JP2010145807A - レンズ心出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズに傷や汚れをつけることなく心出しが行え、しかもレンズ枠に対するレンズの固定精度を高めることができる。
【解決手段】レンズ心出し装置1は、レンズ2を組み込んだレンズ枠3を、その中心軸周りに回転させるための回転ステージ12と、レンズ枠3の中心軸C0とレンズ2の光軸C1との偏心量を測定する偏心測定機15と、レンズ2とレンズ枠3との間に位置する接着剤4の一部分に向けてUV光を照射するUV照射部172と、偏心測定機15で測定した偏心データに基づいて、接着剤4における照射位置と、その位置におけるUV光の照射時間及び照射強度とを制御する制御部18とを備えている。UV照射部172によって接着剤4の一部にUV光を照射し、その接着剤4の硬化による収縮作用によりレンズ2を任意の方向に移動させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ枠にレンズを組み込み、レンズの心出しを行って固定するためのレンズ心出し装置に関する。
従来、レンズの光軸とそのレンズを組み込むレンズ枠の中心軸とを一致させるためのレンズの心出し装置として、レンズ枠を回転させ、作業員がレンズを突き当てるようにして押しながら心出しするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載されているレンズの芯出し装置の概略構成を示す図である。すなわち、図7に示す心出し装置100は、レンズ101を組み込んだレンズ枠102を保持する保持具103と、その保持具103を回転させるモータ(回転機構111)と、レンズ101の偏心量を測定する偏心測定機114と、心出し冶具112を保持して移動を行う移動機構113と、回転機構111と移動機構113と偏心測定機114の制御を行う制御装置115とから構成されている。このような心出し装置100を使用したレンズの心出し方法は、先ずレンズ101をレンズ枠102に組み込み、レンズ枠102を保持具103によって保持した後、その保持具103を回転機構111によって回転させながらレンズ101の偏心量を偏心測定機114で測定を行う。そして、作業員は、その偏心測定機114で測定された偏心量をモニタ等の表示部で確認しながら、心出し冶具112を移動機構113により移動させてレンズ101に接触させることで心出しを行い、レンズの偏心量が最小となるように保持具103の回転位置と心出し冶具112の位置を制御装置115にて制御を行うものである。
特開平6−250062号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている従来技術では、以下のような問題があった。
すなわち、図7で示したレンズの心出し装置100では、作業員が偏心測定機114によるレンズ101の測定結果を確認しつつ、レンズ枠102の中心軸とレンズの光軸が一致するように手動で突き当てて、レンズ枠102に対してレンズ101を移動させている。つまり、レンズ101と心出し冶具112との摩擦力がレンズ101とレンズ枠102との摩擦力を上回る必要があり、レンズ形状によっては心出し冶具のレンズに対する摩擦力の大きい材質が採用されることになるが、この場合、心出し冶具を用いてレンズに対して強い力で押す必要があり、レンズの表面に傷や汚れが付くおそれがあった。
また、レンズとレンズ枠との間にはUV硬化接着剤を予め塗布しておき、レンズ枠に対するレンズの偏心を調整した後に、UV光を前記接着剤に照射してレンズとレンズ枠とを仮固定するが、一般的にはUV光の照射位置に対してレンズを回転させながら硬化させるため、レンズの周方向の位置によって硬化に時間差が生じることになる。そのため、UV硬化接着剤として硬化に伴って収縮する材質のものを採用する場合には、先行して硬化する位置でレンズ枠に対してレンズが引き寄せられることから、心出し後の硬化時において心ずれが生じるといった問題があり、その点で改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、レンズに傷や汚れをつけることなく心出しが行え、しかもレンズ枠に対するレンズの固定精度を高めることができるレンズ心出し装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るレンズ心出し装置では、レンズ枠の中心軸に対してレンズの光軸を一致させて、レンズとレンズ枠とを伸縮性を有するUV硬化接着剤によって固定させるためのレンズの心出し装置であって、レンズを組み込んだレンズ枠を、その中心軸周りに回転させるための回転機構と、レンズ枠の中心軸とレンズの光軸との偏心量を測定する偏心測定機と、レンズとレンズ枠との間に位置するUV硬化接着剤の一部分に向けてUV光を照射するUV照射部と、偏心測定機で測定した偏心データに基づいて、UV硬化接着剤におけるUV光の照射位置と、その位置における照射時間及び照射強度とを制御する制御部とを備え、UV照射部によってUV硬化接着剤の一部にUV光を照射し、そのUV硬化接着剤の硬化による伸縮作用によりレンズを任意の方向に移動させるように構成されていることを特徴としている。
本発明では、レンズの心出しを行う際に、レンズ枠に対するレンズの偏心量を偏心測定機で測定した偏心データに基づいて、レンズとレンズ枠との間に位置するUV硬化接着剤に対するUV光の照射位置や、UV照射部から照射されるUV光の照射時間、照射強度を制御部により制御し、UV硬化接着剤の一部分にUV光を照射して、その硬化によるUV硬化接着剤の伸縮作用を利用することにより、レンズのレンズ枠に対する偏心量が最小となるように移動させることができる。つまり、偏心データに基づいてレンズを任意の方向に移動させる動作を繰り返すことで、レンズの心出しを行うことができる。しかも、そのレンズの心出し作業とともにUV硬化接着剤が硬化することになるので、レンズの心出しが完了した時点では、レンズ枠に対して確実に固定されることなり、心出し後にUV硬化接着剤の硬化に伴って心出ししたレンズがずれるといった不具合がなくなる利点がある。
また、本発明に係るレンズ心出し装置では、レンズ枠の外形位置を測定する振れ測定器が設けられ、振れ測定器で測定したレンズ枠の振れデータに基づいて、偏心測定機によって測定した偏心データを補正する構成であることが好ましい。
本発明では、振れ測定機でレンズ枠自体の外形位置を測定し、この測定によって得られた振れデータに基づいて、偏心測定機によって測定したレンズの光軸とレンズ枠の中心軸との偏心量(偏心データ)を補正することができ、これによりレンズ枠の加工精度やレンズ枠の装置に対する固定精度のばらつきによる影響を低減し、より精度の高い偏心データを用いてレンズの心出しを行うことができる。
また、本発明に係るレンズ心出し装置では、UV照射部は、レンズの周方向に一定の間隔をもった3点のそれぞれに対応する3箇所に設けられていてもよい。
本発明では、レンズの偏心量に応じて3箇所のUV照射部のうち適宜なUV照射部を使用することで、レンズをあらゆる方向に向けて自在に移動させることが可能となる。そのため、UV硬化接着剤へのUV光の照射位置をUV照射部に合わせるようにレンズ枠を回転させる動作を省略することが可能となり、しかも、レンズに全周にわたってUV光を照射する場合にも、1つのUV照射部の場合に比べて、レンズの回転量を1/3に低減することができることから、動作時間の短縮が図れ、制御も簡単になるといった利点がある。
本発明のレンズ心出し装置によれば、レンズ形状に制限されることなく、レンズとレンズ枠とを固定するUV硬化接着剤の硬化時の伸縮作用を利用してレンズ枠に対してレンズを移動させることが可能であることから、レンズ枠に対するレンズの偏心量に応じてレンズを任意の方向に移動させることで、レンズの光軸を補正しつつ、同時にレンズとレンズ枠とを固定することができる。そのため、レンズ枠に対するレンズの心出しと固定とがほぼ同時に行われるため、心出し後におけるUV硬化接着剤の硬化に伴うレンズのずれがなくなり、レンズ枠に対するレンズの固定精度を高めることができ、品質の向上を図ることができる。また、レンズ枠に対してレンズを移動させる際において、従来のように冶具を用いてレンズに対して強い力で押す必要がなくなり、レンズの表面に傷や汚れが付くことを防止することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態によるレンズ心出し装置について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態によるレンズ心出し装置の概略構成を示す斜視図、図2はレンズ枠に対するレンズの保持状態を説明するための図、図3はレンズ枠に組み込まれたレンズの平面図であって、レンズの光軸とレンズ枠の中心軸とが一致した状態の図、図4(a)〜(c)はレンズの心出し動作を示す図である。
図1に示すように、本第1の実施の形態によるレンズ心出し装置1は、レンズ枠3の中心軸C0に対してレンズ2の光軸C1を一致させるようにして調整して固定するためのものである。
ここで、図2、図3に示すように、レンズ2は、レンズ枠3に対してレンズ2の全周がUV硬化接着剤(以下、単に「接着剤4」という)を介して保持され、その接着剤4に対してUV光が照射されることによって固着されている。なお、図2に示す二点鎖線のレンズ2は、レンズ枠3に対して光軸C1がずれた状態を示している。そして、本実施の形態で採用する接着剤4は、UV光の照射によって収縮することで硬化する性質のものである。
図1に示すように、具体的にレンズ心出し装置1は、基台11と、基台11上に設けられた回転ステージ12(回転機構)と、この回転ステージ12上に設けられるとともにステージ面13aにレンズ枠3を支持するためのXYステージ13と、XYステージ13上に設けられていてレンズ枠3を所定位置に着脱可能に保持する固定冶具14と、レンズ枠3に組み込まれたレンズ2の上方に設けられ、レンズ枠3の中心軸C0とレンズ2の光軸C1との偏心量を測定するための偏心測定機15と、レンズ2の上面2aを押さえるレンズ押付け部16と、レンズ2とレンズ枠3との間に位置する接着剤4の一部分に向けてUV光を照射するUV照射装置17と、偏心測定機15で測定した偏心データに基づいて、接着剤4における照射位置とその位置における照射時間及び照射強度とを制御する制御部18とを備えて概略構成されている。そして、レンズ心出し装置1は、UV照射装置17によって接着剤4の一部にUV光を照射し、その接着剤4の収縮作用によりレンズ2を任意の方向に移動させるように構成されている。
回転ステージ12は、レンズ枠3及びそのレンズ枠3に組み込まれたレンズ2をXYステージ13を介して鉛直方向に平行な軸線を中心にして回転させるものである。
回転ステージ12上に設けられているXYステージ13は、ステージ面13aを鉛直方向に対して直交する方向を含む平面内の二方向(X方向、及びY方向)に移動させる機能を有している。
固定冶具14は、XYステージ13に設けられており、レンズ枠3をチャック機構によって挟持することで固定可能となっている。
偏心測定機15は、上述したようにレンズ枠3の中心軸C0とレンズ2の光軸C1との偏心量を測定するものであり、基台11に対して略鉛直方向に立設された支持部材19の上端において、レンズ2に対して偏心測定が可能な位置に固定されている。そして、偏心測定機15は制御部18に接続されており、測定した偏心量(測定データ)を制御部18に送る構成となっている。
レンズ押付け部16は、支持部材19に沿って上下方向に摺動可能な駆動部161と、この駆動部161よりレンズ2の略中心の上方に向けて張出した張出部162と、張出部162の先端に設けられた当接部163とから構成されている。つまり、当接部163は、レンズ2の略頂部に位置し、レンズ2に対して近接離反するように移動可能となっている。
UV照射装置17は、装置本体171から延びるUV照射部172が基台11に固定された照射支持部173に支持され、UV照射部172の先端17aがXYステージ13上に固定されたレンズ枠3とレンズ2との間の接着位置(接着剤4)に向けてUV光が照射するように配置されている(図2及び図3参照)。
制御部18は、偏心測定機15で測定した偏心データを取り込み、そのデータに基づいて、接着剤4における照射位置と、その位置における照射時間及び照射強度とを制御し、UV照射装置17、回転ステージ12、レンズ押付け部16、及びXYステージ13のそれぞれの動作を制御するものである。制御部18による具体的な制御方法については、後述するので、ここでは詳しい説明は省略する。
次に、このように構成されるレンズ心出し装置1の作用と、レンズ枠3に対するレンズ2の心出し、固定動作の一例について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、レンズ2の心出しを行う際には、先ずレンズ2をレンズ枠3に挿入した状態で、固定冶具14によってレンズ枠3の固定を行う。その際、接着剤4がレンズ2とレンズ枠3との間に塗布された状態となっている(図2及び図3参照)。また、固定冶具14によってレンズ枠3を固定する際には、回転ステージ12の回転軸(図示省略)とレンズ枠3の中心軸C0(図2参照)とが一致するようにXYステージ13により位置調整をしておく。
次に、レンズ押付け部16の駆動部161を支持部材19に沿って下降させることで、当接部163をレンズ2の上面2aに対して押し付け、レンズ2がレンズ枠3から浮かずに接する状態とする。その後、レンズ押付け部16を上昇させて、当接部163をレンズ2から離し、回転ステージ12を駆動してレンズ2が組み込まれたレンズ枠3を回転させ、偏心測定器15によりレンズ枠3の中心軸C0に対するレンズ2の光軸C1の偏心量の測定を行い、この偏心データを制御部18に送る。
次いで、制御部18において、偏心データに基づいて、レンズ2とレンズ枠3との間に位置する接着剤4に対するUV光の照射位置、照射時間及び照射強度が設定され、回転ステージ12とUV照射装置17とが制御される。
ここで、UV照射部172の先端17aからUV光が照射され、レンズ2とレンズ枠3との間に塗布された接着剤4に当てられると、そのUV光が当った部分で接着剤4の硬化が始まり、接着剤4の収縮作用によりレンズ2がレンズ枠3の内周面3a(図2、図3参照)側に引っ張られ、レンズ2の光軸C1が移動することになる。
なお、途中では、レンズ押付け部16の当接部163をレンズ2の上面2aに押し当てることで、レンズ2の浮きを防止しながら偏心量を少しずつ追い込んでいくようにしてもよい。
このように、図1に示すレンズ心出し装置1では、レンズ枠3に対するレンズ2の偏心量を偏心測定機15で測定した偏心データに基づいて、レンズ2とレンズ枠3との間に位置する接着剤4に対するUV光の照射位置や、UV照射部172(17)から照射されるUV光の照射時間、照射強度を制御部18により制御し、接着剤4の一部分にUV光を照射して、その硬化による接着剤4の収縮作用を利用し、この接着剤4へのUV光の照射位置を回転ステージ12の回転により移動することにより、積極的にレンズ2をレンズ枠3の内周面3a側に向けて誘導し、レンズ2のレンズ枠3に対する偏心量が最小となるように移動させる。つまり、偏心データに基づいてレンズ2を任意の方向に移動させる動作を繰り返すことで、レンズ2の心出しを行うことができる。
その制御の一例として、先ず、図4(a)に示すように、レンズ2の所定位置(これを「第1照射位置P1」という)における接着剤4に向けてUV照射部172によりUV光(第1照射強度K1、第1照射時間T1)を照射すると、その照射された部分の接着剤4が収縮して硬化が始まり、この収縮作用によってレンズ2はレンズ枠3の内周面3a側(図4(a)に示す矢印E1方向)に引き寄せられて移動する。なお、UV照射部172より照射されるUV光の第1照射強度K1(後述する第2及び第3照射強度K2、K3も同様)と、第1照射時間T1(後述する第2及び第3照射時間T2、T3も同様)は、接着剤4の硬化状態として完全に硬化しない程度(すなわち、一度で硬化させずにレンズ2が多少動ける状態となる程度、例えば半硬化状態)である。
そして、レンズ2の光軸C1とレンズ枠3の中心軸C0とは、偏心した状態であることから、このときの偏心量が図1に示す偏心測定機15により測定され、その測定データが制御部18に送られる。
次に、上述した第1照射位置P1におけるレンズ2の移動に伴う偏心量に基づいて、制御部18により回転ステージ12を制御し、図1に示す回転ステージ12を所定の回転角度(図4(a)では反時計回り(矢印F方向)に略120度)だけ回転させる。このときの位置が、図4(b)に示す第2照射位置P2となる。そして、図4(b)に示すように、第2照射位置P2における接着剤4に向けてUV照射部172によりUV光(第2照射強度K2、第2照射時間T2)を照射すると、その照射された部分の接着剤4が収縮して硬化が始まり、この収縮作用によってレンズ2はレンズ枠3の内周面3a側(図4(b)に示す矢印E2方向)に引き寄せられて移動する。これに伴って、第1照射位置P1は、半硬化状態であるので、第1照射位置P1でレンズ枠3の内周面3aに接着しつつ、第2照射位置P2側(矢印E3方向)に引き寄せられて移動することになる。
そして、この時点において、レンズ2の光軸C1とレンズ枠3の中心軸C0とは、まだ偏心した状態であることから、このときの偏心量が偏心測定機15により測定され、その測定データが制御部18に送られる。
さらに、第2照射位置P2におけるUV光の照射に続いて、上述した第2照射位置P2におけるレンズ2の移動に伴う偏心量に基づいて、制御部18により回転ステージ12を制御し、回転ステージ12を所定の回転角度(図4(b)では反時計回り(矢印F方向)に略120度)だけ回転させる。このときの位置が、図4(c)に示す第3照射位置P3となる。そして、図4(c)に示すように、第3照射位置P3における接着剤4に向けてUV照射部172によりUV光(第3照射強度K3、第3照射時間T3)を照射すると、その照射された部分の接着剤4が収縮して硬化が始まり、この収縮作用によってレンズ2はレンズ枠3の内周面3a側(図4(c)に示す矢印E4方向)に引き寄せられて移動することになる。これに伴って、第1照射位置P1及び第2照射位置P2は、それぞれ半硬化状態であるので第3照射位置P3側(矢印E5、E6方向)に引き寄せられて移動することになる。
これによりレンズ2の光軸C1とレンズ枠3の中心軸C0とがほぼ一致することにより、心出し動作が完了となる。その後、この時点では接着剤4部分のうち第1〜第3照射位置P1〜P3の3箇所で固定した位置を保持したまま、レンズ2とレンズ枠3との間に塗布した接着剤4の全周にわたって回転ステージ12を回転させながら照射して硬化させる。
このように、本レンズ心出し装置1においては、レンズ2の心出し作業とともに接着剤4が硬化することになるので、レンズ2の心出しが完了した時点では、レンズ枠3に対して確実に固定されることなり、心出し後に接着剤4の硬化に伴って心出ししたレンズ2がずれるといった不具合がなくなる利点がある。
なお、上述したレンズ2の光軸C1とレンズ枠3の中心軸C0とがほぼ一致する条件とは、偏心量が予め設定した所定の偏心範囲内となる場合とされる。
また、上述した図4(a)〜(c)までの3箇所の照射位置P1、P2、P3における心出し後においても、設定した偏心範囲内から外れている場合には、その範囲内に納まるまで上述したように適宜な照射位置が設定され、適宜な照射強度と照射時間でUV光の照射が繰り返される。
上述のように本第1の実施の形態によるレンズ心出し装置では、レンズ形状に制限されることなく、レンズ2とレンズ枠3とを固定する接着剤4の硬化時の収縮作用を利用してレンズ枠3に対してレンズ2を移動させることが可能であることから、レンズ枠3に対するレンズ2の偏心量に応じてレンズ2を任意の方向に移動させることで、レンズ2の光軸C1の位置を補正しつつ、同時にレンズ2とレンズ枠3とを固定することができる。そのため、レンズ枠3に対するレンズ2の心出しと固定とがほぼ同時に行われるため、心出し後における接着剤4の硬化(本格硬化)に伴うレンズ2のずれがなくなり、レンズ枠3に対するレンズ2の固定精度を高めることができ、品質の向上を図ることができる。
また、レンズ枠3に対してレンズ2を移動させる際において、従来のように冶具を用いてレンズ2に対して強い力で押す必要がなくなり、レンズ2の表面に傷や汚れが付くことを防止することができる。
次に、他の実施の形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態によるレンズ心出し装置の概略構成を示す図である。
図5に示すように、第2の実施の形態によるレンズ心出し装置5は、第1の実施の形態のレンズ心出し装置1(図1参照)の構成に加えて、レンズ枠3の外形位置を測定する振れ測定機20を設けた構成となっている。
本レンズ心出し装置5では、レンズ枠3が固定冶具14に固定される際に、予めXYステージ13の位置調整により回転ステージ12の中心軸とレンズ枠3の中心軸C0とを一致させる際に、レンズ枠3の製造誤差などによる外振れ(外形位置)を振れ測定機20で測定し、この測定によって得られたレンズ枠3の振れデータを制御部18に取り込んでおく。そして、制御部18において、振れデータに基づいて、偏心測定機15によって測定したレンズ2の光軸C1とレンズ枠3の中心軸C0との偏心量(偏心データ)を補正することができる。これにより、レンズ枠3の加工精度やレンズ枠3の装置に対する固定精度のばらつきによる影響を低減し、より精度の高い偏心データを用いてレンズ2の心出しを行うことができる。
次に、図6は本発明の第3の実施の形態によるレンズ心出し装置のUV照射装置の一部を示す図であって、図3に対応する図である。
図6に示すように、第3の実施の形態では、UV照射部172、すなわちUV照射装置17を、レンズ2の周方向に一定の間隔をもった3点P1、P2、P3のそれぞれに対応する3箇所に設けたものである。
本第3の実施の形態では、レンズ2の偏心量に応じて3箇所のUV照射部172A、172B、172Cうち適宜なUV照射部を使用することで、レンズ2をレンズ枠3内のあらゆる方向に向けて自在に移動させることが可能となる。そのため、レンズ2の周囲の接着剤4へ照射位置をUV照射部172に合わせるように回転ステージ12を介してレンズ枠3を回転させる動作を省略することが可能となり、しかも、レンズを全周にわたってUV光を照射する場合にも、1つのUV照射部の場合に比べて、レンズ2の回転量を1/3に低減することができることから、動作時間の短縮が図れ、制御も簡単になるといった利点がある。
以上、本発明によるレンズ心出し装置の第1乃至第3の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本第1及び第2の実施の形態では1台のUV照射装置17を使用し、第3の実施の形態では3箇所のUV照射部172A、172B、172Cを使用しているが、UV照射装置17の台数はとくに制限されることはない。
また、本第1乃至第3の実施の形態では硬化時に収縮作用を有するUV硬化接着剤を使用しているが、このような硬化作用であることに限定されることはなく、伸張作用を有するUV硬化接着剤を作用することも可能である。例えば、レンズ2のある位置(第1位置)をレンズ枠3の内周面3a側に向けて移動させる場合には、その位置に対して光軸を挟んで反対側の位置を照射位置(第2位置)とし、その照射位置(第2位置)にUV光を照射して接着剤の硬化による伸張作用により、第1位置を任意の方向に移動させることができる。
本発明の第1の実施の形態によるレンズ心出し装置の概略構成を示す斜視図である。 レンズ枠に対するレンズの保持状態を説明するための図である。 レンズ枠に組み込まれたレンズの平面図であって、レンズの光軸とレンズ枠の中心軸とが一致した状態の図である。 (a)〜(c)はレンズの心出し動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるレンズ心出し装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるレンズ心出し装置のUV照射装置の一部を示す図であって、図3に対応する図である。 従来のレンズの芯出し装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1、5 レンズ心出し装置
2 レンズ
3 レンズ枠
4 UV接着剤
11 基台
12 回転ステージ(回転機構)
13 XYステージ
14 固定冶具
15 偏心測定機
16 レンズ押付け部
17 UV照射装置
172、172A、172B、172C UV照射部
18 制御部
20 振れ測定機
C0 レンズ枠の中心軸
C1 レンズの光軸
P1〜P3 第1〜第3照射位置
K1〜K3 第1〜第3照射強度
T1〜T3 第1〜第3照射時間

Claims (3)

  1. レンズ枠の中心軸に対してレンズの光軸を一致させて、前記レンズと前記レンズ枠とを伸縮性を有するUV硬化接着剤によって固定させるためのレンズの心出し装置であって、
    前記レンズを組み込んだレンズ枠を、その中心軸周りに回転させるための回転機構と、
    前記レンズ枠の中心軸とレンズの光軸との偏心量を測定する偏心測定機と、
    前記レンズと前記レンズ枠との間に位置する前記UV硬化接着剤の一部分に向けてUV光を照射するUV照射部と、
    前記偏心測定機で測定した偏心データに基づいて、前記UV硬化接着剤における前記UV光の照射位置と、その位置における照射時間及び照射強度とを制御する制御部と、
    を備え、
    前記UV照射部によって前記UV硬化接着剤の一部に前記UV光を照射し、そのUV硬化接着剤の硬化による伸縮作用により前記レンズを任意の方向に移動させるように構成されていることを特徴とするレンズ心出し装置。
  2. 前記レンズ枠の外形位置を測定する振れ測定器が設けられ、該振れ測定器で測定した前記レンズ枠の振れデータに基づいて、前記偏心測定機によって測定した偏心データを補正する構成であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ心出し装置。
  3. 前記UV照射部は、前記レンズの周方向に一定の間隔をもった3点のそれぞれに対応する3箇所に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ心出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112327446A (zh) * 2020-12-03 2021-02-05 吉林省杨天光电有限公司 一种光学透镜自动胶合定心装置及方法

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