JP2010148044A - フィルタ回路および通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャージドメイン2次IIR−LPFの周波数特性におけるゲインを向上させることが可能なフィルタ回路を提供する。
【解決手段】入力端から出力端へ切り替わる場合には極性を維持し、出力端から入力端へ切り替わる場合には極性が反転するフライングキャパシタと、フライングキャパシタの入力端にフライングキャパシタと並列に設けられる第1のキャパシタと、フライングキャパシタの出力端にフライングキャパシタと並列に設けられる第2のキャパシタと、を備え、フライングキャパシタは、入力端から出力端へ切り替わる場合には容量が小さくなり、出力端から入力端へ切り替わる場合には容量が大きくなる可変容量素子を含む、フィルタ回路が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルタ回路および通信装置に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスの微細化に伴い、RF(Radio Frequency)回路の電源電圧は低下する傾向にある。かかるCMOSプロセスの微細化により従来の回路手法でRF回路を実装しようとすると、電圧余裕が不足して信号振幅のダイナミックレンジが狭くなる問題がある。一方、CMOSプロセスの微細化によりトランジスタの遮断周波数は上昇するので、高速なスイッチング動作を時間に正確に行う動作に適しているという利点がある。また、リソグラフィーが高精度化するため、キャパシタの容量比が正確になる利点もある。
CMOSプロセスの微細化で生じる問題点を回避して利点を享受するために、RF回路に離散時間信号処理の概念を取り入れた新しい技術が、デジタルRF技術である。そして、デジタルRF技術分野の主要な回路として、チャージドメインフィルタ(Charge Domain Filter)がある。チャージドメインフィルタは、トランスコンダクタンスアンプとスイッチとキャパシタから構成されるフィルタ回路である。チャージドメインフィルタは、クロックに同期して電荷の蓄積と放出を行うことでアナログ信号のサンプリングを行い、離散時間信号処理によるフィルタリングやデシメーションなどを行う回路である。
チャージドメインフィルタの従来例として、非特許文献1で示されるような、チャージドメイン2次IIR−LPF(Infinite Impulse Response Low Pass Filter)がある。非特許文献1で示された、チャージドメイン2次IIR LPFは、簡単なチャージドメイン回路で実現できるという利点がある。
S. Manetti and A. Liberatore,"Switched-capacitor lowpass filter without active components,"Electron. Lett.,1980, 16, pp. 883-885 A. Yoshizawa and S.Iida, "AGain-Boosted Discrete-Time Charge-Domain FIR LPF with Double-Complementary MOSParametric Amplifiers," Proc. IEEE Int. Solid State Circuits Conf. Dig. Tech.Papers, Feb. 2008
しかし、非特許文献1で示されている従来のチャージドメイン2次IIR−LPFには、トランスコンダクタンスアンプ以外の素子は全てパッシブ素子で構成されているので、ゲインが低いという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、チャージドメイン2次IIR−LPFの周波数特性におけるゲインを向上させることが可能な、新規かつ改良されたフィルタ回路および通信装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、入力端から出力端へ切り替わる場合には極性を維持し、出力端から入力端へ切り替わる場合には極性が反転するフライングキャパシタと、フライングキャパシタの入力端にフライングキャパシタと並列に設けられる第1のキャパシタと、フライングキャパシタの出力端にフライングキャパシタと並列に設けられる第2のキャパシタと、を備え、フライングキャパシタは、入力端から出力端へ切り替わる場合には容量が小さくなり、出力端から入力端へ切り替わる場合には容量が大きくなる可変容量素子を含む、フィルタ回路が提供される。
かかる構成によれば、フライングキャパシタは入力端から出力端へ切り替わる場合には極性を維持し、出力端から入力端へ切り替わる場合には極性が反転し、第1のキャパシタはフライングキャパシタの入力端にフライングキャパシタと並列に設けられ、第2のキャパシタはフライングキャパシタの出力端にフライングキャパシタと並列に設けられる。そして、フライングキャパシタに設けられる可変容量素子は、入力端から出力端へ切り替わる場合には容量が小さくなり、出力端から入力端へ切り替わる場合には容量が大きくなる。その結果、フライングキャパシタに設けられる可変容量素子により、チャージドメイン2次IIR−LPFの周波数特性におけるゲインを向上させることができる。
第1のキャパシタおよび第2のキャパシタは、異なる容量を有するものであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記フィルタ回路を備える、通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、入力端と接続される場合には出力端と接続される場合と比べて容量が大きく、出力端と接続される場合には入力端と接続される場合と比べて容量が小さく変化する、少なくとも1つの可変容量回路と、可変容量回路の入力端に可変容量回路と並列に設けられる第1のキャパシタと、可変容量回路の出力端に可変容量回路と並列に設けられる第2のキャパシタと、を備える、フィルタ回路が提供される。
かかる構成によれば、可変容量回路は入力端から出力端へ切り替わる場合には極性を維持し、出力端から入力端へ切り替わる場合には極性が反転し、第1のキャパシタは可変容量回路の入力端に可変容量回路並列に設けられ、第2のキャパシタは可変容量回路の出力端に可変容量回路と並列に設けられる。その結果、可変容量回路によりチャージドメイン2次IIR−LPFの周波数特性におけるゲインを向上させることができる。
第1のキャパシタおよび第2のキャパシタは、異なる容量を有するものであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記フィルタ回路を備える、通信装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、チャージドメイン2次IIR−LPFの周波数特性におけるゲインを向上させることが可能な、新規かつ改良されたフィルタ回路および通信装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序に従って本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<1.従来のチャージドメイン2次IIR−LPF>
[1−1.従来のチャージドメイン2次IIR−LPFの構成]
[1−2.従来のチャージドメイン2次IIR−LPFの問題点]
<2.本発明の一実施形態にかかるLPF>
[2−1.本発明の一実施形態にかかるLPFの構成]
[2−2.本発明の一実施形態にかかるLPFの伝達関数]
[2−3.本発明の一実施形態にかかるLPFの周波数特性]
[2−4.本発明の一実施形態にかかるLPFの回路構成例]
<3.本発明の一実施形態にかかるLPFを備えた通信装置>
<4.まとめ>
<1.従来のチャージドメイン2次IIR−LPF>
まず、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する前に、従来のチャージドメインフィルタの説明およびその問題点について説明する。
[1−1.従来のチャージドメイン2次IIR−LPFの構成]
図10は、非特許文献1で開示された、従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10の構成について示す説明図である。以下、図10を用いて従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10の構成について説明する。
図10に示したように、従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10は、電源11と、トランスコンダクタンスアンプgmと、キャパシタCh1、Ch2、Cr1、Cr2と、を含んで構成される。
電源11は交流電源であり、入力電圧信号Vinを出力する。トランスコンダクタンスアンプgmは、電圧信号を電流信号に変換して出力するトランスコンダクタンスアンプであり、図10のA点に、電源11からの入力電圧信号Vinに比例した振幅の電流を出力し、キャパシタCh1を充電する。
キャパシタCr1、Cr2は、LPF10に入力されるクロックに同期して、A点側とB点側とを交互に移動するように構成されている。キャパシタCr1、Cr2がA点側とB点側とを交互に移動することで、キャパシタCh1とキャパシタCh2との間で電荷の授受を行うことができる。その結果、キャパシタCh2が充電され、図10のB点に電圧が生じて、出力電圧信号Voutを出力することができる。
ここで、キャパシタCr1、Cr2の移動の規則性について図11を用いて説明する。キャパシタCr1、Cr2は、図10のA点側からB点側に移動する場合には同じ極性で平行移動する。一方、図10のB点側からA点側に移動する場合には、キャパシタCr1、Cr2は極性を反転させて移動する。図11はキャパシタCr1、Cr2の移動の様子を示したものであり、キャパシタCr1、Cr2には、それぞれ極性を示す正負の符号を付している。図11の(1)を説明の便宜上、第1の状態と称する。第1の状態では、キャパシタCr1は図10のA側、キャパシタCr2は図10のB側に、それぞれ正極性で位置していることを表している。
続く図11の(2)を説明の便宜上、第2の状態と称する。第2の状態では、キャパシタCr1は図10のB側が正極性となるように移動しているが、キャパシタCr2は図10のA側が負極性となるように、すなわち極性が反転するように移動している。
続く図11の(3)を説明の便宜上、第3の状態と称する。第3の状態では、第2の状態で極性が反転したキャパシタCr2は図10のB側が負極性となるように移動しているが、キャパシタCr1は図10のA側が負極性となるように、すなわち極性が反転するように移動している。
続く図11の(4)を説明の便宜上、第4の状態と称する。第4の状態では、第3の状態で極性が反転したキャパシタCr1は図10のB側が負極性となるように移動しているが、キャパシタCr2は図10のA側が正極性となるように、すなわち極性が反転するように移動している。
そして、第4の状態の次の状態では、キャパシタCr2は図10のB側が正極性となるように、キャパシタCr1は図10のA側が正極性となるように、すなわち極性が反転するように移動している。これは第1の状態と同じ状態である。このように、第1の状態から第4の状態をクロックに同期しながら繰り返すことでキャパシタCh1とキャパシタCh2との間で電荷の授受を行うことができる。
ここで、図10のA点側とB点側にそれぞれ蓄積される電荷に関する差分方程式を立て、これをz変換して解いて電荷の伝達関数を求める。次に、トランスコンダクタンスアンプのgmとB点側のキャパシタ容量、さらにクロックによるサンプリングが矩形の時間窓で行われることを考慮して、図10に示したLPF10における電圧の伝達関数を求める。
非特許文献1によれば、キャパシタCh1、Ch2の容量はそれぞれ等しく、またキャパシタCr1、Cr2の容量もそれぞれ等しく、さらにキャパシタCh1、Ch2の容量は、キャパシタCr1、Cr2の容量の(N−1)倍であるとしている。この条件から、まずLPF10の電荷の伝達関数を求めると下記の数式1の通りとなる。
Figure 2010148044
・・・(数式1)
1クロックの時間をTsとして、上記数式1からLPF10における電圧の伝達関数を求めると、下記の数式2の通りとなる。
Figure 2010148044
・・・(数式2)
ここで数式2について説明する。数式2の右辺第1項は、数式1に示した電荷の伝達関数のzにexp(j・2π・f・Ts)を代入したものである。また数式2の右辺第2項の分子はトランスコンダクタンスアンプgmのトランスコンダクタンスgmとサンプリング時間Tsを掛けることで、入力電圧VINを1サンプルあたりの入力電荷Qに変換するものである。また数式2の右辺第2項の分母はキャパシタCh2の容量Chと、キャパシタCh1、Cr2の容量Crとの和である。よって、数式2の右辺第2項は、出力電荷Qを、キャパシタCh2の容量ChとキャパシタCh1、Cr2の容量Crとの和で割って出力電圧VOUTに変換するものである。そして数式2の右辺第3項は、サンプリングが矩形の時間窓で行われるために生じたsinc関数の周波数特性を現しているものである。
ここで、図10に示したLPF10において、N=20、Ts=1.0[ns]、gm=1.0[mS]、Ch=3.8[pF]、Cr=0.2[pF]として、上記数式2から周波数特性を求める。図12は、上記の条件で求めたLPF10の周波数特性をグラフで示す説明図である。図12に示したように、上記条件におけるLPF10の周波数特性は、低域は10[MHz]程度まで平坦で約8.0[dB]のゲインがあり、カットオフ周波数は11.5[MHz]程度である。また、LPF10の周波数特性は高域では−40[dB/dec]の傾きで減衰する2次のLPF特性になっていることが確認できる。
図13は、図10に示したLPF10の実際の回路構成を示す説明図であり、図14は、図13に示したLPF10に入力されるクロックの波形を示す説明図である。図13に示した回路構成は、図10に示した構成からキャパシタ部分のみを抜き出して図示したものである。図14の各クロックは、図13に示した各スイッチに対応するものであり、図13の各スイッチは図14に示すクロックがHiレベルのときにオンになり、Lowレベルのときにオフになる。
図13に示したLPF10の動作について説明する。クロックS1、クロックS1,S2およびクロックS1,S4がHiレベルの状態になると、図13のスイッチS1、スイッチS1,2およびスイッチS1,4がオンになる。これらのスイッチがオンになると、キャパシタCh1に蓄積された電荷がキャパシタCr1に移動し、キャパシタCr2に蓄積された電荷がキャパシタCh2に移動する。
続いて、クロックS2、クロックS1,S2およびクロックS2,S3がHiレベルの状態になると、図13のスイッチS2、スイッチS1,2およびスイッチS2,3がオンになる。これらのスイッチがオンになると、キャパシタCr1に蓄積された電荷がキャパシタCh2に移動する。また、キャパシタCr2はGNDに接続される極が反転する。そして、キャパシタCh1に蓄積された電荷が、極が反転したキャパシタCr2に移動する。
続いて、クロックS3、クロックS2,S3およびクロックS3,S4がHiレベルの状態になると、図13のスイッチS3、スイッチS2,3およびスイッチS3,4がオンになる。これらのスイッチがオンになると、キャパシタCr2に蓄積された電荷がキャパシタCh2に移動する。また、キャパシタCr1は、GNDに接続される極が反転し、キャパシタCh1に蓄積された電荷がキャパシタCr1に移動する。
続いて、クロックS4、クロックS3,S4およびクロックS1,S4がHiレベルの状態になると、図13のスイッチS4、スイッチS3,4およびスイッチS1,4がオンになる。これらのスイッチがオンになると、キャパシタCr1に蓄積された電荷がキャパシタCh2に移動する。また、キャパシタCr2は、GNDに接続される極が反転し、キャパシタCh1に蓄積された電荷がキャパシタCr2に移動する。
このようにクロックのHi・Lowレベルの切り替えに応じてスイッチのオン・オフを繰り返すことで、キャパシタCh1に蓄積された電荷がキャパシタCr1、Cr2を介してキャパシタCh2に移動する。結果として、LPF10は図13に示したような周波数通過特性を有するLPFとして動作する。図13に示したように、キャパシタCr1、Cr2の両端の極性を切り替えて移動する動作のことを、一般にフライングキャパシタ(Flying Capacitor)方式と呼ぶ。
[1−2.従来のチャージドメイン2次IIR−LPFの問題点]
このように、非特許文献1で開示された、従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10は、簡単なチャージドメイン回路で2次IIR−LPFが実現できるという利点がある。しかしながら、上述したように、非特許文献1で開示された従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10は、トランスコンダクタンスアンプ以外の素子は全てパッシブ素子で構成されているので、ゲインが低いという問題があった。また、従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10は回路が単相で構成されているため、IC内に用いるとコモンモードノイズに弱いという問題があった。また、従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10は、フライングキャパシタ方式と呼ばれる方式を用いているため、スイッチの数が多くなってしまい、またスイッチのオン・オフに用いるクロックの数も増えてしまうという問題があった。さらに、非特許文献1には、電荷の授受に用いられる1組のキャパシタCh1、Ch2の容量が異なる場合の伝達関数が示されていないため、実装上の自由度が少ないという問題もあった。
そこで本発明では、チャージドメイン2次IIR−LPFの周波数特性を損なうことなく、上記問題点を改善したフィルタ回路を提供することを目的とする。以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<2.本発明の一実施形態にかかるLPF>
[2−1.本発明の一実施形態にかかるLPFの構成]
図1は、本発明の一実施形態にかかるチャージドメイン2次IIR−LPF100の構成について示す説明図である。以下、図1を用いて本発明の一実施形態にかかるチャージドメイン2次IIR−LPF100(以下、単に「LPF100」とも称する)の構成について説明する。
図1に示したように、本発明の一実施形態にかかるLPF100は、電源101と、トランスコンダクタンスアンプgmと、キャパシタCh1、Ch2、Cra、Crbと、を含んで構成される。
電源101は交流電源であり、入力電圧信号Vinを出力する。トランスコンダクタンスアンプgmは、電圧信号を電流信号に変換して出力するトランスコンダクタンスアンプであり、図1のA点に、電源101からの入力電圧信号Vinに比例した振幅の電流を出力し、キャパシタCh1を充電する。
キャパシタCra、Crbは、LPF100に入力されるクロックに同期して、A点側とB点側とを交互に移動するように構成されている。キャパシタCra、CrbがA点側とB点側とを交互に移動することで、キャパシタCh1とキャパシタCh2との間で電荷の授受を行うことができる。その結果、キャパシタCh2が充電され、図1のB点に電圧が生じて、出力電圧信号Voutを出力することができる。
ここで、キャパシタCra、Crbの移動の規則性について説明する。キャパシタCr1、Craは、図1のA点側からB点側に移動する場合には同じ極性で平行移動する。一方図1のB点側からA点側に移動する場合には、キャパシタCra、Crbは極性を反転させて移動する。
そして、キャパシタCra、Crbは、容量を変化させることができる可変容量素子である。キャパシタCra、Crbは、図1のA点側からB点側に移動する場合には容量が1/kになって移動し、図1のB点側からA点側に移動する場合には、極性が反転した上で容量がk倍になって移動する。図10に示した従来のLPF10と大きく違う点である。以下の説明では、キャパシタCra、Crbは、図1のA点側の容量をCr、B点側の容量をCr/kとして説明する。
[2−2.本発明の一実施形態にかかるLPFの伝達関数]
以上、図1を用いて本発明の一実施形態にかかるチャージドメイン2次IIR−LPF100の構成について説明した。次に、図1に示したLPF100の伝達関数を、従来のLPF10の伝達関数と同様に求める。従来のLPF10では、解析を容易にするためにキャパシタCh1、Ch2の容量は等しいものとしていたが、これはICとして実装する場合には回路レイアウトなどの制約条件となる。従って、より汎用性を高めるために制約条件を緩和し、キャパシタCh1、Ch2の容量が異なる場合について、図1に示したLPF100の伝達関数を求めることにする。
まず、図1のA点およびB点の電荷について差分方程式を立てると、下記の数式3および数式4の通りとなる。
Figure 2010148044
・・・(数式3)
Figure 2010148044
・・・(数式4)
上記数式3、数式4をz変換すると、それぞれ下記の数式5、数式6の通りとなる。
Figure 2010148044
・・・(数式5)
Figure 2010148044
・・・(数式6)
この数式5、数式6から、図1に示したLPF100の電荷についての伝達関数を求めると、下記の数式7の通りとなる。
Figure 2010148044
・・・(数式7)
この数式7を、双一次変換を用いてz空間からs空間への近似写像を行い、フィルタのωとQとをそれぞれ求めると、下記の数式8、数式9の通りとなる。
Figure 2010148044
・・・(数式8)
Figure 2010148044
・・・(数式9)
トランスコンダクタンスアンプのgmと、図1のB点側のキャパシタ容量と、サンプリングが矩形の時間窓で行われることとを考慮して、LPF100の電荷についての伝達関数を電圧についての伝達関数に変換すると、下記の数式10の通りとなる。
Figure 2010148044
・・・(数式10)
ここで、キャパシタCh1、Ch2と、キャパシタCra、Crbとの容量比は図1でも示したように下記の数式11、12の関係になる。
Figure 2010148044
・・・(数式11)
Figure 2010148044
・・・(数式12)
[2−3.本発明の一実施形態にかかるLPFの周波数特性]
ここで、従来のLPF10の説明と条件を合わせるために、図1のLPF100について、M=N=20、Ts=1.0[ns]、gm=1.0[mS]、Ch1=3.8[pF]、Cr=0.2[pF]、k=4とする。k=4とすることで、キャパシタCra、Crbは、図1のA点側からB点側に移動する場合には容量が1/4となる。従って、キャパシタCr2の容量は、図10のLPF10のキャパシタCr2の容量の1/4(=0.95[pF])となる。上記数式10から。LPF100の周波数特性を求めると、図2に示した通りとなる。
図2に示したように、上記条件下におけるLPF100の周波数特性は、低域は10[MHz]程度まで平坦で、カットオフ周波数は11.5[MHz]程度であり、高域では−40[dB/dec]の傾きで減衰する2次のLPF特性を有することが分かる。図2に示した周波数特性は、図12に示した従来のLPF10の周波数特性と同じような形であるが、従来のLPF10の周波数特性に比べて平坦な部分のゲインが20.0[dB]に増加していることが確認できる。
本実施形態にかかるLPF100が安定性に問題が無いことを示す。図3は、上位数式7で示したLPF100の電荷の伝達関数と等価な2次IIR−LPFのデジタルフィルタの構成について示す説明図である。図3のTsは1クロック時間の遅延、a1、b1、b2は下記数式13〜数式15に示すゲイン要素である。数式13で示したa1は、数式7の分子にあるz−1の係数に、数式14で示したb1及び数式15で示したb2は、分母にあるz−1の係数とz−2の係数に、それぞれ−1を掛けたものである。
Figure 2010148044
・・・(数式13)
Figure 2010148044
・・・(数式14)
Figure 2010148044
・・・(数式15)
図3に示したデジタルフィルタにおいて、N=M=20とした場合のインパルス応答を図4に示す。図4では、横軸はクロック周期Tsを基準とする時間であり、縦軸にはインパルス応答の強度を示している。図4に示したように、図3に示したデジタルフィルタはインパルス応答が発散しておらず、安定性が確認できる。この図3に示したデジタルフィルタは、極が複素根の範囲で用いるので、数式14で示したb1および数式15で示したb2から、下記数式16、17で判定することができる。
Figure 2010148044
・・・(数式16)
Figure 2010148044
・・・(数式17)
[2−4.本発明の一実施形態にかかるLPFの回路構成例]
図5は、図1に示したLPF100のA点とB点との間を、フライングキャパシタ方式の代わりに可変容量回路を用いた差動構成にしたものの回路構成について示す説明図である。また図6は、図5に示した回路に入力されるクロックの波形について示す説明図である。図6の各クロックは、図5に示した各スイッチに対応するものであり、図5の各スイッチは図6に示すクロックS1、S2、S3、S4がHiレベルのときにオンになり、Lowレベルのときにオフになる。また、可変容量回路Cr1、Cr2は、クロックS1,3およびクロックS2,4のクロックがHiレベルの場合に容量がLowレベルのk倍になり、Lowレベルの場合に容量がHiレベルのときの1/k倍になる。
図5に示した、可変容量回路を用いた差動構成の動作について説明する。図7は、図5に示した回路の動作概念を示す説明図である。図7に示したように、キャパシタCrがB点側からA点側に戻る場合に、フライングキャパシタ方式のように極性を反転させるかわりに正相と逆相の間にキャパシタCrを移動させることで実現した。
図8は、図5に示した可変容量回路Cr1、Cr2の回路構成の一例について示す説明図である。図8の左端側から右側の容量を測定すると、スイッチSW1とSW2がそれぞれa点側に位置する場合に容量が大きくなる。逆に、スイッチSW1とSW2がそれぞれb点側に位置する場合には容量が小さくなる。なお、図8に示した可変容量回路の動作および容量の変化については、非特許文献2や、特開2008−99224号公報に詳細に記載されている。
<3.本発明の一実施形態にかかるLPFを備えた通信装置>
次に、本発明の一実施形態にかかるLPFを備えた通信装置の構成について説明する。図9は、本発明の一実施形態にかかるLPFを備えた通信装置300の構成に付いて示す説明図である。
図9に示したように、本発明の一実施形態にかかるLPFを備えた通信装置300は、データ生成部310と、信号処理回路320と、周波数変換器330と、ローカル信号発生器340と、電力増幅器350と、帯域制限用フィルタ360と、アンテナ370と、を含んで構成される。
通信装置300から送信すべきデータはデータ生成部310で生成され、信号処理回路320に入力される。信号処理回路320では、D/A変換、符号化及び変調などの処理が施されることにより、ベースバンドまたはIF(Intermediate Frequency;中間周波数)帯の送信信号が生成される。信号処理回路320からの送信信号は周波数変換器(ミキサ)330に入力され、ローカル信号発生器340からのローカル信号と乗算される。送信信号がローカル信号と乗算されることによって、送信信号はRF(Radio Frequency;高周波)帯の信号に周波数変換、すなわちアップコンバートされる。
周波数変換器330でアップコンバートされて得られるRF信号は、電力増幅器350によって増幅された後、帯域制限用フィルタ360に入力される。そしてRF信号は、帯域制限用フィルタ360で帯域制限を受けて不要な周波数成分が除去された後、アンテナ370に供給される。ここで、帯域制限用フィルタ360に、これまでに説明した種々のチャージドメイン2次IIR−LPF回路を用いることができる。
<4.まとめ>
以上説明したように本発明の一実施形態によれば、従来のチャージドメイン2次IIR−LPFと同じような周波数特性を有しながら、従来のチャージドメイン2次IIR−LPFに比べて高いゲインを得ることができる。また、従来のチャージドメイン2次IIR−LPFに比べて出力側のキャパシタCh2の容量を小さくできるので、実装面積が小さくなり、コスト削減に繋がるという効果が生じる。
また、図5に示したように、従来のチャージドメイン2次IIR−LPFで用いていたフライングキャパシタ方式の代わりに、可変容量回路を用いた差動構成で実現することができる。可変容量回路を用いた差動構成とすることで、IC内でのコモンモードノイズ耐性が向上する。図5に示した構成は、キャパシタの極性を反転させる代わりに逆相側のキャパシタと入れ替えるようにしたことで、従来のチャージドメイン2次IIR−LPFと比較して動作に必要なスイッチ及びクロックの数を削減することができる。
また、本発明の一実施形態によれば、入力側のキャパシタCh1と、出力側のキャパシタCh2の容量とを、それぞれ独立に設定することが出来る。従って、本発明の一実施形態にかかるLPF100は、従来のLPF10よりも回路設計の自由度が向上する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、フィルタ回路および通信装置に適用可能であり、特にフライングキャパシタを用いたフィルタ回路およびフライングキャパシタを用いたフィルタ回路を備えた通信装置、並びにフライングキャパシタの替わりに可変容量回路を用いたフィルタ回路および可変容量回路を用いたフィルタ回路を備える通信装置に適用可能である。
本発明の一実施形態にかかるチャージドメイン2次IIR−LPF100の構成について示す説明図である。 LPF100の周波数特性について示す説明図である。 LPF100の電荷の伝達関数と等価な2次IIR−LPFのデジタルフィルタの構成について示す説明図である。 図3のデジタルフィルタのインパルス応答の様子についてしめす説明図である。 フライングキャパシタ方式の代わりに可変容量回路を用いた差動構成にしたものの回路構成について示す説明図である。 図5に示した回路に入力されるクロックの波形について示す説明図である。 図5に示した回路の動作概念を示す説明図である。 図5に示したキャパシタCr1、Cr2の回路構成の一例について示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかるLPFを備えた通信装置300の構成に付いて示す説明図である。 従来のチャージドメイン2次IIR−LPF10の構成について示す説明図である。 図10に示したキャパシタCr1、Cr2の移動の規則性について示す説明図である。 LPF10の周波数特性をグラフで示す説明図である。 図10に示したLPF10の実際の回路構成を示す説明図である。 図13に示したLPF10に入力されるクロックの波形を示す説明図である。
符号の説明
10、100 LPF
11、101 電源
gm トランスコンダクタンスアンプ
300 通信装置
310 データ生成部
320 信号処理回路
330 周波数変換器
340 ローカル信号発生器
350 電力増幅器
360 帯域制限用フィルタ
370 アンテナ

Claims (6)

  1. 入力端から出力端へ切り替わる場合には極性を維持し、出力端から入力端へ切り替わる場合には極性が反転するフライングキャパシタと、
    前記フライングキャパシタの入力端に前記フライングキャパシタと並列に設けられる第1のキャパシタと、
    前記フライングキャパシタの出力端に前記フライングキャパシタと並列に設けられる第2のキャパシタと、
    を備え、
    前記フライングキャパシタは、前記入力端から前記出力端へ切り替わる場合には容量が小さくなり、前記出力端から前記入力端へ切り替わる場合には容量が大きくなる可変容量素子を含む、フィルタ回路。
  2. 前記第1のキャパシタおよび前記第2のキャパシタは異なる容量を有する、請求項1に記載のフィルタ回路。
  3. 請求項1に記載のフィルタ回路を備える、通信装置。
  4. 入力端と接続される場合には出力端と接続される場合と比べて容量が大きく、出力端と接続される場合には入力端と接続される場合と比べて容量が小さく変化する、少なくとも1つの可変容量回路と、
    前記可変容量回路の入力端に前記可変容量回路と並列に設けられる第1のキャパシタと、
    前記可変容量回路の出力端に前記可変容量回路と並列に設けられる第2のキャパシタと、
    を備える、フィルタ回路。
  5. 前記第1のキャパシタおよび前記第2のキャパシタは異なる容量を有する、請求項4に記載のフィルタ回路。
  6. 請求項4に記載のフィルタ回路を備える、通信装置。
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