JP2010154106A - 無線リソース割当方法、無線基地局、無線リソース割当装置及び無線通信システム - Google Patents

無線リソース割当方法、無線基地局、無線リソース割当装置及び無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】多様なサイズのセルを形成する無線基地局が不均一に設置される場合でも、全セルの全ての通信が共有する無線周波数帯域内において各通信に動的に無線周波数などの無線リソースを割り当てる。
【解決手段】本発明は、第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、第1無線基地局と接続される接続端末局向け送信用の無線リソース割当方法に関し、第1端末局と第1無線基地局との伝搬路における第1周波数特性を収集するステップと、第2端末局と第2無線基地局との伝搬路における第2周波数特性を収集するステップと、第1周波数特性及び第2周波数特性に基づいて、第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成するステップと、生成された割当優先度に基づいて無線リソースを割り当てるステップとを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、無線通信システムの周波数領域スケジューラに関し、特に、無線基地局に接続する端末局の存在領域が他の無線基地局に接続する端末局の存在領域と接近している場合における無線リソースの割り当てを実現する無線リソース割当方法、無線基地局、無線リソース割当装置及び無線通信システムに関する。
サービスエリアを重複が生じないようなほぼ同じサイズの多数のセルに分割し、各セルに無線基地局を設置することでセルを覆う無線エリアを形成するセルラ移動通信システムなどの無線通信システムにおいては、端末局の移動性確保と周波数有効利用の観点から、全セルにおける全ての通信が共通の無線周波数帯域を使用してサービスを提供することが望ましい。
今日普及しているセルラ移動通信システムに用いられている多元アクセス方式であるCDMA(Code Division Multiple Access)では、送信側において狭帯域なベースバンド信号を通信毎に個別に設定された拡散コードにより拡散処理が施される。さらに、セル固有のスクランブリングコードを重畳させることで、共通の無線周波数帯域を占有する広帯域の無線信号として空間に送出している。受信側では、送信側と対応したスクランブリングコードの分離と拡散コードにより逆拡散処理を施して各通信を識別復調しつつ、コード直交性によりセル内の干渉電力、及び処理利得によりセル間の干渉電力を圧縮して信号電力対干渉電力比(以下、SINR)を改善している。
また、送受信間の無線リンクの状態、すなわち、受信側のSINRの実況に応じた報告(TPCビット)に基づいて送信側が送信電力を制御することで、セルの全域で所要のSINRを確保しながら、同時に他のセルに与える干渉を最小化している。これらの総合的な働きによって、同程度のサイズのセルが存在するサービスエリアにおいて、全セルにおける全ての通信が共通の無線周波数帯域を繰り返し利用している。
一方で、将来において普及が有望視されるLTE(Long term evolution)等のセルラ移動通信システムでは、多元アクセス方式にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用される。OFDMAでは、無線周波数帯域を相互に直交した多数のサブキャリアに分割し、タイムスロット毎に複数のサブキャリアのセットからリソースブロックを構成して、リソースブロックをセル内で排他的に各通信に割り当てることで通信の識別分離を図っている(無線周波数の割り当て)。したがって、CDMAでは必須である処理利得を生じるような拡散コードを用いた拡散処理は必ずしも必要ではない。
さらに、OFDMAでは、セル固有のスクランブリングコードを重畳させることでセル間の干渉をランダム化し、干渉による影響を圧縮している。また、送受信間の無線リンクの状態、すなわち、受信側の各リソースブロック位置におけるSINRの実況に応じた報告(CQI:Channel Quality Indicator)に基づいて、送信側がリソースブロックを割り当てる通信(受信相手)と変調多値数や符号化率を制御することで、セルの全域で所要のSINRを確保しつつ達成するシステムスループットの最大化、すなわち他のセルに与える干渉の最小化を実現している。これらの総合的な働きによって、同程度のサイズのセルが、存在するサービスエリアにおいて全セルにおける全ての通信が共通の無線周波数帯域を繰り返し利用している。(例えば、非特許文献1参照)
Petteri Lela, Jani Puttonen, Niko Kolehmainen, Tapani Ristaniemi, Tero Henttonen, and Martti Moisio、"Dynamic Packet Scheduling Performance in UTRA Long Term Evolution Downlink、"ISWPC 2008、pp308-313、2008年5月
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。すなわち、今後、技術の進展に伴って無線基地局の小型化が進むと、従来行われていたような、サービスエリアを重複が生じないようなほぼ同じサイズの多数のセルに分割した後に各セルに無線基地局を設置するといった計画的な方法によるセル構成が維持できない場合発生し得る。
具体的には、様々なサイズのセルを形成する無線基地局がほとんど自由に設置され、それらの混成セルの集合としてサービスエリアが決定されるといった無計画的な方法によるセル構成に移行する可能性がある。この結果、サービスエリアにおいて、隣り合うセルのサイズが大きく異なったり、サイズの大きなセルに内包されるようにサイズの小さな別のセル(例えば、フェムトセル)が形成されたりする。このような状況においても、端末局の移動性確保と周波数有効利用の観点から、全セルにおける全ての通信が共通の無線周波数帯域を使用してサービスを提供することが望ましい。しかしながら、背景技術において説明した従来のOFDMAの無線リソースの割当方法を用いるだけでは他セルに与える干渉を最小化することができず端末局の移動性が妨げられる。また、システムスループットも著しく劣化して周波数利用効率が低下する。
そこで、本発明は、多様なサイズのセルを形成する無線基地局が不均一に設置される場合でも、全セルの全ての通信が共有する無線周波数帯域内において各通信に動的に無線周波数などの無線リソースを割り当てることができる無線リソース割当方法、無線基地局、無線リソース割当装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明の第1の特徴は、第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、前記第1無線基地局と接続される接続端末局向け送信用の無線リソース割当方法であって、前記第2無線基地局と前記第2端末局との伝搬路の状態に基づいて、前記第1無線基地局が前記第2端末局に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定するステップと、決定された前記与干渉条件に基づいて、前記第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成するステップと、生成された前記割当優先度に基づいて、前記無線リソースを割り当てるステップとを備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、接続される接続端末局向け送信用の無線リソースを割り当てる無線基地局であって、前記無線基地局を第1無線基地局とし、前記第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、前記第2無線基地局と前記第2端末局との伝搬路の状態に基づいて、前記第1無線基地局が前記第2端末局に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定し、決定した前記与干渉条件に基づいて、前記第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成し、生成した前記割当優先度に基づいて、前記無線リソースを割り当てることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、接続される接続端末局向け送信用の無線リソースを割り当てる無線通信システムであって、第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、前記第2無線基地局と前記第2端末局との伝搬路の状態に基づいて、前記第1無線基地局が前記第2端末局に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定し、決定した前記与干渉条件に基づいて、前記第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成し、生成した前記割当優先度に基づいて、前記無線リソースを割り当てることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、多様なサイズのセルを形成する無線基地局が不均一に設置される場合でも、全セルの全ての通信が共有する無線周波数帯域内において各通信に動的に無線周波数などの無線リソースを割り当てることができる無線リソース割当方法、無線基地局、無線リソース割当装置及び無線通信システムを提供することができる。
次に、本発明の実施形態について説明する。具体的には、(1)無線リソース割当方法の概略、(2)第1実施形態、(3)第2実施形態、(4)第3実施形態、(5)第4実施形態、(6)無線通信システムの機能ブロック構成、(7)作用・効果、及び(8)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)無線リソース割当方法の概略
図1は、無線基地局が既知信号を周波数軸上、時間軸上に分散させて送信する例を示す。無線基地局は、端末局の受信品質周波数特性を得るために、端末局における当該無線基地局からの既知信号の各周波数における信号電力対干渉電力比(SINR)の測定結果について、端末局から報告を取得する。なお、無線基地局が送信する既知信号の周波数軸上の位置、及び時間軸上の位置は無線基地局間で同期している必要はなく、無線基地局毎に異なっていてもよい。
図2は、ある時間における端末局の受信品質周波数特性の測定例を示している。図2では、干渉となる無線基地局21,22に接続する端末局の表示は省略されている。端末局50は、接続する無線基地局10からの既知信号の受信電力と、接続関係にない複数の無線基地局無線基地局21,22から到来する干渉電力と受信機熱雑音の和との比から、各既知信号の周波数軸上の位置におけるSINRを測定することができる。端末局は、その測定結果をレベル値により量子化することで周波数毎にCQI(Channel Quality Indication)値を得ることができる。
図3は、無線基地局における受信品質周波数特性の取得例を示す。図3に示すように、端末局50A,50Bが各周波数におけるCQI値を接続する無線基地局に報告した後、無線基地局において周波数軸上で補完処理することで、無線基地局において端末局毎に周波数軸上で連続的な受信品質周波数特性を得ることができる。
従来の無線リソースの割当方法においては、無線基地局が自無線基地局に接続する端末局への送信に際して、他の無線基地局に接続する端末局へ与える干渉を考慮しないことが特徴である。図4は、従来の無線基地局における無線周波数帯域の割り当て例を示す。図4に示すように無線基地局に接続する各端末局の受信品質周波数特性を無線基地局内で単純に比較し、無線基地局は無線周波数帯域の一部を受信品質の大きい端末局に優先的に割り当てる。すなわち、この例においては、無線周波数帯域の中心部では端末局50Bに、無線周波数帯域の周辺部では端末局50Aに無線周波数帯域の一部が優先的に割り当てられる。
図5は、無線基地局10から送信される無線信号によって干渉を受ける可能性がある端末局50Bの様子を示す図である。図5に示すように、端末局50Aが接続する無線基地局10が端末局50Aに向けて無線信号を送信する場合に、その無線信号が到達することで干渉を受ける可能性のある無線基地局22に接続する端末局50Bの様子を示している。無線基地局22に近く接近度合いが大きい端末局においては、干渉の影響が大きくなることが予測される。本実施形態では、このような状況を鑑み、自無線基地局に接続する端末局に加えて、他の無線基地局に接続する端末局への干渉を同時に考慮する無線リソースの割当方法を実現する。
(2)第1実施形態
まず、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、(2.1)無線通信システムの構成例及び(2.2)無線リソース割当方法の詳細を通じて、第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、第1無線基地局と接続される接続端末局向け送信用の無線リソース割当方法について説明する。
(2.1)無線通信システムの構成例
図6は、本実施形態に係る無線通信システム1(セルラ移動通信システム)の構成例(ダウンリンク方向)を示す。本実施形態に係る無線通信システム1では、サービスエリア内に少なくとも無線基地局11,12が配置されている。
また、一方の無線基地局に接続する端末局の存在領域が、他方の無線基地局に接続する端末局の存在領域に接近していることが前提となる。すなわち、無線基地局11と無線基地局12が配置され、無線基地局11と接続する端末局51と、無線基地局12と接続する端末局52とが存在している。
無線基地局11に接続する端末局は、着目する端末局51と、それ以外の端末局53から構成され、無線基地局12に接続する端末局は、無線基地局11と接近する端末局52と、それ以外の端末局54から構成される。
端末局の存在領域の接近とは、それぞれの無線基地局に接続する端末局同士が近くにあることを意味する。例えば、無線基地局11に接続する端末局51は無線基地局12の勢力範囲、すなわち、無線基地局12の信号が最強勢になる領域に存在しても良く、無線基地局11に接続する端末局51の近くに無線基地局12に接続する端末局52が存在していることを示す。
同様に、無線基地局12に接続する端末局52は無線基地局11の勢力範囲、すなわち、無線基地局11の信号が最強勢になる領域に存在しても良く、無線基地局12に接続する端末局52の近くに無線基地局11に接続する端末局51が存在していることを示す。
これは、それぞれの無線基地局の形成するセル(端末局が存在し得る範囲)が一部重複していたり、一方の無線基地局の形成するセルが他方の無線基地局のセルに内包されていたりすることと言い換えることもできる。なお、無線基地局11と無線基地局12の運用管理主体は異なっていてもよい。また、無線基地局11と無線基地局12に適用される無線アクセス技術や、それぞれの無線基地局が収容される無線アクセスネットワークは必ずしも同一でなくてもよい。
無線基地局と端末局の間の無線通信に際して、無線通信システム1の無線周波数帯域は多数のサブキャリアに分割され、無線フレームやサブフレーム、スロットといったある一定長の時間区間毎に複数のサブキャリアのセットによりリソースブロック(無線リソース)が構成される。リソースブロックがセル内の各通信に対して排他的に割り当てられることで無線周波数帯域の共用と通信の識別分離を行っている。また、無線通信システム1の無線周波数帯域は無線基地局間、すなわち、セル間においても共用されている。
なお、図中の括弧内の番号は各伝搬路の受信品質周波数特性を示している。以下、各伝搬路の受信品質周波数特性を次のように呼ぶ。(1)は、無線基地局11と端末局51との伝搬路に対応し、第1周波数特性と呼ぶ。(2)は、無線基地局12と端末局52との伝搬路に対応し、第2周波数特性と呼ぶ。(3)は、無線基地局11と端末局52との伝搬路に対応し、干渉周波数特性と呼ぶ。(4)は、無線基地局11と端末局53との伝搬路に対応し、他端末局周波数特性と呼ぶ。
本実施形態において、無線基地局11は第1無線基地局を構成し、無線基地局12は第2無線基地局を構成する。また、端末局51は第1端末局を構成し、端末局52は第2端末局を構成する。
(2.2)無線リソース割当方法の詳細
図7は、本実施形態に係る無線通信システム1のセル構成を示す。以下、無線基地局11の形成するセルC11が、無線基地局12の形成するセルC12に内包される例について説明するが、内包関係にない場合でも同様に考えることができる。
(2.2.1)無線基地局及び端末局の配置
無線基地局11は、形成するセルC11の全域に向けて前述の既知信号を送信している。この既知信号は、無線基地局11に接続する端末局51によって受信される。また、無線基地局12も同様に形成するセルC12の全域に向けて既知信号を送信しており、無線基地局12に接続し、無線基地局11に接近する端末局52によって受信される。
端末局によって受信された既知信号は、受信品質周波数特性の測定結果として接続する無線基地局に報告される。端末局51から報告された測定結果は第1周波数特性、端末局52から報告された測定結果は第2周波数特性である。なお、無線基地局12と接続する端末局のうち、無線基地局11からの既知信号の受信電力レベルが最大となる端末局を、無線基地局11に接近する端末局としてもよい。
(2.2.2)周波数特性の取得手順
図8は、第1周波数特性の取得手順を示す。無線基地局11に接続する端末局51における各周波数位置での既知信号の受信電力と対応する干渉雑音電力からSINRを求めてCQI値に量子化される。その後、端末局51は、無線基地局11にSINR(CQI値)を報告する。無線基地局11は、SINR(CQI値)の周波数軸について補完処理を施して、第1周波数特性を得る。
図9は、第2周波数特性の取得手順を示す。無線基地局12に接続する端末局52における各周波数位置での既知信号の受信電力と対応する干渉雑音電力からSINRを求めてCQI値に量子化される。端末局52は、無線基地局12にSINR(CQI値)を報告する。無線基地局12は、SINR(CQI値)周波数軸について補完処理を施して、第2周波数特性を得る。
また、無線基地局11に接続する端末局51以外の端末局は、第1周波数特性や第2周波数特性と同様に、無線基地局11にSINR(CQI値)を報告する。無線基地局11は、SINR(CQI値)の周波数軸について補完処理を施して、当該端末局と無線基地局11との伝搬路における他端末局周波数特性を得る。
このようにして、無線基地局11は、端末局51と無線基地局11との伝搬路における第1周波数特性を収集し、無線基地局12は、端末局52と無線基地局12との伝搬路における第2周波数特性を収集する。また、第1無線基地局に接続する端末局51以外の端末局は、他端末局周波数特性を収集する。
すなわち、本実施形態では、無線基地局12と端末局52との伝搬路の状態に基づいて、無線基地局11が端末局52に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定する。与干渉条件は、無線基地局11と無線基地局12との間のチャネル情報、端末局52と無線基地局12との間のチャネル情報、または端末局52と無線基地局11との間のチャネル情報の少なくとも何れかであればよい。
(2.2.3)接近度合いの推定手順
図10は、端末局の存在領域間の接近度合いを推定する手順例を示す。図10に示すように、無線基地局11は、無線基地局12から送信される既知信号を受信復調することで、無線基地局11と無線基地局12との接近度合いを示す基地局接近度合いを推定する。さらに、無線基地局11は、推定した基地局接近度合いに基づいて、端末局51の存在領域と端末局52の存在領域との接近度合いを示す領域接近度合いを推定する。
図10では、無線基地局11が無線基地局12の既知信号を受信することで端末局の存在領域間の領域接近度合いを推定するが、無線基地局12が無線基地局11の既知信号を受信することで領域接近度合いを推定してもよい。また、無線基地局が、直接に既知信号を受信するのではなく、接続する端末局を介して既知信号のレベル値と識別子とを取得して端末局の領域接近度合いを推定してもよい。
つまり、領域接近度合いを推定するステップでは、無線基地局11が無線基地局12から端末局52に向けて送信される無線信号を直接、または他の端末局を介して間接的に受信して復調することによって基地局接近度合いを推定するステップと、無線基地局12が無線基地局11から端末局51に向けて送信される無線信号を直接、または他の端末局を介して間接的に受信して復調することによって基地局接近度合いを推定するステップとの少なくとも何れかを含むことができる。
(2.2.4)無線周波数の割当手順
図11及び図12は、本実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す。図11に示すように、無線基地局11は、上述した手順によって求めた第1周波数特性、第2周波数特性、端末局の領域接近度合いを用いて、端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる。
ここで、第2周波数特性は、無線基地局12で取得して無線基地局11へ転送されるか、端末局52から無線基地局11へ直接送付されるものとする。第1周波数特性においてレベル値の大きい領域は、無線基地局11が端末局51への送信に割り当てるのに効率のよい無線周波数帯域である。第2周波数特性においてレベル値の大きい領域は、無線基地局12が優先的に端末局52への送信に割り当てる無線周波数帯域である。
したがって、第2周波数特性のレベル値の逆数をとった逆特性においてレベル値の大きい領域は、端末局52への送信に割り当てられにくい無線周波数帯域を指すことになる。この第2周波数特性の逆特性と、第1周波数特性を端末局の存在領域間の接近度合い(領域接近度合い)によって重み付け統合した特性、すなわち、補正された第1周波数特性においては、レベル値の大きな領域は端末局51に割り当てるのに適切な周波数領域、かつ端末局52に割り当てられにくい周波数領域であることを表す。
したがって、図12に示すように、無線基地局11に接続された端末局間において、補正された第1周波数特性及び他端末局周波数特性のレベル値を比較することで、端末局51への送信に適切で、なおかつ端末局52への送信に割り当てられにくい、すなわち、干渉を与えにくい周波数領域を無線基地局11の送信に割り当てることができる。
図12の例では、無線周波数帯域の中央部ではなくて周辺部において端末局51に優先的に割り当てられるべき無線周波数帯域が存在することがわかる。このようにして決定された与干渉条件、具体的には、第1周波数特性や第2周波数特性などに基づいて、無線基地局11からの送信に用いられる無線周波数などの無線リソースの割当優先度が生成され、生成された割当優先度に基づいて無線リソースが割り当てられる。
なお、第2周波数特性の逆特性と、第1周波数特性とを端末局の領域接近度合いによって重み付け統合する手順については後述する。
(3)第2実施形態
次に、図13〜図15を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図13〜図15は、本実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す。本実施形態では、無線周波数の割り当てにおいて、第1周波数特性と第2周波数特性に加えて、無線基地局11と端末局52との伝搬路における干渉周波数特性が収集される。
まず、第2周波数特性は、無線基地局12で取得して無線基地局11へ転送されるか、端末局52から無線基地局11へ直接送付されるものとする。第1周波数特性においてレベル値の大きい領域は、第1周波数特性が端末局51への送信に割り当てるのに効率のよい無線周波数帯域である。第2周波数特性においてレベル値の大きい領域は、無線基地局12が優先的に端末局52への送信に割り当てる無線周波数帯域である。
したがって、第2周波数特性のレベル値の逆数をとった逆特性においてレベル値の大きい領域は、端末局52への送信に割り当てられにくい無線周波数帯域を指すことになる。ここまでは、第1実施形態と同様である。
次に、干渉周波数特性については、図13に示すように、端末局52が、無線基地局11から端末局51へ向けて送信される既知信号を受信復調し、既知信号の存在する周波数毎の信号電力のレベル値を測定することで得られる。端末局52は、このレベル値を直接、或いは無線基地局12を介して無線基地局11に報告する。
干渉周波数特性においてレベル値の大きい領域は、無線基地局11から端末局51への送信に際し、端末局52に干渉を与える可能性が大きい無線周波数帯域である。したがって、干渉周波数特性のレベル値の逆数をとった逆特性においてレベル値の大きい領域は、端末局51への送信に際し、端末局52への干渉を与えにくい無線周波数帯域を指すことになる。
図14に示すように、第2周波数特性の逆特性と、干渉周波数特性の逆特性と、第1周波数特性を端末局の存在領域間の接近度合い(領域接近度合い)によって重み付け統合した特性、すなわち、補正された第1周波数特性において、レベル値の大きな領域は、端末局51に割り当てるのに適切な周波数領域、かつ端末局52に割り当てられにくい周波数領域であるとともに、端末局52に干渉を与えにくい周波数領域であることを表す。
したがって、図15に示すように、無線基地局11に接続された端末局間において、補正された第1周波数特性、及び他端末局周波数特性のレベル値を比較することで、端末局51への送信に適切で、なおかつ無線基地局12における端末局52への送信に割り当てられにくく、同時に端末局52に干渉を与えにくい周波数領域を無線基地局11の送信に割り当てることができる。つまり、本実施形態では、与干渉条件を決定するステップにおいて、推定された領域接近度合いに基づいて、第1周波数特性と第2周波数特性とを統合するか否かを決定することができる。
図15の例では、無線周波数帯域の中央部ではなくて周辺部において端末局51に優先的に割り当てられるべき周波数帯域が存在することがわかる。第2周波数特性の逆特性と、第1周波数特性とを端末局の領域接近度合いによって重み付け統合する手順については後述する。
(4)第3実施形態
次に、図16〜図21を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、無線リソース(無線周波数)の割り当てに際して、受信伝搬路利得や干渉伝搬路利得が用いられる。
図16は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成例(ダウンリンク方向)を示す。図17〜図21は、本実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す。
図16において、端末局51と無線基地局11との間の無線チャネルゲイン周波数特性は、CFrom_desireBS_to_desireMS(f)、端末局51と無線基地局12との間の無線チャネルゲイン周波数特性は、CFrom_neighborBS0_to_desireMS(f)、端末局51とその他の無線基地局(無線基地局13i)との間の無線チャネルゲイン周波数特性は、CFrom_neighborBSi_to_desireMS(f)と定義する。
また、端末局52と無線基地局12との間の無線チャネルゲイン周波数特性は、CFrom_neighborBS0_to_interferedMS(f)、端末局52と無線基地局11との間の無線チャネルゲイン周波数特性は、CFrom_desireBS_to_interferedMS(f)、端末局52とその他の無線基地局(無線基地局13i)との間の無線チャネルゲイン周波数特性は、CFrom_neighborBSi_to_interferedMS(f)と定義する。
添え字のうち、desireBSは無線基地局11、neighborBS0は無線基地局12、neighborBSiがその他の無線基地局(無線基地局13i)をそれぞれ示す。desireMSは端末局51、interferedMSは端末局52を表す。また、全無線基地局に共通の送信電力周波数特性をPt(f)、単位周波数幅当たりの熱雑音電力、すなわち熱雑音電力密度をN0とする。
このとき、図17に示すように、端末局51における無線基地局11からの既知信号受信電力周波数特性SdesireMS(f)は、(1)式で表すことができる。
Figure 2010154106
また、端末局51における干渉雑音電力周波数特性IdesireMS(f)は、(2)式で表すことができる。
Figure 2010154106
よって、第1周波数特性CQIdesireMS(f)は、(3)式で表すことができる。
Figure 2010154106
ただし、数式の簡単化のために(4)式のように定義する。
Figure 2010154106
なお、無線基地局11に接続する端末局51以外の端末局についても、(3)式と同様に他端末局周波数特性を求めることができる。
また、図18に示すように、端末局52における無線基地局12からの既知信号受信電力周波数特性SinterferedMS(f)は、(5)式で表すことができる。
Figure 2010154106
また、端末局52における干渉雑音電力周波数特性IinterferedMS(f)は、(6)式で表すことができる。
Figure 2010154106
よって、第2周波数特性CQIinterferedMS(f)は、(7)式で表すことができる。
Figure 2010154106
ただし、数式の簡単化のために(8)式のように定義する。
Figure 2010154106
第2周波数特性の逆特性Areluctance(f)は、(9)式のように表すことができる。
Figure 2010154106
図19に示すように、受信伝搬路利得Gdesireは、(10)式で表すことができる。
Figure 2010154106
干渉伝搬路利得Ginterferedは、(11)式で表すことができる。
Figure 2010154106
無線基地局11及び無線基地局12に接続する端末局の存在領域間の接近度合い(領域接近度合い)αは、(12)式で表すことができる。
Figure 2010154106
上記から図20に示すように、端末局51に対する無線基地局11の送信優先周波数特性CQIcompensated_desireMS(f)は、(13)式のように表すことができる。以下、無線基地局11の送信優先周波数特性CQIcompensated_desireMS(fは、第1優先周波数特性と呼ぶ。
Figure 2010154106
つまり、本実施形態では、無線リソースの割当優先度を生成するステップにおいて、少なくとも第1周波数特性CQIdesireMS(fと第2周波数特性CQIinterferedMS(fとに基づいて、無線基地局11における端末局51に対する送信において優先して用いられる無線周波数帯域を示す送信優先周波数特性CQIcompensated_desireMS(fを生成する。
無線基地局11に接続する端末局51以外の端末局についても、同様に無線基地局11の送信優先周波数特性(以下、他端末局優先周波数特性)を求めることができる。つまり、本実施形態では、無線リソース(無線周波数)の割当優先度を生成するステップにおいて、無線基地局11は、無線基地局11に接続する端末局51以外の端末局に対する送信において優先して用いられる他端末局優先周波数特性を生成することができる。また、無線基地局11は、無線周波数を割り当てる際、第1優先周波数特性と他端末局優先周波数特性とを比較した結果に基づいて、端末局51に対する送信に用いられる無線周波数を決定できる。
この場合、第2周波数特性CQIinterferedMS(fの逆特性Areluctance(f、及び端末局の存在領域間の接近度合いαは、無線基地局11に接続する端末間で共通となる。したがって、上記により、第1優先周波数特性が他端末局優先周波数特性よりも大きい周波数帯域を端末局51に向けた無線基地局11からの送信に優先的に割り当てることで無線周波数の割り当てを実行できる。図21は、上述した本実施形態に係る無線周波数の割り当てフローを示す。
(5)第4実施形態
次に、図22〜図26を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。図22〜図26は、本実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す。
本実施形態では、無線リソース(無線周波数)の割り当てに際して、受信伝搬路利得や干渉伝搬路利得に加え、無線基地局11と端末局52との伝搬路における干渉周波数特性が用いられる。
図22に示すように、端末局51における無線基地局11からの既知信号受信電力周波数特性SdesireMS(fは、(14)式で表すことができる。
Figure 2010154106
また、端末局51における干渉雑音電力周波数特性IdesireMS(fは、(15)式で表すことができる。
Figure 2010154106
よって、第1周波数特性CQIdesireMS(fは、(16)式で表すことができる。
Figure 2010154106
ただし、数式の簡単化のために(17)式のように定義する。
Figure 2010154106
なお、無線基地局11に接続する端末局51以外の端末局についても、(16)式と同様に他端末局周波数特性を求めることができる。
また、図23に示すように、端末局52における無線基地局12からの既知信号受信電力周波数特性SinterferedMS(fは、(18)式で表すことができる。
Figure 2010154106
また、端末局52における干渉雑音電力周波数特性IinterferedMS(fは、(19)式で表すことができる。
Figure 2010154106
よって、第2周波数特性CQIinterferedMS(fは、(20)式で表すことができる。
Figure 2010154106
ただし、数式の簡単化のために(21)式のように定義する。
Figure 2010154106
第2周波数特性の逆特性Areluctance(fは、(22)式のように表すことができる。
Figure 2010154106
また、図24に示すように、端末局52における無線基地局11からの既知信号受信電力SFrom_desireBS_interferedMS(f)は、全無線基地局に共通の送信電力周波数特性をPt(f)と、干渉周波数特性CFrom_desireBS_interferedMS(f)とを用いて、(23)式で表すことができる。
Figure 2010154106
干渉周波数特性の逆特性Ireluctance(f)は、(24)式で表すことができる。
Figure 2010154106
図25に示すように、受信伝搬路利得Gdesireは、(25)式で表すことができる。
Figure 2010154106
この場合、統計処理が単純平均を指しているが、それ以外にも中央値処理などの統計処理を行ってもよい。すなわち、本実施形態では、与干渉条件を決定するステップにおいて、無線基地局11から端末局51への受信伝搬路の利得を示す受信伝搬路利得を取得するステップを含み、領域接近度合いを推定するステップでは、受信伝搬路利得に基づいて領域接近度合いを推定することができる。同様に、無線基地局11から端末局52への干渉伝搬路の利得を示す干渉伝搬路利得を取得するステップを含み、領域接近度合いを推定するステップでは、干渉伝搬路利得に基づいて、領域接近度合いを推定することができる。
また、受信伝搬路利得を取得するステップは、周波数軸を基準として第1周波数特性CQIdesireMS(fを統計処理し、端末局51と無線基地局11との伝搬路における利得を示す第1伝搬路利得(Gdesire)を得るステップと、周波数軸を基準として他端末局周波数特性を統計処理し、端末局51以外であって無線基地局11に接続する端末局と無線基地局11との伝搬路における利得を示す他端末局伝搬路利得(Ginterfered)を得るステップと、第1伝搬路利得と他端末局伝搬路利得とを端末局間において統計処理し、端末局51の受信伝搬路利得(Gdesire)を得るステップとを含んでもよい。
干渉伝搬路利得Ginterferedは、(26)式で表すことができる。
Figure 2010154106
この場合は、統計処理が単純平均を指しているが、それ以外にも中央値処理などの統計処理を行ってもよい。すなわち、干渉伝搬路利得を取得するステップは、周波数軸を基準として干渉周波数特性CFrom_desireBS_interferedMS(fを統計処理し、端末局52と無線基地局11との伝搬路における利得を示す端末局別干渉伝搬路利得(Ginterfered)を得るステップと、端末局別干渉伝搬路利得を端末局間において統計処理し、端末局51の干渉伝搬路利得を得るステップとを含んでもよい。
無線基地局11及び無線基地局12に接続する端末局の存在領域間の接近度合いαは、(27)式で表すことができる。
Figure 2010154106
上記から図25に示すように、端末局51に対する無線基地局11の送信優先周波数特性CQIcompensated_desireMS(fは、(28)式のように表すことができる。
Figure 2010154106
無線基地局11に接続する端末局51以外の端末局についても、同様に無線基地局11の送信優先周波数特性を求めることができ、無線基地局11に接続する端末局間において送信優先周波数特性を比較することができる。この場合、第2周波数特性CQIinterferedMS(fの逆特性Areluctance(f、干渉周波数特性CFrom_desireBS_interferedMS(fの逆特性Ireluctance(f、及び端末局の存在領域間の接近度合いαは、無線基地局11に接続する端末間で共通となる。
したがって、上記により、端末局51の送信優先周波数特性が端末局51以外の端末局の送信優先周波数特性よりも大きい周波数帯域を端末局51に向けた無線基地局11の送信に優先的に割り当てることで無線周波数の割り当てを実行できる。図26は、上述した本実施形態に係る無線周波数の割り当てフローを示す。
(6)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、図27〜図31を参照して、無線通信システム1の機能ブロック構成について説明する。具体的には、(6.1)構成例1〜(6.5)構成例5について説明する。
無線通信システム1は、無線基地局11に接続する端末局51の存在領域が無線基地局12に接続する端末局52の存在領域と接近している場合において、無線基地局12と端末局52との伝搬路の状態に基づいて、無線基地局11が端末局52に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定し、決定した与干渉条件に基づいて、無線基地局11からの送信に用いられる無線リソース(無線周波数)の割当優先度(送信優先周波数特性)を生成し、生成した割当優先度に基づいて、無線リソースを割り当てる。
(6.1)構成例1
図27は、接続される接続端末局向け送信用の無線リソース(無線周波数)を割り当てる無線基地局11の機能ブロック構成例(その1)を示す。図27に示すように、無線基地局11は、無線送受信部110、周波数スケジューラ部120、自局内端末局周波数特性計算部130、他局内端末局周波数特性取得部140、接近度合い計算部150及び情報交換部160を備える。
無線送受信部110は、無線基地局11に接続する端末局と通信を行うに当たって無線信号の送受を行い、端末局へ向けて送信されるデータを変調する変調部113と、変調部の出力を無線信号に変換して送出する無線送信部111と、端末局からの無線信号を受信する無線受信部112と、無線受信部の出力をデータに復調する復調部114から構成される。
本構成例では、変調部113は、無線基地局11が送信する無線信号に既知信号を重畳する既知信号重畳部113Aと、同無線信号に基地局固有のIDを重畳する基地局ID重畳部113Bと、ユーザデータを無線信号に変換する送信情報変調部113Cから構成される。
また、送信情報変調部113Cは、どの無線周波数(リソースブロック)を用いるべきかの指示を周波数スケジューラ部120から受ける。復調部114は、端末局からの無線信号をユーザデータと受信品質周波数特性の報告に分離する受信情報復調部114Aを有し、その出力は自局内端末局周波数特性計算部130に入力される。
自局内端末局周波数特性計算部130は、端末局51と無線基地局11との伝搬路における周波数特性(第1周波数特性)を計算し、その出力を周波数スケジューラ部120、接近度合い計算部150及び情報交換部160に入力する。
情報交換部160は、他の無線基地局と情報交換を行い、自局に接続する端末局の伝搬路における周波数特性を他の無線基地局に伝える。また、情報交換部160は、他の無線基地局に接続する端末局の伝搬路における周波数特性の取得に必要な情報を他の無線基地局から収集する。
他局内端末局周波数特性取得部140は、情報交換部160が収集した情報から端末局52の伝搬路における周波数数特性を取得し、その出力を周波数スケジューラ部120、接近度合い計算部150及び情報交換部160に入力する。
接近度合い計算部150は、自局内端末局周波数特性計算部130と他局内端末局周波数特性取得部140の入力を受けて端末局の存在領域間の接近度合いを計算する。
周波数スケジューラ部120は、自局内端末局周波数特性計算部130と他局内端末局周波数特性取得部140と接近度合い計算部150の出力を受けて、送信情報変調部113Cに対して端末局51がどの無線周波数(リソースブロック)を用いるべきかの指示を行う。
また、自局内端末局周波数特性計算部130は、端末局51及び他端末局と他の無線基地局との間の伝搬路における他端末局周波数特性を計算する機能を有し、その出力を周波数スケジューラ部120、接近度合い計算部150及び情報交換部160に入力してもよい。同様に、他局内端末局周波数特性取得部140は、他の無線基地局における干渉周波数特性を取得する機能を有し、その出力を周波数スケジューラ部120、接近度合い計算部150及び情報交換部160に入力してもよい。
なお、図27においては、無線基地局11とユーザデータを収容するネットワーク間の通信機能は省略されている。
(6.2)構成例2
図28は、無線基地局11の機能ブロック構成例(その2)を示す。本構成例では、無線基地局11は、無線リソース割当装置60(後述)と共同で無線リソースの割り当てを実行する。以下、上述した構成例と同様の部分については、その説明を適宜省略する。
本構成例では、無線基地局11は、無線送受信部110、自局内端末局周波数特性計算部130及び情報交換部160のみを備える。
情報交換部160は、無線リソース割当装置60と情報交換を行い、第1周波数特性(及び他端末局周波数特性)と、干渉周波数特性を無線リソース割当装置60に伝え、送信情報変調部113Cに対して当該端末局がどの無線周波数(リソースブロック)を用いるべきかの指示を無線リソース割当装置60から収集する。なお、図28においては、無線基地局11とユーザデータを収容するネットワーク間の通信機能は省略されている。
(6.3)構成例3
図29は、無線リソース割当装置60の機能ブロック構成を示す。無線リソース割当装置60は、無線基地局11に接続する端末局51の存在領域が無線基地局12に接続する端末局52の存在領域と接近している場合において、無線基地局12と端末局52との伝搬路の状態に基づいて決定された無線基地局11が端末局52に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件(周波数特性)を無線基地局11から受信し、受信した与干渉条件に基づいて、無線基地局11からの送信に用いられる無線リソース(無線周波数)の割当優先度を生成し、生成した割当優先度を無線基地局11に送信する。
図29に示すように、無線リソース割当装置60は、周波数スケジューラ部120、接近度合い計算部150、情報交換部160、周波数特性取得部170及び周波数特性取得部180を備える。
周波数特性取得部170は、情報交換部160を介して無線基地局11の自局内端末局周波数特性計算部130(図28参照)と情報交換を行い、第1周波数特性(及び他端末局周波数特性)を取得する。
周波数特性取得部180は、情報交換部160を介して無線基地局11の自局内端末局周波数特性計算部130と情報交換を行い、第1周波数特性と対応する端末局52の第2周波数特性と干渉周波数特性とを取得する。
周波数スケジューラ部120は、周波数特性取得部170、周波数特性取得部180及び接近度合い計算部150からの入力を受けて、情報交換部160を介して無線基地局11の送信情報変調部113Cに対して端末局51がどの無線周波数(リソースブロック)を用いるべきかの指示を行う。
(6.4)構成例4
図30は、無線通信システム1の機能ブロック構成例(その1)を示す。本構成例では、無線通信システム1は、無線基地局11、無線基地局12及び端末局51によって構成される。なお、無線基地局12における点線枠は、無線基地局11と同様の機能ブロックを備えることを示す。また、端末局51における点線枠は、端末局51が動作するために必須な無線送受信部などを備えることを示す。
無線基地局11及び無線基地局12は、端末局51に向けて既知信号を送信している。端末局51は、当該既知信号を受信品質周波数特性測定部510で測定し、その測定結果を無線基地局11に報告する。
無線基地局11は、端末局51からの報告に基づいて第1周波数特性を計算する。無線基地局11と無線基地局12とは、情報交換部160によって相互に接続されている。無線基地局11(無線基地局12)は、情報交換部160を介して自局内の端末局との伝搬路における周波数特性(第1周波数特性)を転送するとともに、他の無線基地局内の端末局と当該無線基地局との伝搬路における周波数特性(第2周波数特性)を収集する。
無線基地局11は、第1周波数特性と第2周波数特性とに基づいて、端末局51と端末局52(図30において不図示)の存在領域間の接近度合いを計算する。周波数スケジューラ部120は、第1周波数特性、第2周波数特性及び接近度合いの計算結果を用いて、送信情報変調部113Cに対して端末局51がどの無線周波数(リソースブロック)を用いるべきかの指示を行う。
なお、無線基地局11は、第1周波数特性を計算する際に、自無線基地局の受信品質周波数特性を端末毎に統計処理して第1周波数特性(及び他端末局周波数特性)を計算するだけでなく、他の無線基地局の受信品質周波数特性を端末局毎に統計処理して干渉周波数特性をも計算し、情報交換部160を介してこれらの周波数特性を他の無線基地局に転送してもよい。
(6.5)構成例5
図31は、無線通信システム1の機能ブロック構成例(その2)を示す。本構成例では、無線通信システム1は、無線基地局11、無線基地局12、端末局51及び無線リソース割当装置60によって構成される。無線基地局11及び無線基地局12の機能ブロック構成は、構成例2(図28参照)と同様である。無線リソース割当装置60の機能ブロック構成は、構成例3(図29参照)と同様である。また、端末局51の機能ブロック構成は、構成例4(図30参照)と同様である。
(7)作用・効果
上述した実施形態によれば、無線通信システム1の周波数領域スケジューラに関して、無線基地局11に接続する端末局51の存在領域が無線基地局12に接続する端末局52の存在領域と接近している場合において、無線基地局11と接続される接続端末局向け送信用として、適切な無線周波数を割り当てることができる。つまり、上述した実施形態によれば、多様なサイズのセルを形成する無線基地局が不均一に設置される場合でも、全セルの全ての通信が共有する無線周波数帯域内において各通信に動的に無線周波数などの無線リソースを割り当てることができる。
具体的には、端末局51と無線基地局11との伝搬路における第1周波数特性、及び端末局52と無線基地局12との伝搬路における第2周波数特性に基づいて、無線基地局11から端末局51への送信に割り当てるべき無線周波数が決定される。このため、端末局52が干渉を受けにくい無線周波数を選択して割り当てることができる。
また、上述した実施形態によれば、第1周波数特性と第2周波数特性に加えて、無線基地局11と端末局52との伝搬路における干渉周波数特性を用いることもできる。このため、無線基地局11が端末局52に干渉を与えにくい無線周波数を選択して割り当てることができる。
上述した実施形態によれば、無線基地局11と無線基地局12との接近度合いを示す基地局接近度合いが推定され、推定した基地局接近度合いに基づいて、端末局51の存在領域と端末局52の存在領域との接近度合いを示す領域接近度合いが推定される。つまり、第1周波数特性と第2周波数特性とに基づいて無線周波数を割り当てる際に、領域接近度合いに応じて第1周波数特性と第2周波数特性との取り扱い(両周波数特性を統合するか否か)を決定することができる。このため、端末局52がさらに干渉を受けにくい無線周波数を選択して割り当てることができる。
上述した実施形態では、領域接近度合いを推定するステップにおいて、無線基地局11が無線基地局12から端末局52に向けて送信される無線信号を直接、または他の端末局を介して間接的に受信して復調することによって基地局接近度合いを推定するステップと、無線基地局12が無線基地局11から端末局51に向けて送信される無線信号を直接、または他の端末局を介して間接的に受信して復調することによって基地局接近度合いを推定するステップとの少なくとも何れかを含むことができる。このため、無線基地局11と無線基地局12の基地局接近度合いを効率よく求めることができ、無線基地局11に接続する端末局51と、無線基地局12に接続する端末局52の領域接近度合いを高精度に推定できる。
上述した実施形態では、無線基地局11から端末局51への受信伝搬路の利得を示す受信伝搬路利得や、無線基地局11から端末局52への干渉伝搬路の利得を示す干渉伝搬路利得を用いることができる。
この場合、受信伝搬路利得を取得するステップは、周波数軸を基準として第1周波数特性CQIdesireMS(fを統計処理し、端末局51と無線基地局11との伝搬路における利得を示す第1伝搬路利得(Gdesire)を得るステップと、周波数軸を基準として他端末局周波数特性を統計処理し、端末局51以外であって無線基地局11に接続する端末局と無線基地局11との伝搬路における利得を示す他端末局伝搬路利得(Ginterfered)を得るステップと、第1伝搬路利得と他端末局伝搬路利得とを端末局間において統計処理し、端末局51の受信伝搬路利得(Gdesire)を得るステップとを含むことができる。また、干渉伝搬路利得を取得するステップは、周波数軸を基準として干渉周波数特性CFrom_desireBS_interferedMS(fを統計処理し、端末局52と無線基地局11との伝搬路における利得を示す端末局別干渉伝搬路利得(Ginterfered)を得るステップと、端末局別干渉伝搬路利得を端末局間において統計処理し、端末局51の干渉伝搬路利得を得るステップとを含むことができる。
このため、受信伝搬路利得及び干渉伝搬路利得を高精度に求めることができ、無線周波数の割当精度が向上する。
(8)その他の実施形態
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、チャネル情報としては、無線基地局11と無線基地局12との伝搬路における周波数特性、または周波数特性の周波数軸上における平均の少なくとも何れかを用いることができる。或いは、チャネル情報は、端末局51または端末局52の少なくとも何れかを含む端末局と、無線基地局11または無線基地局12の少なくとも何れかを含む無線基地局との伝搬路における周波数特性、または当該周波数特性の周波数軸上における平均の少なくとも何れかであればよい。
上述した実施形態では、端末局と無線基地局との伝搬路における周波数特性として、受信品質周波数特性(SINR)が用いられていたが、伝搬路周波数特性は、伝搬損失周波数特性、受信信号電力周波数特性、受信信号電力対干渉電力比特性、CQI特性の何れかであればよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
無線基地局が既知信号を周波数軸上、時間軸上に分散させて送信する例を示す図である。 ある時間における端末局の受信品質周波数特性の測定例を示す図である。 無線基地局における受信品質周波数特性の取得例を示す図である。 従来の無線基地局における無線周波数帯域の割り当て例を示す図である。 無線基地局10から送信される無線信号によって干渉を受ける可能性がある端末局50Bの様子を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システム1(セルラ移動通信システム)の構成例(ダウンリンク方向)を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システム1のセル構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る第1周波数特性の取得手順を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る第2周波数特性の取得手順を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る端末局の存在領域間の接近度合いを推定する手順例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その1)である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その3)である。 本発明の第3実施形態に係る無線通信システム1の構成例(ダウンリンク方向)を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その1)である。 本発明の第3実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その2)である。 本発明の第3実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その3)である。 本発明の第3実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その4)である。 本発明の第3実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その5)である。 本発明の第4実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その1)である。 本発明の第4実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その2)である。 本発明の第4実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その3)である。 本発明の第4実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その4)である。 本発明の第4実施形態に係る無線基地局11が端末局51へ向けて送信する無線周波数を割り当てる手順を示す図(その5)である。 本発明の実施形態に係る無線基地局11の機能ブロック構成例(その1)を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局11の機能ブロック構成例(その2)を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線リソース割当装置60の機能ブロック構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システム1の機能ブロック構成例(その1)を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システム1の機能ブロック構成例(その2)を示す図である。
符号の説明
1…無線通信システム、10〜12,13i,21,22…無線基地局、50,50A,50B,51〜54…端末局、60…無線リソース割当装置、110…無線送受信部、111…無線送信部、112…無線受信部、113…変調部、113A…既知信号重畳部、113B…基地局ID重畳部、113C…送信情報変調部、114…復調部、114A…受信情報復調部、120…周波数スケジューラ部、130…自局内端末局周波数特性計算部、140…他局内端末局周波数特性取得部、150…接近度合い計算部、160…情報交換部、170…周波数特性取得部、180…周波数特性取得部、510…受信品質周波数特性測定部、C11,C12…セル

Claims (19)

  1. 第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、前記第1無線基地局と接続される接続端末局向け送信用の無線リソース割当方法であって、
    前記第2無線基地局と前記第2端末局との伝搬路の状態に基づいて、前記第1無線基地局が前記第2端末局に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定するステップと、
    決定された前記与干渉条件に基づいて、前記第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成するステップと、
    生成された前記割当優先度に基づいて、前記無線リソースを割り当てるステップと
    を備える無線リソース割当方法。
  2. 前記与干渉条件は、前記第1無線基地局と前記第2無線基地局との間のチャネル情報、前記第2端末局と前記第2無線基地局との間のチャネル情報、または前記第2端末局と前記第1無線基地局との間のチャネル情報の少なくとも何れかである請求項1に記載の無線リソース割当方法。
  3. 前記チャネル情報は、前記第1無線基地局と前記第2無線基地局との伝搬路における周波数特性、または前記周波数特性の周波数軸上における平均の少なくとも何れかである請求項2に記載の無線リソース割当方法。
  4. 前記チャネル情報は、前記第1端末局または前記第2端末局の少なくとも何れかを含む端末局と、前記第1無線基地局または前記第2無線基地局の少なくとも何れかを含む無線基地局との伝搬路における周波数特性、または前記周波数特性の周波数軸上における平均の少なくとも何れかである請求項2に記載の無線リソース割当方法。
  5. 前記与干渉条件を決定するステップは、
    前記第1端末局と前記第1無線基地局との伝搬路における第1周波数特性を収集するステップと、
    前記第2端末局と前記第2無線基地局との伝搬路における第2周波数特性を収集するステップと
    を含む請求項4に記載の無線リソース割当方法。
  6. 前記与干渉条件を決定するステップは、前記第1端末局以外であって前記第1無線基地局に接続する端末局と前記第1無線基地局との伝搬路における他端末局周波数特性を収集するステップをさらに含む請求項5に記載の無線リソース割当方法。
  7. 前記与干渉条件を決定するステップは、前記第2端末局と前記第1無線基地局との間における干渉周波数特性を収集するステップをさらに含む請求項5または6に記載の無線リソース割当方法。
  8. 前記第1無線基地局と前記第2無線基地局との接近度合いを示す基地局接近度合いに基づいて、前記第1端末局の存在領域と前記第2端末局の存在領域との接近度合いを示す領域接近度合いを推定するステップをさらに備え、
    前記与干渉条件を決定するステップでは、推定された前記領域接近度合いに基づいて、前記第1周波数特性と前記第2周波数特性とを統合するか否かを決定する請求項5乃至7の何れか一項に記載の無線リソース割当方法。
  9. 前記領域接近度合いを推定するステップは、
    前記第1無線基地局が前記第2無線基地局から前記第2端末局に向けて送信される無線信号を直接、または他の端末局を介して間接的に受信して復調することによって前記基地局接近度合いを推定するステップと、
    前記第2無線基地局が前記第1無線基地局から前記第1端末局に向けて送信される無線信号を直接、または他の端末局を介して間接的に受信して復調することによって前記基地局接近度合いを推定するステップと
    の少なくとも何れかを含む請求項8に記載の無線リソース割当方法。
  10. 前記無線リソースの割当優先度を生成するステップでは、少なくとも前記第1周波数特性と前記第2周波数特性とに基づいて、前記第1無線基地局における前記第1端末局に対する送信において優先して用いられる無線周波数帯域を示す第1優先周波数特性を生成する請求項5乃至7の何れか一項に記載の無線リソース割当方法。
  11. 前記無線リソースの割当優先度を生成するステップでは、前記第1無線基地局における前記第1端末局以外の端末局に対する送信において優先して用いられる他端末局優先周波数特性を生成する請求項10に記載の無線リソース割当方法。
  12. 前記無線リソースを割り当てるステップでは、前記第1優先周波数特性と前記他端末局優先周波数特性とを比較した結果に基づいて、前記第1無線基地局における前記第1端末局に対する送信に用いられる無線周波数を決定する請求項11に記載の無線リソース割当方法。
  13. 前記与干渉条件を決定するステップでは、前記第1無線基地局から前記第1端末局への受信伝搬路の利得を示す受信伝搬路利得を取得するステップを含み、
    前記領域接近度合いを推定するステップでは、前記受信伝搬路利得に基づいて、前記領域接近度合いを推定する請求項8または9に記載の無線リソース割当方法。
  14. 前記与干渉条件を決定するステップでは、前記第1無線基地局から前記第2端末局への干渉伝搬路の利得を示す干渉伝搬路利得を取得するステップを含み、
    前記領域接近度合いを推定するステップでは、前記干渉伝搬路利得に基づいて、前記領域接近度合いを推定する請求項8または9に記載の無線リソース割当方法。
  15. 前記受信伝搬路利得を取得するステップは、
    周波数軸を基準として前記第1周波数特性を統計処理し、前記第1端末局と前記第1無線基地局との伝搬路における利得を示す第1伝搬路利得を得るステップと、
    周波数軸を基準として前記他端末局周波数特性を統計処理し、前記第1端末局以外であって前記第1無線基地局に接続する端末局と前記第1無線基地局との伝搬路における利得を示す他端末局伝搬路利得を得るステップと、
    前記第1伝搬路利得と前記他端末局伝搬路利得とを端末局間において統計処理し、前記第1端末局の受信伝搬路利得を得るステップと
    を含む請求項13に記載の無線リソース割当方法。
  16. 前記干渉伝搬路利得を取得するステップは、
    周波数軸を基準として前記干渉周波数特性を統計処理し、前記第2端末局と前記第1無線基地局との伝搬路における利得を示す端末局別干渉伝搬路利得を得るステップと、
    前記端末局別干渉伝搬路利得を端末局間において統計処理し、前記第1端末局の干渉伝搬路利得を得るステップと
    を含む請求項14に記載の無線リソース割当方法。
  17. 接続される接続端末局向け送信用の無線リソースを割り当てる無線基地局であって、
    前記無線基地局を第1無線基地局とし、前記第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、前記第2無線基地局と前記第2端末局との伝搬路の状態に基づいて、前記第1無線基地局が前記第2端末局に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定し、
    決定した前記与干渉条件に基づいて、前記第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成し、
    生成した前記割当優先度に基づいて、前記無線リソースを割り当てる無線基地局。
  18. 第1無線基地局に接続される接続端末局向け送信用の無線リソースを割り当てる無線リソース割当装置であって、
    前記第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、前記第2無線基地局と前記第2端末局との伝搬路の状態に基づいて決定された前記第1無線基地局が前記第2端末局に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を受信し、
    受信した前記与干渉条件に基づいて、前記第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成し、
    生成した前記割当優先度を前記第1無線基地局に送信する無線リソース割当装置。
  19. 接続される接続端末局向け送信用の無線リソースを割り当てる無線通信システムであって、
    第1無線基地局に接続する第1端末局の存在領域が第2無線基地局に接続する第2端末局の存在領域と接近している場合において、前記第2無線基地局と前記第2端末局との伝搬路の状態に基づいて、前記第1無線基地局が前記第2端末局に対して与え得る干渉の条件を示す与干渉条件を決定し、
    決定した前記与干渉条件に基づいて、前記第1無線基地局からの送信に用いられる無線リソースの割当優先度を生成し、
    生成した前記割当優先度に基づいて、前記無線リソースを割り当てる無線通信システム。
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