JP2010146957A - Sample holder - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、集束イオンビーム加工装置と透過型電子顕微鏡に用いる共用試料ホルダーに関する。 The present invention relates to a common sample holder used for a focused ion beam processing apparatus and a transmission electron microscope.
透過型電子顕微鏡(以下、TEMと略す。)観察に用いる薄膜試料の作製方法として、集束イオンビーム加工装置(以下、FIBと略す。)を利用した方法が広く用いられている。特に、特許文献1〜3に記載されているように、大きな試料から数μm〜数十μm程度の微細な部分を摘出し、専用の試料台に接着後、摘出した試料片を薄膜化する方法(以下、マイクロサンプリング法と称す。)は、観察したい部分を狙って薄膜試料にすることが可能であり、現在広く用いられている。
As a method for manufacturing a thin film sample used for transmission electron microscope (hereinafter abbreviated as TEM) observation, a method using a focused ion beam processing apparatus (hereinafter abbreviated as FIB) is widely used. In particular, as described in
FIBにより加工した試料は、加工終了後、TEMで観察するために、TEM内に挿入される。FIBとTEMで別の試料ホルダーを使うと、FIB用の試料ホルダーからTEM用の試料ホルダーに試料を移し替える必要があり、試料が非常に小さく壊れ易いために、この移し替え作業中に試料を破損する恐れがある。したがって、FIBで試料を加工する際に用いる試料ホルダーと、TEMでの観察に用いる試料ホルダーは、同一である方が望ましく、そのような共用ホルダーが広く用いられている。 The sample processed by FIB is inserted into the TEM for observation with the TEM after the processing is completed. If different sample holders are used for FIB and TEM, it is necessary to transfer the sample from the FIB sample holder to the TEM sample holder, and the sample is very small and easily broken. There is a risk of damage. Therefore, it is desirable that the sample holder used when processing the sample with FIB and the sample holder used for observation with TEM are the same, and such a shared holder is widely used.
FIBで作製した試料には、集束イオンビームの入射方向と平行な筋状の表面凹凸が付くことが多い(例えば特許文献1、2を参照)。このような筋状の表面凹凸は、TEMによる組織観察時に邪魔になるため、できる限り低減することが望ましい。筋状の表面凹凸を低減するために最も有効な方法は、ある方向から試料を加工した後、最初の加工方向と直交する方向から加工することである(図1を参照)。さらには、最初の加工方向とそれに直交する方向だけでなく、多方向から加工することで、試料の表面凹凸はさらに低減する。また、1方向からのみ加工した場合、集束イオンビーム源に近い試料部分と、遠い試料部分で、試料厚みが異なる。このような試料厚みの違いを低減するためには、ある方向から試料を加工した後、最初の加工方向とのなす角が180°の方向から加工すると良い(図1を参照)。したがって、FIBにおける試料加工では、できるだけ広い角度範囲で加工できることが望ましい。
Samples produced by FIB often have streaky surface irregularities parallel to the incident direction of the focused ion beam (see, for example,
しかしながら、現在、広く用いられているFIB用の試料ホルダーでは、加工方向を変えるためには、試料を一度試料ホルダーから取り外し、角度を変えて、再度取り付けなければならず、作業効率が悪い上、試料を破損することが多い。 However, in the currently used FIB sample holder, in order to change the processing direction, the sample must be once removed from the sample holder, changed in angle, and reattached. The sample is often damaged.
試料を取り外すことなく、多方向からの加工を可能にした方法の一例として、特許文献2のFIB用試料ホルダーや、特許文献3に提案された試料リテイナーがある。しかしながら、特許文献2に提案されている試料ホルダーは、FIB専用の試料ホルダーであり、TEM用試料ホルダーではない。実際の試料作製及び観察の過程では、FIB加工後、TEM観察し、再度FIB加工し、TEM観察すると言う過程を何度も繰り返すことが多く、その度にFIB試料ホルダーから試料を取り外し、TEM用試料ホルダーに試料を移す作業を必要とする前記FIB用試料ホルダーは、作業効率の点で好ましくない上、試料を移す際に、ハンドリングミスにより試料を破損する確率が高い。
As an example of a method that enables processing from multiple directions without removing the sample, there is a FIB sample holder of
特許文献3の試料リテイナーは、FIB用の試料ホルダー又はTEM用の試料ホルダーの先端に取り付けて使用するため、FIB加工後TEM観察する際、及び、TEM観察後、再度FIB加工する際、試料リテイナーを取り外して、付け替える作業を必要とするため、やはり作業効率の点で好ましくない。さらには、加工方向は0〜90°の範囲でしか変化させることができないため、厚さが均一な試料を作製することは難しい。
The sample retainer of
そこで、本発明は、FIBによりTEM観察に用いる試料を作製するに当たり、試料を取り外すことなく、0〜180°の角度範囲の多方向からの加工を可能にする、FIBとTEMの共用試料ホルダーを提供することを目的とする。 Therefore, the present invention provides a common sample holder for FIB and TEM that enables processing from multiple directions in an angle range of 0 to 180 ° without removing the sample when preparing a sample to be used for TEM observation by FIB. The purpose is to provide.
本発明の主旨とするところは、以下の通りである。
(1) 集束イオンビーム(FIB)加工装置と透過型電子顕微鏡(TEM)の試料ホルダーとして共用できる試料ホルダーであって、試料ホルダー本体と、回転操作のための突起を有する円弧状回転台と、試料を搭載する試料台であって前記回転台の突起に嵌合するための穴を有する試料台と、前記試料ホルダー本体に装着された前記試料台を当該試料台の上から押さえる試料台押さえ手段と、前記試料台が前記円弧状回転台に連動して回転可能なように前記試料台押さえ手段を試料ホルダーに固定する固定手段と、を少なくとも有すると共に、試料ホルダー本体に、FIBが入射する側の一部に形成されたFIB加工用の切り欠き部と、TEM観察用の電子線通過穴と、該通過穴に沿った円弧状の溝と、が前記円弧状回転台を嵌合可能に形成されており、試料台押さえ手段によって、前記試料ホルダーに前記試料台を固定することを特徴とする、試料ホルダー。
(2) 前記突起の直径が0.1〜1.0mmであり、突起の高さが0.3〜3mmである(1)に記載の試料ホルダー。
The gist of the present invention is as follows.
(1) A sample holder that can be used as a sample holder for a focused ion beam (FIB) processing apparatus and a transmission electron microscope (TEM), a sample holder main body, an arcuate turntable having a protrusion for rotating operation, A sample stage on which a sample is mounted and having a hole for fitting to a protrusion of the rotating table, and a sample stage pressing means for pressing the sample stage mounted on the sample holder body from above the sample stage And a fixing means for fixing the sample table pressing means to the sample holder so that the sample table can rotate in conjunction with the arcuate rotary table, and the side on which the FIB enters the sample holder main body A notch portion for FIB processing formed in a part of this, an electron beam passage hole for TEM observation, and an arcuate groove along the passage hole are formed so that the arcuate turntable can be fitted. A sample holder, characterized in that the sample table is fixed to the sample holder by a sample table pressing means.
(2) The sample holder according to (1), wherein the diameter of the protrusion is 0.1 to 1.0 mm and the height of the protrusion is 0.3 to 3 mm.
本発明の試料ホルダーを用いることで、TEM観察に用いる試料をFIBにより作製するに当たり、表面の筋状凹凸が少なく、厚さが均一な試料を効率良く作製することができる。また、試料の取り外し作業や移し替え作業が不要であることから、作業効率が高く、しかも、試料の周囲に試料ホルダー本体が配置されているため、試料の破損を防止することができる。 By using the sample holder of the present invention, when a sample used for TEM observation is manufactured by FIB, a sample with less surface streaks and a uniform thickness can be efficiently manufactured. In addition, since there is no need to remove or transfer the sample, the work efficiency is high, and the sample holder body is disposed around the sample, so that the sample can be prevented from being damaged.
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In addition, in this specification and drawing, about the component which has the substantially same function structure, duplication description is abbreviate | omitted by attaching | subjecting the same code | symbol.
図2は、本実施形態の試料ホルダーの先端部の一例を示す平面図である。材質は、通常のFIB用試料ホルダーと同様に、真鍮等で良い。図2に示すように、本実施形態において、試料ホルダーは、試料ホルダー本体1と、円弧状回転台2と、試料台16と、本実施形態の試料台押さえ手段の一例としての押さえ板20とを含む。通常のFIB用試料ホルダーと同様に、集束イオンビームが試料に入射できるように、試料ホルダ本体1の入射する側の一部が切り欠いてある。切り欠き部分の角度5は、60〜120°程度が良い。小さ過ぎる(60°未満)と、加工できる試料の領域が小さくなり過ぎる。逆に、大き過ぎる(120°超)と、試料ホルダーの強度が弱くなる。また、試料押さえ固定用ネジ穴9は、後述する押さえ板20をネジによって試料台に固定するための穴である。
FIG. 2 is a plan view showing an example of the tip portion of the sample holder of the present embodiment. The material may be brass or the like, similar to a normal FIB sample holder. As shown in FIG. 2, in this embodiment, the sample holder includes a sample holder
また、該切り欠き部の奥に、TEM観察時に電子線が通過できるように、電子線通過穴10が設けられている。そして、試料ホルダーの該電子線通過穴10周囲の少なくとも一部に円弧状の溝4が刻まれてあり、その溝に円弧状回転台2が嵌め込んである。円弧状回転台2は、溝4に沿って動かすことができる。円弧状回転台2には突起3が付いており、突起3に略扇型状の試料台16を嵌め込んで固定する(図4を参照)。
In addition, an electron
溝4の外周部の円弧の大きさは、試料台16の大きさによって決まる。試料台16の大きさは、半径が1mm未満だと取り扱いが難しい。逆に、半径が3mm超だと、通常の汎用TEMの試料室に試料ホルダーを挿入することが難しい。したがって、試料台16の大きさは、半径1〜3mmが望ましい。ここでいう、半径とは、円弧を円周の一部として含む円の半径をいい、例えば略扇形状の試料台16における半径Rは、図4に示す通りである。このような試料台16を嵌め込むのであるから、前記円弧の大きさも外側の弧の半径1〜3mmであることが望ましい。
The size of the arc on the outer periphery of the groove 4 is determined by the size of the sample table 16. The
円弧状の溝4の深さは、試料ホルダー本体1の厚さにもよるが、0.1〜2mm程度が望ましい。0.1mm未満だと円弧状回転台2を嵌め込んで固定することが難しく、2mm超だと試料ホルダー本体1の厚みが厚くなり過ぎ、TEM観察に支障をきたす可能性が高くなる。また、円弧状の溝4は、試料ホルダー本体1を貫通すると円弧状回転台2を乗せることが難しくなるので、試料ホルダー本体1を貫通しない深さとすることが好ましい。
The depth of the arc-shaped groove 4 is preferably about 0.1 to 2 mm, although it depends on the thickness of the
円弧状の溝4の幅8は、0.1〜2.0mm程度が望ましい。0.1mm未満だと取り扱いが難しく、円弧状回転台2を嵌め込んで固定することが難しくなる可能性が高い。2.0mm超だと、TEM観察時の電子線通過穴10が小さくなり、観察範囲が小さくなるため好ましくない。
The width 8 of the arcuate groove 4 is preferably about 0.1 to 2.0 mm. If it is less than 0.1 mm, handling is difficult, and there is a high possibility that it is difficult to fit and fix the
円弧状の溝4の内側の試料ホルダー部分6の幅は、0.1〜2.0mm程度が望ましい。0.1mm未満だと、試料ホルダーの強度が弱くなるため、好ましくない。2.0mm超だと、TEM観察時の電子線通過穴10が小さくなり、観察範囲が小さくなるため、好ましくない。
The width of the sample holder portion 6 inside the arc-shaped groove 4 is preferably about 0.1 to 2.0 mm. If it is less than 0.1 mm, the strength of the sample holder becomes weak, which is not preferable. If it exceeds 2.0 mm, the electron
図3に、円弧状回転台2の形状を示す。円弧状回転台2の頂角11の大きさは、90〜180°程度が望ましい。90°未満だと、円弧状回転台2の面積が小さくなり、試料台の装着及び固定が難しい。180°超だと、円弧状回転台2がイオンビームの経路に重なるため、試料の加工方向を180°変化させることができない。
FIG. 3 shows the shape of the
円弧状回転台2の厚み15は、厚過ぎると固定し難いため、溝4の深さと同じかそれ以下であることが望ましく、0.1〜2mmであれば良い。
Since the
円弧状回転台2に付いている突起3の高さ14は、0.3〜3mmが望ましい。0.3mm未満だと取り扱いが難しく、3mm超になるとTEMやFIBの試料室に挿入することが難しくなる可能性が高い。
The
突起3の直径は、0.1〜1.0mmが望ましい。0.1mm未満だと取り扱いが難しくなる可能性が高い。1.0mm超だと円弧状回転台2の幅よりも大きくなり過ぎるおそれがあり、円弧状回転台2を溝4に嵌め込むことができなくなる可能性がある。但し、突起の形状は、円柱状に限られず、例えば三角柱や四角柱のような多角柱、断面が楕円状、その他の形状のものなど、取り扱いが容易な形状であればよい。この場合、突起の断面の形状の大きさは、直径0.1〜1.0mmの円の内部の形状に収まる。
The diameter of the
図4に、本実施形態の試料ホルダーに試料台16を装着した状態を示す。試料ホルダーに装着された試料台16上であって、切り欠き部から照射したFIBと、TEM観察時の電子線とが照射可能な位置に、試料18は装着される。図5には、試料台16の上から押さえ板20を装着し、試料押さえ固定用ネジ穴19にネジ21を嵌合して固定した状態を示す。試料台16は、通常FIBで加工する際に用いる略半円状もしくは略扇型の金属板で良い。必要に応じて略半円状もしくは略扇型の一部に三角形状の部分が付いているものでも良い。試料台16の厚さは0.01〜0.2mmが望ましい。厚さが0.01mm未満だと、ピンセット等での取り扱いが難しい上、試料ホルダーの強度が弱くなり、曲がる恐れがある。試料台の厚さが0.2mm超だと、本発明の試料ホルダーにしっかりと固定することが難しくなる。
FIG. 4 shows a state in which the
本実施形態の試料ホルダーに装着するために、試料台16は、突起3を嵌め込む穴17を有することが必要である。穴17の直径は、例えば0.15〜1.1mm程度が好ましい。試料台16を本発明の試料ホルダーに装着するには、試料台の穴17を円弧状回転台2の突起3に嵌め込むようにして、試料台を置き、その上から押さえ板20を被せ、ネジ21で固定する。押さえ板20を試料に被せる際に、回転台の突起3が邪魔にならないように、押さえ板20には、試料ホルダーの円弧状の溝4と同じ曲率の円弧状の穴22があいている。
In order to attach to the sample holder of this embodiment, the
試料台16を回転させるには、ねじ21を一旦緩め、突起3をピンセット等で掴んで円弧状回転台2と一緒に回転させる。この方法では、試料押さえ板20は外す必要がなく、試料台16は円弧状回転台2に装着されたままで、試料台16を回転させることができるため、ハンドリングミスによる試料の破損を殆ど無くすことができる。
In order to rotate the
(実施例1)
表1に示す化学組成を有する鋼を作製し、幅3mm、長さ5mm、厚さ1mmに切り出して、FIB加工装置に挿入し、タングステン製の針を使って、マイクロサンプリング法により試料の一部を抽出した。抽出した試料は、タングステン製の針の先端に接着してある。抽出した試料の大きさは、幅5μm、長さ10μm、高さ15μmである。
Example 1
A steel having the chemical composition shown in Table 1 was prepared, cut into a width of 3 mm, a length of 5 mm, and a thickness of 1 mm, inserted into a FIB processing apparatus, and a part of the sample was obtained by microsampling using a tungsten needle. Extracted. The extracted sample is adhered to the tip of a tungsten needle. The extracted sample has a width of 5 μm, a length of 10 μm, and a height of 15 μm.
真鍮を加工して、図6に示す先端部を有する試料ホルダー、図7に示す円弧状回転台、及び、図8に示す押さえ板を作製した。さらに、Mo製の半円状試料台に穴を打ち抜き、図9に示す試料台を作製した。前記円弧状回転台を前記試料ホルダーの溝に嵌め込み、回転台の突起に前記試料台の穴を嵌め込むようにして、試料台を回転台の上に被せ、その上から押さえ板を被せて、ネジで固定した。このようにして、試料台を固定した試料ホルダーを、FIB加工装置内に挿入し、先に抽出しておいた試料を、試料台の上に載せ、タングステンの化学蒸着により固定した。抽出した試料を試料台の上に載せた状態を図10に示す。試料台に固定した試料を、図10に示した方向からのGaイオンビームで加工し、ビーム入射側の試料厚さを約0.1μmにした。この時、ビーム入射側と反対側の試料の厚さは約0.3μmであった(図11を参照)。次に、試料押さえのネジを緩め、円弧状回転台を180°回転させて、Gaイオンビームが試料の反対側から入射する状態にして、再度押さえ板をネジで固定し、反対側の試料厚みも0.1μmになるように加工した(図12を参照)。次いで、試料押さえのネジを再度緩め、円弧状回転台を90°回転させて、Gaイオンビームが、最初の加工方向と直行する方向から入射するようにし、Gaイオンビームで試料をさらに0.01μm程度薄くした。 Brass was processed to prepare a sample holder having a tip shown in FIG. 6, an arcuate turntable shown in FIG. 7, and a pressing plate shown in FIG. Furthermore, a hole was punched into a semicircular sample table made of Mo, and a sample table shown in FIG. 9 was produced. Fit the arc-shaped turntable into the groove of the sample holder, fit the hole of the sample table into the protrusion of the turntable, cover the sample table on the turntable, cover the pressing plate from above, and screw Fixed. In this way, the sample holder to which the sample stage was fixed was inserted into the FIB processing apparatus, and the previously extracted sample was placed on the sample stage and fixed by chemical vapor deposition of tungsten. FIG. 10 shows a state where the extracted sample is placed on the sample stage. The sample fixed on the sample stage was processed with a Ga ion beam from the direction shown in FIG. 10, and the sample thickness on the beam incident side was set to about 0.1 μm. At this time, the thickness of the sample on the side opposite to the beam incident side was about 0.3 μm (see FIG. 11). Next, loosen the sample holding screw, rotate the arcuate turntable 180 ° so that the Ga ion beam is incident from the opposite side of the sample, and fix the holding plate again with the screw. Was also processed to 0.1 μm (see FIG. 12). Next, the sample holding screw is loosened again, and the arcuate turntable is rotated 90 ° so that the Ga ion beam is incident from a direction perpendicular to the first processing direction, and the sample is further 0.01 μm with the Ga ion beam. Thinned about.
この方法で作製した試料をTEMで観察し、試料厚さ及び試料表面の筋状凹凸の有無を調べた。TEM観察は、FIB加工した試料を搭載した試料ホルダーをそのままTEMに装着して、実施した。観察に用いた加速電圧は200kVである。試料厚さは、電子線エネルギー損失分光法(以下、EELS)の弾性散乱強度Ieと非弾性散乱強度Inから、次式により求めた。
t=λ・ln{(Ie+In)/Ie}
但し、tは試料厚さ、λは材料中の電子線の有効平均自由工程である。λは、R.F. Egerton, Electron Energy Loss Spectroscopy in the Electron Microscope Second Edition、Plenum Publishing Corporation (1996年)に記載の値(0.074μm)を用いて計算した。試料厚さの測定は、図13のa、b、c、dに示すように、試料の4箇所で行った。結果を表2に示す。
The sample produced by this method was observed with a TEM to examine the sample thickness and the presence or absence of streak irregularities on the sample surface. The TEM observation was performed with the sample holder on which the FIB processed sample was mounted mounted on the TEM as it was. The acceleration voltage used for the observation is 200 kV. The sample thickness was determined by the following equation from the elastic scattering intensity Ie and the inelastic scattering intensity In of electron beam energy loss spectroscopy (hereinafter referred to as EELS).
t = λ · ln {(Ie + In) / Ie}
Where t is the sample thickness and λ is the effective mean free path of the electron beam in the material. λ is R.I. F. Egerton, Electron Energy Loss Spectroscopic in the Electron Microscope Second Edition, calculated using the value (0.074 μm) described in Plenum Publishing Corporation (1996). The sample thickness was measured at four locations on the sample as shown in a, b, c, and d of FIG. The results are shown in Table 2.
比較例として、市販のFIB用試料ホルダーを用いて、1方向からの加工により作製した試料をTEM観察した結果を表2に示す。用いた試料ホルダーの概略図を図14に示す。図15に示した半円状の試料台を試料搭載部23に乗せ、その上から試料押さえ板26を被せ、バネ25で押さえ板を固定し、試料にFIB加工を施した。試料搭載部23は、段差24を有する。
As a comparative example, Table 2 shows the result of TEM observation of a sample prepared by processing from one direction using a commercially available FIB sample holder. A schematic view of the sample holder used is shown in FIG. The semicircular sample stage shown in FIG. 15 was placed on the
次に、図6〜8に示した本発明の試料ホルダーを用いて、円弧状回転台ごと試料を回転させた場合の、ハンドリングミスによる試料破損確率を調べた。調査は90°の回転を50回、180°の回転を50回行って、確率を計算した。結果を表3に示す。本発明の試料ホルダーを使うと、ハンドリングミスによる試料破損は皆無である。一方、図14に示した市販のFIB用試料ホルダーを用いた場合、試料の加工方向を変えるためには、一旦試料台を試料ホルダーから外し、試料台の方向を変更して再度装着することになる。図14に示した試料ホルダーでは、バネ25及び試料押さえ板26を外し、試料台を試料ホルダーから外し、試料台の方向を任意の方向に変更して再度試料ホルダーに装着する。このようにして、試料台の方向を、90°及び180°変更した場合の試料破損確率を調査した。その結果を表3に比較例として示す。本発明の試料ホルダーを使うと、ハンドリングミスによる試料破損は皆無であったのに対し、市販のFIB用試料ホルダーで試料台を回転させた場合、約39%の確率で試料が破損した。
Next, using the sample holder of the present invention shown in FIGS. 6 to 8, the sample breakage probability due to a handling mistake when the sample was rotated together with the arcuate turntable was examined. In the investigation, 90 ° rotation was performed 50 times and 180 ° rotation was performed 50 times, and the probability was calculated. The results are shown in Table 3. When the sample holder of the present invention is used, there is no sample damage due to handling mistakes. On the other hand, when the commercially available FIB sample holder shown in FIG. 14 is used, in order to change the processing direction of the sample, the sample stage is once removed from the sample holder, the direction of the sample stage is changed, and the sample holder is mounted again. Become. In the sample holder shown in FIG. 14, the
(実施例2)
試料ホルダー先端部、及び円弧状回転台の形状を様々に変えて、実施例1と同様の試料作製を行った。TEMで試料厚さ及び試料表面の筋状凹凸の有無及び試料台回転時のハンドリングミスによる試料破損確率を調べた。試料破損確立の調査は、前記実施例1と全く同じ方法で行った。結果を表4に示す。試料厚さの均一性は、最も厚い試料部分と、最も薄い試料部分の試料厚さの差が0.1μm以下であるかどうかで判断した。本発明の条件範囲内において、試料厚さはほぼ均一であり、筋状表面凹凸による試料破損は皆無であった。また、本発明を適用した試料ホルダーを使用した場合には、ハンドリングミスによる試料破損確率は非常に低く、特に突起の高さが0.3〜3.0mmであり、突起の直径が0.1〜1.0mmの範囲にある場合には、試料破損は皆無であった。
(Example 2)
Sample preparation similar to Example 1 was performed by changing the shape of the tip of the sample holder and the shape of the arcuate turntable in various ways. Using TEM, the sample thickness, the presence or absence of streaks on the sample surface, and the probability of sample breakage due to handling mistakes during sample stage rotation were investigated. The investigation on the establishment of sample breakage was carried out in exactly the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 4. The uniformity of the sample thickness was judged by whether or not the difference in sample thickness between the thickest sample portion and the thinnest sample portion was 0.1 μm or less. Within the condition range of the present invention, the sample thickness was almost uniform, and there was no sample breakage due to streaky surface irregularities. In addition, when the sample holder to which the present invention is applied is used, the probability of sample breakage due to a handling mistake is very low. In particular, the height of the protrusion is 0.3 to 3.0 mm, and the diameter of the protrusion is 0.1. When it was in the range of -1.0 mm, there was no sample breakage.
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 The preferred embodiments of the present invention have been described in detail above with reference to the accompanying drawings, but the present invention is not limited to such examples. It is obvious that a person having ordinary knowledge in the technical field to which the present invention pertains can come up with various changes or modifications within the scope of the technical idea described in the claims. Of course, it is understood that these also belong to the technical scope of the present invention.
0 試料
1 試料ホルダー本体
2 円弧状回転台
3 円弧状回転台の突起
4 円弧状溝
5 試料ホルダーの切り欠き部の頂角
6 円弧状溝の内側の試料ホルダー部分
7 円弧の半径
8 円弧状溝の幅
9 試料押さえ固定用ネジ穴
10 TEM観察用電子線通過穴
11 円弧状回転台の頂角
12 円弧状回転台の半径
13 円弧状回転台の幅
14 円弧状回転台の突起の高さ
15 円弧状回転台の厚さ
16 試料台
17 試料台の穴
18 試料
19 試料押さえ固定用ネジ穴
20 押さえ板
21 試料押さえ固定用ネジ
22 押さえ板の穴
23 試料搭載部
24 段差
25 押さえ板固定用バネ
26 押さえ板
0
Claims (2)
試料ホルダー本体と、回転操作のための突起を有する円弧状回転台と、試料を搭載する試料台であって前記回転台の突起に嵌合するための穴を有する試料台と、前記試料ホルダー本体に装着された前記試料台を当該試料台の上から押さえる試料台押さえ手段と、前記試料台が前記円弧状回転台に連動して回転可能なように前記試料台押さえ手段を試料ホルダーに固定する固定手段と、を少なくとも有すると共に、
試料ホルダー本体に、FIBが入射する側の一部に形成されたFIB加工用の切り欠き部と、TEM観察用の電子線通過穴と、該通過穴に沿った円弧状の溝と、が前記円弧状回転台を嵌合可能に形成されており、試料台押さえ手段によって、前記試料ホルダーに前記試料台を固定することを特徴とする、試料ホルダー。 A sample holder that can be shared as a sample holder for a focused ion beam (FIB) processing apparatus and a transmission electron microscope (TEM),
A sample holder main body, an arcuate turntable having a protrusion for rotating operation, a sample stand for mounting a sample and having a hole for fitting into the protrusion of the turntable, and the sample holder main body A sample table pressing means for pressing the sample table mounted on the sample table from above, and the sample table pressing means fixed to the sample holder so that the sample table can rotate in conjunction with the arcuate rotating table. And at least fixing means,
The specimen holder main body has a notch for FIB processing formed in a part on the side where the FIB is incident, an electron beam passage hole for TEM observation, and an arc-shaped groove along the passage hole. A sample holder, which is formed so that an arcuate turntable can be fitted thereto, and the sample stage is fixed to the sample holder by a sample stage pressing means.
The sample holder according to claim 1, wherein the diameter of the protrusion is 0.1 to 1.0 mm, and the height of the protrusion is 0.3 to 3 mm.
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