JP6819693B2 - 無線通信装置、無線通信システム及び送信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム及び送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム及び送信方法に関する。
現在のネットワークは、モバイル端末(スマートフォンやフューチャーホン)のトラフィックがネットワークのリソースの大半を占めている。また、モバイル端末が使うトラフィックは、今後も拡大していく傾向にある。
一方で、IoT(Internet of a things)サービス(例えば、交通システム、スマートメータ、装置等の監視システム)の展開にあわせて、多様な要求条件を持つサービスに対応することが求められている。そのため、5G(第5世代移動体通信)の通信規格では、4G(第4世代移動体通信)の技術に加えて、さらなる高データレート化、大容量化、低遅延化を実現する技術が求められている。
上記で述べたように、多種多様なサービスに対応するために、5Gでは、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、Massive MTC(Machine Type Communications)、およびURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)に分類される多くのユースケースのサポートが想定されている。
そのなかでも、URLLCは実現が最も困難なユースケースである。まず、無線部エラーレート10-5という超高信頼性の要求がある。超高信頼性を実現する1つの方法として、使用リソース量を増やしてデータに冗長性を持たせる方法がある。しかし、無線リソースには限りがあるので、無制限に使用リソースを増やすことはできない。
低遅延に関しても、URLLCでは、上り回線及び下り回線におけるユーザプレーンの無線部遅延を0.5ミリ秒とすることが目標とされている。これは4G無線システムLTE(Long Term Evolution)の1/10未満という高い要求である。URLLCは、上記のような超高信頼性と低遅延の2つの要求を、同時に満たさなければならない。
また、5Gでは、超高信頼低遅延通信データ(URLLCデータ)と、他のデータ(例えば、eMBBデータ等)とを同一キャリアで同時にサポートできることが求められており、その実現のために周波数利用効率を損なわないことが望ましい。
URLLCサービスと他のサービス(例えば、eMBBサービス等)を両立するためのリソース割当方法がいくつか提案されている。提案されている1つの方法として、URLLCデータの有無に関わらず、URLLCデータと他のデータとに割り当てるリソースを分離して確保するリソース分離型の割当方法がある。リソース分離型の割当方法では、あらかじめURLLCデータ用のデータ領域を確保するので、発生したURLLCデータに対し常にリソースを割り当てることが可能となるが、送信するURLLCデータがないときはURLLCデータ用に確保したリソースは使用されないため、リソースの利用効率が悪くなる。
また、別の方法として、URLLCデータと他のデータとでリソースを分離せずに共有し、URLLCデータが発生した際は、既に他のデータがスケジューリングされているリソースにURLLCデータを割り込ませるリソース割り当てを行うことにより、URLLCデータを優先的に送信するリソース共有型の割当方法が提案されている。リソース共有型では、URLLCデータを送信しないときに他のデータの送信にリソースを使用できるので、リソース分離型に比べてリソースの利用効率が高くなる。
特開2016−158304号公報 特開2013−247513号公報
"New SID Proposal: Study on New Radio Access Technology", NTT docomo, RP-160671, 3GPP TSG RAN Meeting #71, Goteborg, Sweden, 7.-10. March, 2016 3GPP TR 38.913 V0.3.0 (2016-03) "On co-existence of eMBB and URLLC ", NTT docomo, R1-167391, 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #86, Gothenburg, Sweden 22nd - 26th August 2016
ところで、リソース共有型では、URLLCデータが発生した場合に、あらかじめ定めたURLLC割り込みリソース領域にURLLCデータを割り込ませて他のデータよりも優先的にURLLCデータを送信する。したがって、1つの基地局装置がURLLCデータと他のデータの双方を送信するダウンリンクの通信においては、リソース共有型の割当方法を実現することが比較的容易である。
しかしながら、複数のユーザ端末装置がそれぞれURLLCデータ及び他のデータを送信するアップリンクの通信においては、他のユーザ端末装置におけるURLLCデータの発生状況が不明であるため、URLLC割り込みリソース領域を設けることが困難である。すなわち、他のデータを送信するユーザ端末装置は、他のユーザ端末装置におけるURLLCデータの発生の有無が不明であるため、すべてのリソースを利用して他のデータを送信すべきか、他のユーザ端末装置が送信するURLLCデータのために一部のリソースを空けるべきか判断することが困難である。
このため、アップリンクの通信においては、URLLCデータの発生の有無に関わらずURLLCデータを送信するためのリソースを確保するリソース分離型の割当方法が採用されることとなり、他のデータを送信するためのリソースが減少する。結果として、他のデータのスループットが低下するという問題がある。一方、リソース共有型を採用するダウンリンクの通信においては、URLLCデータが発生した場合に、URLLCデータが割り込むリソースに割り当てられていた他のデータはパンクチャリングされる。すなわち、URLLC割り込みリソース領域において他のデータが一部欠落することになるため、他のデータの通信品質が低下する。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、URLLCデータの品質を維持しつつ、他のデータの通信品質低下を抑制することを目的とする。
本願が開示する無線通信装置は、1つの態様において、無線信号を構成する第1のリソース領域に配置されて送信されるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)データを変調する変調部と、前記第1のリソース領域内に設けられた第2のリソース領域に配置されて送信されるeMBBデータを複数のコードと直交する第1のコードを用いて拡散変調する第1拡散変調部と、前記eMBBデータよりも低遅延で伝送することが要求されるURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)データを前記複数のコードから選択される第2のコードを用いて拡散変調する第2拡散変調部と、前記変調部によって変調されたeMBBデータを前記第1のリソース領域にマッピングするとともに、前記第1拡散変調部によって拡散変調されたeMBBデータと前記第2拡散変調部によって拡散変調されたURLLCデータと多重して前記第2のリソース領域にマッピングするマッピング部と、前記マッピング部によるマッピングにより得られた信号を送信する送信部とを有する。
本願が開示する無線通信装置、無線通信システム及び送信方法の1つの態様によれば、URLLCデータの品質を維持しつつ、他のデータのスループット低下を抑制するという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るユーザ端末装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る送信方法を示すフロー図である。 図3は、実施の形態1に係る他のユーザ端末装置の構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1に係る他の送信方法を示すフロー図である。 図5は、実施の形態1に係るTTIの具体例を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 図7は、リソース選択方法を説明する図である。 図8は、他のリソース選択方法を説明する図である。 図9は、実施の形態2に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態2に係る送信方法を示すフロー図である。 図11は、実施の形態2に係るTTIの具体例を示す図である。 図12は、実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 図13は、実施の形態3に係る送信方法を示すフロー図である。 図14は、実施の形態3に係るTTIの具体例を示す図である。
以下、本願が開示する無線通信装置、無線通信システム及び送信方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るユーザ端末装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すユーザ端末装置100は、例えば動画などの情報を含むeMBBデータを送信する無線通信装置であり、プロセッサ100a、メモリ100b及び無線送信部100cを有する。
プロセッサ100aは、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、ユーザ端末装置100全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ100aは、送信制御部110、eMBB符号化部120−1、120−2、変調部130、拡散変調部140及びマッピング部150を有する。
送信制御部110は、基地局装置から通知されたアップリンク送信のスケジューリング情報に基づいて、eMBBデータをeMBB符号化部120−1又はeMBB符号化部120−2へ出力する。具体的には、送信制御部110は、例えば自動運転のために高信頼性及び低遅延が要求される情報を含むURLLCデータとeMBBデータとが多重される可能性のあるリソース領域(以下「多重領域」という)にeMBBデータが配置される場合には、このeMBBデータをeMBB符号化部120−2へ出力する。一方、送信制御部110は、eMBBデータが多重領域に配置されない場合には、このeMBBデータをeMBB符号化部120−1へ出力する。すなわち、例えば所定時間長のTTI(Transmission Time Interval)と所定帯域幅の周波数とによって規定されるリソース領域内に、URLLCデータとeMBBデータが多重される可能性がある多重領域が固定的に設けられるため、送信制御部110は、多重領域に配置されるか否かに応じてeMBBデータの出力先を切り替える。
eMBB符号化部120−1は、送信制御部110から出力されるeMBBデータを符号化する。そして、eMBB符号化部120−1は、符号化されたeMBBデータを変調部130へ出力する。eMBB符号化部120−1から出力されるeMBBデータは、多重領域に配置されないeMBBデータである。
eMBB符号化部120−2は、送信制御部110から出力されるeMBBデータを符号化する。そして、eMBB符号化部120−2は、符号化されたeMBBデータを拡散変調部140へ出力する。eMBB符号化部120−2から出力されるeMBBデータは、多重領域に配置されるeMBBデータである。なお、eMBB符号化部120−1、120−2における符号化率は、同一でも良く、異なっていても良い。
変調部130は、多重領域に配置されないeMBBデータを変調する。すなわち、変調部130は、各TTIの多重領域以外に配置されるeMBBデータを変調する。
拡散変調部140は、多重領域に配置されるeMBBデータを、コードを用いて拡散変調する。すなわち、拡散変調部140は、eMBBデータを拡散するためにあらかじめ定められたコードによってeMBBデータを拡散変調する。eMBBデータを拡散するためのコードは、URLLCデータを拡散するためにあらかじめ定められた複数のコードと直交しているのが好ましい。eMBBデータを拡散するためのコードがURLLCデータを拡散するためのコードと直交することにより、eMBBデータとURLLCデータとの間の干渉を低減することができる。
マッピング部150は、変調又は拡散変調されたeMBBデータを所定時間長のTTIにマッピングする。具体的には、マッピング部150は、TTIごとの多重領域以外の領域に変調部130によって変調されたeMBBデータを配置し、多重領域に拡散変調部140によって拡散変調されたeMBBデータを配置するマッピングを実行する。マッピング部150は、このようにeMBBデータをマッピングすることにより、送信信号を生成する。
メモリ100bは、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ100aによって処理が実行される際に、種々の情報を記憶する。
無線送信部100cは、マッピング部150から出力される送信信号に対して、例えばD/A(Digital/Analog)変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を施す。そして、無線送信部100cは、アンテナを介して送信信号を送信する。
次いで、上記のように構成されたユーザ端末装置100による送信方法について、図2に示すフロー図を参照しながら説明する。
基地局装置から通知されるアップリンク送信のスケジューリング情報に基づいて、ユーザ端末装置100からeMBBデータが送信される場合、送信されるeMBBデータは、ユーザ端末装置100の送信制御部110によって生成される。そして、送信制御部110によって、生成されるeMBBデータが多重領域に配置されるか否かが判断され(ステップS101)、多重領域に配置されないeMBBデータはeMBB符号化部120−1へ出力される。また、多重領域に配置されるeMBBデータはeMBB符号化部120−2へ出力される。
eMBBデータが多重領域に配置されない場合には(ステップS101No)、このeMBBデータは、eMBB符号化部120−1によって符号化され(ステップS102)、変調部130によって変調される(ステップS103)。したがって、多重領域以外の領域に配置されるeMBBデータは、通常と同様に符号化及び変調される。
一方、eMBBデータが多重領域に配置される場合には(ステップS101Yes)、このeMBBデータは、eMBB符号化部120−2によって符号化され(ステップS104)、拡散変調部140によって拡散変調される(ステップS105)。すなわち、多重領域に配置されるeMBBデータは、符号化された後、コードが用いられて拡散変調される。このコードは、URLLCデータを拡散するために用いられるコードと直交していることが好ましい。eMBBデータがコードによって拡散されることにより、他のコードによって拡散されるURLLCデータと多重することが可能となる。
そして、変調又は拡散変調されたeMBBデータは、マッピング部150によってリソースにマッピングされる(ステップS106)。具体的には、各TTIのリソースに固定的に設けられた多重領域に拡散変調されたeMBBデータが配置され、多重領域以外の領域に変調されたeMBBデータが配置される。多重領域には、コードを用いて拡散変調されたeMBBデータが配置されるため、他のユーザ端末装置がコードを用いて拡散変調したURLLCデータを多重領域のリソースによって送信しても、受信側ではeMBBデータとURLLCデータを分離することが可能となる。また、各TTIのリソースの例えば先頭の領域には、eMBBデータの符号化率及び変調方式などの情報を含むeMBB制御情報がマッピングされる。
このように、TTIごとのリソースに変調又は拡散変調されたeMBBデータとeMBB制御情報とがマッピングされることにより、アップリンクの送信信号が生成される。生成された送信信号は、無線送信部100cによって所定の無線送信処理が施された後(ステップS107)、アンテナを介して送信される(ステップS108)。
以上のように、リソース領域内に固定的に設けられた多重領域に、コードを用いて拡散変調されたeMBBデータが配置されたアップリンクの送信信号が送信されるため、多重領域においてeMBBデータと他のユーザ端末装置から送信されるURLLCデータとを多重することができる。結果として、URLLCデータが送信される場合にも、eMBBデータが欠落することがなく、eMBBデータのスループット低下を抑制することができる。
図3は、実施の形態1に係る他のユーザ端末装置100の構成を示すブロック図である。図3において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図3に示すユーザ端末装置100は、URLLCデータを送信する無線通信装置であり、プロセッサ100d、メモリ100b及び無線送信部100cを有する。
プロセッサ100dは、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、ユーザ端末装置100全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ100dは、送信制御部115、URLLC符号化部125、拡散変調部135及びマッピング部145を有する。
送信制御部115は、送信すべきURLLCデータが発生したか否かを監視し、URLLCデータが発生した場合には、このURLLCデータをURLLC符号化部125へ出力する。URLLCデータは、例えば自動運転などのために送受信される情報を含むデータであり、不定期に発生する比較的サイズの小さいデータである。このため、送信制御部115は、URLLCデータの発生の有無を監視する。
URLLC符号化部125は、送信制御部115から出力されるURLLCデータを符号化する。そして、URLLC符号化部125は、符号化されたURLLCデータを拡散変調部135へ出力する。
拡散変調部135は、URLLCデータを、コードを用いて拡散変調する。すなわち、拡散変調部135は、URLLCデータを拡散するためにあらかじめ定められた複数のコードから1つのコードを選択し、選択したコードによってURLLCデータを拡散変調する。URLLCデータを拡散するための複数のコードは、いずれもeMBBデータを拡散するためにあらかじめ定められたコードと直交しているのが好ましい。一方で、URLLCデータを拡散するための複数のコードは、互いに非直交でも良い。URLLCデータを拡散するための複数のコードを非直交とすることにより、URLLCデータの多重効率を向上することができる。
マッピング部145は、拡散変調されたURLLCデータを所定時間長のTTIにマッピングする。具体的には、マッピング部145は、TTIごとの多重領域に拡散変調部135によって拡散変調されたURLLCデータを配置するマッピングを実行する。マッピング部145は、このようにURLLCデータをマッピングすることにより、送信信号を生成する。なお、URLLCデータの送信に用いられるTTI長は、低遅延伝送を実現するために、eMBBデータの送信に用いられるTTI長よりも短く設定される。
次いで、上記のように構成されたユーザ端末装置100による送信方法について、図4に示すフロー図を参照しながら説明する。
ユーザ端末装置100がアップリンクによってURLLCデータを送信するユーザ端末装置である場合、ユーザ端末装置100の送信制御部115によって、URLLCデータが発生したか否かが監視される(ステップS201)。URLLCデータが発生するまでは監視が継続され(ステップS201No)、URLLCデータが発生すると(ステップS201Yes)、URLLCデータはURLLC符号化部125へ出力される。
そして、URLLCデータは、URLLC符号化部125によって符号化され(ステップS202)、拡散変調部135によって拡散変調される(ステップS203)。すなわち、URLLCデータは、符号化された後、複数のコードのうち選択された1つのコードが用いられて拡散変調される。これらの複数のコードは、eMBBデータを拡散するために用いられるコードと直交していることが好ましい。URLLCデータがコードによって拡散されることにより、他のコードによって拡散されるeMBBデータと多重することが可能となる。
そして、拡散変調されたURLLCデータは、マッピング部145によってリソースにマッピングされる(ステップS204)。具体的には、各TTIのリソースに固定的に設けられた多重領域に拡散変調されたURLLCデータが配置される。コードを用いて拡散変調されたURLLCデータが多重領域に配置されるため、他のユーザ端末装置がコードを用いて拡散変調したeMBBデータ及びURLLCデータを多重領域のリソースによって送信しても、受信側では各ユーザ端末装置からのデータを分離することが可能となる。
このように、TTIごとの多重領域に拡散変調されたURLLCデータがマッピングされることにより、アップリンクの送信信号が生成される。生成された送信信号は、無線送信部100cによって所定の無線送信処理が施された後(ステップS205)、アンテナを介して送信される(ステップS206)。
以上のように、リソース領域内に固定的に設けられた多重領域に、コードを用いて拡散変調されたURLLCデータが配置されたアップリンクの送信信号が送信されるため、多重領域においてURLLCデータと他のユーザ端末装置から送信されるeMBBデータ及びURLLCデータとを多重することができる。結果として、URLLCデータが送信される場合にも、eMBBデータを多重領域上で送信することができるため、eMBBデータのスループット低下を抑制することができる。
図5は、実施の形態1に係るアップリンクのTTIの具体例を示す図である。図5に示すように、1つのTTIは、eMBBデータがマッピングされるリソース領域(以下「eMBBデータ領域」という)210を有する。そして、eMBBデータ領域210には、eMBBデータとURLLCデータを多重可能な多重領域211、212が設けられている。eMBBデータを送信するユーザ端末装置100は、基地局装置から通知されたアップリンク送信のスケジューリング情報に基づいて、eMBBデータ領域210にeMBBデータをマッピングする。ただし、ユーザ端末装置100は、eMBBデータ領域210内の多重領域211、212には、コードを用いて拡散変調されたeMBBデータをマッピングする。
一方、URLLCデータを送信するユーザ端末装置100は、URLLCデータの発生を監視しており、例えば時刻TにおいてURLLCデータが発生すると、コードを用いてURLLCデータ213を拡散変調する。そして、このユーザ端末装置100は、拡散変調されたURLLCデータ213を、時刻T以降の多重領域212にマッピングする。このように、URLLCデータ213が発生すると、直後の多重領域においてeMBBデータとURLLCデータ213が多重される。このため、URLLCデータの低遅延伝送を実現することができるとともに、eMBBデータのスループット低下を抑制することができる。
次に、アップリンクの信号を受信する基地局装置の構成について説明する。図6は、実施の形態1に係る基地局装置300の構成を示すブロック図である。図6に示す基地局装置300は、各ユーザ端末装置100から送信されたeMBBデータ及びURLLCデータを受信する無線通信装置であり、無線受信部300a、プロセッサ300b及びメモリ300cを有する。
無線受信部300aは、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対して、例えばダウンコンバート及びA/D(Analog/Digital)変換などの無線受信処理を施す。そして、無線受信部300aは、受信信号をプロセッサ300bへ出力する。
プロセッサ300bは、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、基地局装置300全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ300bは、eMBB復調部310、eMBB復号部320、URLLC復調部330及びURLLC復号部340を有する。
eMBB復調部310は、eMBBデータを送信するユーザ端末装置へ通知されたアップリンク送信のスケジューリング情報に基づいて、受信信号のeMBBデータ領域にマッピングされたeMBBデータを復調する。このとき、eMBB復調部310は、多重領域以外のeMBBデータ領域については、スケジューリング情報に含まれる変調方式に従ってeMBBデータを復調する。また、eMBB復調部310は、多重領域については、eMBBデータの拡散に用いられたコードを用いて逆拡散を実行し、eMBBデータを復調する。
eMBB復号部320は、eMBB復調部310によって復調されたeMBBデータを復号する。これにより、eMBB復号部320は、多重領域を含むeMBBデータ領域全体を用いて送信されたeMBBデータを取得することができる。
URLLC復調部330は、受信信号のeMBBデータ領域内の多重領域にマッピングされたURLLCデータを復調する。このとき、URLLC復調部330は、URLLCデータの拡散に用いられる可能性がある複数のコードそれぞれを順次用いて逆拡散を実行し、URLLCデータを復調する。すなわち、URLLCデータは不定期に発生するデータであるため、多重領域には、eMBBデータとURLLCデータが多重されてマッピングされている場合とeMBBデータのみがマッピングされている場合とがある。また、URLLCデータは、複数のコードのうちいずれか1つのコードを用いて拡散変調されている。そこで、URLLC復調部330は、URLLCデータの拡散に用いられる複数のコードを1つずつ用いて多重領域に対する逆拡散を実行し、多重領域にマッピングされているすべてのURLLCデータを復調する。
URLLC復号部340は、URLLC復調部330によって復調されたURLLCデータを復号する。これにより、URLLC復号部340は、多重領域においてeMBBデータと多重されたURLLCデータを取得することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、eMBBデータを送信するユーザ端末装置は、eMBBデータを配置するリソース内に固定的に設けられる多重領域に、コードを用いて拡散変調したeMBBデータをマッピングする。また、URLLCデータを送信するユーザ端末装置は、URLLCデータが発生した場合に、コードを用いて拡散変調したURLLCデータを多重領域にマッピングする。このため、URLLCデータが発生した場合も、多重領域においてeMBBデータとURLLCデータが多重されて送信されるため、eMBBデータが欠落することがなく、URLLCデータの品質を維持しつつ、eMBBデータのスループット低下を抑制することができる。
なお、上記実施の形態1においては、URLLCデータが発生した時刻の直後の多重領域にURLLCデータをマッピングするものとしたが、周波数方向に複数の多重領域がある場合には、いずれかの多重領域を選択してURLLCデータをマッピングしても良い。具体的には、例えば図7に示すように、eMBBデータ領域210が、時間方向では1TTIに相当し、周波数方向では複数の単位帯域幅に相当する場合、多重領域のいずれの単位帯域幅のリソースにURLLCデータをマッピングするか選択しても良い。例えば多重領域212にURLLCデータ213をマッピングする場合には、多重領域212の直前のタイミングT1において、単位帯域幅ごとの受信電力を測定し、受信電力が最も小さい単位帯域幅のリソースにURLLCデータ213をマッピングしても良い。
このように、多重領域の直前に単位帯域幅ごとの受信電力を測定することにより、他のユーザ端末装置によって利用されていないか、又はeMBBデータによる干渉が小さい単位帯域幅を決定することができる。そして、このような単位帯域幅のリソースにURLLCデータをマッピングすることにより、eMBBデータによる干渉が小さくなり、受信側ではURLLCデータの復調の精度を向上することができる。
また、多重領域に複数の単位帯域幅が含まれる場合、複数の単位帯域幅に跨ったリソースにURLLCデータがマッピングされても良い。すなわち、例えば図8に示すように、eMBBデータ領域210内の多重領域212が4つの単位帯域幅を含む場合、このうち2つの単位帯域幅のリソースにURLLCデータがマッピングされても良い。この場合、URLLCデータがマッピングされるリソースが大きくなることから、URLLCデータを拡散変調するコードのサイズを大きくして拡散率を高くしたり、URLLCデータの符号化率を低くしたりしても良い。これにより、受信側においてURLLCデータのエラーレートを低減することができ、信頼度を向上することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、基地局装置からユーザ端末装置へ向かうダウンリンクの多重領域にeMBBデータとURLLCデータを符号多重する点である。
図9は、実施の形態2に係る基地局装置400の構成を示すブロック図である。図9に示す基地局装置400は、eMBBデータ及びURLLCデータを送信する無線通信装置であり、プロセッサ400a、メモリ400b及び無線送信部400cを有する。
送信制御部410は、eMBBデータの送信に関するスケジューリングを実行し、スケジューリングの結果に従ってeMBBデータをeMBB符号化部420へ出力する。また、送信制御部410は、URLLCデータの発生を監視し、URLLCデータが発生した場合には、URLLCデータをURLLC符号化部450へ出力する。そして、送信制御部410は、URLLCデータが発生した場合には、URLLCデータが多重される多重領域にマッピングされるeMBB符号化データをパンクチャリング及び拡散変調するように、それぞれパンクチャ部421及び拡散変調部440に指示する。
eMBB符号化部420は、送信制御部410から出力されるeMBBデータを符号化する。そして、eMBB符号化部420は、符号化されたeMBBデータを変調部430へ出力する。
パンクチャ部421は、多重領域にマッピングされるeMBBデータをパンクチャリングした後、拡散変調部440へ出力する。パンクチャ部421におけるパンクチャリング率は、例えば発生したURLLCデータの数に応じて決定されても良い。すなわち、多くのURLLCデータが発生してeMBBデータと多重されるURLLCデータの数が多いほど、より多くのビットが間引かれるようにeMBBデータがパンクチャリングされても良い。
変調部430は、URLLCデータと多重されないeMBBデータを変調する。すなわち、変調部430は、URLLCデータが発生していない場合のeMBBデータを変調する。
拡散変調部440は、URLLCデータと多重されるeMBBデータを、コードを用いて拡散変調する。すなわち、拡散変調部440は、eMBBデータを拡散するためにあらかじめ定められたコードによってeMBBデータを拡散変調する。eMBBデータを拡散するためのコードは、URLLCデータを拡散するためにあらかじめ定められた複数のコードと直交しているのが好ましい。eMBBデータを拡散するためのコードがURLLCデータを拡散するためのコードと直交することにより、eMBBデータとURLLCデータとの間の干渉を低減することができる。また、eMBBデータを拡散するためのコードは、例えば発生したURLLCデータの数に応じた拡散率を有するものとしても良い。すなわち、eMBBデータと多重されるURLLCデータの数に応じて、eMBBデータを拡散するコードの拡散率が変更されても良い。
URLLC符号化部450は、送信制御部410から出力されるURLLCデータを符号化する。そして、URLLC符号化部450は、符号化されたURLLCデータを拡散変調部460へ出力する。
拡散変調部460は、URLLCデータを、コードを用いて拡散変調する。すなわち、拡散変調部460は、URLLCデータを拡散するためにあらかじめ定められた複数のコードから送信先ごとに異なる1つのコードを選択し、選択したコードによって送信先ごとのURLLCデータを拡散変調する。URLLCデータを拡散するための複数のコードは、いずれもeMBBデータを拡散するためにあらかじめ定められたコードと直交しているのが好ましい。一方で、URLLCデータを拡散するための複数のコードは、互いに非直交でも良い。URLLCデータを拡散するための複数のコードを非直交とすることにより、URLLCデータの多重効率を向上することができる。
マッピング部470は、eMBBデータ、URLLCデータ及び制御情報を所定時間長のTTIにマッピングする。すなわち、マッピング部470は、eMBBデータの符号化率及び変調方式などの情報を示すeMBB制御情報と変調部430から出力されるeMBBデータとをTTIごとのリソースにマッピングする。そして、マッピング部470は、eMBBデータがマッピングされるリソース領域の所定位置に設けられた多重領域に、当該多重領域においてeMBBデータとURLLCデータが多重されているか否かを示すURLLC制御情報をマッピングする。また、マッピング部470は、URLLCデータが発生した場合には、拡散変調部440から出力されるeMBBデータと拡散変調部460から出力されるURLLCデータとを多重して、多重領域にマッピングする。このように、マッピング部470は、各TTIのリソースにeMBB制御情報、eMBBデータ、URLLC制御情報及びURLLCデータをマッピングすることにより、送信信号を生成する。
メモリ400bは、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ400aによって処理が実行される際に、種々の情報を記憶する。
無線送信部400cは、マッピング部470から出力される送信信号に対して、例えばD/A変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を施す。そして、無線送信部400cは、アンテナを介して送信信号を送信する。
次いで、上記のように構成された基地局装置400による送信方法について、図10に示すフロー図を参照しながら説明する。
基地局装置400がダウンリンクを介してユーザ端末装置へデータを送信する際、eMBBデータは、送信制御部410からeMBB符号化部420へ出力され、スケジューリングによって決定された符号化率で符号化される(ステップS301)。また、送信制御部410によって、送信すべきURLLCデータが発生したか否かが常時監視される(ステップS302)。URLLCデータが発生していない場合は(ステップS302No)、符号化されたeMBBデータは、変調部430によって変調される(ステップS303)。
送信すべきURLLCデータが発生した場合は(ステップS302Yes)、URLLCデータと多重されるeMBBデータは、パンクチャ部421へ出力され、スケジューリングによって決定されたパンクチャリング率で間引きが施される(ステップS304)。
また、発生したURLLCデータは、URLLC符号化部450へ出力され、符号化される(ステップS305)。そして、パンクチャリングされたeMBBデータ及び符号化されたURLLCデータは、それぞれ異なるコードを用いて拡散変調される(ステップS306)。すなわち、拡散変調部440によって、パンクチャリングされたeMBBデータが拡散変調され、拡散変調部460によって、符号化されたURLLCデータが拡散変調される。eMBBデータ及びURLLCデータを拡散するコードは、互いに直交していることが好ましい。一方、複数のURLLCデータが拡散変調される場合、それぞれのURLLCデータを拡散するコードは、互いに非直交であっても良い。
そして、変調又は拡散変調されたeMBBデータと拡散変調されたURLLCデータとは、マッピング部470によってリソースにマッピングされる(ステップS307)。具体的には、URLLCデータが発生していない場合は、各TTIのリソースに固定的に設けられた多重領域を含むeMBBデータ領域に、変調部430によって変調されたeMBBデータが配置される。一方、URLLCデータが発生した場合は、URLLCデータが発生した直後の多重領域に、拡散変調部440によって拡散変調されたeMBBデータと拡散変調部460によって拡散変調されたURLLCデータとが配置される。
このように、多重領域においては、コードを用いて拡散変調されたeMBBデータ及びURLLCデータが多重されるため、送信先のユーザ端末装置は、多重領域に対して逆拡散を実行することにより、自装置宛てのeMBBデータ又はURLLCデータを取得することができる。
また、各TTIのリソースの例えば先頭の領域には、eMBBデータの符号化率及び変調方式などの情報を含むeMBB制御情報がマッピングされる。そして、それぞれの多重領域には、当該多重領域においてeMBBデータとURLLCデータが多重されているか否かを示すURLLC制御情報がマッピングされる。各多重領域にマッピングされるURLLC制御情報により、送信先のユーザ端末装置は、多重領域にURLLCデータが含まれるか否かを判断することができ、多重領域におけるeMBBデータ又はURLLCデータを正しく復調することができる。
このように、eMBBデータ、URLLCデータ、eMBB制御情報及びURLLC制御情報がTTIごとのリソースにマッピングされることにより、ダウンリンクの送信信号が生成される。生成された送信信号は、無線送信部400cによって所定の無線送信処理が施された後(ステップS308)、アンテナを介して送信される(ステップS309)。
図11は、実施の形態2に係るダウンリンクのTTIの具体例を示す図である。図11に示すように、1つのTTIは、eMBB制御情報がマッピングされるeMBB制御領域510と、eMBBデータがマッピングされるeMBBデータ領域520とを有する。そして、eMBBデータ領域520には、eMBBデータとURLLCデータを多重可能な多重領域521、522が設けられている。基地局装置400は、eMBB制御領域510にeMBB制御情報をマッピングし、eMBBデータ領域520にeMBBデータをマッピングする。ただし、基地局装置400は、各多重領域521、522にURLLC制御情報523、524をマッピングし、それぞれの多重領域521、522においてURLLCデータがeMBBデータと多重されているか否かを通知する。
図11に示す例では、例えば時刻TにおいてURLLCデータが発生するため、URLLCデータ発生前の多重領域521には、URLLCデータ及びeMBBデータが多重されていない旨のURLLC制御情報523がマッピングされる。そして、多重領域521には、多重領域以外の領域と同様のeMBBデータがマッピングされる。一方、URLLCデータが発生した直後の多重領域522には、URLLCデータ及びeMBBデータが多重されている旨のURLLC制御情報524がマッピングされる。そして、多重領域522においては、それぞれ拡散変調されたeMBBデータとURLLCデータ525とが多重される。
以上のように、本実施の形態によれば、基地局装置は、URLLCデータが発生していない場合は、多重領域を含めてeMBBデータ領域全体にeMBBデータを配置し、URLLCデータが発生した場合は、eMBBデータ領域内の多重領域において、拡散変調されたeMBBデータ及びURLLCデータを多重する。このため、URLLCデータが発生していない場合は、多重領域のリソースによってeMBBデータを送信することができるとともに、URLLCデータが発生した場合は、多重領域のリソースによってeMBBデータ及びURLLCデータを送信することができる。結果として、多重領域のリソースを有効に利用しつつ、URLLCデータが送信される場合にも、eMBBデータのスループット低下を抑制することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の特徴は、URLLCデータが発生しているか否かに関わらず、拡散変調されたeMBBデータを多重領域にマッピングすることで、URLLCデータの有無の通知を不要にする点である。
図12は、実施の形態3に係る基地局装置400の構成を示すブロック図である。図12において、図9と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図12に示す基地局装置400は、図9に示す基地局装置400の送信制御部410及びeMBB符号化部420に代えて、送信制御部415及びeMBB符号化部425を有し、パンクチャ部421を削除した構成を採る。
送信制御部415は、eMBBデータの送信に関するスケジューリングを実行し、スケジューリングの結果に従ってeMBBデータをeMBB符号化部425へ出力する。このとき、送信制御部415は、多重領域に配置されるeMBBデータが、多重領域に配置されないeMBBデータよりも低いレートで出力されるように設定する。これは、多重領域に配置されるeMBBデータは、URLLCデータと多重されるか否かに関わらず拡散変調されるためである。また、送信制御部415は、URLLCデータの発生を監視し、URLLCデータが発生した場合には、URLLCデータをURLLC符号化部450へ出力する。
eMBB符号化部425は、送信制御部415から出力されるeMBBデータを符号化する。そして、eMBB符号化部425は、多重領域に配置されないeMBBデータを変調部430へ出力し、多重領域に配置されるeMBBデータを拡散変調部440へ出力する。
次いで、上記のように構成された基地局装置400による送信方法について、図13に示すフロー図を参照しながら説明する。図13において、図10と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
基地局装置400がダウンリンクを介してユーザ端末装置へデータを送信する際、基地局装置400の送信制御部415によって、eMBBデータが多重領域に配置されるか否かに応じて、eMBBデータのレート調整が実行される(ステップS401)。すなわち、多重領域に配置されないeMBBデータは所定のレートで変調部430へ出力されるように調整され、多重領域に配置されるeMBB符号化データは所定のレートよりも低いレートで拡散変調部440へ出力されるように調整される。
また、送信制御部415によって、eMBBデータがeMBB符号化部425へ出力され、スケジューリングによって決定された符号化率で符号化される(ステップS301)。一方、送信制御部415によって、送信すべきURLLCデータが発生したか否かが常時監視される(ステップS302)。URLLCデータが発生していない場合は(ステップS302No)、多重領域に配置されないeMBBデータが変調部430によって変調される(ステップS303)。また、URLLCデータが発生していない場合でも、多重領域に配置されるeMBBデータは、拡散変調部440によって拡散変調される。
送信すべきURLLCデータが発生した場合は(ステップS302Yes)、発生したURLLCデータは、URLLC符号化部450へ出力され、符号化される(ステップS305)。そして、符号化されたeMBBデータ及びURLLCデータは、それぞれ異なるコードを用いて拡散変調される(ステップS306)。
変調又は拡散変調されたeMBBデータと拡散変調されたURLLCデータとは、マッピング部470によってリソースにマッピングされる(ステップS307)。具体的には、各TTIのリソースに固定的に設けられた多重領域を除くeMBBデータ領域に、変調部430によって変調されたeMBBデータが配置される。また、拡散変調部440によって拡散変調されたeMBBデータが多重領域に配置され、URLLCデータが発生した場合には、拡散変調部460によって拡散変調されたURLLCデータも多重領域に配置される。
このように、多重領域においては、URLLCデータが発生したか否かに関わらず、コードを用いて拡散変調されたeMBBデータが配置されるため、eMBBデータの送信先のユーザ端末装置に対して、URLLCデータの有無を通知する必要がない。
eMBBデータ及びURLLCデータがTTIごとのリソースにマッピングされて生成された送信信号は、無線送信部400cによって所定の無線送信処理が施された後(ステップS308)、アンテナを介して送信される(ステップS309)。
図14は、実施の形態3に係るダウンリンクのTTIの具体例を示す図である。図14において、図11と同じ部分には同じ符号を付す。図14に示すように、1つのTTIは、eMBB制御領域510と、eMBBデータ領域520とを有し、eMBBデータ領域520には、多重領域521、522が設けられている。基地局装置400は、eMBB制御領域510にeMBB制御情報をマッピングし、eMBBデータ領域520にeMBBデータをマッピングする。ただし、基地局装置400は、各多重領域521、522には、拡散変調されたeMBBデータをマッピングする。また、URLLCデータが発生した場合には、基地局装置400は、URLLC制御情報531とURLLCデータ525とを拡散変調し、多重領域にマッピングする。
図14に示す例では、例えば時刻TにおいてURLLCデータが発生するため、URLLCデータ発生前の多重領域521には、拡散変調されたeMBBデータのみがマッピングされる。一方、URLLCデータが発生した直後の多重領域522には、拡散変調されたURLLC制御情報531及びURLLCデータ525がマッピングされる。
以上のように、本実施の形態によれば、基地局装置は、URLLCデータの発生の有無に関わらず、拡散変調されたeMBBデータを多重領域に配置し、URLLCデータが発生した場合は、多重領域において、拡散変調されたeMBBデータ及びURLLCデータを多重する。このため、多重領域のリソースによって、URLLCデータが発生するか否かに関わらず一定の方法でeMBBデータを送信することができるとともに、URLLCデータが発生した場合は、多重領域のリソースによってeMBBデータ及びURLLCデータを送信することができる。結果として、多重領域のリソースを有効に利用しつつ、URLLCデータが送信される場合にも、eMBBデータのスループット低下を抑制することができる。また、多重領域においてeMBBデータが拡散変調されて送信されるため、eMBBデータの送信先のユーザ端末装置に対して、URLLCデータの有無を通知する必要がない。
なお、上記各実施の形態においては、eMBBデータ領域内に多重領域が設けられるものとしたが、多重領域は、必ずしもeMBBデータ領域内に設けられなくても良い。すなわち、URLLCデータに比べて信頼性及び遅延に関する要求が小さいデータであれば、他のデータに割り当てられるリソース領域にURLLCデータと他のデータを多重可能な多重領域が設けられても良い。
また、上記各実施の形態においては、URLLC制御情報が多重領域内に配置されるものとしたが、URLLC制御情報は必ずしも多重領域内に配置されなくても良い。すなわち、URLLC制御情報と多重領域の対応関係が特定可能であれば、URLLC制御情報は多重領域以外の領域に配置されても良い。また、URLLC制御情報は、eMBBデータ及びURLLCデータとは別々に送信されても良い。ただし、URLLCデータの低遅延伝送を実現するためには、URLLC制御情報が送信されるタイミングとURLLCデータが送信されるタイミングとは近接することが好ましい。
100a、100d、300b、400a プロセッサ
100b、300c、400b メモリ
100c、400c 無線送信部
110、115、410、415 送信制御部
120−1、120−2、420、425 eMBB符号化部
125、450 URLLC符号化部
130、430 変調部
135、140、440、460 拡散変調部
145、150、470 マッピング部
300a 無線受信部
310 eMBB復調部
320 eMBB復号部
330 URLLC復調部
340 URLLC復号部
421 パンクチャ部

Claims (6)

  1. 無線信号を構成する第1のリソース領域に配置されて送信されるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)データを変調する変調部と、
    前記第1のリソース領域内に設けられた第2のリソース領域に配置されて送信されるeMBBデータを複数のコードと直交する第1のコードを用いて拡散変調する第1拡散変調部と、
    前記eMBBデータよりも低遅延で伝送することが要求されるURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)データを前記複数のコードから選択される第2のコードを用いて拡散変調する第2拡散変調部と、
    前記変調部によって変調されたeMBBデータを前記第1のリソース領域にマッピングするとともに、前記第1拡散変調部によって拡散変調されたeMBBデータと前記第2拡散変調部によって拡散変調されたURLLCデータと多重して前記第2のリソース領域にマッピングするマッピング部と、
    前記マッピング部によるマッピングにより得られた信号を送信する送信部と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第1拡散変調部は、
    前記第2拡散変調部によって拡散変調されるURLLCデータが発生した場合に、前記第2のリソース領域に配置されて送信されるeMBBデータを拡散変調し、
    前記変調部は、
    前記第2拡散変調部によって拡散変調されるURLLCデータが発生しない場合に、前記第2のリソース領域に配置されて送信されるeMBBデータを拡散変調を適用せずに変調する
    ことを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
  3. 前記第2拡散変調部によって拡散変調されるURLLCデータが発生した場合に、前記第2のリソース領域に配置されて送信されるeMBBデータをパンクチャリングするパンクチャ部をさらに有し、
    前記第1拡散変調部は、
    前記パンクチャ部によってパンクチャリングされたeMBBデータを拡散変調する
    ことを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
  4. 前記複数のコードは、
    互いに非直交であることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 基地局装置及び端末装置を備える無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    無線信号を構成する第1のリソース領域に配置されて送信されるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)データを変調する変調部と、
    前記第1のリソース領域内に設けられた第2のリソース領域に配置されて送信されるeMBBデータを複数のコードと直交する第1のコードを用いて拡散変調する第1拡散変調部と、
    前記eMBBデータよりも低遅延で伝送することが要求されるURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)データを前記複数のコードから選択される第2のコードを用いて拡散変調する第2拡散変調部と、
    前記変調部によって変調されたeMBBデータを前記第1のリソース領域にマッピングするとともに、前記第1拡散変調部によって拡散変調されたeMBBデータと前記第2拡散変調部によって拡散変調されたURLLCデータとを多重して前記第2のリソース領域にマッピングするマッピング部と、
    前記マッピング部によるマッピングにより得られた信号を前記端末装置へ送信する送信部とを有する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 無線信号を構成する第1のリソース領域に配置されて送信されるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)データを変調し、
    前記第1のリソース領域内に設けられた第2のリソース領域に配置されて送信されるeMBBデータを複数のコードと直交する第1のコードを用いて拡散変調し、
    前記eMBBデータよりも低遅延で伝送することが要求されるURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)データを前記複数のコードから選択される第2のコードを用いて拡散変調し、
    変調されたeMBBデータを前記第1のリソース領域にマッピングするとともに、拡散変調されたeMBBデータとURLLCデータと多重して前記第2のリソース領域にマッピングし、
    マッピングにより得られた信号を送信する
    処理を有することを特徴とする送信方法。
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