JP2010153736A - 抵抗素子、および、その製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】抵抗素子の特性のバラツキが発生することを抑制し、製造歩留まり、および、信頼性を向上する。
【解決手段】抵抗体膜TMを基板上に形成後、その抵抗体膜TM上にて抵抗素子311の実効抵抗部JTに対応する領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、ハードマスク層M1を形成する。そして、そのハードマスク層M1を被覆するように導電体膜DMを抵抗体膜TM上に形成後、その導電体膜DM上にて一対の電極層313を設ける領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、フォトレジストマスク層PM2を形成する。そして、ハードマスク層M1およびフォトレジストマスク層PM2をマスクとして用いて、抵抗体膜TMおよび導電体膜DMについてパターン加工を実施する。
【選択図】図8
【解決手段】抵抗体膜TMを基板上に形成後、その抵抗体膜TM上にて抵抗素子311の実効抵抗部JTに対応する領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、ハードマスク層M1を形成する。そして、そのハードマスク層M1を被覆するように導電体膜DMを抵抗体膜TM上に形成後、その導電体膜DM上にて一対の電極層313を設ける領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、フォトレジストマスク層PM2を形成する。そして、ハードマスク層M1およびフォトレジストマスク層PM2をマスクとして用いて、抵抗体膜TMおよび導電体膜DMについてパターン加工を実施する。
【選択図】図8
Description
本発明は、抵抗素子、および、その製造方法に関する。特に、本発明は、抵抗体パターン層上に一対の電極層が間隔を空けて設けられている抵抗素子、および、その製造方法に関する。
半導体装置においては、抵抗素子などの受動素子が設けられている。受動素子である抵抗素子は、たとえば、半導体基板に不純物をドーピングすることで抵抗体が形成されている。
この他に、抵抗素子としては、抵抗体膜をパターン加工することで設けられた抵抗体パターン層上に、一対の電極層が間隔を空けて設けられているものが、提案されている。
ここでは、抵抗体パターン層は、たとえば、低温下で成膜するスパッタ法などの成膜方法によって、Taなどの金属を窒化した金属窒化物や、その金属と絶縁材料との合金の抵抗体膜を成膜後、その抵抗体膜を所定形状にパターン加工することで形成される。
そして、一対の電極層は、たとえば、抵抗体パターン層を絶縁膜で被覆して開口(コンタクトホール)を形成後、その開口に導電体を埋め込むように成膜し、パターン加工することによって形成される(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記においては、開口による段差に起因して、開口内部における電極の被覆性が悪化して、開口内部にて抵抗が増大する場合があるために、抵抗素子の抵抗値について、バラツキが発生する場合がある。つまり、開口部分にて、抵抗体の表面全体を被覆せずに導電体が埋め込まれる場合があるため、この不具合が生ずる場合がある。
一般に、段差被覆性は、段差と開口の比に依存し、開口が小さくなると悪化する。このため、この場合には、上記の不具合が顕在化する場合がある。
このように、抵抗素子においては抵抗体に対する電極のカバレッジが十分でないことに起因して、特性のバラツキが発生する場合があるために、抵抗素子の製造歩留まりの低下や、信頼性の悪化が生ずる場合がある。
したがって、本発明においては、特性のバラツキの発生を抑制し、製造歩留まり、および、信頼性を向上することが可能な、抵抗素子、および、その製造方法を提供する。
本発明の抵抗素子の製造方法は、抵抗体膜をパターン加工することによって基板上に設けられた抵抗体パターン層と、導電体膜をパターン加工することによって前記抵抗体パターン層上に間隔を空けて設けられており、前記抵抗体パターン層に接続された一対の電極層とを有する抵抗素子を形成する抵抗素子形成工程を具備しており、前記抵抗素子形成工程は、前記抵抗体膜を前記基板上に形成する抵抗体膜形成ステップと、前記抵抗体膜上にて前記抵抗素子の実効抵抗部に対応する領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、第1マスク層を形成する第1マスク層形成ステップと、前記第1マスク層を被覆するように、前記導電体膜を前記抵抗体膜上に形成する導電体膜形成ステップと、前記導電体膜上にて前記一対の電極層を設ける領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、第2マスク層を形成する第2マスク層形成ステップと、前記第1マスク層および前記第2マスク層をマスクとして用いて、前記抵抗体膜および前記導電体膜についてパターン加工を実施することによって、前記抵抗体膜から前記抵抗体パターン層を形成すると共に、前記導電体膜から前記一対の電極層を形成する抵抗体膜・導電体膜パターン加工ステップとを有する。
本発明の抵抗素子は、基板上に設けられた抵抗体パターン層と、前記抵抗体パターン層上にて間隔を空けて設けられており、前記抵抗体パターン層に接続されている一対の電極層とを具備しており、前記抵抗体パターン層は、当該抵抗体パターン層上において前記一対の電極層が接続されている領域以外の領域に位置する実効抵抗部に、絶縁層が設けられており、前記一対の電極層は、前記絶縁層を介して前記実効抵抗部の両端部上を被覆する部分を含むように形成されており、前記抵抗体パターン層にて前記一対の電極層が設けられた部分の側面は、前記一対の電極層の側面に沿うように形成されている。
本発明においては、抵抗体膜を基板上に形成後、その抵抗体膜上にて抵抗素子の実効抵抗部に対応する領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、第1マスク層(絶縁層)を形成する。そして、その第1マスク層を被覆するように導電体膜を抵抗体膜上に形成後、その導電体膜上にて一対の電極層を設ける領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、第2マスク層を形成する。そして、第1マスク層および第2マスク層をマスクとして用いて、抵抗体膜および導電体膜についてパターン加工を実施する。これにより、抵抗体膜から抵抗体パターン層を形成すると共に、導電体膜から一対の電極層を形成する。このようにすることで、一対の電極層は、第1マスク層(絶縁層)を介して実効抵抗部の両端部上を被覆する部分を含むように形成される。そして、抵抗体パターン層にて一対の電極層が設けられた部分の側面は、一対の電極層の側面に沿うように形成される。
本発明によれば、特性のバラツキの発生を抑制し、製造歩留まり、および、信頼性を向上することが可能な、抵抗素子、および、その製造方法を提供する。
以下より、本発明の実施形態について説明する。
[構成]
図1と図2は、本発明の実施形態に係る抵抗素子311の要部について、模式的に示す図である。ここで、図1は、断面図である。一方で、図2は、上面図である。図1においては、図2に示すX1−X2部分の断面について示している。
図1と図2は、本発明の実施形態に係る抵抗素子311の要部について、模式的に示す図である。ここで、図1は、断面図である。一方で、図2は、上面図である。図1においては、図2に示すX1−X2部分の断面について示している。
抵抗素子311は、図1に示すように、基板101の一方の面側に形成されている。
基板101は、たとえば、半導体基板であり、一方の面においては、トランジスタなどの能動素子(図示なし)が形成されている。
そして、これと共に、図1に示すように、基板101の一方の面には、下地絶縁膜201が設けられており、抵抗素子311は、この下地絶縁膜201上に設けられている。この下地絶縁膜201は、たとえば、シリコン酸化物などの絶縁材料によって形成されている。
抵抗素子311は、図1および図2に示すように、抵抗体パターン層312と、一対の電極層313とを有する。
抵抗体パターン層312は、図1に示すように、基板101に設けられた下地絶縁膜201上に、設けられている。ここでは、図2に示すように、基板101の面(xy面)において、矩形形状になるようにパターン加工されている。この抵抗体パターン層312は、金属窒化物、金属と絶縁材料との合金の少なくとも一方を用いて形成されている。たとえば、抵抗体パターン層312は、TaN,HfN,ZrNなどの金属窒化物を用いて形成されている。
一対の電極層313は、図1および図2に示すように、抵抗体パターン層312上において、互いが間隔を空けて設けられており、抵抗体パターン層312に電気的に接続されている。一対の電極層313は、たとえば、金属材料のような導電材料を用いて形成されている。
本実施形態の抵抗素子311においては、図1に示すように、抵抗体パターン層312上において、一対の電極層313が接続されている領域以外の領域に位置する実効抵抗部JTに、ハードマスク層M1が設けられている。つまり、実効抵抗部JTは、抵抗体パターン層312において、一対の電極層313が間を空けて並ぶx方向にて当該抵抗体パターン層312上に一対の電極層313が接続された部分以外の領域部分であり、この部分の上に、ハードマスク層M1が設けられている。
具体的には、図1および図2に示すように、x方向に延在する抵抗体パターン層312において中央に位置する領域部分を被覆するように、ハードマスク層M1が、矩形形状でパターン加工されている。このハードマスク層M1は、たとえば、シリコン酸化物などの絶縁材料によって形成されている。詳細については後述するが、このハードマスク層M1は、抵抗体膜(図示なし)を抵抗体パターン層312へパターン加工する工程にて、ハードマスクとして用いられる。
そして、上記した一対の電極層313のそれぞれは、図1に示すように、このハードマスク層M1を介して実効抵抗部JTの両端部上を被覆する部分を含むように形成されている。
具体的には、図1に示すように、一対の電極層313は、x方向に延在する抵抗体パターン層312において両端に位置する部分が、抵抗体パターン層312に接続するように形成されている。そして、x方向に延在する抵抗体パターン層312にて中央に位置する実効抵抗部JTにおいては、この実効抵抗部JTの両端部にて、一対の電極層313は、ハードマスク層M1上に形成されている。つまり、一対の電極層313は、x方向において断面が階段状になるように形成されている。
また、図1および図2に示すように、抵抗体パターン層312にて一対の電極層313が設けられた部分の側面は、一対の電極層313の側面に沿うように形成されている。つまり、抵抗体パターン層312のx方向における両端部分は、xy面の断面が、一対の電極層313の断面と同一形状になるように形成されている。
そして、下地絶縁膜201上においては、図1に示すように、平坦化膜401が抵抗素子311を被覆するように設けられている。
この平坦化膜401は、たとえば、シリコン酸化物などの絶縁材料によって形成されている。
平坦化膜401上においては、図1に示すように、配線511が設けられている。
配線511は、図1に示すように、一対の電極層313のそれぞれの上方に設けられており、平坦化膜401に設けられたコンタクトB1を介して、一対の電極層313のそれぞれに電気的に接続されている。各配線511は、図1および図2に示すように、x方向に延在するように形成されている。
コンタクトB1は、図1に示すように、一対の電極層313のそれぞれに対して、複数が設けられている。たとえば、図2に示すように、4つのコンタクトB1が、一対の電極層313のそれぞれに対して、x方向とy方向とにおいて、2つずつ並ぶように設けられている。
上記の配線511とコンタクトB1とのそれぞれは、金属などの導電材料によって形成されている。
[製造方法]
以下より、本実施形態において、上記の抵抗素子311を製造する製造方法の要部について説明する。
以下より、本実施形態において、上記の抵抗素子311を製造する製造方法の要部について説明する。
図3から図10は、本発明の実施形態に係る抵抗素子311の製造方法において、各工程にて製造される要部を示す図である。この図3から図10において、(a)は、断面図であり、(b)は、上面図である。(a)においては、(b)に示すX1−X2部分の断面について示している。
まず、図3に示すように、下地絶縁膜201と抵抗体膜TMとを形成する。
ここでは、図3(a)に示すように、下地絶縁膜201が基板101の一方の面の全体を被覆するように、下地絶縁膜201を設ける。
具体的には、基板101において、トランジスタなどの能動素子(図示なし)が形成された一方の面に、たとえば、シリコン酸化物などの絶縁材料を成膜することで、下地絶縁膜201の形成を実施する。
たとえば、膜厚が、100nmになるように、下地絶縁膜201を形成する。
たとえば、膜厚が、100nmになるように、下地絶縁膜201を形成する。
そして、図3(a),(b)に示すように、下地絶縁膜201上に抵抗体膜TMを設ける。
ここでは、金属窒化物、金属と絶縁材料との合金の少なくとも一方を用いて、抵抗体膜TMを形成する。
たとえば、TaNなどの金属窒化物を、抵抗体として下地絶縁膜201上に成膜することで、抵抗体膜TMの形成を実施する。この他に、金属にSiO2や、SiNを添加した合金(TaSiO2,TaSiN)を用いて、抵抗体膜TMの形成を実施してもよい。
この抵抗体膜TMの形成は、たとえば、ALD(Atomic Layer Deposition)装置を用いて行う。この他に、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法のように、低温下での成膜方法を用いて、抵抗体を成膜してもよい。
つぎに、図4に示すように、絶縁体膜ZMを設ける。
ここでは、図4(a),(b)に示すように、抵抗体膜TM上に、絶縁体膜ZMを形成する。
具体的には、シリコン酸化物などの絶縁材料によって、絶縁体膜ZMを形成する。
たとえば、膜厚が、100nmになるように、この絶縁体膜ZMを形成する。
この他に、シリコン窒化物(SiN)や、Ta2O5,ZrO,HfO2等の金属酸化物を用いて、形成しても良い。
たとえば、膜厚が、100nmになるように、この絶縁体膜ZMを形成する。
この他に、シリコン窒化物(SiN)や、Ta2O5,ZrO,HfO2等の金属酸化物を用いて、形成しても良い。
この絶縁体膜ZMの形成は、抵抗体膜TMの形成と同様に、たとえば、ALD装置を用いて行う。つまり、抵抗体膜TMの形成と絶縁体膜ZMの形成とを、同一のALD装置内において、順次、連続して行う。よって、高い製造効率で、絶縁体膜ZMの形成と、抵抗体膜TMの形成とを実施できる。
つぎに、図5に示すように、ハードマスク層M1を設ける。
ここでは、図5(a),(b)に示すように、抵抗体膜TMの上にて、上述した抵抗素子311の実効抵抗部JTに対応する領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、ハードマスク層M1を形成する。
ハードマスク層M1の形成においては、まず、図5(a),(b)に示すように、このハードマスク層M1を形成する領域を被覆するように、フォトレジストマスク層PM1を設ける。
具体的には、前工程にて形成した絶縁体膜ZM(図4参照)上に、感光性樹脂をスピンコート法で塗布して感光性樹脂膜(図示なし)を成膜する。その後、フォトリソグラフィ技術によって、その感光性樹脂膜(図示なし)をパターン加工することで、フォトレジストマスク層PM1を設ける。
そして、このフォトレジストマスク層PM1を用いて、絶縁体膜ZM(図4参照)についてエッチング処理を実施することで、絶縁体膜ZMをハードマスク層M1にパターン加工する。
たとえば、エッチング処理は、RIE,ICPなどのように異方性があるドライエッチング処理によって実施する。異方性があるドライエッチング処理の実施においては、サイドエッチングが殆どされないため、微細に加工をすることができる。
そして、たとえば、アッシング処理によって、フォトレジストマスク層PM1をハードマスク層M1上から除去する。
つぎに、図6に示すように、導電体膜DMを設ける。
ここでは、図6(a),(b)に示すように、ハードマスク層M1を被覆するように、この導電体膜DMを抵抗体膜TMの上に形成する。
具体的には、スパッタリング法によって、金属材料を抵抗体膜TMの上に成膜することで、この導電体膜DMを形成する。
たとえば、下記の条件にて、導電体膜DMの形成を実施する。
・材料:AlCu,TiN,TaN等
・膜厚:500nm等
・材料:AlCu,TiN,TaN等
・膜厚:500nm等
つぎに、図7に示すように、フォトレジストマスク層PM2を設ける。
ここでは、図7(a),(b)に示すように、導電体膜DMの上にて、抵抗素子311の一対の電極層313を設ける領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、フォトレジストマスク層PM2を形成する。
このフォトレジストマスク層PM2の形成においては、まず、導電体膜DMの上にフォトレジスト膜(図示なし)を形成する。
そして、フォトリソグラフィ技術によって、このフォトレジスト膜(図示なし)を、フォトレジストマスク層PM2にパターン加工する。
ここでは、図7(a)に示すように、フォトレジストマスク層PM2が、ハードマスク層M1と導電体膜DMとを介して、実効抵抗部JTの両端部上を被覆する部分を含むように、フォトレジスト膜(図示なし)をパターン加工する。
つぎに、図8に示すように、抵抗体パターン層312と一対の電極層313とを形成する。
ここでは、図8(a),(b)に示すように、ハードマスク層M1およびフォトレジストマスク層PM2をマスクとして用いて、抵抗体膜TMおよび導電体膜DMについてパターン加工を実施する。つまり、ハードマスク層M1およびフォトレジストマスク層PM2をマスクとして、抵抗体膜TMおよび導電体膜DMについてエッチング処理を実施することで、抵抗体パターン層312と一対の電極層313とに、パターン加工する。これによって、抵抗体膜TMから抵抗体パターン層312が形成されると共に、導電体膜DMから一対の電極層313が形成される。
たとえば、上記のエッチング処理は、RIE,ICPなどのように異方性があるドライエッチング処理によって実施する。異方性があるドライエッチング処理の実施においては、サイドエッチングが殆どされないため、微細に加工をすることができる。
具体的には、図8(b)に示すように、基板101の面(xy面)において、矩形形状になるように抵抗体パターン層312を形成する。
そして、図8(a)に示すように、実効抵抗部JTの両端部にて、一対の電極層313がハードマスク層M1上に位置する部分を含むように、一対の電極層313を形成する。
そして、このパターン加工によって、図8(a),(b)に示すように、抵抗体パターン層312にて一対の電極層313が設けられた部分の側面が、一対の電極層313の側面に沿うように形成される。
このように、本実施形態では、抵抗体膜TMと導電体膜DMとについて、一括してドライエッチング処理することで、パターン加工を実施する。
そして、このパターン加工の実施後に、たとえば、アッシング処理によって、フォトレジストマスク層PM2を除去する。
つぎに、図9に示すように、平坦化膜401を設ける。
ここでは、図9(a),(b)に示すように、下地絶縁膜201上において平坦化膜401が抵抗素子311を被覆するように、平坦化膜401を設ける。
具体的には、プラズマCVD法やHDP−CVD法によって、絶縁材料を下地絶縁膜201上に被覆した後に、CMP処理をすることで、この平坦化膜401を形成する。
つぎに、図10に示すように、コンタクトB1を設ける。
ここでは、図10(a),(b)に示すように、平坦化膜401において一対の電極層313に対応する部分に、コンタクトB1を形成する。たとえば、図10(b)に示すように、一対の電極層313のそれぞれに対して、4つのコンタクトB1がx方向とy方向とにおいて2つずつ並ぶように形成する。
具体的には、平坦化膜401において、コンタクトB1を形成する部分にコンタクトホールを形成する。その後、たとえば、CVD法によって、Wなどの導電材料を、そのコンタクトホールに埋め込むように成膜後、その表面について、CMP処理などの平坦化処理を実施することで、コンタクトB1を形成する。
つぎに、図1,図2に示したように、配線511を形成する。
ここでは、図1,図2に示したように、配線511がコンタクトB1を介して各電極層313に電気的に接続するように、配線511を設ける。
具体的には、たとえば、アルミニウムなどの導電体膜(図示なし)を平坦化膜401上に成膜した後、フォトリソグラフィ技術によって、その金属導電膜についてパターン加工することで、各配線511を形成する。
以上のように、本実施形態においては、抵抗体膜TMを基板上に形成後、その抵抗体膜TM上にて抵抗素子311の実効抵抗部JTに対応する領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、ハードマスク層M1を形成する。そして、そのハードマスク層M1を被覆するように導電体膜DMを抵抗体膜TM上に形成後、その導電体膜DM上にて一対の電極層313を設ける領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、フォトレジストマスク層PM2を形成する。そして、ハードマスク層M1およびフォトレジストマスク層PM2をマスクとして用いて、抵抗体膜TMおよび導電体膜DMについてパターン加工を実施する。これにより、抵抗体膜TMから抵抗体パターン層312を形成すると共に、導電体膜DMから一対の電極層313を形成する。
このように、本実施形態では、一対の電極層313へパターン加工される導電体膜DMを成膜する際には、段差が少ないため、抵抗体膜TM上において導電体膜DMが十分に被覆して形成される。
よって、本実施形態は、抵抗素子311の特性のバラツキが発生することを抑制し、製造歩留まり、および、信頼性を向上することができる。
この本実施形態の作用・効果に関して、以下より、具体的に説明する。
図11,図12,図13は、本発明の実施形態とは異なる抵抗素子311cの製造方法において、各工程にて製造される要部を示す図である。この図11〜図13は、断面図を示している。
一般に、抵抗素子311cを製造する際には、図11(a)に示すように、まず、下地絶縁膜201cと抵抗体膜TMcとを、順次、基板101c上に形成する。
つぎに、図11(b)に示すように、抵抗体パターン層312cを形成する。
ここでは、フォトレジストマスク層PM1cを用いて、抵抗体膜TMcについてエッチング処理を実施することで、抵抗体膜TMcを抵抗体パターン層312cへパターン加工する。そして、たとえば、アッシング処理によって、フォトレジストマスク層PM1cを除去する。
つぎに、図11(c)に示すように、絶縁体膜ZMcを設ける。
ここでは、たとえば、シリコン窒化膜(図示なし)とシリコン酸化膜(図示なし)とを積層して、絶縁体膜ZMcを抵抗体パターン層312c上に形成する。
つぎに、図12(d)に示すように、絶縁体膜ZMcに開口KKcを形成する。
ここでは、絶縁体膜ZMc上において開口KKcを形成する部分の表面が露出するように、フォトレジストマスク層PM2cを形成後、絶縁体膜ZMcについてエッチング処理をすることで、この開口KKcを形成する。そして、たとえば、アッシング処理によって、フォトレジストマスク層PM2cを除去する。
つぎに、図12(e)に示すように、導電体膜DMcを設ける。
ここでは、開口KKc内を埋め込むように絶縁体膜ZMc上に導電材料を成膜することで、この導電体膜DMcを絶縁体膜ZMc上に形成する。
つぎに、図12(f)に示すように、一対の電極層313cを形成する。
ここでは、導電体膜DMc((e)参照)上において、一対の電極層313cを形成する部分の表面を被覆するように、フォトレジストマスク層PM3cを形成後、導電体膜DMcについてエッチング処理をすることで、この一対の電極層313cを形成する。そして、たとえば、アッシング処理によって、フォトレジストマスク層PM3cを除去する。
つぎに、図13(g)に示すように、平坦化膜401cを設ける。
ここでは、絶縁体膜ZMc上において平坦化膜401cが抵抗素子311cを被覆するように、平坦化膜401cを設ける。
つぎに、図13(h)に示すように、コンタクトB1cと配線511cとを形成する。
ここでは、平坦化膜401cにおいて一対の電極層313cに対応する部分に、コンタクトB1cを形成する。そして、配線511cがコンタクトB1cを介して各電極層313cに電気的に接続するように、配線511cを設ける。
一般的には、一対の電極層313cへパターン加工される導電体膜DMcの成膜の際には、上記した図12(e)にて示したように、絶縁体膜ZMcのよる段差が、抵抗体膜TMc上において、開口KKcの周囲に存在する。
これに対して、本実施形態においては、図6に示したように、一対の電極層313へパターン加工される導電体膜DMを成膜する際には、ハードマスク層M1による段差が、抵抗体膜TM上に存在するのみであり、段差が少ない。
このため、本実施形態は、抵抗体膜TM上において導電体膜DMが十分に被覆して形成されるので、上記したように、抵抗素子311の特性のバラツキが発生することを抑制し、製造歩留まり、および、装置の信頼性を向上することができる。
また、本実施形態においては、図8に示したように、抵抗体膜TMと導電体膜DMとについて、一括してパターン加工を実施することで、抵抗体パターン層312と一対の電極層313とを設けている。
これに対して、従来においては、図11(b)と図12(f)とに示すように、抵抗体膜TMcと導電体膜DMcとのそれぞれを、別個に、パターン加工し、抵抗体パターン層312cと一対の電極層313cとを設けている。
よって、本実施形態は、工程数を削減可能であるので、抵抗素子311の製造を、効率的に実施することができる。
また、本実施形態においては、抵抗体パターン層312の実効抵抗部JTのパターン加工については、フォトレジストマスクをマスクとして用いずに、ハードマスク層M1を用いている。フォトレジストマスクの場合には、その剥離のためにアッシング処理を実施して、抵抗体パターン層312の実効抵抗部JTが酸化される場合があるので、抵抗値に変動が生ずる場合がある。しかし、本実施形態では、ハードマスク層M1を用いており、抵抗体パターン層312の実効抵抗部JT上に、そのまま残しているので、実効抵抗部JTの表面が、アッシング処理の実施によって酸化されることがない。
また、上記の他に、本実施形態においては、一対の電極層313は、上記のような工程を経て、ハードマスク層M1を介して実効抵抗部JTの両端部上を被覆する部分を含むように形成される。そして、抵抗体パターン層312にて一対の電極層313が設けられた部分の側面は、一対の電極層313の側面に沿うように形成される。このため、本実施形態の抵抗素子311においては、抵抗体に対する電極のカバレッジを容易に大きくすることができる。
よって、本実施形態は、抵抗素子311の特性のバラツキが発生することを抑制し、製造歩留まり、および、信頼性を向上することができる。
本発明の実施に際しては、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
たとえば、上記の実施形態においては、抵抗体パターン層312の実効抵抗部JT以外の部分、および、導電体膜DMのパターン加工については、感光性樹脂から形成したフォトレジストマスク層PM2を、マスクとして用いた場合について説明した。しかしながら、これに限定されない。この部分に関しても、SiO2などのように感光性樹脂でない材料から形成したハードマスクをマスクとして用いて、パターン加工を実施してもよい。
また、この他に、抵抗体パターン層312の実効抵抗部JTのパターン加工については、ハードマスク層M1の他に、フォトレジストマスクをマスクとして用いてもよい。
なお、上記の実施形態において、基板101は、本発明の基板に相当する。また、上記の実施形態において、抵抗素子311は、本発明の抵抗素子に相当する。また、上記の実施形態において、抵抗体パターン層312は、本発明の抵抗体パターン層に相当する。また、上記の実施形態において、電極層313は、本発明の電極層に相当する。また、上記の実施形態において、導電体膜DMは、本発明の導電体膜に相当する。また、上記の実施形態において、実効抵抗部JTは、本発明の実効抵抗部に相当する。また、上記の実施形態において、ハードマスク層M1は、本発明の第1マスク層に相当する。また、上記の実施形態において、フォトレジストマスク層PM2は、本発明の第2マスク層に相当する。また、上記の実施形態において、抵抗体膜TMは、本発明の抵抗体膜に相当する。また、上記の実施形態において、縁体膜ZMは、本発明の絶縁体膜に相当する。
101:基板、201:下地絶縁膜、311:抵抗素子、312:抵抗体パターン層、313:電極層、401:平坦化膜、511:配線、DM:導電体膜、M1:ハードマスク層、PM1:フォトレジストマスク層、PM2:フォトレジストマスク層、JT:実効抵抗部、TM:抵抗体膜、ZM:絶縁体膜
Claims (9)
- 抵抗体膜をパターン加工することによって基板上に設けられた抵抗体パターン層と、導電体膜をパターン加工することによって前記抵抗体パターン層上に間隔を空けて設けられており、前記抵抗体パターン層に接続された一対の電極層とを有する抵抗素子を形成する抵抗素子形成工程
を具備しており、
前記抵抗素子形成工程は、
前記抵抗体膜を前記基板上に形成する抵抗体膜形成ステップと、
前記抵抗体膜上にて前記抵抗素子の実効抵抗部に対応する領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、第1マスク層を形成する第1マスク層形成ステップと、
前記第1マスク層を被覆するように、前記導電体膜を前記抵抗体膜上に形成する導電体膜形成ステップと、
前記導電体膜上にて前記一対の電極層を設ける領域の面を被覆し、他の領域の面が露出するように、第2マスク層を形成する第2マスク層形成ステップと、
前記第1マスク層および前記第2マスク層をマスクとして用いて、前記抵抗体膜および前記導電体膜についてパターン加工を実施することによって、前記抵抗体膜から前記抵抗体パターン層を形成すると共に、前記導電体膜から前記一対の電極層を形成する抵抗体膜・導電体膜パターン加工ステップと
を有する、
抵抗素子の製造方法。 - 前記第1マスク層形成ステップは、
前記抵抗体膜上に絶縁体膜を形成する絶縁体膜形成ステップと、
前記絶縁体膜を前記第1マスク層にパターン加工する絶縁体膜パターン加工ステップと
を含む、
請求項1に記載の抵抗素子の製造方法。 - 前記抵抗体膜形成ステップと前記絶縁膜形成ステップとにおいては、ALD装置内において、前記抵抗体膜と前記絶縁膜とを、順次、連続して成膜する、
請求項2に記載の抵抗素子の製造方法。 - 抵抗体膜・導電体膜パターン加工ステップにおいては、前記第1マスク層をハードマスクとして用いて前記パターン加工を実施する、
請求項3に記載の抵抗素子の製造方法。 - 前記第2マスク層形成ステップは、
前記導電体膜上にフォトレジスト膜を形成するフォトレジスト膜形成ステップと、
前記フォトレジスト膜を前記第2マスク層にパターン加工するフォトレジスト膜パターン加工ステップと
を含む、
請求項4に記載の抵抗素子の製造方法。 - 前記フォトレジスト膜パターン加工ステップにおいては、前記第2マスク層が前記第1マスク層と前記導電体膜とを介して前記実効抵抗部の両端部上を被覆する部分を含むように、前記フォトレジスト膜をパターン加工する、
請求項5に記載の抵抗素子の製造方法。 - 前記抵抗体膜形成ステップにおいては、金属窒化物、金属と絶縁材料との合金の少なくとも一方を用いて、前記抵抗体膜を形成する、
請求項1から6のいずれかに記載の抵抗素子の製造方法。 - 基板上に設けられた抵抗体パターン層と、
前記抵抗体パターン層上にて間隔を空けて設けられており、前記抵抗体パターン層に接続されている一対の電極層と
を具備しており、
前記抵抗体パターン層は、当該抵抗体パターン層上において前記一対の電極層が接続されている領域以外の領域に位置する実効抵抗部に、絶縁層が設けられており、
前記一対の電極層は、前記絶縁層を介して前記実効抵抗部の両端部上を被覆する部分を含むように形成されており、
前記抵抗体パターン層にて前記一対の電極層が設けられた部分の側面は、前記一対の電極層の側面に沿うように形成されている
抵抗素子。 - 前記抵抗体パターン層は、金属窒化物、金属と絶縁材料との合金の少なくとも一方を用いて形成されている、
請求項8に記載の抵抗素子。
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KR101435721B1 (ko) | 2012-06-26 | 2014-09-01 | 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 | 기판 저항 및 그 제조 방법 |
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- 2008-12-26 JP JP2008332852A patent/JP2010153736A/ja active Pending
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