JP2010151058A - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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泰道 青木
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和成 井手
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【課題】DOCとDPFとを有するディーゼルエンジンの排気浄化装置において、アーリーポスト噴射時における未燃成分の一部が後方にスリップするのを防止して、HCの排出量を低減したディーゼルエンジンの排気浄化装置を提供する。
【解決手段】ディーゼルエンジンから排出されるPMを捕集するDPF7と、DPF7の前段に配置されるDOC4とを備え、DPF7の再生処理を行ゼルエンジンの排気浄化装置において、再生処理の開始後に吸気スロットル弁105の開度を絞り、排気温度を上昇させる排気温度上昇手段1aと、排気温度上昇手段1aによる排気温度の上昇によりDOC4がDOC活性温度以上に達した後に、前記エンジンの主噴射後の時期にアーリータイミングでポスト噴射を行うアーリーポスト噴射手段1bとを、備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンのDPF(黒煙除去装置)の再生装置等に用いられ、ディーゼルエンジンの吸気通路に該吸気通路の吸気量を調整する吸気スロットル弁と、該ディーゼルエンジンから排出されるPM(粒子状物質)を捕集するDPF(黒煙除去装置)と、該DPFの前段に配置されて酸化触媒の燃焼により排気温度を上昇させるDOC(前段酸化触媒)とを備え、前記DPFを前記DOCの酸化反応熱を用いて昇温させてDPF再生処理を行うように構成されたディーゼルエンジンの排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジンから排出されるPM(粒子状物質)を捕集するDPF(黒煙除去装置)と、該DPFの前段に配置されて酸化触媒の燃焼により排気温度を上昇させるDOC(前段酸化触媒)とを備え、前記DPFを前記DOCの酸化反応熱を用いて排気ガスを昇温させてDPF再生処理を行うように構成されたディーゼルエンジンの排気浄化装置においては、DPFの再生処理を車両を停車させてアイドリング運転時に手動で行う手動再生処理時、若しくは車両走行時においてエンジンから排出される排気ガスの排気温度が一定温度よりも低くなるような低負荷運転時の自動DPF再生処理時においては、排気温度が低いので、吸気スロットル弁を絞って、さらに、アーリーポスト噴射を行ってDPFの入口温度が所定値以上になるようにしている。
図7は、前記のような、DOC及びDPFを備えたディーゼルエンジンの排気浄化装置の排気温度、及びHC濃度の時間的変化線図である。
図7に明らかなように、t1で吸気スロットル弁を絞って排気温度を上げても、排気温度が低ければ、吸気スロットル弁の絞り後に、アーリーポスト噴射をt2で行っても、未燃燃料成分の一部が後処理装置の後方にスリップしてH1で示すようにHCとして大気中に放出される。
また、特許文献1(特開2004−60443号公報)には、DPFよりも上流にDOCを置き、後噴射燃料がDPFに直接供給されないようにし、このDOCでの後噴射燃料の燃焼反応熱でDPFの温度を上げて、煤を燃焼させるようになっている。
特開2004−60443号公報
前記DOC及びDPFを用いた排ガスの後処理装置としては、通常の主噴射、DOC(前段酸化触媒)を活性温度に上昇させるアーリーポスト噴射(主噴射後にアーリータイミングで行うポスト噴射)、この未燃成分をDOCに供給することで発生する反応熱でDPFの温度を上げてDPFに捕集されたPMを燃焼処理するように構成されたものが用いられている。
しかしながら、排気温度が低い場合には、吸気スロットル弁を絞って排気温度を上げ、さらにアーリーポスト噴射を行うと、図7のH1のように、未燃成分の一部が後処理装置の後方にスリップしてHCとして大気中に放出されるという不具合がある。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、DOCとDPFとを有するディーゼルエンジンの排気浄化装置において、アーリーポスト噴射時における未燃成分の一部が後方にスリップするのを防止して、HCの排出量を低減したディーゼルエンジンの排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するもので、ディーゼルエンジンの吸気通路に該吸気通路の吸気量を調整する吸気スロットル弁と、該ディーゼルエンジンから排出されるPM(粒子状物質)を捕集するDPF(黒煙除去装置)と、該DPFの前段に配置される酸化触媒の酸化反応熱により排気温度を上昇させるDOC(前段酸化触媒)とを備え、前記DPFを前記DOCの酸化反応熱によって昇温した排気によって再生処理を行うように構成したディーゼルエンジンの排気浄化装置において、
前記再生処理の開始後に吸気スロットル弁の開度を絞り、排気温度を上昇させる排気温度上昇手段と、前記排気温度上昇手段による排気温度の上昇により前記DOCがDOC活性温度以上の排気温度に達した後に、前記エンジンの主噴射後の時期にアーリータイミングでポスト噴射を行うアーリーポスト噴射手段とを、備えたことを特徴とする。
本発明は、好ましくは、前記排気温度上昇手段は、前記排気温度をエンジン回転数の検出結果で制御するとともに、前記DPFの再生処理は、車両を停車させてアイドリング運転から手動で行う手動再生時においては、エンジン回転数を上昇させた後に前記スロットル弁の開度を絞って、さらにアーリーポスト噴射を行う。
また、本発明は、好ましくは、前記DPFの再生処理は、車両走行時において前記ディーゼルエンジンから排出される排気ガスの排気温度が一定温度よりも低い低負荷運転時の自動DPF再生処理時においては、吸気スロットル弁を絞って、さらに、アーリーポスト噴射を行う。
また、本発明は、好ましくは、前記DOC活性温度以上の排気温度に到達し、もしくは、DOCの活性温度に到達しない排気温度であっても、吸気スロットル弁の絞りの後に、吸気スロットル弁の絞りによって排気温度が上昇した状態となるように一定時間を経過後の、いずれかにおいて、前記アーリーポスト噴射を行うように構成される。
また、本発明は、好ましくは、前記アーリーポスト噴射手段は、アーリーポスト噴射量を目標噴射量まで一定のレーティングで増加するように構成される。
本発明によれば、ディーゼルエンジンの吸気通路に該吸気通路の吸気量を調整する吸気スロットル弁と、該ディーゼルエンジンから排出されるPM(粒子状物質)を捕集するDPF(黒煙除去装置)と、該DPFの前段に配置される酸化触媒の酸化反応熱により排気温度を上昇させるDOC(前段酸化触媒)とを備え、前記DPFを前記DOCの酸化反応熱によって昇温した排気によって再生処理を行うように構成したディーゼルエンジンの排気浄化装置において、
前記再生処理の開始後に吸気スロットル弁の開度を絞り、排気温度を上昇させる排気温度上昇手段と、前記排気温度上昇手段による排気温度の上昇により前記DOCがDOC活性温度以上の排気温度に達した後に、前記エンジンの主噴射後の時期にアーリータイミングでポスト噴射を行うアーリーポスト噴射手段とを、備えたので、
すなわち、DOCが活性な状態でアーリーポスト噴射が行われるので、DOCによってHCの排出を抑えることができる。
これにより、未燃成分の一部がスリップして、HCとして大気中に放出されることが防止される。
また、本発明は、前記排気温度上昇手段は、前記排気温度をエンジン回転数の検出結果で制御するとともに、前記DPFの再生処理は、車両を停車させてアイドリング運転から手動で行う手動再生時においては、エンジン回転数を上昇させた後に前記スロットル弁の開度を絞ることによって、排気温度を上昇させてDOC活性排気温度に達することができる。
また、本発明は、前記DPFの再生処理は、車両走行時において前記ディーゼルエンジンから排出される排気ガスの排気温度が一定温度よりも低い低負荷運転時の自動DPF再生処理時においては、吸気スロットル弁の開度を絞ることによって、排気温度を上昇させてDOC活性排気温度に達することができる。
また、本発明は、前記DOC活性温度以上の排気温度に到達し、もしくは、DOCの活性温度に到達しない排気温度であっても、吸気スロットル弁の絞りの後に、吸気スロットル弁の絞りによって排気温度が上昇した状態となるように一定時間を経過後の、いずれかにおいて、前記アーリーポスト噴射を行うように構成するので、DOCの活性温度に到達しない排気温度であっても、吸気スロットル弁の絞りの後に、吸気スロットル弁の絞りによって排気温度が上昇した状態となるように一定時間を経過後にアーリーポスト噴射を行うのでDOCによってHCの排出を抑えることができる。
また、本発明は、アーリーポスト噴射手段は、アーリーポスト噴射量を目標噴射量まで一定のレーティングで増加するように構成するので、アーリーポスト噴射の噴射量の急激な上昇が抑えられて、HC濃度の上昇を抑制するので、未燃成分の一部がHCとして大気中に放出するのを阻止出来る。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(実施例1)
図1は、本発明の第1実施例に係るDPF装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成図である。
図1において、ディーゼルエンジン(以下エンジン100という)は、排気タービン109とこれに同軸駆動されるコンプレッサ108を備えた排気ターボ過給機110を備えており、該過給機110のコンプレッサ108から吐出された空気は空気管107を通って空気冷却器106に入り、該空気冷却器106で冷却される。
該空気冷却器106で冷却された空気は、吸気スロットル弁105で開度を制御された後、吸気管104を通り、シリンダ毎に設けられた吸気ポートからエンジン100に吸入される。
エンジン100においては、コモンレール(蓄圧器)102にて蓄圧された高圧燃料が、図示しないコモンレール制御装置により噴射時期及び噴射量を制御され、かかる噴射時期及び噴射量にて、シリンダ毎に設けられた燃料噴射弁101から噴射される。噴射された高圧燃料は前記空気との混合によって燃焼される。
かかる燃焼された燃焼ガス即ち排ガス120は、シリンダ毎に設けられた排気ポートが集合した排気集合管111を通って、前記排気ターボ過給機110の排気タービン109を駆動して前記コンプレッサ108の動力源となった後、排気管112を通ってDOC(前段酸化触媒)4に入り、該DOC4により昇温された後、DPF(黒煙除去装置)7に送り込まれる。
DPF7においては、後述するように、DOC4でHC(炭化水素)成分を酸化しこのとき発生する反応熱で、捕集されたPM(粒子状物質)を燃焼処理し、燃焼処理された排ガスは排気出口管113から外部に排出される。
図2は、代表的な前記DOC4及びDPF7の縦断面図であり、図2において、前記排気管112を通った排ガスは入口室123から前記DOC4及びDPF7に入る。
即ち、前記エンジン100からの排ガスは、前記排気管112から入口室123を通ってDOC4に入り、このDOC4で酸化され、そのとき発生する酸化熱でDPF7の温度が上昇し、該DPF7に堆積したPMを燃焼させ、燃焼ガスは出口室124から排気出口管113に排出される。
尚、図2において、P1がDPF7の入口圧力、P2がDPF7の出口圧力である。
図1に示すようなディーゼルエンジン100において、比較的中、小型の前記DOC4及びDPF7を用いた排ガスの後処理装置としては、図6に示すように、通常の主噴射と、主噴射後のアーリーポスト噴射と、アーリーポスト噴射後のレイトポスト噴射(アーリーポスト噴射よりも遅いタイミングで噴射され、ピストン下死点近くで噴射)とを行い、アーリーポスト噴射を行い排ガスの温度を上昇させる酸化触媒昇温手段と、レイトポスト噴射を行うレイトポスト噴射手段とを備えている。
前記アーリーポスト噴射は、エンジン100の主噴射後の適当な時期に、コモンレール102により各燃料噴射弁101からシリンダ内に噴射される。
次に、かかる実施例のディーゼルエンジンの排気浄化装置においては、DPF7の再生処理を、エンジン100が搭載された車両を停車させてアイドリング運転時に手動で行う手動再生時と、車両走行時にエンジン100の運転時において該エンジン100から排出される排気ガスの排気温度が一定温度よりも低い低負荷運転時の自動DPF7再生処理時とに適用する例として説明する。
制御装置1には、排気温度上昇手段1a及びアーリーポスト噴射手段1bを備えている。
該制御装置1には、前記吸気スロットル弁センサ6から気スロットル弁105の開度の検出値、エンジン回転数検出器5からのエンジン回転数の検出値、前記DOC4のDOC入口温度センサ3からのDOC4の入口温度の検出値T1、前記DOC4のDOC出口温度センサ2からのDOC4の出口温度(即ちDPF入口温度)の検出値T2がそれぞれ入力される。
そして、かかる検出値に基づき制御装置1にて算出された算出値を、コモンレール102に出力し、アーリーポスト噴射は、該コモンレール102により、各燃料噴射弁101からシリンダ内に噴射される。
次に、図1、図3〜4を参照してかかる第1実施例の作動を説明する。
図3は第1実施例の作動を示す制御フローチャート、図4は排気温度及びHC濃度の時間変化を示す。
図3(a)は、車両を停車させてアイドリング運転時に手動で再生する手動再生時における制御フローを示し、 図3(b)は、車両走行時に排気温度が一定温度よりも低い低負荷運転時の自動DPF再生処理時における制御フローを示す。
図3(a)において、先ずエンジン回転数制御を行い、エンジン回転数をアイドルから所定の回転数まで上昇させる(ステップS1)。
車両走行時における再生では、図3(b)のように、エンジン回転数制御のステップS1を省略する。
次に、排気温度上昇手段1aにより、吸気スロットル弁センサ6からの吸気スロットル弁105の開度の検出値に基づき、該吸気スロットル弁105の開度を絞って排気温度を上昇させる。吸気スロットル弁の開度の調節は、エンジン回転数と燃料噴射量を入力として、DOC入口排気ガス流量(または吸入空気量)、あるいは、DOC入口温度を出力とするマップを持たせておいて、DOC入口排気ガス流量(または吸入空気量)、あるいは、DOC入口温度が目標値となるように、フィードバックで制御する(ステップS2)。
ステップS3で排気温度を計測する。DOC入口温度センサ3からDOC4の入口温度の検出値T1、前記DOC4のDOC出口温度センサ2からのDOC4の出口温度(即ちDPF入口温度)T2を検出する。
ステップS3で、DOC4のDOC入口温度センサ3からのDOC4の入口温度の検出値T1が、図4に示すDOC昇温ステージのDOC第1活性温度Ta、またはTaよりも低いDOC第2活性温度Tbになったか否かを判断する。また、DOC4のDOC出口温度センサ2からのDOC4の出口温度の検出値T2に基づいてもよい。
そして、ステップS3で、それぞれDOC活性温度Ta、またはTbに達している場合には、それぞれの温度の経過時間を判定して一定時関以上保持していれば(ステップS4)、アーリーポスト噴射手段1bは、アーリーポスト噴射信号を前記コモンレール102に出力し、該コモンレール102により各燃料噴射弁101からシリンダ内に、目標噴射量にてアーリーポスト噴射される(ステップS5)。
なお、前記一定時間は、活性温度の判定値によって設定することができ、DOC第1活性温度Taでの判定の場合には、活性が十分と判定して一定時間の保持条件を経ずにアーリーポスト噴射1bを実施させ、DOC第2活性温度Tbでの判定の場合には、一定時間の保持条件を設定するように、活性判定の温度条件に応じて設定されている。
前記一定時間を経過後にアーリーポスト噴射を行うようにするので、DOC4による活性化によって確実にHCを抑えて未燃成分の一部がスリップして、HCとして大気中に放出されることが防止される。
尚、排気温度及びHC濃度の時間変化を示す図4において、t1が吸気スロットル弁105の開度を絞りの発生点、t2がアーリーポスト噴射の実施点である。前記のようなアーリーポスト噴射により、HC濃度がH0のように低減している。なお、図3におけるt3は、レイトポスト噴射の実施点を示す。
かかる第1実施例によれば、前記吸気スロットル弁105の開度を絞り排気温度を上昇させる排気温度上昇手段1aと、前記排気温度Tの上昇によりDOC出口の排気温度T2が前記DOC4の活性がなされるDOC昇温ステージのDOC活性排気温度Ta、もしくはTaよりも低いDOC第2活性時の排気温度Tbになったときに、前記エンジンの主噴射後の時期にアーリーポスト噴射を行うアーリーポスト噴射手段1bと備えたので、
DPF7の再生処理を車両停車時に手動で行う手動再生時、若しくは車両走行時のエンジン100の運転時において該エンジン100から排出される排気ガスの排気温度が一定温度よりも低い低負荷運転時の自動DPF7再生処理時の、何れの場合において、DOCが活性な状態でアーリーポスト噴射が行われるので、DOCによってHCの排出を抑えることができる。
また、DOC第1活性温度Ta未満の第2活性温度Tbであっても、一定時間を経過後にアーリーポスト噴射が行われるので、DOC4によってHCの排出を抑えることができる。
これにより、DOC第1活性温度Taに達してから、またはTaよりも低いDOC第2活性温度Tbになってから一定時間後にアーリーポスト噴射を行うことによって、アーリーポスト噴射による温度上昇が、緩慢な上昇となり、急激な上昇が抑えられて、これにより、未燃成分の一部がスリップして、HCとして大気中に放出されることが防止される。
すなわち、吸気スロットル弁105の開度を絞りによって、DOC4の活性温度以上の排気温度に達した後に、エンジンの主噴射後の時期のアーリーポスト噴射を行うので、該アーリーポスト噴射による未燃成分の一部がスリップして、HCとして大気中に放出されることが防止される。
(実施例2)
図5は、本発明の第2実施例にかかるアーリーポスト噴射量線図である。
また、この第2実施例においては、アーリーポスト噴射手段1bは、アーリーポスト噴射量Qを目標噴射量Q0までt2で噴射を開始して、t2´まで一定のレーティングをもって増加するように構成している。
このようにすれば、アーリーポスト噴射の噴射量Qの急激な上昇が抑えられて、HC濃度の上昇を抑制するので、未燃成分の一部がHCとして大気中に放出するのを阻止出来る。
その他の構成は、前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
本発明によれば、DOCとDPFとを有するディーゼルエンジンの排気浄化装置において、アーリーポスト噴射時における未燃成分の一部が後方にスリップするのを防止して、HCの排出量を低減したディーゼルエンジンの排気浄化装置を提供できる。
本発明の第1実施例に係るDPF装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成図である。 代表的なDOC及びDPFの縦断面図である。 (a)は、第1実施例の車両を停車させてアイドリング運転時に手動で再生する手動再生時における制御フローであり、(b)は、車両走行時に排気温度が一定温度よりも低い低負荷運転時の自動再生処理時における制御フローである。 排気温度及びHC濃度の時間変化を示す本発明の第1実施例において、アーリーポスト噴射量の時間変化を示す線図である。 本発明の第2実施例いかかるアーリーポスト噴射量線図である。 DPF装置を備えたディーゼルエンジンのアーリーポスト噴射線図である。 従来技術にかかるアーリーポスト噴射量の時間変化を示す線図である。
符号の説明
1 制御装置
1a 排気温度上昇手段
1b アーリーポスト噴射手段
2 DOC出口温度センサ
3 DOC入口温度センサ
4 DOC
5 エンジン回転検出器
6 吸気スロットル弁センサ
7 DPF
100 エンジン
101 燃料噴射弁
102 コモンレール
105 吸気スロットル弁
110 排気ターボ過給機
120 排ガス

Claims (5)

  1. ディーゼルエンジンの吸気通路に該吸気通路の吸気量を調整する吸気スロットル弁と、該ディーゼルエンジンから排出されるPM(粒子状物質)を捕集するDPF(黒煙除去装置)と、該DPFの前段に配置される酸化触媒の酸化反応熱により排気温度を上昇させるDOC(前段酸化触媒)とを備え、前記DPFを前記DOCの酸化反応熱によって昇温した排気によって再生処理を行うように構成したディーゼルエンジンの排気浄化装置において、
    前記再生処理の開始後に吸気スロットル弁の開度を絞り、排気温度を上昇させる排気温度上昇手段と、前記排気温度上昇手段による排気温度の上昇により前記DOCがDOC活性温度以上の排気温度に達した後に、前記エンジンの主噴射後の時期にアーリータイミングでポスト噴射を行うアーリーポスト噴射手段とを、備えたことを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記排気温度上昇手段は、前記排気温度をエンジン回転数の検出結果で制御するとともに、前記DPFの再生処理は、車両を停車させてアイドリング運転から手動で行う手動再生時においては、エンジン回転数を上昇させた後に前記スロットル弁の開度を絞って、さらにアーリーポスト噴射を行うことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記DPFの再生処理は、車両走行時において前記ディーゼルエンジンから排出される排気ガスの排気温度が一定温度よりも低い低負荷運転時の自動DPF再生処理時においては、吸気スロットル弁を絞って、さらに、アーリーポスト噴射を行うことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  4. 前記DOC活性温度以上の排気温度に到達し、もしくは、DOCの活性温度に到達しない排気温度であっても、吸気スロットル弁の絞りの後に、吸気スロットル弁の絞りによって排気温度が上昇した状態となるように一定時間を経過後の、いずれかにおいて、前記アーリーポスト噴射を行うように構成されたことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  5. 前記アーリーポスト噴射手段は、アーリーポスト噴射量を目標噴射量まで一定のレーティングで増加するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。






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