部に突起部11やテーパ部に接合された歯車型導体12などを設けずに、中心導体8の頭頂部から貫通孔7の周縁部へ放射状に延びた複数の薄い導体である金リボンや複数のワイヤなど、金属細線の一端を中心導体8(突起部11)と電気的に接続し、他端をパッチ導体3と電気的に接続してもよい。また、金属細線を中心導体8と直接電気的に接続してもよいが、突起部11と嵌合可能な孔を中心に有する銅箔などの導電性の薄膜で形成された円盤型導体又は矩形型導体を突起部11に嵌合させて、金属細線と円盤型導体又は矩形型導体とを電気的に接続してもよい。つまり、中心導体8の頭頂部が連続的に給電部(貫通孔7の周縁部)と電気的に接続されている状態と等価状態になるような接続補助手段を選択すればよい。各種、接続補助手段に関しては、実施の形態2以降で説明を行う。
図1〜4におけるリーダライタ用アンテナでは、誘電体基板3の厚みが増加するにつれ大きくなる貫通孔7内の中心導体8の寄生リアクタンス成分を抑制して、良好な反射特性を得て、効率よくパッチ導体に給電するために、同軸線路5の貫通孔7内に挿入された中心導体8が同軸線路の外部導体に覆われている中心導体9の径に対して径を大きくしたのものを図示しているが、反射特性の要求性能に応じて中心導体8と中心導体9との径の関係を選択すればよく、場合によっては中心導体8と中心導体9とが同径や一体型(従来の同軸線路と同じ)であってもよい。
次に、中心導体8が大径又は中心導体8と中心導体9とが一体型で大径である場合に生じる問題が本願発明で解決できることを説明する。中心導体8が大径又は中心導体8と中心導体9とが一体型である中心導体が大径である場合に給電部である誘電体基板2の表面側にある貫通孔7の周縁部と中心導体を半田付けすると、中心導体である芯線が太いため半田付けの際に半田が暖まりにくく、半田鏝から半田や貫通孔7の周縁部と芯線への熱印加の時間が長くなってしまう。したがって、半田付けの作業効率が悪化してしまう上に、半田付けのために誘電体基板3に長時間に亘って熱を加えることになるので誘電体基板3が変質してしまい、誘電体基板3の電気特性が劣化してしまう恐れがある。しかし、本願発明では、貫通孔7の周縁部と中心導体との電気的な接続に銅箔の歯車型導体12や十字型、星型、多角形型、中心導体8の頭頂部から貫通孔7の周縁部へ放射状に延びた複数薄い導体による接続補助手段を用いるので、図4に示すように、中心導体8の頭頂部の周辺に全体に半田を塗布するのではなく、接続補助手段への部分的な半田付けとなるため、熱印加が局所的で済み作業性が良く、基板変質への影響が最小限に抑えることができる。
実施の形態1に係るパッチアンテナを950MHz帯で利用されるRFIDシステムのリーダライタ用アンテナに適用して、寸法:約110mm角(厚み:約40mm)のリーダライタ用アンテナを同一の条件で3台製作し、その性能をそれぞれ測定した。図5は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタの放射パターン測定値図、図6は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタの軸比測定値図、図7は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタのリターンロス測定値図、図8は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタのアンテナ利得測定値図であり、ANT01〜ANT03は、試作した3台のリーダライタ用アンテナの識別番号である。試作した3台のリーダライタ用アンテナがともに953MHzにおいて、図5から矢印で示された−3dBビーム幅が約100degであり、図6から矢印で示されたビーム幅の範囲内において2.4dB以下の軸比を有しているので、広角度範囲にわたってリーダライタ用アンテナの放射波の軸比が良好であることが分かる。次に、試作した3台のリーダライタ用アンテナがともに952〜954MHzの範囲(図7及び8の縦線)において、図7からリターンロスが概ね−25dB、図8からアンテナ利得が5.3dBi以上であることが分かるので、図5〜図8の測定値から従来の誘電体基板に基材を使用せずに空気層を用いた寸法:約210mm角(厚み:約20mm)のリーダライタ用アンテナと比較して、性能を維持したまま、アンテナ面の一辺の長さをおよそ半分に、アンテナ面面積をおよそ1/3から1/4に減少させることができることが分かる。
図9及び10を用いて、実施の形態1に係るパッチアンテナをRFIDリーダライタ用アンテナに適用し、FAなどのラインにおける生産工程の履歴管理システムに適用した例を示す。説明の簡略化のために、工程を工程1〜工程4に限定して説明を行う。図9は、RFIDリーダライタ装置の構成図である。図において、18はリーダライタ装置に同軸ケーブルで接続された4つのリーダライタ用アンテナで、それぞれリーダライタ用アンテナ18a〜dである。19は、リーダライタ用アンテナ17a〜17dとRF部との接続を順次に切り替える時分割制御スイッチである。切り替えの時間間隔は、システムの適用場面に応じて変更可能であるが、一工程を製品が通過する時間(「工程通過時間」、当該工程に製品が存在する時間)内に少なくとも一回はID情報の読み取りが必要なので、前記工程通過時間より十分短い時間での切り替えが必要である。20は、RF送信信号を発生する送信部である。この送信部は、局部信号発信器(以下、「局発」と略す)からの局発信号を用いて、ベースバンド信号であるタグコマンドデータを変調し出力する変調部、その変調信号を高周波電力増幅しRF送信信号を出力する電力増幅器からなる。このRF送信信号は、サーキュレータ、時分割制御スイッチ19を経由しリーダライタ用アンテナ17a〜17dに向け送出される。21は、RF受信信号の受信処理を行う受信部である。この受信部は、サーキュレータからのRF受信信号を増幅し出力する低雑音増幅器、局発信号を用いてベースバンド信号である復調データを復調し生成する復調部442、受信信号の強度を示すRSSI(Received Signal Strength Indicator)信号を生成するレベル検出器からなる。
22はタグへの読取指示のコマンド信号を生成するコマンドデータ生成部、23は読み込まれたタグのID情報を認識するタグID認識部、24は選択された工程エリア内でタグの有無を判定する判定部、25は時分割制御スイッチ42の切り替えを制御するスイッチ制御部であり、これらからベースバンド部が構成される。26はリーダライタ装置の動作制御のための各種の工程パラメータを送出する工程パラメータ設定部である。工程パラメータとしては、搬送系(コンベア)の移動方向、移動速度、受信レベル判定のスレシホルドとなる基準値などがある。27はリーダライタ装置からタグのID情報を受け取り、生産工程の履歴管理を行う履歴管理部である。工程パラメータ設定部26と履歴管理部27から信号処理部が構成される。信号処理部は、専用の信号処理装置で実行してもよいし、汎用のPCに信号処理ソフトウェアをインストールして実行してもよい。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図10は、実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナを用いた生産工程の履歴管理システムの構成図である。28は例えばベルトコンベヤ等の搬送装置により順次に各工程を流れてゆき各工程で所定の生産処理(組立、検査など)が施される製品である。製品28は、「工程1→工程2→工程3→工程4」の順に各工程での処理が実施される。29は、製品28に貼付されたRFIDタグであり、内部のメモリにそのタグを識別するID情報(TAG1、TAG2等のタグ毎に割当てられる符号)が記憶されている。このID(IDentification)情報はタグ毎に異なっている。タグが製品に貼付されると、製品とタグとが1対1で対応付けられ、ID情報が製品識別情報となる。タグにはリーダライタとの間でRF信号の送受を行うためのアンテナ素子、タグ情報を記憶するメモリ、送受信回路等の必要な電子回路素子が内蔵されている。リーダライタ装置,信号処理部,リーダライタ用アンテナ17a〜17dは、図9に示すものであるが、リーダライタ用アンテナ17a〜17dは、タグ29との間でRF信号の送受を行う指向特性を有するものであり、各工程エリアに少なくとも1個のリーダライタ用アンテナ17が配置されている。各リーダライタ用アンテナ17a〜17dは、各工程エリアをカバーするようにアンテナの向き及び製品搬送装置からの距離が決められ配置されている。図10においては、各工程エリアの中央に、製品の移動方向に対し正対するようにアンテナが配置されている。アンテナの指向特性は正面方向でピークを示し、ほぼ左右対称の特性を有している。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
次に、実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナを用いた生産工程の履歴管理システムの動作について説明する。この履歴管理システムでは、リーダライタ用アンテナ17の切り替えは、製品の工程の流れと同様に、「工程1→工程2→工程3→工程4→工程1→工程2→…」の順に、一定時間ごとに巡回的に切り替えられるものとする。システムがスタートすると、信号処理器より、リーダライタ装置に工程パラメータの初期設定が行われる。その後は、システム終了が常時監視されている。リーダライタ装置の動作としては、まず第1番目の工程1にあるリーダライタ用アンテナ17aが選択される。スイッチ制御部25からの制御指令に基づき時分割制御スイッチ19はRF部をリーダライタ用アンテナ17aに接続し、選択された工程1エリアでのタグのID情報の読出し処理が行われる。タグコマンド生成部22で生成された読取信号は、送信部20で変調・増幅されRF信号となり、サーキュレータ、時分割制御スイッチ19を経由してリーダライタ用アンテナ17aより工程1エリア内に読取電波信号として放射され、タグ28へのアクセスが行われる。これは次のアンテナに切り替えられるまでの一定の時間行われる。そして、「工程1→工程2→工程3→工程4→工程1→工程2→…」の順に、一定時間ごとに巡回的にリーダライタ用アンテナ17を切り替えていく。
このように、実施の形態1に係るリーダライタ用アンテナは、従来のリーダライタ用アンテナを用いた生産工程の履歴管理システムに適用することができるので、実施の形態1に係るリーダライタ用アンテナが従来の誘電体基板に基材を使用せずに空気層を用いたリーダライタと比較して、アンテナ面の一辺の長さがおよそ半分に、アンテナ面面積がおよそ1/3から1/4になっているので、ライン工程間隔が狭い工程においても、リーダライタ用アンテナを設置することが可能になり、リーダライタ用アンテナを密に並べたり、加工機や加工を行う作業者を配置するスペースを確保したりすることができる。したがって、実施の形態1に係るリーダライタ用アンテナを使用すれば、製造工程の全てのライン又は、それに近い数のラインにおける製造工程管理を確実に行うことができる。また、実施の形態1や図面では、一貫して放射素子が円形のパッチ導体で、1点給電方式であるリーダライタ用アンテナにより説明を行ってきたが、パッチ導体の形状が方形であってもよいし、2点給電方式を採用しても、本願発明を実施できることはいうまでもない。
実施の形態2
実施の形態1では、突起部11と嵌合可能な孔を中心に有する銅箔などの導電性の薄膜で形成された歯車型導体12を説明したが、本実施の形態2では、板バネを利用して半田付けの工程を削減又は簡便なものにできる板バネ機能付きの歯車型導体を有するパッチアンテナに関して説明する。実施の形態1と共通の部分は説明を省略する。図11は、実施の形態2に係るRFIDリーダライタ用アンテナの歯車型導体の構成図、図11(a)は歯車型導体の上面図、図11(b)は図11(a)の線分A−A’による断面図、図11(c)は歯車型導体の突起部への嵌合後の上面図であり、図11において、30は板バネ機能付きの歯車型導体、31は歯車型導体30の中心に突起部11と嵌合可能に形成された孔、32は歯車型導体30の板バネ機能となる板バネ、32aは歯車型導体30の歯(接続部)に形成され、自身をパッチ導体3に押し当てる歯(接続部)押し当て用板バネ部、32bは孔31の円周に形成された突起部嵌合用板バネ部である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図11(a)(b)に記載された歯車型導体30の孔31を突起部11に嵌合することにより、図11(c)に示すように、突起部嵌合用板バネ部32bの反発力が突起部11へ与えられるので、歯車型導体30と突起部11との電気的な接続と固定が確実なものなる。したがって、歯車型導体30と突起部11とが固定されるために、歯車型導体30の各歯において、歯押し当て用板バネ部32がパッチ導体3を押し下げるような反発力が生じるので、歯車型導体30の各歯とパッチ導体3との電気的な接続が得られる。このように、歯車型導体30の各歯が板バネで構成され、各歯の反発力により歯車型導体30とパッチ導体3とが電気的に接続されることを特徴とするので、実施の形態2に係るパッチアンテナにおいても、実施の形態1に係るパッチアンテナと同様の効果が得られる。後段の実施の形態に係るパッチアンテナの接続補助手段に採用してもよい。また、突起部嵌合用板バネ部32bを設けなくても、歯押し当て用板バネ部32aだけでも、歯車型導体30が中心導体8に固定されておれば、歯車型導体30の各歯の反発力により歯車型導体30とパッチ導体8とが電気的に接続される。逆に、歯押し当て用板バネ部32aを設けなくても、突起部嵌合用板バネ部32bだけでも、歯車型導体30の各歯がパッチ導体3に電気的に接続されておれば、歯車型導体30の孔31が突起部11に掛ける反発力により歯車型導体30と中心導体8とも電気的に接続される。なお、板バネ機能を実施の形態1で説明した十字型、星型、多角形型導体に適用してもよい。
実施の形態3
実施の形態1及び2では、中心導体8の頭頂部に円柱状又はテーパ状の突起部11を有するパッチアンテナを説明したが、円柱状又はテーパ状の部分に対してネジ山を切ってもよいことを説明する。他の実施の形態と共通の部分は説明や図示を省略する。図3は実施の形態3に係るRFIDリーダライタ用アンテナの突起部の構成図であり、形状を明瞭にするために接続補助手段に類するものは、図示していない。33はネジ山が形成された突起部である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図12に示すように、歯車型導体12,30などの接続補助手段と中心導体8との電気的接続を突起部33に形成されたネジ山を利用してもよい。この際に、接続補助手段と突起部33とが、雄ネジと雌ネジとして対応するように、それぞれネジ山を切ってもよいし、接続補助手段の厚みが十分薄い場合は、ネジ山を切るのは突起部33のみでもよい。以上のような構成を採ることにより、突起部33と接続補助手段との電気的な接続を半田付けに頼らなくても、実施の形態3に係るパッチアンテナにおいても、実施の形態1及び2に係るパッチアンテナと同様の効果が得られる。特に、孔31に板バネ機能である突起部嵌合用板バネ部32bを有する歯車型導体30においては、突起部33のネジ山が、歯車型導体30が突起部33から外れることを防止する「返し」としての機能も有する。なお、突起部33は後段の実施の形態に係るパッチアンテナの突起部に採用してもよい。
実施の形態4
実施の形態4では、実施の形態1〜3で説明した歯車型導体12,30以外の形状の接続補助手段を図13〜20により具体的に説明する。他の実施の形態と共通の部分は説明や図示を省略する。図13は実施の形態1〜3に係るRFIDリーダライタ用アンテナの歯車型導体の構成図(実施の形態4と他の実施の形態野との比較用)、図13(a)は歯車型導体の上面図、図13(b)は図13(a)の線分A−A’による断面図、図14は実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの歯車型導体の構成図、図15は実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの星型導体の構成図、図16は実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの十字型導体の構成図、図17は実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの十字型導体の構成図、図18は実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの多角形型導体の構成図、図19及び20は実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの切り欠き部付き接続補助手段(導体)の構成図であり、図13〜20において、34は接続補助手段の中心に形成され、突起部11に嵌合可能な孔、35〜38は歯車型導体、39は星型導体、40〜43は十字型導体、40a及び40bは各歯(各接続部)の先端に形成された屈曲部、44は三角形型導体、45は四角形型導体、46は五角形型導体、47は切り欠き部付き三角形型導体、48は切り欠き部付き四角形型導体、49は切り欠き部付き五角形型導体、50は切り欠き部付き円板型導体、51は切り欠き部(矩形)、52は切り欠き部(曲線)である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図13及び図14(a)に記載の歯車型導体12は、実施の形態1〜3で説明してきたものであり、円板型導体の円周からパッチ導体3との緩衝体となる歯(パッチ導体3との接続部)が中心導体8のパッチ導体3側の端部をほぼ中心として放射状に八本延びた構造となっている。対して、図14(b)に記載の歯車型導体35は、歯車型導体12の円板型導体に対応する部分が五角形型導体であり、歯(パッチ導体3との接続部)が五角形型導体の各隅部(頂点部)から延びている。図14(c)に記載の歯車型導体36は、歯車型導体12の円板型導体に対応する部分が星型導体であり、歯(パッチ導体3との接続部)が星型導体の各隅部(頂点部)から延びている。図14(d)に記載の歯車型導体37は、歯車型導体12の円板型導体に対応する部分が三角形型導体であり、歯(パッチ導体3との接続部)が三角形型導体の各隅部(頂点部)から延びている。図14(d)に記載の歯車型導体37は、歯車型導体12の円板型導体に対応する部分が三角形型導体であり、歯(パッチ導体3との接続部)が三角形型導体の各隅部(頂点部)から延びている。図14(e)に記載の歯車型導体38は、歯車型導体12に対し、歯(パッチ導体3との接続部)の数が少なく、三本である。なお、歯車型導体12の円板型導体に対応する部分が四角形型導体であり、歯(パッチ導体3との接続部)が四角形型導体の各隅部(頂点部)から延びている歯車型導体の図示は省略する。以上のような構造であるために、歯車型導体35〜38と歯車型導体12とは同等又は近似的な効果を奏する。また、図15に記載の星型導体39も歯車型導体35〜38と同様に歯車型導体12の円板型導体に対応する部分が星型導体で、星型部分自体が歯(パッチ導体3との接続部)であり、その各隅部(頂点部)が放射状にパッチ導体3へ延びているので、星型導体39は歯車型導体12と同等又は近似的な効果を奏する。
図16は、図13〜15に記載の歯車型導体12、35〜38及び星型導体39と異なり、歯(パッチ導体3との接続部)が十字状になっている十字型導体40〜43である。図16(a)に記載の十字型導体40は、歯車型導体12に対し、歯(パッチ導体3との接続部)の数が少なく、円板型導体の円周から十字状に延びている十字型型導体である。図16(b)に記載の十字型導体41は、歯車型導体12の円板型導体に対応する部分が四角形型導体であり、歯(パッチ導体3との接続部)が四角形型導体の各隅部(頂点部)から十字状に延びている十字型型導体である。図16(c)(d)に記載の十字型導体42、43は、それぞれ孔34、34からパッチ導体3へ向かって、歯(パッチ導体3との接続部)が十字状に延びている十字型型導体である。十字型導体42と十字型導体43との相違点は、十字型導体42において、歯(パッチ導体3との接続部)の先端(パッチ導体3側)が矩形であることに対し、十字型導体43において、歯(パッチ導体3との接続部)の先端(パッチ導体3側)が星型導体39の歯(パッチ導体3との接続部)のようにテーパ状であることある。以上のような構成であるために、十字型導体40〜43は、歯車型導体12、35〜38及び星型導体39と同等又は近似的な効果を奏する。
図17(a)(b)は、十字型導体40の発展型で、図17(a)に記載の十字型導体40は、十字型導体40の歯(接続部)のパッチ導体3側の先端にL字状の屈曲部40aが形成されている。各歯(各接続部)に屈曲部40aが形成されているので、全体の形状としては、卍型導体となる。図17(b)に記載の十字型導体40は、十字型導体40の各歯(各接続部)のパッチ導体3側の先端にT字状の屈曲部40bが形成されている。なお、屈曲部4a及び屈曲部4bの九曲している角度は、図17(a)(b)に示しているように、直角又は直角近傍の角度である必要はない。したがって、その角度によって、屈曲部4bは、Y字状又は矢印状の屈曲部となる場合もある。また、他の十字型導体40〜43は歯が、パッチ導体3との接続部であったが、図17(a)(b)に記載の屈曲部付き十字型導体40では、屈曲部40a、40bのみをパッチ導体3との接続部として、パッチ導体3と電気的な接続を図ってもよい。以上のような構成であるために、図17(a)(b)に記載の屈曲部付き十字型導体40は、他の十字型導体40〜43と同等又は近似的な効果を奏するだけでなく、各屈曲部40a、40bの十字型導体40の各歯との連接部分から離れた箇所を半田付けなどによりパッチ導体3と十字型導体40との電気的な接続を図ることで、屈曲部付き十字型導体40の歯の部分に自由に可動できる領域(部分)が多く確保でき、緩衝体としての機能が増す。もちろん、屈曲部40a、40bは他の接続補助手段に適用してもよいことはいうまでもない。
図13〜17で説明した接続補助手段は、孔34をほぼ中心に各歯(各接続部)が放射状にパッチ導体3に向かって延びたものであったが、図18に記載の多角形型導体44〜46を接続補助手段として同等又は近似的な効果を奏する。図18(a)に記載の多角形型導体は、隅部(頂点部)が三点の三角形型導体44である。図18(b)に記載の多角形型導体は、隅部(頂点部)が四点の四角形型導体45である。図18(c)に記載の多角形型導体は、隅部(頂点部)が五点の五角形型導体46である。六角形以上の多角形型導体の図示は省略する。図18に示すように、多角形型導体は、各隅部が貫通孔の周縁部へ放射状に延びた形状であり、各隅部の先端がパッチ導体3と半田などにより電気的に接続される。
図18に記載の多角形型導体は、各隅部(各頂点部)、特にその先端部分がパッチ導体3との電気的な接続を行う接続部として機能していたが、図19及び20に記載の多角形型導体は、各隅部(各頂点部)から孔34に向かって切り欠き部51又は切り欠き部52が形成され、多角形型導体の切り欠き部51又は切り欠き部52以外の部分が中心導体8の頭頂部から貫通孔7の周縁部へ放射状に延びた形状となり、その部分をパッチ導体3と電気的に接続しても、図18に記載の多角形型導体と同等又は近似的な効果を奏する。さらに、切り欠き部51又は切り欠き部52による多角形型導体の切り欠きが深ければ深いほど、多角形型導体の自由に可動できる領域(部分)が多く確保でき、緩衝体としての機能が増す。
図19(a)に記載の三角形型導体47、図19(b)に記載の四角形型導体48、図19(c)に記載の五角形型導体49は、各隅部(各頂点部)から矩形の切り欠き部51が形成されていることに対し、図20(a)に記載の三角形型導体47、図20(b)に記載の四角形型導体48、図20(c)に記載の五角形型導体49は、各隅部(各頂点部)から曲線状の切り欠き部52が形成されている。切り欠き部52を曲線状で構成しているので、多角形導体にクラックが生じるおそれを減じることができる。なお、切り欠き部51、切り欠き部52は、図19(a)〜(c),図20(a)〜(c)に記載された多角形型導体の各隅部(各頂点部)以外に形成してもよい。
また、切り欠き部51、52を形成できる接続補助手段は、多角形型導体に限られるわけはなく、図19(d)及び図20(d)に記載の円板型導体50のように、円板型導体の円周から孔34に向かって切り欠き部51、52を形成しても、切り欠き部を有する多角形型導体と同等又は近似的な効果を奏する。なお、図19(d)及び図20(d)に記載の円板型導体50は、切り欠き部51、52を三箇所に形成したものを図示しているが、切り欠き部51、52の個数には制限がない。但し、各切り欠き部51、52が円板型導体50に均等に配置した方が緩衝体としての効果は高い。
実施の形態5
実施の形態5では、中心導体8の頭頂部(突起部11)から貫通孔7の周縁部(パッチ導体3)へ放射状に延びた複数の薄い導体である金リボンや複数のワイヤなど、金属細線の一端を中心導体8(突起部11)と電気的に接続し、他端をパッチ導体3と電気的に接続する接続補助手段を図21〜28により用いて説明する。他の実施の形態と共通の部分は説明や図示を省略する。図21は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図、図21(a)は中心導体の断面図、図21(b)は図21(a)の矢印方向からみた中心導体の上面図、図22は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図、図22(a)は中心導体の断面図(突起部なし)、図22(b)は中心導体の断面図(突起部あり)、図23は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナに使用するワイヤ構成図、図24は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図、図24(a)は中心導体の断面図、図24(b)は図24(a)の矢印方向からみた中心導体の上面図、図25は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図、図26は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図、図26(a)は中心導体の上面図、図26(b)は図26(a)の線分A−A’による断面図、図27は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体(突起部付き)近傍の構成図、図28は実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの円板型導体の構成図、図28(a)は円板型導体の上面図、図28(b)は図28(a)の線分A−A’による断面図である。図21〜28において、53はワイヤ、54はワイヤ、54aはワイヤ54の導体部、54bはワイヤ54の被覆部、54cは導体部分54aの円環部、55は円板型導体、56は金リボンである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図21において、中心導体8とパッチ導体3とが複数のワイヤ53で電気的に接続されている。具体的には、ワイヤ53の一端が中心導体8の頭頂部に半田付けされ、他端がパッチ導体3に半田付けされており、パッチ導体3側の前記貫通孔の周縁部へ複数のワイヤ53が放射状に延びた形状を成している。また、ワイヤ53が電気的に接続される箇所(半田付け箇所)は、図22(a)に図示されるように中心導体8の中心軸寄りでもよいし、図22(a)に図示されるように中心導体8の突起部11でもよい。ワイヤ53の全長が長いほど、ワイヤ53が自由に可動できる領域(部分)が多く確保でき、緩衝体としての性能が増す。なお、ワイヤ53は、図23に図示されるような、被覆されたもの(被覆部54b)や端部に孔を有するもの(円環部54c)を使用してもよい。被覆部54bにより、ワイヤ54にたわみがあった場合でも、外部からのワイヤ54への影響や、逆のワイヤ54が外部に与える影響が少ない。また、円環部54cの口径と突起部11の突起の径を嵌合可能な寸法に設定することにより、円環部54cを突起部11に嵌合させてワイヤ54の一端を中心導体8に電気的に接続させることが簡便にできる。ワイヤ54の他端とパッチ導体3との電気的な接続は、ワイヤ53と同様に半田付けすればよい。
図21〜23ではワイヤ53(以下、ワイヤはワイヤ53に統一して記述するが、ワイヤ54を用いてもよい。)により、中心導体8とパッチ導体3との電気的な接続を行ったが、図24及び図25に示すように、ワイヤ53と中心導体8(突起部11)とを直接接続せずに、中心導体8に円板型導体55を電気的に接続し、その円板型導体55にワイヤ53を接続してもよい。なお、実施の形態1〜4では、円盤型導体、矩形型導体、歯車型導体、十字型導体、多角形型導体に関しては、導電性の薄膜で形成するものとしていたが、これは、実際の誘電体基板2の膨張や収縮により、負荷が掛かる部分である歯(パッチ導体3との接続部)やその周囲が薄膜で形成されておれば、負荷に対する対抗力が強いということを意味しているので、円板型導体55の歯(パッチ導体3との接続部)にあたる部分がワイヤ53となり、円板型導体55に関しては、特に、薄膜の方が性能の向上を得られるというわけでない。したがって、「中心導体8」や「突起部11に円板型導体55を突起部11に嵌合させる場合は、突起部11」の寸法や形状から円板型導体55の厚みを決定すればよい。
図24に記載の円板型導体55は、四つの孔が開けられ、その孔にワイヤ53の一端が半田付けされ、ワイヤ53の他端はパッチ導体3に半田付けされている。つまり、ワイヤ53は、円板型導体55の内部に一端が電気的に接続され、円板型導体55の円周を越えて、他端がパッチ導体3と電気的に接続されているので、緩衝体として機能する。円板型導体55に孔を設けずに円板型導体55の表面にワイヤ53を半田付けしてもよい。但し、ワイヤ53の一端が固定される円板型導体55の孔や半田付けなどの電気接続部分は、均等に配置した方が緩衝体としての効果は高い。なお、図25に図示されるように、ワイヤ53の一端側を「他の部分」や「ワイヤ53の一端が固定される円板型導体55の孔」よりも太くすることにより、ワイヤ53の他端から円板型導体55の孔にワイヤ53を挿入して、ワイヤ53の太くなった一端を円板型導体55の孔に固定して、ワイヤ53と中心導体8との電気的な接続を確保してもよい。もちろん、円板型導体55の孔からワイヤ53が抜けないようにすれば、電気的な接続が確保されるので、ワイヤ53の一部を太くしなくても、ワイヤ53の一端を曲げたり、ワイヤ53に抜け止めのピンなどを設けたりすればよい。なお、ワイヤ54の円環部54cを抜け止めに利用してもよい。
また、図24及び25では、ワイヤ53を円板型導体55の上面側を越えて、パッチ導体3と電気的に接続されているが、ワイヤ53を円板型導体55の下面側から、パッチ導体3と電気的に接続してもよい。この場合は、ワイヤ53を円板型導体55と中心導体8の頭頂部との間に挟み込んで固定してもよい。
図21〜25では、中心導体8とパッチ導体3とをワイヤ53又はワイヤ54によって電気的に接続したが、図26〜28では、中心導体8とパッチ導体3とを金リボン56によって電気的に接続する場合を説明する。図26において、中心導体8とパッチ導体3とが複数の金リボン56で電気的に接続されている。具体的には、金リボン56の一端が中心導体8の頭頂部に半田付けされ、他端がパッチ導体3に半田付けされており、パッチ導体3側の前記貫通孔の周縁部へ複数の金リボン56が放射状に延びた形状を成している。また、金リボン56が電気的に接続される箇所(半田付け箇所)は、中心導体8の中心軸寄りでもよいし(図示は省略)、図27に図示されるように中心導体8の突起部11でもよい。金リボン56の全長が長いほど、金リボン56が自由に可動できる領域(部分)が多く確保でき、緩衝体としての性能が増す。
図26及び27では金リボンにより、中心導体8とパッチ導体3との電気的な接続を行ったが、図28に示すように、金リボン56と中心導体8(突起部11)とを直接接続せずに、中心導体8に円板型導体55を電気的に接続し、その円板型導体55に金リボン56を接続してもよい。なお、実施の形態1〜4では、円盤型導体、矩形型導体、歯車型導体、十字型導体、多角形型導体に関しては、導電性の薄膜で形成するものとしていたが、これは、実施に誘電体基板2の膨張や収縮により、負荷が掛かる部分である歯(パッチ導体3との接続部)やその周囲が薄膜で形成されておれば、負荷に対する対抗力が強いということを指しているので、前述のワイヤ53、54の場合と同様に、円板型導体55の歯(パッチ導体3との接続部)にあたる部分が金リボン56となり、円板型導体55に関しては、特に、薄膜の方が性能の向上を得られるというわけでない。したがって、「中心導体8」や「突起部11に円板型導体55を突起部11に嵌合させる場合は、突起部11」の寸法や形状から円板型導体55の厚みを決定すればよい。
図28に記載の円板型導体55に金リボン56一端が半田付けされ、金リボン56の他端はパッチ導体3に半田付けされている。つまり、金リボン56は、円板型導体55の内部若しくは円周の近傍に一端が電気的に接続され、円板型導体55の円周を越えて、他端がパッチ導体3と電気的に接続されているので、緩衝体として機能する。但し、金リボン56の一端が固定される円板型導体55の半田付けなどの電気接続部分は、均等に配置した方が緩衝体としての効果は高い。図28では、金リボン56を円板型導体55の上面側を越えて、パッチ導体3と電気的に接続されているが、金リボン56を円板型導体55の下面側から、パッチ導体3と電気的に接続してもよい。この場合は、金リボン56を円板型導体55と中心導体8の頭頂部との間に挟み込んで固定してもよい。以上、実施の形態5では、ワイヤ53、54は四本又は八本、金リボン56は八本のものを示した図面で説明したが、例示的に挙げたものであるので本数は適宜選択すればよい。
この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの構成図である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの誘電体基板表面図である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの構成図(レドーム付き)である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナの給電部における接続補助手段の構成図である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタの放射パターン測定値図である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタの軸比測定値図である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタのリターンロス測定値図である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタのアンテナ利得測定値図である。 RFIDリーダライタ装置の構成図である。 この発明の実施の形態1に係るRFIDリーダライタ用アンテナを用いた生産工程の履歴管理システムの構成図である。 この発明の実施の形態2に係るRFIDリーダライタ用アンテナの歯車型導体の構成図である。 この発明の実施の形態3に係るRFIDリーダライタ用アンテナの突起部の構成図である。 この発明の実施の形態1〜3に係るRFIDリーダライタ用アンテナの歯車型導体の構成図である。 この発明の実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの歯車型導体の構成図である。 この発明の実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの星型導体の構成図である。 この発明の実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの十字型導体の構成図である。 この発明の実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの十字型導体の構成図である。 この発明の実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの多角形型導体の構成図である。 この発明の実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの切り欠き部付き接続補助手段(導体)の構成図である。 この発明の実施の形態4に係るRFIDリーダライタ用アンテナの切り欠き部付き接続補助手段(導体)の構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナに使用するワイヤ構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体近傍の構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの中心導体(突起部付き)近傍の構成図である。 この発明の実施の形態5に係るRFIDリーダライタ用アンテナの円板型導体の構成図である。
符号の説明
1…筐体、1a…筐体固定ネジ、2…誘電体基板、3…パッチ導体、
3a,3b…縮退分離素子、4…接地導体、5…同軸線路、6…同軸コネクタ、
6a…同軸固定ネジ、7…貫通孔、8…中心導体(貫通孔内部)、
9…中心導体(同軸コネクタ内部)、10…誘電体層、11…突起部、
12…歯車型導体、13…上部誘電体基板、14…上部パッチ導体、
14a,14b…縮退分離素子、15…上部パッチ導体(縮退分離素子なし)、
16…支持部材、16a…基板固定ネジ、17…レドーム、
18…リーダライタ用アンテナ(パッチアンテナ)、19…時分割制御スイッチ、
20…送信部、21…受信部、22…コマンドデータ生成部、23…タグID認識部、
24…判定部、25…スイッチ制御部、26…工程パラメータ設定部、
27…履歴管理部、28…製品、29…RFIDタグ、
30…歯車型導体(板バネ機能付き)、31…孔、32…板バネ、
32a…歯(接続部)押し当て用板バネ部、32b…突起部嵌合用板バネ部、
33…突起部(ネジ山付き)、34…孔、35〜38…歯車型導体、39…星型導体、
40〜43…十字型導体、40a,40b…屈曲部、44…三角形型導体、
45…四角形型導体、46…五角形型導体、47…切り欠き部付き三角形型導体、
48…切り欠き部付き四角形型導体、49…切り欠き部付き五角形型導体、
50…切り欠き部付き円板型導体、51…切り欠き部(矩形)、
52…切り欠き部(曲線)、53…ワイヤ、54…ワイヤ、54a…導体部、
54b…被覆部、54c…円環部、55…円板型導体、56…金リボン。

Claims (10)

  1. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段を備え、前記接続補助手段は、歯車型導体であり、前記歯車型導体の各歯が板バネで構成され、前記各歯の反発力により前記歯車型導体と前記パッチ導体とが電気的に接続されるパッチアンテナ。
  2. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段を備え、前記接続補助手段は、十字型導体又は星型導体であり、前記十字型導体又は前記星型導体の各接続部が板バネで構成され、前記各接続部の反発力により前記十字型導体又は前記星型導体と前記パッチ導体とが電気的に接続されるパッチアンテナ。
  3. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、歯車型導体であり、前記パッチ導体と電気的に接続される前記歯車型導体の各歯の先端に屈曲部を有するパッチアンテナ。
  4. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、十字型導体又は星型導体であり、前記パッチ導体と電気的に接続される前記十字型導体又は前記星型導体の各接続部の先端に屈曲部を有するパッチアンテナ。
  5. 前記屈曲部は、L字状又はT字状である請求項3又は4に記載のパッチアンテナ。
  6. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、各隅部が前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた多角形型導体であるパッチアンテナ。
  7. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、各隅部が前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた多角形型導体であり、前記多角形型導体に切り欠き部を有するパッチアンテナ。
  8. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部と電気的に接続され、前記パッチ導体側の前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた複数の接続補助手段と、この接続補助手段と前記周縁部とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記接続補助手段は、前記貫通孔の周縁部へ放射状に延びた円板型導体であり、前記円板型導体の円周に切り欠き部を有するパッチアンテナ。
  9. 表面に円形又は方形のパッチ導体を設け、裏面に接地導体を設けた誘電体基板、この誘電体基板を貫通する貫通孔、この貫通孔に挿入され、前記パッチ導体上の給電点と電気的に接続され、前記接地導体と電気的に絶縁された中心導体と前記誘電体基板の裏面まで前記中心導体の周囲を覆い、前記接地導体と電気的に接続された外部導体とを有する同軸線路で構成されるパッチアンテナにおいて、前記パッチ導体側の前記中心導体の端部に電気的に接続された円板型導体と、この円板型導体の内部に一端が電気的に接続され、前記円板型導体の円周を越えて、他端が前記パッチ導体と電気的に接続された複数の金属細線とを備えたパッチアンテナ。
  10. 前記パッチ導体側の前記中心導体の端部にネジ山が形成されている請求項1〜9のいずれかに記載のパッチアンテナ。
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