JP2010151939A - 運転模擬試験装置、及びプログラム - Google Patents

運転模擬試験装置、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010151939A
JP2010151939A JP2008327676A JP2008327676A JP2010151939A JP 2010151939 A JP2010151939 A JP 2010151939A JP 2008327676 A JP2008327676 A JP 2008327676A JP 2008327676 A JP2008327676 A JP 2008327676A JP 2010151939 A JP2010151939 A JP 2010151939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
virtual
host vehicle
virtual host
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008327676A
Other languages
English (en)
Inventor
Sueharu Nakiri
末晴 名切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2008327676A priority Critical patent/JP2010151939A/ja
Publication of JP2010151939A publication Critical patent/JP2010151939A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与える。
【解決手段】予めHDD14bに、模擬車両に生じさせるための加速度を、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応して複数記憶し、他の仮想車両と仮想自車両が衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定し(116)、推定された力の方向と、少なくとも1つの仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応する加速度をHDD14bから取得して(118)、取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように移動手段を制御する(120)。
【選択図】図10

Description

本発明は、運転模擬試験装置、及びプログラムに関する。
車両の開発や運転者の訓練などを目的として、被験者の運転操作に応じて車両の運動を模擬体感することができるドライビングシミュレータ(運転模擬試験装置)が知られている。例えば、固定した道路の上を走行するときに体感される加速度と地震による加速度とを運転席に与えることにより、地震時の車両の走行を体感的に再現するドライビングシミュレータが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−70559号公報
しかしながら、一般的にドライビングシミュレータでは、実際の運転とは異なるため、被験者にとって心理的に緊迫感がなく、これにより、ドライバイングシミュレータの各段階におけるシチュエーションにおいて、実際の運転操作とは異なる結果をもたらすことが懸念される。そこで、被験者に緊迫感をもたらすために、例えば、ドライビングシミュレータによるシミュレーションにおいて、他車両との衝突が発生した場合には、実際の衝突時と同様の振動を被験者に与えることにより、実際の運転時と同様な衝突を再現することが望まれるが、特許文献1には衝突が発生した場合に実際の衝突時と同様の振動を被験者に与える方法については何ら記載されていない。
本発明は上述した課題に鑑みて成されたものであり、衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与えることができる運転模擬試験装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の運転模擬試験装置は、被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両、及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に、前記仮想自車両を走行させるための模擬車両と、前記模擬車両を移動させるための移動手段と、前記模擬車両に生じさせるための加速度を、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向に対応させて予め複数記憶した記憶手段と、前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段と、前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された力の方向に対応する加速度を前記記憶手段から取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように前記移動手段を制御する制御手段とを含んで構成されている。
本発明の運転模擬試験装置によれば、予め記憶手段には、模擬車両に生じさせるための加速度が、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と対応して複数記憶されており、他の仮想車両と仮想自車両とが衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向が推定され、推定された力の方向に対応する加速度が記憶手段から取得され、取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように移動手段が制御される。これにより、例えば、模擬車両に生じさせるための加速度を、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の実車両に生じた加速度とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所に加えられた力の方向とすると、衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与えることができる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の運転模擬試験装置は、被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両、及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に、前記仮想自車両を走行させるための模擬車両と、前記模擬車両を移動させるための移動手段と、前記模擬車両に生じさせるための加速度を、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応させて予め複数記憶した記憶手段と、前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段と、前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された力の方向と、前記少なくとも1つの前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応する加速度を前記記憶手段から取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように前記移動手段を制御する制御手段とを含んで構成されている。
本発明の運転模擬試験装置によれば、予め記憶手段には、模擬車両に生じさせるための加速度が、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応して複数記憶されており、他の仮想車両と仮想自車両とが衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向が推定され、推定された力の方向と少なくとも1つの仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応する加速度が記憶手段から取得されて、取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように移動手段が制御される。これにより、例えば、模擬車両に生じさせるための加速度を、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の実車両に生じた加速度とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所に加えられた力の方向とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれを、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれとすると、衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与えることができる。
請求項3に記載の運転模擬試験装置は、請求項1に記載の運転模擬試験装置において、前記模擬車両に生じさせるための加速度は、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の前記実車両に生じた加速度であり、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた前記力の方向は、前記実車両と前記他車両とが衝突した場合の前記実車両の衝突箇所に加えられた力の方向であるようにしたものである。
請求項4に記載の運転模擬試験装置は、請求項2に記載の運転模擬試験装置において、前記模擬車両に生じさせるための加速度は、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の前記実車両に生じた加速度であり、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた前記力の方向は、前記実車両と前記他車両とが衝突した場合の前記実車両の衝突箇所に加えられた力の方向であり、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれは、前記実車両と前記他車両とが衝突した場合の前記実車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれであるようにしたものである。
請求項5に記載の運転模擬試験装置は、前記制御手段を、前記取得した加速度が前記模擬車両に生じるように前記移動手段を制御することにより、前記振動を前記被験者に与えるようにしたものである。
上記目的を達成するために、請求項6に記載のプログラムは、コンピュータを、被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に前記仮想自車両を走行させるための模擬車両の前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段、前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段、前記模擬車両に生じさせるための加速度を前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向に対応させて予め複数記憶した記憶手段から、前記推定手段によって推定された力の方向に対応する加速度を取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように、前記模擬車両を移動させるための移動手段を制御する制御手段として機能させるためのものである。
本発明のプログラムによれば、他の仮想車両と仮想自車両とが衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向が推定され、模擬車両に生じさせるための加速度を仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向に対応させて予め複数記憶した記憶手段から、推定された力の方向に対応する加速度が取得されて、取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように移動手段が制御される。これにより、例えば、模擬車両に生じさせるための加速度を、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の実車両に生じた加速度とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所に加えられた力の方向とすると、衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与えることができる。
請求項7に記載のプログラムは、コンピュータを、被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に、前記仮想自車両を走行させるための模擬車両の前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段、前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段、前記模擬車両に生じさせるための加速度を前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応させて予め複数記憶した記憶手段から、前記推定手段によって推定された力の方向と前記少なくとも1つの前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応する加速度を取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように、前記模擬車両を移動させるための移動手段を制御する制御手段として機能させるためのものである。
本発明のプログラムによれば、他の仮想車両と仮想自車両とが衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向が推定され、模擬車両に生じさせるための加速度を、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応させて複数記憶した記憶手段から、推定された力の方向と少なくとも1つの仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応する加速度が取得されて、取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように移動手段が制御される。これにより、例えば、模擬車両に生じさせるための加速度を、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の実車両に生じた加速度とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所に加えられた力の方向とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれを、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれとすると、衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与えることができる。
以上説明したように、本発明の運転模擬試験装置、及びプログラムによれば、衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与えることができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の運転模擬試験装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、運転模擬試験装置をドライビングシミュレータと呼ぶこととする。
図1に示すように、本実施の形態に係るドライビングシミュレータ10は、運転操作部12と、制御部14と、油圧シリンダ制御装置16と、表示制御装置18と、スクリーン20と、油圧シリンダ30とを備えている。なお、本実施形態のドライビングシミュレータ10は、ドライビングシミュレーション用の車両(以下、模擬車両と称する)に設けられている。そして、本実施の形態のドライビングシミュレータ10では、運転操作部12から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想車両である仮想自車両、及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境(模擬道路環境)中の道路、街路樹、信号、仮想自車両、及び仮想車両がスクリーン20に表示され、模擬車両は、この仮想道路環境上に、仮想自車両を走行させるためのものである。
被験者である模擬車両のドライバに運転操作を行わせるための運転操作手段としての運転操作部12は、アクセルペダル12a、ブレーキペダル12b、及びステアリング12cを備えている。被験者は模擬車両に乗車して、アクセルペダル12a、ブレーキペダル12b、及びステアリング12cを操作することができる。アクセルペダル12a、ブレーキペダル12b、及びステアリング12cの各々は、被験者の運転操作に応じた運転操作量を各々制御部14に出力する。すなわち、アクセルペダル12aは、被験者の運転操作に応じたアクセルペダル操作量を出力し、ブレーキペダル12bは、被験者の運転操作に応じたブレーキペダル操作量を出力し、ステアリング12cは、被験者の運転操作に応じたステアリング操作量を出力する。
制御部14は、ROM(Read Only Memory)14a、HDD(Hard Disk Drive)14b、CPU(Central Processing Unit)14c、RAM(Random Access Memory)14d、及びI/O(入出力)ポート14eを備えている。これらROM14a、HDD14b、CPU14c、RAM14d、及びI/Oポート14eは互いにバス14fで接続されている。
記憶媒体としてのROM14aには、OS等の基本プログラムが記憶されている。
記憶媒体としてのHDD14bには、詳細を以下で説明する振動発生処理の処理ルーチンを実行するためのプログラムが記憶されている。
また、HDD14bには、図2に示されるように、スクリーン20に表示させる映像データ(画像データ)が登録された画像データテーブル28が記憶されている。同図に図示されるように、画像データテーブル28には、ドライビングシミュレータ10の運転操作部12から得られた運転操作量に応じて仮想道路環境上で仮想的に走行する仮想自車両のシミュレータ地図上のx−y座標で表される位置毎にレコード28aが登録される。各レコード28aは、シミュレータ地図上のx−y座標で表される位置(x,y)が登録されるフィールド28b、及びフィールド28bに登録された位置(x,y)においてスクリーン20に表示される映像の映像データが登録されるフィールド28cを備えている。なお、各レコード28aのフィールド28cには、例えば、ビデオカメラ等によって予め実路の走行において撮影された映像データが、予め登録されているものとする。
また、HDD14bには、図3に示されるように、各時刻における仮想道路環境上で仮想的に走行する他の仮想車両(周辺仮想車両)の質量、進行方向、速度、位置が登録された周辺仮想車両データテーブル40が記憶されている。同図に図示されるように、周辺仮想車両データテーブル40には、周辺仮想車両毎に、レコード50aが登録される。各レコード50aは、周辺仮想車両を識別するためのID及びこのIDが示す周辺仮想車両(IDによって特定される周辺仮想車両)の質量m[kg]が登録されたフィールド50b、対応するフィールド50bに登録されたIDが示す周辺仮想車両の時刻T1における進行方向、速度V1[v/m]、及びシミュレータ地図上での位置(x1、y1)が登録されたフィールド50c、対応するフィールド50bに登録されたIDが示す周辺仮想車両の時刻T2における進行方向、速度V2[v/m]、及びシミュレータ地図上での位置(x2、y2)が登録されたフィールド50dが登録されている。なお、フィールド50e以降には、同様に時刻Tnにおける進行方向、速度Vn[v/m]、及びシミュレータ地図上での位置(xn、yn)が登録されている。
また、HDD14bには、図4に示されるように、模擬車両に生じさせるための加速度が加速度テーブル52に登録されている。加速度テーブル52には、実験によって取得されたデータが登録される。ここで、この実験について説明する。この実験では、実際の車両である実車両Aと、この実車両Aとは異なる他の実車両Bとを用いて、実車両Aと他の実車両Bとが衝突した場合の実車両Aの衝突箇所、実車両Aの質量m[kg]、実車両Aの衝突箇所に加えられた力の方向、実車両Aの進行方向、及び実車両Aの速度v[m/s]、並びに実車両Bの進行方向、実車両Bの質量m[kg]、及び実車両Bの速度v[m/s]を様々に変更して、複数回衝突させて、衝突した際に(衝突した場合の)実車両Aに生じたX方向、Y方向、Z方向、及びヨー方向の各方向の加速度a[m/s]を複数個求めて取得した。ここで、衝突箇所について図5を参照して説明する。同図に図示されるように、衝突箇所とは、実車両Aと他の実車両Bとが衝突した際の衝突した箇所(部分)70のことを指す。
本実施の形態では、以上の実験によって得られた加速度(4方向)が、模擬車両に生じさせるための加速度として加速度テーブル52のフィールド52aに登録されている。また、このフィールド52aに登録された加速度に対応する実車両Aの衝突箇所、実車両Aの質量m[kg]、実車両Aの衝突箇所に加えられた力の方向、実車両Aの進行方向、及び実車両Aの速度v[m/s]、並びに実車両Bの進行方向、実車両Bの質量m[kg]、及び実車両Bの速度v[m/s]が、それぞれ、仮想自車両の衝突箇所、仮想自車両の質量m、仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向、仮想自車両の進行方向、及び仮想自車両の速度v、並びに他の仮想車両の進行方向、他の仮想車両の質量m、及び他の仮想車両の速度vとしてフィールド52bに登録されている。そして、このフィールド52a及びフィールド52bを備えたレコード52cが、上記の実験によって取得された複数個分だけ加速度テーブル52に登録されている。
ここで、加速度テーブル52のフィールド52aに登録されている各方向の加速度について説明する。
例えば、図6(A)に示すように実車両Aが進行方向前方に存在する実車両Bに衝突した場合には、実験によって図6(B)に示すようなX方向の加速度が取得されて、加速度テーブル52のフィールド52aにX方向の加速度として登録される。
また、図7(A)に示すように実車両Aが進行方向後方から実車両Bに衝突された場合には、実験によって図7(B)に示すようなX方向の加速度が取得されて、加速度テーブル52のフィールド52aにX方向の加速度として登録される。
次に、図8を参照して、ヨー方向への加速度が実車両Aに生じる場合について説明する。例えば、図8(A)に図示するように、衝突車両(この場合には実車両B)の重心Pを通り、かつ衝突車両の進行方向と平行な直線80に対して、被衝突車両(この場合には実車両A)の重心Pから下ろした垂線の長さL(以下、Lを、重心Pと直線80との距離と称する)が0より大きい場合には、ヨー方向に力が加わり(ヨー方向のモーメントが発生して)、ヨー方向に加速度が生ずる。
一方、例えば、図8(B)に図示するように、重心Pと直線80との距離Lが0である場合には、ヨー方向に加速度が生じない。
CPU14cは、プログラムをROM14a及びHDD14bから読み出して実行する。
RAM14dには、各種データが一時的に記憶される。
I/Oポート14eには、運転操作部12、油圧シリンダ制御装置16、及び表示制御装置18が接続されている。
被験者に振動を体感させる(被験者に振動を与える)ための振動発生装置としての油圧シリンダ30は、模擬車両のX方向(例えば模擬車両の前後の方向)、Y方向(例えば模擬車両の左右の方向)、及びZ方向(例えば鉛直方向)の各位置が、油圧シリンダ制御装置16の制御に応じた位置となるように模擬車両を移動させると共に、模擬車両のヨー角(模擬車両の重心を回転中心として鉛直方向軸回りの基準角度からの角度)が、油圧シリンダ制御装置16の制御に応じたヨー角となるように模擬車両を移動させるためのものである。なお、油圧シリンダ30は、本発明の移動手段に対応する。
油圧シリンダ制御装置16は、入力された位置情報が示すX方向、Y方向、及びZ方向の各位置に模擬車両が移動するように油圧シリンダ30を制御すると共に、入力された角度情報が示すヨー角となるように模擬車両が移動するように油圧シリンダ30を制御する。油圧シリンダ制御装置16は、入力された位置情報及び角度情報に基づいて、油圧シリンダ30を伸縮動作させて模擬車両の位置を移動させることにより、模擬車両を振動させる。これにより、模擬車両に乗車している被験者に振動が伝わる。このようにして、模擬車両の4自由度(3並進運動(前後、左右、上下)と1回転運動(ヨーイング))の振動が再現される。
表示制御装置18は、入力された映像データに基づいた映像がスクリーン20に表示されるように、スクリーン20の表示を制御する。
制御部14を以下で詳細を説明する振動発生処理に従って機能ブロックで表すと、図9に示すように、記憶手段60、取得手段62、推定手段64、及び制御手段66で表すことができる。なお、記憶手段66は、HDD14b及びRAM14dに対応する。
次に、本実施の形態のドライビングシミュレータ10の作用について説明する。
ドライビングシミュレータ10では、制御部14が運転操作部12から被験者の運転操作に応じたアクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、及びステアリング操作量を取得して、仮想自車両のシミュレータ地図上のx−y座標で表される位置(x,y)を演算する。より具体的には、取得したアクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、及びステアリング操作量に基づいて加速度a[m/s]を演算し、演算された加速度aを時間積分することにより速度v[m/s]を演算し、演算された速度vを時間積分することにより車両固定座標系におけるX−Y座標で表される位置(X,Y)を演算し、この位置(X,Y)を、車両固定座標系における座標から路面固定座標系における座標に変換するための所定の座標変換用行列を用いてシミュレータ地図上の路面固定座標系におけるx−y座標で表される位置(x,y)に変換することにより、仮想自車両のシミュレータ地図上の位置(x,y)を演算する。
そして、制御部14が、HDD14bに記憶された画像データテーブル28を読み込んで、演算された路面固定座標系における位置(x,y)がフィールド28bに登録されたレコード28aを特定する。そして、特定されたレコード28aのフィールド28cに登録された映像データを取得する。また、制御部14が、周辺仮想車両データテーブル40を読み込んで、現在の時刻において、演算された路面固定座標系における位置(x,y)から所定範囲内(例えば20m以内)に存在する周辺仮想車両がフィールド50bに登録されているレコード50aを特定する。そして、制御部14が、特定したレコード50aの現在の時刻に対応するフィールドに登録されている進行方向、速度、及びシミュレータ地図上での位置に基づいて、スクリーン20に表示させる周辺仮想車両の映像(画像)の周辺仮想車両映像データ(画像データ)を生成する。そして、制御部14が、上記取得した映像データと生成した周辺仮想車両映像データを表示制御装置18に出力する。これにより、スクリーン20には、映像データ、及び周辺仮想車両映像データに基づいた映像が表示される。そして、制御部14は、上記で説明した処理を所定間隔で繰り返す(例えば0.1秒毎に繰り返す)。
次に、制御部14のCPU14cが実行する振動発生処理の処理ルーチンについて図10を用いて説明する。なお、本実施の形態において、本振動発生処理は、ドライビングシミュレータ10のスイッチ(図示せず)がオンされた時点から所定時間間隔で実行される(例えば、数10msec毎に実行される)。
まず、ステップ100で、運転操作部12のアクセルペダル12a、ブレーキペダル12b、及びステアリング12cからの各運転操作量(アクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、ステアリング操作量)を所定間隔(例えば、5msec)毎に取り込むことを開始する。すなわち、ステップ100では、運転操作部12から被験者の運転操作量を取得する。
次のステップ102では、上記ステップ100で取り込んだ各運転操作量に基づいて、仮想自車両の加速度a[m/s]を演算する。
次のステップ104では、上記ステップ102で演算された加速度aを積分することにより、仮想自車両の速度v[m/s]を演算する。
次のステップ106では、上記ステップ104で演算された速度vを積分することにより仮想自車両の車両固定座標系におけるX−Y座標で表される位置(X,Y)を演算し、この演算された位置(X,Y)を、車両固定座標系における座標から路面固定座標系における座標に変換するための所定の座標変換用行列を用いてシミュレータ地図上の路面固定座標系におけるx−y座標で表される位置(x,y)に変換することにより、仮想自車両のシミュレータ地図上の位置(x,y)を演算する。なお、本実施の形態では、ステップ106で演算される位置(x,y)は、仮想自車両の重心の位置であるものとする。また、重心の位置座標、加速度や速度の初期値は予め所定値(例えば、原点や数値0)を設定しておくことができる。
次のステップ108では、上記ステップ106で今回演算された位置(x,y)と、上記ステップ106で前回演算された位置(x,y)とに基づいて、位置(x,y)の変化(Δx,Δy)を検出し、検出した変化(Δx,Δy)に基づいて進行方向を検出する。
次のステップ110では、周辺仮想車両データテーブル40を読み込んで、現在の時刻において、上記ステップ106で今回演算された位置(x,y)から所定範囲内(例えば25m以内)に存在する周辺仮想車両がフィールド50bに登録されているレコード50aが周辺仮想車両データテーブル40に登録されているか否かを判定するために、周辺仮想車両データテーブル40を検索する。
上記ステップ110で、検索の結果見つかった場合には、仮想自車両の周辺に衝突の可能性がある仮想車両が存在すると判断して、次のステップ112へ進む。一方、上記ステップ110で、検索の結果見つからなかった場合には、仮想自車両の周辺に衝突の可能性がある仮想車両が存在しないと判断して、本振動発生処理を終了する。
次のステップ112では、上記ステップ104で演算された速度v、上記ステップ106で演算された位置(x,y)、及び上記ステップ108で検出された進行方向、並びに上記ステップ110で仮想自車両の周辺に衝突の可能性があると判断された仮想車両がレコード50bに登録されているレコード50a(より詳しくは、衝突の可能性があると判断された仮想車両のIDがレコード50bに登録されているレコード50a)の現在の時刻に対応するフィールドに登録されている進行方向、速度、及びシミュレータ地図上での位置に基づいて、または、それらの何れかに基づいて、公知の技術を用いて、仮想自車両と周辺仮想車両とが衝突したか否かを判定する。衝突したか否かの判定方法としては、例えば、仮想自車両の位置と周辺仮想自車両の位置とが所定距離未満であった場合には、衝突したと判定する方法がある。
上記ステップ112で、衝突していないと判定された場合には本振動発生処理を終了する。一方、上記ステップ112で、衝突したと判定された場合には、次のステップ114へ進む。
ステップ114では、仮想自車両の形状と、周辺仮想自車両の形状とから、仮想自車両の衝突箇所を特定する。なお、本実施の形態では、予め仮想自車両の形状及び大きさと、周辺仮想自車両の形状及び大きさとが定められており、既知である。
次のステップ116では、衝突した際の仮想自車両の進行方向と周辺仮想車両の進行方向とから、上記ステップ114で特定された衝突箇所に加えられた力の方向を推定する。
すなわち、上記のステップ112〜116での処理によって、仮想道路環境上の仮想自車両の位置、速度、及び進行方向であって運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、仮想道路環境上の他の仮想車両(周辺仮想車両)の位置、速度及び進行方向とに基づいて、他の仮想車両と仮想自車両とが衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向が推定される。
次のステップ118では、加速度テーブル52を読み込んで、上記ステップ116で推定された力の方向と、上記ステップ114で特定された衝突箇所、仮想自車両の質量、周辺仮想車両の質量、上記ステップ104で演算された速度、上記ステップ106で演算された位置、及び上記ステップ108で検出された進行方向、並びに上記ステップ110で仮想自車両の周辺に衝突の可能性があると判断された仮想車両がレコード50bに登録されているレコード50aの現在の時刻に対応するフィールドに登録されている進行方向、速度、及びシミュレータ地図上での位置の情報がフィールド52bに登録されたレコード52cを特定する。そして、特定されたレコード52cのフィールド52aに登録されている4方向の加速度を加速度テーブル52から取得する。
次のステップ120では、上記ステップ118で取得された4方向の加速度の各々について積分して各々の速度を演算し、演算された各々の速度について積分してX方向の位置、Y方向の位置、及びZ方向の位置を演算すると共にヨー方向の角度(ヨー角度)を演算する。そして、X方向の位置、Y方向の位置、及びZ方向の位置を位置情報として油圧シリンダ制御装置16に出力すると共に、ヨー方向の角度を角度情報として油圧シリンダ制御装置16に出力する。これにより、4方向の加速度が模擬車両に生じて、加速度に応じた振動が被験者に与えられる。すなわち、ステップ120では、上記ステップ118で取得された4方向の加速度に応じた振動を被験者に与えるように移動手段としての油圧シリンダ30を油圧シリンダ制御装置16を介して制御する。より具体的には、ステップ120では、上記ステップ118で取得された4方向の加速度が模擬車両に生じるように油圧シリンダ30を油圧シリンダ制御装置16を介して制御することにより、加速度に応じた振動を被験者に与える。
なお、本振動発生処理のステップ100は取得手段62で実行され、ステップ102〜116は推定手段64で実行され、ステップ118〜120は制御手段66で実行される。
以上説明したように、本実施の形態のドライビングシミュレータ10によれば、予め記憶手段としてのHDD14bには、模擬車両に生じさせるための加速度が、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応して複数登録された加速度テーブル52が記憶されており、他の仮想車両と仮想自車両が衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向が推定され、推定された力の方向、仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度に対応する加速度をHDD14bの加速度テーブル52から取得して、取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように移動手段が制御される。また、模擬車両に生じさせるための加速度を、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の実車両に生じた加速度とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所に加えられた力の方向とし、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれを、実車両と他車両とが衝突した場合の実車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれとしているので、衝突が発生した場合に実際の衝突と同様の振動を被験者に与えることができる。
なお、本発明は上記の構成に限られない。例えば、模擬車両に生じさせるための加速度を、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向に対応させて予め複数個、加速度テーブル52に登録しておいてもよい。この場合には、上記ステップ116で推定された力の方向に対応する加速度をステップ118で加速度テーブル52から取得して、ステップ120で、この取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように油圧シリンダ30を油圧シリンダ制御装置16を介して制御するようにしてもよい。
また、模擬車両に生じさせるための加速度を、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、仮想自車両が他の仮想車両と衝突した場合の仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応させて予め複数個、加速度テーブル52に登録しておいてもよい。この場合には、上記ステップ116で推定された力の方向と、上記少なくとも1つの仮想自車両の質量、周辺仮想車両の質量、上記ステップ114で特定された衝突箇所、上記ステップ104で演算された速度、上記ステップ106で演算された位置、及び上記ステップ108で検出された進行方向、並びに上記ステップ110で仮想自車両の周辺に衝突の可能性があると判断された仮想車両がレコード50bに登録されているレコード50aの現在の時刻に対応するフィールドに登録されている進行方向、速度、及びシミュレータ地図上での位置とに対応する加速度をステップ118で加速度テーブル52から取得して、ステップ120で、この取得した加速度に応じた振動を被験者に与えるように油圧シリンダ30を油圧シリンダ制御装置16を介して制御するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、油圧シリンダ30が油圧シリンダ制御装置16の制御によって、被験者に体感させるための振動を発生させる例について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、ボディソニックのような振動子が振動を発生させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、CPU14cが振動発生処理を実行する例について説明したが、本発明はこれに限られない。取得手段62、推定手段64、制御手段66の各々にDSP(Digital Signal Processor)を用いるようにして、取得手段62がステップ100の処理、推定手段64がステップ102〜116の処理、制御手段66がステップ118、及びステップ120の処理を実行するようにしてもよい。
また、上記では模擬車両の4自由度(3並進運動(前後、左右、上下)と1回転運動(ヨーイング))の振動が再現可能な油圧シリンダ30を用いたが、模擬車両の6自由度(3並進運動(前後、左右、上下)と3回転運動(ピッチング、ローリング、ヨーイング))の振動が再現可能な油圧シリンダを用いて、被験者に振動を与えてもよい。
本発明の実施の形態に係る運転模擬試験装置を示す図である。 本実施の形態に係る画像データテーブルを説明するための図である。 本実施の形態に係る周辺仮想車両データテーブルを説明するための図である。 本実施の形態に係る加速度テーブルを説明するための図である。 衝突箇所について説明するための図である。 本実施の形態に係る記憶手段に記憶されている加速度を説明するための図である。 本実施の形態に係る記憶手段に記憶されている加速度を説明するための図である。 ヨー方向に加速度が生ずる場合を説明するための図である。 本実施の形態の制御部の機能ブロック図である。 本実施の形態に係る制御部が実行する振動発生処理の処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
符号の説明
10 ドライビングシミュレータ
12 操作部
12a アクセルペダル
12b ブレーキペダル
12c ステアリング
14 制御部
14a ROM
14b HDD
14c CPU
16 油圧シリンダ制御装置
18 油圧シリンダ
60 記憶手段
62 取得手段
64 推定手段
66 制御手段

Claims (7)

  1. 被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両、及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に、前記仮想自車両を走行させるための模擬車両と、
    前記模擬車両を移動させるための移動手段と、
    前記模擬車両に生じさせるための加速度を、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向に対応させて予め複数記憶した記憶手段と、
    前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段と、
    前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された力の方向に対応する加速度を前記記憶手段から取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように前記移動手段を制御する制御手段と、
    を含む運転模擬試験装置。
  2. 被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両、及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に、前記仮想自車両を走行させるための模擬車両と、
    前記模擬車両を移動させるための移動手段と、
    前記模擬車両に生じさせるための加速度を、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応させて予め複数記憶した記憶手段と、
    前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段と、
    前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された力の方向と、前記少なくとも1つの前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応する加速度を前記記憶手段から取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように前記移動手段を制御する制御手段と、
    を含む運転模擬試験装置。
  3. 前記模擬車両に生じさせるための加速度は、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の前記実車両に生じた加速度であり、
    前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた前記力の方向は、前記実車両と前記他車両とが衝突した場合の前記実車両の衝突箇所に加えられた力の方向である請求項1記載の運転模擬試験装置。
  4. 前記模擬車両に生じさせるための加速度は、実際の車両である実車両と他の実際の車両である他車両とが衝突した場合の前記実車両に生じた加速度であり、
    前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた前記力の方向は、前記実車両と前記他車両とが衝突した場合の前記実車両の衝突箇所に加えられた力の方向であり、
    前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれは、前記実車両と前記他車両とが衝突した場合の前記実車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他車両の進行方向、質量、及び速度のそれぞれである請求項2記載の運転模擬試験装置。
  5. 前記制御手段は、前記取得した加速度が前記模擬車両に生じるように前記移動手段を制御することにより、前記振動を前記被験者に与える請求項1〜請求項4の何れか1項記載の運転模擬試験装置。
  6. コンピュータを、
    被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に前記仮想自車両を走行させるための模擬車両の前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段、
    前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段、
    前記模擬車両に生じさせるための加速度を前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向に対応させて予め複数記憶した記憶手段から、前記推定手段によって推定された力の方向に対応する加速度を取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように、前記模擬車両を移動させるための移動手段を制御する制御手段
    として機能させるためのプログラム。
  7. コンピュータを、
    被験者に運転操作を行わせるための運転操作手段から得られた運転操作量に応じて仮想的に走行する仮想自車両及び他の仮想車両が走行する仮想道路環境上に、前記仮想自車両を走行させるための模擬車両の前記運転操作手段から被験者の運転操作量を取得する取得手段、
    前記仮想道路環境上の前記仮想自車両の前記取得手段によって取得された運転操作量に基づいて定まる位置、速度及び進行方向と、前記仮想道路環境上の前記他の仮想車両の位置、速度及び進行方向とに基づいて、前記他の仮想車両と前記仮想自車両とが衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向を推定する推定手段、
    前記模擬車両に生じさせるための加速度を前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所に加えられた力の方向と、前記仮想自車両が前記他の仮想車両と衝突した場合の前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度の少なくとも1つとに対応させて予め複数記憶した記憶手段から、前記推定手段によって推定された力の方向と前記少なくとも1つの前記仮想自車両の衝突箇所、進行方向、質量、及び速度、並びに前記他の仮想車両の進行方向、質量、及び速度とに対応する加速度を取得して、取得した加速度に応じた振動を前記被験者に与えるように、前記模擬車両を移動させるための移動手段を制御する制御手段
    として機能させるためのプログラム。
JP2008327676A 2008-12-24 2008-12-24 運転模擬試験装置、及びプログラム Pending JP2010151939A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008327676A JP2010151939A (ja) 2008-12-24 2008-12-24 運転模擬試験装置、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008327676A JP2010151939A (ja) 2008-12-24 2008-12-24 運転模擬試験装置、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010151939A true JP2010151939A (ja) 2010-07-08

Family

ID=42571132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008327676A Pending JP2010151939A (ja) 2008-12-24 2008-12-24 運転模擬試験装置、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010151939A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105243918A (zh) * 2015-10-28 2016-01-13 北京交通大学 对轨道交通列车驾驶人员驾驶适应性培训的装置及方法
JP2018202018A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 株式会社豊田中央研究所 衝突感覚提示システム及びプログラム
WO2020161853A1 (ja) * 2019-02-07 2020-08-13 ヤマハ発動機株式会社 映像刺激提示制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105243918A (zh) * 2015-10-28 2016-01-13 北京交通大学 对轨道交通列车驾驶人员驾驶适应性培训的装置及方法
JP2018202018A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 株式会社豊田中央研究所 衝突感覚提示システム及びプログラム
WO2020161853A1 (ja) * 2019-02-07 2020-08-13 ヤマハ発動機株式会社 映像刺激提示制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6811335B2 (ja) 自動運転シミュレータ及び自動運転シミュレータ用地図生成方法
CN112130472A (zh) 一种自动驾驶的仿真测试系统和方法
CN109215433A (zh) 用于自动驾驶仿真的基于视觉的驾驶场景生成器
JP7005978B2 (ja) 軌跡推定方法及び軌跡推定装置
CN106448337A (zh) 一种基于vr技术的汽车驾驶模拟装置
CN102426425A (zh) 一种汽车abs虚拟现实仿真系统
CN109710077B (zh) 基于vr的虚拟物体碰撞判断方法、装置及机车实训系统
WO2019069875A1 (ja) 移動体用画像生成記録表示装置及びプログラム
CN111598273B (zh) 一种基于vr技术的环控生保系统维修性检测方法及装置
CN112221117A (zh) 一种驾驶模拟仿真平台及方法
Miquet New test method for reproducible real-time tests of ADAS ECUs:“Vehicle-in-the-Loop” connects real-world vehicles with the virtual world
JP4030209B2 (ja) ゲーム装置および情報記憶媒体
JP4841903B2 (ja) ドライビングシミュレータ
JP2010151939A (ja) 運転模擬試験装置、及びプログラム
JP2005316004A (ja) ドライビングシミュレータ
US20110060557A1 (en) Method and system for testing a vehicle design
ATE552549T1 (de) Verfahren und vorrichtung zur steuerung eines graphiksystems der virtuellen realität mittels interaktionen
KR20030029360A (ko) 드라이빙 시뮬레이터 시스템
JP2010079455A (ja) 運転支援装置
JP4493575B2 (ja) 移動体シミュレータ装置およびその制御方法並びに制御プログラム
JP4924372B2 (ja) 運転模擬試験装置、及びプログラム
Peng et al. A Vehicle Driving Simulator Based on Virtual Reality
JP6481596B2 (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイの評価支援装置
JP2024539389A (ja) 都市におけるヒューマンマシンインタラクションの試験環境
US20240320132A1 (en) Test environment for urban human-machine interaction